JP2013116710A - 棒状物用保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】片手操作により保持可能にして使い勝手に優れた保持装置を提供する。
【解決手段】内装部材側凹所に入った収納位置と先端側を突出した使用位置とに切り換えられるアーム2や3、アームを付勢力に抗し収納位置に解除可能に係止する係止手段55,24を備え、アームが使用位置で内装部材又は凹所開口縁側との間に傘等を保持する保持装置である。要部は、アームを収納位置から使用位置に付勢力により切換可能にする第1付勢手段6Aと、アームを使用位置から更に角度を増した拡大使用位置ないしは破損防止位置に切り換える過程で付勢力を蓄積し、その位置からその蓄積した付勢力により再び使用位置に切換可能にする第2付勢手段6Bとを有し、アームが第2付勢手段に抗し使用位置から更に角度を増す方向へ回転し傘等をアーム内側に移行可能となり、第2付勢手段に蓄積した付勢力で使用位置の方向へ回転され傘等を保持可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、車室内に設けられて傘等の棒状物を簡単に保持したい場合に好適な棒状物用保持装置に関する。
図14は特許文献1に開示の保持構造であり、同(a)は車両用ドアの全体構成を示し、同(b)は(a)の2−2線拡大断面図を示している。この保持構造は、車両用ドア10に設けられた凹所内に軸部材34を介して枢支されて凹所内に入った退避又は収納位置と凹所から先端側を突出した保持又は突出状態とに切り換えられる保持アーム30と、保持アーム30を収納位置の方向へ付勢している不図示の付勢手段と、保持アーム30を収納位置に保持する鉄片38及びマグネット40とを備えている。マグネット40は、凹所の底面に取り付けられて保持アーム30側の鉄片38を吸着することにより保持アーム30を収納位置に保持する。また、鉄片38とマグネット40とは、ハートカムを用いたプッシュ・オープン式のロック機構、すなわち、保持アーム30をドア本体12側へ押圧する操作によって図示しないピンがハートカムに沿って移動してロック及びロック解除する機構を備えていると説明されている。符号20は、保持アームの真下に設けられて傘の石突き部22Aを受け止める上開口した容器状の傘受けである。
以上の保持構造において、傘22を保持する場合は、傘の石突き部22Aを傘受け20に挿入する。次に、保持アーム30をドア本体12側へ押圧し、マグネット40及び鉄片38によるロックを解除(プッシュ・オープン)する。この状態から保持アーム30を回動させて車室側に引き出すと、同(b)のごとく保持アーム30の一端側が開放されるので、保持アーム30とドア本体12との間に傘22を横方向から差し込む。その際、保持アーム30は、不図示の付勢手段により傘22を保持するA方向へ付勢される。これにより、傘22は保持アーム30とドア本体12との間に挟持される。
特開2007−22201号公報
上記従来の保持構造において、傘22を保持する場合は、傘を持つ手と保持アーム30を操作する手の両方を使用しなければならないため保持操作性に欠ける。また、保持アーム30が走行振動などを受けると揺動し、そのとき傘22がドア本体12との間の開口から外れ易い。その対策として、例えば、保持アーム30の揺動を抑えるため同図のA方向へ付勢している不図示の付勢手段の付勢力を増大すると、保持アーム30とドア本体12との間の開口から傘を出し入れし難くなる。
本発明の目的は、以上のような課題を解消するものであり、特に片手操作により保持可能であり、アームの収納位置から使用位置、使用位置から収納位置への切換操作性、引いては使い勝手に優れた保持装置を提供することにある。他の目的は以下の内容説明の中で明らかにする。
上記目的を達成するため本発明は、車両の内装部材に設けられた凹所内に枢支されてその凹所に入った収納位置と前記凹所から先端側を突出した使用位置とに切り換えられるアーム、及び前記アームを付勢力に抗して収納位置に解除可能に係止する係止手段とを備え、前記アームが使用位置で前記内装部材又は前記凹所の開口縁側との間に棒状物を保持する保持装置であって、前記保持装置は、前記アームを収納位置から所定角だけ回転した使用位置に付勢力により切換可能にする第1付勢手段と、前記アームを前記使用位置から更に角度を増した拡大使用位置ないしは破損防止位置に切り換える過程で付勢力を蓄積し、かつ前記拡大使用位置ないしは破損防止位置からその蓄積した付勢力により再び使用位置に切換可能にする第2付勢手段とを有し、前記アームが、前記第2付勢手段の付勢力に抗し前記使用位置から更に角度を増す方向へ回転して前記棒状物をアーム内側に移行可能となり、かつ前記第2付勢手段に蓄積された付勢力により前記使用位置の方向へ回転されて前記棒状物を保持可能となることを特徴としている。
以上の本発明において、『内装部材に設けられた凹所』には、凹所が内装部材の表面に直接形成されている態様と、内装部材に装着されたケースにより形成されている態様を含む。『棒状物』には、傘に限られず杖やバット、更には上下に長くなっているケースや容器類なども含む。『前記アームが使用位置で前記内装部材との間に棒状物を保持する』とは、内装部材の表面が凹所の開口側端面より張り出ており、棒状物が凹所の開口側端面に当接し難くなっているような構成である。『前記アームが前記使用位置で前記凹所の開口縁側との間に棒状物を保持する』とは、各形態に示したごとく凹所の開口側端面が内装部材の表面より張り出しており、棒状物が凹所の開口側端面に当接するような構成である。
『拡大使用位置』及び『破損防止位置』は、前記アームの開き方向への最大回転角や棒状物の径や周囲の大きさに応じた相対的な位置であり、次のような意味で使用している。『拡大使用位置』は、棒状物が径や周囲の大きさによってアームの使用位置で保持不能となる場合、前記アームが使用位置から第2付勢手段の付勢力に抗して更に角度を増す方向へ回転されることで保持可能となる位置である。『破損防止位置』は、アームが内装部材又は凹所の開口縁側との間に棒状物を保持ないしは挟持している使用位置又は拡大使用位置より、更に角度を増す方向つまり開き方向への荷重を受けたときに破損防止に有効となる開き方向ないしは角度を増す方向へ回転されたときの位置である。
