JP3907904B2 - ボックスパレット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボックスパレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、台板と、この台板上に箱組み状に設けられた立体枠とを有するボックスパレットが知られている(例えば、日通商事株式会社取り扱いに係るエレクター株式会社製の商品名「ネステナー」等参照)。
このボックスパレットでは、立体枠の内方に、台板上へ荷物を支持収納可能とした荷物収納スペースを確保させ、またこの荷物収納スペースの正面側に荷物出入れ口を形成させている。
【0003】
また、立体枠の上端部には他の台板(即ち、他のボックスパレット)を段積み可能になっているので、このボックスパレットを段積みさせ、また横並びさせてゆくだけで、所望規模のラックを任意の場所へ即座に構築できる、という利点を有したものである。
台板上に対しては、フォークリフト等での移載を可能にした平盤型のパレットを介して荷物を支持させることもできるし、このような平盤型パレットを用いないで直接に荷物を支持させることもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のボックスパレットでは、台板と立体枠とを溶接等により一体化していたため、このボックスパレットに地震発生時等における水平力が加わると、立体枠の根元部(台板部との結合部)で応力集中が起こり、亀裂や溶接外れ等の破損に繋がりやすいということがあった。
また、ボックスパレットが全体として一体物であることから、輸送コストや、不使用時の収納コスト(占有床面積に係る使用不可損失)等が高騰化するということもあった。
【0005】
更に、荷物が大型化する場合では、ボックスパレットを、ソックリ大型サイズのものと交換しなければならないため、荷物収納スペースに関する汎用性が低いといわざるを得なかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、水平力が加わったときにも破損が起こらない程度の強度アップを図ると共に、輸送時や収納時等に拘わる低コスト化、荷物収納スペースに関する汎用性の向上等を図ることのできるボックスパレットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るボックスパレットは、荷物を支持収納可能とされた台板と、この台板上に箱組み状に設けられた立体枠とを有している。
立体枠は、台板上に荷物収納スペースを確保すると共に、この荷物収納スペースの少なくとも正面側に荷物出入れ口を形成している。また、この立体枠の上端部で、他の台板(他の同種のボックスパレット)を段積み可能にしている。
【0007】
そして、立体枠は、複数本の支柱と各支柱の少なくとも上端部相互を連結する上部連結枠とを有しており、これに対して上記台板の外周部には、立体枠における各支柱の下端部を外嵌状に受けて支持可能にすると共に脱出自在とするソケット部が設けられている。
このように、台板と立体枠との結合部分では、台板の外周部に設けられたソケット部と、このソケット部内へ嵌め入れた立体枠の支柱とによる二重構造になっており、それだけこの結合部分の断面係数(断面二次モーメント)は大きくなっている。しかも、台板のソケット部に対し、立体枠の支柱は脱出自在となる構造を具備している(即ち、ソケット部と支柱とは固定されていない)。
【0008】
従って、仮に、このボックスパレットに地震発生時等における水平力が加わったとしても、台板と立体枠との結合部分で応力集中は生じ難く(両者が固定されていないから)、またこの部分で作用する応力に対しては、断面係数(断面二次モーメント)の増大化に伴って十分に耐えられる強度を発揮するものとなる。
結果として、台板と立体枠との結合部分では、地震発生時等における水平力を原因とした破損を防止できるものである。
また、台板と立体枠とは必要に応じて分解可能であるため、このボックスパレットの輸送時や収納時等に分解すれば、それらの低コスト化が可能となる。
【0009】
のみならず、台板と立体枠とが分解可能であると、台板を共通としておき、高さの異なる立体枠の中から適当なものを選択するといった用い方ができる。そのため、荷物収納スペースの大型化について、少なくとも高さ方向の汎用性を持たせられることになる。
立体枠において、上部連結枠を奥行き方向及び/又は間口方向に分解可能なものとしておくと、支柱の奥行き間隔や間口間隔を必要に応じて異ならせるような可能性が広がる。
