JPH0551792U - 自動車用ドアパネルの梱包用支持装置 - Google Patents
自動車用ドアパネルの梱包用支持装置Info
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- JPH0551792U JPH0551792U JP10310291U JP10310291U JPH0551792U JP H0551792 U JPH0551792 U JP H0551792U JP 10310291 U JP10310291 U JP 10310291U JP 10310291 U JP10310291 U JP 10310291U JP H0551792 U JPH0551792 U JP H0551792U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車のドアパネルを左右2列で相互に接触
させずに並立状態に支持する装置で、支持ビームに装着
される緩衝パッドを脱落のおそれなく確実に装着保持で
き、ドアパネルの落し込み収納操作を容易に行なえるよ
うにする。 【構成】 枠組構造体と緩衝パッドとにより支持装置を
構成する。枠組構造体1はドアパネルP1 の受けフレー
ム13を有する受け枠11と、受け枠の前後フレーム部
12に立設した支柱14間に架渡した支持ビーム16
a,16b,16cを有し、受けフレーム13に受け用
緩衝パッドAを装着し、支持ビーム16a,16b,1
6cに保持用緩衝パッドB,C,Dを装着する。左右2
列のドアパネル間の支持ビーム16cに装着される保持
用緩衝パッドCは、2つのバッド部材50a,50bと
よりなり、両パッド部材の相対向面側に、相互に嵌合す
る凹部51a,51bと凸部52a,52bとを長手方
向一定間隔毎に交互に形成し、長手方向に支持ビーム1
6cが嵌合する凹溝53a,53bを形成する。
させずに並立状態に支持する装置で、支持ビームに装着
される緩衝パッドを脱落のおそれなく確実に装着保持で
き、ドアパネルの落し込み収納操作を容易に行なえるよ
うにする。 【構成】 枠組構造体と緩衝パッドとにより支持装置を
構成する。枠組構造体1はドアパネルP1 の受けフレー
ム13を有する受け枠11と、受け枠の前後フレーム部
12に立設した支柱14間に架渡した支持ビーム16
a,16b,16cを有し、受けフレーム13に受け用
緩衝パッドAを装着し、支持ビーム16a,16b,1
6cに保持用緩衝パッドB,C,Dを装着する。左右2
列のドアパネル間の支持ビーム16cに装着される保持
用緩衝パッドCは、2つのバッド部材50a,50bと
よりなり、両パッド部材の相対向面側に、相互に嵌合す
る凹部51a,51bと凸部52a,52bとを長手方
向一定間隔毎に交互に形成し、長手方向に支持ビーム1
6cが嵌合する凹溝53a,53bを形成する。
Description
【0001】
本考案は、自動車用のドアパネルを効率よく梱包して輸送できる梱包用支持装 置に関するものである。
【0002】
現地組立て方式の自動車の輸送においては、車体の各構成部分毎に分解した状 態でそれぞれを集合状態に支持して梱包し、これをコンテナに積み込んで輸送す ることが行なわれている。
【0003】 その梱包の手段として、従来は、木枠等の支持装置を用いて各ドアパネルを横 に並立させて支持し梱包していた。
【0004】 また最近では、実開昭62−54992号公報に見られるように、基本的には 箱体を構成する両側板の内面に合成樹脂発泡体よりなる緩衝材を配設し、この緩 衝材により多数のドアパネルを支持して梱包するものも出現している。
【0005】 しかし、上記いずれの梱包方式の場合も、一段積みを前提とするもので、コン テナへの積み込みに際してはコンテナ内に単に1段に積み込まれるだけであり、 コンテナ内の上部の空間には他の部品を積み込むこととしているが、それでもか なり無駄なものになっている。
【0006】 特に、後者の梱包方式による場合は、箱形状をなすために構造が複雑化し、こ の梱包装置自体の製作に手数がかかり、生産性に劣り、コスト高になる欠点もあ った。
【0007】 そこで、この考案者らは、鋼材等の強度を持った部材により枠組を構成し、こ の枠組に緩衝パッドを装着しておいて、左右2列で前後方向に並立させて支持す るとともに、上下2段に支持して梱包しようとしたものである。
