JP7057725B2 - サッシ窓枠構造 - Google Patents
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Description
上記窓開閉装置では、窓枠の下枠に固定されたブラケットの略中央に固定された基体に支持されて、略前後方向(室内外方向)に延びる操作軸と、該操作軸の後側(室内側)に連結されたオペレータハンドルとを有しており、オペレータハンドルを回転軸を中心にして円運動をさせるため、基体の上下に回転させる必要があり、基体の高さレベルを中心として上下に広い範囲の回転軌跡を描くことになり、基体を幅広く設定する必要があり、省スペースを図ることができないし、デザイン上も問題があった。
同様に、網戸を固定するレール状の溝は、例えば特開2016-166501号に見られるように、窓枠の開閉窓を取り付ける位置より内側(室内側)に設けられている。
そして、網戸は網本体の周囲に固着されたゴムの枠体を前記溝に押し込んでサッシに固定している。
ここで、網戸は前記溝から網本体を取り外すために、外側(室外側)に突出するように抜き取り片を突出させており、該抜き取り片を引っ張って前記網戸のゴムの枠体を溝から外して取り外すようになっている。
これは内側に突出させると、サッシの窓枠上に露出することになるので、下枠などの枠体がプラット面とならず、美観上も問題があるためであった。
操作ハンドルの回転で作動アームを枢動させサッシの窓枠と框の間に連結されたリンク機構を介して前記框を開閉方向に枢動させると共に、前記窓枠で框より室内側に網戸の取付溝を設けたサッシ窓枠構造において、
網戸が、網本体の周縁に弾性縁部を有して網戸の取付溝に嵌合しており、
該網戸の弾性縁部の室内側の面に網戸取外し片を設けて窓枠側に突出させており、
窓枠には、閉じた際に窓枠と同一面となる開閉自在な外蓋片を有し、前記網戸取外し片を窓枠の内部に収納する取外し片収納部が設けられると共に、
前記操作ハンドルには、前記リンク機構を作動させる作動アームに設けられたボルト型回転軸に嵌合し、切替部の操作で回転方向を正転方向または逆転方向に切替可能に回転させるラチェット機能と、該ラチェット機構を回転させるハンドル部とを有しており、
前記窓枠には、操作ハンドルの不使用時に少なくとも操作ハンドルの上面が障子枠と同一面となる収納用の凹部または収納時に上面開口を塞いで上面が窓枠と同一面となる外蓋部を有する操作ハンドル収納部が形成されてなることを特徴とする。
請求項2の発明では、
前記操作ハンドルが、窓開口部に固定される窓枠または窓枠に連結された基台部に設けられており、前記窓枠または基台部に操作ハンドルを没入させる凹部からなる収納部が設けられており、前記操作ハンドルが前記収納部に出没可能な昇降機構を有していることを特徴とする。
請求項3の発明では、
前記操作ハンドルが、窓開口部に固定される窓枠または窓枠に連結された基台部に設けられており、前記窓枠または基台部に操作ハンドルを没入させる操作ハンドル収納部が設けられており、前記操作ハンドルがグリップ部分が折れ曲って窓枠上に突出し、該突出したグリップ部分を回転操作しうることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、
前記操作ハンドルを凹部内に押し下げた際に押し下げられた収納姿勢に保持する収納保持手段と、該収納保持手段の拘束を解いて操作ハンドルを凹部より上方に押し上げる付勢手段と、操作ハンドルを使用高さ位置に保持する高さ保持手段とが設けられていることを特徴とする。
また、操作ハンドルを使用しない場合には、サッシの枠や基板内に没入させることができるので、サッシの枠回りに突出することがなく、広々としたデザインを自治源でき、例えばサッシ枠で障子枠を合わせて隠すようなフレームインのデザインを有するサッシ窓枠構造においても、そのデザインを一層向上させることができる。
図1~図2、図5に示す実施例1の開閉窓となるサッシ1は、窓の開口部に固定される正方形または長方形のサッシ枠3と、該サッシ枠3に沿って窓ガラス2を囲む障子枠(框)4を取付け、該障子枠4を、サッシ枠3との間に連結されたリンク機構5を介して開閉する構造を有している。
