JP5298474B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置及び画像形成方法に関し、特に記録ヘッドから液滴を吐出して画像を形成する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、記録液(液体)の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体としての記録液(以下、単に「インク」という。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうものがある。
なお、画像形成装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体にインクを吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、インクとは上記画像形成を行うことができる液体であれば特に限定されるものではない。
このような画像形成装置においては、使用したインク量(インク消費量、インク使用量)を見積もることで様々な機能を実現している。
例えば、インクカートリッジの交換タイミングが分かる。未使用のインクカートリッジ容量が分かり、インク使用量が見積もれれば、インクカートリッジ内のインク残量を見積もることができ、インクカートリッジが無くなる前に、ユーザに交換が必要なタイミングを通知することができる。
また、サブタンク(ヘッドタンク)へのインク補充供給が必要なタイミングがより正確に分かる。サブタンク方式の画像形成装置の場合、ヘッドに配置されているサブタンクのインクを使用して印刷等を行うので、定期的にインクカートリッジのインクをサブタンクに供給する必要がある。インク使用量が見積もれれば、サブタンク内のインクの消費加減が分かるので、サブタンクが空になる前に、インク補充供給を自動的に行うことができる。
また、メンテナンスを行う必要があるタイミングがより正確に分かる。インクの使用量に比例して、記録ヘッド表面が紙粉やインクで汚れ、吐出性能が低下してしまうことがある。このために定期的に記録ヘッドのクリーニングを行う必要があるが、インク使用量が見積もれれば、記録ヘッドの汚損状態が推定でき、自動的にメンテナンスを行うことができる。
また、課金に使用するカバレッジカウンタをより正確に算出することができる。インクジェット方式の画像形成装置の場合、インク使用量に比例して機器の劣化が進むと考えられており、通紙枚数やインク使用量によって課金を行うことが考えられている。ユーザに余計な料金を支払わせること無く、また保守を行う側も損をしないような課金体系を作り上げるには、より正確にインク使用量を見積もる必要がある。
上記のように、何れの機能においてもインク使用量をより正確に知ることで、機能の有用性を高めることができる。そこで、現在では、パーソナルコンピュータや画像形成装置本体の制御部において、印刷画像に対する画像処理を行う段階で、必要となるインク使用量を見積もる方法、実際に吐出したインク使用量を把握するために制御信号をハード的にカウントする方法が行われている。
例えば、特許文献1には、印刷データから吐出値を求め、吐出値及び単位吐出値当たりのインク消費量から累積インク消費量を求め、初期量と累積インク消費量からインク残量を求めることが記載されている。
特開平11−348317号公報
特許文献2には2以上の滴径にてインク滴を打ち分け可能なインクジェットプリンタにおいて、インクの吐出回数を吐出滴のサイズに応じてカウントすることを可能にして、より正確にインク消費量を算出できることを目的とし、インクを吐出させる制御信号を捉えてカウントする構成が記載されている。
特開平11−334107号公報
特許文献3には記録ヘッドの温度制御、回復動作、インク残量検知等を効果的に行う目的で、吐出口の一部複数のブロックごとに駆動データをカウントしてインク使用量を産出することが記載されている。
特開平08−323970号公報
また、画像形成装置において、装置で消費される電力を測定し、これをCO2排出量に換算して表示するようにしたものが知られている。また、画像形成装置の使用によるCO2排出量に、ユーザが直接関わりを持つ消耗品を消費することによるCO2排出量を加えて表示し、CO2排出実態の把握が容易なCO2排出量算出方法とCO2排出量管理システムを提供し、また、CO2排出量低減のための推奨モードを提示し改善予測を行うことが可能な画像形成装置も知られている。また、特許文献5には環境に対する負荷を検出することが記載されている。
特開2002−006696号公報 特開2005−088506号公報
また、特許文献6にはヘッド異常を検出し、その原因に応じて適切な回復処理を実行する目的で、アクチュエータが駆動された後、アクチュエータにより変位された振動板の残留振動の検出に基いて発生されたパルス数を演算する演算処理とヘッド異常を判定する手段により、判定されたヘッド異常を解消する回復処理を実施することが記載されている。
特開2004−314458号公報
しかしながら、これまでの画像処理によるインク使用量算出は、あくまで画像処理段階における計算であるため、印刷やメンテナンスが予定通り完了しなかった場合でも、行った場合と同等のインク消費量をカウントしてしまい、実際にノズルから吐出されたインク量と、見積もったインク量の間に誤差が発生する場合があるという課題がある。
他方、制御信号をハード的にカウントする方法では、あくまで信号のカウントであるため、回路に異常の発生した場合は、不正にカウントしてしまうという課題がある。
実際にノズルから吐出されたインク量と見積り量に誤差が発生した場合には、次のような問題が生じる。
まず、カバレッジカウンタが不正確になり、ユーザに課する保守料が不正確になる。また、インク残量計算が不正確になり、空になる前にユーザに通知できなかったり、過剰にインクを余らせてしまったりする。また、自動メンテナンスの起動タイミングが設計の狙いとずれてしまい、印刷性能に影響が生じる。なお、「カバレッジ」とは、通常の課金カウンタの補助的な位置付けで使用されるものであって、1枚あたりのインク消費量が分かる。各色毎に100%規定量(カバレッジ100%を規定するインク量(単位:μl))を定義し、これに対する百分率の総和を求める。また、「自動メンテナンス」とは、インクジェット方式の画像形成装置では、記録ヘッドのコンディションを維持するために、ユーザからの指示によるメンテナンス(クリーニング或いはリフレッシング)以外に、装置本体が判断し、適宜メンテナンスを実行している。そのメンテナンスを行うトリガとしては、印刷枚数、インク消費量、放置時間等がある。
また、上記CO2排出量の換算システムにあっては、印刷時のCO2排出量の計算では画像データ内容を元にインク等消耗品の消費量からCO2排出量を予測するため、実際に消耗したノズルから吐出されたインク量との誤差が大きいという問題がある。
また、アクチュエータにより変位された振動板の残留振動の検出に基づいて発生されたパルス数を演算してヘッド異常を判定するのでは、異常判定の構成が複雑になるという問題がある。
本発明は上記の課題のうち、インク消費量を正確に検出できないという課題に鑑みてなされたものであり、インク消費量を正確に得られるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドを駆動する駆動信号に基づいて第1液滴量を推定する第1検出手段と、
前記記録ヘッドで記録する画像データに基づいて第2液滴量を推定する第2検出手段と、
前記第1液滴量及び前記第2液滴量に基づいてインク消費量を決定する液滴量決定手段と、を備え、
前記液滴量決定手段は、
前記第1液滴量と前記第2液滴量とを比較する比較手段を有し、
前記比較手段による比較の結果、
前記第1液滴量と前記第2液滴量とが同じときには、前記第1液滴量をインク消費量として決定し、
前記第1液滴量と前記第2液滴量とが異なるときには、所定の条件に応じて、前記第1液滴量、あるいは前記第1液滴量及び第2液滴量の平均をインク消費量として決定し、
画像形成を行う用紙の大きさを検出する実用紙サイズ検出手段と、
前記画像情報に含まれている画像形成する用紙の大きさを検出する指定用紙サイズ検出手段と、
前記実用紙サイズ検出手段と前記指定用紙サイズ検出手段によって検出された用紙サイズが異なることを検出する用紙サイズエラー検出手段と、を備え、
前記用紙サイズエラーを検出すると、前記液滴量決定手段は前記第1液滴量をインク消費量として決定する
構成とした。
構成とした。
本発明に係る画像形成方法は、
記録ヘッドから液滴を吐出して画像を形成する画像形成方法において、
前記記録ヘッドを駆動する駆動信号に基づいて第1液滴量を推定し、
前記記録ヘッドで記録する画像データに基づいて第2液滴量を推定し、
前記第1液滴量と前記液滴量とを比較する比較手段を有し、
前記比較手段による比較の結果、
前記第1液滴量と前記第2液滴量とが同じときには、前記第1液滴量をインク消費量として決定し、
前記第1液滴量と前記第2液滴量とが異なるときには、所定の条件に応じて、前記第1液滴量、あるいは前記第1液滴量及び第2液滴量の平均をインク消費量として決定し、
画像形成を行う用紙の大きさを検出する実用紙サイズ検出手段と、
前記画像情報に含まれている画像形成する用紙の大きさを検出する指定用紙サイズ検出手段と、
