JP2010126922A - ドア緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】緩衝機構部を該緩衝機構部が設けられる上横枠又はドアの前後幅内にコンパクトに収められるドア緩衝装置を提供する。
【解決手段】ドア枠2の上横枠7又はドア1の上端部の一方に設けられる緩衝機構部11と、その他方に設けられ、ドア1回動の閉じ際に緩衝機構部11に対しドア1回動方向へ押圧力を伝える押圧作用部51を備える。緩衝機構部11は、押圧作用部51に前記押圧力が伝えられて前後方向に移動する受部47と、該受部47の前後動作を受部47の前後ストロークよりも長いストロークとなる左右方向の動作に変換する動作変換機構と、左右方向に伸縮して前記動作変換機構の変換された左右動作を緩衝する伸縮式のショックアブソーバー43を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はドアが閉じられる際に生じる衝撃を緩和するためのドア緩衝装置に関する。
従来のドア緩衝装置としては例えば特許文献1に示すものが知られている。このものは、緩衝機構部として、ドア枠の上横枠に、縦軸回りに回動自在に設けられたアームと、該アームの回動動作を緩衝する緩衝機構が設けられている。前記緩衝機構は、中空の円筒状外枠と、アームの回動軸に作用して外枠に対し所定のしばりばめで嵌合された可動リングとで構成されている。
しかし、前記緩衝機構はアームの回動動作に作用するものであるので、前後方向に大きくなりやすく、このため緩衝機構部を上横枠の前後幅内にコンパクトに収めることが難しく、前後幅の小さい上横枠に緩衝機構部を設けることができない場合がある。
特開2006−283460号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、緩衝機構部を該緩衝機構部が設けられる上横枠又はドアの前後幅内にコンパクトに収めることができるドア緩衝装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のドア緩衝装置は、ドア枠2の上横枠7又はドア1の上端部の一方に設けられる緩衝機構部11と、その他方に設けられ、ドア1回動の閉じ際に緩衝機構部11に対しドア1回動方向へ押圧力を伝える押圧作用部51を備え、上横枠7の長手方向及びドア1の幅方向を左右方向、平面視で上横枠7の長手方向と直交する方向及びドア1の厚み方向を前後方向と定義し、緩衝機構部11は、前後方向に移動可能であって押圧作用部51が接触して押圧されることで押圧方向へ移動する受部47と、該受部47の前後動作を受部47の前後ストロークよりも長いストロークとなる左右方向の動作に変換する動作変換機構と、左右方向に伸縮して前記動作変換機構の変換された左右動作を緩衝するショックアブソーバー43を有することを特徴とする。
本発明において、前記動作変換機構は、縦軸回りに回動自在に枢支される固定側リンク48及び該固定側リンク48に縦軸回りに枢支連結される可動側リンク49とで構成された平面視く字状のリンク機構部45を有し、前記受部47はく字状のリンク機構部45の折曲部分に設けられ、受部47が前後方向に動作することで可動側リンクの端部が受部の前後ストロークよりも短いストロークで左右方向に動作し、該左右方向の動作を前記ショックアブソーバー43により緩衝するものであることが好ましい。
また、前記緩衝機構部11は当該緩衝機構部11が設けられる上横枠又はドアの吊元側に設けられることが好ましい。なお、ここでいう吊元側とは上横枠7又はドア1の左右方向におけるドア回動軸の側の半部を意味する。
また、上横枠7に前記緩衝機構部11が設けられると共にドア1の上端部に前記押圧作用部51が設けられることが好ましい。
また、前記受部47の前後ストロークは上横枠7の前後幅内に収まることが好ましい。