以上の本発明は、請求項2〜8で特定したように具体化されることがより好ましい。
(ア)、前記第2付勢手段は前記第1付勢手段のばね荷重より大きくなっている構成である(請求項2)。
(イ)、前記アームは、前記凹所内の左右離れた箇所にそれぞれ枢支されると共に前記凹所内にあって上下に配置される第1及び第2アームと、前記各アームを連動して少なくとも前記収納位置及び使用位置に切換可能にする連動機構とを有している構成である(請求項3)。この連動機構は、前記第1及び第2アームのうち、一方アームを第1付勢手段の付勢力により収納位置から使用位置に切り換えると、他方アームもそれに連動して収納位置から使用位置に切り換えられるようにする。
(ウ)、前記係止手段は、ストライカー及びラッチ装置とからなり、前記ラッチ装置が前記アームを付勢力に抗して使用位置から収納位置に切り換えたときに前記ストライカーを係止し、更に前記アームを収納方向へ押した後、該押し力を解放することにより係止解除するプッシュプッシュ式からなる構成である(請求項4)。
(エ)、前記各アームは、前記使用位置から前記拡大使用位置ないしは破損防止位置の方向へそれぞれ独立して回転される構成である(請求項5)。これは第2形態に基づいて特定したものである。
(オ)、前記凹所を区画して前記アームをそれぞれ枢支しているケースを有し、前記棒状物を前記ケースの開口縁部と前記アームとの間に挟持可能となっている構成である(請求項6)。
(カ)、前記連動機構は、前記第1及び第2アームの各基部側にそれぞれ設けられた歯部、及び前記両歯部の間に介在されて前記各アームを同期して回動可能にするギアを有していることを構成である(請求項7)。
(キ)、前記アームの動きを制動する制動手段を有している構成である(請求項8)。
請求項1の発明では、図5(b)や図11(b)の使用例に示されるごとく、棒状物がアームの使用位置からアーム先端側に当てた状態で押し付け操作されると、アームが一点鎖線で示したごとく棒状物から加わる応力により第2付勢手段の付勢力に抗し使用位置より更に角度を増す方向へ回転し、アーム先端を通り抜けると第2付勢手段に蓄積された付勢力により再び使用位置、或いは、図5(c)や図12のごとく棒状物の径(周囲)が大きいときはその径(周囲)に応じた拡大使用位置に自動で切り換えられる。また、棒状物を取り外すときは、棒状物をアーム内側より外向きに引く操作により、アームが第2付勢手段の付勢力に抗し使用位置又は拡大使用位置から、更に角度を増す方向へ回転して簡単に引き抜き可能となる。このため、本発明の保持装置は、棒状物を片手操作により保持したり外すことができ、操作性及び保持特性を向上できる。
請求項2の発明では、第2付勢手段が第1付勢手段のばね荷重より大きく設定される点を確認的に特定したものであり、これによってアームが使用位置及び拡大使用位置で共に棒状物を安定保持可能となる。
請求項3の発明では、各アームが凹所内の離れた箇所にそれぞれ枢支されるため、単一のアームからなる従来構成に比べ安定した保持特性を付与し易く、また、各アームが収納位置において凹所内の上下に配置されるため幅方向の寸法を抑えて小型化し易く、各アームが形態例のごとく略ハ形の内側に棒状物を拘束する態様となるため凹所からの突出量を抑え易くなる。同時に、各アームにより保持性を向上しても各アームを連動機構を介して一方の切換操作により他方が連動されるため良好な操作性を維持できる。
請求項4の発明では、係止手段が最初の押し操作により係止し、次の押し操作により係止解除するプッシュプッシュ式であるため良好な操作性を確実に維持できる。これに対し、請求項5の発明では、各アームが第2形態のごとく使用位置から拡大使用位置ないしは破損防止位置へそれぞれ独立して回転されるため、例えば一方のアームで棒状物を保持した状態で、他方のアームに加わる衝撃荷重を緩和吸収することも可能となる。
請求項6の発明では、凹所をケースにより区画形成しているため全体がユニット化された組立体として提供できる。これに対し、請求項7の発明では、連動機構が各形態のごとく第1及び第2アームの各基部側に設けられる歯部、両アームの各歯部に噛み合っているギアとからなるため、安定した切換作動を維持し易くなる。
請求項8の発明では、アームの回転速度を制動することにより高級感を付与できる。この場合は、各形態のごとく制動手段としてロータリー式ダンパーを用いて、請求項7のギアとしてダンパーのギアを活用することが簡易化の点から好ましい。
第1形態の保持装置を異なる態様で示す斜視図で、(a)はアームの収納位置、(b)はアームの使用位置、(c)はアームを最大まで回転した状態である。 上記保持装置の構成を示す概略的な分解斜視図である。 上記保持装置を示し、(a)は背面側から見た斜視図、(b)はケースを省いてアームを収納位置にした状態で構成部材同士の関係を示す斜視図である。 上記保持装置をケースを省いた状態で、(a)はアームの使用位置、(b)はアームを最大まで回転したときの状態で構成部材同士の関係を示す斜視図である。 上記保持装置の作動を示す上面図で、(a)はアームの収納位置、(b)はアームの使用位置、(c)はアームを最大まで回転したときの状態図である。 (a)〜(c)は図5の各図における作動を示す原理図である。 第2形態の保持装置を異なる態様で示す斜視図で、(a)はアームの収納位置、(b)はアームの使用位置、(c)は一方アームを最大まで回転した状態である。 図7の保持装置の構成を示す概略的な分解斜視図である。 (a)は図7の保持装置を構成しているケース単品を背面側から見た斜視図、(b)は図7(a)の保持装置を背面側から見た斜視図である。 上記保持装置をケースを省いた状態で、(a)はアームの収納位置、(b)はアームの使用位置においてそれぞれ構成部材同士の関係を示す斜視図である。 上記保持装置の作動を示す上面図で、(a)はアームの収納位置、(b)はアームの使用位置における図である。 上記保持装置の作動を示す上面図で、(a)と(b)はアームの拡大使用位置における図である。 上記保持装置の作動を示す上面図で、(a)と(b)はアームの使用位置において一方アームが矢印方向の衝撃を受け、その衝撃を緩和吸収する破損防止位置に回転したときの図である。 特許文献1の構造を示し、(a)は全体構成を棒状物の保持状態で示す斜視図、(b)は(a)の2−2線拡大断面図である。
