JP2013052224A - X線コンピュータ断層撮影装置及びその保守方法 - Google Patents

X線コンピュータ断層撮影装置及びその保守方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ラジエータを回転架台から取り外すこと無く清掃することができるX線コンピュータ断層撮影装置及びその保守方法を提供する。
【解決手段】X線コンピュータ断層撮影装置は、X線管装置10と、循環路30と、循環ポンプと、ラジエータ24と、ファンユニット25と、X線検出器40と、回転架台6と、を備えている。回転架台6は、回転軸a1を中心に回転するリング状のフレーム部7を有し、X線管装置10、循環ポンプ、ラジエータ24、ファンユニット25及びX線検出器40が取付けられている。ラジエータ24の風上側は、フレーム部7の内壁側の空間に露出している。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、X線コンピュータ断層撮影装置及びその保守方法に関する。
X線コンピュータ断層撮影装置(以下、X線CT装置と称する)のガントリーは、固定フレームと、固定フレームに回転可能に支持された回転架台と、固定フレーム及び回転架台を収容した筐体と、を備えている。ガントリーは、回転架台に搭載されたX線管装置、X線検出器及び冷却ユニットなども備えている。
詳しくは、回転架台は、リング状のフレーム部を有し、このリング状フレーム10の内壁に、X線管装置、X線検出器及び冷却ユニットなどが取り付けられている。これらのユニットは、比較的コンパクトでありながら質量が大きく、設置面の圧力が高いため、とりわけ強固な固着が必要とされている。
以上のような構造とすることにより、回転架台が高速で回転し、その結果多大な遠心力がX線管装置及び冷却ユニットなどに加わるような場合でも、X線管装置及び冷却ユニットなどのフレーム部に対する強固な固着を維持することができる。
X線管装置及び冷却ユニットは、X線管が発生する熱が伝達される冷却液が循環する循環路を介して接続されている。X線CT装置の発熱源は、X線管である。このため、X線管の発熱は冷却液に伝達され、高温となった冷却液は冷却ユニットに送り込まれる。冷却ユニットは、ラジエータ及びファンユニットを備えている。冷却ユニットで冷却された冷却液は、再びX線管に戻される。
X線管で発生した熱は、結局、ファンユニットにより吹き付けられた空気を加熱することになる。すると、加熱された空気が筐体の内部にこもり、筐体の内部雰囲気の温度を上昇させ、冷却ユニットの冷却性能やX線検出器の感度の安定性を損なうことになってしまう。
このため、回転架台のフレーム部に開口部を形成し、ラジエータを通過した空気を開口部を通してフレーム部の外側に排出させている。ここで、筐体において、例えば、上部に排気口が形成され、下部に吸気口が形成されている。これにより、フレーム部の開口部を通った空気を、筐体の排気口から筐体外部に排出することができ、筐体の吸気口から筐体内部に新しい空気を取入れることができる。筐体内部の空気を入れ替えることができるため、筐体の内部雰囲気の温度の上昇を抑制することができる。
特開平9−56710号公報 特開2001−137224号公報
ところで、上記のX線CT装置には以下に述べるような問題がある。
1)ラジエータはフレーム部に密着して取り付けられている。フレーム部の開口部のサイズはラジエータのサイズとほぼ同じになるため、フレーム部の機械的強度の低下が避けられない。十分な強度を維持するためにはフレーム部を広い幅にしたり、厚くしたりするなどの補強の必要が生じてしまうため、装置の小型化及び軽量化を図る上で支障が生じてしまう。
2)ファンユニットによってラジエータに吹き付けられる空気は筐体の吸気口から導入される外気であるが、一般に外気には埃が含まれている。このため、使用時間の経過とともに埃がラジエータのフィンの隙間に堆積し、次第にラジエータを空気が通過し難くなってしまう。ラジエータを通過する空気量が減少すると、冷却ユニットの冷却性能が低下し、X線管の冷却率も低下してしまう。このため、X線管に過熱が生じ、X線管に放電が頻発したり、X線管の製品寿命が短縮したりする恐れがある。
ラジエータは、フレーム部に密着して取り付けられている。このため、完成品(製品)の状態ではラジエータのフィンの隙間に堆積した埃を清掃することが困難である。ラジエータのフィンの隙間に堆積した埃を清掃するためには、冷却ユニットの他、冷却ユニットに連結されたX線管装置もフレーム部から取り外さなければならず、メンテナンス作業に多くの時間が必要となる。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、ラジエータを回転架台から取り外すこと無く清掃することができるX線コンピュータ断層撮影装置及びその保守方法を提供することにある。
一実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置は、
ハウジングと、電子ビームを放出する陰極、前記電子ビームが照射されることによりX線を放出する陽極ターゲット、並びに前記陰極及び陽極ターゲットを収納した真空外囲器を含み、前記ハウジングに収納されたX線管と、を有したX線管装置と、
前記X線管が発生する熱の少なくとも一部が伝達される冷却液と、
前記冷却液が循環する循環路と、
前記循環路に取付けられて前記冷却液を循環させる循環ポンプと、
前記循環路に取付けられて前記冷却液の熱を外部へ放出させるラジエータと、
前記ラジエータの周囲に空気の流れを作りだすファンユニットと、
前記X線を検出するX線検出器と、
回転軸を中心に回転するリング状のフレーム部を有し、前記X線管装置、循環ポンプ、ラジエータ、ファンユニット及びX線検出器が取付けられた回転架台と、を備え、
前記ラジエータの風上側は、前記フレーム部の内壁側の空間に露出していることを特徴としている。
また、一実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の保守方法は、
ハウジングと、電子ビームを放出する陰極、前記電子ビームが照射されることによりX線を放出する陽極ターゲット、並びに前記陰極及び陽極ターゲットを収納した真空外囲器を含み、前記ハウジングに収納されたX線管と、を有したX線管装置と、前記X線管が発生する熱の少なくとも一部が伝達される冷却液と、前記冷却液が循環する循環路と、前記循環路に取付けられて前記冷却液を循環させる循環ポンプと、前記循環路に取付けられて前記冷却液の熱を外部へ放出させるラジエータと、前記ラジエータの周囲に空気の流れを作りだすファンユニットと、前記X線を検出するX線検出器と、回転軸を中心に回転するリング状のフレーム部を有し、前記X線管装置、循環ポンプ、ラジエータ、ファンユニット及びX線検出器が取付けられた回転架台と、前記循環路に取付けられ、前記冷却液の温度変化による体積変化を吸収するベローズ機構と、を備え、前記ラジエータの風上側は、前記フレーム部の内壁側の空間に露出しているX線コンピュータ断層撮影装置を用意し、
前記循環路を形成するように接続された前記ハウジング、ラジエータ、循環ポンプ及びベローズ機構を、2個所の着脱自在継手により、2系統に分離し、
前記2系統に分離した後に、前記ベローズ機構を含まない方の系統に、他のベローズ機構を前記着脱自在継手を介して取り付けることを特徴としている。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置のガントリーの外観を示す斜視図である。 図2は、図1の線II−IIに沿ったX線CT装置を示す断面図である。 図3は、図2に示した回転架台、並びに回転架台に搭載されたX線管装置、冷却ユニット及びX線検出器を示す正面図である。 図4は、X線管装置及び冷却ユニット示す概略構成図である。 図5は、図4に示したX線管装置の分離状態を示す概略構成図である。 図6は、図4に示した冷却ユニットの分離状態を示す概略構成図である。 図7は、上記第1の実施形態に係るX線CT装置の実施例1のX線管装置を示す断面図である。 図8は、上記第1の実施形態に係るX線CT装置の実施例2のX線管装置を示す断面図である。 図9は、図8に示したX線管装置を示す他の断面図である。 図10は、図8及び図9に示したX線管装置の一部を拡大して示す断面図である。 図11は、第2の実施形態に係るX線CT装置の回転架台、並びに回転架台に搭載されたX線管装置、冷却ユニット及びX線検出器を示す正面図である。 図12は、第3の実施形態に係るX線CT装置の回転架台、並びに回転架台に搭載されたX線管装置、冷却ユニット及びX線検出器を示す正面図である。 図13は、第4の実施形態に係るX線CT装置の回転架台、並びに回転架台に搭載されたX線管装置、冷却ユニット及びX線検出器を示す正面図である。 図14は、第5の実施形態に係るX線CT装置の回転架台、並びに回転架台に搭載されたX線管装置、冷却ユニット及びX線検出器を示す正面図である。 図15は、上記第5の実施形態に係るX線CT装置の一部を拡大して示す概略図であり、フレーム部、循環ポンプ、ラジエータ、ファンユニット、マウント、筐体、空盆及びダクトを示す図である。 図16は、第6の実施形態に係るX線CT装置の一部を拡大して示す概略図であり、フレーム部、循環ポンプ、ラジエータ、ファンユニット、マウント、筐体、空盆及びダクトを示す図である。 図17は、第7の実施形態に係るX線CT装置の一部を拡大して示す概略図であり、フレーム部、循環ポンプ、ラジエータ、ファンユニット、マウント、筐体及び空盆を示す図である。 図18は、図17の線XVIII−XVIIIに沿ったX線CT装置の一部を示す断面図である。 図19は、第8の実施形態に係るX線CT装置の一部を拡大して示す概略図であり、フレーム部、循環ポンプ、ラジエータ、ファンユニット、マウント、筐体及び空盆を示す図である。 図20は、図19の線XX−XXに沿ったX線CT装置の一部を示す断面図である。 図21は、第9の実施形態に係るX線CT装置の一部を拡大して示す概略図であり、フレーム部、循環ポンプ、ラジエータ、ファンユニット、マウント、筐体、空盆及びダクトを示す図である。 図22は、図21の線XXII−XXIIに沿ったX線CT装置の一部を示す断面図である。 図23は、上記X線CT装置の変形例を示す図であり、X線管装置及び冷却ユニット示す概略構成図である。 図24は、図23に示したX線管装置の分離状態を示す概略構成図である。 図25は、図23に示した冷却ユニットの分離状態を示す概略構成図である。 図26は、上記X線CT装置の他の変形例を示す図であり、空盆、圧力検出器、圧力制御装置及び圧力調整機構を示す概略構成図である。 図27は、上記X線CT装置の他の変形例を示す図であり、空盆を示す概略構成図である。 図28は、上記X線CT装置の比較例の回転架台、並びに回転架台に搭載されたX線管装置、冷却ユニット及びX線検出器を示す正面図である。
