JP2012522336A - 改善されたカソード - Google Patents

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Abstract

本発明は、低減された抵抗率および他の改善された電気特性を有する新規のカソードを提供する。さらに、この発明はまた、新規の電気化学セルおよび新規のカソードを製造する方法も提示する。これらの新規のカソードは、三価の種がドープされた銀材料を含む。本発明の一態様は、三価のドーパントがドープされてドープされた銀材料を与える銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、カソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソードを提供する。

Description

関連出願への相互参照
本PCT出願は、2009年3月27日に出願された米国特許出願第61/164,080号および2009年3月27日に出願された米国特許出願第61/164,216号に対する優先権を主張する。前述の出願の全内容は、本明細書においてその全体が参照として援用される。
発明の分野
この発明は、従来のカソードよりも改善された1または複数の特性をカソードに付与するドーパントをカソード材料にドープすることによって形成される新規のカソードに関する。
従来の電池が放電されるとき、アノードは、陽イオンを電解質に、電子を外部回路に供給する。カソードは、陽イオンがゲスト種として電解質から可逆的に挿入され、外部回路から電子によって電荷補償される、典型的には電子伝導性ホストである。二次電池またはセルは、電流が電池に適用されると反転され得る反応を用い、これにより、電池を「再充電」する。二次電池のアノードおよびカソードにおける化学反応は、可逆性でなければならない。充電において、外部場によってカソードから電子を除去することで、陽イオンを放出して電解質に戻して親ホスト構造を回復し、外部場によってアノードに電子を添加することで、電荷補償陽イオンを引き付けてアノード内に戻してそれを元の組成に回復する。
カソード活性材料などの従来の電極材料は、いくつかの欠点に悩まされる。例えば、多くの従来のカソードは、電池の放電に負の影響を与える高いインピーダンスまたは内部抵抗を有するため、電池性能を制限する。多くの従来の電池が充電サイクルを通して進行するにつれて、インピーダンスの有害効果は、増大された障害を電池性能において引き起こす。
したがって、改善された特性を有し、電池性能を改善することができる電極材料が必要とされている。
本発明の一態様は、三価のドーパントがドープされてドープされた銀材料を与える銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、カソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソードを提供する。この態様のいくつかの実施形態において、カソードは、約0.5重量%〜約5重量%の三価のドーパントをさらに含む。この態様の他の実施形態において、カソードは、約1重量%〜約8重量%の三価のドーパントをさらに含む。他の実施形態において、ドープされた銀材料は、粉末を含む。例えば、ドープされた銀材料は、粉末を含み、粉末は、約20μm以下の平均粒径を有する。別の例において、ドープされた銀材料は、粉末を含み、粉末は、約15μm以下の平均粒径を有する。他の例において、粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。いくつかの実施形態において、銀材料は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む。この態様のいくつかのカソードは、バインダをさらに含む。例えば、カソードは、バインダをさらに含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。この態様の他の実施形態において、ドーパントは、少なくとも1種の第13族元素を含む。例えば、ドーパントは、アルミニウム、インジウム、ガリウム、ホウ素、タリウム、またはこれらの任意の組合せを含む。他の例において、ドーパントは、アルミニウム、インジウム、ガリウム、ホウ素、またはこれらの任意の組合せを含む。いくつかの実施形態において、ドーパントは、ランタニド元素を含む。例えば、ランタニド元素は、Ybである。
本発明の別の態様は、ドーパントを含むドープされた銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含み、ドーパントが、カソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソードを提供する。この態様のいくつかの実施形態において、カソードは、約0.5重量%〜約5重量%のドーパントを含む。この態様のいくつかの実施形態において、カソードは、約1重量%〜約8重量%のドーパントを含む。他の実施形態において、カソードのドープされた銀材料は、粉末を含む。例えば、ドープされた銀材料は、粉末を含み、粉末は、約20μm以下の平均粒径を有する。他の例において、ドープされた銀材料は、粉末を含み、粉末は、約15μm以下の平均粒径を有する。別の例において、粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。この態様のいくつかの実施形態において、銀材料は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む。この態様の他のカソードは、バインダをさらに含む。例えば、カソードは、バインダをさらに含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。この態様の他の実施形態において、ドーパントは、ガリウムを含む。また、いくつかの実施形態において、ドーパントは、ホウ素を含む。いくつかの実施形態において、ドーパントは、ランタニド元素を含む。例えば、ランタニド元素はYbである。
本発明の別の態様は、ドーパントを含むドープされた銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含み、ドーパントが、カソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソードを提供する。この態様のいくつかの実施形態において、カソードは、約0.5重量%〜約5重量%のドーパントをさらに含む。この態様のいくつかの実施形態において、カソードは、約1重量%〜約8重量%のドーパントをさらに含む。他の実施形態において、ドープされた銀材料は、粉末を含む。例えば、ドープされた銀材料は、粉末を含み、粉末は、約20μm以下の平均粒径を有する。他の例において、ドープされた銀材料は、粉末を含み、粉末は、約15μm以下の平均粒径を有する。別の例において、粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。この態様の別の実施形態において、ドープされた銀材料は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む。この態様のいくつかのカソードは、バインダをさらに含む。例えば、カソードは、バインダをさらに含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。この態様のいくつかの実施形態において、ドーパントは、インジウムを含む。他では、ドーパントは、アルミニウムを含む。
本発明の別の態様は、電気化学セルでの使用のためのカソードを製造する方法であって、銀粉末を準備してこれにカソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の三価のドーパントがドープされてドープされた銀粉末を与えることと;ドープされた銀粉末からカソードを形成することとを含む方法を提供する。いくつかの方法において、ドープされた銀粉末は、約0.5重量%〜約5重量%のドーパントがドープされている。いくつかの方法において、ドープされた銀粉末は、約1重量%〜約8重量%のドーパントがドープされている。他の方法において、ドープされた銀粉末は、約20μm以下の平均粒径を有する。いくつかの方法において、ドープされた銀粉末は、約15μm以下の平均粒径を有する。例えば、ドープされた銀粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。他の方法において、ドープされた銀粉末は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む。例えば、ドープされた銀粉末は、AgO、AgO、Ag、またはこれらの任意の組合せを含む。いくつかの方法は、バインダを準備するステップをさらに含む。例えば、該方法は、バインダを準備することをさらに含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。いくつかの方法において、ドーパントは、ランタニドを含む。例えば、ドーパントは、Ybを含む。他の方法において、ドーパントは、少なくとも1種の第13族元素を含む。例えば、ドーパントは、ガリウム、ホウ素、インジウム、アルミニウム、タリウム、またはこれらの任意の組合せを含む。他の例において、ドーパントは、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含む。また、いくつかの方法において、ドーパントは、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含む。
本発明の別の態様は、ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;亜鉛を含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドーパントが、三価のドーパントを含み、ドーパントが、少なくとも100サイクル(例えば、少なくとも150サイクル、少なくとも120サイクル、少なくとも200サイクル、少なくとも250サイクル、少なくとも300サイクル、少なくとも320サイクル、少なくとも350サイクル、または少なくとも400サイクル)にわたって、少なくとも70%(例えば、少なくとも80%、少なくとも85%、または少なくとも90%)の容量をセルに付与するのに十分な濃度で存在する、セルを提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;亜鉛を含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドーパントが、三価のドーパントを含み、ドーパントが、少なくとも120サイクル(例えば、少なくとも150サイクル、少なくとも200サイクル、少なくとも250サイクル、少なくとも300サイクル、少なくとも350サイクル、または少なくとも400サイクル)にわたって、約80%以上(例えば、少なくとも85%、少なくとも85%、または少なくとも90%)の容量をセルに付与するのに十分な濃度で存在する、セルを提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;亜鉛を含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドーパントが、三価のドーパントを含み、ドーパントが、少なくとも150サイクルにわたって、約80%以上(例えば、少なくとも85%、少なくとも85%、または少なくとも90%)の容量をセルに付与するのに十分な濃度で存在する、セルを提供する。この態様のいくつかの実施形態において、銀材料は、約0.25重量%〜約10重量%の三価のドーパントを含む。この態様のいくつかの実施形態において、銀材料は、約0.5重量%〜約5重量%の三価のドーパントを含む。他の実施形態において、銀材料は、粉末を含む。例えば、銀材料は、粉末を含み、粉末は、約20μm以下の平均粒径を有する。他の例において、銀材料は、粉末を含み、粉末は、約15μm以下の平均粒径を有する。他の例において、粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。いくつかの実施形態において、カソード、アノード、または両方が、バインダをさらに含む。いくつかの実施形態において、カソードは、バインダをさらに含む。例えば、カソードは、バインダを含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。他の実施形態において、アノードは、バインダをさらに含む。例えば、アノードは、バインダをさらに含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。いくらかの他の実施形態は、NaOH、KOH、またはこれらの組合せを含む電解質をさらに含む。いくつかの実施形態において、銀粉末は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む。例えば、銀粉末は、AgO、AgO、Ag、またはこれらの任意の組合せを含む。他の例において、銀材料は、AgOを含む。また、別の例において、銀材料は、AgOを含む。いくらかの実施形態において、ドーパントは、少なくとも1種の第13族元素を含む。例えば、ドーパントは、インジウム、アルミニウム、ガリウム、ホウ素、タリウム、またはこれらの任意の組合せを含む。他の例において、ドーパントは、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含む。また、いくつかの例において、ドーパントは、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含む。いくつかの実施形態において、ドーパントは、ランタニド元素を含む。例えば、ランタニド元素は、Ybである。
本発明の別の態様は、約0.25重量%〜約10重量%の三価のドーパントを含む銀粉末を含むカソードと;亜鉛を含むアノードと;KOHを含む電解質とを含む電気化学セルを提供する。例えば、銀粉末は、約15μm以下の平均粒径を有する。他の例において、粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。いくつかの実施形態において、カソード、アノード、または両方が、バインダを含む。例えば、カソードは、バインダを含む。いくつかの場合において、カソードは、バインダを含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。他の例において、アノードは、バインダを含む。例えば、アノードは、バインダを含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。他の実施形態は、NaOH、KOH、またはこれらの組合せを含む電解質をさらに含む。いくつかの実施形態において、銀粉末は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む。例えば、銀粉末は、AgO、AgO、Ag、またはこれらの任意の組合せを含む。他の例において、銀材料は、AgOを含む。また、いくつかの例において、銀材料は、AgOを含む。いくつかの実施形態において、ドーパントは、少なくとも1種の第13族元素を含む。例えば、ドーパントは、インジウム、アルミニウム、ガリウム、ホウ素、タリウム、またはこれらの任意の組合せを含む。あるいは、ドーパントは、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含む。他の例において、ドーパントは、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含む。
