JP3473825B2 - 板状材の移載方法および装置 - Google Patents

板状材の移載方法および装置

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JP3473825B2
JP3473825B2 JP09502598A JP9502598A JP3473825B2 JP 3473825 B2 JP3473825 B2 JP 3473825B2 JP 09502598 A JP09502598 A JP 09502598A JP 9502598 A JP9502598 A JP 9502598A JP 3473825 B2 JP3473825 B2 JP 3473825B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積載台上に傾斜し
て立て掛け積層したガラス板等の板状材を複数枚束にし
て吊下げ移載する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガラス板等の板状材を保管、
あるいは輸送する場合には、パレットと呼ばれる鉄製の
容器が用いられることが多いが、板状材のサイズが大き
くなると、通常一般的には大板用の積載台車や運搬台車
上に複数枚傾斜して立て掛け積層して、保管あるいは輸
送することが行われる。
【0003】このような積載台車等より大サイズの板状
材を取り出す場合に、板状材を複数枚づつ束にして安全
に吊下げて取り出すため、様々な工夫がされた方法や装
置が知られている。
【0004】たとえば、特開平6−122468号公報
には、立てられた状態のガラス板等の大型板状物の片面
側に沿って配置される保持機器本体と、該保持機器本体
の下縁部に前方突出状態に設けられ、大型板状物の下縁
を支承するする支承爪と、該支承爪よりも上方位置にお
いて保持機器本体に昇降自在に取り付けられた昇降作動
体と、該昇降作動体の幅方向に複数個取り付けられ、大
型板状物の上縁に掛止される掛止片と、昇降作動体に保
持機器本体の側方に突出される態様において、取り付け
られた操作片が具備され、さらに保持機器本体の上縁に
前後方向回動自在に枢着された吊持用係合片と、吊持用
係合片を後方に回動付勢するバネ等による付勢手段とが
備えられ、該付勢手段による付勢力が、大型板状物を保
持しない吊持状態で吊持用係合片が相対的に後方の回動
位置に保持され、大型板状物を保持した吊持状態で吊持
用係合片が相対的に前方の回動位置に保持されるように
設定され、いずれの吊持状態においても保持機器本体が
垂直ないしはそれに近い状態に吊持保持されるものとな
されているガラス板等の大型板状物の荷役用保持機器が
開示されている。
【0005】また、実開昭51−132759号公報に
は、一端に懸吊部を備えた双股状支柱の下端に搬送物載
置用のフォークを固定して主体を構成したクレーンフォ
ークにおいて、上記支柱の上部に軸受を設け、該軸を介
して上端部に水平軸を備えた連接桿を回転自在に枢着
し、更に上記水平軸と支柱先端部との間に主体を常時上
方へ引張るスプリングを介装せしめたクレーンフォーク
が開示されている。
【0006】さらに特公昭63−34096公報には、
垂直に支持された板ガラスの積載体に対して板ガラスの
束を移動させるための、束の下縁部を支持する下方支持
体と、束をほぼ垂直に保持するための束の後側の板ガラ
スと係合する下方突出部材を有する上方支持体と、積載
体に対して束を移動させるために下方支持体を動かす手
段とを備えた装置において、板ガラスが破損する危険を
少なくするため、下方支持体にばね付勢した伸長アーム
と該アームを解放するラッチとを取付け、束が積載体か
ら水平方向へ離れていくとき、前記伸長アームが下方支
持体から次第に伸びていくようにした板ガラスの束を移
動する装置が開示されている。
【0007】あるいはまた、実公平2−6056号公報
には、横方向に間隔をおいた一対の縦フレームと該縦フ
レームの上部を連結する横フレームとで本体を構成し、
前記本体下部に前方に突出するとともに上面に板ガラス
下縁載置用の弾性体を付設した支持片を設け、前記支持
片の先端に上方に突出して板ガラス下部前面に係止する
係止爪部を設け、前記本体の上部に前方に突出し、且つ
所定範囲内で上下摺動自在なアーム部を設け、前記アー
ム部前端に下方へ折曲して板ガラス上部前面に係止する
係止縁を設け、上下動するクレーンに係合して前記本体
を前記クレーンに摺動自在に吊持するフックを該本体に
取付け、該フックの本体への取付け位置を前記板ガラス
が本体に載置されない状態で該本体の傾斜が零、且つ板
ガラスが載置された状態で本体が板ガラスの立掛台と同
方向に傾斜する位置とし、板ガラスを吊り上げる際には
立掛台に立掛けた板ガラスの上方から本体を下降させて
前記係止縁を前記板ガラスの上部前面に係止させ、更に
本体を下降させて前記係止縁の係止を維持しつつ前記係
止爪部を板ガラスの面部に沿って下方へ摺動させ、更に
本体を下降させて前記係止爪部が前記板ガラスの下縁に
達した際に自重による本体の揺動により係止爪部を板ガ
ラスの下縁部下方に位置させるようにした板ガラスの吊
り上げ用治具が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−12246
8号公報に記載のものは、大型板状物を保持しない吊持
状態の場合に、保持機器本体が垂直ないしはそれに近い
状態に吊持保持されるものであり、積載台上に傾斜させ
て積層した大型板状物を保持機器本体で取り出し、及び
積み込み時に、大型板状物の傾斜角度に合わせて保持機
器本体を移動しながら、傾斜角度の調整もしなければな
らないという不都合があった。
【0009】また、実開昭51−132759号公報に
記載のものは、スプリングの張力を利用して、フォーク
上の負荷の有無に関わらずフォークが水平姿勢に保たれ
るようにしたもので、板状材の移載を目的としたもので
はない。
【0010】さらに、特公昭63−34096号公報に
記載のものは、装置の傾斜姿勢が自由に調整できるもの
であるが、通常積載台上のガラス板は傾斜して載置さ
れ、吊り上げたガラス板の姿勢が前傾姿勢となり、サイ
ズの大きなガラス板を前傾姿勢のままで吊り下げ移動さ
せようとすると、ガラス板の中央部が撓み落下する危険
性がある。また、装置の上方支持体はその自重でガラス
板の上端より押さえる必要があるためどうしてもある程
度の重量が必要となるが、ガラス板を積載台より取り出
す度に予め重量のある該上方支持体のアームを装置の上
方まで作業員により上昇させ、持ち上げねばならないと
いった労力が必要となるという問題点があった。
【0011】あるいはまた、実公平2−6056号公報
に記載のものは、該フックの本体への取付け位置を前記
板ガラスが本体に載置されない状態で該本体の傾斜が
零、且つ板ガラスが載置された状態で本体が板ガラスの
立掛台と同方向に傾斜する位置となるようにしたもので
あるが、ガラス板が前傾姿勢となって宙吊り状態である
ために下部支持台よりガラス板が脱落し落下する危険性
があるという問題点があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点の
解決を図る、すなわち積載台上に傾斜姿勢で立て掛けら
れた複数枚の板状材よりの取り出しが容易であり、吊り
下げた状態では安全上垂直状態とし、僅かな力で操作で
きることを目的として、積載台上に傾斜して立掛けた板
状材を移載装置の本体枠の上部に設けた昇降自在な上部
爪と本体枠の下部に設けた下部爪で挟み、吊り下げ移載
する方法において、移載装置の本体枠の上端の吊下げ部
と本体枠間に吊下レバーとスプリングを設け、板状材を
吊り下げていない時に該スプリングにより本体枠の姿勢
の傾斜角度が架台上に積載された板状材の傾斜角度と一
致するようにし、板状材の吊り下げ時は板状材の自重に
より本体枠の姿勢を垂直となるようにした板状材の移載
方法と、積載台上に傾斜して立掛けた板状材を移載装置
の本体枠の上部に設けた昇降自在な上部爪と本体枠の下
部に設けた下部爪で挟み、吊り下げ移載する装置におい
て、移載装置の本体枠と、本体枠の両側辺付近に設けた
ロッドを軸として昇降、旋回自在な上部爪と、板状材を
支持する下部爪と、その上端の吊下げ部と本体枠間に設
けた板状材を吊り下げる側に設けた吊下レバーと、反対
面側に設けたスプリングとからなる本体枠の傾動手段と
からなり、あるいは、前記上部爪と、該上部爪の重量と
略近似のバランスウェイトとをワイヤで連結して滑車に
係合させ、上部爪の昇降を容易とするバランス手段を設
け、 あるいはまた、前記上部爪が複数枚の板状材の合
計の厚みに応じて板状材面方向に突出入自在とした上部
調整手段を設け、あるいはさらに、板状材を吊下げして
いない時である本体枠の傾斜した状態の時に前記下部爪
が水平となるようにし、あるいはさらにまた、前記下部
爪の上面と下部爪を保持する保持枠の上部内側面とが互
いに鋸歯状で嵌合し、板状材を吊下げ支持していない状
態で、下部爪と保持枠の夫々の鋸歯状部とが離れて位置
調整伸縮を自在とし、板状材を吊下げ支持時に前記鋸歯
状部が嵌合して下部爪の位置を固定するようにした下部
調整手段を設けた板状材の移載装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、積載台上に傾斜して立
掛け積層した複数枚の板状材より、板状材を移載装置の
本体枠の上部に設けた昇降自在な一対の上部爪と本体枠
の下部に設けた下部爪で挟み、数枚づつ吊り下げ移載す
る方法と装置である。
【0014】まず図1に示すように、横フレーム4a、
4aと縦フレーム4b、4bとを上下左右に各一対づつ
を枠組みし本体枠4を形成する。該本体枠4の上部側の
横フレーム4aの略中央部付近より前後方向に突出した
それぞれの取付部材14、14’を介して前側に吊下部
材11と後側にスプリング12を取り付け、該吊下部材
11と該スプリング12の他端側をクレーン(図示しな
い)のフック3等で支持するための支持桿13に取り付
けた。つまり、前部側(吊り下げる板状材側)の取付部
材14を介して吊下部材支持棒15を設け、該吊下部材
支持棒15と支持桿13間に吊下部材11を設けた。ま
た、後部側の取付部材14’を介してスプリング支持棒
16を設け、該スプリング支持棒16と支持桿13間に
所定のばね定数を有するスプリング12、12、・・を
設けた。
【0015】前記本体枠4の左右の縦フレーム4b、4
bの近傍に縦フレーム4b、4bと平行にロッド31、
31を設け、該ロッド31、31は縦フレーム4b、4
bの上下両端より取付部材34、34’を介して固着し
た。
【0016】該ロッド31、31の外周部には、該ロッ
ド31、31の外径よりやや径の大きい筒状の昇降部材
32、32を摺動自在に設けた。上部爪20、20は、
先端に下向きの爪を有する略L字型の板状部材であり、
下面側にはゴム板24を貼着させ、前記昇降部材32、
32の外周部に固着した保持枠21、21中に該上部爪
20、20を挿通し、保持枠21、21と上部爪20、
20とに設けた固定用孔に上部側よりロックピン23、
23を差込固定する。
【0017】上部調整手段30は、移載する板状材Gの
総厚みによって長さ調整が必要なときに、上部爪20、
20を保持枠21、21内で、板状材Gの面方向に突出
入自在とし、長さを自在に調整できるものであり、上部
爪20、20と保持枠21、21のそれぞれに複数個の
固定用孔22、22、・・を設けているので、組合せ選
択後ロックピン23、23により上部爪20、20を保
持枠21、21に固定する。
【0018】また、図6で示すように、本体枠4の縦フ
レーム4b、4bに平行なロッドをパイプ状部材31’
とし、該部材31’内に上部爪20と保持枠21と昇降
部材32とを合計した重量と略近似で円筒形のバランス
ウェイト43をワイヤー42で吊り下げ、該ワイヤー4
2の他端側を保持枠21若しくは昇降部材32と連結
し、該ワイヤー42を取付部材34に取り付けた滑車4
1に係合させて、上部爪20等とバランスウェイト43
間の重量のバランスをとるようにしたバランス手段40
を設けた。
【0019】また、昇降部材32の外周部には昇降部材
32を昇降させるハンドル33と、本体枠4の縦フレー
ム4bの上端に設けたフック44に昇降部材32を引っ
かけて固定させるためのピン45を設けた。
【0020】前記ピン45をフック44に引っかけて固
定させる時に、前記パイプ状部材31’を軸として筒状
の昇降部材32を旋回させて固定し、板状材Gの上端に
上部爪20を係止させるときには、前記ハンドル33の
操作により前記昇降部材32を逆方向に旋回させ、フッ
ク44に引掛けて固定したピン45を解除し、昇降部材
32を下降させる。
【0021】該上部爪20は前記昇降部材32、32を
旋回させることにより、板状材Gと平行な状態から直角
の状態まで旋回が自在であり、昇降部材32、32を上
端でフック44、44に引掛け固定時は上部爪20、2
0は板状材Gと平行な状態である。
【0022】このバランス手段40により、作業員が上
部爪20を昇降させるために、ハンドル33により昇降
部材32を昇降させる力が僅かで済み、作業性が良い。
さらに、下部爪50、50は、本体枠4の縦フレーム4
b、4bの下端部近傍に平型角パイプ状の保持枠61、
61を固着し、該保持枠61、61内に下部爪50、5
0を挿通させ、下部爪50、50の上面の先端側には緩
衝材としてゴム板51、51を貼着させ、板状材Gがガ