【0008】 ところが、前記のように左右2列で前後方向に並列させる場合、左右列のドア パネル間に配される支持ビームに装着する緩衝パッドは、ドアパネルを枠組内に 収納するまでに装着しておく必要があるが、収納時のドアパネルの落し込み等の 収納作業までに、あるいは収納作業の際の振動や衝撃によって前記緩衝パッドが 脱落するおそれがある。
【0009】 本考案は、上記に鑑みて、ドアパネルを左右2列で前後に並立させて支持する 場合において、支持装置の組立構成および積み込み作業が行ない易く、安全な集 合梱包を行なえるととともに、左右2列で前後に並立するドアパネル間の支持ビ ームに装着される緩衝パッドを脱落のおそれなく確実に装着でき、ドアパネルの 落し込み収納操作を容易に行なえる梱包用支持装置を提供しようとするものであ る。
【0010】
上記の課題を解決する本考案の梱包用支持装置は、自動車のドアパネルを左右 2列で前後方向に並立させて支持する装置であって、組立て構成される枠組構造 体と、この枠組構造体に装着されてドアパネルを並立状に保持する合成樹脂発泡 体製の緩衝パッドとからなり、枠組構造体は、平面的にみて四角形をなしかつド アパネルを受ける前後方向の受けフレームを有する受け枠と、この受け枠の前後 フレーム部に立設された前後支柱間に架渡されて左右2列のドアパネル間と両側 部において前後方向に延在する支持ビームを有してなり、前記受けフレームには ドアパネルの下端部が嵌合する凹部を有する受け用緩衝パッドを装着するととも に、各支持ビームにはドアパネルの側端部を嵌合して保持する保持用緩衝パッド を装着してあり、左右2列のドアパネル間の支持ビームに装着された保持用緩衝 パッドは、支持ビームを挟んで結合される2つのバッド部材よりなり、両パッド 部材の相対向面側には、相互に嵌合する凹部と凸部とが長手方向一定間隔毎に交 互に形成されるとともに、長手方向に支持ビームが嵌合する凹溝が形成されてな ることを特徴とする。
【0011】 前記において、二つのパッド部材の相対向面側に有する凸部と凹部の段差は、 支持ビームの幅寸法と略同等かやや大きく、かつ凹溝の深さが支持ビームの幅と 略同寸法に形成されているものが特に好ましい。
【0012】
上記の支持装置によれば、自動車のドアパネルを枠組構造体に対して左右2列 で前後に並立させて支持するもので、この際、受け枠の前後方向の受けフレーム に装着された受け用緩衝パッドにドアパネルの下端部を嵌合して受支するととも に、中央部の支持ビームに装着された保持用緩衝パッドの両側に有する凹部にド アパネルの側端部を嵌め込んで、前後方向に一定間隔の並立状態に支持する。そ して、この並立後、両側部の支持ビームに保持用緩衝パッドを嵌めこみ装着すれ ばよい。
【0013】 これにより、ドアパネルを緩衝パッドにより枠組構造体に対し直接当接させず に保持して安定性よく支持できる。
【0014】 しかして、上記の左右列のドアパネル間の中央に配される支持ビームに装着さ れた保持用緩衝パッドは、左右に分割形成された2つのパッド部材が、その相対 向面に有する凸部と凹部の嵌合により相互に嵌合された状態で、各凸部に有する 凹溝が支持ビームに対し嵌合しているため、この両パッド部材の合成樹脂発泡体 同士の嵌合と、支持ビームに対する嵌着力により、前記の装着状態に良好に保持 され、容易に脱落するおそれがない。
【0015】 すなわち、凸部と凹部の嵌合は発泡体同士の弾力的な嵌合が離脱作用に対する 抵抗となり、これが支持ビームに対する嵌合力と相俟って容易に離脱しなくなる ものである。
【0016】 特に、前記の凸部と凹部の段差すなわち、嵌合寸法が支持ビームの横幅と略同 程度で、かつ凹溝が支持ビームの幅と略同じになっていると、前記の嵌合力およ び支持ビームに対する嵌着力がさらに大きくなり、容易に脱落することがない。
【0017】
次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
【0018】 図示する実施例は、2ドアタイプの自動車のドアパネルで、下段に左右一方の 前後ドアパネル(P1 )を、上段に他方の前後ドアパネル(P2 )を積み込む場 合を示している。
【0019】 そして実施例の支持装置は、図に示すように骨組になる枠組構造体(A)と、 この枠組構造体(A)の前後方向のフレームもしくはビームの部分に装着されて 梱包対象のドアパネルを前後方向一定間隔に保持する合成樹脂発泡体製の緩衝パ ッド(A)〜(E)および(A′)〜(D′)とから構成されている。
【0020】 枠組構造体(1)は、図2および図3に示すように、下段部枠組(10)と、 中間部枠組(20)と、上部枠組(30)とからなり、それぞれ各構成部分は角 形中空鋼材により形成されている。
