JPH08318946A - 浴室ユニット用部材の輸送用収納ボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】容易に保管及び管理を行うことができるととも
に、ばらした際には安全な状態で回収することができる
浴室ユニット用部材の輸送用収納ボックスを提供する。 【構成】浴室ユニット１セットの各部材を収納する輸送
用収納ボックス１であって、輸送用収納ボックス１は、
基台２の適所に複数本の支柱３が立設され、これら支柱
３と支柱３との間に浴室ユニットの各部材を支持する支
持部材４が上下に複数本着脱自在に架設され、一方、支
柱３は、基台２の両側に固設された支柱保持体２４に着
脱自在に挿入され、支柱保持体２４の上端は基台２の上
面と略同じ高さに配置され、さらに、左右の支柱保持体
２４間には、支柱３の上端が挿入可能な開口部を有する
受け材２５が架設され、受け材２５と基台２とに、複数
の基台２を積み上げた際に上下の基台２のズレを防止す
るストッパ２７とストッパ保持体２６とが設けられてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴室ユニット１セット
の各部材を収納する浴室ユニット用部材の輸送用収納ボ
ックスに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、浴室ユニット用部材等を輸送する
際に収納する収納ボックスとしては、実開平５−４２１
３６号公報に見られるように、コンテナの側面の中央部
を折り畳み自在に構成したものや、実開平５−８１０２
３号公報に見られるように、周枠を折り畳み自在に且つ
支持台と着脱自在に構成したものなどが提供されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、収納ボックス内に浴室ユニット用部材を
収納する場合、底部から各部材を直接積み上げて収納し
なければならず、このように各部材を積み上げると、底
部に載置された部材に上方の部材の重量がかかり、輸送
時の振動等と相まって部材の損傷を招くという問題があ
った。

【０００４】また、収納ボックスに浴室ユニット用部材
を収納した後、倉庫等に保管する場合には、倉庫等に設
けられた棚にそれぞれ載置することで、各収納ボックス
を上下に複数段に積み上げるのが一般的であるが、倉庫
等に棚がない場合には、従来の収納ボックスでは、収納
ボックス自体を直接段積みできないので、上下に積み上
げて保管することができず、保管効率が悪いという問題
があった。

【０００５】さらに、施工現場において、収納ボックス
から浴室ユニット用部材を降ろした後は、この収納ボッ
クスを基台や支柱等の各部材にばらした状態で回収す
る。この際、大きい基台は、それぞればらした複数の基
台を積み上げた状態で回収するのであるが、この様な場
合に、安全性の面から上下の基台がズレることなく安定
した状態で該基台を積み上げる必要があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の浴室ユニット用
部材の輸送用収納ボックスは、浴室ユニット１セットの
各部材を収納する輸送用収納ボックスであって、前記輸
送用収納ボックスは、基台の適所に複数本の支柱が立設
され、これら支柱と支柱との間に浴室ユニットの各部材
を支持する支持部材が上下に複数本着脱自在に架設さ
れ、一方、前記支柱は、基台の両側に固設された支柱保
持体に着脱自在に挿入され、該支柱保持体の上端は前記
基台の上面と略同じ高さに配置され、さらに、前記左右
の支柱保持体間には、前記支柱の上端が挿入可能な開口
部を有する受け材が架設され、該受け材には前記基台に
設けられたストッパと係脱自在なストッパ保持体が設け
られ、これらストッパとストッパ保持体とで複数の基台
を積み上げた際に上下の基台のズレを防止するものであ
る。

【０００７】

【作用】例えば、壁パネル、浴槽と洗い場と支持枠等と
が梱包のために集積された梱包物、引戸、その他小物か
らなる浴室ユニット用部材を収納する際、まず、基台に
木製のパレットを敷いてこのパレット上に壁パネルを載
置した後、支持部材を支柱間に架設して該支持部材を壁
パネルの上方位置に配置し、この支持部材上に床を載置
する。さらに、床の上方位置に上述と同様に支持部材を
架設して引戸を載置し、続いて引戸の上方に支持部材を
架設し、この支持部材上に小物入れ用のパレットを載置
する。

【０００８】また、上述のようにして浴室ユニット用部
材を収納した輸送用収納ボックスを倉庫に保管する場合
において、倉庫に棚がなければ、各輸送用収納ボックス
を直接段積みする。これは、下側の輸送用収納ボックス
の各支柱の上端に、上側の輸送用収納ボックスの受け材
の開口部を挿入して配置し、下側の輸送用収納ボックス
の各支柱で上側の輸送用収納ボックスを支持すること
で、上下の輸送用収納ボックスを直接段積み可能にして
いる。

【０００９】さらに、施工現場において、収納ボックス
から浴室ユニット用部材を降ろした後は、基台から支柱
と支持棒を取り外し、これら支柱と支持棒とを取り外し
た複数の基台を上下に積み上げる。この際、上下の基台
は、ストッパとストッパ保持体によりズレを規制されて
安定的な状態で積み上げられる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【００１１】図１は、本発明に係る浴室ユニット用部材
の輸送用収納ボックスの構成を示している。

【００１２】この輸送用収納ボックス１は、浴室ユニッ
ト１セットの各部材を収納するものである。

【００１３】輸送用収納ボックス１は、基台２の適所に
立設された複数本の支柱３と、これら支柱３間に架設さ
れる複数の支持棒（支持部材）４とで構成されている。

【００１４】前記基台２は、図３に示すように、適数本
の横角材２１と縦角材２２とにより矩形状に構成されて
おり、基台２の下面にはフォークリフトのフォーク挿入
部２３が設けられている。

【００１５】前記支柱３は、基台２に固設された支柱保
持体２４にそれぞれ挿入配置することで、該基台２の左
右両側且つ前後に適当な距離を隔てて４本が略垂直に立
設されている。つまり、支柱３は、基台２に支柱保持体
２４を介して着脱自在に設けられている。

【００１６】上記支柱保持体２４は、図３に示すよう
に、その内部に支柱３の下端部を上方から挿入自在に形
成されている。また、前記支柱保持体２４の上端は、前
記基台２の上面と略同じ高さに配置されている。これ
は、固設された支柱保持体２４を含む基台２を後述する
段積みする際において、支柱保持体２４の上端が邪魔に
ならないようにするためである。

【００１７】前記左右の支柱保持体２４間には、受け材
２５が架設されている。

【００１８】受け材２５は、図３及び図５に示すよう
に、断面が末広がりのコ字状に形成されたもので、その
開口部を下向きにして前記支柱保持体２４の底部に固設
されている。

【００１９】よって、基台２は、前後の受け材２５によ
り各支柱保持体２４を介して床面から適当な高さを隔て
て支持される。この適当な高さは、基台２が安定的に支
持されるとともに、前記フォーク挿入部２３へのフォー
クの挿入が容易に行える位置などを考慮して設定され
る。

【００２０】また、前記受け材２５は、その開口部内に
前記支柱３の上端部が挿入可能な大きさに形成されてい
る。

【００２１】さらに、前記受け材２５の左右両端部に
は、図４及び図５に示すストッパ保持体２６が設けられ
ている。このストッパ保持体２６は、受け材２５の開口
部内に所定の間隔を隔てて配置された２枚の板状体２６
ａ、２６ｂで構成され、後述する基台２を段積みする際
に、このストッパ保持体２６と対応する基台２の上面位
置に設けられたストッパ２７（図３及び図４参照）が上
記２枚の板状体２６ａ、２６ｂ間に配置されるように構
成されている。

【００２２】前記支持棒４は、図１に示すように、対峙
する左右の支柱３間に略水平に架設するもので、両端部
４１が鉤状に形成され、該両端部４１を支柱３に固設し
た支持筒３１に挿入係止することで前記支柱３間に架設
するように構成されている。つまり、支持棒４は支柱３
に着脱自在に設けられている。

【００２３】また、支持棒４は、対応する前後の支持棒
４が同一水平面上に配置されるとともに、後述する浴室
ユニット１セットの各部材の高さに対応した間隔を隔て
て上下に複数本架設される。

【００２４】このように構成された輸送用収納ボックス
１は、図２に示すように、壁パネルＡ１、浴槽と洗い場
と支持枠等とが梱包のために集積された梱包物Ａ２、引
戸Ａ３、その他小物からなる浴室ユニット１セットの各
部材が収納される。

【００２５】次に、上述した浴室ユニット１セットの各
部材を輸送用収納ボックス１に収納する場合について、
図２を参照して説明する。

【００２６】まず、支持棒４を取り外した状態で、基台
２上に木製のパレットＢを敷き、このパレットＢ上に浴
室の側壁を構成する壁パネルＡ１を載置する。この後、
２本の支持棒４を左右の支柱３間に架設し、これら支持
棒４を壁パネルＡ１から若干離間した上方位置に前後に
配置する。

【００２７】次に、上記支持棒４上に、浴槽と洗い場と
支持枠等とが梱包のために集積された梱包物Ａ２を載置
し、さらに、梱包物Ａ２の若干離れた上方位置に上述と
同様に支持棒４を架設する。

【００２８】この後、架設した支持棒４上に引戸Ａ３を
載置し、さらに、引戸Ａ３の若干離れた上方位置に同様
に支持棒４を架設し、最後に小物入れ用のパレットＡ４
を支持棒４上に載置する。

【００２９】これにより浴室ユニット１セット分の各部
材が、図２に示すように収納され、図示しない紐や係止
バンドのような適宜な固縛部材により各部材を固縛する
ことで、輸送時の振動等でズレないように安定的に載置
する。

【００３０】このように浴室ユニット１セット分の各部
材をまとめて輸送用収納ボックスに収納することで、輸
送時のトラックへの積み込み、積降ろしが浴室ユニット
１セット分を一回で行え、効率が良い。