前記実用紙サイズ検出手段と前記指定用紙サイズ検出手段によって検出された用紙サイズが異なることを検出する用紙サイズエラー検出手段と、を有し、
前記用紙サイズエラーを検出すると、前記液滴量決定手段は前記第1液滴量をインク消費量として決定する
構成とした。
本発明によれば、インク消費量を正確に得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。
なお、記録ヘッド34としては、図3に示すように、1つのノズル面34Nにノズル34nを並べた各色のノズル列34K、34C、34M、34Yを備えるものなどを用いることもできる。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部であるサブタンク35a、35b(区別しないときは「サブタンク35」という。)を搭載している。このサブタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色の第1インク供給部であるインクカートリッジ10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニット5によって各色の供給チューブ36を介して、各色の記録液が補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、この空吐出受け84に一体形成され、ワイパブレード83に付着したインクを除去するための清掃部材であるワイパクリーナ部85と、ワイパブレード83のクリーニング時にワイパブレード83をワイパクリーナ85側に押し付けるワイパクリーナ86と、キャリッジ22をロックするキャリッジロック87などとを備えている。また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク100が装置本体に対して交換可能に装着される。
また、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
そして、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ部材82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
次に、インクカートリッジ10の一例について図4及び図5をも参照して説明する。
このインクカートリッジ10は、カートリッジケース(筺体)102内にインクを収容した記録液収容手段であるインク袋103を収納したものである。このカートリッジケース102は、分解及び組立て可能に2分割された第1ケース(ベース)121と第2ケース(ケース)122とで構成されている。
そして、カートリッジケース102には内部に収納したインク袋103のインク供給口部131に対応して開口部123を形成している。
このインクカートリッジ10をカートリッジ装填部4に装着したときに、カートリッジ装着部4の奥側に設けた中空針がインク袋103の供給口部131内に刺通されて、インク袋103内部と供給ポンプユニット24とが連通状態となり、インク袋103内のインクを装置本体1側に供給可能になる。
また、このインクカートリッジ10の前面側上部には、EEPROMなどからなる書替え可能な記憶素子(記憶手段)である不揮発性メモリ130を設けている。この不揮発性メモリ130には、インクカートリッジ10に関する情報、例えば、インク色、インク種、使用期限、ID番号、純正情報、再充填回数、インク残量などに関する固有の情報を記憶されるとともに、バージョン情報(Ver情報)や画像形成装置本体側の制御プログラムの更新プログラムなどが記憶される。
そして、このインクカートリッジ10をカートリッジ装填部4に装着することで、装置本体側の電極と電気的に接続されて、不揮発性メモリ130に記憶されている情報が装置本体側に読み出し可能となり、また、装置本体側から不揮発性メモリ130に対する書き込みが可能となる。
次に、この画像形成装置における維持回復機構81について図6ないし図8を参照して説明する。なお、図6は同維持回復機構の模式的概略構成図、図7は同じく要部拡大説明図、図8は同じく平面説明図である。
この維持回復機構81は、維持装置フレーム211に、キャップホルダ212に保持されたキャップ82a、82bと、清浄化手段としての弾性体を含むワイパ部材83と、ワイパクリーナ86とがそれぞれ昇降可能(上下動可能)に保持されている。
そして、ワイパ部材83と吸引用となるキャップ82aとの間には筒状の空吐出受け84が配置され、この空吐出受け84のワイパ部材83側上端部はワイパ部材83に付着したインクを掻き落とすワイパクリーナ部85が形成されている。ワイパ部材83のクリーニングを行うときにはワイパクリーナ86でワイパ部材83をワイパクリーナ部85に押し付けた状態でワイパ部材83を下降させることにより、ワイパ部材83に付着したインクを空吐出受け84側に掻き落す。
ここで、ワイパクリーナ86は、ワイパ部材83に当接してワイピングによってワイパ部材83に付着したインクを清掃するためのクリーナコロ281を、クリーナホルダ282の上端部に回転自在に装着している。このクリーナホルダ282は支軸284によってフレーム211に揺動自在に装着し、図示しない引っ張りスプリングでワイパ部材83に当接しない退避位置側に揺動付勢している。また、クリーナホルダ282を揺動させるためにリンク部材288を設けている。
また、空吐出受け84内には、ワイパ部材83に対する清掃によってワイパクリーナ部85に転移したインクを掻き落す掻き落し機構290を設けている。この掻き落し機構290は、コロ226が回転することで、このコロ226に設けられたボス291によって掻き落し部材292に揺動されることにより、ワイパクリーナ部85に転移したインクを掻き落す動作を行う。
また、印字領域に最も近い側のキャップ82aには可撓性チューブ219を介して吸引手段であるチュービングポンプ(吸引ポンプ)220を接続し、キャップ82aのみを吸引(回復)及び保湿用キャップ(以下単に「吸引用キャップ」という。)とし、キャップ82bは単なる保湿用キャップとしている。したがって、記録ヘッド34の回復動作を行うときには、回復動作を行う記録ヘッド34を吸引用キャップ82aによってキャッピング可能な位置に選択的に移動させる。この吸引用のキャップ82には吸収体200が設けられている。
また、これらのキャップ82a、82b、ワイパ部材83などの下方にはフレーム211に回転自在に支持したカム軸221を配置し、このカム軸221には、キャップホルダ212を昇降させるためのキャップカム222と、ワイパ部材83を昇降させるためのワイパカム224、空吐出受け84内で空吐出される液滴がかかる回転体としてのコロ226と、ワイパクリーナ86を揺動させるためのクリーナカム228と、キャリッジロック87を昇降させるためのキャリッジロックカム229をそれぞれ設けている。
ここで、キャップ82はキャップカム222により昇降させられる。ワイパ部材83はワイパカム224により昇降させられ、下降時にワイパクリーナ86が進出して、このワイパクリーナ86のクリーナコロ281と空吐出受け84のワイパクリーナ部85とに挟まれながら下降することで、ワイパ部材83に付着したインクが空吐出受け84内に掻き落とされる。
そして、吸引ポンプ220及びカム軸221を回転駆動するために、モータ231の回転をモータ軸231aに設けたモータギヤ232に、吸引ポンプ220のポンプ軸220aに設けたポンプギヤ233を噛み合わせ、更にこのポンプギヤ233と一体の中間ギヤ234に中間ギヤ235を介して一方向クラッチ237付きの中間ギヤ236を噛み合わせ、この中間ギヤ236と同軸の中間ギヤ238に中間ギヤ239を介してカム軸221に固定したカムギヤ240を噛み合わせている。なお、クラッチ237付きの中間ギヤ236、238の回転軸である中間軸241はフレーム211にて回転可能に保持している。
この維持回復機構81においては、記録ヘッド34のノズル面34Nに付着したインクや不純物を取り除くときには、モータ231を駆動して、ワイパカム224を介してワイパブレード83を上昇させる。この状態で、キャリッジ33を主走査方向に移動させることにより、ワイパブレード83によって記録ヘッド134のノズル面34Nをワイピングして、不純物などを払拭する。
また、記録ヘッド34のノズル34nを外気に露呈した状態のまま放置すると、内部のインクが乾燥して増粘、固着し、インク吐出性能が低下してしまうことから、これを防ぐために、記録ヘッド34のノズル面34Nをキャップ82で覆うときには、モータ231を回転させ、キャップカム213を介してキャップ82を上昇させ、記録ヘッド34のノズル面34Nをキャッピングする。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図9を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部は、この画像形成装置全体の制御を司る、本発明における受付手段、インク使用量の算出、インク消費量の決定、用紙サイズエラー検出、異常検出、インク残量算出、CO2排出量算出、回復動作の判定などに関する制御をする手段などを兼ねたマイクロコンピュータなどで構成した主制御部301及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302とを備えている。
この制御部に対しては、情報処理装置400から通信回路300を介して画像データを受け取る。情報処理装置400は、アプリケーション401を通してユーザーより印刷命令があった場合、OS(例えばGDI:Graphic Device Interface)402が画像形成装置で出力する画像データをプリンタドライバ403に伝達する。プリンタドライバ403は、アプリケーション401から伝達された画像データを、画像形成装置本体が処理できる形式の印写画像データに変換して、通信回路300を経由して画像形成装置に入力する。
主制御部301は、通信回路300から入力される印写画像データに基づいて用紙42に画像を形成するために、前述したように、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ331や搬送ローラ52を回転駆動する副走査モータ332を主走査モータ駆動回路303及び副走査モータ駆動回路304を介して駆動制御するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行なう。
主制御部301には、キャリッジ33の位置を検出するキャリッジ位置検出回路305からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいてキャリッジ33の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路305は、例えば、キャリッジ33の走査方向に配置されたエンコーダシートのスリット数を、キャリッジ33に搭載されたフォトセンサで読み取って計数することで、キャリッジ33の位置を検出する。主走査モータ駆動回路303は、主制御部301から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ331を回転駆動させて、キャリッジ33を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部301には搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路306からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路306は、例えば、搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。副走査モータ駆動回路304は、主制御部301から入力される搬送量に応じて副走査モータ332を回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部301は、給紙コロ駆動回路308に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ43を一回転させる。主制御部301は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路311を介してモータ231を回転駆動することにより、キャップ82の昇降、ワイパブレード83の昇降などを行なわせる。
主制御部301は、インク供給モータ駆動回路312を介して供給ユニット24のポンプを駆動するためのインク供給モータ333を駆動制御し、カートリッジ装填部4に装填されたインクカートリッジ10からサブタンク35に対してインクを補充供給する。
主制御部301には、サブタンク35が満タン状態にあることを検知するサブタンク満タンセンサ313からの検知信号、カートリッジ装填部4の前カバーの開閉を検知するカートリッジカバーセンサ314からの検知信号などが入力される。
また、主制御部301は、カートリッジ通信回路615を通じて、カートリッジ装填部4に装着された各インクカートリッジ10に設けられる記憶手段である不揮発性メモリ130に記憶されている情報を取り込んで、所要の処理を行なって、主制御部301内に有する本体記憶手段である不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)に格納保持する。
印刷制御部302は、主制御部301からの信号とキャリッジ位置検出回路305及び搬送量検出回路306などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド34の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、ヘッド駆動回路310に与える。
ヘッド駆動回路310は、印刷制御部302からの印刷データに基づいて記録ヘッド34の圧力発生手段(ピエゾ型ヘッドであれば圧電素子)を駆動して、所要のノズルから液滴を吐出させる。
主制御部301は、指定用紙サイズ検出手段である紙サイズセンサ321から通紙中の用紙42の大きさを検出し、入力された画像データが当該用紙42上に配置可能かどうか、また用紙42外に画像データがある場合に、画像データをトリミングして描画するように印刷制御部302に設定することができる。
紙サイズを検出する方法としては、キャリッジ33の側部に反射型センサを配置し、キャリッジ33が走査するときに用紙42と搬送路(搬送ベルト51)の反射率の違いを検出することで用紙幅を検出することができる。そのほかには、搬送路上に搬送方向と直交してラインセンサを配置することで、用紙幅を検出することもできる。また搬送方向の用紙長さについては、搬送路上に同じく反射型のセンサを配置し、用紙を検出してからの搬送量を計数することで用紙長を検出することができる。
主制御部301は、搬送路上に複数個配置された紙位置センサ322から、用紙42が機内(装置内)のどの位置にあるかを検出することができ、印刷中に意図しない位置に用紙42がある場合にはJAM(ジャム)を検出し、ユーザに異常を検出することができる。また、その異常が発生している箇所も表示出力することができる。
次に、本発明の第1実施形態について図10以降を参照して説明する。先ず、全体構成について図10を参照して説明する。なお、図10は、ホストPC(情報処理装置400)内のプリンタドライバ403又は画像形成装置の主制御部301内に構成される本発明に係わる制御機能を説明する機能ブロック図である。
ここでは、印写画像データ生成部501のみがプリンタドライバ403内で実現され、その他は画像形成装置本体内で実現されるものとする。
アプリケーション401を通してユーザより印刷命令があった場合、OS(GDI)402は印刷対象となる画像データをプリンタドライバ403に伝達する。伝達された画像データはプリンタドライバ403内で処理されるが、このとき画像データは印写画像データ生成部501において、画像形成装置で処理可能な形成期のデータである印写画像データ(画像情報)に変換される。
印写画像データは、前記通信回路300を経由して、主制御部301で受付けられ(主制御部301が画像情報受付手段を構成する。)、主制御部301で構成される第2インク使用量検出手段である第2インク使用量計算部512に入力され、第2インク使用量計算部512では印写画像データに含まれる画素数の情報や画素の大きさの情報を基に第2液滴量である第2インク使用量(以下「インク使用量2」とも表記する。)を算出する。
また、印写画像データは、記録ヘッド34の圧力発生手段を駆動するヘッド駆動信号を生成する、ヘッド駆動信号生成部502に入力され、印写画像データに含まれているヘッド駆動信号の生成回数及び生成される信号の個々の強さ(液滴の大きさ)に関する情報を画像信号として吐出滴量検出手段及び第1インク使用量検出手段を兼ねる第1インク使用量計算部512に入力する。第1インク使用量計算部511では、ヘッド駆動信号の生成回数及び強さを元に、記録ヘッド34から吐出されるインク滴の量を検出して、検出したインク量を積算することで第1液滴量である第1インク使用量(以下「インク使用量1」とも表記する。)を算出する。
第1インク使用量と第2インク使用量は、正常時には同値となるように算出する。これによって、比較演算部513で、2つの第1インク使用量と第2インク使用量を比較することで、最終的に算出されるインク使用量(インク消費量)の補正を行ったり、異常を検出したりすることができる。
このインク消費量(インク使用量)の値は、別途メンテナンス実行判定や、カートリッジの残量の算出、インク使用量を示すカバレッジ量の算出などに使用される。また、異常検知信号は、用紙サイズエラー、紙種エラー、JAMエラー、紙位置エラー、ヘッド駆動信号生成部異常などのエラー判定に用いられる。
ここで、印写画像データ生成部501はプリンタドライバ403内で実現されるように構成されているが、画像形成装置本体内で実現することも可能である。この場合、プリンタドライバ403は、アプリケーション401からの画像データを、直接通信回路300を経由して画像形成装置本体に入力することになる。そして、画像形成装置内の印写画像データ生成部501によって印写画像データを生成することになる。この場合、主制御部301で構成される印写画像データ生成部501が画像データを受付ける画像データ受付手段と、画像データに基づいて画像情報を生成する画像情報生成手段を構成することになる。
次に、上記印写画像データ生成部501の詳細について図11を参照して説明する。なお、図11はホスト400内のプリンタドライバ403又は画像形成装置の主制御部301で構成される制御機能の機能ブロック図である。
ここでは印写画像データ生成部501はプリンタドライバ403内で実現されるものとする。アプリケーション401からOS(GDI)402を経由しプリンタドライバ403に画像データが入力されると、まず、画素分解部521によって画像形成装置で形成するドットの並び(画素)に画像データを分解する。これを、スキャンバンド分割部522によってキャリッジが1走査する(スキャンする)単位に更に分解し、更にそれをノズル列毎の画像データ作成部523によって記録ヘッド34のインク吐出ノズルの並びにあわせて画素データを作成する。このときに、画素数及び画素の大きさ集計部524によってスキャンバンド毎の画素数及び画素の大きさを集計する。印写画像データは、この画素データと画素数、画素の大きさの度数分布を合わせて1つのデータとして出力する。
ここで、各信号について説明する。先ず、「画像データ」とは、図12に示すように、ホスト(情報処理装置)400のアプリケーション401等で作成されるもので、ホスト400のOS402等で処理可能なデータ形式をとる。描画オブジェクトの位置や形、色などの情報が含まれている。
「印写画像データ」とは、図13に示すように、前記画像データをプリンタドライバ403で変換して、インクジェット記録装置で処理可能なデータ形式にしたものである。インクジェット記録装置の処理系に合わせたデータ形式となっており、前記画像データを、キャリッジ33が1走査するうちに描画可能な分だけ切り出し、さらに記録ヘッド34のノズルに対応した画素に分割したデータ形式をとる(図13参照)。
前述した第2インク使用量計算部512は、この時点で画素の大きさからインク使用量を見積る処理を行う。画素の大きさに応じて、使用するインク量はおよそ定められるので、画素数分積算することで1走査分のインク使用量を計算することができる。
次に、前記ヘッド駆動信号生成部502の詳細について図14を参照して説明する。なお、図14は画像形成装置の主制御部301又は印刷制御部302内に構成される制御機能の機能ブロック図である。
プリンタドライバ403から入力された印写画像データは、一旦印写画像データ保存部531に保存される。
印刷動作が始まって、キャリッジ33が動作し始めると、キャリッジ位置検出回路305からのキャリッジ位置信号を基に、タイミング信号生成部532によって記録ヘッド34を駆動させてインク滴を吐出させるタイミングをとるタイミング信号が生成される。このタイミング信号を切欠に駆動波形生成部533では定期的に駆動波形信号が生成される。
また、タイミング信号が生成される度に、印写画像データ保存部531から1スキャン分ずつ印写画像データが抽出され(印写画像データ1とする)、用紙サイズの情報やJAMの発生情報を基に、吐出選択部534で画像を出力するか否かが選択される(印写画像データ2)。更に、画像信号生成部535では印写画像データ2のそれぞれの画素の大きさに従って駆動波形の種類を指定する画像信号を生成する。つまり、画像信号には、画素の吐出する/しないの情報、及び吐出する場合の画素の大きさに合わせた駆動波形の選択情報が含まれている。これは、ヘッド駆動信号に対応したものであり、第1インク使用量計算部511において、画素数計数や画素の大きさ集計に使用される。
前記記録ヘッド34を駆動させる駆動波形信号とその出力を選択する画像信号が駆動波形選択部536に入力され、最終的に記録ヘッド34に出力するヘッド駆動信号が生成される。このヘッド駆動信号がヘッド駆動回路310に入力され、記録ヘッド34が印写画像データに従って駆動されることで所望の画像が形成されることになる。
具体的には、図15を参照して、キャリッジ33の走査方向の移動と同期して吐出を行うために図15(a)に示すタイミング信号がタイミング信号生成部531生成される。これは、一定距離の間隔を開けてパルスが発生する信号である。また、駆動波形生成部533では、同図(b)に示す駆動波形信号が生成される。この駆動波形信号は、記録ヘッド34を駆動するための電気信号で、その信号を部分的に、または全部を記録ヘッド34(の圧力発生手段)に入力すると、それぞれ異なる大きさのインク滴を生成できるような波形となっている。
また、印写画像データは、一旦印写画像データ保存部531に蓄えられるが、上記タイミング信号が発生する度に取り出され(印写画像データ1)、吐出選択部534にて実用紙サイズに合わせて非印刷可能領域等の吐出不要なデータは取り除かれる(印写画像データ2)。
この印写画像データ2が、画像信号生成部535に入力されると、その中の画素1つ1つが取り出され、記録ヘッド34から画素に対応するインク滴量を吐出するために、駆動波形信号のどの部分を有効にするかを選択する信号として図15(c)に示す画像信号が生成される。
第1インク使用量計算部511は、この駆動波形信号の選択信号である画像信号を計数することでインク使用量を見積る処理を行う。選択された駆動波形信号によってどれほどのインク量が吐出されるかはおよそ定められるので、1走査する中で出力された画像信号に対応するインク量を積算することでインク使用量を計算することができる。
上記駆動波形とその選択信号である画像信号とが駆動波形選択部536に入力されると、駆動波形のうち、画像信号によって選択された部分のみが例えば図15(d)に示すようなヘッド駆動信号として出力される。これによって、画像データを描画するために、記録ヘッド34が適切に駆動され、所望のインク滴が吐出されて、画像形成される。
次に、第2インク使用量計算部512における処理について図16に示すフロー図を参照して説明する。
第2インク使用量計算部512には、印写画像データが入力される。印写画像データは、すでにスキャンバンド毎に画素が分割されているので、そこから1スキャン分を取り出す。更に1画素ずつ取り出して、その画素が出力されるのか否か、出力される場合にはその大きさに関する情報が記録されている。
そこで、第2インク使用量計算部2においては、インク使用量を「0」に設定した後、印写画像データから画素データを取得し(1画素ずつ取り出し)て、その画素の大きさを判別し、インク使用量=インク使用量+画素のインク量(吐出量)の演算を行い、全画素の計数を行って第2インク使用量を算出する、つまり、画素に対応するインク量を1スキャン分積算する。これによって、1スキャン分のインク使用量を算出することができる。
次に、インク消費量決定処理(比較演算処理)の第1例について図17に示すフロー図を参照して説明する。
この第1例はインク使用量1を優先する例である。まず、インク使用量1とインク使用量2とが同じである(インク使用量1=インク使用量2)か否かを判別し、インク使用量1とインク使用量2とが同じであれば、インク使用量1をインク消費量と決定し、インク消費量を通知する。
これに対し、インク使用量1とインク使用量2とが同じでなければ(異なっていれば)、紙サイズセンサ321の検出信号で得られた実際に印刷を行う用紙サイズと入力された画像データのサイズとが異なる紙サイズエラーが発生しているか否かを判別する。
このとき、紙サイズエラーが発生していれば、用紙サイズセンサ321によって検出された用紙サイズに画像データをトリミングした後のデータである画像信号を基に液滴を吐出している可能性が高い。そのため、印写画像データを基にしたインク使用量2よりも、用紙サイズセンサ321によって検出された用紙サイズに画像データをトリミングした後のデータである画像信号を基に算出したインク使用量1の方が正確である可能性が高いため、最終的なインク使用量1をインク消費量として決定し、インク消費量を通知する。
また、紙サイズエラーが発生していなければ、インク使用量1とインク使用量2の平均値をインク消費量として決定し、インク消費量を通知する。
次に、インク消費量決定処理(比較演算処理)の第2例について図18に示すフロー図を参照して説明する。
この第2例はインク消費量を多く見積もりたい場合の例である。まず、インク使用量1とインク使用量2とが同じである(インク使用量1=インク使用量2)か否かを判別し、インク使用量1とインク使用量2とが同じであれば、インク使用量2をインク消費量と決定し、インク消費量を通知する。
これに対し、インク使用量1とインク使用量2とが同じでなければ(異なっていれば)、インク消費量をカートリッジ残量計算に使用するか否かを判別する。
このとき、インク消費量をカートリッジ残量計算に使用する場合には、インク使用量1がインク使用量2よりも大きい(インク使用量1>インク消費量2)か否かを判別し、インク使用量1がインク使用量2より大きければ、インク使用量1をインク消費量として決定し、インク使用量1がインク使用量2より少なければ、インク使用量2をインク消費量として決定し、インク消費量を通知する。
つまり、インク消費量の用途としてカートリッジ残量の算出を行う場合は、実際のカートリッジ容量を使いきらないように配慮する必要がある。カートリッジ容量以上にインクを使用してしまうと、記録ヘッド内のインク液室に空気を混入させることとなり、記録ヘッドの吐出性能を著しく低下させてしまう。これを防ぐために、カートリッジ残量を算出するときには、インク使用量を多めに見積もる方が、記録ヘッドの性能劣化に対して安全率を確保することができる。そこで、カートリッジ残量の算出に使用するときには、インク消費量をインク使用量1及びインク使用量2のいずれか大きい方の値とするようにしている。
また、インク消費量をカートリッジ残量計算に使用しないときには、インク使用量1とインク使用量2の平均値をインク消費量として決定し、インク消費量を通知する。
次に、インク消費量決定処理(比較演算処理)の第3例について図19に示すフロー図を参照して説明する。
この第3例はインク消費量を少なく見積もりたい場合の例である。まず、インク使用量1とインク使用量2とが同じである(インク使用量1=インク使用量2)か否かを判別し、インク使用量1とインク使用量2とが同じであれば、インク使用量2をインク消費量と決定し、インク消費量を通知する。
これに対し、インク使用量1とインク使用量2とが同じでなければ(異なっていれば)、インク消費量を課金計算に使用するか否かを判別する。
このとき、インク消費量を課金計算に使用する場合には、インク使用量1がインク使用量2よりも大きい(インク使用量1>インク消費量2)か否かを判別し、インク使用量1がインク使用量2より大きければ、インク使用量2をインク消費量として決定し、インク使用量1がインク使用量2より少なければ、インク使用量1をインク消費量として決定し、インク消費量を通知する。
つまり、インクの使用量を基に課金を行う場合は、異常が発生したときのインク使用量をユーザに請求しないために、インク消費量としては、インク使用量1及びインク使用量2の小さい方で決定するようにしている。
また、インク消費量を課金計算に使用しないときには、インク使用量1とインク使用量2の平均値をインク消費量として決定し、インク消費量を通知する。
ここで、上述したように、インク消費量をインク使用量1とインク使用量2の平均値とする場合について説明すると、例えば、インク使用量1とインク使用量2が異なっており、かつ、インク消費量にメンテナンスの実行判定に使用する場合には、インク滴の吐出が完全に行われなかったが、JAMや用紙サイズエラーなどの異常状態においては記録ヘッドに悪影響があると考えられるので、中間的な計数を行うことが好ましいことから、最終的なインク消費量=(インク使用量1+インク消費量2)/2として平均値を用いている。同様に、インク消費量の用途が不明確な場合にも、中間的な計数を行うために、最終的なインク消費量量=(インク使用量1+インク消費量2)÷2とすることが好ましい。
次に、比較演算部による異常検出処理について図20に示すフロー図を参照して説明する。
インク使用量1とインク使用量2とが同じである(インク使用量1=インク使用量2)か否かを判別し、インク使用量1とインク使用量2とが同じであれば、前述のようにして決定されたインク消費量を通知する。
これに対し、インク使用量1とインク使用量2が異なるときには機器に何らかの異常が発生していることが想定されるので、インク使用量1<インク使用量2であるか否かを判別する。このとき、インク使用量1>インク使用量2である場合には、印刷予定の画像で使用するインク量以上のインクが消費されていることになり、ヘッド駆動信号生成部502に異常が発生していることが推測される。通常、このようなことは起こりえないことから、機器の故障としてユーザに通知し、修理を促す。
また、インク使用量1<インク使用量2である場合には、エラーが発生しているか否かを判別する。
このとき、エラーが発生していれば、印刷の未完了を通知し、インク消費量を補正した後、インク消費量を通知する。例えば、インク使用量1<インク使用量2である場合には、印刷予定の画像が印刷されていないことを示すので、機器が何らかの異常で印刷を停止したケースが想定される。JAM(紙位置エラー、又は搬送異常)がある場合、JAMが発生しており、かつ、インク使用量1<インク使用量2となる場合は、JAMの発生により印刷が途中で中断したことが推測される。そこで、この場合には、印刷の未完了をユーザに通知して、印刷結果を見る前に再印刷の必要がある旨を伝え、インク消費量を補正した後、インク消費量を通知する。
また、紙サイズセンサによって用紙サイズエラーが発生した場合、そのときにインク使用量1<インク使用量2の関係が成立した場合、入力された画像データよりも実際の用紙の大きさが小さくて画像が完全に印写されなかったことが推定される。これをユーザに通知することで、印刷結果を見る前に再印刷の必要がある旨伝えることができる。
これに対して、エラー発生でなければ、つまり、特に他の異常が発生していないにもかかわらず、インク消費量1<インク消費量2の場合は、ヘッドの駆動信号生成部502に異常があると判定し、機器の故障としてユーザに通知し、修理を促すことになる。
このように、目的や状況に応じて、印写画像データから求められるインク使用量2と画像信号から求められるインク使用量1の比較演算を行うことで、更に信頼度の高いインク消費量の算出を行うことができ、また、制御上の異常や回路上の異常を検出することも可能となる。つまり、記録ヘッドからインクの液滴を吐出して画像を形成する画像形成方法において、記録ヘッドを駆動する駆動信号に基づいて記録ヘッドから吐出される液滴の量を検出し、検出された吐出滴量を積算して第1インク使用量を検出するとともに、画像情報に基づいて画像形成に必要な第2インク使用量を算出し、第1インク使用量及び第2インク使用量に基づいてインク消費量を決定することにより、信頼度の高いインク消費量の算出を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について図21以降を参照して説明する。
この実施形態は、インク消費量に基づいてCO2排出量を計算するものである。インクジェット記録装置におけるCO2排出量の計算は、そのインクジェット記録装置が消費した電力量により求められる。そのため、インクジェット記録装置が消費する電力を正確に得ることが重要である。インクジェット記録装置が電力を消費する場合、その消費要因は大きく以下の3種に分かれる。
A:記録ヘッドの圧力発生手段(ピエゾ型ヘッドであれば圧電素子)の駆動で消費する電力(CO2)
B:キャリッジモータ、搬送モータ、維持回復期機構用モータ等の、モータ駆動で消費する電力(CO2)
C:プリント待機時に消費する電力(CO2)
上記A〜Cで消費する電力の合計をCO2に換算すれば、そのインクジェット記録装置が使用したトータルのCO2量が求められる。さらに、印刷1枚毎にCO2を求めたい場合は、印刷1枚当たりのA及びBの合計を用いれば良い。
なお、消費電力からCO2排出量への換算は、消費電力をP、係数をα、CO2排出量をE(CO2)とすると、E(CO2)=α×Pで求めることができる。係数αは、発電にかかるCO2排出量であり、国、地域、電力会社により異なる。本明細書では、電力とCO2の換算式として、CO2量[mg]=1.3×電力[W]を用いるが、係数1.3はそのインクジェット記録装置使用時に最も適した係数に設定しても良い。
そこで、この実施形態の全体構成について図21の機能ブロック図を参照して説明する。
この実施形態では、第1インク使用量計算部511からの第1インク使用量(インク使用量1)をインク消費量としてCO2排出量計算部541に入力し、CO2排出量計算部541はインク使用量−CO2換算テーブル542を使用して、ヘッド駆動信号の生成回数及び強さを基に算出されたインク使用量1をインク使用量をCO2排出量に換算する。そして、算出されたCO2排出量を主制御部301内の不揮発性メモリ543に記憶する。なお、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。
ここで、インク使用量−CO2換算テーブルの一例について図22を参照して説明する。
ここでは、前述したヘッド駆動信号の強さは、インク滴の大きさである大滴、中滴、小滴として表している。この換算テーブルによれば、例えば、大滴を100回、小滴を10回吐出した場合は、そのCO2換算値は20.5mgとなる。
このようにして求めた前記Aの電力(CO2)の値は、実際に吐出したインク滴を基にして計算しているので、画像処理でインク滴を求める(前記第1実施形態の第2インク使用量計算部512で計算された第2インク使用量を使用する)よりも、より正確にCO2量を求めることができる。
また、上記インク使用量−CO2換算テーブルのインク滴は、印刷モードやキャリッジの動作速度の影響を考慮して、上記よりさらにインク滴の種類を増加させることもできる。
次に、前記Bで消費する電力(CO2)の求め方について説明する。
前述したように主制御部301で主走査モータ(キャリッジ駆動モータ)331、副走査モータ(搬送モータ)332、維持回復機構用モータ231、図示しないインク供給モータ333を制御している。この主制御部301によるモータ駆動時間を積算し、図23に示すようなモータ駆動時間−CO2換算テーブルからCO2計算を行う。前記BのCO2排出量は、モータ駆動時間×図23のテーブル値にて求められる。
なお、上記モータ駆動時間−CO2換算テーブルは、モータ駆動秒数を計算の基にしているが、これにモータ速度やモータ負荷の情報を加えたテーブルとすることもできる。
次に、前記Cで消費する電力(CO2)も、上記Bと同様に主制御部302にてプリント待機時間積算と省エネモード待機時間積算を実行し、例えば図24に示すような待機モード/省エネモード−CO2換算テーブルによってCO2計算を行う。
上述のようにして前記A、B、Cの各CO2排出量は不揮発メモリ543に書き込まれる。
次に、CO2排出量情報表示処理の一例について図25に示す機能ブロック図を参照して説明する。なお、図25はホスト400のプリンタドライバ403が実装しているユーザインタフェースからCO2排出量情報を表示する場合の機能ブロック図である。ここではCO2排出量表示自体はプリンタドライバ403内で実現されるものとする。
プリンタドライバ403を通してCO2排出量情報の表示要求があった場合、通信部(ネットワークやUSB)を経由してインクジェット記録装置にCO2排出量情報要求コマンドを出力する。このCO2排出量情報要求コマンドは通信部551を経由して主制御部301に入力される。コマンドを入力された主制御部301は入力されたコマンドがCO2排出量情報要求コマンドであることを解析する。主制御部301は、上記CO2排出量計算部541から不揮発性メモリ543に書き込まれたCO2排出量情報を取得し、通信部551を経由してCO2排出量情報をプリンタドライバ403に伝達する。プリンタドライバ403は取得したCO2排出量情報を基にしてOS(GUI)402にてCO2排出量情報を表示する。
ここで、CO2排出量表示自体はプリンタドライバ403内で実現されるように構成されているが、LCD等の操作パネルを実装した画像形成装置本体でCO2排出量情報を表示する構成とすることもできる。この場合、主制御部301は画像形成装置本体に実装されたLCD(表示手段)に対してCO2排出量情報を伝達し、LCDにCO2排出量表示を行うこととなる。
次に、CO2排出量を抑制するCO2排出量抑制モードの一例について図26に示す機能ブロック図を参照して説明する。
プリンタドライバ403の設定において、CO2排出量抑制モードの設定がされた場合には以下の印刷方法からCO2排出量の抑制を可能とする。
アプリケーション401を通してユーザより印刷命令があった場合、OS(GDI)402は印刷対象となる画像データをプリンタドライバ403に伝達する。プリンタドライバ403内の画素分解部521によって画像形成装置で形成するドットの並び(画素)に画像データを分解する。これを、スキャンバンド分割部522によってキャリッジが1走査する(スキャンする)単位に更に分解し、更にそれをノズル列毎の画像データ作成部523によって記録ヘッド34のインク吐出ノズルの並びにあわせて画素データを作成する。
ここで、画素分割部521とスキャンバンド分割部522との間にイメージ濃度削減部525が設けられている。このイメージ濃度削減部525は、プリンタドライバ403の設定としてCO2排出量抑制モードが設定されているとき、文字を通常濃度とし、イメージの濃度を落とす処理を行う。
このCO2排出量抑制モード処理について図27に示すフロー図を参照して説明すると、プリンタドライバ403は、印写画像データの処理を開始し、CO2排出量抑制モードONか否かを判別し、CO2排出量抑制モードONであれば、文字を通常濃度、イメージを濃度低下で、画像データを生成し、CO2排出量抑制モードONでなければ、文字及びイメージを通常濃度で画像データを生成する。その後、画像データをスキャンバンド分割し、ノズル列毎の画像データを生成する。
このようにして画像データのイメージの濃度を落とすことにより、インクジェット記録装置が消耗するインク使用量を減らし、結果としてヘッド駆動を少なくすることから消費電力の削減が可能となり、CO2排出量の抑制につながる。
なお、ここではプリンタドライバ403でイメージの濃度を落とすことによりCO2排出量の削減を行っているが、例えばコピー機能等の画像形成機能を有した画像形成装置本体で実現することも可能である。この場合、画像形成装置本体に外部ユーザインターフェースとして設けられた操作パネル等からCO2排出量抑制モード設定を行うこととなる。
また、ここではCO2排出量抑制モードが設定されていた場合には文字を通常濃度とし、イメージの濃度を落とすことにより、インク使用量を減らしているが、インクの4色(CMYK)の内、Kは濃度を落とさないで、CMYのみインク使用量を減らすことにより全体としてインク使用量を減らし、CO2排出量を抑制する構成とすることもできる。
次に、CO2排出量状況に応じてインクジェット記録装置の省エネモードへの移行時間を短くする処理、CO2排出量状況に応じてインクジェット記録装置の電源をOFFとする処理の一例について図28に示す機能ブロック図を参照して説明する。
プリンタドライバ403のユーザインターフェースには、ユーザが指定した期間内で、ユーザが指定したCO2排出量を超えた場合に省エネモードに移行する「省エネモード移行設定」、ある特定の期間内にインクジェット記録装置に対して印刷ジョブが出力されない場合にインクジェット記録装置の電源をオフとする「電源OFF設定」が備えられている。
プリンタドライバ403は、上記設定に基づき、通信部(ネットワークやUSB)551を経由してインクジェット記録装置に省エネモード移行時間設定コマンド、または電源OFF設定コマンド(以下、電源制御コマンド)を出力する。省エネモード移行時間設定コマンドには省エネモードに移行する上限となるCO2排出量値が含まれ、電源OFF設定コマンドには電源OFFされるまでの期間設定値含まれる(以下、これらを「ユーザ設定値」という。)
電源制御コマンドは通信部551を経由して主制御部301に入力される。コマンドを入力された主制御部301は、入力されたコマンドが省エネモード移行時間設定コマンド、又は電源OFF設定コマンドであることを解析し、電源制御設定が保存される不揮発性メモリ543に対してこれらのコマンドの書き込みを行う。
主制御部301は不揮発性メモリ543に書き込まれたユーザ設定値に基づき、省エネモード移行時間設定、又は電源OFF設定に基づき省エネモードへの移行、又は、コマンドにより指定された期間に印刷ジョブが出力されない場合に、電源制御部552にてインクジェット記録装置の電源をOFFとする。
つまり、この処理について図29に示すフロー図を参照して説明すると、主制御301は、電源制御によるCO2排出量削減処理を開始し、電源制御コマンドを解析し、電源制御設定をメモリ543に書き込む。その後、CO2排出量がプリンタドライバ403から与えられたユーザ設定値を超えているか否かを判別する。
そして、CO2排出量がユーザ設定値を超えているときには、電源制御設定をメモリ543から読み出して、省エネモード移行時間時間が設定されているか否かを判別し、省エネモード移行時間時間が設定されているときには省エネモード移行時間をユーザ設定値に変更する。また、電源オフ(OFF)設定がされているか否かを判別し、電源オフ設定がされているときには、電源オフ設定時間をユーザ設定値に変更する。
なお、これらの機能は前記CO2排出量抑制モードと組み合わせて備えることをできる。また、省エネモード移行設定自体はプリンタドライバ403内で実現されるように構成されているが、LCD等の操作パネルを実装した画像形成装置本体内で実現することも可能である。この場合、主制御部301は画像形成装置本体に実装されたLCDに対してCO2排出量情報を伝達し、LCDでCO2排出量表示を行うことにより、ユーザはCO2排出量情報を基にした、上記電源制御を行うことが可能となる。
次に、CO2排出量状況に応じて警告表示、又はCO2排出量抑制モードへの自動移行を行う処理の一例について説明する。
先ず、プリンタドライバ403に備えられるCO2排出量制御モード選択用のユーザインタフェースの一例を図30に示している。このCO2排出量制御モード選択においては、「CO2排出量抑制モードをONにする」(前述した)、「CO2排出量抑制モード自動移行機能をONにする」、「CO2排出量超過警告を表示する」、「電源OFF設定」(前述した)の設定を行うことができる。
そこで、CO2排出量状況に応じて警告表示、又はCO2排出量抑制モードへの自動移行が設定された場合の確認処理について図31に示すフロー図を参照して説明する。
前述したように、プリンタドライバ403はOS(GDI)402より印刷命令がされた時にコールされる。このとき、プリンタドライバ403は、図30に示すようなユーザインターフェス情報の確認を行う。
ここで、CO2排出量超過警告表示のチェックボックスがOFF(チェックなし)か否かを判別し、CO2排出量超過警告表示がOFFであれば、CO2排出量抑制モード自動移行機能のチェックボックスがOFFか否かを判別し、CO2排出量抑制モード自動移行機能のチェックボックスがOFFであれば、この処理を抜ける。
これに対して、CO2排出量超過警告表示のチェックボックスがOFFでなければ(ONであれば)、nヶ月のCO2排出量はxmg以上か否かを判別し、nヶ月のCO2排出量はxmg以上であれば、CO2排出量超過警告メッセージを表示し、CO2排出量抑制モード起動選択ダイアログを表示し、CO2排出量抑制モード起動が選択されたか否かを判別し、CO2排出量抑制モード起動が選択されたときにはCO2排出量抑制モードをONにする。なお、nヶ月のCO2排出量はxmg以上でないとき、CO2排出量抑制モード起動が選択されなかったときには、この処理を抜ける。
また、CO2排出量抑制モード自動移行機能のチェックボックスがOFFでなければ(ONであれば)、nヶ月のCO2排出量はxmg以上か否かを判別し、nヶ月のCO2排出量はxmg以上であれば、CO2排出量抑制モードをONにし、nヶ月のCO2排出量はxmg以上であれば、そのままこの処理を抜ける。
次に、本発明の第3実施形態について図31以降を参照して説明する。まず、同実施形態における全体構成を図31に示す機能ブロック図を参照して説明する。なお、図31は吐出状況確認処理に係わる部分を機能的に示すものであり、ここでは、印写画像データ生成部のみがプリンタドライバ内で実現され、その他は画像形成装置本体内で実現されるものとする。
アプリケーション401から伝達される画像データはプリンタドライバ403内で処理され、このとき、画像データは、機器制御部601を介して、前記第1実施形態と同様の印写画像データ生成部410において、画像形成装置で処理可能な形式のデータである印写画像データに変換される。機器制御部601には、画像形成装置の主制御部301を構成するマイコンの周辺回路制御を割振る。
ヘッド駆動信号生成部501は、前記第1実施形態と同様に、変換された印写画像データを記録ヘッド34の圧力発生手段(ピエゾ型ヘッドであれば圧電素子)を駆動する電気信号となるヘッド駆動信号に変換し、ヘッド駆動回路310に入力する。また、印写画像データに含まれるヘッド駆動信号の生成回数及び生成される信号の個々の強さ(液滴の大きさ)に関する情報を画像信号としてインク使用量計算部611に入力する。
このインク使用量計算部611は、前記第1実施形態の第1インク使用量計算部511と同様な構成である。このインク使用量計算部611は、ヘッド駆動信号の生成回数及び強さを基にインク使用量を算出し、このインク使用量をインク消費量として比較演算部613に入力する。
一方、インク供給指令部621は、機器制御部601からの入力により、不足しているインク色(K,C,M,Y)のいずれかを供給させる指示を、インク供給駆動部622に入力する。インク供給駆動部622は、インク供給モータ駆動回路311を含み、不足しているインク色(K,C,M,Y)のいずれかを供給するためにインク供給モータ333を駆動させ、インクカートリッジ10からサブタンク35に対してインクを補充供給させる。このとき、図示しないセンサによって、補充可能な量を正確に検出している。
インク供給量計算部623は、インク補充量計算手段であり、インク供給駆動部622で補充供給されたインク量(インク補充量、以下ここでは「インク供給量」という。)を算出する。このインク供給量の値は、比較演算部613に入力される。
比較演算部613は、インク使用量計算部611からのインク使用量(この実施形態では、これがインク供給量と比較する「インク消費量」となる。)とインク供給量計算部623からのインク供給量とを比較し、異常か否かを判定する。インク使用量とインク供給量は、正常時には同値となるので、比較演算部613は、インク使用量とインク供給量を比較して、両者が異なるときにヘッド異常として異常検知信号を出力する。
例えば、インク供給量がインク使用量よりも0.1cc多い場合は、描画理論値のインク使用量よりもインク供給量が少ないことであり、描画させるヘッド駆動を行っているにもかかわらずインク吐出できていない。すなわち、ノズルが詰まっているなどと判断できる。したがって、ヘッド回復動作でヘッドノズルコンディションを良好にするヘッドクリーニングを実施することが好ましいと判断できる。
また、この差分が大きければ、ノズルが詰まっている数に比例していることが判断できるため、差分に応じたヘッド回復動作を実施する。例えば、0.5ccであれば、ヘッドクリーニングよりも更に強力に回復動作を行う、ヘッドリフレッシングを実施することが好ましい。
さらに、逆にインク使用量がインク供給量よりも多い場合、描画させていないにもかかわらず、インクを吐出していることが判断できる。例えば、インクが漏れている、ヘッド駆動回路310(ドライバIC)の不良により、駆動させていないにもかかわらず、インクが吐出してしまっていることが推測できる。
この異常について、ヘッド回復動作では、復帰不可能であり、部品の交換が必要となる。したがって、この条件を満たした場合には、ユーザに異常がある旨を通知する。
このように、インク使用量とインク供給量の比較演算を行うことで、信頼度の高いヘッド状態確認が行える。また、制御上の異常や回路上の異常を検出することも可能になる。
ここで、インク使用量計算部611について図32に示すブロック図を参照して説明する。このインク使用量計算部611は主制御部301のマイコンで構成される。
画像信号が、ヘッド駆動信号生成部501に入力されると、その中の画素1つ1つが取り出され、記録ヘッド34から画素に対応するインク滴量を吐出するために、どの部分を有効にするかを選択する信号としてノズル列画像信号が生成される。
インク使用量計算部611は、この駆動波形信号の選択信号であるノズル列画像信号をカウンタ631(カウンタ1〜N)で計数し、各カウンタ631のカウント結果を使用量算出部632で積算することでインク使用量を見積る処理を行う。選択された駆動波形によってどれほどのインク量が吐出されるかはおおよそ定められるので、1走査する中で出力された画像信号に対応するインク量を積算することでインク使用量を計算することができる。
次に、インク供給量計算部623について図33に示すブロック図を参照して説明する。このインク供給量計算部623は主制御部301のマイコンで構成される。
供給指令により、インク供給駆動部622は、PWM信号生成部641にて、PWM波形をモータドライバ642に与える。モータドライバ642は、インク供給ユニット24に備わっているDCモータ(インク供給モータ)333を駆動して、インク供給ポンプ643を駆動し、インクカートリッジ10からサブタンク35への不足したインクの補充供給を行わせる。
また、インク供給ユニット24には、DCモータ333の回転量を検出するエンコーダセンサ644が設けられ、このエンコーダセンサ644の検出信号(エンコーダ信号)がインク供給駆動部622のエンコーダ信号カウント部645に入力される。エンコーダ信号カウント部645は、エンコーダ信号をカウントしてDCモータ333の回転数及び回転量をカウントして、カウント値をインク供給量計算部623に与える。このエンコーダ信号のカウンタ値に対するインク供給量はおおよそ定められているため、インク供給量計算部623は、カウンタ値をもって、DCモータ333の駆動量に対応するインク供給量を積算し、インク供給量を計算する。
次に、この実施形態における判定処理について図34に示すフロー図を参照して説明する。
この処理は比較演算部613及びヘッド異常判定部614における処理に相当し、先ず、インク使用量(インク消費量)とインク供給量を比較し、インク消費量=インク供給量か否かを判別し、インク消費量=インク供給量であれば、判定結果が良好であると判定し、インク消費量をクリアした後演算結果を機器制御部601に通知する。
つまり、インク消費量とインク供給量が一致していたならば、全てのヘッドノズルにおいて、狙いとおりの吐出ができていると判断し、ヘッド状況は良好とする。なお、この判定は、必ずとも一致する必要はなく、多少の誤差を考慮した値内であれば良好と判定するようにすることもできる。
これに対して、インク消費量とインク供給量が不一致の場合には、インク消費量>インク供給量か否かを判別する。このとき、インク消費量>インク供給量であれば、インク漏れまたは、ドライバIC(ヘッド駆動回路310)不良による意図しない吐出が行われたものとして、判定結果を復帰不可能とする。なお、この判定は必ずとも一致する必要はなく、多少の誤差を考慮した値内であれば良好と判断するフローとしてもよい。そして、インク消費量をクリアし、演算結果を通知する。
また、インク消費量>インク供給量でなければ、つまり、インク供給量がインク消費量よりも大きいときには、インク消費量とインク供給量の差分が予め定めた値(例えば0.1cc、これに限らない。)未満であるか否かを判別する。この差分が、例えば0.1cc未満であれば、判定結果をクリーニングと、0.1cc以上であれば、判定結果をより良好に復帰するリフレッシング動作とする。なお、この0.1ccという閾値は、例えば不発揮性メモリに保持しても良いし、ユーザによって変更できることも可能とすることがよりユーザービリティに優れる。
これらの判定結果の通知を受けた機器制御部601では、復帰可能判定であれば、クリーニング動作、リフレッシング動作などを実施し、復帰不可能判定であれば、アプリケーションを通して、ユーザにヘッド復帰不可能である旨を通知する。
次に、本発明の第4実施形態について図36を参照して説明する。
この実施形態では、前記第2実施形態において、CO2排出量計算部551は、前記第1実施形態の比較演算部513で決定したインク消費量をインク使用量として換算テーブルを用いてCO2排出量を計算するようにしている。これにより、より精度の高いCO2排出量を計算することができる。
次に、本発明の第5実施形態について図37を参照して説明する。
この実施形態では、前記第3実施形態において、比較演算部613は、前記第1実施形態の比較演算部513で決定したインク消費量をインク使用量としてインク供給量(=インク補充量)との比較演算を行うようにしている。これにより、より精度の高い異常検知、判定を行うことができる。
なお、本発明に係る画像形成装置は、プリンタ単機能構成のものに限らず、プリンタ/ファクシミリ/複写などの複合機能を有する画像形成装置であってもよい。
本発明に係る画像形成装置の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図である。 同機構部の要部平面説明図である。 記録ヘッドの他の例を示す平面説明図である。 インクカートリッジの一例を示す斜視説明図である。 同じく側面説明図である。 同装置における維持回復機構の模式的概略構成図である。 同じく要部拡大説明図である。 同じく平面説明図である。 同装置の制御部を説明する概略ブロック説明図である。 本発明の第1実施形態の全体構成を説明する機能ブロック説明図である。 図10の印写画像データ生成部の機能ブロック説明図である。 画像データの説明に供する説明図である。 印写画像データの説明に供する説明図である。 図10のヘッド駆動信号生成部の機能ブロック説明図である。 同じくヘッド駆動信号の説明に供する説明図である。 第2インク使用量計算処理の説明に供するフロー図である。 比較演算処理の第1例の説明に供するフロー図である。 比較演算処理の第2例の説明に供するフロー図である。 比較演算処理の第3例の説明に供するフロー図である。 比較演算処理の第4例の説明に供するフロー図である。 本発明の第2実施形態の全体構成を説明する機能ブロック説明図である。 同じくインク使用量−CO2換算テーブルの説明に供する説明図である。 同じくモータ駆動時間−CO2換算テーブルの説明に供する説明図である。 同じく待機モード/省エネモード−CO2換算テーブルの説明に供する説明図である。 同じくCO2排出量情報表示処理に係る部分の機能ブロック説明図である。 同じくCO2排出量抑制モードに係る部分の機能ブロック説明図である。 同じく印写画像データ生成処理の説明に供するフロー図である。 同じく電源制御によるCO2排出量削減処理に係る部分の機能ブロック説明図である。 同じく電源制御によるCO2排出量削減処理の説明に供するフロー図である。 同じくCO2排出量抑制モード選択プロパティの説明に供する説明図である。 同じくCO2排出量抑制機能設定確認処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第3実施形態の全体構成を説明する機能ブロック説明図である。 同じくインク使用量計算部の機能ブロック説明図である。 同じくインク供給量産出に係る部分の機能ブロック説明図である。 同じく回復動作判定処理(比較演算処理)の説明に供するフロー図である。 本発明の第4実施形態の全体構成を説明する機能ブロック説明図である。 本発明の第5実施形態の全体構成を説明する機能ブロック説明図である。
符号の説明
10…インクカートリッジ(第1インク供給部)
33…キャリッジ
34、34a、34b…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
35…サブタンク(第2インク供給部)
81…維持回復機構
82a、82b…キャップ
83…ワイパ部材
301…主制御部
403…プリンタドライバ
501…印写画像データ生成部
502…ヘッド駆動信号生成部
511…第1インク使用量計算部
512…第2インク使用量計算部
513…比較演算部
551…CO2排出量計算部
611…インク使用量計算部
613…比較演算部
623…インク供給量計算部
624…ヘッド異常判定部

Claims (14)

  1. 液滴を吐出する記録ヘッドを駆動する駆動信号に基づいて第1液滴量を推定する第1検出手段と、
    前記記録ヘッドで記録する画像データに基づいて第2液滴量を推定する第2検出手段と、
    前記第1液滴量及び前記第2液滴量に基づいてインク消費量を決定する液滴量決定手段と、を備え、
    前記液滴量決定手段は、
    前記第1液滴量と前記第2液滴量とを比較する比較手段を有し、
    前記比較手段による比較の結果、
    前記第1液滴量と前記第2液滴量とが同じときには、前記第1液滴量をインク消費量として決定し、
    前記第1液滴量と前記第2液滴量とが異なるときには、所定の条件に応じて、前記第1液滴量、あるいは前記第1液滴量及び第2液滴量の平均をインク消費量として決定し、
    画像形成を行う用紙の大きさを検出する実用紙サイズ検出手段と、
    前記画像情報に含まれている画像形成する用紙の大きさを検出する指定用紙サイズ検出手段と、
    前記実用紙サイズ検出手段と前記指定用紙サイズ検出手段によって検出された用紙サイズが異なることを検出する用紙サイズエラー検出手段と、を備え、
    前記用紙サイズエラーを検出すると、前記液滴量決定手段は前記第1液滴量をインク消費量として決定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項に記載の画像形成装置において、前記第1液滴量及び前記第2液滴量に基づいて異常を検出する異常検出手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記第1液滴量に基づいてCO2排出量を算出する手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項に記載の画像形成装置において、算出されたCO2排出量を出力することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3又は4に記載の画像形成装置において、算出されたCO2排出量に基づいてCO2排出量を抑制するCO2排出量抑制モードを選択する手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項3又は4に記載の画像形成装置において、CO2排出量の算出結果に応じて装置を省エネモードで維持する省エネモード移行時間を短くする手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項3又は4に記載の画像形成装置において、CO2排出量の算出結果に応じて装置の電源をオフ状態にする手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項3又は4に記載の画像形成装置において、CO2排出量の算出結果に応じて警告を表示する手段又はCO2排出量を抑制するCO2排出量抑制モードへの移行動作を行う手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置において、前記記録ヘッドへインクを供給する第2インク供給部に対しこの第2インク供給部にインクを供給する第1インク供給部からのインク補充量を算出するインク補充算出手段と、前記液滴量決定手段で決定されたインク消費量及び前記インク補充量に基づいて前記記録ヘッドの異常検知、復帰回復動作及び復帰不可能である旨の通知を行う手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項に記載の画像形成装置において、前記インク消費量と前記インク補充量の差分に応じて異なる復帰回復動作を行わせることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10に記載の画像形成装置において、前記インク消費量が前記インク補充量よりも大きいときには復帰不可能と判定することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10に記載の画像形成装置において、前記インク補充量が前記インク消費量よりも大きいときには復帰回復動作を行わせることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項12に記載の画像形成装置において、前記インク補充量とインク消費量との差分に応じてインク消費量が相対的に多い第1復帰回復動作とこの第1復帰動作よりもインク消費量が相対的に少ない第2復帰回復動作のいずれを行うことを特徴とする画像形成装置。
  14. 記録ヘッドから液滴を吐出して画像を形成する画像形成方法において、
    前記記録ヘッドを駆動する駆動信号に基づいて第1液滴量を推定し、
    前記記録ヘッドで記録する画像データに基づいて第2液滴量を推定し、
    前記第1液滴量と前記液滴量とを比較する比較手段を有し、
    前記比較手段による比較の結果、
    前記第1液滴量と前記第2液滴量とが同じときには、前記第1液滴量をインク消費量として決定し、
    前記第1液滴量と前記第2液滴量とが異なるときには、所定の条件に応じて、前記第1液滴量、あるいは前記第1液滴量及び第2液滴量の平均をインク消費量として決定し、
    画像形成を行う用紙の大きさを検出する実用紙サイズ検出手段と、
    前記画像情報に含まれている画像形成する用紙の大きさを検出する指定用紙サイズ検出手段と、
    前記実用紙サイズ検出手段と前記指定用紙サイズ検出手段によって検出された用紙サイズが異なることを検出する用紙サイズエラー検出手段と、を有し、
    前記用紙サイズエラーを検出すると、前記液滴量決定手段は前記第1液滴量をインク消費量として決定する
    ことを特徴とする画像形成方法。
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