JP5468357B2 - パネル部材の積載ラック - Google Patents

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本発明は、パネル部材の積載ラックに係り、特に、積載ラックに積載された建物に用いられるパネル部材の吊り上げを良好に行うことが可能なパネル部材の積載ラックに関する。
従来から、工場において製作された厚さの異なる外壁等のパネル部材を移動等するために、パネル部材を積載することが可能な積載ラックが知られている(特許文献1参照)。パネル部材は、積載ラックに積載された状態で、トラック等の運搬車両に積み込まれ、建築現場に輸送される。そして、輸送されたパネル部材は、積載ラックに積載された状態で、建築現場に据え付けられたクレーン等により吊り上げられ、建物の所定位置に取り付けられる。
パネル部材は、その上端部に固定された2個の吊金具と、クレーン等の吊フックとのそれぞれにワイヤーロープ等の懸吊部材を取り付け、クレーン等によりいわゆる2点吊りの状態で吊り上げられる。
実公平06−013128号公報
一般に、パネル部材は、金属製のパネルフレームと、合板等により形成される仕上げ材を含む外装部材(面材)等を接合して形成されている。このため、積載ラックに積載された状態で、上記2点吊りによりパネル部材の吊り上げを行うと、吊り上げが行なわれている上側のパネル部材の下端部と、その下段に積載されている下側のパネル部材とが接触し、上側のパネル部材の下端部及び下側のパネル部材の塗装面等が損傷するおそれがあった。
また、外装部材がパネルフレームの下端部から外側へ突出している場合において、上記2点吊りによりパネル部材の吊り上げを行うと、外装部材の下端部を支点としてパネル部材の上端部が吊り上げ方向に回転するため、外装部材の下端部には荷重が集中することになる。このため、集中した荷重により外装部材が破損するおそれがあるという不都合があった。
上記不都合は、パネル部材の吊り上げの際に、作業員がパネル部材の下端部を持ち上げることにより解消することが可能であるが、このような作業は作業者の過重負担と多大な労力を要するため、作業の効率性が低下するという問題が生じる。
本発明は、上記不都合を解決するためになされたものであり、その目的は、パネル部材の損傷や破損等のおそれがなく、容易にパネル部材の吊り上げを行うことが可能なパネル部材の積載ラックを提供することにある。
前記課題は、本発明のパネル部材の積載ラックによれば、基台と、該基台上で方形位置となるように立設固定される支柱部材と、該支柱部材のうち対向する支柱部材間を連結すると共に、前記支柱部材の上方向に所定間隔をおいて着脱可能に配置される複数の受け部材と、前記支柱部材に取り付けられ、パネル部材を取り付ける際に用いられるパネル部材吊り上げ支援手段と、を備えたパネル部材の積載ラックであって、前記パネル部材吊り上げ支援手段は、前記パネル部材の吊り上げ係合部と反対側の端部を支持する可動可能なパネル部材支持部と、前記支柱部材の前記受け部材配置側に着脱可能に取り付けられ、前記受け部材の位置より前記基台外方向に配置されるアーム部本体と、を有し、前記支柱部材の前記受け部材配置側に着脱可能に取り付けられると共に、前記受け部材の位置より前記基台外方向に配置されており、前記アーム部本体は、一端側に形成された取付部を有し、該取付部は、前記アーム部本体の一端側と所定距離をおいて対向して配設された挟持部と、該挟持部と前記アーム部本体の一端側を連結する第1突起部及び第2突起部とにより構成されていること、により解決される。
上記構成では、積載ラックに積載されたパネル部材の吊り上げを行う際、先ず、パネル部材の前後方向外側の下端部を、支柱部材に取り付けられたパネル部材吊り上げ支援手段の可動可能なパネル部材支持部で支持し、次に、クレーン等により、例えば、パネル部材の吊り上げ係合部で吊り上げる。このとき、パネル部材支持部が可動可能な状態で支持しているため、パネル部材の吊り上げ係合部で吊上げるときに、パネル部材の吊り上げ係合部と反対側の端部は、吊り上げに追従して、可動する。その後、さらにパネル部材の吊り上げを行うと、パネル部材は、パネル部材支持部による支持状態が解除されて上方へ吊り上げられる。このように、パネル部材の吊り上げを、他のパネル部材等と接触することなく行うことが可能なため、パネル部材の吊り上げ時におけるパネル部材の損傷や破損等を確実に防止することができる。
また、支柱部材の上方向に所定間隔をおいて着脱可能に配置される複数の受け部材によって、支柱部材に対する受け部材の取付位置を適宜選択することにより、複数のパネル部材を、高さ方向に所定距離離間させた状態で積載ラックに積載でき、積載ラックに積載されたパネル部材同士の接触を回避することができる。例えば、積載ラックの輸送時における振動や衝撃によるパネル部材同士の接触により、パネル部材の塗装面等が損傷する等の不都合を回避することができる。また、パネル部材が、その上方に積載される他のパネル部材からの荷重を受けないため、受け部材に載置されるパネル部材の載置面が、例えば、グラスウールや石膏ボート等の軟質な材料で形成されている場合であっても、その圧縮により変形や損傷してしまう等の不都合を抑制することができる。
また、パネル部材の吊り上げを行う際に、パネル部材に、ワイヤーロープ等の懸吊部材を取り付ける他、単に、パネル部材の端部を可動支持するだけでよいため、パネル部材の吊り上げ作業時における作業効率を向上させることができる。
た、前記アーム部本体が前記受け部材に載置された状態で、上記第1突起部は、基台外方向側に隣接して設けられて前記アーム部本体から下方へ突出し、上記第2突起部は、基台内方向側に隣接して設けられて前記アーム部本体から上方へ突出しており、第1突起部と第2突起部とは、それぞれ前記受け部材の基台外方向側と支柱部材の基台内方向側とに当接可能なように設けられているとよい。
このように構成すれば、アーム部本体が受け部材に載置された状態では、第1突起部が受け部材の前後方向外側の外面に当接すると共に、第2突起部が支柱部材の前後方向内側の内面に当接することになる。このため、支柱部材に対するアーム部本体の前後方向の移動、及びアーム部本体の前後方向外側の下方への移動を確実に規制することができ、パネル部材吊り上げ支援手段を、支柱部材に対して強固に取り付けることができる。
た、前記支柱部材又は前記受け部材の一方は、係合部を有し、他方は、前記係合部と係合して前記支柱部材に対する前記受け部材の下方への移動を規制する係止部を有し、
前記支柱部材には、高さ方向に所定の間隔をあけて前記係合部又は前記係止部が複数設けられていると好適である。
このように構成すれば、支柱部材に対する受け部材の取り付けは、受け部材に設けられる係合部又は係止部を、支柱部材に設けられる係止部又は係合部に係合させればよいため、特別な工具を用いることなく、支柱部材に対する受け部材の取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。
記支柱部材には、高さ方向に所定の間隔をあけて前記受け部材を下方から支持する複数の受け部材支持部が設けられるように構成することができる。
また、上記構成では、パネル部材を下方から支持する複数の受け部材は、支柱部材に対して、高さ方向に所定の間隔をあけて着脱可能に取り付けられているため、例えば、パネル部材自体の厚さや、パネル部材の外面に予め取り付けられるベントキャップ等の突出量に応じて、支柱部材に対する受け部材の高さ方向の取付位置を適宜選択することができ、厚さの異なるパネル部材を積載ラックに積載することができる。
このように構成すれば、支柱部材に対する受け部材の取付強度を格段に向上させることができる。
た、前記アーム部本体は、前記支柱部材に取り付けた状態で、前記支柱部材に対して略直交となる向きに位置する吊り上げ位置と、前記受け部材に載置して前記支柱部材に対して略平行となる向きに位置する起立位置と、に選択的に切替え可能に構成されていると好適である。
以上のように構成すれば、パネル部材の吊り上げが完了し、アーム部本体を、吊り上げ位置から起立位置に移動させたときに支柱部材の受け部材または受け部材支持部に載置することができる。このとき、パネル部材吊り上げ支援手段を受け部材支持部上に仮置きした状態の場合には、パネル部材吊り上げ支援手段を載置していない、不要となった受け部材を支柱部材から取り外すことができるため、パネル部材吊り上げ支援手段の下方への移動作業を容易に行うことができる。
た、前記パネル部材吊り上げ支援手段は、前記アーム部本体の延出側を連結する連結部、を備え、前記パネル部材支持部は、前記連結部に回動可能に軸支されており、前記連結部の連結方向に移動可能に取り付けられていると好適である。
このように構成すれば、パネル部材の吊り上げを行う際に、パネル部材を、可動支持部に連結するために左右方向に移動させる必要がないため、パネル部材の吊り上げ作業時における作業効率をより向上させることができる。
らに、前記パネル部材支持部は、前記連結部に対して前記基台内外方向に伸縮可能に設けられているとよい。
受け部材に載置されるアーム部本体は、高さ方向に移動可能であり、受け部材は、支柱部材に対して着脱可能であるため、受け部材に載置されたパネル部材の吊り上げが完了した際に、この受け部材を支柱部材から取り外すことができ、その後、アーム部をその下段の受け部材に移動させて取り付けることも可能となる。従って、各パネル部材の吊り上げが完了する度に、パネル部材吊り上げ手段を支柱部材から取り外して、その下段の受け部材に再度取り付ける必要がなく、パネル部材吊り上げ手段を支柱部材に取り付けたまま、アーム部をその下段の受け部材に連続的に取り付けることができるため、パネル部材の吊り上げ作業時における作業効率を飛躍的に向上させることができる。
このように構成すれば、パネル部材の吊り上げを行う際に、パネル部材を、前後方向に移動させる必要がないため、パネル部材の吊り上げ作業時における作業効率をより向上させることができる。
以上のように、本発明に係るパネル部材の積載ラックによれば、積載ラックに積載されたパネル部材を吊り上げる際に、パネル部材の損傷や破損等を防止しつつ、容易にパネル部材の吊り上げを行うことができる。
本発明の実施形態に係るパネル部材の積載ラックを説明する斜視図である。 支柱部材の要部拡大斜視図である。 受け部材を説明する斜視図である。 受け部材と支柱部材の取り付ける状態を示す説明図であり、(a)は側面からの説明図、(b)は上方からの説明図である。 受け部材と支柱部材の取り付ける状態を示す側面からの説明図である。 受け部材と支柱部材の取り付ける状態を示す説明図であり、(a)は側面からの説明図、(b)は正面からの説明図である。 アーム部本体が吊り上げ位置から起立位置へ移行した状態を示す部分斜視図である。 パネル部材をパネル部材支持部で支持した状態を示す側面からの説明図である。 パネル部材を吊り上げる工程を示す側面からの説明図である。 図9のパネル部材を更に吊り上げた状態を示す側面からの説明図である。 図10のパネル部材を更に吊り上げた状態を示す側面からの説明図である。 積載ラックを2段に積み上げた状態を示す側面からの説明図である。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図は、本発明の実施形態を示すものであり、図1はパネル部材の積載ラックを説明する斜視図、図2は支柱部材の要部拡大斜視図、図3は受け部材を説明する斜視図、図4は受け部材と支柱部材の取り付ける状態を示す説明図であり、(a)は側面からの説明図、(b)は上方からの説明図、図5は受け部材と支柱部材の取り付ける状態を示す側面からの説明図、図6は受け部材と支柱部材の取り付ける状態を示す説明図であり、(a)は側面からの説明図、(b)は正面からの説明図、図7はアーム部本体が吊り上げ位置から起立位置へ移行した状態を示す部分斜視図、図8はパネル部材をパネル部材支持部で支持した状態を示す側面からの説明図、図9はパネル部材を吊り上げる工程を示す側面からの説明図、図10は図9のパネル部材を更に吊り上げた状態を示す側面からの説明図、図11は図10のパネル部材を更に吊り上げた状態を示す側面からの説明図、図12は積載ラックを2段に積み上げた状態を示す側面からの説明図である。
なお、以下の説明における前後方向とは積載ラックが組み立てられた状態における基台の長手方向に対する意味であり、左右方向は積載ラックが組み立てられた状態における受け部材の短手方向に対する意味である。
図1に示すように、本実施形態に係るパネル部材の積載ラック1は、基台20と、この基台20の上方に配設される複数(本実施形態では少なくとも4本)の支柱部材10と、この支持部材10に懸架するように配設される複数の受け部材30と、支柱部材10に取付けられるパネル部材吊り上げ支援手段としてのパネル部材吊り上げ手段40とを備えている。本実施形態における支柱部材10、基台20及び受け部材30は、それぞれ角パイプ状の長尺部材により形成されている。しかし、支柱部材10は、図1で示すように、受け部材30を着脱可能で、パネル部材吊り上げ手段40を取付けることが可能であれば、パイプ状の長尺部材に限られることがなく、側面側(後述するブレス63配設面側)を2枚の板体等で形成することも可能である。
基台20は、積載ラック1の土台となるもので、本実施形態では、図1のように、地面上に二本の長尺部材を用いて、左右方向に所定の間隔をあけ、その長手方向が前後方向となる向きで配置されている。なお、本実施形態では、軽量化のために、二本の長尺部材を用いているが、所定幅の板体や、基台の全面を板体としたものであってもよい。
図1及び図2に示すように、支柱部材10は、本実施形態では4本設けられており、前記した基台20の前後方向の両側下端部を、不図示のボルト等により固定され、支柱部材10が基台20の上方へ延出するように設けられている。この積載ラック1を構成する支柱部材10は、積載ラック1をトラック等の運搬車両の荷台に積み込んだときに、その高さ寸法が運搬車両の輸送高さ制限を越えることがない程度の長さに設定されている。
本実施形態では、支柱部材10を構成する4本のうち前側左右の支柱部材10a及び10bと、後側左右の支柱部材10c及び10dには、それぞれ複数の受け部材支持部11及び係合孔部12が設けられている。各支柱部材10(10a〜10d)は、略同一の形状に形成されているため、便宜上、支柱部材10(10a〜10d)のうち一つについて説明する。なお、係合孔部12は特許請求の範囲に記載の係止部に該当する。
受け部材支持部11は、受け部材30を下方から支持可能に、且つ支柱部材10の高さ方向に所定の間隔をあけて複数設けられるもので、受け部材支持部11は、図2で示すように、支柱部材10から延出して水平な面を有する上部突出片11aと、この上部突出片11aを支持するように支柱部材10から延出した一対の側部突出片11bと、部突出片11aに配設されたボルト11cと有する。
つまり、上部突出片11aは、支柱部材10の前後方向外側の外面から外側へ突出して設けられている。また一対の側部突出片11bは、上部突出片11aの左右方向の両端部から下方へ相対向して延設されると共に支柱部材10の前後方向外側の外面から外側へ突出して設けられている。ボルト11cは、上部突出片11aに螺着され、そのネジ部が上部突出片11aから上方へ突出するように取り付けられている。このボルト11cは、受け部材30が支柱部材10に取り付けられたときに、後述する受け部材30の嵌合孔部33に挿入されるようになっている(図3参照)。
係合孔部12は、受け部材支持部11が設けられる支柱部材10の前後方外側の面と同一面に形成され、受け部材支持部11の上方に近接して複数設けられているもので、図2で示すように、挿入孔部12aと、この挿入孔部12aより小さい孔となった長孔12bが連続して形成されている。挿入孔部12aは、後述する係合突部32の頭部32aが積載ラック1の前後方向外側から挿入可能な形状に形成されている(図3参照)。長孔12bは、挿入孔部12a開口周縁に連続して設けられ、挿入孔部12aに挿入された係合突部32のネジ部32bが下方へ移動可能な形状に形成されている(図3参照)。なお、係合突部32は、特許請求の範囲に記載の係合部に該当する。
前述したように本実施形態の受け部材30は、角パイプ状の長尺部材から構成され、支柱部材10に取付けることができるように、構成されている。すなわち、受け部材支持部11に載置され、係合孔部12にガイドされるもので、図1及び図3で示すように、底面部30aと、底面部30aの両端から上方へ相対向して延びる側面部30bと、側面部30bの上端同士を連結する上面部30cとを有する。そして、積載ラック1に配置された受け部材30の上面部30cには、パネル部材2が載置される。
また、受け部材30の左右方向の両端部には、前述した受け部材支持部11及び係合孔部12に取付けられるために、一対の嵌合突部31、係合部としての係合突部32、嵌合孔部33がそれぞれ設けられている。
一対の嵌合突部31は、係合突部32を前述した係合孔部12に取付けられるためのガイドとしての役割を果たすもので、支柱部材10を両側から挟むように空間部を形成しており、本実施形態では、左右対称に形成されている。この嵌合突部31は、係合突部32を前述した係合孔部12に取付けられるためのガイドとしての役割を行うことができれば、その形状、形態等については、特に限定されるものではない。
係合突部32は、一対の嵌合突部31の間に配置され、受け部材30の側面部30bの前後方向内側の外面に螺着されるネジ部32bと、頭部32aとを有する。
嵌合孔部33は、受け部材30の底面部30aの所定位置に形成され、受け部材30を支柱部材10に取り付けたときに、受け部材支持部11のボルト11cが挿入される(図2参照)。
次に、受け部材30の支柱部材10への取り付けについて説明する。
図4乃至図6に示すように、受け部材30の支柱部材10への取り付けは、先ず、受け部材30の嵌合突部31で支柱部材10を挟み、受け部材30の係合突部32の頭部32aを、支柱部材10の係合孔部12の挿入孔部12aに挿入する(図4及び図5参照)。次に、受け部材30と支柱部材10とを当接させた状態で、受け部材30を下方へ移動させる。
さらに、受け部材30を下方へ移動させると、受け部材30の嵌合孔部33が、支柱部材10のボルト11cに挿入されて、受け部材30が支柱部材10の受け部材支持部11に載置される(図6参照)。これにより、受け部材30の支柱部材10への取り付けが完了する。
このようにして、係合突部32の頭部32aが、長孔12bの裏側に位置し、嵌合突部31及び嵌合孔部33と、支柱部材10のボルト11cにより、受け部材10の前後及び左右方向の移動が規制される。なお、受け部材30の支柱部材10からの取り外しは、上記取り付けと逆の動作によって行なう。このように、本実施形態では、特別な工具を用いることなく、支柱部材10に対する受け部材30の取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。
次に、パネル部材吊り上げ支援手段としてのパネル部材吊り上げ手段40について、図1及び図7を参照して説明する。
パネル部材吊り上げ手段40は、支柱部材10a及び10bに取り付けられる一対のアーム部本体41と、アーム部本体41間を連結する略円状のパイプ部材からなる連結部47と、連結部47に配設された複数の可動支持部48と、を備えている。なお、この一対のアーム部本体41は、それぞれ左右対称に配置されているため、支柱部材10a及び10bに取り付けられる一対のアーム部本体41のうち、便宜上支柱部材10aに取り付けられるアーム部本体41について説明する。
アーム部本体41は、角パイプ状の長尺部材から形成され、その一端側41aは、取付部43の一部を構成するもので、取付部43は、アーム部本体41の一端部41a側に形成され、支柱部材10と着脱可能に取り付けられている。
つまり、取付部43は、アーム部本体41の一端部41a側に所定距離をおいて対向して配設された挟持部44と、この挟持部44とアーム部本体41の一端部41a側を、それぞれ両側において連結する内側連結部45a及び外側連結部45bとにより構成され、これらは、角状のパイプ部材からなり、溶接等により相互に接合されている。
上記所定距離は、支柱部材10の左右方向の外幅よりも若干大きめに設定されており、取付部43を支柱部材10の上方から挿入することが可能であり、且つ支柱部材10上を高さ方向に移動させることが可能となっている。
より詳しくは、挟持部44は、一端部41aの左右方向内側へ所定距離離間した位置で一端部41aと略平行となるように配置されている。内側連結部45aは、一端部41a及び挟持部44の前後方向内側の端部の上面同士を一端部41a及び挟持部44と直交する向きで連結する。外側連結部45bは、挟持部44の前後方向外側の端部及び一端部41aの底面同士を、内側連結部45aから所定距離離間した位置で内側連結部45aと略平行となるように連結する。なお、内側連結部45aと、外側連結部45bとは、それぞれ特許請求の範囲に記載の第2突起部と、第1突起部とに該当する。
図1のように、受け部材30が取り付けられた支柱部材10a及び10bに対して、アーム部本体41を取り付けた状態では、アーム部本体41の一端部41a及び挟持部44が、受け部材30の上面部30cに載置される。
このように、アーム部本体41を受け部材30に載置した状態では、支柱部材10に対するアーム部本体41の前後方向の移動、及びアーム部本体41の他端部41b側の下方への移動を確実に規制することができ、支柱部材10に対するパネル部材吊り上げ手段40の取付強度を確実に向上させることができる。
図1及び図7に示すように、アーム部本体41は、アーム部本体41の一端部41a及び挟持部44を受け部材30に載置して支柱部材10に対して略直交となる向きに位置する吊り上げ位置と、吊り上げ位置から移動させて支柱部材10と略平行となる向きに位置する起立位置とに選択的に切替え可能なように構成されている。
図1及び図7に示すように、アーム部本体41を吊り上げ位置から起立位置に移動させた状態では、アーム部本体41の外側連結部45bを、支柱部材10の受け部材支持部11や受け部材30に載置することが可能である。なお、本実施形態では、外側連結部45bの所定位置に、支柱部材10の受け部材11に設けられるボルト11cのネジ部が下方から挿入可能な孔部(図示省略)が形成され、アーム部本体41を吊り上げ位置から起立状態へ移動させた際に、この孔部に受け部材11のボルト11cが挿入された状態で、アーム部本体41を支柱部材10の受け部材支持部11に仮置きすることが可能となっている(図2参照)。
本実施形態の可動支持部48は、角状のパイプ部材からなり、アーム部本体41が受け部材30に載置された状態で、連結部47を軸として回動自在に支持される回動部49と、回動部49に対して伸縮移動可能な移動部50と、を有する。可動支持部48は、連結部47に対して複数(本実施形態では2箇所)取り付けられている。
回動部49には、回動筒部49aと、移動収納部49bと、ロック部49cとが設けられている。回動筒部49aは、アーム部本体41が受け部材30に載置された状態で、連結部47に左右方向へスライド移動可能なように取り付けられている。移動収納部49bは、連結部47と直交する向きで、回動筒部49aに溶接等により接合されている。ロック部49cは、ロックピン等から構成され、移動収納部49bに形成された孔部(図示省略)にバネ等の弾性部材により移動収納部49bの内周方向へ付勢された状態で取り付けられている。
移動部50には、移動本体部50aと、ロック部49cのロックピン等と嵌合する係合孔部50bと、パネル部材支持部50cとが設けられている。移動本体部50aは、回動部49の移動収納部49bに内嵌されて、回動部49に対してスライド移動可能に取り付けられている。
係合孔部50bは、移動本体部50aの伸縮方向に所定間隔をあけて複数穿設され、ロック部49cが挿通可能な形状に形成されている。
パネル部材支持部50cは、底面部50dと側面部50eとが断面略L字状に形成され、底面部50dは移動本体部50aの先端部に溶接等により接合され、側面部50eは底面部50dの端部から曲折して移動本体部50aの伸縮方向へ延設されている。また、底面部50dの所定位置には、パネルボルト孔部50fが形成され、パネル部材2のボルト2eが挿入可能となっている(図8参照)。
移動部50は、回動部49に設けられるロック部49cを手で引張することにより、係合孔部50bとのロック状態が解除され、回動部49に対して延長又は短縮する方向に移動することが可能となっている。このようにして移動された移動部50は、ロック部49cから手を離すことにより、弾性部材により付勢されたロック部49が係合孔部50bに挿入され、回動部49に対して固定される。
本実施形態において用いられるパネル部材2について説明する。図1及び図8に示すように、パネル部材2は、建物の外壁を構成するものであり、面材2aと、面材2aに固定されるパネルフレーム2bとを備えている。
面材2aには、外壁材2fと、下地材2gとが設けられている。面材2aは、そのパネル部材2を建物に取り付けた状態における下端部2d側が、パネルフレーム2bよりも外側へ突出して設けられている。なお、本実施形態では、パネル部材2は、その下端部2d側が、前側左右の支柱部材10a及び10b側の受け部材30に載置されるような向きで積載ラック1に積載されている。
外壁材2fは、例えば、セラミック系の外壁材や耐水合板により形成されており、その建物の屋内側となる内面には、下地材2gが、ビスや接着剤等により固定されている。下地材2gは、例えば、合板により形成され、その建物の屋内側となる内面には、パネルフレーム2bがビス等により固定されている。
パネルフレーム2bは、断面略コ字形状の金属製の長尺部材を溶接等して矩形に枠組みすることにより形成されている。パネルフレーム2bは、そのパネル部材2の下端部2d側の所定位置にボルト2eのネジ部分が複数(本実施形態では2箇所)突出して設けられている。このボルト2eは、パネル部材2を吊り上げる際に、後述するパネル部材吊り上げ手段40の可動支持部48に形成されるパネルボルト孔部50fに挿通される(図11参照)。
パネル部材2の上端部2c側のパネルフレーム2bの所定位置には、パネル部材2を吊り上げる際に、複数(本実施形態では2箇所)のパネル用吊具60が取り付けられる。このパネル用吊具60は、金属等の部材からなり、ワイヤーロープ等の懸吊部材61を取付可能な環状の懸吊部60aを有する。なお、パネル用吊具60は、吊り上げの際にパネル部材2に取り付ける場合に限られず、パネル部材2を製作する時点において予め取り付けられていてもよい。
また、枠組みされたパネルフレーム2bにより囲まれる空間には、例えば、グラスウールや発泡ウレタンからなる断熱材2hが充填されている。この断熱材2hは、パネルフレーム2bに充填された状態で、パネルフレーム2bの建物の屋内側端部よりも屋内側へ突出して設けられている。本実施形態では、パネル部材2のうち、この断熱材2hが設けられる部位を、受け部材30に当接させて、積載ラック1にパネル部材2を積載している。
次に、積載ラック1の組立方法及びその使用方法について、図1乃至図3を参照して説明する。
積載ラック1の組み立ては、基台20の両端部のそれぞれに支柱部材10を立設する。
次に、基台20(本実施形態で左右一対の長尺部材)に立設された支柱部材10a及び10bの下端同士、及び支柱部材10c、10d下端同士に、それぞれ受け部材30を取り付けることにより連結する。上記のように、支柱部材10に対する受け部材30の取り付けは、受け部材30の嵌合突部31に支柱部材10を嵌合させた状態で、受け部材30の係合突部32の頭部32aを、支柱部材10の係合孔部12の挿入孔部12aに挿入し、受け部材30を下方へ移動させることにより行う。
このように組み立てられた一対の最下段の受け部材30に、工場等で製作されたパネル部材2を載置する。
次に、最下段の受け部材30から上方に所定距離離間した位置で、支柱部材10a及び10b間と、支柱部材10c及び10d間とに、それぞれ受け部材30を取り付ける。
この際、受け部材30を、次に載置されるパネル部材2の下面が最下段のパネル部材2の上面と接触しないような高さ位置で支柱部材10に取り付ける。具体的には、最下段に配置されるパネル部材2自体の厚さや、パネル部材2の外面に予め取り付けられるベントキャップ等の外装付属部材62の突出量に応じて、支柱部材10に設けられる複数の受け部材支持部11や係合孔部12を適宜選択し、受け部材30を各支柱部材10に対して取り付ける。
このようにして取り付けられた一対の受け部材30に、次のパネル部材2を載置する。
このように、本実施形態では、既に載置されたパネル部材2の厚さや、このパネル部材2から突出して取り付けられる外装付属部品62の突出量を考慮して、受け部材30の上下段の取付間隔を自由に設定することができるため、異なる種類のパネル部材2を積載ラック1に積載することができ、パネル部材2の運搬効率を格段に向上させることができる。
以降、このような手順を順次繰り返して、所定枚数のパネル部材2を積載ラック1に積載する。なお、本実施形態では、積載ラック1に最高6枚のパネル部材2を積載することが可能となっているが、積載ラック1をトラック等の運搬車両の荷台に積み込んだ状態で、その高さが車両の輸送高さ制限を越えなければ、それ以上の枚数のパネル部材2を積載ラック1に積載することも可能である。
積載ラック1への複数枚のパネル部材2の積載が完了したときには、基台20の所定位置にそれぞれ設けられた複数のブレス取付用金具20aと、最上段に積載されたパネル部材2とをブレス63により連結する。ブレス63は、基台20及びパネル部材2に対して、ボルト等により固定される。このように、パネル部材2が積載された積載ラック1にブレス63を取り付けることにより、積載ラック1全体の剛性を高めることができる。
なお、図12に示すように、パネル部材2が積載された一山の積載ラック1上には、他の一山の積載ラック1をボルト接合や嵌合接続等により、複数段(本実施形態では2段)積載することも可能である。これにより、工場等の限られたスペース内において、パネル部材2が積載された複数の積載ラック1を効率よく置くことができる。
このようにして、複数のパネル部材2が積載された積載ラック1は、建築現場等へ運搬するためにトラック等の運搬車両の荷台に、クレーンやフォークリフト等を用いて積み込まれる。
次に、積載ラック1に積載されたパネル部材2のクレーン等による吊り上げ方法について説明する。図1及び図7乃至図11に示すように、パネル部材2のクレーン等による吊り上げは、先ず、前側左右の支柱部材10a及び10bのそれぞれに、パネル部材吊り上げ手段40を取付ける。
パネル部材吊り上げ手段40は、アーム部本体41の一端部41a及び挟持部44を、最上段の受け部材30に載置して、アーム部本体41が支柱部材10に対して直交する向きで且つ支柱部材10の前後方向外側の外面から外側へ突出するように、支柱部材10に対して取り付ける。
その後、積載ラック1に積載された最上段のパネル部材2のボルト2eに、パネル部材吊り上げ手段40の可動支持部48に形成されるパネルボルト孔部50fを嵌め込む。
具体的には、可動支持部48を、連結部47上、所望の位置まで左右方向にスライド移動させる。次に、ロック部49cを手で引張することにより、回動部49と移動部50とのロック状態を解除させた状態で、パネル部材支持部50cをパネル部材2側へ延長又は短縮して、パネル部材支持部50cのパネルボルト孔部50fを、パネル部材2のボルト2eに嵌め込む。その後、ロック部49cから手を離すことにより、弾性部材により付勢されたロック部49が係合孔部50bに挿入され、移動部50が回動部49に対して固定される(図8参照)。
また、パネル部材2を吊り上げる際には、パネル部材2の上端部2cに、複数(本実施形態では2箇所)のパネル用吊具60を取り付ける。
次に、パネル部材2に取り付けられたパネル用吊具60の懸吊部60aと、クレーン等の吊り上げ設備に設けられる吊フック(図示省略)のそれぞれに懸吊部材61を取り付け、パネル部材2の上端部2cを、クレーン等によりいわゆる2点吊りの状態で吊り上げる。
パネル部材2の上端部2cを吊り上げると、パネル部材吊り上げ手段40の回動部49に設けられる回動筒部49aが回動し、回動筒部49aと一緒に可動支持部48及びパネル部材2が回動する(図9参照)。さらに、パネル部材2を吊り上げると、可動支持部48及びパネル部材2が起立状態となり(図10参照)、その後、可動支持部48に形成されるパネルボルト孔部50fからパネル部材2のボルト2eが外れ、パネル部材2は所定の位置へ搬送される(図11参照)。
最上段のパネル部材2の吊り上げが完了すると、アーム部本体41を吊り上げ位置から起立位置となるように移動させる。
アーム部本体41を起立させた状態で、最上段に取り付けられていた受け部材30を支柱部材10から取り外す。具体的には、受け部材30を、頭部32aが支柱部材10の挿入孔部12aが設けられる位置まで上方へ移動させる。この状態で、受け部材30を積載ラック1の前後方向外側へ移動させる。これにより、受け部材30を支柱部材10から取り外すことができる。
なお、このとき、アーム部本体41が取り付けられた位置よりも上方に支柱部材10の受け部材支持部11がある場合には、アーム部本体41の外側連結部45bを受け部材支持部11上に載置する(図7参照)。この際、アーム部本体41の外側連結部45bに形成された孔部に、受け部材支持部11のボルト11cを挿入することができる。このように、本実施形態では、パネル部材吊り上げ手段40を次の受け部材30へ移動させる際に、アーム部本体41を支柱部材10の受け部材支持部11に仮置きすることが可能となっている。
次に、アーム部本体41を、起立位置から吊り上げ位置へと移動させる。具体的には、アーム部本体41を、支柱部材10に取り付けたままの状態で、その他端部41b側を下方へ回動させると共に、支柱部材10に沿って下方へ移動させて、次の段の受け部材30に載置する。
以降、最下段のパネル部材2の吊り上げが完了するまで、順次、上述したような手順を繰り返す。
以上のように、本実施形態に係るパネル部材の積載ラックによれば、積載ラック1に積載されたパネル部材2の吊り上げを行う際に、他のパネル部材等と接触することがないため、パネル部材の損傷や破損等を防止することができる。
また、パネル部材2の吊り上げを行う際に、パネル部材2の上端部2cに、パネル用吊金具60を取り付けてワイヤーロープ等の懸吊部材61を接続する他、単に、パネル部材2の下端部2dのボルト2eを可動支持部48のパネルボルト孔部50fに挿入すればよいため、パネル部材2の吊り上げ作業時における作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、複数の受け部材30は、支柱部材10に対して、高さ方向に所定の間隔をあけて着脱可能に取り付けられているため、パネル部材2自体の厚さや、パネル部材2の外面に予め取り付けられる外装付属部材62の突出量に応じて、支柱部材10に対する受け部材30の高さ方向の取付位置を適宜選択することができ、厚さの異なるパネル部材2を積載ラック1に積載することができる。
また、支柱部材10に対する受け部材30の取付位置を適宜選択することにより、複数のパネル部材2を高さ方向に所定距離離間させた状態で、積載ラック1に積載することができる。すなわち、積載ラック1に積載されたパネル部材2同士の接触を回避することができるため、例えば、積載ラック1の輸送時における振動や衝撃によるパネル部材2同士の接触により、パネル部材2の塗装面等が損傷する等の不都合を回避することができる。また、パネル部材2が、その上方に積載される他のパネル部材2からの荷重を受けないため、受け部材30に載置されるパネル部材2の断熱材2hが、変形や損傷してしまう等の不都合を抑制することができる。
また、受け部材30に載置されるアーム部本体41は、支柱部材10に取り付けられた状態で、高さ方向に移動可能であり、受け部材30は、支柱部材10に対して着脱可能であるため、受け部材30に載置されたパネル部材2の吊り上げが完了したときに、この受け部材30を支柱部材10から取り外すことができ、その後、アーム部本体41をその下段の受け部材30に移動させて取り付けることができる。従って、各パネル部材2の吊り上げが完了する度に、パネル部材吊り上げ手段40を支柱部材10から取り外してその下段の受け部材30に再度取り付ける必要がなく、パネル部材吊り上げ手段40を支柱部材10に取り付けた状態で、アーム部本体41をその下段の受け部材30に連続的に取り付けることができるため、パネル部材2の吊り上げ作業時における作業効率を飛躍的に向上させることができる。
さらにパネル部材吊り上げ手段40のアーム部本体41は、受け部材30に載置された状態で、支柱部材10に取り付けられるため、支柱部材10に対する取付強度を向上させることができる。
本実施形態では、受け部材30は、支柱部材10に対して着脱可能であり、また、アーム部本体41の取付部43には、一端部41a及び挟持部44を受け部材30に載置した状態で、前後方向外側に隣接して設けられ下方へ突出する外側連結部45bと、前後方向内側に隣接して設けられ上方へ突出する内側連結部45aと、が設けられており、これら外側連結部45bと内側連結部45aとは、それぞれ受け部材30の前後方向外側の外面と支柱部材10の前後方向内側の内面とに当接可能なように構成されている。
すなわち、アーム部本体41が受け部材30に載置された状態では、アーム部本体41の一端部41a及び挟持部44よりも下方に位置する外側連結部45bが受け部材30の前後方向外側の外面に当接すると共に、アーム部本体41の一端部41a及び挟持部44よりも上方に位置する内側連結部45aが支柱部材10の前後方向内側の内面に当接する。このため、支柱部材10に対するアーム部本体41の前後方向の移動、及びアーム部本体41の他端部41bの下方への移動を確実に規制することができ、支柱部材10に対してパネル部材吊り上げ手段40を強固に取り付けることができる。
本実施形態では、支柱部材10には、係合孔部12が形成され、受け部材30には、係合孔部12に係合可能な係合突部32が設けられているため、特別な工具を用いることなく、支柱部材10に対する受け部材30の取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。
また、支柱部材10には、その前後方向外側の外面から外側へ突設され、受け部材30を下方から支持する複数の受け部材支持部11が設けられているため、支柱部材10に対する受け部材30の取付強度を格段に向上させることができる。
アーム部本体41が、支柱部材10に取り付けられた状態で、アーム部本体41の一端部41a及び挟持部44を受け部材30に載置して、支柱部材10に対して略直交となる向きに位置する吊り上げ位置と、外側連結部45bを受け部材支持部11に載置して支柱部材に対して略平行となる向きに位置する起立位置と、に選択的に切替え可能に構成されている。このため、各パネル部材2の吊り上げが完了し、アーム部本体41を、吊り上げ位置から起立位置へ移動させたときに受け部材支持部11に載置することができる。すなわち、パネル部材吊り上げ手段40を受け部材支持部11上に仮置きした状態で、不要となった受け部材30を支柱部材10から取り外すことができるため、パネル部材吊り上げ手段40の下方への移動作業を容易に行うことができる。
また、可動支持部48は、連結部47に左右方向にスライド移動可能に支持されているため、パネル部材2の吊り上げを行う際に、パネル部材2を左右方向に移動させる必要がないため、パネル部材2の吊り上げ作業時における作業効率をより向上させることができる。
さらに、可動支持部48は、連結部47に対して前後方向に伸縮可能に設けられているため、パネル部材2の吊り上げを行う際に、パネル部材2を、可動支持部48に連結するために前後方向に移動させる必要がないため、パネル部材2の吊り上げ作業時における作業効率をより向上させることができる。
なお、本実施形態に係るパネル部材2の積載ラック1では、パネル部材吊り上げ手段40は、アーム部本体41を受け部材30に載置した状態で、内側連結部45a及び外側連結部45bにより支柱部材10及び受け部材30を前後方向から挟み込むようにして、支柱部材10に対して取り付けたが、これに限られず、パネル部材吊り上げ手段40を、ボルト接合等により、支柱部材10に対して着脱可能に取り付けてもよい。
また、本実施形態では、支柱部材10側に係合孔部12を形成すると共に、受け部材30側に係合突部32を設けたが、その逆、すなわち、支柱部材10側に係合突部を設けると共に、受け部材30側に係合孔部を設けてもよい。
さらに、係合孔部12と係合突部32とを係合させることにより、受け部材30を支柱部材10に対して取り付けたが、これらを係合させる手段は、係合孔部12及び係合突部32に限られず、支柱部材10に対する受け部材30の下方への移動を規制することができるものであれば、他の様々な係合手段を採用することが可能である。
本実施形態では、積載ラック1に積載されるパネル部材2として、外壁パネルを採用したが、これに限られず、屋根パネル等、建物に用いられるありとあらゆるパネル部材を積載ラック1に積載することができる。
本発明によれば、パネル部材を吊り上げる際に、パネル部材の損傷や破損等のおそれがなく、容易にパネル部材の吊り上げを行うことができるので、建物に用いられる様々なパネル部材を輸送するラックに利用することができる。
1 積載ラック
2 パネル部材
2c 上端部
2d 下端部
2e ボルト
10 支柱部材
11 受け部材支持部
12 係合孔部(係止部)
20 基台
30 受け部材
32 係合突部(係合部)
40 パネル部材吊り上げ手段(パネル部材吊り上げ支援手段)
41 アーム部本体
41a 一端部
44 挟持部
45a 内側連結部(第2突起部)
45b 外側連結部(第1突起部)
47 連結部
48 可動支持部
49 回動部
50 移動部
50f パネルボルト孔部

Claims (7)

  1. 基台と、
    該基台上で方形位置となるように立設固定される支柱部材と、
    該支柱部材のうち対向する支柱部材間を連結すると共に、前記支柱部材の上方向に所定間隔をおいて着脱可能に配置される複数の受け部材と、
    前記支柱部材に取り付けられ、パネル部材を取り付ける際に用いられるパネル部材吊り上げ支援手段と、を備えたパネル部材の積載ラックであって、
    前記パネル部材吊り上げ支援手段は、
    前記パネル部材の吊り上げ係合部と反対側の端部を支持する可動可能なパネル部材支持部と、前記支柱部材の前記受け部材配置側に着脱可能に取り付けられ、前記受け部材の位置より前記基台外方向に配置されるアーム部本体と、を有し、
    前記支柱部材の前記受け部材配置側に着脱可能に取り付けられると共に、前記受け部材の位置より前記基台外方向に配置されており、
    前記アーム部本体は、一端側に形成された取付部を有し、
    該取付部は、前記アーム部本体の一端側と所定距離をおいて対向して配設された挟持部と、該挟持部と前記アーム部本体の一端側を連結する第1突起部及び第2突起部とにより構成されていることを特徴とするパネル部材の積載ラック。
  2. 前記アーム部本体が前記受け部材に載置された状態で、前記第1突起部は、前記基台外方向側に隣接して設けられて前記アーム部本体から下方へ突出し、前記第2突起部は、前記基台内方向側に隣接して設けられて前記アーム部本体から上方へ突出しており、
    前記第1突起部と第2突起部とは、それぞれ前記受け部材の前記基台外方向側と前記支柱部材の前記基台内方向側とに当接可能なように設けられていることを特徴とする請求項に記載のパネル部材の積載ラック。
  3. 前記支柱部材又は前記受け部材の一方は、係合部を有し、他方は、前記係合部と係合して前記支柱部材に対する前記受け部材の下方への移動を規制する係止部を有し、
    前記支柱部材には、高さ方向に所定の間隔をあけて前記係合部又は前記係止部が複数設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパネル部材の積載ラック。
  4. 前記支柱部材には、高さ方向に所定の間隔をあけて前記受け部材を下方から支持する複数の受け部材支持部が設けられることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載のパネル部材の積載ラック。
  5. 前記アーム部本体は、前記支柱部材に取り付けた状態で、前記支柱部材に対して略直交となる向きに位置する吊り上げ位置と、前記受け部材に載置して前記支柱部材に対して略平行となる向きに位置する起立位置と、に選択的に切替え可能に構成されていることを特徴とする請求項に記載のパネル部材の積載ラック。
  6. 前記パネル部材吊り上げ支援手段は、前記アーム部本体の延出側を連結する連結部を備え、
    前記パネル部材支持部は、前記連結部に回動可能に軸支されており、前記連結部の連結方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載のパネル部材の積載ラック。
  7. 前記パネル部材支持部は、前記連結部に対して前記基台内外方向に伸縮可能に設けられていることを特徴とする請求項に記載のパネル部材の積載ラック。
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