本発明の別の態様は、ドーパントを含むドープされた銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、ランタニド元素、アルミニウム、インジウム、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含み、ドーパントが、ドープされた銀材料の重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソードを提供する。いくらかの実施形態において、ランタニド元素は、Ybを含む。
図1は、実施例番号4および7に記載されているセルサイクル試験において使用された本発明の例示的な電気化学セルの分解図である。 図2は、本発明の例示的な電気化学セルに関する充放電試験のグラフプロットであり、対照の電気化学試験セルに関する充放電試験結果のグラフ表示に重ね合わされている。 図3は、サイクル数の関数としての、本発明の例示的なセルの実容量のグラフプロットである。
これらの図は、本発明の例示的な実施形態の実例であり、本発明の範囲を限定することを意図していない。
詳細な説明
本発明は、従来のカソード、方法、または電気化学セルよりも改善された特性を有する、カソード、カソードを作製する方法、およびこれらのカソードを使用する電気化学セル(例えば、電池)を提供する。
I.定義
用語「電池」は、本明細書において用いられるとき、1個の電気化学セルまたは複数個の電気化学セルを含む蓄電デバイスを包含する。「二次電池」は、再充電可能であるが、「一次電池」は、再充電可能でない。本発明の二次電池について、電池のアノードは、放電の間には正極と呼ばれ、充電の間には負極と呼ばれる。
用語「銀材料」または「銀粉末」は、本明細書において用いられるとき、任意の銀化合物、例えば、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、これらの水和物、またはこれらの任意の組合せを称する。銀の「水和物」は、銀の水酸化物を含むことに注意されたい。銀原子を包囲する配位圏は、銀がカソードとして機能するセルの充放電の間、または銀原子の酸化状態がフラックスの状態にあるとき、動的であると考えられるため、用語「銀」または「銀材料」は、任意のこれらの銀の酸化物および水和物(例えば、水酸化物)を包含することが意図される。用語「銀」または「銀材料」はまた、銀の1または複数の特性を向上させるドーパントおよび/もしくはコーティングがドープされているおよび/またはコートされている上記種のいずれも含む。例示的なドーパントおよびコーティングを以下に与える。いくつかの例において、銀または銀材料は、インジウムまたはアルミニウムのドーパントまたはコーティングをさらに含む酸化銀を含む。いくつかの例において、銀または銀材料は、第13族元素をさらに含む酸化銀を含む。いくつかの例において、銀または銀材料は、三価のドーパントをさらに含む酸化銀を含む。本明細書において用いられる用語「酸化物」は、各場合において、銀または銀材料に存在する酸素原子の数を記載しているのではないことに注意されたい。例えば、酸化銀は、AgO、Agまたはこれらの組合せの化学式を有してよい。さらに、銀は、バルク材料を含むことができ、または任意の好適な平均粒径を有する粉末を含むことができる。
「酸化鉄」は、本明細書において用いられるとき、鉄の任意の酸化物または水酸化物、例えば、FeO、Fe、Fe、またはこれらの任意の組合せを称する。
「酸化ホウ素」は、本明細書において用いられるとき、ホウ素の任意の酸化物または水酸化物、例えば、Bを称する。
「酸化アルミニウム」は、本明細書において用いられるとき、アルミニウムの任意の酸化物または水酸化物、例えば、Alを称する。
「酸化ガリウム」は、本明細書において用いられるとき、ガリウムの任意の酸化物または水酸化物、例えば、Gaを称する。
「酸化インジウム」は、本明細書において用いられるとき、インジウムの任意の酸化物または水酸化物、例えば、Inを称する。
「酸化タリウム」は、本明細書において用いられるとき、タリウムの任意の酸化物または水酸化物、例えば、Thを称する。
「第13族元素」は、本明細書において用いられるとき、元素周期表において列番号13に分類される1種または複数種の化学元素を称する。これらの元素は、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、タリウム、およびウンウントリウムを含む。
「三価のドーパント」は、本明細書において用いられるとき、銀材料に組み合わされる(例えば、ドープされる)ときに3+の酸化状態で実質的に存在する元素または多原子種を称する。三価のドーパントの例として、+3の酸化状態を有する第13族元素、ランタニド(例えば、Yb)、および多原子種が挙げられる。
用語「二価の酸化銀」および「AgO」は、本明細書において用いられるとき、互換的に用いられる。
用語「アルカリ電池」は、本明細書において用いられるとき、一次電池または二次電池を称し、一次または二次電池は、アルカリ電解質を含む。
「ランタニド」は、本明細書において用いられるとき、セリウムからルテチウムまでの原子番号58から71を有する14種の元素を含む一連の元素を称する。全てのランタニドは、f−ブロック元素であり、4f電子殻の充満に相当する。ランタンは、d−ブロック元素であって、ランタニドであると考えることもできる。全てのランタニド元素は、三価のカチオン、Ln3+を形成し、その化学は、ランタンからルテチウムまで徐々に減少するイオン半径によって大部分が決定される。ランタニドの例として、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、またはルテチウム(Lu)が挙げられる。
「ドーパント」または「ドープ剤」は、本明細書において用いられるとき、半導体の光学/電気特性を変更するために低濃度で物質に添加される化学化合物を称する。例えば、ドーパントは、カソードの粉末活性材料に添加されて、その電子特性を改善する(例えば、そのインピーダンスおよび/もしくは抵抗率を低減させ、またはカソードがセルにおいて使用される場合には該セルのサイクル寿命を改善する)ことができる。他の例において、ドーピングは、バルク材料の結晶格子の1個または複数個の原子が、ドーパントの1個または複数個の原子によって置換されているときに起こる。
「電解質」は、本明細書において用いられるとき、電気伝導性媒体として働く物質を称する。例えば、電解質は、セル内の電子およびカチオンの可動化を容易にする。電解質は、材料の混合物、例えば、アルカリ剤の水溶液を含む。いくつかの電解質はまた、添加剤、例えば緩衝剤も含む。例えば、電解質は、ホウ酸塩またはリン酸塩を含む緩衝剤を含む。例示的な電解質として、非限定的には、水性KOH、水性NaOH、水性NaOHおよびKOHの混合物、もしくはKOH、NaOHの液体混合物、またはポリマー中でのこれらの組合せが挙げられる。
「アルカリ剤」は、本明細書において用いられるとき、塩基、またはアルカリ金属のイオン性塩(例えば、アルカリ金属の水性水酸化物)を称する。さらに、アルカリ剤は、水または他の極性溶媒に溶解されるとき、水酸化物イオンを形成する。例示的なアルカリ電解質として、非限定的には、LiOH、NaOH、KOH、CsOH、RbOH、またはこれらの組合せが挙げられる。電解質は、電解質の全イオン強度を調節するための他の塩、例えばKFまたはCa(OH)を場合により含んでいてよい。
「サイクル」または「充電サイクル」は、セルの連続的な充電および放電またはセルの連続的な放電および充電を称する。例えば、セルは、新たに調製されて、そのDODの約100%が放電され、そのSOCの約100%まで再充電される場合、1サイクルを経る。別の例において、新たに調製されたセルは、セルが:
1)サイクル1:そのDODの約100%が放電されて、約100%のSOCまで再充電され;直後に
2)サイクル2:そのDODの約100%が第2放電されて、約100%のSOCまで再充電される
場合、2サイクルを経る。
このプロセスを繰り返して、セルを、所望通りまたはできるだけ多くのサイクルに付すことができることに注意されたい。
「Ah」は、本明細書において用いられるとき、アンペア(Amp)時間を称し、電池または電気化学セルの容量を示す科学的単位である。派生単位、「mAh」は、ミリアンペア時間を表し、Ahの1/1000である。
「放電深度」および「DOD」は、本明細書において用いられるとき、互換的に用いられて、容量、例えば、定格容量の百分率としてとしてしばしば表現される、どのぐらいのエネルギーが電池またはセルから抽出されたかの測度を称する。例えば、30Ahが抽出された100Ahの電池は、30%の放電深度(DOD)を経たことになる。
「充電状態」および「SOC」は、本明細書において用いられるとき、互換的に用いられて、セルまたは電池の定格容量の百分率として表現される、電池に残存する利用可能な容量を称する。
便宜上、ポリマーの名称「ポリフッ化ビニリデン」およびその対応する頭文字「PVDF」は、ポリマー、ポリマーを調製するための溶液、およびポリマーコーティングを区別するための形容詞として互換的に用いられる。これらの名称および頭文字の使用は、他の構成要素の不在を決して意味してはいない。これらの形容詞はまた、置換および共重合体化ポリマーも包含する。置換ポリマーは、置換基、例えばメチル基が、ポリマー骨格上で水素またはフッ素と置き換わっているポリマーを示す。
便宜上、ポリマーの名称「ポリテトラフルオロエチレン」およびその対応する頭文字「PTFE」は、ポリマー、ポリマーを調製するための溶液、およびポリマーコーティングを区別するための形容詞として互換的に用いられる。これらの名称および頭文字の使用は、他の構成要素の不在を決して意味してはいない。これらの形容詞はまた、置換および共重合体化ポリマーも包含する。置換ポリマーは、置換基、例えばメチル基が、ポリマー骨格上で水素と置き換わっているポリマーを示す。
「有機金属錯体」および「錯体」は、本明細書において用いられるとき、金属(例えば、鉛)と1種または複数種の有機配位子(例えば、硝酸塩または酢酸塩)との間の結合または結合相互作用(例えば、静電相互作用)を有する錯体または化合物を称する。有機配位子は、ヘテロ原子、例えば酸素または窒素を介して金属としばしば結合する。
電池および電池電極は、フル充電状態における活性材料に関して示される。例えば、亜鉛−銀電池は、亜鉛を含むアノードと、銀粉末(例えば、Ag)を含むカソードとを含む。それにもかかわらず、1を超える種が、ほとんどの条件下で電池電極に存在する。例えば、亜鉛電極は、亜鉛金属および酸化亜鉛を一般に含み(フル充電されたときを除く)、銀粉末電極は、AgO、Agおよび/またはAgOならびに銀金属を通常は含む(フル充電されたときを除く)。
「最大電圧」または「定格電圧」は、本明細書において用いられるとき、電気化学セルを、該セルの意図される有用性を妨げずに充電することができる最大電圧を称する。例えば、携帯用電子デバイスにおいて有用であるいくらかの亜鉛−銀電気化学セルにおいて、最大電圧は、約 未満、約2.3V以下、または約2.0V)である。他の電池、例えば、携帯用電子デバイスにおいて有用であるリチウムイオン電池において、最大電圧は、約15.0V未満(例えば、約13.0V未満、または約12.6V以下)である。電池の最大電圧は、電池の有用寿命、電池の貯蔵寿命、電池の電力需要、電池における電極の構造、および電池において用いられる活性材料の量を構成する充電サイクル数に応じて変動し得る。
「アノード」は、本明細書において用いられるとき、(正の)電気的電流が分極電気デバイス内に流れるときに通る電極である。電池またはガルバニセルにおいて、アノードは、電池における放電期の間に電子が流れる負極である。アノードはまた、放電期の間に化学酸化を経る電極でもある。しかし、二次の、または再充電可能なセルにおいては、アノードは、セルの充電期の間に化学還元を経る電極である。アノードは、電気伝導性または半導体材料、例えば、金属、金属酸化物、金属合金、金属複合体、半導体などから形成される。一般的なアノード材料として、Si、Sn、Al、Ti、Mg、Fe、Bi、Zn、Sb、Ni、Pb、Li、Zr、Hg、Cd、Cu、LiC、ミッシュメタル、これらの合金、これらの酸化物、またはこれらの複合体が挙げられる。アノード材料、例えば亜鉛は、焼結されていてもよい。
アノードは、多くの構造を有し得る。例えば、アノードは、1種または複数種のアノード材料によってコートされた伝導性メッシュまたはグリッドから構成されていてよい。別の例において、アノードは、アノード材料の固体シートまたはバーであってよい。
「カソード」は、本明細書において用いられるとき、(正の)電気的電流が、分極電気デバイスから流れるときに通る電極である。電池またはガルバニセルにおいて、カソードは、電池における放電期の間に電子が流入する正極である。カソードはまた、放電期の間に化学還元を経る電極でもある。しかし、二次のまたは再充電可能なセルにおいて、カソードは、セルの充電期の間に化学酸化を経る電極である。カソードは、電気伝導性または半導体材料、例えば、金属、金属酸化物、金属合金、金属複合体、半導体などから形成される。一般的なカソード材料として、Ag、AgO、Ag、AgO、HgO、HgO、CuO、CdO、NiOOH、Pb、PbO、LiFePO、Li(PO、V13、V、Fe、Fe、MnO、LiCoO、LiNiO、LiMn、またはこれらの複合体が挙げられる。カソード材料、例えばAg、AgO、Agは、焼結されていてもよい。
カソードもまた、多くの構造を有し得る。例えば、カソードは、1種または複数種のカソード材料によってコートされた伝導性メッシュから構成されていてよい。別の例において、カソードは、カソード材料の固体シートまたはバーであってよい。
用語「電子デバイス」は、本明細書において用いられるとき、電気によって電力供給される任意のデバイスである。また、例えば、電子デバイスとして、携帯用コンピュータ、携帯用音楽プレーヤ、携帯電話、携帯用ビデオプレーヤ、またはこれらの動作特徴を組み合わせた任意のデバイスを挙げることができる。
用語「サイクル寿命」は、本明細書において用いられるとき、電池の意図される用途に有用な容量を保持しながら二次電池をサイクルすることができる最大回数(例えば、セルの100%のSOC、すなわち、その実容量が、その定格容量の90%未満(例えば、その定格容量の85%未満、その定格容量の約90%、またはその定格容量の約80%となるまでセルをサイクルすることができる回数)である。いくつかの場合において、「サイクル寿命」は、セルの100%のSOCが、その定格容量の少なくとも約60%(例えば、その定格容量の少なくとも約70%、その定格容量の少なくとも約80%、その定格容量の少なくとも90%、その定格容量の少なくとも95%、その定格容量の約90%、またはその定格容量の約80%)となるまで二次電池またはセルをサイクルすることができる回数である。
記号「M」は、本明細書において用いられるとき、モル濃度を示す。
電池および電池電極は、フル充電状態における活性材料に関して示される。例えば、亜鉛−銀電池は、亜鉛を含むアノードと、銀粉末(例えば、AgOまたはAg)を含むカソードとを含む。それにもかかわらず、1を超える種が、ほとんどの条件下で電池電極に存在する。例えば、亜鉛電極は、亜鉛金属および酸化亜鉛を一般に含み(フル充電されたときを除く)、銀粉末電極は、銀粉末(例えば、AgO、Agおよび/またはAgO)ならびに銀金属を通常は含む(フル充電されたときを除く)。
アルカリ電池およびアルカリ電池電極に適用される、用語「酸化物」は、本明細書において用いられるとき、少なくともいくつかの条件下で典型的には存在する、対応する「水酸化物」種を包含する。
用語「粉末」は、本明細書において用いられるとき、複数の微粒子からなる顆粒状固体を称する。いくつかの場合において、粉末の顆粒は、振とうまたは傾斜されるとき、自由に流れることができ、他の場合においては、粉末の顆粒は、例えば、バインダを含む粉末において、一緒に凝集することができる。
用語「平均径」または「平均粒径」は、本明細書において用いられるとき、対象となる粒子と同じ体積/表面積比を有する球の直径を称する。
用語「実質的に安定な」または「実質的に不活性な」は、本明細書において用いられるとき、アルカリ電解質(例えば、水酸化カリウム)の存在下および/または酸化剤(例えば、カソードに存在するまたは電解質に溶解する銀イオン)の存在下で実質的に化学的に変化しないままである化合物または成分を称する。
「充電プロファイル」は、本明細書において用いられるとき、電気化学セルの電圧または容量と時間またはサイクル数とのグラフを称する。充電プロファイルは、例えば充電サイクルなどのデータ点を含めたものなどの他のグラフに重ね合わされ得る。
「抵抗率」または「インピーダンス」は、本明細書において用いられるとき、電気化学セルにおけるカソードの内部抵抗を称する。この特性は、ΩまたはμΩの単位で典型的には表現される。
用語「第1」および/または「第2」は、本明細書において用いられるとき、空間または時間における相対位置を順序づけるまたは示すために称するのではないが、これらの用語は、2種の異なる要素または成分の間で区別するのに用いられる。例えば、第1セパレータは、時間または空間において第2セパレータに必ずしも先行しない;しかし、第1セパレータは、第2セパレータではなく、その逆も然りである。第1セパレータは空間または時間において第2セパレータに先行することが可能であるが、第2セパレータが空間または時間において第1セパレータに先行することも等しく可能である。
用語「ナノメータ」および「nm」は、本明細書において用いられるとき、互換的に用いられ、1×10−9メートルに等しい測度単位を称する。
用語「カソード活性材料」または「カソード」は、本明細書において用いられるとき、上記のように、銀(例えば、ドープされた銀、コートされた銀、ドープまたはコートされた銀、またはこれらの任意の組合せ)を含む組成物を称する。
用語「容量」は、本明細書において用いられるとき、セルの放電電流と、該セルがその端子電圧に達するまで電流が放電される間の時間(時間)との数学的積を称する。
同様に、用語「実容量」は、セルが100%のSOCを有するときの電池またはセルの容量を称する。一般用語において、セル/電池の容量は、アンペア−時間(Ah)において表現される利用可能な電荷の量である。アンペアは、電気的電流に用いられる測定単位であり、1秒に電気伝導体を通過する電荷のクーロンとして定義される。セルまたは電池の容量は、存在する活性材料の量、存在する電解質の量、および電極の表面積と関連する。電池/セルの容量は、その端子電圧に達するまで定電流で放電することによって測定され得、セルの意図される使用量に依存する。
セルの「定格容量」は、セルが、セルに存在する電極材料の量、セルに存在する電解質の量、電極の表面積、およびセルの意図される使用量を基準にして100%のSOCで理論的に放電すべき容量である。多くのタイプのセルでは、業界標準により、セルの定格容量が確立されており、セルの意図される使用量を基準としている。
II.カソード
本発明の一態様は、三価のドーパントがドープされてドープされた銀材料を与える銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、カソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソードを提供する。
本発明の別の態様は、少なくとも1種の第13族元素を含むドーパントがドープされてドープされた銀材料を与える銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、カソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソードを提供する。
本発明の別の態様は、ガリウム、タリウム、ホウ素、インジウム、アルミニウム、またはこれらの任意の組合せがドープされてドープされた銀材料を与える銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、カソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソードを提供する。
本発明の別の態様は、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せがドープされてドープされた銀材料を与える銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、カソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソードを提供する。
本発明の別の態様は、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せがドープされてドープされた銀材料を与える銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、カソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソードを提供する。
上記のいくつかの実施形態において、ドープされた銀材料は、約0.5重量%〜約5重量%の三価のドーパントを含む。上記の他の実施形態において、ドープされた銀材料は、約1重量%〜約8重量%の三価のドーパントを含む。他の実施形態において、カソードの銀材料は、粉末を含む。例えば、粉末は、約20μm以下(例えば、15μm以下または10μm以下)の平均粒径を有する。他の場合において、粉末は、約15μm以下(例えば、10μm以下)の平均粒径を有する。他の場合において、粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。他の実施形態において、ドープされた銀材料は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む。いくつかの実施形態において、カソードは、バインダをさらに含む。例えば、カソードは、バインダを含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。
本発明の一態様は、ドーパントを含む銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含み、ドーパントが、カソードが約50Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な濃度で存在する、カソードを提供する。いくらかの実施形態において、ドーパントは、カソードが約40Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な濃度で存在する。いくらかの実施形態において、ドーパントは、カソードが約35Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な濃度で存在する。いくらかの実施形態において、ドーパントは、カソードが約30Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な濃度で存在する。
一実施形態において、カソードは、約0.25重量%〜約10重量%のドーパントを含む。例えば、カソードは、約0.75重量%〜約9重量%のドーパントを含む。他の例において、カソードは、約1重量%〜約8重量%のドーパントを含む。また、いくつかの例において、カソードは、約0.5重量%〜約5重量%のドーパントを含む。
また、本発明のカソードは、銀材料を含む。銀材料は、先に与えたように、ドーパントがドープされていてよいバルク材料を含み、または銀材料は粉末を含んでいてよい。実施形態において、銀材料が粉末を含む場合、粉末は、ドープまたはコートされていてよい(例えば、粉末を含む複数種の銀材料顆粒は、ドーパントがドープされている)。さらに、粉末は、さらなる処理(例えば、ホットプレスなど)を経て、本発明のカソードにおいて有用である銀バルク材料を生成することができる。
別の実施形態において、カソードは、ドーパントがドープされた銀粉末を含み、ここで、ドープされた銀粉末は、約15μm以下の平均粒径を有する。例えば、ドープされた銀粉末は、約10μm以下の平均粒径を有する。他の例において、ドープされた銀粉末は、約7μm以下の平均粒径を有する。また、他の例において、ドープされた銀粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。
いくらかの実施形態において、カソードは、銀材料(例えば、銀粉末)を含み、銀材料は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、これらの水和物、またはこれらの任意の組合せを含む。例えば、カソードは、銀材料(例えば、銀粉末)を含み、これはAgOを含む。別の例において、銀粉末はAgを含む。
本発明のカソードは、添加剤、例えばバインダ、または他の添加剤を場合により含んで、カソードの1または複数の特徴を改善することができる。一例において、カソードは、バインダを含む。好適なバインダとして、酸化銀粉末またはドープされた酸化銀粉末に実質的に不活性である任意のバインダが挙げられる。例えば、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。
別の実施形態において、電気化学セルでの使用のためのカソードは、カソードが約30Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な濃度のインジウムがドープされた銀粉末を含み;ドープされた銀粉末は、約7μm以下の平均粒径を有する。
別の実施形態において、電気化学セルでの使用のためのカソードは、カソードが約30Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な濃度のアルミニウムがドープされた銀粉末を含み;ドープされた銀粉末は、約7μm以下の平均粒径を有する。
別の実施形態において、カソードは、約30Ω・cm以下の抵抗率を与えるのに十分な量のアルミニウム、インジウム、またはこれらの組合せがドープされ、約7μm以下の平均粒径を有する銀粉末を含み、ここで、銀粉末は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、これらの水和物、またはこれらの任意の組合せを含む。
先に記述したように、本発明のカソードは、添加剤、例えばバインダ、集電体などを場合により含み得る。いくらかの例において、本発明のカソードは、バインダを含む。例えば、カソードは、バインダを含み、バインダは、PTFE、PVDF(例えば、PVDF−co−HFP)、CMC、PVP、PAA、またはこれらのコポリマーを含む。
さらに、本発明のカソードは、銀粉末を含む。銀粉末は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、これらの水和物、またはこれらの任意の組合せを含む。
本発明の別の態様は、ドーパントを含む銀粉末を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、ドーパントが、アルミニウムを含み、ドーパントが、カソードが約40Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な濃度で存在する、カソードを提供する。
一実施形態において、カソードは、約0.25重量%〜約10重量%のドーパント、すなわち、アルミニウムを含む。例えば、カソードは、約0.5重量%〜約5重量%のドーパント、すなわち、アルミニウムを含む。他の例において、カソードは、約1重量%〜約8重量%のドーパント、すなわち、アルミニウムを含む。
別の実施形態において、カソードは、約20μm以下の平均粒径を有するドープされた銀粉末を含む。いくつかの実施形態において、カソードは、約15μm以下の平均粒径を有するドープされた銀粉末を含む。例えば、ドープされた銀粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。
別の実施形態において、ドーパントは、カソードが約30Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な濃度で存在する。
本発明のカソードは、酸化銀を含む。例えば、カソードは、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、これらの水和物、またはこれらの任意の組合せを含む銀粉末を含む。一例において、銀粉末は、Agを含む。別の例において、銀粉末は、AgOを含む。
本発明のカソードは、添加剤、例えばバインダ、または他の添加剤を場合により含んで、カソードの1または複数の特徴を改善することができる。一例において、カソードは、バインダを含む。好適なバインダとして、酸化銀粉末またはドープされた酸化銀粉末に実質的に不活性である任意のバインダが挙げられる。例えば、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。