ラス板等の場合に破損しないようにすると共に、板状材
Gが落下しないように滑りにくくする。
【0023】また、下部爪50、50は、板状材Gを吊
下げしていない時である本体枠が傾斜した状態の時に前
記下部爪の上端面が水平な角度となるようにした。つぎ
に、図5に示すように、下部調整手段60は、下部爪5
0、50を保持枠61、61内で位置調整伸縮を自在と
するもので、下部爪50、50の上面の後方側半分を鋸
歯状部52、52とし、保持枠61、61の内側にも一
部に鋸歯状部62、62を設け、板状材Gを吊下げ支持
していない状態で、下部爪50、50と保持枠61、6
1の夫々の鋸歯状部52、62とが接触しないようにし
て位置調整伸縮を自在とし、板状材Gを吊下げ支持時に
前記鋸歯状部52、62が嵌合して下部爪50、50の
位置がずれないように固定するようにしたものである。
【0024】このように下部爪50、50の鋸歯状部5
2、52と保持枠61、61の鋸歯状部62、62を噛
み合うようにすれば、下部爪50、50は保持枠61、
61から抜け落ちることはない。
【0025】また、傾動手段10は、支持桿13をフッ
ク3等で吊り下げたときに、板状材Gを吊り下げない状
態で前記スプリング12、12、・・の張力により本体
枠4を前傾姿勢とするものであり、スプリング12、1
2、・・は1本でも複数本でも良く、ばね定数の合計が
前記の前傾姿勢となる所定のばね定数となるものであれ
ば構わない。
【0026】次ぎに、本発明の移載装置1の使用方法に
ついて説明する。図2に示すように、積載台2上に複数
枚の板状材Gが傾斜姿勢で立て掛けられている。通称ユ
ニットと呼ばれる単位枚数毎に板状材Gの板面部に帯状
のスペーサー(図示せず)が設けられ、ユニット間に隙
間を設けて積載され、図4に示す別の積載台2’への移
載が必要なときは、通常作業効率からこのユニット単位
で移動運搬しても良い。
【0027】図2に示すように、本発明の移載装置1は
クレーンのフック3で吊り下げられ、該移載装置1はス
プリング12、12、・・の張力により後部側が引っ張
られ、本体枠4の上方が前部側に傾斜するいわゆる前傾
姿勢となり、その傾斜角度は積載台2に積載された板状
材Gの傾斜角度にほぼ一致させたものとなっている。
【0028】まず、移載装置1の上部爪20、20をハ
ンドル33、33によりロッド31、31の上端付近ま
で移動させ、フック44、44にピン45を引っかけて
仮止させる。上部爪20、20と下部爪50、50の長
さは板状材Gの最前列側の1ユニットと次のユニット間
の隙間の位置までとなるように予め調整しておく。
【0029】つぎに、前傾姿勢となった該移載装置1を
積載台2の板状材Gに接近させ、装置1の下部爪50、
50の上部面を積載台上に立て掛けた板状材Gの下端よ
りやや下の位置まで下げ、続いて移載装置1を積載台2
側に水平に移動させて、板状材Gの最前列側の1ユニッ
トと次のユニット間の隙間の位置まで下部爪20、20
を移動させた時、下部爪50、50の長さを下部調整手
段60、60により調整済みであるので、本体枠4は最
前列の板状材Gにほぼ当接する位置となる。
【0030】本体枠4の上端部で一時的に引っかけた上
部爪20、20を板状材Gの上端位置まで下げ、上部爪
20、20を板状材Gの上端に係止させ、図示しないク
レーンで移載装置1を吊り下げると、移載装置1は板状
材Gの重量によりスプリング12、12、・・が引き伸
ばされ、図3に示すように垂直状態となる。
【0031】さらに、図4に示すように、板状材Gを吊
り下げた移載装置1を移載される側の積載台2’の背板
と床桟の交点と吊り下げた板状材Gの側面からみた最も
前端の下端コーナー部を一致するように載置し、板状材
Gの荷重を床桟に預けた後クレーンのフック3を積載台
2’の背板側に移動させ、積載台2’の背板の傾斜角度
と板状材Gの傾斜角度がほぼ一致した時点で、板状材G
の上端部に係止していた上部爪20、20を上昇させて
本体枠4のロッド31、31の上端付近に設けたフック
44、44にピン45を引っかけて仮止めする。移載装
置1の本体枠4はスプリング12、12の張力により既
に傾斜姿勢となって、板状材Gの積載角度とほぼ平行な
角度となるので、本体枠4を水平方向に移動させるだけ
で、積載台2’から離すことができる。
【0032】尚、下部爪50、50は積載台2、2’の
床桟上の板状材Gの下端より支持させるために、床桟内
に出し入れ自在であり、一方、上部爪20、20も積載
台2、2’の背枠側で板状材Gの上端に係止させたり、
係止した上部爪20、20を自由に外したりすることが
できるようになっている。
【0033】このように、板状材Gを吊り下げていない
時にスプリング12、12、・・の張力によって移載装
置1の本体枠4が前傾姿勢となり、積載台2、2’上の
板状材の取り出し、および移載後の移載装置1の取外し
が水平移動させるだけで容易にできる。
【0034】また、板状材Gを吊り下げている時には、
本体枠4は垂直状態となるので、板状材Gが前傾した傾
斜姿勢に比べて撓みにくくなり、脱落の危険性が減少
し、安全である。
【0035】さらに、上部爪20、20を昇降させる時
に、上部爪20、20とその保持枠21、21等の重量
に略近似させたバランスウェイト43、43を滑車4
1、41を介しワイヤー42、42でバランスするよう
に設けたので、ハンドル33、33で上部爪20、20
を昇降させるときに、軽いタッチで上部爪20、20の
昇降が可能となった。またバランスウェイト43、43
も昇降部材32、32を昇降させるロッド31、31を
筒状とし、その内部に納めるようにしたので、シンプル
な構造となり、見栄えも良い。
【0036】また、吊り上げた板状材Gが不慮の事故等
で破損したり、脱落落下したりするのを防ぐために、吊
り下げる板状材Gの幅よりもやや外側位置の移載装置1
の本体枠4に、一対の板状材側端面押さえ6、6を設
け、それぞれが伸縮ロッド7、7で本体枠4と接続され
ている。該伸縮ロッド7、7と本体枠4とは大径のパイ
プ中にやや小径のパイプを挿入し、摺動状態としたよう
な構造であって、図示しない固定ピンを伸縮ロッドの外
周部より貫通孔に差し込んで固定できるようになってい
る。
【0037】さらに、下部調整手段60は、図5に示す
ように、下部爪50、50上に板状材Gを載せていない
状態の時に、下部爪50、50の後端部を上から下に押
し下げながら前後に移動させると、平型の筒状の保持枠
61、61中の鋸歯状部62、62に下部爪50、50
の鋸歯状部52、52が接触することがないので、下部
爪50、50をワンタッチでスライド移動させることが
可能である。
【0038】板状材Gを下部爪50、50上に載せる
と、下部爪50、50の鋸歯状部52、52と保持枠6
1、61の内側上部に設けた鋸歯状部62、62とが噛
み合い、下部爪50、50はロックされ、スライド移動
できなくなる。
【0039】以下に、変形実施例を、図7に示す。バラ
ンスウェイト43、43を昇降部材と摺接するロッド3
1、31に収納する代わりに、別途筒状のウェイトガイ
ド46、46を配し、その内部にバランスウェイト4
3、43を収納するようにしても良い。
【0040】以上、好適な実施例について述べたが、本
発明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考え
られるものである。積載台1上に載置する板状材Gは必
ずしも同一形状、サイズの板状材Gとする必要はなく、
必要があれば異なったサイズの板状材としても良い。
【0041】また、板状材Gとは、ガラス板、樹脂板、
金属板、材木板材、コンクリート板、石板等のパネル材
等であり、またこれらを組み合わせて重ね合わせたもの
も含まれる。
【0042】また、ガラス板としては強化ガラス板、半
強化ガラス板、生板等の単板、あるいは複数枚の強化ガ
ラス相互、あるいは強化ガラスと生板ガラスを組み合わ
せてPVBやEVA等の中間膜または樹脂注入で接着し
た合わせガラス、および前記のガラス板に飛散防止樹脂
膜を貼着したもの等のガラス板、さらには前記ガラス板
を組み合わせた複層ガラス板であり、建築用、車両用、
産業用、家具用、あるいはその素板等が対象となること
は云うまでもない。
【0043】
【発明の効果】本発明は、非常にシンプル且つコンパク
トな構造であり、板状材を吊っていない状態で、移載装
置が積載台上の板状材の傾きと同一傾きとする前傾姿勢
とすることができ、積載台上の板状材の取出し、および
移載後の積載台からの移載装置の取外しが容易となり、
作業がスムーズとなる。
【0044】また、板状材を吊り下げている時は板状体
が垂直な方向となるので、板状体を前傾姿勢のまま移載
させる場合に起きやすい撓み等がなく、脱落落下する危
険性が少なく、安全である。
【0045】また、吊下げる板状材の高さ変化、厚み変
化に対してワンタッチで調整変更ができ、作業が迅速に
できる。さらに、積載する板状材の枚数、サイズの変化
に対しても容易に対応でき、サイズの異なる板状材の混
載もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移載装置の斜視図。
【図2】本発明の移載装置により傾斜した板状材を取り
出す状態を示す図。
【図3】本発明の移載装置により板状材を吊り下げた状
態を示す図。
【図4】本発明の移載装置により板状材を移載した直後
の状態を示す図。
【図5】本発明の移載装置の下部爪の下部調整手段の側
面図。
【図6】本発明の移載装置のバランス手段の斜視図。
【図7】本発明の移載装置のバランス手段の変形例を示
す斜視図。
【符号の説明】
G 板状材 1 移載装置 2、2’ 積載台 3 フック 4 本体枠 6 板状材側端面押さえ 7 伸縮ロッド 10 傾動手段 11 吊下部材 12 スプリング 13 支持桿 20 上部爪 21 保持枠 22 固定用孔 30 上部調整手段 31 ロッド 32 昇降部材 33 ハンドル 40 バランス手段 41 滑車 42 ワイヤー 43 バランスウェイト 44 フック 46 ウェイトガイド 50 下部爪 52 鋸歯状部 60 下部調整手段 61 保持枠 62 鋸歯状部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−122488(JP,A) 特開 平6−122468(JP,A) 特開 平6−115584(JP,A) 特開 平8−268431(JP,A) 特開 昭58−89535(JP,A) 実開 昭51−71271(JP,U) 実開 平2−142790(JP,U) 実開 昭55−82232(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 61/00 B65D 19/44 B65D 85/48 B65H 1/02 B66C 1/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積載台上に傾斜して立掛けた板状材を移載
    装置の本体枠の上部に設けた昇降自在な上部爪と本体枠
    の下部に設けた下部爪で挟み、吊り下げ移載する方法に
    おいて、移載装置の本体枠の上端の吊下げ部と本体枠間
    に吊下レバーとスプリングを設け、板状材を吊り下げて
    いない時に該スプリングにより本体枠の姿勢の傾斜角度
    が架台上に積載された板状材の傾斜角度と一致するよう
    にし、板状材の吊り下げ時は板状材の自重により本体枠
    の姿勢を垂直となるようにしたことを特徴とする板状材
    の移載方法。
  2. 【請求項2】積載台上に傾斜して立掛けた板状材を移載
    装置の本体枠の上部に設けた昇降自在な上部爪と本体枠
    の下部に設けた下部爪で挟み、吊り下げ移載する装置に
    おいて、移載装置の本体枠と、本体枠の両側辺付近に設
    けたロッドを軸として昇降、旋回自在な上部爪と、板状
    材を支持する下部爪と、その上端の吊下げ部と本体枠間
    に設けた板状材を吊り下げる側に設けた吊下レバーと、
    反対面側に設けたスプリングとからなる本体枠の傾動手
    段とからなることを特徴とする板状材の移載装置。
  3. 【請求項3】前記上部爪と、該上部爪の重量と略近似の
    バランスウェイトとをワイヤで連結して滑車に係合さ
    せ、上部爪の昇降を容易とするバランス手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項2記載の板状材の移載装置。
  4. 【請求項4】前記上部爪が複数枚の板状材の合計の厚み
    に応じて板状材面方向に突出入自在とした上部調整手段
    を設けたことを特徴とする請求項2乃至3記載の板状材
    の移載装置。
  5. 【請求項5】板状材を吊下げしていない時である本体枠
    の傾斜した状態の時に前記下部爪が水平となるようにし
    たことを特徴とする請求項2乃至4記載の板状材の移載
    装置。
  6. 【請求項6】前記下部爪の上面と下部爪を保持する保持
    枠の上部内側面とが互いに鋸歯状で嵌合し、板状材を吊
    下げ支持していない状態で、下部爪と保持枠の夫々の鋸
    歯状部とが離れて位置調整伸縮を自在とし、板状材を吊
    下げ支持時に前記鋸歯状部が嵌合して下部爪の位置を固
    定するようにした下部調整手段を設けたことを特徴とす
    る請求項2乃至5記載の板状材の移載装置。
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