JP2883848B2 - 面状物体搬送治具 - Google Patents

面状物体搬送治具

Info

Publication number
JP2883848B2
JP2883848B2 JP10942196A JP10942196A JP2883848B2 JP 2883848 B2 JP2883848 B2 JP 2883848B2 JP 10942196 A JP10942196 A JP 10942196A JP 10942196 A JP10942196 A JP 10942196A JP 2883848 B2 JP2883848 B2 JP 2883848B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame member
planar object
jig
support
planar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10942196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09295643A (ja
Inventor
真 森田
之広 荒木
進祐 福岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National House Industrial Co Ltd
Original Assignee
National House Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National House Industrial Co Ltd filed Critical National House Industrial Co Ltd
Priority to JP10942196A priority Critical patent/JP2883848B2/ja
Publication of JPH09295643A publication Critical patent/JPH09295643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2883848B2 publication Critical patent/JP2883848B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pallets (AREA)
  • Package Frames And Binding Bands (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、面状物体搬送治
具に関し、詳しくは、工業化住宅の壁面を構成するパネ
ル建材などの面状物体を、工場間あるいは工場と現場の
間などで搬送する際に、面状物体を保持しておく搬送治
具に関する。
【0002】
【従来の技術】前記パネル建材は、工場で最終的な仕上
げ状態に近い状態まで製造加工された後、トラック等に
積載されて建築現場まで搬送され、建築現場で組み立て
られて住宅の壁面などを構築する。搬送作業中にパネル
建材が傷ついたり変形したりするのを防ぐために、パネ
ル建材を搬送治具に保持させた状態でトラック等に搭載
して搬送している。
【0003】このような搬送治具として本願出願人は、
特開平2−139346号公報、特開平2−13934
2号公報等に開示された技術を提案している。これらの
先行技術では、ベースフレームとその側端に起立するサ
イドフレームとで構成される直方体状の収容空間に、複
数のパネル建材を間隔をあけて並べて立てた状態で収容
し、各パネル建材の上部を、両側のサイドフレームに着
脱自在に掛け渡された倒れ止めバーで個別に保持する。
パネル建材を取り出す際には、各パネル建材を保持して
いる倒れ止めバーを1本ずつ取り外す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術では、個
々のパネル建材毎に、倒れ止めバーの取り付けおよび取
り外しを行う手間と時間がかかり、作業性が悪かった。
取り外した倒れ止めバーを確実に保管しておかないと、
次回のパネル建材の搬送作業が行い難い。建築現場等で
は、倒れ止めバーを確実に保管しておくことが難しく、
多数の倒れ止めバーが散乱したままで放置されたり、保
管中の倒れ止めバーに外力が加わって変形したり破損し
たりする心配がある。
【0005】複数の倒れ止めバー毎に、サイドフレーム
への着脱機構を備えておく必要があり、また、個々の倒
れ止めバーに機械的強度や耐久性を持たせる必要がある
ため、装置全体の構造が大型化したり重量が増えたり製
造コストが高くなったりする欠点もある。この発明の目
的は、前記のような面状物体の搬送治具において、取り
扱いを容易にし、装置全体の軽量化、小型化を図ること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる面状物
