JPH0551776U - 自動車用ドアパネルの梱包用支持装置 - Google Patents
自動車用ドアパネルの梱包用支持装置Info
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- JPH0551776U JPH0551776U JP10310391U JP10310391U JPH0551776U JP H0551776 U JPH0551776 U JP H0551776U JP 10310391 U JP10310391 U JP 10310391U JP 10310391 U JP10310391 U JP 10310391U JP H0551776 U JPH0551776 U JP H0551776U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車のドアパネルを前後方向に並立させて
上下2段に相互を接触させることなく安定性良く支持
し、かつ梱包体全体の高さを低くして、コンテナに効率
よく積み込めるようにする。 【構成】 枠組構造体とこれに装着される緩衝パッドと
により支持装置を構成する。枠組構造体は、受けフレー
ム13を含む受け枠11を有し、下段のドアパネルP1
を並立状に支持する下段部枠組10と、下段部枠組上に
連結される前後フレーム21間に架渡される受けフレー
ム23a,23bを有する中間部枠組20、および前後
フレーム21上に連結される上部枠組30よりなり、受
けフレーム23a,23b上に上段のドアパネルP2 を
並立状に支持する上段部枠組とを備える。下段のドアパ
ネルP1 の高さ範囲内にある空間を利用して受けフレー
ム23a,23bを配し、上段のドアパネルP2 下端部
を下段のドアパネルP1 の並立域に入り込ませて支持す
る。
上下2段に相互を接触させることなく安定性良く支持
し、かつ梱包体全体の高さを低くして、コンテナに効率
よく積み込めるようにする。 【構成】 枠組構造体とこれに装着される緩衝パッドと
により支持装置を構成する。枠組構造体は、受けフレー
ム13を含む受け枠11を有し、下段のドアパネルP1
を並立状に支持する下段部枠組10と、下段部枠組上に
連結される前後フレーム21間に架渡される受けフレー
ム23a,23bを有する中間部枠組20、および前後
フレーム21上に連結される上部枠組30よりなり、受
けフレーム23a,23b上に上段のドアパネルP2 を
並立状に支持する上段部枠組とを備える。下段のドアパ
ネルP1 の高さ範囲内にある空間を利用して受けフレー
ム23a,23bを配し、上段のドアパネルP2 下端部
を下段のドアパネルP1 の並立域に入り込ませて支持す
る。
Description
【0001】
本考案は、自動車用のドアパネルを効率よく梱包して輸送できる梱包用支持装 置に関するものである。
【0002】
現地組立て方式の自動車の輸送においては、車体の各構成部分毎に分解した状 態でそれぞれを集合状態に支持して梱包し、これをコンテナに積み込んで輸送す ることが行なわれている。
【0003】 その梱包の手段として、従来は、木枠等の支持装置を用いて各ドアパネルを横 に並立させて支持し梱包していた。
【0004】 また最近では、実開昭62−54992号公報に見られるように、基本的には 箱体を構成する両側板の内面に合成樹脂発泡体よりなる緩衝材を配設し、この緩 衝材により多数のドアパネルを支持して梱包するものも出現している。
【0005】
しかし、上記いずれの梱包方式の場合も、一段積みを前提とするもので、コン テナへの積み込みに際してはコンテナ内に単に1段に積み込まれるだけであり、 コンテナ内の上部の空間には他の部品を積み込むこととしているが、それでもか なり無駄なものになっている。
【0006】 すなわち、コンテナの内容積、幅、高さ、奥行等の寸法は規格で定められてお り、一般に、開口幅2340mm、高さ2280mmである。これに対し、自動 車(乗用車)のドアパネルを梱包した梱包体の高さは1100mm前後あるいは それ以上にもなり、この高さやフォークリフト等による積みおろしの作業クリア ランスを考えると、前記の梱包体をコンテナ内に上下2段に積み込むのは不可能 である。そのため前記のようにコンテナに対し1段積みにしているもので、上部 空間が無駄になり、ロスの大きいものとなっている。
【0007】 特に、後者の梱包方式による場合は、箱形状をなすために構造が複雑化し、こ の梱包装置自体の製作に手数がかかり、生産性に劣り、コスト高になる欠点もあ った。
