JP2011051643A - 太陽電池パネル用梱包材 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池パネルの周側縁を緩衝性のあるパッドで囲い込むことで、隣接する太陽電池パネル同士が互いに衝接する事態が生じるのを回避する。また、各パッドを外装ケース内の所定の位置に位置決めすることで、各パッドの凹溝内に太陽電池パネルの周側縁を挿入できるようにする。
【解決手段】太陽電池パネルPの4つの角部を支持する略L字形断面の下角部パッド20と、上角部パッド30と、各パッド20、30で4隅が支持された太陽電池パネルPを立てた姿勢に収容する外装ケース10とを備え、さらに、発泡樹脂製の底パッド40と発泡樹脂製の天バッド50を備える。底パッド40と天パッド50は、一対の下角部パッド20および一対の上角部パッド30を対向配置したときに、その対向する底板または天板の間に埋め込まれる形状であり、かつ埋め込んだ状態で一対のパッドとは自由な移動を規制された状態で互いに位置決めされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池パネルを梱包し搬送するための梱包材に関する。
近年、環境への関心が高まるとともに、光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池に対する需要が高まり、太陽電池セルモジュールに枠構造や端子箱を取付けた太陽電池パネルが、広く流通するようになっている。その一方で、太陽電池パネルは、概して大型かつ重量物であり、流通時等に荷崩れ等によって損傷を受け易いことから、複数枚の太陽電池パネルを安全に輸送できるようにした太陽電池パネル用梱包材が求められており、いくつかの提案がすでにされている。
特許文献1には、断面が略L字形でそのL字形の内面にガラス基板挿入用の凹溝を複数本設けた発泡樹脂製緩衝材が記載されており、ガラス基板の4つの角部を前記緩衝材に形成した凹溝に挿入した後、全体を帯状の固定具で固定して梱包体とすることが記載されている。
特許文献2には、側板とその側板の一端部から直角方向に延出する前記側板に比較して長さの短い底板とからなる断面が略L字形であって、そのL字形の内面に板状体挿入用の凹溝を複数本設けた発泡樹脂製の側面パッドの一対を、基台の上面部の所定位置に着脱自在に組み付けた後、その外周と上面側とを外側ケースと蓋体とによって覆うようにした板状体収容保持具が記載されている。
特開平10−230975号公報 特開2003−63582号公報
特許文献1に記載されるガラス基板用緩衝材のように、梱包すべき部材の4つの角部を断面が略L字形である緩衝材で囲い込む形態の梱包材は、梱包すべき部材の形状が比較的小さい場合には、囲い込み作業も容易であり、また全体を帯状の固定具で固定して梱包体とする作業も容易である。しかし、太陽電池パネルのような大型で重量のあるものの複数枚を梱包しようとすると、L字形緩衝材の内側に形成した凹溝内に各太陽電池パネルの角部を正確に挿入していくことは容易でなく、緩衝材の破壊を招きやすい。また、4つの角部を断面が略L字形である緩衝材で囲い込んだ状態にある複数枚の太陽電池パネル群を、帯状の固定具で固定して梱包体とする作業も容易でない。
さらに、発泡樹脂製のL字形緩衝材を型内発泡成形しようとする場合、L字形緩衝材を構成する2つの側壁の長さがいずれも300mm程度を越えるような大型のものとなると、成形型からの抜きが困難となる。そのことから、特許文献1に記載されるガラス基板用緩衝材のように2つの側壁がほぼ同じ長さである場合には、その寸法に型抜き上での限度があり、太陽電池パネルのような大型の部材に適した大型の緩衝材を得ることは困難となる。
特許文献2に記載の板状体収容保持具で用いられる側面パッドは、側板に比較して底板の長さが短くなっており、型内発泡成形での成形品の大きさは前記のように抜き深さ方向に律則されるので、長さの短い底板側を抜き深さ方向として成形することにより、側板の長さの長い大型の側面パッドを成形することができる。また、対向する一対の側面パッドを基台上の所定の位置にしっかりと固定することで、梱包すべき部材が太陽電池パネルのように大型で重量のあるものであっても、一対の側面パッドに形成した凹溝内にその両側縁部を確実に挿入した状態で、すなわち発泡樹脂製の側面パッドに損傷を生じさせることなく、外装ケース内に収容することができる。
