JP6027050B2 - 吊り足場 - Google Patents

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Description

本発明は、主に高所作業で使用する、折り畳み式の吊り足場に関する。
吊り足場は、主に橋梁架設工事や補修工事等の施工に利用される足場であり、主柱上部の取り付け部材を鉄骨材のフランジに係止し、本体部分を吊り下げて使用する。吊り足場の中でも、運搬時・保管時の取り扱いが容易な、折り畳み式の吊り足場が主流となっている。
特許文献1には、上部手摺と後部主柱の連結点と、中部手摺と前部手摺支柱の連結点とを、折り畳み自在に連結された一対の斜め材で連結した、折り畳み式の吊り足場が開示されている。
実願平3―59287号公報
しかし、従来の吊り足場には、次のような欠点があった。
<1>保管スペースを有効利用できなかった。
従来の吊り足場は、折り畳んだ状態において、両面に突出部が多く、折り畳み形状が平坦でなかった。
また、上下に積み重ねた吊り足場同士を係合する手段を備えていなかった。
そのため、従来の吊り足場を、折り畳み、寝かせた状態で積み上げると、荷崩れを起こす可能性があった。
従って、積み上げて保管することができず、折り畳んだ状態で壁等に立てかけて保管していた。
そのため、設置場所の上方の空間を有効利用できず、保管スペースを無駄にしていた。
<2>運搬の作業効率が悪かった。
従来の吊り足場は、折り畳み、寝かせた状態で積み重ねることができなかった。
このため、車両の荷台への積載する際、重機でまとめて運搬することができず、作業員が一基ずつ人力で運搬し、荷台に積載していた。
また、車両で運搬する際には、折り畳んだ吊り足場を車両の荷台に立てかけ、荷崩れ防止のため、ワイヤを巻きつける等して車体に固定する作業が必要であった。
そのため、運搬作業の効率が非常に悪かった。
<3>足場枠の高さの確保が難しい。
吊り足場は高所作業で使用されるため、工具や物の落下を避けるため、足場板に10cm以上の高さの足場枠を設けることが、安全衛生規則によって義務付けられている。
しかし、従来の吊り足場に所定の高さの足場枠を設けると、足場枠の高さが主柱の幅より大きいため、折り畳んだ状態において、前支柱の外側の面から足場枠の下側の角が突出した。
そのため、折り畳み形状が平らでなく、運搬・保管に不便であった。
また、折り畳み形状を平坦にするため、吊り足場の展開時まで足場枠を設置せず、展開後に取り付けることがあった。
この場合、吊り足場の設置作業が煩雑であった。また、足場枠を高所で取り付けるため、部材落下の危険があった。
本発明の目的は、次の効果のうち少なくともひとつを有する折り畳み式の吊り足場を提供することにある。
<1>折り畳み、寝かせた状態で上方に積み上げることができること。
<2>重機で運搬でき、運搬作業の効率が良いこと。
<3>足場枠の高さを確保しつつ折り畳み後の形状を平坦にすること。
上記のような課題を解決するための、本発明の吊り足場は、主柱と、副柱と、主柱と副柱とを両端でヒンジ接合する、手摺材および足場枠を少なくとも有し、副柱を、主柱と略平行な姿勢を保持したまま、主柱に近接するように折り畳み自在とした、折り畳み式の吊り足場であって、主柱は、主柱の軸線から副柱方向へオフセットした位置で手摺材または足場枠の一端を軸支する軸支部を有し、吊り足場を折り畳み、折り畳んだ他の吊り足場へと、同じ姿勢で重ね合わせた状態において、軸支部が、他の吊り足場の軸支部に係合することを特徴とする。
本発明の吊り足場は、軸支部を、主柱と手摺材との間、および主柱と足場枠の間の両方に設けたことを特徴とする。
本発明の吊り足場は、足場枠が、足場枠の短手方向に並んだ、上部足場枠と、下部足場枠とからなり、吊り足場を折り畳んだ状態において、上部足場枠と、下部足場枠とが、吊り足場の幅方向に重なり合うことを特徴とする。
本発明の吊り足場は、以上説明した構成を有するため、次の効果の少なくともひとつを備える。
<1>折り畳み、寝かせた状態で上方に積み上げられる。
本発明の吊り足場は、折り畳み時の設置面、被設置面の形状が平坦であり、上下に積み重ねた吊り足場同士を係合する軸支部を備えるため、折り畳み、寝かせた状態で上方に積み上げることができる。
