JP2000003799A - X線装置の冷却 - Google Patents

X線装置の冷却

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JP2000003799A
JP2000003799A JP11152435A JP15243599A JP2000003799A JP 2000003799 A JP2000003799 A JP 2000003799A JP 11152435 A JP11152435 A JP 11152435A JP 15243599 A JP15243599 A JP 15243599A JP 2000003799 A JP2000003799 A JP 2000003799A
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ray tube
heat
ray
bearing assembly
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Lester D Miller
ディー ミラー レスター
Mark S Maska
エス マースカ マーク
Andrew R Kaczmarek Jr
アール カッツマレク ジュニア アンドリュー
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    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G1/00X-ray apparatus involving X-ray tubes; Circuits therefor
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    • HELECTRICITY
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
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    • H01J35/08Anodes; Anti cathodes
    • H01J35/10Rotary anodes; Arrangements for rotating anodes; Cooling rotary anodes
    • H01J35/101Arrangements for rotating anodes, e.g. supporting means, means for greasing, means for sealing the axle or means for shielding or protecting the driving
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線管軸受の加熱効果を減少させることであ
る。 【解決手段】 X線管は、X線管を冷却するための油ま
たは他の冷却媒体を満たした室を限定しているX線間ハ
ウジング(12)内に配置されている。X線管は排気さ
れた室を取り囲む容器(45)を含み、この室内で陽極
アセンブリ(50)が回転可能なように軸受アセンブリ
(85)に取付けられ、陰極アセンブリ(55)と相互
作用してX線を発生する。軸受アセンブリは、軸受ハウ
ジング(90)及び軸受ハウジングの表面上に配置され
ている複数の軸受を含む。ヒートシンク(25)が軸受
アセンブリに結合され、軸受アセンブリとX線管ハウジ
ング内の冷却媒体との間に、動作中の軸受アセンブリを
直接冷却する熱伝導性経路を作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線装置の冷却に
関する。より詳しく述べれば、本発明は、動作中の陽極
から消散される熱によってもたらされるX線管軸受上の
熱効果を減少させることに関する。
【0002】
【従来の技術】X線管の普通の診断用途は、患者の静止
影イメージをX線フィルム上に発生させるラジオグラフ
ィ、患者を通過した後に蛍光スクリーン上に衝突する低
強度X線によって可視実時間影光イメージが発生するフ
ルオロスコピー、及び患者の身体の周囲を回転する高電
力X線管が発生するX線管から完全な患者のイメージが
ディジタル的に構成されるコンピュータトモグラフィ
(CT)の形状を含む。
【0003】典型的には、X線管は、X線管ハウジング
内に支持されている金属またはガラス製の排気された管
