JPH1191944A - ガラス板用積載台車 - Google Patents

ガラス板用積載台車

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JPH1191944A
JPH1191944A JP25676997A JP25676997A JPH1191944A JP H1191944 A JPH1191944 A JP H1191944A JP 25676997 A JP25676997 A JP 25676997A JP 25676997 A JP25676997 A JP 25676997A JP H1191944 A JPH1191944 A JP H1191944A
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  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス板を1枚づつ離隔して互いにキズをつけ
ることなく積載できる積載台車に関する。 【解決手段】ガラス板を縦姿勢で1枚毎に離隔して積載
する搬送台車であって、底板上にガラス板の積載方向と
平行に複数本の長尺部材を並設し、該底板の角部近傍よ
り上方に縦フレームを立設し、各縦フレームの上部間を
連結する横フレームを設け、該横フレーム間で前記長尺
部材の長手方向と直交する方向に複数の貫通孔を設けた
補助フレームを着脱自在に設け、前記長尺部材に設けた
複数の凹部の夫々に上方に立設する複数のロッドを埋設
させると共に、該ロッドを前記貫通孔に遊挿させ、該ロ
ッドにより1枚毎に離隔して立設するガラス板の下部桟
内にガラス板の積込み、積降ろし時に摺動回転する回転
コロを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス板の積載台車
であって、特にガラス板を1枚づつ離隔して互いにキズ
をつけることなく積載できる台車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガラス板等の板状体を多数枚
縦積みして輸送するパレットや輸送架台が各種知られて
いる。
【0003】例えば、特公平5−71474号公報に
は、上面を板状体下端部を受ける積み付け面とした架台
上に、傾斜した状態の板状体の一面を支持する起立部を
設けてなる立掛け台において、前記課題の側端部には板
状体を架台に対し搬入・搬出する際の補助ローラを付設
し、この補助ローラをその上端部が架台上面より高くな
る位置と架台上面よりも低くなる位置との間で位置調整
可能とした板状体の立て掛け台が開示されている。
【0004】また、特開平6−239454号公報に
は、本体の全長にわたって形成したU字状溝内に複数個
のローラーが取り付けられた板ガラス運搬用補助具、さ
らに、このローラーが左右のスプリングを介してU字状
溝内に取り付けられた板ガラス運搬用補助具が開示され
ている。
【0005】さらに、本出願人による出願に係る特開平
7−61586号公報にて、ベース台と、搬送方向に相
互に離隔し、搬送方向に列化して該ベース台に直立状お
よび/または傾斜状に固定した立掛部材と、該立掛部材
を少なくとも一対以上複数個配置して成るとともに、該
立掛部材の固定部付近に配備した載置部とで成る板状体
の積載台車を開示した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特公平5−71474
号公報で示されるものは、立て掛け台の端部に設けたゴ
ム等の弾性体から成る補助ローラの回転によって、ガラ
ス板の積込み、積降ろし作業が改善されてはいるもの
の、立て掛け台上のガラス板は積層状態となり、1枚づ
つ離隔されているわけではないので積み込み積み降ろし
するガラス板と積層ガラス板とが接触する恐れがあり、
さらにガラス板を架台上に積み込み、また架台上から積
降ろす際に板ガラスの角部が立て掛け台の積付け面上に
点で当接するので、ガラス板の荷重が集中し、ガラス板
の角部の破損の恐れがあるという問題点があった。
【0007】さらに、特開平6−239454号公報に
示すものは、板ガラスの運搬用補助具であってガラス板
を積載する台車ではない。さらにまた、本出願人に係わ
る特開平7−61586号公報に示すものは、積載台車
が一列に並びチェーン送り装置で移動する積載台車であ
って、設備が大型化となるもので、後工程で必要とする
台車の順番に変動を生じた場合、台車の入れ替えが困難
であるという問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点の
解決を図る、すなわちガラス板の積載時は1枚づつ離隔
して互いに接触してキズを発生させることなく、またガ
ラス板の積込み、および積み降ろし時は該作業がスムー
ズに行え、さらに積載台車の移動を自在とすることを目
的として、ガラス板を縦姿勢で1枚毎に離隔して積載す
る搬送台車であって、底板上にガラス板の積載方向と平
行に複数本の長尺部材を並設し、該底板の角部近傍より
上方に縦フレームを立設し、各縦フレームの上部間を連
結する横フレームを設け、該横フレーム間で前記長尺部
材の長手方向と直交する方向に複数の貫通孔を設けた補
助フレームを着脱自在に設け、前記長尺部材に設けた複
数の凹部の夫々に上方に立設する複数のロッドを埋設さ
せると共に、該ロッドを前記貫通孔に遊挿させ、該ロッ
ドにより1枚毎に離隔して立設するガラス板の下部桟内
にガラス板の積込み、積降ろし時に摺動回転する回転コ
ロを設け、さらに、前記長尺部材に設けた複数の凹部の
夫々に上方に立設する弾性材で被覆した複数のロッド
は、夫々の間隔が下部で広く、上部で狭くなるように
し、さらにまた、縦姿勢のガラス板の積載台車への積込
み、積降し時にガラス板の下辺が当接してフリーに回動
する補助ローラーを積載台車の底板の一端側、または両
端側に設けるようにしたガラス板用積載台車を提供す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1、図2、および図5に示すよ
うに、台車上に積載するガラス板Gの面と平行に複数本
の長尺部材3、3、・・を底板2上に一定間隔に並設さ
せ、該長尺部材3、3、・・間にガラス板Gの下端辺と
当接する下部桟4、4、・・を設けて、長尺部材3、
3、・・と下部桟4、4、・・とを交互に並設して固着
する。
【0010】さらに、前記底板2の四つの角部近傍より
斜め上方に縦フレーム6、6、・・を立設し、各縦フレ
ーム6、6、・・の各上端間を結ぶ四辺に横フレーム
7、7、・・を設けて夫々を枠組み連結して固定し、該
横フレーム7、7、・・の内、前記長尺部材3の長手方
向と直交する方向の対向する一対の横フレーム7、7間
に複数本の補助フレーム8、8、・・を設けた。また図
6に示すように、該横フレーム7、7の側部に受け具7
a、7a、・・を設け、補助フレーム8、8、・・の両
端部を該受け具7a、7a、・・に着脱自在に嵌合さ
せ、該補助フレーム8、8、・・には、樹脂を被覆した
金属製のロッド9、9、・・を遊挿させる複数の貫通孔
8a、8a、・・を設けた。
【0011】さらに、図5に示すように、該ロッド9、
9、・・は前記長尺部材3、3、・・に設けた凹部3
a、3a、・・内に遊嵌させるとともに、上方に立設さ
せ、該ロッド9、9、・・の上端側を図6に示すよう
に、前記補助フレーム8、8、・・に設けた貫通孔8
a、8a、・・に遊挿させ、該ロッド9、9、・・を着
脱自在とした。
【0012】各ガラス板G、G、・・は該ロッド9、
9、・・により1枚毎に離隔して立設されるが、ガラス
板G、G、・・の下端辺を支持する下部桟4、4、・・
は、図4、および図5に示すように適当な間隔をおいて
回転コロ5、5、・・を設け、下部桟4、4、・・の上
端よりも回転コロ5、5、・・の頂部を僅かに高くし
て、下部桟4、4、・・上にガラス板G、G、・・を積
込み、積降ろしする時にガラス板Gの重量で回転コロ
5、5、・・を下部桟4上で摺動回転させるようにし
た。
【0013】また、前記ガラス板Gを離隔せしめる複数
のロッド9、9、・・は、ガラス板Gによって仕切られ
たグループを単位として前記ガラス板Gの面に平行に設
け、かつ斜め上方に向かってロッド9、9、・・間の間
隔が狭幅となるように、中心に向けて傾斜させるように
した。つまりガラス板Gによって仕切られたグループを
単位とする複数のロッド9、9、・・と、下端部を支持
する長尺部材3によって形成される面を略台形状となる
ようにした。
【0014】積載台車1上の長尺部材より立設するロッ
ド9、9、・・を垂直ではなく積載台車1の中心側に斜
め上方に傾斜させたことにより、ガラス板Gの縦端辺と
ロッド9、9、・・との間にスペースが確保され、ガラ
ス板Gを積載台車1上から取り出す、あるいは積載台車
1への積込み時にガラス板Gの縦端辺近傍を吸着パッド
で吸着したり、掴んだりするのが容易となる。
【0015】さらに、積載台車1の底板2の両サイドに
固着した一対の下部フレーム11、11の一端側、ある
いは両端側に補助ローラー12を設け、縦姿勢のガラス
板Gを積載台車1へ積込み、あるいは積載台車1より積
降しさせる時にガラス板Gの下端辺を該補助ローラー1
2に載せて該補助ローラー12をフリーに回動させるこ
とによりガラス板の積込みや、積降しを容易にした。
【0016】このように、本発明の積載台車1は、ガラ
ス板Gの積載台車1への積込み、および積み降ろし作業
が補助ローラー12と回転コロ5、5、・・によってス
ムーズに行え、またロッド9、9、・・によって隣接す
るガラス板と離隔した状態で積込み、積降ろしができる
のでガラス板Gの面にキズを発生させることなく行え
る。
【0017】さらに、積載完了後もロッド9、9、・・
によって1枚づつ離隔しているので輸送中の振動等が発
生してもガラス板同士が互いに接触してキズを発生させ
ることがない。また積載台車1は下部フレーム11の下
部に車輪ブラケット15を介して車輪14を設けたので
移動が自在となる。
【0018】積載するときはガラス板Gが転倒しないよ
うに、ガラス板Gの荷重を支持できる位置にロッド9が
くるように積載する。また積降ろし側の縦端辺がガラス
板Gを支持するロッド9と間隔を持たせて、吸着パッド
が縦端辺近傍を吸着、若しくは掴むことが出来るように
する。
【0019】複層ガラスの素板を積載する場合には、ペ
アリングとなる一対のガラス板G、Gを隣り合わせて積
載していく。例えば特に多品種小ロットの複層ガラスの
生産時には、1、2番目をペアリング、3、4番目をペ
アリングというようにペアリングで積載しておけば、ペ
アリングとなるガラス板G、Gを探す必要もなく、後工
程での作業に大変好都合となる。
【0020】また積載台車1に台車ナンバーを識別でき
るドグを取り付け、該ドグをセンサーで読みとり可能に
しておき、積載台車1への積み込み時に何番目の台車の
何番目にどういうサイズのガラス板Gを積み込んだかと
いう情報をコンピューター等に入力し記憶できるように
しておけば、後工程での処理時に混乱を避けることが出
来、作業をスムーズに行うことが出来る。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係わるガラス板用積載台車1
を図面に基づき詳細に説明する。本発明の積載台車1
は、以上に説明した構成から成るものであり、その具体
的な使用例を以下に詳述する。
【0022】本発明の積載台車1は、小サイズから、大
サイズまでのガラス板Gを数十枚程度積載できるものと
した。サイズは同一サイズに限らず、異なるサイズ、異
なる厚みのものを混載してもよい。
【0023】前記ロッド9は1枚のガラス板Gの重量に
十分対抗できる強度を持った例えば8φ程度の棒状、あ
るいはパイプ状の金属製とし、ステンレス等の錆びない
金属、あるいは防錆処理を施した後にゴムや塩化ビニー
ル等の樹脂チューブで被覆するようにした。またロッド
9を被覆する樹脂が経年使用による劣化や、ガラス板の
積み込み、積み降ろし時のエッジの接触により破れて
も、該ロッド9と補助フレーム8の貫通孔8aとは遊挿
状態にあり、該ロッド9の下端は長尺部材3の凹部3a
内に着脱自在に埋設しているだけであるので、ロッド9
を上方に容易に引き抜くことができ、ロッド9の交換が
容易である。
【0024】また、補助フレーム8についてもガラス板
Gの積込み、積降ろし時にガラス板Gの上端エッジが接
触し、ガラス板Gの破損あるいは補助フレーム8の錆汚
れ等の付着があり得るので、強度を持った金属製の棒、
またはパイプに防錆処理等を施した後、塩ビ等の樹脂の
被覆をするのが望ましい。
【0025】床桟、および回転コロ、補助ローラーは弾
性ゴム等の緩衝材を貼り付け、ガラス板のエッジが当接
してもハマ欠け等が発生しないようにした。また、積載
台車1の人手による運搬を容易とするために、図3に示
すように、ガラス板Gの積載面に平行で水平方向に部材
を縦フレームの中間部間に設け、該部材に伸縮かつ傾倒
自在なハンドル13を取り付け、該ハンドル13側から
