JP2013510390A5 - - Google Patents

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新規の電極および再充電可能バッテリ
本願は、2009年11月3日出願の米国特許出願61/257,576号および2010年1月18日出願の米国特許出願61/295,882号の利益を主張する。これらの文書は、本明細書においてその全体が参考として援用される。
本発明は、従来のカソードと比べて向上した性質を有する電極を形成するように、カソード活性物質と安定剤を混合することによって形成される、新規のカソードに関する。
再充電可能バッテリが、当技術分野で公知であり、例えば、携帯用電子デバイスで一般的に使用されている。従来の再充電可能バッテリが有用であるが、それでもなお、バッテリを再充電するために使用されるシステムおよび方法は、それらの耐用年数、保存寿命、および/または性能を増進または向上させてもよい、改良の影響を受けやすい。
従来のバッテリが充電されると、アノードは、陽イオンを電解質に、電子を外部回路に供給する。カソードは、典型的には、陽イオンがゲスト種として電解質から可逆的に挿入され、外部回路からの電子によって電荷補償される、導電性ホストである。二次バッテリまたは電池は、電流がバッテリに引加された時に逆転させることができる反応を使用し、したがって、バッテリを「再充電」する。二次バッテリのアノードおよびカソードにおける化学反応は、可逆的でなければならない。充電すると、外部場によるカソードからの電子の除去は、陽イオンを電解質に放出して戻し、親ホスト構造を修復し、外部場によるアノードへの電子の添加は、電荷補償陽イオンをアノードの中へ引きつけて戻し、それを元の組成に戻す。
カソード材料等の従来の電極材料は、いくつかの欠点を抱えている。例えば、多くの従来のカソードは、いくつかの充電サイクルにわたって電荷容量を失い、クーロン力が不十分であり、またはバッテリ放電に悪影響を及ぼす上昇インピーダンスあるいは内部抵抗を保有する。多くの従来のバッテリが充電サイクルを経て進行するにつれて、これらの悪影響は、概して、バッテリ性能に増大した妨害を引き起こす。
したがって、向上した性質を有し、バッテリ性能を向上させることができる電極材料の必要性がある。
本発明は、安定剤の1つ以上の粒子と会合させられる銀を含む、新規のカソード材料を提供し、安定剤の1つ以上の粒子は、約250nm(例えば、約100nm以下)の直径または平均直径を有する。
本発明の一側面は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する粉末を含む、安定剤と、銀とを含む、再充電可能バッテリで使用するためのカソードを提供し、安定剤は、約98%を上回るクーロン効率を伴うカソードを付与するのに十分な量で存在する。
いくつかの実施形態では、カソード活性物質は、銀を含み、銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の実施形態では、銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる、別の実施例では、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。代替実施例では、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。場合によっては、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。および他の実施例では、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされ、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。
いくつかの実施形態では、安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む。例えば、安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である、代替実施例では、安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる。場合によっては、ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の実施例では、安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、安定剤は、SiOを含む、粉末を含む。いくつかの実施例では、安定剤は、粉末を含み、粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む。他の実施例では、安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む。場合によっては、ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の場合においては、ZnO粒子は、ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む。
いくつかの実施形態では、カソード活性物質は、約0.5重量%以下(例えば、約0.2重量%以下)の安定剤を含む。例えば、カソード活性物質は、約0.01重量%から約0.3重量%(例えば、約0.01重量%から約0.2重量%)の安定剤を含む。
他の実施形態では、カソードはさらに、結合剤を含む。例えば、カソードは、PTFEを含む、結合剤を含む。
本発明の別の側面は、銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含む、カソードと、亜鉛を含むアノードと、電解質とを含む、再充電可能バッテリを提供し、安定剤は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する粉末を含み、銀は、安定剤の1つ以上の粒子と会合し、安定剤は、約98%を上回るクーロン効率を伴うカソードを付与するのに十分な量で存在する。
いくつかの実施形態では、銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の実施形態では、銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる。場合によっては、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。他の実施例では、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。例えば、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。場合によっては、Pbを含む、コーティング剤で被覆され、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。
いくつかの実施形態では、安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む。例えば、安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である。代替実施例では、安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる。場合によっては、ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の実施例では、安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、安定剤は、SiOを含む、粉末を含む。いくつかの実施例では、安定剤は、粉末を含み、粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む。他の実施例では、安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む。場合によっては、ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の場合においては、ZnO粒子は、ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む。
他の実施形態では、カソード活性物質は、約7重量%以下(例えば、約0.5重量%以下)の安定剤を含む。例えば、カソード活性物質は、約0.01重量%から約0.3重量%(例えば、約0.01重量%から約0.2重量%)の安定剤を含む。
およびいくつかの実施形態では、カソードはさらに、結合剤を含む。例えば、カソードはさらに、結合剤を含み、結合剤は、PTFEを含む。
本発明の別の側面は、銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含む、カソードと、Znを含むアノードと、電解質とを含む、電気化学電池を提供し、安定剤は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する粉末を含み、銀は、安定剤の少なくとも1つの粒子と会合させられ、カソード活性物質は、電池が、約70回よりも多くの充電サイクル後に、実質的に一定の電荷容量を保持するように、十分な量の安定剤を含む。
いくつかの実施形態では、銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の実施形態では、銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる。他の実施例では、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。例えば、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。場合によっては、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆され、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。
いくつかの実施形態では、安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む。例えば、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である。代替実施例では、安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる。場合によっては、ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の実施例では、安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、安定剤は、SiOを含む、粉末を含む。いくつかの実施例では、安定剤は、粉末を含み、粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む。他の実施例では、安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む。場合によっては、ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の場合においては、ZnO粒子は、ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む。
他の実施形態では、カソード活性物質は、約7重量%以下(例えば、約0.5重量%以下または約0.2重量%以下)の安定剤を含む。例えば、カソード活性物質は、約0.01重量%から約0.3重量%(例えば、約0.01重量%から約0.2重量%)の安定剤を含む。
本発明の別の側面は、銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含む、カソードと、亜鉛を含むアノードと、電解質とを含む、再充電可能バッテリを提供し、安定剤は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する粉末を含み、再充電可能バッテリは、少なくとも約100回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約200mAh/gの銀を提供する。
いくつかの実施形態では、バッテリは、少なくとも約120回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約200mAh/gの銀を提供する。他の実施形態では、バッテリは、少なくとも約100回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約200mAh/gの銀を提供する。およびいくつかの実施形態では、バッテリは、わずか約250回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約20Ah/gの銀の総容量を提供する。
いくつかの実施形態では、銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の実施形態では、銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる。他の実施例では、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。例えば、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。場合によっては、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆され、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。
いくつかの実施形態では、安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む。例えば、安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である。他の実施例では、安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む。場合によっては、ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる。例えば、ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の実施例では、安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、安定剤は、SiOを含む、粉末を含む。代替実施例では、安定剤は、粉末を含み、粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む。いくつかの実施例では、安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む。場合によっては、ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。例えば、ZnO粒子は、ZnO粒子の重量で、Alを含む、約1重量%から約10重量%の第2のドーパントでドープされる。
