JPH0747349Y2 - 自動車用ドアパネルの梱包用支持装置 - Google Patents

自動車用ドアパネルの梱包用支持装置

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JPH0747349Y2
JPH0747349Y2 JP10310391U JP10310391U JPH0747349Y2 JP H0747349 Y2 JPH0747349 Y2 JP H0747349Y2 JP 10310391 U JP10310391 U JP 10310391U JP 10310391 U JP10310391 U JP 10310391U JP H0747349 Y2 JPH0747349 Y2 JP H0747349Y2
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door panel
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雅博 片山
政夫 青木
幸也 森田
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Honda Motor Co Ltd
Sekisui Kasei Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Sekisui Kasei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用のドアパネル
を効率よく梱包して輸送できる梱包用支持装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】現地組立て方式の自動車の輸送において
は、車体の各構成部分毎に分解した状態でそれぞれを集
合状態に支持して梱包し、これをコンテナに積み込んで
輸送することが行なわれている。
【0003】その梱包の手段として、従来は、木枠等の
支持装置を用いて各ドアパネルを横に並立させて支持し
梱包していた。
【0004】また最近では、実開昭62−54992号
公報に見られるように、基本的には箱体を構成する両側
板の内面に合成樹脂発泡体よりなる緩衝材を配設し、こ
の緩衝材により多数のドアパネルを支持して梱包するも
のも出現している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記いずれの
梱包方式の場合も、一段積みを前提とするもので、コン
テナへの積み込みに際してはコンテナ内に単に1段に積
み込まれるだけであり、コンテナ内の上部の空間には他
の部品を積み込むこととしているが、それでもかなり無
駄なものになっている。
【0006】すなわち、コンテナの内容積、幅、高さ、
奥行等の寸法は規格で定められており、一般に、開口幅
2340mm、高さ2280mmである。これに対し、
自動車(乗用車)のドアパネルを梱包した梱包体の高さ
は1100mm前後あるいはそれ以上にもなり、この高
さやフォークリフト等による積みおろしの作業クリアラ
ンスを考えると、前記の梱包体をコンテナ内に上下2段
に積み込むのは不可能である。そのため前記のようにコ
ンテナに対し1段積みにしているもので、上部空間が無
駄になり、ロスの大きいものとなっている。
【0007】特に、後者の梱包方式による場合は、箱形
状をなすために構造が複雑化し、この梱包装置自体の製
作に手数がかかり、生産性に劣り、コスト高になる欠点
もあった。
【0008】また、前記の梱包体の寸法に合せたコンテ
ナを利用するのは、船積みや荷役作業上、きわめて非能
率的である等の問題があり採用できない。
【0009】なお、自動車のドアパネルを上下2段に支
持して梱包することも考えられないではないが、上下の
ドアパネルを上下別の領域内に支持するだけでは、コン
テナに対する積みおろしのための十分な作業クリアラン
スを確保できない。
【0010】本考案は、上記に鑑みてなしたもので、自
動車のドアパネルを、上下2段にしてかつ規格のコンテ
