JP4809043B2 - 引戸用指詰め防止装置および開口部装置 - Google Patents

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Description

本発明は、室内側からの引戸の外観が損なわれることなく、移動する引戸障子と固定窓枠との間で指などを誤って挟んでしまうおそれが少なく、且つ室外から室内へ侵入しようとする者にとって解除しにくい引戸用指詰め防止装置および開口部装置に関する。
従来より、引戸を閉める際に、引戸障子と固定窓枠との間に隙間形成用の規制部材を介在させる引戸用指詰め防止装置が知られている。
このような引戸用指詰め防止装置の中には、引戸障子内の窓面に貼着される基板と、基板に回動自在に枢支されているアームおよびアームを一方向に付勢する付勢手段としてのコイルバネと、アームの自由端側にスライド自在に組み付けられた弾性体付きの規制部材と、規制部材をアームの自由端側へ付勢する付勢手段としてのコイルバネを備える引戸用指詰め防止装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特許3366114号公報(第3頁、図1)
しかし、上述の引戸用指詰め防止装置においては、アームや規制部材等を支持する基板が引戸障子内の窓面に貼着されるため、室内側および室外側からの引戸の外観が損なわれるという問題があった。
また、上述の引戸用指詰め防止装置においては、室内側から規制部材を解除する際には、利用者の指などを引戸障子と固定窓枠との間に位置させずに規制部材を解除できるため、移動する引戸障子と固定窓枠との間で指などを誤って挟んでしまうおそれが少ないが、一方、室外側から規制部材を解除する際には、利用者の指などを引戸障子と固定窓枠との間に位置させる必要があるため、操作が非常にやりずらく、移動する引戸障子と固定窓枠との間で指などを誤って挟んでしまうおそれがあった。
また、上述の引戸用指詰め防止装置においては、引戸用指詰め防止装置が室外に露出するため、室外から室内へ侵入しようとする者が引戸用指詰め防止装置を解除することも考えられ、防犯上問題があった。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、室内側および室外側からの引戸の外観が損なわれることなく、移動する引戸障子と固定窓枠との間で指などを誤って挟んでしまうおそれが少なく、且つ室外から室内へ侵入しようとする者にとって解除しにくい引戸用指詰め防止装置および開口部装置を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る引戸用指詰め防止装置(30:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄で用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)は、引戸(1)を閉める際に引戸障子(20)と固定窓枠(10)との間に隙間形成用の規制部材(38)を介在させる引戸用指詰め防止装置であって、前記引戸障子の内部に少なくともその一部が収納される収納姿勢と前記引戸障子の内部から側方へ少なくともその先端が突出する突出姿勢とでその姿勢を切替え可能な規制部材と、前記引戸障子における少なくとも室内側に設置された操作部(51)と、前記操作部からの操作に基づいて前記規制部材を前記収納姿勢と前記突出姿勢との間で切替えさせる駆動機構(41)と、を備え、前記規制部材は、前記収納姿勢である際の一端が前記突出姿勢である際の一端よりも上方となるようその他端付近が前記引戸障子の内部に回転可能に支持され、一端側の自重によって前記突出姿勢となるよう付勢されており、前記駆動機構は、前記規制部材に近づく接近方向および前記規制部材から離間する離間方向に移動可能であり、前記操作部からの操作に基づいて前記接近方向に移動すると前記規制部材に当接するとともに前記規制部材を押圧して前記突出位置から前記収納位置へ切り替えさせ、一方、前記操作部からの操作が解除されると前記離間方向に移動可能な状態となって前記規制部材がその自重によって前記収納姿勢から前記突出姿勢へ切り替わるのを許容し、前記規制部材が前記収納姿勢から前記突出姿勢へ切り替わるのに伴って前記離間方向へ移動する連結部材を有することを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、引戸を閉める際に引戸障子と固定窓枠との間に隙間を形成するための規制部材が、引戸障子の内部にその一端が回転可能に支持されており、「収納姿勢」と「突出姿勢」とでその姿勢を切替え可能に構成される。なお、「収納姿勢」とは、規制部材が引戸障子の内部に少なくともその一部が収納される姿勢を云い、「突出姿勢」とは、規制部材が、引戸障子の内部から側方へ少なくともその先端が突出する姿勢を云う。このことにより、次の(イ)〜(ハ)のような効果を奏する。
すなわち、(イ)引戸障子と固定窓枠との間の空間に規制部材が位置することから、引戸障子と固定窓枠との間の空間以外の空間に規制部材が位置することがないので、従来構成の引戸用指詰め防止装置のように、アームや規制部材等を支持する基板が引戸障子内の窓面に貼着されるために室内側および室外側からの引戸の外観が損なわれるということがない。
(ロ)また、規制部材と操作部との間には駆動機構が介在しており、規制部材の姿勢を変化させる際には規制部材から離れたところに位置する操作部を操作することになるので、規制部材の姿勢を変化させるために利用者が指などを引戸障子と固定窓枠との間の空間に入れる必要がなく、よって、移動する引戸障子と固定窓枠との間で指などを誤って挟んでしまうおそれが少ない。