【0010】
これであれば、荷物収納スペースの大型化について、奥行き方向や間口方向の汎用性も、ある程度、持たせられることになる。
立体枠において、間口方向両側の支柱には、この間口方向で棚部材又は荷物を掛け渡し可能にするための棚形成部材を取り付けできるようにすることができる。
これにより、小型の荷物やバラの荷物等の収納が可能になり、荷物収納スペース内で無駄スペースの発生を防止できる。すなわち、収納力を高めることができる。
【0011】
なお、この棚形成部材は、支柱の起立面に対し、その上下方向に係止孔を複数設けておいて、この中から適当な係止孔を選択して係止させる構造とすることにより、支持高さを自在に変更できることになり、これによって更に利便性に優れたものとなる。
一方、本発明に係るボックスパレットとしては、荷物を支持収納可能とされた台板に対し、この台板の下部に箱組み状に設けられた脚枠を有したものとすることができる。
【0012】
この脚枠は、台板の下部に、台板上部と同等の荷物収納スペースを確保すると共に、この荷物収納スペースの少なくとも正面側に荷物出入れ口を形成している。また、この脚枠の下端部で、他の台板(他の同種のボックスパレット)上へ段積み可能にしている。
このボックスパレットの場合、脚枠は、複数本の支柱と各支柱の少なくとも下端部相互を連結する下部連結枠とを有したものとなる。そして、台板の外周部には、脚枠における各支柱の上端部へ外嵌状に被せて支持可能になされていると共に脱出自在となっているソケット部が設けられている。
【0013】
このような構成を具備するボックスパレットの場合も、脚枠において、各支柱の奥行き間隔及び/又は間口間隔を変更可能にしたり、棚形成部材を支持可能にしたり、この棚形成部材の支持高さを変更自在にしたりできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図7は、本発明に係るボックスパレット1の第1実施形態を示している。このうち図1は、ボックスパレット1としての最もシンプルな組立状態であり、図2は、このボックスパレット1に棚形成部材2を付加した状態である。また図3は、このボックスパレット1をバラバラに分解した状態である。
このボックスパレット1は、図7に示すように、同種のもの複数を段積みさせ、また横並びさせてゆくだけで、所望規模のラック3を任意の場所へ即座に構築できるというものであり、また当然に、このような組み合わせ使用だけでなく、単一使用法として、荷物のストックや移動に用いることもできるものである。
【0015】
このボックスパレット1は、台板5と、この台板5上に箱組み状に設けられた立体枠6とを有している。
台板5は、荷物(図示略)の支持収納を可能にしたところで、角パイプ等の条材によって格子盤状に組み立てた盤体8と、この盤体8の外周部複数箇所(図例では4箇所とした)に、長手方向を上下方向へ向けた状態で結合されたソケット部9とを有している。盤体8の組み立て、及び盤体8と各ソケット部9との結合は、溶接、リベット打ち、ボルト締め等により行ってある。
【0016】
各ソケット部9は、角パイプ等を用いることで中空構造を有したものとして形成されており、立体枠6が有する後述の支柱18を嵌め入れることができるようになっている。
また、各ソケット部9は、盤体8の下方及び上方へ突出した状態で結合されている。これは、ソケット部9としてその中空部分に所定長さを確保させるためであり、このことが立体枠6の支持状態を安定化させ、且つ強い支持強度を持たせることに繋がるものとなる。特に、下方への突出は、フォークリフト等におけるフォーク差込空間を確保するのに役立っている。
【0017】
図4に示すように、各ソケット部9の配置は、盤体8の正面寄り(図4下側)では、正縁辺8aの左右両端(即ち、正縁辺8aの外側)に振り分け配置とされており、盤体8の奥方寄り(図4上側)では、後縁辺8bに沿った左右両端近傍(即ち、後縁辺8bの内側)に振り分け配置とされている。
このような配置とされることで、盤体8の正面側では間口の確保になっており、また盤体8の奥方側では荷物の落ち込みに対する抑制ができるものとなっている。
【0018】
各ソケット部9には、その中空部分において高くなりすぎない適当なレベル又下端に、この中空部分の内方へ突出するストッパ片10が設けられている。このストッパ片10は、立体枠6の支柱18を支承する部分となる。
盤体8の正縁辺8aにおける左右両端部、及び盤体8の後縁辺8bにおける左右両端部には、それぞれ各ソケット部9に接する位置付けで補強板12が取り付けられている。そして、このうち前後の補強板12相互がそれぞれ対を成すかたちで、それぞれ前後に一致する配置で切欠状(図例では三角形とした)の係合部13が設けられている。
【0019】
一方、立体枠6は、複数本の支柱18と、これら各支柱18の少なくとも上端部相互を連結する上部連結枠19とを有している。
各支柱18の本数及び配置は、言うまでもなく、上記した台板5における各ソケット部9の配置と一致させてあり、またこの支柱18の太さ及び断面形状は、ソケット部9の中空部分に嵌め入れることができて、且つ大きなガタを生じず、また比較的容易に脱出させることができるように形成してある。
本第1実施形体では、この支柱18として、必要十分な強度をもった50mm角の角パイプを選出したうえで、これを基準に、ソケット部9として57mm角の角パイプ(従ってソケット部9用角パイプの素材肉厚は3.2mmとなっている)を選出している。
【0020】
各支柱18には、左右方向を向く起立面にその上下方向に所定間隔で、複数の係合孔20が設けられている。この係合孔20については後述する。
上部連結枠19は、台板5の奥方寄り(盤体8の後縁辺8b)に配される支柱18相互を連結する後部桟22と、台板5の正面寄り(盤体8の正縁辺8a)に配される支柱18とその真後ろに配される支柱18とを連結する側部桟23と、左右の側部桟23相互を連結する中央桟24とを有している。中央桟24は、1本だけとしてもよいし、前後に複数本(図例では2本)設けてもよい。
【0021】
これら後部桟22、側部桟23、中央桟24は、それぞれ必要に応じて連結と分離とが自在に行えるように、互いの固定はされていない。
ただ、後部桟22は、台板5の奥方寄り(盤体8の後縁辺8b)に配される両側の支柱18の上端部間に固定され、これら全体で鳥居型を呈するようになっており、また側部桟23は、その前端部が台板5の正面寄り(盤体8の正縁辺8a)に配される一方の支柱18の上端部に固定され、これによって全体で鉤型を呈するようになっている。中央桟24だけは、それ単体のものとして形成されている。
【0022】
なお、側部桟23の後端部には、後部桟22に上から嵌め込み可能となるアタッチメント27が取り付けられており、また中央桟24の両端部には、側部桟23に上から嵌め込み可能となるアタッチメント28が取り付けられている。
側部桟23にはアングル材を用いてあり、且つ断面が山形を呈するように伏せたかたちで支柱18に固定してある。そして、左右の側部桟23相互を中央桟24で連結関係においた場合(所定間隔に保持させた場合)、これら両側部桟23が、台板5に設けられた左右の係合部13と合致する位置関係に保持されるものとなっている。
【0023】
すなわち、この上部連結枠19を支柱18と共に組み立てて立体枠6とし、また同時にこの立体枠6を台板5上へ組み付けて、その全体でボックスパレット1を構成させたとき(実際にはこれらの作業は各構成要素ごとに分けるものではなく渾然一体に行う)、これら側部桟23と係合部13とは、図7に示したように、ボックスパレット1同士を段積みする場合に互いに係合して、位置決めとガタツキ防止との作用を奏するものとなる。
以上説明した台板5と立体枠6とにより、ボックスパレット1として、最もシンプルな組立状態(図1の状態)を得ることができる。
【0024】
このボックスパレット1によれば、台板5上において、立体枠6によって囲まれた内方に荷物収納スペース30が確保され、またこの荷物収納スペース30の正面側に荷物出入れ口31が形成されたものである。従って、この荷物収納スペース30に対し、荷物出入れ口31を介して荷物の出し入れを行えるものである。このとき、荷物はそのまま直接に支持させてもよいし、フォークリフト等での移載を可能にした平盤型のパレット(図示略)に支持させたままでもよい。
また、このボックスパレット1では、台板5が具備する各ソケット部9に対し、立体枠6が具備する各支柱18が外嵌によって結合されるものであり、この結合部分においてソケット部9と支柱18との二重構造が得られるものである。従って、この結合部分の断面係数(断面二次モーメント)は大きくなり、水平力に対する強度として、十分なものが得られる。
【0025】
しかも、これらソケット部9と支柱18とは固定されないため、水平力に対して微小ではあるがアソビをも含んだ状態になり、従ってそもそもこの結合部分に水平力による過大な応力集中が起こること自体、回避されるものである。
また、このボックスパレット1を輸送したり、不使用に際して収納したりする場合には、立体枠6を台板5から分離すると共に、立体枠6自体を個々の支柱18に分解し、更にこのとき上部連結枠19を後部桟22、側部桟23、中央桟24に分解することができるので、非常にコンパクトな形体にすることができる。そのため、その後の取り扱いが容易となるばかりでなく、種々の面で低コスト化が図れるものとなる。
【0026】
このような分解は簡単に行えると共に、分解状態から元のボックスパレット1への組み立ても、台板5が具備するソケット部9に対して所定配置で支柱18を嵌め付け、各支柱18相互を連結する(上部連結枠19を組み立てる)といった極めて簡単なものである。
このボックスパレット1では、図2に示したように、立体枠6内の適当な高さに棚形成部材2を取り付けて、この棚形成部材2で棚部材35又は荷物を掛け渡すようにすることができる。
【0027】
この棚形成部材2には、例えば図2中の上段側に示したようなビーム型のものや、図2中の下段側に示したようなアングル型のものがある。
ビーム型の棚形成部材2は、角パイプ等の適宜条材によって形成されたものであり、耐荷重強度を高めたい場合に好適な構造と言える。また、アングル型の棚形成部材2は、文字通りアングル材をL型配置で対向状に用いたもので、左右方向の位置決めやズリ落ち防止等を特に考慮したい場合に好適な構造と言える。
いずれのタイプの棚形成部材2も、その長手方向両端部には、図6に示すように、立体枠6の支柱18に設けられた係合孔20に対して係合・離脱自在とされた係止フック36が設けられている。
【0028】
図示は省略するが、この係合孔20と係止フック36との係合構造として、係止フック36側(即ち、棚形成部材2側)に対して下方へ向けた荷重が加われば加わるほど、楔効果によって係止力が高まるような構造を採用しておくのが好適である。
なお、この棚形成部材2によって保持する棚部材35としては何ら限定されるものではなく、板金製の盤体をはじめ、額縁体の内方に格子又は網を張ったもの、木製、樹脂製或いは金属製の板材等を採用すればよい。
【0029】
図2に示したように、この棚部材35を立体枠6の奥行き方向の半分程度の大きさとしておくと、必要に応じて、1枚の棚部材35だけを使用するといったことができ、これによって収納しようとする荷物の形体や量等にピッタリと適応させることができ、このボックスパレット1内での余計なスペースの浪費を避けることもできる。
また、棚形成部材2によって荷物を直接的に保持する場合は、荷物が左右の棚形成部材2のスパン以上の大きさを有し、且つ撓みのでない強度を有していることが必要となるが、荷物を、フォークリフト等での移載を可能にした平盤型のパレット(図示略)に載設させて、この平盤型パレットごと棚形成部材2に保持させるようにするときにはこの限りでない。
【0030】
図8乃至図11は、本発明に係るボックスパレット1の第2実施形態を示している。このうち図8は、ボックスパレット1としての最もシンプルな組立状態であり、図9は、このボックスパレット1に棚形成部材2を付加した状態である。また図10は、このボックスパレット1をバラバラに分解した状態である。
この第2実施形態のボックスパレット1は、台板5と、この台板5の下方で箱組み状に設けられた脚枠40とを有したものである。すなわち、この第2実施形態のボックスパレット1は、上記した第1実施形態について台枠5と立体枠6との上下位置関係が逆転するように変更させたもの、と言うこともできる。
【0031】
従って、上記脚枠40による主な作用としては、台板5の下部に、この台板5上部と同等の荷物収納スペース30を確保すると共に、この荷物収納スペース30の少なくとも正面側に荷物出入れ口31を形成する、ということになる。
この脚枠40は、複数本の支柱18と、これら各支柱18の少なくとも下端部相互を連結する下部連結枠42とを有している。そして、これら各支柱18の上端部に対して、台板5の外周部に設けられたソケット部9を外嵌状に被せて支持させ、また脱出自在となっている。
【0032】
下部連結枠42は、台板5の奥方寄り(盤体8の後縁辺8b)に配される支柱18相互を連結する後部桟44と、台板5の正面寄り(盤体8の正縁辺8a)に配される支柱18とその真後ろに配される支柱18とを連結する側部桟45とを有している。
これら後部桟44及び側部桟45は、それぞれ必要に応じて連結と分離とが自在に行えるように、互いの固定はされていない。
ただ、後部桟44は、台板5の奥方寄り(盤体8の後縁辺8b)に配される両側の支柱18の下端部間に固定され、これら全体で倒立した鳥居型を呈するようになっており、また側部桟45は、その前端部が台板5の正面寄り(盤体8の正縁辺8a)に配される一方の支柱18の下端部に固定され、これによって全体で鉤型を呈するようになっている。
【0033】
なお、側部桟45の後端部には、後部桟44に下から(すくい上げ状に)嵌め込み可能となるアタッチメント47が取り付けられている。
図11に示すように、側部桟45には、アングル材45aをその断面が山形を呈するように伏せたかたちにしてその頂点部に中実丸棒材45bを並行溶接させた組み合わせ条材を用いてある。そして、このアングル材45aの内側にできる三角形状空間を、係合部50としている。
これに対して台板5には、盤体8における左辺上面及び右辺上面の双方に、長手方向を前後方向に向けた係合突条51が設けられている。これら左右の係合突条51は、アングル材をその断面が山形を呈するように伏せたかたちにして盤体8に固定することによって形成してある。
【0034】
そして、これら係合部50と係合突条51とは、左右の側部桟45相互を所定間隔に保持させた場合に、係合部50の左右方向間隔と係合突条51の左右方向間隔45とが互いに合致する位置関係に保持されている。
すなわち、この下部連結枠42を支柱18と共に組み立てて脚枠40とし、また同時にこの脚枠40を台板5の下部へ組み付けて、その全体でボックスパレット1を構成させたとき(実際にはこれらの作業は各構成要素ごとに分けるものではなく渾然一体に行う)、これら係合部50と係合突条51とは、ボックスパレット1同士を段積みする場合に互いに係合して、位置決めとガタツキ防止との作用を奏するものとなる。
【0035】
このようにして、脚枠40の下端部で他の台板5(同種のボックスパレット1)上へ段積み可能になされているものである。
その他の細部構造、使用状況、作用効果、及び各種の変更可能性等に関しては、上記した第1実施形態と略同様であり、ここでの詳説は省略する。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るボックスパレットは、台板側にソケット部を設け、立体枠における各支柱の下端部を外嵌状に支持し、また脱出自在にしているので、この台板と立体枠との結合部分で応力集中は生じ難く、またこの部分では断面係数(断面二次モーメント)の増大化に伴う強度アップが図れている。従って、この結合部分が地震発生時等の水平力を原因として破損することは防止される。
【0037】
また台板と立体枠とが分解可能であるため、輸送時や収納時等における低コスト化が図れ、また荷物収納スペースが大型化するときに、高さ方向、奥行き方向、間口方向の汎用性を図ることも可能になる。
また、本発明に係るボックスパレットは、台板側にソケット部を設け、脚枠における各支柱の上端部へ外嵌状に被せて支持可能とし、また脱出自在にしているので、この台板と脚枠との結合部分で応力集中は生じ難く、またこの部分では断面係数(断面二次モーメント)の増大化に伴う強度アップが図れている。従って、この結合部分が地震発生時等の水平力を原因として破損することは防止される。
【0038】
また台板と脚枠とが分解可能であるため、輸送時や収納時等における低コスト化が図れ、また荷物収納スペースが大型化するときに、高さ方向、奥行き方向、間口方向の汎用性を図ることも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボックスパレットの第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態のボックスパレットに棚形成部材を取り付けることで棚部材を保持させた状況を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態のボックスパレットを分解して示す斜視図である。
【図4】台板の平面図である。
【図5】台板と立体枠との結合部分を一部破断して示す部分拡大正面図である。
【図6】立体枠に対する棚形成部材の取付部分を一部破断して示す部分拡大正面図である。
【図7】第1実施形態のボックスパレットを多数用いてラックを構築した様子を示す正面図である。
【図8】本発明に係るボックスパレットの第2実施形態を示す斜視図である。
【図9】第2実施形態のボックスパレットに棚形成部材を取り付けることで棚部材を保持させた状況を示す斜視図である。
【図10】第2実施形態のボックスパレットを分解して示す斜視図である。
【図11】図8のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ボックスパレット
2 棚形成部材
3 ラック
5 台板
6 立体枠
9 ソケット部
18 支柱
19 上部連結枠
20 係止孔
30 荷物収納スペース
31 荷物出入れ口
35 棚部材
40 脚枠
42 下部連結枠
Claims (4)
- 荷物を支持収納可能とされた台板(5)と、前部左右及び後部左右に配される4本の支柱(18)と各支柱(18)の上端部相互を連結する上部連結枠(19)とを有しており、前記台板(5)上に荷物収納スペース(30)を確保すると共に該荷物収納スペース(30)の正面側に荷物出入れ口(31)を形成しつつ台板(5)外周部からその上方へ箱組み状に設けられ且つ上端部で他の台板(5)を段積み可能になされた立体枠(6)とを有するボックスパレットにおいて、
上記台板(5)の外周部には、立体枠(6)における各支柱(18)の下端部を外嵌状に受けて支持可能にすると共に脱出自在とするソケット部(9)が設けられており、
各ソケット部(9)の配置は、正面側では台板(5)の左右両端外側に配置され、後面側では台板(5)の左右両端近傍内側に配置されており、
立体枠(6)の上部連結枠(19)は、後部左右に配される2本の支柱(18,18)を上端で左右方向に連結する後部桟(22)と、前部左右に配される2本の支柱(18,18)の上端に前端が固定され且つ後端がアタッチメント(27,27)を介して後部桟(22)に分解可能に連結されて左右両側に前後方向へ平行に配置される左右の側部桟(23,23)と、左右の側部桟(23,23)に左右両端をアタッチメント(28,28)を介して分解可能に連結されて左右方向に平行に配置される中央桟(24)とで構成されている
ことを特徴とするボックスパレット。 - 前記各支柱(18)には、棚部材(35)又は棚形成部材(2)を任意の高さに係止可能とするための係止孔(20)が上下方向に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボックスパレット。
- 荷物を支持収納可能とされた台板(5)と、前部左右及び後部左右に配される4本の支柱(18)と各支柱(18)の上端部相互を連結する下部連結枠(42)とを有しており、前記台板(5)の下部に台板(5)上部と同等の荷物収納スペース(30)を確保すると共に該荷物収納スペース(30)の正面側に荷物出入れ口(31)を形成しつつ台板(5)外周部からその下方へ箱組み状に設けられ且つ下端部で他の台板(5)上へ段積み可能になされた脚枠(40)とを有するボックスパレットにおいて、
上記台板(5)の外周部には、脚枠(40)における各支柱(18)の上端部へ外嵌状に被せて支持可能になされていると共に脱出自在となっているソケット部(9)が設けられており、
各ソケット部(9)の配置は、正面側では台板(5)の左右両端外側に配置され、後面側では台板(5)の左右両端近傍内側に配置されており、
脚枠(40)の下部連結枠(42)は、後部左右に配される2本の支柱(18,18)を下端で左右方向に連結する後部桟(44)と、前部左右に配される2本の支柱(18,18)の下端に前端が固定され且つ後端がアタッチメント(47,47)を介して後部桟(44)に分解可能に連結されて左右両側に前後方向へ平行に配置される左右の側部桟(45,45)とで構成されている
ことを特徴とするボックスパレット。 - 前記各支柱(18)には、棚部材(35)又は棚形成部材(2)を任意の高さに係止可能とするための係止孔(20)が上下方向に複数設けられていることを特徴とする請求項3に記載のボックスパレット。
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JP (1) | JP3907904B2 (ja) |
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JP6603735B2 (ja) * | 2018-01-23 | 2019-11-06 | 株式会社キユーソー流通システム | パレット機能を有するラック及び保管システム |
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JP2001225928A (ja) | 2001-08-21 |
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