しかし、基台に対して一対の側面パッドを固定するための手段が必要であり、製造コスト的に高いものとなる。また、収容した部材の上方側を支持する部材を特に用意していないこともあり、搬送中の振動等によっては、部分的に凹溝が破損して、隣接する部材の上方部同士が衝接することも起こり得る。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、大型である太陽電池パネルの周側縁を、発泡樹脂製である緩衝性のあるパッドで容易に囲い込むことができ、それにより、搬送中の振動等によって、隣接する太陽電池パネル同士が互いに衝接する事態が生じるのを確実に回避できるとともに、各パッドを外装ケース内の所定の位置に正確に位置決めすることで、各パッドの凹溝内に太陽電池パネルの周側縁を正確に挿入できるようにし、それにより、収容作業時に各パッドに予期しない損傷が生じるのも回避できるようにした、太陽電池パネル用梱包体を提供することを課題とする。
本発明による太陽電池パネル用梱包材は、立てた姿勢にある太陽電池パネルの2つの下角部を支持する略L字形断面である発泡樹脂製の一対の下角部パッドと、その太陽電池パネルの2つの上角部を支持する略L字形断面を有する発泡樹脂製の一対の上角部パッドと、前記下角部パッドおよび上角部パッドで4隅が支持された太陽電池パネルを立てた姿勢に収容する外装ケースとを少なくとも備えている太陽電池パネル用梱包材であって、該太陽電池パネル用梱包材は、発泡樹脂製の底パッドと発泡樹脂製の天バッドをさらに備えており、前記各角部パッドは、収容する太陽電池パネルの側縁が挿入される複数個の凹溝を並列に形成した側板と前記側板の上下方向の一端部から直角方向に延出する側板に比較して長さの短い底板または天板とを備えており、前記底パッドは、太陽電池パネルの2つの下角部に前記一対の下角部パッドを対向配置したときに、その対向する底板間に埋め込まれる形状であり、かつ埋め込んだ状態で一対の下角部パッドと底パッドとは自由な移動を規制された状態で互いに位置決めされるようになっており、前記天パッドは、太陽電池パネルの2つの上角部に前記一対の上角部パッドを対向配置したときに、その対向する天板間に埋め込まれる形状であり、かつ埋め込んだ状態で一対の上角部パッドと天パッドとは自由な移動を規制された状態で互いに位置決めされるようになっていることを特徴とする。
上記の太陽電池パネル用梱包材は、基本的に立て入れ方式であり、大型で重量物である太陽電池パネルの収容および取り出しは、平積み方式と比較して、容易である。そして、各角部パッドは、側板と該側板に比較して長さの短い底板または天板とを備えており、底板または天板を短いものとすることで、梱包しようとする大型の太陽電池パネルの応じた、側板の長さの長い大型の角部パッドを型内発泡成形によって得ることができる。また、一対の下角部パッドはその対向する底板間に埋め込まれる形状の底パッドによって容易に位置決めされ、かつ、一対の下角部パッドと底パッドとは自由な移動を規制された状態で互いに位置決めされるので、位置決めされた一対の下角部パッドの対向する側板に形成されている凹溝内に太陽電池パネルの左右の側縁の下方部を挿入した状態で、その複数枚を容易に収容することができる。また、収容作業中に一対の下角部パッド間に位置ずれは生じないので、収容作業の途中で、太陽電池パネルとの過度の接触で一対の下角部パッドに予期しない損傷が生じるのも確実に回避できる。
