JP4711534B2 - 折畳み収納式梱包容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は折畳み収納式梱包容器に関し、荷物を輸送した後、持ち帰る場合の分解収納が簡単にできるようにしたものであり、特に自動車、2輪車等の部品や完成品の輸送などに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車、2輪車の部品や完成品等を貨物として輸送する必要がある場合には、外形が直方体や立方体をしているのものがほとんどなく、一台分の部品などを能率良く梱包するため金属製などの枠状ないし箱状の梱包容器が使用され、その内部に部品などを入れて輸送するようにしている。
【0003】
このような自動車や2輪車用として使用されている梱包容器は、輸送先で廃棄処分する1回しか使用しないものと、分解して輸送元に送り返し、ふたたび使用するものがあり、輸送コストや資源の有効利用などから1回しか使用しないワンウエイ式のものから、繰り返し使用するリターナブル式のものが使用されつつある。
【0004】
このようなリターナブル式の梱包容器は、例えば特開平6−312740号公報および特開平6−312741号公報に開示されているものを図7に示すように、梱包容器1の底部分となるスキッド2、このスキッド2の前後に配置される棲枠3,4、スキッド2の左右に配置される側枠5,6および左右の側枠5,6をつなぐ天枠7で構成されている。
【0005】
貨物の輸送に当たっては、まず、梱包容器1を梱包現場において通常、ボルト締めすることによりスキッド2の周囲に棲枠3,4および側枠5,6のうち複数、例えば棲枠4と側枠5,6を組立て、梱包容器1のスキッド2上に部品などを入れたダンボールを収納したのち、残りの枠、例えば棲枠3と天枠7を取付けて梱包容器1への梱包を行う。
【0006】
そして、この梱包容器1を所定個数海上コンテナなどに収納して貨物輸送が行われる。
【0007】
一方、輸送先では、海上コンテナなどから梱包容器1が取り出された後、梱包容器1の天枠7および必要な周囲の枠3,4,5,6が取り外され、部品などの貨物が取り出される。
【0008】
こうして部品などの貨物が取り出された梱包容器1は、梱包容器1だけを持ち帰って再使用するため、スキッド2から残りの枠が取り外されて梱包容器の1対の棲枠3,4、1対の側枠5,6及び天枠7の全ての枠が取り外され、スキッド2上に天枠7を載せ、さらに2つの側枠5,6を重ねるとともに、2つの棲枠3,4を重ねて輸送スペースを小さくできるようにしている。
【0009】
このような梱包容器1では、スキッド2上に周囲の4つの枠3,4,5,6をそのまま積み重ねるため、積み重ね高さがスキッド1の枠4つ分の高さが加わり高くなって海上コンテナなどに収納して持ち帰る場合の効率が悪い。
【0010】
そこで、例えば実開平6−35127号公報や実開平7−11535号公報に開示された折畳み式収納箱では、図8に示すように、スキッド2の両側にフォークポケットとなる筒状の枠体2a,2aを配置して中間部に側枠収納部2bを形成し、前後の棲枠3,4をスキッド2上に折畳むようにし、左右の側枠5,6を取り外してスキッド2の側枠収納部2bに横から差し込んで収納することで、収納状態の高さをスキッド2に棲枠3(4)1段分にできるようにしたものが提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような折畳み式収納箱では、左右の側枠を取り外してスキッドの横に開口する側枠収納部に差し込んで収納したり、横に引き出して組み立てるようにしなければならず、収納や取出しに広いスペースが必要となるとともに、地面や床面などの低い位置で作業しなければならず、作業がやりにくいという問題がある。
【0012】
また、側枠を収納する側枠収納部が側方に開口しているため、輸送中に衝撃力が加わると、収納した側枠がはみだしたり、飛び出してしまう恐れがあり、何等かの対策が必要となるという問題がある。
【0013】
さらに、フォークリフトで荷役を行うためのフォークポケットが筒状の部材で形成してあるため重量が重くなって、折畳み状態の高さを低く出来てもコンテナに搭載できる重量上の制約を受け、効率的に輸送できないという問題がある。
【0014】