ナ内への積み込みにも支障のない十分な作業クリアラン
スを保持し得るように並立状態に支持でき、しかもその
支持装置の組立て構成および積み込み作業が行ない易
く、安全かつ効率のよい集合梱包を行なえるようにした
梱包用支持装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
考案の自動車用ドアパネルの梱包用支持装置は、自動車
のドアパネルを前後方向に並立させて上下2段に支持す
る装置であって、組立て構成される枠組構造体と、枠組
構造体に装着されてドアパネルを並立状に保持する合成
樹脂発泡体製の緩衝パッドとからなり、枠組構造体は、
平面的に略四角形をなし前後方向の受けフレームを含む
受け枠を有し、該受け枠上に下段のドアパネルを並立状
に支持する下段部枠組と、この下段部枠組上に配される
前後方向の受けフレームを有し、該受けフレーム上に上
段のドアパネルを並立状に支持する上段部枠組とを備
え、下段部枠組に並立状に支持される下段のドアパネル
の高さ範囲内にある任意の空間を利用して上段部枠組の
受けフレームを配し、下段のドアパネルの上端部と上段
のドアパネルの下端部とを交互に他方の並立域に入り込
ませた状態に支持するようにしたことを特徴とする。
【0012】前記の支持装置において、枠組構造体の下
段部枠組は、前後方向の受けフレームを有する受け枠
と、この受け枠の前後フレーム部に立設された前後の支
柱、およびこの前後支柱間に架渡されてドアパネルの側
端部に沿って前後方向に延在し該パネル側端部を支持す
る支持ビームを有してなり、また上段部枠組は、前記下
段部枠組の前後支柱上に連結される前後フレーム間に、
上段のドアパネルを受ける前後方向の受けフレームが架
渡されてなる中間部枠組と、前記中間部枠組の前後フレ
ーム上に下段部枠組の前後支柱との略対応位置に立設さ
れる前後の支柱、およびこの前後支柱間に架渡されて上
段のドアパネルの側端部に沿って前後方向に延在し該パ
ネル側端部を支持する支持ビームを有する上部枠組とか
ら構成される。
【0013】また、枠組構造体の下段部枠組および上段
部枠組の各構成部分を中空角形鋼材により形成し、嵌合
連結手段により組立て構成できるようにするのがよい。
【0014】また前記の支持装置において、下段部枠組
における受けフレームには、下段のドアパネルの下端部
が嵌入する凹部を前後方向一定間隔に有する受け用緩衝
パッドが装着され、また各支持ビームには、下段のドア
パネルの側端部を嵌入する凹部を前後方向一定間隔に有
する保持用の緩衝パッドがそれぞれ装着され、さらに上
段部枠組の中間部枠組における受けフレームには、上段
のドアパネルの下端部が嵌入する凹部を上面側に有する
受け用緩衝パッドが装着されるとともに、上部枠組の支
持ビームには上段のドアパネルの側端部が嵌入する凹部
を前後方向一定間隔に有する保持用緩衝パッドが装着さ
れる。
【0015】さらに中間部枠組の受けフレームのうち、
下段のドアパネル内の空間を利用して前後方向に配され
る受けフレームに装着される受け用緩衝パッドには、下
段のドアパネルの上端部が嵌合する凹部が、上段のドア
パネルの下端部を受ける上面側の凹部と互い違いの位置
に前後方向所要間隔に形成される。
【0016】
【作用】上記の本考案の梱包用支持装置によれば、自動
車のドアパネルを、下段部枠組に対して落し込むように
して受け枠上において左右2列で前後方向に一定間隔に
並立状に支持させ、次いでこの下段部枠組上に上段部枠
組を連結し、上段のドアパネルを落し込むようにして前
後方向に並立させて支持する。この際、上段部枠組の受
けフレームが、下段のドアパネルの高さ範囲内において
前後方向に配されているため、この受けフレームに受支
される上段のドアパネルの下端部は下段のドアパネルの
並立域に入り込んだ状態に支持される。
【0017】例えば、上段部枠組における中間部枠組の
前後フレームを前記の下段部枠組の支柱に連結して掛架
し、下段のドアパネルの高さ範囲内にある空間を利用し
