JP7080073B2 - 画像データ処理方法および印刷システム - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット印刷装置で印刷が行われる際のインクの消費量を見積もるための画像データ処理方法に関する。
従来より、熱や圧力によってインクを基材(印刷用紙など)に吐出することにより印刷を行うインクジェット印刷装置が知られている。インクジェット印刷装置で印刷が実行されている途中でインクが不足すると、所望の印刷物が得られないので、インクや基材などに多大な無駄が生じる。そこで、印刷を実行したときのインクの消費量を事前に見積もる処理(以下、「インク消費量見積もり処理」という。)を実行する機能を備えたインクジェット印刷装置も開発されている。このようなインクジェット印刷装置によれば、ユーザーはインクが不足すると予測される場合に予めインクを補充することが可能となるので、インクや基材などの無駄の発生が抑制される。また、印刷に要するコストを事前に見積もるために上記機能が用いられることもある。
インク消費量見積もり処理については、例えば特開2018-15964号公報に記載されている。特開2018-15964号公報に開示された発明によれば、インクジェット印刷装置毎にインクの吐出量を調整するためのデータである調整データを用いて、印刷対象の画像データが補正される。そして、その補正後の画像データに基づいて、インク消費量が見積もられる。このため、印刷が行われる際のインク消費量が高い精度で見積もられる。
特開2018-15964号公報
従来の手法によれば、インク消費量見積もり処理は、概略的には次のような手順で行われる。
(a)RIP処理後の画像データをファイル(例えば、圧縮されたTIFFファイル)としてディスクに保存する。
(b)保存されたファイル内の画像データをメモリ上にビットマップ展開する。
(c)ビットマップデータに基づき階調値毎の画素数をカウントすることによってヒストグラムを生成する。
(d)階調値毎のインク消費量の情報(この情報は典型的にはテーブルの形式で予め用意されている)とヒストグラムとを用いてインク消費量と画素数との積和演算を行うことによって予測インク消費量を算出する。
なお、上記(a)の処理は、インク消費量見積もり処理が行われない場合にも実行される処理である。
上述のように、従来の手法によれば、ディスクに保存されたファイルから画像データをメモリ上にビットマップ展開する処理や階調値毎の画素数をカウントする処理(ヒストグラムを生成する処理)を行う必要があるので、計算コストが極めて高い。例えば、1シート当たり数億画素分の積和演算が必要となり多大な処理時間を要するケースもある。従って、インク消費量見積もり処理を実行する装置の性能によっては、インクジェット印刷装置の運用に支障をきたすことなくインク消費量見積もり処理と他の処理とを同時に実行することが困難となる。
そこで、本発明は、インクジェット印刷装置で印刷が行われる際のインク消費量を従来よりも高速に見積もる方法(画像データ処理方法)を提供することを目的とする。
第1の発明は、画像データ処理方法であって、
RIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮工程と、
前記画像データにランレングス符号化を施す際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、予め用意されたインク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり工程と
を含み、
前記インクジェット印刷装置の印刷可能領域を2以上に区分することによって得られるグループ毎に前記インク消費量テーブルが用意され、
前記インク消費量見積もり工程では、グループ毎にインク消費量の予測値が算出され、全てのグループについて算出された予測値の総和が前記予測インク消費量とされることを特徴とする。
の発明は、第の発明において、
前記画像データ圧縮工程は、
前記画像データを走査して同じ階調値が連続するもしくは階調値の変化が連続する画素群を検出し、その検出した画素群の階調値の並びを特定する階調値並び情報を取得する階調値並び情報取得工程と、
前記階調値並び情報に基づく符号化データを所定のファイルに書き込む符号化データ書き込み工程と
を含み、
同じ階調値が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値が連続する回数の情報と階調値そのものの情報とからなり、
階調値の変化が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値の変化が連続する回数の情報と一連の階調値そのものの情報とからなることを特徴とする。
の発明は、第の発明において、
前記画像データ圧縮工程は、
前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、前記印刷可能領域と各グループとの位置関係を特定するためのグループ情報と前記階調値並び情報とに基づいて該当の画素群に含まれる各画素が属するグループを判定するグループ判定工程と、
前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、前記グループ判定工程での判定結果を考慮して、グループ毎に用意され階調値毎の出現回数を表すヒストグラムを前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報に基づいて更新するヒストグラム更新工程と
を含み、
前記インク消費量見積もり工程は、グループ毎に前記ヒストグラムと前記インク消費量テーブルとに基づいて全ての階調値についての出現回数とインク消費量との積和を前記予測値として算出する積和演算工程を含むことを特徴とする。
の発明は、第の発明において、
前記画像データ圧縮工程は、
前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、前記印刷可能領域と各グループとの位置関係を特定するためのグループ情報と前記階調値並び情報とに基づいて該当の画素群に含まれる各画素が属するグループを判定するグループ判定工程と、
前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、前記グループ判定工程での判定結果を考慮して、前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報と前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、該当の画素群についてのインク消費量を算出するインク消費量算出工程と
を含み、
前記インク消費量見積もり工程は、前記インク消費量算出工程でインク消費量が算出される毎に、その算出されたインク消費量を累積的に加算する加算演算工程を含み、
前記インク消費量見積もり工程では、前記画像データ全体に含まれる全ての画素群について前記加算演算工程が終了したときに得られるインク消費量が前記予測インク消費量とされることを特徴とする。
の発明は、第から第までのいずれかの発明において、
前記インク消費量テーブルが前記インクジェット印刷装置のヘッド毎に用意されていることを特徴とする。
の発明は、画像データ処理方法であって、
RIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮工程と、
前記画像データにランレングス符号化を施す際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、予め用意されたインク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり工程と
を含み、
前記画像データ圧縮工程は、
前記画像データを走査して同じ階調値が連続するもしくは階調値の変化が連続する画素群を検出し、その検出した画素群の階調値の並びを特定する階調値並び情報を取得する階調値並び情報取得工程と、
前記階調値並び情報に基づく符号化データを所定のファイルに書き込む符号化データ書き込み工程と
前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、階調値毎の出現回数を表すヒストグラムを前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報に基づいて更新するヒストグラム更新工程と
を含み、
前記インク消費量見積もり工程は、前記ヒストグラムと前記インク消費量テーブルとに基づいて全ての階調値についての出現回数とインク消費量との積和を前記予測インク消費量として算出する積和演算工程を含み、
同じ階調値が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値が連続する回数の情報と階調値そのものの情報とからなり、
階調値の変化が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値の変化が連続する回数の情報と一連の階調値そのものの情報とからなることを特徴とする。
第7の発明は、画像データ処理方法であって、
RIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮工程と、
前記画像データにランレングス符号化を施す際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、予め用意されたインク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり工程と
を含み、
前記画像データ圧縮工程は、
前記画像データを走査して同じ階調値が連続するもしくは階調値の変化が連続する画素群を検出し、その検出した画素群の階調値の並びを特定する階調値並び情報を取得する階調値並び情報取得工程と、
前記階調値並び情報に基づく符号化データを所定のファイルに書き込む符号化データ書き込み工程と、
前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報と前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、該当の画素群についてのインク消費量を算出するインク消費量算出工程と
を含み、
前記インク消費量見積もり工程は、前記インク消費量算出工程でインク消費量が算出される毎に、その算出されたインク消費量を累積的に加算する加算演算工程を含み、
同じ階調値が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値が連続する回数の情報と階調値そのものの情報とからなり、
階調値の変化が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値の変化が連続する回数の情報と一連の階調値そのものの情報とからなり、
前記インク消費量見積もり工程では、前記画像データ全体に含まれる全ての画素群について前記加算演算工程が終了したときに得られるインク消費量が前記予測インク消費量とされることを特徴とする。
の発明は、RIP処理を行う画像処理装置とインクジェット印刷装置とを含む印刷システムであって、
前記画像処理装置によるRIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮部と、
階調値毎のインク消費量の情報を保持したインク消費量テーブルと、
前記画像データ圧縮部によって前記画像データにランレングス符号化が施される際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、前記インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり部と
を備え
前記インクジェット印刷装置の印刷可能領域を2以上に区分することによって得られるグループ毎に前記インク消費量テーブルが用意され、
前記インク消費量見積もり部は、グループ毎にインク消費量の予測値を算出し、全てのグループについて算出された予測値の総和を前記予測インク消費量とすることを特徴とする。
第9の発明は、RIP処理を行う画像処理装置とインクジェット印刷装置とを含む印刷システムであって、
