JP2010069619A - インクジェット記録装置、印刷制御方法、プログラム並びに記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク残量がなくなったインクカートリッジの交換を促すとともに、必要に応じてそれ以降の印刷要求も印刷を可能とするインクジェット記録装置、該インクジェット記録装置における印刷制御方法、該印刷制御方法を実行するためのプログラム並びに記録媒体を提供する。
【解決手段】インク残量管理部601bがインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、印刷制御部601aは、つぎの印刷要求が入力されても一時的な印刷不可状態とし、ユーザ操作により該つぎの印刷要求について印刷可能とする第1プリンタ異常状態とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、インクジェット記録装置、該インクジェット記録装置における印刷制御方法、該印刷制御方法を実行するためのプログラム並びに記録媒体に関するものである。
一般に、プリンタ/ファックス/コピア或いはこれらの機能を複合した画像形成装置としては、画像形成部に電子写真方式を採用したものが知られているが、例えば、記録液の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを用いて、被記録媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、記録媒体、転写材なども同義で使用する。)を搬送しながら、記録液の液滴(以下、インク滴ともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行うインクジェット方式の画像形成部を搭載したものもある。
このような画像形成装置(以下、インクジェット記録装置ともいう)においては、インクは消耗品であるため、脱着可能なカートリッジにインク袋を収納したインクカートリッジを用い、該インクカートリッジから記録ヘッドにインクを供給する構成をとるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、その他の構成のインクジェット記録装置として、記録ヘッド上に該記録ヘッドにインクを溜めるサブタンクを搭載し、前記インクカートリッジからサブタンクにインクを供給し、該サブタンクから記録ヘッドにインクを供給するものがある(例えば、特許文献2参照)。
このようなインクジェット記録装置では、サブタンクにインクがある限り印刷が可能であるため、インクカートリッジ中のインクがなくなっても印刷を継続し、サブタンクのインクがなくなると印刷を停止する印刷制御が採用されていた。
ここで、インクがなくなった後も印刷を継続しようとすると、記録ヘッドでインク切れが発生し、記録ヘッドが破損することになる。そのため、前記のような印刷停止後はインクが補充されると再度印刷できるようになっており、前記構成のインクジェット記録装置では新しいインクカートリッジを装着することでこれが可能となる。しかしながら、手元に新しいインクカートリッジがない場合には、インクカートリッジを入手するまでつぎの印刷を行うことができなかった。
なお、特許文献1には、インクカートリッジのインクの残量を検出および/または算出により認識し、その認識結果に基づいて、インク残量が僅かであると認識した時に印刷の続行を停止または規制するインク切れ防止モードと、インク残量の判定結果にかかわらず印刷の続行をそのまま許容するインク使い切りモードとのいずれか一方を設定するモード設定を有し、ユーザのキー操作によりインク切れ防止モードを簡単に解除することができる構成が開示されている。この発明によっても、インクカートリッジのインクがなくなった後でも印刷を行うことができるが、インクカートリッジに残ったわずかなインクを使用しての印刷であるため、印刷途中で止まってしまった印刷ジョブ(印刷要求)の以降の印刷に対応できる程度のものであった。
特開2004−174832号公報 特開2007−015153号公報
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、インク残量がなくなったインクカートリッジの交換を促すとともに、必要に応じてそれ以降の印刷要求も印刷を可能とするインクジェット記録装置、該インクジェット記録装置における印刷制御方法、該印刷制御方法を実行するためのプログラム並びに記録媒体を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 インクを吐出して画像を形成する記録ヘッド(記録ヘッド34)と、前記記録ヘッドに供給するインクを蓄えるサブタンク(サブタンク35)と、前記サブタンクにインクを供給するインクカートリッジ(インクカートリッジ10)と、前記インクカートリッジのインク残量を管理するインク残量管理手段(インク残量管理部601b)と、前記記録ヘッドによる印刷を制御する制御手段(印刷制御部601a)と、を備え、前記インク残量管理手段がインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、つぎの印刷要求が入力されても印刷を実行しないプリンタ異常状態とするインクジェット記録装置(図1,図2,図7)。
〔2〕 インクを吐出して画像を形成する記録ヘッド(記録ヘッド34)と、前記記録ヘッドに供給するインクを蓄えるサブタンク(サブタンク35)と、前記サブタンクにインクを供給するインクカートリッジ(インクカートリッジ10)と、前記インクカートリッジのインク残量を管理するインク残量管理手段(インク残量管理部601b)と、前記記録ヘッドによる印刷を制御する制御手段(印刷制御部601a)と、を備え、前記インク残量管理手段がインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、つぎの印刷要求が入力されても一時的な印刷不可状態とし、ユーザ操作により該つぎの印刷要求について印刷可能とする第1プリンタ異常状態とするインクジェット記録装置(図1,図2,図7)。
