JP7377140B2 - 建具 - Google Patents
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Description
枠5は、上枠6と下枠7と左右の縦枠8,8とを枠組みして構成され、浴室と脱衣室との間の開口部に取付けられる。枠5の脱衣室側から見て略左半分の開口部には固定パネル9が取付けられており、枠5の脱衣室側から見て略右半分の開口部を戸1で開閉するようになっている。
戸1は、上框10と下框11と戸先框12と戸尻框13とを框組みし、その枠内にパネル14を嵌め込んで構成してある。戸先框12には、上下方向の中間部に戸1を開閉操作するための引手15が取付けてある。また、戸先框12の上部には、戸1を閉鎖する際の指挟みを防止するための指挟み防止装置16を設けてある。
ケース17は、戸先側が開口した箱型に形成され、図2に示すように、脱衣室側及び浴室側の壁の下部に上下方向の長孔18が形成してあり、その長孔18に指挟み防止ストッパー2の脱衣室側及び浴室側に突出して設けた突軸19が係合している。長孔18は、上下方向の中間部に指挟み防止ストッパー2の突軸19の外径よりも僅かに幅が狭い軸係止部20を有しており、通常の使用状態では突軸19が長孔18の下部に位置している。また、ケース17内の上部には、係止部4が下向きに突出して設けてある。
戸1を閉鎖する際には、図1(b)と図4に示すように、操作部3を片方の手でつまんで反時計方向に90°回転させて指挟み防止ストッパー2を起こして戸1内に没した状態にし、その状態でもう片方の手で引手15を持って戸1を閉める。その後、操作部3から手を離し、引手15を持って戸1を開けると、指挟み防止ストッパー2は突軸19に対して戸尻側よりも戸先側が重くなっているため、指挟み防止ストッパー2が自動的に倒れて戸先より突出する。
指挟み防止機能が必要ない場合には、操作部3を回転操作して指挟み防止ストッパー2を戸内に収納した後、図1(c)と図5に示すように、操作部3を上方にスライドさせる。すると、指挟み防止ストッパー2の突軸19がケース17の長孔18の軸係止部20の上側に係止して下がらないように保持されると共に、ケース17の係止部4に指挟み防止ストッパー2の被係止部23が係止することで、指挟み防止ストッパー2が倒れないように保持され、指挟み防止ストッパー2が働かない状態になる。
指挟み防止ストッパー2は、図8に示すように、先端部35が軟質樹脂で形成され、他の部分が硬質樹脂で形成されている。これにより、指挟み防止ストッパー2が縦枠8に当たったときの衝突音が抑えられ、また、万が一指挟み防止ストッパー2と縦枠8との間に指が入ったとしても、先端部35が軟質であることから痛みが軽減され、安全である。
また、指挟み防止ストッパー2は、戸先側に膨出部22を有しない単純な長方形の板状となっており、図9に示すように、起こしたときにケース17内に全体が収納されるようになっている。指挟み防止ストッパー2の突軸19は、起こした状態で戸尻側に偏心した位置に設けてあり、そのため指挟み防止ストッパー2を上方にスライドしない状態(図9)で戸1を開けると指挟み防止ストッパー2が自重で倒れる。
このように本実施形態の指挟み防止装置16は、操作部3と共に上下動する台座38を有し、台座38で操作部3の軸(棒)25が通る長孔37を隠したことで、操作部3の直径を小さくすることができる。操作部3の直径を小さくしたことで、見付面の幅の狭い戸先框12に取付けても操作部3が戸先框12の見付面からはみ出さず、意匠性が良い。
指挟み防止ストッパー2に設けた突起34をケース17のガイド溝33に係合することで、指挟み防止ストッパー2が倒れた状態では操作部3を上方にスライドできないようにしてある点は、先に説明した変形例(図8~10)と同様である。
ケース17には、指挟み防止ストッパー2の突軸19が係合する長孔18が設けてある。長孔18は、下側に指挟み防止ストッパー2の突軸19が回転自在な円孔部28を有し、その上方に連続して矩形溝29が形成してある。矩形溝29は、溝幅が指挟み防止ストッパー2の突軸19の短辺の長さと略同じにしてあり、矩形溝29には突軸19の突起27が係止する窪み30が設けてある。ケース17の戸先側の面には、指挟み防止ストッパー2が出入りする開口部が設けてあり、開口部の上方に垂下壁32が設けてある。
操作部3は、図17,20に示すように、戸先框12の脱衣室側と浴室側の両方に設けられ、指挟み防止ストッパー2の突軸19に挿通した棒25で指挟み防止ストッパー2と連結されている。
縦枠8には、指挟み防止ストッパー2の鈎部26が係脱する錠受け31が設けてある。
戸1を閉鎖する際には、図15(b)と図18に示すように、操作部3を片方の手でつまんで反時計方向に90°回転させて指挟み防止ストッパー2を起こして戸1内に没した状態にし、その状態でもう片方の手で引手15を持って戸1を閉める。その後、操作部3から手を離し、引手15を持って戸1を開けると、指挟み防止ストッパー2は突軸19に対して戸尻側よりも戸先側が重くなっているため、指挟み防止ストッパー2が自動的に倒れて戸先より突出する。
指挟み防止ストッパー2を戸1内に収納して戸1を閉鎖した後、図15(c)と図19に示すように、操作部3を上方にスライドさせると、指挟み防止ストッパー2の突軸19がケース17の長孔18の矩形溝29に挿入され、突軸19の突起27が矩形溝29の窪み30に係止することで、指挟み防止ストッパー2は倒れが規制された状態で下がらないように保持され、尚且つ指挟み防止ストッパー2の鈎部26が縦枠8の錠受け31に係止し、戸1が閉鎖状態でロックされる。この状態で戸1を開けようとすると、指挟み防止ストッパー2が倒れる方向に引っ張られるが、指挟み防止ストッパー2がケース17の垂下壁32に係止するため、指挟み防止ストッパー2の倒れが規制される。
第1実施形態の建具は、指挟み防止ストッパー2の軸(突軸)19が挿通される上下方向の長孔18を有し、長孔18は上下方向の中間位置に幅の狭い軸係止部20を有し、軸19を上方にスライドさせると軸19が軸係止部20に係止して長孔18の上位置に保持されるので、簡単な構造で指挟み防止ストッパー2を戸1内に収納・保持できる。
第2実施形態の建具は、指挟み防止ストッパー2は戸1内に収納して上方にスライドさせると枠(縦枠の錠受け31)に係止して戸1を閉鎖状態にロックするので、一つの部品で指挟みの防止と戸のロックが行え、合理的である。
指挟み防止ストッパー2は、起きた姿勢のときに軸19に対して戸尻側よりも戸先側が重くなっていることで、戸1を開けたときに指挟み防止ストッパー2が自重で倒れるので、いちいち指挟み防止ストッパー2を倒す操作が不要で、ストッパーを掛け忘れることもない。
本建具は、指挟み防止ストッパー2を収納するケース17を有し、ケース17に指挟み防止ストッパー2の係止部4を有するので、指挟み防止ストッパー2をケース17ごと戸1に取付ければよく、指挟み防止ストッパー2を戸1に容易に取付けできる。
2 指挟み防止ストッパー
3 操作部
4 係止部
29 矩形溝(係止部)
32 垂下壁(係止部)
Claims (1)
- 戸と指挟み防止ストッパーと操作部とを備え、指挟み防止ストッパーは、起倒により戸の戸先より出没するものであって、戸を開けたときに戸の戸先より突出するものであり、指挟み防止ストッパーが戸内に没した状態で操作部を操作して指挟み防止ストッパーを上方にスライドさせると、指挟み防止ストッパーが戸の係止部に係止して倒れないように保持されることを特徴とする建具。
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