JP3175991U - 折りたたみ貨物架台 - Google Patents

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Abstract

【課題】脚の折りたたみを簡単かつ安全に行えるようにしながら構造の簡素化・軽量化等を図った折りたたみ貨物架台を提供する。
【解決手段】貨物架台1は、貨物を載せるテーブル2の下に折りたたみ可能な脚3が取り付けられていて、フォークリフトによる昇降・移動が可能なものであって、テーブル2と直角に脚3を立てた状態と、テーブル2と平行に脚3を折りたたんだ状態と、双方の間で脚3を角度変更可能にした状態とが選択され得るように脚3がテーブル2の下部に連結軸を介して取り付けられている。脚3の下端部に、脚3を角度変更させるとき床面等に接して転がるローラ30が取り付けられている。テーブル2の下面に脚保持部材が取り付けられていて、上記の連結軸が設けられているとともに、テーブル2に直角に脚3を立てた状態で脚保持部材と脚3とを抜き差し可能に貫通する棒状体が設けられてもいる。
【選択図】図1

Description

請求項に係る考案は、貨物の保管や輸送のために使用する折りたたみ貨物架台に関するものである。
コンテナ等で貨物を輸送する際、水平なテーブルに脚を付けた貨物架台が使用されることがある。たとえば、貨物をあまりに多数段に積み上げると自身の重量によって貨物が変形等する恐れがある場合、そのような貨物架台が用いられる。コンテナの床面上と、コンテナ内に入れた貨物架台のテーブル上とに分けて、貨物を積載するのである。
貨物架台は、フォークリフトのフォークをテーブルの下に挿入して持ち上げ、そのフォークリフトで移動させる。また貨物架台は、返送時等の取扱いを効率化するため、テーブルに対して脚を折りたたみ可能に取り付け、それぞれの脚を鉛直に立てたり水平に折り曲げたりすることが可能な、いわば折りたたみ貨物架台として構成されることが多い。
折りたたみ貨物架台における脚の折りたたみは、フォークリフトを用い、貨物架台のテーブルをゆっくりと下降させることにより行うのが一般的である。すなわち、フォークリフトによって貨物架台を一旦わずかに持ち上げ、テーブルに対し脚を少し折り曲げたうえで貨物架台を徐々に下ろす。少し折り曲げた状態の脚の先端を地面や床面に接触させ、そのまま徐々に貨物架台を下降させると、テーブルの重量を利用して脚を折り曲げることができる。脚を立てる際には、フォークリフトでテーブルを支持し、上記と逆に貨物架台を持ち上げていくことにより、脚の自重を利用して脚を鉛直に伸ばす。
また、折りたたみ貨物架台における脚は、テーブルに対し直角に立てた状態に固定する必要がある一方、テーブルと平行に折りたたまれた状態に保つためにも、何らかの部材でテーブル寄りに引き付けておく必要がある。したがって、折りたたみ貨物架台においては、脚を立てたとき当該脚をテーブルに対し直角に保つための手段と、脚を折りたたんだとき当該脚をテーブルとほぼ平行な状態に保つための手段とが必要である。
従来の折りたたみ貨物架台は、たとえば下記の特許文献1に記載されている。文献1においては、脚の折りたたみは、脚を下方に引き出したうえ角度変更させて行う。具体的には、脚が起立している状態では、脚の上端付近に取り付けたキー部材が、テーブル下に固定した脚ホルダーのキー溝に嵌入していることにより起立姿勢を保持し、さらにキー部材をネジで締め付けて起立姿勢を固定している。脚を折りたたむには、ネジを弛めたのち、キー溝の下方に連続して形成した支持穴までキー部材を引き下ろし、支持穴を回転の中心にして脚の角度変更を行う。このとき、テーブルに対して脚を少し折り曲げた状態に保つためにロープを使用することとしている。すなわち、フォークリフトによって貨物架台を持ち上げたとき、左右の脚のそれぞれの下端付近をロープで結び付け、それによって脚を少し折り曲げた状態に保つ。脚を完全に折りたたんだときは、脚に取り付けたフック環をテーブルの止めピンに係合させて当該脚をテーブルと平行な状態に保つ。
特開2007−118998号公報