以下、本発明形態について添付図面を参照しながら説明する。この説明では、第1形態とその作動、第2形態とその作動の順に詳述する。
(第1形態)この保持装置は、図1〜図5に示されるごとく車両用内装部材側の凹所を区画しているケース1と、ケース1内の左右に枢支されてケース内に収まった収納位置と先端側をケース外へ突出する突出状態とに切り換えられるアーム2,3と、各アーム2,3を付勢力に抗し収納位置に解除可能に係止するストライカー24及びラッチ装置55とを備え、アーム2,3が使用位置で内装部材又は凹所の開口縁側との間に傘等を保持するタイプである。要部は、アーム2,3を収納位置から所定角だけ回転した使用位置に付勢力により切換可能にする第1ばね6Aと、アーム2,3を使用位置から更に角度を増した拡大使用位置に切り換える過程で付勢力を蓄積し、かつ拡大使用位置からその蓄積した付勢力により再び使用位置に切換可能にする第1ばね6Aよりばね荷重の大きな第2ばね6Bとを有し、図5(b)の例のごとくアーム2,3が使用位置で傘Aをアーム先端側に押し付けたときの応力により、第2ばね6Bの付勢力に抗し使用位置から更に角度を増す方向へ回転して傘Aをアーム内側に移行可能となり、かつ第2ばね6Bに蓄積された付勢力により再び使用位置の方向へ回転されて傘Aを保持可能となる構成にある。以下、これらの詳細を明らかにする。
まず、第1及び第2アーム2,3は、凹所ないしはケース1内の左右にそれぞれ回動可能に枢支されて、収納位置で上下に配置されると共に、凹所ないしはケース1内から先端を突出した使用位置ではす向かいに配置される。また、各アーム2,3は略円筒状の基部20,30及び略L形のメイン部21,31からなる。基部20,30には軸孔22,32が上下に貫通形成されている。基部20には下側周囲に連続した歯部23が設けられ、基部30には上側周囲に連続した歯部33が設けられている。加えて、基部20には、上側周囲から突出されて歯部23の上側に張り出し、かつ、先端に略L形に突設したストライカー24を有している。一方、メイン部21は、先端21aが折り曲げられていると共に、先端21aの下側角部を逃げ用に切り欠いている。メイン部31は、先端31aが折り曲げられていると共に、先端31aの上側角部を逃げ用に切り欠いている。
ケース1は、概略矩形容器状であり、前側の枠部10及び枠部10に一体化された後側の胴部11からなる。ケース内部は、第1アーム2を横向きに受入可能な上側空間12,13と、第2アーム3を横向きに受入可能な下側空間14,15とで区画されている。上側の空間12と空間13とは、第1アーム2の基部20とメイン部先端21aとに対応して最も深く、両空間の間が第1アーム2のメイン部21に対応して浅く形成されている。換言すると、空間12は、基部20を配置する箇所で、前後に貫通されていると共に上下面を同軸線上に貫通した軸孔11a,11dを有している。空間13は、メイン部先端21aを配置する箇所で、奥側に設けられて前後貫通している取付孔19を有している。
以上の上側空間には、第1アーム2が配置されて、シャフトS1を軸孔11d、軸孔22、軸孔11aに挿通することにより、そのシャフトS1を支点として回動可能に枢支される。すなわち、第1アーム2は、シャフトS1を支点としてケース1内に収まった収納位置と基部30を除く先端側、つまりメイン部21をケース1外へ突出する突出状態に切換可能となる。
これに対し、下側の空間14と空間15とは、第2アーム3の基部30とメイン部先端31aとに対応して最も深く、両空間の間が第2アーム3のメイン部31に対応して浅く形成されている。換言すると、空間14は、基部30を配置する箇所で、前後に貫通されていると共に上下面を同軸線上に貫通した軸孔11eなどを有している。空間15はメイン部先端31aを配置する箇所である。なお、符号11bは軸孔11eの軸線上に設けられた逃げ孔である。枠部10内にあって、上側空間12の下側と、下側空間14の上側は壁により塞がれている。
以上の下側空間には、第2アーム3が配置されて、シャフトS2を軸孔11eの真上に設けられている不図示の軸孔、軸孔32、軸孔11eに挿通することにより、そのシャフトS2を支点として回動可能に枢支される。すなわち、第2アーム3は、シャフトS2を支点としてケース1内に収まった収納位置と基部30を除く先端側、つまりメイン部31をケース1外へ突出する突出状態とに切換可能となる。また、第2アーム3は、図3のごとく胴部11の背面側に設けられるギア部材4及びダンパー5を介して第1アーム2と連動ないしは同期して切り換えられる。
ここで、ギア部材4は、ギア部40が軸孔付きの軸部41のうち、上軸部分41aの周囲に間隔42を保ち、かつ、不図示の連結部を介して一体化されている。ギア部40は、第1アーム側歯部23と噛み合うと共に、一部を幅広に形成してダンパー側ギア52と噛み合う歯部分40aを有している。間隔42には、ギア部40の内周側に突出された1箇所の係止用凹部43(凸部44と凸部44との間に区画されている)と、周囲複数箇所の位置決め用凸部44とが設けられている。また、ギア部40及び歯部分40aの下側は、第2ばね6Bを規制可能なように軸部41より一回り大きな径大軸部に形成されている。その径大軸部には、図3(b)のごとく逆凹状の切欠部を形成し、該切欠部の片側端面(歯部分40aの対応端面側)をばね用当接部45に設定されている。
