JP4233991B2 - 板状体の輸送用パレット - Google Patents

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Description

本発明は、大サイズの板状体の輸送用パレットであり、詳細には高さ方向が大寸法のガラス板等の板状体の車両での輸送に適した自立型の板状体の輸送用パレットの前蓋の取付構造に関するものである。
従来より、ガラス板等の板状体の輸送においては、鋼鉄製のパレット上に多数枚のガラス板を縦積みして輸送することが一般的に良く行われている。
該パレットは、通常縦横方向に枠組みした床フレームと、該床フレームの背側両隅部に固着立設した背枠フレームと、該背枠フレームと対向する床桟フレームの前面側に着脱自在に設けた前蓋と、前記背枠フレームの上端両隅部に軸支して水平方向に、前記前蓋の上端両隅部と掛止可能な天板フレームと、からなり、複数枚の板状体を縦姿勢で背枠フレームに取付けた背板部材に凭れ掛けるようにして積載させる形式のものが良く知られている。
例えば、特開平8−175584号公報には、立てた状態で前後方向に多数枚並べて載置される板ガラスの底面及び後面を支持する略L型の支持面を有する本体フレームと、本体フレームの前面に取り外し可能に立設される枠型形状の前フレームと、本体フレーム及び前フレームの両側に側方へスライド可能に装着された枠型形状の前及び後延長フレームと、本体フレームの上面及び前フレームの上面間に分離可能に連結されるサイドフレームとを備えた板ガラス用コンテナが開示されている(特許文献1)。
また、特許2656881号公報には、パネル材を受けて固定保持するパネル受けフレームと、該パネル受けフレームの前面を覆う前蓋と、前記パネル受けフレームを搭載する台車とからなるパネル材搬送用パレットにおいて、パレットの前蓋が前記パネル受けフレームに対し回転可能に装着され、この前蓋が所定位置に装着されたときに固定保持するための自動ロック手段を有し、さらに、前蓋をパネル受けフレームに対しヒンジ結合してかつ自動ロック手段を設けることにより、1つの動作で簡単に確実に梱包組立てを行うことができるパレットが開示されている(特許文献2)。
特開平8−175584号公報 特許2656881号公報
前記特許文献1に記載されたようなパレットにおいては、一般的なサイズのガラス板、すなわち一般家屋の窓ガラスや家具等に用いられるサイズのガラス板を輸送する場合には、パレット本体よりの前蓋の取外しや、装着作業時に前蓋の上端や天板フレーム、背板の上端に作業者の手が届くケースが多いので、前蓋の着脱作業は一人で補助作業台を使わずに容易に行うことができる。
しかしながら、高さ方向の寸法が1.8mを越えるような大寸法のガラス板をこのようなパレットにて車両輸送する場合には、パレット本体よりの前蓋の取外しや、装着作業が作業者の手の届かない範囲での作業となり、二人作業や補助作業台が必要となり、作業効率も悪い。
一方、特許文献2に記載された発明においては、高さ方向の寸法が1.8mを越えるような大寸法のガラス板に対応したパレットであっても、前蓋を取付ける作業はワンタッチで行えるが、前蓋の取外し作業の場合には連結ロックを外さなければならないため、その都度パレットの背面側に回り、ロックピンを解除する必要があり、作業性が悪い。
本発明は、上記問題点の解決を図る、すなわち高さ方向の寸法が1.8mを越えるような大寸法のガラス板を輸送するパレットにおいて、パレット本体から前蓋を着脱する作業を補助作業台を必要とせず、作業者一人で安全にかつ確実に、効率良くできることを目的とするものである。
すなわち、本発明は、方形に枠組みした床桟フレームと、該床桟フレームの背側上端部に固着立設した背枠フレームと、該背枠フレームと対向する床桟フレームの前面側に着脱自在に設けた前蓋と、前記背枠フレームの上端部に軸支して水平方向に、前記前蓋の上端部と係止可能な天板フレームと、からなり、高さ方向の寸法が1.8mを越える複数枚の板状体を縦姿勢で背枠フレーム側に凭れ掛けるようにして積載する自立型の板状体の車両輸送用パレットにおいて、前記前蓋の下端部を床桟フレームの前面部と係止させる下端係止手段、前蓋の上端部を前記天板フレームの先端部と嵌合させて係止する上端係止手段、および天板フレームと前蓋とのロック固定、解除をパレットの下部位置で手動操作可能とする連結固定手段とからなることを特徴とする板状体の輸送用パレットである。
あるいはまた、本発明は、前記連結固定手段として、天板フレームに設けた掛止ピンに掛合自在な掛止フックを前蓋上端に軸支させ、該掛止フックの先端を旋回させて開閉自在とする掛止ロッドを掛止フックの後端に軸止させ、掛止ロッドの昇降によって前記掛止フックと掛止ピンとの解除、掛止をパレットの下部位置で操作可能としたことを特徴とする上述の板状体の輸送用パレットである。
あるいはまた、本発明は、前記背枠フレームの上端部に軸支する天板フレームにロッドを垂下させ、該ロッドに取付けたレバー操作によって天板フレームを旋回開閉自在とする天板フレーム旋回手段を設けたことを特徴とする上述のいずれかに記載の板状体の輸送用パレットである。
あるいはまた、本発明は、前記上端係止手段として、天板フレームの先端部、または前蓋の上端に固着した板状部材のいずれか一方にV字状溝部を設け、他方に嵌合ピンを設けて、前記V字状溝部と嵌合ピンとの嵌合によって前蓋をパレットの所定位置に配設するようにしたことを特徴とする上述のいずれかに記載の板状体の輸送用パレットである。
本発明によれば、高さ方向の寸法が1.8mを越えるような作業者の手の届かないような大寸法のガラス板を輸送するパレットであっても、パレット本体から前蓋を着脱する作業を補助作業台を必要とせず、作業者一人だけで安全にかつ確実に、効率良くできる。
また、前蓋を取付ける時には、前蓋をパレット本体側に押し込むだけで、自動的に天板フレームに対して位置ズレを補正し、自動的にロックが可能である。
本発明の板状体の車両輸送用パレット1は、図1(a)、(b)に示したように、水平方向で縦横に枠組みした床桟フレーム2の背側の上端部より立設した背枠の支柱21に背枠フレーム20を固着し、該背枠フレーム20の上端には一対の天板フレーム3を水平方向に軸支させ、前記背枠フレーム20と対向する床桟フレーム2の前面側に図2(a)、(b)に示したような前蓋10を着脱自在に設け、複数枚の板状体Gを床桟フレーム2上で縦姿勢で背枠フレーム20側に凭れ掛けるようにして積載する従来公知の自立型の板状体の車両輸送用パレットにおいて、
前記前蓋10の下端側と床桟フレーム2の前面側とを係止させる下端係止手段30と、該前蓋10の上端部と前記天板フレーム3の先端部とを嵌合させて前蓋10を所定の位置に係止する上端係止手段40と、該前蓋10の上端部と前記天板フレーム3の先端部とを連結固定する連結固定手段50を設けて、作業者の手の届かない前蓋10の上端と天板フレーム3の先端とのロック固定、解除をパレット1の下部の作業者の手の届く高さ位置で手動操作可能とすることを特徴とするものである。
図1(a)、(b)に示したように、前記床桟フレーム2は、筒状角型のSS鋼材を水平方向に縦横に配置し、枠組みしたものが多いが、床桟フレーム2上に板状体Gを積載する時に、床桟フレーム2の背側に固着した背枠フレーム20と平行面となるように積載させるので、板状体Gに当接する最上部の床桟の長手方向を、載置する板状体Gの下辺と直交する方向となるように設け、該床桟上に緩衝材としてゴム板を貼着させておけば、輸送中の振動等によって床桟上に載置した板状体Gと床桟との当接部の破損がなくなり、板状体Gが保護されるので望ましい。
また、前記背枠フレーム20は、床桟フレーム2と同様にSS鋼材を縦横に配置した枠組みと、積載した板状体Gが転倒しない程度にやや傾斜した姿勢で、該板状体Gを凭れ掛けさせる傾斜角度となるように、該背枠フレーム20の最上端より床桟フレーム2上にかけて傾斜した枠組みを設けた。
さらに、背枠フレーム20に板状体Gを凭れ掛けさせる場合に、板状体Gの表面にキズ等が発生させないように板状体Gの表面に直接当接する部分に複数本の背板23を縦方向に設け、板状体Gとの当接部には図示しないが緩衝材を貼り付けた。
さらにまた、前記天板フレーム3は、該背枠フレーム20の上端に軸支させ、前蓋フレーム10方向からみて左右対称に設けた一対の長尺上の板状材であり、図3(a)に示すように、前記軸部を中心として水平方向に旋回可能であるが、天板フレーム3が前枠10と直角方向となる位置で停止させ、該位置より内側方向に旋回しないように背枠フレーム20の上端部位置にストッパー4を設け、天板フレーム3の旋回範囲を前枠10方向から背枠フレーム20の上端辺と平行かつ外側両方向に向けての角度範囲とした。
前記天板フレーム3は、前記背枠フレーム20の上端部に軸支する一対の天板フレーム3、3の軸部よりロッド62を作業者の手の届く高さまで垂下させ、該ロッド62の下端部に旋回レバー63を取付けるようにした天板フレーム旋回手段60によって、作業者の手の届かない高さ、あるいは手の届きにくい位置にある天板フレーム3を、作業者の手が届き易く、作業性の良い位置に設けた旋回レバー63の手動による旋回操作によって開閉自在とすることができる。
前記下端係止手段30は、図5に示したように、前記前蓋10の下端と床桟フレーム2の前面側とを係止させる手段であるが、前蓋10の下端両側に設けた断面角形の前蓋支柱部の先端を斜めにカットして先細形状とし、該前蓋支柱部のカット面とは反対面側の下部に穿孔部を設けた。
さらに、枠組みした床桟フレーム2の前面側に上面と前側面を開口した下端受け部材32を固着し、該下端受け部材32の後面側より前面開口部側に向かって突出する固定ピン33と、該固定ピン33より下部前面側に水平方向に支持ピン34を設けた。
前蓋支柱部31の先細の先端は、傾斜姿勢で下端受け部材32に遊嵌可能であり、遊嵌後に前蓋10を垂直姿勢に起こした状態で、該前蓋支柱部31に設けた穿孔部内に固定ピン33が遊嵌して嵌合状態となる。
また、前記上端係止手段40は、図7(a)〜(c)に示されるように、前蓋10の上端に固着した断面がへの字状に折れ曲がった板バネ状の板状部材42の先端にV字状溝部42aを設け、一方、天板フレーム3の先端部に嵌合ピン41を設けて、前蓋10をパレット本体に装着した時に前記V字状溝部42aと前記嵌合ピン41とが嵌合するような位置関係となるようにそれぞれを配設した。
あるいは、図示しないが、天板フレーム3の先端部側に必要に応じてブラケット等を介してV字状溝部42aを設け、前蓋10の上端に嵌合ピン41を設けて、前記V字状溝部42aと嵌合ピン41とを嵌合させて前蓋10をパレット1の所定位置に配設するようにしても良い。
前記連結固定手段50は、天板フレーム3の先端下面に設けた掛止ピン51に掛合自在な掛止フック52を前蓋10の上端に軸支させ、該掛止フック52の先端を軸部54を旋回軸として旋回させて開閉自在とする掛止ロッド55を掛止フック52の後端に軸止させ、掛止ロッド55を昇降させることによって前記掛止フック52を上下に旋回させ、作業員の手の届かない位置にある前記掛止フック52と掛止ピン51との解除、及び掛止をパレット1の下方部の作業員の手の届く位置で操作可能とするものである。
尚、掛止ロッド55の掛止フック52との連結部にはロッド連結ピン57、掛止フック52には長孔53を設けて、該長孔53内でロッド連結ピン57が遊挿状態となり、軸部54を中心軸として掛止フック52が旋回する時に、該長孔53内をロッド連結ピン57が移動可能とすることによって、掛止ロッド55をスムーズに昇降させることができる。
前記掛止ロッド55の下端に昇降レバー58を取付け、該昇降レバー58を手で持ち上げることによって、掛止ロッド55を上昇させるのが容易となり、これによって前記掛止フック52の掛止ピン51との掛止を解除できる。
本発明の板状体の車両輸送用パレット1は、積載する板状体Gの寸法が高さ方向、幅方向において各種の寸法の板状体Gの運搬に対応できるものであり、特に高さ寸法が1.8mを越すような大サイズの板状体Gの運搬に適したものである。
このような多様な寸法の板状体Gの運搬に用いるものであるため、板状体Gの積載後、パレット1の背板23に凭れ掛けるように積載した板状体Gを背枠フレーム20に縦、横両方向に複数本の図示しない締付ベルトを張設し、荷締金具等で締め付け固定するものである。
このように、板状体Gの固定は背枠フレーム20に図示しない締付ベルト、及び荷締金具等の手段で締め付け固定するものであって、前枠10で行うものではないため、前蓋10の幅は、パレット1の重量が大きくなるので、背枠の幅の1/3〜1/2程度の小幅とすれば良いが、背枠フレーム20の幅と同等幅とすることもできる。
前記前蓋10は、パレット1をワイヤーロープ等で吊り下げ移動する場合、およびパレット1上に積載した板状体Gの前面側を保護させるために必要となるが、もちろん板状体Gの前蓋側への転倒があっても、前蓋によって受け止めることはできる。
この場合、パレット1の吊下げ移動は、前蓋10の上端両コーナー部に設けた吊下フック6、6と背枠フレーム20の上部両端に設けた吊下フック5、5にて吊下げ支持するようにした。
以上、好適な実施の形態について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えられる。
また、板状体Gとは、強化ガラス板、半強化ガラス板、生板等の単板、あるいは複数枚の強化ガラス相互、あるいは強化ガラスと生板ガラスを組み合わせてPVBやEVA等の中間膜または樹脂注入で接着した合わせガラス、および前記のガラス板に飛散防止樹脂膜を貼着したフラットな各種ガラス板、アクリル板、ポリカーボネート板等の各種樹脂板、ボード、合板等の各種木製の板等が対象となり、その形状は矩形のものが対象となるが、板厚は問わない。
尚、本発明のパレット1に積載する板状体Gの高さ方向の寸法が1.8mとしても、この寸法にさらに床からパレット1の床桟までの高さ、板状体Gの上端部からパレット1の最上端の天板フレーム3までの空間、および該天板フレーム3の高さ寸法を合計して200〜250mm程度と見込めば、作業者の平均的な身長も考慮して、パレット1の高さ寸法が2mを越す高さとなるので、本発明のパレットは板状体の高さ寸法が1.8mを超える場合に有効となる。
以下に本発明の作用について述べる。
図7(a)〜(c)に示されるように、前記上端係止手段40の前蓋10の上端部に固着した板バネ状の板状部材42の断面をへの字状に折り曲げ、天板フレーム3側に近いほど斜め下方に向けるように折り曲げたので、前蓋10の上端を天板フレーム3に掛止させようとする場合には、図7(b)、(c)に示すように、前蓋の板状部材42を天板フレーム3の先端下面に当接させながら押し込めば、板状部材42が断面がへの字状に折れ曲がった形状であるので天板フレーム3の下面より僅かに離れていた状態から徐々に接近し、さらに当接によって板状部材42が下方側に撓んで押し下げられられるので、板状部材42は天板フレーム3の下面に潜り込み易い。
さらに、図7(a)に示すように、板状部材42の先端側中央にV字状の切欠溝部42aを設けるとともに、対応する天板フレームの先端部下面に嵌合ピン41を設けるようにしたので、前記天板フレームの下面に板状部材42が潜り込む時に多少の位置ズレがあっても位置ズレを補正し、板状部材のV字状の切欠溝部に沿ってV字状の溝部の最狭幅となる先端と嵌合ピンとを嵌合させることができる。
また、通常掛止ロッド55はその自重により下方に向けて荷重が掛かっているので、掛止フック52の先端は常時上方に向けて持ち上がるような力が働いている。
このため、前記連結固定手段50において、図8(a)に示したような掛止フック52の先端上面側の形状が先端部にいくに従って先細となる傾斜面を有した形状であるので、掛止フック52の傾斜面を天板フレーム3の先端下部に設けた掛止ピン51に押し当てるだけで、図8(b)に示すように、掛止ピン51が前記掛止フック52の傾斜面を滑り、掛止フック52は下方に押し下げられるが、さらに掛止フック52を押し当てていくと、前記傾斜面を通り過ぎた時点で、掛止フック52は掛止ロッド55の自重により常時上方に向かう力を有しているので、図8(c)に示すように再び上方に持ち上げられ、掛止フック52と掛止ピン51とが嵌合固定される状態となる。
前蓋10を天板フレームより取り外す場合には、パレット1の下方部の作業員の手の届く位置まで延びている掛止ロッド55を持ち上げることによって、掛止ロッド55を上昇させ、前記掛止フック52の先端部を下方側に旋回させ、掛止ピン51との掛合を解除することができる。
図3(a)の平面図に示すように、背枠フレーム20の上端部位置にストッパー4を設けたので、旋回可能な天板フレーム3が前枠10と直角方向となる一定位置より内側にくることはなく、確実に前枠10と直角方向で停止させることができる。
また、図3(b)の背面図に示すように、前記天板フレーム3を旋回させるロッド62を作業者の手の届く高さまで垂下させたので、作業者の手の届かない高さ、あるいは手の届きにくい位置にある天板フレーム3を、作業者の手が届き易く、作業性の良い位置に設けた旋回レバー63の旋回操作によって開閉自在とすることができる。
次いで、本発明のパレット1の使用方法について述べる。
まず、図1(a)は、本発明の板状体の車両輸送用パレットの側面図、図1(b)はパレットの背面側から見た背面図、図2(a)は前蓋10の正面図、図2(b)は前蓋10の側面図である。
板状体Gを積載していない空の状態のパレット1を所定位置に配置後、該パレット1に板状体を積載する前の前蓋10のパレット本体からの取外し手順について述べる。
まず、前蓋10の両側部に設けた連結固定手段50の一対の掛止ロッド55、55の各下端部、およびこれに固着した2つの昇降レバー58、58は、作業者の手の届く範囲に設けられている。
図4(a)に示したような掛止ロッド55の下端に設けた図6に示すような該昇降レバー58、58を、作業者によって図4(b)に示したように手で持ち上げると、前蓋10と天板フレームを連結している掛止フック52が同図4(b)に示したように掛止ピン51から外れるので、この状態にて図4(c)、および図6に示すように、前蓋10の下端を支点として上部側を天板フレームから離れる方向に僅かに傾斜させていく。
図5に示すように前蓋10の下端部の穿孔部と、下端受け部材32の固定ピン33との遊挿状態が外れるまで前蓋10を傾斜させ、固定ピン33が外れた後、傾斜状態の前蓋10をその姿勢を保ちながら斜め上方に持ち上げ、所定の場所に載置する。
一対の天板フレーム3、3は、板状体の積載の邪魔にならなければそのままの位置とし、板状体Gのパレット1上への積込み作業の支障となるようであれば、背枠フレーム20の背面側に設けた一対のロッド62、62、およびこれらの下端に固着した旋回レバー63、63によって一対の天板フレーム3、3をパレット1の外側位置まで旋回させて退避させる。
この状態で、ガラス板等の板状体Gをパレットの背板に沿うように傾斜姿勢で積込みを行い、所定枚数の板状体の積込みが完了した時点で、積載した板状体を背枠フレームと共に、縦横両方向に複数本の図示しない締付ベルトを張設し、荷締金具等で締め付け固定する。
次いで前蓋10のパレット1の本体部分への取付け手順を述べる。
まず、前記パレット1の背枠フレーム20の背面側に設けた一対のロッド62、62、の下端に固着し、作業者の手の届く位置に設けられた旋回レバー63、63の回転操作によって、一対の天板フレーム3、3のそれぞれをパレット1の前蓋側に旋回させる。
一対の天板フレーム3、3のそれぞれが背枠フレーム20の上端辺と水平方向で直交する位置にストッパー4、4が設けられているので、ストッパー4、4に当接する位置まで天板フレーム3、3を旋回させれば良い。
続いて、所定の場所に載置された前蓋10の一対の前蓋支柱部31、31の先端をパレット1の床桟フレーム2の前面側に設けた下端受部材32、32内に遊挿する。この時、下端受部材32、32の支持ピンと固定ピン間に前蓋支柱部31、31を挿入する必要があるので、前蓋10を傾斜状態の姿勢を保ちながら斜め下方に移動させる。
下端受け部材32内への前蓋支柱部31の挿入が完了すると、前蓋10を図6に示すように、前蓋10の下端を支点として上部側を天板フレーム3に近づける方向に僅かに傾斜させていく。
図5に示すように前蓋10の前蓋支柱部31の穿孔部内に下端受け部材32の固定ピン33が完全に遊挿されるまで前蓋10を起立させる。
さらに、図7(b)、(c)に示すように、前蓋に固着させた板状部材42を天板フレーム3の先端下面に当接させながら押し込み、断面がへの字状に折れ曲がった形状板状部材42を天板フレーム3の下面に当接させ、板状部材42の先端側中央に設けたV字状の切欠溝部42a内に天板フレームの先端部下面に設けた嵌合ピン41を嵌合させる。
前蓋10をその下端を支点として倒立させ、天板フレーム3の下面に当接させ、押し込んでいくと、図8(a)に示すように、掛止フック52の傾斜面を天板フレーム3の先端下部に設けた掛止ピン51に押し当てることにより、図8(b)に示すように、掛止ピン51が前記掛止フック52の傾斜面を滑り、掛止フック52は下方に押し下げられ、前記傾斜面を通り過ぎた時点で、掛止フック52は掛止ロッド55の自重により、図8(c)に示すように上方に持ち上げられ、掛止フック52と掛止ピン51とが嵌合固定される。
掛止フック52の先端はロッド55の自重により常時掛止ピン51に押し当てる力が働いているので、通常保管中は外れることはない。
(a)、(b)はそれぞれ本発明のパレットの側面図、および背面図。 (a)、(b)はそれぞれ本発明のパレットの前蓋の正面図、および側面図。 (a)、(b)は、それぞれ本発明のパレットの天板フレーム旋回手段の動作を説明する平面図、および背面図。 (a)〜(c)は、それぞれ本発明のパレットの連結固定手段によって前蓋を天板フレームから取り外す動作を説明する図。 (a)、(b)は、それぞれ本発明のパレットの前蓋の下端掛止手段を説明する図。 本発明のパレットの前蓋とパレット本体との着脱動作を説明する側面図。 (a)、(b)は、それぞれ本発明のパレットの前蓋の上端係止手段の平面図と側面図であり、(c)は前蓋を天板に嵌合させた状態を示す側面図。 (a)〜(c)は、それぞれ本発明のパレットの連結固定手段によって前蓋を天板フレームに取り付ける動作を説明する図。
符号の説明
G ガラス板
1 パレット
2 床桟フレーム
3 天板フレーム
4 ストッパー
5、6 吊下げフック
10 前蓋
20 背枠フレーム
21 背枠の支柱
23 背板
30 下端係止手段
31 前蓋支柱部
32 下端受け部材
33 固定ピン
34 支持ピン
40 上端係止手段
41 嵌合ピン
42 板状部材
42a V字状溝部
50 連結固定手段
51 掛止ピン
52 掛止フック
53 長孔
54 軸部
55 掛止ロッド
57 ロッド連結ピン
58 昇降レバー
60 天板フレーム旋回手段
62 ロッド
63 旋回レバー

Claims (4)

  1. 方形に枠組みした床桟フレームと、該床桟フレームの背側上端部に固着立設した背枠フレームと、該背枠フレームと対向する床桟フレームの前面側に着脱自在に設けた前蓋と、前記背枠フレームの上端部に軸支して水平方向に、前記前蓋の上端部と係止可能な天板フレームと、からなり、高さ方向の寸法が1.8mを越える複数枚の板状体を縦姿勢で背枠フレーム側に凭れ掛けるようにして積載する自立型の板状体の車両輸送用パレットにおいて、前記前蓋の下端部を床桟フレームの前面部と係止させる下端係止手段、前蓋の上端部を前記天板フレームの先端部と嵌合させて係止する上端係止手段、および天板フレームと前蓋とのロック固定、解除をパレットの下部位置で手動操作可能とする連結固定手段とからなることを特徴とする板状体の輸送用パレット。
  2. 前記連結固定手段として、天板フレームに設けた掛止ピンに掛合自在な掛止フックを前蓋上端に軸支させ、該掛止フックの先端を旋回させて開閉自在とする掛止ロッドを掛止フックの後端に軸止させ、掛止ロッドの昇降によって前記掛止フックと掛止ピンとの解除、掛止をパレットの下部位置で操作可能としたことを特徴とする請求項1記載の板状体の輸送用パレット。
  3. 前記背枠フレームの上端部に軸支する天板フレームにロッドを垂下させ、該ロッドに取付けたレバー操作によって天板フレームを旋回開閉自在とする天板フレーム旋回手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の板状体の輸送用パレット。
  4. 前記上端係止手段として、天板フレームの先端部、または前蓋の上端に固着した板状部材のいずれか一方にV字状溝部を設け、他方に嵌合ピンを設けて、前記V字状溝部と嵌合ピンとの嵌合によって前蓋をパレットの所定位置に配設するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の板状体の輸送用パレット。

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