前記画像処理装置によるRIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮部と、
階調値毎のインク消費量の情報を保持したインク消費量テーブルと、
前記画像データ圧縮部によって前記画像データにランレングス符号化が施される際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、前記インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり部と
を備え、
前記画像データ圧縮部は、
前記画像データを走査して同じ階調値が連続するもしくは階調値の変化が連続する画素群を検出し、その検出した画素群の階調値の並びを特定する階調値並び情報を取得する階調値並び情報取得部と、
前記階調値並び情報に基づく符号化データを所定のファイルに書き込む符号化データ書き込み部と、
前記階調値並び情報取得部によって1つの画素群が検出される毎に、階調値毎の出現回数を表すヒストグラムを前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報に基づいて更新するヒストグラム更新部と
を含み、
前記インク消費量見積もり部は、前記ヒストグラムと前記インク消費量テーブルとに基づいて全ての階調値についての出現回数とインク消費量との積和を前記予測インク消費量として算出する積和演算部を含み、
同じ階調値が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値が連続する回数の情報と階調値そのものの情報とからなり、
階調値の変化が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値の変化が連続する回数の情報と一連の階調値そのものの情報とからなることを特徴とする。
第10の発明は、RIP処理を行う画像処理装置とインクジェット印刷装置とを含む印刷システムであって、
前記画像処理装置によるRIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮部と、
階調値毎のインク消費量の情報を保持したインク消費量テーブルと、
前記画像データ圧縮部によって前記画像データにランレングス符号化が施される際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、前記インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり部と
を備え、
前記画像データ圧縮部は、
前記画像データを走査して同じ階調値が連続するもしくは階調値の変化が連続する画素群を検出し、その検出した画素群の階調値の並びを特定する階調値並び情報を取得する階調値並び情報取得部と、
前記階調値並び情報に基づく符号化データを所定のファイルに書き込む符号化データ書き込み部と、
前記階調値並び情報取得部によって1つの画素群が検出される毎に、前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報と前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、該当の画素群についてのインク消費量を算出するインク消費量算出部と
を含み、
前記インク消費量見積もり部は、前記インク消費量算出部によってインク消費量が算出される毎に、その算出されたインク消費量を累積的に加算する加算演算部を含み、
同じ階調値が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値が連続する回数の情報と階調値そのものの情報とからなり、
階調値の変化が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値の変化が連続する回数の情報と一連の階調値そのものの情報とからなり、
前記インク消費量見積もり部は、前記画像データ全体に含まれる全ての画素群についてのインク消費量を前記加算演算部が累積的に加算することによって得られるインク消費量を前記予測インク消費量とすることを特徴とする。
第11の発明は、画像データ処理方法であって、
RIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮した圧縮ファイルを解凍することなく読み取り、符号化されているデータから階調値毎の出現回数の情報を取得する圧縮ファイル解析工程と、
前記圧縮ファイル解析工程で取得された階調値毎の出現回数の情報と、予め用意されたインク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり工程と
を含み、
前記インクジェット印刷装置の印刷可能領域を2以上に区分することによって得られるグループ毎に前記インク消費量テーブルが用意され、
前記インク消費量見積もり工程では、グループ毎にインク消費量の予測値が算出され、全てのグループについて算出された予測値の総和が前記予測インク消費量とされることを特徴とする。
第12の発明は、画像データ処理方法であって、
RIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮した圧縮ファイルをコンピュータが解凍することなく記憶装置からメモリに読み出し、前記メモリに読み出され符号化されているデータから階調値毎の出現回数の情報を取得する圧縮ファイル解析工程と、
前記圧縮ファイル解析工程で取得された階調値毎の出現回数の情報と、予め用意されたインク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり工程と
を含み、
前記圧縮ファイル解析工程では、
前記符号化されているデータから同じ記号が連続する回数または繰り返しのない記号が連続する回数の情報を取得する第1工程と、
前記第1工程で取得した情報を考慮して、前記符号化されているデータから階調値の情報を取得する第2工程と、
前記第1工程で取得した情報と前記第2工程で取得した情報とに基づき階調値毎の出現回数の情報を更新する第3工程と
が繰り返されることを特徴とする。
第13の発明は、RIP処理を行う画像処理装置とインクジェット印刷装置とを含む印刷システムであって、
前記画像処理装置によるRIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮した圧縮ファイルを解凍することなく読み取り、符号化されているデータから階調値毎の出現回数の情報を取得する圧縮ファイル解析部と、
階調値毎のインク消費量の情報を保持したインク消費量テーブルと、
前記圧縮ファイル解析部によって取得された階調値毎の出現回数の情報と、前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、前記インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり部と
を備え
前記インクジェット印刷装置の印刷可能領域を2以上に区分することによって得られるグループ毎に前記インク消費量テーブルが用意され、
前記インク消費量見積もり部は、グループ毎にインク消費量の予測値を算出し、全てのグループについて算出された予測値の総和を前記予測インク消費量とすることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、インク消費量の見積もりに必要な階調値毎の出現回数の情報が、RIP処理後の画像データに圧縮が施される際に得られる。従って、インク消費量を見積もる際に、ディスクに保存されたファイルから画像データをメモリ上にビットマップ展開する処理や階調値毎の画素数をカウントする処理が不要となる。このため、インクジェット印刷装置で印刷が行われる際のインク消費量を従来よりも高速に見積もることが可能となる。これにより、インクジェット印刷装置の運用に支障をきたすことなく1つの装置でインク消費量見積もり処理と他の処理とを同時に実行することが容易となる。
また、印刷可能領域を2以上に区分することによって得られるグループ毎にインク消費量の予測値が算出され、その予測値の総和が全体での予測インク消費量とされる。このため、インク消費量に関してグループ間の差(例えば、ヘッドの個体差)が大きい場合であっても、精度良く予測インク消費量が算出される。
上記第2の発明によれば、RIP処理後の画像データに関し、特に同一階調値が連続している部分が多い場合に圧縮効率が高められる。
上記第3の発明によれば、ヒストグラムを用いない場合と比較して乗算処理の回数を少なくすることができる。
上記第4の発明によれば、ヒストグラムを用意する必要性がなくなる。
上記第の発明によれば、インク消費量に関してインクジェット印刷装置のヘッドの個体差が大きい場合であっても、精度良く予測インク消費量が算出される。
上記第6の発明によれば、インク消費量の見積もりに必要な階調値毎の出現回数の情報が、RIP処理後の画像データに圧縮が施される際に得られる。従って、インク消費量を見積もる際に、ディスクに保存されたファイルから画像データをメモリ上にビットマップ展開する処理や階調値毎の画素数をカウントする処理が不要となる。このため、インクジェット印刷装置で印刷が行われる際のインク消費量を従来よりも高速に見積もることが可能となる。これにより、インクジェット印刷装置の運用に支障をきたすことなく1つの装置でインク消費量見積もり処理と他の処理とを同時に実行することが容易となる。
また、RIP処理後の画像データに関し、特に同一階調値が連続している部分が多い場合に圧縮効率が高められる。また、ヒストグラムを用いない場合と比較して乗算処理の回数を少なくすることができる。
上記第7の発明によれば、インク消費量の見積もりに必要な階調値毎の出現回数の情報が、RIP処理後の画像データに圧縮が施される際に得られる。従って、インク消費量を見積もる際に、ディスクに保存されたファイルから画像データをメモリ上にビットマップ展開する処理や階調値毎の画素数をカウントする処理が不要となる。このため、インクジェット印刷装置で印刷が行われる際のインク消費量を従来よりも高速に見積もることが可能となる。これにより、インクジェット印刷装置の運用に支障をきたすことなく1つの装置でインク消費量見積もり処理と他の処理とを同時に実行することが容易となる。
また、RIP処理後の画像データに関し、特に同一階調値が連続している部分が多い場合に圧縮効率が高められる。また、ヒストグラムを用意する必要性がなくなる。
上記第の発明によれば、上記第1の発明と同様の効果が得られる。
上記第9の発明によれば、上記第6の発明と同様の効果が得られる。
上記第10の発明によれば、上記第7の発明と同様の効果が得られる。
上記第11の発明によれば、インク消費量の見積もりに必要な階調値毎の出現回数の情報が、RIP処理後の圧縮ファイルを解凍することなく読み取ることによって得られる。従って、インク消費量を見積もる際に、ディスクに保存されたファイルから画像データをメモリ上にビットマップ展開する処理や階調値毎の画素数をカウントする処理が不要となる。このため、インクジェット印刷装置で印刷が行われる際のインク消費量を従来よりも高速に見積もることが可能となる。これにより、インクジェット印刷装置の運用に支障をきたすことなく1つの装置でインク消費量見積もり処理と他の処理とを同時に実行することが容易となる。
また、上記第1の発明と同様、インク消費量に関してグループ間の差(例えば、インクジェットヘッドの個体差)が大きい場合であっても、精度良く予測インク消費量が算出される。
上記第12の発明によれば、上記第11の発明と同様、インクジェット印刷装置の運用に支障をきたすことなく1つの装置でインク消費量見積もり処理と他の処理とを同時に実行することが容易となる。
