JP2002321736A - コンテナ用ラック - Google Patents

コンテナ用ラック

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JP2002321736A
JP2002321736A JP2001187230A JP2001187230A JP2002321736A JP 2002321736 A JP2002321736 A JP 2002321736A JP 2001187230 A JP2001187230 A JP 2001187230A JP 2001187230 A JP2001187230 A JP 2001187230A JP 2002321736 A JP2002321736 A JP 2002321736A
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rack
container
container rack
middle shelf
hole
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JP2001187230A
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Tadashi Maruyama
正 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に組み立て・折り畳みができ、コンテナ
への積み下ろしを安全かつ容易に行うことができるラッ
クを提供する。また、自転車などの非定型貨物の整列収
納に最適なラックを提供する。 【解決手段】 底面10と、底面の両側に折り畳み機構を
介して装着された側面20と、底面に装着されたローラ30
とを具える。この折り畳み機構は、側面の正面側および
背面側に突設されるピン28と、このピン28がはめ込まれ
ると共に底面と一体に形成される垂直長孔52とを具え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷物の搬送に好適
なコンテナ用ラックに関するものである。特に、自転車
などの非定型貨物を整列してコンテナ内に収納すること
に最適なラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自転車を組み立てた状態でコンテ
ナに積み込み、輸出入することが行われている。自転車
を部品の状態で輸出入する場合は、ダンボール箱に部品
を収納できるため、パレットなどを用いればダンボール
箱をフォークリフトで容易に積み下ろしすることができ
る。
【0003】しかし、組み立てた自転車は、非定型であ
りダンボールに梱包すればコンテナに収納できる数が極
端に少なくなるため、通常、箱詰めすることなくコンテ
ナに整列収納して輸出入している。その際、コンテナへ
の自転車の積み下ろしは、ラックなどを用いることなく
全て人手により行われていた。
【0004】一般に、自転車の整列は、ペダルを外した
状態で隣接する自転車同士の前後を逆にして並べてゆ
く。コンテナへの積み込み時、まずコンテナの一番奥に
自転車を整列し、次にこの自転車列の上にダンボールな
どの仕切り板を載せ、この仕切り板上に2段目の自転車
を同様に積み込む。これと同様の作業を順次コンテナの
ドア側に向かって繰り返し、コンテナ内に自転車を満載
する。
【0005】一方、積み下ろしの際には、コンテナのド
ア側における上段から自転車を下ろし、順次、積み込み
時とは逆の要領で自転車を下ろす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の積み下
ろし作業は大変な労力を要し、運送費用増大の一因とな
っていた。
【0007】例えば、40フィートのコンテナには平均20
8台の籠付き自転車(26インチ)を積み込むことができる
が(籠なしでは平均248台)、この積み込みまたは積み
下ろしには、熟練した作業員が8人がかりで1時間程度
もかかる。
【0008】特に、このような積み下ろし作業は、輸出
国でのコンテナへの積み込み、輸入国でのコンテナから
の荷下ろし、輸入国倉庫への積み込み、さらに輸入国国
内輸送用トラックへの積み込み等、何段階にもわたって
同様の作業を行わなければならず、その労力軽減とコス
ト削減が要望されていた。
【0009】また、全て人手による積み下ろしでは、自