体搬送治具は、複数の面状物体を互いの面の間に間隔を
あけて並べて立てた状態で保持する搬送治具であり、底
部枠材と側部枠材と上部枠材とを備える。底部枠材は、
複数の面状物体を収容する直方体空間の底面を構成し、
各面状物体の底辺を支持する複数の底辺支持部が並設さ
れている。側部枠材は、前記直方体空間の側面を構成
し、底部枠材の対向する端辺にそれぞれ起立して配置さ
れている。上部枠材は、前記直方体空間の上面を構成
し、外周枠と複数の上辺支持部を有する。外周枠は、一
対の側部枠材の上端間に掛け渡されて着脱自在に連結さ
れ、矩形状をなす。上辺支持部は、外周枠に一体的に取
り付けられて並設され各面状物体の上辺を支持する。
【0007】各構成要件について具体的に説明する。面状物体 面状物体は、前記したパネル建材のように、比較的面積
があって搬送時に保護の必要な板状あるいは網板状、格
子状等をなす製品、中間製品あるいは製品材料が適用さ
れる。面状物体は、木材、合成樹脂、金属、ガラス、窯
業製品などで構成されている。面状物体の形状は、単純
な矩形状のほか、矩形状の外周辺に凹凸や曲線部分を有
するもの等にも適用できる。面状物体の表面に凸部を有
するものであってもよい。比較的小さな面状物体を複数
枚連結して一枚の面状物体を構成したものであってもよ
い。
【0008】複数の面状物体は、搬送取り扱い時に互い
に接触して表面が傷付いたり変形したりしない程度の間
隔をあけて並べて、搬送治具に保持される。また、面状
物体を立てた状態、すなわち、各面状物体の表面が鉛直
方向に沿って配置されるように保持する。なお、複数の
面状物体をその面方向に沿って並べ、この面状物体の列
を、前記したように、面の間に間隔をあけて並べて配置
しておくこともできる。
【0009】このような状態で配置された複数の面状物
体を収容する搬送治具の収容空間は、概略直方体とな
る。この直方体空間の底面、側面および上面を前記枠材
で構成して、面状物体を保持する。底部枠材、側部枠材
および上部枠材は、型鋼材や木材、合成樹脂などの通常
の構造材料で構成される。
【0010】底部枠材 底部枠材は、面状物体の底辺の全体あるいは一部に当接
して面状物体を支持する底辺支持部を有する。底辺支持
部は、面状物体の底辺全長に沿った棒状あるいは桟状の
部材であってもよいし、このような棒状あるいは桟状の
部材が面状物体の底辺に沿って部分的に配置されてあっ
てもよい。何れにしても、底辺支持部は、面状物体の重
量を安定して支えることができる形状および配置を有す
るのが好ましい。底辺支持部は、間隔をあけて配置され
る各面状物体の底辺位置毎に配置される。
【0011】底辺支持部には、面状物体がその面と直交
する方向に移動するのを防ぐ位置決め手段を備えておく
ことができる。具体的には、面状物体の底辺部分が嵌入
する溝を設けておいたり、面状物体の底辺近くの表面に
当接する位置決め突起を設けておいたり、面状物体の底
端面に係合する係合凹凸部を設けておいたりすることが
できる。なお、面状物体の面に沿う方向の位置決めは側
部枠材で行えるので、底辺支持部には、面状物体の面に
沿う方向の位置決め手段は必ずしも設けておかなくても
よい。
【0012】底辺支持部のうち面状物体に当接する個所
には、面状物体の損傷を防ぐ緩衝材や保護材を設けてお
くことができる。このような緩衝材あるいは保護材とし
ては、ゴム、合成樹脂、合成樹脂発泡体、木材、繊維製
品などが用いられる。底辺支持部が複数の部材で構成さ
れている場合、これら複数の底辺支持部を一体的に連結
する外周枠を底部枠材の外周に配置しておくことができ
る。
【0013】側部枠材 一対の側部枠材は、底部枠材の対向する端辺にそれぞれ
起立し、面状物体の面に沿う方向の両外側に配置されて
面状物体を保護するとともに、上部枠材を着脱自在に取
り付ける構造となる。側部枠材には、面状物体の側辺あ
るいは側辺に近い表面に当接して面状物体の位置決めや
固定を果たす側辺支持部を設けておくことができる。側
辺支持部としては、側部枠材から面状物体側に突出する
支持腕や突起が採用できる。側辺支持部は、搬送治具へ
の面状物体の収容作業に邪魔にならないように、面状物
体側の空間とその外側の空間とに選択的に配置できるよ
うにしておくことができる。側辺支持部は、通常は面状
物体に当接せず、底部枠材と上部枠材とで保持された面
状物体が、予期せぬ外力の負荷などで移動したときに当
接して移動を防ぐ補助的な支持作用を果たすものであっ
てもよい。
【0014】側部枠材は、底部枠材に対して固定設置さ
れていてもよいし、着脱自在に取り付けられるようにな
っていてよいし、さらには、底部枠材に対して折り畳み
自在に取り付けられていてもよい。側部枠材が、底部枠
材に対して、起立状態と底部枠材の上方に折り畳んだ倒
伏状態との間を選択的に移行可能に取り付けられていれ
ば、搬送治具の不使用時あるいは運搬時には、側部枠材
を底部枠材に折り畳んで、嵩を小さくすることができ
る。
【0015】側部枠材を底部枠材に折り畳み自在に取り