以下、図面を参照しながら第1の実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置について詳細に説明する。X線コンピュータ断層撮影装置は、X線CT(computerized tomography)装置である。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置のガントリーの外観を示す斜視図である。図2は、図1の線II−IIに沿ったX線CT装置を示す断面図である。図3は、図2に示した回転架台、並びに回転架台に搭載されたX線管装置、冷却ユニット及びX線検出器を示す正面図である。
図1乃至図3に示すように、X線CT装置1は、筐体2、土台部4、固定架台5、回転架台6、ベアリング部材8、X線管装置10、冷却ユニット20、及びX線検出器40を備えている。
筐体2は、上記の多くの部材を収容している。筐体2は、X線CT装置1の外観を飾っている。筐体2は、排気口2a、吸気口2b及び導入口2cを含んでいる。
排気口2aは、筐体2の上部に形成されている。排気口2aは、通気性に優れたメッシュ状のカバー3で塞がれている。なお、図示しないが、X線CT装置1は、筐体2内に設けられカバー3に対向したファンユニットをさらに備えている。これにより、筐体2内の空気を、排気口2aを通して筐体2の外部に排出することができる。
吸気口2bは、筐体2の下部に形成されている。ここでは、吸気口2bは、筐体2と
土台部4の間の隙間に形成されている。筐体2の外部の新しい空気を、吸気口2bを通して筐体2の内部に取入れることができる。
上記のことから、筐体2の内部の空気を入れ替えることができるため、筐体2の内部の空気の温度の上昇を抑制することができる。
導入口2cは、被検体を導入するものである。図示しないが、X線CT装置1は、被検体を載せる寝台も備えている。
固定架台5は、土台部4に固定されている。軸受機構として機能するベアリング(転がり軸受け、ボール/ロールベアリング)部材8は、固定架台5及び回転架台6間に設けられている。
回転架台6は、ベアリング部材8を介して固定架台5に回転可能に支持されている。回転架台6は、ガントリーと呼ばれ、回転架台6の回転軸(ガントリー中心)a1を中心に回転可能である。回転架台6を高速回転させるために、X線CT装置は、例えばダイレクトドライブモータを採用している。
回転架台6は、最外周に位置したリング状のフレーム部7を有している。フレーム部7には、開口部7aが形成されている。ここでは、開口部7aのサイズ及び個数は、後述するファンユニット25のサイズ及び個数に対応している。
X線管装置10、冷却ユニット20及びX線検出器40は、回転架台6に取付けられている。X線管装置10及び冷却ユニット20は、フレーム部7の内壁に取付けられている。図示しないが、高電圧発生電源などもフレーム部7の内壁に取付けられていてもよい。
X線管装置10及び冷却ユニット20は、比較的コンパクトでありながら質量が大きく、設置面の圧力が高いため、フレーム部7に強固に固着されている。これにより、回転架台6が高速で回転し、その結果多大な遠心力がX線管装置10及び冷却ユニット20に加わるような場合でも、これらはフレーム部7に対する強固な固着を維持できるものである。
X線管装置10は、X線を放射する。X線検出器40は、回転軸a1を挟んでX線管装置10(X線管)と対向している。X線検出器40は、例えば円弧状に配列された複数のX線検出素子を有している。X線CT装置は、X線検出器40を複数備え、配列させていてもよい。X線検出器40は、X線管装置10から放射され被検体を透過したX線を検出し、検出したX線を電気信号に変換する。
図示しないが、X線CT装置1は、回転架台6に取付けられ、X線検出器40から出力する電気信号を増幅し、かつAD変換するデータ収集装置をさらに備えていてもよい。また、図示しないが、固定架台5には電力あるいは制御信号などをX線管装置10及び冷却ユニット20などに与えるための機器が設けられていてもよい。上記機器は、スリップリングを介して回転架台6に取付けられているX線管装置10及び冷却ユニット20などに与えることができる。
X線CT装置1は、動作状態に入ると回転架台6が回転軸a1を中心に回転する。このとき、X線管装置10、冷却ユニット20及びX線検出器40などは、被検体の周囲を一体になって回転する。これと同時に、X線管装置10からX線が放射される。
X線は、被検体を透過し、X線検出器40に入射し、X線検出器40においてX線の強度が検出される。X線検出器40で検出された検出信号は、上記データ収集装置で増幅され、かつA/D変換によってディジタル検出信号に変換され、図示しないコンピュータに供給される。
コンピュータは、ディジタル検出信号をもとに、被検体の関心領域におけるX線吸収率を演算し、その演算結果から被検体の断層画像を生成するための画像データを構築する。画像データは、図示しない表示装置などに送られ、画面上に断層画像として表示される。
上記のように、X線CT装置1は、X線管装置10及びX線検出器40が被検体を挟んで回転し、被検体の検査断面内のあらゆる点を透過したX線の強弱いわゆる投影データを、いろいろな角度、例えば360°の範囲から獲得する。そして、この投影データをもとに、予めプログラムされたデータ再構成プログラムにより断層画像を生成する。
図4は、X線管装置10及び冷却ユニット20示す概略構成図である。図4では、開口部7a及び後述する熱交換器23の位置関係を強調して示している。
図3及び図4に示すように、X線管装置10は、ハウジング12と、ハウジング12に収納されたX線管13と、を有している。ハウジング12(X線管装置10)は、独立して回転架台6に直接又は間接的に取付けられ、固着されている。ここでは、ハウジング12は、フレーム部7の内壁に直接取付けられている。
X線管13は、電子ビームを放出する陰極、電子ビームが照射されることによりX線を放出する陽極ターゲット、並びに陰極及び陽極ターゲットを収納した真空外囲器を含んでいる。ここで、X線CT装置1は、冷却液9を有している。冷却液9には、X線管13が発生する熱の少なくとも一部が伝達される。
X線管装置10は、導管11a及び導管11bを有している。導管11aは、一端がハウジング12の冷却液取入れ口12iに気密に取付けられ、他端がソケット72に気密に取付けられている。導管11bは、一端がハウジング12の冷却液排出口12oに気密に取付けられ、他端がソケット82に気密に取付けられている。導管11a及び導管11bは、冷却液9が循環する循環路30の一部を形成している。
熱伝達面がX線管13の外面である場合、ハウジング12内に冷却液9が収容されている。ハウジング12は、導管11a及び導管11bとともに循環路30の一部を形成している。そして、X線管13の熱伝達面を冷却液9が循環することで、X線管13、特に後述する陽極ターゲットを冷却することができる。
熱伝達面がX線管13の内部に位置している場合、ハウジング12内に冷却液9が収容されている。そして、導管11a及びX線管13を、直接又は継手を介して間接的に連結するか、又は、導管11b及びX線管13を、直接又は継手を介して間接的に連結する。ハウジング12及びX線管13の内部は、導管11a及び導管11bとともに循環路30の一部を形成している。これにより、X線管13の内部の熱伝達面を冷却液9が循環することで、X線管13、特に後述する陽極ターゲットを冷却することができる。
その他、熱伝達面がX線管13の内部に位置し、導管11a及び導管11bをともにX線管13に連結した場合、ハウジング12内に冷却液は収容されていてもよく、逆に収容されていなくともよい。X線管13の内部は、導管11a及び導管11bとともに循環路30の一部を形成している。これにより、X線管13の内部の熱伝達面を冷却液9が循環することで、X線管13、特に後述する陽極ターゲットを冷却することができる。
冷却ユニット20は、導管21a、導管21b、導管21c、導管21d、循環ポンプ22、熱交換器23及びベローズ機構としての空盆60を有している。導管21aは、一端がプラグ81に気密に取付けられている。導管21cは、一端がプラグ71に気密に取付けられている。導管21dは、一端が導管21aに気密に取付けられている。導管21a、導管21b、導管21c及び導管21dは、循環路30の一部を形成している。
循環ポンプ22は、独立してフレーム部7の内壁に直接又は間接的に取付けられ、固着されている。ここでは、循環ポンプ22は、フレーム部7の内壁に直接取付けられている。循環ポンプ22は、循環路30に取付けられている。ここでは、循環ポンプ22は、導管21a及び導管21b間に気密に取付けられている。循環ポンプ22は、導管21bに冷却液9を吐き出し、導管21aから冷却液9を取り込む。循環ポンプ22は、循環路30において冷却液9を循環させることができる。
熱交換器23は、循環路30に取付けられ、冷却液9の熱を外部に放出する。熱交換器23は、ラジエータ24、ファンユニット25及びダクト26を有している。
ラジエータ24は、循環路30に取付けられている。ラジエータ24は、導管21b及び導管21c間に接続された図示しない、冷却液が流れる複数の放熱パイプと、放熱パイプに取付けられた図示しない複数の放熱フィンと、を有している。ラジエータ24は、冷却液9の熱を外部へ放出させることができる。
ファンユニット25は、それぞれ開口部7a及びラジエータ24に対向して位置している。回転軸a1からファンユニット25までの距離は、回転軸a1からラジエータ24までの距離より長い。ファンユニット25は、ラジエータ24の周囲に空気の流れを作りだすことができる。ファンユニット25は、ラジエータ24の周囲を流れる空気を開口部7aを通して回転架台6(フレーム部7)の外部へと放出させることができる。
上記のことから、熱交換器23は、冷却液9の熱を外部へ放出させることができる。また、ラジエータ24の周囲を流れる空気を回転架台6の外部へと放出させることができるため、回転架台6の内部の空気の温度の上昇を抑制することができる。
ダクト26は、ラジエータ24及びファンユニット25の間に位置している。ダクト26は、ラジエータ24の周縁部及びファンユニット25の周縁部をそれぞれ囲んでいる。ダクト26は、ラジエータ24の周囲の空気の流れをファンユニット25までガイドすることができる。ラジエータ24の周囲の加熱された空気をファンユニット25まで効率良くガイドすることができるため、回転架台6の内部(回転架台6及び筐体2で囲まれた領域)の空気の温度の上昇を一層、抑制することができる。これにより、熱交換器23の冷却性能や、X線検出器40の感度の安定性を高い状態に維持することができる。
冷却ユニット20は、回転架台6に取付けられた筐体50をさらに備えている。筐体50は、フレーム部7の内壁に取付けられ、固着されている。筐体50は、例えば板金で形成されている。筐体50は、回転架台6の回転に伴って加わる遠心力に耐え得る機械的強度を持つように設計されている。
ラジエータ24、ファンユニット25及びダクト26は、筐体50に収納され、ユニット化されている。筐体50は、ラジエータ24及びファンユニット25を外部に露出させるよう開口して形成されている。
ラジエータ24、ファンユニット25及びダクト26は、回転架台6に直接又は間接的に取付けられ、固着されている。ここでは、ラジエータ24、ファンユニット25及びダクト26は、筐体50を介してフレーム部7の内壁に間接的に取付けられている。
空盆60は、回転架台6に直接又は間接的に取付けられている。ここでは、空盆60は、ハウジング12、循環ポンプ22、ラジエータ24及びファンユニット25などとは独立して、フレーム部7に直接取付けられている。空盆60は、循環路30に取付けられている。
空盆60は、開口部61aを有したケース61を有している。開口部61aは、導管21dに気密に連通されている。空盆60は、ケース61内を開口部61aと繋がった第1領域63及び第2領域64に区域する弾性隔膜としてのベローズ62を有している。ケース61には、第2領域64に繋がった通気孔65が形成されている。通気孔65は空気の出入りを許可するため、第2領域64は大気に開放されている。ベローズ62は、ケース61に液密に取付けられている。ベローズ62は伸縮自在である。ここでは、ベローズ62はゴムで形成されている。ベローズ62は、冷却液9の温度変化による体積変化(体積の膨張及び収縮)を吸収することができる。ベローズ62は、ガスに対して不透過性を示す材料で形成することが好ましい。
プラグ71及びソケット72は、着脱自在継手としてのカプラ70を形成し、プラグ81及びソケット82は、着脱自在継手としてのカプラ80を形成している。カプラ70、80は、プラグ及びソケットが連結した連結状態(固定状態)と、プラグ及びソケットが分離した分離状態とに切替え可能である。カプラ70、80は、連結状態において、気密、かつ液密に連結されている。カプラ70、80は、シャットオフバルブ付きのカプラである。カプラ70、80の分離状態において、プラグ71、81及びソケット72、82は、それぞれ、外部への液(冷却液9)漏れを防止することができ、内部への空気の混入を防止することができる構造を採っている。カプラ70、80をそれぞれ分離状態に切替えることにより、2系統に分離することができ、X線管装置10及び冷却ユニット20を分離することができる。
分離状態のX線管装置10は、冷却液9の体積変化を吸収し難い構成である。そこで、導管11a、11bをゴムホースで形成することにより、導管11a、11bに、冷却液9の体積変化を吸収させる機能を持たせることができる。しかし、導管11a、11bだけでは冷却液9の体積変化を十分に吸収できない場合がある。この場合、分離状態のX線管装置10には空盆を取付けた方が好ましい。
図5は、図4に示したX線管装置10の分離状態を示す概略構成図である。
図5に示すように、X線管装置10には、ベローズ機構としての空盆90が取付けられている。空盆90は、互いに気密、かつ液密に連結されたプラグ83及び導管84を介してX線管装置10に取付けられている。プラグ83及びソケット82は、着脱自在継手としてのカプラを形成し、連結状態において、気密、かつ液密に連結されている。
空盆90は、開口部91aを有したケース91を有している。開口部91aは、導管84に気密に連通されている。空盆90は、ケース91内を開口部91aと繋がった第1領域93及び第2領域94に区域するベローズ92を有している。ケース91には、第2領域94に繋がった通気孔95が形成されている。通気孔95は空気の出入りを許可するため、第2領域94は大気に開放されている。なお、ケース91に通気孔95は形成されていなくともよく、この場合、第2領域94は密閉空間となる。
ベローズ92は、ケース91に液密に取付けられている。ベローズ92は伸縮自在である。ここでは、ベローズ92はゴムで形成されている。ベローズ92は、冷却液9の温度変化による体積変化(体積の膨張及び収縮)を吸収することができる。ベローズ92は、ガスに対して不透過性を示す材料で形成することが好ましい。
これにより、分離状態(分離した後)のX線管装置10における、外部への液(冷却液9)漏れを防止することができ、内部への空気の混入を防止することができる。
図6は、図4に示した冷却ユニット20の分離状態を示す概略構成図である。
図6に示すように、一方、分離状態の冷却ユニット20は、空盆60を備えている。このため、冷却ユニット20に付加すること無く、分離状態の冷却ユニット20における、外部への液(冷却液9)漏れを防止することができ、内部への空気の混入を防止することができる。
ここで、この第1の実施形態に係るX線CT装置のX線管装置10の例として、実施例1及び実施例2のX線管装置について説明する。始めに、実施例1のX線管装置10について説明する。図7は、実施例1のX線管装置10を示す断面図である。
図7に示すように、X線管装置10は回転陽極型のX線管装置であり、X線管13は回転陽極型のX線管である。X線管装置10は、X線管13の他、磁界を発生させるコイルとしてのステータコイル102を備えている。図示しないが、ハウジング12(図4)は、X線管13及びステータコイル102を収容している。
X線管13は、固定体としての固定シャフト110と、管部130と、陽極ターゲット150と、回転体160と、潤滑剤としての液体金属170と、陰極180と、真空外囲器190とを備えている。X線管13は動圧すべり軸受を使っている。
固定シャフト110は、回転軸a2に沿って延出して回転軸a2を中心軸として筒状に形成され、一端部が閉塞されている。固定シャフト110は、上記一端部から外れた側面に軸受面110Sを有している。固定シャフト110は、Fe(鉄)合金やMo(モリブデン)合金等の材料で形成されている。固定シャフト110の内部は冷却液9で満たされている。固定シャフト110は、この内部に冷却液9が流れる流路が形成されている。固定シャフト110は、この他端部側に冷却液9を外部に吐出す吐出し口110bを有している。
管部130は、固定シャフト110の内部に設けられ、固定シャフトとともに流路を形成している。管部130の一端部は、固定シャフト110の他端部に形成された開口部110aを通って固定シャフト110の外部に延出している。管部130は、開口部110aに密接に固定されている。
管部130は、この内部に冷却液9を取り入れる取り入れ口130aと、冷却液9を固定シャフト110の内部に吐出す吐出し口130bとを有している。取り入れ口130aは、固定シャフト110の外部に位置している。吐出し口130bは、固定シャフト110の一端部に隙間を置いて位置している。
取り入れ口130aは導管11aに直接又は継手を介して間接的に連結され、吐出し口110bはハウジング12内に開放されている。又は、取り入れ口130aはハウジング12内に開放され、吐出し口110bは導管11bに直接又は継手を介して間接的に連結されている。
上記したことから、X線管13外部からの冷却液9は、取り入れ口130aから取り入れられ、管部130内部を通って固定シャフト110の内部に吐出され、固定シャフト110及び管部130の間を通り、吐出し口110bからX線管13外部に吐出される。
陽極ターゲット150は、陽極151と、この陽極の外面の一部に設けられたターゲット層152とを有している。陽極151は、円盤状に形成され、固定シャフト110と同軸的に設けられている。陽極151は、Mo合金等の材料で形成されている。陽極151は、回転軸a2に沿った方向に凹部151aを有している。凹部151aは、円盤状に窪めて形成されている。凹部151aには固定シャフト110の一端部が嵌合されている。凹部151aは、固定シャフト110の一端部に隙間を置いて形成されている。ターゲット層152は、W(タングステン)合金等の材料で輪状に形成されている。ターゲット層152の表面は電子衝突面である。
回転体160は、固定シャフト110より径の大きい筒状に形成されている。回転体160は、固定シャフト110及び陽極ターゲット150と同軸的に設けられている。回転体160は、固定シャフト110より短く形成されている。
回転体160は、FeやMo等の材料で形成されている。より詳しくは、回転体160は、筒部161と、筒部161の一端部の側面を囲むように筒部と一体に形成された環部162と、筒部161の他端部に設けられたシール部163と、筒部164とを有している。
筒部161は、固定シャフト110の側面を囲んでいる。筒部161は、内面に軸受面110Sに隙間を置いて対向した軸受面160Sを有している。回転体160の一端部、すなわち、筒部161の一端部及び環部162は陽極ターゲット150と接合されている。回転体160は、固定シャフト110を軸に陽極ターゲット150とともに回転可能に設けられている。
シール部163は、軸受面160Sに対して環部162(一端部)の反対側に位置している。シール部163は、筒部161の他端部に接合されている。シール部163は、環状に形成され、固定シャフト110の側面全周に亘って隙間を置いて設けられている。筒部164は、筒部161の側面と接合され、筒部161に固定されている。筒部164は、例えばCu(銅)で形成されている。
液体金属170は、固定シャフト110の一端部及び凹部151a間の隙間、並びに固定シャフト110(軸受面110S)及び筒部161(軸受面160S)間の隙間に充填されている。なお、これらの隙間は全て繋がっている。この実施の形態において、液体金属170は、ガリウム・インジウム・錫合金(GaInSn)である。