転車を傷つけずに作業するには十分な注意が必要で、そ
の上、作業者自身が転落や荷崩れなどから安全を確保す
る必要もある。
【0010】さらに、自転車を傷つけることなく、作業
者自身も安全で、かつ迅速に作業を行うには相当の熟練
が必要で、熟練を要することなく自転車の積み下ろしを
行える方法が望まれていた。
【0011】従って、本発明の主目的は、簡単に組み立
て・折り畳みができ、コンテナへの積み下ろしを安全か
つ容易に行うことができるコンテナ用ラックを提供する
ことにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、自転車などの
非定型貨物の整列収納に最適なコンテナ用ラックを提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、ラックを移動
容易で折り畳み自在とすることで上記の目的を達成す
る。
【0014】すなわち、本発明コンテナ用ラックは、底
面と、底面の両側に折り畳み機構を介して装着された側
面と、底面に装着された移動用ローラとを具える。そし
て、この折り畳み機構は、側面の正面側および背面側に
突設されるピンと、このピンがはめ込まれると共に底面
と一体に形成される垂直長孔とを具えることを特徴とす
る。
【0015】このように、底面と側面とを有するラック
に自転車などの荷物を積載することで、ラックごと積み
下ろしすることができ、積み下ろしに伴う労力を低減す
ることができる。特に、コンテナへの積み込み・荷下ろ
し、倉庫への積み込み、国内輸送用トラックへの積み込
みなど、いずれの段階でもラックごと商品を搬送するこ
とができ、従来の重複した労力を劇的に削減することが
できる。
【0016】また、垂直長孔とこれにはめ込まれるピン
を用いることで、側面を平面状に折り畳むことができ
る。すなわち、単に両側面を同一垂直位置で底面に対し
て回転自在とし、一方の側面を底面に重ね、他方の側面
をさらにその上に重ねようとすると、一方の側面の厚み
が他方の側面の折り畳みの障害になり、他方の側面を底
面と平行に折り畳むことができない。そこで、垂直長孔
に沿ってピンをスライドし、側面を上下に移動できるよ
うに構成することで、両側面が互いに平行に重なるよう
に折り畳むことができる。
【0017】さらに、移動用ローラを具えることで、ラ
ック自体を倉庫内やコンテナ内で円滑に移動することが
でき、積み下ろし作業の労力を低減することができる。
【0018】以下、本発明ラックにおいて好ましい構成
を説明する。
【0019】(1)垂直長孔に連続する水平長孔を設け
る。垂直長孔により両側面を底面と平行に折り畳むこと
ができるが、折り畳んだ側面が底面よりも水平方向に突
出することが考えられる。そこで、垂直長孔に連続して
水平長孔を設けることで、側面を底面に沿って水平方向
にスライド自在に構成し、側面を底面に合わせて折り畳
むことができる。
【0020】(2)水平長孔を、垂直長孔との接続側が高
く、その反対側が低くなるように角度を付けて形成す
る。ラック組み立て時、まず折り畳まれた側面を水平長
孔に沿って水平方向に移動させる。その際、垂直長孔と
の接続側が高く、その反対側が低くなるように角度を付
けて形成されていると、作業者は側面を自身に近づけな
がら若干持ち上げるようにスライドすることができ、側
面のスライドが非常に行いやすい。
【0021】また、水平長孔に角度がなければ、一方の
側面と底面または一方の側面と他方の側面とが全面接触
した状態で水平方向へのスライドが行われる。これに対
して、水平長孔に角度が設けてあれば、この接触面積を
小さくして摩擦を低減し、円滑に側面をスライドさせる
ことができる。
【0022】(3)右側面用の水平長孔と左側面用の水平
長孔とで設置高さが異なるようにする。先に述べたよう
に、単に両側面を同一垂直位置で底面に対して回転自在
としただけでは、一方の側面の厚みが他方の側面の折り
畳みの障害になり、他方の側面を底面と平行に折り畳む
ことができない。そこで、水平長孔を形成する場合、こ
の水平長孔の垂直位置も側面の厚さに対応してずらすこ
とで、両側面を平行に折り畳むことができる。
【0023】(4)両側面間に掛け渡される少なくとも1段
の中棚を具えることが好ましい。この中棚と側面との装
着は、側面または中棚に形成されて下方に向かって幅が
狭くなる取付孔と、この取付孔に適合する係合突起と、
中棚と側面とを貫通するロックピンとにより行われるこ
とが好適である。例えば、下方に向かって幅が狭くなる
