JP2015054400A - インキ供給量調整装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高価な濃度計を用いることなく、また印刷用紙や印刷資材を無駄にすることなく、オペレータに負担をかけずに、短時間で、印刷物の色合わせを行う。【解決手段】カラーカメラ18を設けて排紙部へ送られようとする印刷物の絵柄を撮像する。印刷物の各部の絵柄データと仮想のインキ膜厚とから印刷物の各部の仮想のRGBデータを演算し、撮像された印刷物の各部のRGBデータと演算された印刷物の各部の仮想のRGBデータとから、撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚を推定する。この推定した撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚の基準のインキ膜厚に対するインキ膜厚比率を求め、このインキ膜厚比率の逆数を修正比率として、インキツボキーの開き量を調整する。【選択図】 図1

Description

この発明は、インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開度調整によって印刷物に供給されるインキ供給量を調整する印刷機のインキ供給量調整装置および方法に関するものである。
図44に輪転印刷機における各色の印刷ユニット内のインカー(インキ供給装置)の要部を示す。同図において、1はインキツボ、2はインキツボ1に蓄えられたインキ、3はインキツボローラ、4(4−1〜4−n)はインキツボローラ3の軸方向に複数並設して設けられたインキツボキー、5はインキ呼び出しローラ、6はインキローラ群、7は刷版、8は刷版7が装着された版胴であり、刷版7には絵柄が焼き付けられている。
このインキ供給装置は、インキツボキー4−1〜4−nの開度調整によってインキツボ1内のインキ2をインキツボローラ3に供給し、このインキツボローラ3に供給されたインキをインキ呼び出しローラ5の呼び出し動作によりインキローラ群6を介して刷版7へ供給する。この刷版7に供給されたインキが図示されていないゴム胴を介して印刷用紙に印刷される。
図45にこの印刷機によって印刷された印刷物を示す。印刷物9には、絵柄領域9−1を除く余白部に、帯状のカラーバー9−2が印刷される。カラーバー9−2は、一般の4色刷りの場合、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色の濃度測定用のパッチ(網点面積率100%のベタのカラーパッチ)9a1,9a2,9a3,9a4を含む領域S1〜Snから構成される。領域S1〜Snは、印刷機における各色の印刷ユニットにおけるインキツボキー4−1〜4−nのキーゾーンに対応している。
〔色合わせ〕
各色の印刷ユニットに対しては基準濃度値が予め設定されている。すなわち、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色に対して基準濃度値が予め設定されており、印刷物9の印刷に際しては、各色の濃度値をこの基準濃度値に一致させるような各色の印刷ユニットにおけるインキツボキー4−1〜4−nの開度調整が行われる。この各色の印刷ユニットにおけるインキツボキー4−1〜4−nの開度調整は、印刷物9に印刷された各色の濃度測定用のパッチ9a(9a1,9a2,9a3,9a4)の濃度に基づいて、不図示のインキ供給量調整装置によって行われる(例えば、特許文献1参照)。
例えば、印刷物9における領域S1を代表して説明すると、試刷りや本刷りによって得られた印刷物9の各色の濃度測定用のパッチ9aの濃度値を測定し、この測定した各色の濃度値と予め設定されている各色の基準濃度値との濃度差を求め、この求めた各色の濃度差より各色の印刷ユニットにおけるインキツボキー4−1の開き量の調整値(領域S1へのインキ供給量の調整値)を求め、この求めた調整値(基準の調整値)に独自の係数(コントロールレシオ)を掛けて修正値を求め、この修正値をフィードバック量として各色の印刷ユニットにおけるインキツボキー4−1の開き量を調整する。
同様にして、領域S2〜Snについても、各色の印刷ユニットにおけるインキツボキー4−2〜4−nの開き量の調整値(領域S2〜Snへのインキ供給量の調整値)を求め、この求めた調整値(基準の調整値)にコントロールレシオを掛けて修正値を求め、この求めた修正値をフィードバック量として各色の印刷ユニットにおけるインキツボキー4−2〜4−nの開き量を調整する。
特開2003−118077号公報 特開2003―291312号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示された技術では、印刷物の余白部に各色の濃度測定用のパッチ(各色のベタのカラーパッチ)を印刷し、濃度計でその濃度を測定し、測定した濃度値と予め記憶していた基準濃度値が一致するように各色の各インキツボキーの開き量を調整している為、高価な濃度計を使用しなければならず、設備に費用がかかると共に、余白部に各色の濃度測定用のパッチを印刷しなければならず、その分印刷用紙も無駄になる、という問題があった。
また、印刷物内の絵柄を余白部の濃度測定用のパッチで代替して制御する為、濃度測定用のパッチの濃度が基準濃度値になっても印刷物内の絵柄の色調が考えていた色調にならず、結局はオペレータがその後で微調整しなければならなくなり、オペレータに負担がかかると共に時間がかかり、その分印刷資材が無駄になる、という問題もあった。
なお、特許文献2には、印刷物の絵柄をカラーのラインセンサで測定し、OKシートのインキツボキーに対応する範囲内のRGB値の合計値を基準値として記憶し、その後、印刷中の印刷物のインキツボキーに対応する範囲内のRGB値の合計値を求め、予め記憶したOKシートの基準値と比較し、その差に応じて各インキツボキーの開き量を調整する技術が提案されている。しかし、この特許文献2の技術では、印刷で使用されるシアン、マゼンタ、イエローのインキはそれぞれ純粋なRGBの成分のみを含むのではなく、それぞれ濁りとして他の成分も含むため、単純に測定したRGBの差からシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに変換することはできず、実際には実現不可能であった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、高価な濃度計を用いることなく、また印刷用紙や印刷資材を無駄にすることなく、オペレータに負担をかけずに、短時間で、印刷物の色合わせを行うことが可能なインキ供給量調整装置および方法を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開度調整によって印刷物に供給されるインキ供給量を調整する印刷機のインキ供給量調整装置において、印刷物の各部の絵柄データを記憶する絵柄データ記憶手段と、印刷機によって印刷された印刷物の絵柄を撮像する撮像手段と、撮像手段によって撮像された印刷物の各部のRGBデータを記憶する撮像データ記憶手段と、絵柄データ記憶手段に記憶されている印刷物の各部の絵柄データと仮想のインキ膜厚とから印刷物の各部の仮想のRGBデータを演算する仮想データ演算手段と、撮像データ記憶手段に記憶されている撮像された印刷物の各部のRGBデータと仮想データ演算手段によって演算された印刷物の各部の仮想のRGBデータとから撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚を推定するインキ膜厚推定手段と、インキ膜厚推定手段によって推定された撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚に基づいてインキツボキーの開き量を調整するインキツボキー調整手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、印刷物の各部の絵柄データと仮想のインキ膜厚とから印刷物の各部の仮想のRGBデータを演算する。例えば、印刷物の各色の絵柄面積率(C(シアンの絵柄面積率)、M(マゼンタの絵柄面積率)、Y(イエローの絵柄面積率)、K(ブラックの絵柄面積率))と各色のインキ膜厚(α(シアンのインキ膜厚値)、β(マゼンタのインキ膜厚値)、γ(イエローのインキ膜厚値)、σ(ブラックのインキ膜厚値))とRGB値との関係を定めた式(変換式F(C、M、Y、K、α、β、γ、σ)=(R、G、B))を用いて、印刷物の各部の各色の絵柄データ(C、M、Y、K)と各色の仮想のインキ膜厚(α、β、γ、σ)とから、印刷物の各部の仮想のRGBデータを演算する。
本発明では、この演算した印刷物の各部の仮想のRGBデータと撮像された印刷物の各部のRGBデータとから、撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚を推定する。例えば、インキツボキーに対応する範囲における撮像された各部のRGBデータと演算された印刷物の各部の仮想のRGBデータとの残差の二乗和を求め、この残差の二乗和が最も小さくなる時の仮想のインキ膜厚を撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚として推定する。そして、この推定された撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚に基づいて、インキツボキーの開き量を調整する。例えば、推定された撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚の基準のインキ膜厚に対するインキ膜厚比率を求め、このインキ膜厚比率の逆数を修正比率として、インキツボキーの開き量を調整する。
本発明によれば、印刷物の各部の絵柄データと仮想のインキ膜厚とから印刷物の各部の仮想のRGBデータを演算し、撮像された印刷物の各部のRGBデータと演算された印刷物の各部の仮想のRGBデータとから撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚を推定し、この推定された撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚に基づいてインキツボキーの開き量を調整するようにしたので、高価な濃度計を用いることなく、また印刷用紙や印刷資材を無駄にすることなく、オペレータに負担をかけずに、短時間で、印刷物の色合わせを行うことが可能となる。
本発明の実施に用いるインキ膜厚制御装置(インキ供給量調整装置)のブロック図である。 このインキ膜厚制御装置を含む4色の枚葉輪転印刷機の概略を示す図である。 この枚葉輪転印刷機に設置されたカラーカメラの設置位置を示す要部の拡大図である。 インキ膜厚制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 インキ膜厚制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 インキ膜厚制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 インキ膜厚制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 アドレス位置と対応づけて記憶されたシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインキ膜厚補正値の組み合わせを示す図である。 インキ膜厚制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図9に続くフローチャートである。 図10に続くフローチャートである。 図11に続くフローチャートである。 図12に続くフローチャートである。 図13に続くフローチャートである。 図14に続くフローチャートである。 図15に続くフローチャートである。 図16に続くフローチャートである。 図17に続くフローチャートである。 図18に続くフローチャートである。 図19に続くフローチャートである。 図20に続くフローチャートである。 図21に続くフローチャートである。 図22に続くフローチャートである。 図23に続くフローチャートである。 図24に続くフローチャートである。 図25に続くフローチャートである。 図26に続くフローチャートである。 図27に続くフローチャートである。 図28に続くフローチャートである。 図29に続くフローチャートである。 図30に続くフローチャートである。 図31に続くフローチャートである。 図32に続くフローチャートである。 図33に続くフローチャートである。 図34に続くフローチャートである。 図35に続くフローチャートである。 図36に続くフローチャートである。 図37に続くフローチャートである。 インキツボキー制御装置の内部構成の概略を示すブロック図である。 インキツボキー制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 図40に続くフローチャートである。 インキツボローラ制御装置の内部構成の概略を示すブロック図である。 インキツボローラ制御装置の処理動作を示すフローチャートである。 印刷機における各色の印刷ユニット内のインキ供給装置の要部を示す図である。 印刷機により印刷された印刷物の概略を示す平面図である。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施に用いるインキ膜厚制御装置(インキ供給量調整装置)のブロック図である。
このインキ膜厚制御装置100は、CPU10、RAM11、ROM12、入力装置13、表示器14、出力装置(プリンタ等)15、印刷開始スイッチ16、印刷停止スイッチ17、カラーカメラ18、印刷機の原動モータ19、原動モータドライバ20、原動モータ用ロータリーエンコーダ21、D/A変換器22、印刷機の原点位置検出器23、印刷機の回転位相検出用カウンタ24、給紙装置25,印刷ユニット26、メモリ27、入出力インターフェイス(I/O,I/F)28−1〜28−7を備えている。
図2はこのインキ膜厚制御装置100を含む4色の枚葉輪転印刷機の概略を示す図である。同図において、26−1〜26−4は各色の印刷ユニットであり、この印刷ユニット26−1〜26−4内に図44に示したインキ供給装置が各個に設けられている。18はカラーカメラであり、図3にその設置位置の要部を拡大して示すように、印刷ユニット26−1〜26−4によって印刷された印刷物の搬送経路の途中に設けられ、排紙部へ送られようとする印刷物の絵柄を背後から撮像する。
このインキ膜厚制御装置100において、CPU10は、インターフェイス28−1〜28−7を介して与えられる各種入力情報を得て、RAM11やメモリ27にアクセスしながら、ROM12に格納されたプログラムに従って動作する。
原動モータ用ロータリーエンコーダ21は、印刷機の原動モータ19の所定回転角毎に回転パルスを発生して、原動モータドライバ20に出力する。印刷機の原点位置検出器23は、印刷機の1回転毎の原点位置を検出し、原点位置検出信号を発生して印刷機の回転位相検出用カウンタ24に出力する。
図4〜図7にメモリ27の内容を分割して示す。メモリ27にはメモリM1〜M34が設けられる。メモリM1には、カウント値Mが記憶される。メモリM2には、カウント値Nが記憶される。メモリM3には、印刷物の各部の絵柄面積率が記憶される。メモリM4には、印刷物の左右方向の画素数が記憶される。メモリM5には、印刷物の天地方向の画素数が記憶される。
メモリM6には、各インキツボキーに対応する範囲の(C、M、Y,K)の合計値が記憶される。メモリM7には、カウント値Qが記憶される。メモリM8には、カウント値Lが記憶される。メモリM9には、インキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数が記憶される。メモリM10には、インキツボキーに対応する範囲内の総画素数が記憶される。メモリM11には、各インキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率が記憶される。
メモリM12には、絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルが記憶される。メモリM13には、各インキツボキーの開き量が記憶される。メモリM14には、各印刷ユニットのインキツボキー総数が記憶される。メモリM15には、各印刷ユニットのインキツボローラの回転量が記憶される。メモリM16には、印刷速度が記憶される。メモリM17には、印刷機回転位相検出用カウンタのカウント値が記憶される。メモリM18には、印刷機の回転位相が記憶される。
メモリM19には、印刷物の撮像タイミングが記憶される。メモリM20には、撮像した印刷物の各部の撮像データが記憶される。メモリM21には、RGBの最小の残差の二乗和が記憶される。メモリM22には、RGBの残差の二乗和が記憶される。メモリM23には、基準インキ膜厚が記憶される。メモリM24には、インキ膜厚補正値が記憶される。メモリM25には、補正したインキ膜厚が記憶される。メモリM26には、変換式F(C、M、Y、K、α、β、γ、σ)=(R、G、B)が記憶される。
メモリM27には、各部の仮想のRGB値が記憶される。メモリM28には、RGBの残差の二乗が記憶される。メモリM29には、RGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置が記憶される。メモリM30には、インキ膜厚の補正値総数が記憶される。メモリM31には、各インキツボキーに対応する範囲のRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置が記憶される。メモリM32には、現状のインキ膜厚が記憶される。メモリM33には、現状のインキ膜厚比率が記憶される。メモリM34には、各インキツボキーの開き量の修正比率が記憶される。
なお、メモリM26に記憶される変換式F(C、M、Y、K、α、β、γ、σ)=(R、G、B))において、Cはシアンの絵柄面積率、Mはマゼンタの絵柄面積率、Yはイエローの絵柄面積率、Kはブラックの絵柄面積率、αはシアンのインキ膜厚値、βはマゼンタのインキ膜厚値、γはイエローのインキ膜厚値、σはブラックのインキ膜厚値を表す。この変換式F(C、M、Y、K、α、β、γ、σ)=(R、G、B)は、印刷物の各色の絵柄面積率と各色のインキ膜厚とRGB値との関係を定めた式であり、各色のインキ(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のRGBの吸収特性から、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの印刷順序(重なり順序)を加味して、予め求められているものである。
また、メモリM23には、シアンのインキ膜厚値αの基準値がシアンの基準インキ膜厚値αfとして、マゼンタのインキ膜厚値βの基準値がマゼンタの基準インキ膜厚値βfとして、イエローのインキ膜厚値γの基準値がイエローの基準インキ膜厚値γfとして、ブラックのインキ膜厚値σの基準値がブラックの基準インキ膜厚値σfとして記憶される。
また、メモリM24には、図8に示すように、シアンのインキ膜厚補正値Δα、マゼンタのインキ膜厚補正値Δβ、イエローのインキ膜厚補正値Δγ、ブラックのインキ膜厚補正値Δσの組み合わせが、アドレス位置に対応づけて記憶されている。この例では、Δα、Δβ、Δγ、Δσのそれぞれについて、−0.1〜+0.1を補正値の範囲とし、0.01を補正値の刻み幅として、Δα、Δβ、Δγ、Δσの全ての組み合わせがアドレス位置に対応づけて記憶されている。
なお、図1において、200はインキ供給装置におけるインキツボキーの開き量を制御するインキツボキー制御装置であり、300はインキ供給装置におけるインキツボローラを駆動するインキツボローラ制御装置であり、インキツボキー制御装置200は各色の印刷ユニットのインキツボキー毎に設けられており、インキツボローラ制御装置300は各色の印刷ユニット毎に設けられている。
〔インキ供給量制御装置の概略的な動作〕
インキ膜厚制御装置100の詳細な動作の説明に入る前に、理解を容易とするために、その概略的な動作について説明しておく。
(1)印刷する印刷物のPPF(Print Production format)データの各部の(Cnm、Mnm、Ynm、Knm)より各色の各インキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率(C、M、Y、K)を求める。
(2)絵柄面積率−インキツボキー開き量変換カーブを用いて、(1)で求めた各色の各インキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率(C、M、Y、K)より、各色の各インキツボキーの開き量を求める。
(3)各色の各インキツボキーを(2)で求めた開き量に設定し、印刷を開始する。
(4)印刷機で印刷された印刷物をカラーカメラで撮像し、撮像した印刷物の各部の(Rcnm、Gcnm、Bcnm)を求める。
(5)変換式F(C、M、Y、K、α、β、γ、σ)=(R、G、B)を用いて、各色のインキの膜厚(α、β、γ、σ)を少しづつずらした時のPPFデータの各部の(Cnm、Mnm、Ynm、Knm)に対応する計算上(仮想)の(Rvnm、Gvnm、Bvnm)を求める。
(6)最小二乗法を用いて、各インキツボキーに対応する範囲のΣ[(Rcnm−Rvnm)2+(Gcnm−Gvnm)2+(Bcnm−Bvnm)21/2の値が最も小さくなる時の各色のインキの膜厚(αl、βl、γl、σl)を求める。
(7)(6)で求めた各色のインキの膜厚(αl、βl、γl、σl)の基準のインキ膜厚(αf、βf、γf、σf)に対するインキ膜厚比率を求め、このインキ膜厚比率の逆数である修正比率を(2)で求めた各色の各インキツボキーの開き量に乗算し、各色の各インキツボキーの修正開き量を求める。
(8)各色の各インキツボキーを(7)で求めた修正開き量に再設定し、印刷を続行する。
〔インキ膜厚制御装置の詳細な動作〕
以下、図9〜図38に分割して示すフローチャートを参照して、インキ膜厚制御装置100のCPU10が実行する詳細な処理動作について説明する。
〔PPFデータの入力〕
CPU10は、入力装置13にPPFデータが入力されると(図9:ステップS101のYES)、カウント値Mを1とし(ステップS102)、カウント値Nを1とし(ステップS103)、入力装置13より印刷物の(N,M)の位置の画素の(C、M、Y、K)データを読み込み、その読み込んだ(C、M、Y、K)データをメモリM3の(N,M)のアドレス位置に記憶させる(ステップS104)。
そして、カウント値Nに1を加算し(ステップS105)、メモリM4に記憶されている印刷物の左右方向の画素数を読み込み(ステップS106)、カウント値Nが印刷物の左右方向の画素数を超えるまで(ステップS107のYES)、ステップS104〜S107の処理を繰り返す。
CPU10は、カウント値Nが印刷物の左右方向の画素数を超えると(ステップS107のYES)、カウント値Mに1を加算し(ステップS108)、メモリM5に記憶されている印刷物の天地方向の画素数を読み込み(ステップS109)、カウント値Mが印刷物の天地方向の画素数を超えるまで(ステップS110のYES)、ステップS103〜S110の処理を繰り返す。
これにより、メモリM3に、印刷物の全ての画素の(C、M、Y、K)データ、すなわち印刷物の各部の絵柄データが記憶される。
〔インキツボキーの開き量のセット〕
CPU10は、カウント値Mが印刷物の天地方向の画素数を超えると(ステップS110のYES)、メモリM6の全アドレス位置にゼロを上書きし(図10:ステップS111)、カウント値Qを1とする(ステップS112)。また、カウント値Lを1とし(ステップS113)、カウント値Nを1とし(ステップS114)、カウント値Mを1とする(ステップS115)。
そして、メモリM6のQ色目のL番目のアドレス位置の(C、M、Y、K)合計値を読み込み(ステップS116)、メモリM3のQ色目の(N,M)のアドレス位置の(Cnm、Mnm、Ynm、Knm)データを読み込み(ステップS117)、Q色目のL番目のアドレス位置の(C、M、Y、K)合計値にQ色目の(N,M)のアドレス位置の(Cnm、Mnm、Ynm、Knm)データを加算し、メモリM6のQ色目のL番目のアドレス位置に上書きする(ステップS118)。
そして、カウント値Mに1を加算し(図11:ステップS119)、メモリM5に記憶されている印刷機の天地方向の画素数を読み込み(ステップS120)、カウント値Mが印刷機の天地方向の画素数を超えるまで(ステップS121のYES)、ステップS116〜S121の処理を繰り返す。
カウント値Mが印刷機の天地方向の画素数を超えると(ステップS121のYES)、カウント値Nに1を加算し(ステップS122)、メモリM9のインキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数を読み込み(ステップS123)、またカウント値Lを読み込み(ステップS124)、カウント値Nが(インキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数×カウント値L)を超えるまで(ステップS125のYES)、ステップS115〜S125の処理を繰り返す。
CPU10は、カウント値Nが(インキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数×カウント値L)を超えると(ステップS125のYES)、メモリM6のQ色目のL番目のアドレス位置の(C、M、Y、K)合計値を読み込み(ステップS126)、またメモリM10に記憶されているインキツボキーに対応する範囲内の総画素数を読み込み(ステップS127)、Q色目のL番目のアドレス位置の(C、M、Y、K)合計値をインキツボキーに対応する範囲内の総画素数で除算し、Q色目のL番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率を求め、メモリM11のQ色目のL番目のアドレス位置に記憶する(図12:ステップS128)。
そして、メモリM11のQ色目のL番目のアドレス位置よりQ色目のL番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率を読み込み(ステップS129)、メモリM12のQ色目のアドレス位置よりQ色目の絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルを読み込み(ステップS130)、Q色目の絵柄面積率−インキツボキー開き量変換テーブルを用いて、Q色目のL番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率より、Q色目のL番目のインキツボキーの開き量を求め、メモリM13のQ色目のL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS131)。
そして、このQ色目のL番目のインキツボキーの開き量をQ色目のL番目のインキツボキー制御装置200に送信し(ステップS132)、Q色目のL番目のインキツボキー制御装置200からのインキツボキーの開き量の受信完了信号の送信を待つ(ステップS133)。
CPU10は、Q色目のL番目のインキツボキー制御装置200からのインキツボキーの開き量の受信完了信号が送信されてくると(ステップS133のYES)、カウント値Lに1を加算し(ステップS134)、メモリM14に記憶されている各印刷ユニットのインキツボキー総数を読み込み(ステップS135)、カウント値Lが各印刷ユニットのインキツボキー総数を超えるまで(図13:ステップS136のYES)、ステップS115〜S136の処理を繰り返す。
CPU10は、カウント値Lが各印刷ユニットのインキツボキー総数を超えると(ステップS136のYES)、カウント値Qに1を加算し(ステップS137)、カウント値QがQ>4となるまで(ステップS138のYES)、ステップS113〜S138の処理を繰り返す。
これにより、各色の全てのインキツボキーについて、そのインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率が求められ、その絵柄面積率に応じたインキツボキーの開き量が求められ、メモリM13に記憶されて行くと共に、対応するインキツボキー制御装置200に送信されて行く。
〔インキツボキーの開き量の設定が完了していることの確認〕
CPU10は、カウント値QがQ>4となると(ステップS138のYES)、カウント値Qを1とし(ステップS139)、カウント値Lを1とし(ステップS140)、Q色目のL番目のインキツボキー制御装置200から設定完了信号が送信されてきたか否かを確認する(ステップS141)。
Q色目のL番目のインキツボキー制御装置200より設定完了信号が送信されてくれば(ステップS141のYES)、カウント値Lに1を加算し(ステップS142)、メモリM14に記憶されている各印刷ユニットのインキツボキー総数を読み込み(ステップS143)、カウントLが各印刷ユニットのインキツボキー総数を超えるまで(ステップS144のYES)、ステップS141〜S144の処理を繰り返す。
CPU10は、カウント値Lが各印刷ユニットのインキツボキー総数を超えると(ステップS144のYES)、カウント値Qに1を加算し(ステップS145)、カウント値QがQ>4となるまで(ステップS146のYES)、ステップS140〜S146の処理を繰り返す。そして、カウント値QがQ>4となると(ステップS146のYES)、全てのインキツボキー制御装置200に、全インキツボキーの開き量設定完了信号を送信する(図14:ステップS147)。
〔印刷〕
次に、オペレータは、印刷開始スイッチ16をオンとする。印刷開始スイッチ16がオンとされると(ステップS148のYES)、CPU10は、印刷を開始する。
この場合、CPU10は、メモリM15に記憶されている各印刷ユニットのインキツボローラの回転量を読み込み(ステップS149)、その読み出したインキツボローラの回転量を各印刷ユニットのインキツボローラ制御装置300に送信し(ステップS150)、各印刷ユニットのインキツボローラ制御装置300からのインキツボローラの回転量受信完了信号の送信を待つ(ステップS151)。
CPU10は、各印刷ユニットのインキツボローラ制御装置300からのインキツボローラの回転量受信完了信号を受けると(ステップS151のYES)、メモリM16に記憶されている印刷速度を読み込み(ステップS152)、原動モータドライバ20にD/A変換器22を介して回転指令を出力し(ステップS153)、印刷機の速度を印刷速度とする。また、給紙装置25に給紙指令を出力し(図15:ステップS154)、印刷機への給紙を開始する。また、各印刷ユニット26に印刷指令を出力する(ステップS155)。
〔印刷物の撮像〕
CPU10は、印刷中、印刷機の回転位相検出用カウンタ24よりカウント値を読み込み(ステップS156)、この読み込んだ印刷機の回転位相検出用カウンタ24のカウント値より印刷機の回転位相を演算する(ステップS157)。なお、読み込んだ印刷機の回転位相検出用カウンタ24のカウント値はメモリM17に記憶し、演算した印刷機の回転位相はメモリM18に記憶する。
そして、CPU10は、メモリM19に記憶されている印刷物の撮像タイミングを読み込み(ステップS158)、印刷機の回転位相が印刷機の撮像タイミングとなるまで(ステップS159のYES)、ステップS156〜S159の処理を繰り返す。そして、印刷機の回転位相が印刷機の撮像タイミングとなると(ステップS159のYES)、カラーカメラ18に撮像信号を出力する(ステップS160)。
カラーカメラ18は、CPU10からの撮像信号を受けて、排紙部へ送られようとする印刷物の絵柄を撮像する。このカラーカメラ18によって撮像された印刷物の撮像データはCPU10へ送られる。
CPU10は、カラーカメラ18からの撮像データを受けて(図16:ステップS161のYES)、カウント値Mを1とし(ステップS162)、カウント値Nを1とし(ステップS163)、カラーカメラ18からの(N,M)の位置の画素の(R、G、B)データを読み込み、その読み込んだ(R、G、B)データをメモリM20の(N,M)のアドレス位置に記憶させる(ステップS164)。
そして、カウント値Nに1を加算し(ステップS165)、メモリM4に記憶されている印刷物の左右方向の画素数を読み込み(ステップS166)、カウント値Nが印刷物の左右方向の画素数を超えるまで(ステップS167のYES)、ステップS164〜S167の処理を繰り返す。
CPU10は、カウント値Nが印刷物の左右方向の画素数を超えると(ステップS167のYES)、カウント値Mに1を加算し(ステップS168)、メモリM5に記憶されている印刷物の天地方向の画素数を読み込み(ステップS169)、カウント値Mが印刷物の天地方向の画素数を超えるまで(ステップS170のYES)、ステップS163〜S170の処理を繰り返す。
これにより、メモリM20に、撮像された印刷物の全ての画素の(R、G、B)データ、すなわち撮像された印刷物の各部のRGBデータ(実際のRGB値)が記憶される。
〔各インキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和の最小値の演算〕
〔仮想のRGB値の演算〕
CPU10は、カウント値Mが印刷物の天地方向の画素数を超えると(ステップS170のYES)、カウント値Lを1とし(図17:ステップS171)、RGBの最小の残差の二乗和記憶用のメモリM21およびRGBの残差の二乗和記憶用のメモリM22の記憶内容をゼロとする(ステップS172,S173)。
そして、メモリM23に記憶されているシアンの基準インキ膜厚値αfを読み込み(ステップS174)、メモリM24に記憶されている最初のアドレス位置のシアンのインキ膜厚補正値Δα(Δα1)を読み込み(ステップS175)、シアンの基準インキ膜厚値αfに最初のアドレス位置のシアンのインキ膜厚補正値Δα1を加算し、シアンの補正したインキ膜厚値(αf+Δα1)を求め、メモリM25のシアンのアドレス位置に記憶する(ステップS176)。
次に、メモリM23に記憶されているマゼンタの基準インキ膜厚値βfを読み込み(ステップS177)、メモリM24に記憶されている最初のアドレス位置のマゼンタのインキ膜厚補正値Δβ(Δβ1)を読み込み(ステップS178)、マゼンタの基準インキ膜厚値βfに最初のアドレス位置のマゼンタのインキ膜厚補正値Δβ1を加算し、マゼンタの補正したインキ膜厚値(βf+Δβ1)を求め、メモリM25のマゼンタのアドレス位置に記憶する(図18:ステップS179)。
次に、メモリM23に記憶されているイエローの基準インキ膜厚値γfを読み込み(ステップS180)、メモリM24に記憶されている最初のアドレス位置のイエローのインキ膜厚補正値Δγ(Δγ1)を読み込み(ステップS181)、イエローの基準インキ膜厚値γfに最初のアドレス位置のイエローのインキ膜厚補正値Δγ1を加算し、イエローの補正したインキ膜厚値(γf+Δγ1)を求め、メモリM25のイエローのアドレス位置に記憶する(ステップS182)。
次に、メモリM23に記憶されているブラックの基準インキ膜厚値σfを読み込み(ステップS183)、メモリM24に記憶されている最初のアドレス位置のブラックのインキ膜厚補正値Δσ(Δσ1)を読み込み(ステップS184)、ブラックの基準インキ膜厚値σfに最初のアドレス位置のブラックのインキ膜厚補正値Δσ1を加算し、ブラックの補正したインキ膜厚値(σf+Δσ1)を求め、メモリM25のブラックのアドレス位置に記憶する(ステップS185)。
そして、CPU10は、メモリM9に記憶されているインキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数を読み込み(図19:ステップS186)、カウント値Lを読み込み(ステップS187)、カウント値Nを(1+(インキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数)×(カウント値L−1))とし(ステップS188)、カウント値Mを1とし(ステップS189)、メモリM3の(N,M)のアドレス位置より、(N,M)の位置の(Cnm、Mnm、Ynm、Knm)データを読み込む(ステップS190)。
そして、メモリM25のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのL番目のアドレス位置より、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの補正したインキ膜厚値(αf+Δα1)、(βf+Δβ1)、(γf+Δγ1)、(σf+Δσ1)を読み込み(ステップS191)、メモリM26に記憶されている変換式F(C、M、Y、K、α、β、γ、σ)=(R、G、B)を読み込み(ステップS192)、この変換式F(C、M、Y、K、α、β、γ、σ)=(R、G、B)を用いて、(N,M)の位置の(Cnm、Mnm、Ynm、Knm)データと、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの補正したインキ膜厚値(αf+Δα1)、(βf+Δβ1)、(γf+Δγ1)、(σf+Δσ1)とから、(N,M)の位置の仮想のRGB値(Rvnm、Gvnm、Bvnm)を求め、メモリM27の(N,M)のアドレス位置に記憶する(図20:ステップS193)。
〔RGBの残差の二乗の演算〕
次に、CPU10は、メモリM20の(N,M)のアドレス位置より撮像した印刷物の(N,M)の位置のRGB値(Rcnm、Gcnm、Bcnm)を読み込み(ステップS194)、この読み込んだ撮像した印刷物の(N,M)の位置のRGB値(Rcnm、Gcnm、Bcnm)とステップS193で求めた(N,M)の位置の仮想のRGB値(Rvnm、Gvnm、Bvnm)とから、(N,M)の位置のRGBの残差の二乗を〔(Rcnm−Rvnm)2+(Gcnm−Gvnm)2+(Bcnm−Bvnm)21/2として求め、この求めた(N,M)の位置のRGBの残差の二乗をメモリM28に記憶する(ステップS195)。
〔インキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和の演算〕
そして、CPU10は、メモリM22に記憶されているRGBの残差の二乗和を読み込み(ステップS196)、この読み込んだRGBの残差の二乗和にステップS195で求めた(N,M)の位置のRGBの残差の二乗を加算し、RGBの残差の二乗和としてメモリM22に上書きする(ステップS197)。ここでは、先のステップS173において、メモリM22のRGBの残差の二乗和はゼロとされていることから、ステップS195で求められた(N,M)の位置のRGBの残差の二乗がRGBの残差の二乗和とされる。
次に、CPU10は、カウント値Mに1を加算し(ステップS198)、メモリM5に記憶されている印刷物の天地方向の画素数を読み込み(ステップS199)、カウント値Mが印刷物の天地方向の画素数となるまで(図21:ステップS200のYES)、ステップS190〜S200の処理を繰り返す。
CPU10は、カウント値Mが印刷物の天地方向の画素数となると(ステップS200のYES)、カウント値Nに1を加算し(ステップS201)、メモリM9に記憶されているインキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数を読み込み(ステップS202)、またカウント値Lを読み込み(ステップS203)、カウント値Nが(インキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数×カウント値L)を超えるまで(ステップS204のYES)、ステップS189〜S204の処理を繰り返す。
CPU10は、カウント値Nが(インキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数×カウント値L)を超えると(ステップS204のYES)、メモリM22に記憶されているRGBの残差の二乗和を読み込み(ステップS205)、この読み込んだRGBの残差の二乗和を最初のRGBの最小の残差の二乗和としてメモリM21に記憶させる(ステップS206)。また、RGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置として、メモリM29に1を書き込む(ステップS207)。
すなわち、L=1番目のインキツボキーに対応する範囲における各画素のRGB値(実際のRGB値)と、メモリM24の最初のアドレス位置のインキ膜厚補正値の組み合わせを使用して求められたL=1番目のインキツボキーに対応する範囲における各画素の仮想のRGB値との残差の二乗和を求め、この残差の二乗和をL=1番目のインキツボキーに対応する範囲の最初のRGBの最小の残差の二乗和として記憶する一方、その時に使用したメモリM24中のインキ膜厚補正値の組み合わせのアドレス位置をL=1番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置として記憶する。
〔インキツボキーに対応する範囲のRGBの最小の残差の二乗和の入れ替え〕
次に、CPU10は、カウント値Qを2とし(図22:ステップS208)、メモリM22に記憶されているRGBの残差の二乗をゼロとする(ステップS209)。
そして、メモリM23に記憶されているシアンの基準インキ膜厚値αfを読み込み(ステップS210)、メモリM24に記憶されているQ番目のアドレス位置のシアンのインキ膜厚補正値Δα(Δαq)を読み込み(ステップS211)、シアンの基準インキ膜厚値αfにQ番目のアドレス位置のシアンのインキ膜厚補正値Δαqを加算し、シアンの補正したインキ膜厚値(αf+Δαq)を求め、メモリM25のシアンのアドレス位置に記憶する(ステップS212)。
次に、メモリM23に記憶されているマゼンタの基準インキ膜厚値βfを読み込み(ステップS213)、メモリM24に記憶されているQ番目のアドレス位置のマゼンタのインキ膜厚補正値Δβ(Δβq)を読み込み(ステップS214)、マゼンタの基準インキ膜厚値βfにQ番目のアドレス位置のマゼンタのインキ膜厚補正値Δβqを加算し、マゼンタの補正したインキ膜厚値(βf+Δβq)を求め、メモリM25のマゼンタのアドレス位置に記憶する(ステップS215)。
次に、メモリM23に記憶されているイエローの基準インキ膜厚値γfを読み込み(図23:ステップS216)、メモリM24に記憶されているQ番目のアドレス位置のイエローのインキ膜厚補正値Δγ(Δγq)を読み込み(ステップS217)、イエローの基準インキ膜厚値γfにQ番目のアドレス位置のイエローのインキ膜厚補正値Δγqを加算し、イエローの補正したインキ膜厚値(γf+Δγq)を求め、メモリM25のイエローのアドレス位置に記憶する(ステップS218)。
次に、メモリM23に記憶されているブラックの基準インキ膜厚値σfを読み込み(ステップS219)、メモリM24に記憶されているQ番目のアドレス位置のブラックのインキ膜厚補正値Δσ(Δσq)を読み込み(ステップS220)、ブラックの基準インキ膜厚値σfにQ番目のアドレス位置のブラックのインキ膜厚補正値Δσqを加算し、ブラックの補正したインキ膜厚値(σf+Δσq)を求め、メモリM25のブラックのアドレス位置に記憶する(ステップS221)。
そして、CPU10は、メモリM9に記憶されているインキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数を読み込み(ステップS222)、カウント値Lを読み込み(ステップS223)、カウント値Nを(1+(インキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数)×(カウント値L−1))とし(図24:ステップS224)、カウント値Mを1とし(ステップS225)、メモリM3の(N,M)のアドレス位置より、(N,M)の位置の(Cnm、Mnm、Ynm、Knm)データを読み込む(ステップS226)。
そして、メモリM25のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのL番目のアドレス位置より、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの補正したインキ膜厚値(αf+Δαq)、(βf+Δβq)、(γf+Δγq)、(σf+Δσq)を読み込み(ステップS227)、メモリM26に記憶されている変換式F(C、M、Y、K、α、β、γ、σ)=(R、G、B)を読み込み(ステップS228)、この変換式F(C、M、Y、K、α、β、γ、σ)=(R、G、B)を用いて、(N,M)の位置の(Cnm、Mnm、Ynm、Knm)データと、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの補正したインキ膜厚値(αf+Δαq)、(βf+Δβq)、(γf+Δγq)、(σf+Δσq)とから、(N,M)の位置の仮想のRGB値(Rvnm、Gvnm、Bvnm)を求め、メモリM27の(N,M)のアドレス位置に記憶する(ステップS229)。
次に、CPU10は、メモリM20の(N,M)のアドレス位置より撮像した印刷物の(N,M)の位置のRGB値(Rcnm、Gcnm、Bcnm)を読み込み(ステップS230)、この読み込んだ撮像した印刷物の(N,M)の位置のRGB値(Rcnm、Gcnm、Bcnm)とステップS229で求めた(N,M)の位置の仮想のRGB値(Rvnm、Gvnm、Bvnm)とから、(N,M)の位置のRGBの残差の二乗を〔(Rcnm−Rvnm)2+(Gcnm−Gvnm)2+(Bcnm−Bvnm)21/2として求め、この求めた(N,M)の位置のRGBの残差の二乗をメモリM28に記憶する(ステップS231)。
そして、メモリM22に記憶されているRGBの残差の二乗和を読み込み(図25:ステップS232)、この読み込んだRGBの残差の二乗和にステップS231で求めた(N,M)の位置のRGBの残差の二乗を加算して、メモリM22のRGBの残差の二乗和に上書きする(ステップS233)。ここでは、先のステップS209において、メモリM22のRGBの残差の二乗和はゼロとされていることから、ステップS231で求められた(N,M)の位置のRGBの残差の二乗がRGBの残差の二乗和とされる。
次に、CPU10は、カウント値Mに1を加算し(ステップS234)、メモリM5に記憶されている印刷物の天地方向の画素数を読み込み(ステップS235)、カウント値Mが印刷物の天地方向の画素数となるまで(ステップS236のYES)、ステップS226〜S236の処理を繰り返す。
CPU10は、カウント値Mが印刷物の天地方向の画素数となると(ステップS236のYES)、カウント値Nに1を加算し(ステップS237)、メモリM9に記憶されているインキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数を読み込み(ステップS238)、またカウント値Lを読み込み(ステップS239)、カウント値Nが(インキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数×カウント値L)を超えるまで(ステップS240のYES)、ステップS225〜S240の処理を繰り返す。
CPU10は、カウント値Nが(インキツボキーの幅に対応する左右方向の画素数×カウント値L)を超えると(ステップS240のYES)、メモリM21に記憶されているRGBの最小の残差の二乗和を読み込み(図26:ステップS241)、またメモリM22に記憶されているRGBの残差の二乗和を読み込み(ステップS242)、両者を比較する(ステップS243)。
ここで、メモリM21に記憶されているRGBの最小の残差の二乗和よりもメモリM22に記憶されているRGBの残差の二乗和の方が小さければ(ステップS243のYES)、すなわちL=1番目のインキツボキーに対応する範囲の最初のRGBの最小の残差の二乗和よりも次のインキ膜厚補正値の組み合わせを使用して求められたL=1番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和の方が小さければ、次のインキ膜厚補正値の組み合わせを使用して求められたL=1番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和を新しいL=1番目のインキツボキーに対応する範囲の最小の残差の二乗和としてメモリM21に記憶させる(ステップS244)。
そして、その時のカウント値Qを読み込み(ステップS245)、RGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置として、メモリM29に上書きする(ステップS246)。そして、ステップS247へ進み、カウント値Qに1を加算する。
なお、メモリM21に記憶されているRGBの最小の残差の二乗和がメモリM22に記憶されているRGBの残差の二乗和以下であれば(ステップS243のNO)、すなわちL=1番目のインキツボキーに対応する範囲の最初のRGBの最小の残差の二乗和が次のインキ膜厚補正値の組み合わせを使用して求められたL=1番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和以下であれば、ステップS244〜S246の処理は実行せずに、直ちにステップS247へ進む。
CPU10は、ステップS247でカウント値Qに1を加算した後、メモリM30に記憶されているインキ膜厚の補正値総数を読み込み(ステップS248)、カウント値Qがインキ膜厚の補正値総数を超えるまで(図27:ステップS249のYES)、ステップS209〜S249の処理を繰り返す。
これにより、メモリM24に記憶されている全てのインキ膜厚補正値の組み合わせについて、L=1番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和が求められ、この求められたRGBの残差の二乗和のうち最も小さい値(最小値)がメモリM21に残されるものとなる。また、メモリM29に、そのRGBの残差の二乗和の最小値が求められた時のカウント値Qが、RGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置として残されるものとなる。
〔インキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚の推定〕
CPU10は、カウント値Qがインキ膜厚の補正値総数を超えると(ステップS249のYES)、メモリM29に記憶されているRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置を読み込み(ステップS250)、またカウント値Lを読み込み(ステップS251)、メモリM31のL番目のアドレス位置に、メモリM29から読み込んだRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置を書き込む(ステップS252)。ここでは、L=1番目のインキツボキーに対応して、L=1番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和の最小値の演算に使用されたメモリM24中のインキ膜厚補正値の組み合わせのアドレス位置が書き込まれる。
そして、CPU10は、カウント値Lに1を加算し(ステップS253)、メモリM14に記憶されている各印刷ユニットのインキツボキー総数を読み込み(ステップS254)、カウント値Lが各印刷ユニットのインキツボキー総数を超えるまで(ステップS255のYES)、ステップS172〜S255の処理を繰り返す。
これにより、メモリM31に、全てのインキツボキーに対応して、そのインキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和の最小値の演算に使用されたメモリM24中のインキ膜厚補正値の組み合わせのアドレス位置が書き込まれるものとなる。
CPU10は、カウント値Lが各印刷ユニットのインキツボキー総数を超えると(ステップS255のYES)、カウント値Lを1とし(図28:ステップS256)、メモリM31に記憶されているL番目のアドレス位置よりL番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置を読み込む(ステップS257)。
そして、メモリM24におけるL番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置のアドレス位置より、シアンのインキ膜厚補正値Δα(Δαl)を読み込む(ステップS258)。すなわち、L番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和の最小値の演算に使用されたシアンのインキ膜厚補正値Δαlを読み込む。
そして、メモリM23に記憶されているシアンの基準インキ膜厚値αfを読み込み(ステップS259)、このシアンの基準インキ膜厚値αfにステップS258で読み込んだシアンのインキ膜厚補正値Δαlを加算して、シアンのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚値(αf+Δαl)を求め、メモリM32のシアンのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS260)。
そして、ステップS260で求めたシアンのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚値(αf+Δαl)をシアンの基準インキ膜厚値αfで除算して、シアンのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率を求め、メモリM33のシアンのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS261)。
次に、CPU10は、メモリM31に記憶されているL番目のアドレス位置よりL番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置を読み込む(図29:ステップS262)。そして、メモリM24のL番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置より、マゼンタのインキ膜厚補正値Δβ(Δβl)を読み込む(ステップS263)。すなわち、L番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和の最小値の演算に使用されたマゼンタのインキ膜厚補正値Δβlを読み込む。
そして、メモリM23に記憶されているマゼンタの基準インキ膜厚値βfを読み込み(ステップS264)、このマゼンタの基準インキ膜厚値βfにステップS263で読み込んだマゼンタのインキ膜厚補正値Δβlを加算して、マゼンタのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚値(βf+Δβl)を求め、メモリM32のマゼンタのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS265)。
次に、ステップS265で求めたマゼンタのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚値(βf+Δβl)をマゼンタの基準インキ膜厚値βfで除算して、マゼンタのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率を求め、メモリM33のマゼンタのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS266)。
次に、CPU10は、メモリM31に記憶されているL番目のアドレス位置よりL番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置を読み込む(ステップS267)。そして、メモリM24のL番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置より、イエローのインキ膜厚補正値Δγ(Δγl)を読み込む(ステップS268)。すなわち、L番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和の最小値の演算に使用されたイエローのインキ膜厚補正値Δγlを読み込む。
そして、メモリM23に記憶されているイエローの基準インキ膜厚値γfを読み込み(ステップS269)、このイエローの基準インキ膜厚値γfにステップS268で読み込んだイエローのインキ膜厚補正値Δγlを加算して、イエローのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚値(γf+Δγl)を求め、メモリM32のイエローのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS270)。
そして、ステップS270で求めたイエローのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚値(γf+Δγl)をイエローの基準インキ膜厚値γfで除算して、イエローのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率を求め、メモリM33のイエローのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS271)。
次に、CPU10は、メモリM31に記憶されているL番目のアドレス位置よりL番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置を読み込む(図31:ステップS272)。そして、メモリM24のL番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの最小の残差の二乗和時のインキ膜厚補正値の位置より、ブラックのインキ膜厚補正値Δσ(Δσl)を読み込む(ステップS273)。すなわち、L番目のインキツボキーに対応する範囲のRGBの残差の二乗和の最小値の演算に使用されたブラックのインキ膜厚補正値Δσlを読み込む。
そして、メモリM23に記憶されているブラックの基準インキ膜厚値σfを読み込み(ステップS274)、このブラックの基準インキ膜厚値σfにステップS273で読み込んだブラックのインキ膜厚補正値Δσlを加算して、ブラックのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚値(σf+Δσl)を求め、メモリM32のブラックのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS275)。
そして、ステップS275で求めたブラックのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚値(σf+Δσl)をブラックの基準インキ膜厚値σfで除算して、ブラックのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率を求め、メモリM33のブラックのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS276)。
〔インキツボキーの開き量の調整〕
次に、CPU10は、メモリM33のシアンのL番目のアドレス位置よりシアンのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率を読み込み(図32:ステップS277)、この読み込んだシアンのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率の逆数を修正比率として、メモリM34のシアンのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS278)。
そして、メモリM13のシアンのL番目のアドレス位置よりシアンのL番目のインキツボキーの開き量を読み込み(ステップS279)、この読み込んだシアンのL番目のインキツボキーの開き量にステップS278で求めたシアンのL番目のインキツボキーに対応する範囲の修正比率を乗算し、シアンのL番目のインキツボキーの補正した開き量を求め、メモリM13のシアンのL番目のアドレス位置に上書きする(ステップS280)。
そして、メモリM13のシアンのL番目のアドレス位置からL番目のインキツボキーの補正した開き量を読み込み(ステップS281)、この読み込んだL番目のインキツボキーの補正した開き量をシアンのL番目のインキツボキー制御装置200に送信し(ステップS282)、シアンのL番目のインキツボキー制御装置200からのインキツボキーの開き量の受信完了信号の送信を待つ(図33:ステップS283)。
CPU10は、シアンのL番目のインキツボキー制御装置200からインキツボキーの開き量の受信完了信号が送信されてくると(ステップS283のYES)、メモリM33のマゼンタのL番目のアドレス位置よりマゼンタのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率を読み込み(ステップS284)、この読み込んだマゼンタのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率の逆数を修正比率として、メモリM34のマゼンタのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS285)。
そして、メモリM13のマゼンタのL番目のアドレス位置よりマゼンタのL番目のインキツボキーの開き量を読み込み(ステップS286)、この読み込んだマゼンタのL番目のインキツボキーの開き量にステップS285で求めたマゼンタのL番目のインキツボキーに対応する範囲の修正比率を乗算し、マゼンタのL番目のインキツボキーの補正した開き量を求め、メモリM13のマゼンタのL番目のアドレス位置に上書きする(ステップS287)。
そして、メモリM13のマゼンタのL番目のアドレス位置からL番目のインキツボキーの補正した開き量を読み込み(ステップS288)、この読み込んだL番目のインキツボキーの補正した開き量をマゼンタのL番目のインキツボキー制御装置200に送信し(ステップS289)、マゼンタのL番目のインキツボキー制御装置200からのインキツボキーの開き量の受信完了信号の送信を待つ(図34:ステップS290)。
CPU10は、マゼンタのL番目のインキツボキー制御装置200からインキツボキーの開き量の受信完了信号が送信されてくると(ステップS290のYES)、メモリM33のイエローのL番目のアドレス位置よりイエローのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率を読み込み(ステップS291)、この読み込んだイエローのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率の逆数を修正比率として、メモリM34のイエローのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS292)。
そして、メモリM13のイエローのL番目のアドレス位置よりイエローのL番目のインキツボキーの開き量を読み込み(ステップS293)、この読み込んだイエローのL番目のインキツボキーの開き量にステップS292で求めたイエローのL番目のインキツボキーに対応する範囲の修正比率を乗算し、イエローのL番目のインキツボキーの補正した開き量を求め、メモリM13のイエローのL番目のアドレス位置に上書きする(ステップS294)。
そして、メモリM13のイエローのL番目のアドレス位置からL番目のインキツボキーの補正した開き量を読み込み(ステップS295)、この読み込んだL番目のインキツボキーの補正した開き量をイエローのL番目のインキツボキー制御装置200に送信し(ステップS296)、イエローのL番目のインキツボキー制御装置200からのインキツボキーの開き量の受信完了信号の送信を待つ(図35:ステップS297)。
CPU10は、イエローのL番目のインキツボキー制御装置200からインキツボキーの開き量の受信完了信号が送信されてくると(ステップS297のYES)、メモリM33のブラックのL番目のアドレス位置よりブラックのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率を読み込み(ステップS298)、この読み込んだブラックのL番目のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率の逆数を修正比率として、メモリM34のブラックのL番目のアドレス位置に記憶する(ステップS299)。
そして、メモリM13のブラックのL番目のアドレス位置よりブラックのL番目のインキツボキーの開き量を読み込み(ステップS300)、この読み込んだブラックのL番目のインキツボキーの開き量にステップS299で求めたブラックのL番目のインキツボキーに対応する範囲の修正比率を乗算し、ブラックのL番目のインキツボキーの補正した開き量を求め、メモリM13のブラックのL番目のアドレス位置に上書きする(ステップS301)。
そして、メモリM13のブラックのL番目のアドレス位置からL番目のインキツボキーの補正した開き量を読み込み(ステップS302)、この読み込んだL番目のインキツボキーの補正した開き量をブラックのL番目のインキツボキー制御装置200に送信し(ステップS303)、ブラックのL番目のインキツボキー制御装置200からのインキツボキーの開き量の受信完了信号の送信を待つ(図36:ステップS304)。
CPU10は、ブラックのL番目のインキツボキー制御装置200からインキツボキーの開き量の受信完了信号が送信されてくると(ステップS304のYES)、カウント値Lに1を加算し(ステップS305)、メモリM14に記憶されている各印刷ユニットのインキツボキー総数を読み込み(ステップS306)、カウント値Lが各印刷ユニットのインキツボキー総数を超えるまで(ステップS307のYES)、ステップS257〜S307の処理を繰り返す。
これにより、各色の全てのインキツボキーについて、そのインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚比率が求められ、このインキ膜厚比率の逆数として修正比率が求められ、この修正比率で補正された開き量が求められ、メモリM13に記憶されて行くと共に、対応するインキツボキー制御装置200に送信されて行く。
〔インキツボキーの開き量の設定が完了していることの確認〕
CPU10は、カウント値Lが各印刷ユニットのインキツボキー総数を超えると(ステップS307のYES)、カウント値Qを1とし(ステップS308)、カウント値Lを1とし(ステップS309)、Q色目のL番目のインキツボキー制御装置200より設定完了信号が送信されてきたか否かを確認する(図37:ステップS310)。
Q色目のL番目のインキツボキー制御装置200より設定完了信号が送信されてくれば(ステップS310のYES)、カウント値Lに1を加算し(ステップS311)、メモリM14に記憶されている各印刷ユニットのインキツボキー総数を読み込み(ステップS312)、カウント値Lが各印刷ユニットのインキツボキー総数を超えるまで(ステップS313のYES)、ステップS310〜S313の処理を繰り返す。
CPU10は、カウント値Lが各印刷ユニットのインキツボキー総数を超えると(ステップS313のYES)、カウント値Qに1を加算し(ステップS314)、カウント値QがQ>4となるまで(ステップS315のYES)、ステップS309〜S315の処理を繰り返す。そして、カウント値QがQ>4となると(ステップS315のYES)、全てのインキツボキー制御装置200に、全インキツボキーの開き量設定完了信号を送信する(図38:ステップS316)。
CPU10は、印刷停止スイッチ17がオンとされるまで(ステップS317のYES)、上述したステップS156〜S317の処理を繰り返す。
印刷停止スイッチ17がオンとされると(ステップS317のYES)、CPU10は、印刷ユニット26に印刷停止指令を出力し(ステップS318)、給紙装置25に給紙停止指令を出力する(ステップS319)。また、各インキツボローラ制御装置300にインキツボローラの回転量=ゼロ(停止指令)を送信する(ステップS320)。そして、各インキツボローラ制御装置300からインキツボローラの回転量受信完了信号が送信されてきたことを確認して(ステップS321のYES)、原動モータドライバ20に停止指令を出力し(ステップS313)、印刷機を停止させる。
〔インキツボキー制御装置〕
図39にインキツボキー制御装置200(200−1〜200−n)の内部構成の概略を示す。インキツボキー制御装置200は、CPU201、RAM202、ROM203、インキツボキー駆動用モータ204、インキツボキー駆動用モータドライバ205、インキツボキー駆動用モータ用ロータリーエンコーダ206、カウンタ207、入出力インターフェイス(I/O,I/F)208,209、メモリ210〜213を備えており、インターフェイス208を介してインキ膜厚制御装置100と接続されている。メモリ210には受信したインキツボキーの開き量が記憶される。メモリ211には目標とするインキツボキーの開き量が記憶される。メモリ212にはカウンタ207のカウント値が記憶される。メモリ213には現在のインキツボキーの開き量が記憶される。
CPU201は、インキ膜厚制御装置100よりインキツボキーの開き量が送られてくると(図40:ステップS401のYES)、その受信した開き量をメモリ210に記憶するとともに(ステップS402)、インキ膜厚制御装置100にインキツボキーの開き量受信完了信号を送信する(ステップS403)。また、受信したインキツボキーの開き量を目標とする開き量としてメモリ211に記憶する(ステップS404)。
そして、カウンタ207のカウント値を読み取ってメモリ212に記憶し(ステップS405)、この読み取ったカウンタ207のカウント値より現在のインキツボキーの開き量を求めてメモリ213に記憶し(ステップS406)、メモリ211から目標とするインキツボキーの開き量を読み出し(ステップS407)、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量と同じであれば(ステップS408のYES)、直ちにステップS417(図41)へ進み、インキ膜厚制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力する。
現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量と同じでない場合には(ステップS408のNO)、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量と同じになるまでインキツボキー駆動用モータ204を駆動した後(図41:ステップS409〜S416)、インキ膜厚制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力する(ステップS417)。
すなわち、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量よりも小さい場合には(ステップS409のYES)、インキツボキー駆動用モータドライバ205に正転指令を送り(ステップS410)、カウンタ207よりカウント値を読み出して(ステップS412)、そのカウント値より現在のインキツボキーの開き量を演算し(ステップS413)、メモリ211から目標とするインキツボキーの開き量を読み出し(ステップS414)、現在のインキツボキーの開き量が目標とするインキツボキーの開き量と一致するまで(ステップS415のYES)、ステップS412〜S415の処理を繰り返す。
また、現在のインキツボキーの開き量が目標とする開き量よりも大きい場合には(ステップS409のNO)、インキツボキー駆動用モータドライバ205に逆転指令を送り(ステップS411)、カウンタ207よりカウント値を読み出して(ステップS412)、そのカウント値より現在のインキツボキーの開き量を演算し(ステップS413)、メモリ211から目標とするインキツボキーの開き量を読み出し(ステップS414)、現在のインキツボキーの開き量が目標とするインキツボキーの開き量と一致するまで(ステップS415のYES)、ステップS412〜S415の処理を繰り返す。
そして、ステップS415において現在のインキツボキーの開き量が目標とするインキツボキーの開き量と一致すれば(ステップS415のYES)、インキツボキー駆動用モータドライバ205に停止指令を出力し(ステップS416)、インキ膜厚制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力する(ステップS417)。
インキ膜厚制御装置100へインキツボキーの開き量の設定完了信号を出力すると(ステップS417)、CPU201は、インキ膜厚制御装置100からの全インキツボキーの開き量設定完了信号を受信した時点で(ステップS418のYES)、インキ膜厚制御装置100へのインキツボキーの開き量の設定完了信号の出力を停止する(ステップS419)。
〔インキツボローラ制御装置〕
図42にインキツボローラ制御装置300の内部構成の概略を示す。インキツボローラ制御装置300は、CPU301、RAM302、ROM303、インキツボローラ駆動用モータ304、インキツボローラ駆動用モータドライバ305、インキツボローラ駆動用モータ用ロータリーエンコーダ306、入出力インターフェイス(I/O,I/F)307,308、メモリ309,310を備えており、インターフェイス307を介してインキ膜厚制御装置100と接続されている。メモリ309には受信したインキツボローラの回転量が記憶される。メモリ310には目標とするインキツボローラの回転量が記憶される。
CPU301は、インキ膜厚制御装置100よりインキツボローラの回転量が送られてくると(図43:ステップS501のYES)、その受信した回転量をメモリ309に記憶する(ステップS502)。また、インキ膜厚制御装置100に、インキツボローラの回転量受信完了信号を送信する(ステップS503)。また、受信したインキツボローラの回転量を目標とするインキツボローラの回転量(目標回転量)としてメモリ310に記憶する(ステップS504)。そして、メモリ310から目標回転量を読み出し(ステップS505)、インキツボローラ駆動用モータドライバ305へ送り、インキツボローラ駆動用モータ304の回転量を目標回転量に合わせ込む(ステップS506)。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…インキツボ、2…インキ、3…インキツボローラ、4(4−1〜4−n)…インキツボキー、5…インキ呼び出しローラ、6…インキローラ群、7…刷版、8…版胴、9…印刷物、10…CPU、11…RAM、12…ROM、13…入力装置、14…表示器、15…出力装置(プリンタ等)、16…印刷開始スイッチ、17…印刷停止スイッチ、18…カラーカメラ、19…印刷機の原動モータ、20…原動モータドライバ、21…原動モータ用ロータリーエンコーダ、22…D/A変換器、23…印刷機の原点位置検出器、24…印刷機の回転位相検出用カウンタ、25…給紙装置、26…印刷ユニット、27…メモリ、28−1〜28−7…入出力インターフェイス(I/O,I/F)、M1〜M34…メモリ、100…インキ膜厚制御装置、200(200−11〜200−4n)…インキツボキー制御装置、300(300−1〜300−4)…インキツボローラ制御装置。

Claims (10)

  1. インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開度調整によって印刷物に供給されるインキ供給量を調整する印刷機のインキ供給量調整装置において、
    前記印刷物の各部の絵柄データを記憶する絵柄データ記憶手段と、
    前記印刷機によって印刷された印刷物の絵柄を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された印刷物の各部のRGBデータを記憶する撮像データ記憶手段と、
    前記絵柄データ記憶手段に記憶されている印刷物の各部の絵柄データと仮想のインキ膜厚とから前記印刷物の各部の仮想のRGBデータを演算する仮想データ演算手段と、
    前記撮像データ記憶手段に記憶されている撮像された印刷物の各部のRGBデータと前記仮想データ演算手段によって演算された印刷物の各部の仮想のRGBデータとから撮像された印刷物の前記インキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚を推定するインキ膜厚推定手段と、
    前記インキ膜厚推定手段によって推定された撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚に基づいて前記インキツボキーの開き量を調整するインキツボキー調整手段と
    を備えることを特徴とするインキ供給量調整装置。
  2. 請求項1に記載されたインキ供給量調整装置において、
    前記インキ膜厚推定手段は、
    前記インキツボキーに対応する範囲における撮像された印刷物の各部のRGBデータと前記仮想データ演算手段によって演算された印刷物の各部の仮想のRGBデータとの残差の二乗和を求め、この残差の二乗和が最も小さくなる時の仮想のインキ膜厚を撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚として推定する
    ことを特徴とするインキ供給量調整装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたインキ供給量調整装置において、
    基準インキ膜厚を記憶する基準インキ膜厚記憶手段と、
    仮想のインキ膜厚補正値を記憶する仮想インキ膜厚補正値記憶手段とを備え、
    前記仮想データ演算手段は、
    前記基準インキ膜厚記憶手段に記憶されている基準インキ膜厚と前記仮想インキ膜厚補正値記憶手段に記憶されている仮想のインキ膜厚補正値とから前記仮想のインキ膜厚を求め、この求めた仮想のインキ膜厚を使用して前記印刷物の各部の仮想のRGBデータを演算する
    ことを特徴とするインキ供給量調整装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載されたインキ供給量調整装置において、
    前記インキツボキー調整手段は、
    前記インキ膜厚推定手段によって推定された撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚の基準のインキ膜厚に対するインキ膜厚比率を求め、このインキ膜厚比率の逆数を修正比率として、前記インキツボキーの開き量を調整する
    ことを特徴とするインキ供給量調整装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載されたインキ供給量調整装置において、
    前記仮想データ演算手段は、
    前記印刷物の各色の絵柄面積率と各色のインキ膜厚とRGB値との関係を定めた式を用いて、前記絵柄データ記憶手段に記憶されている印刷物の各部の各色の絵柄データと各色の仮想のインキ膜厚とから、前記印刷物の各部の仮想のRGBデータを演算する
    ことを特徴とするインキ供給量調整装置。
  6. インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開度調整によって印刷物に供給されるインキ供給量を調整する印刷機のインキ供給量調整方法において、
    前記印刷物の各部の絵柄データを記憶する絵柄データ記憶ステップと、
    前記印刷機によって印刷された印刷物の絵柄を撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップによって撮像された印刷物の各部のRGBデータを記憶する撮像データ記憶ステップと、
    前記絵柄データ記憶ステップによって記憶された印刷物の各部の絵柄データと仮想のインキ膜厚とから前記印刷物の各部の仮想のRGBデータを演算する仮想データ演算ステップと、
    前記撮像データ記憶ステップによって記憶された撮像された印刷物の各部のRGBデータと前記仮想データ演算手段によって演算された印刷物の各部の仮想のRGBデータとから撮像された印刷物の前記インキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚を推定するインキ膜厚推定ステップと、
    前記インキ膜厚推定ステップによって推定された撮像された印刷物の前記インキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚に基づいて前記インキツボキーの開き量を調整するインキツボキー調整ステップと
    を備えることを特徴とするインキ供給量調整方法。
  7. 請求項6に記載されたインキ供給量調整方法において、
    前記インキ膜厚推定ステップは、
    前記インキツボキーに対応する範囲における撮像された印刷物の各部のRGBデータと前記仮想データ演算ステップによって演算された印刷物の各部の仮想のRGBデータとの残差の二乗和を求め、この残差の二乗和が最も小さくなる時の仮想のインキ膜厚を撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚として推定する
    ことを特徴とするインキ供給量調整方法。
  8. 請求項6又は7に記載されたインキ供給量調整方法において、
    基準インキ膜厚を記憶する基準インキ膜厚記憶ステップと、
    仮想のインキ膜厚補正値を記憶する仮想インキ膜厚補正値記憶ステップとを備え、
    前記仮想データ演算ステップは、
    前記基準インキ膜厚記憶ステップによって記憶された基準インキ膜厚と前記仮想インキ膜厚補正値記憶ステップによって記憶された仮想のインキ膜厚補正値とから前記仮想のインキ膜厚を求め、この求めた仮想のインキ膜厚を使用して前記印刷物の各部の仮想のRGBデータを演算する
    ことを特徴とするインキ供給量調整方法。
  9. 請求項6〜8の何れか1項に記載されたインキ供給量調整方法において、
    前記インキツボキー調整ステップは、
    前記インキ膜厚推定ステップによって推定された撮像された印刷物のインキツボキーに対応する範囲の現状のインキ膜厚の基準のインキ膜厚に対するインキ膜厚比率を求め、このインキ膜厚比率の逆数を修正比率として、前記インキツボキーの開き量を調整する
    ことを特徴とするインキ供給量調整方法。
  10. 請求項6〜9の何れか1項に記載されたインキ供給量調整方法において、
    前記仮想データ演算ステップは、
    前記印刷物の各色の絵柄面積率と各色のインキ膜厚とRGB値との関係を定めた式を用いて、前記絵柄データ記憶手段によって記憶された印刷物の各部の各色の絵柄データと各色の仮想のインキ膜厚とから、前記印刷物の各部の仮想のRGBデータを演算する
    ことを特徴とするインキ供給量調整方法。
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