支柱ユニットの実施形態について、図面を参照して説明する。ここでは、本開示に係る支柱ユニットを、搬送装置によって物品の出し入れが行われる物品支持棚に適用した場合を例として説明する。
図1及び図6に示すように、支柱ユニット1は、物品3を支持する支持部材2が棚奥行方向Yに沿って延びるように配置される物品支持棚100に用いられる。支柱ユニット1は、棚幅方向Xに複数並んで配置されて物品支持棚100を構成する。物品支持棚100を構成する複数の支柱ユニット1は、棚奥行方向Yの同じ位置において棚幅方向Xに並んで配置される。また、物品支持棚100を構成する複数の支柱ユニット1は、間隔(具体的には、物品3の幅に応じた間隔)を空けて棚幅方向Xに並んで配置されている。棚幅方向Xは、棚奥行方向Yに直交する方向である。ここでは、棚幅方向X及び棚奥行方向Yは、いずれも水平面に沿う水平方向である。支持部材2は、上下方向Z(鉛直方向)の複数箇所に配置されており、物品支持棚100は、上下方向Zに並ぶ複数の段(棚段)のそれぞれに物品3を支持可能に構成されている。物品3は、支持部材2によって下側Zaから支持される。物品3は、例えば、コンテナや段ボール箱等とされる。
物品3は、棚幅方向Xに隣接する一対の支柱ユニット1によって支持される。図6に示すように、物品3は、一対の支柱ユニット1の一方が備える支柱部材(第1支柱部材10及び第2支柱部材20)と、一対の支柱ユニット1の他方が備える支柱部材(第1支柱部材10及び第2支柱部材20)との棚幅方向Xの間に支持される。具体的には、物品3は、一対の支柱ユニット1の一方に固定された支持部材2と他方に固定された支持部材2とによって(すなわち、棚幅方向Xに間隔を空けて配置された一対の支持部材2によって)、棚幅方向Xの両側で支持される。図6及び図7に示すように、支持部材2は、棚奥行方向Yに沿って延びる棒状(例えば、断面形状が矩形の筒状)に形成されている。すなわち、支持部材2は、腕木レール又は腕木ビームと称される部材である。本実施形態では、物品支持棚100(具体的には、一対の支持部材2)は、複数の物品3(ここでは、2つの物品3)を棚奥行方向Yに並べて支持可能に構成されている。
図1に示すように、物品支持棚100の前面側Ya(棚奥行方向Yの一方側)に、物品支持棚100に対して物品3の出し入れを行う搬送装置80の移動経路が形成されている。言い換えれば、物品支持棚100は、搬送装置80の移動経路に対して背面側Yb(棚奥行方向Yの他方側)に設置されている。図1に示す例では、物品支持棚100は、搬送装置80の移動経路を間に挟んで棚奥行方向Yに対向するように一対設置されている。
図1に示す例では、搬送装置80はスタッカークレーンであり、走行台車81と、昇降体82と、移載装置83と、を備えている。搬送装置80の移動経路は、棚幅方向Xに沿って延びるように床部に設置されたレール86によって形成されており、走行台車81は、レール86に案内されて棚幅方向Xに走行する。昇降体82は、走行台車81に立設されたマスト85に案内されて昇降する(すなわち、上下方向Zに移動する)。移載装置83は、物品支持棚100における移載対象の棚段(具体的には、移載対象の支持部材2)に対して物品3を移載する。移載装置83は、昇降体82に支持されており、昇降体82が移載対象の棚段に対応する高さに昇降した状態で、当該棚段に配置された支持部材2(具体的には、一対の支持部材2)に対して物品3を移載する。
図1に示す例では、移載装置83は、物品3を下側Zaから支持する支持体84を棚奥行方向Yに出退移動可能に備えている。そして、移載装置83により支持体84を背面側Ybに突出させた状態で、昇降体82を昇降させて支持体84(具体的には、支持体84を含む移載装置83の全体)を昇降させることで、支持体84と支持部材2(具体的には、一対の支持部材2)との間で物品3が移載される。具体的には、昇降体82を上昇させることで、支持部材2に支持されている物品3を支持体84にて掬い、昇降体82を下降させることで、支持体84に支持されている物品3を支持部材2に降ろす。
図1に示すように、本実施形態では、物品支持棚100を構成する複数の支柱ユニット1には、第1支柱ユニット1A(図2参照)と第2支柱ユニット1B(図4参照)とが含まれている。以下では、第1支柱ユニット1A及び第2支柱ユニット1Bに共通の構成について述べる場合には、これらを総称して支柱ユニット1という。図2及び図4に示すように、支柱ユニット1を基準とする3つの方向を、第1方向D1、第2方向D2、及び第3方向D3とする。図6及び図7に示すように、第1方向D1は、支柱ユニット1が物品支持棚100を構成する状態で棚幅方向Xに沿う方向である。第2方向D2は、支柱ユニット1が物品支持棚100を構成する状態で棚奥行方向Yに沿う方向である。第3方向D3は、第1方向D1及び第2方向D2に直交する方向である。すなわち、第3方向D3は、支柱ユニット1が物品支持棚100を構成する状態で上下方向Zに沿う方向である。