別の実施形態において、電気化学セルでの使用のためのカソードは、ドーパントを含むドープされた銀粉末を含み、ここで、ドーパントが、アルミニウムを含み、ドーパントが、カソードが約30Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な濃度で存在し;ドープされた酸化銀粉末が、約5μm以下の平均粒径を有する。
別の実施形態において、カソードは、約30Ω・cm以下の抵抗率を与えるのに十分な量のアルミニウムがドープされ、約5μm以下の平均粒径を有する銀粉末を含み、ここで、銀粉末が、AgO、Ag、またはこれらの任意の組合せを含む。
先に記述したように、本発明のカソードは、添加剤、例えばバインダ、集電体などを場合により含み得る。いくらかの例において、本発明のカソードは、バインダを含む。例えば、カソードは、バインダを含み、バインダは、PTFE、PVDF(例えば、PVDF−co−HFP)、CMC、PVP、PAA、またはこれらのコポリマーを含む。
さらに、本発明のカソードは、酸化銀粉末を含む。銀粉末は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、これらの水和物、またはこれらの任意の組合せを含む。
III.方法
本発明の別の態様は、電気化学セルでの使用のためのカソードを製造する方法であって、銀粉末を準備してこれにカソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の三価のドーパントがドープされてドープされた銀粉末を与えることと;ドープされた銀粉末からカソードを形成することとを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、電気化学セルでの使用のためのカソードを製造する方法であって、銀粉末を準備してこれにカソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の、少なくとも1種の第13族元素を含むドーパントがドープされてドープされた銀粉末を与えることと;ドープされた銀粉末からカソードを形成することとを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、電気化学セルでの使用のためのカソードを製造する方法であって、銀粉末を準備してこれにカソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の、ガリウム、ホウ素、インジウム、アルミニウム、またはこれらの任意の組合せを含むドーパントがドープされてドープされた銀粉末を与えることと;ドープされた銀粉末からカソードを形成することとを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、電気化学セルでの使用のためのカソードを製造する方法であって、銀粉末を準備してこれにガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含むドーパントの約0.25重量%〜約10重量%がドープされてドープされた銀粉末を与えることと;ドープされた銀粉末からカソードを形成することとを含む方法を提供する。
本発明の別の態様は、電気化学セルでの使用のためのカソードを製造する方法であって、銀粉末を準備してこれにインジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含むドーパントの約0.25重量%〜約10重量%がドープされてドープされた銀粉末を与えることと;ドープされた銀粉末からカソードを形成することとを含む方法を提供する。
上記方法のいくらかの実施形態において、ドープされた銀粉末は、約0.5重量%〜約5重量%のドーパントを含む。上記方法のいくらかの実施形態において、ドープされた銀粉末は、約1重量%〜約8重量%のドーパントを含む。他では、ドープされた銀粉末は、約20μm以下の平均粒径を有する。また、いくつかの実施形態において、ドープされた銀粉末は、約15μm以下の平均粒径を有する。例えば、ドープされた銀粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。上記方法のいくつかの実施形態において、銀粉末は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む。他では、銀粉末は、AgO、AgO、Ag、またはこれらの任意の組合せ含む。上記方法の他の実施形態において、ドーパントは、ガリウム、ホウ素、インジウム、アルミニウム、タリウム、またはこれらの任意の組合せを含む。例えば、ドーパントは、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含む。他の例において、ドーパントは、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含む。
上記方法のいくつかの実施形態は、バインダを準備するステップをさらに含む。例えば、該方法は、バインダを準備することをさらに含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。
本発明の別の態様は、カソードを製造する方法であって、銀粉末を準備することと;銀粉末(例えば、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、これらの水和物、またはこれらの任意の組合せ)に、カソードが約50Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な量のドーパントをドープすることとを含み、ドーパントが、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含む、方法を提供する。
いくらかの実施形態において、銀粉末は、カソードが約40Ω・cm以下の抵抗率(resisitivity)を有するのに十分な量のドーパントがドープされている。例えば、銀粉末は、カソードが約35Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な量のドーパントがドープされている。または、銀粉末は、カソードが約30Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な量のドーパントがドープされている。
いくつかの方法において、銀粉末は、約0.25重量%〜約10重量%のドーパントがドープされている。例えば、銀粉末は、約1重量%〜約8重量%のドーパントがドープされている。
他の方法において、ドープされた銀粉末は、約15μm以下の平均粒径を有する。例えば、ドープされた銀粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。
いくつかの代替の方法において、銀粉末はAgOを含む。または、酸化銀粉末はAgを含む。
本発明の方法は、カソード添加剤を準備することを場合により含み得る。1つの例示的な方法は、バインダを準備することをさらに含む。好適なバインダは、本明細書に言及した任意のものを含む。例えば、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。
本発明の別の態様は、カソードを製造する方法であって、銀粉末を準備することと;銀粉末に、カソードが約30Ω・cm以下の抵抗率を有するのに十分な量のドーパントをドープすることとを含み、ドーパントが、アルミニウムを含む方法を提供する。
いくつかの方法において、銀粉末は、約0.25重量%〜約10重量%のドーパントがドープされている。例えば、銀粉末は、約1重量%〜約8重量%のドーパントがドープされている。
他の方法において、ドープされた銀粉末は、約15μm以下の平均粒径を有する。例えば、ドープされた銀粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。
いくつかの代替の方法において、銀粉末はAgOを含む。または、酸化銀粉末はAgを含む。
本発明の方法は、カソード添加剤を準備することを場合により含み得る。1つの例示的な方法は、バインダを準備することをさらに含む。好適なバインダは、本明細書に言及した任意のものを含む。例えば、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。
IV.電気化学セル
本発明の一態様は、ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;亜鉛を含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドーパントが、三価のドーパントを含み、ドーパントが、少なくとも100サイクル(例えば、少なくとも200サイクル、少なくとも250サイクル、少なくとも300サイクル、または少なくとも400サイクル)にわたって、セルの定格容量の少なくとも約80%(例えば、少なくとも約85%、または少なくとも約90%)の実容量をセルに付与するのに十分な濃度で存在する、セルを提供する。
本発明の別の態様は、ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;亜鉛を含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドーパントが、三価のドーパントを含み、ドーパントが、少なくとも約80サイクルにわたって、セルの定格容量の少なくとも約60%の実容量をセルに付与するのに十分な濃度で存在する、セルを提供する。
本発明の別の態様は、ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;亜鉛を含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドーパントが、少なくとも1種の第13族元素を含み、ドーパントが、少なくとも100サイクル(例えば、少なくとも200サイクル、少なくとも250サイクル、少なくとも300サイクル、少なくとも350サイクル、または少なくとも400サイクル)にわたって、セルの定格容量の少なくとも約80%(例えば、少なくとも約85%、または少なくとも約90%)の実容量をセルに付与するのに十分な濃度で存在する、セルを提供する。
本発明の別の態様は、ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;亜鉛を含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドーパントが、ガリウム、ホウ素、インジウム、アルミニウム、タリウム、またはこれらの任意の組合せを含み、ドーパントが、少なくとも100サイクル(例えば、少なくとも200サイクル、少なくとも250サイクル、少なくとも300サイクル、少なくとも350サイクル、または少なくとも400サイクル)にわたって、セルの定格容量の少なくとも約80%(例えば、少なくとも約85%、または少なくとも約90%)の実容量をセルに付与するのに十分な濃度で存在する、セルを提供する。
本発明の別の態様は、ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;亜鉛を含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドーパントが、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含み、ドーパントが、少なくとも100サイクル(例えば、少なくとも200サイクル、少なくとも250サイクル、少なくとも300サイクル、少なくとも350サイクル、または少なくとも400サイクル)にわたって、セルの定格容量の少なくとも約80%(例えば、少なくとも約85%、または少なくとも約90%)の実容量をセルに付与するのに十分な濃度で存在する、セルを提供する。
本発明の別の態様は、ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;亜鉛を含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドーパントが、アルミニウム、インジウム、またはこれらの組合せを含み、ドーパントが、少なくとも100サイクル(例えば、少なくとも200サイクル、少なくとも250サイクル、少なくとも300サイクル、少なくとも350サイクル、または少なくとも400サイクル)にわたって、セルの定格容量の少なくとも約80%(例えば、少なくとも約85%、または少なくとも約90%)の実容量をセルに付与するのに十分な濃度で存在する、セルを提供する。
いくつかの実施形態において、銀材料は、約0.25重量%〜約10重量%の三価のドーパント(例えば、少なくとも1種の第13族元素(例えば、タリウム、ホウ素、ガリウム、インジウム、アルミニウム、またはこれらの任意の組合せ))を含む。いくつかの実施形態において、銀材料は、約0.5重量%〜約5重量%の三価のドーパント(例えば、少なくとも1種の第13族元素(例えば、タリウム、ホウ素、ガリウム、インジウム、アルミニウム、またはこれらの任意の組合せ))を含む。他では、銀材料は、粉末を含む。例えば、銀材料は、粉末を含み、粉末は、約20μm以下(例えば、15μm以下、10μm以下)の平均粒径を有する。他の場合において、粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。他の実施形態において、銀粉末は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む。いくらかの実施形態において、銀粉末は、AgO、AgO、Ag、またはこれらの任意の組合せを含む。例えば、銀材料はAgOを含む。他の場合において、銀材料はAgOを含む。他の実施形態において、銀材料はドーパントを含み、ここで、ドーパントは、ガリウム、ホウ素、インジウム、アルミニウム、またはこれらの任意の組合せを含む。例えば、銀材料は、ドーパントを含み、ここで、ドーパントは、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含む。別の例において、銀材料はドーパントを含み、ここで、ドーパントは、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含む。
他の実施形態において、カソード、アノード、または両方が、バインダを含む。例えば、いくつかのセルにおいて、カソードは、バインダを含む。例えば、カソードは、バインダを含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。他の例において、アノードは、バインダを含む。例えば、アノードは、バインダを含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。