回転軸a2に直交した方向において、シール部163及び固定シャフト110間の隙間(クリアランス)は、回転体160の回転を維持するとともに液体金属170の漏洩を抑制できる値に設定されている。上記したことから、隙間はわずかであり、500μm以下である。このため、シール部163は、ラビリンスシールリング(labyrinth seal ring)として機能する。
また、シール部163は、内側を円形枠状に窪めてそれぞれ形成された複数の収容部を有している。上記収容部は、万一隙間から液体金属170が漏れた場合、漏れた液体金属170を収容する。
陰極180は、陽極ターゲット150のターゲット層252に間隔を置いて対向配置されている。陰極180は、電子を放出するフィラメント181を有している。
真空外囲器190は、固定シャフト110、管部130、陽極ターゲット150、回転体160、液体金属170及び陰極180を収容している。真空外囲器190は、X線透過窓190a及び開口部190bを有している。X線透過窓190aは、回転軸a2に対して直交した方向にターゲット層152と対向している。固定シャフト110の他端部は、開口部190bを通って真空外囲器190の外部に露出されている。開口部190bは、固定シャフト110を密接に固定している。
陰極180は、真空外囲器190の内壁に取付けられている。真空外囲器190は密閉されている。真空外囲器190の内部は真空状態に維持されている。
ステータコイル102は、回転体160の側面、より詳しくは筒部164の側面に対向して真空外囲器190の外側を囲むように設けられている。ステータコイル102の形状は環状である。
ここで、上記X線管13及びステータコイル102の動作状態について説明する。
ステータコイル102は回転体160(特に筒部164)に与える磁界を発生するため、回転体は回転する。これにより、陽極ターゲット150も回転する。また、陰極180に負の電圧(高電圧)が印加され、陽極ターゲット150は接地電位に設定される。
これにより、陰極180及び陽極ターゲット150間に電位差が生じる。このため、陰極180が電子を放出すると、この電子は、加速され、ターゲット層152に衝突する。すなわち、陰極180は、ターゲット層152に電子ビームを照射する。これにより、ターゲット層152は、電子と衝突するときにX線を放出し、放出されたX線はX線透過窓190aを介して真空外囲器190外部、ひいてはハウジング12外部に放出される。
上記のように、実施例1のX線管装置10が形成されている。
次に、実施例2のX線管装置10について説明する。図8は、実施例2のX線管装置を示す断面図である。図9は、図8に示したX線管装置を示す他の断面図である。図10は、図8及び図9に示したX線管装置の一部を拡大して示す断面図である。
図8乃至図10に示すように、X線管装置10は固定陽極型のX線管装置であり、X線管13は固定陽極型のX線管である。X線管13は、真空外囲器231を備えている。真空外囲器231は、真空容器232と、絶縁部材250とを備えている。この実施形態において、絶縁部材250は、高電圧絶縁部材として機能している。絶縁部材250には陰極236が取り付けられ、絶縁部材250は、真空外囲器231の一部を形成している。
陽極ターゲット235は、真空外囲器231の一部を形成している。陽極ターゲット235は、真空外囲器231の外部に小さく開口し、ターゲット面235b近傍で膨らんだ壺形に形成されている。陽極ターゲット235、陰極236、集束電極209及び加速電極208は、真空外囲器231に収納されている。陽極ターゲット235には、電圧供給配線が接続されている。陽極ターゲット235及び加速電極208は接地電位に設定されている。陰極236及び集束電極209と対向した個所の真空容器232は筒状に形成されている。陰極236には、負の高電圧が印加される。集束電極209には、調整された負の高電圧が供給される。真空外囲器231の内部は真空状態である。金属表面部234は、X線放射窓231wの真空側の表面を含む真空容器232の内側に設けられ、接地電位に設定されている。
また、X線管13は、管部241と、環部242とを備えている。管部241は、金属で形成されている。管部241の一端部は、陽極ターゲット235の内部に挿入されている。環部242は、陽極ターゲット235内に設けられている。環部242は、管部241の一端部の側面を囲むように管部241と一体に形成されている。環部242は陽極ターゲット235に隙間を置いて設けられている。管部241の他端部は、冷却液取入れ口を形成し、導管11aに連結されている。陽極ターゲット235の開口は、管部241との間に冷却液排出口を形成している。このため、ハウジング12内は、冷却液9で満たされる。ハウジング12は、X線放射窓231wに対向したX線放射窓12wを有している。
ハウジング12内には、偏向部270が収容されている。偏向部270は、磁気偏向部であり、真空容器232の外側で、電子ビームの軌道を取り囲む位置に設けられている。偏向部270は、陰極236から放出される電子ビームを偏向させ、焦点の位置をターゲット面235b上で移動させるものである。
上記のように、実施例2のX線管装置が形成されている。
上記のように構成された第1の実施形態に係るX線CT装置1によれば、X線CT装置11は、X線管装置10と、冷却ユニット20と、X線検出器40と、回転架台6と、を備えている。冷却ユニット20は、循環ポンプ22と、ラジエータ24と、ファンユニット25と、を有している。回転架台6は、フレーム部7を有し、X線管装置10、循環ポンプ22、ラジエータ24、ファンユニット25及びX線検出器40が取付けられている。
回転軸a1からファンユニット25までの距離は、回転軸a1からラジエータ24までの距離より長い。ファンユニット25は、ラジエータ24の周囲を流れる空気を開口部7aを通して回転架台6の外部へと放出させる。
ラジエータ24はフレーム部7に密着して取り付けられていない。開口部7aのサイズは、ラジエータ24のサイズとほぼ同じである必要はなく、ラジエータ24のサイズより小さくすることができる。このため、フレーム部7の機械的強度の低下を抑制することができる。フレーム部7を広い幅にしたり、厚くしたりするなどの補強の必要は生じないため、装置の小型化及び軽量化を図ることができる。
X線CT装置1の使用時間の経過とともに、ラジエータ24の放熱パイプや放熱フィン間の隙間に埃が堆積すると、空気は次第にラジエータ24を通過し難くなってしまい、熱交換器23の冷却性能が低下し、X線管の冷却率も低下してしまう。
しかしながら、ラジエータ24は、フレーム部7の内壁側の空間において露出している。このため、筐体2の一部を取り外すだけで、フレーム部7の内壁側の空間からラジエータ24を清掃することができ、ラジエータ24に堆積した埃を除去することができる。回転架台6から、冷却ユニット20を取り外したり、さらに冷却ユニット20に連結されたX線管装置10を併せて取り外したりすることなくラジエータ24を清掃することができるため、清掃(メンテナンス作業)にかかる時間を短縮することができる。
熱交換器23の機能が低下しないようにメンテナンスすることによりX線管13に生じる過熱を低減できるため、X線管13に頻発する放電の発生を低減することができ、X線管13の製品寿命の短縮を低減することができる。
上記のことから、機械的強度の低下を防止することができ、ラジエータ24を回転架台6から取り外すこと無く清掃することができるX線CT装置1を得ることができる。
次に、第2の実施形態に係るX線CT装置について説明する。この実施形態において、他の構成は上述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。図11は、第2の実施形態に係るX線CT装置1の回転架台6、並びに回転架台6に搭載されたX線管装置10、冷却ユニット20及びX線検出器40を示す正面図である。
図11に示すように、冷却ユニット20は、上記筐体50を備えていない。冷却ユニット20は、マウント27及びマウント28を備えている。マウント27及びマウント28は、それぞれ矩形枠状に形成されている。マウント27は、一端部がフレーム部7の内壁に取付けられている。マウント27は、開口部7aの周りを囲んでいる。マウント28は、一側縁部がフレーム部7の内壁に取付けられている。
循環ポンプ22は、マウント28内に位置し、マウント28取り付けられ、フレーム部7の内壁には間接的に取付けられ、固着されている。
空盆60は、マウント28及び回転軸a1間に位置し、マウント28に載置され、フレーム部7の内壁には間接的に取付けられ、固着されている。
ラジエータ24は、周縁部がマウント27の他端部に取付けられ、フレーム部7の内壁には間接的に取付けられ、固着されている。フレーム部7の内壁側の空間において、ラジエータ24が露出されていることは言うまでもない。
ファンユニット25は、フレーム部7に直接取り付けられている。ここでは、ファンユニット25は、フレーム部7の開口部7aに直接取り付けられ固着されている。
このため、マウント27は、ラジエータ24及びファンユニット25の間に位置し、ラジエータ24の周囲の空気の流れをファンユニット25までガイドするダクトとしても機能している。
上記のように構成された第2の実施形態に係るX線CT装置1によれば、X線CT装置1は、マウント27を備えている。このため、機械的強度の設計が難しい上記第1の実施形態の筐体50無しにX線CT装置1を形成することができる。
X線CT装置1はマウント28を備えている。空盆60をマウント28上に載置することができるため、冷却ユニット20をコンパクトに設計することができる。
開口部7aのサイズは、ラジエータ24のサイズとほぼ同じである必要はなく、ラジエータ24のサイズより小さくすることができる。このため、フレーム部7の機械的強度の低下を抑制することができる。フレーム部7を広い幅にしたり、厚くしたりするなどの補強の必要は生じないため、装置の小型化及び軽量化を図ることができる。
ラジエータ24は、フレーム部7の内壁側の空間において露出している。このため、筐体2の一部を取り外すだけで、フレーム部7の内壁側の空間からラジエータ24を清掃することができ、ラジエータ24に堆積した埃を除去することができる。回転架台6から、冷却ユニット20を取り外したり、さらに冷却ユニット20に連結されたX線管装置10を併せて取り外したりすることなくラジエータ24を清掃することができるため、清掃(メンテナンス作業)にかかる時間を短縮することができる。
熱交換器23の機能が低下しないようにメンテナンスすることによりX線管13に生じる過熱を低減できるため、X線管13に頻発する放電の発生を低減することができ、X線管13の製品寿命の短縮を低減することができる。
上記のことから、機械的強度の低下を防止することができ、ラジエータ24を回転架台6から取り外すこと無く清掃することができるX線CT装置1を得ることができる。
次に、第3の実施形態に係るX線CT装置について説明する。この実施形態において、他の構成は上述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。図12は、第3の実施形態に係るX線CT装置1の回転架台6、並びに回転架台6に搭載されたX線管装置10、冷却ユニット20及びX線検出器40を示す正面図である。
図12に示すように、冷却ユニット20は、上記筐体50を備えていない。冷却ユニット20は、マウント29を備えている。マウント29は、矩形枠状の周壁部と、板状の天井壁部と、周壁部及び天井壁部間に位置した板状の一対の側壁部と、が一体に形成されている。マウント29の周壁部は、フレーム部7の内壁に取付けられている。マウント29の周壁部は、は、開口部7aの周りを囲んでいる。
循環ポンプ22及び空盆60は、マウント29及び回転軸a1間に位置し、マウント29の天井壁部に載置され、フレーム部7の内壁には間接的に取付けられ、固着されている。
ラジエータ24は、周縁部がマウント29の周壁部に取付けられ、フレーム部7の内壁には間接的に取付けられ、固着されている。フレーム部7の内壁側の空間において、ラジエータ24が露出されるよう、マウント29の一対の側壁部は、所定の高さを持っている。言い換えると、マウント29の天井壁部及びラジエータ24間の空間からラジエータ24を清掃することができるように、マウント29の一対の側壁部は、所定の高さを持っている。また、マウント29の天井壁部及びラジエータ24間の空間では、空気の出入りが許可されるため、マウント29の天井壁部及びラジエータ24間の空間を通った空気がラジエータ24を通ることとなる。
ファンユニット25は、フレーム部7に直接取り付けられている。ここでは、ファンユニット25は、フレーム部7の開口部7aに直接取り付けられ固着されている。
このため、マウント29の周壁部は、ラジエータ24及びファンユニット25の間に位置し、ラジエータ24の周囲の空気の流れをファンユニット25までガイドするダクトとしても機能している。
上記のように構成された第3の実施形態に係るX線CT装置1によれば、X線CT装置1は、マウント29を備えている。このため、機械的強度の設計が難しい上記第1の実施形態の筐体50無しにX線CT装置1を形成することができる。
循環ポンプ22及び空盆60をマウント29の天井壁部上に載置することができるため、冷却ユニット20をコンパクトに設計することができる。
開口部7aのサイズは、ラジエータ24のサイズとほぼ同じである必要はなく、ラジエータ24のサイズより小さくすることができる。このため、フレーム部7の機械的強度の低下を抑制することができる。フレーム部7を広い幅にしたり、厚くしたりするなどの補強の必要は生じないため、装置の小型化及び軽量化を図ることができる。
マウント29の一対の側壁部は所定の高さを持っているため、ラジエータ24は、フレーム部7の内壁側の空間において露出している。マウント29の天井壁部及びラジエータ24間の空間から、ラジエータ24にアクセスすることができる。このため、筐体2の一部を取り外すだけで、フレーム部7の内壁側の空間からラジエータ24を清掃することができ、ラジエータ24に堆積した埃を除去することができる。回転架台6から、冷却ユニット20を取り外したり、さらに冷却ユニット20に連結されたX線管装置10を併せて取り外したりすることなくラジエータ24を清掃することができるため、清掃(メンテナンス作業)にかかる時間を短縮することができる。
熱交換器23の機能が低下しないようにメンテナンスすることによりX線管13に生じる過熱を低減できるため、X線管13に頻発する放電の発生を低減することができ、X線管13の製品寿命の短縮を低減することができる。
上記のことから、機械的強度の低下を防止することができ、ラジエータ24を回転架台6から取り外すこと無く清掃することができるX線CT装置1を得ることができる。
次に、第4の実施形態に係るX線CT装置について説明する。この実施形態において、他の構成は上述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。図13は、第4の実施形態に係るX線CT装置1の回転架台6、並びに回転架台6に搭載されたX線管装置10、冷却ユニット20及びX線検出器40を示す正面図である。
図13に示すように、冷却ユニット20は、上記筐体50を備えていない。冷却ユニット20は、マウント28及びマウント29を備えている。
マウント28は、矩形枠状に形成されている。マウント28は、一側縁部がフレーム部7の内壁に取付けられている。
循環ポンプ22は、マウント28内に位置し、マウント28取り付けられ、フレーム部7の内壁には間接的に取付けられ、固着されている。
空盆60は、マウント28及び回転軸a1間に位置し、マウント28に載置され、フレーム部7の内壁には間接的に取付けられ、固着されている。
マウント29は、矩形枠状の周壁部と、板状の天井壁部と、周壁部及び天井壁部間に位置した板状の一対の側壁部と、が一体に形成されている。マウント29の周壁部は、フレーム部7の内壁に取付けられている。マウント29の周壁部は、は、開口部7aの周りを囲んでいる。
X線管装置10(ハウジング12)は、マウント29及び回転軸a1間に位置し、マウント29の天井壁部に載置され、フレーム部7の内壁には間接的に取付けられ、固着されている。
ラジエータ24は、周縁部がマウント29の周壁部に取付けられ、フレーム部7の内壁には間接的に取付けられ、固着されている。フレーム部7の内壁側の空間において、ラジエータ24が露出されるよう、マウント29の一対の側壁部は、所定の高さを持っている。言い換えると、マウント29の天井壁部及びラジエータ24間の空間からラジエータ24を清掃することができるように、マウント29の一対の側壁部は、所定の高さを持っている。また、マウント29の天井壁部及びラジエータ24間の空間では、空気の出入りが許可されるため、マウント29の天井壁部及びラジエータ24間の空間を通った空気がラジエータ24を通ることとなる。
ファンユニット25は、フレーム部7に直接取り付けられている。ここでは、ファンユニット25は、フレーム部7の開口部7aに直接取り付けられ固着されている。
このため、マウント29の周壁部は、ラジエータ24及びファンユニット25の間に位置し、ラジエータ24の周囲の空気の流れをファンユニット25までガイドするダクトとしても機能している。
上記のように構成された第4の実施形態に係るX線CT装置1によれば、X線CT装置1は、マウント29を備えている。このため、機械的強度の設計が難しい上記第1の実施形態の筐体50無しにX線CT装置1を形成することができる。
空盆60をマウント28上に載置することができ、X線管装置10(ハウジング12)をマウント29の天井壁部上に載置することができるため、冷却ユニット20をコンパクトに設計することができる。
開口部7aのサイズは、ラジエータ24のサイズとほぼ同じである必要はなく、ラジエータ24のサイズより小さくすることができる。このため、フレーム部7の機械的強度の低下を抑制することができる。フレーム部7を広い幅にしたり、厚くしたりするなどの補強の必要は生じないため、装置の小型化及び軽量化を図ることができる。
マウント29の一対の側壁部は所定の高さを持っているため、ラジエータ24は、フレーム部7の内壁側の空間において露出している。マウント29の天井壁部及びラジエータ24間の空間から、ラジエータ24にアクセスすることができる。このため、筐体2の一部を取り外すだけで、フレーム部7の内壁側の空間からラジエータ24を清掃することができ、ラジエータ24に堆積した埃を除去することができる。回転架台6から、冷却ユニット20を取り外したり、さらに冷却ユニット20に連結されたX線管装置10を併せて取り外したりすることなくラジエータ24を清掃することができるため、清掃(メンテナンス作業)にかかる時間を短縮することができる。
熱交換器23の機能が低下しないようにメンテナンスすることによりX線管13に生じる過熱を低減できるため、X線管13に頻発する放電の発生を低減することができ、X線管13の製品寿命の短縮を低減することができる。
上記のことから、機械的強度の低下を防止することができ、ラジエータ24を回転架台6から取り外すこと無く清掃することができるX線CT装置1を得ることができる。
次に、第5の実施形態に係るX線CT装置について説明する。この実施形態において、他の構成は上述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。図14は、第5の実施形態に係るX線CT装置1の回転架台6、並びに回転架台6に搭載されたX線管装置10、冷却ユニット20及びX線検出器40を示す正面図である。図15は、上記第5の実施形態に係るX線CT装置1の一部を拡大して示す概略図であり、フレーム部7、循環ポンプ22、ラジエータ24、ファンユニット25a、25b、マウント28、筐体50、空盆60及びダクト401、402を示す図である。
図14及び図15に示すように、筐体50は、底壁部51及び蓋部52を有し、回転架台に取付けられている。底壁部51は、フレーム部7の内壁に対向している。蓋部52は、第1通気口Oa及び第2通気口Ob1、Ob2を含んでいる。蓋部52は、天井壁部53と、周壁部54と、を有している。天井壁部53は、第1通気口Oaを含み、底壁部51に間隔を置いて対向している。周壁部54は、第2通気口Ob1、Ob2を含み、枠状に形成されている。周壁部54は、一端が天井壁部53で閉塞され、他端が底壁部51で閉塞されている。第2通気口Ob1及び第2通気口Ob2は回転架台6の回転方向dに対向している。
この実施形態において、底壁部51及び天井壁部53は矩形板状に形成され、周壁部54は矩形枠状に形成されている。筐体50は、第1通気口Oa及び第2通気口Ob1、Ob2を除いて気密に形成されている。
マウント28、循環ポンプ22及び空盆60は、筐体50に収納されている。マウント28は、矩形枠状に形成されている。マウント28は、一側縁部が底壁部51に取付けられている。循環ポンプ22は、マウント28内に位置し、マウント28に取り付けられている。この実施形態において、循環ポンプ22のモータの回転軸は、回転架台6の回転軸a1と平行である。空盆60は、マウント28及び回転軸a1間に位置し、マウント28に載置され、筐体50には間接的に取付けられている。
