JP2015100971A - インキ供給方法およびインキ供給装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に示されたインキ膜厚の制御方法では、印刷ジョブの切り替えに際して、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作をオフとしたうえ、前の印刷ジョブの刷版7を装着したままの状態で本機を運転し、所定枚数の印刷(白紙印刷)を行い、これによってインキ供給装置内のインキを減らし(刷り減らし)、インキローラ群6に上流から下流になるにしたがって薄くなる印刷中に必要とされる最低限のインキ膜厚分布Ma(図63(a)参照)、すなわち刷版7の絵柄のない部分(絵柄面積率がゼロの部分)に対応する基準インキ膜厚分布Maを残す(インキリムービング)。
特許文献2に示されたインキ膜厚の制御方法では、印刷ジョブの切り替えに際して、インキツボキー4−1〜4−nの開き量をゼロに設定し、その状態でインキ呼び出しローラ5を所定回数呼び出し動作させて、インキローラ群6上のインキを全てインキツボ1内に戻す(壺返し)。これにより、インキローラ群6内の各ローラがインキを保有していない状態となる。
各色の印刷ユニットに対しては基準濃度が予め設定されている。すなわち、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色に対して基準濃度値が予め設定されており、印刷物11の印刷に際しては、各色の濃度値をこの基準濃度値に一致させるような各色の印刷ユニットにおけるインキツボキー4−1〜4−nの開度調整が行われる。この各色の印刷ユニットにおけるインキツボキー4−1〜4−nの開度調整は、印刷物11に印刷された各色の濃度測定用のパッチ11a(11a1,11a2,11a3,11a4)の濃度に基づいて、不図示のインキ供給量調整装置によって行われる。
また、上述した目的に加え、白紙印刷を行うことなく、また壺返しを行うことなく、短時間で、インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布を補正することが可能なインキ供給方法およびインキ供給装置を提供することにある。
また、本発明によれば、インキローラ群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去することにより減少させるようにすることにより、上述した効果に加え、白紙印刷を行うことなく、また壺返しを行うことなく、短時間で、インキローラ群に形成されているインキ膜厚分布を補正することが可能となる。
図1は本発明に係るインキ供給方法の実施に用いる印刷ジョブ切替制御装置の一実施の形態(実施の形態1)を示すブロック図である。
印刷ジョブ切替制御装置100の詳細な動作の説明に入る前に、理解を容易とするために、その概略的な動作について説明しておく。
印刷ジョブを切り替える場合、オペレータは印刷停止スイッチ107をオンとする。すると、CPU101は、印刷停止スイッチ107がオンとされたことを確認し(図15:ステップS101のYES)、給紙装置132に給紙停止指令を出力し、印刷機への給紙を停止させるとともに(ステップS102)、胴抜き指令、インキ着ローラの脱指令、水着ローラの脱指令を印刷ユニット133に出力する(ステップS103、S104、S105)。
CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(ステップS107)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(図16:ステップS108)、メモリM2のN番目のアドレス位置の絵柄面積率(前の印刷ジョブで使用した刷版7のN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率)を読み込み、メモリM3のN番目のアドレス位置に前の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率として書き込む(ステップS109)。
オペレータは、前の印刷ジョブで印刷された印刷物の中から1枚を抜き取り、測定台20-4(図8)上に印刷サンプル11としてセットする。このセット状態において、印刷サンプル11のカラーバー11-2は、測色計117のヘッド部117−1の下面に位置する。この状態で、オペレータは、濃度測定スイッチ109をオンとする。濃度測定スイッチ109がオンとされると(図17:ステップS113のYES)、CPU101は、濃度の測定処理を開始する。
この濃度測定の処理において、CPU101は、測色計移動用モータドライバ120に正転信号を出力して、測色計移動用モータ118を正転させる(ステップS114)。この測色計移動用モータ118の正転により、ボールネジ20−3が正転し、このボールネジ20−3に案内されて測色計117が支柱20−1に接する原点位置から支柱20−2方向へ向けて移動する。
次に、CPU101は、入力装置104より入力された刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率をメモリM2に格納する。なお、この実施の形態において、刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率の測定には、本出願人による特許文献5や特許文献6に示されているような「絵柄面積率測定装置」を用い、この「絵柄面積率測定装置」を用いて測定した絵柄面積率を可搬型のメモリに書き込み、この絵柄面積率が書き込まれた可搬型のメモリを入力装置104にセットすることによって、刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率の入力を行う。なお、CPU101と「絵柄面積率測定装置」とをオンラインで結び、「絵柄面積率測定装置」から直接、刷版7’のインキツボキー4−1〜4−nに対応する範囲の絵柄面積率を取り込むようにしてもよい。
一方、オペレータは、印刷機が停止され、インキ着ローラ6−1〜6−4および水着ローラ12が脱とされている状態で(図9(a))、版胴8に装着されている刷版7を次の印刷ジョブの刷版7’に交換するとともにゴム胴9の洗浄を行う(図9(b))。
CPU101は、印刷ジョブ切替開始スイッチ108がオンとされると(図21:ステップS138のYES)、インキ呼び出し装置116に動作停止信号を出力し(ステップS139)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を停止させる。そして、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ125に分割信号を出力し(ステップS140)、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに分割させる(図3参照)。
次に、CPU101は、メモリM10からプレインキング時の回転速度Vprを読み出し(ステップS141)、原動モータドライバ111にD/A変換器113を介してプレインキング時の回転速度Vprを出力する(ステップS142)。これにより、印刷機が回転し始め、その速度がプレインキング時の回転速度Vprまで上昇する。
次に、CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(図23:ステップS150)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(ステップS151)、メモリM2のN番目のアドレス位置より、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNbを読み出す(ステップS152)。
次に、CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(図27:ステップS174)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(ステップS175)、N番目のインキツボキー制御装置300からのインキツボキーの開き量の設定完了信号の有無を確認する(ステップS176)。
次に、CPU101は、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ125に連結信号を出力し(ステップS181)、上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとを連結し、1つのインキローラ群6に戻す(図9(e))。
次に、CPU101は、メモリM25に格納されているインキツボローラの回転量を読み出し(ステップS182)、その読み出したインキツボローラの回転量をインキツボローラ制御装置200に送信する(ステップS183)。
次に、CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(図30:ステップS192)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(ステップS193)、メモリM14のN番目のアドレス位置より、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーの開き量θNbを読み出し(ステップS194)、N番目のインキツボキー制御装置300に送信する(ステップS195)。そして、メモリM1中のカウント値Nに1を加算し(ステップS196)、メモリM4からインキツボキーの総数nを読み出し(ステップS197)、カウント値Nがインキツボキーの総数nを超えるまで(ステップS198のYES)、ステップS193〜S198の処理動作を繰り返す。
次に、CPU101は、メモリM1中のカウント値Nを1とし(図31:ステップS199)、メモリM1からカウント値Nを読み出し(ステップS200)、N番目のインキツボキー制御装置300からのインキツボキーの開き量の設定完了信号の有無を確認する(ステップS201)。
そして、CPU101は、ローラ群分割・連結用エアシリンダ用バルブ125に分割信号を出力し(図32:ステップS206)、インキローラ群6を上流側のローラ小群6Aと下流側のローラ小群6Bとに再分割させる(図3参照)。
次に、CPU101は、水着ローラの着指令、インキ着ローラの着指令、版胴とゴム胴の着指令を印刷ユニット133に出力する(ステップS207、S208、S209)。すなわち、水着ローラの着指令によって、水着ローラ12を着とし、刷版7’に接した状態とする。また、インキ着ローラの着指令によって、インキ着ローラ6−1〜6−4を着とし、刷版7’に接した状態とする。また、版胴とゴム胴の着指令によって、版胴8とゴム胴9のみを着状態とする。すなわち、ゴム胴9を版胴8に対してのみ着とする。これにより、下流側のローラ小群6Bと版胴8およびゴム胴9とが着状態とされる(図9(h))。
そして、この状態で、CPU101は、印刷機の回転回数がメモリM27中の版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N3に達するまで、印刷機を回転させる(ステップS210〜S214(図33))。
〔インキローラ群の連結〕
CPU101は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ115のカウント値が版胴・ゴム胴プレインキング時の回転回数N3に達すると(ステップS214のYES)、インキ呼び出し装置116に動作信号を出力し(ステップS215)、インキ呼び出しローラ5の呼び出し動作を開始させる。
そして、CPU101は、メモリM28から印刷速度Vpを読み出し(ステップS217)、原動モータドライバ111にD/A変換器113を介して印刷速度の回転指令を出力し(ステップS218)、印刷機の速度を印刷速度Vpとする。また、給紙装置132に給紙指令を出力し(ステップS219)、印刷機への給紙を開始する。また、胴入れ指令(圧胴とゴム胴の着指令)を印刷ユニット133に出力し(ステップS220)、ゴム胴9を圧胴10に対しても着状態とする。すなわち、版胴8、ゴム胴9および圧胴10間を接触させた胴入れ状態とする(図2参照)。これにより、刷版7’を使用しての次の印刷ジョブの印刷が開始される。
実施の形態1では、インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値を前の印刷ジョブの刷版の絵柄面積率とするようにしたが、実施の形態2では前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキーの開き量とする。
CPU101は、メモリM31中のカウント値Nを1とし(図45:ステップS350)、メモリM31からカウント値Nを読み出し(ステップS351)、メモリM32のN番目のアドレス位置より、次の印刷ジョブのN番目のインキツボキーに対応する範囲の絵柄面積率SNbを読み出す(ステップS352)。
図56にインキツボローラ制御装置200の内部構成の概略を示す。インキツボローラ制御装置200は、CPU201、RAM202、ROM203、インキツボローラ駆動用モータ204、インキツボローラ駆動用モータドライバ205、インキツボローラ駆動用モータ用ロータリーエンコーダ206、入出力インターフェイス(I/O,I/F)207,208、メモリ209,210を備えており、インターフェイス207を介して印刷ジョブ切替制御装置100と接続されている。メモリ209には受信したインキツボローラの回転量が記憶される。メモリ210には目標とするインキツボローラの回転量が記憶される。
図58にインキツボキー制御装置300(300−1〜300−n)の内部構成の概略を示す。インキツボキー制御装置300は、CPU301、RAM302、ROM303、インキツボキー駆動用モータ304、インキツボキー駆動用モータドライバ305、インキツボキー駆動用モータ用ロータリーエンコーダ306、カウンタ307、入出力インターフェイス(I/O,I/F)308,309、メモリ310〜313を備えており、インターフェイス308を介して印刷ジョブ切替制御装置100と接続されている。メモリ310には受信したインキツボキーの開き量が記憶される。メモリ311には目標とするインキツボキーの開き量が記憶される。メモリ312にはカウンタ307のカウント値が記憶される。メモリ313には現在のインキツボキーの開き量が記憶される。
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
Claims (20)
- インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開き量の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの量を調整し、このインキツボローラに供給されたインキをインキ呼び出しローラの呼び出し動作によりインキローラ群を介して刷版へ供給するインキ供給装置におけるインキローラ群に、次の印刷ジョブの印刷で使用する刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成するインキ供給方法において、
前記インキローラ群内のインキを減少させるインキ減少ステップと、
次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた前記各インキツボキーの開き量を求める開量演算ステップと、
前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブで印刷された印刷物の濃度に応じた補正値を各インキツボキーの開き量の補正値として求める補正値演算ステップと、
前記開量演算ステップによって求められた次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた各インキツボキーの開き量を前記補正値演算ステップによって求められた各インキツボキーの開き量の補正値で補正する開量補正ステップと、
前記開量補正ステップによって補正された開き量に前記各インキツボキーの開き量を設定する開量設定ステップと、
前記インキ減少ステップによって前記インキローラ群内のインキが減少された状態で、前記開量設定ステップによって前記各インキツボキーの開き量が補正された開き量に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成するインキ膜厚分布形成ステップと
を備えることを特徴とするインキ供給方法。 - 請求項1に記載されたインキ供給方法において、
前記補正値演算ステップは、
前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブで印刷された印刷物の濃度と基準濃度との差および前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄面積率に応じて前記各インキツボキーの開き量の補正値を求める
ことを特徴とするインキ供給方法。 - 請求項1又は2に記載されたインキ供給方法において、
前記インキ膜厚分布形成ステップは、
前記インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成した後、前記各インキツボキーの開き量を次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた開き量に設定する
ことを特徴とするインキ供給方法。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載されたインキ供給方法において、
前記インキ減少ステップは、
前記インキローラ群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去することにより減少させ、
前記補正値演算ステップは、
前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブで印刷された印刷物の濃度に応じた補正値を各インキツボキーの開き量の第1の補正値として求め、前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値に応じた補正値を各インキツボキーの開き量の第2の補正値として求め、
前記開量補正ステップは、
前記開量演算ステップによって求められた次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた各インキツボキーの開き量を前記補正値演算ステップによって求められた各インキツボキーの開き量の第1の補正値および第2の補正値で補正する
ことを特徴とするインキ供給方法。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載されたインキ供給方法において、
前の刷版を使用しての印刷ジョブの終了後、印刷機を停止するとともに、前記インキローラ群のインキの流動経路の末端に位置するインキ着ローラを脱とするインキ着ローラ脱ステップと、
前記インキ着ローラ脱ステップによるインキ着ローラの脱後、前記インキローラ群を複数のローラ小群に分割するリムービング時のローラ群分割ステップとを備え、
前記インキ減少ステップは、
前記リムービング時のローラ群分割ステップによって分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去することにより減少させる
ことを特徴とするインキ供給方法。 - 請求項5に記載されたインキ供給方法において、
前記インキ減少ステップによって前記一部のローラ小群内のインキが減少された後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群連結ステップを備え、
前記インキ膜厚分布形成ステップは、
前記ローラ群連結ステップによって前記インキローラ群が1つのインキローラ群に戻された状態で、前記開量設定ステップによって前記各インキツボキーの開き量が補正された開き量に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記1つに戻されたインキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成する
ことを特徴とするインキ供給方法。 - 請求項1〜6の何れか1項に記載されたインキ供給方法において、
前記インキ膜厚分布形成ステップによって次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布が形成されているインキローラ群を複数のローラ小群に分割する印刷開始時のローラ群分割ステップと、
前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にする着ステップと、
前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割され、前記着ステップによって着状態とされている版胴およびローラ小群を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版に供給するインキ供給ステップと
を備えることを特徴とするインキ供給方法。 - 請求項7に記載されたインキ供給方法において、
前記着ステップは、
前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にするとともに、当該版胴とこの版胴に装着されている刷版に供給されたインキを被印刷体に転写するためのゴム胴とを着状態にし、
前記インキ供給ステップは、
前記印刷開始時のローラ群分割ステップによって分割され、前記着ステップによって着状態とされている版胴およびローラ小群ならびにゴム胴を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版および前記ゴム胴に供給する
ことを特徴とするインキ供給方法。 - 請求項7又は8に記載されたインキ供給方法において、
前記インキ供給ステップによるインキの供給後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻して、前記版胴に装着されている刷版を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する印刷開始ステップ
を備えることを特徴とするインキ供給方法。 - 請求項4に記載されたインキ供給方法において、
前記インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値は、前記インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄面積率である、又は前記インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキーの開き量である
ことを特徴とするインキ供給方法。 - インキツボキーを複数備え、これらインキツボキーの開き量の調整によってインキツボ内よりインキツボローラに供給されるインキの量を調整し、このインキツボローラに供給されたインキをインキ呼び出しローラの呼び出し動作によりインキローラ群を介して刷版へ供給するインキ供給装置におけるインキローラ群に、次の印刷ジョブの印刷で使用する刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成するインキ供給装置において、
前記インキローラ群内のインキを減少させるインキ減少手段と、
次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた前記各インキツボキーの開き量を求める開量演算手段と、
前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブで印刷された印刷物の濃度に応じた補正値を各インキツボキーの開き量の補正値として求める補正値演算手段と、
前記開量演算手段によって求められた次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた各インキツボキーの開き量を前記補正値演算手段によって求められた各インキツボキーの開き量の補正値で補正する開量補正手段と、
前記開量補正手段によって補正された開き量に前記各インキツボキーの開き量を設定する開量設定手段と、
前記インキ減少手段によって前記インキローラ群内のインキが減少された状態で、前記開量設定手段によって前記各インキツボキーの開き量が補正された開き量に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成するインキ膜厚分布形成手段と
を備えることを特徴とするインキ供給装置。 - 請求項11に記載されたインキ供給装置において、
前記補正値演算手段は、
前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブで印刷された印刷物の濃度と基準濃度との差および前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄面積率に応じて前記各インキツボキーの開き量の補正値を求める
ことを特徴とするインキ供給装置。 - 請求項11又は12に記載されたインキ供給装置において、
前記インキ膜厚分布形成手段は、
前記インキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成した後、前記各インキツボキーの開き量を次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた開き量に設定する
ことを特徴とするインキ供給装置。 - 請求項11〜13の何れか1項に記載されたインキ供給装置において、
前記インキ減少手段は、
前記インキローラ群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去することにより減少させ、
前記補正値演算手段は、
前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブで印刷された印刷物の濃度に応じた補正値を各インキツボキーの開き量の第1の補正値として求め、前記各インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値に応じた補正値を各インキツボキーの開き量の第2の補正値として求め、
前記開量補正手段は、
前記開量演算手段によって求められた次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じた各インキツボキーの開き量を前記補正値演算手段によって求められた各インキツボキーの開き量の第1の補正値および第2の補正値で補正する
ことを特徴とするインキ供給装置。 - 請求項11〜14の何れか1項に記載されたインキ供給装置において、
前の刷版を使用しての印刷ジョブの終了後、印刷機を停止するとともに、前記インキローラ群のインキの流動経路の末端に位置するインキ着ローラを脱とするインキ着ローラ脱手段と、
前記インキ着ローラ脱手段によるインキ着ローラの脱後、前記インキローラ群を複数のローラ小群に分割するリムービング時のローラ群分割手段とを備え、
前記インキ減少手段は、
前記リムービング時のローラ群分割手段によって分割された複数のローラ小群のうちの一部のローラ小群内のインキをインキ掻き取り部材で掻き取って除去することにより減少させる
ことを特徴とするインキ供給装置。 - 請求項15に記載されたインキ供給装置において、
前記インキ減少手段によって前記一部のローラ小群内のインキが減少された後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻すローラ群連結手段を備え、
前記インキ膜厚分布形成手段は、
前記ローラ群連結手段によって前記インキローラ群が1つのインキローラ群に戻された状態で、前記開量設定手段によって前記各インキツボキーの開き量が補正された開き量に設定された状態で、前記インキ呼び出しローラの呼び出し動作を所定回数行い、前記1つに戻されたインキローラ群に次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布を形成する
ことを特徴とするインキ供給装置。 - 請求項11〜16の何れか1項に記載されたインキ供給装置において、
前記インキ膜厚分布形成手段によって次の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキ膜厚分布が形成されているインキローラ群を複数のローラ小群に分割する印刷開始時のローラ群分割手段と、
前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にする着手段と、
前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割され、前記着手段によって着状態とされている版胴およびローラ小群を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版に供給するインキ供給手段と
を備えることを特徴とするインキ供給装置。 - 請求項17に記載されたインキ供給装置において、
前記着手段は、
前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割された後もしくは分割される前に、前記複数のローラ小群のうちの少なくとも最も下流側のローラ小群と次の印刷ジョブで使用する刷版が装着されている前記版胴とを着状態にするとともに、当該版胴とこの版胴に装着されている刷版に供給されたインキを被印刷体に転写するためのゴム胴とを着状態にし、
前記インキ供給手段は、
前記印刷開始時のローラ群分割手段によって分割され、前記着手段によって着状態とされている版胴およびローラ小群ならびにゴム胴を所定回転数回転させて、そのローラ小群内のインキを前記版胴に装着されている刷版および前記ゴム胴に供給する
ことを特徴とするインキ供給装置。 - 請求項17又は18に記載されたインキ供給装置において、
前記インキ供給手段によるインキの供給後、前記分割されている複数のローラ小群を連結して1つのインキローラ群に戻して、前記版胴に装着されている刷版を使用しての次の印刷ジョブの印刷を開始する印刷開始手段
を備えることを特徴とするインキ供給装置。 - 請求項14に記載されたインキ供給装置において、
前記インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキの供給量を示す指標値は、前記インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄面積率である、又は前記インキツボキーに対応する範囲の前の印刷ジョブの刷版の絵柄に応じたインキツボキーの開き量である
ことを特徴とするインキ供給装置。
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