JP4802866B2 - ガラス板用運搬台車およびその輸送方法 - Google Patents

ガラス板用運搬台車およびその輸送方法 Download PDF

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本発明はガラス板の運搬台車に関し、特に建築用の複層ガラスを、1枚づつ離隔して互いにキズをつけることなく積載して移動でき、さらにトラック輸送も可能なガラス板用運搬台車とその輸送方法に関する。
従来より、ガラス板等の板状体を多数枚縦積みして工場内を移動したり、トラック等の荷台上に積載固定して遠隔地へ搬送するガラス板用のパレットや運搬台車が各種知られている。
例えば、本出願人による出願に係る特開2001−206544公報には、複数枚のガラス板を縦姿勢で1枚毎に離隔して積載かつ運搬可能な運搬台車であって、台車の床枠上にガラス板を積載する方向と平行な方向に並設した複数本の長尺部材と、該長尺部材の上面に間隔をおいて立設した複数本のガイドロッドと、該長尺部材の夫々の上面にU字状またはV字状に所定の間隔をおいて設けた複数の切欠溝、あるいは該長尺部材の夫々の側部に所定の間隔をおいて設けた複数の貫通孔と、該切欠溝または貫通孔のそれぞれは隣接する長尺部材と直交する方向に直線状となるように配設されており、前記切欠溝内、または貫通孔内に内接させた複数本の軸部材に、摺動自在に外接させ、かつガラス板の積み降ろし時にガラス板の下端辺と当接する回動自在な複数のローラを各長尺部材間に配設したガラス板の運搬台車を開示した(特許文献1)。
あるいは、特公平5−71474号公報には、上面を板状体下端部を受ける積み付け面とした架台上に、傾斜した状態の板状体の一面を支持する起立部を設けてなる立掛け台において、前記架台の側端部には板状体を架台に対し搬入・搬出する際の補助ローラを付設し、この補助ローラをその上端部が架台上面より高くなる位置と架台上面よりも低くなる位置との間で位置調整可能とした板状体の立て掛け台が開示されている(特許文献2)。
あるいはまた、本出願人による出願に係る特開2001−253485号公報には、縦横に枠組みした床部と、該床部の一端より固着立設した背枠と、前記床部上の背枠と対向する辺に着脱自在に設けた前枠と、前記背枠の上部両側部に軸支し、前枠の上部両側部に係止するサイドストッパーと、からなるガラス板を縦姿勢で積載するパレットにおいて、前記前枠と背枠に直交する方向に所定の間隔で床部上に並設した複数本のチャンネル状の長尺部材と、該長尺部材上に所定間隔を設けてガラス板の下端辺を支持する支持部材と、前記背枠の上辺近傍に設けたロッドに軸着し回動自在な複数本の仕切部材の下端に長さ調節自在なベルトを介して接続した連結金具を、前枠側の床部に設けた係止金具に係止させて、仕切部材をガラス板の対角線状に配設して隣接するガラス板同士を仕切り、さらにガラス板の前枠側縦辺に当接する前部ストッパー及び前部押圧具と、ガラス板の背枠側縦辺を押圧する前後方向に移動自在な後部押圧手段によってガラス板を挟持固定したことを特徴とするガラス板用パレットが開示されている(特許文献3)。
特開2001−206544公報 特公平5−71474号公報 特開2001−253485公報
前記特許文献1の発明は、ガラス板の積載時は1枚づつ離隔できて、ガラス板の積み降ろし作業、および台車上での移送作業もスムーズに行え、さらに運搬台車の工場内での移動も自在であるが、ガラス板を積載した運搬台車を、トラック等の荷台上に積載して遠隔地へ搬送するには、キャスターを固定したとしても、転倒等の恐れが高く、安全性に問題がある。