この発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、折畳んで収納する場合に大きなスペースを必要とせず、作業もやり易く、収納状態の高さが低くでき、軽量化も図ることができる折畳み収納式梱包容器を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためこの発明の請求項1記載の折畳み収納式梱包容器は、底部分となる矩形のスキッドと、このスキッドの前後に立設される1対の棲枠と、前記スキッドの左右に立設される1対の側枠とで構成され組み立て使用されたのち折畳んで収納状態として輸送することを繰り返す折畳み収納式梱包容器であって、前記スキッドは、フォークリフトによる荷役を行う上下の間隔をあけた荷物を載置可能な格子状の枠体を備え、この格子状の枠体内の両端部にフォーク差込部を設けるとともに、この格子状の枠体内に前記側枠を重ねて収納し得る収納部を形成し、この収納部の上蓋となるスキッド底蓋を、前記側枠を上から収納し得る大きさとして開閉可能に設け、前記棲枠は、前記スキッド底蓋上に折畳み可能かつ立設可能に前記スキッドに支持する一方、前記側枠は、前記スキッドに設けた嵌合受部に着脱可能とするとともに、前記棲枠との間に設けた連結構造で立設固定可能に構成したことを特徴とするものである。
【0016】
この折畳み収納式梱包容器によれば、スキッドは、フォークリフトによる荷役を行う上下の間隔をあけた荷物を載置可能な格子状の枠体を備え、この格子状の枠体内の両端部にフォーク差込部を設けるとともに、この格子状の枠体内に側枠を重ねて収納し得る収納部を形成し、この収納部の上蓋となるスキッド底蓋を、側枠を上から収納し得る大きさとして開閉可能に設け、棲枠は、前記スキッド底蓋上に折畳み可能かつ立設可能に前記スキッドに支持する一方、側枠は、前記スキッドに設けた嵌合受部に着脱可能とするとともに、前記棲枠との間に設けた連結構造で立設固定可能に構成してあり、フォーク差込部を格子状として軽量化を図り、この格子状の枠体内に形成した側枠を重ねて収納し得る収納部の上蓋となるスキッド底蓋を上方に取り外すなどで開閉し、着脱可能な側枠をスキッドから取り外して収納部に収納して収納作業の省スペースと容易化を図り、棲枠をスキッド底蓋上に折畳んで高さを低くでき、組み立てる場合にも連結構造で側枠と棲枠を簡単に立設固定できるようにしている。
【0017】
また、この発明の請求項2記載の折畳み収納式梱包容器は、請求項1記載の構成に加え、前記側枠の収納部の上蓋となる前記スキッド底蓋をヒンジ構造として開閉可能に構成したことを特徴とするものである。
【0018】
この折畳み収納式梱包容器によれば、側枠の収納部の上蓋となるスキッド底蓋をヒンジ構造として開閉可能に構成してあり、スキッド底蓋を取り外す必要もなく一層容易に収納作業ができるようにしている。
【0019】
さらに、この発明の請求項3記載の折畳み収納式梱包容器は、請求項1または2記載の構成に加え、前記棲枠の折畳み可能かつ立設可能に前記スキッドに支持する構造を、当該棲枠と当該スキッドのいずれか一方に固定ピンを設け、いずれか他方に折畳み位置と立設位置とをつなぐ軌道に沿う軌道孔を設けて構成してなることを特徴とするものである。
【0020】
この折畳み収納式梱包容器によれば、棲枠の折畳み可能かつ立設可能に前記スキッドに支持する構造を、当該棲枠と当該スキッドのいずれか一方に固定ピンを設け、いずれか他方に折畳み位置と立設位置とをつなぐ軌道に沿う軌道孔を設けて構成してあり、棲枠の折畳みと立設組立とを固定ピンと軌道孔とで簡単に行うことができるようになる。
【0021】
これら折畳み収納式梱包容器によれば、軽量化を図ることができるとともに、折畳み後の輸送に必要な高さも低くでき、海上コンテナ内に25段重ねることもできるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図6はこの発明の折畳み収納式梱包容器の一実施の形態にかかり、図1は分解した状態で示す概略斜視図、図2は棲枠の軌道孔部分および対応するスキッド部分の斜視図、図3はスキッドの嵌合受部および対応する側枠部分の斜視図、図4は棲枠と側枠との連結構造の斜視図、図5は折畳み収納工程の概略説明図、図6は折畳み収納した後積み重ねた状態の正面図および側面図である。
