JP6539433B2 - 手押し運搬台車 - Google Patents

手押し運搬台車

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Description

本発明は、手押し運搬台車に関する。
手押し運搬台車は、特許文献1、特許文献2で提案されているように、台車本体の下方に複数の車輪を配置しているものが多い。これらの手押し運搬台車の前記車輪は台車本体の下方において支持されているため、小径のものとなっている。小径の車輪は大径の車輪に比較してころがり抵抗が大きくなるため、手押し運搬台車を手押しする場合、大きな操作力が必要となる。そこで、操作力を軽減するために、台車本体の下方において大径の車輪を配置することが考えられる。
特開2012−61988号公報 特開2013−124008号公報
しかし、重量物を手押し運搬台車で運搬する場合、大径の車輪を台車本体の下方に位置するように配置すると、重心が高くなり、転倒しやすく手押し運搬台車の走行安定性が悪くなる問題がある。また、いつも同じ形状の荷を運搬するとは限らないため、台車本体への荷の載置した場所によっては、走行安定性に欠ける場合がある。
また、従来、運搬台車の幅方向に設けられた一対の車輪を共通の車軸に回転自在に支持したものもある。この場合、前記車軸は、台車本体の下方に配置するため、荷を載せる部位は、必然的に高くなる。この場合においても、走行安定性に欠けることとなる。
本発明の目的は、上記課題を解決して、荷を載置して運搬する場合、荷の重心を低くして転倒しにくく走行安定性を向上した手押し運搬台車を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明の手押し運搬台車は、荷載置面を有する荷載置部を備えた台車本体と、前記台車本体の前部に設けられた複数の前輪と、前記台車本体の後部に設けられた少なくとも1つの後輪とを備えた手押し運搬台車において、前記荷載置部の幅方向において、前記前輪が前記荷載置部の右側部及び左側部のそれぞれ外方に配置されるとともに、前記荷載置面が前記前輪の上部転がり面よりも低くなるように前記荷載置部が配置されているものである。
また、前記前輪は、前記台車本体に対してブラケットを介してそれぞれ取付けられており、前記ブラケットは、前記荷載置面の高さよりも高い車輪取付部位を有しており、前記車輪取付部位に前記前輪を回転自在に支持する車輪支持脚が設けられていることが好ましい。
また、前記荷載置面には、前記荷載置面に載置した荷の位置決めを行う規制ピンを挿入離脱可能なピン挿入孔が複数個形成されていることが好ましい。
また、前記台車本体後部には、前記台車本体から上方へ延びる手押しハンドルを備え、前記幅方向の前記荷載置部の左右両側に位置する前記台車本体の前部には、一対の荷姿勢規制杆の一端をそれぞれ支持する一対の第1支持部が設けられ、前記手押しハンドルの上部には、前記一対の荷姿勢規制杆の他端を支持する第2支持部が設けられ、前記荷載置部に載置される荷の左右両側方向の動きがあった場合、前記一対の荷姿勢規制杆により、前記荷の倒れを防止してその荷姿勢を安定させることが好ましい。
また、前記第1支持部は、前記荷姿勢規制杆の一端を回動自在に、かつ、前記幅方向に移動自在に軸支し、前記第2支持部は、前記荷姿勢規制杆の他端を自由端として、着脱自在に支持することが好ましい。
また、前記前輪が前記後輪よりも大径の車輪とされ、前記後輪が前記荷載置部よりも下方に位置するように前記台車本体に取付けられていることが好ましい。
本発明によれば、荷を載置して運搬する場合、荷の重心を低くして転倒しにくく走行安定性を向上することができる効果を奏する。
第1実施形態の手押し運搬台車の斜視図。 第1実施形態の手押し運搬台車の側面図。 第1実施形態の手押し運搬台車の正面図。 第1実施形態の手押し運搬台車の底面図。 第1実施形態の手押し運搬台車の要部断面図。 (a)は第1実施形態の手押し運搬台車の使用時の一例を示す斜視図、(b)は要部拡大図。 (a)〜(c)は、固定ピンの斜視図。 第2実施形態の手押し運搬台車の斜視図。 第2実施形態の手押し運搬台車の側断面図。 第2実施形態の手押し運搬台車の正面図。 第2実施形態の規制部材の基端の支持構造の斜視図。 第2実施形態の規制部材の先端の支持構造の斜視図。 (a)は他の実施形態における手押し運搬台車10の前輪及び後輪を大径車輪とした場合のレイアウト、(b)は他の実施形態の大径車輪と小径車輪のレイアウト。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態の手押し運搬台車を図1〜図7を参照して説明する。なお、図1〜図6(a)に図示した前、後、左、右、上及び下の矢印は、手押し運搬台車における前後方向の前、後、幅方向の左及び右、上下方向の上及び下をそれぞれ示す。