〔3〕 前記インク残量管理手段は、サブタンクのインク残量を管理し、前記第1プリンタ異常状態でつぎの印刷要求が入力されたとき、前記制御手段は、前記インク残量管理手段により検知されるサブタンクのインク残量に基づき、前記つぎの印刷要求について、前記第1プリンタ異常状態と印刷を不可とする第2プリンタ異常状態とのいずれかを選択する前記〔2〕に記載のインクジェット記録装置。
〔4〕 前記制御手段は、前記第1プリンタ異常状態でつぎの印刷要求が入力されたとき、該つぎの印刷要求について印刷を実行するかキャンセルするかのユーザ操作を求める前記〔2〕に記載のインクジェット記録装置(図11(a))。
〔5〕 前記制御手段は、前記第1プリンタ異常状態でつぎの印刷要求が入力されたとき、前記ユーザ操作されるまで該つぎの印刷要求について待機状態とする前記〔2〕に記載のインクジェット記録装置。
〔6〕 前記インク残量管理手段は、サブタンクのインク残量を管理し、前記第1プリンタ異常状態で印刷実行中に、前記制御手段は、前記インク残量管理手段により検知されるサブタンクのインク残量に基づき、実行中の印刷について、前記第1プリンタ異常状態を維持するか、印刷を不可とする第2プリンタ異常状態とするかのいずれかを選択する前記〔2〕に記載のインクジェット記録装置。
〔7〕 前記第1プリンタ異常状態で印刷実行中に、前記インク残量管理手段がサブタンクにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、前記第2プリンタ異常状態を選択し、印刷実行中だった印刷要求をキャンセルする前記〔6〕に記載のインクジェット記録装置。
〔8〕 前記印刷要求が複数ページを連続して印刷するものであるとき、前記ユーザ操作は1度のみとする前記〔2〕に記載のインクジェット記録装置(図11(b))。
〔9〕 印刷実行中に前記インク残量管理手段がインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、印刷実行中の印刷要求については印刷を継続して実行する前記〔2〕に記載のインクジェット記録装置(図11(c))。
〔10〕 前記印刷実行中に前記インク残量管理手段がサブタンクにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、直ちに印刷を停止する前記〔9〕に記載のインクジェット記録装置。
〔11〕 インクを吐出して画像を形成する記録ヘッド(記録ヘッド34)と、前記記録ヘッドに供給するインクを蓄えるサブタンク(サブタンク35)と、前記サブタンクにインクを供給するインクカートリッジ(インクカートリッジ10)と、前記インクカートリッジのインク残量を管理するインク残量管理手段(インク残量管理部601b)と、前記記録ヘッドによる印刷を制御する制御手段(印刷制御部601a)と、を備えるインクジェット記録装置(図1,図2のインクジェット記録装置)における印刷制御方法であって、前記インク残量管理手段がインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、つぎの印刷要求が入力されても一時的な印刷不可状態とし、ユーザ操作により該つぎの印刷要求について印刷可能とする第1プリンタ異常状態とする印刷制御方法。
〔12〕 インクを吐出して画像を形成する記録ヘッド(記録ヘッド34)と、前記記録ヘッドに供給するインクを蓄えるサブタンク(サブタンク35)と、前記サブタンクにインクを供給するインクカートリッジ(インクカートリッジ10)と、前記インクカートリッジのインク残量を管理するインク残量管理手段(インク残量管理部601b)と、前記記録ヘッドによる印刷を制御する制御手段(印刷制御部601a)と、を備えるインクジェット記録装置(図1,図2のインクジェット記録装置)における印刷制御に関するプログラムであって、前記インク残量管理手段がインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、つぎの印刷要求が入力されても一時的な印刷不可状態とし、ユーザ操作により該つぎの印刷要求について印刷可能とする第1プリンタ異常状態とするプログラム。
〔13〕 前記〔12〕に記載のプログラムを前記インクジェット記録装置で実行可能に記録されてなる記録媒体。
本発明によれば、インクジェット記録装置における印刷制御として、インクカートリッジのインク残量が0%となった時点で、プリンタ状態の異常となるインクエンプティ(第1プリンタ異常状態)の通知を行うとともに一時的な印刷不可状態として、インクカートリッジの交換をユーザに促す。また、印刷制御でインクカートリッジにインクが残っていない状況においても、記録ヘッドを破損せずに緊急を要する印刷要求に印刷できる環境を提供することで、印刷利用効率を高めることができる。すなわち、このとき特定のユーザ操作により、プリンタ状態は印刷可能な警告状態に移行することとし、サブタンクにおけるインク残量が0%となるまで(記録ヘッド破損防止のための本体プリントエンド状態(第2プリンタ異常状態)まで)、印刷可能とする。これにより、使用可能なインクカートリッジが手元にない場合においても、所定枚数であれば、つぎの印刷要求について印刷可能となり、緊急を要するユーザへ印刷環境を提供することができる。
以下に、本発明に係るインクジェット記録装置、印刷制御方法、プログラム、記録媒体について説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図、図2は、インクジェット記録装置の機構部の全体構成を説明する平面図である。図1および図2を参照して、このインクジェット記録装置の内部構成の概要及び機構部について説明する。
図1および図2を参照して、フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材であるガイドロッド31とステー32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによって同じく図示しないタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