球容器(以下、単に容器という)を含んでいる。X線管
ハウジングは容器への電気接続を行い、また油のような
冷却媒体が満たされていて容器内に収容されている成分
を冷却するのを援助するようになっている。容器及びX
線管ハウジングは各々、互いに整列したX線透過性の窓
を含んでいるので、容器内で発生したX線管を患者また
は被検査対象へ導くことができる。
【0004】X線を発生させるために、容器は、陰極ア
センブリ及び陽極アセンブリを収容している。陰極アセ
ンブリは、加熱電流を流す陰極フィラメントを含む。こ
の電流は、電子の雲を放出させる、即ち熱イオン放出を
発生させるのに十分にフィラメントを加熱する。100−2
00kV程度の高電位が、陰極アセンブリと陽極アセンブ
リとの間に印加される。この電位によって、電子は陰極
アセンブリから、容器内部の排気された領域を通って陽
極アセンブリへ流される。陰極フィラメントを含む陰極
集束カップは、陽極アセンブリのターゲット上の小さい
領域、即ち焦点スポット上に電子を合焦させる。電子ビ
ームは、X線を発生させるのに十分なエネルギでターゲ
ットに衝突する。発生したX線の一部は、容器及びX線
管ハウジングのX線透過性窓を通過し、X線管ハウジン
グに取付けられているビーム制限デバイス、またはコリ
メータに到達する。ビーム制限デバイスは、X線ビーム
のサイズ及び形状を調整して患者または被検査対象に導
き、それによってイメージの構成を可能にする。
【0005】X線の生成中に発生する熱負荷を分配させ
るために、回転陽極アセンブリ構成が多くの応用に採用
されてきた。この構成では、陽極アセンブリがある軸を
中心として回転し、ターゲットの焦点スポット上に集束
させる電子ビームをターゲットの周縁の連続的に回転す
る円形経路上に衝突させる。X線の生成中、円形経路に
沿う各部分は極めて高い温度まで加熱され、その部分に
再び電子ビームが衝突するように回転して戻る前に冷却
される。CTのような多くの高電力X線管応用において
は、X線の生成が、陽極アセンブリを例えば1200−1400
°Cの温度範囲まで加熱させることが多い。
【0006】回転を与えるために、典型的には陽極アセ
ンブリは、誘導電動機によって回転させられるロータに
取付けられる。ロータ自体は、軸受アセンブリによって
回転可能なように支持されている。軸受アセンブリは、
その軸を中心としてロータ及び陽極アセンブリを滑らか
に回転させる。典型的には軸受アセンブリは、軸受ハウ
ジング内に配置されている少なくとも2つの玉軸受を含
んでいる。玉軸受は金属製の玉のリングからなり、各玉
の外面に鉛または銀を適用することによって潤滑され、
それによって最小の摩擦抵抗でロータを支持するように
なっていることが多い。
【0007】X線管の動作中、陽極アセンブリは、ハウ
ジング内を流れる油または他の冷却媒体(陽極アセンブ
リから放射される熱を容器を通して吸収する)を使用す
ることによって受動的に冷却される。しかしながら、陽
極アセンブリから放射される熱の一部は、ロータ及び軸
受アセンブリによっても吸収される。例えば、陽極アセ
ンブリから放射される熱は、典型的にはステムに沿って
軸受アセンブリまで、最終的には熱伝導性の経路を介し
て玉軸受まで伝導する。多くの高電力応用においては、
この熱が軸受アセンブリを約400°Cの温度まで上昇さ
せることが分っている。最終的には、軸受へ転送される
この熱が軸受の性能に有害な効果を与えかねない。例え
ば、軸受の各玉に適用されている潤滑材が長時間にわた
って、または過大に加熱されると、この潤滑材の有効性
が低下し得る。更に、長時間及び/または過大な加熱は
軸受の寿命に、従ってX線管の寿命に有害な効果を呈し
得る。
【0008】陽極アセンブリから軸受アセンブリへ伝わ
る熱の量を減少させる1つの公知の方法は、熱シールド
をロータに機械的に取付けることである。熱シールド
は、陽極アセンブリから軸受アセンブリの方向へ放射さ
れる熱の一部から、軸受アセンブリを保護するのに役立
つ。最終的に、熱シールドは陽極アセンブリから伝わる
熱から軸受アセンブリを完全に保護することはできず、
放射された熱の一部はまだ軸受アセンブリによって吸収
される。更に、熱シールドは軸受アセンブリへの若干の
熱転送を防ぐのには有効であるが、軸受アセンブリ内に
既に吸収されている熱を冷却する役割は果たさない。更
に、軸受アセンブリがロータによって囲まれている場合
には、軸受アセンブリは熱を冷却媒体へ容易に放射させ
ることはできない。
【0009】