付ける手段としては、例えば、側部枠材の下部を底部枠
材に回動可能に支持するとともに、側部枠材を起立位置
で固定する固定ピンや固定フックなどの固定金具を備え
ておけばよい。側部枠材を倒伏位置で固定する機構を備
えておくこともできる。これらの固定手段に、固定状態
への付勢手段を備えておけば、それぞれの状態に容易に
移行させることができる。
【0016】上部枠材 上部枠材は、矩形状など前記直方体空間の上面形状に対
応する外周枠と、この外周枠に一体的に取り付けられ、
各面状物体の上辺を支持する複数の上辺支持部を有す
る。上辺支持部は、面状物体の上辺全長に沿った棒状あ
るいは桟状の部材であってもよいし、このような棒状あ
るいは桟状の部材が面状物体の上辺に沿って部分的に配
置されてあってもよい。何れにしても、上辺支持部は、
面状物体の上部を安定して支持できる形状および配置を
有するのが好ましい。上辺支持部は、間隔をあけて配置
される各面状物体の上辺位置毎に配置される。
【0017】上辺支持部にも、底辺支持部と同様に、面
状物体がその面と直交する方向に移動するのを防ぐ位置
決め手段を備えておくことができる。また、面状物体に
当接する個所には、緩衝材や保護材を設けておくことが
できる。上部枠材は、一対の側部枠材の上端間に掛け渡
されて着脱自在に連結され、複数の面状物体の上面全体
を覆う。上部枠材を側部枠材に連結する着脱自在な連結
手段としては、通常の機械装置における部材同士の連結
手段あるいは締結手段が採用できる。
【0018】具体的な連結手段として、例えば、上部枠
材の下方に突出する係合凸部と、側部枠材の上方に開口
する係合凹部を有することができる。この場合、上部枠
材を側部枠材の上方に降下させるだけで連結が行え、上
部枠材を側部枠材の上方に引き上げるだけで連結が解除
される。上記係合凸部および係合凹部は、上部枠材の四
隅および各側部枠材の両側端に配置しておけば、簡単か
つ確実な連結が可能である。上記連結手段には、ピンや
ボルトによる固定手段や、バネによる固定位置への付勢
手段などを備えておくこともできる。
【0019】この発明にかかる搬送治具は、前記した工
業化住宅のパネル建材のほか、同様の問題を有する各種
工業製品等の搬送に適用することができる。また、工場
から施工現場への輸送のほか、工場間あるいは工場内で
の移動運搬にも利用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に示す搬送治具は、パネル建
材Pを複数枚、立てた状態で並べて保持できるようにな
っている。搬送治具は、何れも概略矩形状をなす底部枠
材10、側部枠材20、20および上部枠材30で構成
され、これらの枠材10、20、30で直方体状のパネ
ル建材収容空間を構成する。
【0021】底部枠材 底部枠材10は、底部枠材10の長辺方向に沿って延
び、底辺支持部となる複数本の底辺支持桟14と、各底
辺支持桟14の両端を連結する短辺桟12と、底部枠材
10の四隅に立設された側部枠材20、20の回動取付
部40とを有する。
【0022】図5に詳しく示すように、底辺支持桟14
は断面矩形の型鋼材からなり、等間隔で平行に配置さ
れ、底辺支持桟14同士の間には空隙部18が配置され
る。各底辺支持桟14の上部にそれぞれパネル建材Pが
載る。底辺支持桟14は、パネル建材Pの厚みに対し
て、ほぼ厚みの中央から片側の端辺を少し超えるまでの
位置に配置されている。底辺支持桟14の外側にはみ出
した部分のパネル建材Pは空隙部18に配置される。複
数本並んだ底辺支持桟14の裏側には底辺支持桟14と
直交する複数本の補強桟15が配置されている。底辺支
持桟14の上面で、パネル建材Pが配置される空隙部1
8に隣接する側の端辺には、上方に突出する突条16を
有する。突条16は底辺支持桟14の軸方向に沿って延
びており、パネル建材Pの支持あるいは位置決めに用い
られる。
【0023】側部枠材 側部枠材20は、型鋼材で構成された矩形の門形状をな
しており、左右の支柱22、22が、底部枠材10の取
付部40に対して回動自在に取り付けられている。側部
枠材20の上部近くには、内側に向かって突出する複数
本の比較的短い支持腕24を備えた側辺支持桟23が取
り付けられている。支持腕24は、収容されたパネル建
材Pの間毎に突出して配置され、パネル建材Pが倒れる
のを防ぐ。支持腕24を備えた側辺支持桟23は左右の
支柱22、22に回動自在に取り付けられており、側辺
支持桟23を回動させることで、支持腕24が内側水平
方向に突出してパネル建材Pを支持できる状態と、支持
腕24が上下または外側を向いてパネル建材Pには当た
らない状態とに選択的に配置できるようになっている。
【0024】側部枠材20の上辺の左右端部にはアイ金
具27を備え、クレーン等で吊り下げる際に、このアイ
金具27を引っかけて搬送治具全体を吊り下げる。側部
枠材20の上部の隅部近くには、上方に向けて開口する
係合凹部26を有する。係合凹部26は上部枠材30の
取り付けに用いる。回動取付部 図3に詳しく示すように、底部枠材10の四隅に配置さ