ガラス板Gの積み込み、積み降ろしをするときはハンド
ル13を起立状態とすればよい。
【0026】尚、図3、図4の符号16で示されるもの
は、積載台車1を図示しないレール等に当接させて整列
させるための回動自在なフリーのガイドロールである。
以上好適な実施例について述べたが、本発明はこれに限
定されるものではなく種々の応用が考えられるものであ
る。
【0027】また、ガラス板Gとは、強化ガラス板、半
強化ガラス板、生板等の単板、あるいは複数枚の強化ガ
ラス相互、あるいは強化ガラスと生板ガラスを組み合わ
せてPVBやEVA等の中間膜または樹脂注入で接着し
た合わせガラス、および前記のガラス板に飛散防止樹脂
膜を貼着したもの等が対象となる。
【0028】さらには、樹脂等の板状体にも応用ができ
る。ロッド9、9、・・は上方に向けてロッド間の間隔
が狭幅となるように、中心に向けて傾斜させるように設
けたが、逆に上方に向けてロッド間の間隔を広幅となる
ようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は、ガラス板を1枚づつ離隔して
立掛け状にしたので、お互いのガラス板同士が接触して
キズを付けることがない。また下部床桟上に回転コロを
設け、台車の底板の一端側、または両端側に補助ローラ
ーを設けたので、ガラス板の台車への積込み、積み降ろ
し時に、ガラス板にキズを付けることなく、作業性も良
い。
【0030】またガラス板を離隔するロッドが垂直方向
ではなく台車の中心に向かって斜め上方に傾斜している
ので、ガラス板の積込み、積降ろし時に該ロッドが邪魔
にならず、作業が容易となり、効率的に行うことができ
る。
【0031】また、複層ガラスの素板である2枚のガラ
スをペアリングとして交互に積載すれば、複層ガラスの
製造工程で厚みの異なる組合せであっても、ペアリング
のガラス板が隣同士となるため、管理が容易となる。
【0032】また、少量多品種の生産の場合、ガラス板
のサイズが変更となっても、同一台車上に引き続き異な
るサイズのガラス板を混載して積載できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積載台車の全体の斜視図。
【図2】本発明の積載台車の全体の正面図。
【図3】本発明の積載台車の全体の側面図。
【図4】本発明の積載台車の下部桟周辺の側面図。
【図5】本発明の積載台車の下部桟周辺の斜視図。
【図6】本発明の積載台車の補助フレームの周辺要部の
斜視図。
【符号の説明】
G ガラス板 1 積載台車 2 底板 3 長尺部材 3a 凹部 4 下部桟 5 回転コロ 6 縦フレーム 7 横フレーム 8 補助フレーム 8a 貫通孔 9 ロッド 11 下部フレーム 12 補助ローラー 13 ハンドル 14 車輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板を縦姿勢で1枚毎に離隔して積載
    する搬送台車であって、底板上にガラス板の積載方向と
    平行に複数本の長尺部材を並設し、該底板の角部近傍よ
    り上方に縦フレームを立設し、各縦フレームの上部間を
    連結する横フレームを設け、該横フレーム間で前記長尺
    部材の長手方向と直交する方向に複数の貫通孔を設けた
    補助フレームを着脱自在に設け、前記長尺部材に設けた
    複数の凹部の夫々に上方に立設する複数のロッドを埋設
    させると共に、該ロッドを前記貫通孔に遊挿させ、該ロ
    ッドにより1枚毎に離隔して立設するガラス板の下部桟
    内にガラス板の積込み、積降ろし時に摺動回転する回転
    コロを設けたことを特徴とするガラス板用積載台車。
  2. 【請求項2】前記長尺部材に設けた複数の凹部の夫々に
    上方に立設する弾性材で被覆した複数のロッドは、夫々
    の間隔が下部で広く、上部で狭くなっていることを特徴
    とする請求項1記載のガラス板用積載台車。
  3. 【請求項3】縦姿勢のガラス板の積載台車への積込み、
    積降し時にガラス板の下辺が当接してフリーに回動する
    補助ローラーを積載台車の底板の一端側、または両端側
    に設けたことを特徴とする請求項1乃至2記載のガラス
    板用積載台車。
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