JP2883849B2 - 面状物体搬送治具 - Google Patents

面状物体搬送治具

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JP2883849B2
JP2883849B2 JP10942296A JP10942296A JP2883849B2 JP 2883849 B2 JP2883849 B2 JP 2883849B2 JP 10942296 A JP10942296 A JP 10942296A JP 10942296 A JP10942296 A JP 10942296A JP 2883849 B2 JP2883849 B2 JP 2883849B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、面状物体搬送治
具に関し、詳しくは、工業化住宅の壁面を構成するパネ
ル建材などの面状物体を、工場間あるいは工場と現場の
間などで搬送する際に、面状物体を保持しておく搬送治
具に関する。
【0002】
【従来の技術】前記パネル建材は、工場で最終的な仕上
げ状態に近い状態まで製造加工された後、トラック等に
積載されて建築現場まで搬送され、建築現場で組み立て
られて住宅の壁面などを構築する。搬送作業中にパネル
建材が傷ついたり変形したりするのを防ぐために、パネ
ル建材を搬送治具に保持させた状態でトラック等に搭載
して搬送している。
【0003】このような搬送治具として本願出願人は、
特開平2−139346号公報、特開平2−13934
2号公報等に開示された技術を提案している。これらの
先行技術では、ベースフレームとその側端に起立するサ
イドフレームとで構成される直方体状の収容空間に、複
数のパネル建材を間隔をあけて並べて立てた状態で収容
し、各パネル建材の上部を、両側のサイドフレームに着
脱自在に掛け渡された倒れ止めバーで個別に保持する。
面状物体の荷重を支えるベースフレームには、面状物体
の底辺形状に対応する嵌入溝が形成されてあって、面状
物体を確実に保持できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術では、面
状物体の形状変更に対する対応が行い難いという問題が
あった。前記したベースフレームの嵌入溝は、面状物体
の底辺形状に正確に合致していないと、保持された面状
物体が動いてしまって安定した保持ができない。また、
嵌入溝に入り切れない底辺形状を有する面状物体は収容
することができない。
【0005】したがって、面状物体の底辺形状が変われ
ば、それに合わせて嵌入溝の形状も変えなければならな
い。そのためには、ベースフレーム全体を取り換える
か、少なくとも嵌入溝を有する部材を取り換える必要が
あり、大変に面倒であるとともに、形状の異なる多数の
嵌入溝部材を製造あるいは準備しておくためのコストも
高くつく。
【0006】前記したパネル建材の場合、建築物の構造
によって、様々な形状のパネル建材を組み合わせて使用
するので、同時に搬送する複数のパネル建材の中には、
底辺形状の異なるパネル建材が当然に含まれている。特
に、パネル建材には、建築物の出入口や各種付帯設備の
構造に合わせて、部分的に形状の異なる部分を設けるこ
とが多く、このような部分的な形状の変化があれば、ベ
ースフレームの嵌入溝にも部分的な形状の変更が必要に
なる。
【0007】上記のような問題を解消するため、ベース
フレームの嵌入溝に、面状物体の底辺形状の違いを埋め
るスペーサを挿入することが考えられた。しかし、面状
物体の底辺形状に合わせて、いちいちスペーサを製造し
ておいたり、嵌入溝に装着したり、取り替えたりする手
間がかかったりするので、それほど作業性は向上しな
い。特に、建築現場などで面状物体を取り出した後は、
スペーサを保管しておかなければ次の使用が出来ない
が、建築現場などではスペーサを確実に保管しておくこ
とが難しく、スペーサの紛失や損傷が起こり易い。
【0008】この発明の目的は、前記のような面状物体
の搬送治具において、面状物体の形状変更に容易に対応
できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる面状物
体搬送治具は、複数の面状物体を互いの面の間に間隔を
あけて並べて立てた状態で保持する搬送治具であり、底