梱包に当たっては、そのようにして収容された複数枚の太陽電池パネルの2つの上角部に、一対の上角部パッドを取り付ける。その際に、複数枚の太陽電池パネルは所定の位置に正確に位置決めされた状態で立ち上がっているので、一対の上角部パッドを、その側板に形成した凹溝内に太陽電池パネルの左右の側縁の上方部を挿入しながら取り付ける作業はきわめて容易であり、凹溝部やその近傍に予期しない損傷が生じるのも回避できる。そのようにして仮に取り付けた一対の上角部パッドにおける対向する天板間に天パッドを置き、一対の上角部パッドを天パッドに向けて両側から押し付けることにより、天パッドは一対の上角部パッドの天板間に埋め込まれた姿勢となる。そして、その状態で、一対の上角部パッドと天パッドとは自由な移動を規制された状態で互いに位置決めされる。
外装ケース内に、複数枚の太陽電池パネルが、立ち姿勢で、かつ下角部パッド、上角部パッド、底パッドおよび天パッドによって周側縁が覆われて収容されることで、梱包体とされる。太陽電池パネルの4つの角部近傍の側縁は、下角部パッドおよび上角部パッドの側板に形成した凹溝内に挿入されており、かつ、下縁は底パッドで、また上縁は天パッドで支持されているので、搬送中の振動等によって、梱包された太陽電池パネルが位置づれを起こすことはなく、太陽電池パネル同士が互いに衝接することで傷や破損が生じるのは回避される。また、梱包された太陽電池パネルは外装ケースによって全体が覆われているので、搬送や保管時に、外からの異物が太陽電池パネルに付着するようなこともない。
本発明による太陽電池パネル用梱包材の一態様において、前記底パッドは収容する太陽電池パネルの下縁が挿入される複数個の凹溝を有し、前記天パッドは収容する太陽電池パネルの上縁が挿入される複数個の凹溝を有している。この態様では、側縁に加えて、太陽電池パネル上縁と下縁もパッドの凹溝内に入り込んでいるので、梱包体を搬送するときの振動等によって、収容した太陽電池パネルが不用意に移動するのを一層確実に阻止することができる。
本発明による太陽電池パネル用梱包材の一態様において、前記各角部パッドの前記底板または天板には凹溝が形成されていない。本発明による太陽電池パネル用梱包材において、前記各角部パッドの前記底板または天板には、側板に形成した凹溝に連続する凹溝が形成されていてもよく、形成されていなくてもよいが、上記した各角部パッドの底板または天板には凹溝が形成されていない態様の太陽電池パネル用梱包材では、底パッドおよび天パッドに凹溝を形成したときに、万が一生じる恐れのある凹溝間のピッチずれに伴う不都合、すなわち凹溝が不連続となる不都合を回避することができる利点がある。また、型内発泡成形も容易となる。
本発明による太陽電池パネル用梱包材の一態様において、前記底パッドに形成した凹溝の底部と底パッドの裏面との間の距離は前記下角部パッドの前記底板の厚さよりも大きく、前記天パッドに形成した凹溝の底部と天パッドの裏面との間の距離は前記上角部パッドの前記天板の厚さよりも大きくされている。
この態様では、梱包体としたときに、梱包した太陽電池パネルの4つの角部における下縁と下角部パッドの底板との間、および上縁と上角部パッドの天板との間に、空隙が生じる。この角部に形成される空隙は、梱包体が角落下衝撃を受けたときに太陽電池パネルの角部に逃げ部を与えることとなり、それにより、角部が破損するのを回避することができる。
上記した本発明による太陽電池パネル用梱包材の各態様において、好ましくは、一対の下角部パッドおよび底パッドと同じ形状のものが一対の上角部パッドおよび天パッドとして用いられる。この態様では、部品点数を少なくできるという、実用上の大きな利点がもたらされる。
本発明による太陽電池パネル用梱包材の一態様において、前記した各角部パッドを位置決めするための角部パッド位置決め用部材をさらに備える。この態様では、適宜の手段で角部パッド位置決め用部材を、梱包を行おうとする場所にあらかじめセットしておくことにより、4つの角部パッドの位置決めを一層容易かつ精度高く行うことができる。それにより、太陽電池パネルの収容および梱包作業はさらに容易となる。
本発明による太陽電池パネル用梱包材の一態様において、上載荷重に対する板状または棒状の荷重支持部材をさらに備える。多段に太陽電池パネルを収容した梱包体を、2段以上に積み上げて輸送や保管に供する場合がある。その場合、下段の梱包体にかかる荷重が大きくなり、該梱包材のパッドが破損する恐れがある。前記荷重支持部材を備える場合には、上方の梱包体からの荷重が各パッドに直接作用するのを回避することでき、パッドが破損して太陽電池パネルに損傷が生じるのを確実に阻止することができる。
