JP3716660B2 - パレット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品を保管あるいは輸送するために用いられ、当該物品が床部上に載置される平パレット、ボックスパレットなどの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、物流が活発化し、これに伴い物品の荷役、輸送、保管等の活動を合理的に行うために、単位数量の物品がまとめて載置されるパレットが多用されるようになっている。
【0003】
従来から使用されているパレットとしては、木材、段ボールなどを用いて平板状に成形した使い捨てパレットがある。このパレットは、木や段ボールなどの廃棄物の処理に手間と費用を要し、物流コストが増加するという問題を有するのみでなく、流通過程において結露などによって段ボールの強度が低下したり、不均一な材質により強度的に不安定なものである。
【0004】
このため、最近では、繰り返し使用が可能なスチール製等のパレット(いわゆるリターナブルパレット)が用いられるようになってきたが、このパレットは、強度的には優れていても、コンパクト化が難しく、特に、パレット返却時の大きさを小形化できないことから、物流コストを低減できないという問題がある。
【0005】
この点に着目し、床部の四隅に立設した支柱を折り畳み自在とすることによりパレット返却時の大きさを小さくしたものが提案されている。つまり、繰り返し使用のパレットの返却時の高さを低くして、トラックやコンテナの中に積載し得る数を増やし、物流コストを低減しているものが提案されている(実公平1−44422号公報、実公平3−11150号公報あるいは実公平6−18886号等参照)。
【0006】
このパレットPは、図11〜13に示すように、矩形状のパレット本体1の四隅に受け金具2を設け、これら受け金具2に起立横倒自在な支柱3を立設し、各支柱3とパレット本体1との間を伸縮自在なステー4により連結したものである。
【0007】
このパレットPは、折り畳むと、図13に示すようになり、高さ方向の寸法H1 がH2 となり、折り畳み時の高さ寸法は大幅に低減できるようにしている。
【0008】
ところが、一般にパレットPは、物品を載置するために、床部は所定面積を有していなければならず、しかもこれを所定の容積を有するコンテナあるいはトラックの荷台等の収納庫内に多数収納するためには、高さ寸法のコンパクト化以外はできないと考えられていた。
【0009】
具体的に述べれば、前記パレットPは、組立時の外形寸法が、幅(W)2280mm×奥行き(D)1140mm×高さ(H1 )1100mmであり、返却時は、高さH2 が300mm程度となる。なお、パレット返却時の2段目以上の高さH3 は270mmとなる。そして、このパレットPを40フィート(1220cm)のコンテナTに積載すると、物品搬送時のパレット積載数は、図14Aに示すように、2段積み10列の合計20となり、返却時のパレット積載数は、図14Bに示すように、8段積み10列の合計80となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のパレットPは、輸送や保管する物品の大きさと収納庫の大きさからパレットPの幅と奥行き、つまり床面積の大きさが決定され、この床面積に基づいて設計されているために、積載数には限度があり、必ずしもコストミニマムでパレットPの回収が行われていないというのが実情である。
【0011】
また、従来のパレットPの返却時の高さに関しても、収納庫の高さから支柱の高さが決定され、また、この高さを小さくするために、支柱を折り畳み式あるいは抜き差し式にしているが、このようにしても高さを十分小さくすることはできず、この点でも必ずしもコストミニマムでパレットPの回収が行なわれていない。
【0012】
本発明は、上記した従来技術のもつ課題を解決するためになされたもので、組立時は実質的に床面積及び高さが低減せず、返却時には高さのみでなく床面積も低減した、実用的なパレットを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記する手段により達成される。
【0014】