また、前記特許文献2で示されるものは、立て掛け台の端部に設けたゴム等の弾性体から成る補助ローラの回転によって、ガラス板の積み降ろし作業が改善されてはいるものの、立て掛け台上のガラス板は積層状態となり、1枚づつ離隔されているわけではないので積み込み積み降ろしするガラス板と積層ガラス板とが接触する恐れがあり、さらにガラス板を架台上に積み込み、また架台上から積降ろす際に板ガラスの角部が立て掛け台の積付け面上に点で当接するので、ガラス板の荷重が集中し、ガラス板の角部の破損の恐れがあるという問題点があった。
さらにまた、前記特許文献3で示されるものは、ガラス板をパレット上に積み込む時や、パレット上から降ろす時に、ガラス板の下端辺とパレット床桟との摩擦により積み降ろし作業がスムーズでなく、またガラス板を1枚づつ固定する構造が複雑であり、さらに、ガラス板用パレットであるため、工場内においてガラス板の積み降ろし時に、配置する位置や向きを変更したい場合、フォークリフトや別途専用の運搬台車に頼らざるを得ないという問題点があった。
本発明は、上記問題点の解決を図る、すなわちガラス板を1枚づつ離隔してガラス板同士の互いに接触によるキズを発生させることなく、またガラス板の積み降ろし作業や、台車上での移送作業もスムーズに行え、さらに運搬台車の場内での移動や、位置、方向の調整を自在とし、トラック等によって長距離輸送する場合には、台車が転倒する恐れのないことを目的とするものである。
すなわち、本発明は、複数枚のガラス板を縦姿勢で1枚毎に離隔して積載する運搬台車であって、矩形状の床枠と、その背側に垂直に立設する背枠と、背枠の上端に設けた背上端フレームの両端部と床枠の前端に配設した下部前端フレームの両端部間を連結する側部フレームと、前記床枠上に背枠から対向辺の前端に等間隔かつ平行に複数の長尺凸状部を延ばし、背上端フレームと下部前端フレームを連結させる仕切ロッドを各長尺凸状部の上方位置となるように設け、さらに各長尺凸状部の略中間部と背枠の略中間部間に補助の仕切ロッドを設け、前記複数本の長尺凸状部間の凹部に設けたガラス板下辺の支持部からなり、該支持部にパイプ状ローラを配設して、そのパイプ状ローラ内に、各長尺凸状部と直交する方向に設けた複数本の軸材を遊挿させ、前記床枠の下面四隅部に着脱自在なキャス
ターと、フォークリフトにより運搬可能とする差込部を設けており、前記仕切ロッドを弾性チューブで密閉状態にして被覆し、該弾性チューブと圧縮空気の供給配管を着脱自在に接続して、圧縮空気の充填によりチューブを膨張させてチューブ間のガラス板を固定可能としたことを特徴とするガラス板用運搬台車である。
あるいは、本発明は、前記床枠上の複数の各長尺凸状部と、該長尺凸状部間の凹部を硬質の発泡樹脂で一体成型した構造としたことを特徴とする上述のガラス板用運搬台車である。
あるいは、本発明は、前記仕切ロッドを樹脂製の弾性チューブで被覆したことを特徴とする上述のガラス板用運搬台車である。
あるいは、本発明は、前記背枠のガラス板との当接部に弾性ゴムシートを貼着したことを特徴とする上述のガラス板用運搬台車である。
あるいは、本発明は、前記弾性チューブを被覆した各仕切ロッドをパイプ状とし、その側面に吹出孔またはスリットを設け、全ての仕切ロッドの端部を集中配管で連結して、該集中配管に圧縮空気を供給可能としたことを特徴とする上述のガラス板用運搬台車である。
あるいは、本発明は、上述のいずれかに記載のガラス板用運搬台車を使用して、トラックで輸送する方法において、パイプ状ローラ上に載置した縦姿勢のガラス板を仕切ロッドで1枚ずつ離隔し、ガラス板の縦辺を背枠に当接させた状態で、ゴムバンドまたは樹脂バンドでガラス板を固定し、トラック輸送するときには、フォークリフトで台車を持ち上げた状態でキャスターを取り外して架台部分をトラックに積載させるようにしたガラス板用運搬台車の輸送方法である。
