JP4981558B2 - ガラス板輸送用パレット - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス板、特にサイズの異なるガラス板を混載して輸送するためのパレットに関する。
従来、ガラス板を輸送するために用いられるパレットとしては、鋼鉄製のパレットで、床桟フレームと、床桟フレームに固定された背枠フレームと、床桟フレームの前面側(背枠フレームと反対側)に着脱自在な前枠と、背枠フレームと前枠の上端を連結するトップクリッパーとからなり、複数枚のガラス板を積み重ねて梱包を行うパレットが一般的であった。
このようなパレットを用いると、複数枚のガラス板を積み重ねるためにガラス板に傷がつきやすく、また、異なるサイズのガラス板を同時に積み重ねて運搬することが難しいという問題があり、特許文献1及び特許文献2には、これらの問題に対処したパレットが開示されている。
特開2002−12281号公報 特許第3707983号公報
特許文献1には、保持溝が設けられたL字積載面を有し、ガラス板をL字積載面に沿って起立載置可能としたパネル積載用パレットが開示されている。
このパレットを用いると、L字積載面の起立面上端と底面先端間に掛け渡したロープによってガラス板の上部コーナーを押付け引掛状としてガラス板の固定を行うことができる。
従って、複数枚のガラス板を搬送する場合でもガラス板に傷がつくことを防止することができる。
しかし、このパレットではガラス板をその底辺と後辺、及び、コーナーでのみ保持しているため、トラック等による輸送時に側面方向に荷重や振動が加わると、ガラス板がぐらつくことがあり、積載が不安定となることがあった。
また、背枠側にガラス板の後辺の位置を合わせて積載するため、厚み、サイズの異なるガラス板を混載したパレットより所望のガラス板のみをガラス板の前辺側から取り出す際の作業性が悪く、特に奥行きの大きなガラス板の間から奥行きが小さいガラス板のみを取り出すことが困難であった。
特許文献2には、背枠とハープフレーム(仕切部材)を備え、対向する辺に設けた取り外し可能な前枠にガラス板を整列させてガラス板を積載することができるガラス搬送用パレットが開示されている。
このようなパレットを用いると、ガラス板同士が接触しないために運搬時にガラス板に傷がつくことを防止することができ、また、ガラス板の前辺側を基準としてガラス板を整列させて積載するため、サイズの異なるガラス板を混載したパレットから所望のガラス板のみを簡便に取り出すことができる。
しかし、このパレットは背枠側からガラス板を固定するためにガラス板の下部に押し当てる押圧手段を有しており、ガラス板を固定するためにはこの押圧手段を背枠側とガラス板の下部との間で移動させる必要があった。この押圧手段の移動は、作業者が背枠側からハープフレームの下部に手を伸ばすことによって行う必要があり、作業者の作業負担が大きかった。
特に、幅の大きいガラス板と幅の小さいガラス板を混載する際に、幅の小さいガラス板に対して押圧手段の操作を行おうとすると、隣接する幅の長いガラス板が邪魔になって押圧手段の操作がしずらいことがあり、ガラス板を固定する際の作業性に問題があった。また、押圧手段の構成が複雑であって、より簡便な構成で作業性の良いパレットとが望まれていた。
また、ハープフレームが背枠の上辺から前枠の底辺に渡されており、ガラス板の側面がガラス板の対角線上で支えられているため、高さが高いガラス板を積載した際にはガラス板が前枠側の高い位置ではどこにも支持されておらず、ガラス板の固定が不充分となるという問題があった。
本発明は、上記問題点の解決を図るためになされたものであり、ガラス板を一枚ずつ確実に固定して自立させることが可能であり、かつ、ガラスを固定する際の作業性の良好なパレットを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、
(1)ガラス板を積載し、輸送するためのガラス板輸送用パレットであって、
矩形形状に枠組みした床桟フレームと、
上記床桟フレームの背側上端部に固着立設された縦背枠フレームと上記縦背枠フレーム同士を連結する横背枠フレームとが矩形形状に枠組みされてなる背枠フレームと、
上記縦背枠フレームに固着され、上記背枠フレームの主面と直交する方向に伸びたガラス前辺保持具収納フレームと、
ガラス板の厚さに対応した仕切り溝を有し、両端に位置する上記ガラス前辺保持具収納フレームの先端部同士を連結するように上記ガラス前辺保持具収納フレームに取り付け可能な、着脱自在のガラス前辺保持具と、
引張部及びループ部からなる紐状部材であり、上記引張部の長さを調整することによって上記ループ部の周囲長を調整することができ、上記ループ部によってガラス板の後辺を固定し、調整した上記ループ部の周囲長を一定にして上記引張部を上記背枠フレームに固定することのできるガラス固縛用紐と、
上記横背枠フレームから上記背枠フレームの主面と直交する方向に伸ばした垂直保持バーとからなることを特徴とするガラス板輸送用パレットである。
或いは、本発明は、
(2)上記(1)に記載の輸送用パレットであって、
上記横背枠フレームには貫通孔が設けられており、
上記ガラス固縛用紐の引張部の一端が上記貫通孔に挿通されており、
上記引張部のうち上記貫通孔に対して上記ループ部と逆側の位置に緩み止めストッパーが設けられていることを特徴とするガラス板輸送用パレットである。
或いは、本発明は、
(3)上記(1)又は(2)に記載の輸送用パレットであって、
上記床桟フレームの上面には、
上記背枠フレームの主面と直交する向きに複数本設けられたガイドレールと、
二枚の上記ガイドレール間にその底面を上記ガイドレールの主面に合わせて配置された円筒形状のローラーとを備え、上記ローラーが上記円筒形状の軸を中心にして二枚の上記ガイドレール間で回転することができるように構成されたガラス下辺受けロールが設けられていることを特徴とするガラス板輸送用パレットである。
或いは、本発明は、
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の輸送用パレットであって、
上記垂直保持バーにはガラス固縛用紐取付部が設けられており、上記ガラス固縛用紐が上記ガラス固縛用紐取付部に挿通されていることを特徴とするガラス板輸送用パレットである。
或いは、本発明は、
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の輸送用パレットであって、
上記垂直保持バーが上下方向に複数段設けられていることを特徴とするガラス板輸送用パレットである。
或いは、本発明は、
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の輸送用パレットであって、
上記ガラス前辺保持具収納フレームが複数段設けられており、ガラス前辺保持具も複数設けられていることを特徴とするガラス板輸送用パレットである。
或いは、本発明は、
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の輸送用パレットであって、
上記ガラス前辺保持具の上記仕切り溝は、緩衝材によって構成されていることを特徴とするガラス板輸送用パレットである。
或いは、本発明は、
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記載の輸送用パレットであって、
上記ガラス前辺保持具には、クランプフック引掛部が設けられており、
上記ガラス前辺保持具収納フレームには、上記クランプフック引掛部に引っ掛ける鍵状部材と、上記鍵状部材の上記クランプフック引掛部に対する角度を調整するクランプハンドルと、クランプハンドルの反転を防止する反転外れ止め金具とが設けられていることを特徴とするガラス板輸送用パレットである。
本発明のガラス板輸送用パレットによると、まず、ガラス前辺保持具を外した状態で、ガラス板を垂直保持バーにガラス板の側面が沿うようにして床桟フレーム上で一枚づつ自立させることができる。垂直保持バーは背枠フレームの主面に対して直交する方向に伸びているため、垂直保持バーによってガラス板の後辺側から前辺側までの側面をバランス良く支持することができる。
また、ガラス前辺保持具をガラス前辺保持具収納フレームに取り付け、自立させたガラス板の前辺をガラス前辺保持具の仕切り溝に押し付けることによってガラス板の前辺を揃えることができ、ガラス板の前辺位置に揃えて固定することができる。
さらに、ガラス固縛用紐のループ部の周囲長を調整してガラス板の後辺を固定し、その状態でガラス固縛用紐の引張部を背枠フレームに固定することによってガラス板を一枚ずつ確実に固定して自立させることができる。
このようなパレットを用いてガラス積載作業を行うと、作業者はパレット内に体や腕を入れる必要がなく、ガラス固縛用紐の引張部をパレットの背面側から引っ張り、引張部を背枠フレームに固定することのみでガラス板の位置を固定することができる。従ってガラス積載作業の作業性が良好となる。
また、簡便な構成によってガラス板の固定を行うことができる。
さらに、ガラス板の取り出し作業時には、ガラス前辺保持具を取り外すだけで所望のガラス板のみを前面側から容易に取り出すことができる。
図1は、本発明に係るガラス板輸送用パレットの一例を前面側から見て模式的に示す斜視図であり、ガラス前辺保持具が取り付けられた状態を示している。図2は、図1のガラス板輸送用パレットを模式的に示す背面図である。図3は、図1のガラス板輸送用パレットにガラス板を積載した状態を模式的に示す斜視図である。
なお、図1〜3においては、ガラス固縛用紐及びガイドベルトを省略している。
図4は、ガラス板の後辺をガラス固縛用紐で固定した様子の一例を模式的に示す斜視図であり、ガラス板輸送用パレットの一部を拡大して示している。
以下、本発明のガラス板輸送用パレットの具体例について、その全体の態様を説明する。
図1に示す本発明のガラス板輸送用パレット1においては、矩形形状に枠組みした床桟フレーム10が床面に接地しており、床桟フレーム10の上面にガラス下辺受けロール11が設けられている。
このガラス板輸送用パレット1には、図3に示すように、ガラス下辺受けロール11の上に大きさが異なる複数種類のガラス板100を積載することができる。
図2に示すように、ガラス板輸送用パレット1の背面側には、縦背枠フレーム20a及び横背枠フレーム20bが矩形形状に枠組みされてなる背枠フレーム20が設けられており、縦背枠フレーム20aが床桟フレーム10の背面側上端部から立設されている。
横背枠フレーム20bには垂直保持バー60及び垂直保持バー70がボルト62及びナット63によって取り付けられている。また、横背枠フレーム20bにはガラス固縛用紐を挿通させるための貫通孔21b及びガイドベルトを挿通させるための貫通孔21cが設けられている。これらの部位の詳細については後で説明する。
また、背枠フレーム20の両端に設けられた2本の縦背枠フレーム20aからは、図1に示すように、背枠フレーム20の主面と直交する方向にガラス前辺保持具収納フレーム30が伸びている。そして、ガラス前辺保持具収納フレーム30の前面側先端部にはガラス前辺保持具40がクランプ31によって取り付けられている。
また、上段及び中段に位置する横背枠フレーム20bから、U字形状の垂直保持バー60が背枠フレーム20の主面と直交する方向に多数伸びている。また、下段に位置する横背枠フレーム20bからL字形状の垂直保持バー70が伸び、床桟フレーム10の上面に接続されている。
そして、図3に示すようにガラス板輸送用パレット1にガラス板が積載された場合、ガラス板100は2本の垂直保持バー60及び2本の垂直保持バー70の間に挟まれるため、ガラス板100同士が接触することがない。
また、ガラス板100の前辺101とガラス前辺保持具40の仕切り溝が嵌合しており、複数のガラス板100がその前辺101の位置を合わせるようにして積載される。
また、図4に示すように、ガラス板100はその後辺102をガラス固縛用紐50のループ部51によって固定される。ガラス板100の後辺102をガラス固縛用紐50によって固定する機構及び方法の詳細については後述する。
このように、本発明のガラス板輸送用パレットにおいては、ガラス板を一枚ずつお互いに接触しないように自立させ、複数のガラス板をその前辺の位置を揃えた状態で固定して積載することができる。
続いて、本発明のガラス板輸送用パレット1を構成する各部材について説明する。
図1に示すように、床桟フレーム10は、SS鋼材を矩形形状に枠組みしてなる部材であり、ガラス板輸送用パレット1の底面部を構成する。
この床桟フレーム10は、その各側面に2ヶ所の開口部10aが設けられており、各開口部10aにはフォークリフトのフォークを挿入することができるようになっている。
従って、このガラス板輸送用パレット1を容易に持ち上げて搬送することができる。
床桟フレーム10の上面にはガラス下辺受けロール11が載置されている。
図5(a)は、ガラス下辺受けロールの一例の一部を模式的に示す斜視図である。(b)は、(a)においてAで示した部分のガラス下辺受けロールの部分分解斜視図である。(c)はローラーの別の形態の一例を模式的に示す斜視図である。
このガラス下辺受けロール11は、主にガイドレール12、ローラー13、及び、ロッド14から構成されている。
ガイドレール12は、一定間隔で貫通孔15が設けられた矩形板形状の部材であり、ガイドレール12同士の間隔がガラス板の最大となる厚さより少し大きくなるように複数本、その長手方向が背枠フレームの主面と直交する向きとなるように並べられている。
また、最も外側に位置するガイドレール12の端部付近に固定部18が設けられており、固定部18内に固定用のボルトが埋設されることによって、ガイドレール12が床桟フレーム10と固定されている。図示していないが最も外側に位置するガイドレール12の反対側の端部付近も同様である。
ローラー13は、中心に貫通孔16が設けられた円柱状の部材であり、その円柱の高さはガイドレール12同士の間隔と略同一であり、ローラー13の円の直径はガイドレール12の幅よりも小さくなっている。そして、図5(b)に示すようにローラー15の貫通孔16とガイドレール12の貫通孔15には円柱状のロッド14が挿通されている。
ローラー13の貫通孔16の直径とガイドレール12の貫通孔15の直径とは略同一であり、ロッド14の直径よりも少し大きくなっている。
また、ガイドレール12とローラー13との位置関係は、ガイドレール12の最上部がローラー13の最上部よりも高くなるように設計されている。
ロッド14は、ガイドレール12の貫通孔15及びローラーの貫通孔16に挿通され、その両端は最も外側に位置するガイドレール12から突出しており、上記両端にはガイドレール12の貫通孔15の直径に比べて外形が大きな鍔部19を有するピン17が取り付けられている。そのため、ロッド14はガイドレール12の貫通孔15から抜けることがない構造となっている。
ガラス下辺受けロール11はこのような構成を有しているため、ローラー13はその貫通孔16内に挿通されたロッド14を中心にして、二枚のガイドレール12の間で回転することができる。そして、ガイドレール12同士の間隔がガラス板100の最大となる厚さより少し幅広になっており、ガイドレール12の最上部はローラー13の最上部よりも高くなっているため、ローラー13の上に載置したガラス板100の位置が2枚のガイドレール12の間に規制される。従って、ガラス板100をローラー13の上に安定して直立させた状態とすることができる。そして、直立させたガラス板をローラー13の回転を利用してガラス板100をガイドレール12の長手方向に沿って滑らせることができ、ガラス板100を前後にスムーズに移動させることができる。
また、ローラーの形状を図5(c)に示すような鼓状としても良い。ローラー113の中央部をV字状にくびれた形状とすると、ガラス板の下端が上記くびれた形状に当接して支持されるため、ガラス板をローラーの中央部で支持することができる。
背枠フレームは、床桟フレームの背面側上端部の両端から上方に伸びている2本の縦背枠フレーム、及び、2本の縦背枠フレームの間を連結する複数の横背枠フレームが矩形形状に枠組みされてなる部材である。
図6は、背枠フレームの一部を拡大した背面図である。
図6においては、横背枠フレームを2本示している。上の横背枠フレームには、横背枠フレームの貫通孔に垂直保持バー、ガイドベルト、ガラス固縛用紐の各部材が設置されている場合を左側に、上記各部材を設置していない場合を右側に模式的に示している。下の横背枠フレーム近傍には、横背枠フレームの手前にガラス前辺保持具が載置された状態を模式的に示している。
縦背枠フレーム20aは、筒状角形のSS鋼材からなり、2本の横背枠フレーム20bのうち、図6の上に示した横背枠フレーム20bは、板状のSS鋼材を複数箇所で折り曲げた形状であり、その長手方向に沿って3種類の貫通孔21が等間隔で複数設けられている。
図6の下に示した横背枠フレーム20bは板状のSS鋼材からなり、その長手方向に沿って垂直保持バー用貫通孔(図示せず)が等間隔で複数設けられている。
横背枠フレーム20bに設けられた3種類の貫通孔21のうち、紐用貫通孔21aには、ガラス固縛用紐50が挿通されており、ガラス固縛用紐50の端部側には緩み止めストッパー53が取り付けられている。
緩み止めストッパー53の使用法については後述する。
また、垂直保持バー用貫通孔21bには、垂直保持バー60の一端に設けられたボルト部62が挿通され、ナット63によって固定されている。
ガイドベルト用貫通孔21cは、細長い貫通孔が2つ並んでなり、ガイドベルト55が挿通されている。具体的には、ガイドベルト55は、一方の貫通孔から背枠フレームの背面側に出て、他方の貫通孔に背面側から入って背枠フレームの前面側に挿通されている。
また、縦背枠フレーム20aには、ガラス前辺保持具載置部22が設けられている。ガラス前辺保持具載置部22はL字形状の板状部材であり(図1参照)、取り外したガラス前辺保持具40を両端のガラス前辺保持具載置部22の上に載置することができる。
ガラス前辺保持具収納フレーム30は、縦背枠フレーム20aに固着されて背枠フレームの主面と直交する方向、すなわち前面側に伸びた部材である(図1参照)。
図1〜3においては、ガラス前辺保持具収納フレーム30が両端の縦背枠フレーム20aにそれぞれ固着されており、ガラス前辺保持具収納フレーム30の前面側先端にガラス前辺保持具40が取り付けられている。
図1〜3においては、ガラス前辺保持具収納フレームは複数段(3段)設けられている。
ガラス前辺保持具収納フレーム30は筒状角型のSS鋼材からなり、その前面側先端にはクランプ部31が設けられている。
図7は、ガラス前辺保持具収納フレームのクランプ部付近を拡大して模式的に示す側面図である。
このクランプ部31は、ガラス前辺保持具収納フレーム30とガラス前辺保持具とを固定するための部位であり、鍵状部材32と、クランプハンドル33と、反転外れ止め金具34とから構成されている。
クランプ部31を使用してガラス前辺保持具収納フレーム30とガラス前辺保持具とを固定する方法については後述する。
図8は、ガラス前辺保持具の一例を模式的に示す斜視図である。
このガラス前辺保持具40は、3本の筒状角形のSS鋼材を組み合わせた形状、すなわちコの字形状であり、上記コの字形状の内側にはガラス保持部41が形成されている。
ガラス保持部41には、ガラス板の厚さと比べて少し大きな幅の凹みである仕切り溝42が設けられている。この仕切り溝42が、ガラス板の前辺を突き当てる部分となり、仕切り溝42に合わせてガラス板の前辺を突き当てることによって、ガラス板同士が接触しないようにしてガラス板が積載される位置を固定することができる。
この仕切り溝42は、緩衝材によって構成されていることが望ましい。仕切り溝42が緩衝材からなると、ガラス板を突き当てた際にガラス板に傷がつくことを防止することができ、また、ガラス板の後辺をガラス固縛用紐によって固定する際にガラス板の前辺に加わる圧力を吸収してガラス板に傷や割れが発生することを防止することができる。
緩衝材としては、特に限定されるものでないが、例えば、天然ゴム、合成ゴム、発泡スチロール、発泡ウレタン等が挙げられる。
折れ曲がった先の先端部付近の上面には、立設した2枚の板の間が軸で繋がれた形状のクランプフック引掛部43が設けられている。この部位はガラス前辺保持具40をガラス前辺保持具収納フレーム30に固定するための部位である。
本発明のガラス板輸送用パレットにおいては、ガラス前辺保持具収納フレーム及びガラス前辺保持具は上下方向に複数段設けられていることが望ましい。これらが複数段に設けられていることによって、直立させた際の高さが高いガラス板に対して複数箇所で固定を行うことができ、より安定した積載が可能となる。また、直立させた際の高さが異なるガラス板を混載した際にも各ガラス板を適切な位置で保持することができるため、ガラス板を安定して積載することができる。
また、高さの異なるガラス板を混載した際には、下側のガラス前辺保持具のみを取り外すことによって、高さの高いガラス板の固定を解除することなく、高さの低いガラス板のみを取り出すことができる。
図9は、垂直保持バーの一例を模式的に示す側面図であり、(a)は、U字形状の垂直保持バーの一例を模式的に示す側面図であり、(b)はL字形状の垂直保持バーの一例を模式的に示す側面図である。
この垂直保持バーは、表面を滑らかに加工した円筒状の鋼材を折り曲げることによって作製されている。
図9(a)に示す垂直保持バー60は、図1に示すガラス板輸送用パレット1において上段及び中段に設けられている部材である。垂直保持バー60の両端にはボルト部62が設けられており、2ヶ所のボルト部62を上述した横背枠フレーム20bの垂直保持バー用貫通孔21bにそれぞれ挿通し、ナット63を用いて固定することによって垂直保持バー60は横背枠フレーム20bから背枠フレーム20の主面と直交する方向に伸ばした状態で固定される。
図9(b)に示す垂直保持バー70は、図1に示すガラス板輸送用パレット1において下段に設けられている部材である。
図9(b)に示す垂直保持バー70にもその両端にボルト部72が設けられており、ボルト部72のうち、長辺側のボルト部72aは、垂直保持バー60のボルト部62と同様にして横背枠フレーム20bに固定され、短辺側のボルト部72bは、床桟フレーム10の前面側に挿通されてナット73によって床桟フレーム10と固定される。
ガラス垂直保持バー60及びガラス垂直保持バー70には、ガラス固縛用紐取付部61、71が設けられている。ガラス固縛用紐取付部61、71はガラス垂直保持バーに固着されたリング状の部材であり、ガラス固縛用紐及びガイドベルトを通すことができる。
ガラス固縛用紐がガラス固縛用紐取付部に挿通されていると、ガラス固縛用紐の位置の一端が好適な位置に定まり、ガラス板の固定を強固に行うことができる。
図10(a)は、ガラス固縛用紐が取り付けられている部位の一例を模式的に示す平面図であり、(b)は最も手前側の垂直保持バー及びガラス固縛用紐を模式的に示す(a)の側面図であり、(c)、(d)は、緩み止めストッパーの正面図である。
なお、図10(a)においては、一本のガラス固縛用紐を他のガラス固縛用紐と区別するために黒色で示している。また、図中最も下側にガラス板を固縛した様子を示している。
また、図10(a)においてはガイドベルト及び垂直保持バーの背面側を省略して描いている。
以下、黒色で示している一本のガラス固縛用紐50が設置されている態様について説明する。
ガラス固縛用紐50は、その一方の端部が垂直保持バー60のガラス固縛用紐取付部61に挿通されて、その近傍で紐末端固定部材58によって末端を結ばれてガラス固縛用紐取付部61から抜けないようになっている(図10(a)中、点A)。
このガラス固縛用紐50は点Aから背面方向に、ガイドベルト55(図10(b)参照)に沿って伸び、ガラス板100の後辺102側へ回り込む(点B)。
そして、向きを前面方向に変えてさらに伸び、別のガイドベルト55の背面側の紐通し部56(点C)及び前面側の紐通し部56(点D)に挿通される。
続いて、垂直保持バー60に設けられたガラス固縛用紐取付部61に挿通され(点E)、再度向きを変えて背面方向に伸び、以前に挿通された紐通し部56に挿通され(点F、点G)、そのまま背面方向に伸びて横背枠フレーム20bの紐用貫通孔21bを貫通する(点H)。
そして、点Hを経たガラス固縛用紐50の端部近傍には、緩み止めストッパー53が備えられており、ガラス固縛用紐50は緩み止めストッパー53によって横背枠フレーム20bに固定される。
ガラス固縛用紐50は、ループ部51と引張部52とからなる紐状部材である。その境界は厳密に定まるわけではなく、ガラス板との位置関係によって変化する。本明細書においては、ガラス板100を載置した際にガラス板100と接する部位(図10(a)中、点A〜点E)をループ部51とし、ガラス板100と接しない部位(図10(a)中、点E〜点H側末端)を引張部52とすることとする。
緩み止めストッパー53は、外ストッパー53a及び外ストッパー53a内に挿入されている内ストッパー53bとからなる。外ストッパー内には図示しない弾性部材があり、通常は内ストッパー53bは上方に突出した状態となるが(図10(c)参照)、内ストッパー53bに対して外ストッパー53aの方向に荷重を加えることによって内ストッパー53bを押し込むことができる(図10(d)参照)。そして荷重を開放すると再び内ストッパー53bが上方に突出した状態に戻る。
外ストッパーには貫通孔54a、内ストッパーには貫通孔54bがそれぞれ設けられている。図10(c)に示すような荷重が加えられていない状態ではこの2つの貫通孔は重なっていないため、外ストッパーの貫通孔54aは内ストッパー53bによって塞がれている。
これに対し、内ストッパー53bを押し込んだ、図10(d)に示すような状態ではこの2つの貫通孔が重なってひとつの貫通孔54を形成する。
図10(d)に示す貫通孔54はガラス固縛用紐の径よりも大きいため、貫通孔54が形成された状態では、貫通孔54内にガラス固縛用紐50を通すことができる。そして、この状態ではガラス固縛用紐50を緩み止めストッパー53に対して移動させることができる。しかし、内ストッパー53bに対して荷重を加えていない状態では内ストッパー53bが上方に移動しようとするため、貫通孔54に挿通されたガラス固縛用紐50には上方に押し付けられる力が加わりガラス固縛用紐50を緩み止めストッパー53に対して移動させることができなくなる。
また、ガラス固縛用紐50及び垂直保持バー60に沿ってガイドベルト55が設けられている。このガイドベルト55は、ガラス固縛用紐50が垂れ下がることを防止するための部材であり、樹脂等の可撓性の小さい材料からなる。ガイドベルト55は、垂直保持バー60の固縛用紐取付部61に挿通され、さらに、ガイドベルト55は横背枠フレーム20bのガイドベルト用貫通孔21cに挿通されており、一方のガイドベルト用貫通孔21cを貫通して横背枠フレーム20bの前面側から背面側に出た後、他方のガイドベルト用貫通孔21cを貫通して横背枠フレーム20bの背面側から前面側に貫通している。
そして、ガイドベルト55は、ガイドベルト長さ調整部57によってたるむことが無いように締めつけられ、固縛用紐取付部61とガイドベルト用貫通孔21cとの間でたるまずに張った状態が保持されるようになっている。
そして、ガイドベルト55の数ヶ所に設けられた紐通し部56にガラス固縛用紐50が挿通されることによってガラス固縛用紐50がたるむことが防止されている。
本発明のガラス板輸送用パレットにおいては、垂直保持バーが上下方向に複数段設けられていることが望ましい。これらが複数段に設けられていることによって、高さが高いガラス板が倒れることを防止してガラス板の側面を複数箇所で支えることができ、より安定した積載が可能となる。また、直立させた際の高さが異なるガラス板を混載した際にも各ガラス板の側面に加わる荷重を適切な位置で支えることができるため、ガラス板を安定して積載することができる。
また、垂直保持バーが複数段に渡って設けられ、各垂直保持バーのガラス固縛用紐取付部にガラス固縛用紐が挿通されていると、一枚のガラス板の後辺を複数のガラス固縛用紐によって固定することができるため、ガラス板をより安定して積載することができる。
また、高さの異なるガラス板を混載し、高さが低いガラス板を取り出す際には、低い位置(下段)のガラス前辺保持具を取り外すだけで高さの低いガラス板のみを取り出すことができる。
この際、ガラス板の後辺を固定するガラス固縛用紐を緩める必要はなく、高さの高いガラス板の固定を解除する必要もない。
また、垂直保持バーが一段のみ設けられていてもよい。この場合は、積載するガラス板の高さに応じて垂直保持バーを設置する高さを設定することが望ましく、ガラス板の側面をバランス良く支持できるように設定することが望ましい。
続いて、本発明のガラス板輸送用パレットの使用方法の具体的な一例について説明するが、本発明のガラス板輸送用パレットの使用方法は以下の形式に限定されるものではない。
図11は、ガラス板を積載する手順の一例を模式的に示す平面図である。
(a)には、ガラス前辺保持具が取り外されており、ガラス板を積載する前の状態を、(b)には、ガラス板を積載する工程を、(c)には、ガラス前辺保持具を取り付ける工程をそれぞれ示す。
はじめに、図11(a)に示すような、ガラス板輸送用パレット1からガラス前辺保持具40が取り外された状態から説明する。取り外されたガラス前辺保持具40は縦背枠フレーム20aに設けられたガラス前辺保持具載置部22(図1及び図4参照)に載置されても良い。
ガラス前辺保持具40が取り外されたガラス板輸送用パレット1の前面側は開放されており、図11(b)に示すように、垂直保持バー60、70の間に一枚ずつガラス板100を積載する。このとき、ガラス下辺受けロールの2枚のガイドレール間にガラス板100の底面を配置し、ローラー上を滑らせることにより容易にガラス板100をガラス板輸送用パレット1に積載することができる。このとき、各ガラス板100の前辺101の位置を揃えて積載する。
そして、ガラス前辺保持具40をガラス前辺保持具収納フレーム30に差し込み、固定する。このとき、ガラス前辺保持具40の仕切り溝42が各ガラス板100の前辺101と接触するようにする。
図12(a)〜(d)は、ガラス前辺保持具をガラス前辺保持具収納フレームに固定する手順の一例を模式的に示す側面図である。
ガラス前辺保持具収納フレーム30にクランプ31が設けられており、ガラス前辺保持具40にクランプフック引掛部43が設けられているため、以下のようにしてガラス前辺保持具40を固定することができる。
まず、ガラス前辺保持具40の先端部をガラス前辺保持具収納フレーム30の先端部に挿入する(図12(a)参照)。このとき、鍵状部材32を少し持ち上げると同時にクランプハンドル33を立ち上げ、鍵状部材32の先端がクランプフック引掛部43に引っ掛かるようにして、鍵状部材32を下ろす(図12(b)参照)。
続いて、クランプハンドル33を倒す(図12(c)参照)。すると、鍵状部材32のU字形状の部分がクランプフック引掛部43に係合し、ガラス前辺保持具40がガラス前辺保持具収納フレーム30に固定される。
さらに、反転外れ止め金具34を倒してクランプハンドル33の上に被せて固定することによって、クランプハンドル33が反転して鍵状部材32とクランプフック引掛部43との係合が解けることが防止される(図12(d)参照)。
続いて、ガラス板100の後辺102をガラス固縛用紐50を用いて固定する。
図13(a)、(b)は、ガラス固縛用紐によってガラス板の後辺を固定する手順の一例を模式的に示す平面図である。
ガラス板輸送用パレット1の前面から積載されたガラス板100は、図13(a)に示すようにガラス固縛用紐50のループ部51に挿入されており、ガラス板100の後辺102とループ部51の間には隙間がある状態となっている。
続いて、図13(b)に示すように引張部52を背枠フレーム20の背面側から引っ張ると、ループ部51の周囲長が短くなり、上記隙間が無くなってガラス固縛用紐50によりガラス板100の後辺102の位置が固定される。
そして、引張部52を引っ張りながら、緩み止めストッパー53の内ストッパーを上下に指で挟んで荷重を加え、緩み止めストッパー53をガラス固縛用紐50に沿って移動させて横背枠フレーム20bに向けて押し付け、押し付けた位置で手を離すことによって緩み止めストッパー53の位置を固定する。このようにすることによってガラス固縛用紐50の位置がループ部51の周囲長を一定にした状態で固定され、ガラス固縛用紐50によるガラス板100の後辺102の固定を行うことができる。
このように緩み止めストッパーが設けられていることによって、ガラス固縛用紐のループ部の周囲長を調整した状態でガラス固縛用紐の引張部の位置を簡便に固定することができる。
以上の手順によって、ガラス板100をガラス板輸送用パレット1に積載することができる。
なお、直立させた際のガラス板の高さが高く、複数段のガラス固縛用紐を使用して固定を行う場合は、下段のガラス固縛用紐を先に固定し、以降中段、上段の順に下から固定を行うことが望ましい。このような順序とすることで、安定した固定を行うことができる。
続いて、ガラス板100をガラス板輸送用パレット1から取り出す手順について説明する。基本的にはガラス前辺保持具を取り外すだけでガラス板100を取り出すことができる。
ガラス前辺保持具を取り外すためには、クランプ31の反転外れ止め金具34を上に上げて、さらにクランプハンドル33を反転させて鍵状部材32のU字形状の部分とクランプフック引掛部43との係合を解除する。
そして、ガラス前辺保持具40を前面側に引き、ガラス前辺保持具40をガラス板輸送用パレット1から取り外す。
この取り外したガラス前辺保持具40は、背枠フレーム両端のガラス前辺保持具載置部22の上に載置することができる。
最後に、所望のガラス板100を一枚ずつ、ローラー上を滑らせることにより引き抜く。
このようにすることによって、所望のガラス板のみを簡単に取り出すことができる。
以上、本発明の板状体輸送用パレットの好適な実施形態の一例について述べたが、本発明の板状体輸送用パレットはこれに限定されるものでなく、以下のような形態であってもよい。
本発明のガラス板輸送用パレットに積載する対象としては、強化ガラス板、半強化ガラス板、生板等の単板、あるいは複数枚の強化ガラス相互、あるいは強化ガラスと生板ガラスを組み合わせてPVBやEVA等の中間膜または樹脂注入で接着した合わせガラス、さらには、上記ガラス板のいずれか2種類を間隔を隔てて対向させ、周縁部にスペーサーを配した複層ガラス、及び、上記のガラス板に飛散防止樹脂膜を貼着したフラットなガラス板など、各種ガラス板が挙げられる。
なお、複層ガラスとしては、4辺にグレイジングチャンネルを取り付けた複層ガラスであってもよい。
また、ガラス板の他にも、アクリル板、ポリーカーボネート板等の各種樹脂板、ボード、合板等の各種木製の板等が積載の対象となり、その形状は矩形のものが主に対象となる。本発明のガラス板輸送用パレットは、このような各種板の積載及び輸送に対して好適に使用することができる。
本発明の板状体の輸送用パレットを構成する床桟フレーム、背枠フレーム、ガラス前辺保持具収納フレーム、ガラス前辺保持具、垂直保持バーの材質は特に限定されるものでないが、例えば、SS鋼材、SM鋼材、SN鋼材等の鋼材、又は、ニッケル基合金若しくはステンレス等の他の合金材料等を好適に使用することができる。このような材質の部材を使用することにより重量物である各種板を安定的に支持することができる。
本発明のガラス板輸送用パレットに設けられるガラス下辺受けロールの形状は、特に限定されるものではなく、例えば、ロッドを有さない以下のような形態であっても良い。
この形態では、ガラス下辺受けロールは、上述したガラス下辺受けロールと同様のローラーを備えており、ガイドレールには貫通孔に替えて円柱形状の突出部が設けられている。そして、ローラーの貫通孔の両側に上記突出部が挿入されている。
このような構成とした場合であっても、ローラーは2枚のガイドレールの間で回転することができ、ガラス板の積載及び取り出しの際にガラス板を滑らせて前後にスムーズに移動させることができる。
また、床桟フレームの上面には、ガラス下辺受けロールに代えて、積載するガラス板の厚さに対応した溝部が設けられた板からなる部材が設けられていてもよい。
この場合にも、溝部に積載したガラス板の底面の位置がずれることを防止することができ、ガラス板同士が底面付近で衝突することを防ぐことができる。
本発明のガラス板輸送用パレットにおいて、ガラス前辺保持具収納フレームとガラス前辺保持具を固定する手段はクランプを用いた機構に特に限定されるものではない。
例えば、ガラス前辺保持具とガラス前辺保持具収納フレームの双方に貫通孔を設けておき、ガラス前辺保持具をガラス前辺保持具収納フレームの先端に挿入し、相互の貫通孔の位置を合わせて、貫通孔に固定用のピンを挿入することによって固定することができるように構成されていてもよい。
本発明のガラス板輸送用パレットにおいて、垂直保持バーの形状は特に限定されるものではなく、矩形板形状のバーなどであってもよい。垂直保持バーの形状が矩形板形状である場合、その一の端部が背枠フレームに固定されていて他の端部は固定されていない形態であってもよい。
このような垂直保持バーを備えた場合であっても、ガラス板同士が接触することを防止して、ガラス板を一枚ずつ自立させることができる。
本発明のガラス板輸送用パレットにおいて、背枠フレームにはガラス固縛用紐を挿通させるための貫通孔に替えてリング状部材やU字形状の溝部材などが設けられていてもよい。これらの部材が設けられている場合、これらの部材にガラス固縛用紐の引張部を挿通させることができ、緩み止めストッパーを用いてガラス固縛用紐の引張部の位置を背枠フレームに固定することができる。
ガラス板輸送用パレットの一例を前面側から見て模式的に示す斜視図。 図1のガラス板輸送用パレットを模式的に示す斜視図。 図1のガラス板輸送用パレットにガラス板を積載した状態を模式的に示す斜視図。 ガラス板の後辺をガラス固縛用紐で固定した様子の一例を模式的に示す斜視図。 (a)は、ガラス下辺受けロールの一例の一部を模式的に示す斜視図。(b)は、(a)においてAで示した部分のガラス下辺受けロールの部分分解斜視図。(c)はローラーの別の形態の一例を模式的に示す斜視図。 背枠フレームの一部を拡大した背面図。 ガラス前辺保持具収納フレームのクランプ部付近を拡大して模式的に示す側面図。 ガラス前辺保持具の一例を模式的に示す斜視図。 (a)は、U字形状の垂直保持バーの一例を模式的に示す側面図。(b)はL字形状の垂直保持バーの一例を模式的に示す側面図。 (a)は、ガラス固縛用紐が取り付けられている部位の一例を模式的に示す平面図。(b)は最も手前側の垂直保持バー及びガラス固縛用紐を模式的に示した、(a)の側面図。(c)、(d)は、緩み止めストッパーの正面図。 (a)〜(c)は、ガラス板を積載する手順の一例を模式的に示す平面図。 (a)〜(c)は、ガラス前辺保持具をガラス前辺保持具収納フレームに固定する手順の一例を模式的に示す側面図。 (a)、(b)は、ガラス固縛用紐によってガラス板の後辺を固定する手順の一例を模式的に示す平面図。
符号の説明
1 ガラス板輸送用パレット
10 床桟フレーム
11 ガラス下辺受けロール
12 ガイドレール
13、113 ローラー
20 背枠フレーム
20a 縦背枠フレーム
20b 横背枠フレーム
21 横背枠フレームの貫通孔
30 ガラス前辺保持具収納フレーム
31 クランプ
32 鍵状部材
33 クランプハンドル
34 反転外れ止め金具
40 ガラス前辺保持具
42 仕切り溝
43 クランプフック引掛部
50 ガラス固縛用紐
51 ループ部
52 引張部
53 緩み止めストッパー
60、70 垂直保持バー
61、71 ガラス固縛用紐取付部
100 ガラス板
101 前辺
102 後辺

Claims (8)

  1. ガラス板を積載し、輸送するためのガラス板輸送用パレットであって、
    矩形形状に枠組みした床桟フレームと、
    前記床桟フレームの背側上端部に固着立設された縦背枠フレームと前記縦背枠フレーム同士を連結する横背枠フレームとが矩形形状に枠組みされてなる背枠フレームと、
    前記縦背枠フレームに固着され、前記背枠フレームの主面と直交する方向に伸びたガラス前辺保持具収納フレームと、
    ガラス板の厚さに対応した仕切り溝を有し、両端に位置する前記ガラス前辺保持具収納フレームの先端部同士を連結するように前記ガラス前辺保持具収納フレームに取り付け可能な、着脱自在のガラス前辺保持具と、
    引張部及びループ部からなる紐状部材であり、前記引張部の長さを調整することによって前記ループ部の周囲長を調整することができ、前記ループ部によってガラス板の後辺を固定し、調整した前記ループ部の周囲長を一定にして前記引張部を前記背枠フレームに固定することのできるガラス固縛用紐と、
    前記横背枠フレームから前記背枠フレームの主面と直交する方向に伸ばした垂直保持バーとからなるガラス板輸送用パレット。
  2. 前記横背枠フレームには貫通孔が設けられており、
    前記ガラス固縛用紐の引張部の一端が前記貫通孔に挿通されており、
    前記引張部のうち前記貫通孔に対して前記ループ部と逆側の位置に緩み止めストッパーが設けられている請求項1に記載のガラス板輸送用パレット。
  3. 前記床桟フレームの上面には、
    前記背枠フレームの主面と直交する向きに複数本設けられたガイドレールと、
    二枚の前記ガイドレール間にその底面を前記ガイドレールの主面に合わせて配置された円筒形状のローラーとを備え、前記ローラーが前記円筒形状の軸を中心にして二枚の前記ガイドレール間で回転することができるように構成されたガラス下辺受けロールが設けられている請求項1又は2に記載のガラス板輸送用パレット。
  4. 前記垂直保持バーにはガラス固縛用紐取付部が設けられており、前記ガラス固縛用紐が前記ガラス固縛用紐取付部に挿通されている請求項1〜3のいずれかに記載のガラス板輸送用パレット。
  5. 前記垂直保持バーが上下方向に複数段設けられている請求項1〜4のいずれかに記載のガラス板輸送用パレット。
  6. 前記ガラス前辺保持具収納フレームが複数段設けられており、ガラス前辺保持具も複数設けられている請求項1〜5のいずれかに記載のガラス板輸送用パレット。
  7. 前記ガラス前辺保持具の前記仕切り溝は、緩衝材によって構成されている請求項1〜6のいずれかに記載のガラス板輸送用パレット。
  8. 前記ガラス前辺保持具には、クランプフック引掛部が設けられており、
    前記ガラス前辺保持具収納フレームには、前記クランプフック引掛部に引っ掛ける鍵状部材と、前記鍵状部材の前記クランプフック引掛部に対する角度を調整するクランプハンドルと、クランプハンドルの反転を防止する反転外れ止め金具とが設けられている請求項1〜7のいずれかに記載のガラス板輸送用パレット。
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