請求項1にあっては、ドア回動の閉じ際において、押圧作用部が緩衝機構部の受部に対して押圧力を伝えて受部が前後方向に動作すると、この受部の前後動作を動作変換機構にて左右方向の動作に変換され、該左右方向の動作がショックアブソーバーにて緩衝され、これによってドアの回動動作を緩衝することができる。したがって、緩衝機構部の前後幅を小さくして、平面視において緩衝機構部を上横枠又はドアの前後幅内にコンパクトに収めることができる。また、動作変換機構は受部の前後動作を受部の前後ストロークよりも長いストロークとなる左右方向の動作に変換するので、ショックアブソーバーにより大きな緩衝力を得ることができる。
また、請求項2にあっては、動作変換機構をリンク機構を用いた簡単な機構により構成することができる。
また、請求項3にあっては、緩衝機構部によるドアの緩衝力をドアの開き角度が大きいときから働かせることができる。
また、請求項4にあっては、建物躯体に固定される上横枠に前記緩衝機構部が設けられるので、緩衝機構部を安定して動作させることができ、また緩衝機構部の耐久性も向上する。
また、請求項5にあっては、ドアを開いたときにおいて、受部が上横枠から突出せず、見栄えが良い。
以下、本発明の実施形態の一例を添付図面に基づいて説明する。なお、以下では、上横枠7の長手方向及びドア1の幅方向を左右方向、平面視で上横枠7の長手方向と直交する方向及びドア1の厚み方向を前後方向と定義する。また、閉止状態にあるドア1を開く際にドア1を動作させる方向を前側とする。
本例のドア緩衝装置は後述のドア引き込み装置と併せてドア開閉駆動装置を構成するものであり、所定開き角度まで閉じた閉じ際のドア1をドア開閉駆動装置の働きによりゆっくりと自動的に閉じられるようになっている。このうち、ドア引き込み装置は所定開き角度まで閉じた閉じ際のドア1を自動的に閉じる機能を担い、ドア緩衝装置はドア1が閉じられる際に生じる衝撃を緩和する機能を担う。
図7等に示すようにドア1の側端部はドア枠2の一方の縦枠3に蝶番4を介して回動自在に連結されている。ドア枠2の後部の内周面には戸当たり5が突設され、ドア1はその背面縁部を戸当たり5に当接した閉状態において、その全部がドア枠2内に収められる。
図1に示すように、ドア開閉駆動装置は、ドア1に設けられた被キャッチ部材6と、ドア枠2の上横枠7に設けられたドア開閉駆動ユニット8とで構成されている。
被キャッチ部材6はドア1の背面上端部の吊元側端部に設けられている。被キャッチ部材6はドア1の背方に向けて突出する被キャッチ部9を備え、被キャッチ部9は厚みの薄い略板状に形成されている。
ドア開閉駆動ユニット8は上横枠7の吊元側に設けられ、図8に示す引き込み機構部10及び緩衝機構部11と、これらを覆うケーシング12(図2参照)とで構成されている。つまり、本例では、緩衝機構部11をドア枠2の上横枠7に設けてある。
まず、引き込み機構部10について説明する。図9や図10に示すように、引き込み機構部10は、左右に長い引き込み機構部ベース13(以下、単にベース13と記載する)と、ベース13に設けられたキャッチャー14、駆動部16、及びガイド部材17で構成される。この引き込み機構部10と前述の被キャッチ部材6とでドア引き込み装置が構成される。
図3や図5に示すように、ベース13は左右に長尺で下方に開口する略溝型に形成され、上横枠7の後部下面に形成された左右に長い嵌込溝20に嵌め込まれ、ベース13の後面部の下縁から後方に突出した後縁片18を上横枠7の下面に沿わせた状態で上横枠7に取り付けられる。ベース13は平面視で上横枠7の前後幅内に収まり、且つ、前記上横枠7に設けられた戸当たり5の前端よりも後方に配置される。
ガイド部材17はベース13の吊元側の内部に収納され、ベース13に対して固定される。図10に示すようにガイド部材17の内部には左右に長く下方及び手先側(左右方向における吊元側と反対側)に開口するスライド溝21が形成されている。
