JP2010174588A - ロック装置及びそれを用いた扉 - Google Patents

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    • E05B63/0073Override systems, e.g. allowing opening from inside without the key, even when locked from outside by withdrawal of the entire lock unit

Abstract

【課題】高強度のロック装置を採用しながら操作性及び見栄えを向上する
【解決手段】閉扉状態と開扉状態とに切り換えられ、かつ常時開方向へ付勢されている扉9Bに用いられて、閉扉状態で受け部55aに係脱するロック部材2を有したロック装置5において、扉に配設されてホルダー2を摺動可能に支持しているケース1と、ホルダー上側に付勢力に抗して転倒可能に枢支されたラッチ3と、ホルダー2に摺動可能かつラッチ3に接離可能に配設されている規制板35と、規制板35及びホルダー2を介してラッチ3を受け部8dと係合する方向へ付勢している付勢手段と、規制板35の摺動を制御して扉を付勢力に抗して開から閉方向へ押すことでラッチ3を規制板35にて転倒規制した状態で受け部8dに係合保持し、扉を再度閉方向へ押すことで規制板35をラッチ3から離間して該ラッチの係合を解除可能にする動作履歴に設定されたカム機構(39,P)とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、扉に対する押し操作により扉を閉扉状態に保つよう係合し、次の押し操作により係合解除するロック装置及びそれを用いた扉に関する。なお、対象の扉は、本体側開口部に対し一端側を支点(この一端側は形態例のごとくガイドレール等に沿って移動される構成を含む)として回動されることで本体側開口部を塞ぐ閉扉状態と開放する開扉状態とに切り換えられるタイプである。好ましくは、クローゼットや間仕切り等に用いられて折り畳み展開しつつ移動可能な中折れ式扉(折戸)である。
例えば、従来の中折れ式扉では、扉同士がロック装置により閉扉状態に保持されると共に、扉同士を連結している蝶番が付勢手段を有しその付勢力により閉扉状態での係合や保持作用を補う場合もある。また、従来構造では、ロック装置の係合解除と共に扉を開方向へ引く際の取っ手が必要となるため、見栄えが扉の意匠面側の取っ手により悪くなる。特許文献1はその対策例を開示している。構造特徴は、操作時に使用する取っ手として、扉に設けられる手掛け用凹所を蝶番(ヒンジ)との関係で見えにくく設けることで外観性を向上したものである。また、公知技術には、取っ手の一種としてワンプッシュで扉表面に没入させ、この状態で再度プッシュすることにより扉表面に突出する出没式取っ手にした構成、閉扉状態における扉のばた付きを押さえるための手段として、レール内に納めるためのキャッチ部材を設けた構成もある。
特開2008−240377号公報
特許文献1の構造では、手掛け用凹所を小さくするほど見栄えを改善できるが、凹所を小さくすると操作性が悪くなる。また、出没式取っ手では、扉表面を完全には平面にできず操作もその分面倒となる。キャッチ部材を用いる構造では、キャッチ部材の取付精度に煩わされたり操作性もその分面倒となる。なお、従来のロック装置には、扉を最初の押し操作により本体側に係合保持し、次の押し操作により係合解除するプッシュ・プッシュ係止機構(例えば、特開2006−214105号公報に開示の構成)がある。しかし、この構造では、ロック装置と該ロック装置に係脱する棒状係脱部材(ストライカ等と称されている)を必須としている関係で、係合強度に制約され易く、扉がクローゼット等のごとく大型かつ重くなったり中折れ式になると適用困難となる。
本発明の目的は以上のような背景から、閉扉状態で本体の開口部側に設けられた係止用受け部に係脱、つまり突出係合したり係合解除するロック部材を有した高強度のロック装置として、特に、扉が開から押されることで閉扉状態に係合保持され、閉扉状態から再び押されることで係合解除され、かつ開方向へ付勢力で回動されるようにし操作性及び見栄えを向上することにある。
上記目的を達成するため本発明は、形態例を参照して特定すると、本体側開口部に対し一端側を支点として回動されて前記開口部を塞ぐ閉扉状態と開放する開扉状態とに切り換えられ、かつ常時開方向へ付勢されている扉9Bに用いられて、閉扉状態で前記開口部側の係止用受け部8dに係脱するラッチ3を有したロック装置において、前記扉9Bに配設されてホルダー2を摺動可能に支持しているケース1と、前記ホルダー2の上側に付勢力に抗して転倒可能に枢支されている前記ラッチ3と、前記ホルダー2に摺動可能かつ前記ラッチ3に接離可能に配設されている規制板35と、前記規制板35及びホルダー2を介して前記ラッチ3を前記受け部8dと係合する方向へ付勢している付勢手段(S1又は/及びS2)と、前記規制板35の摺動を制御して、前記扉を付勢力に抗して開から閉方向へ押すことにより前記ラッチ3を前記規制板35にて転倒規制した状態で前記受け部8dに係合保持し、前記扉を再度閉方向へ押すことにより前記規制板35を前記ラッチ3から離間して該ラッチの係合を解除可能にする動作履歴に設定されたカム機構(39,P)とを備えていることを特徴としている。