【００３１】また、各部材Ａ１〜Ａ４は支持棒４上に個
別に載置されているため、上方に位置する部材の重量が
かかることがなく、各部材の損傷を防止することができ
る。

【００３２】さらに、適宜な移送手段により輸送用収納
ボックス１を各部材の生産ライン間で移送させ、この輸
送用収納ボックス１に生産された部材をそのまま順次収
納していくことで、効率良く収納することができる。

【００３３】そして、このようにして浴室ユニット１セ
ット分の各部材を収納した輸送用収納ボックス１を倉庫
等に保管する場合において、倉庫に棚がなければ、各輸
送用収納ボックス１を図６に示すように、直接段積みす
る。

【００３４】これは、下側の輸送用収納ボックス１の各
支柱３の上端に、上側の輸送用収納ボックス１の受け材
２５の左右両端の開口部を挿入することで行われる。つ
まり、下側の輸送用収納ボックス１の各支柱３が上側の
輸送用収納ボックス１を支持することで、輸送用収納ボ
ックスを上下に直接段積みすることができる。

【００３５】この時、支柱３の上端は、受け材２５のス
トッパ保持体２６内に配置されており、これによって上
側の輸送用収納ボックス１が不用意にズレることなく、
安定的に支持される。

【００３６】さらに、施工現場において、輸送用収納ボ
ックス１から浴室ユニット１セット分の各部材を降ろし
た後は、基台２から支柱３と支持棒４を取り外し、これ
ら支柱３と支持棒４とを取り外した各基台２を、図７に
示すように上下に段積みして回収する。

【００３７】この際、上側の基台２の受け材２５のスト
ッパ保持体２６内に、下側の基台２のストッパ２７が配
置されるので、詳しくは、ストッパ２７がそれぞれ内方
に配置された板状体２６ｂの外側面に近接して配置され
るので、これらストッパ保持体２６とストッパ２７とに
よって上下の基台２はズレが規制された状態で安定的に
積み上げられる。

【００３８】なお、ストッパ２７とストッパ保持体２６
の構造は本例に限らず、ストッパ保持体として受け材２
５内にピン等の突起体を設けるとともに、ストッパとし
て基台２の上面に該ピン等の突起体が係脱可能な凹状部
を設けた構造でも良い。

【００３９】

【発明の効果】以上述べたように、本発明の浴室ユニッ
ト用部材の輸送用収納ボックスによれば、浴室ユニット
１セット分の各部材をまとめて輸送用収納ボックスに収
納することで、輸送時のトラックへの積み込み、積降ろ
しが浴室ユニット１セット分を一回で行え、効率が良い
とともに、管理保管が容易になる。また、各部材は支持
部材（支持棒）上に個別に載置されているため、上方に
位置する部材の重量がかかることがなく、各部材の損傷
を防止することができる。

【００４０】しかも、上述のようにして浴室ユニット１
セット分の各部材を収納した輸送用収納ボックスを倉庫
に保管する場合においては、下側の輸送用収納ボックス
の各支柱の上端に、上側の輸送用収納ボックスの受け材
の開口部を挿入して配置し、下側の輸送用収納ボックス
の各支柱で上側の輸送用収納ボックスを支持すること
で、上下の輸送用収納ボックスを直接段積みすることが
でき、容易に保管及び管理を行うことができる。

【００４１】さらに、輸送用収納ボックスから浴室ユニ
ット１セット分の各部材を降ろした後において、支柱と
支持棒とを取り外した各基台を上下に段積みする際に、
上下の基台は、ストッパとストッパ保持体によりズレを
規制されて安定的な状態で積み上げられるため、安全な
状態で回収することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の浴室ユニット用部材の輸送用収納ボッ
クスを示す斜視図である。

【図２】輸送用収納ボックスに浴室ユニット１セットの
各部材を収納した状態を示す側面図である。

【図３】基台を示す斜視図である。

【図４】基台を示す正面図である。

【図５】受け材及びストッパ保持体を示す斜視図であ
る。

【図６】輸送用収納ボックスを段積みした状態を示す正
面図である。

【図７】基台を積み上げた状態を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 輸送用収納ボックス ２ 基台 ２４ 支柱保持体 ２５ 受け材 ２６ ストッパ保持体 ２７ ストッパ ３ 支柱 ４ 支持棒（支持部材）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室ユニット１セット分の各部材を収納
   する輸送用収納ボックスであって、 前記輸送用収納ボックスは、基台の適所に複数本の支柱
   が立設され、これら支柱と支柱との間に浴室ユニットの
   各部材を支持する支持部材が上下に複数本着脱自在に架
   設され、一方、前記支柱は、基台の両側に固設された支
   柱保持体に着脱自在に挿入され、該支柱保持体の上端は
   前記基台の上面と略同じ高さに配置され、さらに、前記
   左右の支柱保持体間には、前記支柱の上端が挿入可能な
   開口部を有する受け材が架設され、該受け材には前記基
   台に設けられたストッパと係脱自在なストッパ保持体が
   設けられ、これらストッパとストッパ保持体とで複数の
   基台を積み上げた際に上下の基台のズレを防止すること
   を特徴とする浴室ユニット用部材の輸送用収納ボック
   ス。