【0021】 下段部枠組(10)は、平面的にみて四角形をなす受け枠(11)の前後フレ ーム部(12)(12)間に、前後方向に延在して下段のドアパネル(P1 )を 受ける複数の受けフレーム(13)が架渡されている。これらの各受けフレーム (13)に後述する受け用緩衝パッド(A)が装着されて、ドアパネル(P1 ) を一定間隔に並立保持できるようになっている。
【0022】 また受け枠(11)の前後フレーム部(12)(12)の両端部と前後フレー ム部(12)(12)中間位置とにそれぞれ支柱(14)が立設されている。こ の支柱(14)は受け枠(11)に対し嵌合連結自在に設けられ、図の場合、角 形中空鋼材よりなる連結部材(15)が受け枠(11)に突設され、これに支柱 (14)の下端部が嵌合連結されるようになっている。この支柱(14)は、通 常梱包対象のドアパネルの高さに応じて、後述のようにドアパネル(P1 )の高 さよりやや低い高さに形成される。
【0023】 そして前後で相対応する各支柱(14)(14)間には、ドアパネルの高さに 応じた所要高さ位置、例えばドアパネル(P1 )の高さの1/2程度の高さにお いて、それぞれ前後方向の支持ビーム(16a)(16b)(16c)が架渡さ れてドアパネル(P)の側端部に沿って前後方向に延在せしめられており、これ らの支持ビーム(16a)(16b)(16c)に装着される後述する保持用緩 衝パッド(B)(C)(D)により下段のドアパネル(P1 )の側端部を保持す るようになっている。
【0024】 また、中間部枠組(20)は下段部枠組(10)の前後支柱(14)(14) 上に連結される前後フレーム(21)(21)と、この前後フレーム(21)( 21)間に架渡された複数の受けフレーム(23a)(23b)とを有している 。図の(22)は前後フレーム(21a)(21b)下面に突設された角筒状の 連結部材で、この連結部材(22)に支柱(13a)(13b)の上端が嵌合連 結される。
【0025】 前記受けフレーム(23a)(23b)は、前後フレーム(21)(21)の 長さ方向(左右方向)の所要間隔位置に突設された連結部(24a)(24b) に対してパネル並立後に嵌合連結できるようになっている。これらの受けフレー ム(23a)(23b)は、下段のドアパネル(P1 )の形態上の任意の空間を 利用して該ドアパネル(P1 )の高さ範囲内に位置するように設けられる。
【0026】 例えば図示するように、フロント側のドアパネルを並立させた側については、 ドアパネル(P1 )のフロント側上縁の傾斜を利用して、ドアパネル(P1 )の 外側の空間(S1 )に受けフレーム(23a)を配し、またリア側のドアパネル を並立させた側については、該ドアパネル(P1 )の窓による空間を利用して、 該窓内空間(S2 )を通して受けフレーム(23b)を配するように構成してい る。そしてこれらの受けフレーム(23a)(23b)に後述するように受け用 緩衝パッド(A′)(E)が装着されて、下段のドアパネル(P1 )の上部と、 上段のドアパネル(P2 )の下部とを交互に他方の並立域に入り込ませた状態に 支持できるようになっている。
【0027】 また、上部枠組(30)は、前記中間部枠組(20)の前後フレーム(21) (21)の上面に突設された角筒状の連結部材(25)に対し嵌合連結自在な前 後の支柱(31)(31)と、この前後の支柱(31)(31)間における所要 高さ位置において架渡されて、上段のドアパネル(P2 )の側端部に沿って前後 方向に延在する支持ビーム(32a)(32b)(32c)とからなる。そして これらの支持ビーム(32a)(32b)(32c)に装着される保持用緩衝パ ッドにより上段のドアパネル(P2 )の側端部を保持して支持するようになって いる。
【0028】 なお、前記の枠組構造体(1)の両側部の前後の支柱(31)(31)と支持 ビーム(32a)(32b)については、ドアパネル(P2 )を並立支持するま でに連結して組立てておいても、また並立支持した後に連結して組立ててもよい 。さらにこれらを左右方向のフレームにより連結構成しておくこともできる。
【0029】 そして、各緩衝パッドについては、合成樹脂発泡体により成形される。この構 成素材の合成樹脂発泡体としては、例えばポリスチレンおよびスチレンを主体と する共重合体等のポリスチレン系樹脂発泡体、ポリエチレンやポリプロピレンお よびオレフィンを主体とするオレフィン系樹脂発泡体、ポリ塩化ビニル樹脂発泡 体、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂発泡体その他の比 較的耐圧性がよくかつ緩衝性のある合成樹脂発泡体が好適に用いられ、それぞれ 次のように構成される。
【0030】 まず、下段部枠組(10)の受けフレーム(13)に装着される受け用緩衝パ ッド(A)については、図4に示すように、受けフレーム(13)が嵌合する凹 溝部(41)を下面側に有し、さらに上面側にはドアパネル(P1 )の下端部が 嵌入する凹部(42)が長さ方向一定間隔に形成されており、図1のように脚部 を兼ねる受けフレーム(13)に対し凹溝部(41)が上方より嵌合し装着され る。
【0031】 また、中央部の支持ビーム(16c)に装着される保持用緩衝パッド(C)に ついては、図5および図6に示す2つのパッド部材(50a)(50b)よりな り、両パッド部材(50a)(50b)の相対向面側には、相互に嵌合する凹部 (51a)もしくは(51b)と凸部(52a)(52b)とが所要間隔毎に交 互に形成され、さらにこの相対向面側のそれぞれ凸部(52a)(52b)の個 所には長手方向に支持ビーム(16c)が嵌合する凹溝(53a)(53b)が 形成されている。特にこの凹部(51a)(51b)と凸部(52b)(52a )の段差寸法、つまり嵌合寸法は、支持ビーム(16c)の幅と略等しいかやや 大きく形成され、かつ凹溝(53a)(53b)の深さが支持ビーム(16c) の幅と略同じに形成されている。
【0032】 従って、前記の凸部(52a)(52b)に有する凹溝(53a)(53b) が支持ビーム(16c)に嵌着するとともに、両パッド部材(50a)(50b )同士を前記の凹部(51a)(51b)と凸部(52b)(52a)との嵌合 により安定性よく結合でき、支持ビーム(16c)から容易に脱落させるおそれ なく保持できる。両パッド部材(50a)(50b)の外側面にはドアパネル( P1 )の側端部が嵌入する凹部(54a)(54b)が長手方向所要間隔に形成 されている。
【0033】 左右両側部の一方の支持ビーム(16a)に対し装着される保持用緩衝パッド (B)については、図7のように内側面と下部に開口しドアパネル(P1 )の側 端部が嵌合する凹部(61)が、前後方向つまり長手方向一定間隔毎に形成され ている。またドアパネル(P1 )の並立後に、支持ビーム(16a)に対して装 着できるように、外側面肩部に前記支持ビーム(16a)が嵌合する長手方向の 凹欠(62)が長手方向に設けられている。
【0034】 また、左右両側部の他方の支持ビーム(16b)に装着される保持用緩衝パッ ド(D)については、図8に示すように外側面中央部に支持ビーム(16b)が 嵌合する長手方向の凹溝(71)が設けられるとともに、内側面および上下面に 開口する凹部(72)が前記と対応する長手方向所要間隔毎に設けられている。 この保持用の緩衝パッド(D)についても、ドアパネル(P1 )の並立後に上方 より嵌着できるように、前記凹溝(71)の下部が傾斜面に形成されている。
【0035】 そして中間部枠組(20)に有する受けフレーム(23a)(23b)に対し 装着される受け用緩衝パッド(A′)(E)のうち、下段のドアパネル(P1 ) の特に窓内空間(S2 )を通して配される緩衝パッド(E)については、図9お よび図10に示すように、その下面側に受けフレーム(23b)に対し嵌合する 凹溝(81)を有するとともに、ドアパネル(P1 )の窓枠上部に当るパネル上 端部が嵌入する凹部(82)が長手方向所要間隔毎に形成され、さらにその上面 側には、下段のドアパネル(P1 )と互い違いの位置で並立せしめられる上段の ドアパネル(P2 )の下端部が嵌合する凹部(83)が前記下面側の凹部(82 )と互い違いの位置に形成されている。
【0036】 なお、下段のドアパネル(P1 )のフロント側の傾斜上縁より外側空間(S1) に配される受け用緩衝パッド(A′)については、下段の受け用緩衝パッド(A )と基本的には同じ構成形態をなしているが、上段のドアパネル(P2 )を下段 のドアパネル(P1 )に対して互い違いの位置に支持する関係で、前記の受け用 緩衝パッド(E)の上面側の凹部(83)と対応する位置にドアパネル(P2 ) の下端部が嵌入する凹部(83)が形成されている。
【0037】 前記の受け用緩衝パッド(A′)(E)は、下段のドアパネル(P1 )を並立 させた後で配された受けフレーム(23a)(23b)に対し、下段のドアパネ ル(P1 )の上縁部を前記凹部(83)に嵌め合せるようにして嵌着する。そし て上段のドアパネル(P2 )は前記の受け用緩衝パッド(A′)(E)の上面側 の凹部(83)に嵌め込んで並立させる。
【0038】 なお、上部枠組(30)の支持ビーム(32a)(32b)(32c)に装着 される保持用緩衝パッド(B′)(C′)(D′)については、下段に使用され る保持用緩衝パッド(B)(C)(D)と基本的構造は同じであるが、上下のド アパネル(P)を互い違いに位置をずらせて相互に他方の並立域に入り込んだ状 態に支持する関係で、パネル側端部が嵌合する凹部は下段の緩衝パッドとは前後 方向に位置をずらせて形成される。
【0039】 特に、自動車の左右の前後のドアパネルを上下に並立させるので、上段のドア パネル(P2 )は下段のドアパネル(P1 )に対し、表裏反対に並立支持するの が好都合で、前記保持用緩衝パッドや受け用緩衝パッド等の凹部もそれに対応す るように形成される。
【0040】 上記の構成よりなる本考案の支持装置により自動車のドアパネルを梱包するに は、荷受け用パレットを兼ねる受け枠(11)に支柱(14)を立設した下段部 枠組(10)において、脚部を兼ねる受けフレーム(13)に対し受け用緩衝パ ッド(A)を嵌合し装着するとともに、左右方向の略中央に位置する前後支柱( 14)(14)間に架渡された中央の支持ビーム(16c)に対し保持用緩衝パ ッド(C)を嵌合し装着する。
【0041】 特にこの保持用緩衝パッド(C)は二つのパッド部材(50a)(50b)よ りなり、この両者の相対向面に有する凹溝(53a)(53b)を支持ビーム( 16c)に両側より嵌着させるとともに、互いの凹部(51a)(51b)と凸 部(52b)(52a)とを前記支持ビーム(16c)を挟んだ状態で相互に嵌 合させるため、この両パッド部材(50a)(50b)の合成樹脂発泡体同士の 嵌合と、支持ビーム(16c)に対する嵌着力により、前記支持ビームの装着状 態に良好に保持され、容易に脱落するおそれなく装着される。
【0042】 そして、左右一方のドアパネル(P1 )を各受け用緩衝パッド(A)および前 記の保持用緩衝パッド(C)の凹部(42)および(74a)(74b)にパネ ル下端部および側端部を嵌め合せて位置決めし前後方向に並立させる。この際、 前記中央部の保持用緩衝パッド(C)は脱落することがない。
【0043】 また、両側の前後の支柱(14)(14)間に架渡された支持ビーム(16a )(16b)に対してそれぞれ対応する保持用緩衝パッド(B)(D)を上方よ り各凹部(61)(72)にドアパネル(P1 )の側端部を嵌め込むようにし、 かつ支持ビーム(16a)(16b)の下側に回し込むようにして外側の凹欠( 62)あるいは凹溝(71)を支持ビーム(16a)(16b)に嵌合する。
【0044】 この後、中間部枠組(20)の前後フレーム(21)(21)をそれぞれ前後 の支柱(14)(14)上端部に嵌合連結して組合せ、さらに前後方向の受けフ レーム(23a)(23b)の両端部を前後フレーム(21)(21)の上面に 有する連結部材(25)に対し連結して架渡する。
【0045】 この際、フロント側ドアパネル(P1 )を支持する受けフレーム(23a)に ついては、ドアパネル(P1)のフロント側縁部の傾斜による空間(S1 )を利 用し、上方からの嵌合連結手段により架渡し、さらにリア側のドアパネル(P1 )を支持する受けフレーム(24)については、ドアパネルの窓内空間(S2 ) に前後方向に挿入して、連結部材(25)に対して嵌合連結する。こうして各受 けフレーム(23a)(23b)にそれぞれ受け用緩衝パッド(A′)(E)を 装着する。
【0046】 さらに前後フレーム(21)(21)における下段部枠組(10)の前後支柱 (14)(14)との対応位置に、前後の支柱(31)(31)を連結して立設 し、この前後支柱(31)(31)間に架渡した支持ビーム(32a)(32b )(32c)のうち、中央部の支持ビーム(15c)に対して二つのパッド部材 よりなる保持用緩衝パッド(C′)を上記と同様に嵌着して保持させる。
【0047】 こうして、上段のドアパネル(P2 )を並立させ、この並立後に両側部の支持 ビーム(32a)(32b)に対し保持用緩衝パッド(B′)(D′)をそれぞ れ嵌め込み装着することにより、上段のドアパネル(P2 )を保持する。