上記第13の発明によれば、上記第11の発明と同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る印刷システムの全体構成図である。 上記第1の実施形態におけるインクジェット印刷装置の一構成例を示す模式図である。 上記第1の実施形態におけるRIPサーバのハードウェア構成図である。 上記第1の実施形態において、画像データ処理プログラムが実行されることによってRIPサーバで実現される機能の構成を示す機能ブロック図である。 上記第1の実施形態における画像データ処理の手順を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態において、ヒストグラムの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、インク消費量テーブルの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、オフセットに応じて各画素の印刷位置が定まることについて説明するための図である。 上記第1の実施形態において、境界について説明するための図である。 上記第1の実施形態において、境界リストを生成する手順を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態において、印刷領域および非印刷領域の一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、圧縮ファイル生成処理の主処理の手順を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態において、第1サブ処理の手順を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態において、第2サブ処理の手順を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態において、書き込み対象のデータが境界をまたぐ場合があることについて説明するための図である。 上記第1の実施形態において、ヒストグラムのカウント処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 上記第1の実施形態において、ヒストグラムのカウント処理について説明するための図である。 上記第1の実施形態において、ヒストグラムのカウント処理について説明するための図である。 上記第1の実施形態において、ヒストグラムのカウント処理について説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る印刷システムの全体構成図である。 上記第2の実施形態において、画像データ処理プログラムが実行されることによってインクジェット印刷装置の印刷制御装置で実現される機能の構成を示す機能ブロック図である。 上記第2の実施形態における画像データ処理の手順を示すフローチャートである。 上記第2の実施形態におけるヒストグラム生成処理の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
<1.第1の実施形態>
<1.1 印刷システムの概要>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る印刷システムの全体構成図である。この印刷システムは、管理サーバ100とRIPサーバ200とインクジェット印刷装置300とによって構成されている。管理サーバ100とRIPサーバ200とインクジェット印刷装置300とは、通信回線400によって互いに通信可能に接続されている。管理サーバ100は、印刷出力の実行を管理する。RIPサーバ200は、入稿データに対してRIP処理(ラスタライズ処理)を施す。すなわち、RIPサーバ200は、RIP処理を行う画像処理装置である。インクジェット印刷装置300は、カラー印刷を実行する。
本実施形態においては、管理サーバ100からRIPサーバ200には入稿データとしてPDFファイルPFが与えられる。RIPサーバ200では、PDFファイルPFに対してRIP処理が施され、RIP処理後の画像データ(すなわち、ビットマップ形式の画像データ)が、圧縮された形式のTIFFファイルTFとして保存される。そのTIFFファイルTFはインクジェット印刷装置300に送られ、インクジェット印刷装置300では、TIFFファイルTFの解凍後の画像データに基づいて印刷出力が実行される。
ところで、本実施形態においては、印刷の実行中にインクが不足するかどうかを判断するために、インク消費量見積もり処理がRIPサーバ200で行われる。そのインク消費量見積もり処理の実行に必要なデータとしてデバイス情報DIとインク消費量テーブルITとがインクジェット印刷装置300からRIPサーバ200に送られる。デバイス情報DIおよびインク消費量テーブルITについての詳しい説明は後述する。
本実施形態における印刷システムではインクジェット印刷装置300でオペレータが印刷出力の実行を指示すると、該当の印刷ジョブについてのRIP処理がRIPサーバ200で行われる。RIP処理後の画像データは、オペレータの操作を介することなく、TIFFファイルTFとしてインクジェット印刷装置300に送られる。そして、インクジェット印刷装置300では、送られてきたTIFFファイルTFに基づく印刷出力が実行される。
<1.2 インクジェット印刷装置の構成>
図2は、本実施形態におけるインクジェット印刷装置300の一構成例を示す模式図である。このインクジェット印刷装置300は、印刷機本体320とそれを制御する印刷制御装置310とによって構成されている。
印刷機本体320は、基材である印刷用紙(例えばロール紙)32を供給する用紙送出部31と、印刷用紙32を印刷機構内部へと搬送するための第1の駆動ローラ33と、印刷機構内部で印刷用紙32を搬送するための複数個の支持ローラ34と、印刷用紙32にインクを吐出して印刷を行う印字部35と、印刷後の印刷用紙32を乾燥させる乾燥部36と、印刷用紙32への印刷の状態を検査する検査部37と、印刷用紙32を印刷機構内部から出力するための第2の駆動ローラ38と、印刷後の印刷用紙32を巻き取る用紙巻取部39とを備えている。このように第1の駆動ローラ33と第2の駆動ローラ38とにより印刷用紙32は用紙送出部31から用紙巻取部39に向けて一定の搬送方向で搬送される。印字部35には、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),およびK(ブラック)のインクをそれぞれ吐出するC用インクジェットヘッド35c,M用インクジェットヘッド35m,Y用インクジェットヘッド35y,およびK用インクジェットヘッド35kが含まれている。なお、それらのインクジェットヘッドは、各色につき複数個設けられている。
印刷制御装置310は、以上のような構成の印刷機本体320の動作を制御する。印刷制御装置310に印刷出力の指示コマンドが与えられると、印刷制御装置310は、印刷用紙32が用紙送出部31から用紙巻取部39へと搬送されるよう、印刷機本体320の動作を制御する。そして、印刷用紙32の搬送過程において、まず印字部35内の各インクジェットヘッド35c,35m,35y,および35kからのインクの吐出による印字が行われ、次に乾燥部36によって印刷用紙32の乾燥が行われ、最後に検査部37によって印刷状態の検査が行われる。
なお、ここではカラー印刷を行うインクジェット印刷装置300の構成を例示したが、モノクロ印刷を行うインクジェット印刷装置が採用されている場合にも本発明を適用することができる。また、ここでは水性インクを用いるインクジェット印刷装置300の構成を例示したが、例えばラベル印刷向けインクジェット印刷装置のようにUVインク(紫外線硬化インク)を用いるインクジェット印刷装置が採用されている場合にも本発明を適用することができる。
<1.3 RIPサーバの構成>
<1.3.1 ハードウェア構成>
図3は、本実施形態におけるRIPサーバ200のハードウェア構成図である。このRIPサーバ200は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、補助記憶装置214と、キーボード等の入力操作部215と、表示部216と、ネットワークインタフェース部217とを有している。管理サーバ100から通信回線400経由で送られてくるPDFファイルPFは、ネットワークインタフェース部217を介してRIPサーバ200の内部へと入力され、補助記憶装置214に格納される。また、このRIPサーバ200で生成されたTIFFファイルTFは、補助記憶装置214に一時的に格納された後、ネットワークインタフェース部217から通信回線400経由でインクジェット印刷装置300へと送られる。本実施形態においては、RIP処理の実行の指示があった際に行われる一連の処理(画像データ処理)用のプログラム(画像データ処理プログラム)が補助記憶装置214に格納されている。オペレータの所定の操作によって、画像データ処理プログラムは補助記憶装置214からRAM213へと読み出され、そのRAM213に読み出された画像データ処理プログラムをCPU211が実行する。
<1.3.2 機能構成>
図4は、画像データ処理プログラムが実行されることによってRIPサーバ200で実現される機能の構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、RIPサーバ200には、機能的には、データ記憶部220とRIP処理部222と画像データ圧縮部224とインク消費量見積もり部226とが設けられる。
データ記憶部220には、管理サーバ100から送られるPDFファイルPFおよび画像データ圧縮部224によって生成されるTIFFファイルTFが格納される。なお、このデータ記憶部220は、ハードウェアとしての補助記憶装置214に相当する。RIP処理部222は、PDFファイルPFに対してRIP処理(ラスタライズ処理)を施すことによってビットマップ形式の画像データ(便宜上「RIPデータ」という。)RDを生成する。画像データ圧縮部224は、RIPデータRDにランレングス符号化による圧縮を施すことによって、TIFFファイルTFを生成する。その際、画像データ圧縮部224は、インクジェット印刷装置300から送られるデバイス情報DI(オフセット情報OIおよびヘッド情報HI)を参照して、RIPデータRDについての階調値毎の出現回数(度数)を表すヒストグラムHGを生成する。なお、このヒストグラムHGを生成する処理についての詳しい説明は後述する。インク消費量見積もり部226は、画像データ圧縮部224によって生成されたヒストグラムHGから得られる階調値毎の出現回数の情報と、インクジェット印刷装置300から送られるインク消費量テーブルITに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置300で印刷が行われる際の予測インク消費量Cinkを算出する。以下、これらの機能的構成要素によって実行される画像データ処理の詳細について説明する。
<1.4 画像データ処理方法>
<1.4.1 概略>
図5は、本実施形態における画像データ処理の手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、管理サーバ100から送られるPDFファイルPFが既にデータ記憶部220に格納されているものと仮定する。また、ここでは、任意の1つの色に着目して処理の流れを説明する。
まず、インクジェット印刷装置300にて、オペレータが印刷ジョブを指定して印刷出力の実行を指示する。これにより、インクジェット印刷装置300からRIPサーバ200に、該当の印刷ジョブについてのRIP処理の実行を指示するコマンド(以下、「RIP実行指示」という。)が送られる。そのRIP実行指示をRIP処理部222が受信する(ステップS100)。そして、RIP処理部222は、RIP実行指示に応じて、データ記憶部220に格納されているPDFファイルPFを読み出して、当該PDFファイルPFに対してRIP処理を施す(ステップS110)。これにより、RIPデータRDが生成される。
次に、画像データ圧縮部224が、ステップS110で生成されたRIPデータRDにランレングス符号化による圧縮を施すことによって、TIFFファイルTFを生成する(ステップS120)。本実施形態においては、より具体的には、RIPデータRDにPackbits圧縮が施されることによってTIFFファイルTFが生成される。なお、以下においては、このステップS120で行われる処理のことを「圧縮ファイル生成処理」という。
