JP3173576U - 梱包材 - Google Patents

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Abstract

【課題】シンプルな構成で梱包効率良くかつ簡便に被梱包部材を梱包することができる梱包材を提供する。
【解決手段】板状の被梱包部材Wを、その板面を起立させて梱包する梱包材10であって、前記板面を一方向に向けて一定の間隙を隔てて配列した被梱包部材Wを下方から保持する保持部材13,13と、被梱包部材Wの板面に当接させてこの被梱包部材Wを支持固定する支持部を有し、被梱包部材Wに対向配置させる板状のスペーサ16A,16B,17とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本考案は、モール等の可撓性のある部品を端部に備えた大型のガラス板等の板部材を、立ち上がり姿勢で保持し梱包する梱包材に関する。
一般に、自動車用フロントガラス等の板状のガラス製品は、振動や衝撃力に弱いためその運搬に際して立ち上がり姿勢で梱包され、運搬される。ガラス板製品を立ち上がり姿勢で梱包する場合には、ガラス板の外周端部の数箇所を保持部材等で支持する方法が広く採用されている。しかし、ガラス板の外周端部に可撓性のある樹脂製のモール等が装着されている場合に前記方法で支持すると、モール等の部品に保持部材の型や傷が付くことがある。したがって、従来より、樹脂製のモールが装着されている等外周端部が保持できない場合のガラス板の保持具として、例えば下記特許文献1に記載されたものが開発されている。
図15に示すように、特許文献1に記載されたガラス製品Gの保持具1は、ガラス押え部2Aを具備した板状の一方のホルダ本体3Aと、ガラス押え部2Bを具備した板状の他方のホルダ本体3Bとを備え、一方及び他方のガラス押え部2A,2Bによってガラス製品GをモールMがいかなる部材とも接触しないように中空に保持した状態で、一方及び他方のホルダ本体3A,3Bの長手方向両端部を固定部材4,4により固定する構成とされている。
そして、保持具1にガラス製品Gを収納する場合には、一方のホルダ本体3Aをガラス押え部2Aが上方を向くように平置きし、ガラス押え部2Aの上面にガラス製品Gの板面を対向させるようにしてガラス製品Gを配置する。この際、ガラス製品Gを立ち上がり姿勢にしたときに、モールMが床面その他の部材に接触しないように、ガラス製品Gの板面をガラス押え部2Aに対して位置合わせする。更に、ガラス製品Gの板面に他方のホルダ本体3Bをガラス押え部2Bが下方を向くように配置し、互いに対向するホルダ本体3A,3Bの端部を固定部材4,4で堅固に固定する。この状態で、ガラス製品Gの保持具1をガラス製品Gが立ち上がり姿勢となるように起こし、ガラス製品GのモールMが何にも触れないよう中空に保持して段ボールのケーシング5に収めて収納が完了する。
特許登録第4016445号公報
ところで、上記の保持具1は、荷重の大きいガラス製品Gを中空に持ち上げた状態で保持するために、ガラス製品Gを一枚ずつ確実に保持する構成となっている。また、保持具1は、ガラス製品Gをホルダ本体3A,3Bで挟み込んで保持するために、ホルダ本体3A,3B、ガラス押さえ部2A,2B及び固定部材4,4を剛性のある材料で頑丈に製造する必要があり、構成が大掛かりなものとなっていた。
また、ガラス製品Gを中空に保持するために、ガラス押え部2A,2Bに対してガラス製品Gを正確に位置決めする作業と、ガラス押え部2A,2B同士がガラス製品Gをきつく押圧するよう2つのホルダ本体3A,3Bを固定部材4,4で緊締する作業と、更に平置き状態でガラス製品Gを保持した保持具1を起こしてケーシング5に収納する作業とが必要であり、ガラス製品Gの梱包作業が煩雑で相当の労力を要していた。
しかし、外周端部の一部を支持させることができるガラス製品の梱包の場合には、保持具1の構成は過分であり、梱包効率及び梱包作業の観点からも不向きであるという問題があった。
そこで、本考案は、上記課題に鑑みて、シンプルな構成で梱包効率良くかつ簡便に被梱包部材を梱包することができる梱包材を提供する。