以上の間隔42には第1ばね6Aが組み込まれ、軸部41には第2ばね6Bが組み込まれる。第1ばね6Aは、捻りコイルばねであり、下側である他端6bが凹部43に係合固定され、コイル部が複数の凸部44内側に配置され、上側である一端6aが作用端として外へ延出されてケース1の対応部に係止される。第2ばね6Bも捻りコイルばねである。この第2ばね6Bは、下側である他端6bがケース1の対応角部に係止され、上側である一端6aが略コ形の作用端として前記径大軸部の切欠部に配置される。そして、第2ばね6Bは、各アーム2,3が図3(b)の収納位置から図4(a)の使用位置に回転されると、作用端である一端6aが径大軸部側の当接部45に当接し、各アーム2,3が使用位置より回転されて開方向へ角度を増す過程で付勢力を蓄積する。
各ばね6A,6Bを組み込んだギア部材4は、図3(a)のごとくケース側胴部11の略左右中間にあって下側壁部と、上側壁部に連設された支持壁16との間に配置され、シャフトS3を、逃げ孔11cから、逃げ孔11cと同軸線上に設けられた不図示の支持壁16の軸孔、軸部41の軸孔41a、前記下側壁部に設けられた不図示の軸孔に挿通することにより、ギア部40が第1アーム側歯部23と噛み合った状態でシャフトS3を支点として回動可能に支持される。その際、第1ばね6Aは、作用端である一端6aがケース1の対応部に係止された状態で、ギア部材4を図4(a)の状態、つまり各アーム2,3を所定角だけ開方向へ回転し使用位置に切り換える。このとき、第2ばね6Bは作用端である6aが上記した当接部45に当たることになる。また、各アーム2,3は、使用位置から第1ばね6Aの付勢力に抗して収納方向へ押されると共に、図3(b)のごとく収納位置において係止手段(24,55)によりその収納状態に保たれる。
なお、上記したダンパー5及び係止手段は共に周知のものである。ダンパー5は、好ましくはロータリー式からなり、ケース50内から突出されて作動油などの抵抗を受けている軸部51、及び軸部51の先端周囲に装着されたギア52を有している。また、ダンパー5は、外周に突設された対の爪部53を有しており、図3(a)のごとく胴部11の対応下側壁部に設けられた不図示の凹部にケース50及び爪部53を係合固定している。ギア52は、そのダンパー5の装着状態で、ギア部の歯部分40a及び第2アーム側歯部33と噛み合っている。
係止手段は、第1アーム2に設けられたストライカー24と、ケース1に設けられたラッチ装置55とからなる。ラッチ装置55は、第1アーム2を第1ばね6Aの付勢力に抗して使用位置から収納位置に切り換えたときにストライカー24を係止し、更に第1アームを収納方向へ押した後、該押し力を解放することにより係止解除するプッシュプッシュ式からなる。すなわち、ラッチ装置55は、図3(b)及び図4(a)の各円内に示したごとくストライカー24を内部に受け入れ可能な筐体56と、筐体56に摺動可能に配設された爪部57a付きの摺動体57と、摺動体57を筐体56から突出する方向へ付勢している不図示のばね部材と、摺動体57に設けられた略ハート形カム溝58及びカム溝58をトレースするピン59とを有し、ケース1の側部に設けられた貫通孔に装着される。
そして、ラッチ装置55は、図4(a)の係止解除状態から、第1アーム2が使用位置より収納方向へ付勢力に抗して押されると、ストライカー24が摺動体57の対応部に突き当たり、摺動体57を付勢力に抗して筐体56内に押し込む。この状態で爪部57aは筐体56内を後退しつつストライカー24を拘束して、図3(b)のごとく後退位置で係止する状態となる。また、この状態から、ストライカー24が第1アーム2を介して筐体56の内方向へ押されると、前記係止が解除されて、摺動体57が付勢力により押されて爪部57aを筐体56から突出する方向へ移動し、ストライカー24に対する爪部57aの拘束を解放する係止解除状態に切り換えられる。
(作動)以上の保持装置は、車室内のうち、例えば前ドアと後ドアとの間に設けられているピラーなどに埋設状態に設置される。勿論、設置箇所はピラーに限られず、ドアや座席の背面などでもよい。また、保持装置は、図14に開示されているような傘Aの先端を受け止める容器類と共に用いられることもある。以下、保持装置の作動特徴を図5及び図6も参照し明らかにする。
(1)図1、図5、図6の各(a)及び図3は、保持装置の態様として、各アーム2,3がケース1内に収まった収納位置を示している。この収納位置では、第1アーム側の歯部23と第2アーム側歯部33との間に互いに噛み合っているギア部材のギア部40及びダンパーのギア52が介在されて各アーム2,3を作動連結している。また、ギア部材4は、使用位置に比べ第1ばね6Aの付勢力に抗し(付勢力を蓄積し)て逆時計回りの方向へ回転されている。各アーム2,3は、ストライカー24がラッチ装置55に係止されることにより収納位置に保たれている。このため、この構造では、第1アーム2がギア部40と噛み合っている歯部23を介して使用(突出)方向への付勢力を受け、第2アーム3がギア部40と噛み合っているダンパー側のギア52、及びギア52と噛み合っている歯部33を介して使用(突出)方向への付勢力を受けていて、それにより各アーム2,3が振動を受けても不用意にがたつかないようになっている。
(2)各アーム2,3を収納位置から突出状態に切り換えるときは、例えば使用者の指で第1アーム2を(第1ばね6Aの付勢力に抗し)一旦押した後、指を離す。すると、上述したごとくストライカー24はラッチ装置55から係止解除される。このため、各アーム2,3は、連動機構である各アームの歯部23,33とギア部材のギア部40及びダンパーのギア52を介して第1アーム2が第1ばね6Aの付勢力により開方向へ回転され、それと連動して、第2アーム3も同期して開方向へ回転される。図1(b)、図4(a)、図5(b)の実線、図6(b)は、保持装置の態様として、各アーム2,3が第1ばね6Aの付勢力によりケース1外へ自動で突出した使用位置を示している。この使用位置では、ギア部材4が逆時計回りの方向へ回転されて、第2ばね6Bの作用端である一端6aが上記した当接部45に当接している。