ここで、Packbits圧縮について説明する。Packbits圧縮では、以下のようなルールで符号化が行われることによって(以下において、Nは自然数である)、データのサイズが小さくされる。同じ記号(「シンボル」とも呼ばれる)がN回連続する場合、1バイト目に「-N+1」の値(-127から-1までの整数)がセットされ、2バイト目に該当の記号がセットされる。例えば、「aaaa」のように「a」が4回連続しているデータは、「-3a」と符号化される。繰り返しのない記号がN回連続する場合、1バイト目に「N-1」の値(0から127までの整数)がセットされ、2バイト目から(N+1)バイト目に該当のN個の記号がセットされる。例えば、「abcd」というデータは、「3abcd」と符号化される。以上のように、1バイト目に関しては、8ビットのうちの1ビットが正負を表す符号のために使用される。従って、表現可能な連続回数の最大値は、7ビットで表現可能な最大値である128となる。そのため、同じ記号が129回以上連続する場合や繰り返しのない記号が129回以上連続する場合には、分割して符号化が行われる。
ステップS120では、画像データ圧縮部224は、さらに、RIPデータRDについての階調値毎の出現回数(度数)を表すヒストグラムHGを生成する。これに関し、RIPデータRDは階調値のデータで構成されているので、RIPデータRDに上記のようなPackbits圧縮が行われる際には、各階調値が記号(シンボル)として扱われ、各階調値の出現回数のカウントが行われることになる。従って、そのカウントによって得られる情報を用いて、ヒストグラムHGを生成することができる。ヒストグラムHGは例えば図6のように表されるが、内部的には、階調値に応じた出現回数を格納する階調値毎に用意された変数(例えば、Cnt(0)~Cnt(255)のような変数)によってヒストグラムHGが実現される。
ところで、RIPデータRDに対応するシート全体に対して1つだけのヒストグラムが用いられると、インク消費量の予測に関して充分な精度が得られない。何故ならば、インクジェット印刷装置では、ノズルの個体差やインクジェットヘッドの個体差のために同一階調値であってもインク消費量が異なることがあるからである。そこで、理想的には、図7に示すように階調値毎のインク消費量の情報を保持したルックアップテーブルであるインク消費量テーブルITをノズル毎に用意することが好ましい(図7における階調値はインク滴サイズ(例えば、不吐、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ)の種類と各インク滴サイズのインク滴の発生確率とを組合せることにより可変される。したがって、各階調値のインク消費量は階調値に対応するインク滴サイズのインク量にその発生確率を乗じた数で示される。例えば、仮に階調値「1」が「Sサイズ」の液滴・発生確率10%であれば、階調値「1」のインク消費量は、Sサイズのインク滴の液量「0.09ピコリットル」に発生確率10%を乗じた数「0.009ピコリットル」で示される)。しかしながら、例えば「520mm幅、1200dpi」という条件下では、ノズルの数が約25,000となるので、25,000個のインク消費量テーブルITを用意する必要性が生じる。そうすると、インク消費量テーブルITによるメモリの使用量が膨大になる。それ故、インク消費量テーブルITをノズル毎に用意することは現実的ではない。この点に関し、近年、インクジェットヘッドに搭載されるMEMSの技術の進展によって、ノズルの加工精度の向上が顕著である。これにより、ノズルの個体差は小さくなっており、インクジェットヘッドの個体差のみを考慮した場合でも、インク消費量の予測に関して実用上充分な精度が得られる。
そこで、本実施形態においては、1つのインクジェットヘッドを1つのグループとして、グループ毎にインク消費量テーブルITおよびヒストグラムHGが用意される。そして、グループ毎に、インク消費量テーブルITとヒストグラムHGとを用いて、インク消費量が見積もられる。これにより、メモリの使用量の増大を抑制しつつ、インク消費量の予測精度が高められている。なお、各グループに対応するインク消費量テーブルITは、各ノズルについて階調値毎のインク消費量を求めた後、該当のグループに対応するインクジェットヘッドに含まれる全てのノズルのデータの平均値(階調値毎のインク消費量の平均値)に基づいて作成することができる。
以上のように、ステップS120では、圧縮ファイルであるTIFFファイルTFの生成に加えて、グループ毎のヒストグラムHGの生成が行われる。
その後、インク消費量見積もり部226によって、予測インク消費量Cinkが算出される(ステップS130)。これに関し、ヒストグラムHGからは階調値毎の出現回数の情報が得られ(図6参照)、インク消費量テーブルITからは階調値毎のインク消費量の情報が得られる(図7参照)。また、ヒストグラムHGおよびインク消費量テーブルITは、グループ毎(インクジェットヘッド毎)に用意される。従って、グループ毎に全ての階調値についての出現回数とインク消費量との積和を算出することによって、グループ毎のインク消費量の予測値Cgrpが求められる。例えば階調値iが0から255までの値を取り得る場合、各階調値の出現回数をCnt(i)と表し、各階調値に対応するインク消費量をCa(i)と表すと、上記予測値Cgrpは、具体的には次式(1)で表される積和演算によって算出される。
Figure 0007080073000001
そして、全てのインクジェットヘッドについての上記予測値Cgrpの合計を算出することによって、該当の印刷ジョブの実行による予測インク消費量Cinkが求められる。これにより、図5に示したフローの画像データ処理は終了する。
なお、ステップS120で生成されたTIFFファイルTFはRIPサーバ200からインクジェット印刷装置300へと送られる。そして、インクジェット印刷装置300で、TIFFファイルTFに基づく印刷出力が実行される。ここで、ステップS130での予測インク消費量Cinkの算出の結果、印刷出力を実行するとインクが不足する旨が判明した場合、例えばインクジェット印刷装置300での印刷出力を開始することなく印刷制御装置310の表示部に警告のメッセージ等を表示するようにすれば良い。
上記においては1つの色に着目して説明したが、図2に示した構成のインクジェット印刷装置300が採用されている場合には、TIFFファイルTFの生成や予測インク消費量Cinkの算出は、4つの色のそれぞれについて行われる。従って、インク消費量テーブルITは色毎に用意され、ヒストグラムHGの生成も色毎に行われる。
なお、本実施形態においては、ステップS120によって画像データ圧縮工程が実現され、ステップS130によってインク消費量見積もり工程が実現される。
<1.4.2 圧縮ファイル生成処理の詳細>
次に、圧縮ファイル生成処理(図5のステップS120)について詳しく説明する。上述したように、本実施形態においては、グループ毎にインク消費量テーブルITが用意され、グループ毎にヒストグラムHGが生成される。そして、一旦、グループ毎にインク消費量の予測値Cgrpが算出される。これを実現するために、RIPデータRD中の各画素の位置と各インクジェットヘッドの印字領域との対応関係を把握する必要がある。これに関し、本実施形態においては圧縮処理の開始時には、RIPデータRD中の各画素の印刷位置(印刷用紙上の印刷位置)は定まっている。より詳しくは、インクジェット印刷装置300で設定されるオフセットに応じて、各画素の印刷位置が定まる。例えばRIPデータRDの示す画像が図8で符号50を付した矩形の画像である場合、オフセットによって、符号51を付した矩形の領域が実際の印刷領域となることもあれば、符号52を付した矩形の領域が実際の印刷領域となることもある。また、1つの画素に着目すると、当該画素の印刷位置が或るインクジェトヘッドの印字領域に含まれることもあるし、当該画素の印刷位置が別のインクジェトヘッドの印字領域に含まれることもあるし、当該画素が非印刷領域に位置することもある。以上のようなことから、各画素の位置と各インクジェットヘッドの印字領域との対応関係(後述するオフセット情報等のデバイス情報から推測可能である)に基づいてグループ毎にインク消費量を予測することによって、精度良い予測インク消費量Cinkの算出が可能となる。
ところで、グループ毎にヒストグラムHGを生成するためには、グループ間の境界の位置や印刷領域-非印刷領域間の境界の位置を求める必要がある。これについて、図9を参照しつつ説明する。印刷用紙の搬送方向をY方向として、Y方向に垂直な方向をX方向とすると、各色について、インクジェットヘッドはX方向に並んでいる。図9には、それぞれ異なるインクジェットヘッドに対応する3つのグループ(第1~第3グループ)のX方向についての印字領域を示している。なお、符号55を付した矢印によってオフセットを表している。図9において符号56を付した点線の位置がグループ間の境界の位置であり、図9において符号57を付した点線の位置が印刷領域-非印刷領域間の境界の位置である。例えば、印刷領域内の画素についての階調値の情報が得られたとき、グループの境界の位置が不明であれば、取得した階調値の情報に基づいて所望のヒストグラムHGに対する処理を行うことができない。また、非印刷領域の画素についてはインク消費量算出の対象外とする必要があるが、印刷領域-非印刷領域間の境界の位置が不明であれば、取得したデータをインク消費量算出の対象とするか否かを判断することができない。そこで、本実施形態においては、以下に記すように、境界の一覧を保持する境界リストが生成される。
<1.4.2.1 境界リストの生成>
図10に示すフローチャートを参照しつつ、境界の一覧を保持する境界リストを生成する手順について説明する。なお、この処理は、画像データ圧縮部224によって行われる。まず、インクジェット印刷装置300からヘッド情報HIが取得される(S200)。詳しくは、各インクジェットヘッドの印字領域に相当する画素数(X方向についての画素数)の情報がハードウェアパラメータとしてインクジェット印刷装置300に事前に登録されており、当該情報がヘッド情報HIとして取得される。
次に、ヘッド情報HIに基づいて、境界の位置が算出される(S210)。例えば、1つのインクジェットヘッドのX方向についての印字領域が2000画素であれば、X方向に2000画素毎に境界が現れることになる。但し、印字領域の大きさがインクジェットヘッド毎に異なっていても良い。なお、このステップS210では、各グループに関し、一端側(図9では右側)の境界の位置が算出される。従って、例えば、グループ(インクジェットヘッド)が10個存在する場合、10個の境界の位置が算出される。以上のように各グループの境界の位置が算出されることによって、暫定境界リストが生成される。
次に、インクジェット印刷装置300からオフセット情報OIが取得され、暫定境界リストの各境界の値にオフセットが反映される(S220)。
次に、オフセット情報OIに加えてトリミングやマスクなどに関する情報(これらの情報もデバイス情報DIとしてインクジェット印刷装置300から取得される)をも考慮して、印刷領域および非印刷領域が求められる(ステップS230)。図11に印刷領域および非印刷領域の一例を示す。図11に関し、符号60を付した矩形の領域がRIPデータRDに基づく画像全体の領域に相当し、符号61を付した矢印はオフセットに相当し、符号62を付した網掛け領域が印刷領域に相当する。この例では、オフセットによって、相対的に左方に画像がずらされている。画像左方のオフセットに相当する領域には対応するインクジェットヘッドが存在しないため、当該領域は非印刷領域となっている。また、画像右方の一部の領域(符号63を付した矢印の領域)については、対応するインクジェットヘッドは存在するが、印刷範囲を限定する旨の指示(トリミングなど)に基づいて非印刷領域となっている。なお、ヒストグラムHGのデータを更新する際には、Y方向についても、処理対象の画素の位置が印刷領域に含まれているか否かを考慮する必要がある。すなわち、図11に示す例では、X座標がX1からX2までの範囲内にあってY座標がY1からY2までの範囲内にある画素のデータについてのみインク消費量算出の対象とする必要がある。
次に、暫定境界リストに含まれている境界のデータのうち非印刷領域に位置する境界のデータが暫定境界リストから削除される(ステップS240)。例えば、インクジェットヘッドが10個存在すればステップS210で10個の境界のデータが生成されるが、実際に印刷に使用されるインクジェットヘッドが3個だけであれば、残りの7個のインクジェットヘッドに関する境界の情報は不要である。そこで、非印刷領域に位置する境界のデータは暫定境界リストから削除される。