本発明では全インク吐出口を同時に駆動させる以外に、時間的に分割して駆動させることができる。全インク吐出口を同時に駆動させると、各全インク吐出口間のクロストークの影響による記録品位の低下や、一時的に大電流が必要になることにより電源の大容量化などの不利益が生じる場合があるが、時分割駆動することでこれらの不利益を避けることができる。
この記録ヘッド34にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)22を介して接続している。
キャリッジ33には、記録ヘッド34に各色のインクを供給するための各色のサブタンク35を搭載している。この各色のサブタンク35には各色のインク供給チューブ36を介して、カートリッジ装填部であるカートリッジホルダ4に装着された各色のインクカートリッジ10k,10c,10m,10y(区別しないときは「インクカートリッジ10」という)から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジ装填部4にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための供給ポンプユニット24が設けられ、また、インク供給チューブ36は這い回しの途中でフレーム21を構成する後板21Cに係止部材25にて保持されている。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び該給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。この搬送ベルト51は、例えば、抵抗制御を行っていない純粋な厚さ40μm程度の樹脂材、例えば、ETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。
そして、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に所定の押圧力をかけている。なお、搬送ローラ52はアースローラの役目も担っており、搬送ベルト51の中抵抗層(裏層)と接触配置され接地している。
また、搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド34による印写領域に対応してガイド部材57を配置している。このガイド部材57は、上面が搬送ベルト51を支持する2つのローラ(搬送ローラ52とテンションローラ53)の接線よりも記録ヘッド34側に突出させることで搬送ベルト51の高精度な平面性を維持するようにしている。
この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによって搬送ローラ52が回転駆動されることによって搬送ベルト51が図2のベルト搬送方向(副走査方向)に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロ63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。ここで、排紙ローラ62と排紙コロ63との間から排紙トレイ3までの高さは排紙トレイ3にストックできる量を多くするためにある程度高くしている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という)82a〜82d(区別しないときは「キャップ82」という)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b〜82dは保湿用キャップとしている。
そして、この維持回復機構81による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ82に排出されたインク、あるいはワイパーブレード83に付着してワイパークリーナで除去されたインク、空吐出受け84に空吐出されたインクは図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口89などを備えている。
さらに、装置本体1の内部後方側にはホストとの間でデータを送受するためのUSBなどの通信回路部(インタフェース)が設けられるとともに、この画像形成装置全体の制御を司る制御部を構成する制御回路基板が設けられている。
このように構成したインクジェット記録装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド47で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によってACバイアス供給部から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ33は維持回復機構81側に移動されて、キャップ82で記録ヘッド34がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ82で記録ヘッド34をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド34の安定した吐出性能を維持する。
次に、図3を参照して記録ヘッドのヘッド構成の例について説明する。
記録ヘッド34は、ブラック(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクの各色の液滴を吐出するための、複数のノズル134nからなる4つのノズル列134k、134c、134m、134y(以下、区別しないときは「ノズル列134N」という)を1つのノズル面134aに形成したヘッドである。
次に、図4を参照してキャリッジ33に備わっている記録ヘッド34およびサブタンク35の構成の例について説明する。
このキャリッジ33は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34を備え、さらに記録ヘッド34には各色のインクを供給するための各色のサブタンク35を搭載している。サブタンク35には、インク供給チューブ36を介してインクカートリッジ10からインクが供給される。
また、サブタンク35には、インク容量を検出するための満タンフィラー90が備わっている。サブタンク35にインク供給する場合、予め決められた所定の位置から満タンフィラー90が、満タンフィラー検知センサ91を遮る検出した場合、サブタンク35がインク満タン状態になったと判定される。
図5を参照して、インクカートリッジ10の一例について説明する。
インクカートリッジ10は、インクを充填したインク袋111と、このインク袋111を着脱可能に装着する筐体112を備えている。この筐体112は、少なくとも2分割可能な第1筐体112Aと第2筐体112Bとを備え、これらによってインク袋111の側面を保護する保護カバーとなる筐体部分を構成している。すなわち、筐体112はインク供給方向(インク排出方向)に平行な面でインク袋111を収納する第1筐体112Aと第2筐体112Bとに分割している。
そして、インク袋111には、装置本体1のカートリッジ装填部4に装填されたときに、カートリッジ装填部4の奥側に設けられて供給針と連結されるインク排出口部114が設けられている。また、筐体112のインク供給口部114側の面(背面)にはこのインクカートリッジ10に関する情報、例えば、インク色、インク種、インク残量、使用期限、ID番号などに関する固有の情報を記憶した記憶手段である不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)115が設けられ、カートリッジ装填部4に装填されたときに、カートリッジ装填部4の奥側に設けられた装置本体1側の電極と電気的に接続されて、不揮発性メモリ115に記憶されている情報が装置本体1側の制御部に取り込まれる。
図6は、図1,図2に示したインクジェット記録装置の制御部の全体ブロック図である。
制御部は、インクジェット記録装置全体の制御を司る(印刷制御を司る印刷制御用マイコンを含む)マイクロコンピュータで構成した制御用マイコン601を備えている。
アプリケーション98を通してユーザより印刷命令があった場合、OS(GDI;ここではWindows XP(登録商標)等のWindows(登録商標) OSに実装されているGDI(Graphic Device Interface)を例として取り上げている。)99はインクジェット記録装置で出力する画像データをプリンタドライバ100に伝達する。
プリンタドライバ100は、アプリケーション98から伝達された画像データを、インクジェット記録装置本体が処理できる形式の印写画像データに変換して、通信経路101を経由して制御用マイコン601に入力する。
制御用マイコン601は、通信回路101から入力される印写画像データに基づいて用紙42に画像を形成するために、前述したように、図示しないキャリッジ駆動モータや搬送モータをキャリッジ駆動モータ駆動回路603及び搬送モータ駆動回路605を介して駆動制御するとともに、記録ヘッド34の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、ヘッド駆動回路609に与えるなどの制御を行なう。
制御用マイコン601には、キャリッジ33の位置を検出するキャリッジ位置検出回路602からの検出信号が入力され、制御用マイコン601はこの検出信号に基づいてキャリッジ33の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路602は、例えば、キャリッジ33の走査方向に配置されたエンコーダシートのスリット数を、キャリッジ33に搭載されたフォトセンサで読み取って計数することで、キャリッジ33の位置を検出する。キャリッジ駆動モータ駆動回路603は、制御用マイコン601から入力されるキャリッジ移動量に応じてキャリッジ駆動モータを回転駆動させて、キャリッジ33を所定の位置に所定の速度で移動させる。
制御用マイコン601には搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路604からの検出信号が入力され、制御用マイコン601はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路604は、例えば、搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。搬送モータ駆動回路605は、制御用マイコン601から入力される搬送量に応じて搬送モータを回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。
制御用マイコン601は、給紙コロ駆動回路610に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ43を一回転させる。制御用マイコン601は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路611を介してモータを回転駆動することにより、キャップ82の昇降、ワイパーブレード83の昇降を行なわせる。
制御用マイコン601は、インク供給モータ駆動回路612を介して供給ユニット24のポンプを駆動するためのインク供給モータを駆動制御し、カートリッジ装填部4に装填されたインクカートリッジ10からサブタンク35に対してインクを補充供給する。
制御用マイコン601には、サブタンク35が満タン状態にあることを検知するサブタンク満タンセンサ(満タンフィラー検知センサ)91からの検知信号、カートリッジ装填部4の前カバーの開閉を検知するカートリッジカバーセンサ614からの検知信号などが入力される。
また、制御用マイコン601は、カートリッジ通信回路615を通じて、カートリッジ装填部4に装着された各インクカートリッジ10に設けられる記憶手段である不揮発性メモリ115k、115c、115m、115yに記憶されている情報(インク残量など)を取り込んで、所要の処理を行なって、本体記憶手段である不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)616に格納保持する。
