JPH11138858A - インクジェット式記録装置 - Google Patents
インクジェット式記録装置Info
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- JPH11138858A JPH11138858A JP10251026A JP25102698A JPH11138858A JP H11138858 A JPH11138858 A JP H11138858A JP 10251026 A JP10251026 A JP 10251026A JP 25102698 A JP25102698 A JP 25102698A JP H11138858 A JPH11138858 A JP H11138858A
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Abstract
おけるインクの漏出を防止することができるインクジェ
ット式記録装置を提供すること。 【解決手段】 電源スイッチSをオフ操作した時点で計
時動作を開始して所定時間後に遮断器41をオフとして
装置への電力供給を断つ電源オフタイマ40と、センサ
31からカートリッジ無しを示す信号が出力され、かつ
電源オフタイマ40が起動した場合に、吸引ポンプ34
を作動させて記録ヘッド16へのインク供給路からイン
クを抜き取るインク抜取制御手段42とが備えられる。
したがって、カートリッジ7が抜き取られ、かつ電源ス
イッチSがオフにされると、自動的に記録ヘッド16、
サブタンクユニット18、インク供給チューブ20のイ
ンクが吸引ポンプ34により排出される。
Description
に移動するキャリッジ上に記録ヘッドを搭載し、印刷デ
−タに基づいてインク滴を記録用紙に吐出することで、
画像を記録するインクジェット記録装置、より詳細には
インクカートリッジを取り外した場合におけるインクの
抜き取りシーケンスの制御技術に関する。
ラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになった
ため、ディスプレイに表示される例えばカラー画像のハ
ードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められて
いる。このような要求に応えるためにインクジェット式
記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。この
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小
さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるた
め、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使
用されている。
インクカートリッジからのインクの供給を受けるインク
ジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対し
て相対的に移動させる紙送り手段を備え、記録ヘッドを
キャリッジ上で記録用紙の幅方向に移動させながら記録
用紙に対してインク滴を吐出させることで記録が行われ
る。そして共通のキャリッジ上に、例えばブラックイン
クを吐出するブラック用記録ヘッドと、イエロー、シア
ン、マゼンタの各インクの吐出が可能なカラー用記録ヘ
ッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト印刷ばか
りでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フ
ルカラー印刷を可能としている。
発生室で加圧したインクをノズルからインク滴として記
録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口から
の溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの
固化により、また塵埃の付着、さらには気泡の混入など
により、印刷不良を起こすという問題を抱えている。こ
のために、インクジェット式記録装置には、非印刷時に
記録ヘッドのノズル開口を封止するためのキャップ手段
と、必要に応じてノズル形成面としてのノズルプレート
を清掃するクリーニング機構を備えている。このキャッ
プ手段は、印刷の休止時に前記したノズル開口のインク