次に、印刷領域の左右端部の位置が境界として暫定境界リストに追加される(ステップS250)。例えば、図11に示す例では、ステップS240の終了時点には、暫定境界リストには、境界のデータとして、符号64を付した点線で表される境界のデータと符号65を付した点線で表される境界のデータのみが存在する。この場合、第1グループについては左側の境界の位置を把握することができず、第3グループについては右側の境界の位置を把握することができない。そこで、印刷領域の左右端部の位置を境界として暫定境界リストに追加することにより、全てのグループについて左右両側の境界の位置を把握することが可能となる。
最後に、暫定境界リストに含まれる境界のデータに対してX座標の昇順での並び替えを行うことによって、最終的な境界リストが生成される(ステップS260)。このようにして生成された境界リスト内の境界のデータが、圧縮ファイル生成処理の主処理で使用される。なお、本実施形態においては、この境界リスト内の境界のデータによってグループ情報が実現される。
<1.4.2.2 圧縮ファイル生成処理の主処理>
次に、図12に示すフローチャートを参照しつつ、圧縮ファイル生成処理の主処理の手順について説明する。なお、この処理では、RIPデータRD(すなわち、RIP処理後の画像データ)の走査が行われ、当該RIPデータRDを構成する階調値のデータが1つずつ処理対象とされる。その際、各階調値のデータが上述の記号(シンボル)として扱われる。また、この処理が行われている間、連続データ(同じ階調値が連続しているデータ)に対する処理を行うための「連続」というモードと不連続データ(階調値の変化が連続しているデータ)に対する処理を行うための「不連続」というモードとの間でモードの切り替えが行われる。
ヒストグラムHGは上述したように各階調値に応じた出現回数を格納する階調値毎に用意された変数によって実現されるが、圧縮ファイル生成処理の開始時点においては、全ての階調値に関して、変数の値は0に設定されている。そして、この主処理中に、各階調値の出現回数の情報が得られるのに応じて、対応する変数の値が加算される(各階調値の度数が加算される)。以下においては、このようにして各階調値に対応する変数(ヒストグラムHGを実現する変数)の値を加算していく処理のことを「ヒストグラムのカウント処理」という。
図12に示すフローに関し、まず、ステップS300では、モードが連続に設定される。すなわち、実際に同じ階調値が連続するか否かに関わらず、初期設定としてモードが連続に設定される。ステップS310では、全てのデータについての処理が終了したか否かが判定される。その結果、終了していれば、処理はステップS340に進む。一方、終了していなければ、処理はステップS311に進む。
ステップS311では、着目している階調値がバッファに追加される。ステップS320では、現在のモードが判定される。その結果、モードが連続に設定されていれば、処理はステップS400に進む。一方、モードが不連続に設定されていれば、処理はステップS330に進む。ステップS330では、バッファがフルになっているか否かが判定される。その結果、バッファがフルになっていれば、処理はステップS331に進む。一方、バッファがフルになっていなければ、処理はステップS500に進む。
ステップS331では、ファイルへの不連続データの書き込みが行われる。これに関し、バッファは最大で128個の階調値を保持することが可能となっている。従って、不連続の階調値が128個続いたときに、このステップS331で、バッファに蓄積されているデータがファイルに書き込まれる。ステップS331では、具体的には、不連続の階調値が続いた回数とバッファに蓄積されている一連の階調値とが符号化データとしてファイルに書き込まれる。
ステップS332では、バッファに蓄積されている階調値のデータに基づいて、ヒストグラムのカウント処理が行われる。ステップS333では、バッファがクリアされる。ステップS334では、着目している階調値がバッファに追加される。ステップS335では、着目する階調値(すなわち、処理対象とする画素の階調値)が次の階調値(典型的には、隣接する画素の階調値)に移る。
ステップS400では、図13に示すフローの第1サブ処理が行われる。ステップS500では、図14に示すフローの第2サブ処理が行われる。これら第1サブ処理および第2サブ処理の説明については後述する。
ステップS340では、現在のモードが判定される。その結果、モードが連続に設定されていれば、処理はステップS360に進む。一方、モードが不連続に設定されていれば、処理はステップS350に進む。
ステップS350では、ファイルへの不連続データの書き込みが行われる。具体的には、不連続の階調値が続いた回数とバッファに蓄積されている一連の階調値とが符号化データとしてファイルに書き込まれる。ステップS351では、バッファに蓄積されている階調値のデータに基づいて、ヒストグラムのカウント処理が行われる。
ステップS360では、ファイルへの連続データの書き込みが行われる。具体的には、同じ階調値が続いた回数と該当の階調値とが符号化データとしてファイルに書き込まれる。ステップS361では、ステップS360でのファイルへの書き込みに使用された情報に基づいて、ヒストグラムのカウント処理が行われる。
ステップS351またはステップS361の処理が終了することによって、圧縮ファイル生成処理の主処理は終了する。
図13に示すフローチャートを参照しつつ、第1サブ処理(図12のステップS400)の手順について説明する。ステップS410では、「階調値が変化した」または「階調値の連続回数が128を超えた」のいずれかに該当するか否かが判定される。その結果、両者のいずれかに該当すれば、処理はステップS420に進む。一方、両者のいずれにも該当しなければ、この第1サブ処理は終了する。
ステップS420では、ファイルへの不連続データの書き込みが行われる。具体的には、不連続の階調値が続いた回数とバッファに蓄積されている一連の階調値とが符号化データとしてファイルに書き込まれる。ステップS430では、バッファに蓄積されている階調値のデータに基づいて、ヒストグラムのカウント処理が行われる。ステップS440では、バッファがクリアされる。ステップS450では、着目している階調値がバッファに追加される。ステップS460では、モードが不連続に設定される。これにより、第1サブ処理は終了する。
図14に示すフローチャートを参照しつつ、第2サブ処理(図12のステップS500)の手順について説明する。ステップS510では、階調値が変化したか否かが判定される。その結果、階調値が変化していれば、処理はステップS520に進む。一方、階調値が変化していなければ、この第2サブ処理は終了する。
ステップS520では、同じ階調値が3回以上連続しているか否かが判定される。その結果、同じ階調値が3回以上連続していれば、処理はステップS530に進む。一方、同じ階調値が3回以上連続していなければ、処理はステップS570に進む。ステップS530では、バッファに不連続データが残っているか否かが判定される。その結果、不連続データが残っていれば、処理はステップS540に進む。一方、不連続データが残っていなければ、処理はステップS580に進む。
ステップS540では、ファイルへの不連続データの書き込みが行われる。具体的には、不連続の階調値が続いた回数とバッファに蓄積されている一連の階調値とが符号化データとしてファイルに書き込まれる。ステップS550では、バッファに蓄積されている階調値のデータに基づいて、ヒストグラムのカウント処理が行われる。ステップS560では、バッファがクリアされる。
ステップS570では、バッファに不連続データが残っているか否かが判定される。その結果、不連続データが残っていれば、この第2サブ処理は終了する。一方、不連続データが残っていなければ、処理はステップS580に進む。ステップS580では、モードが不連続に設定される。これにより、第2サブ処理は終了する。
ところで、図12~図14に示したフローにおいてファイルへの連続データあるいは不連続データの書き込みが行われる際には、階調値毎の出現回数の情報が得られている。より詳しくは、ファイルへの連続データあるいは不連続データの書き込みが行われる時点には、同じ階調値が連続するもしくは階調値の変化が連続する画素群が検出されており、当該画素群の階調値の並びを特定する情報(以下、「階調値並び情報」という。)が得られている。これに関し、同じ階調値が連続する画素群が検出されている場合には、階調値並び情報は、階調値が連続する回数の情報と階調値そのものの情報とで構成されている。階調値の変化が連続する画素群が検出されている場合には、階調値並び情報は、階調値の変化が連続する回数の情報と一連の階調値そのものの情報とで構成されている。ファイルへの連続データあるいは不連続データの書き込みが行われる際に以上のような階調値並び情報が得られているので、圧縮ファイル(TIFFファイルTF)の生成と階調値毎の出現回数を表すヒストグラムHGの生成とを同時並行的に行うことが可能である。
なお、図12~図14に示した処理に関し、ステップS331、ステップS350、ステップS360、ステップS420、およびステップS540によって符号化データ書き込み工程が実現され、ステップS332、ステップS351、ステップS361、ステップS430、およびステップS550によってヒストグラム更新工程が実現され、残りのステップによって階調値並び情報取得工程が実現される。
<1.4.2.3 ヒストグラムのカウント処理の詳細>
図12~図14に示したフローチャートから把握されるように、ヒストグラムのカウント処理は、ファイルへの連続データあるいは不連続データの書き込みが行われる都度、行われる。その際、模式的には図15に示すように、書き込み対象のデータが境界をまたぐケースがある。すなわち、書き込み対象のデータに基づいて、2以上のグループのヒストグラムHGに対して出現回数(度数)の加算が行われなければならないケースがある。そこで、そのようなケースを考慮してヒストグラムのカウント処理がどのように行われるのかを以下に説明する。なお、画像データの内容に依るが、書き込み対象のデータが境界をまたぐ割合は5%程度と考えられる。
図16は、ヒストグラムのカウント処理の詳細な手順を示すフローチャートである。なお、この処理では、着目している画素のX座標を表す変数Px、着目している画素のY座標を表す変数Py、着目している境界(以下、「注目境界」という。)のX座標を表す変数Bx、およびカウント処理の対象とする画素数を表す2つの変数pix、nowPixが使用される。変数Pxの初期値は、書き込み対象のデータの先頭の画素のX座標に設定される。変数Pyの初期値は、書き込み対象のデータの先頭の画素のY座標に設定される。変数pixの初期値は、書き込み対象のデータの画素数に設定される。
ところで、本実施形態においては、印刷領域に対応付けられる各グループに対応するヒストグラムに加えて、非印刷領域に対応するヒストグラム(以下、便宜上「特別ヒストグラム」という。)が用意される。例えば、印刷領域が8個のグループに対応付けられる場合、8個のグループのそれぞれに対応するヒストグラムに加えて、非印刷領域に対応する特別ヒストグラムが用意される。特別ヒストグラムは、予測インク消費量Cinkの算出には用いられない。但し、このような特別ヒストグラムを用意することなく、非印刷領域の画素のデータについてはヒストグラムのカウント処理を行わないようにしても良い。
図16に示すフローに関し、まず、変数Pyの値が非印刷領域の座標値であれば、特別ヒストグラムが処理対象のヒストグラムに定められる(ステップS600)。なお、図16に示すフローの開始時点における処理対象のヒストグラムは、最後にこのカウント処理が行われたときの処理対象のヒストグラムとなっており、そのヒストグラムに対応するグループの右側の境界が注目境界となっている。但し、RIPデータRDに対してこのカウント処理が最初に実行されるときには、左端のヒストグラムが処理対象のヒストグラムに定められる。
次に、書き込み対象のデータが注目境界をまたぐか否かの判定が行われる(ステップS605)。具体的には、変数Pxの値と変数pixの値との和が変数Bxの値以上であるか否かが判定される。判定の結果、変数Pxの値と変数pixの値との和が変数Bxの値以上であれば(書き込み対象のデータが注目境界をまたいでいれば)処理はステップS610に進み、そうでなければ処理はステップS695に進む。なお、本実施形態においては、このステップS605によってグループ判定工程が実現される。
ステップS610では、処理対象のヒストグラムに対する度数の加算を行うべき画素数が求められる。具体的には、変数nowPixの値が、変数Bxの値から変数Pxの値を減ずることによって得られる値と変数pixの値のうちの小さい方の値に設定される。次に、現在着目している画素を先頭として変数nowPixの値の数の画素のデータに基づいて、処理対象のヒストグラムに対して度数の加算が行われる(ステップS620)。次に、ステップS620で注目境界の直前の画素のデータに基づく処理が行われていれば、処理対象のヒストグラムを特定するために設けられているインデックスが更新される(ステップS630)。次に、変数Pxの値に変数nowPixの値が加算される(ステップS640)。
次に、変数Pxの値が画像(RIPデータRDに相当する画像)の右端の座標値に到達していれば、以下の3つの処理が行われる(ステップS650)。
(a)変数Pyの値に1を加算する。
(b)変数Pxの値を画像の左端の座標値に設定する。
(c)左端のヒストグラムが処理対象のヒストグラムとなるよう、上述のインデックスを更新する。
次に、処理対象のヒストグラムを特定するためのインデックスに基づいて、注目境界および処理対象のヒストグラムの更新が行われる(ステップS660)。なお、ステップS630またはステップS650でインデックスの更新が行われた場合のみ、このステップ660の前後で注目境界および処理対象のヒストグラムが変化する。
次に、ステップS600と同様、変数Pyの値が非印刷領域の座標値であれば、特別ヒストグラムが処理対象のヒストグラムに定められる(ステップS670)。次に、書き込み対象のデータに関して、ヒストグラムに対する度数の加算が行われていない画素数が求められる(ステップS680)。具体的には、変数pixの値から変数nowPixの値を減ずる処理が行われる。
次に、未処理の画素(ヒストグラムに対する度数の加算が行われていない画素)が存在するか否かが判定される(ステップS690)。具体的には、変数pixの値が0よりも大きいか否かが判定される。判定の結果、変数pixの値が0よりも大きければ(未処理の画素が存在すれば)処理はステップS610に戻り、そうでなければヒストグラムのカウント処理は終了する。
ステップS695では、書き込み対象のデータに含まれる全ての画素のデータに関して、処理対象のヒストグラムに対する度数の加算が行われる。なお、処理がステップS695に進んだ場合には、ステップS695が終了することによって、ヒストグラムのカウント処理は終了する。
以上のような処理によれば、ファイルへの書き込み処理(符号化データの書き込み処理)が行われる際の書き込み対象のデータが2つ以上のグループの領域にまたがっているか否かに関わらず、各画素のデータに関して、対応するグループのヒストグラムに対して度数の加算が正しく行われる。例えば、模式的には図17に示すように書き込み対象のデータ71が第1グループに対応する画素のデータのみを含んでいる場合には、当該書き込み対象のデータ71に含まれる全ての画素のデータに関して、第1グループに対応するヒストグラムに対する度数の加算が行われる。また、例えば、模式的には図18に示すように書き込み対象のデータ72が第1グループに対応する画素のデータ721と第2グループに対応する画素のデータ722とを含んでいる場合には、第1グループに対応する画素のデータ721に関しては第1グループに対応するヒストグラムに対する度数の加算が行われ、第2グループに対応する画素のデータ722に関しては第2グループに対応するヒストグラムに対する度数の加算が行われる。さらに、例えば、模式的には図19に示すように書き込み対象のデータ73が第1グループに対応する画素のデータ731と第2グループに対応する画素のデータ732と第3グループに対応する画素のデータ733とを含んでいる場合には、第1グループに対応する画素のデータ731に関しては第1グループに対応するヒストグラムに対する度数の加算が行われ、第2グループに対応する画素のデータ732に関しては第2グループに対応するヒストグラムに対する度数の加算が行われ、第3グループに対応する画素のデータ733に関しては第3グループに対応するヒストグラムに対する度数の加算が行われる。
<1.5 効果>
本実施形態によれば、RIPデータ(RIP処理後のビットマップ形式の画像データ)RDに圧縮が施される際に、データの符号化のために得られる情報を用いて、階調値毎の出現回数を表すヒストグラムHGが生成される。そして、そのヒストグラムHGと予め用意されたインク消費量テーブル(階調値毎のインク消費量の情報を保持したテーブル)ITとを用いて、印刷によって消費されるインク量が見積もられる。このように、従来とは異なり、印刷によるインク消費量を見積もる際に、ディスクに保存されたファイルから画像データをメモリ上にビットマップ展開する処理や階調値毎の画素数をカウントする処理が不要となる。このため、従来と比較して、インク消費量の見積もりが高速に行われる。以上のように、本実施形態によれば、インクジェット印刷装置で印刷が行われる際のインク消費量を従来よりも高速に見積もることが可能となる。これにより、インクジェット印刷装置の運用に支障をきたすことなく1つの装置でインク消費量見積もり処理と他の処理とを同時に実行することが容易となる。
また、本実施形態によれば、1つのインクジェットヘッドを1つのグループとして、グループ毎にインク消費量テーブルITおよびヒストグラムHGが用意される。このため、インク消費量に関してインクジェットヘッドの個体差が大きい場合であっても、グループ毎に求められたインク消費量の予測値Cgrpの総和を全体での予測インク消費量Cinkとすることによって、精度良くインク消費量が見積もられる。
<1.6 変形例>
<1.6.1 圧縮形式について>
上記第1の実施形態においては、RIPデータRDにPackbits圧縮を施すことによってTIFFファイルTFを生成する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。ランレングス符号化による圧縮が行われるのであれば、Packbits圧縮以外の圧縮形式が採用されている場合にも本発明を適用することができる。
<1.6.2 グループについて>
上記第1の実施形態においては、1つのインクジェットヘッドが1つのグループに対応していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つのインクジェットヘッドをX方向に複数に分割することによって得られる領域毎に1つのグループを設ける(すなわち、1つのインクジェットヘッドが複数のグループに対応する)ようにしても良いし、インクジェット印刷装置300の印刷可能領域(印刷幅の全体)を複数に区分することによって得られる領域毎に1つのグループを設けるようにしても良い。
以上のように、インクジェット印刷装置300の印刷可能領域を2以上に区分することによって得られる領域毎に1つのグループが設けられるのであれば、グループの分け方は特に限定されない。なお、インク消費量テーブルITは各グループと1対1で対応するように設けられると良い。すなわち、インク消費量テーブルITは、インクジェット印刷装置300の印刷可能領域を2以上に区分することによって得られるグループ毎に用意されると良い。
<1.6.3 予測インク消費量を算出する手法について>
上記第1の実施形態においては、圧縮ファイル生成処理の際にヒストグラムHGを生成した後に当該ヒストグラムHGとインク消費量テーブルITとを用いた積和演算を行うことによって予測インク消費量Cinkが算出されていたが、本発明はこれに限定されない。以下のようにして、ヒストグラムHGを生成することなく予測インク消費量Cinkを算出することもできる。
圧縮ファイル生成処理において、インク消費量の予測値を格納する変数SUMを用意しておく。そして、ファイルへの符号化データの書き込み(図12のステップS331、ステップS350、ステップS360、図13のステップS420、図14のステップS540)が行われる都度、書き込みが行われるデータに相当する1以上の画素についてのインク消費量Ctempをインク消費量テーブルITを参照して積和演算によって求める(インク消費量算出工程に相当)。その求めたインク消費量Ctempを変数SUMの値に加算する(加算演算工程に相当)。このようにして最終的に得られた変数SUMの値を予測インク消費量Cinkとする。
<2.第2の実施形態>
<2.1 印刷システムの概要など>
図20は、本発明の第2の実施形態に係る印刷システムの全体構成図である。この印刷システムは、上記第1の実施形態と同様、管理サーバ100とRIPサーバ200とインクジェット印刷装置300とによって構成されている。本実施形態においては、管理サーバ100からRIPサーバ200には入稿データとしてPDFファイルPFが与えられる。RIPサーバ200では、PDFファイルPFに対してRIP処理が施され、RIP処理後の画像データが、圧縮された形式のTIFFファイルTFとして保存される。そのTIFFファイルTFはインクジェット印刷装置300に送られ、インクジェット印刷装置300では、TIFFファイルTFの解凍後の画像データに基づいて印刷出力が実行される。
本実施形態においては、上記第1の実施形態とは異なり、インク消費量見積もり処理はインクジェット印刷装置300で行われる(より詳しくは、インクジェット印刷装置300内の印刷制御装置で行われる)。従って、インクジェット印刷装置300からRIPサーバ200へのデバイス情報DIおよびインク消費量テーブルITの送信は行われない。また、上記第1の実施形態においては、インクの消費量を見積もるためのヒストグラムHGが圧縮ファイル生成処理の際に生成されていた(すなわち、圧縮ファイル(TIFFファイルTF)の生成とヒストグラムHGの生成とが同時並行的に行われていた)。これに対して、本実施形態においては、生成済みの圧縮ファイル(TIFFファイルTF)を解凍することなくメモリに読み込み符号化されているデータに基づいてヒストグラムHGを生成するという構成が採用されている。
インクジェット印刷装置300の構成については、上記第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する(図2参照)。また、インク消費量見積もり処理はインクジェット印刷装置300内の印刷制御装置310で行われるが、印刷制御装置310のハードウェア構成については、RIPサーバ200のハードウェア構成と同様であるので、説明を省略する(図3参照)。なお、本実施形態では、印刷制御装置310において、インク消費量見積もり処理専用の画像データ処理プログラムが補助記憶装置に格納されていて、当該画像データ処理プログラムはRAMに読み出されてCPUによって実行される。
<2.2 機能構成>
図21は、画像データ処理プログラムが実行されることによって印刷制御装置310で実現される機能の構成を示す機能ブロック図である。図21に示すように、印刷制御装置310には、機能的には、データ記憶部330と圧縮ファイル解析部332とインク消費量見積もり部334とが設けられる。
データ記憶部330には、オフセット情報OI、ヘッド情報HI、インク消費量テーブルIT、およびRIPサーバ200から送られるTIFFファイルTFが格納される。なお、TIFFファイルTFはRIPデータRDにPackbits圧縮を施すことによって得られた圧縮ファイルであると仮定する。また、インク消費量テーブルITは、上記第1の実施形態と同様、グループ毎に設けられているものと仮定する。圧縮ファイル解析部332は、圧縮ファイルであるTIFFファイルTFを解凍することなく読み取り、符号化されているデータから階調値毎の出現回数(度数)の情報を取得する。そして、圧縮ファイル解析部332は、その取得した情報とオフセット情報OIとヘッド情報HIとに基づいて、グループ毎に、階調値毎の出現回数(度数)を表すヒストグラムHGを生成する。インク消費量見積もり部334は、圧縮ファイル解析部332によって生成されたヒストグラムHGから得られる階調値毎の出現回数の情報と、データ記憶部330に格納されたインク消費量テーブルITに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置300で印刷が行われる際の予測インク消費量Cinkを算出する。以下、これらの機能的構成要素によって実行される画像データ処理の詳細について説明する。