図2及び図4に示すように、支柱ユニット1は、第1支柱部材10と、第2支柱部材20と、連結部材30と、を備えている。第1支柱部材10は、第3方向D3に沿って延びるように配置されている。第2支柱部材20は、第3方向D3に沿って延びるように、且つ、第1支柱部材10と第2方向D2に並んで配置されている。第1支柱部材10及び第2支柱部材20は、支柱ユニット1が物品支持棚100を構成する状態で、床部に立設される。具体的には、第1支柱部材10は、支柱ユニット1が物品支持棚100を構成する状態で、床部に固定され、或いは、当該支柱ユニット1に対して下側Zaに配置された支柱ユニット1の第1支柱部材10(具体的には、当該第1支柱部材10の上側Zbの端部)に連結される。また、第2支柱部材20は、支柱ユニット1が物品支持棚100を構成する状態で、床部に固定され、或いは、当該支柱ユニット1に対して下側Zaに配置された支柱ユニット1の第2支柱部材20(具体的には、当該第2支柱部材20の上側Zbの端部)に連結される。そのため、第1支柱部材10や第2支柱部材20の第3方向D3の端部には、床部に固定するための脚部(言い換えれば、着地体)や、他の支柱部材に連結するための連結部(例えば、フランジ部)が形成されている。
図2及び図4に示すように、第2方向D2における第2支柱部材20に対して第1支柱部材10が配置される側を第2方向第1側D2aとし、第2方向D2における第2方向第1側D2aとは反対側を第2方向第2側D2bとする。図6に示すように、支柱ユニット1が物品支持棚100を構成する状態で、支柱ユニット1は、第2方向第1側D2aが前面側Yaとなる向きで配置される。本例では、図1に示すように、棚幅方向Xに並ぶ一対の第1支柱ユニット1A(ここでは、第2支柱ユニット1Bを挟んで棚幅方向Xに並ぶ一対の第1支柱ユニット1A)のそれぞれの第2支柱部材20同士が、ユニット間連結部材4(例えば、横ビーム、ブレース、水平材等)によって連結される。そのため、図2に示すように、第1支柱ユニット1Aが備える第2支柱部材20には、ユニット間連結部材4の一端が連結される取付板21が固定されている。
連結部材30は、第1支柱部材10と第2支柱部材20とを第2方向D2に連結している。支柱ユニット1は、単数又は複数の連結部材30を備える。連結部材30の一端は、溶接等により第1支柱部材10(又は第1支柱部材10に固定された部材)に連結され、連結部材30の他端は、溶接等により第2支柱部材20(又は第2支柱部材20に固定された部材)に連結される。連結部材30は、例えば、第2方向D2に沿って延びるように配置されて第1支柱部材10と第2支柱部材20とを連結する水平材31とされ、或いは、第2方向D2に対して傾斜する方向に沿って延びるように配置されて第1支柱部材10と第2支柱部材20とを連結する斜材32とされる。図2に示す例では、第1支柱ユニット1Aは、1つの水平材31及び4つの斜材32を備えている。また、図4に示す例では、第2支柱ユニット1Bは、1つの水平材31を備えている。なお、後に参照する図3では斜材32を省略しており、後に参照する図10及び図13では連結部材30を省略している。
図2及び図4に示すように、支柱ユニット1は、更に、第1腕木部材40と、第2腕木部材50と、第1支持板部60と、第2支持板部70と、を備えている。第1腕木部材40は、第1支柱部材10における第3方向D3の複数箇所(本例では、3箇所)に固定され、第2腕木部材50は、第2支柱部材20における第3方向D3の複数箇所(本例では、3箇所)に固定されている。複数の第1腕木部材40のそれぞれに対応して第2腕木部材50が設けられており、第3方向D3の同じ位置に配置される第1腕木部材40と第2腕木部材50との組が、第3方向D3の複数箇所(本例では、3箇所)に配置されている。第1腕木部材40は、溶接等により第1支柱部材10に固定され、第2腕木部材50は、溶接等により第2支柱部材20に固定される。第1腕木部材40及び第2腕木部材50は、第1方向D1に沿って延びる棒状(例えば、断面形状が矩形の筒状)に形成されている。そして、第1腕木部材40は、第1支柱部材10に対して第1方向D1の両側に突出するように配置され、第2腕木部材50は、第2支柱部材20に対して第1方向D1の両側に突出するように配置されている。
図2及び図4に示すように、第1支持板部60は、第1腕木部材40における第1方向D1の端部に固定され、第2支持板部70は、第2腕木部材50における第1方向D1の端部に固定されている。ここでは、第1支持板部60は、第1腕木部材40における第1方向D1の両側の端部に固定され、第2支持板部70は、第2腕木部材50における第1方向D1の両側の端部に固定されている。図2に示す第1支柱ユニット1Aや図4に示す第2支柱ユニット1Bでは、後述する第1立ち上がり部62が形成された第1支持板部60が、第1腕木部材40における第1方向D1の両側の端部に固定され、後述する第2立ち上がり部72が形成された第2支持板部70が、第2腕木部材50における第1方向D1の両側の端部に固定されている。なお、第1立ち上がり部62が形成された第1支持板部60が、第1腕木部材40における第1方向D1の一方の端部に固定され、第1立ち上がり部62が形成されていない第1支持板部60が、第1腕木部材40における第1方向D1の他方の端部に固定される構成とすることもできる。また、第2立ち上がり部72が形成された第2支持板部70が、第2腕木部材50における第1方向D1の一方の端部に固定され、第2立ち上がり部72が形成されていない第2支持板部70が、第2腕木部材50における第1方向D1の他方の端部に固定される構成とすることもできる。