図1に示すように、手押し運搬台車10は、台車本体12と、台車本体12に対して取付けられた一対の大径車輪14及び一対の小径車輪16と、台車本体12の後部側から上方に延びるハンドル支柱部20とを備えている。手押し運搬台車10が手押しされた際、大径車輪14は前輪となり、小径車輪16は後輪となる。
図3〜図5に示すように、本実施形態の台車本体12は、ベース部材22と、ベース部材22の下面に対して枠状に配置されて固定された枠材24〜28とを備えている。前記ベース部材22は長方形の平板状に形成された鋼板からなり、前後方向に延びている。なお、ベース部材22の輪郭形状は、長方形に限定するものではなく、他の形状であってもよい。また、図4に示すように枠材24、25、26は角筒状をなす鋼管からなり、ベース部材22の前端、中央部及び後端の下面に対して溶接等により固定されていて、左右方向に延びている。また、図1、図3〜図5に示すように、枠材27、28は、角筒状をなす鋼管からなり、ベース部材22の左右両側部の下面に対して溶接等により固定されていて、前後方向に延びている。なお、枠材27、28は角筒状に限定するものではなく、円管、円柱、角柱、L形、H形、T形、I形、溝形、平板等の鋼材であってもよい。
ベース部材22は荷載置部に相当し、ベース部材22の上面23は荷載置面に相当する。
図1、図3、図5に示すように枠材27の前端の左側面及び枠材28の前端の右側面にはブラケット30、40が固定されている。ブラケット30は、枠材27に固定されてベース部材22の上面23よりも上方に延出した略コ字状の支持部材32(図4参照)と、支持部材32の上端に一体に連結されて水平に配置された取付部材33とから逆L字状に配置されている。取付部材33の上面には、補強リブ34が突出されている。ブラケット40は、枠材28に固定されてベース部材22の上面23よりも上方に延出した略コ字状の支持部材42(図4参照)と、支持部材42の上端に一体に連結されて水平に配置された取付部材43とから逆L字状に配置されている。取付部材43の上面には、補強リブ44が突出されている。なお、取付部材33を補強する場合、補強リブ34の代わりに、取付部材33の厚さを肉厚にしたり、取付部材33に対して他の補強部材を取付けする等の方法により取付部材33の剛性を高めてもよい。
両取付部材33、43の下面には、コ字状をなす支持脚50がそれぞれ固定されている。取付部材33、43の下面は、車輪取付部位に相当する。支持脚50には、前記大径車輪14が車軸52にて回転自在に支持されている。支持脚50により、車軸52は、ベース部材22の上面23よりも下方に配置されるとともに、大径車輪14の上部転がり面がベース部材22の上面23よりも上方に位置するように配置されている。すなわち、荷載置面である上面23が前輪である大径車輪14の上部転がり面よりも低くなるように配置されている。本実施形態では、ベース部材22の上面23(荷載置面)を大径車輪14の車軸52の高さに近くなるように配置している。支持脚50は、車輪支持脚に相当する。
本実施形態では、一対の大径車輪14の間に、ベース部材22が配置されるようにし、大径車輪14の間の距離は、ベース部材22の幅方向の長さよりも長く(広く)している。すなわち、ベース部材22(荷載置部)の幅方向において、大径車輪14(前輪)がベース部材22(荷載置部)の右側部及び左側部のそれぞれ外方に配置されている。
このため、ベース部材22の下方に、一対の前輪を配置した場合に比して、荷の重心を低くして、手押し運搬台車10の走行安定性を向上している。
図4に示すように、小径車輪16は、自在キャスター60の車輪である。
自在キャスター60は、図4に示すように、枠材26の左右両端の下面に対して取付け固定された図示しない軸部と、同軸部に対して旋回自在に支持されたコ字状の支持脚62と、支持脚62に対して回転自在に軸支された前記小径車輪16とを備えている。小径車輪16は、上記のように自在キャスター60の一部として構成されて、荷載置部を構成しているベース部材22よりも下方に位置している。
また、図3、図4に示すように、枠材26下面において左右方向の中央部には、ハンマーロック63が取付けられている。
ハンマーロック63は、公知の構成であって、枠材26に固定されたプレート64、プレート64に設けられたシリンダパイプ65、シリンダパイプ65に対して上下動自在に設けられたピストンパイプ66を備えている。ピストンパイプ66の下端にはフロアベース69が固定されている。また、図2に示すようにハンマーロック63は、アップペダル67、及びダウンペダル68を備えている。
ハンマーロック63は、ダウンペダル68が操作されると、ピストンパイプ66を下動して、フロアベース69をフロアに当接させることにより、台車本体12の後端を持ち上げ、この結果、小径車輪16をフロアから離間させて、ロック状態にする。また、ハンマーロック63はロックした状態でアップペダル67が操作されると、ピストンパイプ66を上動してフロアベース69をフロアから離間させ、この結果、台車本体12の後端を下げて小径車輪16をフロアに当接させてアンロック状態にする。
図2、図4、図5に示すようにハンドル支柱部20は、一対のスチールパイプ製の操作杆21を平行に配置したものであって、下部は前後方向に延びる延出部21bが形成されている。前記延出部21bは、台車本体12の下部、すなわち、枠材24、25、26の下面にそれぞれ溶接等により固定されている。又、一対の操作杆21において、延出部21bに一体に連結されて台車本体12から上方に延出した中間部と上部は一対の連結部材29により互いに一体に連結されている。操作杆21は、台車本体12の後部から上方へ間出された手押しハンドルに相当する。
各操作杆21の上端は相互に反対方向、即ち、右側の操作杆21は右側へ、左側の操作杆21は左側へ、それぞれ屈曲されて、水平に配置されて、握り部21aが設けられている。また、図1に示すように各操作杆21の上端面には、防護部材56が固定されて、握り部21aを把持した作業者の手に対して、外方から物が当たりそうになった場合、その作業者の手を防護する。本実施形態では、防護部材56は、板状に形成されているが、ブロック状であってもよく、この部材の形状を限定するものではない。
また、図1に示すように、ベース部材22には、複数のピン挿入孔57が透設されている。複数のピン挿入孔57の配置は、限定するものではないが、本実施形態では、図に示すように、前後方向、及び左右方向において、それぞれ所定ピッチで、マトリックス状に点在配置されている。ピン挿入孔57は、本実施形態では、雌ネジが形成されていない貫通孔としているが、雌ネジを形成していてもよい。各ピン挿入孔57は、同一径を有している。ピン挿入孔57には、図7(a)〜図7(c)に示すように、規制ピン58が取付け可能である。
規制ピン58は、ピン挿入孔57に対して着脱自在に設けられた挿入軸58aと、挿入軸58aよりも大径に形成された規制軸部58bとを有する。
図7(a)〜図7(c)で示す規制ピン58の挿入軸58aは相互に同一径としている。一方、規制軸部58bは、本実施形態では、図7(b)<図7(b)<図7(c)の順に径が大きくなっている。すなわち、本実施形態では、図7(a)〜(c)のいずれかの規制ピンを選択的に使用することが可能となっている。
(第1実施形態の作用)
上記手押し運搬台車10の作用を説明する。
図6(a)、図6(b)に示すように、台車本体12の上面23に対して、運搬物W(すなわち、荷)を載置する。載置した後、上面23(荷載置面)に対して、運搬物Wに近位のピン挿入孔57に対して、規制ピン58を挿入する。規制ピン58は、例えば、図7(a)〜図7(c)に示す中から、運搬物Wに対して最も規制軸部58bが近接するものを使用するとよい。
このようにして規制ピン58をピン挿入孔57に挿入した後、作業者は、握り部21aを把持して手押し運搬台車10を手押しして運搬する。この運搬時の振動で運搬物Wがベース部材22の上面23に沿って移動しようとしても、この移動は規制ピン58により規制される。