<2.3 画像データ処理方法>
<2.3.1 画像データ処理の手順>
図22は、本実施形態における画像データ処理の手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、RIPサーバ200から送られる圧縮ファイルであるTIFFファイルTFが既にデータ記憶部330に格納されているものと仮定する。また、ここでは、任意の1つの色に着目して処理の流れを説明する。
まず、圧縮ファイル解析部332が、データ記憶部330に格納されているTIFFファイルTFを解凍することなくメモリに読み込む(ステップS700)。これにより、符号化されているデータがそのままメモリに読み出される。次に、圧縮ファイル解析部332は、符号化されているデータから階調値毎の出現回数(度数)の情報を取得し、当該情報に基づいてグループ毎のヒストグラムHGを生成する(ステップS710)。
最後に、インク消費量見積もり部334によって、予測インク消費量Cinkが算出される(ステップS720)。これに関し、ヒストグラムHGからは階調値毎の出現回数の情報が得られ(図6参照)、インク消費量テーブルITからは階調値毎のインク消費量の情報が得られる(図7参照)。また、ヒストグラムHGおよびインク消費量テーブルITは、グループ毎(インクジェットヘッド毎)に用意される。従って、上記第1の実施形態と同様、グループ毎にインク消費量の予測値Cgrpを求めて、その予測値Cgrpの総和を求めることによって予測インク消費量Cinkが算出される。
なお、処理負荷を軽減するために、TIFFファイルTFのうちの一部(例えば、全体の10%)に対して上述の処理を実行するようにしても良い。
<2.3.2 ヒストグラム生成処理>
次に、上述のステップS710の処理(ヒストグラム生成処理)の詳細について図23を参照しつつ説明する。このヒストグラム生成処理では、以下のステップS712~S716の処理が、TIFFファイルTFに含まれる上述した画素群の数(換言すれば、RIPデータの圧縮の際にファイルへの連続データあるいは不連続データの書き込みが行われた回数)に等しい回数、繰り返し実行される。すなわち、ステップS712~S716の1回のループ処理では、1つの画素群が処理対象となる。
上述したように、Packbits圧縮では、同じ記号がN回連続する場合には1バイト目に「-N+1」の値(-127から-1までの整数)がセットされ、繰り返しのない記号がN回連続する場合には1バイト目に「N-1」の値(0から127までの整数)がセットされる。そこで、ステップS712では、そのような1バイト目に相当するデータから回数の情報が取得される。
また、上述したように、Packbits圧縮では、同じ記号がN回連続する場合には2バイト目に該当の記号がセットされ、繰り返しのない記号がN回連続する場合には2バイト目から(N+1)バイト目に該当のN個の記号がセットされる。そこで、ステップS714では、1バイト目に相当するデータが-127から-1までの値であれば2バイト目に相当するデータから階調値の情報が取得され、1バイト目に相当するデータが0から127までの値であれば2バイト目から(N+1)バイト目に相当するデータから階調値の情報が取得される。
以上のようにして、ステップS712とステップS714とによって、処理対象となっている画素群についての階調値毎の出現回数の情報が得られる。ステップS716では、その情報に基づいて、ヒストグラムHGの更新が行われる。これに関し、本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様、ヒストグラムHGは各階調値に応じた出現回数を格納する階調値毎に用意された変数によって実現される。このヒストグラム生成処理の開始時点においては、全ての階調値に関して、変数の値は0に設定されている。そして、このヒストグラム生成処理中に、各階調値の出現回数の情報が得られるのに応じて、対応する変数の値が加算される。なお、本実施形態においても、2以上のグループのヒストグラムHGに対して出現回数(度数)の加算が行われなければならないケースが生じるが、そのための処理については、上記第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上のようなステップS712~S716の処理が繰り返されることによって、TIFFファイルTFに対応する画像データ全体についての階調値毎の出現回数の情報を保持したヒストグラムHGが生成される。
<2.4 効果>
本実施形態によれば、インク消費量を見積もる際に、ディスクに保存されている圧縮ファイル(TIFFファイルTF)が解凍されることなくメモリに読み込まれる。そして、符号化されているデータから得られる情報に基づいて、階調値毎の出現回数を表すヒストグラムHGが生成される。そして、そのヒストグラムHGと予め用意されたインク消費量テーブル(階調値毎のインク消費量の情報を保持したテーブル)ITとを用いて、インク消費量が見積もられる。これに対して、従来においては、インク消費量を見積もる際に、ディスクに保存されたファイルから画像データをメモリ上にビットマップ展開する処理や階調値毎の画素数をカウントする処理が行われていた。以上より、上記第1の実施形態と同様、本実施形態によっても、インクジェット印刷装置で印刷が行われる際のインク消費量を従来よりも高速に見積もることが可能となる。これにより、インクジェット印刷装置の運用に支障をきたすことなく1つの装置でインク消費量見積もり処理と他の処理とを同時に実行することが容易となる。また、本実施形態においても、1つのインクジェットヘッドを1つのグループとして、グループ毎にインク消費量テーブルITおよびヒストグラムHGが用意される。このため、上記第1の実施形態と同様、精度良くインク消費量が見積もられる。
<3.その他>
上記各実施形態(変形例を含む)では、印刷の実行中にインクが不足するかどうかを判断するためにインク消費量の予測が行われる例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、或る印刷ジョブの実行に要するコストを算出するためにインク消費量の予測が行われる場合にも本発明を適用することができる。この場合、インク消費量を予測するための一連の処理が管理サーバ100で実行されても良い。
また、上記で説明した実施形態や変形例を矛盾を生ずることなく適宜に組み合わせた構成も、本発明の趣旨に反しない限り本発明の範囲に含まれる。
100…管理サーバ
200…RIPサーバ
220,330…データ記憶部
222…RIP処理部
224…画像データ圧縮部
226,334…インク消費量見積もり部
300…インクジェット印刷装置
332…圧縮ファイル解析部
Cink…予測インク消費量
HG…ヒストグラム
HI…ヘッド情報
IT…インク消費量テーブル
OI…オフセット情報
RD…RIPデータ
TF…TIFFファイル

Claims (13)

  1. RIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮工程と、
    前記画像データにランレングス符号化を施す際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、予め用意されたインク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり工程と
    を含み、
    前記インクジェット印刷装置の印刷可能領域を2以上に区分することによって得られるグループ毎に前記インク消費量テーブルが用意され、
    前記インク消費量見積もり工程では、グループ毎にインク消費量の予測値が算出され、全てのグループについて算出された予測値の総和が前記予測インク消費量とされることを特徴とする、画像データ処理方法。
  2. 前記画像データ圧縮工程は、
    前記画像データを走査して同じ階調値が連続するもしくは階調値の変化が連続する画素群を検出し、その検出した画素群の階調値の並びを特定する階調値並び情報を取得する階調値並び情報取得工程と、
    前記階調値並び情報に基づく符号化データを所定のファイルに書き込む符号化データ書き込み工程と
    を含み、
    同じ階調値が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値が連続する回数の情報と階調値そのものの情報とからなり、
    階調値の変化が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値の変化が連続する回数の情報と一連の階調値そのものの情報とからなることを特徴とする、請求項に記載の画像データ処理方法。
  3. 前記画像データ圧縮工程は、
    前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、前記印刷可能領域と各グループとの位置関係を特定するためのグループ情報と前記階調値並び情報とに基づいて該当の画素群に含まれる各画素が属するグループを判定するグループ判定工程と、
    前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、前記グループ判定工程での判定結果を考慮して、グループ毎に用意され階調値毎の出現回数を表すヒストグラムを前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報に基づいて更新するヒストグラム更新工程と
    を含み、
    前記インク消費量見積もり工程は、グループ毎に前記ヒストグラムと前記インク消費量テーブルとに基づいて全ての階調値についての出現回数とインク消費量との積和を前記予測値として算出する積和演算工程を含むことを特徴とする、請求項に記載の画像データ処理方法。
  4. 前記画像データ圧縮工程は、
    前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、前記印刷可能領域と各グループとの位置関係を特定するためのグループ情報と前記階調値並び情報とに基づいて該当の画素群に含まれる各画素が属するグループを判定するグループ判定工程と、
    前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、前記グループ判定工程での判定結果を考慮して、前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報と前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、該当の画素群についてのインク消費量を算出するインク消費量算出工程と
    を含み、
    前記インク消費量見積もり工程は、前記インク消費量算出工程でインク消費量が算出される毎に、その算出されたインク消費量を累積的に加算する加算演算工程を含み、
    前記インク消費量見積もり工程では、前記画像データ全体に含まれる全ての画素群について前記加算演算工程が終了したときに得られるインク消費量が前記予測インク消費量とされることを特徴とする、請求項に記載の画像データ処理方法。
  5. 前記インク消費量テーブルが前記インクジェット印刷装置のヘッド毎に用意されていることを特徴とする、請求項からまでのいずれか1項に記載の画像データ処理方法。
  6. RIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮工程と、
    前記画像データにランレングス符号化を施す際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、予め用意されたインク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり工程と
    を含み、
    前記画像データ圧縮工程は、
    前記画像データを走査して同じ階調値が連続するもしくは階調値の変化が連続する画素群を検出し、その検出した画素群の階調値の並びを特定する階調値並び情報を取得する階調値並び情報取得工程と、
    前記階調値並び情報に基づく符号化データを所定のファイルに書き込む符号化データ書き込み工程と、
    前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、階調値毎の出現回数を表すヒストグラムを前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報に基づいて更新するヒストグラム更新工程と
    を含み、
    前記インク消費量見積もり工程は、前記ヒストグラムと前記インク消費量テーブルとに基づいて全ての階調値についての出現回数とインク消費量との積和を前記予測インク消費量として算出する積和演算工程を含み、
    同じ階調値が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値が連続する回数の情報と階調値そのものの情報とからなり、
    階調値の変化が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値の変化が連続する回数の情報と一連の階調値そのものの情報とからなることを特徴とする、画像データ処理方法。
  7. RIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮工程と、
    前記画像データにランレングス符号化を施す際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、予め用意されたインク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり工程と
    を含み、
    前記画像データ圧縮工程は、
    前記画像データを走査して同じ階調値が連続するもしくは階調値の変化が連続する画素群を検出し、その検出した画素群の階調値の並びを特定する階調値並び情報を取得する階調値並び情報取得工程と、
    前記階調値並び情報に基づく符号化データを所定のファイルに書き込む符号化データ書き込み工程と、
    前記階調値並び情報取得工程で1つの画素群が検出される毎に、前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報と前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、該当の画素群についてのインク消費量を算出するインク消費量算出工程と
    を含み、
    前記インク消費量見積もり工程は、前記インク消費量算出工程でインク消費量が算出される毎に、その算出されたインク消費量を累積的に加算する加算演算工程を含み、
    同じ階調値が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値が連続する回数の情報と階調値そのものの情報とからなり、
    階調値の変化が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値の変化が連続する回数の情報と一連の階調値そのものの情報とからなり、
    前記インク消費量見積もり工程では、前記画像データ全体に含まれる全ての画素群について前記加算演算工程が終了したときに得られるインク消費量が前記予測インク消費量とされることを特徴とする、画像データ処理方法。
  8. RIP処理を行う画像処理装置とインクジェット印刷装置とを含む印刷システムであって、
    前記画像処理装置によるRIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮部と、
    階調値毎のインク消費量の情報を保持したインク消費量テーブルと、
    前記画像データ圧縮部によって前記画像データにランレングス符号化が施される際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、前記インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり部と
    を備え
    前記インクジェット印刷装置の印刷可能領域を2以上に区分することによって得られるグループ毎に前記インク消費量テーブルが用意され、
    前記インク消費量見積もり部は、グループ毎にインク消費量の予測値を算出し、全てのグループについて算出された予測値の総和を前記予測インク消費量とすることを特徴とする、印刷システム。
  9. RIP処理を行う画像処理装置とインクジェット印刷装置とを含む印刷システムであって、
    前記画像処理装置によるRIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮部と、
    階調値毎のインク消費量の情報を保持したインク消費量テーブルと、
    前記画像データ圧縮部によって前記画像データにランレングス符号化が施される際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、前記インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり部と
    を備え
    前記画像データ圧縮部は、
    前記画像データを走査して同じ階調値が連続するもしくは階調値の変化が連続する画素群を検出し、その検出した画素群の階調値の並びを特定する階調値並び情報を取得する階調値並び情報取得部と、
    前記階調値並び情報に基づく符号化データを所定のファイルに書き込む符号化データ書き込み部と、
    前記階調値並び情報取得部によって1つの画素群が検出される毎に、階調値毎の出現回数を表すヒストグラムを前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報に基づいて更新するヒストグラム更新部と
    を含み、
    前記インク消費量見積もり部は、前記ヒストグラムと前記インク消費量テーブルとに基づいて全ての階調値についての出現回数とインク消費量との積和を前記予測インク消費量として算出する積和演算部を含み、
    同じ階調値が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値が連続する回数の情報と階調値そのものの情報とからなり、
    階調値の変化が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値の変化が連続する回数の情報と一連の階調値そのものの情報とからなることを特徴とする、印刷システム。
  10. RIP処理を行う画像処理装置とインクジェット印刷装置とを含む印刷システムであって、
    前記画像処理装置によるRIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮する画像データ圧縮部と、
    階調値毎のインク消費量の情報を保持したインク消費量テーブルと、
    前記画像データ圧縮部によって前記画像データにランレングス符号化が施される際に得られる階調値毎の出現回数の情報と、前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、前記インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり部と
    を備え
    前記画像データ圧縮部は、
    前記画像データを走査して同じ階調値が連続するもしくは階調値の変化が連続する画素群を検出し、その検出した画素群の階調値の並びを特定する階調値並び情報を取得する階調値並び情報取得部と、
    前記階調値並び情報に基づく符号化データを所定のファイルに書き込む符号化データ書き込み部と、
    前記階調値並び情報取得部によって1つの画素群が検出される毎に、前記階調値並び情報から得られる階調値毎の出現回数の情報と前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、該当の画素群についてのインク消費量を算出するインク消費量算出部と
    を含み、
    前記インク消費量見積もり部は、前記インク消費量算出部によってインク消費量が算出される毎に、その算出されたインク消費量を累積的に加算する加算演算部を含み、
    同じ階調値が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値が連続する回数の情報と階調値そのものの情報とからなり、
    階調値の変化が連続する画素群についての前記階調値並び情報は、階調値の変化が連続する回数の情報と一連の階調値そのものの情報とからなり、
    前記インク消費量見積もり部は、前記画像データ全体に含まれる全ての画素群についてのインク消費量を前記加算演算部が累積的に加算することによって得られるインク消費量を前記予測インク消費量とすることを特徴とする、印刷システム。
  11. RIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮した圧縮ファイルを解凍することなく読み取り、符号化されているデータから階調値毎の出現回数の情報を取得する圧縮ファイル解析工程と、
    前記圧縮ファイル解析工程で取得された階調値毎の出現回数の情報と、予め用意されたインク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり工程と
    を含み、
    前記インクジェット印刷装置の印刷可能領域を2以上に区分することによって得られるグループ毎に前記インク消費量テーブルが用意され、
    前記インク消費量見積もり工程では、グループ毎にインク消費量の予測値が算出され、全てのグループについて算出された予測値の総和が前記予測インク消費量とされることを特徴とする、画像データ処理方法。
  12. RIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮した圧縮ファイルをコンピュータが解凍することなく記憶装置からメモリに読み出し、前記メモリに読み出され符号化されているデータから階調値毎の出現回数の情報を取得する圧縮ファイル解析工程と、
    前記圧縮ファイル解析工程で取得された階調値毎の出現回数の情報と、予め用意されたインク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり工程と
    を含み、
    前記圧縮ファイル解析工程では、
    前記符号化されているデータから同じ記号が連続する回数または繰り返しのない記号が連続する回数の情報を取得する第1工程と、
    前記第1工程で取得した情報を考慮して、前記符号化されているデータから階調値の情報を取得する第2工程と、
    前記第1工程で取得した情報と前記第2工程で取得した情報とに基づき階調値毎の出現回数の情報を更新する第3工程と
    が繰り返されることを特徴とする、画像データ処理方法
  13. RIP処理を行う画像処理装置とインクジェット印刷装置とを含む印刷システムであって、
    前記画像処理装置によるRIP処理後の画像データをランレングス符号化によって圧縮した圧縮ファイルを解凍することなく読み取り、符号化されているデータから階調値毎の出現回数の情報を取得する圧縮ファイル解析部と、
    階調値毎のインク消費量の情報を保持したインク消費量テーブルと、
    前記圧縮ファイル解析部によって取得された階調値毎の出現回数の情報と、前記インク消費量テーブルに保持されている階調値毎のインク消費量の情報とに基づいて、前記インクジェット印刷装置で前記画像データに基づく印刷が行われる際の予測インク消費量を算出するインク消費量見積もり部と
    を備え
    前記インクジェット印刷装置の印刷可能領域を2以上に区分することによって得られるグループ毎に前記インク消費量テーブルが用意され、
    前記インク消費量見積もり部は、グループ毎にインク消費量の予測値を算出し、全てのグループについて算出された予測値の総和を前記予測インク消費量とすることを特徴とする、印刷システム。
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