本発明は、ガラス板を1枚づつ離隔してガラス板同士の互いに接触によるキズを発生させることがなく、また、ガラス板を離隔する仕切ロッドを前端の下端位置から背枠の上端方向である斜め上方に設けたので、ガラス板の積込み、積降ろし時に該仕切ロッドが邪魔にならず、作業が容易となり、効率的に行うことができる。
また、運搬台車の床枠上部にガラス板の下端辺と当接するパイプ状移動をスムーズにする積み卸し時にガラス板の下端辺と当接するパイプ状ローラ内に軸材が遊挿して回動自在である為、パイプ状ローラの回転により台車上でスムーズにガラス板を移送でき、また積み卸しもスムーズにできるので作業性が良い。
さらに、運搬台車の下部に設けたキャスターにより場内での移動や、位置、方向の調整が容易であり、キャスターにストッパーを設けたので一時停止も容易である。
さらにまた、ガラス板、特に多品種の複層ガラスを混載した運搬台車ごと顧客向けに長距離輸送する場合には、運搬台車の床枠に着脱自在に取り付けられているキャスターを取り外して、運搬台車の架台のみをトラックの荷台上に積載できるので、架台が転倒する恐れがない。
また、本発明の運搬台車を工場内で使用することもでき、この場合には、複層ガラスの素板である2枚のガラスをペアリングとして交互に積載すれば、複層ガラスの製造工程で厚みの異なる組合せであっても、ペアリングのガラス板が隣同士となるため、管理が容易となる。
図1〜図3に示すように、鉄鋼材等の剛性材料によって縦横に枠組みして設けた矩形状の床枠10の背側の一辺より、前記床枠10と同様の鋼材等によって縦横に枠組みして設けた矩形状の背枠20を立設固定させ、背枠20の上端に水平方向に背上端フレーム22を設け、また、背枠20の上下方向の任意の数箇所に水平方向に板状の背フレーム21を配設して、各背フレーム21の前面側には、緩衝材としての弾性ゴムシート21aを貼着した。
また、前記背上端フレーム22の両端部と、前記床枠10の最前端に配設した下部前端フレームの両端部とを左右一対の側部フレーム30、30となるように連結した。
図4に示すように、前記床枠10上には、前記背枠20から対向辺である前端側に向けて延ばした複数の長尺凸状部12、12、・・を等間隔かつ互いに平行に設け、該長尺凸状部12、12、・・間の凹部にガラス板の下端辺を支持する支持部13、13、・・を設けた。
図4、図5に示すように、前記支持部13、13、・・は、各長尺凸状部12、12、・・の側面部を貫通して直交する方向に設けた軸材14、14、・・と、各長尺凸状部12、12、・・間に配設したパイプ状ローラ15、15、・・とからなり、軸材14、14、・・はパイプ状ローラ15、15、・・内に遊挿して、パイプ状ローラ15、15・・はフリーに回転自在である。
また、前記背上端フレーム22と下部前端フレーム11とを連結する複数本の仕切ロッド31、31、・・を左右一対の側部フレーム30、30間に等間隔で設け、各仕切ロッド31、31、・・はそれぞれ各長尺凸状部12、12、・・の上方位置となるように設けた。
さらに各長尺凸状部12、12、・・の略中間部と、背枠20の高さ方向の略中間部位置に水平に配設した背フレーム21間に複数本の補助の仕切ロッド32、32、・・を設け、該補助の仕切ロッド32、32、・・は、それぞれ各長尺凸状部12、12、・・の上方位置となるように設けた。
さらにまた、前記仕切ロッド31、31、・・、および補助の仕切ロッド32、32、・・の全周囲を樹脂製の弾性チューブで被覆し、ガラス板Gが接触してもガラス板Gを破損させることがないようにした。