スライド溝21の開口22はガイド部材17の手先側の端面から下面に亘って形成されている。この開口22が形成されたガイド部材17の鉛直な端面によってロック部25が構成され、同じく開口22が形成されたガイド部材17の水平な下面によってレール部24が構成されている。また、レール部24とロック部25は正面視弧状の面からなるガイド部26によって滑らかに接続されている。
駆動部16は、ベース13に対して左右方向にスライド自在に設けられた左右に長い移動部材28と、移動部材28に対して左右方向における吊元側へ駆動する方向に弾性力を付勢する弾性部材29とで構成されている。
移動部材28の手先側には左右に長く上方に開口したばね収納溝30(図11参照)が形成されている。ばね収納溝30には引張ばねが収納され、該引張ばねにより弾性部材29が構成されている。
弾性部材29の吊元側の端部はベース13に係止され、反対側の端部は移動部材28に係止される。これによって移動部材28は弾性部材29により常に吊元側に付勢される。移動部材28の吊元側の端部には下方に開口する配置溝31(図10参照)が形成されている。
移動部材28の吊元側の端部には被キャッチ部9に着脱自在に係合可能となるキャッチャー14がその上部を配置溝31内に収めた状態で左右に回動自在に設けられている。キャッチャー14の回動軸方向は前後方向と平行である。
キャッチャー14は前記駆動部16の弾性部材29によって移動部材28を吊元側に駆動することで、左右方向における吊元側に移動する。
キャッチャー14は前後方向の厚みが薄く且つ正面視略逆U字状の部材からなり、吊元側から下方に突出する第1爪部33と、手先側から下方に突出する第2爪部34と、両爪部33、34の突出基端同士を接続する接続部35を備えている。キャッチャー14の両爪部33、34の間には前後及び下方に開口する開口部36が形成されている。
キャッチャー14の上部に位置する接続部35には前後方向に突出する被枢支部37が形成され、この被枢支部37が移動部材28の吊元側端部に枢支されることで、キャッチャー14が移動部材28に対して回動自在となっている。
キャッチャー14は図11に示す手先側の斜め下方に向けて開口する待機姿勢から図9に示す略鉛直下向きに開口する係合姿勢までの範囲で回動可能としてある。キャッチャー14の上部は前記待機姿勢及び係合姿勢となったときに移動部材28に当接され、これによってキャッチャー14の回動範囲は前記待機姿勢から係合姿勢までの範囲に制限されている。キャッチャー14の手先側の部分の前後両側には被ガイド部38が突出形成されている。
移動部材28の吊元側の端部はガイド部材17のスライド溝21に左右方向にスライド自在に収納されている。
キャッチャー14の両被ガイド部38はガイド部材17のレール部24、ロック部25、又はガイド部26に沿って配置される。
キャッチャー14は、両被ガイド部38が図13に示すようにガイド部材17によりガイドされ、これに伴いキャッチャー14は、両被ガイド部38がロック部25に沿う待機姿勢から、両被ガイド部38がレール部24に沿う係合姿勢までの範囲内で回動する。
図12(a)及び図13(a)に示すキャッチャー14は弾性部材29により移動部材28が吊元側に付勢され、且つ、両被ガイド部38がロック部25に当接し、且つ前記待機姿勢となったロック状態にある。このロック状態では、キャッチャー14の第1爪部33は、ベース13、ガイド部材17、及び第2爪部34よりも下方に突出している。
今、キャッチャー14が前記ロック状態にあるときに、ドア1を開いた状態から人の手により閉方向に回動させる。すると、ドア1から背方に突出した被キャッチ部9は、図12の(a)〜(c)や図13の(a)〜(d)に示すように正面視で左右方向における吊元側に移動し、ドア1が所定開き角度まで閉じられたときにキャッチャー14に係合される。
具体的には、開いたドア1を所定開き角度まで閉じたときには、まず図13(a)に示すように被キャッチ部9がロック状態にあるキャッチャー14の第2爪部34の下側を通過して、図13(b)に示すようにキャッチャー14の第1爪部33に当接する。
被キャッチ部9がさらに吊元側に移動すると、被キャッチ部9にてキャッチャー14の第1爪部33が吊元側に押圧され、これによりキャッチャー14の両被ガイド部38はロック部25からガイド部26に沿って下方に移動してレール部24に沿う状態となる。そして、このように両被ガイド部38がガイド部26に沿ってガイドされることで、キャッチャー14は図13(a)に示す待機姿勢から係合姿勢まで回動して図12(b)に示すように開口部36に被キャッチ部9が係合される。この係合姿勢にあるキャッチャー14の両爪部33、34はベース13及びガイド部材17よりも下方に突出する。
また、前述のように両被ガイド部38がロック部25からガイド部26を介してレール部24に至ると、両被ガイド部38のロック部25に対する係止が解除され、該移動部材28が弾性部材29の弾性力により吊元側に駆動される。
このとき、キャッチャー14はその両被ガイド部38がレール部24に沿って走行し、このため前記係合姿勢を維持した状態で図12(c)や図13(d)に示すように係合した被キャッチ部9と共に左右方向の吊元側に移動する。また、この際、被キャッチ部9はドア1の閉方向の回動に伴い徐々に後方に移動してキャッチャー14の開口部36への挿入深さを深くしていく。
そして、このように被キャッチ部9が吊元側に移動することで、所定開き角度まで閉じられたドア1が自動的に回動して閉状態となる。
逆に、前記閉じたドア1を人の手により開方向に回動させる。すると、被キャッチ部9は正面視で左右方向における手先側に移動し、ドア1が所定開き角度まで開かれたときにキャッチャー14との係合が外れる。
具体的には、閉じたドア1を所定開き角度まで開いたときには、手先側に移動する被キャッチ部9によりキャッチャー14の第2爪部34が手先側に押圧され、移動部材28がキャッチャー14と共に弾性部材29の弾性力に抗して手先側に移動する。このとき、キャッチャー14の両被ガイド部38はレール部24に沿って手先側に移動し、これによりキャッチャー14はドア1が係合姿勢を維持したまま手先側に移動する。また、この際、被キャッチ部9はドア1の開方向の回動に伴い徐々に前方に移動してキャッチャー14の開口部36への挿入深さを浅くしていく。
被キャッチ部9がさらに吊元側に移動してドア1が所定開き角度を越えたときには、キャッチャー14の両被ガイド部38はレール部24からガイド部26に至る。このように両被ガイド部38がレール部24から外れると、キャッチャー14は係合姿勢から待機姿勢までの範囲で回動自在となる。このため、さらに被キャッチ部9が吊元側に移動すると、両被ガイド部38はガイド部26に沿って上方に移動してロック部25に沿う状態となる。そして、このように両被ガイド部38がガイド部26にガイドされることで、キャッチャー14は係合姿勢から待機姿勢まで回動して図12(a)や図13(a)に示すロック状態となり、このとき、被キャッチ部9のキャッチャー14の開口部36に対する係合が外れる。この待機姿勢にあるキャッチャー14は第2爪部34の下端が第1爪部33の下端よりも上方に位置するため、ドア1をさらに開いた場合には、被キャッチ部9をキャッチャー14の第2爪部34の下側を通過させて支障なくドア1を開状態とすることができる。
次に緩衝機構部11について説明する。図14及び図15に示す緩衝機構部11は、左右に長い緩衝機構部ベース40(以下、単にベース40と記載する)と、ベース40に設けられた動作変換機構及びショックアブソーバー43で構成されている。また、図2に示すようにドア1の背面における上端部で受部47に対応する位置にはドア回動の閉じ際に緩衝機構部の受部47に対しドア閉止方向への押圧力を伝える押圧作用部51が設けられており、該押圧作用部51と緩衝機構部11とでドア緩衝装置が構成されている。押圧作用部51はドア1の上端部に取付けられる金具からなり、その背面にドア1の背面と略面一で且つドア1の背面と平行となる帯状の押圧面を有する。なお、本例では、押圧作用部51をドア1とは別体の金具により構成したが、ドア1の受部47に対応する箇所にて押圧作用部51を構成しても良いものとする。
