JP2012210969A - 梱包材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、一方向に延びる第1の枠部と、第1の枠部の一端部から折曲して延びる第2の枠部とを備えた被梱包部品Wを梱包するケース2に用いられる梱包材1であって、長尺に形成された部材であって、その長手方向に沿って第2の枠部を保持する複数の収容溝部が間隔をあけて形成された吊下部材3と、長尺に形成された部材であって、その長手方向に沿って第1の枠部を収容する複数の収容凹部が間隔をあけて形成された位置決め部材4とを備え、吊下部材3は、ケース6内において位置決め部材4よりも高い位置に配置され、かつ吊下部材3の収容溝部に第2の枠部が保持されるとともに、第1の枠部が位置決め部材4の収容凹部に収容されることにより被梱包部品Wを吊り下げた状態となる位置に配置されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
梱包材を形成する一の保持部材は、その板面に被梱包部品を平置きに寝かした際の形状に沿って形成された複数の収納溝を有している。また、この保持部材は、その上面に複数の凸部を有するとともに、下面に前記凸部を嵌合させる複数の凹部を有し、これら凸部及び凹部の嵌合により他の保持部材を上方又は下方に段積みできるようになっている。
上記保持部材への被梱包部品の梱包は、前記複数の収納溝に被梱包部品を一つずつ嵌合させるとともに、複数の被梱包部品が梱包された保持部材を複数段積みにして行われる。
本発明では、吊下部材が被梱包部品の第2の枠部を保持し、ケース内において位置決め部材よりも高い位置に配置されるとともに、第1の枠部が前記位置決め部材の前記収容凹部に収容されることにより、被梱包部品を該被梱包部品同士が接触しないスペースを設けて吊り下げた状態で保持するので、被梱包部品を立ち上がり姿勢で一の被梱包部品の保持に必要な収納スペースを可及的に抑えて梱包することができる。
また、本発明では、被梱包部品を梱包するために、該被梱包部品を所定の箇所で保持する吊下部材と位置決め部材とを用いるのみであるので、梱包材を製造する原料の使用が抑えられる。
また、本発明では、被梱包部品を吊下部材の長手方向に沿って形成された収容溝部に保持するものであるので、被梱包部品に他の被梱包部品の荷重を掛けることによって変形等を生じさせることなく保持できる。
また更に、被梱包部品を吊下部材に吊り下げ、かつ位置決め部材の収容凹部に収容させるだけであるので、被梱包部品の揺動を抑えつつ簡便に梱包することができる。
本発明では、位置決め部材が吊下部材を間に位置させて複数平行に配置されているため、吊下部材を挟んだ二側方から被梱包部品を梱包させることができる。
本発明では、押さえ部材が、吊下部材と反対方向から被梱包部品の第2の枠部に当接される。したがって、この押さえ部材により、被梱包部品が、吊下部材に嵌合する方向と反対方向に跳ねることを防止する。
本発明では、吊下部材が被梱包部品の第2の枠部を複数箇所において支持するため、被梱包部品がより安定的に梱包される。
すなわち、本発明の梱包材は、吊下部材が被梱包部品の第2の枠部を保持し、ケース内において位置決め部材よりも高い位置に配置されるとともに、前記位置決め部材が第1の枠部を前記収容凹部で保持することにより、被梱包部品を該被梱包部品同士が接触しないスペースを設けて吊り下げた状態で保持する。したがって、本発明の梱包材によれば、被梱包部品を立ち上がり姿勢で一の被梱包部品の保持に必要な収納スペースを可及的に抑えて、容易にかつ的確に梱包することができるとともに、被梱包部品の揺動を抑えて梱包することができるため、被梱包部品を収納効率よく梱包することができ、かつ梱包及び開梱作業の効率が高まるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態として示した梱包材1によって被梱包部品Wを梱包した状態を示す斜視図であって、梱包する対象の被梱包部品Wとして自動車用ドアの枠体を例示している。
この被梱包部品Wは、杆状の部材がやや傾きをもって一方向に延びた後、折曲して側方に向かってやや湾曲するように形成された部材であり、一方向に延びた部分を第1の枠部W1とし、側方に延びた部分を第2の枠部W2とする。
この被梱包部品Wに用いられている杆状の部材は、長尺の平板部50の板面に突条51が立ち上がって形成されたものである。突条51は、図3に示すように平板部50の長手方向の一端側の縁部に寄せて形成されている。また、第2の枠部W2の先端部は、第1の枠部に向かって折曲しているとともに、第2の枠部W2の延在方向に直交する方向に張り出し部W3を有している。このような被梱包部品Wは、平板部50を基端部として自立させると被梱包部品Wの自重により平板部50が変形してしまうおそれがある。
ベースフレーム2は、床面に平行に配される底部枠6と、底部枠6の対向する二端縁から立ち上がり格子状に縦材と横材が組まれた側部枠7,7(図面上は一方側のみ表示し、他方側は省略されている)と、側部枠7,7間に水平方向に架設される梁材8,8と、押さえ部材5に被冠して側部枠7に固定する図4に示すハット鋼9とを備えている。
底部枠6は、略矩形の外枠6a内に所定の間隔で一方向に架設された板部材6b,6b・・を備えており、外枠6aは、板部材6b,6bよりも上方に立ち上がる壁部により形成されている。