部枠材と側部枠材と上部支持材とを備える。底部枠
は、複数の面状物体を収容する直方体空間の底面を構成
し、各面状物体の底辺を支持し、各面状物体の底辺のう
ち厚み方向の片側半部のみに対応する位置に配置された
底辺支持部と、前記底辺支持部に隣接し前記面状物体の
底辺のうち厚み方向の残り半部に対応する位置に配置さ
れた空隙部とを有する。側部枠は、直方体空間の側面
を構成し、底部枠材の対向する端辺にそれぞれ起立して
配置される。上部支持材は、前記一対の側部枠材の上端
間に掛け渡されて配置され、各面状物体の上辺を支持す
る。
【0010】各構成要件について具体的に説明する。面状物体 面状物体は、前記したパネル建材のように、比較的面積
があって搬送時に保護の必要な板状あるいは網板状、格
子状等をなす製品、中間製品あるいは製品材料が適用さ
れる。面状物体は、木材、合成樹脂、金属、ガラス、窯
業製品などで構成されている。面状物体の形状は、単純
な矩形状のほか、矩形状の外周辺に凹凸や曲線部分を有
するもの等にも適用できる。面状物体の表面に凸部を有
するものであってもよい。比較的小さな面状物体を複数
枚連結して一枚の面状物体を構成したものであってもよ
い。
【0011】複数の面状物体は、搬送取り扱い時に互い
に接触して表面が傷付いたり変形したりしない程度の間
隔をあけて並べて、搬送治具に保持される。また、面状
物体を立てた状態、すなわち、各面状物体の表面が鉛直
方向に沿って配置されるように保持する。なお、複数の
面状物体をその面方向に沿って並べ、この面状物体の列
を、前記したように、面の間に間隔をあけて並べて配置
しておくこともできる。
【0012】このような状態で配置された複数の面状物
体を収容する搬送治具の収容空間は、概略直方体とな
る。この直方体空間の底面、側面および上面を前記底部
枠材、側部枠材および上部支持材で構成して、面状物体
を保持する。底部枠材、側部枠材および上部支持材は、
型鋼材や木材、合成樹脂などの通常の構造材料で構成さ
れる。
【0013】底部枠材 底部枠材は、面状物体の底辺の全体あるいは一部に当接
して面状物体を支持する底辺支持部を有する。底辺支持
部は、各面状物体の底辺のうち厚み方向の片側半部のみ
に対応する位置に配置される。通常は、面状物体の底辺
厚みの約半分程度に対応する底辺支持部が用いられる
が、面状物体の形状や負荷重量によっては、面状物体の
底辺厚みの半分以上、例えば3/4程度までに対応して
配置された底辺支持部を用いたり、半分以下、例えば1
/4程度にしか対応しない底辺支持部を用いることもで
きる。
【0014】底辺支持部の具体的形状は、面状物体の底
辺全長に沿った棒状あるいは桟状の部材であってもよい
し、このような棒状あるいは桟状の部材が面状物体の底
辺に沿って部分的に配置されてあってもよい。何れにし
ても、底辺支持部は、面状物体の重量を安定して支える
ことができる形状および配置を有するのが好ましい。底
辺支持部は、間隔をあけて配置される各面状物体の底辺
位置毎に配置される。
【0015】空隙部は、底辺支持部に隣接し面状物体の
底辺のうち厚み方向の残り部分に対応する位置に配置さ
れる。空隙部の深さは、面状物体の底辺のうち空隙部に
配置される部分が底部枠材あるいは底部枠材の設置面に
接触しない程度の深さが必要である。空隙部は、底のあ
る穴状のものであってもよいし、底のない貫通孔状のも
のであってもよい。
【0016】底辺支持部と空隙部とは、面状物体の収容
配置に合わせて交互に並んで配置される。底辺支持部に
は、面状物体がその面と直交する方向に移動するのを防
ぐ位置決め手段を備えておくことができる。具体的に
は、面状物体の底辺部分が嵌入する溝を設けておいた
り、面状物体の底辺近くの表面に当接する位置決め突起
を設けておいたり、面状物体の底端面に係合する係合凹
凸部を設けておいたりすることができる。なお、面状物
体の面に沿う方向の位置決めは側部枠材で行えるので、
底辺支持部には、面状物体の面に沿う方向の位置決め手
段は必ずしも設けておかなくてもよい。
【0017】底辺支持部の上面に、面状物体の底辺に係
合する突条を有していれば、面状物体が厚み方向に動く
のを確実に阻止することができる。突条の高さや幅ある
いは位置は、面状物体の底辺との係合が行い易いように