図7に示すように、第1支持板部60は、第1方向D1の外側を向く第1支持面61(ここでは、平坦面)を備えている。ここで、第1方向D1の外側は、第1方向D1における第1支柱部材10の側とは反対側(第1支柱部材10が配置される側とは反対側)であり、言い換えれば、第1方向D1における第1支柱部材10から離れる側である。また、図7に示すように、第2支持板部70は、第1方向D1の外側を向く第2支持面71(ここでは、平坦面)を備えている。ここで、第1方向D1の外側は、第1方向D1における第2支柱部材20の側とは反対側(第2支柱部材20が配置される側とは反対側)であり、言い換えれば、第1方向D1における第2支柱部材20から離れる側である。本例では、第1支持面61及び第2支持面71は、第1方向D1に直交する面に沿うように形成されている。具体的には、第1支持板部60は、第1方向D1が厚さ方向(板面に直交する方向)となる板状部を備えており、当該板状部における第1方向D1の外側を向く面が第1支持面61を構成している。第2支持板部70は、第1方向D1が厚さ方向となる板状部を備えており、当該板状部における第1方向D1の外側を向く面が第2支持面71を構成している。また、本例では、第1支持面61及び第2支持面71は、第1方向D1に沿う方向視で、第2方向D2に沿う二辺と第3方向D3に沿う二辺とを有する矩形状に形成されている。
支持部材2は、第1支持面61に当接するように配置される。支持部材2は、第1支持面61に当接するように配置された状態で、ボルト締結等により第1支持板部60に連結される。また、支持部材2は、第2支持面71に当接するように配置される。支持部材2は、第2支持面71に当接するように配置された状態で、ボルト締結等により第2支持板部70に連結される。
図8に示すように、第1支持面61は、第1支柱部材10と第2方向D2の配置領域が重複する第1重複部分61aと、第1支柱部材10と第2方向D2の配置領域が重複しない第1非重複部分61bと、を備えている。第1重複部分61aは、第1支持面61における第1方向D1に沿う方向視で第1支柱部材10と重なる部分であり、第1非重複部分61bは、第1支持面61における第1方向D1に沿う方向視で第1支柱部材10と重ならない部分である。そして、第1非重複部分61bにおける支持部材2が当接しない部分から第1方向D1の外側に突出する第1立ち上がり部62が、第1支持板部60と一体的に形成されている。すなわち、第1立ち上がり部62は、第1支持面61に当接するように配置される支持部材2と干渉しない位置に設けられている。本実施形態では、第1非重複部分61bは、第1重複部分61aに対して第2方向第2側D2bにのみ形成されている。そして、第1立ち上がり部62は、第1重複部分61aに対して第2方向第2側D2bに配置されている。また、第1立ち上がり部62は、後述する第1立ち下がり部63に対して第2方向第2側D2bに配置されている。なお、本明細書において2つの部分(例えば、第1立ち上がり部62と第1支持板部60)が一体的に形成されるとは、これら2つの部分が1つの部材で構成される態様と、一方の部分を構成する部材と他方の部分を構成する部材とがボルト締結や溶接等により連結されて一体化される態様との、双方を含む概念である。前者の態様の一例として、1つの部材を折り曲げることで2つの部分が当該1つの部材で構成される態様を挙げることができる。
図8に示す例では、第1立ち上がり部62は、第1非重複部分61bにおける第3方向D3の端部から第1方向D1の外側に突出するように形成されている。具体的には、第3方向D3における支柱ユニット1が物品支持棚100を構成する状態で下側Za(上下方向Zの下側)となる側を第3方向第1側D3aとし、第3方向D3における支柱ユニット1が物品支持棚100を構成する状態で上側Zb(上下方向Zの上側)となる側を第3方向第2側D3bとして、第1立ち上がり部62は、第1非重複部分61bにおける第3方向第1側D3aの端部から第1方向D1の外側に突出するように形成されている。そのため、第1立ち上がり部62は、第1支持面61に当接する支持部材2に対して第3方向第1側D3aに隣接して配置される。そして、本実施形態では、図7に示すように、支持部材2は、第1立ち上がり部62(具体的には、第1立ち上がり部62における第3方向第2側D3bを向く面)に当接するように配置された状態で、第1支持板部60に連結される。図8に示す例では、第1立ち上がり部62は、第1支持板部60を構成する板状部材を折り曲げて形成されている。また、図8に示す例では、第1立ち上がり部62は、第3方向D3を厚さ方向とする平板状に形成されている。なお、第1立ち上がり部62の形状は平板状に限られず、第1支持面61(具体的には、第1非重複部分61b)に対して第1方向D1の外側に突出する形状であればよい。
図8に示すように、本実施形態では、第1重複部分61aから第1方向D1の内側に突出する第1立ち下がり部63が、第1支持板部60と一体的に形成されている。ここで、第1方向D1の内側は、第1方向D1における第1支柱部材10の側(第1支柱部材10が配置される側)であり、言い換えれば、第1方向D1における第1支柱部材10に近づく側である。図8に示す例では、第1立ち下がり部63は、第1重複部分61aにおける第3方向D3の端部から第1方向D1の内側に突出するように形成されている。具体的には、第1立ち下がり部63は、第1重複部分61aにおける第3方向第1側D3aの端部から第1方向D1の内側に突出するように形成されている。図8に示す例では、第1立ち下がり部63は、第1支持板部60を構成する板状部材を折り曲げて形成されている。また、図8に示す例では、第1立ち下がり部63は、第3方向D3を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、図8に示す例では、第1立ち下がり部63における第2方向第2側D2bの部分は、第1非重複部分61bから第1方向D1の内側に突出するように形成されている。
図9に示すように、第2支持面71は、第2支柱部材20と第2方向D2の配置領域が重複する第2重複部分71aと、第2支柱部材20と第2方向D2の配置領域が重複しない第2非重複部分71bと、を備えている。第2重複部分71aは、第2支持面71における第1方向D1に沿う方向視で第2支柱部材20と重なる部分であり、第2非重複部分71bは、第2支持面71における第1方向D1に沿う方向視で第2支柱部材20と重ならない部分である。そして、第2非重複部分71bにおける支持部材2が当接しない部分から第1方向D1の外側に突出する第2立ち上がり部72が、第2支持板部70と一体的に形成されている。すなわち、第2立ち上がり部72は、第2支持面71に当接するように配置される支持部材2と干渉しない位置に設けられている。本実施形態では、第2非重複部分71bは、第2重複部分71aに対して第2方向第1側D2aにのみ形成されている。そして、第2立ち上がり部72は、第2重複部分71aに対して第2方向第1側D2aに配置されている。また、第2立ち上がり部72は、後述する第2立ち下がり部73に対して第2方向第1側D2aに配置されている。
図9に示す例では、第2立ち上がり部72は、第2非重複部分71bにおける第3方向D3の端部から第1方向D1の外側に突出するように形成されている。具体的には、第2立ち上がり部72は、第2非重複部分71bにおける第3方向第1側D3aの端部から第1方向D1の外側に突出するように形成されている。そのため、第2立ち上がり部72は、第2支持面71に当接する支持部材2に対して第3方向第1側D3aに隣接して配置される。そして、本実施形態では、図7に示すように、支持部材2は、第2立ち上がり部72(具体的には、第2立ち上がり部72における第3方向第2側D3bを向く面)に当接するように配置された状態で、第2支持板部70に連結される。図9に示す例では、第2立ち上がり部72は、第2支持板部70を構成する板状部材を折り曲げて形成されている。また、図9に示す例では、第2立ち上がり部72は、第3方向D3を厚さ方向とする平板状に形成されている。なお、第2立ち上がり部72の形状は平板状に限られず、第2支持面71(具体的には、第2非重複部分71b)に対して第1方向D1の外側に突出する形状であればよい。
図9に示すように、本実施形態では、第2重複部分71aから第1方向D1の内側に突出する第2立ち下がり部73が、第2支持板部70と一体的に形成されている。ここで、第1方向D1の内側は、第1方向D1における第2支柱部材20の側(第2支柱部材20が配置される側)であり、言い換えれば、第1方向D1における第2支柱部材20に近づく側である。図9に示す例では、第2立ち下がり部73は、第2重複部分71aにおける第3方向D3の端部から第1方向D1の内側に突出するように形成されている。具体的には、第2立ち下がり部73は、第2重複部分71aにおける第3方向第1側D3aの端部から第1方向D1の内側に突出するように形成されている。図9に示す例では、第2立ち下がり部73は、第2支持板部70を構成する板状部材を折り曲げて形成されている。また、図9に示す例では、第2立ち下がり部73は、第3方向D3を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、図9に示す例では、第2立ち下がり部73における第2方向第1側D2aの部分は、第2非重複部分71bから第1方向D1の内側に突出するように形成されている。
ところで、支持部材2が連結されていない状態の支柱ユニット1が、工場等から物品支持棚100の設置現場に運搬され、設置現場において、支柱ユニット1に支持部材2を連結する作業等の、物品支持棚100を組み立てる作業が行われる場合がある。特に、本実施形態では、支柱ユニット1が、複数の物品3(ここでは、2つの物品3)を棚奥行方向Yに並べて支持可能な物品支持棚100に用いられるため、支持部材2の第2方向D2(棚奥行方向Y)の寸法が大きくなりやすく(図6参照)、支持部材2が連結されていない状態で支柱ユニット1を運搬する必要性が高くなりやすい。そして、支持部材2が連結されていない状態の支柱ユニット1をトラック等の車両に積載して運搬する場合、荷崩れを起こしにくいように複数の支柱ユニット1を積み重ねる必要があると共に、運搬コストの低減の観点から、複数の支柱ユニット1をコンパクトに積み重ねられることが望ましい。本実施形態の支柱ユニット1は上述した構成を備えることで、以下に説明するように、複数の支柱ユニット1を、荷崩れを起こしにくいように且つコンパクトに積み重ねることが可能となっている。
図3及び図5に示すように、本実施形態の支柱ユニット1は、隣接する2つの支柱ユニット1の間に他の部材(例えば、角材等)を配置することなく、第1方向D1が上下方向Zとなり第2方向D2が水平方向となる向きで積み重ねることができる。具体的には、支柱ユニット1の一方の支柱部材(第1支柱部材10及び第2支柱部材20の一方)を、当該支柱ユニット1に隣接する他の支柱ユニット1の第1重複部分61aに当接させ、支柱ユニット1の他方の支柱部材(第1支柱部材10及び第2支柱部材20の他方)を、当該支柱ユニット1に隣接する他の支柱ユニット1の第2重複部分71aに当接させるようにして、複数の支柱ユニット1を第1方向D1に積み重ねて配置することができる。隣接する2つの支柱ユニット1の間に角材等の他の部材を配置する必要がないため、複数の支柱ユニット1を第1方向D1にコンパクトに積み重ねることができ、この結果、1台の車両に積載可能な支柱ユニット1の個数を大きく確保することが可能となっている。なお、複数の支柱ユニット1は、腕木部材同士が干渉しないように、第3方向D3の位置をずらしながら(具体的には、第3方向D3の位置を交互にずらしながら)、第1方向D1に積み重ねて配置される。
