JP4765129B2 - 窓開閉装置 - Google Patents

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本発明は、窓枠に取り付けられた障子を室外側へ開くことができる窓開閉装置に関するものである。
突出し窓、片開き窓、横すべり出し窓又は縦すべり出し窓等のように、窓枠内に組み込まれた障子を室外側へ開くことができる窓に用いられる窓開閉装置として、室内側に設けた把持部(操作ハンドル、オペレータハンドル)を回転させることにより、該把持部に連結された操作軸、該操作軸に固定されたウォーム、該ウォームに噛み合うウォームホイール及び該ウォームホイールと一体に回転する回転アームを介して、該回転アームに連結された障子を開閉するもの(例えば、特許文献1参照。)、窓枠(障子取付枠)を貫通して一端が障子に連結された可撓性のある操作杆を室外方向へ押圧することにより障子を開けることができ、操作杆を室内方向へ引くことにより障子を閉じることができ、障子を閉じた状態では、操作杆を窓枠に添わせるように垂下させるもの(例えば、特許文献2参照。)がある。
特開平11−223067号公報(図1−3) 実開昭60−115372号公報(第1−2図、第4−5図)
以上のような従来の窓開閉装置において、特許文献1の構成は、障子を開く角度を大きくすることができるという特徴があるが、回転アームの回動により障子を操作する構成であるため、例えば窓の横幅が小さい構成においては、回転アームと障子との取付部等が窓枠に干渉して窓開閉装置を構成することができない場合がある。
特許文献2の構成は、操作杆を室内外方向へ操作して窓枠内に組み込まれた障子開閉する構成であるため、窓の横幅が小さい構成においても使用することができるが、操作杆を長くすると窓を閉じた際に邪魔になるため、長い操作杆を用いることができない。したがって、操作杆の室内外方向のストロークを大きくすることができないため、障子の開き角が小さくなる。また、障子へ操作杆を固定する固定片を取り外さないと障子を全開にすることができないものである。よって、すべり出し窓に用いた場合においては、室内側から障子両面の掃除ができること等のすべり出し窓の特徴を活かすことができない。さらに、障子を閉じた状態では、操作杆全体がその長さのままで窓枠に添って垂下するため、美観が損なわれる。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、窓の横幅が小さい構成においても使用することができるとともに障子の開き角を比較的大きくすることができ、また、すべり出し窓の障子の両面の掃除を室内側から行うことができ、さらに、窓開閉装置と枠体及び框体との一体感があり美観が損なわれることがない、窓開閉装置を提供する点にある。
本発明に係る窓開閉装置は、窓枠に取り付けられた障子を室外側へ開くことができる窓を開閉する窓開閉装置であって、前記窓枠の枠体に取り付けられた基体と、該基体により室内外方向にスライド可能に支持されて室内外方向に延び、前記障子を開閉する操作部材とを備え、該操作部材は、前記障子を閉じた状態で、その長さを短縮可能としたものであるとともに、窓枠に添うように回動可能としたものであり、前記障子を閉じた状態で室内側へ突出する前記操作部材を、前記基体よりも室内側に位置する水平軸まわりに上側へ折り畳み可能、かつ、前記基体内に位置する垂直軸まわりに回動可能としてなる。
ここで、前記操作部材の上面から上側に突出するように形成された、前記水平軸の軸受部を受け入れる受入溝を前記基体に形成してなると好ましい。
本発明に係る窓開閉装置によれば、窓枠に取り付けられた障子を室外側へ開くことができる窓を開閉する窓開閉装置であって、前記窓枠の枠体に取り付けられた基体と、該基体により室内外方向にスライド可能に支持されて室内外方向に延び、前記障子を開閉する操作部材とを備え、該操作部材は、前記障子を閉じた状態で、その長さを短縮可能としたものであるとともに、窓枠に添うように回動可能としたので、操作部材の室内外方向への直動により障子の開閉を行うため、窓の横幅が小さい構成においても使用することができる。また、障子を閉じた状態で操作部材を短縮し回動させて収納することができることから、操作部材の室内外方向への直動ストロークを比較的大きくすることができるため、障子の開き角を比較的大きくすることができる。
また、前記障子を閉じた状態で室内側へ突出する前記操作部材を、前記基体よりも室内側に位置する水平軸まわりに上側へ折り畳み可能、かつ、前記基体内に位置する垂直軸まわりに回動可能としてなるので、前記操作部材の長さの短縮及び回動を簡素な構成により安定かつ確実に行うことができる。
さらに、前記操作部材の上面から上側に突出するように形成された、前記水平軸の軸受部を受け入れる受入溝を前記基体に形成してなると、前記効果に加え、操作部材を基体に対してより安定かつ確実にスライド動作させることができる。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、室内側から室外側へ向かう方向の前側を前、後側を後とし、前方に向かって左右を左右とする。また、窓開閉装置については、左方から見た図を正面図とする。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る開閉窓の説明図であり、図1は障子を開いた状態を示す要部拡大斜視図、図2は障子を閉じた状態を示す要部拡大斜視図である。また、図3〜図8は本発明の実施の形態に係る窓開閉装置の構成を示す説明図であり、図3は縦断正面図、図4(a)は連結部材により操作部材及び被操作部材を連結した状態を示す平面図、図4(b)は解除手段により被操作部材との連結を解除した状態の要部を示す平面図、図5及び図6は分解斜視図、図7は連結部材による被操作部材の連結構造を示す斜視図、図8は障子を閉じた状態における窓開閉装置を示す斜視図であり、図8(a)は室内側操作部材を折り畳んだ状態を、図8(b)は操作部材を窓枠の枠体に添う方向まで回動させた状態を示している。
開閉窓1は、窓枠3に取り付けられた障子4を窓開閉装置2により室外側へ開くことができるものであり、図1及び図2は片開き窓又は縦すべり出し窓を示している。ここで、図1及び図2が片開き窓の場合は左枠と左框との間に取り付けられる図示しないヒンジにより、図1及び図2が縦すべり出し窓の場合は上枠と上框との間及び下枠と下框との間に取り付けられる図示しない上下のステーにより、障子4の框体6が窓枠3の枠体5により支持され、窓枠3内に組み込まれた障子4を前側(室外側)へ開くことができるように構成される。
また、図1に示すように、窓開閉装置2は、枠体5の下枠7の後面(室内側面)7Aに取り付けられた基体10、基体10により前後方向(室内外方向)にスライド可能に支持され、下枠7に設けた図示しない挿通孔を通って前後方向に延びる操作部材20、框体6の下框8の後面(室内側面)8Aに取り付けられた被操作部材40、並びに、操作部材20及び被操作部材40を連結する連結部材30からなる。そして、図2に示すように、障子4を閉じた状態では、操作部材20を折り畳むとともに窓枠3の枠体5に添う方向まで回動させてコンパクトに収納することができる(以下において、「収納状態」という。)。また、操作部材20の前後方向への直動により障子4の開閉を行うため、窓の横幅が小さい構成においても使用することができる。
次に、窓開閉装置2の構造について詳細に説明する。図5に示すように、基体10は、本体11、ガイド体12、補強板13及び板ばね14等からなり、本体11には操作部材20が挿通されるガイド孔15が前後方向に形成されている。また、本体11内の底面にはガイド体12が図示しないピン等により位置決め固定され、本体11の外側の底面及び前面に添わせた補強板13が通孔13aに挿通される図示しない取付ねじ又はピン等により取り付けられる。そして、本体11は、その前方へ突出する係合凸部11Aを下枠7(図1参照。)に形成された図示しない係合孔に係合させることにより位置決めされ、左右の通孔17,17、補強板13の左右の通孔13b,13bに挿通される図示しない取付ねじにより下枠7の後面7Aに取り付けられる。なお、右側の取付ねじを隠すためのカバー18が係止片18A,18Aにより本体11に取り付けられるため、前記収納状態(図2参照。)において、これら取付ねじが目視されないことから、看者にすっきりとした印象を与えることができる。
図3及び図5に示すように、本体11のガイド孔15の前端上部の左右方向中央部にはガイド片11Bが下方に突出しており、図3〜図5に示すように、本体11のガイド孔15の上部の左右方向中央部には板ばね14が通孔14aに挿通されるピン19により取り付けられ、板ばね14の後端部には下方へ突出する略半球状の凸部14Aが設けられる。また、図5に示すようにガイド体12の上面には、後述するピン27をガイドするガイド溝12A、及び、後述する室内側操作部材21の係止片21C,21Cが係止される左右の係止溝12B,12Bが形成される。
図3〜図6に示すように、操作部材20は、室内側操作部材21及び室外側操作部材22等からなり、図4及び図5に示すように、室内側操作部材21の左右の軸受部21Eの通孔21a及び室外側操作部材22の左右の軸受部22Dの通孔22aに各々挿通される、水平軸である左右のスプリングピン24,24により、室内側操作部材21と室外側操作部材22とが連結される。軸受部22D,22D及び軸受部22E,22Eは、後述するように室内側操作部材21と室外側操作部材22とを折り畳み可能に連結するために上側に突出しており、これら軸受部22D,22D,22E,22Eは、前記ガイド孔15の前端上部の前記ガイド片11B左右の受入溝内に受け入れられ、基体11によりガイドされる。
また、図6に示すように、裏板23の通孔23cに下側から段付きピン27を挿通して軸端をかしめることにより段付きピン27は裏板23に固定され、該段付きピン27は裏板23から下側へ突出した状態となる(図3参照。)。さらに、室外側操作部材22の前側下面に裏板23を添わせた状態で、リベット26を上側から通孔22b,23bに挿通して軸端をかしめることにより、裏板23が室外側操作部材22に固定される。
室内側操作部材21の後端部の摘み21Aを持って、基体10に対して操作部材20を最も前方に押し出した状態(図1、図3及び図4(a)の状態)では、室内側操作部材21の当止片21Bが本体11の後面に当止されるとともに、前記板ばね14により下方へ弾性付勢された室内側操作部材21の係止片21C,21Cが係止溝12B,12Bに係止され、この状態では操作部材20が前後方向に移動できないため、障子4を開けた状態が保持される。また、摘み21Aを前記板ばね14の弾性付勢力に抗して持ち上げて、係止片21C,21Cの係止溝12B,12Bへの係止を解除した状態で摘み21Aを後方に引くことにより、障子4を閉じることができる。
図3〜図6に示すように、室外側操作部材22の上面には凹溝22Cが、室内側操作部材21の上面には傾斜溝21Dが形成されているとともに、前記のように室外側操作部材22の下側には段付きピン27が突出している。したがって、操作部材20が操作されて基体10に対して前後方向へスライドする際には、前記ガイド孔15に操作部材20がガイドされるとともに、これら凹溝22C、傾斜溝21Dが前記ガイド片11B(図3及び図5参照。)にガイドされ、前記のとおり軸受部22D,22D及び軸受部22E,22Eが、前記ガイド孔15の前端上部の前記ガイド片11B左右の受入溝内に受け入れられて、基体11によりガイドされ、さらに、段付きピン27がガイド溝12A(図5参照。)にガイドされるため、該スライド動作を安定かつ確実に行うことができる。
このように、基体10の本体11内に操作部材20のガイド部材を設ける構成によれば、前後方向へのスライドストロークが長い場合であっても容易に対応することができる。その上、操作部材20は板ばね14により下側のガイド体12の方向へ付勢され、ガタツキがなくなるため、操作性を向上することができる。その上さらに、摘み21Aを持って操作部材20を前方へ押し出して障子4を開ける際には、室内側操作部材21下面の係止片21C,21Cの前側の傾斜面が本体11に当接しながら操作部材20が上方へ移動するとともに、室内側操作部材21上面の傾斜溝21Dが後方が高くなるように傾斜しているため、板ばね14の下方への弾性付勢力が漸増する。したがって、操作感に変化をもたせることができるため機能性が高められる。
前記のとおり、室内側操作部材21と室外側操作部材22とは水平軸であるスプリングピン24,24を介して連結されているため、該水平軸まわりに室内側操作部材21を上側に回動させて室外側操作部材22の上側に折り畳むことができる(図8(a)参照。)。また、図5に示すように、室内側操作部材21の前端部には、その左右にばねを収容して保持する穴部であるばね収容部21b,21bが形成されており、これらばね収容部21b,21b内には圧縮コイルばね29A,29Aが挿入され、該ばねの端末部には鋼球29B,29Bが装着される。そして、これら鋼球29B,29Bは室外側操作部材22の左右の軸受部22D,22Dに向かって圧縮コイルばね29A,29Aにより弾性付勢される。
図5及び図6に示すように、室外側操作部材22の軸受部22D,22Dには、その前後に係合凹部22A,22Bが形成されており、前記鋼球29B,29Bは、室内側操作部材21を折り畳んだ状態(図8(a)参照。)で、前側の係合凹部22Aに係合し、室内側操作部材21を後方へ延ばした状態(図7参照。)で、後側の係合凹部22Bに係合する。したがって、室内側操作部材21の折り畳み操作時又は折り畳み解除操作時における所定位置でクリック感が得られる等、操作感に変化をもたせることができるため機能性が高められる。
図3、図4、図6及び図7に示すように、連結部材30は、第1連結アーム31、第2連結アーム32及びストッパ33等からなる。段付きリベット34を上側から第2連結アーム32の通孔32a、第1連結アーム31の通孔31bに挿通して軸端をかしめることにより、第2連結アーム32は第1連結アーム31により垂直軸であるリベット34まわりに回動可能に支持される。また、段付きリベット35を上側からストッパ33の通孔33a、第2連結アームの通孔32bに挿通して軸端をかしめることにより、ストッパ33は第2連結アームにより垂直軸であるリベット35まわりに回動可能に支持される。
なお、図3に示すように、段付きリベット34の頭部と第2連結アーム32の上面との間には隙間が設けられ、該隙間にはばね座金34Aが介挿されているため、第2連結アーム32は第1連結アームに圧接される。図4(a)及び図6に示すように、第1連結アーム31の前面右側には段部36が、第2連結アーム32の後面右側には段部37が形成されており、これらにより、図4(a)及び図7に示すように、後述する被操作部材40が係合する長穴38が形成される。
そして、垂直軸である段付きリベット25を上側から室外側操作部材22の通孔22c、裏板23の通孔23a、第1連結アーム31の通孔31aに挿通して軸端をかしめることにより、第1連結アーム31は室外側操作部材22により該垂直軸まわりに回動可能に支持される。
図6及び図7に示すように、被操作部材40は、ブラケット41及び段付きリベット42からなり、段付きリベット42を上側からブラケット41の通孔41aに挿通して軸端をかしめることにより段付きリベット42はブラケット41に固定される。そして、被操作部材40は、左右の通孔41b,41bに挿通される図示しない取付ねじにより下框8の後面8A(図1参照。)に取り付けられる。よって、リベット42の頭部とブラケット41の上面との間の連結ピン42Aが連結部材30の長孔38(図4(a)及び図7参照。)内に位置する状態では、連結部材30により、操作部材20と被操作部材40とが連結されており、操作部材20を前後方向に操作する操作力が障子4に伝達されるため、該操作力により障子4を開閉することができる。
第2連結アーム32の上面には係合凹部32A,32Bが形成されており、ストッパ33の下面には該係合凹部に係合可能なように下方へ突出する係合凸部33Aが形成されているため、係合凸部33Aが係合凹部32Aに係合した状態では、第2連結アーム32が第1連結アーム31に対して回動できない状態が保持される。把持部33Bを持って前記係合凸部33Aと係合凹部32Aとの係合を解除し、ストッパ33を第2アーム32に対して回動させて係合凸部33Aを係合凹部32Bに係合させた状態(図4(b)の矢印A参照。)では、第1連結アーム31に対して第2連結アーム32を垂直軸であるリベット34まわりに回動させることができるため、例えばストッパ33の把持部33Bを持って第2連結アーム32を回動させれば(図4(b)の矢印B参照。)、連結部材30の長孔38から被操作部材40の連結ピン42Aを外して、操作部材20と被操作部材40との連結を解除することができる。
連結部材30を、上記のような第1連結アーム31、第2連結アーム32及びストッパ33により構成することにより、該連結部材30に、被操作部材40との連結を容易に解除できる解除手段を備えさせることができる。該解除手段により被操作部材40を連結部材30から外すことにより障子4を全開にすることができるため、開閉窓1がすべり出し窓である場合に、障子4の両面の掃除を室内側から行うことができるというすべり出し窓の特徴を活かすことができる。
図1、図2及び図8により、窓開閉装置2を前記収納状態とするための操作について説明する。図1の開閉窓1のように障子4を開いた状態から、前記のとおり摘み21Aを持ち上げて後方に引くことにより障子4を閉じることができ、障子4を閉じた状態では、窓開閉装置2の操作部材20は後側(室内側)へ突出している。そして、この状態では、水平軸(スプリングピン24,24)は、基体10(本体11)よりも後側に位置している。前記のとおり、室内側操作部材21は水平軸(スプリングピン24,24)まわりに容易に上側に折り畳むことができるため、該折り畳み操作を行えば図8(a)に示す状態となる。
また、障子4を閉じた状態では、垂直軸である段付きリベット25(図3、図4(a)及び図7参照。)が基体10(本体11)内に位置しているとともに、本体11には後側から左側に渡る開口(切欠)16が形成されているため、図8(a)の折り畳み状態の操作部材20を図中矢印の方向に回動させることができる。したがって、操作部材20を窓枠3の枠体5(下枠7)に添う方向まで回動させると、図2及び図8(a)の収納状態となる。この状態では、室外側操作部材22の段付きリベット25の近傍にある凸片28の上面に形成された凹部28A(例えば、図7参照。)に、板ばね14の凸部14A(例えば、図3参照。図8(b)では本体11の凸部11Cの略下側にある。)が係合するため、この収納状態が保持されるとともに、該収納状態における操作部材20の位置でクリック感が得られ、操作感に変化をもたせることができるため機能性が高められる。
以上のような構成によれば、障子4を閉じた状態で操作部材20を折り畳んで収納することができることから、操作部材20の長さを長くしても障子4を閉じた状態で邪魔になることがない。したがって、操作部材20の長さを長くして前後方向への直動ストロークを比較的大きくすることができるため、障子4の開き角を比較的大きくすることができる。例えば、横幅の小さい窓に用いた場合において、操作部材の直動により障子を開閉する従来の構成と比較すると、約2倍程度の直動ストロークを確保することができる。
また、窓開閉装置2の基体10が窓枠3の枠体5の室内側面7Aに取り付けられ、該枠体5の挿通孔を通して操作部材20が前後方向へ直動し、障子4の框体6の室内側面8Aに取り付けられた被操作部材40に連結部材30により連結された操作部材20を操作して障子4の開閉を行うため、基体10、操作部材20、連結部材30及び被操作部材40が枠体5及び框体6から突出(下枠7及び下框8から上側に突出)することがないとともに、障子4を閉じた状態で操作部材20を折り畳んでコンパクトに収納することができる。したがって、障子4を開いた状態及び閉じた状態のいずれにおいても、窓開閉装置2が枠体5及び框体6に対して不必要に目立って違和感を与えることがなく、窓開閉装置2と枠体5及び框体6との一体感があるため、看者にすっきりとした印象を与えることができる。よって、窓開閉装置2により美観が損なわれることがない。
以上の説明においては、窓枠3に取り付けられた障子4を室外側へ開くことができる開閉窓1が片開き窓又は縦すべり出し窓である場合について説明したが、開閉窓1は突き出し窓や横すべり出し窓等であってもよい。また、窓開閉装置2の基体10を下枠7に取り付ける構成について説明したが、開閉窓1の構成によっては、基体10を上枠又は横枠に取り付けてもよい。
また、以上の説明においては、基体10を窓枠3の枠体5の下枠7の室内側面7Aに取り付け、操作部材20が下枠7の挿通孔を通って室内外方向へ延びるものであり、障子4を閉じた状態で室内側へ突出する操作部材20を、基体10よりも室内側に位置する水平軸(スプリングピン24,24)まわりに上側へ折り畳み可能、かつ、基体10内に位置する垂直軸(段付きリベット25)まわりに回動可能としてなる構成について説明したが、基体10の取付箇所等に応じて、操作部材を垂直軸まわりに折り畳み可能に構成してもよいし、垂直軸まわりに回転可能に構成してもよい。すなわち、操作部材は、障子4を閉じた状態で、その長さを短縮可能としたものであればよく、短縮した状態で窓枠3に添うように回動可能としたものでればよい。なお、本実施の形態のように、基体10よりも室内側に位置する水平軸まわりに上側へ折り畳み可能、かつ、基体10内に位置する垂直軸まわりに回動可能としてなる構成を採用すれば、前記操作部材の長さの短縮及び回動を簡素な構成により安定かつ確実に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る開閉窓の障子を開いた状態を示す要部拡大斜視図である。 同じく障子を閉じた状態を示す要部拡大斜視図である。 本発明の実施の形態に係る窓開閉装置の構成を示す縦断正面図である。 同じく平面図であり、(a)は連結部材により操作部材及び被操作部材を連結した状態を、(b)は解除手段により被操作部材との連結を解除した状態を示している。 同じく分解斜視図である。 同じく分解斜視図である。 連結部材による被操作部材の連結構造を示す斜視図である。 障子を閉じた状態における窓開閉装置を示す斜視図であり、(a)は室内側操作部材を折り畳んだ状態を、(b)は操作部材を窓枠の枠体に添う方向まで回動させた状態を示している。
符号の説明
1 開閉窓
2 窓開閉装置
3 窓枠
4 障子
5 枠体
6 框体
7 下枠
7A 室内側面
8 下框
8A 室内側面
10 基体
11 本体
11A 係合凸部
11B ガイド片
11C 凸部
12 ガイド体
12A ガイド溝
12B 係止溝
13 補強板
14 板ばね
14A 凸部
15 ガイド孔
16 開口
17 通孔
18 カバー
18A 係止片
19 ピン
20 操作部材
21 室内側操作部材
21A 摘み
21B 当止片
21C 係止片
21D 傾斜溝
21E 軸受部
21b ばね収容部
22 室外側操作部材
22A,22B 係合凹部
22C 凹溝
22D 軸受部
23 裏板
24 スプリングピン(水平軸)
25 段付きリベット(垂直軸)
26,27 リベット
27 段付きピン
28 凸片
28A 凹部
29A 圧縮コイルばね
29B 鋼球
30 連結部材
31 第1連結アーム
32 第2連結アーム
32A,32B 係合凹部
33 ストッパ
33A 係合凸部
33B 把持部
34,35 段付きリベット
34A ばね座金
36,37 段部
38 長孔
40 被操作部材
41 ブラケット
42 段付きリベット
42A 連結ピン

Claims (2)

  1. 窓枠に取り付けられた障子を室外側へ開くことができる窓を開閉する窓開閉装置であって、
    前記窓枠の枠体に取り付けられた基体と、
    該基体により室内外方向にスライド可能に支持されて室内外方向に延び、前記障子を開閉する操作部材とを備え、
    該操作部材は、前記障子を閉じた状態で、その長さを短縮可能としたものであるとともに、窓枠に添うように回動可能としたものであり、
    前記障子を閉じた状態で室内側へ突出する前記操作部材を、前記基体よりも室内側に位置する水平軸まわりに上側へ折り畳み可能、かつ、前記基体内に位置する垂直軸まわりに回動可能としてなる窓開閉装置。
  2. 前記操作部材の上面から上側に突出するように形成された、前記水平軸の軸受部を受け入れる受入溝を前記基体に形成してなる請求項記載の窓開閉装置。
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