上記のようにして行う脚の折りたたみは、当然のことながら、簡単かつ安全に行えるのが好ましい。また、脚を立てたときと折りたたんだときとに当該脚を上方位置またはテーブルに沿う位置に保つための手段も、簡単な構造であってやはり取扱い容易なものであるのがよい。また、積載する貨物の高さに応じて、テーブルの高さ、すなわち脚の長さが調節できることが好ましい。
しかしながら、特許文献1の折りたたみ貨物架台には、次のような課題がある。すなわち、
i) 脚を立てたときに当該脚を起立状態に保持するための手段は、キー溝に嵌入可能なキー部材と、そのキー部材を締め付けるネジである。しかし、キー溝と支持穴とを含む特殊な形状の脚ホルダーが必要であって高コストである。また、キー部材のサイズは、キー溝に連続して形成された支持穴内で回転できる大きさに制限されるとともに、ネジは脚の上端付近に設けられたキー部材を締め付けるので、脚に作用する回転力を脚の上端付近のみで制止することになり、安定性に欠ける。
ii)脚を折りたたんだときに当該脚をテーブルに平行な状態に保持するための手段は、脚に取り付けたフック環と、当該フック環に係合するようテーブルに取り付けた止めピンである。しかし、脚を折りたたんだ姿勢に保持するフック環は剛体なので、フック環または止めピンの取付位置や、脚を折りたたんだ角度等が正確でなければ、フック環を止めピンに係合させることが困難である。
iii) 脚を少し折り曲げた状態に保つための手段は、脚の下端の付近に取り付けたロープと、そのロープを反対側の脚の下端付近に掛けるためのフックである。この構成では、脚を折りたたむとき、脚の上端付近のネジを弛める操作と脚の下端付近のロープを掛ける操作が必要になる。折りたたんだときのロープの始末にも手間がかかる。こうして各手段を別個に備えると、貨物架台は構造が複雑化して重量を増し、製造コストが高くなるとともに、取扱いも複雑になってしまう。
iv)特許文献1には、テーブルの高さ、すなわち脚の長さを調節することについての記載がない。
請求項に係る考案は、以上のような課題を解決するためにしたもので、脚の折りたたみを簡単かつ安全に行えるようにしながら構造の簡素化・軽量化等を図った折りたたみ貨物架台を提供するものである。
考案による折りたたみ貨物架台は、貨物を載せるテーブルの下に折りたたみ可能な脚が取り付けられていて、テーブルをフォークリフトで支えることにより昇降および移動が可能なものであって、
a) テーブルと直角(概ね直角な場合を含む)に脚を立てた状態と、テーブルの中央寄りにテーブルと平行(概ね平行な場合を含む)に脚を折りたたんだ状態と、双方の間で脚を角度変更可能にした状態とが選択され得るように脚がテーブルの下部に連結軸を介して取り付けられていること、
b) 脚の下端部に、脚を角度変更させるとき地面または床面に接して転がるローラが取り付けられていること、
c) および、テーブルの下面に脚保持部材が取り付けられていて、当該脚保持部材に、上記連結軸が設けられているとともに、テーブルに直角に脚を立てた状態で当該脚保持部材と脚とを貫通して挿入され、かつ、一旦抜き出されたうえ脚を傾斜させた状態で当該脚保持部材のみに挿入されることにより脚の角度変更を制限する棒状体(ピンやボルトなど)が、併せて設けられていること
を特徴とする。
この貨物架台は、上記a)の構造により、脚を連結軸を中心に回転させて鉛直に立てたり水平に折り曲げたりすることが可能であり、上記b)・c)の構造に基づき、フォークリフトを用いてゆっくり下降させることにより脚を折りたたむことができる。脚は、鉛直に立てた状態では、上記c)の棒状体が脚と脚保持部材とを貫通していることにより、連結軸と棒状体の2箇所で脚保持部材に固定されていることになり、安定した起立状態を維持できる。脚を折りたたむ際には、上記c)の棒状体を引き抜いて脚が連結軸を中心に回転できるようにしたのち、フォークリフトによって貨物架台を一旦わずかに持ち上げ、テーブルの中央寄りに脚を少し折り曲げ(傾け)る。脚保持部材に棒状体が差し込まれていた位置を過ぎるまで脚が折り曲げられたところで、抜いた棒状体を再び脚保持部材の同じ位置に戻す(差し込む)と、傾けた脚が鉛直に戻ろうとしても棒状体に接触するため、脚の角度変更が制限される。そうして脚が傾斜した状態を保っていると、貨物架台を徐々に下降させることができる。脚を少し折り曲げたその状態からさらに折りたたむ向きに脚を回転させる際には、脚が棒状体から離れるため、その向きへの脚の回転には棒状体は全く支障とならず、脚の折りたたみ操作はきわめてスムーズに行える。
