JP2001253485A - ガラス板用パレット - Google Patents

ガラス板用パレット

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JP2001253485A
JP2001253485A JP2000069149A JP2000069149A JP2001253485A JP 2001253485 A JP2001253485 A JP 2001253485A JP 2000069149 A JP2000069149 A JP 2000069149A JP 2000069149 A JP2000069149 A JP 2000069149A JP 2001253485 A JP2001253485 A JP 2001253485A
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glass plates
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Abstract

(57)【要約】 【課題】梱包副資材等の廃棄物を発生させず、所望の順
序で積降し可能とする。 【解決手段】縦横に枠組みした床部の一端より固着立設
した背枠と、前記床部上の背枠との対向辺に着脱自在に
設けた前枠と、背枠の上部両側部に軸支し、前枠の両側
部に係止するサイドストッパーとからなるガラス板を縦
積するパレットにおいて、前記前枠に直交する方向に所
定の間隔で床部上に並設した複数本のチャンネル状の長
尺部材と、該長尺部材上に所定間隔でガラス板の下端辺
を支持する支持部材と、前記背枠の上辺に設けたロッド
に軸着し回動自在な複数本の仕切部材の下端に長さ調節
自在なベルトを介して接続した連結金具を、前枠側の床
部に設けた係止金具に係止させて、仕切部材をガラス板
の対角線状に設けて隣接するガラス板同士を仕切り、さ
らにガラス板の前枠側縦辺に当接する前部ストッパー及
び前部押圧具と、ガラス板の背枠側縦辺を押圧する後部
押圧手段によってガラス板を挟持固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梱包副資材等の廃
棄物を発生させず、所望の順序で積み降ろしが可能なガ
ラス板の輸送用パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガラス板等の板状体を輸送運
搬するにあたり、パレット上に多数枚縦積みして輸送す
るが、輸送中の荷崩れや転倒を防止するためさまざまな
工夫がされている。
【0003】また、ガラス板をパレットの背側に凭れ掛
け、積載した場合には、ガラス板間には合紙等の緩衝材
が必要となり、さらに、輸送中の急ブレーキや振動等に
より、ガラス板の横ズレ等によってガラス板同士の接触
によって発生するキズを防止するために、ガラス板をポ
リプロピレン樹脂製のベルト状のPPバンド等によって
パレットの背枠等に固定する等の手段が良く行われてい
る。
【0004】しかしながら、これらの梱包副資材は、繰
り返し使用することができないので産業廃棄物となっ
て、廃棄処理するにも費用が掛かってしまうという問題
点があった。
【0005】これらの副資材を使わないようにして産業
廃棄物をなくし、パレットを繰り返し使用できるように
したものとして、例えば、本出願人による出願に係る特
開平11−43187号公報には、立掛け積層する複数
枚の板状体をパレットの背板側に固定する方法におい
て、長さ調整具により長さ調整自在な非伸縮性素材のバ
ンドと、伸縮性素材のバンドとを連結具を介して連結
し、非伸縮性バンドの一端をパレットの背板側に固定
し、前記連結部の1つを着脱分離自在な連結具で連結さ
せるようにし、該バンドを縦方向及び/又は横方向に少
なくとも1つ以上設け、複数枚の板状体の傾倒を抑止さ
せるパレットに積載した板状体の固定方法が開示されて
いる。
【0006】また、同じく本出願人による出願に係る特
開平11−91944号公報には、ガラス板を縦姿勢で
1枚毎に離隔して積載する搬送台車であって、底板上に
ガラス板の積載方向と平行に複数本の長尺部材を並設
し、該底板の角部近傍より上方に縦フレームを立設し、
各縦フレームの上部間を連結する横フレームを設け、該
横フレーム間で前記長尺部材の長手方向と直交する方向
に複数の貫通孔を設けた補助フレームを着脱自在に設
け、前記長尺部材に設けた複数の凹部の夫々に上方に立
設する複数のロッドを埋設させると共に、該ロッドを前
記貫通孔に遊挿させ、該ロッドにより1枚毎に離隔して
立設するガラス板の下部桟内にガラス板の積込み、積降
ろし時に摺動回転する回転コロを設けたガラス板用積載
台車が開示されている。
【0007】前記の例示以外にも、床部及び背枠側に硬
質樹脂製でV溝形状からなるガラス間隔保持用凹状材を
配置し、ガラス板を背側の縦辺と底辺との2辺で保持す
ると共に、背枠上部側に装着されたゴムバンドを引き出
し、ガラス板の前枠側床部に固定し、ゴムバンドの途中
に設けたL型の金具でガラス板のコーナー部を押さえて
ガラス板を固定するパレットが使われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平11−43
187号公報に記載のものは、ガラス板をパレット背側
より手前側に積み重ね状態で積載して梱包するため、積
載順は大寸法から小寸法へと積載することが多く、この
場合の取出し時は手前側に積載された小サイズから取り
出さざるを得ない。
【0009】また、このようにして積載されたガラス板
をユーザーに出荷した場合、かならずしも、ユーザー側
が必要とする順序と一致して積載されておらず、ユーザ
ーの所望する順序となるようにするために、積載された
ガラス板を中抜きで取り出すことも、このような荷姿に
おいては容易ではない。
【0010】また、特開平11−91944号公報に記
載のものは、積載された種々のガラス板がそれぞれロッ
ドによって離隔され、所望のガラス板の積み降ろしが自
在であるが、場内運搬用として有用な運搬台車であるの
で、ガラス板の両縦辺側を固定する手段を備えておら
ず、このままではトラック等によって長距離輸送するこ
とはできない。
【0011】さらに、ガラス板を床部及び背枠側に当接
するように配置したガラス間隔保持用凹状材と、背枠上
部側に装着されたゴムバンドによってガラス板の上辺手
前のコーナー部を固定するようにしたパレットの場合
は、背枠基準で積載するため大サイズのガラス板間に挟
まれた小サイズのガラス板の取り出しが容易ではなく、
また、ゴムバンドによってガラス板のコーナー部を押さ
えつけるだけであるので、長距離輸送時のガラス板の固
定が充分とはいえず、ガラス板同士が接触する恐れがあ
った。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点の
解決を図る、すなわち梱包資材等の廃棄物を発生させ
ず、異なる寸法、厚みのガラス板を所望の順序で、所望
の位置に積み降ろしが可能であり、立て掛けて積層した
ガラス板の取り出しも容易であり、また長距離の輸送に
よってもガラス板同士の接触によるキズや、破損もない
ガラス板用のパレットを目的としたものである。
【0013】すなわち、本発明は、縦横に枠組みした床
部と、該床部の一端より固着立設した背枠と、前記床部
上の背枠と対向する辺に着脱自在に設けた前枠と、前記
背枠の上部両側部に軸支し、前枠の上部両側部に係止す
るサイドストッパーと、からなるガラス板を縦姿勢で積
載するパレットにおいて、前記前枠と背枠に直交する方
向に所定の間隔で床部上に並設した複数本のチャンネル
状の長尺部材と、該長尺部材上に所定間隔を設けてガラ
ス板の下端辺を支持する支持部材と、前記背枠の上辺近
傍に設けたロッドに軸着し回動自在な複数本の仕切部材
の下端に長さ調節自在なベルトを介して接続した連結金
具を、前枠側の床部に設けた係止金具に係止させて、仕
切部材をガラス板の対角線状に配設して隣接するガラス
板同士を仕切り、さらにガラス板の前枠側縦辺に当接す
る前部ストッパー及び前部押圧具と、ガラス板の背枠側
縦辺を押圧する前後方向に移動自在な後部押圧手段によ
ってガラス板を挟持固定したことを特徴とするガラス板
用パレットである。
【0014】また、本発明は、ガラス板の積載時に、ガ
ラス板の縦辺に当接して前枠基準で整列させる前部スト
ッパーを前記前枠側の床部上に反転離脱自在に設けたこ
とを特徴とする上述のガラス板用パレットである。
【0015】あるいはまた、本発明は、前記前枠の少な
くとも1つ以上の前枠横桟の夫々に反転離脱自在に設け
た前部押圧具を一体的にあるいは分割して設け、ガラス
板の輸送時にガラス板の縦辺に当接させるようにしたこ
とを特徴とする上述のガラス板用パレットである。
【0016】さらに、本発明は、前記後部押圧手段が、
矩形部材より上方に突設した棒状部材により嵌挿部材に
遊挿保持し、該嵌挿部材に軸支したアームの先端に押さ
え金具を軸支させ、前記嵌挿部材上部に載置した重り部
材の自重により、アームを下方に押し下げ、ガラス板の
後部側縦端縁を押さえ金具で押圧し、チャンネル状の長
尺部材内にスライド移動自在に設けた前記矩形部材を前
記重り部材によるアームの傾動反力によって長尺部材内
で回動して長尺部材の内壁に押し当てることによって後
部押圧手段の位置を固定するようにしたことを特徴とす
る上述ガラス板用パレットである。
【0017】さらにまた、本発明は、前記支持部材、前
部ストッパー、前部押圧具、後部押圧手段の押え金具の
ガラス板との当接部の断面形状が、M字状、V字状、U
字状等の凹溝部を有していることを特徴とする上述のガ
ラス板用パレットである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、図1に示すように、縦
横に枠組みした床部2の一端辺より背枠20を固着立設
し、前記床部2上で背枠20と対向する辺に着脱自在に
立設する前枠10を設け、さらに前記背枠20の支柱2
1の上部側部に軸支したサイドストッパー5を前枠10
の支柱11の上部側部のフック17に係止させたガラス
板Gを縦姿勢で積載するパレット1において、前記床部
2上に、複数本のチャンネル状の長尺部材3を前枠10
と背枠20に直交する方向に所定の間隔で並設し、該長
尺部材3の上面にはガラス板Gの下端辺を支持する支持
部材4を所定間隔をおいて設けた。
【0019】前記床部2には前枠10の支柱11を挿入
可能な前枠挿入部6が設けてある。
【0020】また、前記隣接するガラス板G、G同士を
離隔する仕切手段30を背枠20の上部側から前枠10
の下部に対角線状に設け、隣接するガラス板G、G同士
を該仕切手段30によって仕切り、ガラス板G、G同士
の接触防止とガラス板Gの転倒を防止できるようにし
た。
【0021】該仕切手段30は、図6に示すように前記
背枠20の上辺近傍、すなわち支柱21の上端間に水平
に設けたロッド31に複数の円筒部材32、32、・・
を外接させ、該円筒部材32、32、・・にそれぞれ長
尺で板状の仕切部材33、33、・・を固着し、各仕切
部材33の下端に長さ調整自在な調整ベルト34を介し
て連結金具34aを接続した。前記円筒部材32、3
2、・・と仕切部材33を合計した長さは、隣り合って
積載するガラス板G、Gのピッチに一致しており、積載
するガラス板G、G間の中心位置に仕切部材33が配置
されるようにしたので、仕切部材33が位置ずれを起こ
すことはない。
【0022】また、図7(a)〜(c)に示すように、
複数の長尺部材3、3・・の前枠10側の先端部で各長
尺部材3、3間に板状の係止部材35を起倒自在に設
け、該係止部材35には少なくとも1つ以上の係止溝3
6、36、・・を設けている。前記仕切部材33と係止
部材35とを連結しようとする場合は、該係止部材35
を起立させ、図8に示すように、前記連結金具34aと
所望の係止溝36とを係止させて、仕切部材33が極力
ガラス板Gの略対角線状になるように配設する。
【0023】尚、前記係止部材35は、複数の長尺部材
3、3、・・の略先端部を貫くように設けた係止用ロッ
ド38が係止部材35の下端及び係止部材35に固設し
たL型部材に設けたL字孔37内を遊挿しており、図7
(a)の状態で係止部材35は係止部材35の下端とチ
ャンネル状の長尺部材3の底部とが当接状態で起立姿勢
が保たれ、図7(b)に示すように、係止部材35をL
字孔37に沿って水平に移動後持ち上げると、係止部材
35の下端とチャンネル状の長尺部材3の底部間に隙間
ができて係止部材35が転倒可能な状態となり床部2内
に収納可能となる。
【0024】さらに、図1に示すように、床部2に設け
た前部ストッパー13と、前枠10に設けた前部押圧具
12をガラス板Gの前枠10側縦辺に当接させることに
よって、ガラス板Gの立設位置を前枠10基準として揃
え、ガラス板Gの背枠20側縦辺については、後部押圧
手段40の押え部材45をガラス板Gの縦辺に押圧させ
てガラス板Gを挟持固定できるようにした。
【0025】前記前部ストッパー13は、図9に示すよ
うに、前枠10側の床部2上に取付部材15を介して鋸
歯状部を有する板状部材を蝶番14によって反転離脱自
在に設けられており、鋸歯のピッチは当接するガラス板
G、G間のピッチに一致させている。
【0026】ガラス板Gをパレット1上に積載する時に
は、ガラス板Gの前枠10側の縦辺を前部ストッパー1
3の鋸歯状部に当接させてガラス板Gを前枠10側に一
列に揃えて整列させるものであり、ガラス板Gをパレッ
ト1上から取り出し時には、図10に示すように、該前
部ストッパー13の板状部材を反転させてガラス板Gか
ら鋸歯状部を引き離せば、スムーズな取出しが可能であ
る。
【0027】さらに、図11に示すように、前記前枠1
0に設けた前部押圧具12は、少なくとも1つ以上の前
枠横桟16の夫々に鋸歯状部を有する板状部材を反転離
脱自在に設けたもので、鋸歯のピッチは当接するガラス
板G、Gのピッチに一致させ、前枠幅に相当する幅につ
いて一体的に設けても良いし、あるいは複数個に分割し
て設けても良い。
【0028】前記後部押圧手段40は、図3、図4に示
すように、チャンネル状の長尺部材3内をスライド自在
な矩形部材41の側部よりチャンネル状長尺部材3の開
口部を経て長尺部材3の上部まで延びる取付部材49を
設け、該取付部材49の上端より上方に突設し固定した
棒状部材42に外接した嵌挿部材43に下端部を軸支し
たアーム44の先端にガラス板Gの後部側の縦辺に当接
する押え金具45を下端部を軸支させ、前記嵌挿部材4
3の上部に重り部材46を載置した。
【0029】該重り部材46はアーム44の下部側に荷
重がかかっているので、その自重により、アーム44を
下方に押し下げ、アーム44の先端に軸支した押え金具
45でガラス板Gの後部側縦端縁を押圧することにな
る。
【0030】前記チャンネル状の長尺部材3内をスライ
ド移動自在に設けた前記矩形部材41は、前記重り部材
46によりアーム44を傾動させる押圧力の反力によっ
て棒状部材42が逆方向である後方側に傾動し、該傾動
によって棒状部材42に連結固定した矩形部材41を長
尺部材3内で傾動させて、矩形部材41を長尺部材3の
内壁上面及び下面に押し当てることによって後部押圧手
段40の位置が固定され、後部押圧手段40の位置がず
れることはない。
【0031】押え部材45の高さ方向の調整は、棒状部
材42の例えば上下2カ所に設けた位置調整孔50のい
ずれかを選択し、嵌挿部材43を該位置調整孔50に合
わせて上下位置調節ピン47を差し込めば、押え部材4
5の高さを上下2段で調整可能であり、該位置調整孔は
例示した2カ所に限定されるものではなく、複数個設け
ても良い。
【0032】また、棒状部材42の頂部には上端ストッ
パー48を設け、嵌挿部材43や重り部材46の外れを
防止させるものである。
【0033】以上に説明した、長尺部材3上の前記支持
部材4、床部2上の前部ストッパー13、前枠10の前
部押圧具12、後部押圧手段40の押え金具45のそれ
ぞれについてガラス板Gとの当接部の断面形状が、M字
状、V字状、U字状等の凹溝部を有していることが望ま
しい。また、支持部材4の材質としては、滑りやすい樹
脂製が好ましい。
【0034】このように、パレット1上に積載された異
なる寸法のガラス板Gを所望の位置より所望の順序で積
み降ろしでき、積載するガラス板Gのサイズが異なって
も、ガラス板Gの前部側の縦辺を前部ストッパー13及
び前部押圧具12に当接させ、後部側の縦辺をガラス板
Gの1枚毎に後部押圧手段40によって押さえてガラス
板Gを挟持させ、確実に固定させることができるので、
長距離の輸送にも対応ができ、安全である。
【0035】また、該後部押圧手段40の押え部材45
は、前後方向、上下方向にワンタッチで移動調節可能で
あるので、ガラス板Gの寸法の変化に容易に対応でき
る。
【0036】さらに、ガラス板G、G間に仕切り手段3
0によって、略対角線状に仕切部材33を設けたので、
ガラス板G、G同士の接触や、ガラス板Gの転倒を防ぐ
ことができる。
【0037】さらにまた、ガラス板Gを前枠10側に揃
えて積載させるので、パレット1上に積載されたガラス
板Gより所望の位置のガラス板Gを取り出すときに、背
枠20基準に積載したものと比べて大幅に取り出しが簡
単であり、作業効率がよい。
【0038】また、ガラス板Gの積載方向は、前枠10
側方向から挿入するようにしても良いが、側面方向から
載置するようにしても良い。
【0039】以上、好適な実施の形態について述べた
が、本発明はこれに限定されるものではなく種々の応用
が考えられる。
【0040】本発明のガラス板用パレット1に積載され
るガラス板Gとしては、複層ガラスの輸送に限らず、強
化ガラス板、半強化ガラス板、生板等の単板、あるいは
複数枚の強化ガラス相互、あるいは強化ガラスと生板ガ
ラスを組み合わせてPVBやEVA等の中間膜または樹
脂注入で接着した合わせガラス、および前記のガラス板
に飛散防止樹脂膜を貼着したフラットなガラス板であっ
てもよく、建築用、車両用、産業用、家具用、あるいは
その素板等も対象となり、その形状は矩形のものが対象
となるが、板厚は問わない。
【0041】以下に本発明のガラス板用パレット1の使
用方法について詳述する。
【0042】まず、ガラス板Gを本発明のパレット1上
に積み込む場合について説明する。
【0043】積み込み作業の所定位置に空のパレットを
載置し、前枠のフック17に係止されているサイドスト
ッパー5、5を取り外す。引き続いて、床部2の前枠挿
入部6、6に嵌合された前枠10の両支柱11、11を
引き抜いて取り外す。
【0044】床部2上に取付部材15を介して反転自在
に設けた前部ストッパー13の鋸歯状部をパレット1の
内側にセットする。
【0045】1枚目のガラス板をパレットの最側部側に
積載する前に、1枚目のガラス板面の外側にも予め仕切
手段による仕切部材をセットしておく必要がある。この
ためまず、該位置の係止部材35を起立固定させ、調整
ベルト34を接続した仕切部材33を係止部材35の係
止溝36に係止させ、積み込もうとする1枚目のガラス
板Gの寸法に合うような係止溝36の位置を適宜選択
し、調整ベルト34の長さを調整してセットする。
【0046】次に、ガラス板Gをパレット1の前方側、
あるいは側方側のいずれかより支持部材4上に載置する
が、ガラス板面の向こう側面にセットした仕切部材にガ
ラス板を凭れ掛けできるように、パレットを僅かに向こ
う側に傾斜させておくと好ましい。
【0047】ガラス板を載置した後は、ガラス板の手前
側にも仕切部材35をセットしていく。つまり、係止部
材35を起立固定後、調整ベルト34を接続した仕切部
材33を係止部材35の係止溝36に係止させ、ガラス
板Gの寸法に合わせて係止溝36の位置を適宜選択し、
調整ベルト34の長さを調整してセットすればよい。
【0048】続いて、前回に積載したガラス板Gの縦辺
を前部ストッパー13に当接するまで移動させ、前枠基
準で揃えた後、後部押圧手段のセットを行う。
【0049】後部押圧手段のセットは、後部押圧手段4
0の押え部材45がガラス板Gの後部縦辺に当接するよ
うに移動調整後、高さ方向に調整する必要があれば、ア
ーム44を軸支している嵌挿部材43を上下位置調節ピ
ン47によって調整し、重り部材46でアーム44を傾
動させると共に、前後方向の位置も固定させてガラス板
Gを前後両端より挟持固定させればよい。
【0050】以上の作業を所定枚数のガラス板Gに対し
繰り返して行い、所定枚数のガラス板Gの積載が完了後
は、前枠10を前記床部2の前枠挿入部6内に挿入嵌合
して、固定する。
【0051】この時点で、前枠10の横桟16に設けた
前部押圧具12の鋸歯状部を順次反転させて、ガラス板
Gの縦辺に当接するように合わせていき、最後に、サイ
ドストッパー5を前枠10の両支柱11、11に設けた
フック17、17にセットする。
【0052】次に、パレット1よりガラス板Gを取り出
す場合について説明する。
【0053】まず、所定位置にガラス板Gを積載したパ
レット1を載置し、サイドストッパー5、5を外し、前
枠10の両支柱11、11に設けたフック17、17に
係止されているサイドストッパー5、5を取り外す。引
き続いて、床部2の前枠挿入部6に嵌合された前枠10
の両支柱11、11を持ち上げて前枠10を取り外す。
【0054】床部2上に取付部材15を介して設けた前
部ストッパー13の鋸歯状部を外側に反転させる。(図
9)所望の順序にてガラス板Gを前部側より順次抜き取
り、ガラス板Gの抜き取り作業が完了後は、仕切部材3
3を係止部材35より外し、仕切部材33は背枠20側
で束ねておき、係止部材35は折り畳んで床部2の長尺
部材3、3間に収納する。
【0055】最後に、前枠10を前記床部2の前枠挿入
部6内に挿入嵌合して、固定し、サイドストッパー5を
前枠10の支柱11にセットする。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、パレット上に積載され
た異なる寸法のガラス板を所望の順序で積み降ろしで
き、積載するガラス板のサイズが異なっても、ガラス板
の前部側の縦辺を前部ストッパー及び前部押圧具に当接
させ、後部側の縦辺をガラス板1枚毎に後部押圧手段に
よって押さえてガラス板を挟持させ、確実にガラス板を
固定させることができるので、長距離の輸送にも対応が
でき、安全である。
【0057】また、該後部押圧手段の押え部材は、前後
方向、上下方向にワンタッチで移動調節可能あるので、
ガラス板の寸法の変化に容易に対応できる。
【0058】さらに、ガラス板間に仕切り手段によっ
て、略対角線状に仕切部材を設けたので、隣接するガラ
ス板同士の接触や、ガラス板の転倒を防ぐことができ
る。
【0059】さらにまた、ガラス板を前枠側に揃えて積
載させるので、パレット上に積載されたガラス板より所
望の位置のガラス板を取り出すときに、背枠基準に積載
したものと比べて大幅に取り出しが簡単であり、作業効
率がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパレットにガラス板を積載した状態を
示す斜視図。
【図2】本発明のパレットよりガラス板を取り出す状態
を示す図。
【図3】本発明のパレットの後部押圧手段の要部斜視
図。
【図4】(a)、(b)は、それぞれ本発明のパレット
の後部押圧手段の側面図と正面図。
【図5】本発明のパレットの後部押圧手段によってガラ
ス板の後部の押圧状態を示す斜視図。
【図6】本発明のパレットの仕切手段の要部斜視図。
【図7】(a)〜(c)は、それぞれ本発明のパレット
の仕切手段の係止部材の起立時と収納時の状態を説明す
る側面図、及び起立時の正面図。
【図8】本発明のパレットの仕切手段を係止部材に係止
させた状態を示す斜視図。
【図9】本発明のパレットの前部ストッパーをガラス板
の積込状態にした要部斜視図。
【図10】本発明のパレットの前部ストッパーを反転さ
せて、積載したガラス板を取出す状態にした要部斜視
図。
【図11】本発明のパレットの前枠に設けた前部押圧具
を示す要部斜視図。
【符号の説明】
G ガラス板 1 パレット 2 床部 3 長尺部材 4 支持部材 5 サイドストッパー 6 前枠挿入部 10 前枠 11 支柱 12 前部押圧具 13 前部ストッパー 14 蝶番 15 取付部材 16 前枠横桟 20 背枠 21 支柱 30 仕切手段 31 仕切部材支持ロッド 32 円筒状部材 33 仕切部材 34 調整ベルト 34a 連結金具 35 係止部材 36 係止溝 37 L字孔 38 係止用ロッド 40 後部押圧手段 41 矩形部材 42 棒状部材 43 嵌挿部材 44 アーム 45 押え部材 46 重り部材 47 上下位置調節ピン 48 上端ストッパー 49 取付部材 50 上下位置調整孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦横に枠組みした床部と、該床部の一端
    より固着立設した背枠と、前記床部上の背枠と対向する
    辺に着脱自在に設けた前枠と、前記背枠の上部両側部に
    軸支し、前枠の上部両側部に係止するサイドストッパー
    と、からなるガラス板を縦姿勢で積載するパレットにお
    いて、前記前枠と背枠に直交する方向に所定の間隔で床
    部上に並設した複数本のチャンネル状の長尺部材と、該
    長尺部材上に所定間隔を設けてガラス板の下端辺を支持
    する支持部材と、前記背枠の上辺近傍に設けたロッドに
    軸着し回動自在な複数本の仕切部材の下端に長さ調節自
    在なベルトを介して接続した連結金具を、前枠側の床部
    に設けた係止金具に係止させて、仕切部材をガラス板の
    対角線状に配設して隣接するガラス板同士を仕切り、さ
    らにガラス板の前枠側縦辺に当接する前部ストッパー及
    び前部押圧具と、ガラス板の背枠側縦辺を押圧する前後
    方向に移動自在な後部押圧手段によってガラス板を挟持
    固定したことを特徴とするガラス板用パレット。
  2. 【請求項2】 ガラス板の積載時に、ガラス板の縦辺に
    当接して前枠基準で整列させる前部ストッパーを前記前
    枠側の床部上に反転離脱自在に設けたことを特徴とする
    請求項1記載のガラス板用パレット。
  3. 【請求項3】 前記前枠の少なくとも1つ以上の前枠横
    桟の夫々に反転離脱自在に設けた前部押圧具を一体的に
    あるいは分割して設け、ガラス板の輸送時にガラス板の
    縦辺に当接させるようにしたことを特徴とする請求項1
    乃至2記載のいずれかであるガラス板用パレット。
  4. 【請求項4】 前記後部押圧手段が、矩形部材より上方
    に突設した棒状部材により嵌挿部材に遊挿保持し、該嵌
    挿部材に軸支したアームの先端に押さえ金具を軸支さ
    せ、前記アームの下部側に荷重をかける重り部材の自重
    により、アームを下方に押し下げ、ガラス板の後部側縦
    端縁を押さえ金具で押圧し、チャンネル状の長尺部材内
    に設けた前記矩形部材を前記重り部材によるアームの傾
    動反力によって長尺部材内で回動して長尺部材の内壁に
    押し当てることによって後部押圧手段の位置を固定する
    ようにしたことを特徴とする請求項1乃至3記載のいず
    れかであるガラス板用パレット。
  5. 【請求項5】 前記支持部材、前部ストッパー、前部押
    圧具、後部押圧手段の押え金具のガラス板との当接部の
    断面形状が、M字状、V字状、U字状等の凹溝部を有し
    ていることを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれか
    であるガラス板用パレット。
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