図8(b)に示すように、ベース40は前方に開口する略溝型に形成され、その上面にベース13を載置し、ベース13の後縁片18をベース40の上面部にビス止めすることにより、ベース13に取り付けられる。ベース40は上横枠7の前後幅内に収められ、また、上横枠7に設けられた戸当たり5の前端よりも後方に配置される。
ベース40の吊元側の端部には収納部44が形成されている。収納部44の上部はベース13が載置された上面部よりも上方に突出し、同部はベース13の吊元側の側方に位置する。
動作変換機構は受部47の前後動作を受部47の前後ストロークよりも長いストロークとなる左右方向の動作に変換するものであり、作動体41と動作変換部42で構成されている。
作動体41は前方に開口するベース40の吊元側の端部に形成された収納部44に左右方向にスライド自在に収納されている。
動作変換部42はドア1の閉じる際の回動動作に応じて作動体41を左右方向に動作させるものである。
動作変換部42は、ベース40に設けられた平面視く字状となるリンク機構部45と、付勢部材46と、リンク機構部45に設けられた受部47を備えている。
リンク機構部45は手先側に位置する固定側リンク48と吊元側に位置し固定側リンク48よりも長い可動側リンク49とで構成されている。固定側リンク48の一端はベース40の手先側部分に収納されると共に縦軸回りに回動自在に連結されている。可動側リンク49の一端は固定側リンク48の他端に縦軸回りに回動自在に連結されている。可動側リンク49の他端は前記作動体41に連結されている。
受部47はゴム製で円筒状に形成され、固定側リンク48と可動側リンク49の連結部分に縦軸回りに回動自在に設けられている。受部47の周方向の一部は常に固定側リンク48と可動側リンク49の連結部分よりも前方に突出する。この受部47は、前述のドア1に設けれた押圧作用部51の押圧面に対応する位置に設けられている。なお、前記受部47の材料や形状はあくまで一例に過ぎない。
リンク機構部45は、受部47が前後方向に動作することで、固定側リンク48がベース40に対して回動し、これにより図14のように固定側リンク48及び可動側リンク49が左右方向と略平行となって直線状に伸長した状態から、図16のように固定側リンク48を吊元側の斜め前方に向けて平面視く字状に折曲した状態までの範囲で変形可能となっている。リンク機構部45は図14に示す状態ではベース40内に収納され、図16に示す状態では固定側リンク48と可動側リンク49の連結部がベース40や戸当たり5よりも前方に突出する。このようにリンク機構部45を伸長状態や折曲状態に変更することで作動体41が左右方向に移動する。また、本例の緩衝機構部11は、受部47の前後ストロークが上横枠7の前後幅内に収まるようになっており、リンク機構部45が最大限前方に突出した状態においても、平面視で上横枠7の前後幅内に収まるようになっている。
固定側リンク48のベース40に枢支された端部とベース40の間には、付勢部材46として、伸長状態となったリンク機構部45の固定側リンク48を前方に回動する弾性力を付与するねじりばねが配設されている。これによって、リンク機構部45は付勢部材46によって図16に示す折曲状態を維持するよう付勢される。
ショックアブソーバー43は伸縮式であり、左右方向に伸縮することで、作動体41の左右方向の動作を緩衝するものである。本実施形態では、ショックアブソーバー43は収縮時にのみ抵抗力を発生させるワンウェイ式のものであって、収納部44内に設けられる。ワンウェイ式とすることで、ドア開放動作に抵抗感を感じさせないという利点がある。ショックアブソーバー43は吊元側がベース40に連結されると共に手先側が作動体41に連結され、これによって作動体41の左右方向の動作を緩衝する。なお、ショックアブソーバー43の減衰を生じさせる抵抗体としては、オイル、エア、ばね等、従来から公知の種々の抵抗体が用いられる。