取付孔を側面に設け、これと適合する係合突起を中棚に
設けておく。そして、取付孔に係合突起をはめ込めば、
中棚の自重により下方に荷重がかかることで係合突起は
取付孔に強固に固定される。さらに、中棚と側面を貫通
するロックピンを用いることで、ラックに垂直衝撃荷重
がかかった際にも中棚が脱落しないようにすることがで
きる。
【0024】(5)側面の外側に、ラックを収納するコン
テナ内面と接触するガイドローラを設ける。ラックをコ
ンテナ内で移動させる際、ラックの両側がコンテナ内面
に接触し、円滑に移動できないことが考えられる。特
に、コンテナ内面には凹凸が形成されているため、ラッ
クが度々コンテナ内面に接触することが予想される。そ
こで、ラック側面の外側にガイドローラを設けることで
ラックを円滑に移動させることができる。このガイドロ
ーラには、ラック奥行き方向に並列された複数のローラ
を用いることが好適である。
【0025】(6)側面の上部に円錐状の突起を突設し、
この突起が挿入される嵌合孔を側面の下部に設ける。荷
物を積載したラックは、倉庫内などで積層して保管され
ることが多い。そこで、下段と上段のラックの互いの位
置決めを容易にし、かつ積層後にずれが起こらないよ
う、突起と嵌合孔を設ける。
【0026】(7)底面に、設置面を押圧してラックを固
定するストッパを設ける。移動用ローラにより人力でも
容易にラックを移動させることができる一方、輸送時な
どはコンテナ内でラックが移動しないように固定するこ
とが好ましい。そこで、床面などの設置面を押圧してラ
ックを固定するストッパを設けることでラックのずれを
抑制し、輸送時の荷崩れなどを防止することができる。
【0027】(8)底面に、フォークリフトのフォークが
差し込まれるフォークリフト用挿入孔を設ける。フォー
クリフト用の挿入孔を設けることで、ラック自体をフォ
ークリフトを使って容易に移動させることができる。
【0028】(9)底面、側面、中棚の枠材は、その断面
をC型の材料で構成する。断面がC型の角材は、中空パ
イプ材や中実材に比べて軽量でかつ強度も同等以上であ
るため、ラックの枠材形状として好ましい。また、断面
がC型の角材は、平板を折り曲げ加工するだけで構成で
き、製造性でも非常に優れている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0030】図1は本発明ラックの組み立て後の状態を
示す斜視図である。図2は図1のラックから中棚を外し
た状態を示す斜視図である。図3は本発明ラックの折り
畳んだ状態を示す斜視図である。図4は自転車積載時の
本発明ラックの部分斜視図である。ラックの正面・背面
・左右側面の定義は、図1に示す通りである。
【0031】(全体構成)図1に示すように、このラッ
クは、底面10と、底面10の両側に折り畳み機構を介して
装着された側面20と、底面10に設けられた移動用ローラ
30とを具える。両側面20の中間には第1中棚41が設けら
れ、上部には第2中棚42が設けられている。中棚41、42
は、図2に示すように取り外すことができ、ラックの未
使用時は図3に示すように両側面20を折り畳むことがで
きる。また、自転車積載時は、図4に示すように、自転
車100の前後方向をラックの奥行き方向(正面−背面方
向)に合わせて積載を行う。以下、本発明ラックの各構
成要素について詳しく説明する。
【0032】(底面)底面10は長手方向の主材11と、奥
行き方向の連結材12とから構成される枠状のものであ
る。主材11、連結材12共に断面がC型の鋼製角材を用い
ている。主材11は互いにC型断面の開口部が対向されて
いる。
【0033】現在、40フィートと20フィートの2種類の
コンテナが利用されているが、両者で異なるのは長さ
(12032mmと5878mm)だけであり、ドア部の内幅2340m
m、内高2280mmは同じである。そのため、ラックの底面1
0の幅(主材方向の長さ)はコンテナの内幅よりも若干
小さく構成することが好ましい。本例では、コンテナの
内幅に対して、両側に約2cmづつの間隔が開けられるよ
うに、底面10の幅を2300mmとした。また、底面10の奥行
きは自転車の積載に適するよう1150mmとした。
【0034】荷物積載時、この底面10に適宜なコンパネ
(Composite Panel)を載せて平面を形成し、荷物はコ
ンパネ上に載せる。
【0035】(側面)側面20も断面がC型の鋼製角材を
枠状に組み立てたものである。角材の開口部は互いに向
き合うように配置され、その開口部の間に梁材をはめ込
んでいる。側面の高さはコンテナの高さ(内寸)よりも
若干小さく構成することが好ましい。本例では、側面の
高さを2150mmとした。
【0036】この側面の垂直材21(組み立て時に垂直と
なる角材)には、正面側と背面側に中棚を装着するため
の取付孔22が形成されている。本例では、垂直材21の長
手方向に適宜な間隔で複数組の取付孔22を形成し、取付
孔22の位置に中棚を設置できるように構成した。この取
付孔22は、下方側の幅が狭くなるように形成された逆台
形孔である。この取付孔22には、後述する中棚41、42に
形成された係合突起がはめ込まれる。
【0037】また、垂直材の取付孔22に近接して、ロッ
クピンの貫通孔23も形成した。この貫通孔23にはロック
ピンが差し込まれ、中棚41、42を確実に垂直材21に固定
する。
【0038】さらに、側面20を構成する上部水平材24
(垂直材間をつなぐ角材)には突起25を設け、下部水平
材26には突起25がはめ込まれる嵌合孔27を形成した。本
例では、図6に示すように、円筒部に円錐台部が連続す
る突起25と、円形の嵌合孔27とした。ラックを積層する
際、突起25の先端が嵌合孔27に入れば、その状態で上段
のラックを下段のラックに向けて降ろしさえすれば、突
起25に嵌合孔27が同軸にはめられ、上下段のラックを正
確に位置決めして積み重ねることができる。
【0039】(折り畳み機構)折り畳み機構は、底面に
一体化された取付板51と、取付板51に形成された垂直長
孔52および水平長孔53と、側面20の正面側と背面側に突
設されたピン28とを具える(図1)。側面と一体のピン
28は底面と一体の取付板51に形成された垂直・水平長孔
52、53にはめ込まれ、これら長孔52、53に沿ってピン28
をスライドすることで、側面20を垂直方向または水平方
向にスライドすることができる。
【0040】図3から明らかなように、両側面20を底面
10に重ねて折り畳む際、左側面は底面10と平行に折り畳
むことができるが、右側面は左側面の厚さ分上方に引き
上げないと、底面10(左側面)と平行に折り畳むことが
できない。垂直長孔52は、その範囲内でピン28をスライ
ドすることにより側面20を上下動させ、一方の側面の厚
さに相当する距離だけ他方の側面を上方にスライドし、
両側面を平行に折り畳むことを可能にする。
【0041】また、水平長孔53は垂直長孔52の上端に連
続して形成されている。もし、垂直長孔52しかなけれ
ば、側面20を折り畳んだ際、ピン28を中心にして側面が
回転され、側面のピン28よりも下方側が底面10よりも水
平(左右)方向に突出することになる。このラックは、
コンテナの内幅に対応して底面10のサイズを決定してい
るため、底面10よりも突出する個所があると、折り畳ん
だラックの長手方向をコンテナの幅方向に沿わせて収納
することができない。そこで、垂直長孔52に連続する水
平長孔53を設けることで、水平長孔沿いに側面20をスラ
イドし、両側面20を底面10からはみ出すことなく重ねて
折り畳むことができる。
【0042】この水平長孔53は、両側面20を折り畳んだ
場合の下になる側面の厚さを考慮して、一方を低く、他
方を高く形成している。本例では、左側面用の水平長孔
を右側面用の水平長孔よりも低い位置に形成した。
【0043】さらに、水平長孔53は、垂直長孔52との連
結側を高く、その反対側を低く形成することが好まし
い。垂直長孔52との接続側が高く、その反対側が低くな
るように角度を付けて形成されていると、作業者は側面
を自身に近づけながら若干持ち上げるようにスライドす
ることができ、側面のスライドが非常に行いやすい。一
方、水平長孔53に角度がなければ、一方の側面と底面10
または一方の側面と他方の側面とが全面接触した状態で
水平方向へのスライドが行われる。これに対して、水平
長孔53に角度が設けてあれば、この接触面積を小さくし
て摩擦を低減し、円滑に側面をスライドさせることがで
きる。水平長孔53に設ける角度は、水平軸に対して数度
でよい。そして、取付板51にはロックピンの挿入孔も形
成され、側面20を起立させた状態で保持できるよう、ロ
ックピンで取付板51と側面20とを貫通して止めることが
できる。
【0044】(移動用ローラ)移動用ローラ30はラック
自体を容易に移動させるためのものである。本例では、
図8に示すように、円筒ローラを底面10に設け、ラック
を底面10の奥行き方向に容易に移動できるように構成し
た。すなわち、ローラ30の回転軸を底面の主材11と沿う
方向に配置している。円筒ローラの代わりに、ソケット
内に鋼球を回転自在に挿入したフリーベアを用いること
で、任意の方向にラックを移動させることもできる。
【0045】(中棚)中棚41、42は、ラックを途中で仕
切って多層に荷物を積載したり、ラックの屋根として機
能するためのものである。本例では、両側面20のほぼ中
間と上部の2箇所に中棚41、42を設けた。いずれの中棚
41、42も同一の構成である。
【0046】中棚41、42を組み立てるには、両側面間に
掛け渡される一対の長尺材43を用いる。この長尺材43
は、図5に示すように、両端部が平板状で、中間部が断
面C型の棒材である。端部の平板には、その一部を打ち
出して係合突起44を形成している。係合突起44は側面の
取付孔22に適合するサイズ・形状とした。また、係合突
起44に近接してロックピン60の差し込み孔45も形成され
ている。
【0047】中棚41、42を設ける場合、前記係合突起44
を側面における垂直材の取付孔22にはめ込み、ロックピ
ン60で中棚の長尺材43と側面の垂直材の双方を貫通す
る。取付孔22は下方に向かうに従って幅が狭くなる構成
であるため、ラックに下方への垂直荷重がかかっても、
より一層係合突起44と取付孔22とのはめ合いが強固にな
るだけで何ら問題ない。一方、係合突起44と取付孔22と
のはめ合いだけでは、ラックに上方への垂直荷重がかか
ったときに中棚41、42が外れることが考えられるため、
ロックピン60での固定も行った。ロックピン60は、ネジ
止めできるものでも良いし、ほぼ90°に屈曲されて単に
挿入するだけの構成としても良い。
【0048】中棚の長尺材43を側面20に固定すると、両
長尺材43の間に適宜な間隔で補強材(図示せず)を掛け
渡す。この補強材も長さが異なるだけで、基本的には長
尺材43と同様に両端部が平面に構成され、中間部の断面
がC型に構成された棒材が好適である。長尺材43と補強
材との連結も、図5に示した側面20と中棚41(42)の装
着と同様の構成で行えば良い。その場合、係合突起44と
取付孔22とのはめ合いは省略してロックピンの挿入だけ
でも良い。
【0049】そして、商品を積載する際、この中棚41、
42の上にコンパネを敷き、そのコンパネ上に商品を載せ
る。
【0050】(ガイドローラ)ガイドローラ70は、コン
テナ内でラックを円滑に移動させることを補助する機能
を持つ。前述したように、ラックの外幅とコンテナの内
幅との間には、わずかなクリアランスしかない上、コン
テナの側面は、通常、凹凸に形成されている。そのた
め、ラックがわずかでも傾いてコンテナ内に収納される
と、コンテナの長手方向にラックを移動させる際、ラッ
クの角がコンテナ内面に当たり、円滑に移動できないこ
とが考えられる。そこで、側面20の外側にガイドローラ
70(図1)を設けて、このガイドローラ70がコンテナ内
面に当接することで、円滑にラックを移動できるように
構成した。本例では、側面の上部水平材24の外側にガイ
ドローラ70を設置した。このガイドローラ70は、図7に
示すように、複数のローラが並列されたものが好まし
く、いわゆるそろばんコンベアユニットなどを利用する
ことができる。特に、樹脂製、ゴム製のガイドローラが
コンテナとの接触時の衝撃を吸収できて好ましい。
【0051】(ストッパ)このラックには、移動用ロー
ラ30でラックが勝手に移動しないよう、ストッパ80を設
けることが好ましい。本例では、図8に示すように、底
面10の下方に2つ(図8では一方のみ図示)のストッパ
80を設けた。このストッパ80は、大地や倉庫の床あるい
はコンテナ内底面などの設置面を押圧する圧接部81を具
え、この圧接部をレバー82で上下動させる構成である。
圧接部81はゴムなどで構成することが好ましい。レバー
82は、底面の外側に若干飛び出すようにして、底面10の
外側から足踏み操作できるように構成することが好まし
い。
【0052】(フォークリフト用挿入孔)さらに、本例
のラックには、フォークリフトのフォークが差し込まれ
る挿入孔90(図1)も設けた。この挿入孔90は、図8に
示すように、ラック底面10において、断面がC型の角材
を主材11間に掛け渡して溶接することで構成している。
この挿入孔90にフォークリフトのフォークを差し込むこ
とで、ラック自体を容易に搬送することができる。
【0053】(組み立て時の動作)折り畳み時、図3に
示すように、水平長孔53の端部にピン28が位置してい
る。組み立て時、まず側面20を水平方向にスライドして
水平長孔53に沿ってピン28を垂直長孔側に移行させる。
続いて、図1に示すように、側面20を垂直に起こしてか
ら下方に降ろし、垂直長孔52の下端にピン28を移行させ
る。
【0054】(その他の好適な構成)ラックの垂直材21
もしくは中棚の長尺材43などの適宜な位置に取っ手(図
示せず)を設けることが好ましい。このラックは、コン
テナ内などで人力で移動させることがあるため、取っ手
を設ければラックを操作しやすくできる。また、必要に
応じてラックの正面・背面・側面に網(図示せず)を設
置することも好適である。網の材料としては、ポリアミ
ド繊維などのネットの他、金網などが好適である。網を
設けることで、商品がラックからはみ出さないようにす
ることができる。
【0055】(自転車の積載量)本発明のラックには、
1台につき籠付き自転車(26インチ)平均28台、籠なし自
転車(26インチ)平均34台を収納できる。ラックに26イン
チの自転車を収納した場合、自転車の前後輪がラックよ
りも若干飛び出す。コンテナ内でラックを前後に並列す
ると、飛び出した自転車の前後輪が互い違いに位置して
重なるように配置される。積載量に余裕をみると、40フ
ィートコンテナには自転車(26インチ)を積載させた状態
の本発明ラックを7台、20フィートコンテナには同様の
本発明ラックを4台収納できる。従って、40フィートコ
ンテナには平均196台の籠付き自転車を、平均238台の籠
なし自転車を収納でき、20フィートコンテナには平均11
2台の籠付き自転車を、平均136台の籠なし自転車を収納
できる。なお、本発明ラックをコンテナに積載した後、
コンテナ内に生じる空間(40フィートのコンテナでは約6
00mm程度)には、ペダルや籠など他、数台の自転車を積
載することができる。
【0056】(自転車以外の積載物)本発明ラックの積
載物が自転車に限られないことは言うまでもない。従来
のように箱詰めされた荷物も本発明ラックを利用して搬
送することができる。その他、ダンボール箱などの定型
的な荷物ではなく、非定型的な荷物の搬送に特に好適で
ある。自転車以外の非定型的な積載物としては鉢植えな
どが挙げられる。鉢植えを搬送する場合、植木鉢をはめ
込む孔が形成されたコンパネを用いる。一般に植木鉢は
開口側ほど径が大きくなる円錐面で形成され、途中で径
が段階的に大きくなる段差が形成されている。この段差
部が引っ掛かるように多数の孔を形成したコンパネを用
意し、この孔に植木鉢をはめ込むことで植木鉢を安定し
て搬送することができる。この孔付きコンパネは、中棚
と同様の構成により適宜ラックの側面間に装着すれば良
い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ラックによ
れば、次の効果を奏することができる。
【0058】自転車などの非定型的な荷物を一括して積
み下ろしすることができ、従来、熟練作業者の人力に依
存していた積み下ろし作業での労力を軽減することがで
きる。
【0059】垂直長孔とピンとの組み合わせにより側面
と底面とを連結することで、両側面を底面と平行に折り
畳むことができ、折り畳み時の嵩を極力小さくすること
ができる。そして、商品を積載しない場合は、折り畳ん
だ状態でコンテナ内に収納しておくことができ、非常に
便利である。
【0060】ローラを具えることで、コンテナ内や倉庫
内など、フォークリフトが走行できない場所でも容易に
ラックを移動させることができる。
【0061】側面または中棚に形成されて下方に向かっ
て幅が狭くなる取付孔と、この取付孔に適合する係合突
起とで中棚と側面との装着を行うことで、容易かつ確実
に両者の着脱を行うことができる。
【0062】垂直長孔に続く水平長孔を形成すること
で、折り畳み時の幅(底面主材方向の長さ)を底面と同
様のサイズに適合させることができる。
【0063】水平長孔に若干の角度を設けることで、組
み立て時、側面を左右方向に引き出しやすくすることが
できる。
【0064】ストッパを設けることで、コンテナでの輸
送中など、ラックを移動させる必要のないときにはラッ
クの位置を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組み立て時の本発明ラックの斜視図である。
【図2】中棚を外した本発明ラックの斜視図である。
【図3】折り畳み時の本発明ラックの斜視図である。
【図4】自転車積載時の本発明ラックの部分斜視図であ
る。
【図5】側面の垂直材と中棚との装着状態を示す説明図
である。
【図6】突起と嵌合孔のはめ合い状態を示す説明図であ
る。
【図7】ガイドローラの斜視図である。
【図8】移動用ローラ、ストッパ、フォークリフト用挿
入孔の設置状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 底面 11 主材 12 連結材 20 側面 21 垂直材 22 取付孔 23 貫通孔 24 上部水平材 25 突起 26 下部水平材 27 嵌合孔 28 ピン 30 移動用ローラ 41 中棚 42 中棚 43 長尺材 44 係合突起 45 差し込み孔 51 取付板 52 垂直長孔 53 水平長孔 60 ロックピン 70 ガイドローラ 80 ストッパ 81 圧接部 82 レバー 90 挿入孔 100 自転車

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面と、 底面の両側に折り畳み機構を介して装着された側面と、 底面に装着された移動用ローラとを具え、 前記折り畳み機構は、 側面から突設されるピンと、 このピンがはめ込まれると共に底面と一体に形成される
    垂直長孔とを具えることを特徴とするコンテナ用ラッ
    ク。
  2. 【請求項2】 前記垂直長孔に連続する水平長孔を具え
    ることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ用ラッ
    ク。
  3. 【請求項3】 水平長孔は、垂直長孔との連結側が高
    く、その反対側が低くなるように角度を付けて形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のコンテナ用ラ
    ック。
  4. 【請求項4】 右側面用の水平長孔と左側面用の水平長
    孔とで設置高さが異なることを特徴とする請求項2に記
    載のコンテナ用ラック。
  5. 【請求項5】 両側面間に掛け渡される少なくとも1段
    の中棚を具え、 中棚と側面との装着は、側面または中棚に形成されて下
    方に向かって幅が狭くなる取付孔と、この取付孔に適合
    する係合突起と、中棚と側面とを貫通するロックピンと
    により行われることを特徴とする請求項1に記載のコン
    テナ用ラック。
  6. 【請求項6】 前記側面の外側には、ラックを収納する
    コンテナ内面と接触するガイドローラを具えることを特
    徴とする請求項1に記載のコンテナ用ラック
  7. 【請求項7】 側面の上部に突設された円錐状の突起
    と、 側面の下部に形成されて、前記突起が挿入される嵌合孔
    とを具えることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ
    用ラック。
  8. 【請求項8】 前記底面には、設置面を押圧してラック
    を固定するストッパを具えることを特徴とする請求項1
    に記載のコンテナ用ラック。
  9. 【請求項9】 底面には、フォークリフトのフォークが
    差し込まれるフォークリフト用挿入孔を具えることを特
    徴とする請求項1に記載のコンテナ用ラック。
  10. 【請求項10】 底面、側面、中棚の枠材は、その断面
    がC型に形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載のコンテナ用ラック。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011195244A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Transcontainer Ltd 段積みラック
KR102402286B1 (ko) * 2022-04-04 2022-05-25 이완영 컨테이너 자동화창고
NL1044241B1 (nl) * 2021-12-21 2023-06-29 Palletflat Palletrek

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