(3)そして、傘Aやそれよりも径や周囲の大きな傘A1を保持する場合は、アーム2,3の使用位置において、対象の傘を片手で持つた状態で、図5(b)の例のごとく傘Aをアーム先端21a,31aに当てて押し付けると、各アーム2,3が一点鎖線で示したごとく傘から加わる応力により第2ばね6Bの付勢力に抗し使用位置より更に角度を増す方向へ回転される。そして、この構造では、傘Aがアーム先端21a,31aを通り抜けてアーム2,3の内側に移行すると、各アーム2,3が第2ばね6Bに蓄積された付勢力により再び図5(b)の実線である使用位置、或いは、図5(c)のごとく傘A1の径(周囲)が大きいときはその径(周囲)に応じた拡大使用位置に自動で切り換えられる。この結果、傘AやA1は、各アーム2,3とケース1の開口縁(枠部10)との間に確実に保持される。また、傘を取り外すときは、傘AやA1をアーム内側より外向きに引く操作により、アーム2,3が第2ばね6Bの付勢力に抗し使用位置又は拡大使用位置から、更に角度を増す方向へ回転して簡単に引き抜き可能となる。
(4)そして、この構造では、以上の切換過程において、例えば、各アーム2,3が第1ばね6Aの付勢力により前記連動機構を介して開方向へ回転されたり、第2ばね6Bの付勢力により拡大使用位置から使用位置に前記連動機構を介して使用位置方向へ回転されるときなどにはダンパー5により制動されて緩やかに回転される点などで使い勝手がよく高級感も付与できる。また、各アーム2,3は、凹所内ないしはケース1にそれぞれ回動可能に枢支されて少なくとも基部20,30を除く先端(メイン部21,31)側が収納位置で上下に配置され、突出状態ではす向かいに配置されるため、保持特性を向上するため2つのアームを使用しても、装置全体の幅寸法を抑えることができる。加えて、この構造では、図5(b)の一点鎖線に示したごとく、傘Aなどを保持している保持状態において、第1アーム1や第2アーム2が傘などを介して矢印方向への衝撃荷重を受けると、各アーム1,2が更に開方向へ回転されて破損防止位置に切り換えられるため、使い勝手及び信頼性を向上できる。
(第2形態)この保持装置は、上記第1形態と同様、図7〜図13に示されるごとく、車両用内装部材側の凹所を区画しているケース7と、ケース7内の左右に枢支されてケース内に収まった収納位置と先端側をケース外へ突出する突出状態とに切り換えられるアーム2,3と、各アーム2,3を付勢力に抗して収納位置に解除可能に係止するストライカー24及びラッチ装置55とを備え、アーム2,3が使用位置で内装部材又は凹所の開口縁側との間に傘等を保持するタイプである。要部は、アーム2,3を収納位置から所定角だけ回転した使用位置に付勢力により切換可能にする第1ばね6Aと、アーム2,3を使用位置から更に角度を増した拡大使用位置ないしは破損防止位置に独立してそれぞれ切り換える過程で付勢力を蓄積し、かつ拡大使用位置ないしは破損防止位置からその蓄積した付勢力により再び使用位置に切換可能にする第1ばね6Aよりばね荷重の大きな第2ばね6C,6Dとを有し、例えば図11(b)のごとくアーム2,3が使用位置で傘Aをアーム先端側に押し付けたときの応力により、第2ばね6C,6Dの付勢力に抗し使用位置から更に角度を増す方向へ回転して傘Aをアーム内側に移行可能となり、かつ第2ばね6C,6Dに蓄積された付勢力により再び使用位置の方向へ回転されて傘Aを保持可能となる構成にある。以下、これらの詳細を明らかにする。
まず、第1及び第2アーム2,3は、凹所ないしはケース1内の左右にそれぞれ回動可能に枢支されて、収納位置で上下に配置されると共に、凹所ないしはケース1内から先端を突出した使用位置ではす向かいに配置される。各アーム2,3は、略円筒状の基部20,30及び略L形のメイン部21,31からなる。メイン部21は、先端21aが折り曲げられていると共に、先端21aの下側角部を逃げ用に切り欠いている。メイン部31は、先端31aが折り曲げられていると共に、先端31aの上側角部を逃げ用に切り欠いている。基部20,30は、図8及び図10(b)のY部を天地逆転した図に示されるごとく、上下に貫通形成された軸孔22,32と、軸孔22,32を区画するよう凹設された隙間20a,30aと、隙間20a,30aと軸孔22,23との間の区画壁の下端面又は上端面の一部を外へ突出した突起22a,32aと、隙間20a,30aの外側に位置して下端面又は上端面より上端面手前又は下端面手前まで凹設された係止溝20b,30bとを有している。
なお、この例では、メイン部21,31の外側面に傘の一部を示す図柄をそれぞれ刻印しており、各アーム2,3が図7(a)の収納位置でその図柄により連続した傘となるよう設計されている。また、アーム2には、指当て用の凹部又は凸部がメイン部21の先端側の外側面に設けられ、複数の隙間吸収用のリブ21bがメイン部21の上面に設けられている。これらは必要に応じて付設される。
以上の第1アーム2は、歯部27及びストライカー29を有したアッパギア25に対し回動可能に枢支されるともに、第2ばね6Cを介して作動連結されて一体に回動可能となる。一方、第2アーム3は、歯部37を有したロアギア35に対し回動可能に枢支されるともに、第2ばね6Dを介して作動連結されて一体に回動可能となる。ここで、アッパギア25は、ロッド26の下側周囲に歯部27及び水平に突出された連結部28を設けるとともに、連結部28の先端にストライカー29を突出形成している。ロアギア35はロッド36の上側周囲に歯部37を形成している。なお、歯部27と37は第1形態の歯部23,33に対応している。第2ばね6Cと6Dは、共に捻りコイルばねであり、かつ天地逆にした形状となっている。