本発明による太陽電池パネル用梱包材において、底パッドや天パッドは一体の成形品であってもよく、その場合、梱包作業は容易となる。しかし、底パッドおよび天パッドの双方またはいずれか一方を、分離した2つの部材とその間を埋める補助埋込材とで形成してもよい。そのときに、補助埋込材を段ボール等で作ることにより、太陽電池パネル用梱包材にかかる製造コストを低減することができる。
なお、本発明による太陽電池パネル用梱包材において、外装ケースが、特にその底部が、所要の強度を有している場合には、そのままで、太陽電池パネルの搬送あるいは保管に供することができる。物流時における作業の容易性の観点から、従来知られたパレットの上に前記外装ケースを置き、その状態で太陽電池パネルの収容作業を行い、パレットと共に搬送に供するようにしてもよい。その場合、パレットとして、フォーク挿入口を備えたものはさらに好ましい。
本発明による太陽電池パネル用梱包材において、前記各パッドは、所要の緩衝性と機械的強度を備えることを条件に任意の樹脂材料で作ることができる。好ましくは、熱可塑性樹脂の型内発泡成形品である。熱可塑性樹脂には、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。なかでも、ポリスチレンとポリエチレンとを含む複合樹脂を用いることが好ましい。発泡体の倍率は、梱包しようとする太陽電池パネルPの重量等を勘案して適宜設定すればよいが、緩衝性がよく、軽量で経済的である点から、好ましくは30〜60倍程度である。
本発明による太陽電池パネル梱包材を用いることにより、重量物である太陽電池パネルの複数枚を立てた姿勢で、容易に、安定的に、かつ不用意に移動しないようにして収容することができ、太陽電池パネルの輸送や保管がきわめて容易となる。
本発明による太陽電池パネル用梱包材の第1の形態を各構成要素を分解した状態で示す斜視図。 図1に示す太陽電池パネル用梱包材で太陽電池パネルを梱包した状態を示す断面図。ただし、外装ケースは図示を省略している。 本発明による太陽電池パネル用梱包材の第2の形態を各構成要素を分解した状態で示す斜視図。 異なった形態の底パッドおよび天パッドを用いた場合での太陽電池パネルを梱包した状態を示す図2に相当する断面図。 さらに異なった形態の底パッドおよび天パッドを用いた場合での太陽電池パネルを梱包した状態を示す図2に相当する断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明による太陽電池パネル用梱包材のいくつかの実施の形態を説明する。
図1および図2は、第1の形態を示しており、図1は、その各構成要素を分解した状態で示し、図2は、太陽電池パネルを梱包した状態を断面で示している。ただし、図2では、外装ケースは図示を省略している。
この太陽電池パネル用梱包材1Aは、外装ケース10と、立てた姿勢で収容される太陽電池パネルPの2つの下角部P1、P2を支持するための合成樹脂製の一対の下角部パッド20(20A、20B)と、その上角部P3、P4を支持するための合成樹脂製の一対の上角部パッド30(30A、30B)と、発泡樹脂製の底パッド40と、発泡樹脂製の天パッド50とを少なくとも備える。
この例で、外装ケース10は強化段ボール製であり、四角筒状であって上下が開放している胴部10aと、該胴部10aの下方部に取り付ける下蓋部10bと、前記胴部10aの上方部に被せられる上蓋部10cとの3つの部材で構成される。図示しないが、胴部10aと下蓋部10bとが一体となった外装ケースであってもよい。
一対の下角部パッド20(20Aおよび20B)は、実質的に同じ形状であり、鏡面対象をなしている。以下、図で左側に示す下角部パッド20Aについて説明する。下角部パッド20Aは垂直断面がL字形状であり、収容する太陽電池パネルPの側縁が挿入される複数個の凹溝22を内側面に並列に形成した側板21と、前記側板21の下側の端部から前記凹溝22が形成されている側に直角方向に延出して一体成形された底板23とを備える。
側板21の高さは、収容しようとする太陽電池パネルPの側縁の長さの1/2以下である。底板23の延出方向の長さは、側板21の高さ距離よりは短かく、長くても300mm以下、好ましくは200mm以下の長さとされる。そして、底板23の先端中央部には切り欠き24が形成されている。省略可能であるが、この例で、下角部パッド20Aには、左右の側壁25、25が一体に成形されており、下角部パッド20Aの強度を担保している。
図示のように、前記左右の側壁25、25を含む下角部パッド20Aの幅W2(図では図示の都合から下角部パッド20Bに符号を付している)は、前記した下蓋部10bの内法幅W1とほぼ等しい。また、底板23の厚さは、側板21および左右の側壁25、25の厚さよりも薄い。そして、底板23の上面に凹溝は形成されてなく、平坦面とされている。
一対の上角部パッド30(30Aおよび30B)は、実質的に、上記した一対の下角部パッド20(20Aおよび20B)と同じ形状であり、それぞれ上下反転した姿勢で用いるようにしている。これにより、部品点数を大幅に低減することができる。なお、図1および図2では、上角部パッド30A、30Bに対して、前記した下角部パッド20Aと対応ずる部分には、20番台に代えて30番台の符号を付すことで、説明は省略する。また、説明のわかりやすさのために、底板23に対応する部材については、天板33と表現する。もちろん、側板31や天板33の長さが、一対の下角部パッド20(20Aおよび20B)と異なっていても差し支えない。しかし、この場合には、部品点数が多くなり、製造コストが高くなる。
底パッド40は平面視で長方形であり、その横幅W4は下角部パッド20Aの横幅W2と等しい。また、その長さLは、上記した一対の下角部パッド20Aおよび20Bを外装ケース10内(図示の例では、下蓋部10b内)に、その側板21が外装ケース10の側壁に接する姿勢で配置したときに、一対の下角部パッド20Aおよび20Bの対向する底板23、23の先端間の距離と等しい。
底パッド40の厚さは、下角部パッド20の底板23の厚さよりも厚く、側板21と同じ程度の厚さである。そして、省略することも可能であるが、その上面には、下角部パッド20の側壁21に形成した凹溝22と同じピッチで、複数個の凹溝42が形成されている。また、底パッド40の両側部には、前記した下角部パッド20の底板23に形成した切り欠き24にぴったりと嵌合することのできる大きさと寸法の突起43が一体成形されている。そして、図2に示すように、この例において、底パッド40に形成した凹溝42の底部44と底パッド40の裏面45との間の距離h1は、前記下角部パッド20の底板23の厚さh2よりも大きくされている。
天パッド50は、上記した底パッド40と同じ形状のものであってよく、それを天地反転させて天パッド50として用いている。なお、図1および図2では、天パッド50に対して、前記した底パッド40と対応ずる部分には、40番台に代えて50番台の符号を付している。
太陽電池パネルPを梱包するに当たっては、最初に、外装ケース10を構成する下蓋部10bを所定位置に置き、その中に、前記した一対の下角部パッド20A、20Bを、その側板21、21の外側面が下蓋部10bの側壁に接するようにして、立てた姿勢で配置する。次に、配置した一対の下角部パッド20A、20Bの間に、底パッド40を配置する。前記したように、底パッド40の長さLは、一対の下角部パッド20A、20Bを下蓋部10b内に前記のようにして配置したときに、対向する底板23、23の先端間の距離と等しくされており、かつ、各底板23には切り欠き24が形成され、底パッド40には該切り欠き24に嵌合する突起43が形成されているので、図2に示すように、下角部パッド20A、20Bの間に底パッド40を配置することで、一対の下角部パッド20A、20Bと底パッド40は、互いに自由な移動が規制された状態で下蓋部10b内に位置決めされる。
その状態で、適宜の搬送機器を用いて太陽電池パネルPを吊り上げ、一対の下角部パッド20A、20Bの各側板21の内側面に形成した凹溝22、22内にその両側縁を挿入させながら、太陽電池パネルPを落とし込む。そして、その操作を、収容しようとする太陽電池パネルPの枚数分だけ繰り返す。各太陽電池パネルPは、両側縁が一対の下角部パッド20A、20Bの各側板21の内側面に形成した凹溝22内に、さらにその下縁が底パッド40の上面に形成した凹溝42内に収容された状態で、下角部パッド20A、20Bおよび底パッド40によって、安定した立ち姿勢で支持される。
前記のように、一対の下角部パッド20A、20Bは、その底板23、23の間に底パッド40が配置されていることで、下蓋部10b内で自由な移動が規制されるようにして位置決めされており、また、底パッド40と下角部パッド20A、20Bの位置関係も、突起43と切り欠き24とが嵌合することにより、しっかりと保持されるので、収容作業中に、下角部パッド20A、20Bおよび底パッド40間に位置ずれが起こることはなく、収容時に、下角部パッド20A、20Bおよび底パッド40に形成した凹溝22、42が太陽電池パネルPによって押し潰されて破損するような事態は生じない。
次に、そのようにして収容した太陽電池パネルP群の上角部P3、P4に対して、前記した一対の上角部パッド30A、30Bを、その凹溝32、32内に太陽電池パネルPの両側縁を収容するようにして取り付ける。さらに、上角部パッド30A、30Bの間に、前記した天パッド50を、底パッド40と同様にして取り付ける。太陽電池パネルP群は安定した姿勢で立ち上がっているので、これらの取り付け作業も容易であり、凹溝が破損することもない。
次に、全体を前記胴部10aで覆い、かつ上蓋部10cを取り付けることで、梱包体とされる。必要に応じて、全体を図示しないパレットの上に置き、バンドを掛けて一体化した、搬送等に供される。
図2に示すように、梱包体とした状態で、収容した太陽電池パネルPの4つの角部P1〜P4には、各角部パッド20(30)の底板23(天板33)と太陽電池パネルPの下縁(上縁)との間に、空隙Sが形成される。すなわち、前記したように、底パッド40(天パッド50)に形成した凹溝42(52)の底部44(54)と底パッド40(天パッド50)の裏面45(55)との間の距離h1は、各角部パッド20(30)の底板23(天板33)の厚さh2よりも大きくされており、そのために、幅が各角部パッド20(30)の底板23(天板33)の長さであり、高さが(h1−h2=)h3である空隙Sが形成される。角部P1〜P4の近傍にこのような空隙Sが形成されることにより、梱包体が角落下衝撃を受けたときに、太陽電池パネルPの角部P1〜P4に逃げ部を与えることとなり、それにより、角部が破損するのを回避することができるようになる。
なお、上記の態様において、底パッド40および天パッド50に形成した凹溝42、52を省略することもできる。また、各角部パッド20(30)の底板23(天板33)には凹溝のないものを説明したが、側板21(31)に形成した凹溝22(32)に連続する凹溝が形成されていてもよい。
図3は、本発明による太陽電池パネル用梱包材の第2の形態を示す。この太陽電池パネル用梱包材1Bは、外装ケース10およびそれに付属する部材において、第1の形態の太陽電池パネル用梱包材1Aと構成が異なっている。以下の説明では、第1の形態の太陽電池パネル用梱包材1Aと同じ部材については、同じ符号を付し、それら部材の説明は省略する。
この形態での外装ケース10は、木製、金属製あるいは樹脂製であるパレット60と、金属板あるいは樹脂板で作られた角部パッド位置決め用部材61と、やはり金属板あるいは樹脂板で作られた上載荷重支持部材65と、強化段ボール製である外ケース66とで構成されている。
角部パッド位置決め用部材61は、互いに形状は同じである一対の下角部パッド位置決め用部材61a、61aと、やはり互いに形状は同じである一対の上角部パッド位置決め用部材61b、61bとからなる。各下角部パッド位置決め用部材61aは、長方形の基板62と、該基板62の1つの長辺のその両端に接続する2つの短辺に沿ってコ字状に立設する側板63とで構成される。長方形の基板62の長辺の長さは、各角部パッド20の横幅W2とほぼ等しく、高さは任意である。各上角部パッド位置決め用部材61bは、その構成に加えてさらに天板64を備える。
上載荷重支持部材65は、立ち姿勢で収容される太陽電池パネルPの4隅に取り付けられるものであり、この例では水平断面L字状をなし、その長さは、立ち姿勢で収容されている太陽電池パネルPの下角部に取り付けられた下角部パッド20の下面と上角部に取り付けられた上角部パッド30の上面との間の距離に等しい。
外ケース66は、第1の形態における胴部10aとほぼ同じ形態であり、上端に開閉蓋67を備える。
この太陽電池パネル用梱包材1Bを用いる場合には、図3に示すように、前記したパレット60の対向する2辺に沿うようにして、前記一対の下角部パッド位置決め用部材61a、61aを、パレット60にボルト締め等によって固定する。そして、それを位置決め用部材に利用して、前記した一対の下角部パッド20A、20Bを配置し、さらに、底パッド40を配置する。さらに、前記上載荷重支持部材65をパレット60の4隅に立設固定する。
その状態で、前記第1の態様の場合と同様にして、所要枚数の太陽電池パネルPを立ち姿勢で収容する。収容後、収容した太陽電池パネルPの上角部P3、P4に2つの上角部パッド30A、30Bと天パッド50を配置し、さらに、その上から、上角部パッド位置決め用部材61b、61bを被せるようにして配置する。最後に、全体を外ケース66で覆い、開閉蓋67を閉じ、図示しないバンドでもって、全体をパレット60とともに一体に締め付けることで、梱包作業は終了する。
この第2の形態1Bでは、一対の下角部パッド位置決め用部材61a、61aをパレット60に固定して用いることで、一対の下角部パッド20A、20Bのより高い精度での位置決めが可能となる。さらに、一対の上角部パッド位置決め用部材61b、61bを用いることで、搬送中での振動等による一対の上角部パッド30A、30Bの位置ずれを防止することができる。また、いずれのパッド位置決め用部材61a、61bも、補強材としての機能も果たすことができる。それにより、搬送時の振動や衝撃によって大型でありかつ重量物である太陽電池パネルPに荷崩れが生じるのをほぼ完全に抑制することができる。
さらに、上載荷重支持部材65を用いることで、梱包体を2段以上に段積みしたときに、下位の梱包体に作用する上方の梱包体の荷重は、下位の梱包体に取り付けた上載荷重支持部材65によって支持されるので、上載荷重によって下位の梱包体における各角部パッド20、30や太陽電池パネルPに損傷が生じるのを確実に阻止することができる。
図4は、異なった形態の底パッドおよび天パッドを用いた場合での太陽電池パネルを梱包した状態を示す図2に相当する断面図である。ここで用いている底パッド40aおよび天パッド50aは、これまでに説明した底パッド40および天パッド50と比較して厚さが薄く、また、底パッド40aおよび天パッド50aに形成した凹溝42、52の底部44、55と底パッド40aおよび天パッド50aの裏面45、55との間の距離h1は、各下角部パッド20の底板23の厚さh2と等しくされている。この形態では、前記した空隙Sは形成されないが、底パッド40aおよび天パッド50aの厚さを薄くすることで、コストの低減がもたらされる。
図5は、さらに異なった形態の底パッドおよび天パッドを用いた場合での太陽電池パネルを梱包した状態を示す図2に相当する断面図である。ここでは、底パッド40および天パッド50は、ともに、分離した2つの部材X1、X2とその間を埋める補助埋込材Yとで形成されている。部材X1、X2は、前記した底パッド40の中央部分を適宜の幅で切除することで残される左右2つの部材と同じ形状をなしている。補助埋込材Yは、前記切除した部分と同じ平面視形状のものであり、好ましくは、段ボール等の安価な部材で形成される。この態様では、第1の形態と実質的に同じ機能を果たすことのできる太陽電池パネル用梱包材でありながら、底パッドおよび天パッドの製造コストを低く押さえることができる。
P…太陽電池パネル、
1A、1B…天太陽電池パネル用梱包材、
20(20A、20B)…発泡樹脂製の下角部パッド、
21…側板、
22…凹溝、
23…底板、
24…切り欠き、
30(30A、30B)…発泡樹脂製の上角部パッド、
31…側板、
33…天板、
40…発泡樹脂製の底パッド、
42…凹溝、
43…係合突部、
50…発泡樹脂製の天パッド、
60…パレット、
61…角部パッド位置決め用部材。

Claims (8)

  1. 立てた姿勢にある太陽電池パネルの2つの下角部を支持する略L字形断面である発泡樹脂製の一対の下角部パッドと、その太陽電池パネルの2つの上角部を支持する略L字形断面を有する発泡樹脂製の一対の上角部パッドと、前記下角部パッドおよび上角部パッドで4隅が支持された太陽電池パネルを立てた姿勢に収容する外装ケースとを少なくとも備えている太陽電池パネル用梱包材であって、
    前記太陽電池パネル用梱包材は、発泡樹脂製の底パッドと発泡樹脂製の天パッドをさらに備え、
    前記各角部パッドは、収容する太陽電池パネルの側縁が挿入される複数個の凹溝を並列に形成した側板と前記側板の上下方向の一端部から直角方向に延出する側板に比較して長さの短い底板または天板とを備え、
    前記底パッドは、太陽電池パネルの2つの下角部に前記一対の下角部パッドを対向配置したときに、その対向する底板間に埋め込まれる形状であり、かつ埋め込んだ状態で一対の下角部パッドと底パッドとは自由な移動を規制された状態で互いに位置決めされるようになっており、
    前記天パッドは、太陽電池パネルの2つの上角部に前記一対の上角部パッドを対向配置したときに、その対向する天板間に埋め込まれる形状であり、かつ埋め込んだ状態で一対の上角部パッドと天パッドとは自由な移動を規制された状態で互いに位置決めされるようになっている、
    ことを特徴とする太陽電池パネル用梱包材。
  2. 前記底パッドは収容する太陽電池パネルの下縁が挿入される複数個の凹溝を有し、前記天パッドは収容する太陽電池パネルの上縁が挿入される複数個の凹溝を有していることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池パネル用梱包材。
  3. 前記各角部パッドの前記底板または天板には凹溝が形成されていないことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池パネル用梱包材。
  4. 前記底パッドに形成した凹溝の底部と底パッドの裏面との間の距離は前記下角部パッドの前記底板の厚さよりも大きく、前記天パッドに形成した凹溝の底部と天パッドの裏面との間の距離は前記上角部パッドの前記天板の厚さよりも大きくされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽電池パネル用梱包材。
  5. 各角部パッドを位置決めするための角部パッド位置決め用部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の太陽電池パネル用梱包材。
  6. 上載荷重に対する板状または棒状の荷重支持部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の太陽電池パネル用梱包材。
  7. 前記底パッドおよび前記天パッドの双方またはいずれか一方は、分離した2つの部材とその間を埋める補助埋込材とで形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の太陽電池パネル用梱包材。
  8. 前記外装ケースを底面から支持するパレットをさらに備えること特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の太陽電池パネル用梱包材。
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CN109843733A (zh) * 2016-08-12 2019-06-04 大金研发马来西亚私人有限公司 加固纸板箱
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