JP2009234635A - 板状のワークの梱包資材およびそれを用いた梱包体 - Google Patents

板状のワークの梱包資材およびそれを用いた梱包体 Download PDF

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Abstract

【課題】傷の付きやすい板状のワークであっても、角部や周縁部に梱包資材による傷が付くのを回避することのできる梱包資材A、およびそれを用いた梱包体Bを得る。
【解決手段】梱包資材Aは、4隅に位置決めされる樹脂発泡体製の4個のベース部材10a〜10dと、位置決めされたベース部材を利用して対して互いに平行にかつベース部材よりも内側に取り付けられる一対のワーク支持部材30a,30bと、位置決めされた対向する2つのベース部材10a,10bの間にワーク支持部材30a,30bと直交する方向に掛け渡される棒状の剛性部材40と、棒状の剛性部材40に取り付けられる樹脂発泡体製の緩衝材50とからなる。板状のワークWは、ワーク支持部材30a,30bに形成した幅の狭いワーク支持用リブ31、31のよって、その裏面から支持される。梱包した板状のワークWの上方への移動は、棒状の剛性部材40に取り付けられる樹脂発泡体製の緩衝材50によって阻止される。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動車のサンルーフグラスのように比較的大型である板状のワークを梱包するための梱包資材およびそれを用いた梱包体に関する。
自動車のルーフライニングのように、比較的大型でかつ全体として湾曲している板状のワークの複数枚を、安全にかつワークに傷を付けないで搬送するための梱包資材が、いくつか提案されている。特許文献1には、四辺を折り曲げて立設した矩形状の底板および蓋板と、底板の4隅に立設するコーナー支柱と、コーナー支柱の間に立設する中間支柱とを備え、各支柱には多段に切り欠きを有している段ボール製の梱包資材を用い、撓みのある板状のワークを多段に収容し、梱包体とすることが記載されている。
特開2005−145509号公報
搬送する板状のワークが撓みのある軽いものである場合には、従来の梱包資材でも格別の問題は生じない。しかし、自動車のサンルーフグラスのようなワークは撓みが小さく重量が重く、またそれ自体が既に完成品であることから、梱包資材と接触できる箇所がきわめて制限される。そのようなことから、撓みが小さく重量が重いワークに傷が付くのを効果的に回避することのできる、より改良された梱包資材が求められている。
本発明は、上記の要請に答えることを課題としており、傷の付きやすいワークであっても、人目に付きやすい箇所に梱包資材による傷が付くのを極力回避することのできる改良された梱包資材、およびそれを用いた梱包体を開示することを目的とする。
請求項1に係る発明は、板状のワークの梱包する梱包資材であって、4隅に位置決めされる樹脂発泡体製のベース部材と、梱包する板状のワークをその下面から支持する樹脂発泡体製の一対のワーク支持部材であって前記位置決めされたベース部材を利用して互いに平行にかつベース部材の位置よりも内側の位置に取り付けられるワーク支持部材と、前記位置決めされた対向するベース部材の間に前記ワーク支持部材と直交する方向に掛け渡される棒状の剛性部材と、からなり、前記ベース部材の上面の高さは、ベース部材を利用して取り付けた一対のワーク支持部材によって下面から支持された状態のワークの最上位の位置よりも上位の位置となるように形成されており、かつベース部材の上面には前記棒状の剛性部材を支持するための凹所が形成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記棒状の剛性部材に取り付けられる樹脂発泡体製の緩衝材をさらに備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、ベース部材を位置決めするための平面視で矩形の枠体をさらに備えることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の梱包資材を用いて板状のワークを梱包した梱包体であって、板状のワークは前記一対のワーク支持部材によりワークの側縁より内側に入り込んだ部位においてのみ下面から支持された状態で梱包体内に収容されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4記載の梱包体が2段以上積層された多層梱包体であって、上位の梱包体のベース部材は下位の梱包体の対応するベース部材の上に自由移動が拘束された状態で載置されていることを特徴とする。
いずれの発明においても、梱包資材のベース部材、ワーク支持部材、および棒状の剛性部材に取り付ける緩衝材を構成する発泡樹脂に特に制限はないが、成形性やリサイクル性に優れることや経済性の観点から、発泡ポリスチレン系樹脂は好ましい。梱包すべき部品が自動車のサンルーフグラスのように比較的大型で30kgを越えるようなものの場合には、発泡倍率は40倍(0.25g/L)程度であることが、緩衝性と強度の双方を満足することから好ましい。その場合、各部材は最も薄いところで15mm程度以上であることが望ましい。15mmよりも薄い場合には、部材に破損が生じる恐れがある。
本発明による梱包資材は、棒状の剛性部材を除いて、他の部材は樹脂発泡体製であり、軽量でありながら、所要の強度と緩衝性を備えた梱包資材が得られる。また、各部材は分離と組み付けが自在であり、非使用時にはコンパクトにまとめた状態で、ワークの梱包場所に送ることができる。
請求項1に係る梱包資材を用いた請求項4に係る梱包体では、板状のワークは、ベース部材を利用して装着された一対のワーク支持部材によって、ワークの側縁より内側に入り込んだ部位においてのみ、下面から支持された状態であり、梱包体内に収容されたワークの四隅および周縁部を含むそれ以外の箇所は、梱包資材と接していない。そのために、ワークの他の箇所に、搬送中の振動等による梱包資材との接触摩擦等によって傷が付くのを回避できる。板状のワークの下面におけるどの位置を、一対のワーク支持部材によって支持させるようにするかは、当該ワークが実使用されるときの状態を考慮して、傷が付いていても差し支えない部位を適宜選択する。換言すれば、その部位を支持できる形状にワーク支持部材およびベース部材を設計する。
上記梱包体において、一対のワーク支持部材には、ワークの下面を支持した状態のときに、ワークの重さによって互いに内側に転倒する方向のモーメントが作用する。しかし、対向する2つのベース部材の間には、ワーク支持部材と直交する方向に、かつワークよりも上位の位置に、棒状の剛性部材が掛け渡されており、該剛性部材の持つ剛性によって、一対のワーク支持部材が転倒するのは阻止され、収容姿勢は安定する。
請求項2に係る梱包資材を用いた請求項4に係る梱包体では、前記棒状の剛性部材に樹脂発泡体製である緩衝材が取り付けられるので、剛性部材がワークと直接接触することがなく、ワーク上面に傷が付くのを一層確実に回避することができる。
請求項3に係る梱包資材を用いた請求項4に係る梱包体では、梱包資材はベース部材を位置決めするために平面視で矩形の枠体をさらに備えているので、ベース部材を位置決めする作業は容易となる。
請求項4に係る梱包体は、単独で搬送に供してもよく、2段以上積層した多層梱包体とし搬送してもよい。多層梱包体とする場合も、各梱包体には、構造体として機能する棒状の剛性部材が取り付けてあるので、段積みによって梱包体の安定性が損なわれることはない。
請求項5に係る多層梱包体では、上下のベース部材は自由移動が拘束された状態で載置されているので、搬送中の姿勢は一層安定する。
本発明によれば、傷の付きやすいワークであっても、人目に付きやすい箇所に梱包資材による傷が付くのを極力回避することのできる改良された梱包資材、およびそれを用いた梱包体が得られる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施の形態に基づき説明する。図1は梱包資材を構成するベース部材およびワーク支持部材の一例を説明するための斜視図、図2は図1に示すベース部材とワーク支持部材とを組み付けた状態を示す斜視図、図3はベース部材の他の形態を示す斜視図、図4は梱包資材を構成する棒状の剛性部材とそこに取り付ける緩衝材の一例を示す斜視図、図5は各部材を組み付けた状態を説明する平面図、図6は本発明による梱包体の一例を説明する平面図、図7は図6のa−a線による断面図、図8は梱包体を3段に積層したときの図7に相当する断面図、である。
本発明による梱包資材Aは、ベース部材10と、ワーク支持部材30と、棒状の剛性部材40とからなり、好ましくは、さらに、剛性部材に取り付ける緩衝材50と、ベース部材10を位置決めするための平面視で矩形の枠体1を備える。ベース部材10、ワーク支持部材30、および緩衝材50は発泡樹脂製であり、棒状の剛性部材40は好ましくは鋼材であり、矩形の枠体1は好ましくは段ボール製である。以下の説明では、矩形の枠体1を用いる場合について説明する。
前記枠体1は4つの角部を有する矩形状であり、4辺に立ち上がる4つの側壁2と底板3とを備える。前記枠体1の各角部には、この例では4つのベース部材10が配置される。なお、図1および図2に示すベース部材10aは、図5の各部材を組み付けた状態を説明する平面図において右上に位置するベース部材10aである。
ベース部材10aはほぼ直方体であり、前記枠体1の角部に内接するコーナー部11と長側面12aと比較して長さの短い短側面12b、および上面13と底面14とを有し、上面13には適数の凸部15と、3方が凸壁16で囲まれ前記長側面12aの反対側が開放した前記短側面12bに平行な凹所17が形成されている。凹所17の位置は、前記コーナー部11から遠い位置であることが好ましい。さらに、底面14における前記上面13に形成した凸部15および凸壁16に対向する部位には、凸部15が入り込むことのできる凹陥部18および凸壁16が入り込むことのできる凹陥部19が形成されている(なお、図示の都合から、図では、凸壁16が入り込むことのできる凹陥部19のみが示され、凹陥部18は示されない)。
ベース部材10aにおける前記凹所17近傍の内面側(長側面12aの反対側)には、高さがベース部材10a自体の高さより低い膨出部20が形成されており、該膨出部20の裏面側には、ベース部材10aの底面14に形成した前記凹陥部19に連続し、高さが凹陥部19よりも高い凹溝21が形成されている。また、凹溝21の天面には第2の凹溝22が形成されている。また、前記膨出部20の天面より少し上位の位置における、ベース部材10aの内側面には横方向に延びる段差部23が形成されている(図7も参照)。この段差部23の技術的意味は後述する。
図5に示す平面図において左上に位置するベース部材10bは、ベース部材10aと鏡面対象形である点を除いて、実質的にベース部材10aと同じ構成である。
図3に示すベース部材10cは、図5に示す平面図において左下に位置するベース部材10cであり、長さが前記ベース部材10bよりも幾分短いこと、および膨出部20の裏面側に形成した凹溝21が形成されている第2の凹溝22aの形状が、前記第2の凹溝22と形状を異にすることを除いて、実質的にベース部材10bと同じ構成である。また、図5に示す平面図において右下に位置するベース部材10dは、ベース部材10cと鏡面対象形である点を除いて、実質的にベース部材10cと同じ構成である。
従って、各図に示されるベース部材10b〜10dにおいて、図1および図2に示すベース部材10aに対応する部分には、ベース部材10aにおけると同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
次に、前記ワーク支持部材30を説明する。ワーク支持部材30も長尺状のものであり、上面側の長手方向に、支持しようとする板状のワークWの下面側支持位置の曲率に沿った幅の狭いワーク支持用リブ31を有している。ワーク支持部材30は左右1対で使用されが、図1および図2には、図5の平面図で示す右側のワーク支持部材30aを示している。
ワーク支持部材30aは、一方の側面に2つの係止体32aと32bを持つ。図で前方側である一方の係止体32aは、前記した右上に位置決めされるベース部材10aに形成した凹溝21に一致する形状であり、上面に、凹溝21の天面に形成した第2の凹溝22に入り込む突起33aを有している。この例において、係止体32aは平面視で先端が膨出する形状となっており、この場合には、ベース部材10aに形成する凹溝21の平面視での形状も、同じ形状とされる。