そして、第1アーム2は、例えば、上側の一端6aを係止溝20bに挿入し、コイル部を隙間20aに挿入して第2ばね6Cを組み込んだ後、ロッド26を軸孔22に下から上向きに挿入することでアッパギア25に支持される。この支持態様において、第1アーム2は、収納位置より使用位置(この例では開方向へ約60度回転された状態)に切り換えられる過程では歯部27を形成している扇形の一端面が突起22aと当接しているため、ギア部材4を介してアッパギア25が時計回りの方向へ回転されるとそれに連動して同方向へ回転され、また、第1アーム2を使用位置から更に角度を増す開方向へ回転操作する過程では図10(b)のY部を天地逆転した図に示されるごとく第2ばね6Cの下側の他端6bが連結部28の対応端面に当接しているため、第2ばね6Cに付勢力を蓄積しながら拡大使用位置ないしは破損防止位置まで回転されることになる。
第2アーム3は、例えば、下側の他端6bを係止溝30bに挿入し、コイル部を隙間30aに挿入して第2ばね6Dを組み込んだ後、ロッド36を軸孔32に上から下向きに挿入することでロアギア35に支持される。この支持態様において、第2アーム3は、収納位置より使用位置に切り換えられる過程では歯部37を形成している扇形の一端面が突起32aと当接しているため、ギア部材4及びダンパー5を介してロアギア35が逆時計回りの方向へ回転されるとそれに連動して同方向へ回転され、また、第2アーム3を使用位置から更に角度を増す開方向へ回転操作する過程では図10(b)に示されるごとく第2ばね6Dの上側の一端6aが歯部37を形成している扇形の他端面に当接しているため、第2ばね6Dに付勢力を蓄積しながら拡大使用位置ないしは破損防止位置まで回転されることになる。
ケース7は、概略矩形容器状であり、上下壁70,71及び取付部7a付きの両側壁並びに一部を開口した内壁により区画形成されている。ケース内部は、第1アーム2を横向きに受入可能な上側空間72,73と、第2アーム3を横向きに受入可能な下側空間74,75とで区画されている。上側の空間72と空間73とは、第1アーム2の基部20とメイン部先端21aとに対応して最も深く、両空間の間が第1アーム2のメイン部21に対応して浅く形成されている。換言すると、空間72は、基部20を配置する箇所で、前後に貫通されていると共に上下面を同軸線上に貫通した軸孔71a,71dを有している。空間73は、メイン部先端21aを配置する箇所である。空間72の奥側には、第1アーム2が収納位置から使用位置に切り換えられたとき、アッパギア25の連結部28が当接してアッパギア25の更なる同方向への回転を阻止する規制面72aが設けられている。空間74の奥側にも、第2アーム3が収納位置から使用位置に切り換えられたとき、ロアギア35の歯部37を形成している扇形部分が当接してロアギア35の更なる同方向への回転を阻止する規制面74a(図9(a)を参照)が設けられている。
以上の上側空間には、第1アーム2が配置されて、シャフトS1を軸孔70a、ロッド26の軸孔、軸孔71aに挿通することにより、そのシャフトS1を支点として回動可能に枢支される。すなわち、第1アーム2は、シャフトS1を支点としてケース7内に収まった収納位置と基部30を除く先端側、つまりメイン部21をケース7外へ突出する突出状態に切換可能となる。
これに対し、下側の空間74と空間75とは、第2アーム3の基部30とメイン部先端31aとに対応して最も深く、両空間の間が第2アーム3のメイン部31に対応して浅く形成されている。換言すると、空間74は、基部30を配置する箇所で、前後に貫通されていると共に上下面を同軸線上に貫通した軸孔70b,71bなどを有している。空間75はメイン部先端31aを配置する箇所である。
以上の下側空間には、第2アーム3が配置されて、シャフトS2を軸孔70b、ロッド36の軸孔、軸孔71bに挿通することにより、そのシャフトS2を支点として回動可能に枢支される。すなわち、第2アーム3は、シャフトS2を支点としてケース7内に収まった収納位置と基部30を除く先端側、つまりメイン部31をケース7外へ突出する突出状態とに切換可能となる。また、第2アーム3は、図9のごとくケース7内の後側に設けられるギア部材4A及びダンパー5を介して第1アーム2と連動ないしは同期して切り換えられる。
ギア部材4Aは、軸孔41aを貫通形成している軸部41と、軸部41の周囲に設けられた凹状の間隔42と、間隔42を区画している外周壁に設けられたギア部40とを有している。ギア部40は、アッパギア25の歯部27と噛み合うと共に、一部を幅広に形成してダンパー側ギア52と噛み合う歯部分40aを有している。間隔42には、ギア部40の内周側に突出された1箇所の係止用凹部43(凸部44と凸部44との間に区画されている)と、周囲複数箇所の位置決め用凸部44とが設けられている。そして、間隔42には第1ばね6Aが組み込まれる。第1ばね6Aは、捻りコイルばねであり、下側の他端6bが凹部43に係合固定され、コイル部が複数の凸部44内側に配置され、上側の一端6aが作用端として外へ延出されてケース7の対応部に当接される。
第1ばね6Aを組み込んだギア部材4Aは、図9のごとくケース7内の後側の略左右中間にあって、下壁71の少し上側に連設された支持壁76と、上壁70に凹部78を設け凹部78の底壁との間に配置され、シャフトS3を、前記底壁に設けられた軸孔78aから、軸部41の軸孔41a、支持壁76に設けられた軸孔76aに挿通することにより、ギア部40がアッパギア側歯部27と噛み合った状態でシャフトS3を支点として回動可能に支持される。その際、第1ばね6Aは、作用端である一端6aがケース7の対応部に係止された状態で、ギア部材4Aを図10(b)の状態、つまり各アーム2,3を所定角(この例では60度)だけ開方向へ回転し使用位置に切り換える。この使用位置では、第1アーム2側の第2ばね6Cは作用端である下端ないしは他端6bが上記したアッパギア側の連結部28の対応端面に当たり、第2アーム3側の第2ばね6Cは作用端である上端ないしは一端6aが上記したロアギア側の歯部37を形成している扇形の一端面に当たることになる。また、各アーム2,3は、使用位置から第1ばね6Aの付勢力に抗して収納方向へ押されると共に、図10(a)のごとく収納位置において係止手段(29,55)によりその収納状態に保たれる。
なお、上記したダンパー5及び係止手段は第1形態と同じである。すなわち、ダンパー5は、好ましくはロータリー式からなり、ケース50内から突出されて作動油などの抵抗を受けている軸部51、及び軸部51の先端周囲に装着されたギア52を有している。また、ダンパー5は、外周に突設された対の爪部53を有しており、図9(b)のごとく下壁71の一部を逆凹状に形成した台部77に設けられた係合穴77aにケース50及び爪部53を係合固定している。ギア52は、そのダンパー5の装着状態で、ギア部の歯部分40a及びロアギア側歯部37と噛み合っている。
係止手段は、アッパギア25に設けられたストライカー29と、ケース7に設けられたラッチ装置55とからなる。ラッチ装置55は、第1アーム2を第1ばね6Aの付勢力に抗し使用位置から収納位置に切り換えたときにストライカー29を係止し、更に第1アーム2を収納方向へ押した後、該押し力を解放することにより係止解除するプッシュプッシュ式からなる。すなわち、ラッチ装置55は、図10の各円内に示したごとくストライカー29を内部に受け入れ可能な筐体56と、筐体56に摺動可能に配設された爪部57a付きの摺動体57と、摺動体57を筐体56から突出する方向へ付勢している不図示のばね部材と、摺動体57に設けられた略ハート形カム溝58及びカム溝58をトレースするピン59とを有し、ケース1の側部に設けられた貫通孔に装着される。
そして、ラッチ装置55は、図10(b)の係止解除状態から、第1アーム2が使用位置より収納方向へ付勢力に抗して押されると、ストライカー29が摺動体57の対応部に突き当たり、摺動体57を付勢力に抗して筐体56内に押し込む。この状態で爪部57aは筐体56内を後退しつつストライカー29を拘束して、図10(a)のごとく後退位置で係止する状態となる。また、この状態から、ストライカー29が第1アーム2を介して筐体56の内方向へ押されると、前記係止が解除されて、摺動体57が付勢力により押されて爪部57aを筐体56から突出する方向へ移動し、ストライカー29に対する爪部57aの拘束を解放する係止解除状態に切り換えられる。
(作動)以上の保持装置は、車室内のうち、例えば前ドアと後ドアとの間に設けられているピラーなどに埋設状態に設置される。勿論、設置箇所はピラーに限られず、ドアや座席の背面などでもよい。また、保持装置は、図14に開示されているような傘Aの先端を受け止める容器類と共に用いられることもある。以下、保持装置の作動特徴を図11から図13も参照し明らかにする。
(1)図7及び図10並びに図11の各(a)は、保持装置の態様として、各アーム2,3がケース7内に収まった収納位置を示している。収納位置では、第1アーム側アッパギアの歯部27と第2アーム側ロアギアの歯部37との間に互いに噛み合っているギア部材のギア部40及びダンパーのギア52が介在されて各アーム2,3を作動連結している。また、ギア部材4Aは、使用位置に比べ第1ばね6Aの付勢力に抗し(付勢力を蓄積し)て逆時計回りの方向へ回転されている。各アーム2,3は、ストライカー29がラッチ装置55に係止されることで収納位置に保持されている。このため、この構造では、第1アーム2がギア部40と噛み合っている歯部27を介し使用(突出)方向への付勢力を受け、第2アーム3がギア部40と噛み合っているダンパー側ギア52、及びギア52と噛み合っている歯部37を介し使用(突出)方向への付勢力を受けていて、それにより各アーム2,3が振動を受けても不用意にがたつかないようになっている。
(2)各アーム2,3を収納位置から突出状態に切り換えるときは、例えば使用者の指で第1アーム2を(第1ばね6Aの付勢力に抗し)一旦押した後、指を離す。すると、上述したごとくストライカー29はラッチ装置55から係止解除される。このため、各アーム2,3は、連動機構であるアッパギア側歯部27及びロアギア側歯部37と、ギア部材のギア部40及びダンパーのギア52を介して第1アーム2が第1ばね6Aの付勢力により開方向へ回転され、それと連動して、第2アーム3も同期して開方向へ回転される。図1(b)、図10(a)及び図11(b)の実線は、保持装置の態様として、各アーム2,3が第1ばね6Aの付勢力によりケース7外へ自動で突出した使用位置を示している。この使用位置では、ギア部材4Aが逆時計回りの方向へ回転されて、第1アーム側の第2ばね6Cの作用端である一端6bが連結部28の対応端面に当接し、第2アーム側の第2ばね6Dの作用端である一端6aが歯部37を形成している扇形の対応端面に当接している。
(3)そして、傘Aやそれよりも径や周囲の大きな傘A1を保持する場合は、アーム2,3の使用位置において、傘を片手で持つた状態で、図11(b)の例のごとく傘Aをアーム先端21a,31aに当てて押し付けると、各アーム2,3が一点鎖線で示したごとく傘から加わる応力により各第2ばね6C,6Dの付勢力に抗し使用位置より更に角度を増す方向へ回転される。そして、この構造では、傘Aがアーム先端21a,31aを通り抜けてアーム2,3内側に移行すると、各アーム2,3が対応する第2ばね6C,6Dに蓄積された付勢力により再び図11(b)の実線である使用位置、或いは、図12(a)や(b)のごとく傘A2や傘A3の径(周囲)が大きいときはその径(周囲)に応じた拡大使用位置に自動で切り換えられる。この結果、傘A、A2、A3は、各アーム2,3とケース7の開口縁との間に確実に保持される。また、傘を取り外すときは、その傘をアーム内側より外向きに引く操作により、アーム2,3が対応する第2ばね6C,6Dの付勢力に抗し使用位置又は拡大使用位置から、更に角度を増す方向へ回転して簡単に引き抜き可能となる。