【0048】 これにより、図1に示すように、上下の各ドアパネル(P1 )(P2 )は、枠 組構造体(1)を構成する上下の受けフレーム(13),(23a)(23b) 、および支持ビーム(16a)(16b)(16c),(32a)(32b)( 32c)に装着された各緩衝パッド(A)〜(E)および(A′)〜(D′)に より、剛体の枠組に当接する虞れなく保持され、しかも上段のドアパネル(P2 )の下端部と下段のドアパネル(P1 )の上端部とは互いに他方の並立域に入り 込んだ状態に支持されることになる。
【0049】 しかも、枠組構造体(1)および合成樹脂発泡体製の緩衝パッドはそれぞれ構 成が簡単で、組立てが容易であり、梱包作業を容易に行なうことができる。
【0050】 そして上記の梱包状態においては、そのままコンテナに積み込めばよく、特に 上下のドアパネル(P1 )(P2 )の上下端部が互いに他方の並立域に入り込ん だ状態に支持されているために、梱包体全体の高さが小さくてすみ、したがって 上下2段に積み込んでいるにも拘らず、規格寸法のコンテナ(100)に対して 充分な作業クリアランスを保有して積み込むことができる。
【0051】 なお、図示する実施例においては、2ドアタイプの自動車のドアパネルを左右 2列で並立させて上下2段に支持する場合を示しているが、本考案は、左右2列 で1段積みする支持装置においても、支持ビームに対する保持用緩衝パッドを上 記したように2つのパッド部材により構成して実施可能である。
【0052】
上記したように本考案の支持装置によれば、強度をもつ構造体である組枠をパ ネルの積み込み合せて組立て構成することができ、しかもドアパネルを左右2列 に並立さて確実に支持でき、ドアパネルを緩衝パッドにより枠組構造体に対し直 接当接させずに保持して安定性よく支持できる。
【0053】 殊に、上記の左右2列のドアパネル間の支持ビームに装着される保持用緩衝パ ッドは、分割形成された2つのパッド部材からなり、この2つのパッド部材を、 その相対向面に有する凸部と凹部の嵌合による結合力と、支持ビームに対する嵌 着力によって、支持ビームに対して容易かつ確実に装着でき、したがってドアパ ネルの落し込み収納操作までに、あるいは収納作業時の振動や衝撃によっても容 易に脱落するおそれなく安定性よく保持でき、支持装置の組立て構成およびドア パネルの収納作業を容易に行なえる。
【0054】 特に、前記のパッド部材の凸部と凹部の嵌合寸法および支持ビームに対する嵌 合寸法を充分に確保することにより、さらに一層確実に保持できる。
【図1】本考案の1実施例の支持装置の組立て状態の断
面図である。
面図である。
【図2】同上の枠組構造体の組立状態の斜視図である。
【図3】同上の各枠組を分離した断面図である。
【図4】受け用緩衝パッドの斜視図(I)と断面図(I
I)である。
I)である。
【図5】中央の保持用緩衝パッドの斜視図(I)と断面
図(II)である。
図(II)である。
【図6】同上の緩衝パッドを支持ビームに装着した状態
の一部の斜視図(I)と断面図(II)である。
の一部の斜視図(I)と断面図(II)である。
【図7】一方の側部の保持用緩衝パッドの斜視図(I)
と断面図(II)である。
と断面図(II)である。
【図8】他方の側部の保持用緩衝パッドの斜視図(I)
と断面図(II)である。
と断面図(II)である。
【図9】上部の受け用緩衝パッドの斜視図(I)と断面
図(II)である。
図(II)である。
【図10】ドアパネルを上下2段に支持した状態の上部
受けフレーム部分の一部の縦断面図である。
受けフレーム部分の一部の縦断面図である。
【図11】同上のX−X線の断面図である。
(P1 )(P2 ) ドアパネル (1) 枠組構造体 (10) 下段部枠組 (11) 受け枠 (12) 前後フレーム部 (13) 受けフレーム (14) 前後の支柱 (16a)(16b)(16c) 支持ビーム (20) 中間部枠組 (21) 前後フレーム (23a)(23b) 受けフレーム (30) 上部枠組 (31) 前後の支柱 (32a)(32b)(32c) 支持ビーム (A)(A′) 受け用緩衝パッド (41) 凹溝部 (42) 凹部 (B)(B′) 保持用緩衝パッド (61) 凹部 (62) 凹欠 (C)(C′) 保持用緩衝パッド (50a)(50b) パッド部材 (51a)(51b) 凹部 (52a)(52b) 凸部 (53a)(53b) 凹溝 (54a)(54b) 凹部 (D) 保持用緩衝パッド (71) 凹溝 (72) 凹部 (E) 受け用緩衝パッド (81) 凹溝 (82) 下側の凹部 (83) 上側の凹部
Claims (2)
- 【請求項1】 自動車のドアパネルを左右2列で前後方