また、図5に示したように、仕切ロッド31、31、・・および側部フレーム30、30の下端を支持固定する前記下部前端フレーム11の前端部に、肉厚のゴムシート等を被着させて、ガラス板Gの積み降ろし時にガラス板Gの下端辺との当接によりキズ等を発生させないようにした。
また、前記床枠11の下面四隅部には着脱自在なキャスター17、17、・・を設けるが、該キャスター17、17、・・の床枠への固定は、各キャスター17、17、・・の取付ロッド17aを床枠11の受部材に差込み、受部材の側面に設けた穿孔部と取付ロッド17aの側部に貫通するように設けた穿孔部を一致させて、接続ピン17bを挿入することによって固定する。尚、接続ピン17bを前記穿孔部に差込み、キャスターを固定すると、接続ピン17bの先端側は、重力によって下方に折れ曲がり、接続ピン17bの抜けを防止できる。
また、床枠10の下面には、フォークリフトの2本の爪を前端側より挿入可能な2つの差込部16、16を設けて、フォークリフトにより運搬台車1をトラック荷台等に移載可能とした。
さらに、図6、図7に示したように、前記仕切ロッド31、31・・を伸縮自在なゴム等からなる弾性チューブ33、34を密閉状態にして被覆し、該弾性チューブ33と圧縮空気の供給配管を着脱自在に接続して、圧縮空気をチューブ内に正圧で充填させることにより弾性チューブを膨張させ、図8に示したように、仕切ロッド31、31・・間に立てかけられたガラス板G、G、・・を膨張した弾性チューブ33、33、・・によって挟んで固定することができる。
同様に、前記補助の仕切ロッド32、32、・・についても、仕切ロッド31、31、・・と同様に伸縮自在なゴム等からなる弾性チューブ34を密閉状態にして被覆し、該弾性チューブ34、34、・・と圧縮空気の供給配管を着脱自在に接続して、圧縮空気を弾性チューブ内に充填させることにより弾性チューブ34、34、・・を膨張させ、補助の仕切ロッド32、32、・・間に立てかけられたガラス板G、G、・・を膨張させた弾性チューブ34、34、・・によって挟んで固定することができる。
また、図7に示したように、前記弾性チューブを被覆した各仕切ロッド31、31、・・、及び補助の仕切ロッド32、32、・・をパイプ状とし、その側面に複数個の吹出孔を適当な間隔で設け、あるいは長手方向にスリットを設けたC字状とし、図6に示したように、仕切ロッド31、31、・・、と補助の仕切ロッド32、32、・・の両方の全ての仕切ロッドの先端部を集中配管36、またはホースで連結して、該集中配管36またはホースに圧縮空気を供給することによって、仕切ロッド31、31、・・、と補助の仕切ロッド32、32、・・の各吹出孔またはスリットより空気を噴出させ、容易に全ての弾性チューブ内に空気を供給し、膨張させることが可能である。
図8に示すように、集中配管の先端には、圧力計と逆止弁を設け、供給エア配管を取り外した後、弾性チューブ内に供給された空気が逆流して外に漏れないようにする。
また、各仕切ロッド31、31、・・、と補助の仕切ロッド32、32、・・のすべての端部に逆止弁を取付けるようにすると、弾性チューブ33、・・、34、・・が1箇所でも破損して、エア漏れが発生したとしても、他の仕切ロッド31、・・32、・・の弾性チューブ内に充填した空気が逆止弁によって逆流しないので、好ましい。
前記床枠10上の複数の各長尺凸状部12、12、・・と、該長尺凸状部12、12、・・間の凹部を硬質の発泡樹脂で一体成型した構造としたものを床枠10上に固定するようにしても良い。この場合、ガラス板Gの積み降ろし時に、ガラス板Gが長尺凸状部12、12、・・や凹部に接触してもガラス板Gを破損させないようにすることができる。
