JP3183929U - 梱包材及びこれを用いた梱包体 - Google Patents

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Abstract

【課題】板状の被梱包部材の表裏面に接触せずに前記被梱包部材を支持し、運搬時の該被梱包部材の飛び跳ね等による損傷を防止可能な梱包材を提供する。
【解決手段】板状の部材からなる被梱包部材を段積みすると共に、被梱包部材の側端面を支持部として梱包するための梱包材であって、梱包材基台31と、梱包材基台31に立設された支持壁35と、を備え、支持壁35は、支持壁35の被梱包部材1Aを向く被押圧面から被梱包部材1Aの支持部6によって押圧され、且つ、その押圧力に対する反力を被梱包部材1Aの板面方向に向けて作用させた状態で被梱包部材1Aを支持する。また、支持壁35の被押圧面とは反対側の面には、間隔をあけて受け壁36が設けられており、受け壁36は、押圧された支持壁35が当接可能に設けられていることが好ましい。
【選択図】図3

Description

本考案は、梱包材及びこれを用いた梱包体に関する。
一般に、車両には多種類の板状の部材が用いられており、例えば車両内部の天井にはルーフライニングが貼付されている。ルーフライニング等の板状の部材は、車両の組み立て前に運搬される際に、運搬時における飛び跳ねを防止して保護するために複数の梱包材で支持し、一定の間隔をおいて段積みして梱包されている。
例えば、特許文献1には、板状の被梱包部材の周端部の一部を複数箇所で各々保持するための複数の保持材と、これらの保持材の姿勢を維持するための複数の梁材と、を備え、平面視において前記複数の保持材は間隔をあけて配置されると共に、前記保持材の間に前記梁材が架設されていることを特徴とする梱包構造が開示されている。
特開2012−210950号公報
しかしながら、車両後部に取り付けられるリアフィニッシャーの表裏面にはシボ加工或いは化粧等の表面加工が施されており、このような板状の被梱包部材を取り扱う際には表裏面に直接触れないことが要求されるが、従来の梱包材においては、支持面が被梱包部材の表面加工された表裏面に接触するため、梱包材を用いて梱包体とした状態で運搬すると、被梱包部材の表裏面に傷が生じてしまう、又は、表裏面の表面加工形状が変形してしまうという問題があった。
本考案は、上記問題に鑑みてなされたものであり、板状の被梱包部材の表裏面に接触させることなく前記被梱包部材を支持し、運搬時の該被梱包部材の飛び跳ね等による損傷を防止可能な梱包材を提供することを課題とする。
請求項1に記載の考案は、板状の部材からなる被梱包部材を段積みすると共に、前記被梱包部材の側端面を支持部として梱包するための梱包材であって、梱包材基台と、前記梱包材基台に立設された支持壁と、を備え、前記支持壁は、前記支持壁の前記被梱包部材を向く被押圧面から前記被梱包部材の支持部によって押圧され、且つ、その押圧力に対する反力を前記被梱包部材の板面方向に向けて作用させた状態で前記被梱包部材を支持することを特徴とする。
本考案では、支持壁が被梱包部材の支持部によって支持壁の被押圧面から押圧されているため、支持壁が押圧される方向とは反対の方向に被梱包部材を押し戻そうとする反力が発生する。従って、別の梱包材等によって被梱包部材の少なくとも側端面の一部が固定される、或いは、支持壁が押圧される方向と同じ方向に押圧されれば、被梱包部材が確実に支持される。この際、梱包材及び別の梱包材等は、側端面のみで被梱包部材と接触する。
請求項2に記載の考案は、前記支持壁の前記被押圧面とは反対側の面には、間隔をあけて受け壁が設けられており、前記受け壁は、押圧された前記支持壁が当接可能に設けられていることを特徴とする。
本考案では、被梱包部材の支持部によって押圧された支持壁が受け壁に当接するため、受け壁の反力で受け壁の被梱包部材を向く面から支持壁が押圧される方向とは反対の方向に被梱包部材を支持する力が更に加わる。また、支持壁が被梱包部材の支持部によって支持壁の被梱包部材を向く面から過剰に押圧されない。
請求項3に記載の考案は、前記支持壁と前記受け壁とがそれぞれの前記梱包材基台側で連結されていることを特徴とする。
本考案では、前記支持壁と前記受け壁とが一体的に形成され得る。
