JPH10211957A - ワークの梱包ケースおよび梱包方法 - Google Patents

ワークの梱包ケースおよび梱包方法

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JPH10211957A
JPH10211957A JP9016053A JP1605397A JPH10211957A JP H10211957 A JPH10211957 A JP H10211957A JP 9016053 A JP9016053 A JP 9016053A JP 1605397 A JP1605397 A JP 1605397A JP H10211957 A JPH10211957 A JP H10211957A
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JP
Japan
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work
support member
packing case
packing
support
Prior art date
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Application number
JP9016053A
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English (en)
Inventor
Sashiyuu Sugiyama
佐秀 杉山
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コの字状の4個のワークを梱包ケース内の同
一平面内に配置できるようにしてワークの梱包効率を向
上させ、搬送コストを低減させる。 【課題解決手段】 コの字状の4個のワークW1 〜W4
を同一平面内に配置して収容する梱包ケース10であっ
て、第1のワークW1 と第4のワークW4 を開口を対向
させた状態で梱包ケース10の内壁に沿って支持する支
持部材21,23,24,33,35,36と、第1お
よび第4のワークによって形成される空間部に、第2の
ワークW2 と第3のワークW3 の開口部を対向させた状
態で位置をずらし、互いに嵌め合わせて支持する支持部
材25,27,28,29,30,32と、前記支持部
材の各々に設けられ、第1ないし第4のワークW1 〜W
4のそれぞれを前記支持部材の長手方向に沿って所定間
隔で配列して保持する保持部材401 〜4015とを有す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークの梱包ケ
ースおよびこの梱包ケースへワークを梱包するワークの
梱包方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数個のワークを梱包ケースに梱包して
出荷等することが一般に行われている。ところで、自動
車用ドアのドアアッパーサッシのように、略コの字状を
したワークは、梱包時における梱包ケースに対する容積
率が小さく、梱包効率の悪いワークの一つに数えられ
る。つまり、略コの字状のワークを立方形状の梱包ケー
スに梱包すると、梱包ケース内に大きな空間部ができ、
梱包ケースの大きさの割りにはワークを少数しか梱包す
ることができない。特に、自動車用ドアのドアアッパー
サッシのように、搬送の途中におけるワーク同士の干渉
による傷つきを防止する必要のあるワークにおいては、
ワークとワークの間および梱包ケースの内壁とワークと
の間にクッションやゴムシート等の保護部材を挿入する
必要があり、これら保護部材を挿入するための空間部分
を確保する必要等から更に梱包効率が悪くなるという問
題がある。このような梱包効率の低下は、搬送コストの
増大に密接に関連する。
【0003】また、従来は、複数本のワークを一まとめ
にして結束し、結束したワーク束を順次梱包ケース内に
収納していたが、ワークの保護のための保護部材を配置
する位置はワークによって異なる。つまり、搬送の際の
振動によるワーク同士の干渉や梱包ケースの内壁面への
衝突による傷つきを確実に防止するためには、保護部材
を配置する位置を適切に選択しなければならない。しか
し、そのために梱包作業に多大な時間を要し、作業効率
が悪いという問題があった。さらに、梱包作業を行う作
業者の熟練度等によっても前記保護部材を配置する位置
が相違し、保護部材の配置位置が適切でないために搬送
の途中等にワークに傷が付き不良品となる等の問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の問題
点に鑑みてなされたもので、自動車用ドアのアッパーサ
ッシのようなコの字状の4個のワークを梱包ケース内の
同一平面内に配置できるようにすることにより、ワーク
の梱包効率を向上させて搬送コストを低減させることの
できるワークの梱包ケースおよび梱包方法を提供するこ
と、および、梱包ケースへのワークの収納や取り出しが
容易で作業効率に優れ、かつ、搬送の途中においてもワ
ークが他のワークや梱包ケースの内壁と干渉して傷の付
くおそれのないワークの梱包ケースおよび梱包方法を提
供すること、さらに、梱包ケースへのワークの収納が極
めて容易で、梱包作業の標準化により作業者の相違によ
る保護部材の配置位置のばらつきを無くすことができ、
これによって確実にワークの傷付きを防止することので
きるワークの梱包ケースおよび梱包方法を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のワークの梱包ケースは以下のように構成し
た。すなわち、請求項1に記載の発明は、一方側が開口
し、底辺となる第1辺と、この第1辺の両端に立設され
た第2辺および第3辺とから略コの字状に形成され、か
つ、第1および第4のワークの前記開口の幅が第2およ
び第3のワークの前記第2辺および第3辺の投影長さよ
りも大きく形成された4個の前記ワークを同一平面内に
配置して収納する梱包ケースであって、前記第1のワー
クと第4のワークを前記開口を対向させた状態で前記梱