【0023】
この折畳み収納式梱包容器は、パネルを備えた上方が開口した箱体またはパネルの無い上方が開口した箱状の枠体とされるが、ここではパネルを備えた箱体とした折畳み収納式梱包容器の場合について説明する。
【0024】
折畳み収納式梱包容器10は、図1に示すように、その底部分となるスキッド21、このスキッド21の前後(図1では、スキッドの中央を中心として時計の10時−4時方向を前後方向とし、これと直交する2時−8時方向を左右方向として説明する。)に配置されて前後の側面を構成する1対の棲枠31,32、スキッド21の左右に配置されて左右の側面を構成する1対の側枠41,42で構成されている。
【0025】
折畳み収納式梱包容器10の底部分となるスキッド21は、図1に斜視状態を示すように、例えば鉄板を曲げ加工した中空角材を格子状に組み合わせた枠体22を備えており、枠体22には、左右の端部に前後方向に貫通するフォーク差込部23が形成され、これらフォーク差込部23の間に上方が開口した収納部24が形成され、側枠41,42を重ねて収納できるようにしてある。
【0026】
すなわち、このスキッド21では、フォーク差込部23の上下四隅にスキッド21の前後幅に対応した長さの中空角材の縦材23aが配置され、これら縦材23aをフォークリフトによる作業に必要な上下の間隔を保つ柱材23bと、左右の間隔を保つ中間部の中間部上横材23cと、前後端部の端部下板材23dとを溶接連結して格子状のフォーク差込部23が構成される。
【0027】
そして、これらフォーク差込部23の上面には、底板23eが取付けられて荷物などを搭載するスキッド床面となる。
【0028】
これらフォーク差込部23の間に側枠の収納部24を形成するため、左右のフォーク差込部23の上方の4本の縦材23aの前後端部を連結するようスキッド21の左右幅に対応した長さの中空角材の端部上横材24aが配置され、左右のフォーク差込部23の内側の下方の2本の縦材23aの前後端部を連結するよう端部下横材24bが配置され、この端部下横材24bと平行に中間部に中間部下横材24cが配置され、これらを溶接連結して左右のフォーク差込部23を連結するとともに、上方が開口した格子状の収納部24が構成される。
【0029】
また、収納部24を塞いでスキッド21の床面となるスキッド底蓋25が備えられ、左右端に配置される断面L字状の縦材25aと、中間部の中空角材の中間部縦材25bと、前後端に配置される中空角材の横材25cと、縦材25aと中間部縦材25bとを連結する中間部横材25dとで格子状の枠体とされ、上面に底板25eが取り付けられて構成される。
【0030】
このスキッド底蓋25は、図1では、着脱式として取り外したり、取り付けたりすることで収納部24を開閉するようにしたが、スキッド底蓋25の長辺の一方に蝶番を取付けて回動させて開閉するようにし、開いた状態を棲枠31,32に立て掛けて保持したり、スキッド底蓋25の内側に支え棒を収納しておき、これを出して支えるようにしたり、棲枠31,32の上部などに係止金具を設けて係止するようにするようにしても良く、スキッド底蓋25の置き場を考慮せずに折畳み・収納作業を効率的に行うことができる。
【0031】
さらに、このスキッド21には、図1および図2に示すように、四隅(図1では、二隅のみを示し、他の二隅は省略してあり、図2では1か所のみ示してある。)に前後に配置された棲枠31,32を回動させて折畳み可能に支持するためのコ字状のコーナガイド26が取付けられ、固定ピン27が取付けてある。
【0032】
また、このスキッド21には、図3に示すように、側枠41,42の下端部を着脱するための嵌合受部28がスキッド21の左右側面に溶接してあり、上方が開口したコ字状とされ、背面部28aがスキッド21のフォーク差込部23の外側の上下の縦材23aに溶接されるとともに、底面部28bが下の縦材23aの上面に溶接されて取付けられ、前面部28cが内側にU字状に折り曲げられている。この嵌合受部28には、側枠41,42をスキッド21の外側に傾けて挿入した後、垂直に起こすことで嵌合受部28の前面部28cの先端部で押さえて嵌合固定することができる。
【0033】
次に、このスキッド21の前後に折り畳み可能に取り付けられ、梱包容器の前後の側面を構成する棲枠31,32について説明するが、前後の棲枠31,32は同一構造であり、棲枠31を例に説明し、棲枠32については省略する。
【0034】
棲枠31は両端部に長方形断面の中空角材で構成された支柱31aを備え、その断面の長辺が前後方向に配置され、これら支柱31aの上下を中空角材の横材31bで連結するとともに、中間部に中空角材の縦補強材31cが支柱31aと平行に配置され、溶接によって格子状の枠体が構成され、両端部の支柱31aが内側に突き出し、他の横材31bおよび縦補強材31cは支柱31aの断面の短辺と同程度の厚さの枠体としてあり、梱包容器の外側となる表面に鉄板のパネル31dが取付けてある。
【0035】
この棲枠31の支柱31aの下端部には、図2に示すように、スキッド21のコーナガイド26の固定ピン27に折り畳み可能に支持するための軌道に沿った軌道孔33が両側面を貫通して形成してある。この軌道孔33は、下端部の水平の長孔33aと、この外端から垂直上方に延びる長孔33bと、さらに上端から前方に傾斜した長孔33cとが連続して構成されており、傾斜した長孔33cの上端に固定ピン27が位置することで棲枠31を立てた取付使用状態となり、軌道孔33に沿って固定ピン27を水平の長孔33aの端部に移動させるように棲枠31を内側に倒すことでスキッド21の底面上に両側から折り畳むことができる。
【0036】
さらに、棲枠31の支柱31aの上端部には、梱包容器を段重ねする場合のずれ防止のためのコーナブラケット34が設けられ、支柱31aのコーナの外側にL字状の鉄板を上方に突き出して配置し、溶接して取付けてある。また、支柱31aの上端部内側面には、図2中に破線で示すように、隣接する側枠41,42と連結固定するための連結構造35を構成する上下に長い長孔の固定用孔36が形成してあり、外側面には貫通しない孔としてある。
【0037】
次に、このスキッド21の左右に着脱可能に取り付けられ、梱包容器の左右の側面を構成する側枠41,42について説明するが、左右の側枠41,42は同一構造であり、側枠41を例に説明し、側枠42については省略する。
【0038】
側枠41は両端部に正方形断面の中空角材で構成された支柱41aを備え、これら支柱41aの上端同士を長方形断面の中空角材の上横材41bで、下端同士をL字状断面の下横材41cでそれぞれ連結するとともに、中間部に中空角材の縦補強材41dが支柱41aと平行に配置され、溶接によって格子状の枠体が構成されており、下端の下横材41cが内側と底側とに配置されてスキッド21の嵌合受部28に嵌合固定される嵌合押え部とされる一方、梱包容器の内側となる表面に鉄板のパネル41eが取付けてある。
【0039】
この側枠41の支柱41aの枠体の内側には、図4に示すように、棲枠31,32との連結構造35を構成するロックハンドル37が設けられてパネル41eの外側に配置されており、先端がL字状に曲げられた係止部37aと、リング状の操作部37bとを備え、係止部37aを前後に摺動させて支柱41aの外側に突き出すようにでき、しかも回動させて係止部37aの向きを変えることができるようになっている。
【0040】
したがって、ロックハンドル37の操作部37bによって係止部37aを棲枠31,32の固定用孔36の長孔に入れることができる向きにして挿入後、向きを変えることで係止部37aを固定用孔36に係止して連結することができ、操作部37bがパネル41eと平行になった状態で連結状態となるように係止部37aの向きが定めてある。
【0041】
このように構成したスキッド21、2つの棲枠31,32および2つの側枠41,42で構成される折畳み収納式梱包容器10は、次のようにして箱状に組み立てられる。
【0042】
まず、スキッド21の四隅のコーナガイド26の固定ピン27を前後の棲枠31,32の支柱31aの下部の軌道孔33に挿通させて連結し、スキッド21から立設した状態にする。さらに、スキッド21の左右の嵌合受部28に左右の側枠41,42の下端の下横材41cで構成された嵌合押え部を、側枠41,42をスキッド21の外側に傾けるようにして挿入した後、垂直に起こして嵌合受部28の前面部28cの先端部で押さえて嵌合固定する。
【0043】
そして、棲枠31,32と側枠41,42とを連結するため連結構造35のロックハンドル37を操作して側枠41,42の支柱41aから係止部37aを突き出すとともに、棲枠31,32の支柱31aの固定用孔36の長孔に入れることができる向きにして挿入後、操作部37bがパネル41eと平行になる状態に向きを変えて連結状態とする。
【0044】
こうして組み立てられた折畳み収納式梱包容器10には、荷物が入れられて輸送に用いられる。
【0045】
なお、荷物を入れる場合には、前後の棲枠31,32を起立させてスキッド21の底板23eおよびスキッド底蓋25の底板25eが露出した状態の後は、側枠41,42の取付状態にかかわらず行って良く、一方だけの側枠41(42)だけを取り付けた状態で荷物を入れることもできる。
【0046】
一方、荷物を入れ終わった後、側枠41,42を組み立てた状態でこの折畳み収納式梱包容器10を段積みする場合には、棲枠31,32の四隅の支柱31aの上端のコーナブラケット34の間に上段のスキッド21を位置させるように載せれば良く、コーナブラケット34でずれが防止される。
【0047】
こうして海上コンテナなどに入れて輸送した後、輸送先で組立と逆の手順で折畳み収納式梱包容器10が分解され、左右の側枠41,42を取り外すなどして荷物の取り出しを行う。
【0048】
次に、完全に荷物を取り出した折畳み収納式梱包容器10を返送するため折畳み収納状態にするには、次のようにして行う。
【0049】
この折畳み収納式梱包容器10の折畳み収納作業は、例えば完全な組立状態からは、図5に示すように、まず、一方の側枠41を取り外す。
【0050】
そして、スキッド底蓋25を取り外したり、ヒンジ構造とした場合には、回動させて収納部24を開放した状態に保持する。
【0051】
こののち、もう一方の側枠42を取り外し、スキッド21の収納部24に2枚の側枠41,42を重ねて収納し、収納後スキッド底蓋25を取付けたり、回動させて閉じる。
【0052】
なお、側枠41,42の取り外しはスキッド底蓋25の開放前であっても開放後であっても良く、1枚ずつでも2枚を連続して行っても良い。
【0053】
また、収納部24への側枠41,42の収納も1枚ずつ収納したり、予め2枚重ねた後収納するようにしても良い。
【0054】
こののち、前後の棲枠31,32をコーナガイド26の固定ピン27に軌道孔33を沿わせるようにして内側に倒して折畳む。
【0055】
こうして折畳み収納状態とした折畳み収納式梱包容器10では、スキッド21内に2つの側枠41,42が収納され、スキッド21上に前後の棲枠31,32が重ねられた状態となり、スキッド21の高さに棲枠31(32)の1段分の高さを加えた高さとなり、最少限の高さに抑えることができる。
【0056】
また、2つの側枠41,42を収納する収納部24をスキッド底蓋25で開閉して収納するようにしたので、従来の横から差し込む場合に比べ、作業がやり易く、しかも収納作業に必要なスペースが小さくて済むとともに、収納部24の開口が上方とされ、しかもスキッド底蓋25で塞がれるので、輸送中の衝撃などで側枠41,42が横にはみ出したり、飛び出すこともなく、安全に輸送することができる。
【0057】
さらに、スキッド21を中空角材を組み合わせた枠体22で構成してあり、フォーク差込部23も中空角材を組み合わせた枠状としてあるので、軽量化が図られ、折畳み収納状態で輸送する場合でも重量制限を受けることなく、海上コンテナの容積を活用することができ、25段重ねた状態での輸送も可能で効率的に輸送することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上、一実施の形態とともに具体的に説明したように、この発明の請求項1記載の折畳み収納式梱包容器によれば、スキッドは、フォークリフトによる荷役を行う上下の間隔をあけた荷物を載置可能な格子状の枠体を備え、この格子状の枠体内の両端部にフォーク差込部を設けるとともに、この格子状の枠体内に側枠を重ねて収納し得る収納部を形成し、この収納部の上蓋となるスキッド底蓋を、側枠を上から収納し得る大きさとして開閉可能に設け、棲枠は、前記スキッド底蓋上に折畳み可能かつ立設可能に前記スキッドに支持する一方、側枠は、前記スキッドに設けた嵌合受部に着脱可能とするとともに、前記棲枠との間に設けた連結構造で立設固定可能に構成したので、フォーク差込部を格子状として軽量化を図ることができ、その間の格子状の枠体内に形成した側枠を重ねて収納し得る収納部の上蓋となるスキッド底蓋を上方に取り外すなどで開閉し、着脱可能な側枠をスキッドから取り外して収納部に収納することで、収納作業を省スペースで行うことができるとともに、容易化を図ることができ、さらに棲枠をスキッド底蓋上に折畳んで収納することで、高さを低くでき、組み立てる場合にも連結構造で側枠と棲枠を簡単に立設固定することができる。
【0059】
また、この発明の請求項2記載の折畳み収納式梱包容器によれば、側枠の収納部の上蓋となるスキッド底蓋をヒンジ構造として開閉可能に構成したので、スキッド底蓋を取り外す必要もなく一層容易に収納作業を行うことができる。
【0060】
さらに、この発明の請求項3記載の折畳み収納式梱包容器によれば、棲枠の折畳み可能かつ立設可能に前記スキッドに支持する構造を、当該棲枠と当該スキッドのいずれか一方に固定ピンを設け、いずれか他方に折畳み位置と立設位置とをつなぐ軌道に沿う軌道孔を設けて構成したので、棲枠の折畳みと立設組立とを固定ピンと軌道孔とで簡単に行うことができる。
【0061】
そして、これら折畳み収納式梱包容器によれば、軽量化を図ることができるとともに、折畳み後の輸送に必要な高さも低くでき、海上コンテナ内に25段重ねることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の折畳み収納式梱包容器の一実施の形態にかかる分解した状態で示す概略斜視図である。
【図2】この発明の折畳み収納式梱包容器の一実施の形態にかかる棲枠の軌道孔部分および対応するスキッド部分の斜視図である。
【図3】この発明の折畳み収納式梱包容器の一実施の形態にかかるスキッドの嵌合受部および対応する側枠部分の斜視図である。
【図4】この発明の折畳み収納式梱包容器の一実施の形態にかかる棲枠と側枠との連結構造の斜視図である。
【図5】この発明の折畳み収納式梱包容器の一実施の形態にかかる折畳み収納工程の概略説明図である。
【図6】この発明の折畳み収納式梱包容器の一実施の形態にかかる折畳み収納した後積み重ねた状態の正面図および側面図である。
【図7】従来のリターナブル式の梱包容器の分解斜視図である。
【図8】従来の折畳み式収納箱の折畳み収納工程を説明する斜視図である。
【符号の説明】
10 折畳み収納式梱包容器
21 スキッド
22 枠体
23 フォーク差込部
24 収納部
25 スキッド底蓋
26 コーナガイド
27 固定ピン
28 嵌合受部
31,32 棲枠
33 軌道孔
34 コーナブラケット
35 連結構造
36 固定用孔
37 ロックハンドル
41,42 側枠

Claims (3)

  1. 底部分となる矩形のスキッドと、このスキッドの前後に立設される1対の棲枠と、前記スキッドの左右に立設される1対の側枠とで構成され組み立て使用されたのち折畳んで収納状態として輸送することを繰り返す折畳み収納式梱包容器であって、
    前記スキッドは、フォークリフトによる荷役を行う上下の間隔をあけた荷物を載置可能な格子状の枠体を備え、この格子状の枠体内の両端部にフォーク差込部を設けるとともに、この格子状の枠体内に前記側枠を重ねて収納し得る収納部を形成し、この収納部の上蓋となるスキッド底蓋を、前記側枠を上から収納し得る大きさとして開閉可能に設け、
    前記棲枠は、前記スキッド底蓋上に折畳み可能かつ立設可能に前記スキッドに支持する一方、
    前記側枠は、前記スキッドに設けた嵌合受部に着脱可能とするとともに、前記棲枠との間に設けた連結構造で立設固定可能に構成したことを特徴とする折畳み収納式梱包容器。
  2. 前記側枠の収納部の上蓋となる前記スキッド底蓋をヒンジ構造として開閉可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の折畳み収納式梱包容器。
  3. 前記棲枠の折畳み可能かつ立設可能に前記スキッドに支持する構造を、当該棲枠と当該スキッドのいずれか一方に固定ピンを設け、いずれか他方に折畳み位置と立設位置とをつなぐ軌道に沿う軌道孔を設けて構成してなることを特徴とする請求項1または2に記載の折畳み収納式梱包容器。
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