【0008】 また、前記の梱包体の寸法に合せたコンテナを利用するのは、船積みや荷役作 業上、きわめて非能率的である等の問題があり採用できない。
【0009】 なお、自動車のドアパネルを上下2段に支持して梱包することも考えられない ではないが、上下のドアパネルを上下別の領域内に支持するだけでは、コンテナ に対する積みおろしのための十分な作業クリアランスを確保できない。
【0010】 本考案は、上記に鑑みてなしたもので、自動車のドアパネルを、上下2段にし てかつ規格のコンテナ内への積み込みにも支障のない十分な作業クリアランスを 保持し得るように並立状態に支持でき、しかもその支持装置の組立て構成および 積み込み作業が行ない易く、安全かつ効率のよい集合梱包を行なえるようにした 梱包用支持装置を提供するものである。
【0011】
上記の課題を解決する本考案の自動車用ドアパネルの梱包用支持装置は、自動 車のドアパネルを前後方向に並立させて上下2段に支持する装置であって、組立 て構成される枠組構造体と、枠組構造体に装着されてドアパネルを並立状に保持 する合成樹脂発泡体製の緩衝パッドとからなり、枠組構造体は、平面的に略四角 形をなし前後方向の受けフレームを含む受け枠を有し、該受け枠上に下段のドア パネルを並立状に支持する下部枠組と、この下段部枠組上に配される前後方向の 受けフレームを有し、該受けフレーム上に上段のドアパネルを並立状に支持する 上段部枠組とを備え、下段部枠組に並立状に支持される下段のドアパネルの高さ 範囲内にある任意の空間を利用して上段部枠組の受けフレームを配し、下段のド アパネルの上端部と上段のドアパネルの下端部とを交互に他方の並立域に入り込 ませた状態に支持するようにしたことを特徴とする。
【0012】 前記の支持装置において、枠組構造体の下段部枠組は、前後方向の受けフレー ムを有する受け枠と、この受け枠の前後フレーム部に立設された前後の支柱、お よびこの前後支柱間に架渡されてドアパネルの側端部に沿って前後方向に延在し 該パネル側端部を支持する支持ビームを有してなり、また上段部枠組は、前記下 段部枠組の前後支柱上に連結される前後フレーム間に、上段のドアパネルを受け る前後方向の受けフレームが架渡されてなる中間部枠組と、前記中間部枠組の前 後フレーム上に下段部枠組の前後支柱との略対応位置に立設される前後の支柱、 およびこの前後支柱間に架渡されて上段のドアパネルの側端部に沿って前後方向 に延在し該パネル側端部を支持する支持ビームを有する上部枠組とから構成され る。
【0013】 また、枠組構造体の下段部枠組および上段部枠組の各構成部分を中空角形鋼材 により形成し、嵌合連結手段により組立て構成できるようにするのがよい。
【0014】 また前記の支持装置において、下段部枠組における受けフレームには、下段の ドアパネルの下端部が嵌入する凹部を前後方向一定間隔に有する受け用緩衝パッ ドが装着され、また各支持ビームには、下段のドアパネルの側端部を嵌入する凹 部を前後方向一定間隔に有する保持用の緩衝パッドがそれぞれ装着され、さらに 上段部枠組の中間部枠組における受けフレームには、上段のドアパネルの下端部 が嵌入する凹部を上面側に有する受け用緩衝パッドが装着されるとともに、上部 枠組の支持ビームには上段のドアパネルの側端部が嵌入する凹部を前後方向一定 間隔に有する保持用緩衝パッドが装着される。
【0015】 さらに中間部枠組の受けフレームのうち、下段のドアパネル内の空間を利用し て前後方向に配される受けフレームに装着される受け用緩衝パッドには、下段の ドアパネルの上端部が嵌合する凹部が、上段のドアパネルの下端部を受ける上面 側の凹部と互い違いの位置に前後方向所要間隔に形成される。
【0016】
上記の本考案の梱包用支持装置によれば、自動車のドアパネルを、下段部枠組 に対して落し込むようにして受け枠上において左右2列で前後方向に一定間隔に 並立状に支持させ、次いでこの下段部枠組上に上段部枠組を連結し、上段のドア パネルを落し込むようにして前後方向に並立させて支持する。この際、上段部枠 組の受けフレームが、下段のドアパネルの高さ範囲内において前後方向に配され ているため、この受けフレームに受支される上段のドアパネルの下端部は下段の ドアパネルの並立域に入り込んだ状態に支持される。
【0017】 例えば、上段部枠組における中間部枠組の前後フレームを前記の下段部枠組の 支柱に連結して掛架し、下段のドアパネルの高さ範囲内にある空間を利用して、 前後方向の受けフレームを前後フレーム間に架渡させ、この中間部枠組上に上部 枠組を連結して立設し、上段のドアパネルを前後方向に並立させて支持すること により、上段のドアパネルの下端部を下段のドアパネルの並立域に入り込ませた 状態に支持できる。