脚の下端部にはb)のとおりローラが取り付けられているので、これを地面や床面に接触させ、そのまま徐々に貨物架台を下降させると、テーブルの重量を利用して脚をさらに折りたたみ、水平にまで折り曲げることができる。
なお、脚を立てる際には、フォークリフトでテーブルを支持し、脚保持部材から棒状体を引き抜いて脚を立てる向きにも回転可能なようにしたうえ、上記と逆に貨物架台を上方へ持ち上げることにより、脚の自重で脚を鉛直に伸ばすことができる。脚が完全に立てられたら、抜いた棒状体を脚と脚保持部材とに貫通するように差し込んで脚の起立姿勢を保持する。
上記c)のとおり、脚を立てた状態または傾斜させた状態を保持する棒状体は、テーブルの下部にある連結軸の付近に設けられている。したがって、とくに脚を少し折り曲げた状態に保つための作業を簡単かつ安全に行うことができる。すなわち脚を水平向きに押して(または引いて)少し折り曲げるとともに、テーブルの下部にある連結軸の付近という、外寄りの比較的高い位置にある棒状体を操作すれば足りる。体を屈めて脚の下端付近にロープを取り付ける必要はなく、持ち上げられたテーブルの下に身体を入れる必要もない。外したロープを保管する場所や手間も、もちろん不要である。棒状体を同じ位置で抜き差しするという簡単な操作を行うだけで、脚を立てた状態と傾斜させた状態とを確実に保持できる。脚を折りたたんだのち、棒状体を取り外したり別の場所に保管したりする必要もなく、取扱いが容易である。
脚を立てた状態を保持するための手段と、脚を傾斜させた状態を保持するための手段とを、こうして共用の一つのものにすると、部品数が減少して構造が簡単になり、軽量・低コストで取扱いの容易な貨物架台となる。
考案の折りたたみ貨物架台はさらに、上記の棒状体が、上記連結軸から数cm以上の間隔をあけて設けられていることが好ましい。
脚の連結軸と棒状体とがこのように間隔をあけて設けられていると、好ましくない方向(脚が立てられている場合には脚が折りたたまれる方向、脚が傾斜している場合には脚が立つ方向)に脚が外力を受けたとき、そのモーメントに強く抗することができるという利点を有する。つまり、間隔をとって存在する連結軸と棒状体とによって当該モーメントを受け止めることができ、それらの間隔を広くすれば、その抗強度をさらに高くすることも可能である。また、連結軸への負荷を軽減できて脚の姿勢を安定的に保持できる。
考案の折りたたみ貨物架台はさらに、上記の脚を折りたたんだとき当該脚をテーブルと
(ほぼ)平行な状態に保つために、テーブルと折りたたんだ脚とを連結する索体(チェーンやロープなど)を備えているものであればさらに好ましい。
脚は、テーブルと平行に折りたたまれた状態に保つために、テーブル寄りに引き付けておく必要がある。上記の貨物架台は、そうした状態で脚を適切な状態に保つ手段として、索体を採用したものである。索体とはチェーンやロープなどをいい、これらは剛体ではなく可撓性を有するので、テーブルおよび脚への取付位置ならびに脚を折りたたんだ角度等が精度の低いものであっても、弛ませて対応することが可能であり、脚をテーブルに平行に折りたたんだ状態を保持させる操作が行いやすい。
考案の折りたたみ貨物架台には、テーブルの高さを変更できるよう、上記の脚の一部に長さ変更可能な部分が設けられているのが好ましい。たとえば図2のように、長さ変更部分50において脚3の中空の筒形部分3cに先端部分3dを挿入して出し入れ可能なようにしたうえ、図4のように先端部分3dの複数箇所の留め穴32のいずれかと筒形部分3cの留め穴33との間に支持ピン51を挿入して、先端部分3dの突出長さを任意に定められるようにするとよい。
そのように、脚の一部に長さ変更可能な部分を設けてテーブルの高さを変更できるようにすると、積載する貨物の大きさや性質によって、または貨物架台を収容するコンテナ等の寸法等に合わせて、適切な状態で貨物架台を使用できるようになる。
また、隣接する折りたたみ貨物架台の間で脚同士を連結するための連結用ボルトが、基端部を脚に結合させ、先端部の向きをその脚に沿った状態からその脚と直角に伸びた状態にまで切り換えられるように取り付けられていると好ましい。たとえば、図2・図3に示す連結用ボルト60は、図6のようにピン61を介して一方の側の脚3に取り付ければよい。図示のように、連結用ボルト60には蝶ナット62を嵌めて操作を容易にし、他方の側の脚3には、連結用ボルト60を掛け留められるブラケット63を設けるとよい。
上記のような連結用ボルトを用いて隣接の貨物架台同士を連結すると、全体として貨物架台の剛性や安定性が向上し、積載する貨物をさらに安定的に保管または輸送することが可能になる。連結用ボルトは、連結に使用しないとき先端部を脚に沿わせた状態にして外部にほとんど突出しないようにできるため、貨物架台の取扱いの支障になることがない。
さらに考案の折りたたみ貨物架台は、上記の脚の側部に、衝撃吸収作用のある当て板が取り付けられていると好ましい。当て板は、ゴムなどの弾性材料が適している。このような当て板を脚側部に取り付けると、上記連結用ボルトの使用時などに、連結した架台との当たり面とすることができ、貨物架台同士の接触による衝撃を吸収して架台の損傷を防止できるうえ、貨物架台同士のがたつきも防げる。
テーブル側部における複数箇所に、貨物固縛用のロープ等を掛け留めるための係止具(フックやリング等)が取り付けられていると、さらに有利である。このような折りたたみ貨物架台では、テーブルの側部に取り付けた係止具に、テーブルに載置した貨物の固縛用のロープ等を掛け留めて貨物を固定させたり、貨物架台を収容するコンテナやトラックの床フックとの連結用のロープ等を掛け留めて貨物架台を固定させたりすることが容易に行える。したがって、積載する貨物を安定的に保管または輸送することが可能になるうえ、輸送中の貨物架台のがたつきや移動の防止を図り、隣接する貨物架台同士や、貨物架台とコンテナの壁面とが衝撃的に接触することが防止される。
考案の折りたたみ貨物架台によると、脚を立てたとき当該脚を起立姿勢に保つとともにフォークリフトを用いて脚を折りたたむ際、脚を少し折り曲げた状態に保つための作業を棒状体の抜き差しをするだけで簡単かつ安全に行うことができる。同じ棒状体で2つの姿勢を保持するので、折りたたみ貨物架台は、部品数が減少して構造が簡単になり、軽量かつ低コストなものとなり取扱いも容易になる。脚の下部にロープを掛けたり、掛けたロープを外したりする必要がないので、ロープの出し入れの手間や保管場所も不要である。
脚を折りたたんだとき、当該脚をテーブルとほぼ平行な状態に保つために脚とテーブルとを連結する際、ロープ等の索体で連結すると取扱いが容易である。
テーブルの高さを変更可能にすると、効率的に貨物を積載し、適切な状態で貨物架台を使用することができる。
隣接する折りたたみ貨物架台の間で脚同士を連結するため連結用ボルトを配置すると、貨物架台の剛性や安定性が向上し、積載する貨物をさらに安定的に保管または輸送することが可能になる。
また、テーブルの側部に貨物固縛用のロープやコンテナの床フックとの固縛用ロープ等を掛け留めるための係止具を取り付けると、輸送中に貨物が移動することを防止できるほか、コンテナ等の内側で貨物架台ががたつくのを防止することも可能になる。
発明による折りたたみ貨物架台1を示す全体図で、(a)は平面図、(b)は脚3を伸ばした状態の正面図、(c)は脚3を折りたたんだ状態の正面図である。 (a)は折りたたみ貨物架台1の右側面図(脚3を伸ばした状態)、(b)は左側面の部分図である。 (a)は、図2におけるIII部の詳細図であり、(b)はその図示部分の正面図である。 図1(c)におけるIV部の詳細図である。 (a)は、図2におけるV部の詳細図であり、(b)はその図示部分の正面図である。 (a)は、図2におけるVIa部の詳細図、(b)はVIb部の詳細図、(c)は連結用ボルトの使用状態を示す正面図である。
図1〜図6を用い、考案の実施についての形態を説明する。