図4に示すハット鋼9は、梁材8と略同形状に形成された部材であり、梁材8と表裏面を反対にして、すなわち、凹条部8aの開口側を下方に向けて用いられるものである。
この吊下部材3は、断面視略矩形に形成された長尺の部材であり、上面側に収容溝部10,10・・を有し、下面に長手方向に延在する突条部11を有している。
吊下部材3の下面に形成された突条部11は、梁材8の凹条部8aに嵌合するように凹条部8aの形状に合わせて形成されており、吊下部材3が梁材8の上面において位置ずれしないようになっている。
この位置決め部材4は、断面視略逆L字状に形成された長尺の部材であり、水平方向に延在する底部4Aと該底部4Aの上面に立ち上がる壁部4Bとを備えている。
この押さえ部材5は、断面視略矩形に形成された長尺の部材であり、上面の幅方向中央部に長手方向に延在する突条部15を有し、下面側に押さえ部材5の長手方向に直交する方向に形成された複数の収容溝部16,16・・を長手方向に所定の間隔で有している。
まず、図1に示すように、位置決め部材4,4を壁部4B、4Bを対向させてベースフレーム2の底部枠6上に側部枠7の延在方向に直交する方向に配置する。この際、外枠6a側に位置する位置決め部材4の底部4A側には外枠6aを当接させ、壁部4B側には断面視L字状に形成された留め部材17を当接させて、これら外枠6aと留め部材17とにより位置決め部材4を挟んで固定しておく。また、位置決め部材4に対向させる中央寄りの位置決め部材4は、外枠6a側の位置決め部材4から平面視で被梱包部品Wの第2の枠部W2の延在長さよりも大きい間隔をおいて配置し、壁部4B側に断面視逆L字状の留め部材17を配置して固定する。これら位置決め部材4,4の板部材6bの延在方向には、他の一対の位置決め部材4,4(図1においては省略)を図1に示されている位置決め部材4,4に隣接配置させるため、図示された中央寄りの位置決め部材4は、留め部材17と隣接配置される位置決め部材4とにより挟持されて固定される。
そして、側部枠7,7間に架設された梁材8,8上に吊下部材3,3をそれぞれ配置して、被梱包部品Wの吊下が可能な状態となる。
全ての吊下部材3,3の収容溝部10,10・・及び位置決め部材4の収容凹部12に被梱包部品W,W・・を嵌合させたら、吊下された被梱包部品Wの第2の枠部W2の延在方向中央部に上方から押さえ部材5を嵌着させ、更に、押さえ部材5の上方に図4に示すハット鋼9を被冠させ、該ハット鋼9の側部枠7側の端部を、ボルト及びナットよりなる固定具20で側部枠7の縦材に固定して、被梱包部品Wの梱包が完了する。
このようにして、被梱包部品Wを梱包材1により梱包し、例えば図5に示すような梱包体Aが完成する。
また、収容溝部10の底面10sは、第2の枠部W2の基端部の下面形状に沿って形成されているが、第2の枠部W2の基端側の下面形状に沿った底面10sを有する収容溝部10と、該第2の枠部W2の先端側の下面形状に沿った底面10sを有する収容溝部10とを吊下部材3の延在方向に交互に同数形成したものであってもよい。
収容溝部10の形状をこのように形成することで、被梱包部品Wをより密着させて嵌合させることができ、被梱包部品Wの保持をより安定させることができるという効果を奏する。
かかる構成とする場合であっても、被梱包部品Wを吊下部材3に対し二方向から吊下させる点を除いて上記の実施形態の梱包材及び梱包体の奏する作用効果と同様の作用効果を奏する。
3 吊下部材
4 位置決め部材
5 押さえ部材
10 収容溝部
12 収容凹部
A 梱包体
W 被梱包部品
W1 第1の枠部
W2 第2の枠部
Claims (4)
- 一方向に延びる第1の枠部と、この第1の枠部の一端部から折曲して延びる第2の枠部とを備えた被梱包部品を梱包するケースに用いられる梱包材であって、
長尺に形成された部材であって、その長手方向に沿って前記第2の枠部を保持する複数の収容溝部が間隔をあけて形成された吊下部材と、
長尺に形成された部材であって、その長手方向に沿って前記第1の枠部を収容する複数の収容凹部が間隔をあけて形成された位置決め部材とを備え、
前記吊下部材は、ケース内において前記位置決め部材よりも高い位置に配置され、かつ前記吊下部材の前記収容溝部に前記第2の枠部が保持されるとともに、前記第1の枠部が前記位置決め部材の前記収容凹部に収容されることにより前記被梱包部品を吊り下げた状態となる位置に配置されることを特徴とする梱包材。 - 請求項1に記載の梱包材であって、
前記位置決め部材は、前記吊下部材を間に位置させて、複数平行にケース内に配置されていることを特徴とする梱包材。 - 請求項1又は2に記載の梱包材であって、
前記吊下部材の前記収容溝部の開口方向と反対方向から前記第2の枠部に当接させ、前記被梱包部品を保持する押さえ部材を備えていることを特徴とする梱包材。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の梱包材であって、
前記吊下部材は、前記第2の枠部を複数箇所において嵌合させるよう複数平行に配置されていることを特徴とする梱包材。
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