(1)物品を載置可能な主床部及び、この主床部の側端部に設けられた補助床部からなる床部と、前記補助床部が前記主床部の床面に対して水平位置とこの水平位置から反転した重なり位置とを取るように前記主床部と補助床部とを回動可能に連結する支持部と、を有するパレットにおいて、前記支持部は、相互に隣接する前記主床部と補助床部の各縦フレーム部材を連結するものであって、前記補助床部が前記主床部に対し前記両縦フレーム部材の相互に隣接する上縁角部を中心に回動する旋回軸を前記両縦フレーム部材のいずれか一方に設け、他方に前記旋回軸との干渉を避ける切欠を設けたことを特徴とするパレット。
(2)物品を載置可能な主床部及び、この主床部の側端部に設けられた補助床部からなる床部と、前記補助床部が前記主床部の床面に対して水平位置とこの水平位置から反転した重なり位置とを取るように前記主床部と補助床部とを回動可能に連結する支持部と、を有するパレットにおいて、
前記支持部は、相互に隣接する前記主床部と補助床部の各縦フレーム部材を連結するものであって、前記補助床部が前記主床部に対し前記両縦フレーム部材の相互に隣接する上縁角部を中心とする旋回軸を、前記両縦フレーム部材のいずれか一方に固設したことを特徴とするパレット。
【0015】
)前記補助床部は、前記主床部の床面に対して水平位置にある状態で、前記両縦フレーム部材の側面同士が面で接することを特徴とする前記(1)又は(2)のパレット。
)前記主床部は、四隅に前記支持部を設けるとともに当該主床部の両側に前記支持部を介して、前記主床部の半分の面積をそれぞれが有する補助床部を取り付け、返却時には補助床部を前記主床部上に折り畳むようにしたことを特徴とする前記(1)〜(3)のパレット。
【0016】
)前記支持部は、前記両縦フレーム部材の相互に隣接する上縁角部とそれぞれ1/4円弧分接するように配置された旋回軸と、当該旋回軸を回動可能に支持する軸受部材とを有し、前記旋回軸を、前記補助床部と前記主床部の縦フレーム部材のいずれか一方の前後両端に設けたことを特徴とする前記(1)〜(4)のパレット。
【0017】
)前記支持部は、前記主床部の縦フレーム部材に取り付けられ、前記補助床部が主床部に対して180°開いたときに当該補助床部の縦フレーム部材を支持する第1枕部材と、当該補助床部の縦フレーム部材に取り付けられ、前記補助床部が主床部に対して180°開いたときに当該補助床部の横フレーム部材を支持する第2枕部材とを有し、前記返却時には前記第2枕部材が補助床部より突出し、当該パレットの上に載置されるパレットの前記主床部を支持するようにしたことを特徴とする前記(1)〜(5)のパレット。
【0018】
)前記主床部は、前記物品の横ずれを防止する支柱部材が脱着自在に複数本立設されていることを特徴とする前記(1)〜(6)のパレット。
【0019】
)前記支柱部材は、一方にエンボス部が、他方に当該エンボス部が嵌合される凹部が形成された継ぎ足し自在構造の角パイプであり、各角パイプは断面の大きさ及び形状が同一で、かつ差し込み部分にメッキ処理が施されていることを特徴とする前記(7)のパレット。
【0020】
)前記主床部は、下部にフォークの爪が差し込まれる空間部を有し、この空間部の中央に前記爪の差し込み方向に伸延しかつ不使用の前記支柱部材を収納する収納箱を設け、当該収納箱の前後端部に前記支柱部材の脱落防止用の端板を形成したことを特徴とする前記(1)〜(8)のパレット。
【0021】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、主床部と補助床部の相互に隣接する縦フレーム部材の上縁角部を中心に回動する旋回軸を前記両縦フレーム部材のいずれか一方に設け、他方に旋回軸との干渉を避ける切欠を設けたので、補助床部を広げると、補助床部が主床部の上面と平らな面を形成しかつ水平状態が維持できる。また、補助床部を折り畳むとき、旋回軸は縦フレーム部材と干渉を起こすことはなく、補助床部が主床部上に略密着した重なり状態となり、載置面積の低減のみでなく、積み重ね時のパレットの高さを低くすることができ、物品搬送後の空パレットを所定の空間内に多数収納でき、物流コストを大幅に低減することができる。
請求項2に記載の発明では、主床部と補助床部の相互に隣接する縦フレーム部材の上縁角部を中心に回動する旋回軸を前記両縦フレーム部材のいずれか一方に固設したので、前項同様の効果を奏する。
【0022】
請求項に記載の発明では、補助床部が主床部の床面に対して水平位置にある状態で、両縦フレーム部材の側面同士が面で接するようにしたので、重い荷重が加わっても主床部に対し補助床部を水平位置に保持できる。
請求項に記載の発明では、主床部の半分の面積を有する補助床部を主床部の両側に取り付けるようにしたので、パレット返却時の面積は、小さな主床部の面積となり、極めて小さなパレットとなり、しかも両補助床部を折り畳むと高さも小さくなる。
【0023】
請求項に記載の発明では、主床部と補助床部を連結する支持部を、主床部と補助床部の縦フレーム部材上縁角部が中心軸線となる旋回軸をブラケットにより回動可能に支持し、しかもこの旋回軸を両縦フレーム部材の相互に隣接する上縁角部とそれぞれ1/4円弧分接するようにしたので、パレット返却時の高さは極めて小さくなる。
【0024】
請求項に記載の発明では、主床部側の第1枕部材と、補助床部側の第2枕部材により補助床部が主床部に対して180°開いたときに当該補助床部を支持するようにしたので、物品を多数載置しても主床部と補助床部との水平状態を確実に維持することができ、また、返却時には前記第2枕部材が補助床部より突出して上位のパレットの主床部を支持するので、折り畳みパレットを多数載置することができる。
【0025】
請求項に記載の発明では、物品の横ずれ防止用の支柱部材を主床部に脱着自在に複数本立設したので、パレットの上下方向の高さは、支柱部材を外すことにより小さくできる。
【0026】
請求項に記載の発明では、支柱をエンボス部と凹部とにより継ぎ足し自在の角パイプとしたので、支柱を上下に分割にして収納でき、さらにパレットの高さ寸法を低くでき、搬送時に支柱が転がりガタつくことも少ない。
【0027】
請求項に記載の発明では、主床部下部のフォーク爪差込み空間部を利用して支柱収納用の収納箱を設けたので、複数本設けられた支柱を主床部から抜き収納箱に収納でき、搬送時に邪魔になることもない。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
【0029】
図1は本発明の実施の形態に係るパレットの組立時の形態を示す斜視図、図2は同平面図、図3は同正面図、図4は同パレットを折り畳んだパレット返却時の形態を示す正面図である。なお、前記図11〜14に使用した符号を一部重複して使用することもある。
【0030】
このパレットPは、物品が床部F上に載置され、この床部Fの下部に形成された空間部Sにフォークの爪Cを差し込み、持ち上げてコンテナ等の収納庫T(図10参照)に収納し、物品の輸送や保管等に使用するものである。
【0031】
このパレットPの全体構造としては、図1に示すように、主床部20と、主床部20の両側に設けられた2つの補助床部40と、補助床部40を主床部20に対して回動可能に連結する支持部50と、主床部20に立設された支柱60とを有している。
【0032】
まず、主床部20から説明する。この主床部20は、図1,2に示すように、面積が2つの補助床部40の面積を加えたものと同じであり、これら主床部20と2つの補助床部40の面積を合わせると、物品を載置し得る所定面積となる。つまり、この主床部20は、幅がW/2、奥行きがDであり、また各補助床部40は、幅がW/4、奥行きがDとされており、各補助床部40を主床部20に対して回動して主床部20の上に重ねると、全体としては主床部20のみの占有面積となり、返却時のパレットPの占有面積を極めて小さなものとしている。
【0033】
この主床部20は、外周が縦フレーム21と横フレーム部材22からなる矩形の主部フレーム23により取り囲こまれ、この主部フレーム23内には、縦桟24と横桟25が井桁状に取り付けられている。
【0034】
これら縦桟24と横桟25の上面には、プラスチック製の段ボール等により構成された主床板26が載置され、横桟25と四隅の三角状の受け板27に皿ねじ等により固定的に取り付けられている。
【0035】
なお、本明細書では、簡便のために、前記「縦」あるいは「前」と、「横」あるいは「側部」は、フオークリフトの爪Cが差し込まれる方向を「縦」あるいは差し込まれる側を「前」とし、これと直交する方向を「横」あるいは「側部」と称す。
【0036】
この主部フレーム23の四隅には、前記支持部50が設けられ、これら支持部50相互間に横スキー部材28と縦スキー部材29(図5参照)が固着され、これらスキー部材28,29と横フレーム部材22との間に前記空間部Sが形成され、フオークリフトの爪Cを差し込むことができるようにしている。
【0037】
この空間部S内の中央部には、前記横フレーム部材22と横スキー部材28との間に用済み後の支柱60を収納するための収納箱30が設けられている。この収納箱30は、図3に示すように、前後端に車両が振動したときに支柱60が飛び出すのを防止する端板31が設けられ、この端板31と横フレーム部材22との間には外部から支柱60を入れたり、あるいは外部に容易に取り出すことができるように取出口32が設けられている。また当該収納箱30の底板には複数個の水抜き穴33(図2参照)も開設されている。
【0038】
ただし、空間部Sに横方向からフオークリフトの爪Cが差し込まれると、収納箱30に爪Cが突き刺される虞れもあるので、空間部Sの側部、つまり縦スキー部材29と縦フレーム部材21との間の空間部Sはメクラ板34(図5参照)により閉鎖されている。
【0039】
また、図3に示すように、前記主床部20の前後端の横フレーム部材22には、ほぼ両端近傍に支柱差し込み部材35が固着されている。この支柱差し込み部材35は、前の横フレーム部材22と後の横フレーム部材22ではオフセットされた位置となっている。これにより床部全体として前後方向を広く使用できることになる。
【0040】
ただし、前記爪Cを空間部Sに差し込むと、横フレーム部材22の支柱差し込み部材35に爪Cが衝突する虞れもあるので、この横桟25と横スキー部材28との間の支柱差し込み部材35の近傍には衝突を防止する衝突防止板36が斜めに固着されている。
【0041】
前記横フレーム部材22の中央部と両端には、主床部20等の上に載置された物品を縛って固定するためのバンドなどをかけるフック37も固着されている。
【0042】
次に、前記補助床部40は、主床部20の左右両側にそれぞれ設けられているが、図1に示すように、角筒状の縦フレーム部材41及び横フレーム部材42よりなる矩形の補助部フレーム43を有している。この補助部フレーム43は、内側に両縦フレーム部材41の中央部分に直角に掛け渡された中央横桟44により補強され、また物品の落下を防止するために比較的細かなメッシュの金網45が設けられている。
【0043】
この金網45は、当該補助部フレーム43の厚みの範囲内に存在するように構成されているが、この金網45の編み方としては、補助床部40が180°外側に開いた場合(図1に示す状態)に、金網45の縦線45aが横線45bの上になるようにしてある(図2の要部拡大した点線円内参照)。このようにすれば、金網45上に載置された物品の横方向のズレや移動を抑えることができるという利点がある。
【0044】
前記支持部50について説明する。この支持部50は、主床部20と2つの補助床部40上に物品が載置されたときに作用するモーメント力に対して強力な支持力を発揮するように構成されているが、特に、本実施の形態では、この支持部50を介して相互に連結されている補助床部40が180°旋回して主床部20上に折り畳まれたとき、図4に示すように、主床部20の上に平らに重なるように、また、逆に補助床部40が180°開くと、図3に示すように、補助床部40が主床部20の上面と平らな面を形成しかつ水平状態が維持できるように構成されている。
【0045】
図5は支持部の主床部側を示す分解斜視図、図6は支持部の補助床部側を示す分解斜視図、図7は支持部が主床部と補助床部とを支持している状態を示す断面図、図8は支持部の要部平面図である。なお、支持部50は、主床部20の四隅に設けられているが、全て同一若しくは対称の構成であるために、1つのみについて説明する。
【0046】
この支持部50は、図5,6に示すように、前記補助床部40を主床部20に対して水平位置に保持するためのものであり、前記主部フレーム23の両縦フレーム部材21の側端に取り付けられている第1枕部材51と、同様の補助床部40を水平に保持する機能を有する前記補助床部40の下面に取り付けられている第2枕部材52(図6参照)と、前記主床部20の縦フレーム部材21の端部等を下方から支持する受皿支柱53と、この受皿支柱53を下方から支持するように取り付けられている受皿54と、前記受皿支柱53の上面53a上に載置された軸受体55と、この軸受体55に開設された通孔56に挿通される所定長の旋回軸57とを有している。
【0047】
前記旋回軸57は、軸受体55の通孔56に挿通されているが、この旋回軸57と通孔56との間には遊び代が設けられ、これにより旋回軸57が軸受体55に回動可能に支持されている。この遊び代は、旋回軸57の太さによっても異なるが、一般的なパレットPに使用されるものとしては、好ましくは約0.3ミリほどである。
【0048】
ここに、旋回軸57は、図7,8に示すように、補助床部40の縦フレーム部材41の端部に形成された切欠41a内に左下1/4円弧だけ嵌め込まれた状態で固着されている。つまり、この旋回軸57の中心Oは、前記縦フレーム部材41の上部外側角部の稜線41bと一致するように構成されている。ただし、この旋回軸57の回動が主床部20の縦フレーム部材21と干渉しないように、この主床部20の縦フレーム部材21の四隅にも切欠21aが設けられ、また角部の稜線21bと旋回軸57の中心Oがほぼ一致するように構成されている。
【0049】
この結果、補助床部40は、主床部20に対して開くときには、旋回軸57を中心として180°回動可能となり、閉じるときには、主床部20に重なった状態となる。
【0050】
また、この補助床部40が主床部20に対して180°開いた状態のときは、補助床部40の縦フレーム部材41の内端部は前記第1枕部材51の上に乗り、横フレーム部材42自体は、下面に取り付けられた第2枕部材52が受皿支柱53に突き当たることになるので、この補助床部40は、重い荷重が加わっても主床部20に対し水平位置に保持されることになる。つまり、図7に示すように、補助床部40が主床部20の床面に対して水平位置にある状態では、両縦フレーム部材21,41の側面同士が面で接するので、重い荷重が加わっても主床部20に対し補助床部40を水平位置に保持できる
【0051】
特に、この第2枕部材52は、横フレーム部材42の下面に取り付けられているので、パレットPを用済み後に折り畳んだとき、反転して上方に突出することになり、パレットPを段積みして搬送するときのストッパとして機能し、パレットPのズレを防止できるという利点もある。
【0052】
なお、前記第1枕部材51は、主床部20の縦フレーム部材21の外側に取り付けられているが、重い荷重がかかっても前記補助床部40の水平状態が維持できるように前記補助床部40の厚さの分だけ下げた位置に固着してある。
【0053】
前記支柱60は、図3及び図9A,Bに示すように、前記支柱差し込み部材35に差し込まれる下部支柱61と、この下部支柱61に連結される上部支柱62と、両支柱61,62をほぼ面一に脱着自在に連結する中継ぎガイド63とから構成されている。
【0054】
この中継ぎガイド63は、下部支柱61に差し込まれた状態で、溶接用通孔61aを利用して当該溶接用通孔61aの内周面等に沿って溶接が施され、下部支柱61と連結されるようになっている。また、この中継ぎガイド63は、図9A,Bに示すように、輸送中の振動などにより上部支柱62が抜けないようにエンボス部64が形成され、このエンボス部64に上部支柱62に開設された通孔62aが嵌合されるようになっているが、差し込み時の嵌合性を良好にするためにメッキ処理(図中多数の点を施している部分)が施されている。
【0055】
なお、前記下部支柱61の下端部も、支柱差し込み部材35との嵌合性を良好にするためにメッキ処理を施しても良い。図中の符号「65」は、中継ぎガイド63にメッキ処理するときのためのフック用丸穴である。
【0056】
このように支柱60を中継ぎ方式にすれば、パレットPを返却する時、下部支柱61と上部支柱62とを外し、前記収納箱30に収納可能となる。
【0057】
次に、前記実施の形態の作用を説明する。
【0058】
まず、物品を載置する場合には、パレットPは、図1に示すように、主床部20に対して2つの補助床部40を180°開いた状態とする。この補助床部40では、旋回軸57が縦フレーム部材41に1/4円弧だけ嵌め込まれた状態で固着され、また主床部20の縦フレーム部材21にも切欠21aが設けられているので、この旋回軸57は主床部20の縦フレーム部材21と干渉することなく180°回動することができる。
【0059】
この補助床部40が開いた状態では、縦フレーム部材41は、第1枕部材51の上に乗り、横フレーム部材42は受皿54上に第2枕部材52を介して支持されることになるが、第1枕部材51は、補助床部40の厚さの分だけ下げた位置に固着されているので、補助床部40と主床部20とは水平状態となる。
【0060】
この状態で多数の物品を主床部20と補助床部40の上に載置する。ただし、物品によっては、荷崩れを起こす虞れがあるので、必要に応じて下部支柱61を支柱差し込み部材35に差し込んだり、この下部支柱61に中継ぎガイド63を介して上部支柱62を継ぎ足す。また、場合によっては、フック37にバンドなどをかけ、物品を縛って固定する。
【0061】
そして、横スキー部材28と横フレーム部材22との間の空間部Sにフォークリフトの爪Cを差し込み、車載し、搬送する。
【0062】
この搬送した後、用済みとなったパレットPは、折り畳む。この折り畳みに当たっては、まず、上部支柱62や下部支柱61を支柱差し込み部材35から外し、収納箱30の取出口32より下部支柱61、上部支柱62を収納箱30内に入れる。
【0063】
そして、補助床部40を主床部20の上に積み重ねるように折り畳む。この場合、補助床部40の面積は、主床部20の面積の半分であるために、両補助床部40を主床部20の上に載置しても、全体として主床部20の面積となるのみである。
【0064】
また、このパレットPでは、両補助床部40が支持部50の軸受体55に旋回軸57を介して取り付けられ、この旋回軸57の中心と、縦フレーム部材21及び41の上部角部の稜線21b及び41bが一致するように構成されているので、この補助床部40は、旋回軸57を中心として円滑に180°回動し、主床部20の上に平らに折り畳むことができる。
【0065】
また、この場合、横フレーム部材42の下面に取り付けられている第2枕部材52は、反転して上方に突出することになる。
【0066】
したがって、パレットPを段積みするときには、第2枕部材52が上位のパレットPの受皿54と係合し、上位のパレットPの横移動などを防止するストッパとして機能し、パレットPのズレを防止するともに多段積みを可能とする。
【0067】
さらに、具体的に述べる。図10Aは、物品を載置したパレット組立時における同パレットPを40フイート(1220cm)コンテナに積載した状態を概念的に示す全体斜視図である。
【0068】
パレットPの組立時の外形寸法は、高さ(H1 )1100mmの支柱60を2本使用するので、幅(W)2280mm×奥行き(D)1140mm×高さ(H1 )2200mmであるために、物品積載時には10のパレットPを使用して従来と同様の量の物品を搬送することができることになる。
【0069】
一方、パレット返却時は、幅(W)が半分の1140mmとなり、高さ(H1 )が142mmとなる。ただし、パレット返却時の2段目以上の高さは108mmとなる。
【0070】
つまり、このパレットPを40フィートコンテナに積載すると、返却時のパレット積載数は、実に20段積みの10列の2行で合計400パレットにもなることが分かる。これは、パレットの返却時の大きさが同パレット組立時の最大外形寸法に対して最大40分の1に小さくすることができ、パレット返却時の積載率は、従来のものに対して5倍となることを意味し、この結果、大幅に物流コストを低減することができることになる。
【0071】
なお、本発明は、上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々変更使用することができる。例えば、上述した実施の形態では、主床部の面積を2つの補助床部の面積と等しくしたが、これは適宜選択でき、2つの補助床部相互の面積差も適宜設定することができるものである。
【0072】
また、支柱部材は、必ずしもなくても良く、あっても必ずしも主床部のみでなく補助床部に取り付けるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の組立時の形態を示す斜視図である。
【図2】 同平面図である。
【図3】 同正面図である。
【図4】 同パレットを折り畳んだ返却時の形態を示す正面図である。
【図5】 同実施の形態の支持部の主床部側を示す分解斜視図である。
【図6】 同支持部の補助床部側を示す分解斜視図である。
【図7】 同支持部の要部断面図である。
【図8】 同支持部の要部平面図である。
【図9】 同実施の形態の支柱を示す図であり、Aは分解正面図、Bは同側面図である。
【図10】 同実施の形態の具体例をパレット積載状態を示す概略図である。
【図11】 従来のパレットを示す正面図である。
【図12】 同平面図である。
【図13】 同パレットの折り畳み状態を示す正面図である。
【図14】 同パレットの具体例を積載した状態を示す概略図である。
【符号の説明】
20…主床部、
21…縦フレーム部材、
22…横フレーム部材、
23…主フレーム、
30…収納箱、
31…端板、
40…補助床部、
41…縦フレーム部材、
42…横フレーム部材、
50…支持部、
51…第1枕部材、
52…第2枕部材、
55…軸受部材、
57…旋回軸、
60…支柱部材、
61…下部支柱、
61a,62a…通孔(凹部)、
62…上部支柱、
63…支柱中継ぎガイド、
64…エンボス部、
C…フォークリフトの爪、
F…床部、
P…パレット、
S…空間部、
T…収納庫。

Claims (9)

  1. 物品を載置可能な主床部及び、この主床部の側端部に設けられた補助床部からなる床部と、前記補助床部が前記主床部の床面に対して水平位置とこの水平位置から反転した重なり位置とを取るように前記主床部と補助床部とを回動可能に連結する支持部と、を有するパレットにおいて、
    前記支持部は、相互に隣接する前記主床部と補助床部の各縦フレーム部材を連結するものであって、前記補助床部が前記主床部に対し前記両縦フレーム部材の相互に隣接する上縁角部を中心に回動する旋回軸を前記両縦フレーム部材のいずれか一方に設け、他方に前記旋回軸との干渉を避ける切欠を設けたことを特徴とするパレット。
  2. 物品を載置可能な主床部及び、この主床部の側端部に設けられた補助床部からなる床部と、前記補助床部が前記主床部の床面に対して水平位置とこの水平位置から反転した重なり位置とを取るように前記主床部と補助床部とを回動可能に連結する支持部と、を有するパレットにおいて、
    前記支持部は、相互に隣接する前記主床部と補助床部の各縦フレーム部材を連結するものであって、前記補助床部が前記主床部に対し前記両縦フレーム部材の相互に隣接する上縁角部を中心とする旋回軸を、前記両縦フレーム部材のいずれか一方に固設したことを特徴とするパレット。
  3. 前記補助床部は、前記主床部の床面に対して水平位置にある状態で、前記両縦フレーム部材の側面同士が面で接することを特徴とする請求項1又は2に記載のパレット。
  4. 前記主床部は、四隅に前記支持部を設けるとともに当該主床部の両側に前記支持部を介して、前記主床部の半分の面積をそれぞれが有する補助床部を取り付け、返却時には補助床部を前記主床部上に折り畳むようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパレット。
  5. 前記支持部は、前記両縦フレーム部材の相互に隣接する上縁角部とそれぞれ1/4円弧分接するように配置された旋回軸と、当該旋回軸を回動可能に支持する軸受部材とを有し、前記旋回軸を、前記補助床部と前記主床部の縦フレーム部材のいずれか一方の前後両端に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパレット。
  6. 前記支持部は、前記主床部の縦フレーム部材に取り付けられ、前記補助床部が主床部に対して180°開いたときに当該補助床部の縦フレーム部材を支持する第1枕部材と、当該補助床部の縦フレーム部材に取り付けられ、前記補助床部が主床部に対して180°開いたときに当該補助床部の横フレーム部材を支持する第2枕部材とを有し、前記返却時には前記第2枕部材が補助床部より突出し、当該パレットの上に載置されるパレットの前記主床部を支持するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のパレット。
  7. 前記主床部は、前記物品の横ずれを防止する支柱部材が脱着自在に複数本立設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のパレット。
  8. 前記支柱部材は、一方にエンボス部が、他方に当該エンボス部が嵌合される凹部が形成された継ぎ足し自在構造の角パイプであり、各角パイプは断面の大きさ及び形状が同一で、かつ差し込み部分にメッキ処理が施されていることを特徴とする請求項7に記載のパレット。
  9. 前記主床部は、下部にフォークの爪が差し込まれる空間部を有し、この空間部の中央に前記爪の差し込み方向に伸延しかつ不使用の前記支柱部材を収納する収納箱を設け、当該収納箱の前後端部に前記支柱部材の脱落防止用の端板を形成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のパレット。
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