(ハ)また、規制部材が引戸障子と固定窓枠との間の空間に位置するため、室外から室内へ侵入しようとする者にとってその規制部材を触れることが困難であり、規制部材を解除しにくい。また、引戸障子と固定窓枠との間の空間に指などを無理に入れた場合には、移動する引戸障子と固定窓枠との間で指などを誤って挟んでしまうおそれがあり、侵入しようとする者に対して侵入を思いとどまらせる効果も期待できる。
ところで、操作部からの操作による駆動機構を介しての規制部材の姿勢変更については、より小さな力で可能であることが望ましい。そこで、(ニ)請求項のように、規制部材については、収納姿勢である際の一端が突出姿勢である際の一端よりも上方となるようその他端付近が前記引戸障子の内部に回転可能に支持され、一端側の自重によって前記突出姿勢となるよう付勢されており、駆動機構については、規制部材に近づく接近方向および規制部材から離間する離間方向に移動可能な連結部材を有し、この連結部材は、操作部からの操作に基づいて接近方向に移動すると規制部材に当接するとともに規制部材を押圧して突出位置から収納位置へ切り替えさせ、一方、操作部からの操作が解除されると離間方向に移動可能な状態となって規制部材がその自重によって収納姿勢から突出姿勢へ切り替わるのを許容し、規制部材が収納姿勢から突出姿勢へ切り替わるのに伴って離間方向へ移動することが考えられる。このように構成すれば、駆動機構からの駆動力が解除されている際に規制部材の姿勢を自らの自重で収納姿勢から突出姿勢へと変化させることができ、より小さな力で規制部材の姿勢を変化させることができる。
この場合、連結部材については、規制部材の下方に配置され、上下方向に移動可能であることが考えられる(請求項2)。
また、(ホ)請求項3のように、操作部については、引戸障子における上下方向へ移動可能に構成することが考えられる。このように構成すれば、利用者の操作力を操作部を介してそのまま駆動機構に伝達することができ、より小さな力で規制部材の姿勢を変化させることができる。
ところで、例えば、引戸が大型である場合には、突出姿勢にある規制部材が固定窓枠に当接した際にその衝撃により規制部材に変形または破損が生じるおそれがある。そこで、請求項4のように、規制部材が、突出姿勢である際に引戸障子の移動方向に沿って延長する長孔を有しており、引戸障子が、規制部材を回転可能に支持するための回転軸を有しており、規制部材が、上述の長孔へ引戸障子の回転軸が挿通することで、引戸障子に回転可能に支持され、規制部材は、引戸障子に当接するまで回転軸が長孔内をその長手方向に沿って移動可能であり、長孔は、規制部材が引戸障子に当接するまで回転軸が長孔内をその長手方向に沿って移動してもさらに前記回転軸の移動しろがあることが考えられる。
なお、上述の操作部および規制部材については、(ヘ)操作部と規制部材とが互いに離れて設置されていることが好ましい。具体的には、請求項5のように、操作部については、引戸障子における規制部材からは離れた部分に設置されていることが考えられる。このように構成すれば、操作部を操作する際に規制部材へ指などを持っていきにくくなり、安全上好ましい。
また、(ト)具体的には、請求項6のように、操作部については、引戸障子における少なくとも室内側に設置され、且つ規制部材の下部に設置されていることが考えられる。このように構成すれば、操作部を操作する際に規制部材へ指などを持っていきにくくなり、安全上好ましい。
ところで、例えば固定窓枠が大型である場合には、固定窓枠に捻れが生じることが原因で、引戸障子が固定窓枠の方へ移動する際に、突出姿勢である規制部材の先端が固定窓枠へうまく当接しないおそれがある。また、固定窓枠にはリブが上下方向に形成されており、そのリブへ規制部材が当接するのを回避する必要がある。そこで、引戸を閉める際に規制部材の先端と当接する当接部材を備えることが考えられる。具体的には、請求項7のように、引戸を閉める際に突出姿勢である規制部材における先端と当接する当接部材を備え、当接部材が、突出姿勢である際の規制部材における先端と対向するよう配置され、且つ固定窓枠に取り付けられていることが考えられる。なおこの場合、規制部材については、前記リブに当接しないよう構成されていることが望ましい。このように構成すれば、例えば固定窓枠に捻れが生じた場合でも、規制部材が当接部材を介して固定窓枠へ適切に当接することができる。
ところで、請求項8のように、上述の駆動機構については、引戸障子の内部における引戸障子を閉めた際に隠蔽される場所に配置されていることが考えられる。このように構成すれば、例えば駆動機構が引戸障子の外部に露出するよう構成した場合に比べて引戸障子の室内側および室外側からの外観を向上させることができる。
なお、上述の本願発明については、開口部装置としても実現することができる。すなわち、請求項9に係る開口部装置は、固定窓枠と、前記固定窓枠内をスライド開閉自在に設置された引戸障子と、引戸を閉める際に前記引戸障子と前記固定窓枠との間に隙間形成用の前記規制部材を介在させる請求項1〜請求項8の何れかに記載の引戸用指詰め防止装置と、を備えることを特徴とする。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態の引戸用指詰め防止装置を示す説明図であり、図1(a)は正面図であり、図1(b)はA視図である。また、図4は規制部材38および連結部材41を説明する説明図であり、図5は、固定窓枠10の右枠部材13に形成されたリブ13aおよび当接部材61を説明する説明図である。
なお、以降、この引戸1において、固定窓枠10の下枠部材12に対して上枠部材11が配されている側を「上側」とし、上枠部材11に対して下枠部材12が配されている側を「下側」とする。また、引戸1において、上枠部材11および下枠部材12に対して右枠部材13が配されている側を「右側」とし、右枠部材13に対して上枠部材11および下枠部材12が配されている側を「左側」とする。また、引戸1において、連結部材41に対して操作部51が配されている側を「前側」とし、操作部51に対して連結部材41が配されている側を「後側」とする。
[引戸1の構成の説明]
図1(a)に示すように、本実施形態の開口部装置としての引戸1は、固定窓枠10、2つの引戸障子20、引戸用指詰め防止装置30を備えている。なお、図1(a)では一つの引戸障子20を図示している。
[固定窓枠10の構成の説明]
固定窓枠10は、アルミ製の押出材である上枠部材11、下枠部材12、図示しない左枠部材および右枠部材13を図示しないビスで四辺枠に連結した構成を有している。
[引戸障子20の構成の説明]
引戸障子20は、固定窓枠10と同様に、アルミ製の押出材である上枠部材21、下枠部材22、図示しない左枠部材および右枠部材23を図示しないビスで四辺枠に連結した構成を有している。また、引戸障子20は、固定窓枠10の内部に形成された空間に取り付けられている。具体的には、引戸障子20の上枠部材21および下枠部材22は、固定窓枠10の上枠部材11および下枠部材12にそれぞれ形成された図示しないレールに取り付けられている。このことにより、引戸障子20は、固定窓枠10の内部に形成された空間を左右方向に移動可能である。
また、引戸障子20の右枠部材23における右側面のほぼ中央部には、後述する引戸用指詰め防止装置30の防止装置本体31を取り付けるための開口部23aが形成されている。また、引戸障子20の右枠部材23における前側面の下端部付近には、後述する引戸用指詰め防止装置30の操作部51を取り付けるための開口部23bが形成されている。
[引戸用指詰め防止装置30の構成の説明]
引戸用指詰め防止装置30は、防止装置本体31、駆動機構としての連結部材41、操作部51、当接部材61を備えている。
[防止装置本体31の構成の説明]
このうち防止装置本体31は、その一部が開口する箱形状に形成されたケース32、ケース32の上部を覆うための天蓋部33、ケース32の両側壁に形成された貫通孔34,35、ケース32の下部に形成された突起部37、規制部材38、ケース32の上端部から延出し、引戸障子20の右枠部材23に防止装置本体31を取り付けるための取付部39、を備えている。また、天蓋部33には開口部33aが形成されている。
この防止装置本体31は、取付部39に形成された貫通孔39aを挿通させたビス39bを、引戸障子20の右枠部材23に形成されたビス孔23cに取り付けることで引戸障子20の右枠部材23に取り付けられている。
規制部材38は、略直方体形状の当接部38bをシャフト状の基部38aの一端に連結した形状を有している。なお、本実施形態では、規制部材38は樹脂製である。また、規制部材38は、当接部38bが基部38aよりも上方に位置する姿勢で、ケース32内部に収納されている(収納姿勢)。また、基部38aが当接部38bの下面に連結している位置については、当接部38bの下面における中心から左側に寄った位置としている。
この規制部材38においては、基部38aにおける当接部38bが連結された端部とは反対側の端部付近に長孔38cが形成されている。この長孔38cは、基部38aの長手方向に沿って延長するよう形成されている。
また、ケース32の両側壁に形成された貫通孔34,35には、当該貫通孔34,35と規制部材38の基部38aに形成された長孔38cとを連通した状態でシャフト34aが貫通しており、規制部材38がシャフト34aを回転軸として回転可能に構成されている。より具体的には、規制部材38は、シャフト34aを中心にして、当接部38bがケース32に当接するまで回転させることが可能に構成されている(突出姿勢)。この際、規制部材38の基部38aについては、その長手方向が略水平になる姿勢となる。なお、突出姿勢にある規制部材38については、図1(a)では一点鎖線にて図示している。
つまり、規制部材38は、引戸障子20の内部に少なくともその一部が収納される「収納姿勢」と引戸障子20の内部から側方へ少なくともその先端が突出する「突出姿勢」とでその姿勢を切替え可能に構成されている。なお、規制部材38は、当接部38bの自重によって突出姿勢となるよう付勢される。
[連結部材41の構成の説明]
連結部材41は、シャフト42の一端に当接部43を取り付けた構成を有している。シャフト42は、樹脂製であり、引戸障子20の右枠部材23の内部にて、上下方向に沿うよう配置されている。また、当接部43は、略直方体形状の当接部本体44の上部に、規制部材38の基部38aを支持するための突起部45を取り付けた形状を有している。また、当接部本体44はシャフト42の上端部に取り付けられており、当接部本体44の上部に形成された突起部45に当接するまで、シャフト42を上昇させることができるようになっている。そして、突起部45は、シャフト42の上昇に伴い、当接部本体44の上部に形成された突起部45に当接する前に、規制部材38の基部38aを押し上げて略垂直な姿勢(収納姿勢)とさせるように形成されている。
また、シャフト42には、前後方向に貫通する貫通孔42aが形成されており、この貫通孔42aには、後述する操作部51の取手55に接続されたシャフト47が挿通されている。
[操作部51の構成の説明]
操作部51は、その一部が開口する箱形状に形成されたケース52と、ケース52の底部に形成されたガイド穴54と、取手55と、ケース52の上端部から延出し、引戸障子20の右枠部材23に操作部51を取り付けるための取付部56と、を備えている。
この操作部51は、取付部56に形成された爪部56aを、引戸障子20の右枠部材23における少なくとも室内側に形成された取付孔23dに引っ掛けることで引戸障子20の右枠部材23における少なくとも室内側に取り付けられている。
また、取手55は、シャフト47によって連結部材41のシャフト42と連結されており、取手55をケース52のガイド穴54の内部を上下に移動させることで、シャフト47を介して連結部材41のシャフト42を上下方向に移動させることができるようになっている。
そして、長孔54の形状については、取手55が長孔54の内部を上下方向に移動した際に、当接部本体44の上部に形成された突起部45に当接するとともに突起部45が規制部材38の基部38aを押し上げて略垂直な姿勢(収納姿勢)とさせる「第1の位置」と、規制部材38の基部38aがその長手方向が略水平になって規制部材38の当接部38bが引戸障子20と固定窓枠10の間に位置する姿勢(突出姿勢)とさせる「第2の位置」との間で、取手55が移動可能に形成されている。
[当接部材61の構成の説明]
当接部材61は、略直方体形状の樹脂部材であり、図5に示すように、固定窓枠10の右枠部材13における左側面にて、規制部材38が突出姿勢に相対し、且つ固定窓枠10の右枠部材13に形成されたリブ13aに沿うように取り付けられている。つまり、当接部材61は、規制部材38が突出姿勢である場合において、規制部材38の当接部38bと対向するように配置されている。また、当接部材61の左側面61aは、規制部材38の当接部38bの頭部よりも広い面積を有しており、引戸障子20を右方向へ移動させた際に、規制部材38の当接部38bの頭部と当接し、固定窓枠10の右枠部材13に形成されたリブ13aに規制部材38が干渉しないように形成されている。
[引戸用指詰め防止装置30の動作の説明]
次に、引戸用指詰め防止装置30の動作を、図1および図4を参照して説明する。
操作部51の取手55が上方へと押し上げられ、「第一の位置」にある際には、シャフト47を介して取手55と連結する連結部材41も上方へと押し上げられている。さらに、連結部材41の突起部45が規制部材38の基部38aを上方へと押し上げ、規制部材38が、略垂直となる姿勢でケース32の内部にその一部が収納された状態となっている(収納姿勢)。
使用者によって操作部51の取手55から手を離すと、規制部材38や連結部材41の自重により、取手55と連結する連結部材41が下方へ移動する。すると、規制部材38がシャフト34aを回転軸として右方向へと回転する。そして、規制部材38の当接部38bがケース32に当接するまで回転する。この際、規制部材38は、その基部38aがその長手方向が略水平になる姿勢となる(突出姿勢)。つまり、引戸用指詰め防止装置30は、引戸1を閉める際に引戸障子20と固定窓枠10との間に隙間形成用の規制部材38を介在させることができる。
このように規制部材38が突出姿勢である際に、利用者によって引戸障子20が右方向へ移動されると、引戸障子20の右枠部材23が固定窓枠10の右枠部材13に当接する前に、規制部材38が固定窓枠10の右枠部材13に設置された当接部材61の左側面61aに当接する。なお、規制部材38については、長孔38cを挿通するシャフト34aによって支持されているため、規制部材38が当接部材61の左側面61aに当接してからも、長孔38cの内部をシャフト34aが移動可能であるため、シャフト34に荷重がかからず、規制部材38に圧縮荷重が作用するのみとなる。
また、使用者によって操作部51の取手55が上方へ押し上げられると、シャフト47を介して取手55と連結する連結部材41が上方へ移動する。すると、連結部材41の突起部45が上方へと移動して規制部材38の基部38aを下方から支持しながら押し上げ、規制部材38の当接部38bの自重に反して、規制部材38がシャフト34aを回転軸として左方向へと回転する。そして、規制部材38の当接部38bがケース32の内部の方向に約10〜30度回転する。すると、規制部材38の角Rが当接部材61に当接すると、規制部材38を上方に持ち上げる力が働き、さらに引戸障子20を閉めることで規制部材38が回転し、規制部材38は、その基部38aがその長手方向が略垂直になる姿勢となる(収納姿勢)。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態の引戸1によれば、引戸1を閉める際に引戸障子20と固定窓枠10との間に隙間を形成するための規制部材38が、引戸障子20の内部にその一端が回転可能に支持されており、「収納姿勢」と「突出姿勢」とでその姿勢を切替え可能に構成される。このことにより、次の(イ)〜(ハ)のような効果を奏する。
すなわち、(イ)引戸障子20と固定窓枠10との間の空間に規制部材38が位置することから、引戸障子20と固定窓枠10との間の空間以外の空間に規制部材38が位置することがないので、従来構成の引戸用指詰め防止装置のように、アームや規制部材等を支持する基板が引戸障子内の窓面に貼着されるために室内外側からの引戸の外観が損なわれるということがない。
(ロ)また、規制部材38と操作部51との間には連結部材41が介在しており、規制部材38の姿勢を変化させる際には規制部材38から離れたところに位置する操作部51を操作することになるので、規制部材38の姿勢を変化させるために利用者が指などを引戸障子20と固定窓枠10との間の空間に入れる必要がなく、よって、移動する引戸障子20と固定窓枠10との間で指などを誤って挟んでしまうおそれが少ない。
(ハ)また、規制部材38が引戸障子20と固定窓枠10との間の空間に位置するため、室外から室内へ侵入しようとする者にとってその規制部材38を触れることが困難であり、規制部材38を解除しにくい。また、引戸障子20と固定窓枠10との間の空間に指などを無理に入れた場合には、移動する引戸障子20と固定窓枠10との間で指などを誤って挟んでしまうおそれがあり、侵入しようとする者に対して侵入を思いとどまらせる効果も期待できる。
(2)また、このように第一実施形態の引戸1によれば、規制部材38については、収納姿勢である際の一端が突出姿勢である際の一端よりも上方となるようその他端付近が引戸障子20の内部に回転可能に支持されている。このことにより、連結部材41からの駆動力が解除されている際に規制部材38の姿勢を自らの自重で収納姿勢から突出姿勢へと変化させることができ、引戸障子20が固定窓枠10から離れている、つまり引戸1が開いているときには、必ず規制部材38が突出姿勢となり、本引戸用指詰め防止装置30が作用する。
(3)また、このように第一実施形態の引戸1によれば、操作部51については、引戸障子20における上下方向へ移動可能に構成されている。このことにより、利用者の操作力を操作部51を介してそのまま連結部材41に伝達することができ、より小さな力で規制部材38の姿勢を変化させることができる。具体的には、規制部材38の突出姿勢における上部がR形状に加工されており、固定窓枠10の当接部材61に当接したときに上方(左回転)に移動しやすい。すなわち、操作部51の操作量が小さくても、引戸障子20を閉めながら操作することで、規制部材38を収納姿勢へ、つまり、引戸1を閉める状態にしやすい。また、規制部材38の突起部45を回転軸34aのすぐ近傍に配置することで、操作部51の操作量を少なくすることができる。
(4)また、このように第一実施形態の引戸1によれば、規制部材38が、突出姿勢である際に基部38aの長手方向に沿って延長する長孔38cを有しており、引戸障子20に取り付けられたケース32に、規制部材38を回転可能に支持するためのシャフト34aが取り付けられている。そして、規制部材38が、上述の長孔38cへシャフト34aが挿通することで、ケース32に回転可能に支持されている。このことにより、例えば固定窓枠10に捻れが生じた場合でも、突出姿勢にある規制部材38が固定窓枠10に当接した際に、引戸障子20の右枠部材23と固定窓枠10の右枠部材13との間に隙間が生じるのを防ぐことができる。また、規制部材38が閉鎖方向へ圧縮して面当たりでき、規制部材38およびシャフト34aの変形を防ぐことができる。
(5)また、このように第一実施形態の引戸1によれば、操作部51については、引戸障子20における規制部材38からは離れた部分に設置されている。このことにより、操作部51を操作する際に規制部材38へ指などを持っていきにくくなり、安全上好ましい。
(6)また、このように第一実施形態の引戸1によれば、操作部51については、引戸障子20における少なくとも室内側の下部に設置されている。このことにより、操作部51を操作する際に規制部材38へ指などを持っていきにくくなり、安全上好ましい。
(7)また、このように第一実施形態の引戸1によれば、引戸1を閉める際に突出姿勢である規制部材38における先端と当接する当接部材61を備え、当接部材61が、突出姿勢である際の規制部材38における先端と対向するよう配置され、且つ固定窓枠10に取り付けられている。このことにより、例えば固定窓枠10に捻れが生じた場合でも、規制部材38が当接部材61を介して固定窓枠10へ適切に当接することができる。また、固定窓枠10において上下方向に沿って形成されているリブの保護にもなる。
(8)また、このように第一実施形態の引戸1によれば、連結部材41については、引戸障子20の内部に配置されている。このことにより、例えば連結部材41が引戸障子20の外部に露出するよう構成した場合に比べて引戸障子20の室内側からの外観を向上させることができる。
(9)また、このように第一実施形態の引戸1によれば、操作部51の操作つまみ部については、軟質のゴム材または樹脂材で形成することで、引戸障子20の断面内外の止水効果がある。
(10)また、このように第一実施形態の引戸1によれば、室内外の操作部51の高さをずらすことと、ずらさないことの2種類で実施できる。ずらした場合の効果としては、引戸障子20が火災を受けたとき、炎がその内部を貫通するのを防止でき、防火性の向上を図ることができる。さらに、操作部51の高さがずれていることで、音が直接入りにくいので、遮音性の向上を図ることができる。
[第二実施形態]
上記第一実施形態では、規制部材38が、突出姿勢である際に基部38aの長手方向に沿って延長する長孔38cを有しており、引戸障子20に取り付けられたケース32に、規制部材38を回転可能に支持するためのシャフト34aが取り付けられて、規制部材38が、上述の長孔38cへシャフト34aが挿通することで、ケース32に回転可能に支持されている。
これに対して第二実施形態では、図2に例示するように、規制部材138が貫通孔138bを有しており、引戸障子20に取り付けられたケース132に、規制部材138を回転可能に支持するためのシャフト134aが取り付けられて、規制部材138が、上述の貫通孔138bへシャフト134aが挿通することで、ケース132に回転可能に支持されている。
[引戸用指詰め防止装置130の構成の説明]
引戸用指詰め防止装置130は、防止装置本体131、駆動機構としての連結部材141、操作部51、当接部材61を備えている。なお、操作部51および当接部材61の構成についてはここではその詳細な説明は省略する。
[防止装置本体131の構成の説明]
このうち防止装置本体131は、その一部が開口する箱形状に形成されたケース132、ケース132の上部を覆うための天蓋部133、ケース132の両側壁に形成された貫通孔134,135、規制部材138、ケース132の上端部から延出し、引戸障子20の右枠部材23に防止装置本体131を取り付けるための取付部139、を備えている。また、天蓋部133には開口部133aが形成されている。
この防止装置本体131は、取付部139に形成された貫通孔139aを挿通させたビス139bを、引戸障子20の右枠部材23に形成されたビス孔23cに取り付けることで引戸障子20の右枠部材23に取り付けられている。
規制部材138は、略直方体形状の板材138aに貫通する貫通孔138bを形成し、その貫通孔138bの周囲に半円板138cを取り付けた形状を有している。また、規制部材138は、略垂直となる姿勢で、ケース132内部に収納されている(収納姿勢)。
また、ケース132の両側壁に形成された貫通孔134,135には、当該貫通孔134,135と規制部材138の貫通孔138bとを連通した状態でシャフト134aが貫通しており、規制部材138がシャフト134aを回転軸として回転可能に構成されている。より具体的には、規制部材138は、シャフト134aを中心にして、板材138aが天蓋部133の開口部133aに当接するまで回転させることが可能に構成されている(突出姿勢)。この際、規制部材138の板材138aについては、その長手方向が略水平になる姿勢となる。
つまり、規制部材138は、引戸障子20の内部に少なくともその一部が収納される「収納姿勢」と引戸障子20の内部から側方へ少なくともその先端が突出する「突出姿勢」とでその姿勢を切替え可能に構成されている。なお、規制部材138は、板材138aの自重によって突出姿勢となるよう付勢される。
[連結部材141の構成の説明]
連結部材141は、シャフト142の一端に当接部143を取り付けた構成を有している。シャフト142は、樹脂製であり、引戸障子20の右枠部材23の内部にて、上下方向に沿うよう配置されている。また、当接部143は、略直方体形状を有している。また、当接部143の上部には、規制部材138の半円板138cを支持するための突起部145が取り付けられている。また、当接部143はシャフト142の上端部に取り付けられており、当接部143の上部がケース132の下部に当接するまで、シャフト142を上昇させることができるようになっている。そして、突起部145は、シャフト142の上昇に伴い、当接部143の上部がケース132の下部に当接する前に、規制部材138の半円板138cを押し上げて略垂直な姿勢(収納姿勢)とさせるように形成されている。また、規制部材138の先端は、第一実施形態と同様にR部に形成されている。
[第二実施形態の効果]
このように第二実施形態によれば、上記第一実施形態と同様の作用効果を奏する。
[第三実施形態]
上記第一実施形態では、操作部51については、取手55を上下方向に移動可能に構成されており、その取手55を上下方向に移動させることで、連結部材41を介して防止装置本体31の規制部材38の姿勢を変化させている。これに対して第三実施形態では、図3(a)に例示するように、操作部151においては、取手155が前後方向に移動可能に構成されており、その取手155を前後方向に移動させることで、連結部材141を介して上述の規制部材38の姿勢を変化させるようにしている。
[連結部材141の構成の説明]
連結部材141は、シャフト142の一端に当接部43を取り付けた構成を有している。シャフト142は、樹脂製であり、引戸障子20の右枠部材23の内部にて、上下方向に沿うよう配置されている。なお、当接部43の構成についてはここではその詳細な説明は省略する。シャフト142の下端には、前側傾斜面142aおよび後側傾斜面142bが形成されている。このうち前側傾斜面142aは、前側から後側に向けて下方へ延出するよう形成されている。また、後側傾斜面142bは、後側から前側に向けて下方へ延出するよう形成されている。そして、前側傾斜面142aの下端および後側傾斜面142bの下端が合わさっている。
[操作部151の構成の説明]
操作部151の取手155は、略直方体形状を有しており、引戸障子20の右枠部材23における下部にて、前後方向に移動可能に構成されている。この取手155における上部のほぼ中央には、前側傾斜面155aおよび後側傾斜面155bが形成されている。このうち前側傾斜面155aは、前側から後側に向けて下方へ延出するよう形成されている。また、後側傾斜面155bは、後側から前側に向けて下方へ延出するよう形成されている。そして、前側傾斜面155aの下端および後側傾斜面155bの下端が合わさっている。
また、連結部材141および操作部151とは、シャフト142の前側傾斜面142aと取手155の前側傾斜面155aとが互いに当接するとともに、シャフト142の後側傾斜面142bと取手155の後側傾斜面155bとが互いに当接するよう配置されている。この際、連結部材141は下方に移動しており、規制部材38は突出姿勢となっている。
[引戸用指詰め防止装置130の動作の説明]
次に、引戸用指詰め防止装置130の動作を説明する。
利用者が取手155を前方へ移動させると、取手155の後側傾斜面155bがシャフト142の後側傾斜面142bを押し上げることとなり、連動して連結部材141が上方へと押し上げられる。すると、連結部材141によって規制部材38の姿勢が突出姿勢から収納姿勢へと変化する。この状態から利用者が取手155を後方へ移動させると、取手155の後側傾斜面155bがシャフト142の後側傾斜面142bから離れるため、連結部材141が下方へと移動して規制部材38から離れ、さらに、規制部材38の姿勢が収納姿勢から突出姿勢へと変化する。
また、利用者が取手155を後方へ移動させると、取手155の前側傾斜面155aがシャフト142の前側傾斜面142aを押し上げることとなり、連動して連結部材141が上方へと押し上げられる。すると、連結部材141によって規制部材38の姿勢が突出姿勢から収納姿勢へと変化する。この状態から利用者が取手155を前方へ移動させると、取手155の前側傾斜面155aがシャフト142の前側傾斜面142aから離れるため、連結部材141が下方へと移動して規制部材38から離れ、さらに、規制部材38の姿勢が収納姿勢から突出姿勢へと変化する。
[第三実施形態の効果]
このように第三実施形態によれば、室内側だけでなく、室外側からも操作部151を介して容易に規制部材38の姿勢を変化させることができる。
[第四実施形態]
上記第三実施形態では、図3(a)に例示するように、操作部151においては、取手155が前後方向に移動可能に構成されており、その取手155を前後方向に移動させることで、連結部材141を介して上述の規制部材38の姿勢を変化させるようにしている。これに対して第四実施形態では、図3(b)に例示するように、操作部251においては、取手255が前後方向に移動可能とし、取手255を付勢手段としてのコイルバネ256,257によって付勢するよう構成されており、その取手255を前後方向に移動させることで、連結部材241を介して上述の規制部材38の姿勢を変化させるようにしている。
[連結部材241の構成の説明]
連結部材241は、シャフト242の一端に当接部43を取り付けた構成を有している。シャフト242は、樹脂製であり、引戸障子20の右枠部材23の内部にて、上下方向に沿うよう配置されている。なお、当接部43の構成についてはここではその詳細な説明は省略する。シャフト242の下端には、前側傾斜面242aおよび後側傾斜面242bが形成されている。このうち前側傾斜面242aは、前側から後側に向けて下方へ延出するよう形成されている。また、後側傾斜面242bは、後側から前側に向けて下方へ延出するよう形成されている。そして、前側傾斜面242aの下端および後側傾斜面242bの下端が合わさっている。
[操作部251の構成の説明]
操作部251の取手255は、略直方体形状を有しており、引戸障子20の右枠部材23における下部にて、前後方向に移動可能に構成されている。この取手255における上部のほぼ中央には、前側傾斜面255aおよび後側傾斜面255bが形成されている。このうち前側傾斜面255aは、前側から後側に向けて下方へ延出するよう形成されている。また、後側傾斜面255bは、後側から前側に向けて下方へ延出するよう形成されている。そして、前側傾斜面255aの下端および後側傾斜面255bの下端が合わさっている。
また、連結部材241および操作部251とは、シャフト242の前側傾斜面242aと取手255の前側傾斜面255aとが互いに当接するとともに、シャフト242の後側傾斜面242bと取手255の後側傾斜面255bとが互いに当接するよう配置されている。この際、連結部材241は下方に移動しており、規制部材38は突出姿勢となっている。
また、取手255の下部からは突起部255cが下方へ延出している。そして、突起部255cと右枠部材23における後側の壁面との間にはコイルバネ256が取り付けられている。また、突起部255cと右枠部材23における前側の壁面との間にはコイルバネ257が取り付けられている。このことにより、取手255が前方に移動した際には、コイルバネ257については押圧されて取手255を押し戻そうとする付勢力が発生するとともに、コイルバネ256については引張して取手255を引き戻そうとする付勢力が発生する。また、取手255が後方に移動した際には、コイルバネ257については変形して取手255を引き戻そうとする付勢力が発生する。
[引戸用指詰め防止装置230の動作の説明]
次に、引戸用指詰め防止装置230の動作を説明する。
利用者が取手255を前方へ移動させると、取手255の後側傾斜面255bがシャフト242の後側傾斜面242bを押し上げることとなり、連動して連結部材241が上方へと押し上げられる。すると、連結部材241によって規制部材38の姿勢が突出姿勢から収納姿勢へと変化する。この際、取手255にはコイルバネ256,257による後方へ押し戻そうとする付勢力が作用している。したがって、利用者が取手255から手を離すとコイルバネ256,257による付勢力によって取手255が後方へ移動し、取手255の後側傾斜面255bがシャフト242の後側傾斜面242bから離れるため、連結部材241が下方へと移動して規制部材38から離れ、さらに、規制部材38の姿勢が収納姿勢から突出姿勢へと変化する。なお、このことは、利用者が取手255を後方へ移動させても同様である。
[第四実施形態の効果]
このように第四実施形態によれば、室内側から操作部251を介して容易に規制部材38の姿勢を変化させることができる。また、操作部251から手を離せば、自動的に規制部材38を突出姿勢にすることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
第一実施形態の引戸用指詰め防止装置を示す説明図であり、(a)は正面図であり、(b)はA視図である。 (a)は第二実施形態の規制部材を示す説明図(1)であり、(b)は第二実施形態の規制部材を示す説明図(2)である。 (a)は第三実施形態の操作部を示す説明図であり、(b)は第四実施形態の操作部を示す説明図である。 規制部材および連結部材を示す説明図である。 固定窓枠の右枠部材に形成されたリブおよび当接部材を示す説明図である。
符号の説明
1…引戸、10…固定窓枠、11,21…上枠部材、12,22…下枠部材、13,23…右枠部材、13a…リブ、20…引戸障子、23a,23b…開口部、23c…ビス孔、23d…取付孔、30,130,230…引戸用指詰め防止装置、31,131,231…防止装置本体、32,132…ケース、33,133…天蓋部、33a,133a…開口部、34,134…貫通孔、34a,134a…シャフト、37…突起部、38,138…規制部材、38a…基部、38b…当接部、38c…長孔、39,139…取付部、39a,138b,139a…貫通孔、39b,139b…ビス、41,141,241…連結部材、42,142,242…シャフト、42a…貫通孔、43,143…当接部、44…当接部本体、45,145…突起部、47…シャフト、51,151,251…操作部、52…ケース、54…ガイド穴、54…長孔、55,155,255…取手、56…取付部、56a…爪部、61…当接部材、61a…当接部材の左側面、138a…板材、138b…貫通孔、138c…半円板、142a,155a,242a,255a…前側傾斜面、142b,155b,242b,255b…後側傾斜面、255c…突起部、256,257…コイルバネ

Claims (9)

  1. 引戸を閉める際に引戸障子と固定窓枠との間に隙間形成用の規制部材を介在させる引戸用指詰め防止装置であって、
    前記引戸障子の内部に少なくともその一部が収納される収納姿勢と前記引戸障子の内部から側方へ少なくともその先端が突出する突出姿勢とでその姿勢を切替え可能な規制部材と、
    前記引戸障子における少なくとも室内側に設置された操作部と、
    前記操作部からの操作に基づいて前記規制部材を前記収納姿勢と前記突出姿勢との間で切替えさせる駆動機構と、
    を備え
    前記規制部材は、前記収納姿勢である際の一端が前記突出姿勢である際の一端よりも上方となるようその他端付近が前記引戸障子の内部に回転可能に支持され、一端側の自重によって前記突出姿勢となるよう付勢されており、
    前記駆動機構は、前記規制部材に近づく接近方向および前記規制部材から離間する離間方向に移動可能であり、前記操作部からの操作に基づいて前記接近方向に移動すると前記規制部材に当接するとともに前記規制部材を押圧して前記突出位置から前記収納位置へ切り替えさせ、一方、前記操作部からの操作が解除されると前記離間方向に移動可能な状態となって前記規制部材がその自重によって前記収納姿勢から前記突出姿勢へ切り替わるのを許容し、前記規制部材が前記収納姿勢から前記突出姿勢へ切り替わるのに伴って前記離間方向へ移動する連結部材を有すること
    を特徴とする引戸用指詰め防止装置。
  2. 請求項1に記載の引戸用指詰め防止装置において、
    前記連結部材は、前記規制部材の下方に配置され、上下方向に移動可能であること
    を特徴とする引戸用指詰め防止装置。
  3. 請求項1または請求項2の何れかに記載の引戸用指詰め防止装置において、
    前記操作部は、前記引戸障子における上下方向へ移動可能に構成されていること
    を特徴とする引戸用指詰め防止装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の引戸用指詰め防止装置において、
    前記規制部材は、前記突出姿勢である際に前記引戸障子の移動方向に沿って延長する長孔を有しており、
    前記引戸障子は、前記規制部材を回転可能に支持するための回転軸を有しており、
    前記規制部材は、前記長孔へ前記引戸障子の回転軸が挿通することで、前記引戸障子に回転可能に支持され、前記引戸障子に当接するまで前記回転軸が前記長孔内をその長手方向に沿って移動可能であり、
    前記長孔は、前記規制部材が前記引戸障子に当接するまで前記回転軸が前記長孔内をその長手方向に沿って移動してもさらに前記回転軸の移動しろがあること
    を特徴とする引戸用指詰め防止装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の引戸用指詰め防止装置において、
    前記操作部は、前記引戸障子における前記規制部材からは離れた部分に設置されていることを特徴とする引戸用指詰め防止装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載の引戸用指詰め防止装置において、
    前記操作部は、前記引戸障子における少なくとも室内側に設置され、且つ前記規制部材の下部に設置されていること
    を特徴とする引戸用指詰め防止装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載の引戸用指詰め防止装置において、
    前記引戸を閉める際に前記突出姿勢である規制部材における先端と当接する当接部材を備え、
    前記当接部材は、前記突出姿勢である際の規制部材における先端と対向するよう配置され、且つ前記固定窓枠に取り付けられていること
    を特徴とする引戸用指詰め防止装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れかに記載の引戸用指詰め防止装置において、
    前記駆動機構は、前記引戸障子の内部における前記引戸障子を閉めた際に隠蔽される場所に配置されていることを特徴とする引戸用指詰め防止装置。
  9. 固定窓枠と、
    前記固定窓枠内をスライド開閉自在に設置された引戸障子と、
    引戸を閉める際に前記引戸障子と前記固定窓枠との間に隙間形成用の前記規制部材を介在させる請求項1〜請求項8の何れかに記載の引戸用指詰め防止装置と、
    を備えることを特徴とする開口部装置。
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