【発明の要旨】本発明の一実施例では、X線管は、X線
管を冷却するための油または他の媒体で満たされた室を
限定しているX線管ハウジング内に配置されている。X
線管は排気された室を囲んでいる容器を含み、この室内
において陽極アセンブリは軸受アセンブリに回転可能な
ように取付けられ、X線を生成するために陰極アセンブ
リと相互作用する。熱伝導性の経路が軸受アセンブリと
冷却媒体との間に設けられており、それによって軸受ア
センブリによって吸収された熱を冷却媒体へ転送させる
ことを可能にしている。熱伝導性の経路は、一方の端が
軸受アセンブリに結合され、反対の端がハウジング内に
配置されていてX線管を支持している陽極支持ブラケッ
トに結合されている金属ヒートシンクによって与えられ
る。支持ブラケットに結合されている方のヒートシンク
の端は、ハウジングを通って流れる冷却媒体がポンプさ
れる複数の冷却通路を有する熱交換フランジをも含んで
いる。従って、軸受アセンブリへ転送される熱はヒート
シンクを通過して熱交換フランジまで達し、そこにおい
て冷却流体によって吸収され、X線管ハウジングから除
去され得る。
【0010】本発明の一つの面によれば、X線装置が提
供される。本X線装置は、冷却媒体を満たしたハウジン
グと、ハウジング内に配置され冷却媒体によって取り囲
まれているX線管とを含んでいる。X線管は、加熱され
た時に電子を放出するフィラメントを含む陰極アセンブ
リと、電子を捕捉するためのターゲットを限定している
陽極アセンブリ(電子が陽極アセンブリに衝突すること
によって陽極焦点スポットからX線を生成させる)と、
陽極アセンブリを回転可能なように支持する軸受アセン
ブリと、陽極アセンブリ及び陰極アセンブリを真空中に
囲む容器とを含んでいる。X線装置は、軸受アセンブリ
と冷却媒体との間に熱伝導性経路を与える手段を更に含
んでいる。
【0011】本発明の一層限定された面によれば、熱伝
導性経路を与える手段は、一方の端が軸受アセンブリに
結合され、反対の端が冷却媒体に曝されているヒートシ
ンクである。
【0012】本発明の別の面によれば、X線管内に配置
されている軸受アセンブリと、X線管の外側に配置され
ている冷却媒体との間に熱伝導性経路を与えるデバイス
が設けられている。このデバイスは、軸受アセンブリに
結合されている熱伝導性ヒートシンクを含み、このヒー
トシンクの一部はX線管の内側に配置され、またその一
部はX線管の外側に配置されている。
【0013】本発明の更に別の面によれば、X線管内に
配置されている軸受アセンブリを冷却する方法が提供さ
れる。本方法は、軸受アセンブリに結合されている熱伝
導性ヒートシンクの表面を横切って冷却媒体をポンプす
るステップを含む。
【0014】以下に、添付図面を参照して本発明の実施
例を詳細に説明する。
【0015】
【実施例】図1に示すように、X線管10は、X線管ハ
ウジング12内に取付けられている。X線管10は、陽
極ブラケット16及び陰極ブラケット18によって極く
普通の技法でハウジング12内に取付けられているが、
詳細を後述するように、X線管10を陽極ブラケット1
6に確保するためにヒートシンクが使用されていること
が異なっている。
【0016】ハウジング12は、X線管10を冷却する
ための油30が満たされた室28を限定している。油3
0以外の他の適当な冷却媒体も使用できることは理解さ
れよう。室28内の油30は、X線管ハウジング12を
通してポンプされ、X線管10から熱を吸収し、その熱
をX線管ハウジング12の外側に配置されている熱交換
器35へ転送する。油シールド32がX線管10の容器
45の周囲にそれとは離間して確保されており、普通の
X線管設計において行われているように容器45の外面
を横切る油流路33を限定しているが、本発明では、詳
細を後述するように、油流路33へ進入する油30は先
ずヒートシンク25を通って流れなければならない。熱
交換器35は、入口ポート37及び出口ポート39によ
ってハウジング12に結合され、また入口ポート37を
通る油の流量を制御する役割をも果たしている。
【0017】X線管容器45は、排気された室または真
空40を限定している。好ましい実施例では容器45は
ガラス製であるが、他のセラミックまたは金属を含む他
の適当な材料も使用することができる。容器45の一方
の端は、コバール及びニッケルシール47を使用して軸
受アセンブリ85(図2参照)にシールされ、真空40
の完全性を維持している。容器45内には、陽極アセン
ブリ50及び陰極アセンブリ55が配置されている。陽