れた回動取付部40のうち、底部枠材10の長手辺に沿
って配置された側板42の側端辺には、底部枠材10の
長手方向内側に向かって開口する係合溝43を有する。
側板42のうち、係合溝43の外側位置には旋回自在な
フック44が取り付けられている。回動取付部40の内
部には側部枠材20の支柱22が挿入配置される。支柱
22の側面には固定用の突起46を有する。底部枠材1
0に対して、側部枠材20を立設方向に回動させれば、
支柱22の固定用突起46が回動取付部40の係合溝4
3に嵌入される。
【0025】係合溝43に嵌入された固定用突起46に
対して、フック44を回動させれば、フック44が固定
用突起46に係合される。この状態では、支柱22を倒
す方向に回動させることができない。上部枠材 上部枠材30は、型鋼材で構成された矩形の外周枠32
と、外周枠32の内側を短手方向に横断する複数本の横
断桟34とを有する。
【0026】横断桟34の下面には、比較的短い矩形筒
状をなす支持筒材35が横断桟44の軸方向に沿って間
隔をあけて複数個配置されている。各支持筒材35の間
にパネル建材Pの上辺部分が挿入されて支持される。図
6に示すように、支持筒材35の側面には発泡ウレタン
等からなる緩衝片37を有し、衝撃や振動などの外力が
加わってパネル建材Pが損傷するのを防いでいる。
【0027】上部枠材30の外周枠32の四隅近くには
それぞれ、下方に突出する係合突起36を有する。この
係合突起36を側部枠材20の係合凹部26に係合させ
ることで、上部枠材30が側部枠材20に連結される。
上部枠材30の外周枠32の上面には4個所にアイ金具
38が取り付けられており、上部枠材30を吊り下げて
取り扱う際に利用する。
【0028】搬送治具の使用 パネル建材Pを搬送治具に収容するには、予め、底部枠
材10の両側端にそれぞれ側部枠材20、20を立て、
回動取付部40のフック44を固定用突起46に引っか
けて、側部枠材20を立設状態で固定しておく。左右の
側部枠材20、20の中央にパネル建材Pを挿入し、底
部枠材10の各底辺支持桟14の上にパネル建材Pを載
せて支持させる。パネル建材P同士は間隔をあけて平行
に並べられた状態になる。各パネル建材Pの間には側部
枠材20の支持腕24が挿入配置されており、パネル建
材Pが面方向に倒れないように支持される。但し、支持
腕24はパネル建材Pの移動を完全に阻止しているわけ
ではない。また、側部枠材20の側辺支持桟23がパネ
ル建材Pの側端面に当接するので、パネル建材Pはその
面方向に移動することもできない。
【0029】左右の側部枠材20、20の上方に上部枠
材30を吊り降ろして、係合突起36を係合凹部26に
嵌入させる。面状物体Pの上辺部分が、上部枠材30の
支持筒材35の間に挿入される。図6に示すように、各
支持筒材35の緩衝片37が面状物体Pに当接して面状
物体Pを支持する。図4に示すように、パネル建材P
は、その底辺は底部枠材10の底辺支持桟14で支持さ
れ、側辺は側部枠材20の側辺支持桟23および支持腕
24で支持され、上辺は上部枠材30の支持筒材35お
よび横断桟34で支持されることになり、上下左右が確
実に保持された状態で搬送することができる。
【0030】なお、図4に示すように、パネル建材P
は、矩形状の単位パネルp1 〜p3 が横方向に連結され
た構造になっている。また、単位パネルp1 〜p3 のう
ち、2枚の単位パネルp1 、p2 と残りの1枚の単位パ
ネルp3 とは、少し構造が異なるものを用いている。図
5(a) に示すように、単位パネルp1 、p2 は、底辺端
面に沿って凹溝tを有している。図5(b) に示すよう
に、単位パネルp3 は、底辺端面に沿って垂下部aを有
するとともに、垂下部aの内側部分に逆J字形の金具b
を有する。このような単位パネルp1 〜p3 の底辺部分
の形状構造は、パネル建材Pを現場で施工したときに、
他のパネル建材などの建築構造物との連結構造によって
決められる。具体的には、単位パネルp3 は、住宅の出
入口部分に適用するために前記した垂下部aおよび逆J
字形金具bを有している。
【0031】このような構造のパネル建材Pは、図5に
示すような形態で底部枠材10に支持される。図5(a)
に示すように、単位パネルp1 、p2 の凹溝tが底部枠
材10の支持桟14の上面に配置された突条16に係合
される。これによって、パネル建材Pがその面方向に移
動するのを阻止することができる。また、単位パネルp
1 、p2 のパネル厚みの約半分が支持桟14の上に載
り、残りの約半分は支持桟14の側方の空隙部18に配
置される。図5(b) に示すように、単位パネルp 3 は、
前記垂下部aが支持桟14の側方の空隙部18に配置さ
れ、逆J字形金具bが、支持桟14の突条16に係止さ
れる。
【0032】上記した支持桟14の構造であれば、形状
や構造が異なる単位パネルp1 〜p 3 が組み合わせられ
たパネル建材Pであっても、安定に保持して搬送するこ