以上の本発明は、請求項2〜6のごとく具体化されることがより好ましい。すなわち、(1)前記ケース1に対し前記ホルダー2と同方向に摺動可能に支持されている第2ホルダー4と、前記第2ホルダー4にばね部材S4を介して出没可能に支持されていると共に、前記開口部側で前記受け部に並設されている仮受け部(8d)に係脱される補助ラッチ45と、前記ケース側に枢支した状態で一端側を前記第2ホルダー4に連結し、他端側を前記ホルダー2に連結しているシーソレバー28とからなる押し込み防止手段を有し、前記扉9Bが開から閉方向へ押される過程で、前記第2ホルダー4が前記ホルダー2及びシーソレバー28を介して上昇され、前記補助ラッチ45が付勢力により突出し前記仮受け部(8d)と一時的に係合して前記扉を閉扉状態に保った後、前記ラッチ3が前記受け部8dに対し前記補助ラッチ45の係合解除前に係合してその閉扉状態に保持する構成である(請求項2)。なお、前記仮受け部と前記受け部とは、本体側開口部の対応部に独立して設ける構成以外に、形態例のごとく本体側開口部に設けられて扉を回動したり移動するためのガイドレールの凹溝やガイド用凹溝を利用する構成でもよい。また、ラッチと補助ラッチとは、通常、扉開閉方向の形状として逆形状に形成される。好ましくは、形態例のごとくラッチは前側(扉開方向にある側)が係止用の略垂直面で後側(扉閉方向にある側)が解除用傾斜面である。逆に、補助ラッチは前側が解除用傾斜面で後側が係止用の略垂直面である。
(2)前記カム機構は、前記規制板3に設けられたカム溝39及び前記ケース1に設けられて前記カム溝をトレースするピンPからなり、前記扉9Bが閉扉状態から更に閉方向へ押され、押し力が解放されて開方向へ動いたときに、前記規制板35の摺動を規制した状態で前記ラッチ2を付勢力に抗して転倒可能にする構成である(請求項3)。
(3)前記押し込み防止手段は、前記第2ホルダー4が前記シーソレバー28を介して上昇された後、制動されながら下降されるようにするダンパー手段53を有している構成である(請求項4)。
(4)前記扉9Bに固定されて前記ケース1を転倒可能に枢支する取付ベース6と、前記ケース1を前記取付ベース6の正規位置に付勢している付勢手段S6とを有し、前記ラッチ3が前記受け部8dと係合した状態で、前記ケース1が所定大の振動を受けると転倒して前記係合を解除可能となる構成である(請求項5)。
(5)これに対し、請求項6は以上の各ロック装置を用いた扉を特定したものである。この場合、より好適な扉構造としては、各形態に示したごとく扉がガイドレールに沿って折り畳み展開しつつ移動可能な中折れ式扉である。
請求項1の発明では、閉扉状態で本体の開口部側に設けられた係止用受け部に係脱、つまり係合したり係合解除するラッチを有した高強度のロック装置構造を採用しながら、カム機構を含む簡単な構造により、扉に対する押し操作により扉を開から閉扉状態に切り換えたり、次の押し操作により係合解除して開扉状態に切り換えるため、操作性を良好にでき、しかも従来の取っ手を不要にして外観性も向上できる。
請求項2の発明では、押し込み防止手段により補助ラッチがラッチに先行して仮受け部に係合した状態で、ラッチが受け部に係合(つまり本止め)するため、扉を閉じる際の押し操作時の急激な押圧動作によってもラッチによる本止めが確実に行われるようになり、それによって誤作動を未然に防止できる。
請求項3の発明では、カム機構が規制板側のカム溝及びケース側のピンからなり、閉扉状態から扉を開に切り換える操作に連動して規制板の摺動を規制制御してラッチを付勢力に抗して転倒可能にするため受け部に対するラッチの係脱構造を簡易化できる。
請求項4の発明では、ダンパー手段が第2ホルダーの下降、つまり仮受け部に対する補助ラッチの係合状態から係合解除されるまでの時間を遅らせ、その遅延時間に比例して受け部に対するラッチの係合をより確実に行えるようにする。
請求項5の発明では、例えば、子供が扉で開閉される本体側開口部の内側(収納室等)に閉じこめられた場合等の非常時において、扉の背面から扉を叩く等して所定大の振動を加えるだけで、ロック装置が付勢力に抗して強制的に転倒しながら係合解除するため、異常事態(人が扉の背面側空間に閉じ込められたとき等)に無理開き可能にして信頼性及び安全性を向上できるようにする。
請求項6の発明では、扉として、請求項1〜5の作用効果を具備できる。扉が形態に示したごとく扉の他端の移動を案内するガイド用凹溝、或いはガイドレールがある場合はそのガイドレールの凹溝に沿って折り畳み展開しつつ移動可能な中折れ式扉であれば、係止用受け部として前記凹溝を利用できる。
図1は本発明を適用したロック装置を備えた中折れ式の扉を示し、(a)は扉の意匠面側から見た概略斜視図、(b)は背面側から見た概略斜視図である。 図2は上記蝶番の一部を破断して示す概略斜視図である。 図3は上記ロック装置の全体構成を示す概略分解斜視図である。 図4は上記ロック装置の主要部を拡大して示す分解斜視図である。 図5は上記ロック装置の扉側への取付構造及び蝶番との関係を示す説明図である。 図6(a)〜(c)は扉を開から閉方向へ押している状態におけるロック装置の要部、押し込み防止手段、それら両者の関係を示す模式作動図である。 図7(a)〜(c)は扉が押し込み防止手段で一時的に閉扉状態にされた状態でのロック装置の要部、押し込み防止手段、それら両者の関係を示す模式作動図である。 図8(a)〜(c)は扉がロック装置のラッチで閉扉状態にされたときのロック装置の要部、押し込み防止手段、それら両者の関係を示す模式作動図である。 図9(a)〜(c)は扉が閉扉状態から開扉状態に切り換えられるときのロック装置の要部、押し込み防止手段、それら両者の関係を示す模式作動図である。 図10(a)〜(c)は閉扉状態で子供等が閉じ込められた非常時における係合解除(無理抜き構造)の動作を示す部分断面図である。
以下、本発明を適用した形態例を図1〜図10を参照して説明する。この説明では、本体側開口部と扉の構成、蝶番の構成、ロック装置の構成、カム機構と関連部材の作動、ロック装置の主作動、無理抜き構造の順に詳述する。
(本体側開口部と扉の構成)形態例のロック装置5は、図1に例示したごとく本体側開口部に対し一端側を支点として回動されることで本体側開口部を塞ぐ閉扉状態と開放する開扉状態とに切り換えられる扉9B又は扉9Aに用いられる。図1はその一例として、本体8の開口部が左右の縦材8a及び上下の横材8bで区画形成されている。この開口部は、例えば、居室や廊下などの共有空間と、ウオークインクローゼットや物入れ等の閉空間とを、中折れ式扉9A,9Bを介して開閉ないしは連通する箇所である。上側の横材8b或いは上下の横材8bの内面には、ガイド用凹溝8dが長手方向に沿って形成されている。この凹溝8dは、本発明の受け部として、更に後述する仮受け部として利用される。そこで、以下の説明において、凹溝8dは受け部8dと表記したり、仮受け部(8d)と表記する。勿論、受け部8dや仮受け部(8d)は、本体側開口部に凹溝8dが無い場合は、受け部8dや仮受け部(8d)を横材8bに窪みや凹状として設けることになる。
扉9A,9Bは、前面(意匠面)側、すなわち前記した共有空間に配される側は、図1(a)に示されるごとく平坦面に形成され、取っ手或いは手掛け用凹所等を一切なくした意匠形状に造形されている。これに対し、扉9A,9Bの背面、すなわち前記した閉空間側における扉同士の対向端は、図1(b)に示されるごとく複数(この例では2つ)の蝶番7によって折曲可能に連結されている。扉9Aは、一端側が縦材8aに接近配置されて、ガイド用凹溝8dの対応端側に対し不図示の枢軸等を介して回動可能に枢支されているが、凹溝8dに沿って不図示の枢軸等を介して移動可能かつ回動可能に枢支するようにしてもよい。これに対し、扉9Bは、一端側がガイド用凹溝8dに沿って不図示の枢軸(この枢軸はピン構成、ローラー構成の場合もある)を介して移動可能かつ回動可能に枢支されている。また、扉9Bには、上側の蝶番6の近傍で、扉の背面上縁には図5に示されるごとく凹所9aが設けられていると共に、ロック装置5がその凹所9aに配設されている。
(蝶番の構成)図1(b)、図2において、蝶番7は、扉9Aと扉9Bとにまたがって複数のねじBにより扉対応部に固定されると共に、各扉を常時扉開状態、つまり外側に向けて折曲するよう付勢する付勢ばね59を有している。詳述すると、蝶番7は、図2に例示されるごとく対応する扉に取り付けられる左右の蝶番片57,57と、各蝶番片57,57を上下の連結部57aを介して回動自在に支持している枢軸58と、枢軸58の外周に配置されるコイル形の付勢ばね59と、枢軸58に対し付勢ばね59を覆うようにして回動自在に枢支され、かつ付勢ばね59の対応端59a又は59bを掛け止めした状態で対応する蝶番片57に重ねられるカバー兼用のばね受け片7a,7bとからなる。そして、各蝶番片57には、付勢ばね59及びばね受け片7a,7bを介して、矢印で示す折り曲げる付勢力が常時加わっている。このため、この蝶番7では、ロック装置5の係合解除、つまり非ロック状態において、図1(a)に示されるごとく扉9A,9B同士を略ヘの字形(付勢力が強いと略Vの字形)となる方向へ折り曲げて扉開状態に切り換える。このような蝶番は市販品を使用してもよい。
(ロック装置の構成)このロック装置5は、扉9Bの凹所9aに対し直接或いは取付ベース6を介して配設されるケース1と、ケース側空間10に上下摺動可能に支持されるホルダー2と、ホルダー2の上側にばね部材S3の付勢力に抗して転倒可能に枢支されているラッチ3と、ホルダー2に摺動可能かつラッチ3に接離可能に配設されている規制板35と、規制板35及びホルダー2を介してラッチ3を受け部8dと係合する方向へ付勢しているばね部材S1又は/及びS2と、規制板35の摺動を制御して、扉9Bを付勢力に抗して開から閉方向へ押し操作すことによりラッチ3を規制板35にて転倒規制した状態で受け部8dに係合可能にし、扉9Bを再度閉方向へ押し操作すことにより規制板35をラッチ3から離間して該ラッチの係合を解除可能にする動作履歴に設定されたカム機構(39,P)とを備えている。そして、ロック装置5は、扉9Bが付勢ばね49の付勢力に抗して開から閉方向へ押されると共にラッチ3がカム機構(39,P)を介して受け部8dに係合されて閉扉状態に保持され、閉扉状態から更に閉方向へ押されることで係合解除されると共にラッチ3の係合解除状態をカム機構(39,P)を介して維持し開方向へ切り換えられるようにする。なお、以上のロック装置5は、扉側への取付構造として、扉側凹所9aにねじBで固定される樹脂製の取付ベース6と、ばね部材S6とを備えており、後述するごとく閉扉状態で扉を背面側より簡単に開に切換可能となっている(これが無理抜き構造である)。
また、以上のロック装置5は、扉9Bを閉じる際の押し操作時の急激な押圧動作によってもラッチ3が受け部8dに確実に係合するようにする押し込み防止手段を有している。すなわち、この押し込み防止手段は、ケース側空間11に対しホルダー2と同方向に摺動可能に支持されている第2ホルダー4と、第2ホルダー4にばね部材S4を介して出没可能に支持されていると共に、本体8の開口部側で受け部8dの近くに設けられている仮受け部(8d)に係脱される補助ラッチ45と、ケース側下側空間12,13に枢支した状態で一端28a側を第2ホルダー4に作動連結し、他端28b側をホルダー2に作動連結しているシーソレバー28とからなる。そして、押し込み防止手段は、扉9Bが開から閉方向へ押される過程で、ホルダー2及びシーソレバー28を介して上昇され、補助ラッチ45がばね部材S4の付勢力により突出して仮受け部(8d)と一時的に係合(一旦係合した後、自動で係合解除されること)して扉9Bを閉扉状態に保った後、ラッチ3が受け部8dに対し補助ラッチ45の係合解除前に係合してその閉扉状態に保持する。
次に細部構成を明らかにする。まず、ケース1は、概略上開口した容器状をなし、ホルダー2を配置する空間10と、第2ホルダー4を配置する空間11と、シーソレバー28を配置する各空間10,11の下側を形成している下側空間12,13とからなる。空間10と空間11とは、上側が隔壁14で区画されていると共に、下側つまり空間12と空間13とが連通されている。空間12には、図示を省略したが、図6(a)から推察されるごとくホルダー用のばね部材S1及び規制板用のばね部材S2を支持するばね支持部が内側の左右略中間位置にあって前後に設けられている。符号10aは空間10の内面に設けられてホルダー2の摺動を案内する複数のガイド溝、符号11a及び11bは空間11の内面に設けられて第2ホルダー4の摺動を案内する複数のガイド溝である。符号13aは後述するばね部材S5の下端側を掛け止める箇所、符号17はホルダー2の上昇位置を規制する嵌合溝、符号18はダンパー手段53を取り付ける取付孔である。符号15はケース1の両側壁の上外側に設けられた嵌合部である。符号16はケース1の両側壁の下側に対し同軸線上に貫通された軸孔である。
ホルダー2は、空間10に対応した縦長のブロック状をなし、本体20が上側に略コ形状に一体化されたラッチ用配置部21と、配置部21の前下側を切り欠いて規制板35の上端側をその配置部内に出没可能にしている連通部22と、本体20の後面に突設されている縦リブ25及び左上側に突設されている抜け止め用爪27と、本体20の下面に突設されてばね部材S1の上側を支持する逆凹状の支持部26とを有している。また、本体20の前面24には、不図示の規制板用の配置部が形成されている。符号21aは配置部21の対向側面を貫通している軸孔、符号23aは本体20の前側上下に設けられたガイド溝、符号23bは本体20及び配置部21の両側に突設されている縦リブである。
ラッチ3は、前側(扉開方向に配置される側)が係止用の略垂直面30、後側(扉閉方向に配置される側)が上側を解除用の傾斜面31に形成している。また、ラッチ3は、下側で左右を貫通している軸孔32と、後側で傾斜面31の下片側に設けられて軸孔32に連通しているばね配置用の小空間33と、下端側に設けられて前記した連通部22に配置される下当接部33aとを有している。そして、このラッチ3は、小空間33にばね部材S3を配置した状態で、配置部21に対し位置決め配置された後、シャフト34が一方軸孔21a、軸孔32、他方軸孔21aに挿通されて抜け止めされることにより、ばね部材S3の付勢力で起立方向に付勢され、かつばね部材S3の付勢力に抗して転倒可能に枢支される。
規制板35は、下側に設けられてばね部材S2の上側を支持する逆凹状の支持部36と、上側に設けられてホルダー側連通部22に出没される突当部37と、後面に設けられてホルダー側ガイド溝23aに嵌合される縦リブ38と,前面に設けられてカム機構を構成している旋回タイプのカム溝39(図6〜図9の各(a)を参照)とを形成している。そして、この規制板35は、ホルダー本体側前面24の配置部に対し、縦リブ38をガイド溝23aに嵌合した状態でガイド溝23aに沿って上下に摺動可能、かつラッチ3の下当接部33aに接離可能に支持される。なお、カム溝39の細部は後述する。
そして、上記したホルダー2は、ラッチ3及び規制板35を支持した状態から、ケース側空間10に対し、各縦リブ23b及び25を対応するガイド溝10aに沿って嵌合しながら移動しかつ爪27を嵌合溝17に嵌合すると、嵌合溝17の範囲で上下方向に摺動可能に組み込まれる。その際、ばね部材S1及びばね部材S2は、下端側が上記した空間12に設けられた対応するばね支持部に位置規制した状態から、その上端側がホルダー側の支持部26や規制板側の支持部36内に入れて係止される。この組立状態において、図6のごとく、ホルダー2及びラッチ3はばね部材S1の付勢力で上昇位置に摺動されている。ラッチ3はばね部材S3の付勢力で起立方向に付勢され、かつ、ばね部材S2の付勢力で上昇されている規制板35の突当部37で下当接部33aを押し、それにより転倒不能となっている。
ケース1には、以上の組立状態からトレース用ピン51が取り付けられる。ピン51は、金属製線材を略コ形状に屈曲形成したものであり、下端52aがケース側の対応部に枢支され、上端52bがケース側対応部に設けられた不図示の小開口からケース内に突出され、その状態でピン中間部が板ばね52で付勢保持される。この板ばね52は、下部52aがケース側対応部に設けられた係合凹部に圧着された状態で、上部52bでピン対応部を付勢し、ピン51が該付勢力に抗して下端52aを支点として揺動されるようにする。
これに対し、押し込み防止手段は次のような構成である。まず、第2ホルダー4は、空間11に対応した上開口した容器状をなし、内部40にあって後側内面及び両側内面に設けられた縦リブ40a,40bと、両側外面に設けられた縦リブ41と、片側面の下側に突設されたばね用掛け止め部41aと、後壁側に設けられた比較的大きな矩形窓42と、矩形窓42の片側の側縁に沿って設けられている歯部ないしはラック43と、後外面に設けられた縦リブ42aと、前壁に設けられて補助ラッチ45の上昇位置を規制する嵌合溝44と、内底面に突設されている不図示のばね用支持部とを有している。
補助ラッチ45は、ラッチ3と前後逆の形状をなし、後側が略垂直面46で、前側の上側を解除用傾斜面47に形成しており、前側の垂直面となった下側47aに設けられて嵌合溝44に嵌合される不図示の抜け止め用爪と、垂直面46に設けられた上下方向に延びるガイド溝48aと、両側に対向して設けられたガイド溝48bとを有している。そして、以上の補助ラッチ45は、第2ホルダー4に対し、ガイド溝48aを縦リブ40aに嵌合し、両側のガイド溝48bを対応する縦リブ40bに嵌合しながら移動しかつ上記の前側の爪27を嵌合溝44に嵌合すると、嵌合溝44の範囲で上下方向に摺動可能に組み込まれる。その際は、ばね部材S4が内部40の内底側のばね支持部で支持した状態から、その上側を補助ラッチ45の底面側の対応部に係止することになる。組立状態において、押し込み防止手段は、図6のごとく、補助ラッチ45はばね部材S4の付勢力で上昇位置に摺動されている。
そして、以上の第2ホルダー4は、ケース側空間11に対し両側の縦リブ41及び後側の縦リブ42aを対応するガイド溝11aなどに嵌合し、掛け止め部41aをガイド溝11bに嵌合すると、上下方向に摺動可能に組み込まれる。その際は、ばね部材S5が一端側を掛け止め部41aに係止し、他端側をケース側の係止箇所13aに設けられた掛け止め部に係止される。このばね部材S5は第2ホルダー4を軽度の付勢力により下降側に付勢している。但し、第2ホルダー4が重い場合は省略してもよい。また、ケース側取付孔18にはダンパー手段53が装着される。このダンパー手段53は、周知のロータリー式オイルダンパー等からなり、本体54及び作動油の抵抗を受けている出力軸に装着された回転ギア55を有している。そして、本体54は、取付孔18に配置されてねじなどにより固定される。すると、回転ギア55は、第2ホルダー側のラック43の歯と噛み合う。
また、シーソレバー28は、下空間12,13内に配置されて、その枢支部29がケース前側から後方向に配置される支軸50を介してケース内下部に揺動可能に支持される。すなわち、シーソレバー28は、支軸50を基準とし、枢支部29と一端28aの間の長さが、枢支部29と他端28bの間の長さに比べて長く設定されている。そして、シーソレバー28は、図6(c)に示されるごとく、一端28a側が補助ホルダ4の下面に対し当接した状態で作動連結し、他端28bがホルダー2の下縁側面に対し摺接した状態で作動連結している。この作動は、例えば、図6(a)の右側や図8のごとくラッチ3が上位置にあるときは補助ラッチ45を第2ホルダ4と共に下降し、図7や図9のごとくラッチ3が下降すると補助ラッチ45を第2ホルダ4と共に上昇させる。
(カム機構と関連部材の作動)次に、以上のカム溝39の旋回溝形状、及び該カム溝39をトレースするピン51の軌跡とケース1内の各部材の動作との関係を説明する。図6(a)の右側に示した拡大図において、カム溝39は、凸でハート形の島39fの周囲に形成されており、下側から右上側へ延びている住路溝39aと、上側に位置して左右に別れている係止用誘導溝39b及び解除用誘導溝39dと、誘導溝39b,39dの間で少し下側に位置した凹状係止溝39cと、誘導溝39dから下側へ延びる復帰溝39eなどで構成されている。
そして、ピン51(の他端51b)は、ラッチ3(及びホルダー2)がばね部材S1又は/及びS2の付勢力により上昇位置にあるときは係止溝39cに係合されており、ラッチ3(及びホルダー2)がばね部材S1又は/及びS2の付勢力に抗して上昇位置から下降されると、係止溝39cから誘導溝39dに移動する。また、ピン51は、ラッチ3(及びホルダー2)が図8のごとくばね部材S1又は/及びS2の付勢力で上昇して受け部8dに係合されると、誘導溝39dから復帰溝39eの下端ないしは住路溝39aの下端に移動する。更に、ピン51は、ラッチ3(及びホルダー2)が図9の丸数字3のごとくばね部材S3の付勢力に抗して転倒されると、住路溝39aから誘導溝39bに移動し、その状態からラッチ3(及びホルダー2)が図6(a)の右側のごとく本体側開口部を区画している横材8b側に対する負荷を受けなくなると、ばね部材S1又は/及びS2の付勢力により上昇され、誘導溝39bから再び係止溝39cに移動することになる。
(ロック装置の主作動)次に、以上のロック装置5を用いたときの開扉状態(扉の開)から、閉扉状態に切り換えたり、閉扉状態から再び扉開状態に切り換えるときの作動について図6〜図9を参考にして明らかにする。これらの図中、矢印は移動方向又は力の加わる方向を示している。
(1)まず、開扉状態では、図1から推察されるごとく蝶番側の付勢ばね49の付勢力により、扉9A,9B同士の対向端部は手前方向へ向けてへの字形(付勢力がより強いと更にVの字形)に回動されている。なお、この状態で、扉9Bを手で矢印方向へ押圧することにより、扉9A,9B同士が折り畳まれ、本体8側の開口部の幅を大きく開口することができる。この開扉状態において、ラッチ3及びホルダー2は図6(a)の右側のラッチ3のごとくばね部材S1又は/及びS2の付勢力により上方へ摺動されて上昇位置にあり、規制板35は、ピン51(の他端51b)が係止溝39cに係合されているためばね部材S2の付勢力に抗して下降位置に維持され、ラッチ3と離間している。シーソレバー28は、以上のラッチ3及びホルダー2の上昇位置において、他端28bがホルダー2の下縁側面に軽く押された状態で最上段となり、一端28a側が他端28bと略水平に配置、つまり最下段で第2ホルダー4を下から受け止めて支持している。
(2)扉9A,9Bを開から閉扉状態にする場合は、図6(a)のごとく手や指で扉9B又は扉9Aを蝶番7の付勢ばね49の付勢力に抗して矢印で示す閉方向へ押す。この押圧過程において、ラッチ3及びホルダー2は、ラッチ側傾斜面31が本体側横材8bに当たり下向きの応力を受けて下降しつつ、横材8bの内面に移行される。このとき、そのラッチ3及びホルダー2の下降により、ピン51(の他端51b)は係止溝39cから誘導溝39dに移動する。すると、規制板35は、ピン51による規制が解かれてばね部材S2の付勢力によって最上段まで摺動され、上側の突当部37を連通部22からラッチ3の下当接部33aに当接してラッチ3を転倒不能とする。シーソレバー28は、図6(c)の右側のごとく他端28bが下降され、逆に一端28a側が枢支部29を支点とし時計回りに回動され、それにより第2ホルダー4を上昇する。すると、上記した押し込み防止手段は、第2ホルダー4が上昇されると、補助ラッチ45がばね部材S4を弾性縮小つまり付勢力を蓄えながら第2ホルダー4内に没入される。
図7は扉9A,9Bが閉扉状態の直前まで押された段階、又は補助ラッチ45が仮受け部(8d)に入って一時的に係合したときの状態を示している。上記した押し込み防止手段は、ラッチ3が受け部8dに本止めされる前段階で、補助ラッチ45が仮受け部(8d)に係合されることで閉方向への押圧力をその係合で受け止め、それにより扉9A,9Bが閉じる際の押し操作時の急激な押圧動作によっても、オーバーストローク(扉9B又は扉9Aが横材8b側の凹溝8dつまり受け部8dを通り過ぎること)する虞を確実に防ぐ。
図8は扉9A,9Bが図7から正規の閉扉状態に切り換えられて、ラッチ3が受け部8dに突出係合した本止め状態を示している。すなわち、以上のロック装置5は、ラッチ3が受け部8dに対向すると、ラッチ3がホルダー2と共にばね部材S1又は/及びS2の付勢力により上昇されて受け部8dに突出係合する。このとき、ラッチ3及びホルダー2が上昇すると、ピン51(の他端51b)は誘導溝39dから復帰溝39eを移動して住路溝39の入口に移動される。また、シーソレバー28は、ラッチ3及びホルダー2の上昇に伴って他端28bが上昇され、逆に一端28aが枢支部29を支点とし逆時計回りに回動されて第2ホルダー4を下降する。シーソレバー28は、図6(c)の左側と同様に一端28a側が他端28bと略水平に配置した状態つまり最下段で第2ホルダー4を下から受け止めて支持している。この場合、第2ホルダー4は、ケース側に装着されたダンパー手段53の回転ギア55が第2ホルダー側のラック53の歯と噛み合っているため自重、及びばね部材S5の付勢力に抗して緩和され速度で下降する。
(3)扉9B,9Aを再び開扉状態にする場合は、図9(a)のごとく手や指で扉9B又は扉9Aを蝶番側付勢ばね49の付勢力に抗して、閉方向へオーバストロークするまで押す。この押圧過程において、図9(a)の丸数字1はその閉方向への押したときの状態を示し、丸数字2はその押し力を解放したときの状態を示し、丸数字3はラッチ3が付勢力に抗して転倒したときの状態を示している。
このうち、丸数字1において、ラッチ3及びホルダー2はラッチ側傾斜面31が受け部8dを区画している逆凹状の縁部に当たって下向きの応力を受けて下降しつつ、横材8bの内面に移行される。このとき、そのラッチ3及びホルダー2の下降により、ピン51(の他端51b)は住路溝39aから誘導溝39bに移動する。また、シーソレバー28は、ラッチ3及びホルダー2の下降に伴って他端28bも下降され、逆に一端28a側が枢支部29を支点とし時計回りに回動されて第2ホルダー4を上昇させる。すると、補助ラッチ45はばね部材S4を弾性縮小つまり付勢力を蓄えながら第2ホルダー4内に没入される。
丸数字2において、扉9B,9Aは押し力が解放されると、付勢ばね49の付勢力で開方向へ回動ないしは移動される。そして、ラッチ3は、逆凹状の受け部8dと対向すると、丸数字3のごとくばね部材S1又は/及びS2の付勢力により再び上昇されると共に、受け部8dの凹状縁部から受ける反力によりシャフト34を支点としてばね部材S3の付勢力に抗して転倒される。換言すると、ラッチ3は受け部8d内に入ると、ホルダー2と共に少し上昇される。このとき、ピン51(の他端51b)は誘導溝39bから係止溝39cに係合して、規制板35がホルダー2と共に上昇されないよう規制する。そのため、規制板35は、上側の突当部37が連通部22に没した状態となって、ラッチ3の下当接部33aから離間され、その結果、ラッチ3を転倒可能(つまりラッチ3の転倒を許容)にする。そして、ラッチ3は、扉9B,9Aが開方向へ回動ないしは移動されて、本体側横材8bの内面から離れると、図6(a)の右側のごとくばね部材S3の付勢力で正規の垂直状態となる。以後は、扉9B,9Aの閉方向への押圧動作毎に扉9B,9Aの係合保持、係合解除が繰り返されることになる。
(無理抜き構造)以上のロック装置5は、幼児や子供等が扉9B,9Aの背面側閉空間(収納室等)に閉じ込められた場合の対策として簡単に係合解除可能となっている。次に、その無理抜き構造を図3と図5及び図10により詳述する。
上記した取付ベース6は、プレス品ないしは樹脂成形品からなり、概略扉側凹所9aに対応した形状となっていて、両側に設けられてねじBを通す孔6eを形成しているフランジ部6aと、両フランジ部6aの間にあって下側に設けられた下壁6bと、両側壁の下奥側に同軸線上に貫通されている軸孔6cと、両側壁の上部側にそれぞれ内側に向けて突設されている弾性係止爪6dとを有している。
そして、以上のロック装置5は、両側の軸孔16と各軸孔6cとが一致するようにして取付ベース6に配置され、ヒンジピン56が一方軸孔6c、一方軸孔16、他方軸孔16、他方軸孔6cに挿通されると共にヒンジピン先端の周回溝56aに止め輪Eを掛止めて抜け止めされることで、取付ベース6の内側に転倒可能に枢支される。その際には、ヒンジピン50の外周に巻きばね等のばね部材S6が支持され、ばね部材S6の一端がケース側の対応壁部に係止され、他端が付勢力を発現しながら傾斜壁6bに係止される。このため、ロック装置5は、取付ベース6に対しヒンジピン56を介して枢支された状態で、図10(a)に示されるごとくばね部材S6の付勢力及び取付ベース側弾性係止爪6dとケース側嵌合部15との弾性係合により起立した正規位置に保持される。すなわち、図10(a)はロック装置5が正規位置で、かつ、扉9B,9Aがラッチ3が受け部8dに係合されて閉扉状態に保持されている。右側が扉9Bの意匠面、左側が扉9Bの背面側で物入れ等の閉空間になっているものとする。
そして、図8(a)の状態において、例えば、子供が前記閉空間に閉じ込められた場合、扉9B,9Aの意匠面及び背面ともに取っ手や手掛け用凹所がないため、その子供はロック装置5の係合を解除したくとも扉9B,9Aを自力で閉空間側へ引っ張ることができず危機的な状態となる。しかし、この構造では、子供が前記閉空間側から扉9B又は扉9Aを押したり叩くだけでロック装置5が自動的に係合解除し、かつ扉9B,9Aが自動的に開扉状態に切り換えられる。
換言すると、この構造では、振動や加重が扉9B,9Aに加わると、ロック装置5がヒンジピン56を支点として、ばね部材S6の付勢力及び係止爪6dと嵌合部15との弾性係合に抗して図8(b)のごとく転倒され、この転倒によりラッチ3が受け部8dから外れて係合解除される。また、ロック装置5は、係合解除した後、図8(c)のごとく扉9B,9Aが付勢ばね49の付勢力により開方向へ切り換えられると同時にばね部材S6の付勢力により矢印方向へ回動されて元の正規位置に復帰されることになる。
なお、以上の形態例では扉として中折れ式扉を挙げたが、本発明のロック装置は開方向へ付勢される回動タイプ(一端を支点として回動される構成、一端の枢軸や枢支部を移動しながら回動される構成を含む)の扉であれば、一枚物、逆に3枚以上連結した折り戸式扉にも適用可能である。また、本発明のロック装置は扉に対し上側ではなく下側に配設してもよい。
1…ケース(10はホルダー用空間、11は第2ホルダー用空間)
2…ホルダー(21はラッチ用配置部、22は連通部)
3…ラッチ(30は係止用の略垂直面、31は解除用の傾斜面、32は軸孔)
4…第2ホルダー(押し込み防止手段、40は内部)
5…ロック装置
6…取付ベース
7…蝶番(49は付勢ばね)
8…框(8aは縦材、8bは横材、8dは受け部又は凹溝、(8d)は仮受け部)
9A,9B…中折れ式扉(9aは凹所)
17…カム溝(カム機構)
28…シーソレバー(29は軸孔)
45…補助ラッチ(押し込み防止手段、46は略垂直面、47は傾斜面)
51…トレース用ピン(カム機構、52板ばね)
S1〜S6…ばね部材(付勢手段)

Claims (6)

  1. 本体側開口部に対し一端側を支点として回動されて前記開口部を塞ぐ閉扉状態と開放する開扉状態とに切り換えられ、かつ常時開方向へ付勢されている扉に用いられて、閉扉状態で前記開口部側の係止用受け部に係脱するラッチを有したロック装置において、
    前記扉に配設されてホルダーを摺動可能に支持しているケースと、
    前記ホルダーの上側に付勢力に抗して転倒可能に枢支されている前記ラッチと、
    前記ホルダーに摺動可能かつ前記ラッチに接離可能に配設されている規制板と、
    前記規制板及びホルダーを介して前記ラッチを前記受け部と係合する方向へ付勢している付勢手段と、
    前記規制板の摺動を制御して、前記扉を付勢力に抗して開から閉方向へ押すことにより前記ラッチを前記規制板にて転倒規制した状態で前記受け部に係合可能にし、前記扉を再度閉方向へ押すことにより前記規制板を前記ラッチから離間して該ラッチの係合を解除可能にする動作履歴に設定されたカム機構
    とを備えていることを特徴とするロック装置。
  2. 前記ケースに対し前記ホルダーと同方向に摺動可能に支持されている第2ホルダーと、前記第2ホルダーにばね部材を介して出没可能に支持されていると共に、前記開口部側で前記受け部に並設されている仮受け部に係脱される補助ラッチと、前記ケース側に枢支した状態で一端側を前記第2ホルダーに連結し、他端側を前記ホルダーに連結しているシーソレバーとからなる押し込み防止手段を有し、前記扉が開から閉方向へ押される過程で、前記第2ホルダーが前記ホルダー及びシーソレバーを介して上昇され、前記補助ラッチが付勢力により突出し前記仮受け部と一時的に係合して前記扉を閉扉状態に保った後、前記ラッチが前記受け部に対し前記補助ラッチの係合解除前に係合してその閉扉状態に保持することを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  3. 前記カム機構は、前記規制板に設けられたカム溝及び前記ケースに設けられて前記カム溝をトレースするピンからなり、前記扉が閉扉状態から更に閉方向へ押され、押し力が解放されて開方向へ動いたときに、前記規制板の摺動を規制した状態で前記ラッチを付勢力に抗して転倒可能にすることを特徴とする請求項1又は2に記載のロック装置。
  4. 前記押し込み防止手段は、前記第2ホルダーが前記シーソレバーを介して上昇された後、制動されながら下降されるようにするダンパー手段を有していることを特徴とする請求項2又は3に記載のロック装置。
  5. 前記扉に固定されて前記ケースを転倒可能に枢支する取付ベースと、前記ケースを前記取付ベースの正規位置に付勢している付勢手段とを有し、前記ラッチが前記受け部と係合した状態で、前記ケースが所定大の振動を受けると転倒して前記係合を解除可能となることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の扉のロック装置。
  6. 請求項1から5の何れかに記載のロック装置を備えていることを特徴とする扉。
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