極アセンブリ50は円形のターゲット57を含み、ター
ゲット57はその周縁59に沿って焦点トラック59を
有している。焦点トラック59は、X線を発生すること
ができるタングステン合金または他の適当な材料からな
る。陰極アセンブリ55は本質的には静止しており、電
子を焦点トラック59上の焦点スポット63に合焦させ
るために、焦点トラック59から離間して位置決めされ
ている陰極集束カップ61を含んでいる。陰極集束カッ
プ61に取付けられている陰極フィラメント65(破線
で示す)が付勢されると電子70が放出され、これらの
電子70はX線を発生させるために焦点スポット63へ
加速される。
【0018】図1及び2を参照する。陽極アセンブリ5
0は取付けナット76を使用してロータステム74に取
付けられ、動作中は回転軸78を中心として回転する。
ロータステム74は、電気的なステータ(図示してな
い)によって軸78を中心として回転するロータボディ
80に接続されている。ロータボディ80は、詳細を後
述するように一方の端をヒートシンク25に結合されて
いる軸受アセンブリ85を収容している。軸受アセンブ
リ85は、軸受ハウジング90、玉軸受92a、92
b、及び軸受シャフト95を含んでいる。軸受シャフト
95は、1対の内レース97a、97bをも限定し、こ
れらはそれぞれ軸受92a、92bの内レース回転のた
めに設けられている。対応する外レース99a、99b
が軸受ハウジング90内に限定されている。各軸受92
a、92bは、軸受シャフト95を取り囲んでいる複数
の金属の玉からなる。本実施例では、金属の玉は高速度
鋼製であり、各玉は摩擦接触を減少させるために鉛また
は銀の潤滑材で被膜されている。
【0019】図3−5に、ヒートシンクをより詳細に示
してある。以下に説明するように、ヒートシンク25は
熱を軸受アセンブリ85からハウジング12内の油30
まで熱伝導させる経路を与える。本実施例のヒートシン
ク25はジルコニウム銅で作られているが、銅またはGl
idcopのようなX線管10を陽極ブラケット16に確実に
取付けることができる他の熱伝導性の材料を代替として
使用することができることを理解されたい。
【0020】図5から最良に理解されるように、ヒート
シンク25は、受入れ空洞101、確保空洞103、熱
転送フランジ105、及び確保フランジ107を含んで
いる。受入れ空洞101は、軸受アセンブリ85を陽極
ブラケット16に確保するために、軸受ハウジング90
の支持端109を摩擦的に受入れるようなサイズにされ
ている。軸受ハウジング90の支持端109を受入れ空
洞101内に更に確保する、及び/または熱転送特性を
増加させるために、ろう付けまたはシリコン化合物等の
ような熱伝導特性を有する他の結合材料を付加的に受入
れ空洞101内に配置することができる。確保空洞10
3は、それを通して陽極取付けボルト110(図2参
照)を通過させ、軸受アセンブリ85の支持端109内
のねじ付き開口112にねじ込むのを可能にするための
開口になっている。取付けボルト110は、X線管10を
陽極ブラケット16に接続するための主支持及び確保手
段として役立っている。陽極ブラケット16とヒートシ
ンク25との間の付加的な支持が、確保フランジ107
によって得られる。詳しく述べると、図3に示すよう
に、本実施例の確保フランジ107は4つのねじ付き開
口114を含み、これらの開口は対応する確保ねじ11
6(図1に破線で示してある)を使用してヒートシンク
25を陽極ブラケット16に更に確保するために使用さ
れる。確保フランジ107の面120は、フランジ10
7を陽極ブラケット16に確保した時に陽極ブラケット
16に突当たって特別な支持具になり、動作中のX線管
10の動揺及び振動を最小にする。
【0021】図4に、熱転送フランジ105の詳細を示
す。本実施例の熱転送フランジ105は、24の冷却通路
130a、130b、及び130c(まとめて、冷却通
路130という)の3つの同心リング125a、125
b、125cを含む。リング125aの冷却通路130
aは全て同一の直径であり、リング125bの冷却通路
130bの直径よりも小さく、リング125bの冷却通
路130bの直径はリング125cの冷却用通路130
cの直径よりも小さい。本実施例では例えば、冷却通路
130aの直径は各々0.062インチ(0.16cm)であ
り、冷却通路130bの直径は各々0.125インチ(0.32
cm)であり、そして冷却通路130cの直径は各々0.