ラジエータ24及びファンユニット25a、25b、筐体50に収納され、ユニット化されている。ラジエータ24は筐体50(天井壁部53)に取付けられている。ラジエータ24の風上側は、第1通気口Oaを通って筐体50の外側に露出している。
ファンユニット25a、25bは筐体50(周壁部54)に取付けられている。ファンユニット25aは第2通気口Ob1に対向して位置している。ファンユニット25bは第2通気口Ob2に対向して位置している。ファンユニット25a、25bはラジエータ24の周囲に空気の流れを作りだすことができる。ファンユニット25aは、第1通気口Oaを通りラジエータ24を通して空気を筐体50内に取込み、筐体50内の空気を第2通気口Ob1を通して筐体50の外部へ放出させる。ファンユニット25bは、第1通気口Oaを通りラジエータ24の周囲を流れた空気を筐体50内に取込み、筐体50内の空気を第2通気口Ob2を通して筐体50の外部へ放出させる。
フレーム部7は、筐体50の底壁部51と対向した位置から外れた開口部7a、7bを有している。
ダクト401の一端は、第2通気口Ob1の周りを囲み、周壁部54に取付けられ、第2通気口Ob1に連通している。ダクト401の他端は、開口部7aの周りを囲み、フレーム部7に取付けられ、開口部7aに連通している。ダクト401は、第2通気口Ob1を通して筐体50の外部へ放出された空気を、開口部7aまでガイドし、回転架台6(フレーム部7)の外部へと放出させる。
ダクト402の一端は、第2通気口Ob2の周りを囲み、周壁部54に取付けられ、第2通気口Ob2に連通している。ダクト402の他端は、開口部7bの周りを囲み、フレーム部7に取付けられ、開口部7bに連通している。ダクト402は、第2通気口Ob2を通して筐体50の外部へ放出された空気を、開口部7bまでガイドし、回転架台6(フレーム部7)の外部へと放出させる。
この実施形態において、ダクト401、402は、フレーム部7と一体に形成されている。空気のガイド効果を高めるため、ダクト401及びフレーム部7、並びにダクト402及びフレーム部7は、それぞれ気密に繋がっていた方が望ましい。同様に、ダクト401の一端及びダクト402の一端は、それぞれ周壁部54に気密に取付けられていた方が望ましい。
上記のように構成された第5の実施形態に係るX線CT装置1によれば、ファンユニット25a、25bは、ラジエータ24の周囲を流れる空気を第2通気口Ob1、Ob2を通して筐体50の外部に放出させ、開口部7a、7bを通して回転架台6の外部へと放出させる。
ラジエータ24はフレーム部7に密着して取り付けられていない。開口部7a、7bのサイズは、ラジエータ24のサイズとほぼ同じである必要はなく、ラジエータ24のサイズより小さくすることができる。このため、フレーム部7の機械的強度の低下を抑制することができる。フレーム部7を広い幅にしたり、厚くしたりするなどの補強の必要は生じないため、装置の小型化及び軽量化を図ることができる。
ラジエータ24の露出側(風上側)において、X線CT装置1の使用時間の経過とともに、ラジエータ24の放熱パイプや放熱フィン間の隙間に埃が堆積し易い。すると、空気は次第にラジエータ24を通過し難くなってしまい、熱交換器23の冷却性能が低下し、X線管13の冷却率も低下してしまう。
しかしながら、ラジエータ24は、フレーム部7の内壁側の空間において露出している。ラジエータ24の風上側は、フレーム部7の内壁側の空間に露出している。このため、筐体2の一部を取り外すだけで、フレーム部7の内壁側の空間からラジエータ24を清掃することができ、ラジエータ24に堆積した埃を除去することができる。回転架台6から、冷却ユニット20を取り外したり、さらに冷却ユニット20に連結されたX線管装置10を併せて取り外したりすることなくラジエータ24を清掃することができるため、清掃(メンテナンス作業)にかかる時間を短縮することができる。
熱交換器23の機能が低下しないようにメンテナンスすることによりX線管13に生じる過熱を低減できるため、X線管13に頻発する放電の発生を低減することができ、X線管13の製品寿命の短縮を低減することができる。
ラジエータ24は天井壁部53に取付けられ、ファンユニット25a、25bは周壁部54に取付けられている。このため、筐体50の大型化を招くこと無しに、底壁部51上に循環ポンプ22及び空盆60を載置することができる。循環ポンプ22、ラジエータ24、ファンユニット25a、25b及び空盆60を回転架台6にコンパクトに取付けることができるため、フレーム部7の内壁側の空間の利用効率を高めることができる。
ここで、筐体50に循環ポンプ22及び空盆60を収納しても、ラジエータ24の周囲の空気の流れに悪影響を及ぼし難いため、熱交換器23の冷却性能は維持される。
循環ポンプ22のモータの回転軸は、回転架台6の回転軸a1と平行である。循環ポンプ22のモータの回転軸にジャイロモーメントは働かないため、循環ポンプ22の製品寿命の長期化を図ることができる。
上記のことから、機械的強度の低下を防止することができ、ラジエータ24を回転架台6から取り外すこと無く清掃することができるX線CT装置1を得ることができる。また、フレーム部7の内壁側の空間の利用効率に優れたX線CT装置1を得ることができる。
次に、第6の実施形態に係るX線CT装置について説明する。この実施形態において、他の構成は上述した第5の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。図16は、第6の実施形態に係るX線CT装置1の一部を拡大して示す概略図であり、フレーム部7、循環ポンプ22、ラジエータ24、ファンユニット25a、25b、マウント28、筐体50、空盆60及びダクト401を示す図である。
図16に示すように、X線CT装置1はダクト402無しに形成されている。周壁部54は第2通気口Ob2を含んでいない。底壁部51は第3通気口Ocを含んでいる。ファンユニット25bは、筐体50(底壁部51)に取付けられ、第3通気口Ocに対向して位置している。フレーム部7の開口部7bは、第3通気口Ocと対向している。
マウント28は、開口部7bから外れた底壁部51に取付けられている。ファンユニット25bは、第1通気口Oaを通りラジエータ24を通して空気を筐体50内に取込み、筐体50内の空気を第3通気口Oc及び開口部7bを通して回転架台6の外部へ放出させる。空気を効率よく回転架台6の外部へ放出させるため、第3通気口Oc及び開口部7bは気密に連通している方が望ましい。
上記のように構成された第6の実施形態に係るX線CT装置1によれば、底壁部51の面積に余裕がある場合、底壁部51上に循環ポンプ22及び空盆60を載置し、底壁部51に第3通気口Ocを形成し、底壁部51にファンユニット25bを取付けてもよい。
この場合も、上記第5の実施形態と同様に、筐体50の大型化を招くこと無しに、底壁部51上に循環ポンプ22及び空盆60を載置することができる。循環ポンプ22、ラジエータ24、ファンユニット25a、25b及び空盆60を回転架台6にコンパクトに取付けることができるため、フレーム部7の内壁側の空間の利用効率を高めることができる。
その他、上記第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記のことから、機械的強度の低下を防止することができ、ラジエータ24を回転架台6から取り外すこと無く清掃することができるX線CT装置1を得ることができる。また、フレーム部7の内壁側の空間の利用効率に優れたX線CT装置1を得ることができる。
次に、第7の実施形態に係るX線CT装置について説明する。この実施形態において、他の構成は上述した第5の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。図17は、第7の実施形態に係るX線CT装置1の一部を拡大して示す概略図であり、フレーム部7、循環ポンプ22、ラジエータ24、ファンユニット25a、25b、マウント28、筐体50及び空盆60を示す図である。図18は、図17の線XVIII−XVIIIに沿ったX線CT装置1の一部を示す断面図である。
図17及び図18に示すように、第2通気口Ob1、Ob2は、回転架台6の回転軸a1に平行な方向に開口している。第2通気口Ob1、Ob2は、周壁部54の一側壁部に並んで形成されている。ダクト401は、第2通気口Ob1及び開口部7aに連通している。図示しないが、他のダクト(402)も、第2通気口Ob2及び開口部(7b)に連通している。
ファンユニット25a、25bは、それぞれ軸流ファンである。上記軸流ファンの回転軸は、回転架台の回転軸a1と平行である。
上記のように構成された第7の実施形態に係るX線CT装置1によれば、ファンユニット25a、25bはそれぞれ軸流ファンであり、軸流ファンの回転軸は回転軸a1と平行である。軸流ファンのモータの回転軸にジャイロモーメントは働かないため、ファンユニット25a、25bの製品寿命の長期化を図ることができる。
その他、上記第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記のことから、機械的強度の低下を防止することができ、ラジエータ24を回転架台6から取り外すこと無く清掃することができるX線CT装置1を得ることができる。また、フレーム部7の内壁側の空間の利用効率に優れたX線CT装置1を得ることができる。
次に、第8の実施形態に係るX線CT装置について説明する。この実施形態において、他の構成は上述した第7の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。図19は、第8の実施形態に係るX線CT装置1の一部を拡大して示す概略図であり、フレーム部7、循環ポンプ22、ラジエータ24、ファンユニット25a、25b、25c、25d、マウント28、筐体50及び空盆60を示す図である。図20は、図19の線XX−XXに沿ったX線CT装置1の一部を示す断面図である。
図19及び図20に示すように、底壁部51は第3通気口Oc1、Oc2を含んでいる。熱交換器23は、ファンユニット25c、25dをさらに有している。ファンユニット25cは、筐体50(底壁部51)に取付けられ、第3通気口Oc1に対向して位置している。ファンユニット25dは、筐体50(底壁部51)に取付けられ、第3通気口Oc2に対向して位置している。フレーム部7は開口部7c、7dをさらに有している。フレーム部7の開口部7cは、第3通気口Oc1と対向している。フレーム部7の開口部7dは、第3通気口Oc2と対向している。
マウント28は、開口部7c、7dから外れた底壁部51に取付けられている。
ファンユニット25cは、第1通気口Oaを通りラジエータ24を通して空気を筐体50内に取込み、筐体50内の空気を第3通気口Oc1及び開口部7cを通して回転架台6の外部へ放出させる。
ファンユニット25dは、第1通気口Oaを通りラジエータ24を通して空気を筐体50内に取込み、筐体50内の空気を第3通気口Oc2及び開口部7dを通して回転架台6の外部へ放出させる。
空気を効率よく回転架台6の外部へ放出させるため、第3通気口Oc1及び開口部7c、並びに第3通気口Oc2及び開口部7dは、それぞれ気密に繋がっていた方が望ましい。
上記のように構成された第8の実施形態に係るX線CT装置1によれば、底壁部51の面積に余裕がある場合、底壁部51上に循環ポンプ22及び空盆60を載置し、底壁部51に第3通気口Oc1、Oc2を形成し、底壁部51にファンユニット25c、27dを取付けてもよい。
この場合も、上記第7の実施形態と同様に、筐体50の大型化を招くこと無しに、底壁部51上に循環ポンプ22及び空盆60を載置することができる。循環ポンプ22、ラジエータ24、ファンユニット25a、25b、25c、25d及び空盆60を回転架台6にコンパクトに取付けることができるため、フレーム部7の内壁側の空間の利用効率を高めることができる。また、熱交換器23の冷却性能を一層高めることができる。
その他、上記第7の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記のことから、機械的強度の低下を防止することができ、ラジエータ24を回転架台6から取り外すこと無く清掃することができるX線CT装置1を得ることができる。また、フレーム部7の内壁側の空間の利用効率に優れたX線CT装置1を得ることができる。
次に、第9の実施形態に係るX線CT装置について説明する。この実施形態において、他の構成は上述した第7の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。図21は、第9の実施形態に係るX線CT装置1の一部を拡大して示す概略図であり、フレーム部7、循環ポンプ22、ラジエータ24、ファンユニット25a、25b、マウント28、筐体50、空盆60及びダクト403を示す図である。図22は、図21の線XXII−XXIIに沿ったX線CT装置1の一部を示す断面図である。
図21及び図22に示すように、周壁部54には、第2通気口Ob1、Ob2の替わりに第2通気口Obが形成されている。
ダクト403の一端は、第2通気口Obの周りを囲み、周壁部54に取付けられ、第2通気口Obに連通している。ダクト403の他端は、開口部7aの周りを囲み、フレーム部7に取付けられ、開口部7aに連通している。ダクト403は、第2通気口Obを通して筐体50の外部へ放出された空気を、開口部7aまでガイドし、回転架台6(フレーム部7)の外部へと放出させる。
この実施形態において、ダクト403は、フレーム部7と一体に形成されている。熱交換器23の冷却性能を高めるため、ダクト403及び周壁部54は、気密に繋がっていた方が望ましい。
ファンユニット25a、25bは、それぞれ軸流ファンである。上記軸流ファンの回転軸は、回転架台の回転軸a1と平行である。ファンユニット25a、25bは、ダクト403に取付けられている。ファンユニット25aの外壁404及びファンユニット25bの外壁405は、ダクト403の一部で形成されている。
上記のように構成された第9の実施形態に係るX線CT装置1によれば、ファンユニット25a、25bはそれぞれダクト403に取付けられている。ファンユニット25a、25bは、筐体50、ラジエータ24等とともにユニット化されていなくともよい。この場合も上記第7の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記のことから、機械的強度の低下を防止することができ、ラジエータ24を回転架台6から取り外すこと無く清掃することができるX線CT装置1を得ることができる。また、フレーム部7の内壁側の空間の利用効率に優れたX線CT装置1を得ることができる。
次に、上記第1乃至第4の実施形態に係るX線CT装置の比較例について説明する。なお、上記比較例のX線CT装置は、上記第5乃至第9の実施形態に係るX線CT装置の比較例でもある。図28は、X線CT装置の比較例の回転架台6、並びに回転架台6に搭載されたX線管装置10、冷却ユニット20及びX線検出器40を示す正面図である。
図28に示すように、ラジエータ24は、開口部7a及びファンユニット25間に位置している。ラジエータ24はフレーム部7に密着して取り付けられている。回転軸a1からファンユニット25までの距離は、回転軸a1からラジエータ24までの距離より短い。開口部7aのサイズは、ラジエータ24のサイズとほぼ同じである。
上記のように構成されたX線CT装置の比較例によれば、ラジエータ24はフレーム部7に密着して取り付けられているため、開口部7aのサイズは、ラジエータ24のサイズとほぼ同じにする必要がある。開口部7aのサイズは大きくなるため、フレーム部7の機械的強度は低下することになる。上記の場合、フレーム部7を広い幅にしたり、厚くしたりするなどの補強の必要があるため、装置の小型化及び軽量化を図ることは困難である。
ラジエータ24を清掃するためには、回転架台6から、冷却ユニット20を取り外したり、冷却ユニット20及びX線管装置10を分離しない(できない)場合はさらに冷却ユニット20に連結されたX線管装置10を併せて取り外したりする必要があるため、清掃(メンテナンス作業)にかかる時間を短縮することは困難である。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、空盆60は、循環路30に取付けられていればよく、冷却ユニット20とは別に設けられていてもよい。
図23に示すように、空盆60は、X線管装置10に設けられていてもよい。導管11cは、一端が導管11bに気密に取付けられている。空盆60の開口部61aは、導管11cに気密に連通されている。
図24は、図23に示したX線管装置10の分離状態を示す概略構成図である。
図24に示すように、分離状態のX線管装置10は、空盆60を備えている。このため、X線管装置10に付加すること無く、分離状態のX線管装置10における、外部への液(冷却液9)漏れを防止することができ、内部への空気の混入を防止することができる。
分離状態の冷却ユニット20は、冷却液9の体積変化を吸収し難い構成である。そこで、導管21a、21b、21cをホースで形成することにより、導管21a、21b、21cに、冷却液9の体積変化を吸収させる機能を持たせることができる。しかし、導管21a、21b、21cだけでは冷却液9の体積変化を十分に吸収できない場合がある。この場合、分離状態の冷却ユニット20には空盆を取付けた方が好ましい。
図25は、図23に示した冷却ユニット20の分離状態を示す概略構成図である。
図25に示すように、冷却ユニット20には、ベローズ機構としての空盆90が取付けられている。空盆90は、互いに気密、かつ液密に連結されたソケット85及び導管86を介して冷却ユニット20に取付けられている。プラグ81及びソケット85は、着脱自在継手としてのカプラを形成し、連結状態において、気密、かつ液密に連結されている。開口部91aは、導管86に気密に連通されている。
これにより、分離状態の冷却ユニット20における、外部への液(冷却液9)漏れを防止することができ、内部への空気の混入を防止することができる。
図26に示すように、X線CT装置1は、圧力検出器301、圧力制御装置302、圧力調整機構303及び導管304をさらに備えていてもよい。圧力検出器301(圧力センサ)は、ケース61に気密に取付けられている。圧力検出器301は、第2領域64の圧力(ガス圧力)を検出するものである。圧力検出器301は、検出した圧力の情報を圧力制御装置302に送信する。圧力制御装置302は、上記圧力の情報に基づいて圧力調整機構303の駆動を制御する。
圧力調整機構303は、導管304を介して通気孔65に気密に連通されている。なお、この例では第2領域64が大気に開放されないことは言うまでもない。圧力調整機構303は、第2領域64のガスの圧力を調整可能である。
圧力調整機構303が加圧機構として機能する場合、第2領域64のガスの圧力を、大気圧に比べて圧力の高い正圧に調整可能である。圧力調整機構303が減圧機構として機能する場合、第2領域64のガスの圧力を、大気圧に比べて圧力の低い負圧に調整可能である。
X線管装置10の稼動を開始した直後の初期状態など、冷却液9の温度が十分に低い状態では、熱流速を上昇させるため、圧力調整機構303は、第2領域64の圧力を負圧に調整し、冷却液9の沸点を下げる。さらにX線管装置10の稼動が続き、X線管13の熱伝達面の温度が上昇すると、冷却液9の温度も上昇する。このため、冷却液9の温度上昇とともに、圧力調整機構303は、第2領域64の圧力を大気圧に調整し、冷却液9の沸点を上昇させ、さらには、第2領域64の圧力を正圧に調整し、冷却液9の沸点をさらに上昇させる。これにより、X線管13の熱伝達面から放出される沸騰熱を冷却液9に伝達させることができる。そして、バーンアウトの発生を回避しつつ、十分な熱流速を得ることができるため、一定のX線管入力パワーでの連続入力を可能とすることができる。
上記の場合、X線CT装置1は、冷却液9の温度を検出する温度検出器を備えていた方が好ましい。例えば、温度検出器はX線管13の熱伝達面の上流側の冷却液9の温度を検出すればよい。X線CT装置1は他の温度検出器をさらに備えていてもよく、他の温度検出器はX線管13の熱伝達面の下流側の冷却液9の温度を検出すればよい。
図27に示すように、空盆60の第2領域64は、大気に開放されずに密閉されていてもよい。第2領域64は、ガスで充満され、圧力を正圧に調整されている。冷却液9の沸点を上昇させることができるため、バーンアウトの発生を回避することができる。
冷却液9としては、水系冷却液や絶縁油などを利用することができる。水系冷却液としては、グリコール水などの不凍液を含むものを挙げることができる。
循環ポンプ22としては、遠心ポンプや、ギアポンプを利用することができる。
X線管装置10及び冷却ユニット20を分離しない場合、X線CT装置1は、カプラ70、80無しに形成されていてもよい。
循環ポンプ22、ラジエータ24、ファンユニット25及び空盆60は、筐体50に収納され、ユニット化されていてもよい。
空盆60は、X線管装置10(ハウジング12)、循環ポンプ22、ラジエータ24及びファンユニット25とは独立して、回転架台6に直接又は間接的に取付けられていてもよい。
循環ポンプ22、ラジエータ24及びファンユニット25は、筐体50に収納され、ユニット化されていてもよい。
X線管装置10(ハウジング12)、循環ポンプ22、ラジエータ24、ファンユニット25及び空盆60は、互いに独立して、回転架台6に直接又は間接的に取付けられていてもよい。
空盆60は、X線管装置10(ハウジング12)の外面に取付けられていてもよい。
ラジエータ24は、平板状であり、フレーム部7の内壁にほぼ平行に配置されているが、種々変形可能である。ラジエータ24は、任意形状でよく、また積層させてもよく、フレーム部7の内壁に対して傾斜して配置されていてもよい。
また、ラジエータ24は筐体50の周壁部54に設けた通気口を塞ぐように取付けられていても良い。
回転架台6の回転速度は3rpsを超える場合、機械的強度を確保するため、上述した第2乃至第4の実施形態で示したように、ファンユニット25は回転架台6の開口部7aに直接取り付けられていることが好ましく、循環路に連通して取付けられるラジエータ24、空盆60及び循環ポンプ22も、それぞれ回転架台6に固定された専用のマウントに取付けた方が好ましい。また、第2乃至第4の実施形態の変形例として、循環ポンプ22、ダクト26、空盆90の中から少なくとも一つを、ラジエータ24とともに一つの筐体に収納し、その筐体を回転架台6に、ファンユニットの直上に位置するように、取り付けることもできる。
上記ダクト401、402、403は、必要に応じて設けられていればよい。
熱交換器23は、複数のラジエータ24を有していてもよい。例えば、複数のラジエータ24は、積層されていてもよい。
筐体50は、ラジエータ24の表面積を増大し得る形状を有していてもよい。
本発明は、上述したX線CT装置に限定されるものではなく、各種のX線CT装置に適用可能である。
1…X線CT装置、2…筐体、5…固定架台、6…回転架台、7…フレーム部、7a,7b…開口部、9…冷却液、10…X線管装置、12…ハウジング、13…X線管、20…冷却ユニット、22…循環ポンプ、23…熱交換器、24…ラジエータ、25,25a,25b、25c、25d…ファンユニット、26,401,402,403…ダクト、27,28,29…マウント、30…循環路、40…X線検出器、50…筐体、60,90…空盆、150,235…陽極ターゲット、180,236…陰極、190,231…真空外囲器、301…圧力検出器、302…圧力制御装置、303…圧力調整機構、a1,a2…回転軸、Oa…第1通気口、Ob,Ob1,Ob2…第2通気口、Oc,Oc1,Oc2…第3通気口。

Claims (17)

  1. ハウジングと、電子ビームを放出する陰極、前記電子ビームが照射されることによりX線を放出する陽極ターゲット、並びに前記陰極及び陽極ターゲットを収納した真空外囲器を含み、前記ハウジングに収納されたX線管と、を有したX線管装置と、
    前記X線管が発生する熱の少なくとも一部が伝達される冷却液と、
    前記冷却液が循環する循環路と、
    前記循環路に取付けられて前記冷却液を循環させる循環ポンプと、
    前記循環路に取付けられて前記冷却液の熱を外部へ放出させるラジエータと、
    前記ラジエータの周囲に空気の流れを作りだすファンユニットと、
    前記X線を検出するX線検出器と、
    回転軸を中心に回転するリング状のフレーム部を有し、前記X線管装置、循環ポンプ、ラジエータ、ファンユニット及びX線検出器が取付けられた回転架台と、を備え、
    前記ラジエータの風上側は、前記フレーム部の内壁側の空間に露出していることを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 前記フレーム部は、前記回転架台の最外周に位置し、開口部を有し、
    前記ファンユニットは、前記ラジエータの周囲を流れる空気を前記開口部を通して前記回転架台の外部へと放出させることを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  3. 前記回転軸から前記ファンユニットまでの距離は、前記回転軸から前記ラジエータまでの距離より長いことを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  4. 前記ラジエータ及びファンユニットの間に位置し、前記ラジエータの周囲の空気の流れを前記ファンユニットまでガイドするダクトをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  5. 前記循環路に取付けられ、前記冷却液の温度変化による体積変化を吸収するベローズ機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  6. 前記循環路を形成するように接続された前記ハウジング、ラジエータ、循環ポンプ及びベローズ機構は、2個所の着脱自在継手により、2系統に分離可能であることを特徴とする請求項5に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  7. 前記回転架台に取付けられた筐体をさらに備え、
    少なくとも前記ファンユニット及びラジエータは、前記筐体に収納され、ユニット化され、前記ラジエータの風上側は前記筐体の外側に露出していることを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  8. 前記ファンユニットは、前記ラジエータ及び循環ポンプとは独立して、前記回転架台に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  9. 前記フレーム部の内壁に対向した底壁部並びに第1通気口及び第2通気口を含んだ蓋部を有し、前記回転架台に取付けられた筐体をさらに備え、
    前記ラジエータは、前記風上側が前記第1通気口を通って前記筐体の外側に露出するように前記筐体に収納され、
    前記ファンユニットは、前記第1通気口を通り前記ラジエータを通して空気を前記筐体内に取込み、前記筐体内の空気を前記第2通気口を通して前記筐体の外部へ放出させることを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  10. 前記蓋部は、前記第1通気口を含み前記底壁部に間隔を置いて対向した天井壁部と、前記第2通気口を含み枠状に形成され一端が前記天井壁部で閉塞され他端が前記底壁部で閉塞された周壁部と、を有していることを特徴とする請求項9に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  11. ダクトをさらに備え、
    前記フレーム部は前記筐体の底壁部と対向した位置から外れた開口部を有し、
    前記ダクトは、前記第2通気口を通して前記筐体の外部へ放出された空気を前記開口部までガイドすることを特徴とする請求項9に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  12. 前記循環ポンプは、前記筐体に収納されていることを特徴とする請求項9に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  13. 前記循環路に取付けられ、前記筐体に収納され、前記冷却液の温度変化による体積変化を吸収するベローズ機構をさらに備えたことを特徴とする請求項12に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  14. 他のファンユニットをさらに備え、
    前記底壁部は、第3通気口を含み、
    前記フレーム部は前記第3通気口と対向した開口部を有し、
    前記他のファンユニットは、前記第1通気口を通り前記ラジエータを通して空気を前記筐体内に取込み、前記筐体内の空気を前記第3通気口及び開口部を通して前記回転架台の外部へ放出させることを特徴とする請求項9に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  15. 前記ファンユニットは、軸流ファンであり、
    前記軸流ファンの回転軸は、前記回転架台の回転軸と平行であることを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  16. 前記循環ポンプのモータの回転軸は、前記回転架台の回転軸と平行であることを特徴とする請求項1に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  17. ハウジングと、電子ビームを放出する陰極、前記電子ビームが照射されることによりX線を放出する陽極ターゲット、並びに前記陰極及び陽極ターゲットを収納した真空外囲器を含み、前記ハウジングに収納されたX線管と、を有したX線管装置と、前記X線管が発生する熱の少なくとも一部が伝達される冷却液と、前記冷却液が循環する循環路と、前記循環路に取付けられて前記冷却液を循環させる循環ポンプと、前記循環路に取付けられて前記冷却液の熱を外部へ放出させるラジエータと、前記ラジエータの周囲に空気の流れを作りだすファンユニットと、前記X線を検出するX線検出器と、回転軸を中心に回転するリング状のフレーム部を有し、前記X線管装置、循環ポンプ、ラジエータ、ファンユニット及びX線検出器が取付けられた回転架台と、前記循環路に取付けられ、前記冷却液の温度変化による体積変化を吸収するベローズ機構と、を備え、前記ラジエータの風上側は、前記フレーム部の内壁側の空間に露出しているX線コンピュータ断層撮影装置を用意し、
    前記循環路を形成するように接続された前記ハウジング、ラジエータ、循環ポンプ及びベローズ機構を、2個所の着脱自在継手により、2系統に分離し、
    前記2系統に分離した後に、前記ベローズ機構を含まない方の系統に、他のベローズ機構を前記着脱自在継手を介して取り付けることを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置の保守方法。
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