設定しておけばよい。突条が、底辺支持部の上面のうち
空隙部に近い端辺に配置されてあれば、底辺支持部と空
隙部とにかけて配置される面状物体の底辺に対して、底
辺の中央近くで突条を係合させることができる。突条
は、面状物体の底辺あるいは底辺支持部の全長にわたっ
て設けておいてもよいし、部分的に設けておいてもよ
い。
【0018】面状物体の底辺には、面状物体を使用する
上で必要な溝や凹部を有している場合がある。前記突条
を、これらの溝や凹部に係合可能な形状に形成しておけ
ば、面状物体の底辺に突条との係合のために特別な構造
部分を設けておく必要がない。底辺支持部のうち面状物
体に当接する個所には、面状物体の損傷を防ぐ緩衝材や
保護材を設けておくことができる。このような緩衝材あ
るいは保護材としては、ゴム、合成樹脂、合成樹脂発泡
体、木材、繊維製品などが用いられる。
【0019】底辺支持部が複数の部材で構成されている
場合、これら複数の底辺支持部を一体的に連結する外周
枠を底部枠材の外周に配置しておくことができる。側部枠材 一対の側部枠材は、底部枠材の対向する端辺にそれぞれ
起立し、面状物体の面に沿う方向の両外側に配置されて
面状物体を保護するとともに、上部支持材を取り付ける
ための構造となる。
【0020】側部枠材には、面状物体の側辺あるいは側
辺に近い表面に当接して面状物体の位置決めや固定を果
たす側辺支持部を設けておくことができる。側辺支持部
としては、側部枠材から面状物体側に突出する支持腕や
突起が採用できる。側辺支持部は、搬送治具への面状物
体の収容作業に邪魔にならないように、面状物体側の空
間とその外側の空間とに選択的に配置できるようにして
おくことができる。側辺支持部は、通常は面状物体に当
接せず、底部枠材と上部支持材とで保持された面状物体
が、予期せぬ外力の負荷などで移動したときに当接して
移動を防ぐ補助的な支持作用を果たすものであってもよ
い。
【0021】側部枠材は、底部枠材に対して固定設置さ
れていてもよいし、着脱自在に取り付けられるようにな
っていてよいし、さらには、底部枠材に対して折り畳み
自在に取り付けられていてもよい。側部枠材が、底部枠
材に対して、起立状態と底部枠材の上方に折り畳んだ倒
伏状態との間を選択的に移行可能に取り付けられていれ
ば、搬送治具の不使用時あるいは運搬時には、側部枠材
を底部枠材に折り畳んで、嵩を小さくすることができ
る。
【0022】側部枠材を底部枠材に折り畳み自在に取り
付ける手段としては、例えば、側部枠材の下部を底部枠
材に回動可能に支持するとともに、側部枠材を起立位置
で固定する固定ピンや固定フックなどの固定金具を備え
ておけばよい。側部枠材を倒伏位置で固定する機構を備
えておくこともできる。これらの固定手段に、固定状態
への付勢手段を備えておけば、それぞれの状態に容易に
移行させることができる。
【0023】上部支持材 上部支持材は、一対の側部枠材の上端間に掛け渡されて
配置され、各面状物体の上辺を支持できれば、その形状
および配置構造は限定されない。例えば、矩形状など前
記直方体空間の上面形状に対応する外周枠と、この外周
枠に一体的に取り付けられ、各面状物体の上辺を支持す
る複数の上辺支持部を有する上部枠材を用いることがで
きる。上辺支持部は、面状物体の上辺全長に沿った棒状
あるいは桟状の部材であってもよいし、このような棒状
あるいは桟状の部材が面状物体の上辺に沿って部分的に
配置されてあってもよい。何れにしても、上辺支持部
は、面状物体の上部を安定して支持できる形状および配
置を有するのが好ましい。
【0024】上辺支持部にも、底辺支持部と同様に、面
状物体がその面と直交する方向に移動するのを防ぐ位置
決め手段を備えておくことができる。また、面状物体に
当接する個所には、緩衝材や保護材を設けておくことが
できる。上部支持材として、棒状あるいは梁状をなす上
部梁材を用いることもできる。上部梁材には、前記した
上辺支持部が面状物体の1列分だけ配置されることにな
る。上部梁材を複数本並べて、左右の側部枠材に掛け渡
すことで、間隔をあけて並べられた複数の面状物体をそ
れぞれ別個に保持することができる。
【0025】上部枠材あるいは上部梁材などの上部支持
材を側部枠材に着脱自在に連結しておけば、面状物体の
収容および取り出し作業が行い易い。このような連結手
段としては、通常の機械装置における部材同士の連結手