他の実施形態では、カソード活性物質は、約7重量%以下(例えば、約0.5重量%以下)の安定剤を含む。例えば、カソード活性物質は、約0.01重量%から約0.3重量%(例えば、約0.01重量%から約0.2重量%)の安定剤を含む。
いくつかの実施形態では、カソード材料はさらに、PTFE等の結合剤を含む。
本発明の別の側面は、銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含む、カソードと、亜鉛を含むアノードと、電解質とを含む、再充電可能バッテリを提供し、安定剤は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する粉末を含み、再充電可能バッテリは、少なくとも約100回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約140mAh/gの銀のバッテリ容量を提供する。
いくつかの実施形態では、バッテリは、少なくとも約150回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約140mAh/gの銀のバッテリ容量を提供する。他の実施形態では、バッテリは、少なくとも約100回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき約140mAh/gより多くの銀のバッテリ容量を提供する。いくつかの実施形態では、バッテリは、わずか約1000回の連続充電サイクルの期間にわたって、少なくとも約14Ah/gの銀総容量を提供する。および他の実施形態では、バッテリは、少なくとも約150回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約200mAh/gの銀を提供する。
いくつかの実施形態では、銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の実施形態では、銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる。他の実施例では、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。例えば、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。場合によっては、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆され、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。
いくつかの実施形態では、安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む。例えば、安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である。代替実施例では、安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる。場合によっては、ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の実施例では、安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、安定剤は、SiOを含む、粉末を含む。いくつかの実施例では、安定剤は、粉末を含み、粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む。他の実施例では、安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む。場合によっては、ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の場合において、ZnO粒子は、ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む。
他の実施形態では、カソード活性物質は、約0.5重量%以下(例えば、約0.2重量%以下)の安定剤を含む。例えば、カソード活性物質は、約0.01重量%から約0.3重量%(例えば、約0.01重量%から約0.2重量%)の安定剤を含む。
本発明の別の側面は、銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含む、カソードと、亜鉛を含むアノードと、電解質とを含む、再充電可能バッテリを提供し、安定剤は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する粉末を含み、再充電可能バッテリは、わずか約1000回の連続充電サイクルの期間にわたって、1グラムの銀につき少なくとも約12Ahの総バッテリ容量を提供する。
いくつかの実施形態では、銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の実施形態では、銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる。他の実施例では、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。例えば、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。場合によっては、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆され、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。
いくつかの実施形態では、安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む。例えば、安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である。代替実施例では、安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる。場合によっては、ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の実施例では、安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、安定剤は、SiOを含む、粉末を含む。いくつかの実施例では、安定剤は、粉末を含み、粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む。他の実施例では、安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む。場合によっては、ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の場合において、ZnO粒子は、ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む。
他の実施形態では、カソード活性物質は、約0.5重量%以下(例えば、約0.2重量%以下)の安定剤を含む。例えば、カソード活性物質は、約0.01重量%から約0.3重量%(例えば、約0.01重量%から約0.2重量%)の安定剤を含む。
本発明の別の側面は、銀を提供するステップと、わずか約250nm(例えば、わずか約100nm以下)の平均粒径を有する粉末を含む、安定剤を提供するステップと、銀材料を安定剤の1つ以上の粒子と会合させるステップとを含む、カソードを生成する方法を提供する。
いくつかの方法では、銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の方法では、銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる。場合によっては、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。他の実施例では、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。例えば、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。場合によっては、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆され、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。
他の方法では、安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である。例えば、安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む。場合によっては、ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる。例えば、ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の実施例では、安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、安定剤は、SiOを含む、粉末を含む。代替実施例では、安定剤は、粉末を含み、粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む。いくつかの実施例では、安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む。場合によっては、ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。例えば、ZnO粒子は、ZnO粒子の重量で、Alを含む、約1重量%から約10重量%の第2のドーパントでドープされる。
いくつかの方法はさらに、約7重量%以下(例えば、約0.5重量%以下)の安定剤を提供するステップ含む。例えば、約0.01重量%から約0.2重量%の安定剤を提供するステップである。
本発明の別の側面は、安定剤を銀カソードに添加するステップを含む、銀カソードのクーロン効率を向上させる方法を提供し、安定剤は、粉末を含み、粉末は、わずか約100nmの平均粒径を有する。
いくつかの方法では、銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の方法では、銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる。場合によっては、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。他の実施例では、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。例えば、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。場合によっては、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆され、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。
他の方法では、安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む。例えば、安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である。代替実施例では、安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる。場合によっては、ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の実施例では、安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、安定剤は、SiOを含む、粉末を含む。いくつかの実施例では、安定剤は、粉末を含み、粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む。他の実施例では、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む。場合によっては、ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の場合においては、ZnO粒子は、ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む。
いくつかの方法はさらに、約7重量%以下(例えば、約0.5重量%以下)の安定剤を添加するステップ含む。例えば、約0.01重量%から約0.2重量%の安定剤を添加するステップである。
いくつかの方法では、銀カソードはさらに、PTFE等の結合剤を含む。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
再充電可能バッテリで使用するためのカソードであって、
約250nm以下の平均粒径を有する粉末を含む、安定剤と
銀と
を含む、カソード活性物質を含み、
前記安定剤は、約98%を上回るクーロン効率を伴う前記カソードを付与するのに十分な量で存在する、カソード。
(項目2)
前記カソード活性物質は、銀を含み、前記銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目1に記載のカソード。
(項目3)
前記安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む、項目1または2のいずれか一方に記載のカソード。
(項目4)
前記安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である、項目1〜3のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目5)
前記カソード活性物質は、約0.5重量%以下の前記安定剤を含む、項目1〜4のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目6)
前記カソード活性物質は、約0.01重量%から約0.3重量%の前記安定剤を含む、項目1〜5のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目7)
前記銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目1〜6のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目8)
前記銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる、項目1〜7のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目9)
前記銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる、項目1〜8のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目10)
前記銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される、項目1〜9のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目11)
前記銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される、項目1〜10のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目12)
前記安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む、項目1〜11のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目13)
前記ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる、項目12に記載のカソード。
(項目14)
前記ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる、項目13に記載のカソード。
(項目15)
前記安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む、項目1〜14のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目16)
前記安定剤は、SiOを含む、粉末を含む、項目1〜15のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目17)
前記安定剤は、粉末を含み、前記粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、粒子から成る、項目1〜16のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目18)
前記安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む、項目1〜16のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目19)
前記ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる、項目18に記載のカソード。
(項目20)
前記ZnO粒子は、前記ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む、項目19に記載のカソード。
(項目21)
前記カソードはさらに、結合剤を含む、項目1〜20のうちのいずれかに記載のカソード。
(項目22)
前記結合剤は、PTFEを含む、項目21に記載のカソード。
(項目23)
銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含むカソードと、
亜鉛を含む、アノードと
電解質と
を含み、
前記安定剤は、約250nm以下の平均粒径を有する粉末を含み、前記銀は、前記安定剤の1つ以上の粒子と会合し、前記安定剤は、約98%を上回るクーロン効率を伴う前記カソードを付与するのに十分な量で存在する、再充電可能バッテリ。
(項目24)
前記安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である、項目23に記載の再充電可能バッテリ。
(項目25)
前記銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目23または24のいずれか一方に記載の再充電可能バッテリ。
(項目26)
前記カソード活性物質は、約7重量%以下の前記安定剤を含む、項目23〜25のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目27)
前記カソード活性物質は、約0.01重量%から約0.3重量%の前記安定剤を含む、項目23〜26のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目28)
前記銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目23〜27のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目29)
前記銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる、項目23〜28のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目30)
前記銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される、項目23〜29のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目31)
前記銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆され、前記銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる、項目23〜30のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目32)
前記安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む、項目23〜31のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目33)
前記ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる、項目32に記載の再充電可能バッテリ。
(項目34)
前記ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる、項目33に記載の再充電可能バッテリ。
(項目35)
前記安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む、項目23〜34のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目36)
前記安定剤は、SiOを含む、粉末を含む、項目23〜35のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目37)
前記安定剤は、粉末を含み、前記粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む、項目23〜36のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目38)
前記安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む、項目23〜36のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目39)
前記ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる、項目38に記載の再充電可能バッテリ。
(項目40)
前記ZnO粒子は、前記ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む、項目39に記載の再充電可能バッテリ。
(項目41)
前記カソードはさらに、結合剤を含む、項目23〜40のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目42)
前記結合剤は、PTFEを含む、項目41に記載の再充電可能バッテリ。
(項目43)
銀と、安定剤とを含むカソード活性物質を含むカソードと、
Znを含む、アノードと、
電解質と
を含み、
前記安定剤は、約250nm以下の平均粒径を有する粉末を含み、前記銀は、安定剤の少なくとも1つの粒子と会合させられ、前記カソード活性物質は、電池が、約70回よりも多くの充電サイクル後に、実質的に一定の電荷容量を保持するように、十分な量の安定剤を含む、電気化学電池。
(項目44)
前記銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目42に記載の電池。
(項目45)
前記銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目43または44のいずれか一方に記載の電池。
(項目46)
前記銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントを含む、項目43〜45のうちのいずれかに記載の電池。
(項目47)
前記銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される、項目43〜46のうちのいずれかに記載の電池。
(項目48)
前記安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である、項目43〜47のうちのいずれかに記載の電池。
(項目49)
前記安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む、項目43〜48のうちのいずれかに記載の電池。
(項目50)
前記ZnO粒子は、前記ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%の第2のドーパントでドープされ、前記第2のドーパントは、Alを含む、項目49に記載の電池。
(項目51)
カソードを生成する方法であって、
銀を提供するステップと、
わずか約100nmの平均粒径を有する粉末を含む、安定剤を提供するステップと、
前記銀材料を、前記安定剤の1つ以上の粒子と会合させるステップと
を含む、方法。
(項目52)
前記銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記銀材料はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目51または52のいずれか一方に記載の方法。
(項目54)
前記安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である、項目51〜53のうちのいずれかに記載の方法。
(項目55)
前記安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む、項目55に記載の方法。
(項目56)
銀カソードのクーロン効率を向上させる方法であって、
安定剤を前記銀カソードに添加するステップを含み、
前記安定剤は、粉末を含み、前記粉末は、わずか約250nmの平均粒径を有する、方法。
(項目57)
前記銀カソードは、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む、項目56または57のいずれか一方に記載の方法。
(項目59)
前記安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である、項目56〜58のうちのいずれかに記載の方法。
(項目60)
前記銀カソードの重量で、約7重量%以下の前記安定剤を添加するステップをさらに含む、項目56〜59のうちのいずれかに記載の方法。
(項目61)
前記銀カソードの重量で、約0.01重量%から約0.3重量%の安定剤を添加するステップをさらに含む、項目56〜60のうちのいずれかに記載の方法。
(項目62)
前記銀カソードはさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目56〜61のうちのいずれかに記載の方法。(項目63)
前記銀カソードは、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、ドーパントでドープされる、項目56〜62のうちのいずれかに記載の方法。
(項目64)
前記銀カソードは、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される、項目56〜63のうちのいずれかに記載の方法。
(項目65)
前記銀カソードは、Gaを含む、第1のドーパントでドープされ、前記銀カソードは、Pbを含む、コーティング剤で被覆される、項目56〜64のうちのいずれかに記載の方法。
(項目66)
前記安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む、項目56〜65のうちのいずれかに記載の方法。
(項目67)
前記ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる、項目66に記載の方法。
(項目68)
前記ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる、項目67に記載の方法。
(項目69)
前記安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む、項目56〜68のうちのいずれかに記載の方法。
(項目70)
前記安定剤は、SiOを含む、粉末を含む、項目56〜69のうちのいずれかに記載の方法。
(項目71)
前記安定剤は、粉末を含み、前記粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む、項目56〜70のうちのいずれかに記載の方法。
(項目72)
前記安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む、項目56〜70のうちのいずれかに記載の方法。
(項目73)
前記ZnO粒子は、Alでドープされる、項目72に記載の方法。
(項目74)
前記ZnO粒子は、前記ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlでドープされる、項目73に記載の方法。
(項目75)
前記銀カソードはさらに、結合剤を含む、項目56〜74のうちのいずれかに記載の方法。
(項目76)
前記結合剤は、PTFEを含む、項目75に記載の方法。
(項目77)
再充電可能バッテリであって、
銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含むカソードと、
亜鉛を含むアノードと、
電解質と
を含み、
前記安定剤は、250nm以下の平均粒径を有する粉末を含み、前記再充電可能バッテリは、少なくとも約100回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約200mAh/gの銀を提供する、再充電可能バッテリ。
(項目78)
前記バッテリは、少なくとも約120回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約200mAh/gの銀を提供する、項目77に記載の再充電可能バッテリ。
(項目79)
前記バッテリは、少なくとも約100回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約200mAh/gの銀を提供する、項目78に記載の再充電可能バッテリ。
(項目80)
前記バッテリは、わずか約250回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約20mAh/gの銀を提供する、項目79に記載の再充電可能バッテリ。
(項目81)
前記銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目77〜80のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目82)
前記安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む、項目77〜81のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目83)
前記安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である、項目77〜82のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目84)
前記カソード活性物質は、約7重量%以下の前記安定剤を含む、項目77〜83のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目85)
前記カソード活性物質は、約0.01重量%から約0.3重量%の前記安定剤を含む、項目77〜84のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目86)
前記銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目77〜85のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目87)
前記銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる、項目77〜86のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目88)
前記銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される、項目77〜87のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目89)
前記銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされ、前記銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される、項目77〜88のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目90)
前記安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む、項目77〜89のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目91)
前記ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる、項目90に記載の再充電可能バッテリ。
(項目92)
前記ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる、項目91に記載の再充電可能バッテリ。
(項目93)
前記安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む、項目77〜92のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目94)
前記安定剤は、SiOを含む、粉末を含む、項目77〜93のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目95)
前記安定剤は、粉末を含み、前記粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む、項目77〜94のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目96)
前記安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む、項目77〜94のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目97)
前記ZnO粒子は、Alでドープされる、項目96に記載の再充電可能バッテリ。
(項目98)
前記ZnO粒子は、前記ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む、項目97に記載の再充電可能バッテリ。
(項目99)
前記カソード材料はさらに、結合剤を含む、項目77〜98のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目100)
前記結合剤は、PTFEを含む、項目99に記載の再充電可能バッテリ。
(項目101)
再充電可能バッテリであって、
銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含むカソードと、
亜鉛を含むアノードと、
電解質と
を含み、
前記安定剤は、約250nm以下の平均粒径を有する粉末を含み、前記再充電可能バッテリは、少なくとも約100回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約140mAh/gの銀のバッテリ容量を提供する、再充電可能バッテリ。
(項目102)
前記バッテリは、少なくとも約150回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約140mAh/gの銀のバッテリ容量を提供する、項目101に記載の再充電可能バッテリ。
(項目103)
前記バッテリは、少なくとも約100回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき約140mAh/gより多くの銀のバッテリ容量を提供する、項目102に記載の再充電可能バッテリ。
(項目104)
前記バッテリは、わずか約1000回の連続充電サイクルの期間にわたって、少なくとも約14Ah/gの銀総容量を提供する、項目103に記載の再充電可能バッテリ。
(項目105)
前記バッテリは、少なくとも約150回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約200mAh/gの銀を提供する、項目104に記載の再充電可能バッテリ。
(項目106)
前記銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目101〜105のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目107)
前記安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む、項目101〜106のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目108)
前記安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む、項目101〜107のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目109)
前記カソード活性物質は、前記カソード活性物質の重量で、約0.2重量%以下の安定剤を含む、項目101〜108のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目110)
前記カソード活性物質は、前記カソード活性物質の重量で、約0.01重量%から約0.2重量%の安定剤を含む、項目101〜109のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目111)
前記カソード活性物質はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目101〜110のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目112)
前記銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、項目101〜111のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目113)
前記銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される、項目101〜112のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目114)
前記銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされ、前記銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される、項目101〜113のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目115)
前記安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む、項目101〜114のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目116)
前記ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる、項目115に記載の再充電可能バッテリ。(項目117)
前記ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる、項目116に記載の再充電可能バッテリ。
(項目118)
前記安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む、項目101〜117のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目119)
前記安定剤は、SiOを含む、粉末を含む、項目101〜118のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目120)
前記安定剤は、粉末を含み、前記粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む、項目101〜119のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。(項目121)
前記安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む、項目101〜119のうちのいずれかに記載の再充電可能バッテリ。
(項目122)
前記ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる、項目121に記載の再充電可能バッテリ。
(項目123)
前記ZnO粒子は、前記ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む、項目121に記載の再充電可能バッテリ。
(項目124)
再充電可能バッテリであって、
銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含むカソードと、
亜鉛を含むアノードと、
電解質と
を含み、
前記安定剤は、約250nm以下の平均粒径を有する粉末を含み、前記再充電可能バッテリは、わずか約1000回の連続充電サイクルの期間にわたって、1グラムの銀につき少なくとも約12Ahの総バッテリ容量を提供する、再充電可能バッテリ。
ここで、添付図面を参照して、一例として本開示を説明する。
図1は、本発明の一側面による、カソード材料を生成するための例示的方法のステップを図示する、フロー図である。 図2は、記録された回折走査熱量測定データ、例えば、第1および2号のグラフ表示である。 図3は、記録された回折走査熱量測定データ、例えば、第1、3、および4号のグラフ表示である。 図4は、実施例第1および2号のTGA−DTAデータのグラフ表示である。 図5は、本発明の例示的カソード材料の電気的性質を試験するために使用された、電気化学試験電池の説明図である。 図6は、実施例第1〜4号で説明されるカソード材料から形成される、試験電池1〜4の充電サイクルの関数としての電池容量のグラフ表示である。 図7は、実施例第1〜4号で説明されるカソード材料から形成される、試験電池1〜4の充電サイクルの関数としての電池放電の充電に対する比のグラフ表示である。 図8は、実施例第1〜4号で説明されるカソード材料から形成される、試験電池1〜4の充電サイクルの関数としての放電の終了時の電圧のグラフ表示である。 図9は、実施例第1〜4号で説明されるカソード材料から形成される、試験電池1〜4の充電サイクルの関数としての充電の終了時の電圧のグラフ表示である。 図10は、実施例第5号で説明されるカソード材料から形成される、試験電池5の充電サイクルの関数としての電池容量のグラフ表示である。 図11は、実施例第5号で説明されるカソード材料から形成される、試験電池5の充電サイクルの関数としての放電の終了時の電圧のグラフ表示である。 図12は、実施例第6号で説明されるカソード材料から形成される、試験電池6の充電サイクルの関数としての電池容量のグラフ表示である。 図13は、実施例第6号で説明されるカソード材料から形成される、試験電池6の充電サイクルの関数としての放電の終了時の電圧のグラフ表示である。 図14Aは、充電循環前の実施例第1号のAgOカソード材料のSEM像である。 図14Bは、循環前の実施例第8号のAgOカソード材料のSEM像である。 図15Aは、5回の充電サイクル後の実施例第1号のAgOカソード材料のSEM像である。 図15Bは、5回の充電サイクル後の実施例第8号のAgOカソード材料のSEM像である。
本発明は、カソード、カソードを作製する方法、および従来のカソード、方法、または電気化学電池と比べて向上した性質を有する電気化学電池(例えば、バッテリ)を提供する。
I.定義
本明細書で説明されるように、「バッテリ」という用語は、1つの電気化学電池(例えば、ボタン電池、コイン電池、または同等物)または複数の電気化学電池を含む、蓄電デバイスを包含する。「二次バッテリ」は再充電可能である一方で、「一次バッテリ」は再充電可能ではない。本発明の二次バッテリについて、バッテリアノードは、放電中に正電極として、充電中に負電極として設計されている。
本明細書で説明されるように、「銀」または「銀材料」という用語は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせ等の任意の銀化合物を指す。銀の「水和物」は、銀の水酸化物を含むことに留意されたい。銀がカソードとしての機能を果たす、または銀原子の酸化状態が流動的な状態である時に、銀原子を包囲する配位圏は、電池の充電および放電中に動的であると考えられるため、「銀」または「銀材料」という用語は、これらの酸化銀または水和物(例えば、水酸化物)のうちのいずれかを包含すると意図される。「銀」または「銀材料」という用語はまた、銀の1つ以上の性質を増進するドーパントおよび/または被覆でドープおよび/または被覆される、上記の種のうちのいずれかを含む。例示的なドーパントおよび被覆が、以下で提供される。いくつかの実施例では、銀または銀材料はさらに、第1遷移金属ドーパントまたは被覆をさらに含む、酸化銀を含む。例えば、銀は、銀銅酸化物、銀鉄酸化物、銀マンガン酸化物(例えば、AgMnO)、銀クロム酸化物、銀スカンジウム酸化物、銀コバルト酸化物、銀チタン酸化物、銀バナジウム酸化物、それらの水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。本明細書で使用される「酸化物」という用語は、どの場合にも、銀または銀材料に存在する酸素原子の数を表さないことに留意されたい。酸化銀の1つの一般式は、AgO(OH)(HO)であり、v、y、およびzは、実数またはゼロであり、v、y、またはzのうちの少なくとも1つは、ゼロよりも大きい。例えば、酸化銀は、AgO、Ag、またはそれらの組み合わせの化学式を有してもよい。さらに、銀は、バルク材料を含むことができ、銀は、任意の好適な平均粒径を有する粉末を含む。
本明細書で使用されるように、「酸化鉄」とは、鉄の任意の酸化物または水酸化物、例えば、FeO、Fe、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを指す。
本明細書で使用されるように、「酸化インジウム」は、インジウムの酸化物または水酸化物、例えば、Inを指す。
本明細書で使用されるように、「二価酸化銀」および「AgO」は、代替可能に使用される。
本明細書で使用されるように、「アルカリバッテリ」とは、一次バッテリまたは二次バッテリを指し、一次または二次バッテリは、アルカリ電解質を含む。
本明細書で使用されるように、「ドーパント」または「ドープ剤」とは、半導体の光学的/電気的性質を改変するために、低濃度で物質に添加される化合物を指す。例えば、ドーパントは、その電気的性質を向上させるように(例えば、そのインピーダンスおよび/または抵抗率を低減するように)カソードの粉末活性物質に添加されてもよい。他の実施例では、バルク材料の結晶格子の1つ以上の原子がドーパントの1つ以上の原子と置換された時に、ドーピングが発生する。
本明細書で使用されるように、「電解質」とは、導電性媒体として挙動する物質を指す。例えば、電解質は、電池の中の電子および陽イオンの可動化を促進する。電解質は、アルカリ化剤の水溶液等の材料の混合物を含む。いくつかの電解質はまた、緩衝剤等の添加剤も含む。例えば、電解質は、ホウ酸塩またはリン酸塩を含む、緩衝剤を含む。例示的な電解質は、無制限に、水性KOH、水性NaOH、またはポリマー中のKOHの液体混合物を含む。
本明細書で使用されるように、「アルカリ化剤」とは、アルカリ金属の塩基またはイオン性基(例えば、アルカリ金属の含水水酸化物)を指す。さらに、アルカリ化剤は、水または他の極性溶媒の中で溶解させられると、水酸化物イオンを形成する。例示的なアルカリ電解質は、無制限に、LiOH、NaOH、KOH、CsOH、RbOH、またはそれらの組み合わせを含む。電解質は、随意で、電解質、例えば、KFまたはCa(OH)の総イオン強度を修正するように、他の塩を含むことができる。
「サイクル」または「充電サイクル」とは、電池の連続充電および放電、または電池の連続放電および充電を指し、そのいずれか一方は、連続充電および放電の間の持続時間、または連続放電および充電の間の持続時間を含む。例えば、電池は、新しく調製されると、そのDODの約100%まで放電され、その充電状態(SOC)の約100%まで再充電される、1回のサイクルを受ける。別の実施例では、新たに調製された電池は、電池が以下である時に2回のサイクルを受ける。
1)サイクル1:そのDODの約100%まで放電され、約100%充電状態まで再充電され、その後、
2)サイクル2:そのDODの約100%までの第2の放電、および約100%充電状態まで再充電される。
この過程は、電池を、所望される、または実用的であるほど多くのサイクルに受けさせるように、繰り返されてもよいことに留意されたい。
便宜上、ポリマー名「ポリテトラフルオロエチレン」およびその対応するイニシャル「PTFE」は、ポリマー、ポリマーを調製するための溶液、およびポリマー被覆を区別するために形容詞として代替可能に使用される。これらの名前およびイニシャルは、他の構成物質の不在を決して暗示しない。これらの形容詞はまた、置換および共重合ポリマーも包含する。置換ポリマーは、置換基、例えば、メチル基が、ポリマー骨格上の水素に取って代わるものを表す。
本明細書で使用されるように、「Ah」とは、アンペア(Amp)時を指し、バッテリまたは電気化学電池の容量の科学的単位である。派生単位「mAh」は、ミリアンペア時を表し、Ahの1/1000である。
本明細書で使用されるように、「最大電圧」または「定格電圧」とは、電池の意図された有用性を妨げることなく電気化学電池を充電することができる、最大電圧を指す。例えば、携帯用電子デバイスにおいて有用である、いくつかの亜鉛銀電気化学電池では、最大電圧は、約2.3V未満、または約2.0Vである。携帯用電子デバイスにおいて有用である、リチウムイオンバッテリ等の他のバッテリでは、最大電圧は、約15.0V未満である(例えば、約13.0V未満、または約12.6V以下)。バッテリの最大電圧は、バッテリの耐用年数を構成する充電サイクルの数、バッテリの保存寿命、バッテリの電力需要、バッテリの中の電極の構成、およびバッテリで使用される活性物質の量に応じて変化し得る。
本明細書で使用されるように、「アノード」は、それを通って(正)電流が偏極電気デバイスの中へ流れる、電極である。バッテリまたはガルバニ電池では、アノードは、バッテリにおける放電相中に、そこから電子が流れる、負電極である。アノードはまた、放電相中に化学酸化を受ける電極でもある。しかしながら、二次または再充電可能電池では、アノードは、電池の充電相中に化学還元を受ける電極である。アノードは、導電性または半導体材料、例えば、金属、金属酸化物、金属合金、金属複合物、半導体、または同等物から形成される。一般的なアノード材料は、Si、Sn、Al、Ti、Mg、Fe、Bi、Zn、Sb、Ni、Pb、Li、Zr、Hg、Cd、Cu、LiC、ミッシュメタル、それらの合金、それらの酸化物、またはその複合物を含む。亜鉛等のアノード材料は、焼結さえされてもよい。
アノードは、多くの構成を有してもよい。例えば、アノードは、1つ以上のアノード材料で被覆される、伝導性メッシュまたはグリッドから構成されてもよい。別の実施例では、アノードは、アノード材料の固体シートまたはバーであってもよい。
本明細書で使用されるように、「カソード」は、(正)電流が偏極電気デバイスから流出する、電極である。バッテリまたはガルバニ電池では、カソードは、バッテリにおける放電相中に、電子が流入する、正電極である。カソードはまた、放電相中に化学還元を受ける電極でもある。しかしながら、二次または再充電可能電池では、カソードは、電池の充電相中に化学酸化を受ける電極である。カソードは、導電性または半導体材料、例えば、金属、金属酸化物、金属合金、金属複合物、半導体、または同等物から形成される。一般的なカソード材料は、Ag、AgO、Ag、AgO、HgO、HgO、CuO、CdO、NiOOH、Pb、PbO、LiFePO、Li(PO、V13、V、Fe、Fe、MnO、LiCoO、LiNiO、LiMn、またはそれらの複合物を含む。Ag、AgO、Ag等のカソード材料は、焼結さえされてもよい。
カソードはまた、多くの構成を有してもよい。例えば、カソードは、1つ以上のカソード材料で被覆される伝導性メッシュから構成されてもよい。別の実施例では、カソードは、カソード材料の固体シートまたはバーであってもよい。
本明細書で使用されるような「クーロン効率」という用語は、充電時の電池の中に添加されるクーロンの数で割られる、放電時のバッテリ電池から除去されたクーロンの数を指す。
本明細書で使用されるように、「電子デバイス」という用語は、電気によって電力供給される任意のデバイスである。例えば、電子デバイスは、携帯用コンピュータ、携帯用音楽プレーヤ、携帯電話、携帯用ビデオプレーヤ、またはそれらの動作機能を組み合わせる任意のデバイスを含むことができる。
本明細書で使用されるように、「サイクル寿命」という用語は、バッテリの使用目的に有用な容量を保持しながら二次バッテリを循環させることができる、最大回数である(例えば、電池の100%SOC、すなわち、その実際の容量が、その定格容量の約90%以下(例えば、その定格容量の85%未満、その定格容量の約90%、またはその定格容量の約80%)になるまで、電池が循環させられてもよい回数)。場合によっては、「サイクル寿命」は、電池の100%SOCが、その定格容量の約60パーセント(例えば、その定格容量の少なくとも約70パーセント、その定格容量の少なくとも約80パーセント、その定格容量の少なくとも90パーセント、その定格容量の少なくとも95パーセント、その定格容量の約90%、またはその定格容量の約80%)になるまで、二次バッテリまたは電池を循環させることができる回数。
本明細書で使用されるように、記号「M」は、モル濃度を表す。
バッテリおよびバッテリ電極は、完全充電状態での活性物質に関して表される。例えば、亜鉛銀バッテリは、亜鉛を含むアノードと、銀粉末(例えば、Ag)を含むカソードとを含む。それでもなお、1つより多くの種が、ほとんどの条件下でバッテリ電極に存在する。例えば、亜鉛電極は、概して、金属亜鉛と、酸化亜鉛(完に充電された時を除く)を含み、銀粉末電極は、通常、AgO、Ag、および/またはAgOと、金属銀(完に放電された時を除く)とを含む。
本明細書で使用されるように、アルカリバッテリおよびアルカリバッテリ電極に適用される「酸化物」という用語は、典型的には少なくともいくつかの条件下で存在する、対応する「水酸化物」種を包含する。
本明細書で使用されるように、「粉末」という用語は、震盪または傾転された時に自由に流れてもよい、複数の微粒子から成る乾燥バルク固体を指す。
本明細書で使用されるように、「平均直径」または「平均粒径」という用語は、関心の粒子と同じ体積/表面積比を有する球体の直径を指す。
本明細書で使用されるように、「実質的に安定した」または「実質的に不活性の」とは、アルカリ電解質(例えば、水酸化カリウム)の存在下で、および/または酸化剤(例えば、カソードの中に存在する、または電解質の中に溶解された銀イオン)の存在下で、実質的に化学的に不変のままである化合物または構成要素を指す。
本明細書で使用されるように、「電荷プロファイル」とは、経時的な電気化学電池の電圧または容量のグラフを指す。電荷プロファイルは、充電サイクルまたは同等物等のデータ点を含むもの等の他のグラフ上に重ね合わせることができる。
本明細書で使用されるように、「抵抗率」または「インピーダンス」は、電気化学電池の中のカソードの内部抵抗を指す。この性質は、典型的には、オームまたはマイクロオームの単位で表される。
本明細書で使用されるように、「第1の」および/または「第2の」という用語は、空間または時間において相対的な位置を順序付ける、または表すことを指さないが、これらの用語は、2つの異なる要素または構成要素を区別するために使用される。例えば、第1のセパレータは、必ずしも時間または空間において第2のセパレータに先行しないが、第1のセパレータは、第2のセパレータではなく、その逆も同様である。第1のセパレータが空間または時間において第2のセパレータに先行することが可能であるが、第2のセパレータが空間または時間において第1のセパレータに先行することが等しく可能である。
本明細書で使用されるように、「ナノメートル」および「nm」は代替可能に使用され、1×10−9メートルに等しい測定単位を指す。
本明細書で使用されるように、「類似カソード」とは、一対のカソードのうちの1つのカソードを指し、一対のカソードは、相互と実質的に同一であり(例えば、実質的に同じ量のカソード材料(例えば、銀、結合剤、ドーパント、被覆、またはそれらの任意の組み合わせ)を使用する、および/または実質的に同じ製造方法を使用する)、その最も有意な違いは、一対のうちの1つのカソードが安定剤を実質的に含まないことである。
本明細書で使用されるように、「ウルトラマリン」という用語は、いくつかの硫化物または硫酸塩を伴うアルミニウムおよびナトリウムの二重ケイ酸塩から主に成り、本質的にラピスラズリの近似成分として発生する、青色色素を指す。色素の色コードは、P.Blue 29 77007である。ウルトラマリンは、本質的に、青金石(ラピスラズリの中の主成分)と呼ばれる青色立方鉱物を含有する鉱化石灰石である、複合硫黄含有ナトリウムケイ酸塩(Na8−10AlSi242−4)といった、最も複雑な無期顔料のうちの1つである。何らかの塩化物もしばしば、結晶格子に存在する。色素の青色は、不対電子を含有するS3−ラジカルアニオンによるものである。「ウルトラマリン」とはまた、研究室環境で調製されるもの等の混合ケイ酸アルミニウムも指す。
本明細書で使用されるように、「カソード活性物質」という用語は、上記で説明されるような銀(例えば、ドープ銀、被覆銀、ドープまたは被覆されている銀、あるいはそれらの任意の組み合わせ)と、1つ以上の安定剤とを含む、組成物を指す。
本明細書で使用されるように、「バッテリ容量」または「容量」という用語は、バッテリの放電電流と、その間に電流が放電される時間(時間単位)との数学的な積である。
本明細書で使用されるように、「総容量」または「総バッテリ容量」という用語は、バッテリの容量の合計、すなわち、1つ以上の充電サイクルの経過にわたって約100パーセントの放電深度(例えば、97.5%を上回る放電深度、または99%を上回る放電深度)まで放電された後の、放電電流と、その間に電流が放電される時間との個々の積の合計を指す。
本明細書で使用されるように、「放電深度」および「DOD」は、しばしば、容量、例えば、定格容量の割合として表される、どれだけ多くのエネルギーがバッテリまたは電池から引き出されたかという尺度を指すために、代替可能に使用される。例えば、30Ahが引き出された100Ahバッテリは、30%の放電深度(DOD)を受けている。
本明細書で使用されるように、「充電状態」および「SOC」は、電池またはバッテリの定格容量の割合として表される、バッテリの中に残っている利用可能な容量を指すために、代替可能に使用される。
II.本発明のカソード
本発明の一側面は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する粉末を含む、安定剤と、銀とを含む、カソード活性物質を含む、再充電可能バッテリで使用するためのカソードを提供し、安定剤は、約90%を上回る(例えば、約95%を上回る、または約98%を上回る)クーロン効率を伴うカソードを付与するのに十分な量で存在する。