ヘッド駆動回路609は、制御用マイコン601からの印刷データに基づいて記録ヘッド34の圧力発生手段(ピエゾ型ヘッドであれば圧電素子)を駆動して、所要のノズルから液滴を吐出させる。
制御用マイコン601は、紙サイズセンサ606から通紙中の用紙の大きさを検出し、入力された画像データが用紙上に配置可能かどうか、また用紙外に画像データがある場合に、画像データをトリミングして描画するように印刷制御用マイコンに設定することが出来る。紙サイズを検出する方法としては、キャリッジの側部に反射型センサを配置し、キャリッジが走査する際に用紙と搬送路の反射率の違いを検出することで用紙幅を検出することが出来る。そのほかには、搬送路上に搬送方向と直行してラインセンサを配置することで、用紙幅を検出することも出来る。また搬送方向の用紙長さについては、搬送路上に同じく反射型のセンサを配置し、用紙を検出してからの搬送量を計数することで用紙長を検出することが出来る。
制御用マイコン601は、搬送路上に複数個配置された紙位置センサ607から、用紙42が機内のどの位置にあるかを検出することができ、印刷中に意図しない位置に用紙がある場合にはジャムとして検出し、ユーザに異常を検出することが出来る。またその異常が発生している箇所も示すことが出来る。
次に、図7を参照して、印刷制御機能ブロックの一例について説明する。なお、図は、インクジェット記録装置の制御用マイコン601内に構成される印刷制御機能の機能ブロック図である。印刷制御機能ブロックは、印刷制御部601a、インク残量管理部601b、データ受信部601c、機器制御部601d、ユーザインターフェース部601eから構成されている。
印刷制御処理として、アプリケーション98を通してユーザより印刷命令があった場合、OS(GDI)99は印刷対象となる画像データをプリンタドライバに伝達する。伝達された画像データはプリンタドライバ100内で処理され、この画像データはデータ受信部601cを介して印刷制御部601aに印刷要求(印刷ジョブともいう)として通知される。ついで、印刷制御部601aは、印刷するためのインク残量をインク残量管理部601bに問い合わせ、インク残量管理部601bから通知されるインク残量データに基づいて印刷可否判定を行う。
インク残量管理部601bは、インクカートリッジ10、サブタンク35それぞれにおけるインク残量を管理している。詳しくは、サブタンク35におけるインク残量については、まず満タンフィラー検知センサ91の検知によりサブタンク35が満タンとなった状態の総量から印刷やメンテナンスによるインク消費量を減算してインク残量を計数する。すなわち、印刷におけるインク消費量とは、記録ヘッド34から吐出される液滴の大きさ(大滴、中滴、小滴)ごとに吐出数をカウントして、予め分かっている液滴の大きさごとの1滴当りの容量に吐出総数を乗じて求められる量である。また、メンテナンスにおけるインク消費量とは、空吐出の場合は印刷の場合と同じであり、吸引の場合には前記吸引ポンプを駆動するモータ回転量に基づいて算出される量である。サブタンク35におけるインク残量は0%(インク残量なし)〜100%(インク満タン)のように割合表示で管理する。
また、インクカートリッジ10におけるインク残量については、サブタンク35へのインク供給量(サブタンク35におけるインク増量分)をその時点のインクカートリッジ10のインク残量から差し引くようにして計数する。このとき計数されたインクカートリッジ10のインク残量は、制御用マイコン601の不揮発メモリ616及びインクカートリッジ10の不揮発メモリ115に書き込まれる。またインクカートリッジ10においてもインク残量は0%(インク残量なし)〜100%(インク満タン)のように割合表示で管理する。
ここで、印刷制御部601aは、インク残量管理部601bから通知を受けたインク残量の状態によって、以下のように印刷に関する制御を行う。また、図8に、それぞれのプリンタステータス状態(プリンタ状態)とインク残量の状態と表示状態との関係を示す。
(1)インクカートリッジ10のインク残量が所定量以上(例えば、≧10%または≧20%)、サブタンク35のインク残量あり(>0%)の場合(通常状態)
印刷可能なプリンタ正常状態であるとして、機器制御部601dに記録ヘッド34などの印刷機器動作要求を通知し、印刷を開始する。
(2)インクカートリッジ10のインク残量が0より大、所定量未満(例えば、0%より大、10%未満あるいは20%未満)、サブタンク35のインク残量あり(>0%)の場合(インクニアエンプティ)
印刷可能な状態であるとして、機器制御部601dに記録ヘッド34などの印刷機器動作要求を通知し、印刷を開始する。ただし、インクカートリッジ10のインク残量がわずかであるため、ユーザインターフェース部601eにその旨の通知を行い、ユーザインターフェース部601eは装置本体1の表示部(LEDや液晶表示パネル)にその旨を表示する。例えば、LEDは黄色の点灯状態とし、液晶表示パネルには「印刷できます」と「インク残りわずかです」を表示する。これにより、ユーザはより早い時期に交換のためのインクカートリッジ10の準備をすることができる。
(3)インクカートリッジ10がインク残量なし(0%)、サブタンク35がインク残量あり(>0%)の場合(第1プリンタ異常状態(インクエンプティ))
サブタンク35にインクがあるため、印刷を実行しても直ちに記録ヘッド34の破損にはつながらないが、印刷を継続すると近い将来にサブタンク35のインクがなくなる状態である。そのため、つぎの印刷要求が入力されても一時的な印刷不可状態(印刷停止状態)とし、ユーザ操作により該つぎの印刷要求について印刷可能とする第1プリンタ異常状態(インクエンプティ)とする。具体的には、一時的な印刷不可状態としてユーザインターフェース部601eに、印刷するか否かユーザ指示待ちする通知を行い、印刷要求についての処理を待機状態とする。ついで、ユーザインターフェース部601eは装置本体1の表示部にインクカートリッジ10の交換を促すメッセージや印刷要求について印刷を実行するかキャンセルするかのユーザ操作を求めるメッセージあるいは強制印刷は可能であるメッセージを表示する(例えば、LEDは赤色の点滅状態とし、液晶表示パネルには「インクを交換または強制印刷」を表示する。)。