とができる。底部枠材10、側部枠材20、20および
上部枠材30で構成される搬送治具の直方体空間に、複
数枚のパネル建材Pを収容した状態で、搬送治具全体を
トラック等の輸送手段に載せて運ぶ。また、パネル建材
Pが収容された搬送治具を複数段に積み重ねて搬送ある
いは保管することもできる。
【0033】搬送治具からパネル建材Pを取り出すに
は、まず、上部枠材30を側部枠材20、20の上方に
引き上げて取り外した後、各パネル建材Pを側部枠材2
0、20の上方に引き出して取り出せばよい。搬送治具
から全てのパネル建材Pが取り出された後、図2に示す
ように、側部枠材20、20を折り畳む。すなわち、図
3に示す回動取付部40において、フック44を回動さ
せて固定用突起46との係合を解除してから、支柱22
を底部枠材10の上方に折り重ねるように回動させる。
【0034】図2に示すように、左右の側部枠材20、
20が順次底部枠材10の上方に折り畳まれる。さら
に、その上に上部枠材30を重ねておくことができる。
このようにしておけば、空の搬送治具を運搬したり取り
扱う際に、嵩が低くなって、輸送保管の手間とコストが
削減される。
【0035】
【発明の効果】この発明にかかる面状物体搬送治具は、
面状物体を収容する直方体空間を構成する枠材のうち、
上部枠材が、各面状物体の上辺を支持する複数の上辺支
持部が並設されたものであることにより、1面分の上部
枠材を側部枠材に着脱するだけで、多数の面状物体の支
持あるいは支持解除が同時に行える。その結果、面状物
体の収容作業および取り出し作業が極めて容易になる。
複数の上辺支持部が一体化された上部枠材は、機械的強
度あるいは剛性が高くなるので、使用中あるいは保管中
に変形したり損傷したりすることが少なくなる。剛性の
ある上部枠材は搬送治具全体の強度向上にも寄与する。
複数の上辺支持部が上部枠材に固定的に設けられている
ので、上辺支持部同士の間隔あるいは配置形状が正確に
設定され、面状物体の上辺の支持あるいは位置決めも正
確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を表す搬送治具の斜視図。
【図2】折り畳み状態の正面図。
【図3】側部枠材の固定手段を表す正面図(a) および側
断面図(b) 。
【図4】使用状態を表す模式的断面図。
【図5】図4のA−A線拡大断面図(a) およびB−B線
拡大断面図(b) 。
【図6】使用状態における上部枠材部分の拡大断面図。
【符号の説明】
10 底部枠材 14 底辺支持桟 16 突条 20 側部枠材 22 支柱 24 支持腕 26 係合凹部 30 上部枠材 34 横断桟 35 支持筒材 36 係合突起 40 回動取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−98548(JP,A) 実開 昭63−62384(JP,U) 実開 平5−49629(JP,U) 実開 平1−94239(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 19/00 - 19/44 B65D 61/00 B65D 85/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の面状物体を互いの面の間に間隔をあ
    けて並べて立てた状態で保持する搬送治具であって、 前記複数の面状物体を収容する直方体空間の底面を構成
    し、各面状物体の底辺を支持する複数の底辺支持部が並
    設された底部枠材と、 前記直方体空間の側面を構成し、前記底部枠材の対向す
    る端辺にそれぞれ起立して配置された一対の側部枠材
    と、 前記直方体空間の上面を構成し、前記一対の側部枠材の
    上端間に掛け渡されて着脱自在に連結される矩形状の外
    周枠とこの外周枠に一体的に取り付けられて並設され
    面状物体の上辺を支持する複数の上辺支持部とを有する
    上部枠材とを備える面状物体搬送治具。
  2. 【請求項2】前記側部枠材が、前記底部枠材に対して、
    前記起立状態と前記底部枠材の上方に折り畳んだ倒伏状
    態との間を選択的に移行可能に取り付けられている請求
    項1に記載の面状物体搬送治具。
  3. 【請求項3】前記上部枠材を前記側部枠材に着脱自在に
    連結する連結手段が、前記上部枠材の下方に突出する係
    合凸部と、前記側部枠材の上方に開口する係合凹部とを
    有する請求項1または2に記載の面状物体搬送治具。