包ケースの内壁に沿って支持する支持部材と、前記第1
および第4のワークによって形成される空間部に、前記
第2のワークと第3のワークの開口部を対向させた状態
で位置をずらし、互いに嵌め合わせて支持する支持部材
とを有し、前記支持部材の各々には、前記第1ないし第
4のワークのそれぞれを前記支持部材の長手方向に沿っ
て所定間隔で配列して保持する保持部材を設けたことを
特徴とする。また,請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明において、前記第1のワークは、梱包
ケースの上枠から懸架された第1支持部材と、前記梱包
ケースの下枠から立設された第2支持部材および第3支
持部材によって支持され、かつ、第1支持部材は、前記
ワークの第3辺の先端部近傍を保持し、前記第2支持部
材は前記第1辺と第2辺の間のコーナ部を保持し、前記
第3支持部材は前記第2辺の先端側を保持し、前記第2
のワークは、梱包ケースの上枠から懸架された第4支持
部材と、前記梱包ケースの下枠から立設された第5支持
部材および第6支持部材の三つの支持部材により支持さ
れ、かつ、前記第4支持部材は、第3辺の先端部近傍を
保持し、前記第5支持部材は第1辺と第2辺の間のコー
ナ部を保持し、前記第6支持部材は第2辺の先端側を保
持し、前記第3のワークは、梱包ケースの上枠から懸架
された第8支持部材と、前記梱包ケースの下枠から立設
された第7支持部材および第9支持部材の三つの支持部
材により支持され、かつ、第7支持部材は第3辺の先端
部を保持し、第8支持部材は第1辺と第2辺の間のコー
ナ部を保持し、第9支持部材は第2辺の先端側を保持
し、前記第4のワークは、前記梱包ケースの下枠から立
設された第10支持部材と、梱包ケースの上枠から懸架
された第11支持部材および第12支持部材の三つの支
持部材により支持され、かつ、第10支持部材は、第3
辺の先端部を保持し、第11支持部材は第1辺と第2辺
の間のコーナ部近傍を保持し、第12支持部材は第2辺
の先端側を保持することを特徴とする。また、請求項3
に記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載の
発明において、前記支持部材は、前記梱包ケースの枠体
に係脱自在な係合部を有し、前記梱包ケースに係脱自在
に取り付けられることを特徴とする。また、請求項4に
記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載の発明において、前記ワークは自動車用ドアのドアア
ッパーサッシで、前記第1のワークおよび第4のワーク
は後部側ドアのドアアッパーサッシ、前記第2のワーク
および前記第3のワークは前部側ドアのドアアッパーサ
ッシで、かつ、前記第1辺は前記ドアアッパーサッシの
底部部材,前記第2辺は前記ドアアッパーサッシの前部
部材,前記第3辺は前記ドアアッパーサッシの後部部材
であることを特徴とする。また,請求項5に記載の発明
は、前記保持部材には、前記ワークと係合して前記ワー
クの浮き上がりを防止する掛止部を設けたことを特徴と
する。
【0006】また、本発明のワークの梱包方法は以下の
ように構成した。すなわち、請求項6に記載の発明は、
一方側が開口し、底辺となる第1辺と、この第1辺の両
端に立設された第2辺および第3辺とから略コの字状に
形成され、かつ、第1および第4のワークの前記開口の
幅が第2および第3のワークの前記第2辺および第3辺
の投影長さよりも大きく形成された4個の前記ワークを
同一平面内に配置して収納するワークの梱包方法であっ
て、前記第1のワークと第4のワークを前記開口を対向
させた状態で前記梱包ケースの内壁に沿って収納し、前
記第1および第4のワークによって形成される空間部
に、前記第2のワークと第3のワークの開口部を対向さ
せた状態で位置をずらし、互いに嵌め合わせて収納し、
同一の平面内に配置された前記第1ないし第4のワーク
を梱包ケースの長手方向に沿って複数列配置したことを
特徴とする。また、請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載のワークの梱包方法において、前記第1のワーク
を前記梱包ケースの長手方向に収納した後に、同様の手
順で第2のワーク,第3のワーク,第4のワークの順序
で前記梱包ケースに収納することを特徴とする。また、
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明におい
て、前記梱包ケースの上枠に第1支持部材を位置決めし
て懸架し、前記梱包ケースの下枠に第2および第3支持
部材を位置決めして立設する工程と、前記第1ないし第
3支持部材に、第1のワークの被保持部をそれぞれ係合
させて収納するとともに、前記第1ないし第3支持部材
の長手方向に沿って前記第1のワークを配列する工程
と、前記梱包ケースの上枠に第4支持部材と第6支持部
材を位置決めして懸架し、前記梱包ケースの下枠に第5
支持部材を位置決めして立設する工程と、前記第4ない
し前記第6の支持部材に、第2のワークの被保持部をそ
れぞれ係合させて収納するとともに、前記第4ないし第
6支持部材の長手方向に沿って前記第2のワークを配列
する工程と、前記梱包ケースの上枠に第8支持部材を位
置決めして懸架し、前記梱包ケースの下枠に第7支持部
材を位置決めして立設し、前記第2のワークの第1辺に
第9支持部材を位置決めして配置する工程と、前記第7
ないし第9支持部材に、第3のワークの被保持部をそれ
ぞれ係合させて収納するとともに、前記第7ないし第9
支持部材の長手方向に沿って前記第3のワークを配列す
る工程と、前記梱包ケースの上枠に第11支持部材およ
び第12支持部材を位置決めして懸架し、前記梱包ケー
スの下枠に第10支持部材を位置決めして立設する工程
と、前記第10ないし第12支持部材に、第4のワーク
の被保持部をそれぞれ係合させて収納するとともに、前
記第10ないし第12支持部材の長手方向に沿って前記
第4のワークを配列する工程とを有することを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に従って詳細に説明する。図1はこの発明のワー
クの梱包ケースの斜視図、図2はワークを梱包した状態
を示す図1のワークの梱包ケースのI−I方向矢視図、
図3は支持部材の要部の詳細図、図4は保持部材を説明
する部分拡大図、図5は保持部材の溝形状の説明図であ
る。なお、以下の実施形態ではコの字状のワークとして
自動車用ドアのドアアッパーサッシを例に挙げて説明す
るが、この発明は自動車用ドアのドアアッパーサッシに
限らず、一定の要件を満たす略コの字状のワークであれ
ば、他のワークにも適用が可能である。
【0008】[ワークの説明]まず、この発明の梱包ケ
ース10に収納されるワークについて図1に従って説明
する。以下の説明において「前」と記載するときにはド
アアッパーサッシが取り付けられる自動車の前方側を、
「後」と記載するときには同後方側を指すものとする。
梱包ケース10内の同一平面内に収納される4個のワー
クは、それぞれ、前部右側ドアのドアアッパーサッシ
(第2のワーク)W2 ,同左側ドアのドアアッパーサッ
シ(第3のワーク)W3 ,後部右側ドアのドアアッパー
サッシ(第1のワーク)W1 ,同左側ドアのドアアッパ
ーサッシ(第4のワーク)W4 である。各ドアアッパー
サッシW1 ,W2 ,W3 ,W4 は、第1辺の部材である
底部部材W11,W21,W31,W41と、この底部部材
11,W21,W31,W41の両端に対向して立設された第
2辺の部材である前部部材W12,W22,W32,W42およ
び第3辺の部材である後部部材W13,W23,W33,W43
とからなっていて、平面視して一方側が開口する略コの
字状に形成されている。
【0009】この実施形態において前部側のドアアッパ
ーサッシW2 ,W3 の前部部材W22,W32および後部側
のドアアッパーサッシW1 ,W4 の後部部材W13,W43
は、底部部材W11,W21,W31,W41に垂直よりもやや
傾斜して設けられていて、各ドアアッパーサッシW1
2 ,W3 ,W4 は底部部材W11,W21,W31,W41
から拡開状に開口している。また、この実施形態におい
て、後部側のドアアッパーサッシW1 ,W4 の後部部材
13,W43は、底部部材,W11,W41に垂直よりも外側
に傾斜して設けられている。また、この実施形態におい
ては、各ドアアッパーサッシW1 ,W2 ,W3 ,W
4 は、後部側のドアアッパーサッシW1 ,W 4 の前部部
材W12,W42の長さが、前部側ドアアッパーサッシ
2 ,W3 の後部部材W23,W33よりも若干長く形成さ
れているほかは殆ど同じ形状,同じ大きさである。さら
に、後部側ドアのドアアッパーサッシW1 ,W4 の開口
の幅L(図6参照)は、前部側ドアW2 ,W3 の前部部
材W22,W32または後部部材W23,W33の垂直面に対す
る投影長さS(図7参照)よりも大きく形成されてい
る。
【0010】[梱包ケースの説明]次に、上記構成の4
個のドアアッパーサッシW1 ,W2 ,W3 ,W4 を収納
する梱包ケース10の概略を説明する。図1に示すよう
に、本発明の梱包ケース10は、底部となるスキッド1
1と、このスキッド11の長辺側両端に立設される短辺
側フレーム15,15と、短辺側両端に立設される図略
の長辺フレームとから構成される。梱包ケース10は、
スキッド11,短辺側フレーム15,15,前記長辺フ
レームをそれぞれボルト等で係止することにより組み立
てられ、前記ボルトを取り外すことにより分解が可能で
ある。なお、このような分解,組み立てが可能な梱包ケ
ース10は、同一出願人による特開平6−312740
号や特開平6−312741号等によって公知である。
スキッド11は、均等間隔で平行に配設された7本の横
部材121 〜127 と、この横部材121 〜127 と直
交し、横部材121 〜127 の一端から他端まで均等間
隔で配設された5本の縦部材131 〜135 とから構成
され、全体として平面視して矩形の枠状に形成されてい
る。
【0011】[梱包の形態の説明]この実施形態におい
て4個のドアアッパーサッシW1 ,W2 ,W3 ,W
4 は、以下のような形態で梱包ケース10内の同一平面
内に収納される。図2に示すように、後部側のドアアッ
パーサッシW1 ,W4 を、一方のドアアッパーサッシW
1 の前部部材W12と他方のドアアッパーサッシW4 の後
部部材W 43とが近接するように、互い違いに向き合わせ
て横向き、つまり、開口部が梱包ケース10の側部を向
くように梱包ケース10内に収納し、二つの後部側のド
アアッパーサッシW1 ,W4 によって形成される梱包ケ
ース10の中央の空間部に、前部側のドアアッパーサッ
シW2 ,W3 を上下に開口を向かい合わせ、かつ、横方
向に若干位置をずらした状態で、互いにそれぞれの前部
部材W22,W32を開口に嵌め合わせて収納している。勿
論、収納の形態は各部W11〜W43の寸法によって異なる
が、左右または上下方向に二つのワークを向かい合わせ
て収納し、前記二つのワークによって形成される空間に
他の二つのワークを上下または左右方向に向かい合わせ
て収納する点においては共通する。
【0012】[支持部材の説明]次に、各ドアアッパー
サッシW1 ,W2 ,W3 ,W4 の被保持部を保持して梱
包ケース10内の所定位置に支持する支持部材について
説明する。なお、ドアアッパーサッシW1 ,W2
3 ,W4 は、後述するように後部右側のドアアッパー
サッシW1 ,前部右側のドアアッパーサッシW2 ,前部
左側のドアアッパーサッシW3 ,後部左側のドアアッパ
ーサッシW4 の順に梱包ケース10に収納されるので、
支持部材は収納されるドアアッパーサッシW1 ,W2
3 ,W4 の順に従って説明する。後部右側のドアアッ
パーサッシW1 は第1支持部材21,第2支持部材2
3,第3支持部材24の三つの支持部材により支持され
る。第1支持部材21は、後部部材W13の先端部近傍を
支持し、第2支持部材23は底部部材W11と前部部材W
12の間のコーナ部を支持し、第3支持部材24は前部部
材W12の先端側を支持する。
【0013】前部右側のドアアッパーサッシW2 は、第
4支持部材25,第5支持部材27,第6支持部材28
の三つの支持部材により支持される。第4支持部材25
は、後部部材W23の先端部近傍を支持し、第5支持部材
27は底部部材W21と前部部材W22の間のコーナ部を支
持し、第6支持部材28は前部部材W22の先端側を支持
する。前部左側のドアアッパーサッシW3 は、第7支持
部材29,第8支持部材30,第9支持部材32の三つ
の支持部材により支持される。第7支持部材29は、後
部部材W33の先端部を支持し、第8支持部材30は底部
部材W31と前部部材W 32の間のコーナ部を支持し、第9
支持部材32は前部部材W32の先端側を支持する。後部
左側のドアアッパーサッシW4 は第10支持部材33,
第11支持部材35,第12支持部材36の三つの支持
部材により支持される。第10支持部材33は、後部部
材W43の先端部を支持し、第11支持部材35は底部部
材W41と前部部材W42の間のコーナ部近傍を支持し、第
12支持部材36は前部部材W42の先端側を支持する。
【0014】上記した各支持部材は、スキッド11から
立設され、または短辺側フレーム15の上枠15aから
懸架して設けられる。勿論、短辺側フレーム15の横枠
15bから延出するようにしてもよいし、図略の長辺フ
レームに設けるものとしてもよい。この実施形態では、
図示するように、第1支持部材21,第4支持部材2
5,第6支持部材28,第8支持部材30,第12支持
部材36が短辺側フレーム15の上枠15aから懸架し
て設けられ、第2支持部材23,第3支持部材24,第
5支持部材27,第7支持部材29,第10支持部材3
3がスキッド11から立設されている。なお、この実施
形態では、前部左側のドアアッパーサッシW3の前部部
材W32の先端側を支持する第9支持部材32について
は、前部左側のドアアッパーサッシW3 の前部部材W32
の先端と前部右側のドアアッパーサッシW 2 の底部部材
21との間に介在されている。この第9支持部材32は
ドアアッパーサッシW2 に支持されることから、発砲ス
チロール等の軟質の材料で形成することが望ましい。な
お、上枠15aの両側に位置する第4支持部材25およ
び第8支持部材30については、梱包ケース10の搬送
の途中等に各支持部材21,25,28,30が上枠1
5aに沿って位置ずれしないように、補助アーム25
d,30dが水平方向に延設され、短辺側フレーム15
の横枠15bに当接するようになっている。また、この
実施形態では、スキッド11の両側に立設された短辺側
フレーム15,15間の距離が長いような場合に、上枠
15aから懸架して設けられた支持部材が中央部分で撓
まないように適宜にスキッド11から補助アーム31,
34を立設して支持させている。
【0015】[支持部材の構成の説明]各支持部材21
〜36は梱包ケース10に対して簡単に着脱できるよう
にすることが望ましい。図3は支持部材の要部の拡大図
で、(イ)は短辺側フレーム15の上枠15aから懸架
される支持部材を、(ロ)はスキッド11に立設される
支持部材を示している。短辺側フレーム15の上枠15
aから懸架される支持部材,スキッド11に立設される
支持部材はそれぞれ構成が同じであるので、以下の説明
では第1支持部材21および第2支持部材23を例に挙
げて説明する。短辺側フレーム15の上枠15aから懸
架される第1支持部材21は、上枠15aに引っ掛けら
れる側面視してコの字状の係合部21aと、この係合部
21aから垂下されたアーム21bと、一方の短辺側フ
レーム15から他方の短辺側フレーム15まで架設され
後述の保持部材40を取り付ける保持部21cとから構
成される。保持部21cの両端の係合部21aをスキッ
ド11の両側の短辺側フレーム15の上枠15aに係合
させることにより、第1支持部材21は梱包ケース10
に固定される。また、第1支持部材21を上方に持ち上
げるだけで係合部21aが上枠15aから簡単に外れる
ので、第1支持部材21の梱包ケース10への着脱が極
めて容易である。
【0016】スキッド11から立設される第2支持部材
23は、角形状の短辺側部材11a,11aの上面およ
び対向する側面に沿って係合する側面視して逆L字状の
係合部23aと、この係合部23aから立設された脚部
23bと、一方の短辺側部材11aから他方の短辺側部
材11aまで架設され後述の保持部材40を取り付ける
保持部23cとから構成される。保持部23cの両端の
係合部23aをスキッド11の両側の短辺側部材11
a,11aに係合させることにより、第2支持部材23
は梱包ケース10に固定される。係合部23aはスキッ
ド11に設けられた横部材121 〜127 の間隔とほぼ
等しく形成されているので、係合部23aを横部材12
1 〜127 間に挿入して短辺側部材11a,11aと係
合させることにより、第2支持部材23の横方向の移動
が規制される。また、第2支持部材23を上方に持ち上
げるだけで係合部23aが短辺側部材11a,11aか
ら簡単に外れるので、第2支持部材23の梱包ケース1
0への着脱が極めて容易である。
【0017】[保持部材の説明]各支持部材21〜36
の保持部21c〜36cに保持される保持部材401
4015は、各ドアアッパーサッシW1 ,W2 ,W3 ,W
4 の各被支持部と係合する係合溝40aが長手方向に沿
って均等間隔で形成されている。保持部材401〜40
15は、各ドアアッパーサッシW2 ,W3 ,W1 ,W4
傷を付けることがないよう軟質に形成され、かつ、保持
部21c〜36cへの着脱が容易で各支持部材21〜3
6の重量を増加させることのないような材質のもの、例
えば発砲スチロール等で形成することが望ましい。図5
は保持部材の係合溝の形状の一例を示したもので、(a)
〜(d) はそれぞれ保持部材402 ,403 ,409 ,4
14のものを示している。この図において特に(a) ,
(b) では、ドアアッパーサッシW1 が係合した状態を示
している。このように、各保持部材401 〜4015の係
合溝40aは、各ドアアッパーサッシW2 ,W3
1 ,W4 の断面形状等に合わせて形成することが望ま
しい。また、図の(b) ,(c) ,(d) に示すように、後部
右側のドアアッパーサッシW1 の前部部材W12,前部左
側のドアアッパーサッシW3 の前部部材W32,後部右側
のドアアッパーサッシW4 の前部部材W42の浮き上がり
を防止すべく、保持部材40 3 ,409 ,4014の係合
溝40aに、さらに掛止部40bを形成し、ドアアッパ
ーサッシW1 〜W3 をこの掛止部40bに係合させれば
よい。この実施形態では、保持部材403 ,409 ,4
14の他にも保持部材401 ,4011に掛止部40bを
形成して、後部右側のドアアッパーサッシW1 の後部部
材W13および前部左側のドアアッパーサッシW3 の底部
部材W31が浮き上がらないようにしている。上記のよう
に、保持部材401 〜4015に係合溝40aを形成し、
または、必要に応じてさらに掛止部40bを形成するこ
とにより、各ドアアッパーサッシW 1 ,W2 ,W3 ,W
4 は搬送の途中においても位置ずれや浮き上がりがな
く、各ドアアッパーサッシW1 ,W2 ,W3 ,W4 の間
隔を最小限に保ってより多くのドアアッパーサッシ
1 ,W2 ,W3 ,W4 を一つの梱包ケース10に梱包
することが可能になる。
【0018】[梱包手順(梱包方法)の説明]次に、上
記構成の梱包ケース10に各ドアアッパーサッシW1
2 ,W3 ,W4 を梱包する梱包手順を、図6ないし図
9に従って説明する。図6ないし図9は梱包の手順を示
す図にかかり、図6は第1のワークである後部右側ドア
のドアアッパーサッシW1 を収納する手順を、図7は第
2のワークである前部右側ドアのドアアッパーサッシW
2 を収納する手順を、図8は第3のワークである前部左
側ドアのドアアッパーサッシW3 を収納する手順を、図
9は第4のワークである後部左側ドアのドアアッパーサ
ッシW4 を収納する手順を説明するものである。
【0019】[梱包ケース10の組み立て]まず、短辺
側フレーム15と図略の長辺側フレームとがスキッド1
1から取り外された梱包ケース10の分解状態から、短
辺側フレーム15,15をスキッド11の両端に立設す
る。この場合、梱包作業においては梱包ケース10の長
辺側の少なくとも一方側が開放されていればよいから、
他方側の長辺側フレーム(図示しない)については、予
めスキッド11に立設しておくものとしてもよい。
【0020】[ドアアッパーサッシW1 の収納]対向し
て立設された短辺側フレーム15,15の上枠15a,
15aに係合部21a,21a(図3参照)を引っ掛
け、第1支持部材21を懸架するとともに、スキッド1
1の両端の縦部材131 ,135 間に両端の係合部23
a,23aを嵌め込んで(図1参照)第2支持部材23
をスキッド11に立設する。同様に、第3支持部材24
もスキッド11に立設する。第1支持部材21は、上枠
15a,15aに位置決め用の仮ジグ22を嵌装するこ
とにより、梱包ケース10の所定位置に位置決めされ
る。また、第2支持部材23および第3支持部材24
は、スキッド11の横部材121 ,122 間および横部
材123 ,124 間に係合部23a,24aが嵌まり込
むことにより左右方向の移動が規制されて位置決めされ
る。保持部材401 ,402 ,403 は、予め各支持部
材21,23,24の保持部(保持部の詳細については
図3および図4を参照参照)に取り付けておく。この
際、ゴムバンドやロープを、保持部材401 ,402
403 と保持部21c,23c,24cに適宜の箇所で
複数回巻き付けて、保持部材401 ,402 ,403
固定するとよい。特に、前記バンドとして樹脂またはゴ
ムバンド等の内部に針金を埋め込んで引張強度を向上さ
せたバンドを用いることにより、保持部材401 〜40
15を保持部21c〜36cに極めて容易に固定すること
ができるようになる。なお、後述する他の保持部材40
4 〜4015の場合についても同様である。
【0021】この状態で、後部右側のドアアッパーサッ
シW1 を梱包ケース10内に収納する。すなわち、図6
に示すように、後部部材W13の先端部近傍を第1支持部
材21に保持された保持部材401 の係合溝40a(図
5参照)に係合して支持させ、底部部材W11と前部部材
12の間のコーナ部を第2支持部材23に保持された保
持部材402 の係合溝40aに係合して支持させ、前部
部材W12の先端側を第3支持部材24に保持された保持
部材403 の係合溝40aに係合して支持させる。同様
にして、梱包ケース10の長手方向に沿って後部右側の
ドアアッパーサッシW1 を配列して収納する。
【0022】[ドアアッパーサッシW2 の収納]複数個
の後部右側のドアアッパーサッシW1 を上記手順により
収納した後は、前部右側のドアアッパーサッシW2 を収
納する。図7に示すように、第1支持部材21の位置決
めのための上枠15aに取り付けた仮ジグ22を取り外
し、仮ジグ22を取り外した当該部位に第4支持部材2
5を上枠15aに取り付ける。次いで、第1支持部材2
1との間に仮ジグ26を介在させて第6支持部材28を
上枠15aに取り付ける。また、スキッド11には、横
部材121 と横部材122 の間に第5支持部材27の係
合部27aを嵌め込んで立設する。第4支持部材25お
よび第5支持部材27は、既に収納されている後部右側
のドアアッパーサッシW1 や第1支持部材21,第3支
持部材24と干渉しないように、図7において左側上
方、つまり、ドアアッパーサッシW1の開口部側から梱
包ケース10内に挿入し、そのまま右側に移動して上枠
15aまたはスキッド11に取り付ける。
【0023】また、第6支持部材28の中央は、スキッ
ド11側から補助アーム31を立設して支持させる。ま
た、第4支持部材25および第6支持部材28が横方向
(上枠15aの長手方向)に移動しないように規制する
補助アーム25d,28dは、予め第4支持部材25お
よび第6支持部材28に取り付けておくものとしてもよ
いし、第4支持部材25および第6支持部材28を上枠
15aに取り付けた後に取り付けるものとしてもよい。
なお、この際、図7に示すように、第7支持部材29お
よび第10支持部材33を予めスキッド11に取り付け
ておいてもよい。第7支持部材29は係合部29aを横
部材126 と横部材127 の間に嵌め込むことにより、
第10支持部材33は係合部33aを横部材125 と横
部材126 の間に嵌め込むことにより、梱包ケース10
の所定位置に位置決めして取り付けられる。
【0024】以上の手順により第4ないし第6支持部材
25,27,28を梱包ケース10に取り付けた後は、
前部右側のドアアッパーサッシW2 を梱包ケース10内
に収納する。すなわち、後部部材W23の先端部近傍を第
4支持部材25に保持された保持部材405 の係合溝4
0aに係合して支持させ、底部部材W21と前部部材W 22
の間のコーナ部を第5支持部材27に保持された保持部
材408 の係合溝40aに係合して支持させ、前部部材
22の先端側を第6支持部材28に保持された保持部材
406 の係合溝40aに係合して支持させる。ドアアッ
パーサッシW1に近接する第4および第5支持部材2
5,27については、搬送の途中に ドアアッパーサッ
シW1 と第4および第5支持部材25,27とが干渉し
ないようにするために、保持部材404 ,407 をそれ
ぞれ設け、各保持部材404 ,40 7 の係合溝40aに
ドアアッパーサッシW1 を係合させる。同様にして、梱
包ケース10の長手方向に沿って前部右側のドアアッパ
ーサッシW2 を配列して収納する。
【0025】[ドアアッパーサッシW3 の収納]複数個
の前部右側のドアアッパーサッシW2 を上記手順により
梱包ケース10に収納した後は、前部左側のドアアッパ
ーサッシW3 を収納する。図8に示すように、第8支持
部材30を第6支持部材28に隣接して上枠15aに取
り付ける。既に収納されている前部右側のドアアッパー
サッシW2 の底部部材W21には、保持部材404 を取り
付けた第9支持部材32を支持させる。この後、前部左
側のドアアッパーサッシW3 を梱包ケース10内に収納
する。すなわち、後部部材W33の先端部を第7支持部材
29に保持された保持部材40 10の係合溝40aに係合
して支持させ、底部部材W31と後部部材W33の間のコー
ナ部の内側を第8支持部材30に保持された保持部材4
11の係合溝40aに係合して支持させ、前部部材W32
の先端側を第9支持部材32に保持された保持部材40
9 の係合溝40aに係合して支持させる。同様にして、
梱包ケース10の長手方向に沿って前部左側のドアアッ
パーサッシW3 を配列して収納する。
【0026】[ドアアッパーサッシW4 の収納]最後
に、後部左側のドアアッパーサッシW4 を梱包ケース1
0に収納する。図9に示すように、第11支持部材35
を第8支持部材30に隣接して上枠15aに取り付け、
仮ジグ26を取り外して第12支持部材36を上枠15
aに取り付ける。第12支持部材36の長手方向のほぼ
中央は、スキッド11側から補助アーム34を立設して
支持させる。この後、後部左側のドアアッパーサッシW
4 を梱包ケース10内に収納する。すなわち、後部部材
43の先端部を第10支持部材33に保持された保持部
材4012の係合溝40aに係合して支持させ、底部部材
41と前部部材W42の間のコーナ部近傍の内側を第11
支持部材35に保持された保持部材4013の係合溝40
aに係合して支持させ、前部部材W42の先端側を第12
支持部材36に保持された保持部材4014の係合溝40
aに係合して支持させる。ドアアッパーサッシW4 に近
接する第7支持部材29については、搬送の途中にドア
アッパーサッシW4 と第7支持部材29とが干渉しない
ようにするために、保持部材4015を介在させる。同様
にして、梱包ケース10の長手方向に沿って後部左側の
ドアアッパーサッシW4 を配列する。
【0027】以上の手順によって梱包ケース10に4種
類のドアアッパーサッシW1 ,W2,W3 ,W4 をそれ
ぞれ複数個づつ収納した後は、開放されていた一方の長
辺フレーム(図示しない)をスキッド11に立設して梱
包ケース10を組み立てる。また、必要がある場合に
は、梱包ケース10の上面にガイド部材を取り付け、ビ
ニール等で梱包ケース10を覆ってもよい。このように
して梱包されたドアアッパーサッシW1 ,W2 ,W3
4 は、次工程等において上記とは逆の手順により簡単
に取り出すことができる。また、第1ないし第12支持
部材21〜36は梱包ケース10から簡単に取り外すこ
とができるので、梱包ケース10の分解も容易である。
上記したようにドアアッパーサッシW1 ,W2 ,W3
4 を梱包することにより、梱包ケース10内の同一平
面内で4個のドアアッパーサッシW1 ,W2 ,W3 ,W
4 を収納できるようになって梱包効率が大幅に向上する
ばかりでなく、ドアアッパーサッシW1 ,W2 ,W3
4 は梱包ケース10内で保持部材40 1 〜4015を介
して支持されているので、搬送中においてドアアッパー
サッシW 1 ,W2 ,W3 ,W4 同士が干渉したり、梱包
ケース10の内壁面にぶつかったりしてドアアッパーサ
ッシW1 ,W2 ,W3 ,W4 に傷が付くということもな
い。
【0028】本発明の好適な実施形態について説明して
きたが、本発明は上記の実施形態に限定されるものでは
ない。例えば、ドアアッパーサッシW1 ,W2 ,W3
4は第1支持部材21ないし第12支持部材36の1
2本の支持部材により支持されるものとして説明した
が、支持部材の本数および支持の形態はこれに限られる
ものではない。また、梱包ケースが分解,組み立て自在
でない場合には、梱包ケースに支持部材を固定するもの
としてもよい。さらに、梱包ケースやワークが小型,軽
量であるような場合、つまり、支持部材の中央近傍にお
ける撓みを考慮しなくてもよいような場合には、補助ア
ーム31,34は特に設けなくてもよい。また、上記の
実施形態では保持部材401 〜4015に係合溝40aを
形成するものとして説明したが、ドアアッパーサッシW
1 ,W2 ,W3 ,W4 のそれぞれを保持部材401 〜4
15の長手方向に沿って適宜間隔で複数配列することが
できるものであれば、係合溝40aに限らず突起を設け
るものとしてもよい。また、上記の実施形態では保持部
材401 ,403 ,409 ,4011,4014にドアアッ
パーサッシW1 ,W2 ,W3 ,W4 の浮き上がりを防止
するための掛止部40bを形成するものとして説明した
が、掛止部40bは保持部材401 〜4015のいずれに
形成してもよく、かつ、その形態は溝状のものに限らず
保持部材40 1 〜4015から突出する突起状のものであ
ってもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、大きさの異なる略コ字状の4個のワークを梱包ケー
ス内の同一平面内に配置して収納することが可能にな
り、ワーク梱包時における梱包効率を飛躍的に向上させ
てワーク搬送時の搬送コストを大幅に低減させることが
できる。また、各ワークを保持部材を介して支持させて
いるので、搬送の途中においてもワーク同士が衝突した
りワークが梱包ケースの内壁にぶつかってワークに傷が
付くということがない。この場合、保持部材に掛止部を
形成することにより、搬送中におけるワークの浮き上が
りを確実に防止することができる。さらに、梱包ケース
に設けた支持部材によって保持部材を設ける位置が一義
的に決定されるので、梱包時における作業を標準化する
ことが可能になり、作業者の相違による保持部材の配置
位置のばらつきが無くして搬送の途中等におけるワーク
の傷付きを確実に防止することができるうえ、梱包時に
おける作業効率を向上することができる。また、支持部
材を梱包ケースに係脱自在に設けることにより、本発明
を分解,組み立てが自在な梱包ケースに適用が可能にな
り、かつ、ボルト等の締結手段を用いることなく、極め
て簡単に支持部材を梱包ケースに取り付けることができ
る。さらに、既存の梱包ケースにも簡単に支持部材を取
り付けることができるので、極めて低廉なコストで本発
明を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかり、ワークの梱包
ケースの斜視図である。
【図2】ワークを収納した状態を示す図1のワークの梱
包ケースのI−I方向矢視図である。
【図3】支持部材の説明図にかかり、(a) は上枠から懸
架された第1支持部材の要部の斜視図、(b) はスキッド
から立設された第5支持部材の要部の斜視図である。
【図4】保持部材の説明図である。
【図5】(a) 〜(d) は保持部材に形成された係合溝およ
び掛止部の形態を示す図である。
【図6】梱包の手順を説明する図にかかり、第1のワー
クである後部右側のドアアッパーサッシを所定位置に収
納した状態を示すものである。
【図7】梱包の手順を説明する図にかかり、第2のワー
クである前部右側のドアアッパーサッシを所定位置に収
納した状態を示すものである。
【図8】梱包の手順を説明する図にかかり、第3のワー
クである前部左側のドアアッパーサッシを所定位置に収
納した状態を示すものである。
【図9】梱包の手順を説明する図にかかり、第4のワー
クである後部左側のドアアッパーサッシを所定位置に収
納した状態を示すものである。
【符号の説明】
1 後部右側ドアのドアアッパーサッ
シ(第1のワーク) W2 前部右側ドアのドアアッパーサッ
シ(第2のワーク) W3 前部左側ドアのドアアッパーサッ
シ(第3のワーク) W4 後部左側ドアのドアアッパーサッ
シ(第4のワーク) W11213141 底部部材(第1辺) W12223242 前部部材(第2辺) W13233343 後部部材(第3辺) L 開口の幅寸法 S 前部部材および後部部材の投影長
さ 10 梱包ケース 11 スキッド 121 〜127 横部材 131 〜134 縦部材 15 短辺側フレーム 15a 上枠 21 第1支持部材 23 第2支持部材 24 第3支持部材 25 第4支持部材 27 第5支持部材 28 第6支持部材 29 第7支持部材 30 第8支持部材 31,34 補助アーム 32 第9支持部材 33 第10支持部材 35 第11支持部材 36 第12支持部材 21c〜36c 保持部 401〜4015 保持部材 40a 係合溝 40b 掛止部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方側が開口し、底辺となる第1辺と、
    この第1辺の両端に立設された第2辺および第3辺とか
    ら略コの字状に形成され、かつ、第1および第4のワー
    クの前記開口の幅が第2および第3のワークの前記第2
    辺または第3辺の投影長さよりも大きく形成された4個
    の前記ワークを同一平面内に配置して収納する梱包ケー
    スであって、 前記第1のワークと第4のワークを前記開口を対向させ
    た状態で前記梱包ケースの内壁に沿って支持する支持部
    材と、 前記第1および第4のワークによって形成される空間部
    に、前記第2のワークと第3のワークの開口部を対向さ
    せた状態で位置をずらし、互いに嵌め合わせて支持する
    支持部材とを有し、 前記支持部材の各々には、前記第1ないし第4のワーク
    のそれぞれを前記支持部材の長手方向に沿って所定間隔
    で配列して保持する保持部材を設けたこと、 を特徴とするワークの梱包ケース。
  2. 【請求項2】 前記第1のワークは、梱包ケースの上枠
    から懸架された第1支持部材と、前記梱包ケースの下枠
    から立設された第2支持部材および第3支持部材によっ
    て支持され、かつ、第1支持部材は、前記第1のワーク
    の第3辺の先端部近傍を支持し、前記第2支持部材は前
    記第1辺と第2辺の間のコーナ部を支持し、前記第3支
    持部材は前記第2辺の先端側を支持し、前記第2のワー
    クは、梱包ケースの上枠から懸架された第4支持部材
    と、前記梱包ケースの下枠から立設された第5支持部材
    および第6支持部材の三つの支持部材により支持され、
    かつ、前記第4支持部材は、第3辺の先端部近傍を支持
    し、前記第5支持部材は第1辺と第2辺の間のコーナ部
    を支持し、前記第6支持部材は第2辺の先端側を支持
    し、前記第3のワークは、梱包ケースの上枠から懸架さ
    れた第8支持部材30と、前記梱包ケースの下枠から立
    設された第7支持部材29および第9支持部材32の三
    つの支持部材により支持され、かつ、第7支持部材は第
    3辺の先端部を支持し、第8支持部材は第1辺と第2辺
    の間のコーナ部を支持し、第9支持部材は第2辺の先端
    側を支持し、前記第4のワークは、前記梱包ケースの下
    枠から立設された第10支持部材と、梱包ケースの上枠
    から懸架された第11支持部材および第12支持部材の
    三つの支持部材により支持され、かつ、第10支持部材
    は、第3辺の先端部を支持し、第11支持部材は第1辺
    と第2辺の間のコーナ部近傍を支持し、第12支持部材
    は第2辺の先端側を支持すること、を特徴とする請求項
    1に記載のワークの梱包ケース。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は、前記梱包ケースの枠体
    に係脱自在な係合部を有し、前記梱包ケースに係脱自在
    に取り付けられること、を特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のワークの梱包ケース。
  4. 【請求項4】 前記ワークは自動車用ドアのドアアッパ
    ーサッシで、前記第1のワークおよび第4のワークは後
    部側ドアのドアアッパーサッシ、前記第2のワークおよ
    び前記第3のワークは前部側ドアのドアアッパーサッシ
    で、かつ、前記第1辺は前記ドアアッパーサッシの底部
    部材,前記第2辺は前記ドアアッパーサッシの前部部
    材,前記第3辺は前記ドアアッパーサッシの後部部材で
    あることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
    かに記載のワークの梱包ケース。
  5. 【請求項5】 前記保持部材には、前記ワークと係合し
    て前記ワークの浮き上がりを防止する掛止部を設けたこ
    と、を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに
    記載のワークの梱包ケース。
  6. 【請求項6】 一方側が開口し、底辺となる第1辺と、
    この第1辺の両端に立設された第2辺および第3辺とか
    ら略コの字状に形成され、かつ、第1および第4のワー
    クの前記開口の幅が第2および第3のワークの前記第2
    辺および第3辺の投影長さよりも大きく形成された4個
    の前記ワークを同一平面内に配置して収納するワークの
    梱包方法であって、 前記第1のワークと第4のワークを前記開口を対向させ
    た状態で前記梱包ケースの内壁に沿って収納し、 前記第1および第4のワークによって形成される空間部
    に、前記第2のワークと第3のワークの開口部を対向さ
    せた状態で位置をずらし、互いに嵌め合わせて収納し、 同一の平面内に配置された前記第1ないし第4のワーク
    を梱包ケースの長手方向に沿って複数列配置したこと、 を特徴とする梱包ケースへのワークの梱包方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のワークの梱包方法にお
    いて、前記第1のワークを前記梱包ケースの長手方向に
    収納した後に、同様の手順により前記第2のワーク,前
    記第3のワーク,前記第4のワークの順序で前記梱包ケ
    ースに収納すること、 を特徴とするワークの梱包方法。
  8. 【請求項8】 前記梱包ケースの上枠に第1支持部材を
    位置決めして懸架し、前記梱包ケースの下枠に第2およ
    び第3支持部材を位置決めして立設する工程と、 前記第1ないし第3支持部材に、第1のワークの被支持
    部をそれぞれ係合させて収納するとともに、前記第1な
    いし第3支持部材の長手方向に沿って前記第1のワーク
    を配列する工程と、 前記梱包ケースの上枠に第4支持部材と第6支持部材を
    位置決めして懸架し、前記梱包ケースの下枠に第5支持
    部材を位置決めして立設する工程と、 前記第4ないし前記第6の支持部材に、第2のワークの
    被支持部をそれぞれ係合させて収納するとともに、前記
    第4ないし第6支持部材の長手方向に沿って前記第2の
    ワークを配列する工程と、 前記梱包ケースの上枠に第8支持部材を位置決めして懸
    架し、前記梱包ケースの下枠に第7支持部材を位置決め
    して立設し、前記第2のワークの第1辺に第9支持部材
    を位置決めして配置する工程と、 前記第7ないし第9支持部材に、第3のワークの被支持
    部をそれぞれ係合させて収納するとともに、前記第7な
    いし第9支持部材の長手方向に沿って前記第3のワーク
    を配列する工程と、 前記梱包ケースの上枠に第11支持部材および第12支
    持部材を位置決めして懸架し、前記梱包ケースの下枠に
    第10支持部材を位置決めして立設する工程と、 前記第10ないし第12支持部材に、第4のワークの被
    支持部をそれぞれ係合させて収納するとともに、前記第
    10ないし第12支持部材の長手方向に沿って前記第4
    のワークを配列する工程と、 を有することを特徴とする請求項7に記載のワークの梱
    包方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012210969A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Sekisui Plastics Co Ltd 梱包材

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JP2012210969A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Sekisui Plastics Co Ltd 梱包材

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