図16に示すリンク機構部45は折曲状態にあり、受部47が最も前方に位置した状態である。
今、リンク機構部45が図16に示す折曲状態にあり、且つ、キャッチャー14が前記ロック状態にあるときに、開いたドア1を人の手により閉方向に回動させる。すると、まず、ドア1が所定開き角度まで閉じられた時点で被キャッチ部9がキャッチャー14に係合され、前述の引き込み機構部10によるドア1の引き込みが開始される。この時点では図7に示すようにドア1の押圧作用部51の押圧面は未だ受部47には当たっていない。
そして、この後、前記引き込み機構部10によりドア1が少し閉方向に回動した時点で、ドア1の押圧作用部51の押圧面が折曲状態にあるリンク機構部45に設けられた受部47に当たり、以後、ドア1が完全に閉じられるまで、引き込み機構部10の駆動力によって当該押圧作用部51が受部47を押圧して後方に移動させる。このとき、リンク機構部45は前記折曲状態から伸長状態へと変形していき、これにしたがって作動体41はショックアブソーバー43の抵抗に抗して手先側に移動するので、ドア1はゆるやかに閉状態となる。なお、このとき、リンク機構部45に回転自在に設けられた受部47はドア1の閉じ動作に応じて押圧作用部51の押圧面を左右方向の手先側に転動するようになっており、受部47の押圧作用部51との摩擦が低減され、ドア1をスムーズに閉状態とすることができる。
以上説明したように、本例のドア緩衝装置における緩衝機構部11は、ドア1の閉じる際の回動動作を作動体41の左右方向の動作に変換する動作変換部42を備えており、上横枠7の長手方向に移動自在となる作動体41と、作動体41の移動方向に伸縮する伸縮式のショックアブソーバー43を用いて、ドア1の回動動作を緩衝することができる。このため、上横枠7に設けられる緩衝機構部11の前後幅を小さくして、平面視において上横枠7の前後幅内に緩衝機構部11をコンパクトに収めることができる。
また、リンク機構部45にあっては、固定側リンク48よりも長い可動側リンク49が長いため、作動体41の左右ストロークは受部47の前後ストロークよりも長くなる。このため、ショックアブソーバー43により大きな緩衝力を得ることができる。
また、リンク機構部45にあっては、例えば図16においてa及びbに示すように、固定側リンク48の可動側リンク49側の端部の左右方向の移動量が、折曲状態から伸長状態に近づくほど大きくなる。このため、ドア1を閉めるときにおいて、大きな力を受けやすい早い段階程大きな緩衝力を働かせることができる。
また、前記動作変換部42は上横枠7の吊元側に設けられている。このため、ドア1の開き角度が大きいときからドア緩衝装置の緩衝機能を働かせることができ、また、この場合、折曲状態となったときのリンク機構部45のドア1側への突出量を小さく抑えることができ、ドア1を開いたときの見栄えが良い。
また、本例では、リンク機構部45が前記折曲状態にあるときにおいても、図16のように緩衝機構部11の全体が平面視で上横枠の前後幅内に配置される。このため、ドア1を開いたときの見栄えをさらに良くすることができる。
なお、本例ではドア1を閉じた状態ではドア1がドア枠2内に収められるものとしたが、閉じたドア1は後部のみがドア枠2内に収められるものであっても良いし、ドア枠2の前方に位置するものであって良いものとする。
また、本例では、上横枠7に前記緩衝機構部11を設けると共にドア1の上端部に前記押圧作用部51を設けたが、逆に、ドア1の上端部に前記緩衝機構部11を設けると共に上横枠7に前記押圧作用部51を設けても良い。また、ドア緩衝装置に加えてドア引き込み装置を設けたが、ドア引き込み装置を設けずに、ドア緩衝装置のみを設けても良いものとする。