また、本実施形態の手押し運搬台車10の荷載置面(ベース部材22の上面23)は、大径車輪14(前輪)の上部転がり面よりも低くなるように配置されて荷の重心を低くするようにしている。この結果、大径車輪を荷載置面の下方に配置した場合に比して運搬物Wの重心を低くしているため、手押し運搬台車10は運搬時に転倒しにくくなっており、手押し運搬台車10の走行安定性を向上させている。また、大径車輪14のころがり抵抗は、小径の車輪よりも小さいため、手押し運搬台車を手押しする場合、大きな操作力が必要でなくなり操作力を軽減することができる。
また、運搬物Wを手押し運搬台車10にて運搬中に、運搬路に設備等の干渉物があっても、握り部21aを把持した作業者の手と、前記干渉物との接触を防護部材56によって阻止することができる。従って、操作者の手が前記干渉物に挟まれることがない。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の手押し運搬台車10では、ベース部材22(荷載置部)の幅方向において、大径車輪14(前輪)がベース部材22(荷載置部)の右側部及び左側部のそれぞれ外方に配置されている。また、ベース部材22の上面23(荷載置面)が大径車輪14(前輪)の上部転がり面よりも低くなるようにベース部材22(荷載置部)が配置されている。
この結果、ベース部材22の上面23(荷載置面)は、大径車輪14(前輪)の上部転がり面よりも低くなるようにベース部材22(荷載置部)が配置されて荷の重心を低くすることができるため、転倒しにくく走行安定性を向上することができる。また、前輪である大径車輪14は後輪である小径車輪16よりも大径としているため、前方へ手押して運搬する際、小径車輪16よりもころがり抵抗が小さいため、大きな操作力が必要でなくなる。
(2)本実施形態では、一対の大径車輪14(前輪)は、台車本体12に対してブラケット30、40を介してそれぞれ取付けられている。また、ブラケット30、40は、ベース部材22の上面23(荷載置面)の高さよりも高い取付部材33、43の下面(車輪取部位)を有しており、前記下面に大径車輪14(前輪)を回転自在に支持する支持脚50(車輪支持脚)が設けられている。
この結果、本実施形態では、ベース部材22の上面23(荷載置面)から取付部材33、43の下面(車輪取付部位)迄の間が、ブラケット30、40において荷載置面よりも高い部位となり、この部分において、ベース部材22の上面23(荷載置面)に載せた運搬物Wをガードすることも可能となる。この結果、このガードにより、走行安定性を保持することもできる。
(3)本実施形態では、ベース部材22の上面23(荷載置面)には、載置した荷の位置決めを行う規制ピン58を挿入離脱可能なピン挿入孔57が複数個形成されている。
この結果、ピン挿入孔57に規制ピン58を挿入することにより、ベース部材22の上面23(荷載置面)に載置した荷の位置決めを行うことができ、また、運搬時の振動による運搬物Wの移動を防止するため、走行安定性を保持することができる。
(4)本実施形態では、操作杆21の握り部21aの端部に防護部材56が設けられている。この結果、本実施形態によれば、握り部21aを把持した作業者の手と、運搬路にある設備等の干渉物との接触を防護部材56によって阻止することができる。従って、操作者の手が前記干渉物に挟まれることがない。
(5)本実施形態では、手押し運搬台車10では、大径車輪14(前輪)は、後輪の小径車輪16よりも大径の車輪としている。また、小径車輪16(後輪)がベース部材22(荷載置部)よりも下方に位置するように台車本体12に取付けられている。この結果、後輪に前輪よりも小径の車輪としても、前記(1)の効果を容易に実現できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の手押し運搬台車10を図8〜図12を参照して説明する。本実施形態の手押し運搬台車10では、第1実施形態の構成と同一または相当する構成については同一符号を付すとともに、第1実施形態の構成と異なる構成について説明する。
本実施形態の手押し運搬台車10は、台車本体12及びブラケット30、40の台車本体12に対する取付け構成、及び自在キャスター60の取付け構成が第1実施形態と異なっている。
図8に示す台車本体12は、断面コ字状をなすベース部材22と、操作杆21の延出部21bと、ベース部材22の前端側に設けられて、左右方向に延びる一対の支持杆70と、ベース部材22の後端側に設けられた支持部72とから構成されている。