いくつかの実施形態では、カソード活性物質は、銀を含み、銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の実施形態では、銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる。別の実施例では、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。代替実施例では、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。場合によっては、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。および他の実施例では、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされ、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。
いくつかの実施形態では、カソード活性物質の銀は、粉末またはバルク材料(例えば、銀箔、銀ペレット、それらの組み合わせ、または同等物)を含む。
いくつかの実施形態では、安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む。例えば、安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である。代替実施例では、安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる。場合によっては、ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の実施例では、安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、安定剤は、SiOを含む、粉末を含む。他の実施例では、SiOは、Al(例えば、約1重量%から約1−重量%のAl)でドープされる。いくつかの実施例では、安定剤は、粉末を含み、粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む。他の実施例では、安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む。場合によっては、ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の場合においては、ZnO粒子は、ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む。
いくつかの実施形態では、カソード活性物質は、約7重量%以下(例えば、約5重量%以下、約2重量%以下、約1重量%以下、約0.5重量%以下、または約0.2重量%以下)の安定剤を含む。例えば、カソード活性物質は、約0.005重量%から約0.5重量%(例えば、約0.01重量%から約0.3重量%、または約0.01重量%から約0.2重量%)の安定剤を含む。
他の実施形態では、カソードはさらに、結合剤を含む。本発明のカソードで使用するために適した結合剤は、銀粉末粒子を隔離することができ、強アルカリ溶液および銀化合物(例えば、AgOまたは同等物)の存在下で実質的に不活性である、任意の材料を含んでもよい。いくつかの実施例では、カソードは、PTFEを含む、結合剤を含む。他の実施例では、結合剤は、PVDFを含む。
いくつかの実施形態では、カソード活性物質は、銀を含む複数の粒子と、安定剤を含む複数の粒子とを含む、粉末を含み、銀の少なくとも1つの粒子は、安定剤の少なくとも1つの粒子と会合させられ、安定剤の複数の粒子は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有し、安定剤は、約90%を上回る(例えば、約95%を上回る、または約98%を上回る)クーロン効率を伴うカソードを付与するのに十分な量で存在する。
本発明の別の側面は、約100nm以下の平均粒径を有する粉末を含む、安定剤と、銀とを含む、カソード活性物質を含む、再充電可能バッテリで使用するためのカソードを提供し、安定剤は、唯一の有意な違いが安定剤の不在である、類似カソードよりも少なくとも10%高いクーロン効率を伴うカソードを付与するのに十分な量で存在する。
本発明の別の側面は、カソード材料を含む、再充電可能バッテリで使用するためのカソードを提供し、カソード材料は、粉末を含む。粉末は、銀を含む複数の粒子と、安定剤を含む、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する複数の粒子とを含み、銀の少なくとも1つの粒子は、安定剤の少なくとも1つの粒子と会合させられ、安定剤は、唯一の有意な違いが安定剤の不在である、類似カソードよりも少なくとも10%高いクーロン効率を伴うカソードを付与するのに十分な量で存在する。
銀は、銀が粉末を含もうとバルク材料を含もうと、安定剤の粒子が完全に銀に埋め込まれた、部分的に銀に埋め込まれた、銀粒子の表面に接触している、または銀粒子の表面にほぼ接触している(例えば、AgO表面の10nm以内にある)時に、安定剤の少なくとも1つの粒子と会合させられる。
本発明のカソードは、安定剤が、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均直径を有する粒子を含む、粉末の形態である限り、任意の好適な安定剤を含むことができる。例えば、安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。または、安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、複数の粒子を含む。また、安定剤は、任意の好適な量で存在してもよい。例えば、安定剤は、カソード材料の重量で、約7重量%以下(例えば、約5重量%以下、約1.5重量%以下、または約0.5重量%以下(例えば、約0.45重量%以下、約0.30重量%以下、約0.20重量%以下、または約0.15重量%以下)の量で存在する。他の場合において、安定剤は、カソード材料の重量で、約0.01重量%から約0.2重量%の量で存在する。
安定剤を含む粒子はさらに、それらの化学、電気、または物理的性質のうちの1つ以上を向上させるように修正されてもよい。例えば、安定剤粒子は、銀と会合する安定剤の能力を大幅に損なわない任意の好適な添加剤でドープおよび/または被覆されてもよい。また、安定剤は、n型および/またはp型半導体粒子の任意の好適な組み合わせを含むことができる。
いくつかの実施形態では、安定剤は、ZnOを含む。例えば、安定剤は、AlでドープされるZnOを含む。他の実施形態では、安定剤は、ZrOを含む。なおも他の実施形態では、安定剤は、SiOを含む。
いくつかの実施形態では、安定剤は、複数の粒子を含み、粒子のそれぞれは、SiO、ZrO、またはZnO(例えば、AlでドープされるZnO)を含む。場合によっては、安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子の組み合わせを含む、複数の粒子を含む。他の場合においては、ZnO粒子は、Alでドープされる。例えば、ZnO粒子は、ドープしたZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlでドープされる。他の実施例では、SiOは、Al(例えば、約1重量%から約1−重量%のAl)でドープされる。
また、本発明のカソードは、ドープまたは被覆される銀を含むことができる。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、ドープ剤でドープされる。または、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。
本発明のカソードはさらに、着色剤、電流コレクタ、または同等物等の随意的な添加剤を含むことができる。例えば、カソード材料は、PTFE等の結合剤を含んでもよい。
本発明の別の側面は、カソード材料を含む、再充電可能バッテリで使用するためのカソードを提供し、カソード材料は、粉末を含む。粉末は、第1の安定剤(例えば、ZnOまたはAlでドープされるZnO)と会合させられる銀を含む粒子と、第2の安定剤(例えば、ZrO)と会合させられる銀を含む粒子と、第3の安定剤(例えば、SiO)と会合させられる銀を含む粒子とを含む。上記で説明される銀(例えば、ドープ銀および/または被覆銀)のうちのいずれかが、本発明のこの側面で有用である。
III.本発明の再充電可能バッテリ
本発明の別の側面は、銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含む、カソードと、亜鉛を含むアノードと、電解質とを含む、再充電可能バッテリを提供し、安定剤は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する粉末を含み、銀は、安定剤の1つ以上の粒子と会合し、安定剤は、約90%を上回る(例えば、約95%を上回る、または約98%を上回る)クーロン効率を伴うカソードを付与するのに十分な量で存在する。
いくつかの実施形態では、銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の実施形態では、銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる。他の実施例では、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。例えば、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。場合によっては、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆され、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。
いくつかの実施形態では、安定剤は、p型半導体、n型半導体、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含む。例えば、安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である。代替実施例では、安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる。場合によっては、ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の実施例では、安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、安定剤は、SiOを含む、粉末を含む。他の実施例では、SiOは、Al(例えば、約1重量%から約1−重量%のAl)でドープされる。いくつかの実施例では、安定剤は、粉末を含み、粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む。他の実施例では、安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む。場合によっては、ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の場合において、ZnO粒子は、ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%のAlを含む。
他の実施形態では、カソード活性物質は、約7重量%以下(例えば、約0.5重量%以下、または約0.2重量%以下)の安定剤を含む。例えば、カソード活性物質は、約0.01重量%から約0.2重量%の安定剤を含む。
本発明の別の側面は、粉末を含むカソード材料を含む、カソードと、亜鉛を含むアノードと、電解質とを含む、再充電可能バッテリを提供し、粉末は、銀の粒子と、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する安定剤の粒子とを含み、銀の少なくとも1つの粒子は、安定剤の少なくとも1つの粒子と会合させられ、安定剤は、約90%を上回る(例えば、約95%を上回る、または約98%を上回る)活性を伴うカソードを付与するのに十分な量で存在する。
本発明の別の側面は、粉末を含むカソード材料を含む、カソードであって、粉末は、安定剤の少なくとも1つの粒子と会合させられる銀を含む、複数の粒子を含み、安定剤は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する複数の粒子を含む、カソードと、Znを含むアノードと、電解質とを含む、電気化学電池を提供し、電気化学電池のカソードは、電池が、約70回よりも多くの充電サイクル後に、実質的に一定の電荷容量を保持するように、十分な量の安定剤を有する。
いくつかの実施形態では、再充電可能バッテリは、銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含む、カソードと、亜鉛を含むアノードと、電解質とを含み、安定剤は、約250nm以下の平均粒径を有する粉末を含み、再充電可能バッテリは、少なくとも約100回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約140mAh/gの銀のバッテリ容量を提供する。
いくつかの実施形態では、バッテリは、少なくとも約150回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約140mAh/gの銀のバッテリ容量を提供する。他の実施形態では、バッテリは、少なくとも約100回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき約140mAh/gより多くの銀のバッテリ容量を提供する。いくつかの実施形態では、バッテリは、わずか約1000回の連続充電サイクルの期間にわたって、少なくとも約14Ah/gの銀総容量を提供する。および他の実施形態では、バッテリは、少なくとも約150回(例えば、約175回以上)の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき少なくとも約200mAh/gの銀を提供する。
他の実施形態では、再充電可能バッテリは、銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含む、カソードと、亜鉛を含むアノードと、電解質とを含み、安定剤は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する粉末を含み、再充電可能バッテリは、わずか約1000回の連続充電サイクルの期間にわたって、1グラムの銀につき少なくとも約12Ahの総バッテリ容量を提供する。
いくつかの実施形態では、再充電可能バッテリは、少なくとも約150回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき1グラムの銀あたり少なくとも約140mAhのバッテリ容量を提供する。例えば、再充電可能バッテリは、少なくとも約100回の連続充電サイクルの期間にわたって、放電につき1グラムの銀あたり約140mAhより多くのバッテリ容量を提供する。
本発明の別の側面は、銀と、安定剤とを含む、カソード活性物質を含む、カソードと、亜鉛を含むアノードと、電解質とを含む、再充電可能バッテリを提供し、安定剤は、約250nm以下(例えば、約100nm以下)の平均粒径を有する粉末を含み、再充電可能バッテリは、わずか約1000回の連続充電サイクルの期間にわたって、1グラムの銀につき少なくとも約12Ahの総容量を提供する。
上記で説明されるカソードおよびカソード材料のうちのいずれかは、本発明の再充電可能バッテリで使用するために好適である。
さらに、本発明の再充電可能バッテリは、任意の好適な電解質を含んでもよい。例えば、電解質は、任意の好適な濃度を有する、アルカリ化剤を含む。一実施例では、アルカリ化剤は、LiOH、NaOH、KOH、CsOH、RbOH、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の実施例では、アルカリ化剤は、NaOHおよびKOHの組み合わせを含む。
IV.本発明の方法
本発明はまた、上記で説明されるカソードを生成する方法も提供する。
本発明の一側面では、カソードを生成する方法は、銀を提供するステップと、わずか約250nm(例えば、わずか約100nm)の平均粒径を有する粉末を含む、安定剤を提供するステップと、銀材料を安定剤の1つ以上の粒子と会合させるステップとを含む。
いくつかの方法では、銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む。他の方法では、銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる。場合によっては、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。他の実施例では、銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される。例えば、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆される。場合によっては、銀は、Pbを含む、コーティング剤で被覆され、銀は、Gaを含む、第1のドーパントでドープされる。
他の方法では、安定剤は、ZnO、SiO、ZrO、TiO、Al、MgO、SiC、In、Ho、ZnTiO、B、LiAlO、BaTiO、Li4−xCaSiO、Li4−xMgSiO、Bi、Yb、MnO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、粉末を含み、xは、1〜4である。例えば、安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む。場合によっては、ZnOは、Al、酸化鉄、酸化インジウム、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第2のドーパントでドープされる。例えば、ZnOは、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。他の実施例では、安定剤は、ZrOを含む、粉末を含む。およびいくつかの実施例では、安定剤は、SiOを含む、粉末を含む。他の実施例では、SiOは、Al(例えば、約1重量%から約1−重量%のAl)でドープされる。代替実施例では、安定剤は、粉末を含み、粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、複数の粒子を含む。いくつかの実施例では、安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む。場合によっては、ZnO粒子は、Alを含む、第2のドーパントでドープされる。例えば、ZnO粒子は、ZnO粒子の重量で、約1重量%から約10重量%の第2のドーパントでドープされる。
いくつかの方法はさらに、約7重量%以下(例えば、約0.5重量%以下)の安定剤を提供するステップを含む。例えば、約0.01重量%から約0.3重量%(例えば、約0.01重量%から約0.2重量%)の安定剤を提供するステップである。
本発明の別の側面は、安定剤を銀カソードに添加するステップを含む、銀カソードのクーロン効率を向上させる方法を提供し、安定剤は、粉末を含み、粉末は、わずか約250nm(例えば、わずか約100nm)の平均粒径を有する。
いくつかの方法はさらに、銀カソードの重量で、約7重量%以下の安定剤を添加するステップを含む。例えば、約0.01重量%から約0.2重量%の安定剤を添加するステップである。
いくつかの方法では、銀カソードはさらに、PTFE等の結合剤を含む。
V.実施例:
A.例示的なカソードを作成する方法
以下で提供される実施例は、本質的に例示的であり、本発明の範囲全体を包含しないことに留意されたい。本発明のカソードの調製に使用される材料は、多くの場合、置換を含む。例えば、KOHアルカリ溶液は、NaOH、LiOH、CsOH、それらの組み合わせ、または同等物と置換することができる。そして、酸化剤Kも、Naまたは他の酸化剤と置換することができる。他の置換も可能である。例えば、ゼラチンは、1つ以上の代替的な界面活性剤に代替することができる。また、多くの場合、安定剤を含むナノ粉末が、代替可能に、または任意の好適な組み合わせで使用されてもよい。
材料:
硝酸銀:A.C.S.グレード、DFG
水酸化カリウム溶液:KOHペレットから調製された40%KOH溶液
過硫酸カリウム、99+%、Sigma−Aldrich
酸化亜鉛:6%Alでドープされた、ナノ粉末、<50nm(BET)、>97%、Sigma−Aldrich
酸化ジルコニウム(IV):ナノ粉末、<100nm粒径(BET)、Sigma−Aldrich
シリカ:ナノ粉末、<5nm、Nyacol Nano Technologies Inc.
実施例1:AgOカソードの生成
2000mlビーカーを湯浴の中に入れ、オーバーヘッド撹拌プロペラを設置した。116.7gのAgNOおよび1000gのDI水を反応容器に添加し、400rpmで撹拌した。0.11gのゼラチンを添加した。フラスコを55℃まで加熱した。
プラスチック容器の中で、希釈KOH溶液を生成するように、260gのKOH溶液(1.4g/ml)を260gのDI水と混合した。希釈KOH溶液を、精密ポンプを通して加熱した反応容器に添加した。198gの過硫酸カリウムを65℃で添加した。過硫酸カリウムの添加後、反応フラスコを65℃で50分間維持した。
撹拌を停止し、AgO粒子がフラスコの底に沈んだ。水を静かに注いだ。粒子をDI水ですすぎ、粒子が沈むと、水を再び静かに注いだ。混合物のイオン伝導度が20マイクロオームを下回るまで、すすいで静かに注ぐ過程を繰り返した。スラリーを濾過し、真空オーブンの中で60℃にて乾燥させた。
この過程は、約85gのAgO(収率>99%)を生成した。
2L三角フラスコの中で、上記の方法を使用して生成された70gの乾燥AgO粉末を、700gのDI水に添加した。混合物を、オーバーヘッド撹拌器を用いて250rpmの撹拌速度で撹拌した。2.73gの酢酸鉛三水和物を50gのDI水の中で溶解し、MasterFlexポンプを用いてAgO混合物に液滴で添加した。いったん添加が完了すると、鉛溶液の容器を50gのDI水で2回すすぎ、液滴添加を続けた。
酢酸鉛の添加の60分後に撹拌を停止し、AgO粒子が沈み、水を静かに注いだ。イオン伝導度が20マイクロオーム未満になるまで、すすいで静かに注ぐ手順を繰り返した。結果として生じた材料を濾過し、真空オーブンの中で60℃にて乾燥させた。
実施例2:ZnO−Al安定剤を含む例示的なカソード材料
2000mlビーカーを湯浴の中に入れ、オーバーヘッド撹拌プロペラを設置した。116.7gのAgNOおよび1000gのDI水を反応容器に添加し、400rpmの撹拌速度で撹拌した。2mgのZnO−Alを100gのDI水に分散し、次いで、添加した。0.11gのゼラチンを添加し、フラスコを55℃まで加熱した。
プラスチック容器の中で、希釈KOH溶液を生成するように、260gのKOH溶液(1.4g/ml)を260gのDI水と混合した。MasterFlexポンプを使用して、希釈KOH溶液を加熱した反応容器に添加した。198gの過硫酸カリウムを65℃で添加した。過硫酸カリウムの添加後、反応フラスコを65℃で50分間維持した。
撹拌を停止し、AgO粒子がフラスコの底に沈んだ。水を静かに注いだ。粒子をDI水ですすぎ、粒子が沈むと、水を再び静かに注いだ。混合物のイオン伝導度が20マイクロオームを下回るまで、すすいで静かに注ぐ過程を繰り返した。結果として生じた材料を濾過し、真空オーブンの中で60℃にて乾燥させた。
この過程は、約85gのAgO(収率>99%)を生成した。
2L三角フラスコの中で、上記で生成された78gの乾燥AgO粉末を、780gのDI水に添加した。混合物を、400rpmの撹拌速度を使用したオーバーヘッド撹拌器を用いて撹拌した。3.04gの酢酸鉛三水和物を50gのDI水の中で溶解し、MasterFlexポンプを用いてAgO混合物に液滴で添加した。いったん添加が完了すると、鉛溶液の容器を50gのDI水で2回すすぎ、液滴添加を続けた。
酢酸鉛の添加の60分後に撹拌を停止し、AgO粒子が沈み、水を静かに注いだ。イオン伝導度が20マイクロオーム未満になるまで、すすいで静かに注ぐ手順を繰り返した。結果として生じた材料を濾過し、真空オーブンを使用して60℃で乾燥させた。
実施例3:SiO安定剤を含む例示的なカソード材料
2000mlビーカーを湯浴の中に入れ、オーバーヘッド撹拌プロペラを設置した。116.7gのAgNOおよび1000gのDI水を反応容器に添加し、400rpmの撹拌速度を使用して撹拌した。9mgのシリカを20gのDI水に分散し、次いで、添加した。0.11gのゼラチンを添加した。フラスコを55℃まで加熱した。
プラスチック容器の中で、希釈KOH溶液を生成するように、260gのKOH溶液(1.4g/ml)を260gのDI水と混合した。希釈KOH溶液を、MasterFlexポンプを通して加熱した反応容器に添加した。198gの過硫酸カリウムを65℃で添加した。過硫酸カリウムの添加後、反応フラスコを65℃で50分間維持した。
撹拌を停止し、AgO粒子がフラスコの底に沈んだ。水を静かに注いだ。粒子をDI水ですすぎ、粒子が沈むと、水を再び静かに注いだ。混合物のイオン伝導度が20マイクロオームを下回るまで、すすいで静かに注ぐ過程を繰り返した。
この過程は、約85gのAgO(収率>99%)を生成した。
上記のAgOスラリーを含有する2L三角フラスコの中で、混合物の総重量が935gになるまでDI水を添加した。混合物を、400rpmの撹拌速度を使用したオーバーヘッド撹拌器を用いて撹拌した。3.32gの酢酸鉛三水和物を50gのDI水の中で溶解し、MasterFlexポンプを用いてAgO混合物に液滴で添加した。いったん添加が完了すると、鉛溶液の容器を50gのDI水で2回すすぎ、液滴添加を続けた。
酢酸鉛の添加の60分後に撹拌を停止し、AgO粒子が沈み、水を静かに注いだ。イオン伝導度が20マイクロオーム未満になるまで、すすいで静かに注ぐ手順を繰り返した。結果として生じた材料を濾過し、真空オーブンを使用して60℃で乾燥させた。
実施例4:ZrO安定剤を含む例示的なカソード材料
2000mlビーカーを湯浴の中に入れ、オーバーヘッド撹拌プロペラを設置した。116.7gのAgNOおよび1000gのDI水を反応容器に添加し、400rpmの撹拌速度を使用して撹拌した。95mgの酸化ジルコニウム(IV)を100gのDI水に分散し、次いで、添加した。0.11gのゼラチンを添加した。フラスコを55℃まで加熱した。
プラスチック容器の中で、希釈KOH溶液を生成するように、260gのKOH溶液(1.4g/ml)を260gのDI水と混合した。希釈KOH溶液を、MasterFlexポンプを通して加熱した反応容器に添加した。198gの過硫酸カリウムを65℃で添加した。過硫酸カリウムの添加後、反応フラスコを65℃で50分間維持した。
撹拌を停止し、AgO粒子がフラスコの底に沈んだ。水を静かに注いだ。粒子をDI水ですすぎ、粒子が沈むと、水を再び静かに注いだ。混合物のイオン伝導度が20マイクロオームを下回るまで、すすいで静かに注ぐ過程を繰り返した。
この過程は、約85gのAgO(収率>99%)を生成した。
上記のAgOスラリーを含有する2L三角フラスコの中で、混合物の総重量が935gになるまでDI水を添加した。混合物を、400rpmの撹拌速度を使用したオーバーヘッド撹拌器を用いて撹拌した。3.32gの酢酸鉛三水和物を50gのDI水の中で溶解し、MasterFlexポンプを用いてAgO混合物に液滴で添加した。いったん添加が完了すると、鉛溶液の容器を50gのDI水で2回すすぎ、液滴添加を続けた。
酢酸鉛の添加の60分後に撹拌を停止し、AgO粒子が沈み、水を静かに注いだ。イオン伝導度が20マイクロオーム未満になるまで、すすいで静かに注ぐ手順を繰り返した。結果として生じた材料を濾過し、真空オーブンを使用して60℃で乾燥させた。
実施例5:AlでドープしたSiO、ZrO、およびZnOから作成される安定剤を含む、例示的なカソード材料
4Lビーカーを湯浴の中に入れ、オーバーヘッド撹拌プロペラを設置した。233.4gのAgNOおよび1200gのDI水を反応容器に添加し、450rpmの撹拌速度を使用して撹拌した。0.2gのゼラチンを添加した。26mgのシリカを50gのDI水に分散し、48mgのZnO−Alおよび240mgの酸化ジルコニウム(IV)(50nm、Alfa−Aesar)を58gのDI水に分散し、次いで、ビーカーに添加した。ビーカーを55℃まで加熱した。
プラスチック容器の中で、希釈KOH溶液を生成するように、520gのKOH溶液(1.4g/ml)を520gのDI水と混合した。希釈KOH溶液を、MasterFlexポンプを通して加熱した反応容器の中に滴らせた。396gの過硫酸カリウムを65℃で添加した。過硫酸カリウムの添加後、反応フラスコを65℃で50分間維持した。
撹拌を停止し、AgO粒子がフラスコの底に沈んだ。水を静かに注いだ。粒子をDI水ですすぎ、粒子が沈むと、水を再び静かに注いだ。混合物のイオン伝導度が20マイクロオームを下回るまで、このすすいで静かに注ぐ過程を繰り返した。
この過程は、約170gのAgO(収率>99%)を生成した。
上記のAgOスラリーを含有する4Lビーカーの中で、混合物の総重量が1870gになるまでDI水を添加した。混合物を、400rpmの撹拌速度を使用したオーバーヘッド撹拌器を用いて撹拌した。6.63gの酢酸鉛三水和物を50gのDI水の中で溶解し、MasterFlexポンプを用いてAgO混合物に液滴で添加した。いったん添加が完了すると、鉛溶液の容器を50gのDI水で2回すすぎ、液滴添加を続けた。
酢酸鉛の添加の60分後に撹拌を停止し、AgO粒子が沈み、水を静かに注いだ。イオン伝導度が20マイクロオーム未満になるまで、すすいで静かに注ぐ手順を繰り返した。結果として生じた材料を濾過し、真空オーブンを使用して60℃で乾燥させた。
実施例6:ガリウムでドープし、鉛で被覆した銀材料と、AlでドープしたSiO、ZrO、およびZnOから形成される安定剤とを含む、例示的なカソード
4Lビーカーを湯浴の中に入れ、オーバーヘッド撹拌プロペラを設置した。233.4gのAgNOおよび1200gのDI水を反応容器に添加し、450rpmで撹拌した。0.15gのゼラチンおよび1.53gの水酸化ガリウムを添加した。32mgのシリカを58gの水に分散し、48mgのZnO−Alおよび240mgの酸化ジルコニウム(IV)(50nm、Alfa−Aesar)を61gのDI水に分散し、次いで、添加した。ビーカーを55℃まで加熱した。
プラスチック容器の中で、希釈KOH溶液を生成するように、520gのKOH溶液(1.4g/ml)を520gのDI水と混合した。希釈KOH溶液を、MasterFlexポンプを通して加熱した反応容器の中に滴らせた。396gの過硫酸カリウムを65℃で添加した。過硫酸カリウムの添加後、反応フラスコを65℃で50分間維持した。
撹拌を停止し、AgO粒子がフラスコの底に沈んだ。水を静かに注いだ。粒子をDI水ですすぎ、粒子が沈むと、水を再び静かに注いだ。混合物のイオン伝導度が約20マイクロオームを下回るまで、すすいで静かに注ぐ過程を繰り返した。
この過程は、約170gのGaドープしたAgOを生成した。
上記のドープしたAgOスラリーを含有する4Lビーカーの中で、混合物の総重量が1870gになるまでDI水を添加した。混合物を、400rpmでオーバーヘッド撹拌器を用いて撹拌した。6.63gの酢酸鉛三水和物を50gのDI水の中で溶解し、MasterFlexポンプを用いてAgO混合物に液滴で添加した。いったん添加が完了すると、鉛溶液の容器を50gのDI水で2回すすぎ、液滴添加を続けた。
酢酸鉛の添加の60分後に撹拌を停止し、AgO粒子が沈み、水を静かに注いだ。イオン伝導度が20マイクロオーム未満になるまで、すすいで静かに注ぐ手順を繰り返した。結果として生じた材料を濾過し、真空オーブンを使用して60℃で乾燥させた。
実施例7:AgCuOと、SiOおよびZrOから形成される安定剤とを含む、例示的なカソード材料
プラスチック容器の中で、34.45gのAgNO、48.50gのCu(NO・2.5HO、および400gのDI水を添加した。4mgのシリカおよび41mgの酸化ジルコニウム(IV)(50nm、Alfa−Aesar)を100gのDI水に分散し、次いで、容器に添加した。
2Lビーカーを湯浴の中に入れ、オーバーヘッド撹拌プロペラを設置した。400rpmで撹拌された希釈KOH溶液を生成するように、233gのKOH溶液(1.4g/ml)を233gのDI水と混合した。ビーカーを55℃まで加熱した。上記のAgNO溶液を添加した。173.6gの過硫酸カリウムを65℃で添加した。過硫酸カリウムの添加後、反応フラスコを65℃で30分間維持した。
撹拌を停止し、粒子がフラスコの底に沈んだ。水を静かに注いだ。粒子をDI水ですすぎ、粒子が沈むと、水を再び静かに注いだ。混合物のイオン伝導度が20マイクロオームを下回るまで、すすいで静かに注ぐ過程を繰り返した。
結果として生じた材料を濾過し、次いで、真空オーブンの中で60℃にて乾燥させた。この過程は、約40gのAgCuOを生成した。
実施例8:AgO−SiO、AgO−ZrO、およびAgO−ZnO−Alの粒子から作成される安定化酸化銀の物理的混合物を含む、例示的なカソード材料
実施例第8号の例示的なカソード材料は、実施例第2、3、および4号において上記で説明されるように調製された、25gの各カソード材料を物理的に混合することによって調製された。
実施例9:付加的な例示的カソード材料
実施例第2号の手順に従って、例示的なカソード材料を生成し、ZnO−Alを表1で説明される安定剤と置換した。
B.例示的なカソードの特性化
本発明のいくつかの例示的なカソードの作成は、比較の目的で提供されるAgOカソードとともに、以下の表2で特徴付けられる。
提供された安定剤、例えば、第7号の原料の重量パーセントは、AgCuOの重量による量で挙げられる。
これらの例示的なカソード材料のうちのいくつかの物理的性質を試験した。試験手順および結果は、以下で提供される。
1.活性
上記で説明される例示的なカソード材料の活性を滴定によって測定した。材料をへらで押しつぶし、および/またはすりつぶした。サンプルが完全に乾燥していなかった場合、真空オーブンの中で60℃にて一晩乾燥させた。0.100gのサンプルを清浄な125mlフラスコの中へ直接添加し、重量を少なくとも小数第3位まで正確に記録した。10mlの緩衝酢酸溶液および5mlのKI溶液(59%)をフラスコに添加した。粒子を分散させるようにフラスコを旋回させた。その最上部を覆って逆小型プラスチックカップを置くことによってフラスコを覆い、覆ったフラスコを2時間超音波分解した。20mlのDI水をフラスコに添加した。溶液が淡黄色になるまで、混合物をNaで滴定した(正確な正規性を記録した)。約1mlのでんぷん指標を添加し、混合物が終点を示す乳白色の黄色になるまで滴定を続けた。
活性計算:
2.粒径分析
Horibaレーザ回折計(モデル番号LA−930)を使用して、生成物の粒径を分析した。いくつかの集団分布(例えば、5%、10%、20%等)上の直径を記録し、以下の表2に提供される。
粒径およびサイズ特性化はまた、走査電子顕微鏡法/エネルギー分散型X線分析(SEM/EDS)を使用して行われた。エネルギー分散型X線検出器を伴う電子顕微鏡を、この分析に使用した。充電循環前および後の安定剤を伴う、および伴わない画像を示す、結果として生じたSEM顕微鏡写真が、図14A−15Bに提供される。
3.抵抗率
以下の方法を使用して、カソード材料の抵抗率を判定した。
3グラムのカソード材料を、3.88cmの面積を有するプレスの中へ装填した。10〜40メートルトンの力をサンプルカソード材料に引加し、10メートルトンから40メートルトンの間の5メートルトン増分ごとに、抵抗を記録した。サンプルの抵抗率は、無限力における値であることに留意されたい。サンプルの抵抗率は、以下の表3に提供される。
いくつかの例示的なカソード材料の活性、粒径、および抵抗率は、表3に提供される。
実施例2では、1.65gの材料のみを抵抗率試験に使用した。
4.熱分析:
10℃/分の走査速度でTA Instrumentsからの示差走査熱量計(モデル番号2920)を使用して、示差走査熱量測定(DSC)を行い、生成物の熱的性質を特徴付けるように、20℃/分でMettler Toledo TGA/SDTA(モデル番号851e)を使用して、熱重量分析(TGA)を行った。実験粉末のデータのグラフ表示は、図2から4で提供される。
DSCデータから、初期発熱ピークは、安定剤を伴う、および伴わないサンプルについてほぼ同じである。安定剤を有するサンプルは、TGA−DTAデータによれば、安定剤が存在しない、実施例第1号のカソード材料を使用したサンプルよりも、わずかに低い熱分解温度を示す。結果は、上記の実施例第2〜5で説明される、これらの安定化AgOカソード材料サンプルが、熱的に安定していたことを示す。
5.電気的性質
上記の実施例第1〜6号で説明される例示的なカソード材料の電気的性質の評価のために、試験電池を構築した。図5は、銀亜鉛試験電池で使用された元素の配設順を図示する。充電および放電過程中にOHを提供する目的で、水性アルカリの電解質が使用される。
実施例第1〜4号で説明されるカソード材料を、2.0Ah容量を有する角柱試験電池に組み込み、実施例第5および6号で説明されるカソード材料を、3.0Ah容量を有する角柱試験電池に組み込んだ。
酸化亜鉛(13重量%)およびBi(0.5重量%)の添加剤、ならびに結合剤としての5重量%PTFEとともに、3.6gの亜鉛を使用して、これらの試験電池1〜5のアノードを形成した。アノードを、2トンで圧迫された43mm×31mmの長方形に構成した。In/真鍮(0.1重量%)の添加剤を伴う32重量%KOHおよびNaOH(0.1g)混合電解質(80:20)とともに、長方形をSolupor(R)(Ly
dall,Inc.(Rochester,NH)から市販されている)で包み、図5で描写されるように試験電池に組み込んだ。
3重量%PTFE結合剤を含むカソード材料から、試験カソードを形成した。カソードを、5.5Tで圧迫された43mm×31mmの長方形に形成し、Pb(0.4重量%)の添加剤を伴う32%KOHおよびNaOH(0.2g)混合電解質(80:20)とともに、Shilong Companyから市販されているSL6−8材料で包んだ。
試験電池はまた、32%KOHおよびNaOH混合電解質で含浸および充填された包装電極の間に位置する、Innovia Filmsから市販されている2つの明確に異なるセロファン膜も含んだ。表4は、試験電池を説明する。
「T2」参照番号を伴って設計されているカソードポーチ材料は、3層の共押し出し材料から形成される。第1層、すなわち、カソードに対面する層は、ポリスチレンスルホン酸(PSS)およびポリアクリル酸(PAA)(35重量%PAA対PSS)の混合物である。第2層は、充填ポリビニルアルコールであり、第3の層は、非充填ポリビニルアルコールである。構造的に、第2層は、第1および第3層の間に間置される。第1のカソードは、後に、PSS(25重量%市販PSS溶液(Mw=1M))および25重量%市販PAA溶液(192058Aldrichポリ(アクリル酸)部分ナトリウム塩溶液、GPCによる平均Mw約240,000、HO中で25wt.%)から作成される。第2のカソード層は、約10重量%PVAおよびZrO粉末(約35重量%ZrO対PVA)から作成される。そして、第3層は、10重量%PVA原液から作成された。膜を共押し出しして、低い乾燥機温度で乾燥させた。3つの層のそれぞれは、厚さ約10ミクロンである。
「SL6−8」は、Shilong Companyから市販されている8ミクロンの厚さの膜である。
充電サイクルの関数としてのバッテリ容量の低減を評価するように、試験電池を繰り返し充電および放電することによって、安定剤を含むカソードを有する試験電池のサイクル寿命を判定した。2回の連続充電サイクルにおける放電と充填との間の期間が10分未満であったことに留意されたい。
典型的な充電・放電循環手順は、以下の通りである。
バッテリ端子電圧が2.03ボルト以上に達するまで、バッテリを一定電流で充電し、次いで、電池の所望の電荷容量に達するまで、電圧を2.03ボルトで固定して保つ。初期充電電流は、5時間でバッテリを充電するように選択される。充電後、バッテリを10〜30分間休ませる。次いで、バッテリ電圧が1.2ボルトに達するまで、または5時間の総放電時間に達するまで、バッテリを一定電流で充電する。電流は、5時間でバッテリを完全に放電するように選択される。放電後、バッテリを10〜30分間休ませる。
上記の過程を使用して、試験電池のサイクル寿命が優れており、安定剤が欠けているカソードを有する試験電池のサイクル寿命に少なくとも匹敵すると判定された。図6−15Bでは、安定剤を伴うカソードを有する試験電池は、少なくともそれらの初期段階(例えば、約160回の充電サイクル)において、循環中により望ましい放電係数、放電終了時の電圧、充電終了時の電圧を融資、材料性質、すなわち、安定剤を含む例示的なカソード材料の中の銀粒子は、安定剤が欠けているカソード材料よりも循環後の減少した凝集を示すことが観察される。さらに、図7に示される試験電池の放電係数は、安定剤を有するカソードが、安定剤を伴わないものよりもクーロン効率が良いことを実証する。
全体的に、このデータは、安定剤を有する新しい複合カソードが、れた電気化学的性質を有することを実証する。
他の実施形態
本明細書で開示される実施形態は、読者に本発明の新規の側面を慣れ親しませる目的で論議されている。本発明の好ましい実施形態が示され、説明されているが、以下の請求項で説明されるような本発明の精神および範囲から必ずしも逸脱することなく、多くの変更、修正、および置換が当業者によって行われてもよい。

Claims (16)

  1. 再充電可能バッテリで使用するためのカソードであって、前記カソードは、
    50nm以下の平均粒径を有する粉末を含む安定剤と、
    銀と
    を含むカソード活性物質を含み、
    前記カソード活性物質は、.5重量%以下の前記安定剤を含み、そして前記安定剤は、ZnO、Al 、SiO 、ZrO 、Al でドープされたZnO、SiC、ZnTiO 、TiO 、Bi 、Yb 、Ho 、MgO、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせをさらに含む、カソード。
  2. 記銀は、Ag、AgO、AgO、Ag、AgOH、Ag(OH)、Ag(OH)、AgOOH、AgONa、AgOK、AgOLi、AgORb、AgOONa、AgOOK、AgOOLi、AgOORb、AgCuO、AgFeO、AgMnO、AgCuMnO、それらの任意の水和物、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1に記載のカソード。
  3. 前記カソード活性物質は、.01重量%から.3重量%の前記安定剤を含む、請求項1〜のうちのいずれかに記載のカソード。
  4. 前記銀はさらに、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1〜のうちのいずれかに記載のカソード。
  5. 前記銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、第1のドーパントでドープされる、請求項1〜のうちのいずれかに記載のカソード。
  6. 前記銀は、Pb、B、Al、Ga、Zn、Ni、Pd、In、Fe、またはそれらの任意の組み合わせを含む、コーティング剤で被覆される、請求項1〜のうちのいずれかに記載のカソード。
  7. 前記安定剤は、ZnOを含む、粉末を含む、請求項1〜のうちのいずれかに記載のカソード。
  8. 前記ZnOは、Al 含む、第2のドーパントでドープされる、請求項に記載のカソード。
  9. 前記安定剤は、ZrOを含む粉末を含む、請求項1〜のうちのいずれかに記載のカソード。
  10. 前記安定剤は、SiOを含む粉末を含む、請求項1〜のうちのいずれかに記載のカソード。
  11. 前記安定剤は、粉末を含み、前記粉末は、SiO、ZrO、およびZnOを含む、粒子を含む、請求項1〜1のうちのいずれかに記載のカソード。
  12. 前記安定剤は、SiO粒子、ZrO粒子、およびZnO粒子を含む、粉末を含む、請求項1〜1のうちのいずれかに記載のカソード。
  13. 前記ZnO粒子は、Alを含む第2のドーパントでドープされる、請求項1に記載のカソード。
  14. 前記ZnO粒子は、前記ZnO粒子の重量で、重量%から0重量%のAlを含む、請求項1に記載のカソード。
  15. 銀と、安定剤とを含むカソード活性物質を含むカソードと、
    亜鉛を含むアノードと、
    電解質と
    を含み、
    前記安定剤は、50nm以下の平均粒径を有する粉末を含み、そして前記安定剤は、ZnO、SiO 、ZrO 、Al でドープされたZnO、TiO 、Al 、MgO、SiC、Ho 、ZnTiO 、Bi 、Yb 、MnO 、ウルトラマリン、またはそれらの任意の組み合わせを含む、再充電可能バッテリ。
  16. 前記銀が前記安定剤の1つ以上の粒子と会合する、請求項15に記載の再充電可能バッテリ。
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