JP2013059878A - インキ膜厚分布の補正方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】試刷り中や本刷り中に、インキ供給装置におけるインキローラ群6のインキ着ローラ6−1〜6−4を脱とするとともに、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止し、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割し、上流側のローラ小群6Aのインキをインキ洗浄装置によって除去する。その後、インキローラ群6の連結、再分割、再連結を行って、インキローラ群6に修正したインキ膜厚分布を形成して行く。
【選択図】 図3
Description
各色の印刷ユニットに対しては基準の濃度値が予め設定されている。すなわち、スミ,アイ,アカ,キの各色に対して基準の濃度値が予め設定されており、印刷物9の印刷に際しては、各色の濃度値をこの基準濃度値に一致させるような色合わせ作業が行われる。この色合わせ作業は、印刷物9に印刷されたカラーバー9−2における各色の濃度測定用のパッチ9a(9a1,9a2,9a3,9a4)の濃度に基づいて、試刷り中や本刷り中に、不図示のインキ供給量制御装置によって行われる。
特許文献1に示されたインキ膜厚補正方法では、試刷り中や本刷り中にインキ供給装置内のインキ膜厚分布を補正する場合、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止し、そのままの状態で一定枚数の印刷(白紙印刷)を行い、これによってインキ供給装置内のインキを減らし(刷り減らし)、インキローラ群6に上流から下流になるにしたがって薄くなる印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布Ma(図34(a)参照)、すなわち刷版7の絵柄のない部分に対応するインキ膜厚分布Maを残し、この後、その残されたインキ膜厚分布Maに修正されたインキ膜厚分布Mb(図34(b)参照)を重畳するようにする(プレインキング2)。
特許文献2に示されたインキ膜厚制御方法では、試刷り中や本刷り中にインキ供給装置内のインキ膜厚分布を補正する場合、全てのインキツボキー4−1〜4−nの開き量をゼロに設定し、その状態でインキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を一定回数行い、インキ供給装置内に残っているインキを全てインキツボ1に戻し(壺返し)、この後、インキローラ群6に印刷中に必要される最低限のインキ膜厚分布Ma(図34(a)参照))を形成し(プレインキング1の第1ステップ)、この形成されたインキ膜厚分布Maに修正されたインキ膜厚分布Mb(図34(b)参照)を重畳するようにする(プレインキング1の第2ステップ)。
インキ供給量制御装置100の詳細な動作の説明に入る前に、理解を容易とするために、その概略的な動作について説明しておく。
(2)所定枚数の試刷り後、給紙を停止すると共に、インキ着ローラ6−1〜6−4を脱とし、刷版7を用いての印刷(試刷り)を停止する。この場合、インキローラ群6には、図7(a)に示すように、刷版7の絵柄に応じたインキ膜厚分布Mcが残される。すなわち、試刷り中のインキ膜厚分布Mcが残される。
(4)測定された各濃度値測定用のパッチの濃度値と基準濃度値との差および各インキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率から各インキツボキー4−1〜4−nの予備呼び出し時の開き量および修正した開き量(予備呼び出し後の印刷時の開き量)を求める。
(6)印刷機停止状態で、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止し、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割する。これにより、インキローラ群6のインキ膜厚分布Mcは、図7(b)に示すように、上流側のローラ小群6Aのインキ膜厚分布McAと下流側のローラ小群6Bのインキ膜厚分布McBとに分かれる。
(12)上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを再連結させ1つのインキローラ群6に戻す(図7(h))。
(13)インキ着ローラ6−1〜6−4を着とし、給紙を開始して、印刷(再試刷り)を開始する。
〔データの入力〕
オペレータは、試刷りを開始するにあたって、試刷り枚数Pxを入力する(図8:ステップS101)。また、インキ洗浄時の回転回数N1、インキ均し時の回転回数N2、予備呼び出し動作時の回転回数N3、印刷速度Vpを入力する(ステップS103、S105、S107、S109)。
次に、オペレータは、プリセット開始スイッチ16をオンとする。プリセット開始スイッチ16がオンとされると(ステップS119のYES)、CPU10は、メモリM6内のカウント値NをN=1として上書きし(図10:ステップS120)、メモリM6からカウント値Nを読み出し(ステップS121)、メモリM7のN番目のインキツボキー用のアドレス位置より、N番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率を読み出す(ステップS122)。
そして、CPU10は、メモリM6内のカウント値NをN=1として上書きし(図11:ステップS131)、メモリM6からカウント値Nを読み出し(ステップS132)、N番目のインキツボキー制御装置300からのインキツボキーの開き量の設定完了信号の有無を確認する(ステップS133)。
次に、オペレータは、試刷り開始スイッチ17をオンとする。試刷り開始スイッチ17がオンとされると(ステップS139のYES)、CPU10は、試刷りの処理を開始する。
オペレータは、刷り上がった印刷物の中から1枚を抜き取り、測定台53−4(図6)上に試刷りサンプル9としてセットする。このセット状態において、試刷りサンプル9のカラーバー9−2は、測色計43のヘッド部43−1の下面に位置する。
この濃度測定の処理において、CPU10は、測色計移動用モータドライバ46に正転信号を出力して、測色計移動用モータ44を正転させる(ステップS159)。この測色計移動用モータ44の正転により、ボールネジ53−3が正転し、このボールネジ53−3に案内されて測色計43が支柱53−1に接する原点位置から支柱53−2方向へ向けて移動する。
次に、CPU10は、メモリM6内のカウント値NをN=1として上書きし(図17:ステップS178)、メモリM6からカウント値Nを読み出し(ステップS179)、メモリM16のN番目のインキツボキー用のアドレス位置よりN番目のインキツボキーに対応する色データを読み出し(ステップS180)、この読み出した色データより試刷りサンプル9のN番目のインキツボキーに対応するパッチの濃度値を算出し、メモリM17のN番目のインキツボキー用のアドレス位置に記憶させる(ステップS181)。
次に、オペレータは、濃度修正スイッチ19をオンとする。濃度修正スイッチ19がオンとされると(図14:ステップS189のYES)、CPU10は、濃度の修正処理を開始する。図18〜図26に濃度の修正処理のフローチャートを示す。
CPU10は、濃度修正スイッチ19がオンとされると(ステップS189のYES)、メモリM6内のカウント値NをN=1として上書きし(図18:ステップS190)、メモリM6からカウント値Nを読み出し(ステップS191)、メモリM19から試刷りサンプル9のN番目のインキツボキーに対応するパッチの測定濃度差をΔDNとして読み出し(ステップS192)、メモリM7からN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率をSNとして読み出し(ステップS193)、下記(1)式を用いて、N番目のインキツボキーの予備呼び出し時の開き量θN’を算出し、メモリM20のN番目のインキツボキー用のアドレス位置に記憶させる(ステップS194)。また、下記(2)式を用いて、N番目のインキツボキーの修正した開き量(予備呼出し後の印刷時の開き量)θN”を算出し、メモリM21のN番目のインキツボキー用のアドレス位置に記憶させる(ステップS195)。
θN”=SN−α・ΔDN・SN ・・・・(2)
そして、CPU10は、N番目のインキツボキー制御装置300にN番目のインキツボキーの予備呼び出し時の開き量θN’を送信し(ステップS196)、N番目のインキツボキー制御装置300からのN番目のインキツボキーの開き量受信完了信号を受けて(ステップS197のYES)、メモリM6からカウント値Nを読み出し(ステップS198)、そのカウント値Nに1を加算してメモリM6に上書きし(ステップS199)、メモリM8からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS200)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS201のYES)、ステップS191〜S201の処理動作を繰り返す。
次に、CPU10は、インキ呼び出し装置27に動作停止信号を出力し(図19:ステップS202)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止させる。そして、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ29に分割信号を出力し(ステップS203)、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割させる(図3参照)。
次に、CPU10は、原動モータドライバ22にD/A変換器24を介して8000rphの回転指令を出力する(ステップS204)。これにより、印刷機が回転し始め、その速度が8000rphまで上昇する。そして、CPU10は、洗浄液供給装置30に洗浄液供給指令を出力し(ステップ205)、ドクタ着脱用エアシリンダ用バルブ32に着信号を出力する(ステップS206)。これにより、洗浄液供給装置30から洗浄液が噴射され、ドクタ52がローラ6A2の周面に対接し、上流側のローラ小群6A内のインキの洗浄が開始される。
次に、CPU10は、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ29に連結信号を出力し(ステップS214)、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを連結し(図2参照)、1つのインキローラ群6に戻す(図7(d))。
CPU10は、回転回数カウント用カウンタ26のカウント値がインキ均し時の回転回数N2に達すると(ステップS219のYES)、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ29に分割信号を出力し(図21:ステップS220)、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに再分割させる(図3参照)。これにより、インキローラ群6のインキ膜厚分布Mdは、図7(f)に示すように、上流側のローラ小群6Aの基本インキ膜厚分布MdAと下流側のローラ小群6Bの基本インキ膜厚分布MdBとに分かれる。
次に、CPU10は、メモリM6内のカウント値NをN=1として上書きし(ステップS221)、メモリM6からカウント値Nを読み出し(ステップS222)、N番目のインキツボキー制御装置300からのインキツボキーの開き量の設定完了信号の有無を確認する(ステップS223)。
CPU10は、全てのインキツボキー制御装置300に全インキツボキーの開き量設定完了信号を送信した後(ステップS228)、メモリM11に格納されているインキツボローラの回転量を読み出し(ステップS229)、その読み出したインキツボローラの回転量をインキツボローラ制御装置200に送信する(図22:ステップS230)。そして、インキツボローラ制御装置200からのインキツボローラの回転量受信完了信号を受けて(ステップS231のYES)、インキ呼び出し装置27に動作信号を出力し(ステップS232)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を開始させる。CPU10は、このインキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を、印刷機の回転回数がメモリM4中の予備呼び出し動作時の回転回数N3に達するまで続ける(ステップS233〜S237)。
CPU10は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ26のカウント値が予備呼び出し動作時の回転回数N3に達すると(ステップS237のYES)、メモリM6内のカウント値NをN=1として上書きし(図23:ステップS238)、メモリM6からカウント値Nを読み出し(ステップS239)、メモリM21よりN番目のインキツボキーの修正した開き量θN”を読み出して(ステップS240)、N番目のインキツボキー制御装置300に送信する(ステップS241)。
次に、CPU10は、メモリM6内のカウント値NをN=1として上書きし(図24:ステップS247)、メモリM6からカウント値Nを読み出し(ステップS248)、N番目のインキツボキー制御装置300からのインキツボキーの開き量の設定完了信号の有無を確認する(ステップS249)。
CPU10は、全てのインキツボキー制御装置300に全インキツボキーの開き量設定完了信号を送信した後(ステップS254)、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ29に連結信号を出力し(図25:ステップS255)、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを再連結し(図3参照)、1つのインキローラ群6に戻す(図7(h))。
そして、CPU10は、メモリM11に格納されているインキツボローラの回転量を読み出し(ステップS256)、その読み出したインキツボローラの回転量をインキツボローラ制御装置200に送信し(ステップS257)、インキツボローラ制御装置200からのインキツボローラの回転量受信完了信号を受けて(ステップS258のYES)、インキ呼び出し装置27に動作信号を出力し(ステップS259)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を開始させる。
オペレータは、刷り上がった印刷物の濃度に問題がなければ、印刷開始スイッチ20をオンとする。なお、刷り上がった印刷物の濃度に問題があれば、上述した濃度測定(ステップS159〜S188)、濃度の修正(ステップS190〜S255)、再試刷り(S256〜S273)を繰り返す。
図27にインキツボローラ制御装置200の内部構成の概略を示す。インキツボローラ制御装置200は、CPU201、RAM202、ROM203、インキツボローラ駆動用モータ204、インキツボローラ駆動用モータドライバ205、インキツボローラ駆動用モータ用ロータリーエンコーダ206、入出力インターフェイス(I/O,I/F)207,208、メモリ209,210を備えており、インターフェイス207を介してインキ供給量制御装置100と接続されている。メモリ209には受信したインキツボローラの回転量が記憶される。メモリ210には目標とするインキツボローラの送り量が記憶される。
図29にインキツボキー制御装置300(300−1〜300−n)の内部構成の概略を示す。インキツボキー制御装置300は、CPU301、RAM302、ROM303、インキツボキー駆動用モータ304、インキツボキー駆動用モータドライバ305、インキツボキー駆動用モータ用ロータリーエンコーダ306、カウンタ307、入出力インターフェイス(I/O,I/F)308,309、メモリ310〜313を備えており、インターフェイス308を介してインキ供給量制御装置100と接続されている。メモリ310には受信したインキツボキーの開き量が記憶される。メモリ311には目標とするインキツボキーの開き量が記憶される。メモリ312にはカウンタ307のカウント値が記憶される。メモリ313には現在のインキツボキーの開き量が記憶される。
θN”=θN−α・ΔDN・θN ・・・・(4)
Claims (8)
- インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開き量の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの量を調整し、このインキツボローラに供給されたインキをインキ呼び出しローラの呼び出し動作によりインキローラ群を介して刷版へ供給するインキ供給装置におけるインキローラ群のインキ膜厚分布を試刷り中又は本刷り中に補正するインキ膜厚分布の補正方法において、
試刷り中又は本刷り中に、前記インキローラ群のインキの流動経路の末端に位置するインキ着ローラを脱とするとともに、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を停止し、前記インキローラ群を複数のローラ小群に分割するローラ群分割ステップと、
前記ローラ群分割ステップによって分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキを除去するインキ除去ステップと
を備えることを特徴とするインキ膜厚分布の補正方法。 - 請求項1に記載されたインキ膜厚分布の補正方法において、
前記インキ除去ステップによって前記一部のローラ小群内のインキが除去された後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群連結ステップと、
前記ローラ群連結ステップによって1つに戻された前記インキローラ群を任意の回転回数駆動させるインキローラ群駆動ステップと
を備えることを特徴とするインキ膜厚分布の補正方法。 - 請求項2に記載されたインキ膜厚分布の補正方法において、
前記印刷機により印刷された印刷用紙の前記各インキツボキーに対応する範囲に印刷された各濃度測定用のパッチの濃度値を測定する濃度値測定ステップと、
前記測定された各濃度測定用のパッチの濃度値と予め設定されている基準濃度値との差および前記各インキツボキーに対応する範囲の前記刷版の絵柄面積率に基づいて前記各インキツボキーの予備呼び出し時の開き量を求める予備呼出時開量演算ステップと、
前記各インキツボキーの開き量を前記予備呼び出し時の開き量に設定する予備呼出時開量設定ステップと、
前記インキローラ群駆動ステップによって前記インキローラ群が任意の回転回数駆動された後、当該インキローラ群を複数のローラ小群に再分割するローラ群再分割ステップと、
前記ローラ群再分割ステップによって前記インキローラ群が複数のローラ小群に再分割された状態で、かつ前記予備呼出時開量設定ステップによって前記各インキツボキーの開き量が前記予備呼び出し時の開き量に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記再分割された複数のローラ小群の上流側のローラ小群に予備呼び出し時のインキ膜厚分布を形成する予備呼出ステップと
を備えることを特徴とするインキ膜厚分布の補正方法。 - 請求項3に記載されたインキ膜厚分布の補正方法において、
前記測定された各濃度測定用のパッチの濃度値と予め設定されている基準濃度値との差および前記各インキツボキーに対応する範囲の前記刷版の絵柄面積率に基づいて前記各インキツボキーの予備呼び出し後の印刷時の開き量を求める印刷時開量演算ステップと、
前記各インキツボキーの開き量を前記予備呼び出し後の印刷時の開き量に設定する印刷時開量設定ステップと、
前記予備呼出ステップによって前記上流側のローラ小群に前記予備呼び出し時のインキ膜厚分布が形成された後、前記再分割された複数のローラ小群を再連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群再連結ステップと、
前記ローラ群再連結ステップによって前記再分割されたローラ小群が1つのインキローラ群に戻された状態で、かつ前記印刷時開量設定ステップによって前記各インキツボキーの開き量が前記予備呼び出し後の印刷時の開き量に設定された状態で、前記インキ着ローラを着とし、前記刷版を使用しての印刷を再開する印刷再開ステップと
を備えることを特徴とするインキ膜厚分布の補正方法。 - インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開き量の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの量を調整し、このインキツボローラに供給されたインキをインキ呼び出しローラの呼び出し動作によりインキローラ群を介して刷版へ供給するインキ供給装置におけるインキローラ群中のインキ膜厚分布を試刷り中又は本刷り中に補正するインキ膜厚分布の補正装置において、
試刷り中又は本刷り中に、前記インキローラ群のインキの流動経路の末端に位置するインキ着ローラを脱とするとともに、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を停止させ、前記インキローラ群を複数のローラ小群に分割するローラ群分割手段と、
前記ローラ群分割手段によって分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキを除去するインキ除去手段と
を備えることを特徴とするインキ膜厚分布の補正装置。 - 請求項5に記載されたインキ膜厚分布の補正装置において、
前記インキ除去手段によって前記一部のローラ小群内のインキが除去された後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群連結手段と、
前記ローラ群連結手段によって1つに戻された前記インキローラ群を任意の回転回数駆動させるインキローラ群駆動手段と
を備えることを特徴とするインキ膜厚分布の補正装置。 - 請求項6に記載されたインキ膜厚分布の補正装置において、
前記印刷機により印刷された印刷用紙の前記各インキツボキーに対応する範囲に印刷された各濃度測定用のパッチの濃度値を測定する濃度値測定手段と、
前記測定された各濃度測定用のパッチの濃度値と予め設定されている基準濃度値との差および前記各インキツボキーに対応する範囲の前記刷版の絵柄面積率に基づいて前記各インキツボキーの予備呼び出し時の開き量を求める予備呼出時開量演算手段と、
前記各インキツボキーの開き量を前記予備呼び出し時の開き量に設定する予備呼出時開量設定手段と、
前記インキローラ群駆動手段によって前記インキローラ群が任意の回転回数駆動された後、当該インキローラ群を複数のローラ小群に再分割するローラ群再分割手段と、
前記ローラ群再分割手段によって前記インキローラ群が複数のローラ小群に再分割された状態で、かつ前記予備呼出時開量設定手段によって前記各インキツボキーの開き量が前記予備呼び出し時の開き量に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記再分割された複数のローラ小群の上流側のローラ小群に予備呼び出し時のインキ膜厚分布を形成する予備呼出手段と
を備えることを特徴とするインキ膜厚分布の補正装置。 - 請求項7に記載されたインキ膜厚分布の補正装置において、
前記測定された各濃度測定用のパッチの濃度値と予め設定されている基準濃度値との差および前記各インキツボキーに対応する範囲の前記刷版の絵柄面積率に基づいて前記各インキツボキーの予備呼び出し後の印刷時の開き量を求める印刷時開量演算手段と、
前記各インキツボキーの開き量を前記予備呼び出し後の印刷時の開き量に設定する印刷時開量設定手段と、
前記予備呼出手段によって前記上流側のローラ小群に前記予備呼び出し時のインキ膜厚分布が形成された後、前記再分割された複数のローラ小群を再連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群再連結手段と、
前記ローラ群再連結手段によって前記再分割されたローラ小群が1つのインキローラ群に戻された状態で、かつ前記印刷時開量設定手段によって前記各インキツボキーの開き量が前記予備呼び出し後の印刷時の開き量に設定された状態で、前記インキ着ローラを着とし、前記刷版を使用しての印刷を再開する印刷再開手段と
を備えることを特徴とするインキ膜厚分布の補正装置。
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