図3に示す例では、複数の第1支柱ユニット1Aが、第2方向D2の向きを交互に反転させながら第1方向D1に積み重ねられている。すなわち、図2に示す姿勢の第1支柱ユニット1Aと、図2に示す第1支柱ユニット1Aを第3方向D3に平行な軸周りに180度回転させた姿勢の第1支柱ユニット1Aとが、第1方向D1に交互に積み重ねられている。そのため、図3に示す例では、支柱ユニット1の第2支柱部材20が、当該支柱ユニット1に隣接する他の支柱ユニット1の第1重複部分61aに当接し、支柱ユニット1の第1支柱部材10が、当該支柱ユニット1に隣接する他の支柱ユニット1の第2重複部分71aに当接するように、複数の支柱ユニット1が第1方向D1に積み重ねて配置されている。本実施形態では、支柱ユニット1における、第2支柱部材20、第2腕木部材50、及び第2支持板部70(第2立ち上がり部72を含む)によって形成される部分の構成は、支柱ユニット1における、第1支柱部材10、第1腕木部材40、及び第1支持板部60(第1立ち上がり部62を含む)によって形成される部分を、支柱ユニット1における第2方向D2の中心を通り且つ第3方向D3に平行な軸周りに、180度回転させた構成と一致する。そのため、複数の支柱ユニット1を、上記のように第2方向D2の向きを交互に反転させながら第1方向D1に積み重ねることができる。
一方、図5に示す例では、複数の第2支柱ユニット1Bが、同じ向きで第1方向D1に積み重ねられている。そのため、図5に示す例では、支柱ユニット1の第1支柱部材10が、当該支柱ユニット1に隣接する他の支柱ユニット1の第1重複部分61aに当接し、支柱ユニット1の第2支柱部材20が、当該支柱ユニット1に隣接する他の支柱ユニット1の第2重複部分71aに当接するように、複数の支柱ユニット1が第1方向D1に積み重ねて配置されている。
上述したように、支柱ユニット1には第1立ち上がり部62及び第2立ち上がり部72が設けられており、複数の支柱ユニット1を第1方向D1が上下方向Zとなり第2方向D2が水平方向となる向きで積み重ねた場合に、第1立ち上がり部62及び第2立ち上がり部72によって、隣接する2つの支柱ユニット1の間の水平方向の相対移動を規制することが可能となっている。この点について、図10を参照して説明する。
図10では、複数の支柱ユニット1を第1方向D1に積み重ねて形成される積層体における、隣接する2つの支柱ユニット1のみを示している。そして、隣接する2つの支柱ユニット1の一方(具体的には、下側Zaに配置される方)を下側支柱ユニット1Lとし、隣接する2つの支柱ユニット1の他方(具体的には、上側Zbに配置される方)を上側支柱ユニット1Hとしている。図10(a)は、上側支柱ユニット1Hが、下側支柱ユニット1Lに対して第2方向第2側D2bにずれて配置された状態を示し、図10(b)は、上側支柱ユニット1Hが、下側支柱ユニット1Lと第2方向D2の同じ位置に配置された状態を示し、図10(c)は、上側支柱ユニット1Hが、下側支柱ユニット1Lに対して第2方向第1側D2aにずれて配置された状態を示している。
図10では、図5に示す例のように、複数の支柱ユニット1が同じ向きで第1方向D1に積み重ねて配置される場合を想定している。そのため、上側支柱ユニット1Hの第1支柱部材10は、下側支柱ユニット1Lの第1重複部分61a(具体的には、上側Zbを向く第1支持面61の第1重複部分61a)に当接し、上側支柱ユニット1Hの第2支柱部材20は、下側支柱ユニット1Lの第2重複部分71a(具体的には、上側Zbを向く第2支持面71の第2重複部分71a)に当接する。また、下側支柱ユニット1Lの第1支柱部材10は、上側支柱ユニット1Hの第1重複部分61a(具体的には、下側Zaを向く第1支持面61の第1重複部分61a)に当接し、下側支柱ユニット1Lの第2支柱部材20は、上側支柱ユニット1Hの第2重複部分71a(具体的には、下側Zaを向く第2支持面71の第2重複部分71a)に当接する。そして、本実施形態では、第1重複部分61aに対して第2方向第2側D2bに第1立ち上がり部62が配置され、第2重複部分71aに対して第2方向第1側D2aに第2立ち上がり部72が配置されている。
よって、図10(a)に示すように、上側支柱ユニット1Hの下側支柱ユニット1Lに対する第2方向第2側D2bへの相対移動は、上側支柱ユニット1Hの第1支柱部材10と下側支柱ユニット1Lの第1立ち上がり部62との当接により規制されると共に、下側支柱ユニット1Lの第2支柱部材20と上側支柱ユニット1Hの第2立ち上がり部72との当接により規制される。また、図10(c)に示すように、上側支柱ユニット1Hの下側支柱ユニット1Lに対する第2方向第1側D2aへの相対移動は、上側支柱ユニット1Hの第2支柱部材20と下側支柱ユニット1Lの第2立ち上がり部72との当接により規制されると共に、下側支柱ユニット1Lの第1支柱部材10と上側支柱ユニット1Hの第1立ち上がり部62との当接により規制される。
このように、上側支柱ユニット1Hと下側支柱ユニット1Lとの間の第2方向D2の両側への相対移動が規制されるため、複数の支柱ユニット1を第1方向D1が上下方向Zとなり第2方向D2が水平方向となる向きで積み重ねた場合に、第1立ち上がり部62及び第2立ち上がり部72によって、隣接する2つの支柱ユニット1の間の水平方向の両側への相対移動を規制することができる。なお、第1支柱部材10における第2方向第2側D2bの端部と第2支柱部材20における第2方向第1側D2aの端部との間隔(第2方向D2の間隔)は、第1立ち上がり部62における第2方向第1側D2aの端部と第2立ち上がり部72における第2方向第2側D2bの端部との間隔(第2方向D2の間隔)よりも大きい。そして、隣接する2つの支柱ユニット1は、これら2つの間隔の差に応じた範囲内で第2方向D2に相対移動し得る。
詳細は省略するが、図3に示す例のように、複数の支柱ユニット1が第2方向D2の向きを交互に反転させながら第1方向D1に積み重ねて配置される場合にも、同様に、上側支柱ユニット1Hと下側支柱ユニット1Lとの間の第2方向D2の両側への相対移動が規制される。この場合、上側支柱ユニット1Hの下側支柱ユニット1Lに対する第2方向D2の一方側への相対移動は、上側支柱ユニット1Hの第2支柱部材20と下側支柱ユニット1Lの第1立ち上がり部62との当接により規制されると共に、下側支柱ユニット1Lの第2支柱部材20と上側支柱ユニット1Hの第1立ち上がり部62との当接により規制される。また、上側支柱ユニット1Hの下側支柱ユニット1Lに対する第2方向D2の他方側への相対移動は、上側支柱ユニット1Hの第1支柱部材10と下側支柱ユニット1Lの第2立ち上がり部72との当接により規制されると共に、下側支柱ユニット1Lの第1支柱部材10と上側支柱ユニット1Hの第2立ち上がり部72との当接により規制される。
ところで、物品支持棚100における棚幅方向Xの端部に配置される支柱ユニット1は、第1腕木部材40が第1支柱部材10に対して第1方向D1の一方側にのみ突出するように配置されると共に、第2腕木部材50が第2支柱部材20に対して第1方向D1の一方側にのみ突出するように配置された支柱ユニット1とすることができる。この場合、第1支持板部60は、第1腕木部材40における第1方向D1の一方の端部(第1支柱部材10に対して突出する側の端部)にのみ固定され、第2支持板部70は、第2腕木部材50における第1方向D1の一方の端部(第2支柱部材20に対して突出する側の端部)にのみ固定される。このような支柱ユニット1の例を図11及び図12に示す。
図11に示す支柱ユニット1である第3支柱ユニット1Cは、第1腕木部材40が第1支柱部材10に対して第1方向D1の一方側にのみ突出するように配置され、第2腕木部材50が第2支柱部材20に対して第1方向D1の一方側にのみ突出するように配置され、第1支持板部60が第1腕木部材40における第1方向D1の一方の端部にのみ固定され、第2支持板部70が第2腕木部材50における第1方向D1の一方の端部にのみ固定される点を除いて、基本的に、図2に示す第1支柱ユニット1Aと同様に構成されている。また、図12に示す支柱ユニット1である第4支柱ユニット1Dは、上記の各点を除いて、基本的に、図4に示す第2支柱ユニット1Bと同様に構成されている。
第3支柱ユニット1Cや第4支柱ユニット1Dのような支柱ユニット1も、図13に示すように、荷崩れを起こしにくいように且つコンパクトに積み重ねることができる。図13に示す例では、図13(a)に示すように、上側支柱ユニット1Hの下側支柱ユニット1Lに対する第2方向第2側D2bへの相対移動は、上側支柱ユニット1Hの第1支柱部材10と下側支柱ユニット1Lの第1立ち上がり部62との当接により規制される。また、図13に示す例では、図13(c)に示すように、上側支柱ユニット1Hの下側支柱ユニット1Lに対する第2方向第1側D2aへの相対移動は、上側支柱ユニット1Hの第2支柱部材20と下側支柱ユニット1Lの第2立ち上がり部72との当接により規制される。
〔その他の実施形態〕
次に、支柱ユニットのその他の実施形態について説明する。
(1)上記の実施形態では、第1立ち下がり部63が第1支持板部60と一体的に形成され、第2立ち下がり部73が第2支持板部70と一体的に形成される構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、第1立ち下がり部63及び第2立ち下がり部73が形成されない構成とすることもできる。
(2)上記の実施形態では、第1立ち上がり部62が、第1重複部分61aに対して第2方向第2側D2bに配置され、第2立ち上がり部72が、第2重複部分71aに対して第2方向第1側D2aに配置される構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、第1非重複部分61bの少なくとも一部が第1重複部分61aに対して第2方向第1側D2aに配置され、第1立ち上がり部62の少なくとも一部が、第1重複部分61aに対して第2方向第1側D2aに配置される構成とすることもできる。また、第2非重複部分71bの少なくとも一部が第2重複部分71aに対して第2方向第2側D2bに配置され、第2立ち上がり部72の少なくとも一部が、第2重複部分71aに対して第2方向第2側D2bに配置される構成とすることもできる。例えば、第1立ち上がり部62が、第1重複部分61aに対して第2方向第1側D2aに配置され、第2立ち上がり部72が、第2重複部分71aに対して第2方向第2側D2bに配置される構成とすることができる。
(3)上記の実施形態では、第1立ち上がり部62が、第1支持面61に当接する支持部材2に対して第3方向第1側D3aに隣接して配置され、第2立ち上がり部72が、第2支持面71に当接する支持部材2に対して第3方向第1側D3aに隣接して配置される構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、第1立ち上がり部62が第1支持面61に当接する支持部材2に対して第3方向第2側D3bに隣接して配置される構成、第2立ち上がり部72が第2支持面71に当接する支持部材2に対して第3方向第2側D3bに隣接して配置される構成、或いはこれらを組み合わせた構成とすることもできる。
(4)上記の実施形態では、一対の支持部材2(具体的には、棚幅方向Xに隣接する一対の支柱ユニット1の一方に固定された支持部材2と他方に固定された支持部材2)が、複数の物品3を棚奥行方向Yに並べて支持可能な構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、一対の支持部材2が1つの物品3のみを支持可能な構成とすることもできる。
(5)上記の実施形態では、搬送装置80がスタッカークレーンである構成を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、例えば、搬送装置80を、床部に沿って仮想的に設定される移動経路に沿って自律走行して物品3を搬送する搬送装置とすること、天井部に沿って形成された移動経路に沿って走行して物品3を搬送する搬送装置(天井搬送装置)とすること、或いは、物品支持棚100の各段に対応して水平方向に沿って形成された移動経路を走行する搬送装置とすることもできる。
(6)上記の実施形態では、本開示に係る支柱ユニットを、搬送装置によって物品の出し入れが行われる物品支持棚に適用した場合を例として説明した。しかし、本開示はそのような構成に限定されず、本開示に係る支柱ユニットを、作業者によって物品の出し入れが行われる物品支持棚に適用することも可能である。
(7)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用すること(その他の実施形態として説明した実施形態同士の組み合わせを含む)も可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
〔上記実施形態の概要〕
以下、上記において説明した支柱ユニットの概要について説明する。
物品を支持する支持部材が棚奥行方向に沿って延びるように配置される物品支持棚に用いられ、前記支持部材が当接する第1当接領域及び第2当接領域を備えると共に、棚幅方向に複数並んで配置されて当該物品支持棚を構成する支柱ユニットであって、前記物品支持棚を構成する状態で前記棚幅方向に沿う方向を第1方向とし、前記物品支持棚を構成する状態で前記棚奥行方向に沿う方向を第2方向とし、前記第1方向及び前記第2方向に直交する方向を第3方向として、前記第3方向に沿って延びるように配置された第1支柱部材と、前記第3方向に沿って延びるように、且つ、前記第1支柱部材と前記第2方向に並んで配置された第2支柱部材と、前記第1支柱部材と前記第2支柱部材とを前記第2方向に連結する連結部材と、前記第1支柱部材における前記第3方向の複数箇所に固定され、前記第1支柱部材に対して前記第1方向の両側に突出するように配置された第1腕木部材と、前記第2支柱部材における前記第3方向の複数箇所に固定され、前記第2支柱部材に対して前記第1方向の両側に突出するように配置された第2腕木部材と、前記第1腕木部材における前記第1方向の端部に固定され、前記第1方向の外側を向く面であって前記第1当接領域を含む第1支持面を備えた第1支持板部と、前記第2腕木部材における前記第1方向の端部に固定され、前記第1方向の外側を向く面であって前記第2当接領域を含む第2支持面を備えた第2支持板部と、を備え、前記第1支持面は、前記第1方向に沿う方向視で前記第1支柱部材と重なる第1重複部分と、前記第1方向に沿う方向視で前記第1支柱部材と重ならない第1非重複部分と、を備え、前記第2支持面は、前記第1方向に沿う方向視で前記第2支柱部材と重なる第2重複部分と、前記第1方向に沿う方向視で前記第2支柱部材と重ならない第2非重複部分と、を備え、前記第1非重複部分における前記第1当接領域の外部から前記第1方向の外側に突出する第1立ち上がり部が、前記第1支持板部と一体的に形成され、前記第2非重複部分における前記第2当接領域の外部から前記第1方向の外側に突出する第2立ち上がり部が、前記第2支持板部と一体的に形成されている。
本構成では、第1支持板部の第1支持面が、第1支柱部材と第2方向の配置領域が重複する第1重複部分を備え、第2支持板部の第2支持面が、第2支柱部材と第2方向の配置領域が重複する第2重複部分を備えている。よって、支柱ユニットの一方の支柱部材(例えば、第1支柱部材)を、当該支柱ユニットに隣接する他の支柱ユニットの第1重複部分に当接させ、支柱ユニットの他方の支柱部材(例えば、第2支柱部材)を、当該支柱ユニットに隣接する他の支柱ユニットの第2重複部分に当接させるようにして、複数の支柱ユニットを第1方向に重ねて配置することができる。
そして、本構成では、第1支持板部の第1支持面が、第1支柱部材と第2方向の配置領域が重複しない第1非重複部分を備え、第1非重複部分から第1方向の外側に突出する第1立ち上がり部が、第1支持板部と一体的に形成されている。また、第2支持板部の第2支持面が、第2支柱部材と第2方向の配置領域が重複しない第2非重複部分を備え、第2非重複部分から第1方向の外側に突出する第2立ち上がり部が、第2支持板部と一体的に形成されている。そのため、隣接する2つの支柱ユニットの間の、第1重複部分に当接している支柱部材(例えば、第1支柱部材)が第1非重複部分に向かう側への第2方向に沿った相対移動を、当該支柱部材と第1立ち上がり部との当接により規制することができると共に、隣接する2つの支柱ユニットの間の、第2重複部分に当接している支柱部材(例えば、第2支柱部材)が第2非重複部分に向かう側への第2方向に沿った相対移動を、当該支柱部材と第2立ち上がり部との当接により規制することができる。よって、複数の支柱ユニットを、第1方向が上下方向となり第2方向が水平方向となる向きで積み重ねた場合に、第1立ち上がり部及び第2立ち上がり部によって、隣接する2つの支柱ユニットの間の水平方向の相対移動を規制することができる。
このように、本構成によれば、複数の支柱ユニットを第1方向が上下方向となり第2方向が水平方向となる向きで積み重ねた場合に、第1立ち上がり部及び第2立ち上がり部によって、隣接する2つの支柱ユニットの間の水平方向の相対移動を規制することができる。そのため、隣接する2つの支柱ユニットの間に他の部材(例えば、角材等)を配置しなくとも、荷崩れを起こしにくいように複数の支柱ユニットを積み重ねることができ、この結果、複数の支柱ユニットを、荷崩れを起こしにくいように且つコンパクトに積み重ねることが可能となっている。
ここで、前記第2方向における前記第2支柱部材に対して前記第1支柱部材が配置される側を第2方向第1側とし、前記第2方向における前記第2方向第1側とは反対側を第2方向第2側として、前記第1立ち上がり部は、前記第1重複部分に対して前記第2方向第2側に配置され、前記第2立ち上がり部は、前記第2重複部分に対して前記第2方向第1側に配置されていると好適である。
本構成によれば、隣接する2つの支柱ユニットの間の第1立ち上がり部による相対移動の規制方向と、隣接する2つの支柱ユニットの間の第2立ち上がり部による相対移動の規制方向とを、第2方向における互いに反対側に向かう方向とすることができる。よって、複数の支柱ユニットを第1方向が上下方向となり第2方向が水平方向となる向きで積み重ねた場合に、第1立ち上がり部及び第2立ち上がり部によって、隣接する2つの支柱ユニットの間の水平方向の両側への相対移動を規制することができる。よって、荷崩れをより一層起こしにくいように複数の支柱ユニットを積み重ねることができる。
また、本構成によれば、第1立ち上がり部が、第1重複部分に対して第2方向第1側に配置され、第2立ち上がり部が、第2重複部分に対して第2方向第2側に配置される場合に比べて、支柱ユニットの第2方向の寸法を短く抑えやすいという利点もある。
また、前記第1重複部分から前記第1方向における前記第1支柱部材の側に突出する第1立ち下がり部が、前記第1支持板部と一体的に形成され、前記第2重複部分から前記第1方向における前記第2支柱部材の側に突出する第2立ち下がり部が、前記第2支持板部と一体的に形成されていると好適である。
本構成によれば、第1立ち下り部が設けられない場合に比べて、第1支持板部を撓み難くすることができると共に、第2立ち下り部が設けられない場合に比べて、第2支持板部を撓み難くすることができる。よって、第1重複部分と支柱部材(例えば、第1支柱部材)との接触部を介して当該支柱部材の側から作用する荷重に対する、第1支持板部の強度の向上を図ることができると共に、第2重複部分と支柱部材(例えば、第2支柱部材)との接触部を介して当該支柱部材の側から作用する荷重に対する、第2支持板部の強度の向上を図ることができる。
また、前記第1立ち上がり部が形成された前記第1支持板部が、前記第1腕木部材における前記第1方向の両側の端部に固定され、前記第2立ち上がり部が形成された前記第2支持板部が、前記第2腕木部材における前記第1方向の両側の端部に固定されていると好適である。
本構成によれば、複数の支柱ユニットを第1方向が上下方向となり第2方向が水平方向となる向きで積み重ねる場合に、1つの支柱ユニットの上下両側において、第1支持板部が支柱部材(例えば、第1支柱部材)に当接し、第2支持板部が支柱部材(例えば、第2支柱部材)に当接する状態で積み重ねることができる。よって、複数の支柱ユニットを安定的に多くの段数積み重ねることができる。
また、前記第3方向における前記物品支持棚を構成する状態で下側となる側を第3方向第1側として、前記第1立ち上がり部は、前記第1支持面に当接する前記支持部材に対して前記第3方向第1側に隣接して配置され、前記第2立ち上がり部は、前記第2支持面に当接する前記支持部材に対して前記第3方向第1側に隣接して配置されると好適である。
本構成によれば、第3方向が上下方向に沿う方向となる物品支持棚の使用時に、支持部材に支持された物品の荷重の少なくとも一部を、第1立ち上がり部や第2立ち上がり部によって受ける構成とすることができる。従って、物品支持棚の強度の向上を図ることができる。また、本構成によれば、支持部材を支柱ユニットに取り付ける作業を、第3方向第1側が下側となる向きで支柱ユニットを配置した状態で行う場合に、支持部材を第1立ち上がり部や第2立ち上がり部によって支持することができ、支持部材の取付作業が容易となる。
本開示に係る支柱ユニットは、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができればよい。