JP2011105373A - 周縁部にゴム部材を有する部品のための梱包材とそれを用いた梱包体および梱包方法 - Google Patents

周縁部にゴム部材を有する部品のための梱包材とそれを用いた梱包体および梱包方法 Download PDF

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智司 冨澤
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Abstract

【課題】周縁部にゴム部材Gを有する湾曲した部品Bを梱包するための発泡樹脂材料からなる梱包材A1において、ゴム部材Gが梱包材A1と接触するのを阻止する。また、梱包材A1が大型のものであっても、型内発泡成形で製造することが可能であり、かつ、非使用時での保管スペースも小さいものとすることができる梱包材A1とする。
【解決手段】梱包材A1を、部品Bの対向する2つの側縁側を背面から支持する第1の部品支持面11を備えた一対の側縁支持材10A、10Bと、側縁支持材10A、10Bを所定距離だけ離れた位置に保持するための位置決め部材20A、20Bと、ブリッジ材30とで構成する。一対の側縁支持材10A、10Bの各第1の部品支持面11における部品Bの周縁が通過する部位、および、ブリッジ材30の部品Bを背面から支持する第2の部品支持面33における部品Bの周縁が通過する部位には、部品Bの周縁部に取り付けたゴム部材Gが接しない幅と深さを有する凹溝13、35を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、周縁部にゴム部材を有する湾曲した部品を梱包するための梱包材とそれを用いた梱包体および梱包方法に関する。
自動車には、形状の異なる多数の部品が使用されており、それらの部品は、部品の製造工場から自動車の組み立て工場へ、梱包材によって梱包された梱包体として搬送される。部品の中には、自動車のルーフパネルのように、大型かつ全体として平板状ではあるが3次元的に湾曲した形状のものがあり、通常、そのような部品は自立性に乏しく、また変形しやすいことから、慎重な梱包が求められている。なかでも、ガラス板が主材であり、その周縁部にパッキン材としてのゴム部材を取り付けてなるルーフパネル用部品は、周縁部に取り付けたゴム部材が梱包材に接することで損傷が生じやすいことから、特に慎重な梱包が求められている。
特許文献1には、そのような部品の複数枚を縦置き姿勢で梱包するようにした梱包材が記載されているが、縦置き姿勢で梱包する場合には、周縁部に取り付けたゴム部材の一部が梱包材と接触するのを回避することはできず、周縁部にゴム部材を有する部品の梱包材としては、好ましくない。
特許文献2には、周縁部にゴム部材が取り付けられている自動車用窓ガラス部材を、その上下に配置される緩衝包装材を用いて、ゴム部材と緩衝包装材との接触による変形や破損を招くことなく包装できるようにした緩衝包装材が記載されており、そこにおいて、緩衝包装材は、その上側に配置される他の緩衝包装材を支持する前支持杆および後支持杆と、両支持杆を連結する連結杆とから構成され、該連結杆は、自動車用窓ガラス部材の周縁部以外の部分と当接する支持体部および当接部を有する構成とされている。
特開2004−59075号公報 特開平10−211955号公報
前記特許文献2に記載される緩衝包装材では、周縁部にゴム部材が取り付けられている自動車用窓ガラス部材を多段に積み重ねた包装状態で、その支持体部および当接部が、ガラス部材の自重および包装による締付けにより弾性変形して、支持体部および当接部と窓ガラス部材との間に生じる圧接力により窓ガラス部材を固定保持する構成とされており、周縁部に取り付けたゴム部材が負荷のかかった状態で緩衝包装材と接触することはないので、ゴム部材に変形や破損が生じるのを効果的に回避することができる。
しかし、締め付け時にゴム部材が緩衝包装材と接触するのを完全には回避することはできず、搬送時の振動等で両者間に摩擦が生じ、樹脂材料の摩擦粉等がゴム部材に付着したり、材料相互間の相性によっては、ゴム部材に変質が生じたりする恐れがある。
また、緩衝包装材は全体が発泡樹脂の一体成形品であり、被梱包体が窓ガラス部材のように小型のものである場合には、比較的容易に型内発泡成形で緩衝包装材を製造することができるが、被梱包体がルーフパネルのように大型のものとなると、それに対応した大きさの緩衝包装材を型内発泡成形で製造することはきわめて困難となる。さらに、一体成形品であることから、非使用時に、広い保管スペースも必要となる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、周縁部にゴム部材を有する湾曲した部品を梱包するための発泡樹脂材料からなる梱包材において、ゴム部材が梱包材と接触するのをより確実に阻止することができる梱包材を提供することを課題とする。また、梱包材が大型のものであっても、型内発泡成形で製造することが可能であり、かつ、非使用時での保管スペースも小さいものとすることができる梱包材を提供することを課題とする。また、該梱包材を用いた梱包体と梱包方法を提供することを課題とする。
本発明による梱包材は、周縁部にゴム部材を有する湾曲した部品を梱包するための発泡樹脂材料からなる梱包材であって、前記部品の対向する2つの側縁側を背面から支持する第1の部品支持面を備えた一対の側縁支持材と、前記一対の側縁支持材を所定距離だけ離れた位置に保持するための位置決め部材と、を少なくとも備え、前記一対の側縁支持材の各第1の部品支持面には、前記部品の周縁部に取り付けたゴム部材が該部品支持面に接しない幅と深さを有する凹溝が形成されていることを特徴とする。
本発明による梱包材は、基本的に、一対の側縁支持材と位置決め部材との組み合わせで構成される。そのために、組み立て後の梱包材が大型のものであっても、それを構成する各部材は小型のものとすることができ、各構成部材は型内発泡成形でもって容易に製造することができる。また、梱包材に必要な材料にかかるコストも低減することができる。さらに、非使用時には、個々に分解しておくことで保管スペースも節減することができる。
また、梱包される部品は、一対の側縁支持材の前記第1の部品支持面によって背面から広く支持されるので、安定した支持姿勢が得られることに加え、前記第1の部品支持面には、梱包される部品の周縁部に取り付けたゴム部材が第1の部品支持面に接しないだけの幅と深さを有する凹溝が形成されているので、梱包体としたときに、また梱包体を搬送等するときにも、ゴム部材が梱包材と接触することも、また当然に相互に圧接することもない。そのために、ゴム部材が変形することや、ゴム部材に樹脂粉が付着することを完全に回避することができる。
本発明による梱包材の一態様において、前記位置決め部材は、前記一対の側縁支持材の両端部において側縁支持材に直交する方向に取り付けられており、かつ双方の位置決め部材に両端を置くようにして側縁支持材に平行方向に取り付けられるブリッジ材をさらに備え、前記ブリッジ材は前記部品を背面から支持する第2の部品支持面を有するとともに前記第2の部品支持面には前記部品の周縁部に取り付けられたゴム部材が前記第2の部品支持面に接しない幅と深さを備えた凹溝が形成されていることを特徴とする。
上記形態の梱包材では、一対の側縁支持材の間にブリッジ材が取り付けられ、該ブリッジ材に形成された第2の部品支持面によって、部品はさらに背面から支持されるので、一層安定した部品の支持姿勢が得られる。そして、ブリッジ材の前記第2の部品支持面には、部品の周縁部に取り付けられたゴム部材が第2の部品支持面に接しないだけの幅と深さを備えた凹溝が形成されているので、ゴム部材が梱包材と接触することは、当然に回避できる。
本発明による梱包材の他の態様において、前記位置決め部材は、前記一対の側縁支持材の長手方向の中間域において側縁支持材に直交する方向に取り付けられており、かつ前記位置決め部材は前記一対の側縁支持材によって支持された前記部品を背面から支持する第3の部品支持面を有している。この態様において、前記位置決め部材は、1本でもよく、2本以上であってもよい。
上記形態の梱包材では、側縁支持材に直交する方向に取り付けられている位置決め部材に形成された第3の部品支持面によって、部品はさらに背面から支持されるので、一層安定した部品の支持姿勢が得られる。この形態の梱包材においても、位置決め部材は、支持する部品の周縁部に取り付けられたゴム部材と接することはないので、ゴム部材が変形したり、ゴム部材に樹脂粉が付着するのは、回避することができる。
また、本発明は、上記したいずれかの梱包材を用いた梱包体であって、梱包材が多段に積み上げられており、各段の梱包材の間には周縁部にゴム部材を有する湾曲した部品がそのゴム部材を梱包材に接しない状態で梱包されていることを特徴とする梱包体をも開示する。
すなわち、上記の梱包体は、一対の側縁支持材が、部品の対向する2つの側縁側を支持するように所定の距離だけ離れて配置され、これらの側縁支持材の位置を保持するように位置決め部材が一対の側縁支持材に掛け渡すようにして装着される構成となる。この場合、位置決め部材は一本でも複数本であってもよい。
また、上記構成に加えて、一対の位置決め部材が一対の側縁支持材のほぼ両端部側において側縁支持材に保持されるとともに、この位置決め部材を掛け渡すように両端が一対の位置決め部材に装着されたブリッジ材を備えた構成であってもよい。
上記のそれぞれの構成となった梱包材に部品を梱包し、それぞれ同じ構成で梱包材を積み上げることで梱包体とすることができる。
さらに、本発明は、周縁部にゴム部材を有する湾曲した部品を多段に積み上げて梱包する梱包方法であって、前記部品の対向する2つの側縁側を背面から支持する第1の部品支持面を備えた一対の側縁支持材と、前記一対の側縁支持材を所定距離だけ離れた位置に保持するための位置決め部材とを備え、少なくとも前記一対の側縁支持材には前記部品の周縁部に取り付けたゴム部材が部品支持面に接しない幅と深さを有する凹溝が形成されており、前記一対の側縁支持材を所定間隔をあけて配置し、前記位置決め部材を、該一対の側縁支持材を掛け渡すように直交する方向にそれぞれの側縁支持材に装着し、前記部品の周縁部に取り付けたゴム部材が前記第1の部品支持面に接しないように、かつ前記第1の部品支持面によって背面を支持させるようにして部品を載置することを特徴とする梱包方法をも開示する。
上記の梱包方法の他の態様では、前記部品を背面から支持する第2の部品支持面を有するとともに、前記部品の周縁部に取り付けられたゴム部材が部品支持面に接しない幅と深さを備えた凹溝が形成されたブリッジ部材をさらに備え、前記一対の側縁支持材の両端に前記位置決め部材を一対配置し、前記位置決め部材を掛け渡すように前記ブリッジ材を前記位置決め部材に装着することを特徴とする。
本発明において、梱包材を構成する各部材は発泡樹脂製である。好ましくは型内発泡成形品であり、さらに好ましくは熱可塑性樹脂の発泡成形品である。熱可塑性樹脂には、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。なかでも、ポリスチレンとポリエチレンとを含む複合樹脂を用いることが好ましい。発泡体の倍率は、梱包しようとする部品の重量や形状等を勘案して適宜設定すればよいが、緩衝性がよく、座屈しない強度を持ち、軽量で経済的である点から、20〜50倍(0.050g/L〜0.020g/L)程度である。
本発明によれば、自動車のルーフパネルのように、大型かつ全体として平板状ではあるが3次元的に湾曲した形状である部品であって、周縁部にゴム部材を有する部品を、そのゴム部材に変形や破損を生じさせることなく梱包できるようにした梱包材を、低コストでかつ型内発泡成形することで容易に得ることができる。また、本発明による梱包材は、各部材に分解することができるので、非使用時の保管スペースを節減することもできる。
本発明による梱包材の一態様を構成する各部材を分離した状態で示す平面図。 図1に示す各部材を梱包材として組み立てた状態を示す図であり、図2(a)はその平面図、図2(b)は図2(a)のb−b線に沿う断面図、図2(c)は図2(a)のc−c線に沿う断面図。 図2に示す梱包材に部品を配置して梱包体とした状態を示す図であり、図3(a)はその平面図、図3(b)は図3(a)のb−b線に沿う断面図、図3(c)は図3(a)のc−c線に沿う断面図。 図3に示す梱包体を多段に積層して段積み梱包体とした状態を示すであり、図4(a)は図3(a)のb−b線に沿う断面図として、図3(c)は図3(a)のc−c線に沿う断面図として示している。 本発明による他の態様の梱包材を構成する各部材を分離した状態で示す平面図。 図5に示す各部材を梱包材として組み立てた状態を示す平面図。 図6に示す梱包材に部品を配置して梱包体とした状態を示す図。 図7に示す梱包体を多段に積層して段積み梱包体とした状態を図7のc−c線に沿う断面図として示す図。
以下、図面を参照して、本発明を実施の形態に基づき説明する。
[第1の形態]
図1〜図4は、本発明による梱包体およびそれを用いた梱包体の第1の態様を示す。この梱包材A1は、図1に示すように、梱包しようとする部品Bの対向する2つの側縁側を背面から支持する一対の側縁支持材10A、10Bと、前記一対の側縁支持材10A、10Bを所定距離だけ離れた位置に保持するための2つの位置決め部材20A、20Bと、ブリッジ材30とを備える。なお、梱包しようとする部品Bは、図3、図4に示すように、全周縁部にゴム部材Gを有しており、全体としてわずかに上方に湾曲している。
図で左側に示す側縁支持材10Aは、前記部品Bの左側の側縁を背面から支持する第1の部品支持面11を、その上面側に有している。第1の部品支持面11の平面視での形状は、前記部品Bの左側縁側の平面視形状とほぼ同じであり、また、その上面側は、図2(c)に断面を示すように、部品Bの湾曲した下面と同じ湾曲面12となっている。さらに、梱包時に、第1の部品支持面11の上に前記部品Bを置いたときに、部品Bの周縁が通過する部位には、部品Bの周縁部に取り付けたゴム部材Gが第1の部品支持面11に接しない幅と深さを有する凹溝13が形成されている。また、側縁支持材10Aの下面側は、上面側に形成した湾曲面12とほぼ同じ形状の湾曲面14とされており、側縁支持材10Aの内側の2つの角部には切り欠き15、16が形成されている。
図で右側に示す側縁支持材10Bは、この例では、前記側縁支持材10Aと鏡面対象の形状をなしている。対応する部分には前記側縁支持材10Aとおけると同じ符号を付すことで、側縁支持材10Bの詳細な説明は省略する。なお、側縁支持材10Bの形状が側縁支持材10Aと鏡面対象の形状であるのは、この例において梱包しようとする部品Bが左右対称の形状であるからであり、部品Bが、左側縁部と右側縁部とで形状が異なる場合には、右側の側縁支持材10Bには、当該部品Bの右側縁部に対応した形状の第1の部品支持面11が形成される。
2つの位置決め部材20A、20Bは、前記のように、一対の側縁支持材10A、10Bを所定距離だけ離れた位置に保持するためのものであり、梱包材A1として組み立てたときに、収容する部品Bを背面から支持する面は有しない。すなわち、一対の側縁支持材10A、10Bは、その全体以上はともに、梱包材A1として組み立てたときに、収容する部品Bと接することのない形状とされている。
他方の位置決め部材20Aは、その幅方向の両端には、側縁支持材10A、10Bの内側角部に形成した一方の切り欠き15、15内に嵌入する嵌入部21、21を有している。また、幅方向のほぼ中央部には、図2(b)に断面を示すように、前記ブリッジ材30の一方端部が係止する内側段差部22が形成され、内側段部22と反対側には外側突出部23と該突出部23に係合する凹陥部24が形成されている。
他方の位置決め部材20Bは、その幅方向の両端に、側縁支持材10A、10Bの内側角部に形成した他方の切り欠き16、16内に嵌入する嵌入部25、25を有している。また、幅方向のほぼ中央部には、図2(b)に断面を示すように、前記ブリッジ材30の他方端部が係止する内側段部26が形成され、内側段部26と反対側には外側段部27と該外側段部27に係合する突出部28が形成されている。
前記2つの位置決め部材20A、20Bは、前記したように、梱包材A1として組み立てたときに、収容する部品Bと接することのない形状であればよく、その全体形状は任意であり、図示のものに限らない。
ブリッジ材30は、組み立てたときに、前記した位置決め部材20Aに形成した内側段差部22に係合する先端段差部31を一方端に有し、また、位置決め部材20Bに形成した内側段差部26に係合する後端段差部32を他方端に有している。さらに、その上面側は第2の部品支持面33となっており、図2(b)に断面を示すように、部品Bの湾曲した下面と同じ形状の湾曲面34を有している。さらに、梱包時に、梱包材A1に部品Bを収容したときに、第2の部品支持面33における部品Bの周縁が通過する部位には、部品Bの周縁部に取り付けたゴム部材Gが第2の部品支持面33に接しない幅と深さを有する凹溝35、35が形成されている。さらに、ブリッジ材30の下面側は、上面側に形成した湾曲面34とほぼ同じ形状の湾曲面36とされている。
上記の梱包材A1を用いて、部品Bを梱包する手順を説明する。最初に、図2に示すように、水平な支持面Lの上で、一対の側縁支持材10A、10Bと2つの位置決め部材20A、20Bとを矩形状に組み立てる。その際に、それらの部材が上方に湾曲している部分を有する場合には、支持面Lと各部材の裏面との間に隙間が生じるので、それを埋めるために、発泡樹脂材料からなる補助材Sを、その間に配置する。図示の例では、位置決め部材20Aの中央部には補助材S1が配置され、位置決め部材20Bの中央部には補助材S2が配置されている。また、側縁支持材10Aの内側中央部には補助材S3が配置され、側縁支持材10Bの内側中央部には補助材S4が配置されている。
次に、ブリッジ材30を、その一方端を位置決め部材20Aに、他方端を位置決め部材20Bに、それぞれ係止した状態で取り付ける。この場合にも、ブリッジ材30が上方に湾曲しているために形成される、支持面Lとブリッジ材30の下側湾曲面36との間の隙間には、それを埋めるために、発泡樹脂材料からなる補助材S5、S6を配置する。
そのようにして、梱包材A1を組み上げた後、図3に示すように、側縁支持材10A、10Bの前記第1の部品支持面11、11内に部品Bの左右の側縁部が入り込むようにして、部品Bを収容することで、梱包体Cとされる。この梱包体Cでは、部品Bの周囲に取り付けられたゴム部材Gは、前記第1の部品支持面11に面する領域では、そこに形成された凹溝13内に位置し、ブリッジ材30の上面である前記第2の部品支持面33に面する領域では、そこに形成された凹溝35内に位置している。そのために、それらの領域においてゴム部材Gが、第1の部品支持面11および第2の部品支持面33と接触することはなく、ゴム部材Gに潰れや変形などが生じることはない。ゴム部材Gの他の部分も梱包材A1とは接していないので、この梱包体Cにおいて、部品Bの周囲に取り付けられたゴム部材Gが圧接などにより変形するのは、完全に回避することができる。
図4は、梱包体Cを多段に積層して段積み梱包体C1とした状態を示している。ここでは、下位の側縁支持材10A、10Bおよび位置決め部材20A、20Bの上に、同じ形状の側縁支持材10A、10Bおよび位置決め部材20A、20Bを積み上げ、また、下位のブリッジ材30の上に同じ形状のブリッジ材30を積み上げて、上位の梱包材A1を組み上げ、そこに、部品Bを収容する作業を、必要段数だけ反復して行った後、最上段に位置する部品Bを安定させるために、下段の側縁支持材10A、10Bおよび位置決め部材20A、20Bの上に、同じ形状の側縁支持材10A、10Bおよび位置決め部材20A、20Bをダミーとして積み上げ、また、下段のブリッジ材30の上に同じ形状のブリッジ材30をダミーとして積み上げている。そして、全体を適宜の図示しないケース内に収容するか、フィルムやパッド等で固定することにより、搬送や保管に供される。
なお、図示しないが、部品Bが小型のものである場合には、ブリッジ材30を用いないで、梱包体Aを作ることも可能である。
[第2の形態]
図5〜図8は、本発明による梱包体およびそれを用いた梱包体の第2の態様を示す。この梱包材A2は、第1の形態で示したブリッジ材30を用いることなく、大型の部品Bを梱包材A2内に収容できるようにしている。すなわち、梱包材A2は、梱包しようとする部品Bの対向する2つの側縁側を背面から支持する一対の側縁支持材10C、10Dと、前記一対の側縁支持材10C、10Dを所定距離だけ離れた位置に保持するための位置決め部材20Cを備える。図示の例では、2本の位置決め部材20Cを用いているが、1本のみでもよく、2本以上であってもよい。側縁支持材10C、10Dは、基本的に、第1の態様でも付いた側縁支持材10A、10Bと同じであってよい。図示の例では、梱包しようとする部品B1の形状が前記した部品Bの形状と異なるために、第1の部品支持面11の形状が異なっている。そして、側縁支持材10A、10Bと同様、側縁支持材10C、10Dにおいても、梱包時に、第1の部品支持面11の上に前記部品B1を置いたときに、部品B1の周縁が通過する部位には、部品B1の周縁部に取り付けたゴム部材Gが第1の部品支持面11に接しない幅と深さを有する凹溝13が形成されている。また、側縁支持材10Aの内側側縁の中間域には切り欠き17が形成されている。
また、図で右側に示す側縁支持材10Dは、ここでも、前記側縁支持材10Cと鏡面対象の形状をなしているが、部品B1が、左側縁部と右側縁部とで形状が異なる場合には、右側の側縁支持材10Dには、当該部品B1の右側縁部に対応した形状の第1の部品支持面11が形成される。
位置決め部材20Cは、その幅方向の両端に、側縁支持材10C、10Dの内側側縁に形成した切り欠き17、17内に嵌入する嵌入部25、25を有している。また、位置決め部材20Cは、前記一対の側縁支持材10C、10Dによって支持された部品B1を背面から支持するための湾曲した第3の部品支持面29を上面側に有しており、下面側も同様な湾曲面となっている。
上記の梱包材A2を用いて、部品B1を梱包する手順を説明する。最初に、図6に示すように、水平な支持面の上で、一対の側縁支持材10C、10Dと2つの位置決め部材20Cとを、側縁支持材10C、10Dに形成した切り欠き17、17に位置決め部材20Cの両端に形成した嵌入部25、25を挿入することで、組み立てる。その際に、それらの部材が上方に湾曲している部分を有する場合には、支持面と各部材の裏面との間に隙間が生じるので、第1の形態の梱包材A1の場合と同様、そこを埋めるために、発泡樹脂材料からなる補助材Sを、その間に配置する。
そのようにして、梱包材A2を組み上げた後、図7に示すように、側縁支持材10C、10Dの前記第1の部品支持面11、11内に部品B1の左右の側縁部が入り込むようにして、部品B1を収容することで、梱包体Cとされる。この梱包体Cでも、部品B1の周囲に取り付けられたゴム部材Gは、前記第1の部品支持面11に面する領域では、そこに形成された凹溝13内に位置しているので、その領域においてゴム部材Gが、第1の部品支持面11と接触することはなく、ゴム部材Gに潰れや変形などが生じることはない。ゴム部材Gの他の部分も梱包材A2とは接していないので、この梱包体Cにおいても、部品B1の周囲に取り付けられたゴム部材Gが圧接などにより変形するのは、回避される。
図8は、図7に示した梱包体Cを多段に積層して段積み梱包体C1とした状態を示している。ここでは、下位の側縁支持材10C、10Dおよび位置決め部材20C、20Cの上に、同じ形状の側縁支持材10C、10Dおよび位置決め部材20C、20Cを積み上げて、上位の梱包材A2を組み上げ、そこに、部品B1を収容する作業を、必要段数だけ反復して行った後、最上段に位置する部品B1を安定させるために、下段の側縁支持材10C、10Dおよび位置決め部材20C、20Cの上に、同じ形状の側縁支持材10C、10Dおよび位置決め部材20C、20Cをダミーとして積み上げている。ここでも、全体を適宜の図示しないケース内に収容するか、フィルムやパッドで固定することにより、搬送や保管に供される。
A1、A2…梱包材、
B、B1…部品、
G…部品の周囲に取り付けられたゴム部材、
S…補助材、
C…梱包体、
C1…段積み梱包体、
10A〜10D…側縁支持材、
20A、20B、20C…位置決め部材、
30…ブリッジ材、
11…第1の部品支持面、
13…部品の周縁部に取り付けたゴム部材が接しない幅と深さを有する凹溝、
29…第1の部品支持面、
33…第2の部品支持面、
35…部品の周縁部に取り付けたゴム部材が接しない幅と深さを有する凹溝。

Claims (6)

  1. 周縁部にゴム部材を有する湾曲した部品を梱包するための発泡樹脂材料からなる梱包材であって、
    前記部品の対向する2つの側縁側を背面から支持する第1の部品支持面を備えた一対の側縁支持材と、
    前記一対の側縁支持材を所定距離だけ離れた位置に保持するための位置決め部材と、を少なくとも備え、
    前記一対の側縁支持材の各第1の部品支持面には、前記部品の周縁部に取り付けたゴム部材が該部品支持面に接しない幅と深さを有する凹溝が形成されていることを特徴とする梱包材。
  2. 前記位置決め部材は、前記一対の側縁支持材の両端部において側縁支持材に直交する方向に取り付けられており、かつ双方の位置決め部材に両端を置くようにして側縁支持材に平行方向に取り付けられるブリッジ材をさらに備え、前記ブリッジ材は前記部品を背面から支持する第2の部品支持面を有するとともに前記第2の部品支持面には前記部品の周縁部に取り付けられたゴム部材が前記第2の部品支持面に接しない幅と深さを備えた凹溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記位置決め部材は、前記一対の側縁支持材の長手方向の中間域において側縁支持材に直交する方向に取り付けられており、かつ前記位置決め部材は前記一対の側縁支持材によって支持された前記部品を背面から支持する第3の部品支持面を有することを特徴とする請求項1または2に記載の梱包材。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の梱包材が多段に積み上げられており、各段の梱包材の間には周縁部にゴム部材を有する湾曲した部品がそのゴム部材を梱包材に接しない状態で梱包されていることを特徴とする梱包体。
  5. 周縁部にゴム部材を有する湾曲した部品を多段に積み上げて梱包する梱包方法であって、
    前記部品の対向する2つの側縁側を背面から支持する第1の部品支持面を備えた一対の側縁支持材と、前記一対の側縁支持材を所定距離だけ離れた位置に保持するための位置決め部材とを備え、
    少なくとも前記一対の側縁支持材には前記部品の周縁部に取り付けたゴム部材が部品支持面に接しない幅と深さを有する凹溝が形成されており、
    前記一対の側縁支持材を所定間隔をあけて配置し、
    前記位置決め部材を、該一対の側縁支持材を掛け渡すように直交する方向にそれぞれの側縁支持材に装着し、
    前記部品の周縁部に取り付けたゴム部材が前記第1の部品支持面に接しないように、かつ前記第1の部品支持面によって背面を支持させるようにして部品を載置することを特徴とする梱包方法。
  6. 前記部品を背面から支持する第2の部品支持面を有するとともに、前記部品の周縁部に取り付けられたゴム部材が部品支持面に接しない幅と深さを備えた凹溝が形成されたブリッジ部材をさらに備え、
    前記一対の側縁支持材の両端に前記位置決め部材を一対配置し、
    前記位置決め部材を掛け渡すように前記ブリッジ材を前記位置決め部材に装着することを特徴とする請求項5に記載の梱包方法。
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