ユーザはこの表示を見て、所定の操作を行う(ユーザ操作)。図9に、このときのユーザインターフェースフローを示す。
まず前述のように、「インクコカン(インク交換)」と「マタハキョウセイインサツ(または強制印刷)」が交互にパネル表示される。ここで、強制印刷をユーザに通知することで、一時的に印刷可能な状況を知らせる。この際に、ユーザは、一時的に印刷可能な「強制印刷」、または印刷キャンセルとなる「ジョブリセット」、または「インクカートリッジ交換」のいずれか選択することができる。これがユーザ操作である。
このとき、「強制印刷」が選択された場合(例えば、強制ボタン(強制排紙キー)の押下のとき)、印刷制御部601aは、対象の印刷要求について一時的に印刷不可状態から印刷可能状態に遷移させて機器制御部601dに印刷機器動作要求を通知し、印刷を開始させる。また、「ジョブリセット」が選択された場合(印刷キャンセル指示の場合)、印刷制御部601aは対象の印刷要求についての画像データを破棄する処理を行う。また、「インクカートリッジ交換」が選択された場合、プリンタ状態を印刷不可状態から印刷可能状態に遷移させて印刷を開始する。
印刷はサブタンク35に残っているインクを使って実行され、例えば、サブタンク35満タン時にはA4サイズの用紙42をモノクロで100ページ、カラーで50ページほどの印刷が可能である。
(4)インクカートリッジ10,サブタンク35ともにインク残量なし(0%)の場合(第2プリンタ異常状態(本体プリントエンド))
サブタンク35にもインクがないため、印刷を実行すると直ちに記録ヘッド34の破損につながるために、印刷を不可とする第2プリンタ異常状態(本体プリントエンド)とする。具体的には、強制印刷指示も受け付けない完全な印刷不可状態としてユーザインターフェース部601eに通知する。ユーザインターフェース部601eは装置本体1の表示部に印刷ができない旨のメッセージとインクカートリッジ10の交換が必要である旨のメッセージを表示する。例えば、LEDは赤色の点灯状態とし、液晶表示パネルには「右前カバーを開けインクを交換してください」を表示する。
なお、前述したインクジェット記録装置のLEDや液晶表示パネルでの表示と同時、あるいはその代わりに、インクジェット記録装置に接続しているパソコン(アプリケーション98を動かしているPC)に各プリンタ状態における表示メッセージを表示するようにしてもよい。また、第1プリンタ異常状態(インクエンプティ)のときに、そのパソコンから強制印刷の操作を可能としてもよい。
図10に、従来のインクジェット記録装置におけるプリンタステータス状態(プリンタ状態)とインク残量の状態と表示状態との関係を示す。この場合、インクカートリッジ10のインク残量あり(>0%)である限り、印刷可能なプリンタ正常状態(通常状態)とし、インクカートリッジ10のインク残量なし(0%)でインクカートリッジの交換を促す警告表示のみとし、サブタンク35のインク残量なし(0%)で完全に印刷停止としている。これによっても、記録ヘッド34の破損は回避することは可能であるが、一旦印刷停止となるとインクカートリッジを交換しなければ印刷を実行することができなくなり、不便であった。
本発明(図8)は従来よりも印刷停止となるタイミングが早くなっており、ユーザにインクカートリッジ10の交換をより効果的に促すことができる。
図11に、第1プリンタ異常状態(インクエンプティ)となって以降の印刷制御部601aの印刷許可判定タイミングを示す。
図11(a)は、基本的な印刷許可判定タイミングを示している。すなわち、第1の印刷要求である印刷要求(1)の印刷終了時にインクカートリッジ10のインク残量なしが検知され、第1プリンタ異常状態となると、それ以降は印刷要求ごと(印刷要求(2)、印刷要求(3)ごと)にユーザ操作を要求するパネル表示を行う。そして、印刷制御部601aは前記印刷要求ごとのユーザ操作に従い、処理を行う。図では印刷要求ごとに一時許可印刷キーの操作により強制印刷が選択されて印刷を実行している場合を示している。
なお、前記第1プリンタ異常状態でつぎの印刷要求が入力されたとき、印刷制御部601aは、インク残量管理部601bにより検知されるサブタンク35のインク残量に基づき、前記つぎの印刷要求について、第1プリンタ異常状態と、印刷を不可とする第2プリンタ異常状態と、のいずれかを選択している。図11(a)の場合は、サブタンク35にインク残量があるため、第1プリンタ異常状態を選択している。
また、第1プリンタ異常状態となって以降の複数ページを連続印刷する印刷要求ではユーザ操作は1度のみとする。図11(b)では、2ページを連続印刷する印刷要求(2)の最初にユーザ操作を要求するパネル表示を行い、一時許可印刷キー(強制印刷)の操作が一度行われると、2ページ連続で印刷を実行している。
なお、第1プリンタ異常状態で印刷実行中に、印刷制御部601aは、インク残量管理部601bにより検知されるサブタンク35のインク残量に基づき、実行中の印刷について、前記第1プリンタ異常状態を維持するか、印刷を不可とする第2プリンタ異常状態とするかのいずれかを選択するようにするとよい。例えば、第1プリンタ異常状態で複数ページを印刷実行中に、インク残量管理部601bがサブタンク35にインク残量がないことを検知したときには、記録ヘッド34の破損防止のために印刷制御部601aは、前記第2プリンタ異常状態を選択し、印刷実行中だった印刷要求をキャンセルする。
また、印刷実行中にインク残量管理部601bがインクカートリッジ10にインク残量がないことを検知した場合には、印刷制御部601aは、該印刷実行中の印刷要求(1)についてはユーザ操作を求めずに印刷を継続して実行するとよい(図11(c))。そして、つぎの印刷要求(2)が入力されると、ユーザ操作を要求するパネル表示を行い、一時許可印刷キー(強制印刷)の操作で印刷を実行する。