前記ベース部材22は、載置壁22a及び載置壁22aの左右両側から上方へ立設した一対の側壁22b,22cを備える鋼板により、断面コ字状に形成されている。載置壁22aは、幅狭く形成されて前後方向に延びており、その下面には前記操作杆21の各延出部21bが溶接等により固定されている。載置壁22aの上面は荷載置面に相当する。
図9、図11に示すように前記一対の支持杆70は、円形パイプ状の鋼管からなり、相互に平行に、かつ操作杆21の延出部21bの下面に対して交差して配置されるとともに溶接等により固定されている。図10に示すように、各支持杆70の左右両端は、ベース部材22の側壁22b、22cからそれぞれ離間して配置されている。
図8に示すように支持部72は鋼板からなり、前記延出部21bの後端下方を覆うように凹状に形成された中央部72aと、中央部72aの左右両端に一体に連結されてそれぞれ左右方向に延びた平板部72b,72cを有する。支持部72の中央部72aは操作杆21の延出部21bに対して溶接等により固定されている。また、支持部72は、平板部72b,72cの上面に対して溶接固定されるとともに左右方向に延びた立壁板74を有している。立壁板74はベース部材22の側壁22b,22cの両端面に溶接固定されている。
本実施形態のブラケット30の支持部材32は、一対の支持杆70の左端に対して溶接等により固定されている。なお、本実施形態の支持部材32は、支持杆70に対して固定された平板部32aと、前記平板部32aの側壁22bに対向する面に一体に突出されて上下に延出した一対の補強リブ32bとからなる。支持部材32は、載置壁22aの上面よりも上方に延出されている。また、支持部材32の上端には、取付部材33が一体に形成され、その上面に設けられた補強リブ34は補強リブ32bと一体に連結されている。取付部材33下面には、第1実施形態と同様に大径車輪14を支持する支持脚50が取付けられている。
また、本実施形態のブラケット40の支持部材42は、一対の支持杆70の右端に対して溶接等により固定されている。なお、本実施形態の支持部材42は、支持杆70に対して固定された平板部42aと、平板部42aの側壁22cに対向する面に一体に突出されて上下に延出した一対の補強リブ42bとからなる。支持部材42は、載置壁22aの上面よりも上方に延出されている。また、支持部材42の上端には、取付部材43が一体に形成され、その上面に設けられた補強リブ44は補強リブ42bと一体に連結されている。取付部材43下面には、第1実施形態と同様に大径車輪14を支持する支持脚50が取付けられている。
小径車輪16を備える自在キャスター60は、前記支持部72の平板部72b、72cの下面に対してそれぞれ取付けられている。なお、本実施形態の自在キャスター60は、ロック操作位置と、アンロック操作位置間を操作可能に設けられた公知の操作レバー75を有している。前記操作レバー75をロック位置へ操作することにより、小径車輪16の回転をロックすることが可能である。また、前記操作レバー75をアンロック位置へ操作することにより、小径車輪16の回転が許容される。なお、本実施形態では、ハンマーロック63、及びピン挿入孔57は省略されている。
図10、図11に示すように、一対の支持杆70のうち、前寄りの支持杆70の左右両端には、軸受板80がそれぞれ一体に固定され、上部には左右方向に貫通した軸挿通孔82が透設されている。軸受板80は、第1支持部に相当する。軸挿通孔82には、回転軸84が左右方向(幅方向)に移動自在に、かつ回転自在に挿入されている。本実施形態では、回転軸84は、ボルトが使用されている。軸受板80を挟むようにして、回転軸84には、一対の連結板86が摺動かつ回転自在に挿通されている。両連結板86の上端間には、荷姿勢規制杆88の基端が一体に連結されている。なお、回転軸84に挿通された一方の連結板86は、回転軸84のボルト頭部により、抜け防止がされるとともに、他方の連結板86は、回転軸84の先端に螺合されたナット89により抜け防止が図られている。
各荷姿勢規制杆88の先端は自由端であって、図8、図10、図12に示すように、操作杆21の上部に一体に連結されたL字状をなす掛け止め部材90に対して掛け止め及び掛け外し可能に延びている。掛け止め部材90は、第2支持部に相当する。
(第2実施形態の作用)
上記のように構成された手押し運搬台車10の作用を説明する。