【0018】 しかも、枠組構造体の前後方向のフレームおよびビームの部分には、合成樹脂 発泡体よりなる緩衝パッドが装着されており、上下のドアパネルを枠組構造体に 対し直接当接させずに保持して支持できる。すなわち請求項4のように、受けフ レームに装着する受け用緩衝パッドにドアパネルの下端部が嵌入する凹部を、ま た保持用緩衝パッドにドアパネルの側端部が嵌合する凹部を設けておくことによ り、上下のドアパネルをそれぞれ前後方向に一定間隔を保有して保持できる。
【0019】 特に請求項5のように、中間部枠組の受けフレームのうち、下段のドアパネル 内の空間を利用して前後方向に配される受けフレームに装着される受け用緩衝パ ッドに、上段のドアパネルの下端部を受ける凹部と、下段のドアパネルの上端部 が嵌合する凹部とをそれぞれ前後方向所要間隔に互い違いに形成しておくことに より、前記のように上下のドアパネルを相互に他方の並立域に入り込んだ状態に 確実に支持できる。
【0020】 そして、上記のように上下ドアパネルを互いに他方の並立域に入り込ませた状 態に支持することにより、上下2段に並立状態で支持されているにも拘らず、そ れぞれ別に1段に支持された梱包体を2段積みしたり、あるいは他方の並立域に 入り込ませないように2段積みして支持した場合に比し、梱包体全体の高さがか なり小さくなり、コンテナに対する積み込みに際しても、充分な作業クリアラン スを確保できる。
【0021】 特に、枠組構造体の下段部枠組の支柱の高さを変更し、上段部枠組の受けフレ ームの高さ位置を適当に変更することにより、梱包体全体の高さを調整すること も容易に可能になる。
【0022】 また支持装置の枠組構造体を、下段部枠組と、上段部枠組の中間部枠組および 上部枠組をドアパネルの収納操作に合せて連結して組立てできるので、従来の梱 包箱方式のものに比して構成および組立てが容易でかつ梱包作業も容易になり、 特に前記の各枠組の各構成部分を中空角形鋼材により形成して、嵌合連結手段に より組立できるようにした場合、その組立操作が一層容易になる。
【0023】
次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
【0024】 図示する実施例は、2ドアタイプの自動車のドアパネルで、下段に左右一方の 前後ドアパネル(P1 )を、上段に他方の前後ドアパネル(P2 )を積み込む場 合を示している。
【0025】 本考案に係る支持装置は、図に示すように骨組になる枠組構造体(1)と、こ の枠組構造体(1)に装着されて梱包対象のドアパネルを前後方向一定間隔に保 持する合成樹脂発泡体製の緩衝パッド(A)〜(E)および(A′)〜(D′) とからなる。
【0026】 枠組構造体(1)は、図2および図3に示すように、下段部枠組(10)と、 上段部枠組を構成する中間部枠組(20)と、上部枠組(30)とからなり、そ れぞれ各構成部分は角形中空鋼材により形成されている。
【0027】 下段部枠組(10)は、平面的にみて四角形をなす受け枠(11)の前後フレ ーム部(12)(12)間に、前後方向に延在して下段のドアパネル(P1 )を 受ける複数の受けフレーム(13)が架渡されている。これらの各受けフレーム (13)に後述する受け用緩衝パッド(A)が装着されて、ドアパネル(P1 ) を一定間隔に並立して保持できるようになっている。
【0028】 また受け枠(11)の前後フレーム部(12)(12)の両端部と前後フレー ム部(12)(12)中間位置とにそれぞれ支柱(14)が立設されている。こ の支柱(14)は受け枠(11)に対し嵌合連結自在に設けられ、図の場合、角 形中空鋼材よりなる連結部材(15)が受け枠(11)に突設され、これに支柱 (14)の下端部が嵌合連結されるようになっている。この支柱(14)は、通 常梱包対象のドアパネルの高さに応じて、後述のようにドアパネル(P1)の高さ よりやや低い高さに形成される。
【0029】 そして前後で相対応する各支柱(14)(14)間には、ドアパネルの高さに 応じた所要高さ位置、例えばドアパネル(P1 )の高さの1/2程度の高さにお いて、それぞれ前後方向の支持ビーム(16a)(16b)(16c)が架渡さ れてドアパネル(P)の側端部に沿って前後方向に延在せしめられており、これ らの支持ビーム(16a)(16b)(16c)に装着される後述する保持用緩 衝パッド(B)(C)(D)により下段のドアパネル(P1 )の側端部を保持す るようになっている。
【0030】 また、上段部枠組は中間部枠組(20)と上部枠組(30)とにより次のよう に構成される。
【0031】 中間部枠組(20)は下段部枠組(10)の前後支柱(14)(14)上に連 結される前後フレーム(21)(21)と、この前後フレーム(21)(21) 間に架渡された複数の受けフレーム(23a)(23b)とを有している。図の (22)は前後フレーム(21a)(21b)下面に突設された角筒状の連結部 材で、この連結部材(22)に支柱(13a)(13b)の上端が嵌合連結され る。
【0032】 前記受けフレーム(23a)(23b)は、前後フレーム(21)(21)の 長さ方向(左右方向)の所要間隔位置に突設された連結部(24a)(24b) に対してパネル並立後に嵌合連結できるようになっている。これらの受けフレー ム(23a)(23b)は、下段のドアパネル(P1 )の形態上の任意の空間を 利用して該ドアパネル(P1 )の高さ範囲内に位置するように設けられる。
【0033】 例えば図示するように、フロント側のドアパネルを並立させた側については、 ドアパネル(P1 )のフロント側上縁の傾斜を利用して、ドアパネル(P1 )の 外側の空間(S1 )に受けフレーム(23a)を配し、またリア側のドアパネル を並立させた側については、該ドアパネル(P1 )の窓による空間を利用して、 該窓内空間(S2 )を通して受けフレーム(23b)を配するように構成してい る。そしてこれらの受けフレーム(23a)(23b)に後述するように受け用 緩衝パッド(A′)(E)が装着されて、下段のドアパネル(P1 )の上部と、 上段のドアパネル(P2 )の下部とを交互に他方の並立域に入り込ませた状態に 支持できるようになっている。
【0034】 また、上部枠組(30)は、前記中間部枠組(20)の前後フレーム(21) (21)の上面に突設された角筒状の連結部材(25)に対し嵌合連結自在な前 後の支柱(31)(31)と、この前後の支柱(31)(31)間における所要 高さ位置において架渡されて、上段のドアパネル(P2 )の側端部に沿って前後 方向に延在する支持ビーム(32a)(32b)(32c)とからなる。そして これらの支持ビーム(32a)(32b)(32c)に装着される保持用緩衝パ ッドにより上段のドアパネル(P2 )の側端部を保持して支持するようになって いる。
【0035】 なお、前記の枠組構造体(1)の両側部の前後の支柱(31)(31)と支持 ビーム(32a)(32b)については、ドアパネル(P2 )を並立支持するま でに連結して組立てておいても、また並立支持した後に連結して組立ててもよい 。さらにこれらを左右方向のフレームにより連結構成しておくこともできる。
【0036】 そして、各緩衝パッドについては、合成樹脂発泡体により成形される。この構 成素材の合成樹脂発泡体としては、例えばポリスチレンおよびスチレンを主体と する共重合体等のポリスチレン系樹脂発泡体、ポリエチレンやポリプロピレンお よびオレフィンを主体とするオレフィン系樹脂発泡体、ポリ塩化ビニル樹脂発泡 体、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂発泡体その他の比 較的耐圧性がよくかつ緩衝性のある合成樹脂発泡体が好適に用いられ、それぞれ 次のように構成される。
【0037】 まず、下段部枠組(10)の受けフレーム(13)に装着される受け用緩衝パ ッド(A)については、図4に示すように、受けフレーム(13)と嵌合する凹 溝部(41)を下面側に有し、さらに上面側にはドアパネル(P1 )の下端部が 嵌入する凹部(42)が長さ方向一定間隔に形成されており、図1のように脚部 を兼ねる受けフレーム(13)に対し凹溝部(41)が上方より嵌合し装着され る。
【0038】 また、中央部の支持ビーム(16c)に装着される保持用緩衝パッド(C)に ついては、図5および図6に示す2つのパッド部材(50a)(50b)よりな り、両パッド部材(50a)(50b)の相対向面側には、相互に嵌合する凹部 (51a)もしくは(51b)と凸部(52a)(52b)とが所要間隔毎に交 互に形成され、さらにこの相対向面側のそれぞれ凸部(52a)(52b)の個 所には長手方向に支持ビーム(16c)が嵌合する凹溝(53a)(53b)が 形成されている。特にこの凹部(51a)(51b)と凸部(52b)(52a )の段差寸法、つまり嵌合寸法は、支持ビーム(16c)の幅と略等しいかやや 大きく形成され、かつ凹溝(53a)(53b)の深さが支持ビーム(16c) の幅と略同じに形成されている。
【0039】 従って、前記の凸部(52a)(52b)に有する凹溝(53a)(53b) が支持ビーム(16c)に嵌着するとともに、両パッド部材(50a)(50b )同士を前記の凹部(51a)(51b)と凸部(52b)(52a)との嵌合 により安定性よく結合でき、支持ビーム(16c)から容易に脱落させるおそれ なく保持できる。両パッド部材(50a)(50b)の外側面にはドアパネル( P1 )の側端部が嵌入する凹部(54a)(54b)が長手方向所要間隔に形成 されている。
【0040】 左右両側部の一方の支持ビーム(16a)に対し装着される保持用緩衝パッド (B)については、図7のように内側面と下部に開口しドアパネル(P1 )の側 端部が嵌合する凹部(61)が、前後方向つまり長手方向一定間隔毎に形成され ている。またドアパネル(P1 )の並立後に、支持ビーム(16a)に対して装 着できるように、外側面肩部に前記支持ビーム(16a)が嵌合する長手方向の 凹欠(62)が長手方向に設けられている。
【0041】 また、左右両側部の他方の支持ビーム(16b)に装着される保持用緩衝パッ ド(D)については、図8に示すように外側面中央部に支持ビーム(16b)が 嵌合する長手方向の凹溝(71)が設けられるとともに、内側面および上下面に 開口する凹部(72)が前記と対応する長手方向所要間隔毎に設けられている。 この保持用の緩衝パッド(D)についても、ドアパネル(P1 )の並立後に上方 より嵌着できるように、前記凹溝(71)の下部が傾斜面に形成されている。
【0042】 そして中間部枠組(20)に有する受けフレーム(23a)(23b)に対し 装着される受け用緩衝パッド(A′)(E)のうち、下段のドアパネル(P1 ) の特に窓内空間(S2 )を通して配される緩衝パッド(E)については、図9お よび図10に示すように、その下面側に受けフレーム(23b)に対し嵌合する 凹溝(81)を有するとともに、ドアパネル(P1 )の窓枠上部に当るパネル上 端部が嵌入する凹部(82)が長手方向所要間隔毎に形成され、さらにその上面 側には、下段のドアパネル(P1 )と互い違いの位置で並立せしめられる上段の ドアパネル(P2 )の下端部が嵌合する凹部(83)が前記下面側の凹部(82 )と互い違いの位置に形成されている。
【0043】 なお、下段のドアパネル(P1 )のフロント側の傾斜上縁より外側空間(S1) に配される受け用緩衝パッド(A′)については、下段の受け用緩衝パッド(A )と基本的には同じ構成形態をなしているが、上段のドアパネル(P2 )を下段 のドアパネル(P1 )に対して互い違いの位置に支持する関係で、前記の受け用 緩衝パッド(E)の上面側の凹部(83)と対応する位置にドアパネル(P2 ) の下端部が嵌入する凹部(83)が形成されている。
【0044】 前記の受け用緩衝パッド(A′)(E)は、下段のドアパネル(P1 )を並立 させた後で配された受けフレーム(23a)(23b)に対し、下段のドアパネ ル(P1 )の上縁部を前記凹部(83)に嵌め合せるようにして嵌着する。そし て上段のドアパネル(P2 )は前記の受け用緩衝パッド(A′)(E)の上面側 の凹部(83)に嵌め込んで並立させる。
【0045】 なお、上部枠組(30)の支持ビーム(32a)(32b)(32c)に装着 される保持用緩衝パッド(B′)(C′)(D′)については、下段に使用され る保持用緩衝パッド(B)(C)(D)と基本的構造は同じであるが、上下のド アパネル(P)を互い違いに位置をずらせて相互に他方の並立域に入り込んだ状 態に支持する関係で、パネル側端部が嵌合する凹部は下段の緩衝パッドとは前後 方向に位置をずらせて形成される。
【0046】 特に、自動車の左右の前後のドアパネルを上下に並立させるので、上段のドア パネル(P2 )は下段のドアパネル(P1 )に対し、表裏反対に並立支持するの が好都合で、前記保持用緩衝パッドや受け用緩衝パッド等の凹部もそれに対応す るように形成される。
【0047】 上記の構成よりなる本考案の支持装置により自動車のドアパネルを梱包するに は、荷受け用パレットを兼ねる受け枠(11)に支柱(14)を立設した下段部 枠組(10)において、脚部を兼ねる受けフレーム(13)に対し受け用緩衝パ ッド(A)を嵌合し装着するとともに、左右方向の略中央に位置する前後支柱( 14)(14)間に架渡された中央の支持ビーム(16c)に対し保持用緩衝パ ッド(C)を嵌合し装着する。
【0048】 特にこの保持用緩衝パッド(C)は二つのパッド部材(50a)(50b)よ りなり、この両者の相対向面に有する凹溝(53a)(53b)を支持ビーム( 16c)に両側より嵌合させるとともに、互いの凹部(51a)(51b)と凸 部(52b)(52a)が前記支持ビーム(16c)を挟んだ状態で相互に嵌合 して確実に装着される。
【0049】 そして、左右一方のドアパネル(P1 )を各受け用緩衝パッド(A)および前 記の保持用緩衝パッド(C)の凹部(42)および(74a)(74b)にパネ ル下端部および側端部を嵌め合せて位置決めし前後方向に並立させる。この際、 前記中央部の保持用緩衝パッド(C)は脱落することがない。
【0050】 また、両側の前後の支柱(14)(14)間に架渡された支持ビーム(16a )(16b)に対してそれぞれ対応する保持用緩衝パッド(B)(D)を上方よ り各凹部(61)(72)にドアパネル(P1 )の側端部を嵌め込むようにし、 かつ支持ビーム(16a)(16b)の下側に回し込むようにして外側の凹欠( 62)あるいは凹溝(71)を支持ビーム(16a)(16b)に嵌合する。
【0051】 この後、中間部枠組(20)の前後フレーム(21)(21)をそれぞれ前後 の支柱(14)(14)上端部に嵌合連結して組合せ、さらに前後方向の受けフ レーム(23a)(23b)の両端部を前後フレーム(21)(21)の上面に 有する連結部材(25)に対し連結して架渡する。
【0052】 この際、フロント側ドアパネル(P1 )を支持する受けフレーム(23a)に ついては、ドアパネル(P1)のフロント側縁部の傾斜による空間(S1 )を利 用し、上方からの嵌合連結手段により架渡し、さらにリア側のドアパネル(P1 )を支持する受けフレーム(24)については、ドアパネルの窓内空間(S2 ) )に前後方向に挿入して、連結部材(25)に対して嵌合連結する。こうして各 受けフレーム(23a)(23b)にそれぞれ受け用緩衝パッド(A′)(E) を装着する。
【0053】 さらに前後フレーム(21)(21)における下段部枠組(10)の前後支柱 (14)(14)との対応位置に、前後の支柱(31)(31)を連結して立設 し、この前後支柱(31)(31)間に架渡した支持ビーム(32a)(32b )(32c)のうち、中央部の支持ビーム(15c)に対して二つのパッド部材 よりなる保持用緩衝パッド(C′)を上記と同様に嵌着して保持させる。
【0054】 こうして、上段のドアパネル(P2 )を並立させ、この並立後に両側部の支持 ビーム(32a)(32b)に対し保持用緩衝パッド(B′)(D′)をそれぞ れ嵌め込み装着することにより、上段のドアパネル(P2 )を保持する。
【0055】 これにより、図1に示すように、上下の各ドアパネル(P1 )(P2 )は、枠 組構造体(1)を構成する上下の受けフレーム(13),(23a)(23b) 、および支持ビーム(16a)(16b)(16c),(32a)(32b)( 32c)に装着された各緩衝パッド(A)〜(E)および(A′)〜(D′)に より、剛体の枠組に当接する虞れなく保持され、しかも上段のドアパネル(P2 )の下端部と下段のドアパネル(P1 )の上端部とは互いに他方の並立域に入り 込んだ状態に支持されることになる。
【0056】 しかも、枠組構造体(1)および合成樹脂発泡体製の緩衝パッドはそれぞれ構 成が簡単で、組立てが容易であり、梱包作業を容易に行なうことができる。
【0057】 そして上記の梱包状態においては、そのままコンテナに積み込めばよく、特に 上下のドアパネル(P1 )(P2 )の上下端部が互いに他方の並立域に入り込ん だ状態に支持されているために、梱包体全体の高さが小さくてすみ、したがって 上下2段に積み込んでいるにも拘らず、規格寸法のコンテナ(100)に対して 充分な作業クリアランスを保有して積み込むことができる。
【0058】
上記したように本考案の支持装置によれば、強度をもつ構造体である枠組をド アパネルの積み込み合せて組立てることができ、しかも中空角形鋼材等を利用し た嵌合連結手段により容易にかつ確実に組立て得る。
【0059】 しかも前後方向に一定間隔を保持して並立させて上下2段に支持するものであ るにも拘らず、梱包体全体の高さを短に2段積みする場合に比して低くでき、そ れゆえコンテナへの積み込みに対して充分な作業クリアランスを確保して何等支 障なく積み込むことができ、コンテナ内に無駄な空間を残すことなく能率よく積 み込み梱包することができる。
【0060】 さらに、合成樹脂発泡体製の保持用緩衝パッドと受け用緩衝パッドを利用する ことにより、梱包対象のドアパネルを損傷のおそれなく、安全に梱包でき、また 梱包作業および輸送先での取り出し作業を簡略化でき、輸送作業の効率化および コスト低減を図ることができる。
【図1】本考案の1実施例の支持装置の組立て状態の断
面図である。
面図である。
【図2】同上の枠組構造体の組立状態の斜視図である。
【図3】同上の各枠組を分離した断面図である。
【図4】受け用緩衝パッドの斜視図(I)と断面図(I
I)である。
I)である。
【図5】中央の保持用緩衝パッドの斜視図(I)と断面
図(II)である。
図(II)である。
【図6】同上の緩衝パッドを支持ビームに装着した状態
の一部の斜視図(I)と断面図(II)である。
の一部の斜視図(I)と断面図(II)である。
【図7】一方の側部の保持用緩衝パッドの斜視図(I)
と断面図(II)である。
と断面図(II)である。
【図8】他方の側部の保持用緩衝パッドの斜視図(I)
と断面図(II)である。
と断面図(II)である。
【図9】上部の受け用緩衝パッドの斜視図(I)と断面
図(II)である。
図(II)である。
【図10】ドアパネルを上下2段に支持した状態の上部
受けフレーム部分の一部の縦断面図である。
受けフレーム部分の一部の縦断面図である。
【図11】同上のX−X線の断面図である。
(P1 )(P2 ) ドアパネル (1) 枠組構造体 (10) 下段部枠組 (11) 受け枠 (12) 前後フレーム部 (13) 受けフレーム (14) 前後の支柱 (16a)(16b)(16c) 支持ビーム (20) 中間部枠組 (21) 前後フレーム (23a)(23b) 受けフレーム (30) 上部枠組 (31) 前後の支柱 (32a)(32b)(32c) 支持ビーム (A)(A′) 受け用緩衝パッド (41) 凹溝部 (42) 凹部 (B)(B′) 保持用緩衝パッド (61) 凹部 (62) 凹欠 (C)(C′) 保持用緩衝パッド (50a)(50b) パッド部材 (51a)(51b) 凹部 (52a)(52b) 凸部 (53a)(53b) 凹溝 (54a)(54b) 凹部 (D) 保持用緩衝パッド (71) 凹溝 (72) 凹部 (E) 受け用緩衝パッド (81) 凹溝 (82) 下側の凹部 (83) 上側の凹部
Claims (5)
- 【請求項1】 自動車のドアパネルを前後方向に並立さ
せて上下2段に支持する装置であって、組立て構成され
る枠組構造体と、枠組構造体に装着されてドアパネルを
並立状に保持する合成樹脂発泡体製の緩衝パッドとから
なり、 枠組構造体は、平面的に略四角形をなし前後方向の受け
フレームを含む受け枠を有し、該受け枠上に下段のドア
パネルを並立状に支持する下部枠組と、この下段部枠組
上に配される前後方向の受けフレームを有し、該受けフ
レーム上に上段のドアパネルを並立状に支持する上段部
枠組とを備え、 下段部枠組に並立状に支持される下段のドアパネルの高
さ範囲内にある任意の空間を利用して上段部枠組の受け
フレームを配し、下段のドアパネルの上端部と上段のド
アパネルの下端部とを交互に他方の並立域に入り込ませ
た状態に支持するようにしたことを特徴とする自動車用
ドアパネルの梱包用支持装置。 - 【請求項2】 枠組構造体の下段部枠組は、前後方向の
受けフレームを有する受け枠と、この受け枠の前後フレ
ーム部に立設された前後の支柱、およびこの前後支柱間
に架渡されてドアパネルの側端部に沿って前後方向に延
在し該パネル側端部を支持する支持ビームを有し、 上段部枠組は、前記下段部枠組の前後支柱上に連結され
る前後フレーム間に、上段のドアパネルを受ける前後方
向の受けフレームが架渡されてなる中間部枠組と、前記
中間部枠組の前後フレーム上に下段部枠組の前後支柱と
の略対応位置に立設される前後の支柱、およびこの前後
支柱間に架渡されて上段のドアパネルの側端部に沿って
前後方向に延在し該パネル側端部を支持する支持ビーム
を有する上部枠組とからなる請求項1に記載の自動車用
ドアパネルの梱包用支持装置。 - 【請求項3】 枠組構造体の下段部枠組および上段部枠
組の各構成部分を中空角形鋼材により形成し、嵌合連結
手段により組立て構成できるようにした請求項1または
2に記載の自動車用ドアパネルの梱包用支持装置。 - 【請求項4】 下段部枠組における受けフレームには、
下段のドアパネルの下端部が嵌入する凹部を前後方向一
定間隔に有する受け用緩衝パッドが装着され、また各支
持ビームには、下段のドアパネルの側端部を嵌入する凹
部を前後方向一定間隔に有する保持用の緩衝パッドがそ
れぞれ装着され、さらに上段部枠組の中間部枠組におけ
る受けフレームには、上段のドアパネルの下端部が嵌入
する凹部を上面側に有する受け用緩衝パッドが装着され
るとともに、上部枠組の支持ビームには上段のドアパネ
ルの側端部が嵌入する凹部を前後方向一定間隔に有する
保持用緩衝パッドが装着されてなる請求項2または3に
記載の自動車用ドアパネルの梱包用支持装置。 - 【請求項5】 中間部枠組の受けフレームのうち、下段
のドアパネル内の空間を利用して前後方向に配される受
けフレームに装着される受け用緩衝パッドには、下段の
ドアパネルの上端部が嵌合する凹部が、上段のドアパネ
ルの下端部を受ける上面側の凹部と互い違いの位置に前
後方向所要間隔に形成されてなる請求項4に記載の自動
車用ドアパネルの梱包用支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10310391U JPH0747349Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 自動車用ドアパネルの梱包用支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10310391U JPH0747349Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 自動車用ドアパネルの梱包用支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0551776U true JPH0551776U (ja) | 1993-07-09 |
JPH0747349Y2 JPH0747349Y2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=14345294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10310391U Expired - Lifetime JPH0747349Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 自動車用ドアパネルの梱包用支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747349Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012206723A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Sekisui Plastics Co Ltd | ベース部材および梱包体 |
JP2012210969A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Sekisui Plastics Co Ltd | 梱包材 |
WO2016152774A1 (ja) * | 2015-03-26 | 2016-09-29 | 本田技研工業株式会社 | 製品の輸送方法、その輸送装置、およびそれらに使用する架台、収容ケース |
KR102030772B1 (ko) * | 2018-10-15 | 2019-10-10 | 곽만수 | 자동차 도어 운송용 케이지 |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP10310391U patent/JPH0747349Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012206723A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Sekisui Plastics Co Ltd | ベース部材および梱包体 |
JP2012210969A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Sekisui Plastics Co Ltd | 梱包材 |
WO2016152774A1 (ja) * | 2015-03-26 | 2016-09-29 | 本田技研工業株式会社 | 製品の輸送方法、その輸送装置、およびそれらに使用する架台、収容ケース |
JP2016182982A (ja) * | 2015-03-26 | 2016-10-20 | 本田技研工業株式会社 | 製品の輸送方法、その輸送装置、およびそれらに使用する架台、収容ケース |
KR102030772B1 (ko) * | 2018-10-15 | 2019-10-10 | 곽만수 | 자동차 도어 운송용 케이지 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0747349Y2 (ja) | 1995-11-01 |
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