(4)そして、この構造では、以上の切換過程において、例えば、各アーム2,3が第1ばね6Aの付勢力により前記連動機構を介して開方向へ回転されたり、対応する第2ばね6C,6Dの付勢力により拡大使用位置ないしは破損防止位置から使用位置の方向へ回転されるときなどにはダンパー5により制動されて緩やかに回転されるため使い勝手がよく高級感も付与できる。また、各アーム2,3は、凹所内ないしはケース7にそれぞれ回動可能に枢支されて少なくとも基部20,30を除くメイン部21,31側が収納位置で上下に配置され、突出状態ではす向かいに配置されるため、保持特性を向上するため2つのアームを使用しても、装置全体の幅寸法を抑えることができる。
(5)加えて、この構造では、図13に示したごとく傘Aを保持している保持状態において、第1アーム2が傘1などを介して同(a)の矢印方向への衝撃荷重を受けると、第1アーム2だけが更に開方向へ回転されて破損防止位置に切り換えられる。逆に、第2アーム3が傘1を介して同(b)の矢印方向への衝撃荷重を受けると、第2アーム2だけが更に開方向へ回転されて破損防止位置に切り換えられる。傘1は何れの場合も衝撃荷重を受けない方の第2アーム3ないしは第1アーム2により保持されている。このため、第1形態に比べ破損防止機能がより有効に働き、使い勝手及び信頼性をより向上できる。
なお、本発明の保持装置は、請求項で特定される構成を備えておればよく、細部は各形態を参考にして変更したり展開可能なものである。その一例としては、ケースを省略して車両用内装部材にケースに相当する凹所を形成し、そこに各アームなどを組み付けるようにすることも可能である。
1・・・ケース(10は枠部、11は胴部、12と13は空間、14と15は空間)
2・・・第1アーム(20は基部、21はメイン部、22は軸孔)
3・・・第2アーム(30は基部、31はメイン部、32は軸孔)
4,4A・・・ギア部材(40は連動機構を構成しているギア部、40aは歯部分)
5・・・ダンパー(制動手段、50はケース、52は連動機構を構成しているギア)
6,6A・・・第1ばね(第1付勢手段)
6B,6C,6D・・・第2ばね(第2付勢手段)
7・・・ケース(70は上壁、71は下壁、72と73は空間、74と75は空間)
24,29・・・係止手段を構成しているストライカー
23,33・・・連動機構を構成している歯部
25・・・アッパギア(26はロッド、27は連動機構を構成している歯部)
35・・・ロアギア(36はロッド、37は連動機構を構成している歯部)
55・・・ラッチ装置(係止手段、56は筐体、57は摺動体、57aは爪部)
A,A1,A2,A3・・・傘(棒状物)
S1〜S3・・・シャフト

Claims (8)

  1. 車両の内装部材に設けられた凹所内に枢支されてその凹所に入った収納位置と前記凹所から先端側を突出した使用位置とに切り換えられるアーム、及び前記アームを付勢力に抗して収納位置に解除可能に係止する係止手段を備え、前記アームが使用位置で前記内装部材又は前記凹所の開口縁側との間に棒状物を保持する保持装置であって、
    前記保持装置は、前記アームを収納位置から所定角だけ回転した使用位置に付勢力により切換可能にする第1付勢手段と、前記アームを前記使用位置から更に角度を増した拡大使用位置ないしは破損防止位置に切り換える過程で付勢力を蓄積し、かつ前記拡大使用位置ないしは破損防止位置からその蓄積した付勢力により再び使用位置に切換可能にする第2付勢手段とを有し、
    前記アームが、前記第2付勢手段の付勢力に抗し前記使用位置から更に角度を増す方向へ回転して前記棒状物をアーム内側に移行可能となり、かつ前記第2付勢手段に蓄積された付勢力により前記使用位置の方向へ回転されて前記棒状物を保持可能となることを特徴とする棒状物用保持装置。
  2. 前記第2付勢手段は前記第1付勢手段のばね荷重より大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の棒状物用保持装置。
  3. 前記アームは、前記凹所内の左右離れた箇所にそれぞれ枢支されると共に前記凹所内にあって上下に配置される第1及び第2アームと、前記各アームを連動して少なくとも前記収納位置及び使用位置に切換可能にする連動機構とを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の棒状物用保持装置。
  4. 前記係止手段は、ストライカー及びラッチ装置からなり、前記ラッチ装置が前記アームを付勢力に抗して前記使用位置から収納位置に切り換えたときに前記ストライカーを係止し、更に前記アームを収納方向へ押した後、該押し力を解放することにより係止解除するプッシュプッシュ式からなることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の棒状物用保持装置。
  5. 前記各アームは、前記使用位置から拡大使用位置ないしは破損防止位置の方向へそれぞれ独立して回転されることを特徴とする請求項3又は4の何れかに記載の棒状物用保持装置。
  6. 前記凹所を区画して前記アームを枢支しているケースを有し、前記棒状物を前記ケースの開口縁部と前記アームとの間に挟持可能となっていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の棒状物用保持装置。
  7. 前記連動機構は、前記第1及び第2アームの各基部側にそれぞれ設けられた歯部、及び前記両歯部の間に介在されて前記各アームを同期して回動可能にするギアを有していることを特徴とする請求項3から6の何れかに記載の棒状物用保持装置。
  8. 前記アームの動きを制動する制動手段を有していることを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の棒状物用保持装置。
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