て、前後方向の受けフレームを前後フレーム間に架渡さ
せ、この中間部枠組上に上部枠組を連結して立設し、上
段のドアパネルを前後方向に並立させて支持することに
より、上段のドアパネルの下端部を下段のドアパネルの
並立域に入り込ませた状態に支持できる。
【0018】しかも、枠組構造体の前後方向のフレーム
およびビームの部分には、合成樹脂発泡体よりなる緩衝
パッドが装着されており、上下のドアパネルを枠組構造
体に対し直接当接させずに保持して支持できる。すなわ
ち請求項4のように、受けフレームに装着する受け用緩
衝パッドにドアパネルの下端部が嵌入する凹部を、また
保持用緩衝パッドにドアパネルの側端部が嵌合する凹部
を設けておくことにより、上下のドアパネルをそれぞれ
前後方向に一定間隔を保有して保持できる。
【0019】特に請求項5のように、中間部枠組の受け
フレームのうち、下段のドアパネル内の空間を利用して
前後方向に配される受けフレームに装着される受け用緩
衝パッドに、上段のドアパネルの下端部を受ける凹部
と、下段のドアパネルの上端部が嵌合する凹部とをそれ
ぞれ前後方向所要間隔に互い違いに形成しておくことに
より、前記のように上下のドアパネルを相互に他方の並
立域に入り込んだ状態に確実に支持できる。
【0020】そして、上記のように上下ドアパネルを互
いに他方の並立域に入り込ませた状態に支持することに
より、上下2段に並立状態で支持されているにも拘ら
ず、それぞれ別に1段に支持された梱包体を2段積みし
たり、あるいは他方の並立域に入り込ませないように2
段積みして支持した場合に比し、梱包体全体の高さがか
なり小さくなり、コンテナに対する積み込みに際して
も、充分な作業クリアランスを確保できる。
【0021】特に、枠組構造体の下段部枠組の支柱の高
さを変更し、上段部枠組の受けフレームの高さ位置を適
当に変更することにより、梱包体全体の高さを調整する
ことも容易に可能になる。
【0022】また支持装置の枠組構造体を、下段部枠組
と、上段部枠組の中間部枠組および上部枠組をドアパネ
ルの収納操作に合せて連結して組立てできるので、従来
の梱包箱方式のものに比して構成および組立てが容易で
かつ梱包作業も容易になり、特に前記の各枠組の各構成
部分を中空角形鋼材により形成して、嵌合連結手段によ
り組立できるようにした場合、その組立操作が一層容易
になる。
【0023】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0024】図示する実施例は、4ドアタイプの自動車
のドアパネルで、下段に左右一方の前後ドアパネル(P
1 )を、上段に他方の前後ドアパネル(P2 )を積み込
む場合を示している。
【0025】本考案に係る支持装置は、図に示すように
骨組になる枠組構造体(1)と、この枠組構造体(1)
に装着されて梱包対象のドアパネルを前後方向一定間隔
に保持する合成樹脂発泡体製の緩衝パッド(A)〜
(E)および(A′)〜(D′)とからなる。
【0026】枠組構造体(1)は、図2および図3に示
すように、下段部枠組(10)と、上段部枠組を構成す
る中間部枠組(20)と、上部枠組(30)とからな
り、それぞれ各構成部分は角形中空鋼材により形成され
ている。
【0027】下段部枠組(10)は、平面的にみて四角
形をなす受け枠(11)の前後フレーム部(12)(1
2)間に、前後方向に延在して下段のドアパネル(P1
)を受ける複数の受けフレーム(13)が架渡されて
いる。これらの各受けフレーム(13)に後述する受け
用緩衝パッド(A)が装着されて、ドアパネル(P1 )
を一定間隔に並立して保持できるようになっている。
【0028】また受け枠(11)の前後フレーム部(1
2)(12)の両端部と中間位置とにそれぞれ支柱(1
4)が立設されている。この支柱(14)は受け枠(1
1)に対し嵌合連結自在に設けられ、図の場合、角形中
空鋼材よりなる連結部材(15)が受け枠(11)に突
設され、これに支柱(14)の下端部が嵌合連結される
ようになっている。この支柱(14)は、通常梱包対象