図で後方側であるもう一方の係止体32bは、前記した右下に位置決めされるベース部材10dに形成した凹溝21に一致した形状であり、上面には、凹溝21の天面に形成した第2の凹溝22aに入り込む突起33bを有している。ここでも、係止体32bは平面視で先端が膨出する形状となっており、この場合に、ベース部材10dに形成する凹溝21の平面視での形状も、同じ形状とされている。
ワーク支持部材30aの裏面であって、2つの係止体32aと32bの位置に対応する箇所には、ワーク支持用リブ31に直交する方向に、ベース部材10aの裏面に形成した前記凹陥部19と同形状の凹陥部34が形成されている。
ワーク支持部材30aの長さは、支持しようとする板状のワークWの大きさに応じて適宜に設定され、前記2つの係止体32aと32bの間の間隔も、ワーク支持部材30aの長さに応じて、必要な安定性が確保されるように適宜設定される。ワーク支持部材30aは断面形状は、支持すべき板状のワークWを安定して支持できるだけの強度を確保できるように適宜設定する。図示のものでは、適宜の縦壁35や肉盗み部36を有しているが、支持しようとする板状のワークWに接触しないことを条件に、任意形状の断面であってよい。また、ワーク支持部材30aの高さは、ベース部材10aの高さよりも低くされるが、詳細は後述する。
もう一方のワーク支持部材30bは、ワーク支持部材30aと鏡面対象形である点を除いて、実質的にワーク支持部材30aと同じ構成である。
次に、前記棒状の剛性部材40と、前記剛性部材に取り付ける緩衝材50を説明する。棒状の剛性部材40は、基本的に、ベース部材10の上面13に形成した3方が凸壁16で囲まれた前記凹所17に端部が支承される形状のものであり、鋼材、アルミ材、ステンレス材、FRPなどで作られる。図4に示すものは、中空の角材であるが、所要の剛性が確保されることを条件に、断面C型や断面H型など、任意の断面形状であってよく、中実材であってもよい。緩衝材50は前記剛性部材40に着脱自在に取り付けられるものであり、この例では、長手方向の凹溝51を有している。梱包した板状のワークWの上面側の湾曲に沿った曲面を下面側に持たせるようにしてもよい。
上記の梱包資材の使用態様を説明する。最初に、平坦な場所に矩形の枠体1を置く。必須ではないが、枠体1の底面3に適宜の緩衝材4を置き、その上に、所定の距離をおいて2本の前記棒状の剛性部材40を左右方向に配置する。なお、この緩衝材4および剛性部材40は、梱包体B全体の安定化を図るものであって、省略することができる。
次に、枠体1の4つの角部に、図5に示すようにして、4つのベース部材10a〜10dを置く。また、右側の2つのベース部材10a、10dに沿うようにして一方のワーク支持部材30aを仮置きし、左側の2つのベース部材10b、10cに沿うようにして他方のワーク支持部材30bを仮置きする。その際、前記剛性部材40を用いる場合には、それぞれのワーク支持部材30の裏面に形成した凹陥部19、およびワーク支持部材30の裏面に形成した凹陥部34内に、剛性部材40が入り込むようにして、それぞれ仮置きする。
その後、仮置きした一方のワーク支持部材30aに形成した2つの係止体32a、32bの上方から、右側の2つのベース部材10a、10dを落とし込み、その裏面に形成した凹溝21、21を係止体32a、32bに係止させる。図2は、係止した状態でのワーク支持部材30aと一方のベース部材10aを示している。また、仮置きした他方のワーク支持部材30bに形成した2つの係止体32a、32bの上方から、左側の2つのベース部材10b、10cを落とし込み、その裏面に形成した凹溝21、21を係止体32a、32bに係止させる。なお、そのように各部材を組み付けたときに、4つのベース部材10a〜10dが枠体1の4つの角部に位置するように、枠体1の上下方向の寸法は定められる。
その状態で、真空チャック等でつり上げた板状のワークWを一対のワーク支持部材30a、30bの上に静かに降ろす。それにより、図6の平面図および図7の断面による側面図に仮想線で示すように、板状のワークWは、平行に配置された一対のワーク支持部材30a、30bのそれぞれに形成したワーク支持用リブ31、31によって、左右の側縁から内側に入った箇所において下面から支持された姿勢となる。なお、前記したベース部材10に形成した段差部23は、所定の位置に板状のワークWがセットされたかどうかを視認するための目安線となる。
次に、図6の平面図に示すように、位置決めされた対向する2つのベース部材10aと10b、およびベース部材10cと10dの間に、それぞれの上面に形成した凹所17、17に両端を係止するようにして、2本の棒状の剛性部材40,40を前記ワーク支持部材30a,30bに直交する方向に掛け渡すことにより、梱包体Bが形成される。図7の断面による側面図から解るように、4個のベース部材10a〜10dは、その上面13の高さが、上記のようにして下面から支持された状態のワークWの最上位の位置よりも上位の位置となるように形成されており、掛け渡した棒状の剛性部材40,40の下面が、梱包したワークWの上面に当接することはない。また、棒状の剛性部材40,40の下面と梱包したワークWの上面との間の隙間を埋めるようにして、前記緩衝材50を剛性部材40,40に取り付けることにより、剛性部材40,40によってワークWの上面に傷が付くのも阻止することができる。剛性部材40の下面と梱包したワークWの上面との間に充分な隙間が取れる場合には、前記緩衝材50の取付を省略することもできる。
なお、上記の梱包体Bにおいて、一対のワーク支持部材30a、30bには、重量物であるワークWを支持したときに、ワークWの重さによって互いに内側に転倒する方向のモーメントが作用し、転倒することが起こり得るが、上記のように、対向する2つのベース部材10a,10bおよび10c,10dの間に、ワーク支持部材30a、30bと直交する方向に、かつワークWよりも上位の位置に、棒状の剛性部材40,40を掛け渡すことにより、ワーク支持部材30a、30bが転倒するのは阻止することができ、ワークWの収容姿勢は安定する。
1つの板状のワークWのみで梱包体Bとする場合には、全体を適宜のラッピングフィルムで包み込み、必要な場合にはベルト掛け等を行った後、搬送に供する。
上記の梱包体Bを2段以上に積層して多層梱包体Baとすることもできる。図8は3段に積み上げた多層梱包体Baの断面図である(但し、図8では板状のワークWは図示を省略している)。図示のように、上位に位置する梱包体B1のワーク支持部材30A,30Bは、その裏面に形成した凹陥部34、34内に、下位の梱包体Bに取り付けた棒状の剛性部材40,40が入り込むことにより、前後方向の位置決めと仮置きがなされる。また、上位の梱包体B1の4つのベース部材10A〜10Dは、その底面14に形成した凹陥部18および凹陥部19が、それぞれ下位の4つのベース部材10a〜10dの上面に形成した凸部15および凸壁16が入り込むことにより、さらには、前記凹陥部19に下位の梱包体Bに取り付けた棒状の剛性部材40,40の端部が入り込むことにより、所要位置に位置決めされ、かつ前後および左右方向には自由移動が拘束された状態で、安定して載置される。上位の梱包体B1における、一対のワーク支持部材30A,30Bに対する4つのベース部材10A〜10Dと組み付け方は、下位の梱包体Bの場合と同様にして行う。また、3段目の梱包体B2は2段目の梱包体B1を下位の梱包体として、同様に組み付ける。
そのようにして3段に、あるいはそれ以上に梱包体Bを順次積み上げて多層梱包体Baとした後、全体を適宜のラッピングフィルムで包み込み、必要な場合にはベルト掛け等を行った後、搬送する。
なお、上記の実施の形態において、ワーク支持部材30に形成した2つの係止体32aと32bを平面視で先端が膨出する形状としたのは、両者を係合した後、ワーク支持部材30とベース部材10とが不用意に横方向に分離するのを回避するためであって、それ自体が発明を構成する必須の事項ではない。また、2つの係止体32aと32bの上面に形成した突起33aと33bの形状を異ならしめたのは、一対のワーク支持部材30a、30bと4つのベース部材10a〜10dとの位置関係を組み付け時に間違わないようにするためであって、このこともそれ自体が発明を構成する必須の事項ではない。いずれも省略することができる。また、本発明において、4つのベース部材10a〜10dと一対のワーク支持部材30a、30bの位置決めおよび組み付けに不自由がない場合には、矩形の枠体1を省略することもできる。さらに、4つのベース部材10a〜10dを、鏡面対象形であることを条件に、すべて同じ形状とすることもできる。さらに、図示しないが、4つのベース部材10a〜10dにおける、ベース部材4aと4b、および4cと4dとを一体としたベース部材を用いることもでき、さらに、ベース部材4aと4d、および4bと4cとを一体としたベース部材を用いることもできる。
本発明による梱包資材を構成するベース部材およびワーク支持部材の一例を説明する斜視図。 図1に示すベース部材とワーク支持部材とを組み付けた状態を示す斜視図。 ベース部材の他の形態を示す斜視図。 本発明による梱包資材を構成する棒状の剛性部材(図4(a))とそれに取り付ける緩衝材の一例を示す斜視図(図4(b))。 各部材を組み付けた状態を説明する平面図。 本発明による梱包体の一例を説明する平面図。 図6のa−a線による断面図。 梱包体を3段に積層したときの図7に相当する断面図。
符号の説明
A…本発明による梱包資材、B…本発明による梱包体、Ba…本発明による多層梱包体、1…矩形の枠体、2…4つの側壁、3…底板、10(10a〜10d)…ベース部材、11…コーナー部、12a…長側面、12b…短側面、13…上面、14…底面、15…凸部、16…凸壁、17…凹所、18…凸部15が入り込む凹陥部、19…凸壁16が入り込む凹陥部、20…膨出部、21…凹溝、22…凹溝21の天面に形成した第2の凹溝、23…段差部、30(30a,30b)…ワーク支持部材、31…ワーク支持用リブ、32a、32b…係止体、33a、33b…突起、34…凹陥部、35…縦壁、36…肉盗み部、40…棒状の剛性部材、50…剛性部材に取り付ける緩衝材、51…凹溝

Claims (5)

  1. 板状のワークを梱包する梱包資材であって、
    4隅に位置決めされる樹脂発泡体製のベース部材と、
    梱包する板状のワークをその下面から支持する樹脂発泡体製の一対のワーク支持部材であって前記位置決めされたベース部材を利用して互いに平行にかつベース部材の位置よりも内側の位置に取り付けられるワーク支持部材と、
    前記位置決めされた対向するベース部材の間に前記ワーク支持部材と直交する方向に掛け渡される棒状の剛性部材と、からなり、
    前記ベース部材の上面の高さは、ベース部材を利用して取り付けた一対のワーク支持部材によって下面から支持された状態のワークの最上位の位置よりも上位の位置となるように形成されており、かつベース部材の上面には前記棒状の剛性部材を支持するための凹所が形成されていることを特徴とする梱包資材。
  2. 前記棒状の剛性部材に取り付けられる樹脂発泡体製の緩衝材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の梱包資材。
  3. 前記ベース部材を位置決めするための平面視で矩形の枠体をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の梱包資材。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の梱包資材を用いて板状のワークを梱包した梱包体であって、板状のワークは前記一対のワーク支持部材によりワークの側縁より内側に入り込んだ部位においてのみ下面から支持された状態で梱包体内に収容されていることを特徴とする梱包体。
  5. 請求項4に記載の梱包体が2段以上積層された多層梱包体であって、上位の梱包体のベース部材は下位の梱包体の対応するベース部材の上に自由移動が拘束された状態で載置されていることを特徴とする多層梱包体。
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