台車本体12の載置壁22aに運搬物Wを載せる場合、ロック位置へ操作レバー75を操作して、小径車輪16をロックする。また、図12の矢印で示すように、荷姿勢規制杆88の自由端を移動して掛け止め部材90から外しておく。なお、この掛け外しの際には、図11に示す回転軸84が左右方向(幅方向)に移動可能になっているため、幅方向において、掛け外す方向(右又は左方向)に移動すればよい。また、一旦、前記自由端を掛け外した後、再度、掛け止め部材90に自由端を掛け止めするときには、掛け外す際とは逆の幅方向へ移動すればよい。なお、荷姿勢規制杆88の両方を掛け外す必要はなく、台車本体12に対して載せる側に位置する荷姿勢規制杆88を外すようにしてもよい。
また、載置壁22aの前方から運搬物Wを載せる場合は、両荷姿勢規制杆88の掛け外しを行わなくてもよい。なお、運搬物Wとしては、例えば、図9の点線、一点鎖線、或いは二点鎖線で示すように円盤状に形成された砥石等があり、この種の運搬物は、重量物である。なお、図9で点線、一点鎖線、或いは二点鎖線で示すように、大きさの異なる運搬物(荷)であっても、両荷姿勢規制杆88によりその荷姿勢の規制が可能となっている。
荷姿勢規制杆88を掛け外していた場合には、載置壁22aに運搬物Wを載置した後、掛け外した荷姿勢規制杆88の自由端を掛け止め部材90に掛け止める。この状態で、操作レバー75をアンロック位置へ操作して、小径車輪16をアンロック状態にした後、作業者は、握り部21aを把持して手押し運搬台車10を手押しして運搬する。
この運搬時の振動で運搬物Wが左右方向に倒れようとしても、荷姿勢規制杆88により規制されて、倒れが防止される。
また、本実施形態においても、手押し運搬台車10の荷載置面(載置壁22aの上面)は、大径車輪14(前輪)の上部転がり面よりも低くなるように配置されて荷の重心を低くするようにしている。この結果、大径車輪を荷載置面の下方に配置した場合に比して運搬物Wの重心を低くしているため、手押し運搬台車10は運搬時に転倒しにくくなっており、手押し運搬台車10の走行安定性を向上させている。また、大径車輪14のころがり抵抗は、小径の車輪よりも小さいため、手押し運搬台車を手押しする場合、大きな操作力が必要でなくなり操作力を軽減することができる。
また、運搬物Wを手押し運搬台車10にて運搬中に、運搬路に設備等の干渉物があっても、握り部21aを把持した作業者の手と前記干渉物との接触を防護部材56によって阻止することができる。従って、操作者の手が前記干渉物に挟まれることがない。
本実施形態では、第1実施形態の(1)、(2)、(4)と同様の効果を奏するほか、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の手押し運搬台車10では、台車本体12の後部には、台車本体12から上方へ延びる操作杆21(手押しハンドル)を備えている。また、幅方向のベース部材22(荷載置部)の左右両側に位置する台車本体12の前部には、一対の荷姿勢規制杆88の一端をそれぞれ支持する一対の軸受板80(第1支持部)が設けられている。また、操作杆21(手押しハンドル)の上部には、一対の荷姿勢規制杆88の他端を支持する掛け止め部材90(第2支持部)が設けられている。この結果、ベース部材22(荷載置部)に載置される運搬物W(荷)の左右両側方向の動きがあった場合、一対の荷姿勢規制杆88により、運搬物W(荷)の倒れを防止して走行安定を図ることができる。
(2)本実施形態の手押し運搬台車10では、軸受板80(第1支持部)は、荷姿勢規制杆88の一端を回動自在に、かつ、前記幅方向に移動自在に軸支している。
また、掛け止め部材90(第2支持部)は、荷姿勢規制杆88の他端を自由端として、着脱自在に支持する。この結果、本実施形態によれば、一対の荷姿勢規制杆88は、その自由端を掛け止め部材90(第2支持部)から外すことにより、運搬物W(荷)のベース部材22(荷載置部)への載置及び運搬物W(荷)をベース部材22(荷載置部)から下ろす際に、その作業を容易に行うことができる。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更しても良い。
・第1実施形態では、複数のピン挿入孔57をマトリックス状に点在配置したが、異なる径で同心円状に配置してもよい。