のドアパネルの高さに応じて、後述のようにドアパネル
(P1 )の高さよりやや低い高さに形成される。
【0029】そして前後で相対応する各支柱(14)
(14)間には、ドアパネルの高さに応じた所要高さ位
置、例えばドアパネル(P1 )の高さの1/2程度の高
さにおいて、それぞれ前後方向の支持ビーム(16a)
(16b)(16c)が架渡されてドアパネル(P1
の側端部に沿って前後方向に延在せしめられており、こ
れらの支持ビーム(16a)(16b)(16c)に装
着される後述する保持用緩衝パッド(B)(C)(D)
により下段のドアパネル(P1 )の側端部を保持するよ
うになっている。
【0030】また、上段部枠組は中間部枠組(20)と
上部枠組(30)とにより次のように構成される。
【0031】中間部枠組(20)は下段部枠組(10)
の前後支柱(14)(14)上に連結される前後フレー
ム(21)(21)と、この前後フレーム(21)(2
1)間に架渡された複数の受けフレーム(23a)(2
3b)とを有している。図の(22)は前後フレーム
(21)(21)下面に突設された角筒状の連結部材
で、この連結部材(22)に支柱(14)(14)の上
端が嵌合連結される。
【0032】前記受けフレーム(23a)(23b)
は、前後フレーム(21)(21)の長さ方向(左右方
向)の所要間隔位置に突設された連結部(24a)(2
4b)に対してパネル並立後に嵌合連結できるようにな
っている。これらの受けフレーム(23a)(23b)
は、下段のドアパネル(P1 )の形態上の任意の空間を
利用して該ドアパネル(P1 )の高さ範囲内に位置する
ように設けられる。
【0033】例えば図示するように、フロント側のドア
パネルを並立させた側については、ドアパネル(P1 )
のフロント側上縁の傾斜を利用して、ドアパネル(P1
)の外側の空間(S1 )に受けフレーム(23a)を
配し、またリア側のドアパネルを並立させた側について
は、該ドアパネル(P1 )の窓による空間を利用して、
該窓内空間(S2 )を通して受けフレーム(23b)を
配するように構成している。そしてこれらの受けフレー
ム(23a)(23b)に後述するように受け用緩衝パ
ッド(A′)(E)が装着されて、下段のドアパネル
(P1 )の上部と、上段のドアパネル(P2 )の下部と
を交互に他方の並立域に入り込ませた状態に支持できる
ようになっている。
【0034】また、上部枠組(30)は、前記中間部枠
組(20)の前後フレーム(21)(21)の上面に突
設された角筒状の連結部材(25)に対し嵌合連結自在
な前後の支柱(31)(31)と、この前後の支柱(3
1)(31)間における所要高さ位置において架渡され
て、上段のドアパネル(P2 )の側端部に沿って前後方
向に延在する支持ビーム(32a)(32b)(32
c)とからなる。そしてこれらの支持ビーム(32a)
(32b)(32c)に装着される保持用緩衝パッドに
より上段のドアパネル(P2 )の側端部を保持して支持
するようになっている。
【0035】なお、前記の枠組構造体(1)の両側部の
前後の支柱(31)(31)と支持ビーム(32a)
(32b)については、ドアパネル(P2 )を並立支持
するまでに連結して組立てておいても、また並立支持し
た後に連結して組立ててもよい。さらにこれらを左右方
向のフレームにより連結構成しておくこともできる。
【0036】そして、各緩衝パッドについては、合成樹
脂発泡体により成形される。この構成素材の合成樹脂発
泡体としては、例えばポリスチレンおよびスチレンを主
体とする共重合体等のポリスチレン系樹脂発泡体、ポリ
エチレンやポリプロピレンおよびオレフィンを主体とす
るオレフィン系樹脂発泡体、ポリ塩化ビニル樹脂発泡
体、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂発泡体その他の比較的耐圧性がよくかつ緩衝性の
ある合成樹脂発泡体が好適に用いられ、それぞれ次のよ
うに構成される。
【0037】まず、下段部枠組(10)の受けフレーム