向に並立させて支持する装置であって、組立て構成され
る枠組構造体と、この枠組構造体に装着されてドアパネ
ルを並立状に保持する合成樹脂発泡体製の緩衝パッドと
からなり、 枠組構造体は、平面的にみて四角形をなしかつドアパネ
ルを受ける前後方向の受けフレームを有する受け枠と、
この受け枠の前後フレーム部に立設された前後支柱間に
架渡されて左右2列のドアパネル間と両側部において前
後方向に延在する支持ビームを有してなり、前記受けフ
レームにはドアパネルの下端部が嵌合する凹部を有する
受け用緩衝パッドを装着するとともに、各支持ビームに
はドアパネルの側端部を嵌合して保持する保持用緩衝パ
ッドを装着してあり、 左右2列のドアパネル間の支持ビームに装着された保持
用緩衝パッドは、支持ビームを挟んで結合される2つの
パッド部材よりなり、両パッド部材の相対向面側には、
相互に嵌合する凹部と凸部とが長手方向一定間隔毎に交
互に形成されるとともに、長手方向に支持ビームが嵌合
する凹溝が形成されてなることを特徴とする自動車用ド
アパネルの梱包用支持装置。 - 【請求項2】 二つのパッド部材の相対向面側に有する
凸部と凹部の段差は、支持ビームの幅寸法と略同等かや
や大きく、かつ凹溝の深さが支持ビームの幅と略同寸法
に形成されている請求項1に記載の自動車用ドアパネル
の梱包用支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10310291U JPH0751516Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 自動車用ドアパネルの梱包用支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10310291U JPH0751516Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 自動車用ドアパネルの梱包用支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0551792U true JPH0551792U (ja) | 1993-07-09 |
JPH0751516Y2 JPH0751516Y2 (ja) | 1995-11-22 |
Family
ID=14345266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10310291U Expired - Lifetime JPH0751516Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 自動車用ドアパネルの梱包用支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751516Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012210969A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Sekisui Plastics Co Ltd | 梱包材 |
CN108502322A (zh) * | 2018-03-30 | 2018-09-07 | 安徽酷包科技有限公司 | 一种用于车门内护板的eps包装箱 |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP10310291U patent/JPH0751516Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012210969A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Sekisui Plastics Co Ltd | 梱包材 |
CN108502322A (zh) * | 2018-03-30 | 2018-09-07 | 安徽酷包科技有限公司 | 一种用于车门内护板的eps包装箱 |
CN108502322B (zh) * | 2018-03-30 | 2023-10-31 | 安徽酷包科技有限公司 | 一种用于车门内护板的eps包装箱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0751516Y2 (ja) | 1995-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |