JPH0627591Y2 - エンジン輸送用パレツトにおけるエンジンの安定支承装置 - Google Patents

エンジン輸送用パレツトにおけるエンジンの安定支承装置

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JPH0627591Y2
JPH0627591Y2 JP1985152058U JP15205885U JPH0627591Y2 JP H0627591 Y2 JPH0627591 Y2 JP H0627591Y2 JP 1985152058 U JP1985152058 U JP 1985152058U JP 15205885 U JP15205885 U JP 15205885U JP H0627591 Y2 JPH0627591 Y2 JP H0627591Y2
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清長 高橋
清嗣 高橋
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伊豫鉄工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、自動車用エンジンの輸送に用いられる荷役
パレットに付設装備して、エンジンを安定に載置支承す
る支承装置に関する。
従来の技術 従来、この種のエンジン用パレットとして、例えば、実
開昭59−147086号公報に示されるような支柱型
のものが知られている。このパレットは、四隅部分に段
積み用の4本の隅支柱を備えた長方形のパレット基台の
上面に、複数個のエンジンを積載するものであるが、該
エンジンをパレット上で移動しないように固定するため
の手段として、従来では、エンジンの本体部分を、前後
の2個所で支持枠上に嵌め込み状態に載置して支承する
ようにしたり、あるいはまた例えば実開昭60−825
5号公報に見られるように、バンド部材でパレット基台
側に緊締固縛する等の手段が採られていた。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の上記いずれの場合にあっても、相
当大きな重量を有するエンジを、トラック輸送時に受け
る振動、慣性力に耐えて安全に支承するには不十分なも
のであった。このため、万一のエンジンのずれ動きに備
えて周りに緩衝材を介在させたり、あるいはエンジン本
体に有することのあるボルト孔に、仮止め用ボルトをね
じ込んでパレット側に固定するというような安全手段が
併用されることが多かった。しかし、もとより、このよ
うな緩衝材とかボルト等の補助部材を用いるときは、パ
レットへのエンジンの積載作業、あるいはその取り卸し
作業を極めて面倒なものとするという作業上の難点があ
った。
この考案は、上記のような従来技術の背景に鑑み、エン
ジンを充分に安定に載置支承しうること、そのために何
らの補助部材を用いる必要がないこと、エンジンを単に
上から載せるだけでその充分な安定支承性を確保しうる
こと、構造が簡略でコスト的にも安価なものであるこ
と、等の希望条件を満たすエンジンの安定支承装置を提
供することを目的としてなされたものである。
問題点を解決するための手段 上記の目的において、この考案は、エンジンにはそのほ
とんどの場合本体の下面側に膨出状にオイルパンを有し
ていることに着目し、このオイルパンの部分をもってエ
ンジを安定な拘束状態に支承するようになされたもので
ある。
即ち、この考案は、エンジン(E)の下面に有するオイ
ルパン(P)の上端フランジ部(F)の四隅部分を部分
的に担持する4個の支承片(20)と、該支承片(2
0)によって支承されるオイルパン(P)の比較的深さ
の深い部分に対応して、該部分の両側面を上端部から下
端部に至る範囲にわたって拘束的に挟み込む1対の対向
挾持板(21a)(21a)とを有し、前記支承片(2
0)が前記パレット基台(1)上に立設された支持枠体
(22)の上端に突出状に設けられてなることを特徴と
するエンジン輸送用パレットにおけるエンジンの安定支
承装置を要旨とする。
実施例 添附図面に示す実施例において、エンジン輸送用パレッ
トは、幅に対して長さが略2倍であるような長方形のパ
レット基台(1)と、この基台(1)上にエンジン
(E)を6個載置支承しうるように、長手方向に3個づ
つ2列に設けられたエンジン支承装置(2)と、エンジ
ンを積層した状態でトラックの荷台とか船倉内等に段積
みしうるように基台(1)の四隅部分に設けられた4つ
の支柱構造部分(3)とからなる。以下、これらの各部
分の構成について順次説明する。
(パレット基台部分の構成) 第1図ないし第3図に示すように、パレット基台(1)
は、四隅部分に後述の支柱構造部分(3)に属する案内
筒(31)を介して長方形状に組まれた角パイプ製の上
部枠体(11)と下部枠体(12)とを有する。これら
の上下両枠体(11)(12)は相互間に井桁状に組ま
れた下面開口のチャンネル材(13)を介して相互に一
体的に結合され、該チャンネル材(13)によって縦横
にフォーク挿入孔(4)を有する平盤状かつ長方形のパ
レット基台(1)を構成している。更に、基台(1)の
長手方向の両側縁には、その上方に、両端の案内筒(3
1)(31)の上端部間に渡して偏平角パイプからなる
補強縦杆(14)(14)が上面を案内筒(31)と等
高位にして設けられている。かつ該補強縦杆(14)は
前記上部枠体(11)との間に適宜複数本の短柱片(1
5)を介在して基台(1)と連結することにより、基台
(1)の主として長手方向の撓曲強度を補強しうるもの
となされている。また両補強縦杆(14)(14)のお
互いに反対側の端部上面には、パレットを折畳み状態で
段積みする際の位置決め用として機能する小形の嵌合突
起(16)(16)が設けられると共に、下部枠体(1
2)(12)の端部下部の対応位置に該突起の嵌り込む
嵌合孔(17)(17)が設けられている。パレット基
台(1)の上面側には、その長さ方向に沿って、2本づ
つで各1対のなす合計4本、即ち2組のアングル材から
なる縦桟(18)が互いに平行状に溶接固着されてい
る。
(エンジン支承装置の構成) エンジン支承装置(2)は、パレット基台(1)の上面
で、各対をなす前記縦桟(18)(18)間にエンジン
(E)を載置支承するものであり、上記1対をなす縦桟
上に、それぞれ3個づつ設けられている。
エンジン(E)はそれ自体の重量が大きく、かつ周りに
プーリーとかその他の付設物を有し、また放熱板等を有
するため、その本体部分を周りから拘束固縛支承するこ
とは不向きである。しかも下面には比較的変形し易い金
属板製のオイルパン(P)が大きく下方膨出状に存在す
るため、これにエンジン(E)の荷重がかかる態様で載
置支承することも避けることが望ましい。
このようなことから、図示実施例の支承装置(2)は、
エンジン(E)の本体に対するオイルパン(P)の取付
部分、即ちオイルパン(P)の上端の取付用フランジ部
(F)の下面に全周を巡る環状の僅かな水平面が存在す
ることに着目し、エンジンの荷重をこのフランジ部
(F)の下面側から部分的に支承する一方、支承状態の
安定を、オイルパン(P)の深さの比較的深い部分を両
側から挾持状態に拘束することによって実現するように
なされたものである。而して、支承装置(2)は、第4
図ないし第8図に示すように、エンジン(E)の下面に
有するオイルパン(P)の上端フランジ部(F)の四隅
部分を部分的に担持する4個の支承片(20)と、該支
承片(20)によって支承されるオイルパン(P)の比
較的深さの深い部分に対応して、該部分の両側面をその
上端部から下端部に至る範囲に亘って拘束的に挟み込む
左右1対の対向挾持板部(21a)(21a)とを有す
る。支承片(20)は金属製の角棒片とからなるもの
で、前記縦桟(18)(18)に下端を溶接固着して基
台(1)上に立設された対向状の支持枠体(22)(2
2)の上端に突出状に設けられている。もとよりこの支
承片(20)の取付位置は、オイルパン(P)のフラン
ジ部(F)の下面に障害物として突出するその取付ボル
ト頭の位置を避けて、隣接ボルト間の位置にてフランジ
部(F)の下面に対応するようになっている。また、挾
持板部(21a)(21a)は、第6図及び第7図に示
すように、1枚の帯状金属板をオイルパン(P)の対応
部分の断面形状に略沿って、かつそれよりやゝ深さのみ
を深くして略U字形に屈曲形成された単一の保持枠板
(21)の両側壁部によって構成されたもので、オイル
パン(P)の対応部分を底面部のみを浮かしてしっくり
と嵌め込みうるようになっている。挾持板部(21a)
(21a)の内面側には、オイルパン保護用のライニン
グ材が貼付けられることもある。その他図中(23)は
一方の支持枠体(22)に形成された切欠きであり、オ
イルパン(P)の有するドレンキャップを避けるための
もの、(24)は支持枠体(22)の補強リブである。
エンジン(E)は、上記の支承装置(2)において、そ
のオイルパン(P)の部分を両支持枠(22)(22)
間に嵌め込み、そのフランジ部(F)の下面四隅部分を
支承片(20)に担持せしめて重量を支持する一方、オ
イルパン(P)の比較的または最も深さの深い部分を両
側から挾持板部(21a)(21a)に当接挾持せしめ
て、横転等を生じることがないように拘束状態とし、前
後及び左右方向の移動並びに傾動等を生じない安定状態
に支持されるものである。
(支柱構造部分の構成) 支柱構造部分(3)は、第9図及び第10図に詳細に示
すように、前記の案内筒(31)と、これに下部を上下
摺動自在に挿入してパレット基台(1)の四隅部に立設
された4本の隅支柱(32)とを有する。案内筒(3
1)は、上部一側面を開口した角パイプまたは断面コ字
形材からなるもので、隅支柱(32)の下部に穿たれた
縦長孔(33)を貫通する軸(34)を固着し、隅支柱
(32)(32)をパレット基台(1)の短辺側の側縁
部上に一部重なり状に倒伏させて折畳みうるようになっ
ている(第3図の一点鎖線状態参照)。従って、軸(3
4)の高さ位置は、前後の隅支柱の間で相互にその厚み
分だけ位相差をつけた位置に設定されている。また、隅
支柱(32)を上記の如く折畳んだ際、その上面は案内
筒(31)の上端より低い位置、即ち補強縦杆(14)
の上面より低い位置に納まるようになされている。隅支
柱(32)の起立状態は、その下部一側面に固着された
楔片(35)を、案内筒(31)の上縁対応部位に形成
された略U字状の切込み(36)に落し込むことによっ
て強固に保持しうるようになされると共に、この起立状
態時において複数個のパレットを上下に安定良く段積み
可能なものとするべく、隅支柱(32)の上端と、案内
筒(31)の底板(31a)とに、互いに嵌合しうる位
置決め突起(37)と嵌合孔(38)とが設けられてい
る。
考案の効果 この考案は、上記実施例に示したようなエンジン輸送用
パレットに装備されているエンジンのための支承装置を
要旨とするものである。而して、この支承装置は、パレ
ット基台(1)上に立設された支持枠体(22)(2
2)の上端に突出状に固着された4個の支承片(20)
を有し、この支承片(20)によってエンジン(E)の
下面のオイルパン(P)のフランジ部(F)の四隅部分
を下から受けてエンジンを、担持支承するものとなって
いる。従って、エンジン(E)を、前後及び左右のいず
れの方向にも自由な移動を生じさせない状態のもとに、
しかも4点支持による部分支承の方式によってがたつき
のない安定した状態に支持することができる。ただ、こ
の支承片(20)による支持だけでは、エンジン(E)
の荷重を受けるのには充分であっても、エンジン(E)
は上部の本体部分の方が重く、トラック等による輸送時
等において、激しい振動を受けると横転するおそれがあ
る。このような問題に対して、この考案は更に、オイル
パン(P)の深さの深い部分を、挾持板部(21a)
(21a)間に嵌め込み状態に位置させ、それらの間に
挟み込んで両側から拘束するものとなっている。従っ
て、上記のような横転の危険をも生じさせることなく、
安全、安定にエンジンを支承することができるものであ
る。
この考案の支承装置によれば、上述のようなエンジンの
安定支承を実現しうるのはもとより、その安定支承のた
めにエンジンを別途バンド部材とかボルト等の協力部材
を用いて固縛したり固定する必要がないので、パレット
上へのエンジンの積載、及びパレットからの取卸し作業
をいずれも簡単かつ能率的に行うことができ、労務負担
を軽減し、荷役作業の省力化、高能率化をはかることが
できる顕著な利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示すもので、第1図はパレッ
ト全体の斜視図、第2図は同正面図、第3図は同側面
図、第4図は支承装置部分の斜視図、第5図は同平面
図、第6図、第7図及び第8図は第5図VI−VI線、VII
−VII線及びVIII−VIII線の断面図、第9図は隅部の支
柱構造部分の斜視図、第10図は同正面図である。 (E)……エンジン、(P)……オイルパン、 (F)……フランジ部、(1)……パレット基台、 (2)……支承装置、(20)……支承片、(21)…
…保持枠板、(21a)(21a)……挾持板、(2
2)……支持枠体。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン(E)の下面に有するオイルパン
    (P)の上端フランジ部(F)の四隅部分を部分的に担
    持する4個の支承片(20)と、該支承片(20)によ
    って支承されるオイルパン(P)の比較的深さの深い部
    分に対応して、該部分の両側面を上端部から下端部に至
    る範囲にわたって拘束的に挟み込む1対の対向挾持板
    (21a)(21a)とを有し、前記支承片(20)が
    前記パレット基台(1)上に立設された支持枠体(2
    2)の上端に突出状に設けられてなることを特徴とする
    エンジン輸送用パレットにおけるエンジンの安定支承装
    置。
  2. 【請求項2】対向挾持板(21a)(21a)が、1枚
    の帯状金属板を略U字状に屈曲して形成された単一の保
    持枠板(21)の両側壁部によって構成されてなる実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のエンジン輸送用パレッ
    トにおけるエンジンの安定支承装置。
JP1985152058U 1985-10-02 1985-10-02 エンジン輸送用パレツトにおけるエンジンの安定支承装置 Expired - Lifetime JPH0627591Y2 (ja)

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JPS6260527U JPS6260527U (ja) 1987-04-15
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