図1(a)〜(c)に示すように、折りたたみ貨物架台1は、水平なテーブル2とそれに垂直な脚3等からなり、主として鉄鋼部材で構成したものである。貨物架台1は、図1(b)のように脚3を垂直に伸ばした状態(実線部)でコンテナ(図示せず)の内部に置き、コンテナによる貨物輸送に使用する。コンテナの床面上とテーブル2の上面とに分けて貨物(たとえば液晶パネル)を積み上げることにより、貨物自身の重さで下段の貨物が損傷等することを防止できる。
貨物架台1は、コンパクトにしてコンテナにより効率的に返送等出来るよう、テーブル2に対し脚3を折りたたみ可能に設けたものである。図1(c)は脚3を折りたたんだ状態を示している。鉄パイプを水平に配置して形成したテーブル2に対し、脚3は、直角に立てた状態と、テーブル2と平行に折りたたんだ状態と、双方の間で脚3を角度変更可能にした状態とが選択され得るように貨物架台1に組み付けられている。なお、図示の例では、貨物架台1ごとに4本ある脚3のうちテーブル2の左右各側のものが、図2のように補強材3aでつないで一体にされている。補強材3aには、貨物架台1同士や、貨物架台1とコンテナの内壁とが当たることを防ぐために、ゴムや合成樹脂などの弾性材料で形成した当て板3bが取り付けられている。しかし、4本の脚をそれぞれ独立に取り付けることも、図示の例に準じて容易に構成できる。この場合、当て板3bは脚3に取り付けるとよい。
コンテナ内に搬入したり搬出したりするための折りたたみ貨物架台1の運搬は、フォークリフトを使用して行う。脚3を折りたたんだ状態でも、テーブル2に対して直角に立てた状態でも、テーブル2の下にフォークリフトのフォークを差し入れて持ち上げることにより運搬する。
脚3を折りたたんだ状態で積み重ねた複数台の貨物架台1を運搬するには、積み重ねた貨物架台1のうち最下段のもののテーブル2の下にフォークを差し入れて持ち上げ、そのままフォークリフトで運搬する。車輪付きの搬送台車の上に貨物架台1を載せるようにすると、運搬はさらに楽になる。貨物架台1の前側のみに搬送台車を使用することとした場合、それら貨物架台1の後ろ側のみをフォークリフトで持ち上げれば足りることになり、小型のフォークリフトによる運搬が可能になる。
脚3を伸ばした(立てた)状態の貨物架台1も、テーブル2の下にフォークを差し入れることにより持ち上げて移動する。
伸ばした状態の脚3を折りたたむ作業は、フォークリフトを用い、貨物架台1を一旦持ち上げたうえゆっくりと下降させることにより行う。すなわち、フォークリフトによって貨物架台1を一旦わずかに持ち上げ、脚3を角度変更可能にしたうえ、テーブル2に対し少し折り曲げ、同じフォークリフトで貨物架台1を徐々に下ろす。貨物架台1の脚3の下端部外側には、図5(a)・(b)のようにローラ30が回転自在なように取り付けられているので、少し折り曲げた状態の脚3の先端はこのローラ30を介して地面や床面に接触する。そのため、徐々に貨物架台1を下降させると、テーブル2の重量の作用で脚3を折り曲げていくことができる。
この貨物架台1については、脚3を、立てた状態と折りたたんだ状態との間で円滑に切り換えることができるよう、構造上、以下の工夫をとり入れている。
まず、脚3は、テーブル2に対し直角に立った状態で角度変更しないよう保持される一方、テーブル2と平行な状態にまで角度変更して折りたたまれ得るように、図3(a)・(b)に示す脚保持部材11と連結軸13と棒状体15とを介してテーブル2の下に取り付けている。脚保持部材11の両側には補強板34を取り付けている。
テーブル2の下面に、脚3がテーブルの中央寄りに折り曲げられ得るコの字形の水平断面を有する脚保持部材11を取り付け、脚保持部材11に、連結軸13が貫通する穴14と、棒状体15が抜き差し可能に貫通する穴16とを上下に間隔をあけて上方からこの順に形成する。一方、脚3の上部には、連結軸13が貫通する穴17と棒状体15が抜き差し可能に貫通する穴18とを、脚保持部材11の各穴14・16に対応する位置に形成する。
このようにした貨物架台1によると、脚3の上部を脚保持部材11に挿入して、穴14と穴17を重ね合わせて連結軸13を取り付けることにより、脚3がテーブル2の下部に連結され、連結軸13を中心にしてテーブルの中央寄りに折り曲げ可能になる。
脚3をテーブル2に対し直角に立てた状態に保つときは、図3(a)・(b)のように脚保持部材11の下方の穴16と脚3の下方の穴18とを重ね合わせて、棒状体15を挿入する。連結軸13と棒状体15との2ヶ所で脚3と脚保持部材11とを固定することになるので、脚3を安定した状態でテーブル2に対して直角に立てることができる。一方、上記の棒状体15を脚保持部材11の穴16と脚3の穴18とから引き抜くことにより、脚3は、図3(b)に仮想線で示すように連結軸13を中心に内側へ折り曲げられる状態になる。
この貨物架台1では、図4のように、脚3をテーブル2とほぼ平行な角度まで折りたたんだときその状態を保つための水平保持用部材として、チェーン22を使用している。チェーン22は、テーブル2の内側面に設けたフック21にその一端22aを取り外し可能に取り付けている。脚3がテーブル2とほぼ平行な角度まで折りたたまれたとき、フック21からチェーン22の一端22aを取り外し、脚3のフック31に掛けて脚3をテーブル2に平行な状態に保つ。
脚3を折りたたむためには、上述のようにフォークリフトにより貨物架台1を少し持ち上げ、脚3を少し折り曲げたうえで貨物架台1を徐々に下ろすが、この貨物架台1では、その際に脚3を少し折り曲げた状態で保持する手段としても、図3(a)・(b)に示す棒状体15を利用する。脚3と脚保持部材11とを貫通して装着されている棒状体15を引き抜き、脚3が鉛直状態から内側に折り曲げられて脚保持部材11の穴16より内側に位置する状態で、抜いた棒状体15を脚保持部材11の穴16に再び差し込む。脚保持部材11に戻された棒状体15は、脚3が鉛直状態に戻ろうとすると脚3の外側面に接触するので、脚3はその角度で(図3(b)に示す仮想線参照)保持される。その状態では、脚3が外側寄りに戻る(起立する)ことを防止できる一方、貨物架台1を下降させる等して脚3をさらに中央寄りに折りたたむことは、脚3が棒状体15から離れるため支障なく行える。
このように、棒状体15は、脚3を立てた状態に保つためにも、また脚3を傾斜させた状態に保つためにも使用するわけである。
以上のような構造から、この折りたたみ貨物架台1において脚3を折りたたむ作業は、つぎのように行うことができる。すなわち、1)フォークリフトのフォークをテーブル2の下へ差し入れたうえ、2)図3(a)のように脚保持部材11と脚3の双方の穴16・18に挿入されていた棒状体15を一旦引き出し、3)フォークリフトによって貨物架台1を少し持ち上げ、4)脚3を中央寄りに押すなどして少し(20°程度)傾け、脚保持部材11の穴16より中央寄りの位置まで折り曲げたうえ、棒状体15を再び脚保持部材11の穴16に差し込むことにより、傾けた脚3の角度を棒状体15にて保持させる。その後、5)上記のフォークリフトにて貨物架台1を徐々に下降させ、ローラ30(図5)を地面等の上で転がしながらテーブル2の重さの作用で脚3を折りたたみ、6)テーブル2と平行な状態にまで脚3が折りたたまれると、テーブル2の内側のチェーン22の一端22aをフック21から外して脚3のフック31に掛け(図4)、脚3の姿勢を保持させる。
逆に、折りたたんだ脚3(図4参照)を立てる作業は、1)あらかじめ棒状体15を脚保持部材11の穴16から引き抜いたうえで、2)チェーン22の端部22aを脚3のフック31から外してテーブル2の内側面のフック21に戻し、3)フォークリフトでテーブル2を支持して上昇させることにより行う。そうすると、テーブル2の上昇に連れ、連結軸13を中心にして角度変更可能な状態の脚3が、自重にしたがって徐々に鉛直にまで旋回していく。脚3が鉛直になると、4)脚保持部材11の穴16と脚の穴18とが重なり合うので、抜いた棒状体15を再び穴16・18に差し込んだうえ、抜け止めを施す。以上のようにすれば、連結軸13と棒状体15との作用により、脚3は角度変更不能な状態に保たれる。
図2のとおり、貨物架台1における脚3には、積載する貨物の大きさ等に応じてテーブル2の高さを変更できるよう、長さ変更部分50を設けている。長さ変更部分50は、図4に示すように、脚3の中空の筒形部分3cに先端部分3dを挿入して出し入れ可能にしたものである。先端部分3dには長さ方向に複数の留め穴32を設け、そのいずれかと、筒形部分3cに設けた留め穴33との間に支持ピン51を挿入して、先端部分3dの突出長さを任意に定められるようにしている。
