JP2009091035A - 二段パレット - Google Patents

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一真 立石
Hiroyuki Yokoyama
博之 横山
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Abstract

【課題】段積みして使用する時に風圧力に耐えることができ、不使用時には保管場所を取らない二段パレット。
【解決手段】使用時には上段と下段の各パレットに物品を搭載して積み重ねることができ、不使用時には各部材に分解することができ、次の(i)〜(iv)を満足すること。 (i) 下段パレットは、矩形の平面形状を有するフレームと、このフレームの四隅に立設されてなる支柱と、支柱上端に架け渡されたレール材からなり、各支柱が下方に突出して所定高さに離間させるものであること。 (ii) 上段パレットは、矩形の平面形状を有するフレームと、このフレームの少なくとも四隅近傍に立設されてなる支柱からなり、各支柱が下方に突出していて、支柱下端には、下段パレットのレール材上に嵌合するレール材ガイドを有するものであること。 (iii) レール材ガイドは、レール材上を水平移動可能であること。 (iv) 上段および下段パレットの支柱は同一の鉛直線上に位置すること。
【選択図】図8

Description

本発明は、使用時には上段と下段の各パレットにそれぞれ物品を搭載できるとともに上下に積み重ねることができ、不使用時には各部材に分解することができる二段パレットに関する。
従来から、物品の運搬や保管に使用するパレットとして、物品を搭載してフォークリフト等により運搬され、使用時には上下に積み重ねることができ、不使用時には入れ子状に積み重ねることのできる複数段パレットが知られている。
このような搬送用パレットは、従来からよく知られており、例えば、特許文献1には、荷台フレームと、この荷台フレームの四隅に立設された支柱と、左右一対の支柱の上端に前後方向に水平に架け渡された上段パレット支持用の2本の上部レール材と、前記荷支持台部の左右両側辺の下側に前後方向に水平に配設された2本の下部レール材を備えたものであって、上下のレール材の断面形状が上下ともに山形のものが開示されている。
そして、パレットを上下に積み重ねる際には、位置決めが簡単であって、下段パレットの上部の山形レール材の上に、上段パレットの下部レール材を載置させるだけでよいから、物品を搭載したままパレットを段積みすることができる。
また、この段積み可能な搬送用パレットは、不使用時には、下段パレットの各支柱の手前側に上段パレットの各支柱が隣接する状態で、下段パレットの内側に上段パレットを入れ子状に積み重ねることができるように、左右一対の2本の上部レール材の間隔、左右一対の2本の下部レール材間の間隔及び奥側左右一対の支柱間の間隔を、それぞれ手前側左右一対の支柱間の間隔よりも狭めてある。したがって、上段パレットの荷台フレームを下段パレットの荷台フレームの上に手前側から挿入し、下段パレットの上部レール材の上に上段パレットの下部レール材を載置した状態で、上段パレットを下段パレットの上に入れ子状に積み重ねることができる。
特公昭53−26187号公報
しかしながら、上述したパレットを上下に積み重ねる際には、下段パレットの上部の山形レール材の上に、上段パレットの下部レール材を載置させるだけであるから、上段パレットに風圧力がかかると上段パレットの位置がずれたり、最悪の場合、落下するおそれがある。また、上述したパレットは、不使用時に入れ子状に積み重ねることのできるようにするために、左右一対の2本の上部レール材の間隔、左右一対の2本の下部レール材間の間隔及び奥側左右一対の支柱間の間隔を、それぞれ手前側左右一対の支柱間の間隔よりも狭めてあるので、その形状自体から安定性に欠けるとともにパレットの剛性が小さいという問題がある。
したがって、たとえば、段積みしたパレットに物品を搭載した状態で屋外で保管する際には風圧力に耐えられないというおそれがあった。また、段積みしたパレットに物品を搭載した状態で屋外の平坦でない場所におくと支柱が変形しパレットが傾くおそれがあった。
そして、複数段パレットの不使用時にはパレットを入れ子状に積み重ねて保管することができるものの、安全上からその段積み高さには限界があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、仮設トイレット等の物品の複数個を段積みした状態で使用する時に風圧力に耐えることができるとともに大きな剛性を有し、そして、不使用時には保管場所を取らないパレットを提供することを目的とする。
本発明者らは、段積みした状態で使用する時に風圧力に耐えることができるとともに大きな剛性を有し、そして、不使用時には保管が容易なパレットを提供するために、種々の検討を重ねた結果、次の(a)〜(f)に示す知見を得た。
(a) パレットの剛性を上げるには、パレットの全体形状を矩形のフレームと支柱から構成される直方体とするのがよい。たとえば、矩形のフレームは横方向と前後方向のフレーム枠材から矩形のフレーム枠を形成し、その上にフレーム敷板を貼り付け、そして、このフレームの少なくとも四隅に支柱を立設した上で、左右の支柱の上端を上部レール材で前後に連結すればよい。その際、左右一対の2本の上部レール材の間隔、左右一対の2本の下部レール材間の間隔及び奥側左右一対の支柱間の間隔を、手前側左右一対の支柱間の間隔と同一にするのがよい。
(b) パレットの全体形状を直方体として剛性を上げるには、パレットを入れ子状に積み重ねて保管することをあきらめればよい。パレットの不使用時に場所を取らない、他の保管方法としては、パレットを各部材に分解して保管すればよい。そのためには、パレットの各部材を分解可能にすればよい。
(c) 仮設トイレット等の物品の複数個を段積みした状態でパレットを使用するときに風圧力に耐えることができるようにするには、たとえば、段数を2段に制限するのも有効な手段である。仮設トイレットの物品を段積みした状態でパレットを使用する場合には、下段パレットと上段パレットのそれぞれに3個、上下の合計で6個搭載することができるだけでも有用である。このような場合には、上段パレットの支柱の長さは下段パレットの支柱の長さの概ね半分程度とすることができる。
(d) 段積みした状態でパレットを使用するときに風圧力に耐えることができるようにするには、パレットの全体形状を直方体にして安定性を向上させ、かつパレットの剛性を上げるとともに、上下に積み重ねたパレット同士が風圧力によっては簡単に外れないようにすればよい。
(e) 上下に積み重ねたパレット同士が風圧力によっては簡単に外れないようにするためには、下段パレットの上部レール材として矩形断面を有するレール材を採用した上で、上段パレットの下部レール材として、この矩形断面を有するレール材に嵌合する形状を採用すればよい。矩形断面を有するレール材としては、例えば、角形鋼管を用いることができる。そして、これに嵌合する形状の下部レール材としては、例えば、軽溝形鋼を用いることができる。
(f) 下段パレットの上部レール材に嵌合する形状の上段パレットの下部レール材は、支柱間を架け渡す長さを有する長尺レール材である必要はなく、短尺のレール材ガイドをフレームの四隅に立設されている支柱の2箇所に設置するだけでよい。上段パレットのレール材ガイドはレールガイド支えによってフレーム枠材に支持させるのが好ましい。上段パレットの長尺の下部レール材に代えて、短尺のレール材ガイドを設置したときは、下段パレットの上部レール材の上に上段パレットの左右の支柱の下部に設けられた短尺のレール材ガイドをスライドさせることによって容易に嵌合することができる。したがって、上下にパレットを積み重ねて2段パレットを組み立てるときに、フォークリフトを使うことが可能となるので、特別の組み立て用の重機を用いる必要がない。
本発明は、上記の知見に基づきなされたもので、その要旨は下記の(1)〜(11)の二段パレットにある。以下、総称して、本発明という。
(1) 使用時には上段と下段の各パレットにそれぞれ物品を搭載できるとともに上下に積み重ねることができ、不使用時には各部材に分解することができる二段パレットであって、次の(i)〜(iv)を満足することを特徴とする二段パレット。
(i) 下段パレットは、矩形の平面形状を有するフレームと、このフレームの少なくとも四隅に立設されてなる支柱と、左側に立設された2本の支柱の上端間と右側に立設された2本の支柱の上端間のそれぞれに前後方向に水平に架け渡された矩形断面を有するレール材からなり、各支柱の下端部がフレーム枠材の下方に突出していてこのフレーム枠材を支柱の下端から所定高さに離間させるものであること。
(ii) 上段パレットは、矩形の平面形状を有するフレームと、このフレームの少なくとも四隅近傍に立設されてなる支柱からなり、各支柱の下端部がフレーム枠材の下方に突出していてこのフレーム枠材を支柱の下端から所定高さに離間させるものであって、左側に立設された2本の支柱の下端と、右側に立設された2本の支柱の下端には、下段パレットの矩形断面を有するレール材上に嵌合する断面形状を有するレール材ガイドを有するものであること。
(iii) 上段パレットのレール材ガイドは、下段パレットのレール材上を所定位置まで水平移動可能であること。
(iv) 上段パレットの支柱は下段パレットの支柱と同一の鉛直線上に位置すること。
(2) 上段パレットのレール材ガイドは短尺であることを特徴とする、上記(1)の二段パレット。
(3)上段パレットのレール材ガイドはレールガイド支えによってフレーム枠材に支持されていることを特徴とする、上記(1)又は(2)の二段パレット。
(4) 上段パレットの支柱の長さは下段パレットの支柱の長さの概ね半分であることを特徴とする、上記(1)〜(3)のいずれかの二段パレット。
(5) パレットの支柱は、土台柱と柱材とに分解できるものであることを特徴とする、上記(1)〜(4)のいずれかの二段パレット。
(6) 土台柱とフレーム枠材が一体に形成されていることを特徴とする、上記(5)の二段パレット。
(7) 支柱間につなぎ材が設けられていることを特徴とする、上記(1)〜(6)のいずれかの二段パレット。
(8) つなぎ材がラーメン構造を有することを特徴とする、上記(1)〜(7)のいずれかの二段パレット。
(9) つなぎ材に加えて交差筋交いを設けることを特徴とする、上記(1)〜(8)のいずれかの二段パレット。
(10) フレーム枠材は、フォークリフトの爪を挿入することができるフォークガイドを備えることを特徴とする、上記(1)〜(9)のいずれかの二段パレット。
(11) フレーム枠材は、フォークリフトの爪を挿入することができるフォークガイド及びフォークガイドカバーを備えることを特徴とする、上記(1)〜(9)のいずれかの二段パレット。
本発明によれば、段積みした状態で使用する時に風圧力に耐えることができるとともに大きな剛性を有し、そして、不使用時には保管場所を取らない二段パレットを提供することができる。
以下、図面を用いて本発明に係る二段パレットを説明する。なお、本発明は実施例に限定されない。
図1は、本発明に係る下段パレットの一例であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、そして(c)は上面図を、それぞれ示す。
この下段パレットは、横方向と前後方向の合計4本のフレーム枠材18から形成された矩形のフレーム枠とその上に貼り付けたフレーム敷板19からなる矩形の平面形状を有するフレームと、このフレームの四隅に立設されてなる支柱12と、このフレームの中央部の前後に立設されてなる支柱13と、左側に立設された2本の支柱12の上端間と右側に立設された2本の支柱12の上端間のそれぞれに前後方向に水平に架け渡された矩形断面を有する長尺のレール材15からなる。下段パレットにはこのフレーム上に物品を搭載し、さらにこの下段パレットの上には、物品を搭載した上段パレットを積み重ねて使用する。たとえば、高さ2.5mの物品を搭載する場合には、下段パレットの高さとしては、2.5〜3.0m程度とする。そして、屋外において使用することも考えると、下段パレットの支柱としては、風圧力に耐えることができる構造として、支柱のサイズは、角形鋼管を使用する場合、断面が50mm×50mm程度で板厚2.3mm程度とするのが好ましい。
レール材15としては角形鋼管を用いるのが好ましく、レール材15の上には物品を搭載した上段パレットが載置されることから、強度上耐えうる構造として、レール材15のサイズは、断面が50mm×50mmの場合で板厚1.6mm程度とするのが好ましい。レール材15は、4本の支柱12の上端に柱受け14を嵌め込み、この柱受け14を介して左右の支柱12の上端間に前後方向に2本設置される。
各支柱12、13の下端部は矩形のフレーム枠材18の下方に突出しており、そして、各支柱12、13の下端部にはベースプレート22が設けられている。そして、この例では、下段パレットの支柱12、13は、土台柱16と柱材17とに分解できるものであり、土台柱16と柱材17はホゾ(図示せず)を介して連結されている。なお、土台柱16とフレーム枠材18とは一体に形成されている。
また、隣接する支柱の間にはつなぎ材21が設けられており、柱材17とつなぎ材21の固定には楔(図示せず)を用いているので、取り外しは容易である。つなぎ材21としては、円筒状や角管状のパイプ材を用いるのが好ましく、そのサイズは、直径42.7mmの円筒状のパイプ材の場合で板厚2.3〜3.2mm程度のものが好ましい。
さらに、下段パレットをフォークリフトで運搬および積み重ねをすることができるように、フレーム枠材18の下方には、フォークリフトの爪(図示せず)を挿入するためのフォークガイド25が設置されている。フォークガイド25の下にフォークリフトの爪(図示せず)を挿入して下段パレットを運搬するときに、運搬中の下段パレットを安定的に保持するためにフォークガイドカバー26を設置するのが好ましい。
図2は、図1のA部分の拡大図であり、下段パレットの土台柱16の下端部の一例である。(a)は正面図、(b)は下面図である。
下段パレットの土台柱16の下端部には、中央部に穴24の開いたベースプレート22が取り付けられており、この穴24にジャッキベース(図示せず)を挿入することができる。したがって、下段パレットを設置する場所が凹凸のある地面であっても、高さ調節が可能であることから、下段パレットを水平に設置することができる。穴の大きさは直径37mm程度が好ましい。
図3は、図1のB部分の拡大図であり、フォークガイド25とフォークガイドカバー26が設置されている一例(正面図)である。
上述のとおり、フレーム枠材18の下方には、フォークリフトの爪(図示せず)を挿入するためのフォークガイド25とフォークガイドカバー26が設置されている。フォークガイド25としては、両縁が突起している鋼材を用いるのが好ましく、そのサイズは、200mm×50mmの軽みぞ形鋼の場合で、板厚3.2mm程度のものが好ましい。また、フォークガイドカバー26としては、両縁が突起している鋼材を用いるのが好ましく、そのサイズは、200mm×50mmの軽みぞ形鋼の場合で、板厚3.2mmのものを長さ400mm程度用いるのが好ましい。
図4は、本発明に係る上段パレットの一例であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、そして(c)は上面図を、それぞれ示す。
この上段パレットは、横方向と前後方向の合計4本のフレーム枠材38から形成された矩形のフレーム枠と、その上に貼り付けたフレーム敷板39からなる矩形の平面形状を有するフレームと、このフレームの四隅に立設されてなる支柱32と、このフレームの中央部の前後に立設されてなる支柱33とからなる。上段パレットにはこのフレーム上に物品を搭載し、上述した下段パレットの上に積み重ねて使用する。たとえば、高さ2.5mの物品を搭載する場合には、上段パレットの高さとしては、1.0〜1.5m程度でよい。そして、屋外において使用することも考えると、上段パレットの支柱としては、風圧力に耐えることができる構造として、支柱のサイズは、角形鋼管を使用する場合で、断面が50mm×50mmの場合で板厚2.3mm程度とするのが好ましい。
そして、各支柱32、33の下端部は矩形のフレーム枠材38の下方に突出しており、そして、左側に立設された2本の支柱32の下端と、右側に立設された2本の支柱32の下端には、短尺のレールガイド35が合計4個設置されている。また、フレームの中央部に立設された支柱33の下端部にはベースプレート22が設けられている。そして、この例では、上段パレットの支柱32、33は、土台柱36と柱材37とに分解できるものであり、土台柱36と柱材37はホゾ(図示せず)を介して連結されている。ここで、土台柱36とフレーム枠材38とは一体に形成されている。
このレールガイド35としては、軽みぞ形鋼を用いるのが好ましい。このレールガイド35は、下段パレットの矩形断面を有するレール材15の上に嵌合する断面形状を有することから、下段パレット上に上段パレットをフォークリフトによって積み重ねるときに、下段パレットの上部レール材上をスライドさせて水平方向に移動することが可能になる。レールガイド35のサイズは、80mm×40mmの軽みぞ形鋼の場合で、板厚2.3mm程度のものが好ましい。なお、上段パレットの左右の支柱の下端にレールガイド35を設けると、上段パレットを地上に載置したときに地面が痛むことになる。そのため、等辺山形鋼等を取り付けるのが好ましい。このベース用金具42はレールガイド支え43によってフレーム枠材38に支持されている。なお、ベース用金具42のサイズは、20mm×20mmの等辺山形鋼の場合で、板厚3mmのものを長さ60mm程度用いるのが好ましい。
さらに、ここでは、4個のレールガイド35のうち、正面側に設置された2個のレールガイドには手前側にエンドプレート41がそれぞれ設置されている。このエンドプレート41が、下段パレット上に上段パレットを積み重ねるときのストッパーの役割を果たす。同時に、このエンドプレート41は下段パレットの上に上段パレットを積み重ねる際に、位置決め材の役割も果たす。
また、隣接する支柱の間にはつなぎ材21が設けられており、柱材37とつなぎ材21の固定には楔(図示せず)を用いているので、取り外しは容易である。つなぎ材21としては、円筒状や角管状のパイプ材を用いるのが好ましく、そのサイズは、直径42.7mmの円筒状のパイプ材の場合で板厚2.3〜3.2mm程度のものが好ましい。
さらに、上段パレットをフォークリフトで運搬および積み重ねをすることができるように、フレーム枠材38の下方には、フォークリフトの爪(図示せず)を挿入するためのフォークガイド25が設置されている。フォークガイド25の下にフォークリフトの爪(図示せず)を挿入して上段パレットを運搬するときに、運搬中の上段パレットを安定的に保持するためにフォークガイドカバー26を設置するのが好ましい。
図5は、図4のC部分の拡大図であり、上段パレットの右側かつ手前側の土台柱36の周辺の一例である。(a)は正面図、(b)は右側面図、そして、(c)は上面図である。
上段パレットの右側かつ手前の土台柱36には、上述のとおり、フレーム枠材38が横方向と前後方向に取り付けられ、そして、その土台柱36の下端部にはレールガイド35が取り付けられている。さらに、レールガイド35の両側にはベース用金具42が取り付けられ、そして、レールガイド支え43によってフレーム枠材38に支持されている。また、レールガイド35のうち、正面側に設置されたレールガイド35には手前側にエンドプレート41が設置されている。
図6は、図4のD部分の拡大図(右側面図)であり、上段パレットの右側かつ奥の土台柱36の下端部の周辺の一例である。エンドプレート41が設置されていない点を除けば、基本的には図4のC部分(上段パレットの右側かつ手前側の土台柱36の周辺)と同じ構成をとる。
図7は、図4のE部分の拡大図であり、上段パレットの中央部かつ手前の土台柱36の周辺の一例である。(a)は正面図、そして、(b)は上面図である。
上段パレットの中央部の土台柱36には、上述のとおり、フレーム枠材38が横方向と前後方向に取り付けられ、そして、土台柱36の下端部にはベースプレート22が取り付けられている。
図8は、前記の下段パレット(図1)の上に、上記の上段パレット(図4)を載置して、二段パレットを形成した一例を示す斜視図である。
下段パレットの矩形断面を有する長尺の上部レール材15の上に、上段パレットの左右かつ前後の支柱の下部に設けられた短尺のレールガイド35が嵌合して載置されている。そして、この短尺のレールガイド35のうち、手前の支柱の下部に設けられた短尺のレールガイド35には手前側にエンドプレート41がそれぞれ設置されている。上述したとおり、このエンドプレート41は、下段パレット上に上段パレットをフォークリフトによってスライドさせて積み重ねるときのストッパーの役割を果たす。同時に、このエンドプレート41は下段パレットの上に上段パレットを積み重ねる際に、位置決め材の役割も果たす。
この結果、上下に正確に位置決めされて積み重ねた2段パレットは、レール材15とレール材ガイド35が嵌合しているので、上下に積み重ねたパレット同士が風圧力によっては簡単に外れない。
図9〜図12に、物品を搭載した下段パレットに、物品を搭載した上段パレットを、フォークリフトによって積み重ねる手順を示す。
図9は、物品28を搭載した上段パレットのフォークガイド25とフォークガイドカバー26の間にフォークリフトの爪27を挿入する直前の図であり、図10はフォークリフトの爪27を挿入した直後の図であり、図11はフォークリフトで物品28を搭載した上段パレットを運搬している図であり、そして、図12は物品28を搭載した上段パレットを、物品28を搭載した下段パレット上に、フォークリフトによってスライドさせて積み重ねる作業図である。
なお、ここでは、上段パレットと下段パレットともに、搭載する物品28がフレーム敷板から滑り落ちないように巾木44が設けられ、そして、物品28が動かないように押さえ部材45が設けられている。巾木44の高さは100mm程度が好ましく、そして、押さえ部材45はたとえば角形鋼管にクランプを取り付けた構造であって、クランプ46をつなぎ部材21に取り付けて使用することができる。
図13〜図15は、下段パレットを各部材に分解するときの作業手順を示した図である。(a)は正面図、そして(b)は右側面図である。
図13は、下段パレットの左右の支柱12の上端に、柱受け14を介して嵌め込まれたレール材15を持ち上げて外す手順を示す。
図14は、次いで、下段パレットの左右の支柱12と中央部の支柱13の間に設けられたつなぎ材21を楔(図示せず)を外したのち、持ち上げて外す手順を示す。
図15は、最後に、下段パレットの左右の支柱12の上部を構成する柱材17と、中央部の支柱13の上部を構成する柱材17を持ち上げて外す手順を示す。なお、柱材17の下端には、前述したとおり、ホゾ20が設けられている。
図16および図17は、上段パレットを各部材に分解するときの作業手順を示した図である。(a)は正面図、そして(b)は右側面図である。
図16は、上段パレットの左右の支柱32と中央部の支柱33の間に設けられたつなぎ材21を楔(図示せず)を外したのち、持ち上げて外す手順を示す。
図17は、次に、上段パレットの左右の支柱32の上部を構成する柱材37と、中央部の支柱33の上部を構成する柱材37を持ち上げて外す手順を示す。なお、柱材37の下端には、前述したとおり、ホゾ20が設けられている。
図18は、本発明に係る二段パレットの他の例を示す斜視図である。
図18に示される二段パレットは、図8に示した二段パレットの構成に加えて、下段パレットには隣接する支柱間に交差状に筋交50を設け、さらに、上段パレットと下段パレットの間にはアームロック51が設けられている。筋交50を設けることによってパレットの剛性を高めることができるから、頑丈になる。また、アームロック51は上段パレットと下段パレットの間を強固に固定することができる。
図19は、本発明に係る二段パレットの他の例を示す斜視図である。
図19に示される二段パレットは、図18に示した二段パレットの構成において、上段パレットの中央部に支柱を立設しないで、上段パレットのつなぎ材21を左右の支柱の間に設けたものである。このように上段パレットの中央部の支柱をなくしても剛性が保たれる場合には中央部の支柱を用いないでもよい。下段パレットの中央部の支柱も同様である。
図20は、本発明に係る二段パレットの他の例を示す斜視図である。
図20に示される二段パレットは、図8に示した二段パレットの構成に加えて、上段パレットと下段パレットの間には上段パレットと下段パレットを強固に固定するために、アームロック51が設けられている。そして、下段パレットのつなぎ材がラーメン構造になっており、筋交50を設けるのと同様に、パレットの剛性を高めることができるから、頑丈になる。
本発明によれば段積みした状態で使用する時に風圧力に耐えることができるとともに大きな剛性を有し、そして、不使用時には保管場所を取らない二段パレットを提供することができる。
本発明に係る下段パレットの一例であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、そして(c)は上面図を、それぞれ示す。 図1のA部分の拡大図である。 図1のB部分の拡大図である。 本発明に係る上段パレットの一例である。 図4のC部分の拡大図である。 図4のD部分の拡大図(右側面図)である。 図4のE部分の拡大図である。 下段パレット(図1)の上に、上記の上段パレット(図4)を載置して、二段パレットを形成した一例を示す斜視図である。 物品を搭載した上段パレットのフォークガイドとフォークガイドカバーの間にフォークリフトの爪を挿入する直前の図である。 フォークリフトの爪を挿入した直後の図である。 フォークリフトで物品を搭載した上段パレットを運搬している図である。 物品を搭載した上段パレットを、物品を搭載した下段パレット上に、フォークリフトによってスライドさせて積み重ねる作業図である。 下段パレットの左右の支柱の上端に、柱受けを介して嵌め込まれたレール材を持ち上げて外す手順を示す。 下段パレットの左右の支柱と中央部の支柱の間に設けられたつなぎ材を持ち上げて外す手順を示す。 下段パレットの左右の支柱の上部を構成する柱材と、中央部の支柱の上部を構成する柱材を持ち上げて外す手順を示す。 上段パレットの左右の支柱と中央部の支柱の間に設けられたつなぎ材を持ち上げて外す手順を示す。 上段パレットの左右の支柱の上部を構成する柱材と、中央部の支柱の上部を構成する柱材を持ち上げて外す手順を示す。 本発明に係る二段パレットの他の例を示す斜視図である。 本発明に係る二段パレットの他の例を示す斜視図である。 本発明に係る二段パレットの他の例を示す斜視図である。
符号の説明
12 下段パレットの四隅の支柱
13 下段パレットの中央部の支柱
14 柱受け
15 レール材
16 下段パレットの土台柱
17 下段パレットの柱材
18 下段パレットのフレーム枠材
19 下段パレットのフレーム敷板
20 ホゾ
21 つなぎ材
22 ベースプレート
23 ブラインドリベット
24 穴
25 フォークガイド
26 フォークガイドカバー
27 フォークリフトの爪
28 搭載される物品
32 上段パレットの四隅の支柱
33 上段パレットの中央部の支柱
35 レールガイド
36 上段パレットの土台柱
37 上段パレットの柱材
38 上段パレットのフレーム枠材
39 上段パレットのフレーム敷板
41 エンドプレート
42 ベース用金具
43 レールガイド支え
44 巾木
45 押さえ部材
46 クランプ
50 筋交
51 アームロック
52 ラーメン構造のつなぎ材

Claims (11)

  1. 使用時には上段と下段の各パレットにそれぞれ物品を搭載できるとともに上下に積み重ねることができ、不使用時には各部材に分解することができる二段パレットであって、次の(i)〜(iv)を満足することを特徴とする二段パレット。
    (i) 下段パレットは、矩形の平面形状を有するフレームと、このフレームの少なくとも四隅に立設されてなる支柱と、左側に立設された2本の支柱の上端間と右側に立設された2本の支柱の上端間のそれぞれに前後方向に水平に架け渡された矩形断面を有するレール材からなり、各支柱の下端部がフレーム枠材の下方に突出していてこのフレーム枠材を支柱の下端から所定高さに離間させるものであること。
    (ii) 上段パレットは、矩形の平面形状を有するフレームと、このフレームの少なくとも四隅近傍に立設されてなる支柱からなり、各支柱の下端部がフレーム枠材の下方に突出していてこのフレーム枠材を支柱の下端から所定高さに離間させるものであって、左側に立設された2本の支柱の下端と、右側に立設された2本の支柱の下端には、下段パレットの矩形の断面を有するレール材上に嵌合する断面形状を有するレール材ガイドを有するものであること。
    (iii) 上段パレットのレール材ガイドは、下段パレットのレール材上を所定位置まで水平移動可能であること。
    (iv) 上段パレットの支柱は下段パレットの支柱と同一の鉛直線上に位置すること。
  2. 上段パレットのレール材ガイドは短尺であることを特徴とする、請求項1に記載の二段パレット。
  3. 上段パレットのレール材ガイドはレールガイド支えによってフレーム枠材に支持されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の二段パレット。
  4. 上段パレットの支柱の長さは下段パレットの支柱の長さの概ね半分であることを特徴とする、請求項1から3までのいずれかに記載の二段パレット。
  5. パレットの支柱は、土台柱と柱材とに分解できるものであることを特徴とする、請求項1から4までのいずれかに記載の二段パレット。
  6. 土台柱とフレーム枠材が一体に形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の二段パレット。
  7. 支柱間につなぎ材が設けられていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれかに記載の二段パレット。
  8. つなぎ材がラーメン構造を有することを特徴とする、請求項1から7までのいずれかに記載の二段パレット。
  9. つなぎ材に加えて交差筋交いを設けることを特徴とする、請求項1から8までのいずれかに記載の二段パレット。
  10. フレーム枠材は、フォークリフトの爪を挿入することができるフォークガイドを備えることを特徴とする、請求項1から9までのいずれかに記載の二段パレット。
  11. フレーム枠材は、フォークリフトの爪を挿入することができるフォークガイド及びフォークガイドカバーを備えることを特徴とする、請求項1から9までのいずれかに記載の二段パレット。
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