段あるいは締結手段が採用できる。具体的な連結手段と
して、例えば、上部支持材の下方に突出する係合凸部
と、側部枠材の上方に開口する係合凹部を有することが
できる。この場合、上部支持材を側部枠材の上方に降下
させるだけで連結が行え、上部支持材を側部枠材の上方
に引き上げるだけで連結が解除される。上記係合凸部お
よび係合凹部は、上部支持材と側部枠材とが対面する位
置に設けておけばよい。上部支持材として上部枠材を用
いる場合には、上部枠材の四隅および各側部枠材の両側
端に配置しておけば、簡単かつ確実な連結が可能であ
る。上記連結手段には、ピンやボルトによる固定手段
や、バネによる固定位置への付勢手段などを備えておく
こともできる。
【0026】この発明にかかる搬送治具は、前記した工
業化住宅のパネル建材のほか、同様の問題を有する各種
工業製品等の搬送に適用することができる。また、工場
から施工現場への輸送のほか、工場間あるいは工場内で
の移動運搬にも利用することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1に示す搬送治具は、パネル建
材Pを複数枚、立てた状態で並べて保持できるようにな
っている。搬送治具は、何れも概略矩形状をなす底部枠
材10、側部枠材20、20および上部枠材30で構成
され、これらの枠材10、20、30で直方体状のパネ
ル建材収容空間を構成する。
【0028】底部枠材 底部枠材10は、底部枠材10の長辺方向に沿って延
び、底辺支持部となる複数本の底辺支持桟14と、各底
辺支持桟14の両端を連結する短辺桟12と、底部枠材
10の四隅に立設された側部枠材20、20の回動取付
部40とを有する。
【0029】図5に詳しく示すように、底辺支持桟14
は断面矩形の型鋼材からなり、等間隔で平行に配置さ
れ、底辺支持桟14同士の間には空隙部18が配置され
る。各底辺支持桟14の上部にそれぞれパネル建材Pが
載る。底辺支持桟14は、パネル建材Pの厚みに対し
て、ほぼ厚みの中央から片側の端辺を少し超えるまでの
位置に配置されている。底辺支持桟14の外側にはみ出
した部分のパネル建材Pは空隙部18に配置される。複
数本並んだ底辺支持桟14の裏側には底辺支持桟14と
直交する複数本の補強桟15が配置されている。底辺支
持桟14の上面で、パネル建材Pが配置される空隙部1
8に隣接する側の端辺には、上方に突出する突条16を
有する。突条16は底辺支持桟14の軸方向に沿って延
びており、パネル建材Pの支持あるいは位置決めに用い
られる。
【0030】側部枠材 側部枠材20は、型鋼材で構成された矩形の門形状をな
しており、左右の支柱22、22が、底部枠材10の取
付部40に対して回動自在に取り付けられている。側部
枠材20の上部近くには、内側に向かって突出する複数
本の比較的短い支持腕24を備えた側辺支持桟23が取
り付けられている。支持腕24は、収容されたパネル建
材Pの間毎に突出して配置され、パネル建材Pが倒れる
のを防ぐ。支持腕24を備えた側辺支持桟23は左右の
支柱22、22に回動自在に取り付けられており、側辺
支持桟23を回動させることで、支持腕24が内側水平
方向に突出してパネル建材Pを支持できる状態と、支持
腕24が上下または外側を向いてパネル建材Pには当た
らない状態とに選択的に配置できるようになっている。
【0031】側部枠材20の上辺の左右端部にはアイ金
具27を備え、クレーン等で吊り下げる際に、このアイ
金具27を引っかけて搬送治具全体を吊り下げる。側部
枠材20の上部の隅部近くには、上方に向けて開口する
係合凹部26を有する。係合凹部26は上部枠材30の
取り付けに用いる。回動取付部 図3に詳しく示すように、底部枠材10の四隅に配置さ
れた回動取付部40のうち、底部枠材10の長手辺に沿
って配置された側板42の側端辺には、底部枠材10の
長手方向内側に向かって開口する係合溝43を有する。
側板42のうち、係合溝43の外側位置には旋回自在な
フック44が取り付けられている。回動取付部40の内
部には側部枠材20の支柱22が挿入配置される。支柱
22の側面には固定用の突起46を有する。底部枠材1
0に対して、側部枠材20を立設方向に回動させれば、
支柱22の固定用突起46が回動取付部40の係合溝4
3に嵌入される。
【0032】係合溝43に嵌入された固定用突起46に
対して、フック44を回動させれば、フック44が固定
用突起46に係合される。この状態では、支柱22を倒
す方向に回動させることができない。上部枠材 上部枠材30は、型鋼材で構成された矩形の外周枠32
と、外周枠32の内側を短手方向に横断する複数本の横
断桟34とを有する。
【0033】横断桟34の下面には、比較的短い矩形筒
状をなす支持筒材35が横断桟44の軸方向に沿って間
隔をあけて複数個配置されている。各支持筒材35の間
にパネル建材Pの上辺部分が挿入されて支持される。図
6に示すように、支持筒材35の側面には発泡ウレタン
等からなる緩衝片37を有し、衝撃や振動などの外力が
加わってパネル建材Pが損傷するのを防いでいる。
【0034】上部枠材30の外周枠32の四隅近くには
それぞれ、下方に突出する係合突起36を有する。この
係合突起36を側部枠材20の係合凹部26に係合させ
ることで、上部枠材30が側部枠材20に連結される。
上部枠材30の外周枠32の上面には4個所にアイ金具
38が取り付けられており、上部枠材30を吊り下げて
取り扱う際に利用する。
【0035】搬送治具の使用 パネル建材Pを搬送治具に収容するには、予め、底部枠
材10の両側端にそれぞれ側部枠材20、20を立て、
回動取付部40のフック44を固定用突起46に引っか
けて、側部枠材20を立設状態で固定しておく。左右の
側部枠材20、20の中央にパネル建材Pを挿入し、底
部枠材10の各底辺支持桟14の上にパネル建材Pを載
せて支持させる。パネル建材P同士は間隔をあけて平行
に並べられた状態になる。各パネル建材Pの間には側部
枠材20の支持腕24が挿入配置されており、パネル建
材Pが面方向に倒れないように支持される。但し、支持
腕24はパネル建材Pの移動を完全に阻止しているわけ
ではない。また、側部枠材20の側辺支持桟23がパネ
ル建材Pの側端面に当接するので、パネル建材Pはその
面方向に移動することもできない。
【0036】左右の側部枠材20、20の上方に上部枠
材30を吊り降ろして、係合突起36を係合凹部26に
嵌入させる。面状物体Pの上辺部分が、上部枠材30の
支持筒材35の間に挿入される。図6に示すように、各
支持筒材35の緩衝片37が面状物体Pに当接して面状
物体Pを支持する。図4に示すように、パネル建材P
は、その底辺は底部枠材10の底辺支持桟14で支持さ
れ、側辺は側部枠材20の側辺支持桟23および支持腕
24で支持され、上辺は上部枠材30の支持筒材35お
よび横断桟34で支持されることになり、上下左右が確
実に保持された状態で搬送することができる。
【0037】なお、図4に示すように、パネル建材P
は、矩形状の単位パネルp1 〜p3 が横方向に連結され
た構造になっている。また、単位パネルp1 〜p3 のう
ち、2枚の単位パネルp1 、p2 と残りの1枚の単位パ
ネルp3 とは、少し構造が異なるものを用いている。図
5(a) に示すように、単位パネルp1 、p2 は、底辺端
面に沿って凹溝tを有している。図5(b) に示すよう
に、単位パネルp3 は、底辺端面に沿って垂下部aを有
するとともに、垂下部aの内側部分に逆J字形の金具b
を有する。このような単位パネルp1 〜p3 の底辺部分
の形状構造は、パネル建材Pを現場で施工したときに、
他のパネル建材などの建築構造物との連結構造によって
決められる。具体的には、単位パネルp3 は、住宅の出
入口部分に適用するために前記した垂下部aおよび逆J
字形金具bを有している。
【0038】このような構造のパネル建材Pは、図5に
示すような形態で底部枠材10に支持される。図5(a)
に示すように、単位パネルp1 、p2 の凹溝tが底部枠
材10の支持桟14の上面に配置された突条16に係合
される。これによって、パネル建材Pがその面方向に移
動するのを阻止することができる。また、単位パネルp
1 、p2 のパネル厚みの約半分が支持桟14の上に載
り、残りの約半分は支持桟14の側方の空隙部18に配
置される。図5(b) に示すように、単位パネルp 3 は、
前記垂下部aが支持桟14の側方の空隙部18に配置さ
れ、逆J字形金具bが、支持桟14の突条16に係止さ
れる。
【0039】上記した支持桟14の構造であれば、形状
や構造が異なる単位パネルp1 〜p 3 が組み合わせられ
たパネル建材Pであっても、安定に保持して搬送するこ
とができる。特に、パネル建材Pの場所によって底辺形
状が異なっていても、前記した突条16を有する底辺支
持桟14と空隙部18とで、パネル建材Pの全体を安定
して保持しておくことができ、別にスペーサ等を用いる
必要がない。
【0040】底部枠材10、側部枠材20、20および
上部枠材30で構成される搬送治具の直方体空間に、複
数枚のパネル建材Pを収容した状態で、搬送治具全体を
トラック等の輸送手段に載せて運ぶ。また、パネル建材
Pが収容された搬送治具を複数段に積み重ねて搬送ある
いは保管することもできる。搬送治具からパネル建材P
を取り出すには、まず、上部枠材30を側部枠材20、
20の上方に引き上げて取り外した後、各パネル建材P
を側部枠材20、20の上方に引き出して取り出せばよ
い。
【0041】搬送治具から全てのパネル建材Pが取り出
された後、図2に示すように、側部枠材20、20を折
り畳む。すなわち、図3に示す回動取付部40におい
て、フック44を回動させて固定用突起46との係合を
解除してから、支柱22を底部枠材10の上方に折り重
ねるように回動させる。図2に示すように、左右の側部
枠材20、20が順次底部枠材10の上方に折り畳まれ
る。さらに、その上に上部枠材30を重ねておくことが
できる。
【0042】このようにしておけば、空の搬送治具を運
搬したり取り扱う際に、嵩が低くなって、輸送保管の手
間とコストが削減される。
【0043】
【発明の効果】この発明にかかる面状物体搬送治具は、
前記した底辺支持部と空隙部とからなる底部枠体を備え
ることにより、面状物体の底辺形状が違っても、確実に
安定して保持しておくことができる。面状物体の底辺形
状の違いを吸収するために別部品であるスペーサ等を用
いる必要がない。
【0044】その結果、面状物体を確実かつ安定に保持
して搬送できるとともに、面状物体の収容あるいは取り
出しの作業および搬送治具の取り扱い作業が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を表す搬送治具の斜視図。
【図2】折り畳み状態の正面図。
【図3】側部枠材の固定手段を表す正面図(a) および側
断面図(b) 。
【図4】使用状態を表す模式的断面図。
【図5】図4のA−A線拡大断面図(a) およびB−B線
拡大断面図(b) 。
【図6】使用状態における上部枠材部分の拡大断面図。
【符号の説明】
10 底部枠材 14 底辺支持桟 16 突条 18 空隙部 20 側部枠材 22 支柱 24 支持腕 26 係合凹部 30 上部枠材(上部支持材) 34 横断桟 35 支持筒材 36 係合突起 40 回動取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−98548(JP,A) 実開 昭63−62384(JP,U) 実開 平1−94239(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 19/00 - 19/44 B65D 61/00 B65D 85/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の面状物体を互いの面の間に間隔をあ
    けて並べて立てた状態で保持する搬送治具であって、 前記複数の面状物体を収容する直方体空間の底面を構成
    し、各面状物体の底辺を支持し、各面状物体の底辺のう
    ち厚み方向の片側半部のみに対応する位置に配置された
    底辺支持部と、前記底辺支持部に隣接し前記面状物体の
    底辺のうち厚み方向の残り半部に対応する位置に配置さ
    れた空隙部とを有する底部枠と、 前記直方体空間の側面を構成し、前記底部枠材の対向す
    る端辺にそれぞれ起立して配置された一対の側部枠材
    と、 前記一対の側部枠材の上端間に掛け渡されて配置され、
    前記各面状物体の上辺を支持する上部支持材とを備える
    面状物体搬送治具。
  2. 【請求項2】前記底辺支持部が、その上面に前記面状物
    体の底辺に係合する突条を有する請求項1に記載の面状
    物体搬送治具。
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