なお、図11(c)において、印刷要求(1)の印刷実行中に第1プリンタ異常状態となった後で継続して印刷している最中にインク残量管理部601bがサブタンク35のインク残量なしを検知した場合には、印刷制御部601aは、記録ヘッド34の破損防止のために直ちに印刷を停止することとする。このときの印刷要求(1)の画像データを残しておいて、インク補充後に残りを印刷するようにすることが好ましい。あるいは、インク補充後に残りページの印刷を実行するか否かのユーザ選択をさせてもよい。また、インク補充後に対象の画像データがないときにはエラー表示するとよい。
なお、ここまでは、図7〜図9,図11を用いて、図1,図2のインクジェット記録装置における印刷制御、特に第1プリンタ異常状態を検知したときの印刷制御の内容について説明してきたが、本発明は、図1のインクジェット記録装置において前記印刷制御を実行するように各手段の実行を制御することとしたプログラムにも適用可能である。
すなわち、インクを吐出して画像を形成する記録ヘッド(記録ヘッド34)と、前記記録ヘッドに供給するインクを蓄えるサブタンク(サブタンク35)と、前記サブタンクにインクを供給するインクカートリッジ(インクカートリッジ10)と、前記インクカートリッジのインク残量を管理するインク残量管理手段(インク残量管理部601b)と、前記記録ヘッドによる印刷を制御する制御手段(印刷制御部601a)と、を備えるインクジェット記録装置(図1,図2のインクジェット記録装置)における印刷制御に関するプログラムであって、前記インク残量管理手段がインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、つぎの印刷要求が入力されても一時的な印刷不可状態とし、ユーザ操作により該つぎの印刷要求について印刷可能とする第1プリンタ異常状態とするプログラムである。
以上の処理は、ROM等の本体メモリに格納されているプログラムで実行することができる。このプログラムは、例えばネット上からのダウンロードによって提供し、情報処理装置(ホスト)側からインクジェット記録装置にインストールすることができる。また、本発明の処理は、情報処理装置(ホスト)側のプリンタドライバで行う構成とすることもできる。また本発明は、前記本発明のプログラムをインクジェット記録装置(図1のインクジェット記録装置)で実行可能に記録、記憶、もしくは格納した記録媒体の態様にも適用される。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明に係るインクジェット記録装置の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図である。 同機構部の要部平面説明図である。 記録ヘッドをノズル面側から見た図である。 記録ヘッド及びサブタンクの構成を示す概略図である。 インクカートリッジの構成を示す斜視説明図である。 図1のインクジェット記録装置における機能ブロック図である。 図1のインクジェット記録装置の制御用マイコン内に構成される印刷制御機能の機能ブロック図である。 本発明におけるプリンタステータス状態とインク残量の状態と表示状態との関係を示す図である。 第1プリンタ異常状態で印刷要求を受けた場合のユーザインターフェースフローである。 従来のプリンタステータス状態とインク残量の状態と表示状態との関係を示す図である。 第1プリンタ異常状態となって以降の印刷制御部の印刷許可判定タイミングを示す図である。
符号の説明
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 カートリッジ装填部
10,10k、10c、10m、10y インクカートリッジ
21 フレーム
21A,21B 側板
21C 後板
22 ハーネス
24 供給ユニット
25 係止部材
31 ガイドロッド
32 ステー
33 キャリッジ
34 記録ヘッド
35 サブタンク
36 インク供給チューブ
41 用紙積載部
42 用紙
43 給紙コロ
44 分離パッド
45 ガイド部材
46 カウンタローラ
47 搬送ガイド部材
48 押え部材
49 先端加圧コロ
51 搬送ベルト
52 搬送ローラ
53 テンションローラ
56 帯電ローラ
57 ガイド部材
61 分離爪
62 排紙ローラ
63 排紙コロ
71 両面ユニット
72 手差しトレイ
81 維持回復機構
82,82a,82b,82c,82d キャップ
83 ワイパーブレード
84,88 空吐出受け
89 開口
90 満タンフィラー
91 満タンフィラー検知センサ
98 アプリケーション
99 OS(GDI)
100 プリンタドライバ
101 通信回路
111 インク袋
112 筐体
112A 第1筐体
112B 第2筐体
114 インク供給口部
115 不揮発メモリ
134a ノズル面
134k,134c,134m,134y,134N ノズル列
134n ノズル
601 制御用マイコン
601a 印刷制御部
601b インク残量管理部
601c データ受信部
601d 機器制御部
601e ユーザインターフェース部
602 キャリッジ位置検出回路
603 キャリッジ駆動モータ駆動回路
604 搬送量検出回路
605 搬送モータ駆動回路
606 紙サイズセンサ
607 紙位置センサ
609 ヘッド駆動回路
610 給紙コロ駆動回路
611 維持回復機構駆動用モータ駆動回路
612 インク供給モータ駆動回路
613 サブタンク満タンセンサ
614 カートリッジカバーセンサ
615 カートリッジ通信回路
616 不揮発メモリ

Claims (13)

  1. インクを吐出して画像を形成する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給するインクを蓄えるサブタンクと、
    前記サブタンクにインクを供給するインクカートリッジと、
    前記インクカートリッジのインク残量を管理するインク残量管理手段と、