また、貨物架台1のうち図1の右側に設けた脚3には、図2(a)・図6(a)のように連結用ボルト60を取り付け、その先のネジ部に蝶ナット62を嵌め付けている。同ボルト60は、補強材3a上の支持台65に設けた水平のピン61によって基端部を補強材3aに取り付け、先端部を、脚3に沿って鉛直上方に向けたり、水平方向に倒して隣接の脚3寄りに突出させたりできるようにしている。鉛直上方に向けたときは、蝶ナット62を用いて同じ脚3から突出している係止片64に固定することにより鉛直姿勢を保持させ、外方へは突出させない。水平に倒したときには、その蝶ナット62により、隣接する貨物架台1の補強材3aに設けたブラケット63に連結する。ボルト60を水平に倒して隣接の貨物架台1の脚3と連結すると、全体として貨物架台1の剛性や安定性が向上するので、貨物を安定的に輸送等するうえで有利である。
さらに、テーブル2の側面には、図1(c)・図4のように複数の係止具(係止環)23を取り付けている。テーブルに載置した貨物の固縛や、トラックやコンテナの床フックとの固縛に使用するロープ等を掛け留めることに利用して、貨物や貨物架台の安定を図ることができる。
1 折りたたみ貨物架台
2 テーブル
3 脚
3a 補強材
3b 当て板
3c 筒形部分
3d 先端部分
11 脚保持部材
13 連結軸
14・16・17・18 穴
15 棒状体
21 フック
22 チェーン
23 係止具
30 ローラ
31 フック
32・33 留め穴
34 補強板
50 長さ変更部分
51 支持ピン
60 連結用ボルト
61 ピン
62 蝶ナット
63 ブラケット
64 係止片
65 支持台

Claims (6)

  1. 貨物を載せるテーブルの下に折りたたみ可能な脚が取り付けられていて、テーブルをフォークリフトで支えることにより昇降および移動が可能な折りたたみ貨物架台であって、
    テーブルと直角に脚を立てた状態と、テーブルの中央寄りにテーブルと平行に脚を折りたたんだ状態と、双方の間で脚を角度変更可能にした状態とが選択され得るように脚がテーブルの下部に連結軸を介して取り付けられていること、
    脚の下端部に、脚を角度変更させるとき地面または床面に接して転がるローラが取り付けられていること、
    および、テーブルの下面に脚保持部材が取り付けられていて、当該脚保持部材に、上記連結軸が設けられているとともに、テーブルに直角に脚を立てた状態で当該脚保持部材と脚とに貫通して挿入され、かつ、一旦抜き出されたうえ脚を傾斜させた状態で当該脚保持部材のみに挿入されて脚の角度変更を制限する棒状体が、設けられていること
    を特徴とする折りたたみ貨物架台。
  2. 上記の脚を折りたたんだとき当該脚をテーブルと平行な状態に保つために、テーブルと折りたたんだ脚とを連結する索体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の折りたたみ貨物架台。
  3. テーブルの高さを変更できるよう、上記の脚の一部に長さ変更可能な部分が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の折りたたみ貨物架台。
  4. 隣接する折りたたみ貨物架台の間で脚同士を連結するための連結用ボルトが、基端部を脚に結合させ、先端部の向きをその脚に沿った状態からその脚と直角に伸びた状態にまで切り換えられるように取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の折りたたみ貨物架台。
  5. 上記の脚の側部に、衝撃吸収作用のある当て板が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の折りたたみ貨物架台。
  6. テーブルの側部における複数箇所に、貨物固縛用のロープ等を掛け留めるための係止具が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の折りたたみ貨物架台。
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