請求項4に記載の考案は、ケース内に板状の部材からなる被梱包部材を段積みして、梱包する梱包体であって、前記ケース内において、少なくとも一方向の移動が規制された前記被梱包部材を保持する保持梱包材と、前記保持梱包材によって、前記ケース内で少なくとも一方向の移動が規制された被梱包部材が規制された方向とは逆方向に押圧されると、その押圧力に対する反力を該一方向に向けて作用させる支持壁を有する支持梱包材と、を備え、前記支持壁の作用によって前記被梱包部材を前記ケース内で固定することを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、前記支持梱包材として請求項1〜3の何れか一項に記載の梱包材を用いることを特徴とする。
請求項4及び5の考案では、梱包体において被梱包部材が確実に支持される。また、前記支持梱包材として請求項1〜3の何れか一項に記載の梱包材を用いることにより、その請求項1〜3の何れか一項の考案と同様の作用が生ずる。
本考案によれば、板状の被梱包部材の表裏面に接触させることなく前記被梱包部材を支持し、運搬時の該被梱包部材の飛び跳ね等による損傷を防止可能な梱包材が提供される。
本考案の第一実施形態の梱包材を用いて梱包される被梱包部材を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)に示すX方向から被梱包部材を見た場合の側面図である。 本考案の第一実施形態の梱包材を含む梱包体を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 本考案の第一実施形態の梱包材を示す斜視図であって、(a)は表側から見た場合の図であり、(b)は梱包体の最上段の梱包材の裏側から見た場合の図である。 本考案の第一実施形態である梱包材を図3(a)に示すA−A線で矢視した場合の断面図であって、(a)は被梱包部材を梱包材に設置する前の状態を示す図であり、(b)は被梱包部材を梱包材に設置した後の状態を示す図である。 本考案の第一実施形態の他の梱包材を示す斜視図である。 更に他の梱包材を示す斜視図であって、(a)は本考案の第一実施形態の梱包材を含む梱包体の最下段の梱包材と最上段の梱包材との間に段積みされている梱包材を表面側から見た場合の図であり、(b)は前記梱包体の最下段の梱包材を表面側から見た場合の図であり、(c)は前記梱包体の最上段の梱包材を表面側から見た場合の図である。 本考案の第二実施形態の梱包材を示す斜視図であって、(a)は本考案の第二実施形態の梱包材を含む梱包体の最下段の梱包材と最上段の梱包材との間に段積みされている梱包材を表側から見た場合の図であり、(b)は他の梱包材を表側から見た場合の図であり、(c)は梱包体の最上段の梱包材を裏側から見た場合の図である。
以下、本考案の実施形態である梱包材及び該梱包材を用いて被梱包部材を梱包した梱包体について、図面を参照して説明する。
(第一実施形態)
図1は、本考案の第一実施形態の梱包材(以下、単に本実施形態の梱包材という)を用いて梱包される被梱包部材1を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。図1に示すように、被梱包部材1は、車両のリアフィニッシャーであって、表面2aと、裏面2bと、側端面2c,2dと、を有する板状の部材2からなり、平面視して一定の輪郭を有するように形成されている。具体的には、図1(a)に示すように、平面視して略三日月形であり、外周部が裏面2b側に向けて屈曲した形状とされている。ここで、板状の部材2は、表面2aを上向きに、裏面2bを下向きにして梱包される。
被梱包部材1の表面2aには、保持部4A,4Bを残してシボ加工がなされている。保持部4A,4Bは、略三日月形の被梱包部材1の頂部に位置する。また、図1(a)に示すように、被梱包部材1の側端面2cには、凹所5が形成されている。凹所5は、リアフィニッシャーが装着される車両後部の操作部(図示略)に嵌合させて被梱包部材1を設置するために設けられており、平面視における形状は前記操作部の平面視形状と同一である。凹所5の底端面は、被梱包部材1を支持する際の支持部6(側端面)とされている。
また、被梱包部材1の部材2は、プラスチック、金属等から構成されている。
図2は、本実施形態の梱包材を含む梱包体を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。図2に示すように、梱包体20は、互いに間隔を隔てて上下方向に段積みされた複数の被梱包部材1と、被梱包部材1の支持部6を支持するための梱包材21,24と、被梱包部材1の保持部4A,4Bを保持するための梱包材22と、被梱包部材1及び梱包材21,22,24を収納するための筐体25(ケース)と、最下段及び最上段の対向する梱包材22同士をそれぞれ連結するための連結材26,27と、を備えている。
図2(a)に示すように、梱包体20においては、二枚の被梱包部材1A,1Bが左右に並べて平置きされた状態でそれぞれ梱包材21,22,24によって支持されると共に、これらの被梱包部材1A,1B及び梱包材21,22,24が段積みされて筐体25に収納されている。具体的には、被梱包部材1A,1Bの支持部6が梱包材21,24によってそれぞれ板面方向内方に押圧されると共に、被梱包部材1の保持部4A,4Bが梱包材22によって固定されている。被梱包部材1Aの側端面2dは、梱包材24によって板面方向の内方に支持されている。ここで、左右に並べて平置きされた二枚の被梱包部材1のうち、図2及び図3において紙面右側に配置される一方に符号「1A」を付し、紙面左側に配置される他方に符号「1B」を付している。
図2に示すように、最下段及び最上段の梱包材22は、連結材26,27を掛け渡して固定されている。筐体25は、例えば金属製のコンテナ又は枠体、段ボール、プラスチック等から構成されている。
次に、梱包材21〜24の各梱包材について説明する。
図3は、本実施形態の梱包材21を示す斜視図であって、(a)は上側から見た場合の梱包材21の図であり、(b)は梱包体20の最上段の梱包材21の下側から見た場合の図である。図3に示すように、梱包材21は、上面31a及び下面31bを有する梱包材基台31と、梱包材基台31の上面31aに立設された支持壁35及び受け壁36と、を備えている。図3(a)に示すように、梱包材基台31の上面31aには、被梱包部材1Aが梱包材21によって支持された際に被梱包部材1Aの裏面2bと間隔をあけて対向する対向面37を有する凸部38が設けられている。
図3(b)に示すように、梱包材基台31の下面31bには、梱包材21の支持壁35及び受け壁36の上部が嵌合可能な凹部39が設けられている。なお、梱包体20の最上段における梱包材21の梱包材基台31の上面31aには、支持壁35、受け壁36及び凸部38は形成されていない。
支持壁35は、図1に示す被梱包部材1の支持部6によって被梱包部材1の外方に向かって押圧可能とされており、図3に示すように、支持部6と平面視で同一の形状を有する前面35c(被押圧面)と、前面35cとは反対側の後面35dと、を備えている。前面35cと後面35dとの間隔、即ち支持壁35の厚みは、後に説明するように、被梱包部材1Aの支持部6によって前面35cが押圧された際に被梱包部材1Aを支持壁35が押圧される方向とは反対の方向に押し戻そうとする反力が発生するように設定されている。
受け壁36は、支持壁35が押圧される方向、即ち、支持壁35の後面35dに対して前面35cに向かう方向とは反対の方向に、間隔をあけて設けられている。また、受け壁36は、押圧された支持壁35が当接可能に設けられており、具体的には、押圧された支持壁35の少なくとも受け壁36を向く後面35dが受け壁36の被梱包部材1Aを向く前面36cに当接可能に設けられている。受け壁36の前面36cと前面36cに対向する後面36dとの間隔、即ち受け壁36の厚みは、押圧された支持壁35を押圧された方向とは反対の方向に支持可能とするように設定されている。
支持壁35及び受け壁36の幅は、被梱包部材1Aの支持部6の幅以下とされている。また、支持壁35及び受け壁36の高さは、支持壁35及び受け壁36の上部が別の梱包材21の凹部39に嵌入された際に、支持壁35及び受け壁36が設けられている梱包材基台31の上面31aの対向面37と別の梱包材21の梱包材基台31の下面31bとに挟まれて形成される空間において、下面31bと被梱包部材1Aの表面2aとの間に充分な間隔を確保して被梱包部材1Aを配置可能とし、且つ、対向面37と被梱包部材1Aの表面2aとの間に充分な間隔を確保して被梱包部材1Aを配置可能とするように設定されている。
図4は、本実施形態の梱包材21を図3(a)に示すA−A線で矢視した場合の断面図であって、(a)は被梱包部材1Aを梱包材21に設置前の状態を示す図であり、(b)は被梱包部材1Aを梱包材21に設置後の状態を示す図である。図2(b)に示す梱包体20では、梱包材21は、図4(a)に示すように下段の梱包材21の支持壁35及び受け壁36の上部が上段の梱包材21の凹部39に嵌入された状態で段積みされている。実際には、図4(b)に示すように、被梱包部材1Aの裏面2bが対向面37に対して間隔をあけて支持壁35の前面35cから支持壁35をF方向に押圧すると共に、被梱包部材1Aの凹所5が梱包材21の支持壁35及び受け壁36に係合されている。これにより、押圧された支持壁35から被梱包部材1AをF方向に押し戻そうとする反力が発生する。一方、被梱包部材1Aは、図2に示すように、保持部4A,4Bをそれぞれ梱包材22により固定されているため、被梱包部材1AはF方向から支持され、確実に固定されている。この際、梱包材21は、側端面2cの一部である支持部6のみで被梱包部材1Aと接触している。
また、被梱包部材1Aの支持部6によって前面35cから押圧された支持壁35は、受け壁36に向かって屈曲するように倒れ、支持壁35の後面35dが受け壁36の前面36cに当接する。そのため、支持壁35には、受け壁36により、被梱包部材1AをF方向に押し戻そうとする反力が更に加わることになる。
図5は、本実施形態の梱包材24を示す斜視図である。なお、図5に示す本実施形態の梱包材24の構成要素において、図3に示す梱包材21の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、梱包材24は、梱包材21の構成要素に加えて、保持部41を備えている。保持部41は、支持壁35を押圧している被梱包部材1Bの側端面2cから離間して被梱包部材1Aの側端面2dの少なくとも一部を保持可能に設けられた保持面41dを有している。具体的には、保持部41は、支持壁35の後面35dの側の梱包材基台31に接合され、且つ、平面視において被梱包部材1Aの側端面2dの形状に合わせて被梱包部材1を離れる方向に凸となる凸曲面を有する保持部基台42と、保持部基台42の湾曲部分の先端に支持壁35及び受け壁36と平行に立設された保持壁43と、を備えている。保持面41dは、保持壁43の被梱包部材1Aを向く面で構成されている。従って、被梱包部材1Aは、その側端面2dが保持壁43に当接することによって、図4(b)に示すF方向への移動が規制されている。
図6は、梱包材22を示す斜視図であって、(a)は梱包体20の最下段の梱包材22と最上段の梱包材22との間に段積みされている梱包材22の上面22a側から見た場合の図であり、(b)は梱包体20の最下段の梱包材22の上面22a側から見た場合の図であり、(c)は梱包体20の最上段の梱包材22の上面22a側から見た場合の図である。図6(a)に示すように、梱包材22の上面22aには、被梱包部材1の保持部4Aを嵌合させて保持するための溝51が設けられている。また、梱包材22の上面22aには、上段に配置される梱包材22と互いに嵌合するための凸部52及び凹部53が形成されている。梱包材22の裏面22bには、下段に配置される梱包材22の溝51に保持部4Aが固定される被梱包部材1との接触を避けるための凹部54が設けられている。また、梱包材22の裏面22bには、上段に配置される梱包材22と互いに嵌合するための凹部55及び凸部56が形成されている。
梱包材21,22,24の材質としては、例えば、熱可塑性樹脂の発泡成形体が挙げられる。前記熱可塑性樹脂には、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂等がある。なかでも、ポススチレンとポリエチレンとを含む複合樹脂を用いることが好ましい。発泡体の倍率は、梱包しようとする被梱包部材の重量や形状等を勘案して適宜設定すればよいが、緩衝性がよく、軽量で経済的である点から好ましくは30倍〜60倍程度である。
次いで、本実施形態の梱包材21,24を用いて被梱包部材1を梱包する方法について説明する。
先ず、図2に示す筐体25を用意し、その内部に最下段用の梱包材21,22,24を配置する。この際、最下段の対向する梱包材22同士を連結材26により固定する。
次に、図3、図4(b)及び図5(a)に示すように、各支持部6によって梱包材21及び梱包材24の支持壁35を被梱包部材1A,1Bのそれぞれを向く面から押圧し、梱包材22の溝51に嵌るように、一段目の被梱包部材1A,1Bを筐体25の内部に載置する。
次に、梱包材21,24の支持壁35及び受け壁36の上部に別の梱包材21,24の凹部39を嵌入すると共に、梱包材22の凸部52と凹部53に別の梱包材22の凹部55と凸部56をそれぞれ嵌入する。その後、各支持部6によって梱包材21及び梱包材24の支持壁35を前面35cから押圧し、被梱包部材1の保持部4Aが梱包材22の溝51に嵌るように、二段目の被梱包部材1A,1Bを筐体25の内部に載置する。
続いて、二段目の被梱包部材1A,1Bに伴う作業と同様にして、三段目以降の被梱包部材1A,1Bの載置、梱包材21,24の支持壁35及び受け壁36の上部への別の梱包材21の凹部39の嵌入、梱包材22の凸部52と凹部53への別の梱包材22の凹部55と凸部56の嵌入を行う。
最上段の被梱包部材1A,1Bを載置して、梱包材21,24の支持壁35及び受け壁36の上部に最上段用の梱包材21,24の凹部39を嵌入すると共に、梱包材22の凸部52と凹部53に最上段用の梱包材22の凹部55と凸部56を嵌入する。そして、最上段の対向する梱包材22同士を連結材27により縛着する。
以上の作業により、梱包体20が完成する。
上記説明した本考案の梱包材21及び梱包材24によれば、支持壁35が被梱包部材1の支持部6によって支持壁35の前面35cから押圧されているため、支持壁35が押圧される方向とは反対の方向に被梱包部材1を押し戻そうとする反力が発生する。一方、梱包材22によって被梱包部材1の保持部4A,4Bが固定されているため、結果として被梱包部材1が確実に支持される。この際、梱包材21,22,24は、シボ加工の施されていない側端面2c,2d及び保持部4A,4Bのみで被梱包部材1と接触する。従って、シボ加工が施された被梱包部材1の表面2a及び裏面2bに梱包材21,22,24が接触させることなく、被梱包部材1を確実に支持し、運搬時の被梱包部材1の飛び跳ね等による損傷を防止することができる。
また、本考案の梱包材21及び梱包材24によれば、被梱包部材1の支持部6によって押圧された支持壁35が受け壁36に当接するため、受け壁36の反力で受け壁36の前面36cから支持壁35が押圧される方向とは反対の方向に被梱包部材1を支持する力が更に加わる。また、支持壁35が被梱包部材1の支持部6によって過剰に押圧されて被梱包部材1を支持する力が急激に弱まる、或いは、被梱包部材1の支持部6が支持壁35から抜ける等による運搬時の被梱包部材1の飛び跳ねの発生及び損傷を防止することができる。
更に、本考案の梱包材21及び梱包材24によれば、支持壁35と受け壁36とがそれぞれの梱包材基台31側に独立して立設されている。勿論、支持壁35と受け壁36との間隔をあけた下部において連結されて、支持壁35と受け壁36とが一体的に形成されていてもよい。従って、支持壁35と受け壁36とが連続的且つ一体的に加工可能となり、梱包材21,24の生産性を高めることができる。
(第二実施形態)
図7は、本考案の第二実施形態である梱包材71,74(以下、単に本実施形態の梱包材という)を示す斜視図であって、(a)。なお、図7に示す本実施形態の梱包材71,74の構成要素において、図3及び図5に示す本考案の第一実施形態の梱包材21,24の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7(a)及び図7(c)に示すように、梱包材71,74はそれぞれ、受け壁を除いた第一実施形態の梱包材21,24と同一の構成要素を備えている。本実施形態の梱包材71,74は剛性が比較的高い材質により構成されている。このような材質としては、例えば前述の熱可塑性樹脂の発泡成形体が挙げられる。発泡倍率は、10倍〜20倍の低発泡倍率が好ましく、またゴムや木材、段ボール等のカートン、金属等が挙げられる。これにより、受け壁が設けられていなくとも、図4(b)に示すように、被梱包部材1Aの裏面2bが対向面37に対して間隔をあけて支持壁35の前面35cから支持壁35をF方向に押圧すると共に、被梱包部材1Aの凹所5が梱包材21の支持壁35に係合された際に、支持壁35が殆ど屈曲せず、押圧された支持壁35から被梱包部材1AをF方向に押し戻そうとする反力が充分に得られる。また、被梱包部材1Aは、図2に示すように、保持部4A,4Bをそれぞれ梱包材22により固定されているため、図4(b)に示すように、被梱包部材1AをF方向に支持する力が発生しており、被梱包部材1Aは確実に固定されている。
図7(b)に示すように、梱包材71の梱包材基台31の下面31bには、梱包材71の支持壁35の上部が嵌合可能な凹部79が設けられている。
本実施形態の梱包材71,74を用いて被梱包部材1を梱包する際には、梱包材21,24を梱包材71,74にそれぞれ置き換えて、第一実施形態の梱包材21,24を用いて被梱包部材1を梱包する方法と同様に作業を行えばよい。
上記説明した本考案の梱包材71及び梱包材74によれば、梱包材21及び梱包材24と同様の効果が得られると共に、受け壁が設けられていないことにより、梱包材71,74の材質の使用量、及び、梱包材71,74のコストを低減することができる。
以上、本考案の好ましい実施形態について詳述したが、本考案の趣旨を逸脱しない範囲の変更を行う、又は、上記の実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
例えば、梱包部材21,24の支持壁35は、幅方向において複数に分割されていてもよい。支持壁35の幅方向の分割数は、被梱包部材1の支持部6によって押圧された支持壁35から被梱包部材1を押し戻そうとする反力が充分に保持できる程度とする。このように支持壁35が幅方向において複数に分割されることにより、梱包材21,24の材質の使用量、及び、梱包材21,24のコストを更に低減することができる。
また、被梱包部材1の表面2a全体に亘ってシボ加工等の表面加工が施されている場合は、梱包材22の替わりに梱包材21を使用し、この梱包材21の支持壁35を被梱包部材1の保持部4A,4Bに相当する箇所の側端面2c,2dによって押圧すれば、被梱包部材1の表面2a及び裏面2bに梱包材21,24を接触させることなく、被梱包部材1を確実に支持することができる。
1 被梱包部材
2 部材
2c,2d 側端面
6 支持部
31 梱包材基台
35 支持壁
35c 前面(被押圧面)
36 受け壁

Claims (5)

  1. 板状の部材からなる被梱包部材を段積みすると共に、前記被梱包部材の側端面を支持部として梱包するための梱包材であって、
    梱包材基台と、
    前記梱包材基台に立設された支持壁と、を備え、
    前記支持壁は、
    前記支持壁の前記被梱包部材を向く被押圧面から前記被梱包部材の支持部によって押圧され、且つ、その押圧力に対する反力を前記被梱包部材の板面方向に向けて作用させた状態で前記被梱包部材を支持することを特徴とする梱包材。
  2. 前記支持壁の前記被押圧面とは反対側の面には、間隔をあけて受け壁が設けられており、
    前記受け壁は、
    押圧された前記支持壁が当接可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記支持壁と前記受け壁とがそれぞれの前記梱包材基台側で連結されていることを特徴とする請求項2に記載の梱包材。
  4. ケース内に板状の部材からなる被梱包部材を段積みして、梱包する梱包体であって、
    前記ケース内において、少なくとも一方向の移動が規制された前記被梱包部材を保持する保持梱包材と、
    前記保持梱包材によって、前記ケース内で少なくとも一方向の移動が規制された被梱包部材が規制された方向とは逆方向に押圧されると、その押圧力に対する反力を該一方向に向けて作用させる支持壁を有する支持梱包材と、を備え、
    前記支持壁の作用によって前記被梱包部材を前記ケース内で固定することを特徴とする梱包体。
  5. 前記支持梱包材として請求項1〜3の何れか一項に記載の梱包材を用いることを特徴とする請求項4に記載の梱包体。

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