また、前記並設した各長尺凸状部12、12、・・のそれぞれの上面には複数本の仕切ロッド31、31、・・を立設させ、各長尺凸状部31、31、・・間に立て掛け姿勢で載置する縦姿勢のガラス板G、G、・・を該仕切ロッド31、31、・・に凭れ掛けさせた時に、隣り合うガラス板G、G同士の接触によるキズ等の発生を防ぐことができる。
各パイプ状ローラ15、15、・・の位置は、各長尺凸状部12、12、・・間にあって、縦姿勢のガラス板Gの積み卸し時に、ガラス板Gの下端辺を該ローラ15、15、・・上に載せて、該ローラ15、15、・・を回動させながらガラス板Gを背枠位置まで移動させて、背フレーム21に貼着したゴムシート21aと当接する位置で、ガラス板Gを前記仕切ロッド及び/又は補助の仕切ロッド31、・・32、・・に凭れ掛けさせて、立て掛け載置すれば良い。
このように、本発明の運搬台車1は、ガラス板Gの運搬台車1への積込み、および積み降ろし作業がローラ15、15、・・によってスムーズに行え、また仕切ロッドによって隣接するガラス板Gと離隔した状態で積込み、積降ろしができるのでガラス板Gの面にキズを発生させることなく行える。
さらに、積載完了後も仕切ロッド31、31、・・によって1枚づつ離隔しているので輸送中の振動等が発生してもガラス板G、G同士が互いに接触してキズを発生させることがない。また運搬台車1は床枠の下部に軸受けを介して車輪を設けたので移動が自在である。
又、パイプ状ローラ15、15、・・は、硬質樹脂等からなり、軸材14、14、・・に遊嵌してフリーに回動自在に支持されているので、パイプ状ローラ15、15、・・の摩耗が少なく長寿命であり、ガラス板Gの移動が滑らかである。
複層ガラスG等のガラス板Gを運搬台車1上に積載し、トラック等の荷台上に運搬台車を載置して、長距離輸送する場合には、パイプ状ローラ上に載置した縦姿勢の全ての複層ガラスGを仕切ロッド31、・・、32、・・で1枚づつ離隔し、複層ガラスGの縦辺を背フレーム21に当接させた状態で、同一幅の複層ガラスを一つのグループとして背フレーム21、21、・・に設けたフック23、23、・・及び側部フレーム30に設けたフック35、35を利用してゴムバンドによって複層ガラスGを背フレーム21a、21a側に押し付けるようにして固定し、あるいは樹脂バンドで複層ガラスGを固定する。
トラック上に載置するにあたり、フォークリフトの爪を差込部に挿入して、運搬台車1を持ち上げた状態で全てのキャスター17、17、・・の接続ピン17b、17b、・・を抜くことによってキャスター17、17、・・を取り外し、架台部分のみをトラックの荷台上に積載させる。
また、例えば複層ガラスGの素板を積載し、工場内で移動させる場合には、ペアリングとなる一対のガラス板G、Gを隣り合わせて積載する、例えば特に多品種小ロットの複層ガラスの生産時には、1、2番目をペアリング、3、4番目をペアリングというようにペアリングで積載しておけば、ペアリングとなるガラス板G、Gを探す必要もなく、後工程での作業に大変好都合である。
また、ガラス板Gとは、強化ガラス板、半強化ガラス板、生板等の単板、あるいは複数枚の強化ガラス相互、あるいは強化ガラスと生板ガラスを組み合わせてPVBやEVA等の中間膜または樹脂注入で接着した合わせガラス、および前記のガラス板に飛散防止樹脂膜を貼着したもの、さらに前記ガラス板を組み合わせた複層ガラス等が対象となる。
さらには、ガラス板に限定せず、ポリカーボネート板やアクリル樹脂板等にも応用は可能である。
本発明の運搬台車1は、小サイズから、大サイズまでのガラス板Gを数十枚程度互いに離隔して積載できるものである。ガラス板のサイズは同一サイズに限らず、異なるサイズ、異なる厚みのものを混載してもよい。
本発明の運搬台車1は、以上に説明した構成から成るものであり、その具体的な使用例を以下に詳述する。
[実施例1]
図1〜図3に示すように、鉄鋼材等の剛性材料によって縦横に枠組みして設けた幅1200mm、奥行1200mmの矩形状の床枠10の背側の一辺より、前記床枠10と同様の鋼材等によって縦横に枠組みして設けた高さ1500mmの矩形状の背枠20を立設固定させ、背枠20の上端に水平方向に板状の背上端フレーム22を固設した。
また、背枠20の上下方向の3箇所に分散させて水平方向に板状の背フレーム21を配設して、各背フレーム21の前面側には、緩衝材としての弾性ゴムシート21aを貼着した。
また、前記背上端フレーム22の両端部と、前記床枠10の最前端に固設した板状の下部前端フレーム11の両端部とを剛性の左右一対の側部フレーム30、30で連結した。
図4に示すように、前記床枠10上の複数の長尺凸状部12、12、・・と、該長尺凸状部12、12、・・間の凹部を硬質の発泡樹脂で一体成型した構造とした。
図4、図5に示すように、仕切ロッド31、31、・・は、それぞれ1枚のガラス板Gの重量に十分対抗できる強度を持った例えば防錆処理を施した9mmφの丸鋼棒のSS鋼材とし、その両端を背上端フレーム22と下部前端フレーム11に螺着し、さらに、丸鋼棒を塩化ビニール製のチューブで被覆したものを左右一対の側部フレーム30、30間に一例として26本等間隔に設けた。
また、補助の仕切ロッド32、32、・・についても、仕切ロッド31、31、・・と同様に、9mmφのSS鋼材の丸鋼棒を塩化ビニール製のチューブで被覆し、各長尺凸状部の中間部と背フレーム21間に仕切ロッド31、31、・・と同数の26本設けた。
パイプ状のローラ15、15、・・は、ナイロン樹脂とし、ガラス板Gのエッジが当接してもガラス板Gにキズが発生しないようにした。
各キャスター17、17、・・は、接続ピン17bを挿入することによって床枠11の受部材に着脱自在に固定可能とした。
このような運搬台車上に、サイズの異なる複層ガラスを背フレームの緩衝材に当接させた状態で、ゴムバンドにより複層ガラスを固定し、キャスターを取り外した状態でトラック等に積載すれば、安定した状態での輸送が確保できる。
[実施例2]
図6は実施例2の全体図である。図6〜図8に示したように、実施例1の仕切ロッド31、31、・・と補助の仕切ロッド32、32、・・の丸鋼棒をパイプ状とし、その側面に複数個の吹出孔を適当な間隔で設け、さらに、図7に示したように、前記仕切ロッド31、31・・、および補助の仕切ロッド32、32、・・をそれぞれ伸縮自在なゴム等からなる弾性チューブ33、34を密閉状態にして被覆した。
また、パイプ状の仕切ロッド31、31、・・を集中配管で接続し、また同様に補助の仕切ロッド32、32、・・を集中配管で連結し、コンプレッサーからの供給配管と着脱自在に連結させ、圧縮空気をチューブ内に正圧で充填させることにより弾性チューブを膨張させ、図8に示したように、仕切ロッド31、31・・間に立てかけられたガラス板G、G、・・を膨張した弾性チューブ33、33、・・によって挟んで固定した。仕切ロッド31、31、・・と補助の仕切ロッド32、32、・・の構造以外については実施例1と同じである。
これによって、運搬台車上に積載した複層ガラスをゴムバンド等で固定しなくても、膨張したチューブによって挟持させることができる。
以上好適な実施例について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えられるものである。
本発明の運搬台車の斜視図。 本発明の運搬台車の側面図。 本発明の運搬台車の正面図。 本発明の運搬台車の長尺凸状部とガラス板を支持する支持部の断面図。 本発明の運搬台車の長尺凸状部と支持部のパイプ状ローラの位置関係を示す側面図。 本発明の別の実施例である仕切ロッドに圧縮空気を供給する運搬台車の斜視図。 図6の仕切ロッドに圧縮空気を供給してチューブを膨張させた状態を示す断面図。 図6の仕切ロッドのチューブを膨張させて複層ガラスを固定した状態を示す断面図。
符号の説明
G ガラス板
1 運搬台車
10 床枠
11 前端フレーム
12 長尺凸状部
13 支持部
14 軸材
15 パイプ状ローラ
16 差込部
17 キャスター
17a 取付ロッド
17b 接続ピン
18 軸材軸受部
20 背枠
21 背フレーム
21a ゴムシート
22 背上端フレーム
23 フック
30 側部フレーム
31 仕切ロッド
31a 吹出孔
32 補助の仕切ロッド
33、34 弾性チューブ
35 フック
36 集中配管
37 逆止弁

Claims (6)

  1. 複数枚のガラス板を縦姿勢で1枚毎に離隔して積載する運搬台車であって、矩形状の床枠と、その背側に垂直に立設する背枠と、背枠の上端に設けた背上端フレームの両端部と床枠の前端に配設した下部前端フレームの両端部間を連結する側部フレームと、前記床枠上に背枠から対向辺の前端に等間隔かつ平行に複数の長尺凸状部を延ばし、背上端フレームと下部前端フレームを連結させる仕切ロッドを各長尺凸状部の上方位置となるように設け、さらに各長尺凸状部の略中間部と背枠の略中間部間に補助の仕切ロッドを設け、前記複数本の長尺凸状部間の凹部に設けたガラス板下辺の支持部からなり、該支持部にパイプ状ローラを配設して、そのパイプ状ローラ内に、各長尺凸状部と直交する方向に設けた複数本の軸材を遊挿させ、前記床枠の下面四隅部に着脱自在なキャスターと、フォークリフトにより運搬可能とする差込部を設けており、
    前記仕切ロッドを弾性チューブで密閉状態にして被覆し、該弾性チューブと圧縮空気の供給配管を着脱自在に接続して、圧縮空気の充填によりチューブを膨張させてチューブ間のガラス板を固定可能としたことを特徴とするガラス板用運搬台車。
  2. 前記弾性チューブを被覆した各仕切ロッドをパイプ状とし、その側面に吹出孔またはスリットを設け、全ての仕切ロッドの端部を集中配管で連結して、該集中配管に圧縮空気を供給可能としたことを特徴とする請求項記載のガラス板用運搬台車。
  3. 前記床枠上の複数の各長尺凸状部と、該長尺凸状部間の凹部を硬質の発泡樹脂で一体成型した構造としたことを特徴とする請求項1又は2記載のガラス板用運搬台車。
  4. 前記仕切ロッドを樹脂製の弾性チューブで被覆したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガラス板用運搬台車。
  5. 前記背枠のガラス板との当接部に弾性ゴムシートを貼着したことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のガラス板用運搬台車。
  6. 請求項1乃至のいずれかに記載のガラス板用運搬台車を使用して、トラックで輸送する方法において、パイプ状ローラ上に載置した縦姿勢のガラス板を仕切ロッドで1枚ずつ離隔し、ガラス板の縦辺を背枠に当接させた状態で、ゴムバンドまたは樹脂バンドでガラス板を固定し、トラック輸送するときには、フォークリフトで台車を持ち上げた状態でキャスターを取り外して架台部分をトラックに積載させるようにしたガラス板用運搬台車の輸送方法。
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