160インチ(0.41cm)である。熱転送フランジ105
の厚みT(図5参照)も、所望の冷却効果が得られるよ
うに選択され、本実施例では0.175インチ(0.44cm)
にセットされている。以下に詳細を説明するように、油
30がヒートシンク25を通って流れて熱を吸収し、熱
を軸受アセンブリ85からヒートシンクへ転送すること
ができるように冷却通路が設けられている。冷却通路1
30の形状、サイズ、及び厚みは、軸受ハウジング90
の支持端109がヒートシンク25の受入れ空洞101
に受入れられる領域135を実質的に冷却し、しかも油
が油流路33を通って適切に流れることができるように
特別に構成されている。
【0022】図5を参照する。熱転送フランジ105の
外縁は、油シールド32の端を受入れるための受入れみ
ぞ133をも含む。熱交換器フランジ105内の冷却通
路を通って望み通りに油を流すようにしながら、受入れ
みぞ133と油シールド32との間には油を殆ど、また
は全く流さないようにするのに充分な摩擦嵌め合いが維
持されている。
【0023】動作中、陽極アセンブリ50から放射され
る熱を除去するためにX線管ハウジング12を通してポ
ンプされる油30は、軸受アセンブリ85に熱的に伝導
する熱を除去するためにも使用される。詳しく説明する
と、動作中にX線がターゲット57上に発生したことに
よって生じた熱は、経路P1(図2に示す)に沿って軸
受アセンブリ85に転送されることなく、軸受アセンブ
リ85からハウジング12内の油30までの熱伝導経路
を与える経路P2を通して軸受アセンブリ85から除去
されるようになる。普通に行われているように、ハウジ
ング12を通してポンプされる油30の大部分は、典型
的に油シールド32とX線管容器45の外面との間の油
流路33を通って流れるようにされる。油は、普通に行
われているように、他の方向への油の流れを実質的に阻
止する陽極ブラケット16によって油流路33を通るよ
うにされる。詳しく説明すれば、油の流れを導くため
に、陽極ブラケット16及び陰極ブラケット18は選択
された位置に複数の油通し孔(図示してない)を含んで
おり、これらの孔を通して油30はブラケット16、1
8の一方の側から別の側へ通過することができる。従っ
て、図1及び5に示すように、油30は主として矢印A
1の方向へ流れるようにされる。油30の流量は熱交換
器35内の油ポンプによって制御され、本実施例では、
油30は36.37リットル/分(8ガロン/分)の流量で
X線管ハウジング12を通してポンプされている。しか
しながら、所与のX線管10に望まれる冷却効果に依存
して、油の流量を変化させ得ることは理解されよう。
【0024】本発明によれば、軸受アセンブリ85に結
合されているヒートシンク25は、熱伝導を通して軸受
アセンブリ85を直接冷却する手段となるように、油3
0に直接曝され、また油30の流れの中に配置されてい
る。詳しく説明すると、図5に示すように、油流路33
に進入する前に油30は熱転送フランジ105内の冷却
通路130を通過する。油30が冷却通路130を通過
するとヒートシンク25からの熱は油によって転送また
は吸収され、それによってヒートシンク25は効果的に
冷却される。ヒートシンク25は受入れ空洞101を介
して軸受ハウジング90に直接結合されているから、軸
受アセンブリ85も効果的に冷却される。このようにし
て、陽極アセンブリ50によって軸受アセンブリ85へ
転送される熱を軸受アセンブリ85から直接的に、且つ
効果的に除去することができ、それによってその総合寿
命を延ばすことができる。
【0025】以上の説明では、本発明は、油30のため
の冷却通路として、熱転送フランジ105内に冷却通路
130の同心リングを使用するものとしたが、他のいろ
いろな構成を代替として使用できることを理解された
い。詳しく述べれば、冷却通路130の同心リングは、
軸受ハウジング90の支持端109が受入れ空洞101
によって受入れられている領域135から大量の熱を油
30が引出すことを可能にするが、他の冷却通路形状、
サイズ、及び配列もこの目的のために充分であり得る。
例えば冷却通路は、熱転送フランジ105の中心C(図
4参照)から半径方向に遠去かって伸びる複数のスロッ
トからなることも、または他のさまざまな形状及びサイ
ズの通路であることもできる。一般的に言えば、熱転送
フランジ105内に含まれる冷却通路の配置及びジオメ
トリは、油に曝される熱転送フランジ105の表面積が
最大になるように選択し、軸受アセンブリ85に対して
大きい冷却効果を得ながら、しかも油30が油流路33
内へ自由に流入できるようにする。
【0026】X線管担持アセンブリのための上述した冷
却デバイスの長所は、軸受アセンブリと冷却媒体との間
に熱伝導性経路を設け、それによって軸受アセンブリに
転送される熱を冷却媒体によって容易に吸収させること
ができるようにしたことである。別の長所は、ヒートシ
ンクのサイズ、形状、及び材料が、熱伝導度を犠牲にす
ることなくX線管とハウジングとの間に確実且つ信頼で
きる接続を維持するようになっていることである。更に
別の長所は、ヒートシンクを既存の軸受アセンブリ設計
と共に使用するようになっていることである。
【0027】以上に、本発明を好ましい実施例に関して
説明したが、以上の説明から多くの変更及び代替は明白
であろう。従って本発明は、特許請求の範囲内にある限
り、これらの変更、代替、その他の全てを含むことを意
図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線装置の部分断面側面図であ
る。
【図2】図1のX線装置の軸受アセンブリリの拡大断面
図である。
【図3】図1に示すヒートシンクの確保フランジの平面
図である。
【図4】図1に示すヒートシンクの熱交換フランジの平
面図である。
【図5】図1に示すX線装置の一部の拡大側面図であっ
て、油の流れを示している。
【符号の説明】
10 X線管 12 X線管ハウジング 16 陽極ブラケット 18 陰極ブラケット 25 ヒートシンク 28 室 30 油 32 油シールド 33 油流路 35 熱交換器 37 入口ポート 39 出口ポート 40 真空 45 X線管容器 47 シール 50 陽極アセンブリ 55 陰極アセンブリ 57 ターゲット 59 焦点トラック 61 陰極集束カップ 63 焦点スポット 70 電子 74 ロータステム 76 取付けナット 78 回転軸 80 ロータボディ 85 軸受アセンブリ 90 軸受ハウジング 92 玉軸受 95 軸受シャフト 97 内レース 99 外レース 101 受入れ空洞 103 確保空洞 105 熱転送フランジ 107 確保フランジ 109 軸受ハウジングの支持端 110 陽極取付けボルト 112、114 ねじ付き開口 116 確保ねじ 125 油通路の同心リング 130 冷却通路 133 受入れみぞ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク エス マースカ アメリカ合衆国 イリノイ州 60067 パ ラタイン ウォーターバリー サークル 1441 (72)発明者 アンドリュー アール カッツマレク ジ ュニア アメリカ合衆国 イリノイ州 61318 コ ンプトン チェリー ストリート 425

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線装置であってX線管(10)を備
    え、 上記X線管は、 上記X線管を取り囲む冷却媒体(30)を受入れるため
    のハウジング(12)内に配置され、そして排気された
    容器(45)と、 上記容器内に配置されている陰極アセンブリと、 上記容器内に配置されている陽極アセンブリと、 上記陽極アセンブリを回転可能に支持する軸受アセンブ
    リ(85)とを含み、 上記X線装置は更に、 上記軸受アセンブリ(85)と上記冷却媒体(30)と
    の間に直接的な熱接続を与えて熱を伝導する手段(2
    5)と、 上記冷却媒体の流れを上記熱伝導手段の表面に沿って導
    く手段(105)とを備えていることを特徴とするX線
    装置。
  2. 【請求項2】 上記軸受アセンブリ(85)は軸受ハウ
    ジング(90)を含み、上記熱を伝導する手段(25)
    は上記軸受ハウジングに結合されている請求項1に記載
    のX線装置。
  3. 【請求項3】上記熱を伝導する手段(25)は、金属ヒ
    ートシンクである請求項1または請求項2に記載のX線
    装置。
  4. 【請求項4】 上記ヒートシンクは、ジルコニウム銅で
    作られている請求項3に記載のX線装置。
  5. 【請求項5】 上記ヒートシンクは、上記軸受ハウジン
    グ(90)の端(109)を受入れるための受入れ空洞
    (101)を含んでいる請求項3または請求項4に記載
    のX線装置。
  6. 【請求項6】 上記冷却媒体の流れを導く手段(10
    5)は、上記冷却媒体に曝されている熱転送フランジを
    含んでいる請求項1乃至5の何れか1つに記載のX線装
    置。
  7. 【請求項7】 上記熱転送フランジは、複数の冷却通路
    (130)を含んでいる請求項6に記載のX線装置。
  8. 【請求項8】 上記複数の冷却通路(130)は、上記
    熱転送フランジの中心を中心として同心のリング状に位
    置決めされている請求項7に記載のX線装置。
  9. 【請求項9】 上記同心リングの特定の1つに関連付け
    られている上記複数の冷却通路の各々は、実質的に同じ
    サイズの直径を有している請求項8に記載のX線装置。
  10. 【請求項10】 上記熱転送フランジの中心に近い方の
    同心リングに関連付けられている上記冷却通路の各々
    は、上記中心から遠い方の同心リングに関連付けられて
    いる上記冷却通路より小さい直径を有している請求項9
    に記載のX線装置。
  11. 【請求項11】 上記熱転送フランジの周縁は、上記ハ
    ウジング内に配置されている冷却媒体導きシールドの端
    を受入れるための受入れリップ(133)を含んでいる
    請求項6乃至10の何れか1つに記載のX線装置。
  12. 【請求項12】 上記ヒートシンクは、上記X線管ハウ
    ジング内に配置されている陽極ブラケット(16)に上
    記ヒートシンクを確保するための確保フランジ(10
    7)を更に含んでいる請求項6乃至11の何れか1つに
    記載のX線装置。
  13. 【請求項13】 上記冷却媒体は油である請求項6乃至
    12の何れか1つに記載のX線装置。
  14. 【請求項14】 X線管内に配置されている軸受アセン
    ブリを冷却する方法であって、 上記軸受アセンブリに結合されている熱伝導性ヒートシ
    ンク(25)の表面を横切って冷却媒体をポンプするス
    テップを含んでいることを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 上記ヒートシンクの表面を通して複数
    の冷却通路(130)が限定されており、上記冷却媒体
    は上記複数の冷却通路を通してポンプされる請求項14
    に記載の方法。
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