請求項1に記載の考案は、板状の被梱包部材を、その板面を起立させて梱包する梱包材であって、前記板面を一方向に向けて一定の間隙を隔てて配列した前記被梱包部材を下方から保持する保持部材と、前記被梱包部材の板面に当接させてこの被梱包部材を支持固定する支持部を有し、前記被梱包部材に対向配置させる板状のスペーサとを備えていることを特徴とする。
本考案では、保持部材により被梱包部材を下方から支持し、保持部材とスペーサとにより被梱包部材同士の板面間を維持することができ、複数の被梱包部材を一定の間隔を隔てて効率的に梱包することができる。
また、被梱包部材に対向配置させる板状のスペーサと保持部材とにより梱包材をシンプルに構成することができるとともに、保持部材に被梱包部材とスペーサとを対向配置させる構成となっているため、梱包作業を簡便に行うことができる。
請求項2に記載の考案は、複数の前記被梱包部材の板面間に配されるスペーサは、その一方及び他方の板面の互いに対応する位置に前記支持部を有していることを特徴とする。
本考案では、複数の前記被梱包部材の板面間に配されるスペーサが、一方及び他方の板面の双方に支持部を有しているため、このスペーサの両面に被梱包部材を効率的に梱包することができる。また、支持部によって被梱包部材を安定的に支持固定することができる。
請求項3に記載の考案は、前記被梱包部材に対向配置させた際に前記保持部材側と反対側に位置するスペーサの端部には、前記スペーサが前記一方向に複数配列された際に互いに対向して当接しこれらスペーサの前記端部同士間の間隙を維持する端部固定部が固定されていることを特徴とする。
本考案では、一方向に複数配置された際に前記保持部材側と反対側に位置するスペーサの端部に端部固定部が固定されているため、スペーサの端部同士の間隙を一定に保ちかつ端部の揺動を防止することができる。
請求項4に記載の考案は、前記スペーサの前記保持部材側に位置する端部には、前記スペーサが一方向に複数配置された際に前記スペーサ間で前記一方向に連通する切欠が形成され、この切欠が前記保持部材に跨って嵌合配置され、前記複数のスペーサが前記保持部材に係合して相対的に移動することを規制することを特徴とする。
本考案では、スペーサ間で一方向に連通する切欠が形成され、この切欠を保持部材に嵌合させることでスペーサが保持部材に対し相対的に移動することを防止することができる。
請求項5に記載の考案は、前記支持部は、前記梱包部材の板面形状の一辺に沿って間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする。
本考案では、支持部が間隔をおいて複数設けられているため、スペーサ間に被梱包部材を安定的に固定することができる。
本考案に係る梱包材によれば、梱包部材の外周端部の一部を支持しつつ他の外周端部への接触を回避するシンプルな構成によって、梱包効率良くかつ簡便に被梱包部材を梱包することができるという効果を奏する。
は、本考案の一実施形態として示した梱包材に梱包される被梱包部材を示した図であり、(a)はその正面図、(b)は断面図である。 は、本考案の一実施形態として示した梱包材を一部を分解して示した斜視図である。 は、本考案の一実施形態として示した梱包材の保持部材を示した斜視図である。 は、本考案の一実施形態として示した梱包材のスペーサを示した斜視図である。 は、本考案の一実施形態として示した梱包材のスペーサを示した斜視図である。 は、本考案の一実施形態として示した梱包材により被梱包部材が梱包された状態を示した断面図である。 は、本考案の一実施形態として示した梱包材の梱包工程の一部を示した図である。 は、本考案の一実施形態として示した梱包材の梱包工程の一部を示した図である。 (a),(b)は、本考案の一実施形態として示した梱包材の梱包工程の一部を示した図である。 (a),(b)は、本考案の一実施形態として示した梱包材の梱包工程の一部を示した図である。 は、本考案の一実施形態として示した梱包材の梱包工程の一部を示した図である。 は、本考案の一実施形態として示した梱包材の梱包工程の一部を示した図である。 は、本考案の一実施形態として示した梱包材の梱包工程の一部を示した図である。 は、本考案の一実施形態として示した梱包材により被梱包部材を梱包した梱包体を示した図である。 は、従来のガラス製品の保持具を示した斜視図である。
以下、図を参照して本考案の実施形態について説明する。
図1は、本考案の一実施形態として示した梱包材の適用対象となる被梱包部品Wを示す図である。本考案の梱包材の梱包対象となる被梱包部品Wは、例えばガラス製等の大型の板部材である。本実施形態では、被梱包部品Wとして自動車のフロントガラスを例として梱包材を説明する。
図1(a)に示すように、フロントガラスWは、長手方向(すなわち幅方向)に延在する一方の端部w1が緩やかに湾曲し、全体として正面視略矩形に形成されている。そして、同図(a),(b)に示すように、短手方向(すなわち高さ方向)に延在する端部w2,w3と端部w1に対向する端部w4とに沿って樹脂製のモールMが取り付けられている。
図2に示すように、梱包材10は、底板部材11、保持部材13、補助部材14、スペーサ16A,16B,17、天板部材30及び側板部材31を備えている。
底板部材11は、四方を囲繞する立ち上がり壁部11a〜11dを有する平面視矩形の部材である。底板部材11の底部12の上面12aには、2つの保持部材13,13が所定の間隔をおいて短手方向に延在するよう収容及び固定されているとともに、これら保持部材13の中央に補助部材14が固定されている。
図3に示すように、保持部材13は、断面視略矩形に形成された長尺の部材であり、上面側に図1(a)に示すフロントガラスWの端部w1を嵌入して挟持する切欠溝15を有している。切欠溝15は、保持部材13の長手方向に直交する方向に貫通し、上方が開口するように切り欠かれた溝であり、長手方向に一定の間隔をおいて複数交互に形成されている。
図2に示すように、補助部材14は、保持部材13,13間においてフロントガラスWの荷重を補助的に受ける部材であり、フロントガラスWの湾曲した端部w1の先端部分を載置させる厚さ寸法で、平面視略矩形の平板に形成されている。
保持部材13及び補助部材14としては、いずれも型内発泡成形された熱可塑性樹脂の発泡成形体であることが好ましい。熱可塑性樹脂には、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテフタレート、ポリブチレンテフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。なかでも、ポリスチレンとポリエチレンとを含む複合樹脂等の緩衝性を有するものであればよい。
図4,図5に示すように、スペーサは、保持部材13の長手方向(紙面奥行き方向)の両端面に当接して配置される第1のスペーサ16A,16Bと、複数のフロントガラスW,W同士の間に配される第2のスペーサ17とを備えて構成されている。
図4に示すように、第1のスペーサ16Aは、略矩形の板状体18、板状体18の板面に固定された受け部19、支持部20、及び端部固定部21を備えている。
板状体18は、図2に示すように、底板部材11の立ち上がり壁部11a〜11d内の長手寸法L1よりも側板部材31,31の厚さ寸法分小さい幅寸法を有し、フロントガラスWの高さ方向の寸法よりも大寸法に形成され、保持部材13の両端に載置された状態で正面視した際に、フロントガラスWが第1のスペーサ16A,16Bの外郭内に納まる大きさに形成されている。
また、図4に示すように、第1のスペーサ16A,16Bが保持部材13の両端に載置された際の保持部材13側に位置する板状体18の端部、すなわち下端部18aの中央には、補助部材14上に嵌合して跨る切欠22が形成されている。
板状体18としては、段ボール材などの紙製のもの、樹脂製又は金属製のものが用いられる。
板状体18の一方の板面pには、保持部材13の両端に載置された際の上端部18b側となる(長手方向に延在する一方の)端部に水平方向に所定の間隔を空けて直方体形状の受け部19,19が固定されている。図6に示すように、受け部19は、板状体18の板面pに対して傾斜する傾斜面19aを有しており、一方の第1のスペーサ16Aについては、傾斜面19aによって受け部19の厚さが板状体18の上端部18b側から下端部18a側に向かって大きくなるよう配置されている。他方の第1のスペーサ16Bについては、前記第1のスペーサ16Aとは反対に、受け部19の傾斜面19aが下端部18a側から上端18b側に向かって大きくなるように受け部19が配置されている。
このようにして、第1のスペーサ16A,16Bは、受け部19を対向させて配置した際に、傾斜面19a,19aが略平行に対向するように形成されている。
第1のスペーサ16A,16Bの受け部19の傾斜面19a上には、板状体18の上端部18b側に一定の厚みを有する板状の端部固定部21が固定され、下端部18a寄りに端部固定部21よりも僅かに薄肉形成された板状の支持部20が固定されている。
端部固定部21は、第1のスペーサ16A,16Bが保持部材13の両端に載置された際にフロントガラスWの上方に位置するように固定されている。また、支持部20は、第1のスペーサ16A,16Bが保持部材13の両端に載置された際に、モールMの下方においてフロントガラスWの板面に当接し、その摩擦力によりフロントガラスWを支持し得るように固定されている。
支持部20及び端部固定部21は共に、ゴム、型内発泡成形された熱可塑性樹脂の発泡成形体であることが好ましい。熱可塑性樹脂には、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテフタレート、ポリブチレンテフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などが挙げられる。なかでも、ポリスチレンとポリエチレンとを含む複合樹脂等の材料により形成されている。
図5に示すように、第2のスペーサ17は、略矩形の板状体25、板状体25の板面に配置された支持部20及び端部固定部21を備えている。
板状体25は、第1のスペーサ16A,16Bの板状体18と同様の高さ寸法で、フロントガラスWの幅方向の寸法よりも小さい幅寸法に形成されている。また、板状体25の下端部25aの中央部には、第1のスペーサ16A,16Bの切欠22と同形状の切欠26を有しているとともに、この切欠26の両側方に保持部材13に嵌合して跨る切欠27,27が形成されている。切欠27,27は、図3に示す保持部材13の切欠溝15,15同士の間の山部28に嵌合するように形成されている。
図6に示すように、第2のスペーサ17の板状体25の一方及び他方の板面には、その上端部25bに支持部20及び端部固定部21が固定されている。これらの支持部20及び端部固定部21は、第1のスペーサ16A,16Bの支持部20及び端部固定部21と同形状であるとともに、図5に示す切欠27,27を移動保持部材13に嵌合させて載置した際に、第1のスペーサ16A,16Bの端部固定部21及び支持部20に対向する位置に形成されている。
このようにして、第1のスペーサ16A,16Bと第2のスペーサ17とは、フロントガラスWの一部を支持部20,20を当接させて挟持するとともに、その上部において端部固定部21,21同士を当接させ、支持部20,20と端部固定部21,21との間にモールMを位置させるようになっている。
図2に示すように、天板部材30は、底板部材11と同形状に形成され、第1のスペーサ16A,16B、これらの間に載置されたフロントガラスW,W・・及びフロントガラスW,W・・の間に配されてこれらを保持する及び第2のスペーサ17,17・・の上端に被冠されるものである。
側板部材31は、第1のスペーサ16A,16B間に跨って配される中央板部31aと中央板部31aの両端から垂直に折曲し第1のスペーサ16A,16Bの側端部16s,16s上に配される折曲板部31b,31bとにより形成された断面C字型(逆C字型)の部材である。
次に、梱包材10によりフロントガラスWを梱包する方法について説明する。
まず、図7に示すように、フォークリフトのフォーク(不図示)を挿入可能な挿入穴35,35を有するパレット36(すなわち土台となる底板部)と両側部及び背面部に枠壁37,37,38とを有し、正面部と上面部が開口されたスチールクレート39を用意し、図8に示すように、開口した正面側から底板部材11をパレット36上に設置する。
スチールクレート39に設置された底板部材11の奥側に、受け部19の厚さ寸法が下端側に向かって漸次大きくなっている第1のスペーサ16Aを、受け部19を上方及び正面(矢印Y方向)に向けて配置し、更に底板部材11の上面に長手方向に間隔をおいて保持部材13,13を配置する。この際、図9(a)に示すように、保持部材13は、底板部材11の長手方向(紙面奥行き方向)に直交する方向に配置し、保持部材13の端面13aを第1のスペーサ16Aに当接させ第1のスペーサ16Aをこの端面13aと底板部材11の立ち上がり壁部11cとで挟持する。図8に示すように、保持部材13,13間の中央には、補助部材14を固定する。保持部材13及び補助部材14は、底板部材11に接着剤又は両面テープ等によって固定する。
図9(a),(b)に示すように、フロントガラスWは、モールMが取り付けられていない端部w1を下方に向け、その姿勢を第1のスペーサ16Aに僅かに傾けて起立させた状態で保持部材13の最奥側の切欠溝15に嵌入させ、フロントガラスWの板面を第1のスペーサ16Aの支持部20に当接させて自立させる。
次に、図10(a),(b)に示すように、フロントガラスWの手前(正面側)に第2のスペーサ17を配置する。第2のスペーサ17は、下端部中央の切欠26を補助部材14に嵌合させるとともに、側部の切欠27,27を保持部材13の山部28に嵌合させて保持部材13及び補助部材14間方向に第2のスペーサ17が揺動しないように配置する。
図11,図12に示すように、上述した要領で第2のスペーサ17の手前側に、更にフロントガラスW、第2のスペーサ17を交互に配置する。この際、支持部20の板面は、対向するフロントガラスWの板面に当接させて支持部20とフロントガラスWとの摩擦力によりフロントガラスWを支持固定する。また、端部固定部21を第1のスペーサ16Aの端部固定部21又は対向する他の第2のスペーサ17の端部固定部21と当接させて、第1のスペーサ16Aと第2のスペーサ17との上端部同士間及び第2のスペーサ17,17の上端部同士の間隙を一定に保たせる。そして、最後の切欠溝15にフロントガラスWを嵌合させた後、保持部材13の端面13bに受け部19の厚さ寸法が上端から下端に向かって漸次小寸法となっている第1のスペーサ16Bの下端部を当接させ、支持部20をフロントガラスWに当接させる。
次に、図13に示すように底板部材11内に側板部材31を立設させる。側板部材31は、その中央板部31aを底板部材11の短手方向の立ち上がり壁部11b又は11dと第1のスペーサ16A,16Bの端部16sとの間40,40(図12参照)に挿入して配置するとともに、折曲部31b,31bによって第1のスペーサ16A,16Bを挟み込むように配置する。
そして、側板部材31及び第1のスペーサ16A,16B、第2のスペーサ17及びフロントガラスWの上端の全体を内部に納めるよう、図14に示すように天板部材30をこれらに被冠し、ポリプロピレンバンドP1,P2を底板部材11及び天板部材30の長手方向に直交する方向に巻回して固定し、フロントガラスWを梱包材10によって梱包した梱包体40とする。
このように複数フロントガラスW,W・・を保持部材13、第1のスペーサ16A,16B及び第2のスペーサ17,17・・によって保持することにより、フロントガラスW,W・・を下端部w1において保持部材13,13及び補助部材14に当接させて下方から支持する以外はフロントガラスWの端部に梱包材10を接触させることなく、収納効率良くにフロントガラスWを梱包することができるという効果が得られる。
また、フロントガラスWに対向配置させる板状の第1のスペーサ16A,16B、第2のスペーサ17及び保持部材13、補助部材14により梱包材10を軽量かつシンプルに構成することができる。
また、スチールクレート39に、保持部材13,13及び補助部材14を固定させた底板部材11を配置し、この保持部材13,13にフロントガラスW及び第1及び第2のスペーサ16A,16B,17を立ち上がり姿勢で直接載置していくことができるため、梱包作業を簡便かつ効率的に行うことができるという効果が得られる。
また、複数のフロントガラスW,W・・の板面間に配される第2のスペーサ17,17・・の一方及び他方の板面の双方に支持部20,20を有しているため、フロントガラスWを効率的に梱包することができる。
また第1のスペーサ16A,16Bの上端部18b及び第2のスペーサ17の上端部25bには端部固定部21,21が固定されているため、第1のスペーサ16A(16B)の上端部18bと第2のスペーサ17の上端部25bとの間及び第2のスペーサ17,17の上端部25b,25b同士の間を一定に保ち端部の揺動を防止しすることができる。
また、第2のスペーサ17,17,・・間で一方向に連通する切欠27が形成され、この切欠27を保持部材13に嵌合させることで第2のスペーサ17が保持部材13に対し相対的に移動することを防止することができる。
また、支持部20が水平方向に間隔をおいて複数設けられているため、第1のスペーサ16A,16Bと第2のスペーサ17との間又は第2のスペーサ17,17同士の間にフロントガラスWを安定的に固定することができる。
なお、第2のスペーサ17は、保持部材13の山部28上に載置された構成とされているが、第2のスペーサ17が保持部材13に対し長手方向に位置ずれすることを防止するために、保持部材13の山部28に第2のスペーサ17の切欠27,27を嵌入させる切欠溝が形成されていてもよい。
10 梱包材
13 保持部材
16A 第1のスペーサ
16B 第1のスペーサ
17 第2のスペーサ
18a 下端部(第1のスペーサの保持部材側に位置する端部)
18b 上端部(保持部材側と反対側に位置する第1のスペーサの端部)
25a 下端部(第2のスペーサの保持部材側に位置する端部)
25b 上端部(保持部材側と反対側に位置する第2のスペーサの端部)
20 支持部
21 端部固定部
22,26,27 切欠
40 梱包体
W フロントガラス(被梱包部材)

Claims (5)

  1. 板状の被梱包部材を、その板面を起立させて梱包する梱包材であって、
    前記板面を一方向に向けて一定の間隙を隔てて配列した前記被梱包部材を下方から保持する保持部材と、
    前記被梱包部材の板面に当接させてこの被梱包部材を支持固定する支持部を有し、前記被梱包部材に対向配置させる板状のスペーサとを備えていることを特徴とする梱包材。
  2. 複数の前記被梱包部材の板面間に配されるスペーサは、その一方及び他方の板面の互いに対応する位置に前記支持部を有していることを特徴とする請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記被梱包部材に対向配置させた際に前記保持部材側と反対側に位置するスペーサの端部には、前記スペーサが前記一方向に複数配列された際に互いに対向して当接しこれらスペーサの前記端部同士間の間隙を維持する端部固定部が固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包材。
  4. 前記スペーサの前記保持部材側に位置する端部には、前記スペーサが一方向に複数配置された際に前記スペーサ間で前記一方向に連通する切欠が形成され、この切欠が前記保持部材に跨って嵌合配置され、前記複数のスペーサが前記保持部材に係合して相対的に移動することを規制することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の梱包材。
  5. 前記支持部は、前記梱包部材の板面形状の一辺に沿って間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の梱包材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014162517A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Sekisui Plastics Co Ltd 梱包材及び梱包体
CN107416322A (zh) * 2017-09-07 2017-12-01 合肥惠科金扬科技有限公司 显示设备背板的包装装置
CN109013619A (zh) * 2018-07-17 2018-12-18 安徽金龙浩光电科技有限公司 一种3d玻璃清洗架
JP2020055577A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 日本板硝子株式会社 輸送具ユニット

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