JP10942196A 1996-04-30 1996-04-30 面状物体搬送治具 Expired - Fee Related JP2883848B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10942196A JP2883848B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 面状物体搬送治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10942196A JP2883848B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 面状物体搬送治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09295643A JPH09295643A (ja) 1997-11-18
JP2883848B2 true JP2883848B2 (ja) 1999-04-19

Family

ID=14509820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10942196A Expired - Fee Related JP2883848B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 面状物体搬送治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2883848B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5058001B2 (ja) * 2008-01-17 2012-10-24 三菱電機株式会社 昇降機部品搬送用コンテナ
JP5627324B2 (ja) * 2010-07-21 2014-11-19 クボタメンブレン株式会社 収納ケース、搬送台車および浸漬型膜分離装置
ES2381074B1 (es) * 2010-10-25 2013-04-15 Universidad De Zaragoza Contenedor modular desmontable.
CN103204306A (zh) * 2013-05-03 2013-07-17 苏州瑞恩工业产品设计有限公司 双凹槽支撑架
CN104003062A (zh) * 2014-04-29 2014-08-27 成都绿迪科技有限公司 一种土木建筑管件放置架
CN105173318A (zh) * 2015-09-20 2015-12-23 铜陵狮达防火门有限责任公司 一种门板运输装置
KR102037647B1 (ko) * 2018-05-11 2019-10-29 엔피씨(주) 자동차 유리 운송용 박스
CN110775638B (zh) * 2019-12-03 2021-05-28 深圳市晶泰玻璃科技有限公司 一种钢化玻璃翻转机器及钢化玻璃翻转方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09295643A (ja) 1997-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2426326T3 (es) Contenedor plegable y método de transporte de contenedores plegados
JP2883848B2 (ja) 面状物体搬送治具
JP2883849B2 (ja) 面状物体搬送治具
JP2002337923A (ja) 建築用複合パネルの搬送装置
JP3225848U (ja) 折り畳み式ラック
JP4592525B2 (ja) 防振架台
JPH08244622A (ja) ストックカ−ト
JP2563752B2 (ja) 運搬容器
JP7336167B1 (ja) 運搬用ラック
JPH06543B2 (ja) 面状物体運搬具
JPH0627591Y2 (ja) エンジン輸送用パレツトにおけるエンジンの安定支承装置
KR200413405Y1 (ko) 깨지기 쉬운 평판 패널을 포장하기 위한 장치
JP2009108492A (ja) テント倉庫
JP2696606B2 (ja) 物品搬送具
JP3971054B2 (ja) パレット
JP3468695B2 (ja) 免震装置
JP5024078B2 (ja) ガラス板用パレット
JPH082100Y2 (ja) 運搬用具
JP2005132449A (ja) 壁パネル運搬用ラック
JPH06293371A (ja) タイヤ輸送用パレット
JPH0721587U (ja) 航空機タイヤ用コンテナ
JPH08246678A (ja) 建物の構築方法
JP2002211563A (ja) コンテナ及びコンテナに用いる補強フレーム
JPH0635942Y2 (ja) パレットサポータの運搬保管用治具
JP3085732B2 (ja) ユニット住宅の仮屋根敷設構造及びその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080205

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090205

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees