JP4487187B2 - ラック - Google Patents
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Description
このようなラックは、支柱、ラチス、荷受部材など、ラックを構成する複数の部材のすべてを組み付けると、その大きさが大変大きなものとなるので、ラックの設置現場まで運搬する運搬作業が困難なものとなる。
しかしながら、各組立部材は、腕木が支柱の左右方向に延びる状態で設けられているので、その横幅が腕木の長手方向の全長となり、組立部材の横幅が大きなものとなる。
したがって、それだけ運搬作業が行い難いものとなり、コストアップを招く虞もある。
しかしながら、各組立部材の横幅が大きいと、その積載作業が行い難いものとなるとともに、一つの組立部材が占める体積が大きなものとなる。
したがって、運搬作業の複雑化を招くとともに、一台のトラックに積載できる組立部材の数が少なくなり、複数台のトラックが必要になるなどして、コストアップを招くことになる。
しかしながら、上記特許文献2では、設置現場において、支柱、ラチス、荷受部材、連結部材のすべてを組み付けなければならず、設置現場での作業が増大して手間のかかるものとなる。
前記ラチスが、溶接により前記支柱に連結されて前記前後一対の支柱に一体的に設けられ、前記荷受部材における前記腕木を載置支持する状態で連結可能な連結用受け部材が、溶接により前記支柱に連結されて前記前後一対の支柱に一体的に設けられ、前記連結用受け部材が、前記支柱から水平方向に延びる水平部分と、その水平部分の先端から斜め下方側に傾斜する傾斜部分とからなり、前記水平部分にて前記荷受部材における前記腕木を載置支持するように構成され、前記水平部分の基端部と前記傾斜部分の先端部とが、溶接により前記支柱に連結されている点にある。
そして、組立部材では、連結用受け部材が支柱の左右方向に延びる状態で設けられることになるが、この連結用受け部材は、荷受部材における腕木を載置支持する状態でその腕木に連結可能であるので、連結用受け部材の長手方向の全長を腕木の長手方向の全長よりも小さくでき、それだけ組立体の横幅を小さくできることになる。
したがって、設置現場には、組立体と荷受部材とを運搬することになるが、運搬する各部材の大きさを極力小さくできることになる。
そして、連結用受け部材における水平部分にて荷重を受けると、水平部分の先端を斜め下方側へ揺動させるように力が働くことになるが、水平部分の先端から斜め下方側に傾斜する傾斜部分の先端部が溶接により支柱に連結されているので、傾斜部分の突っ張りによりその力を受けることができる。
したがって、荷受部材における腕木にかかる荷重に対する強度を強固なものとしながら、連結用受け部材と荷受部材とを連結することができることになる。
しかも、凹状の水平部分の基端部を支柱に外嵌させて溶接作業を行うことができるので、支柱に対して連結用受け部材を位置決めした状態で溶接作業を行うことができることになる。
したがって、その開放した空間を利用してボルトの取り付けなどを容易に行うことができるので、腕木における載置部分と連結用受け部材における水平部分とを、ボルト締結により連結する作業を容易に行うことができ、設置現場での作業の簡素化を図ることができる。
したがって、腕木ビームにて物品を載置支持したときに、荷重に対する腕木ビームの強度を強固にすることができ、強度の強いラックを構成できることになる。
この自動倉庫は、図1に示すように、上下方向および左右方向に複数の物品収納部1を有するラックとしての物品収納棚2が、物品Aの出入口側を互いに対向させた状態で配設されて構成されている。
そして、その互いに対向する物品収納棚2の間には、物品収納棚2に沿って配設された上レール3と下レール4とに沿って移動するスタッカークレーン5が設けられている。
前記昇降台8には、伸縮可能なフォーク装置9が設けられ、移動台車6の往復移動、昇降台8の昇降移動、ならびに、フォーク装置9の伸縮操作によって、物品収納棚2の物品収納部1と物品搬出入部10との間で物品AをパレットPごと搬送して移載するように構成されている。
そして、前後一対の支柱11と、複数のラチス12と、上下方向に一定の間隔を隔てた複数の荷受部材13とを一つの構造体Tとし、その構造体Tを物品収納棚2の横幅方向に一定の間隔で複数並べて物品収納棚2を構成している。
前記荷受部材13は、支柱11の左右方向に延びる状態で支柱11に連結される前後一対の腕木16と、前後一対の支柱11にわたって延びる状態で設けられ腕木16の長手方向の端部どうしを連結する腕木ビーム17とから構成されている。
そして、連結用受け部材21は、前後一対の支柱11で同じ高さになるように前後一対に設けられており、その前後一対の連結用受け部材21が、上下方向に一定の間隔を隔てて複数設けられている。
このようにして、荷受部材13が、前後一対の腕木16と左右一対の腕木ビームと一つの補強ビーム17とを一体的に設けて構成されている。
また、補強ビーム17の長手方向の中間位置には、上方側に突出する門型の突出体20が溶接により一体的に設けられ、この突出体20により、荷受部材13に載置支持されたパレットPの物品収納棚2の横幅方向での移動を規制し、パレットPが物品収納棚2の横幅方向に支柱11を越えて飛び出すのを防止している。
そして、連結用受け部材21は、水平部分21aの基端部と傾斜部分21bの先端部とが、溶接により支柱11に連結されている。
このようにして、凹状の水平部分21aの基端部を支柱11の外側面部に嵌合させて溶接することにより、連結用受け部材21の位置決めしながら溶接作業を行うことができ、かつ、支柱11の周方向において、一側面部11aの全長およびそれに連なる両側面部11b,11cの一部にわたる長さを溶接長として確保するように構成されている。
そして、連結用受け部材21側の孔部23に腕木16側の孔部22を位置合わせする状態で、連結用受け部材21における水平部分21aに腕木16における載置部分16aを載置支持させて、図5の(イ)に示すように、ボルト24aとナット24bとにより、水平部分21aと載置部分16aとをボルト締結により連結するように構成されている。
まず、工場などで、図3に示すように、ラチス12を溶接により前後一対の支柱11に一体的に設けるとともに、連結用受け部材21も溶接により前後一対の支柱11に一体的に設けて一つの組立部材Kを構成する。
また、その組立部材Kにおいて、前後一対の支柱11の下端部には、床面に立設させる脚部25を組み付けている。
そして、荷受部材13についても、工場などで、溶接により前後一対の腕木16と左右一対の腕木ビームと一つの補強ビーム17とを一体的に設けて荷受部材13を構成する。
そして、組立部材Kについては、図6に示すように、組立部材Kの横幅方向を上下にして、連結用受け部材21の位置を交互にずらしながら、複数の組立部材Kを重ね合わせて、組立部材Kを高密度にトラックに積載するように構成されている。
ちなみに、複数の組立部材Kを重ね合わせたときには、ストッパー26などにより、組立部材Kどうしの間隔を保持しながら組立部材Kを支持するようにしている。
そして、連結用受け部材21に対する荷受部材13の連結については、図5の(イ)に示すように、連結用受け部材21側の孔部23に腕木16側の孔部22を位置合わせする状態で、連結用受け部材21における水平部分21aに腕木16における載置部分16aを載置支持させて、ボルト24aとナット24bとのボルト締結により行う。
(1)上記実施形態では、連結用受け部材21における水平部分21aの基端部は、凹状に形成されているが、例えば、直線状とするなど、その形状については適宜変更が可能である。
12 ラチス
13 荷受部材
16 腕木
16a 腕木における載置部分
17 腕木ビーム
18 補強ビーム
21 連結用受け部材
21a 連結用受け部材における水平部分
21b 連結用受け部材における傾斜部分
Claims (4)
- 前後一対の支柱どうしを連結するラチスと、物品を載置支持する荷受部材とが設けられ、
前記荷受部材が、前記支柱の左右方向に延びる状態で前記支柱に連結される前後一対の腕木と、前記前後一対の支柱にわたって延びる状態で設けられ前記腕木の長手方向の端部どうしを連結する腕木ビームとから構成されているラックであって、
前記ラチスが、溶接により前記支柱に連結されて前記前後一対の支柱に一体的に設けられ、
前記荷受部材における前記腕木を載置支持する状態で連結可能な連結用受け部材が、溶接により前記支柱に連結されて前記前後一対の支柱に一体的に設けられ、
前記連結用受け部材が、前記支柱から水平方向に延びる水平部分と、その水平部分の先端から斜め下方側に傾斜する傾斜部分とからなり、前記水平部分にて前記荷受部材における前記腕木を載置支持するように構成され、
前記水平部分の基端部と前記傾斜部分の先端部とが、溶接により前記支柱に連結されているラック。 - 前記水平部分の基端部は、横断面が矩形状に形成された前記支柱の側面部のうち、前記腕木が隣接する一側面部およびその一側面部の左右両側に連なる側面部の夫々に接触可能な凹状に形成されている請求項1に記載のラック。
- 前記荷受部材における前記腕木は、前記連結用受け部材における前記水平部分にて載置支持される水平方向に延びる載置部分の端部から下方側に延びるL字状に形成され、
前記腕木における前記載置部分と前記連結用受け部材における前記水平部分とが、ボルト締結により連結自在に構成されている請求項1または2に記載のラック。 - 前記荷受部材における前記腕木ビームの長手方向の中間位置に、前記腕木ビームどうしを連結する補強ビームが設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載のラック。
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