本発明の別の態様は、約0.25重量%〜約10重量%の三価のドーパントを含む銀粉末を含むカソードと;亜鉛を含むアノードと;KOHを含む電解質とを含む電気化学セルを提供する。
本発明の別の態様は、カソードの重量の約0.25重量%〜約10重量%の少なくとも1種の第13族元素を含む銀粉末を含むカソードと;亜鉛を含むアノードと;KOHを含む電解質とを含む電気化学セルを提供する。
本発明の別の態様は、約0.25重量%〜約10重量%のドーパントを含む銀粉末を含むカソードと;亜鉛を含むアノードと;KOHを含む電解質とを含む電気化学セルであって、ドーパントが、ガリウム、ホウ素、インジウム、アルミニウム、タリウム、またはこれらの任意の組合せを含む、セルを提供する。
本発明の別の態様は、約0.25重量%〜約10重量%のドーパントを含む銀粉末を含むカソードと;亜鉛を含むアノードと;KOHを含む電解質とを含む電気化学セルであって、ドーパントが、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含む、セルを提供する。
本発明の別の態様は、約0.25重量%〜約10重量%のドーパントを含む銀粉末を含むカソードと;亜鉛を含むアノードと;KOHを含む電解質とを含む電気化学セルであって、ドーパントが、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含む、セルを提供する。
これらの態様のいくつかの実施形態において、銀材料は、粉末を含む。例えば、銀材料は、粉末を含み、粉末は、約15μm以下の平均粒径を有する。他の場合において、粉末は、約5μm以下の平均粒径を有する。これらの態様のいくつかのカソードにおいて、銀粉末は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む。例えば、銀粉末は、AgO、AgO、Ag、またはこれらの任意の組合せを含む。他の場合において、銀材料はAgOを含む。また、いくつかの場合において、銀材料はAgOを含む。
これらの態様の他の実施形態において、カソード、アノード、または両方が、バインダを含む。例えば、カソードは、バインダを含む。他の場合において、カソードは、バインダを含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。いくつかの場合において、アノードは、バインダを含む。例えば、アノードは、バインダを含み、バインダは、PTFEまたはPVDFを含む。
これらの態様の他の実施形態において、セルは、NaOH、KOH、またはこれらの組合せを含む電解質をさらに含む。
本発明の一態様は、銀粉末および第1バインダを含むカソードと;亜鉛および第2バインダを含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドープされた銀粉末が、約50Ω・cm以下の抵抗率をカソードに付与するのに十分な量のインジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含む、セルを提供する。
本発明の一態様は、ドープされた銀粉末および第1バインダを含むカソードと;亜鉛および第2バインダを含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドープされた銀粉末が、約30Ω・cm以下の抵抗率をカソードに付与するのに十分な量のインジウムを含む、セルを提供する。
本明細書に記載のカソードのいずれもが、本発明の電気化学セルでの使用に好適であることに注意されたい。
一実施形態において、電気化学は、NaOHまたはKOHを含む電解質を含む。
別の実施形態において、電気化学セルは、アルミニウムおよび第1バインダを含む、約0.25重量%〜約10重量%のドーパントを含むドープされた酸化銀粉末を含むカソードと;亜鉛および第2バインダを含むアノードと;KOHを含む電解質とを含み、カソードは、約30Ω・cm以下の抵抗率を有する。
本発明の一態様は、ドープされた銀粉末および第1バインダを含むカソードと;亜鉛および第2バインダを含むアノードとを含む電気化学セルであって、ドープされた銀粉末が、約30Ω・cm以下の抵抗率をカソードに付与するのに十分な量のアルミニウムを含む、セルを提供する。
本明細書に記載のカソードのいずれもが、本発明の電気化学セルでの使用に好適であることに注意されたい。
一実施形態において、電気化学は、NaOHまたはKOHを含む電解質を含む。
別の実施形態において、電気化学セルは、アルミニウムおよび第1バインダを含む、約0.25重量%〜約10重量%のドーパントを含むドープされた銀粉末を含むカソードと;亜鉛および第2バインダを含むアノードと;KOHを含む電解質とを含み、カソードは、約30Ω・cm以下の抵抗率を有する。
A.電極
本発明の電気化学セルのカソードおよびアノードは、添加剤、例えば、バインダ、集電体などを場合により含み得る。カソードのバインダおよびアノードのバインダは、同じ材料を含んでいても異なる材料を含んでいてもよい。一例において、アノードまたはカソードのバインダは、PTFE、PVDF、またはこれらの任意のコポリマーを含む。
バインダを含むカソードにおいて、バインダは、ドープされた銀粉末と、好適な濃度(例えば、カソードの重量の10重量%未満のバインダ(例えば、カソードの重量の5重量%以下のバインダ))で混合され、好適なサイズおよび幾何学的形状を有するカソードを与えるように形成されるドウ状の材料に形成される。アノードも同様にバインダを用いて製造することができることに注意されたい。
B.セパレータ
本発明の電気化学セルは、アノードをカソードから分離するセパレータをさらに含む。
本発明のセパレータは、単一層または複数層を有するフィルムを含み得、ここで、複数層は、単一ポリマー(もしくはコポリマー)または1を超えるポリマー(もしくはコポリマー)を含んでいてよい。
いくらかの実施形態において、セパレータは、少なくとも2つの層体から形成される単体の構造を含む。セパレータは、層体を含み得、ここで、各層が同じ材料を含み、または各層が異なる層を含み、または層体が、同じ材料の層と別の材料の少なくとも1層とを与えるように積層されている。いくらかの実施形態において、1つの層体が酸化防止材料を含み、残りの層体が耐デンドライト材料を含む。他の実施形態において、少なくとも1つの層体が酸化防止材料を含み、または少なくとも1つの層体が耐デンドライト材料を含む。単体の構造は、1つの層体を含む材料(例えば、酸化防止材料)が別の層体を含む材料(例えば、耐デンドライト材料または酸化防止材料)と共押出されるとき、形成される。いくらかの実施形態において、単体のセパレータは、酸化防止材料と耐デンドライト材料との共押出から形成される。
いくらかの実施形態において、酸化防止材料は、ポリエーテルポリマー混合物を含み、耐デンドライト材料は、PVAポリマー混合物を含む。
電気化学セルにおいて有用なセパレータは、該セパレータが電気化学セルのアノード、カソードおよび電解質の存在下で実質的に不活性であるような任意の好適な様式で構成され得ることに注意されたい。例えば、矩形の電池電極のためのセパレータは、電極に匹敵するサイズまたは電極より僅かに大きいシートまたはフィルムの形態であってよく、電極上に単に配置されていても、縁部の周囲でシールされていてもよい。セパレータの縁部は、電極、電極集電体、電槽、または電極の裏面の別のセパレータシートもしくはフィルムに、接着性シール剤、ガスケットまたはセパレータもしくは別の材料の溶融(ヒートシーリング)を介してシールされていてよい。セパレータはまた、電極の周囲にラップされて折り畳まれたシートまたはフィルムの形態であり、単一層(前および後)、重複層、または多層を形成することもできる。円筒状電池では、セパレータは、電極と共にゼリーロール構造で螺旋状に巻かれていてよい。典型的には、セパレータは、複数のセパレータを含む電極スタック内に含まれる。本発明の酸化防止セパレータは、任意の好適な構造で、電池に組み込まれていてよい。
1.ポリエーテルポリマー材料
本発明のいくらかの実施形態において、セパレータの酸化防止層体は、耐デンドライト材料と共押出されるポリエーテルポリマー材料を含む。ポリエーテル材料は、ポリエチレンオキサイド(PEO)もしくはポリプロピレンオキサイド(PPO)、またはこれらのコポリマーもしくは混合物を含み得る。ポリエーテル材料はまた、1種または複数種の他のポリマー材料、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンおよび/またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)と共重合または混合されていてもよい。いくつかの実施形態において、PE材料は、単独で押し出されるときには自立型ポリエーテルフィルムを形成することができ、または、耐デンドライト材料と共押出されるときには自立型フィルムを形成することができる。さらに、ポリエーテル材料は、アルカリ電池電解質中で、かつ銀イオンの存在下では、実質的に不活性である。
代替の実施形態において、酸化防止材料は、酸化ジルコニウム粉末を場合により含むPE混合物を含む。理論によって限定されることを意図しないが、酸化ジルコニウム粉末が、銀イオンとの表面錯体を形成することによって銀イオン輸送を抑制することが理論化される。用語「酸化ジルコニウム」は、二酸化ジルコニウムおよびイットリア安定化酸化ジルコニウムを含めた、ジルコニウムの任意の酸化物を包含する。酸化ジルコニウム粉末は、実質的に均一な銀錯体形成、および銀イオンの輸送に対する均一なバリアを与えるように、PE材料にわたって分散される。いくらかの実施形態において、酸化ジルコニウム粉末の平均粒子サイズは、約1nm〜約5000nm、例えば、約5nm〜約100nmの範囲内である。
他の実施形態において、酸化防止材料は、場合による伝導率向上剤をさらに含む。伝導率向上剤は、無機化合物、例えば、チタン酸カリウム、または有機材料を含み得る。カリウム以外のアルカリ金属のチタン酸塩が用いられてよい。好適な有機伝導率向上材料として、有機スルホン酸塩およびカルボン酸塩が挙げられる。スルホン酸およびカルボン酸のかかる有機化合物は、単独で用いられても組み合わせて用いられてもよく、幅広い種類の電気的陽性のカチオン、例えば、K、Na、Li、Pb+2、Ag、NH 、Ba+2、Sr+2、Mg+2、Ca+2またはアニリニウムによって形成される塩を含んでいてよい広範囲のポリマー材料を含む。これらの化合物として、市販のペルフルオロ化スルホン酸ポリマー材料、例えばNafion(登録商標)およびFlemion(登録商標)も挙げられる。伝導率向上剤は、例えば、ポリビニルアルコールとのスルホネートもしくはカルボキシレートコポリマー、または官能基として2−アクリルアミド−2−メチルプロパニルを有するポリマーを含んでいてよい。1種または複数種の伝導率向上材料の組合せを用いることができる。
共押出されて本発明のセパレータを形成する酸化防止材料は、約5重量%〜約95重量%(例えば、約20重量%〜約60重量%、または約30重量%〜約50重量%)の酸化ジルコニウムおよび/または伝導率向上剤を含み得る。
酸化防止材料はまた、小さな粒子の凝集を防止することによって酸化ジルコニウム粉末の分散を改善する界面活性剤などの添加剤も含み得る。1種または複数種のアニオン性、カチオン性、非イオン性、両性(ampholytic)、両性(amphoteric)および両性イオン性界面活性剤、ならびにこれらの混合物を含めた、任意の好適な界面活性剤が用いられてよい。一実施形態において、セパレータは、アニオン性界面活性剤を含む。例えば、セパレータは、アニオン性界面活性剤を含み、アニオン性界面活性剤は、硫酸塩の塩、スルホン酸塩の塩、カルボン酸塩の塩、またはサルコシン酸塩の塩を含む。1つの有用な界面活性剤は、Rohm and Haasから商品名Triton X−100で市販されている、p−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェニルエーテルを含む。
いくらかの実施形態において、酸化防止材料は、約0.01重量%〜約1重量%の界面活性剤を含む。
2.ポリビニルポリマー材料
本発明のいくらかの実施形態において、セパレータの耐デンドライト層体は、酸化防止材料と共押出されるポリビニルポリマー材料を含む。いくらかの実施形態において、PVA材料は、架橋ポリビニルアルコールポリマーおよび架橋剤を含む。
いくらかの実施形態において、架橋ポリビニルアルコールポリマーはコポリマーである。例えば、架橋PVAポリマーは、第1モノマーと、PVAと、第2モノマーとを含むコポリマーである。いくつかの場合において、PVAポリマーは、少なくとも60モル%のPVAと第2モノマーとを含むコポリマーである。他の例において、第2モノマーは、酢酸ビニル、エチレン、ビニルブチラール、またはこれらの任意の組合せを含む。
本発明のセパレータにおいて有用なPVA材料はまた、セパレータを水に実質的に不溶にするのに十分な量で架橋剤も含む。いくらかの実施形態において、本発明のセパレータにおいて用いられる架橋剤は、モノアルデヒド(例えば、ホルムアルデヒドまたはグリオキシル酸);脂肪族、フリルまたはアリールジアルデヒド(例えば、グルタルアルデヒド、2,6−フリルジアルデヒドまたはテレフタルアルデヒド(terephthaldehyde));ジカルボン酸(例えば、シュウ酸またはコハク酸);ポリイソシアネート;メチロールメラミン;スチレンおよび無水マレイン酸のコポリマー;ゲルマニウム酸(germaic acid)およびその塩;ホウ素化合物(例えば、酸化ホウ素、ホウ酸もしくはその塩;またはメタホウ酸もしくはその塩);または銅、亜鉛、アルミニウムもしくはチタンの塩を含む。例えば、架橋剤は、ホウ酸を含む。
別の実施形態において、PVA材料は、酸化ジルコニウム粉末を場合により含む。いくらかの実施形態において、PVA材料は、約1重量%〜約99重量%(例えば、約2重量%〜約98重量%、約20重量%〜約60重量%、または約30重量%〜約50重量%)を含む。
多くの実施形態において、本発明のセパレータの耐デンドライト層体は、低減されたイオン伝導度を含む。例えば、いくらかの実施形態において、該セパレータは、約20mΩ/cm未満(例えば、約10mΩ/cm未満、約5mΩ/cm未満、または約4mΩ/cm未満)のイオン抵抗を含む。
本発明のセパレータの耐デンドライト層体を形成するPVA材料は、例えば、伝導率向上剤、界面活性剤、可塑剤などの任意の好適な添加剤を場合により含んでいてよい。
いくつかの実施形態において、PVA材料は、伝導率向上剤をさらに含む。例えば、PVA材料は、架橋ポリビニルアルコールポリマー、酸化ジルコニウム粉末、および伝導率向上剤を含む。伝導率向上剤は、ポリビニルアルコールと水酸基伝導性ポリマーとのコポリマーを含む。好適な水酸基伝導性ポリマーは、水酸基イオンの移動を容易にする官能基を有する。いくつかの例において、水酸基伝導性ポリマーは、ポリアクリレート、ポリラクトン、ポリスルホネート、ポリカルボキシレート、ポルサルフェート、ポリサルコシネート(polysarconate)、ポリアミド、ポリアミドスルホネート、またはこれらの任意の組合せを含む。ポリビニルアルコールとポリラクトンとのコポリマーを含有する溶液は、Celanese、Inc.によって商品名Vytek(登録商標)ポリマーで商業的に販売されている。いくらかの例において、セパレータは、約1重量%〜約10重量%の伝導率向上剤を含む。
他の実施形態において、PVA材料は、界面活性剤をさらに含む。例えば、セパレータは、架橋ポリビニルアルコールポリマー、酸化ジルコニウム粉末、および界面活性剤を含む。界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性(ampholytic)界面活性剤、両性(amphoteric)界面活性剤、および両性イオン性界面活性剤から選択される1種または複数種の界面活性剤を含む。かかる界面活性剤は、市販されている。いくらかの例において、PVA材料は、約0.01重量%〜約1重量%の界面活性剤を含む。
いくらかの実施形態において、耐デンドライト層体は、可塑剤をさらに含む。例えば、耐デンドライト層体は、架橋ポリビニルアルコールポリマー、酸化ジルコニウム粉末および可塑剤を含む。可塑剤は、グリセリン、低分子量ポリエチレングリコール、アミノアルコール、ポリプロピレングリコール、1,3ペンタンジオール分枝状類似体、1,3ペンタンジオール、および/または水から選択される1種または複数種の可塑剤を含む。例えば、可塑剤は、約1重量%超のグリセリン、低分子量ポリエチレングリコール、アミノアルコール、ポリプロピレングリコール、1,3ペンタンジオール分枝状類似体、1,3ペンタンジオール、またはこれらの任意の組合せ、および99重量%未満の水を含む。他の例において、可塑剤は、約1重量%〜約10重量%のグリセリン、低分子量ポリエチレングリコール、アミノアルコール、ポリプロピレングリコール、1,3ペンタンジオール分枝状類似体、1,3ペンタンジオール、またはこれらの任意の組合せ、および約99重量%〜約90重量%の水を含む。
いくつかの実施形態において、本発明のセパレータは、可塑剤をさらに含む。他の例において、可塑剤は、グリセリン、低分子量ポリエチレングリコール、アミノアルコール、ポリプロピレングリコール、1,3ペンタンジオール分枝状類似体、1,3ペンタンジオール、もしくはこれらの組合せ、および/または水を含む。
C.電解質
本発明の電気化学セルは、任意の好適な電解質を含み得る。例えば、電気化学セルは、水性NaOHまたはKOHを含む電解質を含む。他の例において、電解質は、NaOHまたはKOHと液状PEOポリマーとの混合物を含む。
本発明の電気化学セルに適している電解質として、アルカリ剤が挙げられる。例示的な電解質として、水性金属水酸化物、例えばNaOHおよび/またはKOHが挙げられる。他の例示的な電解質として、金属水酸化物と、使用される電気化学セルの操作および/または貯蔵温度(例えば、少なくとも−20℃)の範囲よりも低いガラス転移温度を有するポリマーとの混合物が挙げられる。
本発明の電解質を配合するのに有用なポリマーはまた、アルカリ剤とも少なくとも実質的に混和可能である。一実施形態において、ポリマーは、混合物が用いられる電気化学デバイスの操作および貯蔵温度を少なくとも含む温度範囲にわたってアルカリ剤と少なくとも実質的に混和可能である。例えば、ポリマーは、少なくとも−20℃の温度でアルカリ剤と少なくとも実質的に混和可能、例えば実質的に混和可能である。他の例において、電解質は、少なくとも−15℃(例えば、少なくとも−12℃、少なくとも−10℃、または約−20℃〜約70℃)のガラス転移温度を有する。別の実施形態において、ポリマーは、約−20℃〜約60℃の温度でアルカリ剤と少なくとも実質的に混和可能である。例えば、ポリマーは、約−10℃〜約60°Cの温度でアルカリ剤と少なくとも実質的に混和可能である。
いくらかの実施形態において、ポリマーは、電気化学デバイスの操作温度範囲内の温度において、貯蔵されて溶液を形成するアルカリ剤と組み合わせることができる。
一実施形態において、電解質は、式(I):
Figure 2012522336
式中、R、R、R、およびRは、それぞれ、独立して、(V−Q−V−Q−V−Qであり、V、V、およびVは、それぞれ、独立して、結合または−O−であり、Q、Q、およびQは、それぞれ、独立して、結合、水素、またはC1〜6線状もしくは分枝状の非置換アルキルであり、nは1〜5であり、pは、式(I)のポリマーが、10,000amu未満(例えば、約5000amu未満、約3000amu未満、約50amu〜約2000amu、または約100amu〜約1000amu)の全体分子量を有するのに十分な正の整数値である;
のポリマーと、アルカリ剤とを含む。
いくらかの実施形態において、ポリマーは、直鎖または分枝状である。例えば、ポリマーは直鎖である。他の実施形態において、Rは、独立して(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Q、およびVは、それぞれ、結合であり、Qは水素である。いくつかの実施形態において、Rは、独立して(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Q、およびVは、それぞれ、結合であり、Qは水素である。他の実施形態において、RおよびRの両方が(V−Q−V−Q−V−Qであり、nはそれぞれ1であり、V、Q、V、Q、およびVは、それぞれ、結合であり、Qはそれぞれ水素である。
しかし、他の実施形態において、Rは、独立して(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Q、およびVは、それぞれ、結合であり、Qは、−CH、−CHCH、−CHCHCH、またはHである。例えば、Rは、独立して(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Q、およびVは、それぞれ、結合であり、Qは、−CH、またはHである。
別の例において、Rは、独立して(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、QまたはQの一方が−CH−、−CHCH−、または−CHCHCH−であり;VおよびVは、それぞれ結合であり;Vは−O−であり、QはHである。
いくらかの他の例において、Rは、独立して(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Qは、それぞれ、結合であり、Vは−O−または結合であり、Qは、水素、−CH、−CHCH、または−CHCHCHである。例えば、Rは、独立して、(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Q、およびVは、それぞれ結合であり、Qは、−H、−CH、−CHCH、または−CHCHCHである。
別の実施形態において、Rは、(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Q、およびVは、それぞれ結合であり、Qは、−CHであり、Rは、(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Qは、それぞれ結合であり、Vは、−O−であり、Qは−Hである。
いくつかの実施形態において、Rは、独立して(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Q、およびVは、それぞれ結合であり、Qは、−CH、−CHCH、−CHCHCH、またはHである。他の実施形態において、Rは、独立して(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Q、およびVの1つは−O−であり、Qは−Hである。
いくつかの実施形態において、Rは、独立して(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Q、およびVは、それぞれ結合であり、Qは、−CH、−CHCH、−CHCHCH、またはHである。他の実施形態において、Rは、独立して(V−Q−V−Q−V−Qであり、ここで、nは1であり、V、Q、V、Q、およびVの1つは−O−であり、Qは−Hである。
いくつかの実施形態において、ポリマーは、ポリエチレンオキサイドを含む。他の例において、ポリマーは、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、アルキル−ポリエチレングリコール、アルキル−ポリプロピレングリコール、アルキル−ポリブチレングリコール、およびこれらの任意の組合せから選択されるポリエチレンオキサイドを含む。
別の実施形態において、ポリマーは、約10,000amu未満(例えば、約5000amu未満、または約100amu〜約1000amu)の分子量または平均分子量を有するポリエチレンオキサイドである。他の実施形態において、ポリマーは、ポリエチレングリコールを含む。
本発明の電解質において有用なアルカリ剤は、水性または極性溶媒、例えば水および/または液体ポリマーと混合されるとき、水酸基イオンを生成することが可能である。
いくつかの実施形態において、アルカリ剤は、LiOH、NaOH、KOH、CsOH、RbOH、またはこれらの組合せを含む。例えば、アルカリ剤は、LiOH、NaOH、KOH、またはこれらの組合せを含む。別の例において、アルカリ剤は、KOHを含む。
いくらかの例示的な実施形態において、本発明の電解質は、式(I)の液体ポリマーと、LiOH、NaOH、KOH、CsOH、RbOH、またはこれらの組合せを含むアルカリ剤とを含む。他の例示的な実施形態において、電解質は、ポリエチレンオキサイドを含む液体ポリマーと;LiOH、NaOH、KOH、CsOH、RbOH、またはこれらの組合せを含むアルカリ剤とを含む。例えば、電解質は、ポリエチレンオキサイドを含むポリマーと、KOHを含むアルカリ剤とを含む。
いくらかの例示的な実施形態において、本発明の電解質は、約1重量%超のアルカリ剤(例えば、約5重量%超のアルカリ剤、または約5重量%〜約76重量%のアルカリ剤)を含む。一例において、電解質は、ポリエチレンオキサイドを含む液体ポリマーと、3重量%以上(例えば、4重量%以上、約4重量%〜約33重量%、または約5重量%〜約15重量%)のアルカリ剤とを含む。例えば、電解質は、ポリエチレンオキサイドと5重量%以上のKOHとを含む。別の例において、電解質は、約100amu〜約1000amuの分子量または平均分子量を有するポリエチレンオキサイドと5重量%以上のKOHとから本質的になる。
本発明において有用な電解質は、水を実質的に含まなくてよい。いくらかの実施形態において、電解質は、アルカリ剤の重量の約60%以下(例えば、アルカリ剤の重量の約50%以下、アルカリ剤の重量の約40%以下、アルカリ剤の重量の約30%以下、アルカリ剤の重量の約25%以下、アルカリ剤の重量の約20%以下、またはアルカリ剤の重量の約10%以下)の量で水を含む。
例示的なアルカリポリマー電解質として、非限定的には、90重量%のPEG−200および10重量%のKOH、50重量%のPEG−200および50重量%のKOH;KOHによって飽和されているPEG−ジメチルエーテル;PEG−ジメチルエーテルおよび33重量%のKOH;PEG−ジメチルエーテルおよび11重量%のKOH;ならびに、200amuの平均分子量を有するPEG−ジメチルエーテルによって11重量%のKOHにさらに希釈されている、PEG−ジメチルエーテル(500amuの平均分子量)および33重量%のKOHが挙げられる。
場合により、本発明の電解質はまた、電解質の重量の約10重量%未満(例えば、電解質の重量の約5重量%未満または電解質の重量の約1重量%未満)の低分子炭素鎖アルコール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールまたはこれらの混合物を含んでいてもよい。
いくつかの例において、電解質は、水性KOHである。例えば、8M KOH、12M KOHなど。
他の例において、電解質は、水性NaOHである。例えば8M NaOH、12M NaOHなど。
D.セル筐体
本発明のセルは、任意の好適な筐体を含み得、該筐体が、セルの端子への電気的アクセスを実質的に妨げないようなっている。いくつかの実施形態において、セル筐体は、可撓性の包装材料を含む。通常、可撓性の包装材料は、小袋構造または延伸空洞構造で用いられる。可撓性の包装の従来の適用とは異なり、電池の包装は、封入された電気化学セルからの電流を保持するフィードスルーを必要とする。これらのフィードスルーを絶縁およびシールすることを、いくつかの方法によって行うことができる。典型的な、可撓性の包装材料は、3つの機能層からなり、これらを3つ以下の物理層で具体化することができる(例えば、いくつかの包装材料において、物理層は、機能層によって実施される機能の1つ、2つ、または3つを実施する)。第1機能層は、電解質相溶性層である。この層は、耐薬品性および液体またはゲル状電解質の物理的格納を与える。典型的には、この層は、接着促進剤、例えばエチルアクリル酸と共押出または混合されて、ヒートシーリングまたは電流フィードスルー接着を容易にすることができるポリオレフィンまたはポリエチルビニルアルコールからなり得る。第2機能層は、蒸気バリア層である。この層は、金属、アルミニウム、または低透過性ポリマーであってよい。この機能層は、水、電解質溶媒、酸素、水素、および二酸化炭素のセル内への拡散を遅らせる必要がある。第3機能層は、包装の外側において物理的整合性層を与える。該層は、大部分の包装材料に強度および耐摩耗性を与える。この層はまた、物理的強度を与えて、包装材料からブリスタを形成することを可能にすることもできる。この層は、その組成において典型的にはナイロンまたはマイラーである。機能層材料はまた、共形コーティングとしてセルに浸漬コーティングまたは噴霧によって適用することもできる。可撓性の包装において包装されるセルは、周囲圧力よりも低い内部の絶対圧を有する減圧雰囲気を典型的には含有する。
V.実施例
以下の材料を用いて、例示的なカソード、試験カソード、および/または本発明の例示的な電気化学セルを製造した:
(実施例1)
実験対照Aとしての使用のためのドープされていないAgOカソード
以下の材料および方法を用いてセルの性能特性、すなわち、セルのサイクル寿命に関する比較データを生成する目的でセルにおいて用いるドープされていないAgOカソード材料を生成した。実施例番号1の方法を用いて生成したドープされていないAgOカソード材料は、比較目的での対照としての役割をする。
材料:
硝酸銀:A.C.S.グレード、DFG
ゼラチン:ウシの皮膚から、タイプB、約225bloom、Sigma
水酸化カリウム溶液:KOH溶液、1.4g/ml、LabChem.、Inc.
過硫酸カリウム、99+%、Sigma−Aldrich
手順:実施例:ドープされていないAgO
2LのAceglass反応器を熱水浴内に置き、Teflonコートされた放射状プロペラを用いた。116.7gのAgNOおよび1000gのDI水を反応器に添加して400rpmで撹拌した。反応器中の混合物を55℃に加熱した。0.11gのゼラチンを添加した。プラスチック容器において、240gのKOH溶液(1.4g/ml)を240gのDI水と混合して希釈KOH溶液を与えた。希釈KOH溶液を55℃でポンプを通じて反応器に添加した。65℃で、198gの過硫酸カリウムを添加し、該温度を50分間維持した。
溶液が冷却したときに水をデカントし、粒子が沈澱した。粒子をDI水でリンスし、粒子が沈澱したら、水をデカントした。混合物のイオン伝導度が25μΩ未満と測定されるまで、粒子を、このリンスおよびデカントプロセスに供した。生成物を濾過し、真空オーブンにおいて60℃で乾燥した。
得られたドープされていないAgOカソード材料を表1において以下に特徴付ける。
Figure 2012522336
表1に記載したカソード材料の活性を滴定によって測定した。
サンプルをスパチュラで粉砕した。サンプルが完全に乾燥しなかったときには、真空オーブンにおいて60℃で一晩乾燥させた。0.100gのサンプルを透明の125mlフラスコに添加し、ここで、重量を少なくとも小数第3位まで正確に測定した。10mlの酢酸塩緩衝液および5mlのKI溶液をフラスコに添加した。フラスコを旋回させて粒子を分散させ、続いて、反転したプラスチックカップを頂部の上に置くことによってフラスコをカバーし、2時間超音波処理した。20mlのDIをフラスコに添加した。溶液が淡黄色に達するまで溶液をNaによって滴定した(正確な規定度を記録)。約1mlのデンプン指示薬を添加し、溶液が乳状の白黄色の終点に達するまで滴定を継続した。
以下の式を用いて活性を算出した:
Figure 2012522336
Horiba LA−930を用いて粒径分析を実施した。上記および下記に提供されているサンプルについて、10%、50%、および95%での直径(D10、D50、およびD95)を測定した。
このカソード材料の抵抗率を、以下の手順を用いて測定した:3gのサンプル材料を3.88cmの電極表面積を有する粉末圧縮セル内に入れた。実験室油圧プレスを用いることによってサンプルに10〜40トンの力を適用した。抵抗を5トン毎に記録し、40トンにおいてサンプルの厚さも記録する。サンプルの抵抗率は、最終の材料厚さで割り、粉末セル電極の面積を掛けた、無限大の力に外挿された抵抗値である。
(実施例2)
本発明の例示的なInがドープされたカソード
4000mlのErlenmeyerフラスコを熱水浴内に置き、Teflonコートされた放射状プロペラを撹拌に用いた。301.5gのAgNOおよび2500gのDI水を反応フラスコに添加し、300rpmで撹拌した。2.85gの硝酸インジウム(III)5水和物を100gのDI水に溶解させ、フラスコに添加した。フラスコ中の混合物を50℃に加熱した。
プラスチック容器において、800gのKOH溶液(1.4g/ml)を50gのDI水と混合し、希釈KOH溶液を与えた。希釈KOH溶液を一度で反応フラスコに添加した。混合物を65℃に加熱し、544.8gの過硫酸カリウムを添加した。次いで、フラスコを15分間かけて75℃に加熱した。溶液が冷却して粒子が沈澱したら、水をデカントした。粒子をDI水でリンスし、粒子が沈澱したら、水をデカントした。混合物のイオン伝導度が25μΩ未満に降下するまで、粒子を、このリンスおよびデカントプロセスに供した。
このプロセスにより、219.6gの、1.3重量%のInがドープされたAgOを生成した(100%の収率とするとき)。
表2に記載されている以下の例示的なカソードを、上記手順において用いられている硝酸インジウム(III)五水和物の量を調整することによって生成させた。
Figure 2012522336
活性、抵抗率、および粒径を実施例番号1において記載されているように測定した。
(実施例3)
実験対照Bとしての使用のためのPbがコートされたAgOカソード
撹拌下、2.6重量%の酢酸鉛三水和物溶液をAgOの20重量%の脱イオン水懸濁液にゆっくりと添加した。得られた懸濁液を沈澱させ、水をデカントした。残渣を脱イオン水によって再懸濁させ、デカントした。このデカントプロセスを数回繰り返し、次いで濾過した。濾液を真空オーブンにおいて60℃で乾燥させた。このプロセスを用いて、標準的なプロセス収量の約100gのPbがコートされたAgOを生成させ、これを、上記実施例1に記載されているカソード材料の特性を評価するための試験カソード材料として用いた。
(実施例4)
実施例番号2の例示的なカソード材料の評価
実施例番号2において調製したカソードを、図1に示した電気化学セルにおいて使用し、セルのサイクル寿命に対するドーパントの効果を評価した。セルのサイクル寿命を、セル付随物を充電−放電アルゴリズム:定格容量の約100%に等しい100%のSOCを有する新たに調製されたセルをその放電深度の約100%まで放電させ、すなわち、約100%のDODまで放電させ、次いで、約100%のSOCまで再充電させ、ここで、約100%のDODまで再び放電させる;に繰り返しサイクルすることによって確認した。各サイクルの間、セルの実容量、すなわち、100%のSOCでのセルの容量を観察し、これを用いて、セルが付された充電サイクル数に対するセルの実容量のプロットを展開した。図2は、1つのかかる評価の部分的なプロットを提示する。このタイプのプロットを用いて、セルの実容量がセルの定格容量の約70%、約80%、約90%などであると観察された充電サイクル数を観察することができる。これらの評価を行う際、試験セルを以下に記載のように構築した。
実施例番号2に記載されている例示的なカソード材料を組み込んだカソードを用いて、図1に示すような試験セルを構築し、比較セル、例えば、一方の比較セルにおいては実施例番号3に記載されているカソード材料、第2の比較セルにおいては実施例番号1に記載されているカソード材料を含むカソードを含む対照セルを構築した。各セルを以下の材料から構築した:
アノード:
アノード活性材料を、81.9%の亜鉛、5%のPTFEバインダ[DuPont TE3859]、12.7%の酸化亜鉛(AZO66)、0.45%のBiから配合し、3.6gの最終質量を与えた。これらの成分は、それぞれ、商業的供給源から得た。
アノード集電体:In/黄銅32(80/20)、43mm×31mm、2Tでプレス、Dexmetの商品。
アノード吸着剤ラップ:Solupor(ロチェスターN.H.のLydall、Inc.から市販されている)
カソード:
カソード活性材料を、3%のPTFEバインダ(DuPont TE3859)、およびセルに応じて実施例番号1、2、または3からのカソード材料から配合し、5.85gの最終質量を与えた。
カソード集電体:銀、Dexmetの商品。カソードを5.5Tでプレスした。
カソード吸着剤ラップ:SL6−8(Shanghai Shilong Hi−Tech Co.、LTD.から市販されている)
電極セパレータ:一方のセパレータが、1mlの電解質で浸されたInnovia32(80/20)から形成され、第2セパレータが、Innovia32(80/20)から形成された、2個の隣接するセパレータを使用した(セパレータ材料は、ウィグタウン(Wigton)、カンブリア、英国のInnoviafilms、Ltd.から市販されている)。
電解質:32重量%の水性KOHおよびNaOH混合物(モル比80/20)
セル筐体:
Pred Material Internationalからのアルミニウム積層フィルム(D−EL40H(II))をセル筐体として用いた。
各セルを充電−放電サイクル試験:セルをその定格容量の約100%まで充電し、セルの実容量まで放電する;を介して評価した。この試験の結果を以下の表3に与える:
Figure 2012522336
PbがコートされたAgOカソードを使用した試験セルの結果を表4に与える:
Figure 2012522336
図2は、PbがコートされたAgO試験カソード材料を含む試験セルおよび比較のための2.0重量%のInがドープされたAgOカソード材料を含む試験セルの充電プロファイルを提示する。
(実施例5)
本発明の例示的なAlがドープされたカソード
4000mlのErlenmeyerフラスコを熱水浴内に置き、Teflonコートされた放射状プロペラを撹拌に用いた。301.5gのAgNOおよび2500gのDI水を反応フラスコに添加し、300rpmで撹拌した。2.85gの水酸化アルミニウムを100gのDI水に溶解させ、フラスコに添加した。フラスコ中の混合物を50℃に加熱した。
プラスチック容器において、800gのKOH溶液(1.4g/ml)を50gのDI水と混合して希釈KOH溶液を与えた。希釈KOH溶液を一度で反応フラスコに添加した。混合物を65℃に加熱し、544.8gの過硫酸カリウムを添加した。次いで、フラスコを15分間かけて75℃に加熱した。溶液が冷却して粒子が沈澱したら、水をデカントした。粒子をDI水でリンスし、粒子が沈澱したら、水をデカントした。混合物のイオン伝導度が25μΩ未満に降下するまで、粒子を、このリンスおよびデカントプロセスに供した。
このプロセスにより、219.6gの、1.3重量%のAlがドープされたAgOを生成した(100%の収率とするとき)。
(実施例6)
本発明の例示的な0.9%のGaがドープされたカソード
以下の方法を用いて、0.9%のガリウムがドープされたAgOを生成させた。
材料:
硝酸銀:A.C.S.グレード、DFG
硝酸ガリウム(III)水和物:99.9%(金属基準)、Aldrich
ゼラチン:ウシの皮膚から、タイプB、約225bloom、Sigma
水酸化カリウム溶液:KOH溶液、1.4g/ml、LabChem.、Inc.
過硫酸カリウム、99+%、Sigma−Aldrich
2LのAceglass反応器を熱水浴内に置き、Teflonコートされた放射状プロペラを用いた。116.7gのAgNOおよび1000gのDI水を反応器に添加して400rpmで撹拌した。0.77gの硝酸ガリウム(III)水和物を100gのDI水に溶解させ、反応器に添加した。反応器中の混合物を55℃に加熱した。0.11gのゼラチンを添加した。プラスチック容器において、240gのKOH溶液(1.4g/ml)を240gのDI水と混合して希釈KOH溶液を与えた。希釈KOH溶液を55℃でポンプを通じて反応器に添加した。混合物を65℃に加熱し、198gの過硫酸カリウムを添加し、該温度を50分間維持した。溶液が冷却したときに水をデカントし、粒子が沈澱した。粒子をDI水でリンスし、粒子が一旦沈澱したら、水をデカントした。混合物のイオン伝導度が25μΩ未満と測定されるまで、粒子を、このリンスおよびデカントプロセスに供した。生成物を濾過し、真空オーブンにおいて60℃で乾燥した。
表5に記載されている以下の例示的なカソードを、上記の手順を用いて生成させた:
Figure 2012522336
活性、抵抗率、および粒径を実施例番号1において記載されているように測定した。
(実施例7)
実施例番号6の例示的なカソード材料の評価
試験セルおよび比較セルを構築して、実施例番号4および図1において上記されているように評価した。ここでは、試験セルを上記のように配合し、試験セルにおいて実施例番号2のカソード材料を実施例番号6のカソード材料で置換し、実施例番号1のカソード材料を用いた上記比較セルを使用した。実施例番号6のGaがドープされたカソード材料を組み込んだ試験セルと、実施例番号1のカソード材料を組み込んだ比較カソードとの寿命サイクルデータの比較を表6に提示する:
Figure 2012522336
(実施例8)
本発明の例示的な1.3%のBがドープされたカソード
材料:
硝酸銀:A.C.S.グレード、DFG
酸化ホウ素:99.98%、Sigma−Aldrich
ゼラチン:ウシの皮膚から、タイプB、約225bloom、Sigma
水酸化カリウム溶液:KOH溶液、1.4g/ml、LabChem.、Inc.
過硫酸カリウム、99+%、Sigma−Aldrich
2LのAceglass反応器を熱水浴内に置き、Teflonコートされた放射状プロペラを用いた。116.7gのAgNOおよび1000gのDI水を反応器に添加して400rpmで撹拌した。1.11gの酸化ホウ素を100gのDI水に溶解させ、反応器に添加した。反応器中の混合物を55℃に加熱した。0.11gのゼラチンを添加した。プラスチック容器において、240gのKOH溶液(1.4g/ml)を240gのDI水と混合して希釈KOH溶液を与えた。希釈KOH溶液を55℃でポンプを通じて反応器に添加した。65℃で、198gの過硫酸カリウムを添加し、該温度を50分間維持した。
溶液が冷却したときに水をデカントし、粒子が沈澱した。粒子をDI水でリンスし、粒子が一旦沈澱したら、水をデカントした。混合物のイオン伝導度が25μΩ未満に降下するまで、粒子を、このリンスおよびデカントプロセスに供した。生成物を濾過し、真空オーブンにおいて60℃で乾燥した。
ホウ素がドープされたAgOの以下の物理的特性を試験し、結果を表7にまとめた:
Figure 2012522336
(実施例9)
本発明の例示的な3.6%のYbがドープされたカソード
材料:
硝酸銀:A.C.S.グレード、DFG
硝酸イッテルビウム(III)五水和物、99.9%(金属基準)、Aldrich
ゼラチン:ウシの皮膚から、タイプB、約225bloom、Sigma
水酸化カリウム溶液:KOH溶液、1.4g/ml、LabChem.、Inc.
過硫酸カリウム、99+%、Sigma−Aldrich
2LのAceglass反応器を熱水浴内に置き、Teflonコートされた放射状プロペラを用いた。116.7gのAgNOおよび1000gのDI水を反応器に添加して400rpmで撹拌した。3.06gの硝酸イッテルビウム(III)五水和物を100gのDI水に溶解させ、反応器に添加した。反応器中の混合物を55℃に加熱した。0.11gのゼラチンを添加した。
プラスチック容器において、240gのKOH溶液(1.4g/ml)を240gのDI水と混合して希釈KOH溶液を与えた。希釈KOH溶液を55℃でポンプを通じて反応器に添加した。混合物を65℃に加熱し、198gの過硫酸カリウムを添加した。この温度を50分間維持した。
溶液が冷却したときに水をデカントし、粒子が沈澱した。粒子をDI水でリンスし、粒子が一旦沈澱したら、水をデカントした。混合物のイオン伝導度が25μΩ未満に降下するまで、粒子を、このリンスおよびデカントプロセスに供した。生成物を濾過し、真空オーブンにおいて60℃で乾燥した。
上記カソード材料の抵抗率は、実施例番号1において記載されているように測定すると、38Ω・cmであると測定された。
(実施例10)
実施例番号8の例示的なカソード材料の評価
試験セルを構築して、実施例番号4および7において上記されているように評価した。ここでは、試験セルを上記のように配合し、試験セルにおける実施例番号8のカソード材料、または比較セルにおける実施例番号1のカソード材料を置換した。実施例番号8のBがドープされたカソード材料を組み込んだ試験セルと、実施例番号1のカソード材料を組み込んだ比較カソードとの寿命サイクルデータの比較を表8に提示する:
Figure 2012522336
他の実施形態
本開示において参照した全ての公開および特許は、あたかも、それぞれ個々の公開または特許出願が参照によって組み込まれていると具体的かつ個々に示されているかのごとく、参照により本明細書に組み込まれる。参照によって組み込まれる特許または公開のいずれかにおける用語の意味が、本開示において用いられている用語の意味と矛盾するならば、本開示において用いられている用語の意味が支配することが意図される。さらに、上記の議論は、本発明の単なる例示的な実施形態を開示および記載している。当業者は、種々の変更、修飾および変形が、以下の特許請求の範囲に定義されている発明の精神および範囲から逸脱することなくなされ得ることを、かかる議論ならびに添付の図面および特許請求の範囲から容易に認識するであろう。

Claims (90)

  1. 三価のドーパントがドープされてドープされた銀材料を与える銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、前記ドーパントが、前記ドープされた銀材料の重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソード。
  2. 約0.5重量%〜約5重量%の三価のドーパントをさらに含む、請求項1に記載のカソード。
  3. 前記ドープされた銀材料が、粉末を含む、請求項1または2のいずれかに記載のカソード。
  4. 前記粉末が、約20μm以下の平均粒径を有する、請求項3に記載のカソード。
  5. 前記粉末が、約5μm以下の平均粒径を有する、請求項3または4のいずれかに記載のカソード。
  6. 前記銀材料が、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項1から5のいずれかに記載のカソード。
  7. バインダをさらに含む、請求項1から6のいずれかに記載のカソード。
  8. 前記バインダが、PTFEまたはPVDFを含む、請求項7に記載のカソード。
  9. 前記ドーパントが、少なくとも1種の第13族元素を含む、請求項1から8のいずれかに記載のカソード。
  10. 前記ドーパントが、アルミニウム、インジウム、ガリウム、ホウ素、タリウム、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項1から9のいずれかに記載のカソード。
  11. 前記ドーパントが、ランタニド元素を含む、請求項1から8のいずれかに記載のカソード。
  12. 前記ランタニド元素が、Ybである、請求項11に記載のカソード。
  13. ドーパントを含むドープされた銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、前記ドーパントが、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含み、前記ドーパントが、前記ドープされた銀材料の重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソード。
  14. 約0.5重量%〜約5重量%のドーパントをさらに含む、請求項13に記載のカソード。
  15. 前記ドープされた銀材料が、粉末を含む、請求項13または14のいずれかに記載のカソード。
  16. 前記粉末が、約20μm以下の平均粒径を有する、請求項15に記載のカソード。
  17. 前記粉末が、約5μm以下の平均粒径を有する、請求項15または16のいずれかに記載のカソード。
  18. 前記銀材料が、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項13から17のいずれかに記載のカソード。
  19. バインダをさらに含む、請求項13から18のいずれかに記載のカソード。
  20. 前記バインダが、PTFEまたはPVDFを含む、請求項19に記載のカソード。
  21. 前記ドーパントが、ガリウムを含む、請求項13から20のいずれかに記載のカソード。
  22. 前記ドーパントが、ホウ素を含む、請求項13から20のいずれかに記載のカソード。
  23. ドーパントを含むドープされた銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、前記ドーパントが、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含み、前記ドーパントが、前記ドープされた銀材料の重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソード。
  24. 約1重量%〜約8重量%のドーパントをさらに含む、請求項23に記載のカソード。
  25. 前記ドープされた銀材料が、粉末を含む、請求項23または24のいずれかに記載のカソード。
  26. 前記粉末が、約20μm以下の平均粒径を有する、請求項25に記載のカソード。
  27. 前記粉末が、約5μm以下の平均粒径を有する、請求項25または26のいずれかに記載のカソード。
  28. 前記ドープされた銀材料が、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項23から27のいずれかに記載のカソード。
  29. バインダをさらに含む、請求項23から28のいずれかに記載のカソード。
  30. 前記バインダが、PTFEまたはPVDFを含む、請求項29に記載のカソード。
  31. 前記ドーパントが、インジウムを含む、請求項23から30のいずれかに記載のカソード。
  32. 前記ドーパントが、アルミニウムを含む、請求項23から30のいずれかに記載のカソード。
  33. 電気化学セルでの使用のためのカソードを製造する方法であって、
    銀粉末の重量の約0.25重量%〜約10重量%の三価のドーパントがドープされた銀粉末を準備して、ドープされた銀粉末を与える工程と;
    前記ドープされた銀粉末からカソードを形成する工程と
    を含む方法。
  34. 前記ドープされた銀粉末は、約0.5重量%〜約5重量%のドーパントがドープされている、請求項33に記載の方法。
  35. 前記ドープされた銀粉末が、約15μm以下の平均粒径を有する、請求項33または34のいずれかに記載の方法。
  36. 前記ドープされた銀粉末が、約5μm以下の平均粒径を有する、請求項33から35のいずれかに記載の方法。
  37. 前記ドープされた銀粉末が、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項33から36のいずれかに記載の方法。
  38. 前記ドープされた銀粉末が、AgO、AgO、Ag、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項33から37のいずれかに記載の方法。
  39. バインダを準備する工程をさらに含む、請求項33から38のいずれかに記載の方法。
  40. 前記バインダが、PTFEまたはPVDFを含む、請求項40に記載の方法。
  41. 前記ドーパントが、ランタニド元素を含む、請求項33から41のいずれかに記載の方法。
  42. 前記ランタニド元素が、Ybである、請求項42に記載の方法。
  43. 前記ドーパントが、少なくとも1種の第13族元素を含む、請求項33から41のいずれかに記載の方法。
  44. 前記ドーパントが、ガリウム、ホウ素、インジウム、アルミニウム、タリウム、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項33から41または44のいずれかに記載の方法。
  45. 前記ドーパントが、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含む、請求項33から41、44または45のいずれかに記載の方法。
  46. 前記ドーパントが、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含む、請求項33から41または44から46のいずれかに記載の方法。
  47. ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;
    亜鉛を含むアノードと
    を含む電気化学セルであって、
    前記ドーパントが、三価のドーパントを含み、前記ドーパントが、少なくとも約80サイクルにわたって前記セルの定格容量の少なくとも約60%の実容量を前記セルに付与するのに十分な濃度で存在する、電気化学セル。
  48. ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;
    亜鉛を含むアノードと
    を含む電気化学セルであって、
    前記ドーパントが、三価のドーパントを含み、前記ドーパントが、少なくとも約100サイクルにわたって前記セルの定格容量の少なくとも約70%の実容量を前記セルに付与するのに十分な濃度で存在する、電気化学セル。
  49. ドーパントを含む銀材料を含むカソードと;
    亜鉛を含むアノードと
    を含む電気化学セルであって、
    前記ドーパントが、三価のドーパントを含み、前記ドーパントが、少なくとも約120サイクルにわたって前記セルの定格容量の少なくとも約80%の実容量を前記セルに付与するのに十分な濃度で存在する、電気化学セル。
  50. 前記銀材料が、その重量の約0.25重量%〜約10重量%の三価のドーパントを含む、請求項47から49のいずれかに記載のセル。
  51. 前記銀材料が、粉末を含む、請求項47から50のいずれかに記載のセル。
  52. 前記粉末が、約20μm以下の平均粒径を有する、請求項51に記載のセル。
  53. 前記粉末が、約5μm以下の平均粒径を有する、請求項52に記載のセル。
  54. 前記カソード、前記アノード、または両方が、バインダを含む、請求項47から53のいずれかに記載のセル。
  55. 前記カソードが、バインダをさらに含む、請求項47から54のいずれかに記載のセル。
  56. 前記バインダが、PTFEまたはPVDFを含む、請求項55に記載のセル。
  57. 前記アノードが、バインダをさらに含む、請求項47から54のいずれかに記載のセル。
  58. 前記バインダが、PTFEまたはPVDFを含む、請求項57に記載のセル。
  59. NaOH、KOH、またはこれらの組合せを含む電解質をさらに含む、請求項47から58のいずれかに記載のセル。
  60. 前記銀粉末が、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項47から59のいずれかに記載のセル。
  61. 前記銀粉末が、AgO、AgO、Ag、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項47から60のいずれかに記載のセル。
  62. 前記銀材料が、AgOを含む、請求項47から61のいずれかに記載のセル。
  63. 前記銀材料が、AgOを含む、請求項47から61のいずれかに記載のセル。
  64. 前記ドーパントが、ランタニド元素を含む、請求項47から63のいずれかに記載のセル。
  65. 前記ランタニド元素がYbである、請求項64に記載のセル。
  66. 前記ドーパントが、少なくとも1種の第13族元素を含む、請求項47から63のいずれかに記載のセル。
  67. 前記ドーパントが、インジウム、アルミニウム、ガリウム、ホウ素、タリウム、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項66に記載のセル。
  68. 前記ドーパントが、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含む、請求項67に記載のセル。
  69. 前記ドーパントが、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含む、請求項67に記載のセル。
  70. 銀粉末の重量の約0.25重量%〜約10重量%の三価のドーパントを含む銀粉末を含むカソードと;
    亜鉛を含むアノードと;
    水性KOHを含む電解質と
    を含む電気化学セル。
  71. 前記銀粉末が、約20μm以下の平均粒径を有する、請求項70に記載のセル。
  72. 前記銀粉末が、約5μm以下の平均粒径を有する、請求項71に記載のセル。
  73. 前記カソード、前記アノード、または両方が、バインダを含む、請求項70から72のいずれかに記載のセル。
  74. 前記カソードが、バインダを含む、請求項70から73のいずれかに記載のセル。
  75. 前記バインダが、PTFEまたはPVDFを含む、請求項74に記載のセル。
  76. 前記アノードが、バインダを含む、請求項70から73のいずれかに記載のセル。
  77. 前記バインダが、PTFEまたはPVDFを含む、請求項76に記載のセル。
  78. NaOH、KOH、またはこれらの組合せを含む電解質をさらに含む、請求項70から77のいずれかに記載のセル。
  79. 前記銀粉末が、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、AgOOH、AgONa、AgCuO、AgFeO、AgMnO、Ag(OH)、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項70から78のいずれかに記載のセル。
  80. 前記銀粉末が、AgO、AgO、Ag、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項70から79のいずれかに記載のセル。
  81. 前記銀材料が、AgOを含む、請求項70から80のいずれかに記載のセル。
  82. 前記銀材料が、AgOを含む、請求項70から80のいずれかに記載のセル。
  83. 前記ドーパントが、少なくとも1種の第13族元素を含む、請求項70から82のいずれかに記載のセル。
  84. 前記ドーパントが、インジウム、アルミニウム、ガリウム、ホウ素、タリウム、またはこれらの任意の組合せを含む、請求項70から83のいずれかに記載のセル。
  85. 前記ドーパントが、インジウム、アルミニウム、またはこれらの組合せを含む、請求項70から84のいずれかに記載のセル。
  86. 前記ドーパントが、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含む、請求項70から84のいずれかに記載のセル。
  87. ドーパントを含むドープされた銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、前記ドーパントが、ランタニド元素、アルミニウム、インジウム、ガリウム、ホウ素、またはこれらの組合せを含み、前記ドーパントが、前記ドープされた銀材料の重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソード。
  88. 前記ランタニド元素が、Ybである、請求項87に記載のカソード。
  89. ドーパントを含むドープされた銀材料を含む、電気化学セルでの使用のためのカソードであって、前記ドーパントが、ランタニド元素を含み、前記ドーパントが、前記ドープされた銀材料の重量の約0.25重量%〜約10重量%の濃度で存在する、カソード。
  90. 前記ランタニド元素が、Ybを含む、請求項89に記載のカソード。
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