そのため、保管スペースを有効活用することができる。
<2>重機で運搬でき、運搬作業の効率が良い。
本発明の吊り足場は、寝かせた状態で上方に積み上げることができ、上下の吊り足場を軸支部で係合することができるため、フォークリフト等の重機でまとめて運搬することができる。
また、車両積載時にワイヤ掛け等の作業が必要ないため、運搬作業の効率が非常によい。
<3>足場枠の高さを確保しつつ折り畳み後の形状を平坦にできる。
本発明の吊り足場は、足場枠が、上部足場枠と下部足場枠との分割構造からなり、折り畳み時、両足場枠が吊り足場の幅方向に重なるため、足場枠の所定の高さを確保しつつ、折り畳み後の形状を平坦にすることができる。
本発明に係る吊り足場の説明図。 本発明に係る吊り足場の第一軸支部の説明図。 本発明に係る吊り足場の第一実施例の説明図。 本発明に係る吊り足場の第一実施例の説明図。 本発明に係る吊り足場の第一実施例の説明図。
以下、図面を参照しながら本発明の吊り足場について詳細に説明する。
[本発明の構成]
<1>全体の構成。
図1を参照する。本発明の吊り足場は、主柱10と、副柱20と、複数の手摺材30と、斜め材40と、水平材50と、足場板60と、足場枠70と、取付部材80と、を少なくとも具備する、折り畳み自在のフレーム構造である。
本例において、吊り足場の素材には、強度と可搬性を両立するため、アルミ合金製を採用する。但し、これに限られず、スチール製、繊維強化樹脂製等の公知の素材を採用することもできる。
本発明の吊り足場の、各部材の構成は次のとおりである。
一対の主柱10と一対の副柱20とは、互いに略平行に、複数の手摺材30で連結される。
一対の主柱10の上端部は水平材50で互いに連結される。
一対の主柱10の下端部は足場枠70で互いに連結される。
主柱10の上端部と副柱20の上端部は斜め材40で連結される。
主柱10の下端部と副柱20の下端部は足場枠70で連結される。
対向する足場枠70の間に足場板60を掛け渡す。
主柱10の上端部に取付部材80を接続する。
足場枠70は、上部足場枠71と下部足場枠72とからなる。
吊り足場を折り畳んだ状態における、副柱20側の面を、設置面Aとする。
吊り足場を折り畳んだ状態における、主柱10側の面を、被設置面Bとする。
<2>主柱。
主柱10は、吊り足場の展開時には、吊り足場の自重と積載荷重とを、取付部材80を介して鉄骨材に伝達し、吊り足場の積み重ね時には、下段の吊り足場の副柱20と接する部材である。
本例において、主柱10には2本の角型鋼管を採用する。
主柱10を角型鋼管とすることで、折り畳んだ吊り足場を上下に重ねた状態において、上下の吊り足場が主柱10と副柱20のそれぞれ平面で接するため、吊り足場同士を重ねやすい。なお、主柱10の形状はこれに限られず、円管等を採用することもできる。
主柱10の中間部と下端部には、それぞれ軸支部11を有する。
<2.1>軸支部。
軸支部11は、手摺材30および下部足場枠72を主柱10に軸支するとともに、折り畳んだ吊り足場同士を積み重ねる時、上下段の吊り足場の軸支部11に係合し、吊り足場同士の位置ずれを防ぐための板状の部材である。
軸支部11は各主柱10に少なくとも1か所ずつ設ける。本例において、軸支部11は、主柱10の中間部に設ける第一軸支部11aと、主柱10の下端部に設ける第二軸支部11bとの2つずつ設ける。
軸支部11は、主柱10から設置面A側、つまり展開時の副柱20側に突出して設ける。
このため、手摺材30と下部足場枠72を、主柱10の軸線から副柱20側にオフセットした位置で主柱10に軸支することができる。
<2.1.1>第一軸支部。
図2を参照する。
第一軸支部11aは、主柱10の中間であって、吊り足場の展開時における、副柱20の上端部の高さに設ける。
第一軸支部11aは、基部111aと、中間部112aと、先端部113aと、からなる。
<2.1.1.1>基部。
基部111aは、主柱10と接合する部分であり、主柱10に接合するためのボルト穴1112aを有する。
基部111aは、主柱10の内側面、つまり吊り足場の幅方向における内側の面に接合する。
基部111aの後端側には、他の吊り足場の第一軸支部11aの先端部113aに係合する、凸部1111aを有する。