    前記記録ヘッドによる印刷を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記インク残量管理手段がインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、つぎの印刷要求が入力されても印刷を実行しないプリンタ異常状態とするインクジェット記録装置。
  2. インクを吐出して画像を形成する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給するインクを蓄えるサブタンクと、
    前記サブタンクにインクを供給するインクカートリッジと、
    前記インクカートリッジのインク残量を管理するインク残量管理手段と、
    前記記録ヘッドによる印刷を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記インク残量管理手段がインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、つぎの印刷要求が入力されても一時的な印刷不可状態とし、ユーザ操作により該つぎの印刷要求について印刷可能とする第1プリンタ異常状態とするインクジェット記録装置。
  3. 前記インク残量管理手段は、サブタンクのインク残量を管理し、
    前記第1プリンタ異常状態でつぎの印刷要求が入力されたとき、前記制御手段は、前記インク残量管理手段により検知されるサブタンクのインク残量に基づき、前記つぎの印刷要求について、前記第1プリンタ異常状態と印刷を不可とする第2プリンタ異常状態とのいずれかを選択する請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1プリンタ異常状態でつぎの印刷要求が入力されたとき、該つぎの印刷要求について印刷を実行するかキャンセルするかのユーザ操作を求める請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1プリンタ異常状態でつぎの印刷要求が入力されたとき、前記ユーザ操作されるまで該つぎの印刷要求について待機状態とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記インク残量管理手段は、サブタンクのインク残量を管理し、
    前記第1プリンタ異常状態で印刷実行中に、前記制御手段は、前記インク残量管理手段により検知されるサブタンクのインク残量に基づき、実行中の印刷について、前記第1プリンタ異常状態を維持するか、印刷を不可とする第2プリンタ異常状態とするかのいずれかを選択する請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第1プリンタ異常状態で印刷実行中に、前記インク残量管理手段がサブタンクにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、前記第2プリンタ異常状態を選択し、印刷実行中だった印刷要求をキャンセルする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記印刷要求が複数ページを連続して印刷するものであるとき、前記ユーザ操作は1度のみとする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  9. 印刷実行中に前記インク残量管理手段がインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、印刷実行中の印刷要求については印刷を継続して実行する請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記印刷実行中に前記インク残量管理手段がサブタンクにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、直ちに印刷を停止する請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. インクを吐出して画像を形成する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給するインクを蓄えるサブタンクと、
    前記サブタンクにインクを供給するインクカートリッジと、
    前記インクカートリッジのインク残量を管理するインク残量管理手段と、
    前記記録ヘッドによる印刷を制御する制御手段と、
    を備えるインクジェット記録装置における印刷制御方法であって、
    前記インク残量管理手段がインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、つぎの印刷要求が入力されても一時的な印刷不可状態とし、ユーザ操作により該つぎの印刷要求について印刷可能とする第1プリンタ異常状態とする印刷制御方法。
  12. インクを吐出して画像を形成する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給するインクを蓄えるサブタンクと、
    前記サブタンクにインクを供給するインクカートリッジと、
    前記インクカートリッジのインク残量を管理するインク残量管理手段と、
    前記記録ヘッドによる印刷を制御する制御手段と、
    を備えるインクジェット記録装置における印刷制御に関するプログラムであって、
    前記インク残量管理手段がインクカートリッジにインク残量がないことを検知したとき、前記制御手段は、つぎの印刷要求が入力されても一時的な印刷不可状態とし、ユーザ操作により該つぎの印刷要求について印刷可能とする第1プリンタ異常状態とするプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを前記インクジェット記録装置で実行可能に記録されてなる記録媒体。
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