本発明の実施の形態の一例であり、ドアを開いた状態を示すドア前側から見た斜視図である。 同上のドアを開いた状態をドア後側から見た斜視図である。 同上のキャッチャーに被キャッチ部が係合する直前の状態を示し、一部図示を省略した斜視図である。 同上のドアを閉じた状態を示す一部図示を省略した斜視図である。 同上の同上のキャッチャーに被キャッチ部が係合する直前の状態を示す側断面図である。 同上のドアを閉じた状態を示す背面図である。 同上の押圧作用部が受部に当たる直前の状態を示す下面図である。 同上のドア開閉駆動ユニットを示し、(a)は全体斜視図であり、(b)は引き込み機構部と緩衝機構部とを分離した斜視図である。 同上の引き込み機構部の一部を断面で示した斜視図である。 同上のベースの図示を省略した引き込み機構部の分解斜視図である。 同上のベースの図示を省略した引き込み機構部の側面図である。 同上のドアを閉じたときに被キャッチ部がキャッチャーに係合する状態を順に示した説明図であり、(a)はキャッチャーに被キャッチ部が係合する直前の状態を示し、(b)はキャッチャーに被キャッチ部が係合した状態を示し、(c)はドアが閉じた状態を示す。 同上のドアを閉じたときに被キャッチ部がキャッチャーに係合する状態を順に示した説明図であり、(a)はキャッチャーに被キャッチ部が係合する直前の状態を示し、(b)はキャッチャーの第1爪部に被キャッチ部が当接した状態を示し、(c)は被ガイド部がガイド部にてガイドされている状態を示し、(d)はドアが閉じた状態を示す。 同上の緩衝機構部を示す斜視図である。 同上の緩衝機構部の分解斜視図である。 同上の上横枠と緩衝機構部の位置関係を示す説明図である。
符号の説明
1 ドア
2 ドア枠
7 上横枠
11 緩衝機構部
41 作動体
42 動作変換部
43 ショックアブソーバー
45 リンク機構部
46 折曲用弾性体
47 当たり部
48 固定側リンク
49 可動側リンク
51 被当たり部

Claims (5)

  1. ドア枠の上横枠又はドアの上端部の一方に設けられる緩衝機構部と、その他方に設けられ、ドア回動の閉じ際に緩衝機構部に対し押圧力を伝える押圧作用部を備え、上横枠の長手方向及びドアの幅方向を左右方向、平面視で上横枠の長手方向と直交する方向及びドアの厚み方向を前後方向と定義し、緩衝機構部は、前後方向に移動可能であって押圧作用部が接触して押圧されることで押圧方向へ移動する受部と、該受部の前後動作を受部の前後ストロークよりも長いストロークとなる左右方向の動作に変換する動作変換機構と、左右方向に伸縮して前記動作変換機構の変換された左右動作を緩衝するショックアブソーバーを有することを特徴とするドア緩衝装置。
  2. 前記動作変換機構は、縦軸回りに回動自在に枢支される固定側リンク及び該固定側リンクに縦軸回りに枢支連結される可動側リンクとで構成された平面視く字状のリンク機構部を有し、前記受部はく字状のリンク機構部の折曲部分に設けられ、受部が前後方向に動作することで可動側リンクの端部が受部の前後ストロークよりも短いストロークで左右方向に動作し、該左右方向の動作を前記ショックアブソーバーにより緩衝するものであることを特徴とする請求項1に記載のドア緩衝装置。
  3. 前記緩衝機構部は当該緩衝機構部が設けられる上横枠又はドアの吊元側に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドア緩衝装置。
  4. 上横枠に前記緩衝機構部が設けられると共にドアの上端部に前記押圧作用部が設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のドア緩衝装置。
  5. 前記受部の前後ストロークは上横枠の前後幅内に収まることを特徴とする請求項4に記載のドア緩衝装置。
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