の乾燥を防止する蓋として機能するだけでなく、ノズル
開口に目詰まりが生じた場合には、キャップ手段に設け
られたキャップ部材によりノズルプレートを封止し、吸
引ポンプからの負圧により、ノズル開口からインクを吸
引してノズル開口のインク固化による目詰まりや、イン
ク流路内への気泡混入によるインク吐出不良を解消する
機能をも備えている。
の気泡混入を解消させるために行うインクの強制的な吸
引排出処理は、通常クリーニング操作と呼ばれ、装置の
長時間の休止後に印刷を再開する場合や、またユーザが
記録画像の品質が悪化したのを解消するためにクリーニ
ングスイッチを操作した場合に実行され、記録ヘッドか
らインク滴を負圧により排出させた後に、ゴムなどの弾
性板からなるワイピング部材によりヘッド表面のワイピ
ング操作を伴う処理である。
カラー印刷時の印字品質を向上するため、少なくとも濃
マゼンタ、淡マゼンタ、濃シアン、淡シアン、イエロ
ー、およびブラックの6色のインクを使用するインクジ
ェット式記録装置が提供されている。
っては、少なくとも6色分のインクカートリッジを必要
とするため、インクタンクをキャリッジに搭載する形式
の記録装置ではキャリッジの総重量が大きくなって、キ
ャリッジ駆動モータに出力の大きなものが必要となるば
かりでなく、キャリッジリターンの際のキャリッジの反
動が大きくなる等の問題がある。
カートリッジを函体に収容し、インク供給チューブを介
して記録ヘッドにインクを供給する方式が望ましいが、
インクカートリッジを装填した状態で設置場所を変更す
る等のために記録装置が傾くと、インクカートリッジの
記録ヘッドに対する水頭圧が上昇して記録ヘッドのノズ
ル開口からインクが漏れ出し、廃インクタンクの容量を
極端に低下させる等の問題がある。
給チューブの途中に電磁駆動が可能な弁機構を接続し
て、非印字状態ではインクカートリッジと記録ヘッドと
のインク流路を遮断することが行われているが、弁機構
が複雑でであり、かつサイズが大きく、さらにはインク
供給チューブの接続箇所が増加してインク供給流路への
大気の侵入を招く等の問題を抱えている。
ものであって、前記したような弁機構を用いることな
く、インクカートリッジの取り外し状態でのインクの漏
れ出しを確実に防止することができるインクジェット式
記録装置を提供するこを目的とすものである。
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、キャリッジに搭載されて、記録用紙の幅方向に往
復駆動されるインクジェット式記録ヘッドと、インク供
給チューブを介して前記記録ヘッドにインクを供給する
インクカートリッジと、前記記録ヘッドを封止して吸引
ポンプからの負圧を受けるキャップ手段と、前記インク
カートリッジの装着の有無を検出するセンサとを備えた
インクジェット記録装置であって、前記吸引ポンプを作
動させることにより、前記インク供給チューブから前記
記録ヘッドまでの流路の少なくとも一部のインク、また
は全てのインクを抜き取るインク抜取動作を実行させる
インク抜取制御手段がさらに備えられる。
は、電源スイッチがオフとなった時点で計時動作を開始
して所定時間後に遮断器をオフとして装置への電力供給
を断つ電源オフタイマがさらに具備され、前記インク抜
取制御手段は、前記センサからカートリッジ無しを示す
信号が出力され、かつ前記電源オフタイマが起動した場
合に、前記インク供給チューブから記録ヘッドまでの流
路の少なくとも一部のインク、または全てのインクを抜
き取ることができるまで前記吸引ポンプを作動させるよ
うに構成される。
よって前記インク供給チューブから記録ヘッドまでの流
路の少なくとも一部のインクを抜き取る場合において
は、少なくとも前記記録ヘッドにインクを残留させるよ
うに制御する場合があり、また少なくとも前記インク供
給チューブと、該インク供給チューブと記録ヘッドとの
間に介在するサブタンクユニットとにインクを残留させ
るように制御する場合もある。
って前記インク供給チューブから記録ヘッドまでの流路
の全てのインクを抜き取った場合においては、初期充填
フラグをオン状態として保持し、装置の動作電源投入時
に前記初期充填フラグのオン状態を検出して、前記イン
ク供給チューブから記録ヘッドまでの流路の全てにイン
クを充填させる初期充填動作を実行させるように構成さ
れることが望ましい。
トリッジが複数装填されている場合においては、全ての
インクカートリッジの引き抜きが行われたことが検知さ
れたことを条件にインクの抜き取り動作を実行するよう
に制御することが好ましい。
録装置においては、インクの抜き取り動作が実行された
後に、前記吸引ポンプを駆動させて前記キャップ手段お
よび前記吸引ポンプを含む経路に存在するインクを排出
する空吸引動作を実行するように構成されることが望ま
しい。
置されるワイピング部材が具備され、前記インクの抜き
取り動作が実行された後に、記録ヘッドのノズル形成面
を前記ワイピング部材によってワイピングするよう構成
されることが望ましい。
ト式記録装置においては、インク抜き取り動作が実行さ
れている間においては、警報を発するように構成される
ことが望ましい。
記記録ヘッドによるインクの吐出量に対応する数値をカ
ウントアップすると共に、引き抜かれたインクカートリ
ッジが再度装填された場合に、前記カウントアップ値に
継続してその後のインクの吐出量に対応する数値をカウ
ントアップすることで、前記インクカートリッジのイン
クエンドを把握するインクエンド検出手段を備えること
が好ましい。
記録装置によると、インク供給チューブから記録ヘッド
までの流路に存在するインクを抜き取るインク抜取制御
手段が備えられ、インクカートリッジが記録装置から取
り外された状態で、かつ記録装置の電源スイッチがオフ
とされた場合において、前記インク抜取制御手段が動作
するように制御される。
移動しようとする場合においては、装置に装填されたイ
ンクカートリッジを抜き取り、かつ電源スイッチをオフ
操作することで、インク抜き取りシーケンスが動作す
る。これにより、装置の移動中においてインク供給経路
からインクが漏出して装置およびその外部を汚染させる
という問題を回避することができる。
ッドクリーニングのためのキャップ装置等を用い、装置
の動作シーケンスを変更するのみで達成することができ
るので、格別な機構を追加することなく、これを実行す
ることができる。
ット式記録装置について、図に示す実施の形態に基づい
て説明する。図1は本発明が適用されたインクジェット
式記録装置の外観構成を示したものであって、記録用紙
カセット1および排紙トレー2が設けられたメイン領域
の一側には、函体3の表面に電源スイッチやクリーニン
グ指令スイッチ、給紙指令スイッチ等を配設した操作パ
ネル4が設けられている。また操作パネル4の下方には
前面に開閉可能な扉体5を配置したインクカートリッジ
収容室6が設けられ、ここには図2に示したように複
数、この実施の形態においては4つのインクカートリッ
ジ7,8,9,10が収容されている。
を備えた記録装置本体の構成を示したものである。図3
において符号11はキャリッジであり、このキャリッジ
11はキャリッジモータ13により駆動されるタイミン
グベルト12を介し、ガイド部材14に案内されてキャ
リッジ軸15に平行に移動できるように構成されてい
る。キャリッジ11の記録用紙に対向する面には、第1
の記録ヘッド16と第2の記録ヘッド17とがキャリッ
ジ11の移動方向に並べて配置され、また各記録ヘッド
16,17の上面にはダンパー機能を備えたサブタンク
ユニット18,19が搭載されている。
インクカートリッジ7〜10がそれぞれ収容されてい
て、各インク供給チューブ20,21,22,23を介
してサブタンクユニット18,19にインクが供給され
るように構成されている。
領域には、各記録ヘッド16,17のノズル形成面、す
なわちノズルプレートを封止するキャップ部材24,2
5を備えたキャップ手段としてのキャッピング装置26
が配置されている。
字領域側には、キャリッジ11の駆動に伴って移動する
記録ヘッド16,17のノズルプレートに弾接してノズ
ルプレートを払拭するワイピング部材28を備えたクリ
ーニングユニット27が配置されている。なお、このク
リーニングユニット27におけるワイピング部材28
は、後述する吸引ポンプを駆動するモータの動力によっ
て、記録ヘッド16,17の移動経路上に水平方向に進
退可能となるように配置されている。
ク供給系を、1つのインクカートリッジ7に例を採って
示したものである。図4に示すようにインク供給チュー
ブ20の一端は、インク供給針30によりインクカート
リッジ7に収容されたインク袋7aのインク供給口7b
に連通し、またインク供給チューブ20の他端はサブタ
ンクユニット18に接続されている。さらにインクカー
トリッジ7が規定の位置にまで挿入されて前記インク供
給針30がインク供給口7bに挿入されたことを検出す
るセンサ31が設けられている。
インクを受ける記録ヘッド16のノズルプレートは、前
記したようにキャッピング装置26におけるキャップ部
材24によって封止されるように構成されており、この
キャップ部材24はチューブ32を介してモータ33に
より駆動される吸引ポンプ34の吸引口に接続されてい
る。
5により廃インクタンク36に連通されており、吸引ポ
ンプ34によって吸引排出されるインクは、廃インクタ
ンクに収容されたインク吸収材37に吸収されるように
なされる。なお、前記吸引ポンプ34を駆動する動力に
は、専用のモータ以外に、インク吸引時に動作を必要と
しないたとえば紙送りモータの動力を使用することがで
きる。
源オフタイマ40は、これに接続された電源スイッチS
がオフ操作された時点で計時動作を開始するように構成
されている。そして、記録ヘッド16をキャップ部材2
4によって封止し、かつインクの抜取りが必要な場合に
はインクの抜取りに要する所定時間の経過後に遮断器4
1がオフとなるように制御して装置への商用電力の供給
を断つように作用する。また符号42はインク抜取制御
手段を示し、これはセンサ31からカートリッジ無しを
示す信号が出力され、かつ前記電源オフタイマ40が起
動した場合において、吸引モータ駆動回路43に信号を
出力して、モータ33を所定時間作動させるものであ
る。
作電源オン、オフ時の制御形態について、図5に示した
フローチャートに基づいて説明する。なお、図5に示す
制御形態は、記録装置を移動させる場合に際して、イン
クカートリッジをカートリッジ収容室より引き抜いた
後、インク供給チューブから記録ヘッドまでの流路の少
なくとも一部のインクを抜き取る場合に好適な制御例を
示している。
ように記録装置に電源が投入されると、ステップS12
において、インクカートリッジ7が装填されているか否
かを判定する。これは図4におけるセンサ31による出
力によって判定することができる。このステップS12
において、インクカートリッジ7が装填されていない
(No)と判定された場合には、ステップS13に移行
して警報を発し、インクカートリッジの装填を促すよう
になされる。
ートリッジ7が装填されている(Yes)と判定された
場合には、ステップS14において記録ヘッド16のメ
ンテナンスのためのインク充填動作が実行される。これ
により、インクカートリッジ7のインクがインク供給チ
ューブ20を介してサブタンクユニット18に流れ込
み、サブタンクユニット18から記録ヘッド16にイン
クが供給される。
階で印刷データが入力されると、ステップS15におい
て記録ヘッド16は、サブタンクユニット18からイン
クの供給を受けて印刷データに対応してインク滴を吐出
し、記録用紙に画像を記録する。
了して、電源スイッチSがオフ操作されたと判定(Ye
sと判定)されると、ステップS17において電源オフ
タイマ40が起動して計時を開始し、同時にキャリッジ
11がホームポジションに移動して記録ヘッド16のノ
ズルプレートをキャップ部材24により封止する。
ートリッジ7が装填されているか否かが判定される。こ
こで、記録装置を移動させる場合以外の通常の状態にお
いては、特にインクカートリッジを引き抜くことはな
く、したがってインクカートリッジ7は装填状態にある
と判定(Noと判定)される。よって、ステップS22
に移行して電源オフタイマ40がタイムアップしたか否
かが判定される。ステップS22において、電源オフタ
イマ40がタイムアップしたと判定(Yesと判定)さ
れると、ステップS23において遮断器41が消勢さ
れ、記録装置に対する商用電源の供給が断たれる。
く、前記扉5を開けてインクカートリッジ7を引き抜く
と、カートリッジセンサ31からカートリッジ無しを示
す信号が出力する。この状態で電源スイッチSをオフ操
作すると、ステップS16においてこのオフ操作が判定
(Yesと判定)され、前記したようにステップS17
において、電源オフタイマ40が計時を開始し、同時に
キャリッジ11をホームポジションに移動させて記録ヘ
ッド16のノズルプレートをキャップ部材24により封
止する。
クカートリッジ7が引き抜かれていると判定(Yesと
判定)するので、ステップS19に移行してインク吸引
動作(インク抜き取り動作)を実行する。これは、吸引
ポンプ34を作動させて記録ヘッド16に負圧を作用さ
せることにより、インク供給チューブ20から記録ヘッ
ド16に至る経路に存在する一部のインクをキャップ部
材24内に吸い出し、廃インクタンク36に排出させる
ように動作する。なお、このインク抜き取り動作を実行
している間には、図5におけるフローチャートには示し
ていないが、警報を発するようにすることが望ましい。
ップS20に示すように空吸引動作が実行される。この
空吸引動作は、前記したインク吸引動作においてキャッ
プ部材24内から吸引ポンプ34の排出口に至る経路に
インクが残留しているため、この残留しているインクを
全て廃インクタンク36に排出させるために実行され
る。
置した場合においては、紙粉またはその他の塵埃等がキ
ャップ部材内に付着した状態となる場合があり、これが
記録ヘッドのノズル開口に侵入して印字障害を発生させ
るという問題が残される。また乾燥し易いインクを扱う
経路においては、吸引ポンプ内でインクが固化するとい
う障害が発生することもあり、前記空吸引を実行させる
ことで、このような障害の発生を効果的に防止すること
ができる。
S21に示すようにワイピング動作が実行される。この
ワイピング動作は、例えば吸引ポンプを駆動する前記モ
ータ33の動力によって、記録ヘッド16の移動経路上
に前記ワイピング部材28を移動させる。そして、キャ
リッジモータ13を駆動させて記録ヘッド16をワイピ
ング部材28上を通過させることで、ワイピング部材2
8により記録ヘッド16のノズルプレートが払拭され
る。これによりノズルプレートに付着しているインクが
ワイピング作用により除去され、インクの固化による記
録ヘッドの目詰まり等の障害の発生を防止できる。
タイマ40がタイムアップしたと判定されると、ステッ
プS23において遮断器41が消勢され、記録装置に対
する商用電源の供給が断たれる。
インク供給チューブ20から記録ヘッド16に至る経路
内のインクが適宜抜き取られるため、記録装置の移送に
伴う振動や姿勢の傾き等により無闇にインクが漏出する
ことを防止できる。この場合、少なくとも前記記録ヘッ
ド16内にインクを残留させる程度にインクを吸引する
方法、また前記インク供給チューブとサブタンクユニッ
トとにインクを残留させる程度にインクを吸引する方法
などが採用し得る。
方法を採用した場合には、特に乾燥し易いインクを扱う
経路において、記録ヘッドの目詰まりを効果的に防止す
ることができ、次の印刷開始時のメンテナンス作業を簡
素化させることができる。
後、再びインクカートリッジを装填することとなるが、
このような記録装置においては、ソフトインクエンド機
能を具備させておくことが好ましい。すなわち、記録ヘ
ッドによるインクの吐出量に対応する数値を図示せぬ印
刷制御手段においてカウントアップすることで、当該イ
ンクカートリッジのインクの使用量を管理し、再び当該
インクカートリッジを装填した場合には、前記カウント
アップ値に継続してその後のインクの吐出量に対応する
数値をカウントアップすることで、前記インクカートリ
ッジのインクエンド状態を確実に把握することが可能と
なる。
フ時における第2の制御形態を示したものである。この
図6に示す制御形態は、記録装置を移動させる場合に際
して、インクカートリッジをカートリッジ収容室より引
き抜いた後、インク供給チューブから記録ヘッドまでの
流路の全てのインクを抜き取る場合に好適な制御例を示
している。なお、図6に示すフローチャートにおいて、
図5と同一のステップ記号を付した部分は、同一の作用
を示しており、したがってその説明は適宜省略する。
点は、ステップS31,S32、およびステップS33
が追加されていることである。まず電源スイッチがオン
され、インクカートリッジが装填状態であると判定され
ると、ステップS31に示すように初期充填フラグがオ
ン状態であるか否かが判定される。この初期充填フラグ
については後述するステップS33の説明において再び
述べることとするが、インク供給チューブ20、サブタ
ンクユニット18、記録ヘッド16におけるインクを全
て抜き取った場合においてフラグをオン状態とするもの
である。そして、このフラグは記録装置のホストコンピ
ュータ内において、各種のステータデータと共に読み出
し可能に格納されている。
期充填フラグがオンであると判定(Yesと判定)され
ると、ステップS32に移り、初期充填動作が実行され
る。この初期充填動作は、インク供給チューブ20から
記録ヘッド16に至る経路の全てのインクが抜き取られ
ている状態であるため、この経路全体にインクを充填す
るに要する吸引動作を実行するものである。したがっ
て、その吸引(充填)量はステップS14に示した記録
ヘッド16のメンテナンスのためのインク充填動作に比
較して遥かに多量となる。
ンクはインク供給チューブ20を介してサブタンク18
に流れ込み、サブタンク18から記録ヘッド16の全体
に供給され、次の印字動作における印字の信頼性が確保
される。
は、電源オフタイマ40が起動されると共に、キャッピ
ング動作がなされ、ここでインクカートリッジが引き抜
かれている状態であると判定されると、ステップS19
で示すようにインクの吸引動作が実行される。この時の
インクの吸引動作は、図5に示したステップS19にお
けるインク吸引動作に比較してより大量のインクを吸引
するものであり、これによりインク供給チューブ20か
ら記録ヘッド16に至る経路に存在する全てのインクが
抜き取られる。この時のインクの抜き取り量は、現状の
この種の印刷装置においては、たとえば2cc程度とな
る。
プS33において初期充填フラグをオンとする操作がな
される。これは前記したように記録装置のホストコンピ
ュータ内における初期充填フラグを示すステータデータ
をオン状態に書き替えることでなされる。
は、すでに説明した図5に示す例と同様に、ワイピング
動作がなされ、電源オフタイマがタイムアップした時点
で、記録装置への動作電源が遮断される。
記録ヘッド16に至る経路内のインクの全てが抜き取ら
れた状態となり、記録装置の移送に伴ってインクが漏出
するという問題を解消することができる。
インクカートリッジの引き抜きに例を採って説明した
が、複数のインクカートリッジが装着されている場合に
は、全てのインクカートリッジの引き抜きが確認された
後、全てのインク供給チューブに対して同様の操作をす
ることにより、全ての記録ヘッド、サブタンクユニッ
ト、およびインク供給チューブからインクを排出するこ
とができる。そして、1つでもインクカートリッジが装
填されたままになっている場合には、警報を発してユー
ザに注意を促し、電源オフタイマ40のタイムアップに
より商用電力の供給を絶つように構成することが望まし
い。
の記録ヘッドに、インク供給チューブを介して函体に収
容されたインクカートリッジのインクを供給する記録装
置に例を採って説明したが、キャリッジに搭載されたイ
ンクカートリッジからインクの供給を受ける記録ヘッド
が搭載されている記録装置に適用しても同様の作用効果
を奏する。
かかるインクジェット式記録装置によると、インク供給
チューブから記録ヘッドまでの流路に存在するインクを
抜き取るインク抜取制御手段が備えられ、インクカート
リッジが記録装置から取り外された状態で、かつ記録装
置の電源スイッチがオフとされた場合において、前記イ
ンク抜取制御手段が動作するように制御される。
移動しようとする場合においては、装置に装填されたイ
ンクカートリッジを抜き取り、かつ電源スイッチをオフ
操作することで、インク抜き取りシーケンスが実行され
る。これにより、装置の移動中において発生する振動や
姿勢の傾きによりインクが漏出して装置およびその外部
を汚染させるという問題を回避させることができる。
ッドクリーニングのためのキャップ手段等を用い、装置
の動作シーケンスを変更するのみで達成することができ
るので、従来の装置のようにインク供給チューブの途中
に電磁駆動が可能な弁機構を接続するなどの格別な構成
を追加する必要はなく、装置全体をコンパクトに構成さ
せることが可能となる。
観構成の一例を示す斜視図である。
ジ収容室の一例を示す斜視図である。
示す上面図である。
を示した構成図である。
第1の制御形態を示すフローチャートである。
第2の制御形態を示すフローチャートである。
Claims (10)
- 【請求項1】 キャリッジに搭載されて、記録用紙の幅
方向に往復駆動されるインクジェット式記録ヘッドと、
インク供給チューブを介して前記記録ヘッドにインクを
供給するインクカートリッジと、前記記録ヘッドを封止
して吸引ポンプからの負圧を受けるキャップ手段と、前
記インクカートリッジの装着の有無を検出するセンサと
を備えたインクジェット記録装置であって、 前記吸引ポンプを作動させることにより、前記インク供
給チューブから記録ヘッドまでの流路の少なくとも一部
のインク、または全てのインクを抜き取るインク抜取動
作を実行させるインク抜取制御手段をさらに備えてなる
インクジェット式記録装置。 - 【請求項2】 電源スイッチがオフとなった時点で計時
動作を開始して所定時間経過後に遮断器をオフとして装
置への電力供給を断つ電源オフタイマがさらに具備さ
れ、前記インク抜取制御手段は、前記センサからカート
リッジ無しを示す信号が出力され、かつ前記電源オフタ
イマが起動した場合に、前記インク供給チューブから前
記記録ヘッドまでの流路の少なくとも一部のインク、ま
たは全てのインクを抜き取ることができるまで前記吸引
ポンプを作動させるように構成されている請求項1に記
載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項3】 前記インク抜取制御手段の作動によって
前記インク供給チューブから記録ヘッドまでの流路の少
なくとも一部のインクを抜き取る場合において、少なく
とも前記記録ヘッドにインクを残留させる請求項1また
は請求項2に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項4】 前記インク抜取制御手段の作動によって
前記インク供給チューブから記録ヘッドまでの流路の少
なくとも一部のインクを抜き取る場合において、少なく
とも前記インク供給チューブと、該インク供給チューブ
と前記記録ヘッドとの間に介在するサブタンクユニット
とにインクを残留させる請求項1または請求項2に記載
のインクジェット式記録装置。 - 【請求項5】 前記インク抜取制御手段の作動によって
前記インク供給チューブから記録ヘッドまでの流路の全
てのインクを抜き取った場合において、初期充填フラグ
をオン状態として保持し、装置の動作電源投入時に前記
初期充填フラグのオン状態を検出して、前記インク供給
チューブから記録ヘッドまでの流路の全てにインクを充
填させる初期充填動作を実行させる請求項1または請求
項2に記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項6】 前記インクカートリッジが複数装填され
ている場合、全てのインクカートリッジの引き抜きが行
われたことが検知されたことを条件にインクの抜き取り
動作を実行する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
のインクジェット式記録装置。 - 【請求項7】 前記インクの抜き取り動作が実行された
後に、前記吸引ポンプを駆動させて前記キャップ手段お
よび前記吸引ポンプを含む経路に存在するインクを排出
する空吸引動作を実行する請求項1乃至請求項6のいず
れかに記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項8】 前記記録ヘッドの移動経路上に配置され
るワイピング部材がさらに具備され、前記インクの抜き
取り動作が実行された後に、記録ヘッドのノズル形成面
を前記ワイピング部材によってワイピングする請求項1
乃至請求項7のいずれかに記載のインクジェット式記録
装置。 - 【請求項9】 前記インク抜き取り動作が実行されてい
る間、警報を発する請求項1乃至請求項8のいずれかに
記載のインクジェット式記録装置。 - 【請求項10】 前記記録ヘッドによるインクの吐出量
に対応する数値をカウントアップすると共に、引き抜か
れたインクカートリッジが再度装填された場合に、前記
カウントアップ値に継続してその後のインクの吐出量に
対応する数値をカウントアップすることで、前記インク
カートリッジのインクエンドを把握するインクエンド検
出手段をさらに具備した請求項1乃至請求項9のいずれ
かに記載のインクジェット式記録装置。
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JP2005254621A (ja) * | 2004-03-11 | 2005-09-22 | Seiko Epson Corp | 電源制御装置及び電源制御方法 |
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CN110014746A (zh) * | 2019-05-08 | 2019-07-16 | 深圳市微特智能系统有限公司 | 一种工业打印机的伺服供墨系统 |
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- 1998-09-04 JP JP25102698A patent/JP3287399B2/ja not_active Expired - Fee Related
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