<2.1.1.2>中間部。
中間部112aは、手摺材30を軸支する部分である。
中間部112aには軸穴1121aを設け、ボルト等を用いて手摺材30を軸支する。
中間部112aは、基部111aと先端部113aから、吊り足場の内側方向に張り出す。つまり、第一軸支部11aの突出方向の断面形状において、基部111aと先端部113aは同一線上にあり、中間部112aを通る線は、基部111aと先端部113aを通る線から吊り足場の内側寄りに平行してずれる。
このため、手摺材30を、主柱10の軸線から吊り足場の内側方向にずれた位置で軸支することができる。
<2.1.1.3>先端部。
先端部113aは、吊り足場の積み重ね時に、他の吊り足場の第一軸支部11aの基部111aに係合する部分である。
先端部113aの突出側の中央には、基部111aの凸部1111aに対応した形状の、凹部1131aを有する。
折り畳んだ吊り足場同士を積み重ねた時に、先端部113aの凹部1131aと、他の吊り足場の基部111aの凸部1111aが係合されるため、上下の吊り足場同士を拘束して位置ずれを防ぐことができる。
<2.1.1.4>第一軸支部の係合構造。
なお、第一軸支部11aの形状はこれらに限られず、要は手摺材30を軸支できると同時に、第一軸支部11a同士を係合して拘束できる機構を有していればよく、公知の係止機構、嵌合機構、接合機構等を用いることができる。
<2.1.2>第二軸支部。
第二軸支部11bは、主柱10の下端部であって、吊り足場の幅方向における内側の面に接合する。
第二軸支部11bは、基部111bと、中間部112bと、先端部113bと、からなる。
基部111b、中間部112b、先端部113b、それぞれの機能は、前述した第一軸支部11aにおける基部111a、中間部112a、先端部113a、と同じであるが、本例において、第二軸支部11bには張り出し部分がなく、平面状を呈する。
つまり、中間部112bは、基部111bと先端部113bと、第二軸支部11bの突出方向の断面形状において、同一線上にある。
なお、第二軸支部11bの形状はこれらに限られず、下部足場枠72を軸支できると同時に、第二軸支部11b同士を係合できる機構を有していればよい。
<2.2>ジョイント部。
ジョイント部12は、上部足場枠71を主柱10に軸支するための板状の部材である。
ジョイント部12は、主柱10の外側の面に、主柱10から設置面A側、つまり展開時の副柱20側に突出させて接合する。このため、上部足場枠71を、主柱10の軸線からオフセットした位置で主柱10に軸支することができる。
<3>副柱。
副柱20は、吊り足場の展開時には、吊り足場の自重と積載荷重とを、斜め材40と手摺材30とを介して主柱10に伝達し、吊り足場の積み重ね時には、上段の吊り足場の主柱10と接する部材である。
本例において、副柱20には2本の角型鋼管を採用する。
副柱20を角型鋼管とすることで、折り畳んだ吊り足場を上下に重ねた状態において、上下の吊り足場が主柱10と副柱20のそれぞれ平面で接するため、吊り足場同士を重ねやすい。なお、副柱20の形状はこれに限られず円管等を採用することもできる。
<3.1>接合部。
接合部21は、手摺材30を副柱20に軸支するための板状の部材である。
接合部21は、副柱20の外側の面に、副柱20から被設置面B側、つまり展開時の主柱10側に突出させて接合する。このため、手摺材30を、副柱20の軸線からオフセットした位置で副柱20に軸支することができる。
<4>手摺材。
手摺材30は、作業時には利用者の滑落を防止すると同時に、主柱10と副柱20とを接合し、吊り足場を補強するための部材である。
吊り足場を折り畳み自在とするため、主柱10、副柱20と手摺材30との接合方法はヒンジ接合とし、折り畳み時に手摺材30が主柱10と副柱20の間に挟まれないように、主柱10と副柱20の軸線から吊り足場の幅方向にオフセットした位置でそれぞれ接合する。
また、吊り足場の安定性を高めるため、主柱10、副柱20同士の接合方法は剛接合とする。
手摺材30は、上部手摺材30aのほかに、下部手摺材30bを設けることができる。下部手摺材30bを設けることで、吊り足場内における作業の安全性が高まると同時に、主柱10と副柱20の連結が強化され、吊り足場の収納・展開時のがたつきが小さくなる。
<4.1>上部手摺材。
上部手摺材30aは、主柱10の第一軸支部11aと副柱20の上端部、および副柱20の上端部同士を接続する。すなわち、吊り足場の前方と両側方の三方を囲むように設ける。
上部手摺材30aは、第一軸支部11aを介して一端を主柱10の中間部に軸支し、他端を副柱20の上端部に軸支する。ここで、第一軸支部11aは副柱20方向に突出して設けられ、上部手摺材30aと第一軸支部11aとのヒンジ軸が、吊り足場を折り畳んだ時の副柱20の軸線上に位置するため、折り畳み時、上部手摺材30aが副柱20と吊り足場の幅方向に重なり合う。
<4.2>下部手摺材。
下部手摺材30bは、主柱10の中間部と副柱20の中間部、主柱10の中間部同士、および副柱20の中間部同士を接続する。すなわち、吊り足場の四方を囲むように設ける。
下部手摺材30bは、一端を主柱10の中間部に直接軸支し、他端を接合部21を介して副柱20の中間部に軸支する。
ここで、接合部21は主柱10方向に突出して設けられ、下部手摺材30bと接合部21とのヒンジ軸が、吊り足場を折り畳んだ時の主柱10の軸線上に位置するため、折り畳み時、下部手摺材30bと主柱10とが吊り足場の幅方向に重なり合う。
<5>斜め材。
斜め材40は、吊り足場の展開時、吊り足場の自重と積載荷重とを、副柱20から主柱10に伝達する部材である。
斜め材40は、上部斜め材40aと下部斜め材40bとを、端部でヒンジ接合してなる。
上部斜め材40aの上端を主柱10の上端部に、下部斜め材40bの下端を副柱20の上端部に、それぞれヒンジ接合して主柱10と副柱20を接続する。
折り畳み時、主柱10と副柱20の間に挟まれないように、斜め材40は主柱10と副柱20の軸線から吊り足場の幅方向外側にオフセットした位置でそれぞれ接合する。
<6>足場板。
足場板60は、吊り足場の展開時に、作業員や資材を積載する部材である。
足場板60の表面には、滑り止めや補強のため、凹凸を設けることができる。
足場板60は、吊り足場の幅方向の両端部で、後述する下部横足場枠72aと接合する。
<7>足場枠。
足場枠70は、主柱10と副柱20とを接合するとともに、展開時には足場板60からの工具や部材の落下を防止するための部材である。
足場枠70は、足場枠70の短手方向に並ぶ、上部足場枠71と下部足場枠72とからなり、足場板60の四方を囲んで設ける。
上部足場枠71と下部足場枠72は、吊り足場の展開時、上下に平行して並び、足場枠の法定の高さを確保する。
上部足場枠71と下部足場枠72は、吊り足場の折り畳み時、吊り足場の幅方向に重なりあう。
<7.1>上部足場枠。
上部足場枠71は、吊り足場の両側辺の、2枚の上部横足場枠71aと、吊り足場の前後方向の、上部前足場枠71b、上部後足場枠71cとからなる。
上部前足場枠71bと上部後足場枠71cは、それぞれ副柱20同士、主柱10同士を両端で剛接合する。
上部横足場枠71aは、ジョイント部12を介して一端を主柱10の下端部に軸支し、他端を副柱20の下端部に直接軸支する。ここで、ジョイント部12は副柱20方向に突出して設けられ、上部横足場枠71aとジョイント部12とのヒンジ軸が、吊り足場を折り畳んだ状態において、副柱20の軸線上に位置するため、折り畳み時、上部横足場枠71aと副柱20とが吊り足場の幅方向に重なり合い、設置面Aから突出しない。
上部横足場枠71aは、折り畳み時に下部横足場枠72aと干渉しないように、吊り足場の幅方向において下部横足場枠72aの外側に位置する。したがって、吊り足場の折り畳み時には、下部横足場枠72aの外側に重なる。
また、上部横足場枠71aの副柱20側の端部には、吊り足場の折り畳み時に下部横足場枠72aと副柱20のヒンジ接合の軸に干渉しないように、下部横足場枠72aのヒンジ軸が折り畳み時に通る軌道に対応した切込みを有する。
<7.2>下部足場枠。
下部足場枠72は、吊り足場の両側辺の、2枚の下部横足場枠72aと、吊り足場の前後方向の、下部前足場枠72b、下部後足場枠72cとからなる。
下部横足場枠72aの間に、足場板60を接合する。
下部前足場枠72bと下部後足場枠72cは、それぞれ副柱20同士、主柱10同士を両端で剛接合する。
下部横足場枠72aは、第二軸支部11bを介して一端を主柱10の下端部に軸支し、他端を副柱20の下端部に軸支する。ここで、第二軸支部11bは副柱20方向に突出して設けられ、下部横足場枠72aと第二軸支部11bとのヒンジ軸が、吊り足場を折り畳んだ時の副柱20の軸線上に位置するため、折り畳み時、下部横足場枠72aが副柱20と吊り足場の幅方向に重なり合い、設置面Aから突出しない。
下部横足場枠72aは、折り畳み時に上部横足場枠71aと干渉しないように、吊り足場の幅方向において上部横足場枠71aの内側に位置する。したがって、吊り足場の折り畳み時には、上部横足場枠71aの内側に重なる。
<8>取付部材。
取付部材80は、吊り足場を鉄骨材のフランジに係止し、吊り下げるための部材である。
取付部材80は、主柱10の上端部にそれぞれ1つずつ設ける。
本例において、取付部材80には、先端にフック金具を付けた折り畳み自在の鋼棒を採用する。
取付部材80は、展開時には主柱10の背面、すなわち鉄骨材方向に、鉛直に突出する。折り畳み時には、主柱10間の内側に折り畳まれ、水平材50に略平行する。
鉄骨材から吊り足場を吊り下ろす時には、フック金具の鈎状部分を鉄骨材のフランジに係止する。
なお、取付部材80の構造はこれに限られず、吊り足場を鋼材から吊り下げるための、他の公知の構造を採用することができる。
[吊り足場の折り畳み方法と展開方法]
引き続き、図3を参照しながら本発明の吊り足場の折り畳み方法と展開方法について説明する。
図3は、折り畳む過程における、吊り足場の形状の変化を(a)から(d)の順に示した図である。
<1>折り畳み方法。
吊り足場は鉄骨材から取り外し、立てた状態で平坦な場所に載置する。
取付部材80を、主柱10間の内側に折り畳む。
続いて、主柱10の下端部を接地させたまま、副柱20を持ち上げるようにして回転させ、主柱10に対して折り畳む。作業時には、前面側の(つまり副柱20間の)上部手摺材30aか下部手摺材30bを掴むとよい。
なお、折り畳み作業は、同様の手順によって、吊り足場を寝かせた状態で行うこともできる。
<1.1>折り畳み時の形状。
吊り足場は、折り畳んだ状態において、一面を設置面A、他面を被設置面Bとする平板状の形状を呈する。
<1.1.1>設置面。
設置面Aは、折り畳んだ吊り足場の副柱20側の面であり、副柱20の側面と、足場板60の底面とを含む。
設置面Aは平面であるが、第一軸支部11aと第二軸支部11bの形状によっては、その先端部113が設置面Aから突出する。本例においては第一軸支部11aの先端部113aがわずかに突出する。
<1.1.2>被設置面。
被設置面Bは、折り畳んだ吊り足場の主柱10側の面であり、主柱10の側面を含む。
被設置面Bからは折り畳んだ取付部材80の基部が突出するほか、第一軸支部11aと第二軸支部11bの形状によっては、その基部111の凸部1111が突出する。本例においては第二軸支部11bの凸部1111bがわずかに突出する。
<1.1.3>各部材の位置関係。
設置面Aを上にして寝かせた状態において、主柱10の上側面の上に副柱20の下側面が重なる。
主柱10の外側の側面に、下部手摺材30bと、上部斜め材40aが重なる。
副柱20の外側の側面に、下部斜め材40bが重なる。副柱20の内側の側面には、上部手摺材30aと、重なり合った上部横足場枠71aと、下部横足場枠72aとが重なる。
本発明の吊り足場は、足場枠70を上部横足場枠71aと下部横足場枠72aとの分割構造とすることで、展開時には足場枠の法定の高さを確保しつつ、上部横足場枠71aと下部横足場枠72aを重ねあわせることによって、吊り足場の折り畳み時の形状を平坦にすることができる。
<2>展開方法。
吊り足場を寝かせた状態から、副柱20を主柱10から離間する方向に引き出し、同時に吊り足場を引き起こす。
続いて、折り畳んだ取付部材80を展開し、吊り足場の後方から突出させる。
[折り畳んだ吊り足場を積み重ねる方法]
引き続き、図4および図5を参照しながら本発明の吊り足場を積み重ねる方法について説明する。
<1>最下段の吊り足場の設置。
折り畳んだ状態の吊り足場を、設置面Aを上方に向けて、保管場所の床面に寝かせる。
本例では、被設置面Bから、折り畳んだ取付部材80の基部と第二軸支部11bの凸部1111bが突出するため、被設置面Bと床面との間にスペーサーを介装する。
スペーサーには平行に間隔を空けて設置した角材を用いるが、床面と取付部材80等との間に一定の空間を確保でき、吊り足場の設置面Aを水平な状態で載置できれば、スペーサーの種類は問わない。
被設置面Bから取付部材80等が突出せず、完全な平面である場合には、スペーサーを用いず、吊り足場を、床面に直接設置することができる。
<2>上段の吊り足場の載置。
下段の吊り足場の設置面Aの上に、上段の吊り足場を載置する。
上段の吊り足場は、設置面Aを上にして、下段の吊り足場と向きを合わせて積み重ねる。
このとき、上段の取付部材80の基部は、下段の副柱20の上端部側の空間に収まるため、下段の吊り足場に干渉しない。
また、下段の吊り足場の副柱20の上面が、上段の吊り足場の主柱10の下面と平面で接して上段の吊り足場の自重を支えるため、吊り足場同士を積み重ねた姿勢が安定する。
<2.1>軸支部同士の係合。
吊り足場同士を上下に積み重ねた状態において、上段の第一軸支部11a、第二軸支部11bの凸部1111は、下段の第一軸支部11a、第二軸支部11bの先端部113の凹部1131に、それぞれ係合される。
そのため、積み重ねた吊り足場同士が、主柱10の軸方向へ位置ずれすることを防ぐことができる。
また、第一軸支部11aの凹部1131aが設置面Aから上方へわずかに突出しているため、吊り足場同士の積み重ね時、上段の吊り足場の主柱10の内面に、面で接する。
そして、第二軸支部11bの凸部1111bが被設置面Bから下方へわずかに突出しているため、吊り足場同士の積み重ね時、下段の吊り足場の下部横足場枠72aの側面に、面で接する。
このため、積み重ねた吊り足場同士の、幅方向における位置ずれや軋みも防ぐことができる。
<3>吊り足場の積層。
前述した<2>の工程を繰り返すことによって、吊り足場を垂直方向に積み重ねることができる。
本発明の吊り足場は、折り畳み時の設置面A、被設置面Bの形状が平坦であり、上下に積み重ねた吊り足場同士を軸支部11で係合することができるため、折り畳み、寝かせた状態で上方に積み上げることができる
そのため、吊り足場の保管スペースを有効活用できると同時に、吊り足場を積み重ねた状態でまとめて運搬することができ、運搬の作業効率を高めることができる。
主柱 10
軸支部 11
第一軸支部 11a
第二軸支部 11b
基部 111
凸部 1111
ボルト穴 1112
中間部 112
軸穴 1121
先端部 113
凹部 1131
ジョイント部 12
副柱 20
接合部 21
手摺材 30
上部手摺材 30a
下部手摺材 30b
斜め材 40
上部斜め材 40a
下部斜め材 40b
水平材 50
足場板 60
足場枠 70
上部横足場枠 71a
上部前足場枠 71b
上部後足場枠 71c
下部横足場枠 72a
下部前足場枠 72b
下部後足場枠 72c
取付部材 80
設置面 A
被設置面 B

Claims (3)

  1. 主柱と、副柱と、前記主柱と前記副柱とを両端でヒンジ接合する、手摺材および足場枠を少なくとも有し、前記副柱を、前記主柱と略平行な姿勢を保持したまま、前記主柱に近接するように折り畳み自在とした、折り畳み式の吊り足場であって、
    前記主柱は、前記主柱の軸線から前記副柱方向へオフセットした位置で前記手摺材または足場枠の一端を軸支する軸支部を有し、
    前記吊り足場を折り畳み、折り畳んだ他の吊り足場へと、同じ姿勢で重ね合わせた状態において、前記軸支部は、前記他の吊り足場の軸支部と係合することを特徴とする、
    吊り足場。
  2. 前記軸支部を、前記主柱と前記手摺材との間、および前記主柱と前記足場枠との間の両方に設けたことを特徴とする、請求項1に記載の吊り足場。
  3. 前記足場枠は、前記足場枠の短手方向に並んだ、上部足場枠と、下部足場枠とからなり、前記吊り足場を折り畳んだ状態において、前記上部足場枠と、前記下部足場枠とが、前記吊り足場の幅方向に重なり合うことを特徴とする、請求項1または2に記載の吊り足場。
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