本実施例では、障子枠4の自由端側をサッシ枠3から離間させて障子枠4を開くリンク機構5と、該リンク機構5を操作ハンドル8に連結され操作ハンドル8の操作で開方向に変位させる作動アーム6とを有しており、図示例ではサッシは障子枠4の下枠40が室内側から室外側へ開くすべり出し窓の構造からなっている。
図示例のすべり出し窓の場合は、サッシ枠3の下枠30上に操作ハンドル8が取り付けられている。
このボルト型回転軸61は操作ハンドル8によって回転される。
そして、作動アーム6は、先端がリンク機構5に枢着され、基端は前記ボルト型回転軸61を介して操作ハンドル8に連動可能に連結されている。
従って、リンク機構5は、操作ハンドル8によって枢動する作動アーム6の変位によって、リンク機構5をサッシを開閉する方向に伸張または短縮させて前記障子枠4の下枠40を室外方向または室内方向に向かって平行移動させる。
図示例では、上記ボルト型回転軸61は、上向きに略垂直に伸びている。
本実施例では、障子枠4の上枠41がサッシ枠3の上枠31に枢着され、障子枠4の上枠40が自由端となる構造からなるが、逆に障子枠4の上枠41側が開く場合には、障子枠4の下枠40がサッシ枠3の下枠30に枢着され、障子枠4の上枠41が自由端となり、リンク機構5はサッシ枠3の上枠31と障子枠4の上枠41との間に介設される(図示せず)。
また、リンク機構5は、サッシ枠3に対する障子枠4の開閉方向に対応するものであればよく、平行リンク機構に限らず、右または左へドア式に枢動するリンク機構であってもよい。
前記作動アーム6の先端は、リンク機構5に連動可能に連結されるが、図示例では、所定のリンク部材5’の中途位置に形成された長孔51に沿って摺動自在に枢着されている。
そして、上記リンク部材5’の先端は、サッシ4の障子枠4に固定された長孔を有する連結金具45の長孔46にスライド可能に枢着されている。
これにより、作動アーム6のボルト型回転軸61を基点にした枢動は、枢動変位するリンク部材5’を介して障子枠4の下枠40を平行移動させることができる。
この場合も前記実施例と同様に作動アーム6のボルト型回転軸61を基点にした枢動は、リンク機構5を介してサッシ4の可動枠41を平行移動させることができる。
この発明のリンク機構5は、サッシ4の障子枠4の自由端側を平行移動または枢動により窓を開閉する方向に変位することができればよく、公知の1または複数のリンク部材を用いたリンク機構を用いることができる。
操作ハンドル8は、前記作動アーム6のボルト型回転軸61と噛合する係合受部と一体のドライブギアとを有しており。該ドライブギアはクロウ(爪部)によって1個所または2個所で支持されており、ドライブギアの回転方向が一方向に拘束され逆進できない公知構成からなっているので説明を省略する。
ラチェット機構80の一例を示せば、実開平6-666号公報、特開2002-307318号公報などの公知構造が知られている。
ここで、操作ハンドル8は、前述のように作動アーム6のボルト型回転軸61の回転方向に対応して回転するように、操作ハンドル8の係合受部およびドライブギアが配置されている。
このように、リンク機構5は、サッシ窓の開く方向に対して伸縮するリンク機構または枢動するリンク機構5であり、先端は障子枠4の開く(自由端となる)側の枠に枢着され、作動アーム6は上記リンク機構5を開閉方向に変位するように枢動し、該作動アーム6の基端の枢軸となるボルト型回転軸61に直接にまたは中継する伝動リンクを介して操作ハンドル8が連結される。
即ち、操作ハンドル8は任意の角度だけ部分的にサッシを開く方向に回転させることができる。
即ち、図示例では、サッシ枠3の下枠30上に、操作ハンドル8が、障子枠4の下枠40と平行の向きとなるように前記下枠30に前記操作ハンドル収納部10が形成されている(図3、図4参照)。
前記操作ハンドル収納部10の上面には操作ハンドル収納部10の開口を塞ぐ方向に付勢されたカバー(図示省略)を設けてもよい。
このカバーは、操作ハンドルを押し込む際にハンドルの下降によって内側に折れ曲がって操作ハンドル収納部10の開口を空け、ハンドルの上昇によって付勢力で復帰し操作ハンドル収納部10の開口を塞ぐ構成でよい。
そして、作動アーム6のボルト型回転軸61または操作ハンドル8には上下に昇降する出没機構が設けられていることが好ましい。
図示例では、操作ハンドル収納部10が、操作ハンドル8のハンドル部分を収納する操作ハンドル収納部本体11と、該操作ハンドル収納部本体11の先端に連設されて段違い状に深くなる付勢収納部12とからなっている。
なお、作動アーム6の摺動が規制されないように付勢収納部12の一側には開口13が形成されている。
この場合には、操作ハンドル8を実線で示す使用位置から押し下げることで、作動アーム6も連動して下降し、操作ハンドル8を操作ハンドル収納部10の収納部本体11の凹部に収納することができる。
この場合、回転軸61は操作ハンドル収納部10の先端の付勢収納部12に配置されておりスプリングなどの付勢手段Sで上向きに付勢されている。
上記回転軸61は断面が多角形の軸からなっており、作動アーム6は回転軸61との連結部分を回転軸61の断面多角形と整合する多角形の孔として、回転軸61だけを上下に摺動可能とし、回転軸61の回転方向にのみ連動しする構成となっている。
また、図示例では、前記回転軸61の下方に掛止部62が形成されており、付勢収納部12の底部に設けられたスプリングSの上端が前記掛止部に掛止められて回転軸61を上方に付勢している。
操作ハンドル8の出没構造は、その他、公知の出没構造を用いてもよい。
図9で例示する保持手段9は、一方が、操作ハンドル収納部10の側壁にプランジャ91を埋設し、先端のボール92だけが僅かに突出する構成を有しており、他方が、操作ハンドル8の操作ハンドル収納部10への収納時に前記ボール92と整合する位置に、前記ボール92を係合する略半球状の凹部93からなっている。
あるいは、収納部本体11の底面をハンドル8の収納位置より更に下方に離間させておくことで、収納位置のハンドル8を強く下に押し込むことで前記保持手段9のロックから外し、付勢手段Sの付勢力を高めて、その反発力で使用位置に自動的に戻すなどの構造でもよい。
保持手段9には、プランジャのボールと半球状の凹部との組合せに限らず、操作ハンドル収納部10内に設けられて、ハンドル8の下降時にハンドル8の上昇を拘束する拘束方向に付勢された拘束バー、その他の公知の手段を用いることができる。
例えば、係合受部の下端が回転軸61の下部に係合する凸部を有する構造などを設けておけばよい。
その他この発明は、上記構造に限定されるものではなく、要するに、この発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更することができる。
この操作ハンドル8は、基本構造は前述のラチェット機構を内蔵したものであるが、グリップとなるハンドル81の構造が異なっている。
即ち、操作ハンドル収納部10内にはハンドル81を除き、操作ハンドル8のラチェット機能を有する主要部82は没入したままとなっている。
ここで上記主要部82は平面視略円形状となっていることが好ましい。
上記主要部82に対応する操作ハンドル収納部10とのクリアランスは、後述のようにハンドルを折り曲げた状態で主要部82が回転しうるクリアランスが設けられていればよい。
図示例では、前記ヒンジ部を2個所設けておき、主要部82から第1関節部83を直角に折り曲げ、第2関節部84を水平に折り曲げる。
図示例では、各関節部は90°折れ曲がる構造となっているが、この発明では操作しやすい任意の角度に折れ曲がるようにしてもよい。
この実施例では、関節部は1個所だけでもよいし2個所以上の複数個所でもよい。
上記構成の場合、主要部82と作動アーム6とは、昇降させる必要がなく、一定位置に維持した状態で操作できるので便利である。
図11に示すように、本実施例では、サッシ枠3の下枠30で、障子枠4のレールより内側(室内側)に網戸20を固定するための取付溝25が設けられている。
前記網戸20は、ネット状の網本体21の周縁にゴムまたはエラストマーのシール材からなる弾性縁部22を固定した構造からなっている。
該網戸20の弾性縁部22の室内側の面には、リボン状の網戸取外し片26の基端が接着されている。
この網戸取外し片26は、前記取付溝25からサッシ枠3(図示例では下枠30)上に突出するので、網戸20を取り外す際には、上記網戸取外し片26を引っ張ることで、前記弾性縁部22の1部を取付溝25から外すことができ、そこをきっかけとして網戸20の全周の弾性縁部22を外して網戸20を取り外すことができる。
そこで、この発明では、サッシ枠3の下枠30に網戸取外し片26を収納する取外し片収納部32が形成される。
即ち、外蓋片35は、下枠30に連結する可撓性または弾性を有する連結片36を介して分離しないように繋がっており、下枠30の前記空間Sの開口縁部に形成された係合段部33に外蓋片35の外周縁部35aが係合するようになっている(図12参照)。
外蓋片35を開く場合は、外蓋片35を取外し片収納部32の上面の隙間37から押し上げて開いて、収納されている網戸取外し片26を使用することができる。
上記外蓋片36の取外し片収納部32への係合や、連結部は公知の構造に置き換えてよい。
本実施例では、取外し片収納部32はサッシ枠3の下枠30に配置した例を示したが、左右のサッシ枠のいずれか一方に設けるものでもよい。
その他、要するにこの発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
2 窓ガラス
3 サッシ枠(窓枠)
4 障子枠(框)
5 リンク機構
6 作動アーム
7 拘束部材
8 操作ハンドル
8a 切替レバー
9 保持手段
10 収納部
20 網戸
21 網本体
22 弾性縁部
25 網戸の取付溝
26 網戸取外し片
30 サッシ枠の下枠
30’サッシ枠に固定される基台部
31 上枠
32 取外し片収納部
33 係合段部
35 外蓋片
35a 外周縁部
36 連結片
s 40 障子枠の下枠
61 ボルト型回転軸
80 ラチェット機構
81 ハンドル
82 主要部
83 第1関節部
84 第2関節部
Claims (4)
- 操作ハンドルの回転で作動アームを枢動させサッシの窓枠と框の間に連結されたリンク機構を介して前記框を開閉方向に枢動させると共に、前記窓枠で框より室内側に網戸の取付溝を設けたサッシ窓枠構造において、
網戸が、網本体の周縁に弾性縁部を有して網戸の取付溝に嵌合しており、
該網戸の弾性縁部の室内側の面に網戸取外し片を設けて窓枠側に突出させており、
窓枠には、閉じた際に窓枠と同一面となる開閉自在な外蓋片を有し、前記網戸取外し片を窓枠の内部に収納する取外し片収納部が設けられると共に、
前記操作ハンドルには、前記リンク機構を作動させる作動アームに設けられたボルト型回転軸に嵌合し、切替部の操作で回転方向を正転方向または逆転方向に切替可能に回転させるラチェット機能と、該ラチェット機構を回転させるハンドル部とを有しており、
前記窓枠には、操作ハンドルの不使用時に少なくとも操作ハンドルの上面が障子枠と同一面となる収納用の凹部または収納時に上面開口を塞いで上面が窓枠と同一面となる外蓋部を有する操作ハンドル収納部が形成されてなることを特徴とするサッシ窓枠構造。 - 前記操作ハンドルが、窓開口部に固定される窓枠または窓枠に連結された基台部に設けられており、前記窓枠または基台部に操作ハンドルを没入させる凹部からなる収納部が設けられており、前記操作ハンドルが前記収納部に出没可能な昇降機構を有していることを特徴とする請求項1に記載のサッシ窓枠構造。
- 前記操作ハンドルが、窓開口部に固定される窓枠または窓枠に連結された基台部に設けられており、前記窓枠または基台部に操作ハンドルを没入させる操作ハンドル収納部が設けられており、前記操作ハンドルがグリップ部分が折れ曲って窓枠上に突出し、該突出したグリップ部分を回転操作しうることを特徴とする請求項1に記載のサッシ窓枠構造。
- 前記操作ハンドルを凹部内に押し下げた際に押し下げられた収納姿勢に保持する収納保持手段と、該収納保持手段の拘束を解いて操作ハンドルを凹部より上方に押し上げる付勢手段と、操作ハンドルを使用高さ位置に保持する高さ保持手段とが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のサッシ窓枠構造。
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