・第1実施形態では、ベース部材22の上面23(荷載置面)を大径車輪14の車軸52の高さに近くなるように配置したが、この高さに限定するものではなく、ベース部材22の上面23(荷載置面)を車軸52の高さよりも低くしてもよい。すなわち、ベース部材22の上面23(荷載置面)を、各車軸52よりもさらに、下方に位置させてもよい。従来は、運搬台車の幅方向に設けられた一対の車輪を共通の車軸に回転自在に支持し、前記車軸は、台車本体の下方に配置するため、荷を載せる部位は、必然的に高くなる。この場合、走行安定性に欠けることとなる。一方、上記のようにベース部材22の上面23を、各車軸52よりもさらに、下方に位置させた場合、荷台位置(荷載置面)を、車軸よりさらに低くできる。この結果、走行安定性が向上し、より大きな口径の車輪への適用も可能となる。
・第1実施形態では、ピン挿入孔57には、雌ネジを設けないようにしたが、雌ネジを設けても良い、この場合、規制ピン58の挿入軸58aには前記雌ネジに着脱可能な雄ネジを設けても良い。
・第1実施形態では、後輪を小径車輪16にして、ベース部材22の下方に配置したが、図13(a)に示すように、一対の前輪及び一対の後輪をそれぞれ大径車輪14で構成してもよい。この場合、一対の後輪は、第1実施形態の前輪と同様に、台車本体12の幅方向において、外側に配置してブラケット30、40を介して取付けするものとする。また、この場合、後輪側のブラケット30、40に対する支持脚50の取付けは、自在キャスターと同様に旋回自在とすれば好ましい。
・また、図13(b)に示すように、後輪としての小径車輪16を1つとしてもよい。この場合、小径車輪16は、第1実施形態と同様に自在キャスター60を介してベース部材22の下方に配置して取付けすることが好ましい。
10…手押し運搬台車、12…台車本体、14…大径車輪、
16…小径車輪、20…ハンドル支柱部、21…操作杆(手押しハンドル)、
21a…握り部、21b…延出部、22…ベース部材(荷載置部)、
22a…載置壁、22b,22c…側壁、
23…上面(荷載置面)、24〜28…枠材、29…連結部材、
30…ブラケット、32…支持部材、32a…平板部、32b…補強リブ、
33…取付部材、34…補強リブ、
40…ブラケット、42…支持部材、42a…平板部、42b…補強リブ、
43…取付部材、44…補強リブ、50…支持脚、52…車軸、
56…防護部材、60…自在キャスター、62…支持脚、
63…ハンマーロック、64…プレート、65…シリンダパイプ、
66…ピストンパイプ、67…アップペダル、68…ダウンペダル、
69…フロアベース、70…支持杆、72…支持部、74…立壁板、
75…操作レバー、80…軸受板(第1支持部)、82…軸挿通孔、
84…回転軸、86…連結板、88…荷姿勢規制杆、89…ナット、
90…掛け止め部材(第2支持部)、W…運搬物。

Claims (3)

  1. 荷載置面を有する荷載置部を備えた台車本体と、前記台車本体の前部に設けられた複数の前輪と、前記台車本体の後部に設けられた少なくとも1つの後輪とを備えた手押し運搬台車において、
    前記荷載置部の幅方向において、前記前輪が前記荷載置部の右側部及び左側部のそれぞれ外方に配置されるとともに、前記荷載置面が前記前輪の上部転がり面よりも低くなるように前記荷載置部が配置されており、
    前記台車本体の後部には、前記台車本体から上方へ延びる手押しハンドルを備え、
    前記幅方向の前記荷載置部の左右両側に位置する前記台車本体の前部には、一対の荷姿勢規制杆の一端をそれぞれ支持する一対の第1支持部が設けられ、
    前記手押しハンドルの上部には、前記一対の荷姿勢規制杆の他端を支持する第2支持部が設けられ、
    前記荷載置部に載置される荷の左右両側方向の動きがあった場合、前記一対の荷姿勢規制杆により、前記荷の倒れを防止してその荷姿勢を安定させる手押し運搬台車。
  2. 前記第1支持部は、前記荷姿勢規制杆の一端を回動自在に、かつ、前記幅方向に移動自在に軸支し、
    前記第2支持部は、前記荷姿勢規制杆の他端を自由端として、着脱自在に支持する請求項に記載の手押し運搬台車。
  3. 前記前輪が前記後輪よりも大径の車輪とされ、
    前記後輪が前記荷載置部よりも下方に位置するように前記台車本体に取付けられている請求項1または請求項2に記載の手押し運搬台車。
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