JP4935265B2 - 板状体の輸送用パレット - Google Patents
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Description
また、受注生産される板状体の運搬に木箱を用いる場合には、同サイズの板状体の枚数が少ないために、厚みの薄い木箱を用いることが多いが、厚みの薄い木箱を自立させることは困難であるため、木箱への板状体の積み下ろし時には板状体や木箱が倒れる危険性があった。
例えば、特許文献1には、幅の異なるガラス板の搬送に対応できるように、フレーム幅を伸縮可能とした大型ガラス搬送用のガラス搬送用パレットが開示されている。
このような大型のパレットを使用することにより、種々の形状を有する大型のガラス板を搬送することができ、しかも当該パレットを繰り返して使用することができる。
また、特許文献3には、異なる幅寸法のガラス板を背中合わせに積載して、自立できるようにした板状体輸送用架台が開示されている。
また、特許文献4には、左右に車輪を備えた車体上に板状体を立てることができる板状体の運搬台車が開示されている。
しかし、この発明においては運搬車とパレットが一体化しているので、運搬前、運搬後に板状体を別のパレット等へ移し替える必要があり、作業効率が悪いという問題があった。
(1)板状体を積載し、輸送するための板状体の輸送用パレットであって、
矩形形状に枠組みした床桟フレームと、
上記床桟フレームの底面に固着した脚部と、
上記床桟フレームの背側上端部に固着立設した背枠フレームと、
上記背枠フレームの背面側にその端部が回動可能に軸支された張出しフレームとを備えており、
上記背枠フレームの主面と上記張出しフレームの主面とが直交する状態と、上記張出しフレームの主面と上記背枠フレームの主面とが略平行になるように、上記張出しフレームが上記背枠フレームの背面側に収納された状態とを取り得ることを特徴とする板状体の輸送用パレットである。
(2)上記(1)に記載の板状体の輸送用パレットであって、
上記脚部の底部は、上記背枠フレームの主面に対して垂直な平面から所定の角度傾斜した平面を有し、かつ、上記張出しフレームは、パレット支持用のレベルアジャスターを備え、
上記背枠フレームの主面が地面に対して垂直な状態から所定の角度傾斜した状態で自立可能となるように構成されていることを特徴とする板状体の輸送用パレットである。
(3)上記(2)に記載の板状体の輸送用パレットであって、
上記レベルアジャスターは、上下方向に段階的に昇降可能であることを特徴とする板状体の輸送用パレットである。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の板状体の輸送用パレットであって、
上記床桟フレームの背面側側面には、パレット直立用の直立サポート部材が着脱自在に取り付けられていることを特徴とする板状体の輸送用パレットである。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の板状体の輸送用パレットであって、
上記背枠フレームと対向する上記床桟フレームの前面側には、少なくとも1つの前蓋フレームが着脱自在に取り付けられていることを特徴とする板状体の輸送用パレットである。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の板状体の輸送用パレットであって、
上記背枠フレームの主面が地面に対して垂直な状態から所定の角度傾いた状態でパレットを安定して自立させるために、上記脚部の前面側下端にクサビが着脱自在に取り付けられていることを特徴とする板状体の輸送用パレットである。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の板状体の輸送用パレットであって、
上記背枠フレームは、横方向に伸縮可能であることを特徴とする板状体の輸送用パレットである。
また、板状体を積載したパレットをトラックにより輸送する際には、上記張出しフレームの主面と上記背枠フレームの主面とが略平行になるように張出しフレームを背枠フレームの背面側に収納することにより、複数のパレットをトラックの荷台上に並列して積載することができ、板状体を効率よく輸送することができる。
板状体を積載し、輸送するための板状体の輸送用パレットであって、
矩形形状に枠組みした床桟フレームと、
上記床桟フレームの底面に固着した脚部と、
上記床桟フレームの背側上端部に固着立設した背枠フレームと、
上記背枠フレームの背面側にその端部が回動可能に軸支された張出しフレームとを備えており、
上記背枠フレームの主面と上記張出しフレームの主面とが直交する状態と、上記張出しフレームの主面と上記背枠フレームの主面とが略平行になるように、上記張出しフレームが上記背枠フレームの背面側に収納された状態とを取り得ることを特徴とする。
上記背枠フレームの主面が地面に対して垂直な状態から所定の角度傾斜した状態で自立可能となるように構成されていることが望ましい。
なお、張出しフレーム、背枠フレーム等の主面とは、上記張出しフレーム等を構成する最も外側の枠が外縁部分となる板状体を想定した際の該板状体の主面を意味する。
以下、本発明の板状体の輸送用パレットの具体例について説明する。
そして、縦背枠フレーム4a同士を連結するように横方向に横背枠フレーム4bが固着され、縦背枠フレーム4aと横背枠フレーム4bとから背枠フレーム4が構成されている。
このような構成とすることにより、背枠フレーム4の前面にパレット1に積載する対象物である板状体Gを接触させて積載することができる。
図2(a)は、本発明の板状体の輸送用パレットの一例を示す右側面図であり、張出しフレーム5の主面と背枠フレーム4の主面とが直交した状態を示しており、図2(b)は、図2(a)に示した板状体の輸送用パレットの正面図の一部であり、張出しフレーム5の主面と背枠フレーム4の主面とが略平行になるように、張出しフレーム5が背枠フレーム4の背面側に収納された状態を二点鎖線で示している。
図2(a)に示すパレット1は、張出しフレーム5の主面が背枠フレーム4の主面と直交した状態であり、張出しフレーム5に設けられたレベルアジャスター51、及び、脚部3によって支持されて自立している。
脚部3の底部は、背枠フレーム4の主面に対して垂直な平面から所定の角度傾斜した傾斜平面31と、床桟フレーム2の主面に対して平行な平行平面32とを有している。
脚部3の底部が傾斜平面31を有する形状であると、傾斜平面31を接地させてパレット1を支持することができ、背枠フレーム4の主面が地面に対して垂直な状態から所定の角度傾いた状態でパレット1を傾斜姿勢で支持することができる。
ここで、所定の角度とは、パレット1が接地されている地面に対して垂直な平面と、背枠フレームの主面とがなす角のうち鋭角である角度を指すこととする。
支持部52の底面は背枠フレーム4の主面に対して垂直な平面から所定の角度傾いており、支持部52の底面を接地してパレット1を支持した際に背枠フレーム4が地面に対して垂直な状態から所定の角度傾いた状態となるように構成されている。
この際、支持部52の底面と傾斜平面31は、同一平面上に位置していることが望ましい。両平面同士の関係をこのような関係とすることにより支持部52の底面及び傾斜平面31の双方を接地させて安定的にパレット1を支持することができるためである。
張出しフレーム5をこのような収納状態とすることにより、トラックの荷台上に複数のパレットを並べて積載することができる。これについて以下に説明する。
このようにパレットをトラックの荷台に上記態様で積載することにより、板状体Gを効率よく輸送することができる。
床桟フレーム2の上面には板状体Gが直接接触することとなる。そのため床桟フレーム2の上面であって板状体Gが接触する部分には、板状体Gに傷が生じないようにゴム板等の緩衝材を貼り付けておくことが望ましい。
また、横背枠フレーム4bの両端を左右の側面フレーム9にそれぞれ固着することにより、パレット1の強度を増すことができる。
なお、ワイヤ掛部11の形状はワイヤを引っ掛けることができる形状であれば特に限定されるものではない。
また、側面フレーム9のうち板状体Gが直接接触する内側部位には、板状体Gの表面に傷が生じないように床桟フレーム2と同様の緩衝材を貼り付けておくことが望ましい。
また、背枠フレーム4が伸縮しない場合は、天板フレーム10はその両端で側面フレーム9に固着されていることが望ましい。このような天板フレーム10を設けることにより縦背枠フレーム4a及び側面フレーム9の上端部が固定されるため、背枠フレーム4及び側面フレーム9が振動することの無い安定したパレットとすることができる。
また、床桟フレームの主面内に、横背枠フレーム4bと略平行に、下側ベルト掛けパイプ15b(図2(a)参照)が設けられていることが望ましい。
上側ベルト掛けパイプ15a及び下側ベルト掛けパイプ15bは板状体Gを固定するためのラッシングベルトを設置するために設けられた円筒状の部材である。
上側ベルトの上端には上側ベルト掛けパイプ15aに引っ掛けることができるS字金具が固設され、下端はバックルに固定されている。
また、下側ベルトの下端は金具を介して下側ベルト掛けパイプ15bに固定され、上端をバックルに通して下側ベルトの上端を引っ張るか押し込むかの操作を行うことによって下側ベルト掛けパイプ15bとバックルとの間のベルト長を調整することができるようになっている。
ラッシングベルトをこのような構成とし、S字金具を上側ベルト掛けパイプ15aから外した状態でラッシングベルトをパレット1の前面側の地面に垂らしておき、板状体Gをパレット1に積載した後に、ラッシングベルトの上端を板状体Gの前面側で引き上げてS字金具をベルト掛けパイプ15aに引っ掛けることにより、ラッシングベルトで板状体Gの前面を固定することができる。
S字金具を引っ掛けた直後のラッシングベルトはたるんだ状態であるが、下側ベルトのバックルに通された下側ベルトの上端を引っ張ることで、下側ベルト掛けパイプ15bとバックルの間のベルト長を短くすることができ、ラッシングベルトのたるみを解消することができる。
このようにラッシングベルトのたるみを解消しておいた上で、バックルを複数回締めこむことにより、板状体Gをラッシングベルトで締付固定することができ、板状体Gが前面側に倒れることを防止することができる。
なお、ラッシングベルトの形状、材質等は特に限定されるものでないが、起立した板状体の転倒を防止することのできる強度を有する布製のベルトであることが望ましい。
また、板状体Gを安定して固定するためには本発明の輸送用パレット1に所定間隔で複数のベルト掛けパイプ及びラッシングベルトを設けておくことが望ましい。
なお、張出しストッパ55の端部形状、並びに、張出しフレーム5、及び、補強フレーム14の嵌合部の形状は、張出しストッパ55の端部と各嵌合部が嵌合できる形状であれば特に限定されるものではなく、張出しストッパ55の端部に突出部を設けた場合は、上記嵌合部を開口形状とすることができ、張出しストッパ55の端部に開口部を設けた場合は、上記嵌合部を突出形状とすることができる。
また、張出しフレーム5の形状は、図2に示した形状に限定されるものでないが、その主面を形成する辺と頂点、又は、頂点同士を結ぶような筋交いを複数有する形状(図2(a)参照)であることが望ましい。このような形状とすることにより張出しフレーム5の強度を増すことができ、重量物である板状体Gを積載したパレットを、安定的に支持することができる。
これにより、パレット1の接地面に段差があった際にも脚部3の傾斜平面31と支持部52の底面の双方を接地させ安定してパレット1が自立できるように支持することができる。
図4(a)は、本発明の輸送用パレット1に直立サポート部材6を取り付けた状態の拡大背面図であり、図4(b)は、図4(a)の右側面図であり、本発明の輸送用パレット1を直立させた状態を示している。
なお、図4(a)、(b)ともに、直立サポート部材6を支持部材として使用していない状態及びストッパを持ち上げた状態を二点鎖線で示している。
従って、図4(a)に示すように、直立サポート6の上部円盤部61を挿入部70に挿入し、上部円盤部61が挿入部70に引っ掛かって直立サポート6がぶら下がった状態とした後、床桟フレーム2の側面に設けられたストッパ挿入部材67に、板状でストッパ挿入部材67より長さが長く、両端部に外れ防止のための引っ掛かり部が形成されたストッパ66を下降させて挿入し、挿入部70の前面を塞ぐことにより、直立サポート6を挿入部70に固定することができる。
これにより、図4(b)に示すように、下部円盤部63の底面と脚部3の平行平面32とが同一平面上になるように直立サポート6を固定することができ、パレット1を下部円盤部63の底面と脚部3の平行平面32とで支持することができるので、パレット1を直立させた状態で安定的に支持することができる。
このような前蓋フレーム7を、板状体Gを積載したパレット1の前面に設置することにより、板状体Gが前方に倒れて割れることを防止することができる。
前蓋フレーム7は作業者1人で容易に着脱できる長さ及び重さの部材であるため、これを少なくとも1枚、望ましくは複数枚取り付けるようにすることにより、前蓋フレームを着脱する際の作業性を向上させることができる。
図5(a)は、図1(a)においてAで示す部分の拡大右側面図であり、図5(b)は上記部分の拡大正面図である。
図6(a)は、前蓋フレームの一例を示す正面図であり、図6(b)はその右側面図である。
また、床桟フレーム2b及び床桟係止部71の底部には貫通孔200bの下面の一部を塞ぐように貫通防止板75が設けられている。
また、床桟係止部71には固定ピン73が、予めピン用貫通孔71aを貫通した状態で設けられている。
縦前蓋フレーム7aは最下部の横前蓋フレーム7bよりも下に突出しており、縦前蓋フレーム7aの下端には、前面側に突出した角材形状の前蓋係止部72が設けられている。そして、前蓋係止部72を含む縦前蓋フレーム7aの底面の形状は、縦前蓋フレーム7aの下端部を貫通孔200bに上方から挿入することができる形状となっている。
また、縦前蓋フレーム7aの上端には背面側にL字型の上端引掛部76が設けられている。
次に、前蓋フレーム7を起こして直立させる。この操作は、縦前蓋フレーム7aの下端が貫通孔200bに挿入された状態を維持したままで、上端引掛部76のL字型の先端が天板フレーム10の背面側に位置することができるように、前蓋フレーム7を持ち上げて行う。
これにより前蓋フレーム7の上端部が天板フレーム10に固定される。
前蓋係止部72を含む縦前蓋フレーム7aの下端が貫通孔200bに挿入され、ピン用貫通孔71a及び71bよりも前蓋係止部72が下方に位置する状態で、ピン用貫通孔71bを貫通するように固定ピン73を挿すと、前蓋係止部72は固定ピン73よりも上に移動することができなくなるため、前蓋係止部72を含む縦前蓋フレーム7aは貫通孔200bから抜けることができなくなる。これにより前蓋フレーム7の下端部は床桟フレーム2に固定される。
固定ピン73をピン用貫通孔71bに挿入する際には抜止突出部74を溝部71cに合わせて貫通させたのちに抜止突出部74と溝部71cとの位置をずらすことにより、固定ピン73がピン用貫通孔71bより自然に抜けることがなくなり、前蓋フレーム7の位置を固定することができる。
また、ピン用貫通孔71aは円形であり、固定ピン73の抜出突出部74が引っかかるような形状であるため、固定ピン73がピン用貫通孔71aから自然に抜けることはない。
図7では、クサビ8が差し込まれた状態を実線で示しており、クサビ8が収納された状態を二点鎖線で示している。
しかし、このようなクサビ8を脚部前カバー84の下に挿入することにより、図7(b)に示すように脚部前カバー84の下端がクサビ8のへの字部材85と接触することとなり、パレットが前方に傾いて倒れにくくなる。
従って、クサビ8を取り付けることにより、きわめて安定的にパレット1を自立させることができる。
床桟フレーム2の底面には、クサビ8より一回り大きいクサビ収納部83が設けられているため、取り外したクサビ8はクサビ収納部83に収納することができる。
この際、左右のスライドロッドが重なっている幅が伸縮のストロークとなる。
このように、スライドロッド同士が重なるようにすることにより背枠フレームの幅を横方向に縮めることができ、スライドロッド同士が重なる幅を短くすることにより、背枠フレームの幅を横方向に伸ばすことができる。
また、このような構造とすると、一方のスライドロッドを移動させる際には嵌合した他方のスライドロッドがガイドの役割を果たすので、スライドロッドの位置がずれることなく背枠フレームの長さを伸縮することができる。
また、背枠フレームの横幅を縮めるとトラックに積載する際にトラックの荷台中でパレットが占有する領域が小さくなるため、特に空のパレットを輸送する際の積載量を増すことができ、輸送効率を向上させることができる。
板状体の幅が4m未満であれば従来公知のパレットを使用する方が作業効率が良く、また、板状体の幅が8.5mを超えることはほとんど無いため、本発明の輸送用パレットの製作に要する手間等を考慮すると木箱等を用いるほうが効率がよいためである。
また、背枠フレームが横方向に伸縮可能であるパレットにおいても、その可動範囲の好ましい下限は4mであり、好ましい上限は8.5mである。
これらの板状体Gの大きさは特に限定されるものでないが、その幅が4〜8.5mであることが好ましい。本発明の板状体の輸送用パレットは、このような板状体Gの積載及び輸送に対して好適に使用することができる。
あるいは、クレーンに連結したワイヤーを、それぞれ2箇所のワイヤー掛け部材13に掛けて底吊りにして、さらにワイヤーをその位置がずれないようにワイヤーズレ止めフック12に掛けておき、クレーンを動かすことによってパレット1を吊り上げて所定の作業場所に移動してもよい。
この状態でフォーク又はクレーンを下げ、パレットを下降させることにより、脚部3を地面に接地させる。この際、図2(a)に示すように脚部3の傾斜平面32とレベルアジャスター51の支持部52の底面が地面に接地することとなり、背枠フレーム4が地面に対して垂直な状態から所定の角度傾斜した状態でパレット1を自立させることとなる。
このとき必要があれば支持部52上部のねじを操作して支持部52の長さを微調整して、パレット1をより安定的に自立させることができる。
図1に示すパレット1においては、一例として5ヶ所にクサビ8を差し込むことができる。
続いて、前蓋フレーム7を持ち上げて天板フレーム4と上端引掛部76との係止状態を解除する。このようにすることで前蓋フレーム7をパレット1から取り外す。
バキュームリフトにより板状体Gを持ち上げ、板状体Gが背枠フレーム4に凭れかかるようにした状態でバキュームを解除することにより板状体Gをパレット1に積載することができる。
板状体Gを固定することによって、板状体Gが前面側に倒れることを防止することができる。
なお、図1に示すパレット1には4枚の前蓋フレーム7を取り付けることができる。
また、板状体Gの左端及び右端よりも外側の縦背枠フレーム4a又は側面フレーム9にPPバンドの一端を固定しておき、板状体Gの前面側で左右の両側のPPバンドを結束する方法によって板状体Gとパレット1を結束して梱包することもできる。
板状体Gをこのようにして梱包することにより、板状体Gが前面側に倒れることを防止することができる。
このようにすることによりパレット1は地面から浮き上がるので、差し込んでおいたクサビ8の取手部81を掴んでクサビ8を引き抜き、クサビ収納部83に収納する。
続いて、張出しフレーム5のレベルアジャスター51から固定ピン54を引き抜き、レベルアジャスター51を上に引き上げて、上部固定孔53aに位置を合わせて、固定ピン54を差し込んでレベルアジャスター51を上方で固定する。
そして、張出しストッパ55の端部と補強フレーム14の嵌合部との嵌合を解除して、張出しフレーム5の主面が背枠フレーム4の主面と略平行になるように張出しフレーム5を収納する。
直立サポート6は図4(a)の点線部分に示すように床桟フレームの上面に取り付けられているため、これを棒状部69から引き抜いて取り外す。
そしてストッパ66を持ち上げて挿入部70の前面を開口状態とし、上部円盤部61を挿入部70に挿入後、ストッパ66を下ろして挿入部70の前面を塞ぐことにより、直立サポート6が外れないように固定する。
このときパレット1は直立しており、上記操作を他のパレットについても繰り返すことによって図3に示すように複数枚のパレット1をトラック100の荷台101上に並列した状態で積載することができる。
そして、トラック100からパレット1を降ろし、パレット1の脚部を浮かせた状態で、最初にパレット1を自立させた際と同様にして張出しフレーム5を広げて固定し、レベルアジャスター51を引き下げて下方で固定する。
その後、クレーンを下ろしてパレット1を地面に接地させることにより、安定的にパレット1を自立させることができる。
2 床桟フレーム
3 脚部
4 背枠フレーム
5 張出しフレーム
6 直立サポート
7 前蓋フレーム
8 クサビ
31 傾斜平面
32 平行平面
51 レベルアジャスター
G 板状体
Claims (7)
- 板状体を積載し、輸送するための板状体の輸送用パレットであって、
矩形形状に枠組みした床桟フレームと、
前記床桟フレームの底面に固着した脚部と、
前記床桟フレームの背側上端部に固着立設した背枠フレームと、
前記背枠フレームの背面側にその端部が回動可能に軸支された張出しフレームとを備えており、
前記背枠フレームの主面と前記張出しフレームの主面とが直交する状態と、前記張出しフレームの主面と前記背枠フレームの主面とが略平行になるように、前記張出しフレームが前記背枠フレームの背面側に収納された状態とを取り得ることを特徴とし、
前記脚部の底部は、前記背枠フレームの主面に対して垂直な平面から所定の角度傾斜した傾斜平面、及び、前記床桟フレームの主面に対して平行な平面である平行平面を有し、
前記張出しフレームは、パレット支持用のレベルアジャスターを備え、
前記背枠フレームの主面が地面に対して垂直な状態から所定の角度傾斜した状態で自立可能となるように構成されている、板状体の輸送用パレット。 - 前記レベルアジャスターは、上下方向に段階的に昇降可能である請求項1に記載の板状体の輸送用パレット。
- 前記床桟フレームの背面側側面には、パレット直立用の直立サポート部材が着脱自在に取り付けられている請求項1又は2に記載の板状体の輸送用パレット。
- 前記背枠フレームと対向する前記床桟フレームの前面側には、少なくとも1つの前蓋フレームが着脱自在に取り付けられている請求項1〜3のいずれかに記載の板状体の輸送用パレット。
- 前記背枠フレームの主面が地面に対して垂直な状態から所定の角度傾いた状態でパレットを安定して自立させるために、前記脚部の前面側下端にクサビが着脱自在に取り付けられている請求項1〜4のいずれかに記載の板状体の輸送用パレット。
- 前記背枠フレームは、横方向に伸縮可能である請求項1〜5のいずれかに記載の板状体の輸送用パレット。
- 前記レベルアジャスターの下端部の支持部が前記背枠フレームの主面に対して垂直な平面から所定の角度傾いている請求項1〜6のいずれかに記載の板状体の輸送用パレット。
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