(13)に装着される受け用緩衝パッド(A)について
は、図4に示すように、受けフレーム(13)と嵌合す
る凹溝部(41)を下面側に有し、さらに上面側にはド
アパネル(P1 )の下端部が嵌入する凹部(42)が長
さ方向一定間隔に形成されており、図1のように脚部を
兼ねる受けフレーム(13)に対し凹溝部(41)が上
方より嵌合し装着される。
【0038】また、中央部の支持ビーム(16c)に装
着される保持用緩衝パッド(C)については、図5およ
び図6に示す2つのパッド部材(50a)(50b)よ
りなり、両パッド部材(50a)(50b)の相対向面
側には、相互に嵌合する凹部(51a)もしくは(51
b)と凸部(52a)(52b)とが所要間隔毎に交互
に形成され、さらにこの相対向面側のそれぞれ凸部(5
2a)(52b)の個所には長手方向に支持ビーム(1
6c)が嵌合する凹溝(53a)(53b)が形成され
ている。特にこの凹部(51a)(51b)と凸部(5
2b)(52a)の段差寸法、つまり嵌合寸法は、支持
ビーム(16c)の幅と略等しいかやや大きく形成さ
れ、かつ凹溝(53a)(53b)の深さが支持ビーム
(16c)の幅と略同じに形成されている。
【0039】従って、前記の凸部(52a)(52b)
に有する凹溝(53a)(53b)が支持ビーム(16
c)に嵌着するとともに、両パッド部材(50a)(5
0b)同士を前記の凹部(51a)(51b)と凸部
(52b)もしくは(52a)との嵌合により安定性よ
く結合でき、支持ビーム(16c)から容易に脱落させ
るおそれなく保持できる。両パッド部材(50a)(5
0b)の外側面にはドアパネル(P1 )の側端部が嵌入
する凹部(54a)(54b)が長手方向所要間隔に形
成されている。
【0040】左右両側部の一方の支持ビーム(16a)
に対し装着される保持用緩衝パッド(B)については、
図7のように内側面と下部に開口しドアパネル(P1 )
の側端部が嵌合する凹部(61)が、前後方向つまり長
手方向一定間隔毎に形成されている。またドアパネル
(P1 )の並立後に、支持ビーム(16a)に対して装
着できるように、外側面肩部に前記支持ビーム(16
a)が嵌合する長手方向の凹欠(62)が設けられてい
る。
【0041】また、左右両側部の他方の支持ビーム(1
6b)に装着される保持用緩衝パッド(D)について
は、図8に示すように外側面中央部に支持ビーム(16
b)が嵌合する長手方向の凹溝(71)が設けられると
ともに、内側面および上下面に開口する凹部(72)が
前記と対応する長手方向所要間隔毎に設けられている。
この保持用の緩衝パッド(D)についても、ドアパネル
(P1 )の並立後に上方より嵌着できるように、前記凹
溝(71)の下部が傾斜面に形成されている。
【0042】そして中間部枠組(20)に有する受けフ
レーム(23a)(23b)に対し装着される受け用緩
衝パッド(A′)(E)のうち、下段のドアパネル(P
1 )の特に窓内空間(S2 )を通して配される緩衝パッ
ド(E)については、図9および図10に示すように、
その下面側に受けフレーム(23b)に対し嵌合する凹
溝(81)を有するとともに、ドアパネル(P1 )の窓
枠上部に当るパネル上端部が嵌入する凹部(82)が長
手方向所要間隔毎に形成され、さらにその上面側には、
下段のドアパネル(P1 )と互い違いの位置で並立せし
められる上段のドアパネル(P2 )の下端部が嵌合する
凹部(83)が前記下面側の凹部(82)と互い違いの
位置に形成されている。
【0043】なお、下段のドアパネル(P1 )のフロン
ト側の傾斜上縁より外側空間(S1)に配される受け用緩
衝パッド(A′)については、下段の受け用緩衝パッド
(A)と基本的には同じ構成形態をなしているが、上段
のドアパネル(P2 )を下段のドアパネル(P1 )に対
して互い違いの位置に支持する関係で、前記の受け用緩
衝パッド(E)の上面側の凹部(83)と対応する位置
にドアパネル(P2 )の下端部が嵌入する凹部(42
が形成されている(図4参照)
【0044】前記の受け用緩衝パッド(A′)(E)
は、下段のドアパネル(P1 )を並立させた後で配され
た受けフレーム(23a)(23b)に対し、下段のド
アパネル(P1 )の上縁部を前記凹部(82)に嵌め合
せるようにして嵌着する。そして上段のドアパネル(P
2 )は前記の受け用緩衝パッド(A′)(E)の上面側
の凹部(42)(83)に嵌め込んで並立させる。
【0045】なお、上部枠組(30)の支持ビーム(3
2a)(32b)(32c)に装着される保持用緩衝パ
ッド(B′)(C′)(D′)については、下段に使用
される保持用緩衝パッド(B)(C)(D)と基本的構
造は同じであるが、上下のドアパネル(P)を互い違い
に位置をずらせて相互に他方の並立域に入り込んだ状態
に支持する関係で、パネル側端部が嵌合する凹部は下段
の緩衝パッドとは前後方向に位置をずらせて形成され
る。
【0046】特に、自動車の左右の前後のドアパネルを
上下に並立させるので、上段のドアパネル(P2 )は下
段のドアパネル(P1 )に対し、表裏反対に並立支持す
るのが好都合で、前記保持用緩衝パッドや受け用緩衝パ
ッド等の凹部もそれに対応するように形成される。
【0047】上記の構成よりなる本考案の支持装置によ
り自動車のドアパネルを梱包するには、荷受け用パレッ
トを兼ねる受け枠(11)に支柱(14)を立設した下
段部枠組(10)において、脚部を兼ねる受けフレーム
(13)に対し受け用緩衝パッド(A)を嵌合し装着す
るとともに、左右方向の略中央に位置する前後支柱(1
4)(14)間に架渡された中央の支持ビーム(16
c)に対し保持用緩衝パッド(C)を嵌合し装着する。
【0048】特にこの保持用緩衝パッド(C)は二つの
パッド部材(50a)(50b)よりなり、この両者の
相対向面に有する凹溝(53a)(53b)を支持ビー
ム(16c)に両側より嵌合させるとともに、互いの凹
部(51a)(51b)と凸部(52b)(52a)が
前記支持ビーム(16c)を挟んだ状態で相互に嵌合し
て確実に装着される。
【0049】そして、左右一方のドアパネル(P1 )を
各受け用緩衝パッド(A)および前記の保持用緩衝パッ
ド(C)の凹部(42)および(54a)(54b)に
パネル下端部および側端部を嵌め合せて位置決めし前後
方向に並立させる。この際、前記中央部の保持用緩衝パ
ッド(C)は脱落することがない。
【0050】また、両側の前後の支柱(14)(14)
間に架渡された支持ビーム(16a)(16b)に対し
てそれぞれ対応する保持用緩衝パッド(B)(D)を上
方より各凹部(61)(72)にドアパネル(P1 )の
側端部を嵌め込むようにし、かつ支持ビーム(16a)
(16b)の下側に回し込むようにして外側の凹欠(6
2)あるいは凹溝(71)を支持ビーム(16a)(1
6b)に嵌合する。
【0051】この後、中間部枠組(20)の前後フレー
ム(21)(21)をそれぞれ前後の支柱(14)(1
4)上端部に嵌合連結して組合せ、さらに前後方向の受
けフレーム(23a)(23b)の両端部を前後フレー
ム(21)(21)の上面に有する連結部材(24a)
(24b)に対し連結して架渡する。
【0052】この際、フロント側ドアパネル(P1 )を
支持する受けフレーム(23a)については、ドアパネ
ル(P1)のフロント側縁部の傾斜による空間(S1 )
を利用し、上方からの嵌合連結手段により架渡し、さら
にリア側のドアパネル(P1)を支持する受けフレーム
23b)については、ドアパネルの窓内空間(S2)
に前後方向に挿入して、連結部材(24b)に対して嵌
合連結する。こうして各受けフレーム(23a)(23
b)にそれぞれ受け用緩衝パッド(A′)(E)を装着
する。
【0053】さらに前後フレーム(21)(21)にお
ける下段部枠組(10)の前後支柱(14)(14)と
の対応位置に、前後の支柱(31)(31)を連結して
立設し、この前後支柱(31)(31)間に架渡した支
持ビーム(32a)(32b)(32c)のうち、中央
部の支持ビーム(32c)に対して二つのパッド部材よ
りなる保持用緩衝パッド(C′)を上記と同様に嵌着し
て保持させる。
【0054】こうして、上段のドアパネル(P2 )を並
立させ、この並立後に両側部の支持ビーム(32a)
(32b)に対し保持用緩衝パッド(B′)(D′)を
それぞれ嵌め込み装着することにより、上段のドアパネ
ル(P2 )を保持する。
【0055】これにより、図1に示すように、上下の各
ドアパネル(P1 )(P2 )は、枠組構造体(1)を構
成する上下の受けフレーム(13),(23a)(23
b)、および支持ビーム(16a)(16b)(16
c),(32a)(32b)(32c)に装着された各
緩衝パッド(A)〜(E)および(A′)〜(D′)に
より、剛体の枠組に当接する虞れなく保持され、しかも
上段のドアパネル(P2)の下端部と下段のドアパネル
(P1 )の上端部とは互いに他方の並立域に入り込んだ
状態に支持されることになる。
【0056】しかも、枠組構造体(1)および合成樹脂
発泡体製の緩衝パッドはそれぞれ構成が簡単で、組立て
が容易であり、梱包作業を容易に行なうことができる。
【0057】そして上記の梱包状態においては、そのま
まコンテナに積み込めばよく、特に上下のドアパネル
(P1 )(P2 )の上下端部が互いに他方の並立域に入
り込んだ状態に支持されているために、梱包体全体の高
さが小さくてすみ、したがって上下2段に積み込んでい
るにも拘らず、規格寸法のコンテナ(100)に対して
充分な作業クリアランスを保有して積み込むことができ
る。
【0058】
【考案の効果】上記したように本考案の支持装置によれ
ば、強度をもつ構造体である枠組をドアパネルの積み込
に合せて組立てることができ、しかも中空角形鋼材等
を利用した嵌合連結手段により容易にかつ確実に組立て
得る。
【0059】しかも前後方向に一定間隔を保持して並立
させて上下2段に支持するものであるにも拘らず、梱包
体全体の高さを単に2段積みする場合に比して低くで
き、それゆえコンテナへの積み込みに対して充分な作業
クリアランスを確保して何等支障なく積み込むことがで
き、コンテナ内に無駄な空間を残すことなく能率よく積
み込み梱包することができる。
【0060】さらに、合成樹脂発泡体製の保持用緩衝パ
ッドと受け用緩衝パッドを利用することにより、梱包対
象のドアパネルを損傷のおそれなく、安全に梱包でき、
また梱包作業および輸送先での取り出し作業を簡略化で
き、輸送作業の効率化およびコスト低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例の支持装置の組立て状態の断
面図である。
【図2】同上の枠組構造体の組立状態の斜視図である。
【図3】同上の各枠組を分離した断面図である。
【図4】受け用緩衝パッドの斜視図(I)と断面図(I
I)である。
【図5】中央の保持用緩衝パッドの斜視図(I)と断面
図(II)である。
【図6】同上の緩衝パッドを支持ビームに装着した状態
の一部の斜視図(I)と断面図(II)である。
【図7】一方の側部の保持用緩衝パッドの斜視図(I)
と断面図(II)である。
【図8】他方の側部の保持用緩衝パッドの斜視図(I)
と断面図(II)である。
【図9】上部の受け用緩衝パッドの斜視図(I)と断面
図(II)である。
【図10】ドアパネルを上下2段に支持した状態の上部
受けフレーム部分の一部の縦断面図である。
【図11】同上のX−X線の断面図である。
【符号の説明】 (P1 )(P2 ) ドアパネル (1) 枠組構造体 (10) 下段部枠組 (11) 受け枠 (12) 前後フレーム部 (13) 受けフレーム (14) 前後の支柱 (16a)(16b)(16c) 支持ビーム (20) 中間部枠組 (21) 前後フレーム (23a)(23b) 受けフレーム (30) 上部枠組 (31) 前後の支柱 (32a)(32b)(32c) 支持ビーム (A)(A′) 受け用緩衝パッド (41) 凹溝部 (42) 凹部 (B)(B′) 保持用緩衝パッド (61) 凹部 (62) 凹欠 (C)(C′) 保持用緩衝パッド (50a)(50b) パッド部材 (51a)(51b) 凹部 (52a)(52b) 凸部 (53a)(53b) 凹溝 (54a)(54b) 凹部 (D) 保持用緩衝パッド (71) 凹溝 (72) 凹部 (E) 受け用緩衝パッド (81) 凹溝 (82) 下側の凹部 (83) 上側の凹部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のドアパネルを前後方向に並立さ
    せて上下2段に支持する装置であって、組立て構成され
    る枠組構造体と、枠組構造体に装着されてドアパネルを
    並立状に保持する合成樹脂発泡体製の緩衝パッドとから
    なり、 枠組構造体は、平面的に略四角形をなし前後方向の受け
    フレームを含む受け枠を有し、該受け枠上に下段のドア
    パネルを並立状に支持する下段部枠組と、この下段部枠
    組上に配される前後方向の受けフレームを有し、該受け
    フレーム上に上段のドアパネルを並立状に支持する上段
    部枠組とを備え、 下段部枠組に並立状に支持される下段のドアパネルの高
    さ範囲内にある任意の空間を利用して上段部枠組の受け
    フレームを配し、下段のドアパネルの上端部と上段のド
    アパネルの下端部とを交互に他方の並立域に入り込ませ
    た状態に支持するようにしたことを特徴とする自動車用
    ドアパネルの梱包用支持装置。
  2. 【請求項2】 枠組構造体の下段部枠組は、前後方向の
    受けフレームを有する受け枠と、この受け枠の前後フレ
    ーム部に立設された前後の支柱、およびこの前後支柱間
    に架渡されてドアパネルの側端部に沿って前後方向に延
    在し該パネル側端部を支持する支持ビームを有し、 上段部枠組は、前記下段部枠組の前後支柱上に連結され
    る前後フレーム間に、上段のドアパネルを受ける前後方
    向の受けフレームが架渡されてなる中間部枠組と、前記
    中間部枠組の前後フレーム上に下段部枠組の前後支柱と
    の略対応位置に立設される前後の支柱、およびこの前後
    支柱間に架渡されて上段のドアパネルの側端部に沿って
    前後方向に延在し該パネル側端部を支持する支持ビーム
    を有する上部枠組とからなる請求項1に記載の自動車用
    ドアパネルの梱包用支持装置。
  3. 【請求項3】 枠組構造体の下段部枠組および上段部枠
    組の各構成部分を中空角形鋼材により形成し、嵌合連結
    手段により組立て構成できるようにした請求項1または
    2に記載の自動車用ドアパネルの梱包用支持装置。
  4. 【請求項4】 下段部枠組における受けフレームには、
    下段のドアパネルの下端部が嵌入する凹部を前後方向一
    定間隔に有する受け用緩衝パッドが装着され、また各支
    持ビームには、下段のドアパネルの側端部を嵌入する凹
    部を前後方向一定間隔に有する保持用の緩衝パッドがそ
    れぞれ装着され、さらに上段部枠組の中間部枠組におけ
    る受けフレームには、上段のドアパネルの下端部が嵌入
    する凹部を上面側に有する受け用緩衝パッドが装着され
    るとともに、上部枠組の支持ビームには上段のドアパネ
    ルの側端部が嵌入する凹部を前後方向一定間隔に有する
    保持用緩衝パッドが装着されてなる請求項2または3に
    記載の自動車用ドアパネルの梱包用支持装置。
  5. 【請求項5】 中間部枠組の受けフレームのうち、下段
    のドアパネル内の空間を利用して前後方向に配される受
    けフレームに装着される受け用緩衝パッドには、下段の
    ドアパネルの上端部が嵌合する凹部が、上段のドアパネ
    ルの下端部を受ける上面側の凹部と互い違いの位置に前
    後方向所要間隔に形成されてなる請求項4に記載の自動
    車用ドアパネルの梱包用支持装置。
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